JP2020128930A - 検査装置 - Google Patents

検査装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2020128930A
JP2020128930A JP2019021808A JP2019021808A JP2020128930A JP 2020128930 A JP2020128930 A JP 2020128930A JP 2019021808 A JP2019021808 A JP 2019021808A JP 2019021808 A JP2019021808 A JP 2019021808A JP 2020128930 A JP2020128930 A JP 2020128930A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
unit
inspection
image data
pixel
height
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2019021808A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7266416B2 (ja
Inventor
修平 大野
Shuhei Ono
修平 大野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Keyence Corp
Original Assignee
Keyence Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Keyence Corp filed Critical Keyence Corp
Priority to JP2019021808A priority Critical patent/JP7266416B2/ja
Priority to US16/727,960 priority patent/US11017543B2/en
Publication of JP2020128930A publication Critical patent/JP2020128930A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7266416B2 publication Critical patent/JP7266416B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T7/00Image analysis
    • G06T7/50Depth or shape recovery
    • G06T7/521Depth or shape recovery from laser ranging, e.g. using interferometry; from the projection of structured light
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T7/00Image analysis
    • G06T7/0002Inspection of images, e.g. flaw detection
    • G06T7/0004Industrial image inspection
    • G06T7/001Industrial image inspection using an image reference approach
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T7/00Image analysis
    • G06T7/50Depth or shape recovery
    • G06T7/529Depth or shape recovery from texture
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T7/00Image analysis
    • G06T7/50Depth or shape recovery
    • G06T7/55Depth or shape recovery from multiple images
    • G06T7/586Depth or shape recovery from multiple images from multiple light sources, e.g. photometric stereo
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T2207/00Indexing scheme for image analysis or image enhancement
    • G06T2207/10Image acquisition modality
    • G06T2207/10028Range image; Depth image; 3D point clouds
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T2207/00Indexing scheme for image analysis or image enhancement
    • G06T2207/10Image acquisition modality
    • G06T2207/10141Special mode during image acquisition
    • G06T2207/10152Varying illumination
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T2207/00Indexing scheme for image analysis or image enhancement
    • G06T2207/20Special algorithmic details
    • G06T2207/20212Image combination
    • G06T2207/20221Image fusion; Image merging
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T2207/00Indexing scheme for image analysis or image enhancement
    • G06T2207/30Subject of image; Context of image processing
    • G06T2207/30108Industrial image inspection
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T2207/00Indexing scheme for image analysis or image enhancement
    • G06T2207/30Subject of image; Context of image processing
    • G06T2207/30108Industrial image inspection
    • G06T2207/30164Workpiece; Machine component

Abstract

【課題】測定対象物の高安定でかつ高精度な検査を高速に行うことが可能な検査装置を提供する。【解決手段】照明部110により構造化光が測定対象物Sに複数回照射されたときの測定対象物Sの画像を示す複数のパターン画像データが撮像部120により順次生成される。撮像部120により生成された複数のパターン画像データにビニング処理が実行され、ビニング処理後の複数のパターン画像データに基づいて測定対象物Sの高さ画像を示す高さデータが演算処理部132により生成される。照明部110により一様光が測定対象物Sに照射されたときの測定対象物Sの画像を示すテクスチャ画像データが撮像部120により生成される。演算処理部132により生成された高さデータおよび撮像部120により生成されたテクスチャ画像データに基づいて測定対象物Sの検査が検査部230により実行される。【選択図】図1

