JP2020126354A - 情報処理装置、情報処理プログラム、及び情報処理システム - Google Patents

情報処理装置、情報処理プログラム、及び情報処理システム Download PDF

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Abstract

【課題】個人情報を用いることなく、遺失物が物品の遺失の問い合わせをしてきた人の所有物であるか判断する。【解決手段】店舗管理装置50は、予約番号が入力された場合に、予約番号に対応したサービスを管理するサービス管理装置20と連係して、サービスを提供するサービス提供装置40で遺失物が検知された場合、証明情報48をサービス提供装置40から受け付け、遺失物を引き取りに来たユーザの本人確認に証明情報48を利用することを指定した利用情報58を、サービス管理装置20に送信する。【選択図】図2

Description

本発明は、情報処理装置、情報処理プログラム、及び情報処理システムに関する。
従来から、ユーザの遺失物を検知する装置やシステムが知られている。
特許文献1には、忘れ物管理サーバと利用者端末とを備えた落とし主検索システムであって、前記忘れ物管理サーバが、サービス提供者の識別情報を少なくとも含む管理用情報と、管理対象物の属性情報と、当該管理対象物を保持するユーザの属性情報との入力用の画面情報を前記利用者端末へ送信する入力用