Description

本発明は、測定対象物の高さを検査する検査装置に関する。
三角測距方式の検査装置においては、投光部により測定対象物の表面に光が照射され、その反射光が1次元または2次元に配列された画素を有する受光部により受光される。受光部により得られる受光量分布のデータに基づいて、測定対象物の高さ画像を示す高さデータが生成される。このような高さデータは、工場等の生産現場において、生産された測定対象物の高さを検査(インライン検査)するために用いられることがある。
例えば、特許文献1の三次元画像処理装置においては、測定対象物がベルトコンベアにより搬送され、所定の位置で投光手段により測定対象物に光が多数回照射される。また、測定対象物からの各反射光が撮像部で受光されることにより測定対象物が撮像される。測定対象物の複数の画像データに基づいて、測定対象物の高さデータ(高さ画像)が生成される。生成された高さ画像に基づいて所定の検査が実行される。
特開2015−45587号公報
上記のインライン検査においては、測定対象物が所定の位置で静止するようにベルトコンベアによる測定対象物の搬送が一定時間停止された状態で、測定対象物に光が多数回照射されるとともに、測定対象物が多数回撮像される。これにより、高さデータが生成され、生成された高さ画像に基づいて所定の検査が実行される。ここで、検査に長時間を要すると、測定対象物の搬送の停止時間が長期化し、測定対象物の生産効率が低下する。そのため、高安定でかつ高精度な検査を高速に行うことが要求される。しかしながら、安定性および高速性と精度とはトレードオフの関係にあり、両立することは容易ではない。
本発明の目的は、測定対象物の高安定でかつ高精度な検査を高速に行うことが可能な検査装置を提供することである。
(1)本発明に係る検査装置は、周期的なパターンを有する構造化光を位相シフトさせつつ測定対象物に複数回照射する構造化照明部と、一様光を測定対象物に照射する一様照明部と、測定対象物により反射された構造化光を順次受光することにより測定対象物の画像を示す複数のパターン画像データを順次生成するとともに、測定対象物により反射された一様光を受光することにより測定対象物の画像を示すテクスチャ画像データを生成する撮像部と、撮像部により生成された複数のパターン画像データにビニング処理を実行し、ビニング処理後の複数のパターン画像データに基づいて測定対象物の高さ画像を示す高さデータを生成する演算処理部と、演算処理部により生成された高さデータまたは撮像部により生成されたテクスチャ画像データに基づいて測定対象物の検査を実行する検査部とを備える。
この検査装置においては、構造化照明部により周期的なパターンを有する構造化光が位相シフトさせつつ測定対象物に複数回照射される。測定対象物により反射された構造化光を順次受光されることにより測定対象物の画像を示す複数のパターン画像データが撮像部により順次生成される。撮像部により生成された複数のパターン画像データにビニング処理が実行され、ビニング処理後の複数のパターン画像データに基づいて測定対象物の高さ画像を示す高さデータが演算処理部により生成される。
また、一様照明部により一様光が測定対象物に照射される。測定対象物により反射された一様光が受光されることにより測定対象物の画像を示すテクスチャ画像データが撮像部により生成される。演算処理部により生成された高さデータおよび撮像部により生成されたテクスチャ画像データに基づいて測定対象物の検査が検査部により実行される。
この構成によれば、高さデータにおいては、ビニング処理により複数の画素の値が平均化されるので、S/N(信号/ノイズ)比が向上されている。また、ビニング処理により高さデータの生成は高速化されている。一方で、テクスチャ画像データにおいては、高い解像度が維持される。また、検査においては、多数のテクスチャ画像データを用いる必要がない。そのため、高さデータまたはテクスチャ画像データを適宜用いることにより、測定対象物の高安定でかつ高精度な検査を高速に行うことができる。
(2)検査部は、演算処理部により生成された高さデータと撮像部により生成されたテクスチャ画像データとを対応付けて測定対象物を検査してもよい。この場合、高さデータとテクスチャ画像データとを対応付けることにより、測定対象物の所望の部分についての高安定でかつ高精度な検査を高速に行うことができる。
(3)検査部は、高さ方向に関する検査時には、演算処理部により生成された高さデータに基づいて測定対象物の検査を実行し、高さ方向に直交する水平方向に関する検査時には、撮像部により生成されたテクスチャ画像データに基づいて測定対象物の検査を実行してもよい。
この場合、高さデータを用いることにより、高さ方向に関する検査を高安定でかつ高速に行うことができる。また、テクスチャ画像データを用いることにより、水平方向に関する検査を高精度でかつ高速に行うことができる。
(4)検査部は、測定対象物の画像を基準画像として示す基準データを取得し、基準画像上で計測点の指定を受け付け、基準画像データと撮像部により生成されたテクスチャ画像データとを比較することによりテクスチャ画像データまたは高さデータにおける計測点を特定し、特定された計測点を計測することにより測定対象物を検査してもよい。
この場合、基準画像上で受け付けられた計測点に基づいて、測定対象物の所定の部分の検査を容易に行うことができる。また、高い解像度を有するテクスチャ画像データが基準画像データと比較されるので、計測点が高精度で特定される。これにより、測定対象物の検査をより高精度で行うことができる。
(5)演算処理部は、高さデータの各原画素を複数の分割画素に分割するとともに、各原画素の画素値を重み付けしつつ重み付けされた画素値を当該原画素の分割画素および当該原画素の周囲の分割画素に分散させることにより複数の分割画素の画素値を決定してもよい。この場合、高さデータの解像度を向上させることができる。これにより、高さデータを用いた場合でも、測定対象物の検査をより高精度で行うことができる。
(6)演算処理部は、高さデータの各原画素内の複数の分割画素に当該原画素の画素値を第1の係数で重み付けすることにより得られる第1の画素値を付与するとともに、当該原画素の周囲の分割画素に当該原画素の画素値を第1の係数よりも小さい第2の係数で重み付けすることにより得られる第2の画素値を付与してもよい。この場合、高さデータの解像度を容易に向上させることができる。
(7)演算処理部は、各分割画素のサイズがビニング処理前のパターン画像データの画素のサイズと同じになるように高さデータの各原画素を複数の分割画素に分割してもよい。この場合、高さデータの解像度をテクスチャ画像データと同程度に向上させることができる。また、高さデータの分割画素数をテクスチャ画像データの画素数に合わせることが容易になる。これにより、高さデータとテクスチャ画像データとを組み合わせて測定対象物を検査することが容易になる。
本発明によれば、測定対象物の高安定でかつ高精度な検査を高速に行うことができる。
本発明の一実施の形態に係る検査装置の構成を示すブロック図である。 図1の照明部の構成の一例を示す図である。 三角測距方式の原理を説明するための図である。 図1の検査装置により実行される検査処理のアルゴリズムの一例を示すフローチャートである。 測定対象物の計測の一例を説明するための図である。 測定対象物の計測の一例を説明するための図である。 測定対象物の計測の一例を説明するための図である。 測定対象物の計測の一例を説明するための図である。 測定対象物の計測の他の例を説明するための図である。 測定対象物の計測の他の例を説明するための図である。 測定対象物の計測の他の例を説明するための図である。 測定対象物の計測の他の例を説明するための図である。 高さデータの一部を示す図である。 高さデータの拡張処理の具体例を説明するための図である。 第1の変形例に係る検査装置の構成を示すブロック図である。 第2の変形例に係る検査装置の構成を示すブロック図である。
以下、本発明の実施の形態に係る検査装置について図面を参照しながら説明する。
(1)検査装置の構成
図1は、本発明の一実施の形態に係る検査装置の構成を示すブロック図である。図1に示すように、検査装置300は、ヘッド部100、コントローラ部200、操作部310および表示部320を備える。コントローラ部200は、プログラマブルロジックコントローラ等の外部機器400に接続される。
図1に太い矢印で示すように、複数の測定対象物Sが、ヘッド部100の下方の空間を通過するようにベルトコンベア301により順次搬送される。各測定対象物Sがヘッド部100の下方の空間を通過する際には、当該測定対象物Sがヘッド部100の下方の所定の位置で一時的に静止するように、ベルトコンベア301が一定時間停止する。
ヘッド部100は、例えば投受光一体の撮像デバイスであり、照明部110、撮像部120および演算部130を含む。照明部110は、赤色、緑色、青色または白色の光であって、かつ、任意のパターンを有する光とパターンを有しない一様な光とを、選択的に斜め上方から測定対象物Sに照射可能に構成される。以下、任意のパターンを有する光を構造化光と呼び、一様な光を一様光と呼ぶ。照明部110の構成については後述する。
撮像部120は、撮像素子121および受光レンズ122,123を含む。測定対象物Sにより上方に反射された光は、撮像部120の受光レンズ122,123により集光および結像された後、撮像素子121により受光される。撮像素子121は、例えばモノクロCCD(電荷結合素子)であり、各画素から受光量に対応するアナログの電気信号を出力することにより画像データを生成する。撮像素子121は、CMOS(相補性金属酸化膜半導体)イメージセンサ等の他の撮像素子であってもよい。
以下の説明では、構造化光が測定対象物Sに照射されたときの測定対象物Sの画像を示す画像データをパターン画像データと呼ぶ。これに対し、一様光が測定対象物Sに照射されたときの測定対象物Sの画像を示す画像データをテクスチャ画像データと呼ぶ。
演算部130は、例えばFPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)により実現され、撮像処理部131、演算処理部132、記憶部133および出力処理部134を含む。本実施の形態においては、演算部130はFPGAにより実現されるが、本発明はこれに限定されない。演算部130は、CPU(中央演算処理装置)およびRAM(ランダムアクセスメモリ)により実現されてもよいし、マイクロコンピュータにより実現されてもよい。
撮像処理部131は、照明部110および撮像部120の動作を制御する。演算処理部132は、複数のパターン画像データに基づいて測定対象物Sの高さ画像を示す高さデータを生成する。記憶部133は、撮像部120により生成された複数のパターン画像データおよびテクスチャ画像データを一時的に記憶するとともに、演算処理部132により生成された高さデータを一時的に記憶する。出力処理部134は、記憶部133に記憶された高さデータまたはテクスチャ画像データを出力する。演算部130の詳細については後述する。
コントローラ部200は、ヘッド制御部210、画像メモリ220および検査部230を含む。ヘッド制御部210は、外部機器400により与えられる指令に基づいて、ヘッド部100の動作を制御する。画像メモリ220は、演算部130により出力された高さデータまたはテクスチャ画像データを記憶する。
検査部230は、使用者により指定された検査内容に基づいて、画像メモリ220に記憶された高さデータまたはテクスチャ画像データについてエッジ検出または寸法計測等の処理を実行する。また、検査部230は、計測値を所定のしきい値と比較することにより、測定対象物Sの良否を判定し、判定結果を外部機器400に与える。
コントローラ部200には、操作部310および表示部320が接続される。操作部310は、キーボード、ポインティングデバイスまたは専用のコンソールを含む。ポインティングデバイスとしては、マウスまたはジョイスティック等が用いられる。使用者は、操作部310を操作することにより、コントローラ部200に所望の検査内容を指定することができる。
表示部320は、例えばLCD(液晶ディスプレイ)パネルまたは有機EL(エレクトロルミネッセンス)パネルにより構成される。表示部320は、画像メモリ220に記憶された高さデータに基づく高さ画像等を表示する。また、表示部320は、検査部230による測定対象物Sの判定結果を表示する。
図2は、図1の照明部110の構成の一例を示す図である。図2に示すように、照明部110は、光源111,112,113、ダイクロイックミラー114,115、照明レンズ116、ミラー117、パターン生成部118および投光レンズ119を含む。光源111,112,113は、例えばLED(発光ダイオード)であり、緑色光、青色光および赤色光をそれぞれ出射する。各光源111〜113はLED以外の他の光源であってもよい。
ダイクロイックミラー114は、光源111により出射された緑色光と光源112により出射された光を重ね合わせ可能に配置される。ダイクロイックミラー115は、ダイクロイックミラー114により重ね合わされた光と光源113により出射された赤色光とを重ね合わせ可能に配置される。これにより、光源111〜113によりそれぞれ出射された光が共通の光路上で重ね合わされ、白色光が生成可能となる。
照明レンズ116は、ダイクロイックミラー115を通過または反射した光を集光する。ミラー117は、照明レンズ116により集光された光をパターン生成部118に反射する。パターン生成部118は、例えばDMD(デジタルマイクロミラーデバイス)であり、入射した光に任意のパターンを付与する。パターン生成部118は、LCDまたはLCOS(反射型液晶素子)であってもよい。投光レンズ119は、パターン生成部118からの光を平行化し、図1の測定対象物Sに照射する。
図1の演算部130は、光源111〜113による光の出射を個別に制御する。これにより、照明部110は、赤色、緑色、青色または白色の光を選択的に出射することができる。また、演算部130は、照明部110から出射される光に所望のパターンが付与されるようにパターン生成部118を制御する。これにより、照明部110は、構造化光と一様光とを選択的に出射することができる。
(2)高さデータの生成
検査装置300においては、ヘッド部100に固有の三次元座標系(以下、装置座標系と呼ぶ。)が定義される。本例の装置座標系は、原点と互いに直交するX軸、Y軸およびZ軸とを含む。以下の説明では、装置座標系のX軸に平行な方向をX方向と呼び、Y軸に平行な方向をY方向と呼び、Z軸に平行な方向をZ方向と呼ぶ。X方向およびY方向は、ベルトコンベア301の上面(以下、基準面と呼ぶ。)に平行な面内で互いに直交する。Z方向は、基準面に対して直交する。
ヘッド部100においては、三角測距方式により測定対象物Sの高さ画像を示す高さデータが生成される。図3は、三角測距方式の原理を説明するための図である。図3には、X方向、Y方向およびZ方向がそれぞれ矢印で示される。図3に示すように、照明部110から出射される光の光軸と撮像部120に入射する光の光軸との間の角度αが予め設定される。角度αは、0度よりも大きく90度よりも小さい。
ヘッド部100の下方に測定対象物Sが存在しない場合、照明部110から出射される光は、基準面Rの点Oにより反射され、撮像部120に入射する。一方、ヘッド部100の下方に測定対象物Sが存在する場合、照明部110から出射される光は、測定対象物Sの表面の点Aにより反射され、撮像部120に入射する。これにより、測定対象物Sが撮像され、測定対象物Sの画像を示す画像データが生成される。
点Oと点Aとの間のX方向における距離をdとすると、基準面Rに対する測定対象物Sの点Aの高さhは、h=d÷tan(α)により与えられる。演算部130は、撮像部120により生成される画像データに基づいて、距離dを算出する。また、演算部130は、算出された距離dに基づいて、測定対象物Sの表面の点Aの高さhを算出する。測定対象物Sの表面の全ての点の高さを算出することにより、光が照射された全ての点について装置座標系で表される座標を特定することができる。それにより、測定対象物Sの高さデータが生成される。
測定対象物Sの表面の全ての点に光を照射するために、照明部110から種々の構造化光が出射される。本実施の形態においては、Y方向に平行でかつX方向に並ぶような直線状の断面を有する縞状の構造化光(以下、縞状光と呼ぶ。)が、その空間位相が変化されつつ照明部110から複数回出射される。また、Y方向に平行な直線状の断面を有しかつ明部分と暗部分とがX方向に並ぶコード状の構造化光(以下、コード状光と呼ぶ。)が、その明部分および暗部分がグレイコード状に変化されつつ照明部110から複数回出射される。
(3)検査処理
図4は、図1の検査装置300により実行される検査処理のアルゴリズムの一例を示すフローチャートである。以下、図1の検査装置300および図4のフローチャートを用いて検査処理を説明する。まず、ヘッド部100において、撮像処理部131は、所定のパターンを有する構造化光を出射するように照明部110を制御する(ステップS1)。また、撮像処理部131は、ステップS1における構造化光の出射と同期して測定対象物Sを撮像するように撮像部120を制御する(ステップS2)。これにより、測定対象物Sのパターン画像データが撮像部120により生成される。
次に、撮像処理部131は、ステップS2で生成されたパターン画像データにビニング処理を実行する(ステップS3)。これにより、パターン画像データのデータ量および画素数を低減することができる。本実施の形態においては、いわゆる2行2列に配列された4個の画素により1つの画素が構成されるようにビニング処理が実行される。なお、ビニング後の各画素の画素値は、例えば当該画素を構成する4個の画素にそれぞれ対応する4個の画素値の平均である。
その後、撮像処理部131は、ビニング処理されたパターン画像データを記憶部133に記憶させる(ステップS4)。ステップS4では、パターン画像データのデータ量が低減されているので、パターン画像データを高速に記憶部133に記憶させることができる。
続いて、撮像処理部131は、所定の回数撮像が実行されたか否かを判定する(ステップS5)。所定の回数撮像が実行されていない場合、撮像処理部131は、構造化光のパターンを変更するように図2のパターン生成部118を制御し(ステップS6)、ステップS1に戻る。所定の回数撮像が実行されるまで、ステップS1〜S6が繰り返される。これにより、パターンが変化されつつ縞状光およびコード状が測定対象物Sに順次照射されたときの複数のパターン画像データが記憶部133に記憶される。なお、縞状光とコード状とは、いずれが先に出射されてもよい。
ステップS5で、所定の回数撮像が実行された場合、演算処理部132は、記憶部133に記憶された複数のパターン画像データについて演算を行うことにより、高さデータを生成する(ステップS7)。ステップS7では、パターン画像データの画素数が低減されているので、高さデータを高速に生成することができる。その後、出力処理部134は、ステップS7で生成された高さデータをコントローラ部200に出力する(ステップS8)。これにより、コントローラ部200の画像メモリ220に高さデータが蓄積される。
次に、撮像処理部131は、白色の一様光を出射するように照明部110を制御する(ステップS9)。また、撮像処理部131は、ステップS9における一様光の出射と同期して測定対象物Sを撮像するように撮像部120を制御する(ステップS10)。これにより、測定対象物Sのテクスチャ画像データが撮像部120により生成される。なお、本実施の形態においては、テクスチャ画像データにビニング処理は実行されない。そのため、高い解像度を有するテクスチャ画像データが生成される。
続いて、撮像処理部131は、ステップS10で生成されたテクスチャ画像データを記憶部133に記憶させる(ステップS11)。その後、出力処理部134は、ステップS11で記憶されたテクスチャ画像データをコントローラ部200に出力する(ステップS12)。これにより、コントローラ部200の画像メモリ220にテクスチャ画像データが蓄積される。
本実施の形態においては、ステップS9で白色の一様光が出射されるが、本発明はこれに限定されない。ステップS9で赤色、緑色および青色の一様光のうち、いずれか1つの一様光が出射されてもよい。あるいは、ステップS9で赤色、緑色および青色の一様光のうち、2つ以上の一様光が順次出射されてもよい。この場合、ステップS9でいずれかの一様光が出射されるごとに、当該一様光に対応してステップS10〜S12が実行される。
次に、コントローラ部200において、検査部230は、ステップS8,S12で画像メモリ220に蓄積された高さデータまたはテクスチャ画像データに画像処理を実行する(ステップS13)。これにより、使用者により予め指定された検査内容に基づいて、高さデータまたはテクスチャ画像データにおける所定部分の計測が実行される。具体的には、高さ方向(Z方向)に関する計測は高さデータを用いて行われ、水平方向(X方向またはY方向)に関する計測は高さデータを用いて行われる。
ここで、高さデータにおいては、ビニング処理により複数の画素の値が平均化されるので、S/N(信号/ノイズ)比が向上されている。また、ビニング処理により高さデータの生成は高速化されている。そのため、高さデータを用いることにより、高さ方向に関する計測を高安定でかつ高速に行うことができる。一方で、テクスチャ画像データにおいては、ビニング処理が行われず、高い解像度が維持される。また、計測においては、多数のテクスチャ画像データを用いる必要がない。そのため、テクスチャ画像データを用いることにより、水平方向に関する計測を高精度でかつ高速に行うことができる。
続いて、検査部230は、ステップS13で得られた計測値を所定のしきい値と比較することにより測定対象物Sの良否を判定し(ステップS14)、計測処理を終了する。なお、検査部230は、ステップS14における判定結果を表示部320に表示してもよいし、外部機器400に与えてもよい。
上記の検査処理においては、ステップS1〜S8が実行された後にステップS9〜S12が実行されるが、本発明はこれに限定されない。ステップS9〜S12が実行された後にステップS1〜S8が実行されてもよい。また、ステップS8,S12は、計測が実行される前におけるいずれの時点で実行されてもよく、他の処理と並列的に実行されてもよい。
(4)測定対象物の計測例
図5〜図8は、測定対象物Sの計測の一例を説明するための図である。本例では、図5に示すように、ベルトコンベア301により順次搬送される複数の測定対象物Sの高さhを計測することを考える。なお、理解を容易にするため、各測定対象物Sの形状は直方体とする。後述する図9〜図12においても同様である。
使用者は、検査処理の前に、ベルトコンベア301により搬送される1つの測定対象物Sの二次元の画像を基準画像として示す基準データを予め取得する。図6に示すように、表示部320には、測定対象物Sの基準データに基づく基準画像が表示される。使用者は、図1の操作部310を操作することにより、基準画像における測定対象物Sの上面上の点A1およびベルトコンベア301上の点A2を指定する。
その後、上記の検査処理が実行されることにより、測定対象物Sの高さデータおよびテクスチャ画像データが生成される。図7には、測定対象物Sのテクスチャ画像データに基づくテクスチャ画像が示されている。図7に示すように、基準画像における測定対象物Sの位置とテクスチャ画像における測定対象物Sの位置とが一致しているとは限らない。
このような場合でも、検査部230は、パターンマッチング等の画像処理を行うことにより、図8に矢印で示すように、基準画像における測定対象物Sの位置とテクスチャ画像における測定対象物Sの位置とを対応付ける。これにより、テクスチャ画像における点A1,A2の位置が特定される。ここで、テクスチャ画像データは高い解像度を有するので、点A1,A2の位置を高い精度で特定することができる。その後、検査部230は、画像処理を行うことにより、高さ画像において点A1,A2にそれぞれ対応する部分の三次元位置を計測する。これにより、測定対象物Sの高さhが高い精度で計測される。
図9〜図12は、測定対象物Sの計測の他の例を説明するための図である。本例では、図9に示すように、ベルトコンベア301により順次搬送される複数の測定対象物Sの幅wを計測することを考える。図5〜図8の例と同様に、図10に示すように、検査処理の前に、表示部320に測定対象物Sの基準画像が表示される。使用者は、操作部310を操作することにより、基準画像における測定対象物Sの一側面上の点A3および他側面上の点A4を指定する。
その後、上記の検査処理が実行されることにより、測定対象物Sの高さデータおよびテクスチャ画像データが生成される。図11には、画像処理前における測定対象物Sの高さデータに基づく高さ画像が示されている。図11に示すように、画像処理前の高さ画像においては、測定対象物Sの表面およびベルトコンベア301の表面は平坦状にならず、微小な凹凸状になることがある。
また、図11に点線で示すように、測定対象物Sの側面(エッジ部分)付近に対応する高さデータは存在しない。そのため、点A3,A4に対応する部分の三次元位置は計測できない。仮に点A3,A4に対応する部分の三次元位置が計測できた場合でも、計測値の信頼性は低く、当該計測値はノイズとして除去される可能性が高い。
一方で、本実施の形態においては、高さデータにフィルタ処理等の画像処理が実行される。これにより、高さデータの平均化および穴埋めが行われる。この場合、図12に示すように、高さ画像において、測定対象物Sの表面およびベルトコンベア301の表面が平坦状になる。また、測定対象物Sのエッジ部分に対応する高さデータが補間される。しかしながら、高さデータにおけるX方向およびY方向の特徴部分がフィルタ処理により不鮮明になる。そのため、結局、高さデータを用いると、点A3,A4に対応する部分の三次元位置を高精度で計測することができない。
そこで、上記のように、検査部230は、水平方向に関する計測を行う場合には、テクスチャ画像データが用い、点A3,A4にそれぞれ対応する部分の二次元位置を計測する。テクスチャ画像データにおいては、高い解像度が維持されているので、水平方向における二次元位置を高精度で計測することができる。これにより、測定対象物Sの幅wが高い精度で計測される。
(5)高さデータの拡張処理
図13は、高さデータの一部を示す図である。図13および後述する図14においては、紙面における左方および右方を高さデータにおける左方および右方とそれぞれ定義する。また、紙面における上方および下方を高さデータにおける上方および下方とそれぞれ定義する。図13における左右方向および上下方向は、図3におけるX方向およびY方向にそれぞれ対応する。図13に示すように、高さデータにおいては、ビニング後の複数の画素(以下、原画素と呼ぶ。)が左右方向および上下方向に並ぶように配列される。
具体的には、複数の画素列P,P,P,…がこの順で上方から下方に並ぶように配列される。画素列Pにおいては、複数の原画素P11,P12,P13,…がこの順で左方から右方に並ぶように配列される。画素列Pにおいては、複数の原画素P21,P22,P23,…がこの順で左方から右方に並ぶように配列される。画素列Pにおいては、複数の原画素P31,P32,P33,…がこの順で左方から右方に並ぶように配列される。
複数の原画素P11,P12,P13の画素値は、それぞれV11,V12,V13である。複数の原画素P21,P22,P23の画素値は、それぞれV21,V22,V23である。数の原画素P31,P32,P33の画素値は、それぞれV31,V32,V33である。なお、上記のように、各原画素の画素値は、当該原画素に含まれる4個の画素にそれぞれ対応する4個の画素値の平均である。
ここで、図4のステップS13の画像処理において、必要に応じて高さデータに拡張処理が行われてもよい。拡張処理は、高さデータの各原画素を複数の分割画素に分割するとともに、各原画素の画素値を重み付けしつつ重み付けされた画素値を当該原画素の分割画素および当該原画素の周囲の分割画素に分散させることにより複数の分割画素の画素値を決定する処理である。図14は、高さデータの拡張処理の具体例を説明するための図である。図14においては、複数の原画素の代表として原画素P22が図示されている。
図14に示すように、高さデータに拡張処理が行われることにより、各原画素が、ビニング前の画素のサイズと同じサイズを有する複数の画素に分割される。分割された画素を分割画素p〜pと呼ぶ。分割画素p〜pは、原画素における左上、右上、左下および右下の位置に重なる。各原画素において、複数の分割画素p〜pの各々には、当該原画素の画素値を第1の係数で重み付けすることにより得られる画素値が付与される。本例では、第1の係数は1/8である。
また、各原画素の分割画素の左方、右方、上方または下方に隣接する分割画素であって、当該原画素に隣接する原画素に含まれる分割画素を周囲画素px1〜px4,py1〜py4と呼ぶ。具体的には、各原画素の分割画素p,pの左方に隣接する周囲画素px2,px4は、当該原画素の左の原画素に含まれる分割画素p,pである。各原画素の分割画素p,pの右方に隣接する周囲画素px1,px3は、当該原画素の右の原画素に含まれる分割画素p,pである。
同様に、各原画素の分割画素p,pの上方に隣接する周囲画素py3,py4は、当該原画素の上の原画素に含まれる分割画素p,pである。各原画素の分割画素p,pの下方に隣接する周囲画素py1,py2は、当該原画素の下の原画素に含まれる分割画素p,pである。
各原画素に対応する複数の周囲画素px1〜px4,py1〜py4の各々には、当該原画素の画素値を第1の係数よりも小さい第2の係数で重み付けすることにより得られる画素値が付与される。本例では、第2の係数は1/16である。各原画素において、各分割画素の画素値と、当該原画素に隣接する原画素に対応しかつ当該分割画素に重なる周囲画素の画素値とが足し合わされることにより、各分割画素の画素値が決定される。
例えば、原画素P22の分割画素pの画素値はV22/8+V21/16+V12/16となる。原画素P22の分割画素pの画素値はV22/8+V23/16+V12/16となる。原画素P22の分割画素pの画素値はV22/8+V21/16+V32/16となる。原画素P22の分割画素pの画素値はV22/8+V23/16+V32/16となる。このように、各原画素に隣接する原画素の画素値に基づいて、当該原画素の複数の分割画素にそれぞれ異なる画素値を付与することが可能になる。
上記の拡張処理によれば、高さデータとテクスチャ画像データとで画素数を等しくすることができる。そのため、検査において、高さデータとテクスチャ画像データとの対応付けをより容易に行うことができる。また、高さデータの解像度がテクスチャ画像データの解像度と同程度に向上する。これにより、高さデータを用いた場合でも、水平方向に関する計測を高精度で行うことができる。
(6)変形例
本実施の形態においては、ヘッド部100は1個の照明部110および1個の撮像部120を含むが、本発明はこれに限定されない。図15は、第1の変形例に係る検査装置300の構成を示すブロック図である。図15に示すように、第1の変形例におけるヘッド部100は、4個の照明部110を含む。なお、図15においては、演算部130の図示が省略されている。
以下の説明では、4個の照明部110を区別する場合は、4個の照明部110をそれぞれ照明部110A〜110Dと呼ぶ。照明部110A〜110Dは、互いに同一の構造を有し、90度間隔で撮像部120を取り囲むように設けられる。具体的には、照明部110Aと照明部110Bとは、撮像部120を挟んで対向するように配置される。また、照明部110Cと照明部110Dとは、撮像部120を挟んで対向するように配置される。
この構成においては、4個の照明部110A〜110Dにより測定対象物Sに対して互いに異なる4つの方向から光を出射することができる。それにより、いずれかの照明部110から出射される光により測定不可能な部分がある場合でも、その測定不可能な部分の形状を他の照明部110から出射される光を用いて測定することができる。そこで、4個の照明部110〜110Dにそれぞれ対応して生成された高さデータを合成することにより、測定不可能な部分がより低減された合成高さデータを生成することができる。
図16は、第2の変形例に係る検査装置300の構成を示すブロック図である。図16に示すように、第2の変形例におけるヘッド部100は、4個の撮像部120を含む。なお、図16においては、演算部130の図示が省略されている。
以下の説明では、4個の撮像部120を区別する場合は、4個の撮像部120をそれぞれ撮像部120A〜120Dと呼ぶ。撮像部120A〜120Dは、互いに同一の構造を有し、90度間隔で照明部110を取り囲むように設けられる。具体的には、撮像部120Aと撮像部120Bとは、照明部110を挟んで対向するように配置される。また、撮像部120Cと撮像部120Dとは、照明部110を挟んで対向するように配置される。
この構成においては、4個の撮像部120A〜120Dにより測定対象物Sに対して互いに異なる4つの方向から測定対象物Sを撮像することができる。それにより、いずれかの撮像部120から撮像不可能な部分がある場合でも、その撮像不可能な部分を他の撮像部120により撮像することができる。そこで、4個の撮像部120〜120Dにそれぞれ対応して生成された高さデータを合成することにより、測定不可能な部分がより低減された合成高さデータを生成することができる。
第1の変形例における検査処理では、照明部110A〜110Dごとに図4の検査処理のステップS1〜S7が実行されることとなる。同様に、第2の変形例における検査処理では、撮像部120A〜120Dごとに図4の検査処理のステップS1〜S7が実行されることとなる。また、いずれの変形例においても、ステップS7とステップS8との間に合成高さデータが生成され、ステップS8で合成高さデータが画像メモリ220に出力される。
なお、第1または第2の変形例においては、複数の高さデータが合成されることにより合成高さデータが生成されるが、本発明はこれに限定されない。合成高さデータが生成されず、複数の高さデータが個別にコントローラ部200の画像メモリ220に出力されてもよい。この場合、ステップS7とステップS8との間に合成高さデータが生成されない。
(7)効果
本実施の形態に係る検査装置300においては、照明部110により周期的なパターンを有する構造化光が位相シフトさせつつ測定対象物Sに複数回照射される。測定対象物Sにより反射された構造化光を順次受光されることにより測定対象物Sの画像を示す複数のパターン画像データが撮像部120により順次生成される。撮像部120により生成された複数のパターン画像データにビニング処理が実行され、ビニング処理後の複数のパターン画像データに基づいて測定対象物Sの高さ画像を示す高さデータが演算処理部132により生成される。
また、照明部110により一様光が測定対象物Sに照射される。測定対象物Sにより反射された一様光が受光されることにより測定対象物Sの画像を示すテクスチャ画像データが撮像部120により生成される。演算処理部132により生成された高さデータおよび撮像部120により生成されたテクスチャ画像データに基づいて測定対象物Sの検査が検査部230により実行される。
この構成によれば、ビニング処理により複数の画素の値が平均化されるので、S/N比が向上されている。また、ビニング処理により高さデータの生成は高速化されている。そのため、高さデータを用いることにより、高さ方向に関する計測を高安定でかつ高速に行うことができる。一方で、テクスチャ画像データにおいては、ビニング処理が行われず、高い解像度が維持される。また、計測においては、多数のテクスチャ画像データを用いる必要がない。そのため、テクスチャ画像データを用いることにより、水平方向に関する計測を高精度でかつ高速に行うことができる。
(8)他の実施の形態
(a)上記実施の形態において、構造化光を出射する構造化照明部と一様光を出射する一様照明部とが共通の照明部110により実現されるが、本発明はこれに限定されない。構造化照明部と一様照明部とが別個の照明部により実現されてもよい。
(b)上記実施の形態において、テクスチャ画像データにビニング処理が実行されないが、本発明はこれに限定されない。テクスチャ画像データの解像度がパターン画像データの解像度よりも低くならない程度の軽度のビニング処理がテクスチャ画像データに実行されてもよい。
(c)上記実施の形態において、2行2列に配列された4個の画素により1つの画素が構成されるようにパターン画像データにビニング処理が行われるが、本発明はこれに限定されない。隣接する2個以上の任意の画素により1つの画素が構成されるようにパターン画像データにビニング処理が行われてもよい。また、この場合、拡張処理において、高さデータの原画素に含まれる分割画素の配置および数に応じて、周囲画素の位置、第1の係数および第2の係数等が図14の例から適宜変更される。
(9)請求項の各構成要素と実施の形態の各部との対応関係
請求項の各構成要素と実施の形態の各部との対応の例について説明する。上記実施の形態においては、測定対象物Sが測定対象物の例であり、照明部110が構造化照明部および一様照明部の例であり、撮像部120が撮像部の例であり、演算処理部132が演算処理部の例である。検査部230が検査部の例であり、検査装置300が検査装置の例であり、原画素P11〜P13,P21〜P23,P31〜P33が原画素の例であり、分割画素p〜pが分割画素の例である。
100…ヘッド部,110,110A〜110D…照明部,111〜113…光源,114,115…ダイクロイックミラー,116…照明レンズ,117…ミラー,118…パターン生成部,119…投光レンズ,120,120A〜120D…撮像部,121,122…撮像素子,123…受光レンズ,130…演算部,131…撮像処理部,132…演算処理部,133…記憶部,134…出力処理部,200…コントローラ部,300…高さ検査装置,301…ベルトコンベア,310…操作部,320…表示部,400…外部機器,P〜P…画素列,p〜p…分割画素,px1〜px4,py1〜py4…周囲画素,P11〜P13,P21〜P23,P31〜P33…原画素,R…基準面,S…測定対象物

Claims (7)

  1. 周期的なパターンを有する構造化光を位相シフトさせつつ測定対象物に複数回照射する構造化照明部と、
    一様光を測定対象物に照射する一様照明部と、
    測定対象物により反射された構造化光を順次受光することにより測定対象物の画像を示す複数のパターン画像データを順次生成するとともに、測定対象物により反射された一様光を受光することにより測定対象物の画像を示すテクスチャ画像データを生成する撮像部と、
    前記撮像部により生成された複数のパターン画像データにビニング処理を実行し、ビニング処理後の複数のパターン画像データに基づいて測定対象物の高さ画像を示す高さデータを生成する演算処理部と、
    前記演算処理部により生成された高さデータまたは前記撮像部により生成されたテクスチャ画像データに基づいて測定対象物の検査を実行する検査部とを備える、検査装置。
  2. 前記検査部は、前記演算処理部により生成された高さデータと前記撮像部により生成されたテクスチャ画像データとを対応付けて測定対象物を検査する、請求項1記載の検査装置。
  3. 前記検査部は、高さ方向に関する検査時には、前記演算処理部により生成された高さデータに基づいて測定対象物の検査を実行し、高さ方向に直交する水平方向に関する検査時には、前記撮像部により生成されたテクスチャ画像データに基づいて測定対象物の検査を実行する、請求項2記載の検査装置。
  4. 前記検査部は、測定対象物の画像を基準画像として示す基準データを取得し、基準画像上で計測点の指定を受け付け、基準画像データと前記撮像部により生成されたテクスチャ画像データとを比較することによりテクスチャ画像データまたは高さデータにおける計測点を特定し、特定された計測点を計測することにより測定対象物を検査する、請求項2または3記載の検査装置。
  5. 前記演算処理部は、高さデータの各原画素を複数の分割画素に分割するとともに、各原画素の画素値を重み付けしつつ重み付けされた画素値を当該原画素の分割画素および当該原画素の周囲の分割画素に分散させることにより複数の分割画素の画素値を決定する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の検査装置。
  6. 前記演算処理部は、高さデータの各原画素内の複数の分割画素に当該原画素の画素値を第1の係数で重み付けすることにより得られる第1の画素値を付与するとともに、当該原画素の周囲の分割画素に当該原画素の画素値を前記第1の係数よりも小さい第2の係数で重み付けすることにより得られる第2の画素値を付与する、請求項5記載の検査装置。
  7. 前記演算処理部は、各分割画素のサイズがビニング処理前のパターン画像データの画素のサイズと同じになるように高さデータの各原画素を複数の分割画素に分割する、請求項6記載の検査装置。
JP2019021808A 2019-02-08 2019-02-08 検査装置 Active JP7266416B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019021808A JP7266416B2 (ja) 2019-02-08 2019-02-08 検査装置
US16/727,960 US11017543B2 (en) 2019-02-08 2019-12-27 Inspection device

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019021808A JP7266416B2 (ja) 2019-02-08 2019-02-08 検査装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020128930A true JP2020128930A (ja) 2020-08-27
JP7266416B2 JP7266416B2 (ja) 2023-04-28

Family

ID=71946230

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019021808A Active JP7266416B2 (ja) 2019-02-08 2019-02-08 検査装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US11017543B2 (ja)
JP (1) JP7266416B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AT524572B1 (de) * 2021-05-26 2022-07-15 Ait Austrian Inst Tech Gmbh Verfahren zur Erfassung der dreidimensionalen Struktur eines Gegenstands

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006267031A (ja) * 2005-03-25 2006-10-05 Brother Ind Ltd 3次元入力装置および3次元入力方法
JP2015145796A (ja) * 2014-01-31 2015-08-13 株式会社キーエンス 画像検査装置、画像検査方法及び画像検査プログラム並びにコンピュータで読み取り可能な記録媒体
JP2017032360A (ja) * 2015-07-30 2017-02-09 株式会社キーエンス 画像検査装置、画像検査方法および画像検査プログラム

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6618123B2 (en) * 2000-10-20 2003-09-09 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Range-finder, three-dimensional measuring method and light source apparatus
JP2015045587A (ja) 2013-08-28 2015-03-12 株式会社キーエンス 三次元画像処理装置、三次元画像処理装置の状態変化判定方法、三次元画像処理装置の状態変化判定プログラム及びコンピュータで読み取り可能な記録媒体並びに記録した機器
JP6673266B2 (ja) * 2017-03-08 2020-03-25 オムロン株式会社 相互反射検出装置、相互反射検出方法、およびプログラム
EP3573021B1 (de) * 2018-05-22 2020-07-08 Sick Ag Visualisieren von 3d-bilddaten

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006267031A (ja) * 2005-03-25 2006-10-05 Brother Ind Ltd 3次元入力装置および3次元入力方法
JP2015145796A (ja) * 2014-01-31 2015-08-13 株式会社キーエンス 画像検査装置、画像検査方法及び画像検査プログラム並びにコンピュータで読み取り可能な記録媒体
JP2017032360A (ja) * 2015-07-30 2017-02-09 株式会社キーエンス 画像検査装置、画像検査方法および画像検査プログラム

Also Published As

Publication number Publication date
US20200258245A1 (en) 2020-08-13
JP7266416B2 (ja) 2023-04-28
US11017543B2 (en) 2021-05-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6532325B2 (ja) 被計測物の形状を計測する計測装置
JP6548422B2 (ja) 情報処理装置、情報処理方法、プログラム
US10796428B2 (en) Inspection system and inspection method
CN103673925A (zh) 用于测量对象物体的信息处理装置及方法
US20130141734A1 (en) Profile measuring apparatus, structure manufacturing system, method for measuring profile, method for manufacturing structure, and non-transitory computer readable medium
JP6648869B2 (ja) 形状検査装置及び形状検査方法
KR20190104367A (ko) 3차원 형상 계측 장치, 3차원 형상 계측 방법 및 프로그램
JP2015078935A (ja) 三次元画像処理装置、三次元画像処理方法、三次元画像処理プログラム及びコンピュータで読み取り可能な記録媒体並びに記録した機器
JP2015045587A (ja) 三次元画像処理装置、三次元画像処理装置の状態変化判定方法、三次元画像処理装置の状態変化判定プログラム及びコンピュータで読み取り可能な記録媒体並びに記録した機器
JP7176600B2 (ja) 画像検査装置および画像検査方法
JP2017122614A (ja) 画像生成方法及び検査装置
US11170518B2 (en) Inspection device for generating height data of a measurement target
JP2009168454A (ja) 表面欠陥検査装置及び表面欠陥検査方法
US10909702B2 (en) Inspection device
JP5956296B2 (ja) 形状計測装置及び形状計測方法
JP7266416B2 (ja) 検査装置
JP6013819B2 (ja) 表面形状検査装置及び表面形状検査方法
JP7349827B2 (ja) 検査装置
WO2020039575A1 (ja) 三次元計測装置、三次元計測方法
JP5867123B2 (ja) 3次元形状計測装置およびキャリブレーション方法
JP7247031B2 (ja) 検査装置
JP2019045346A (ja) 検査装置
JP7176969B2 (ja) 検査装置
JP2011252835A (ja) 三次元形状計測装置
JP2020128933A (ja) 検査装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20211217

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220928

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20221101

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20221226

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230404

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230418

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7266416

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150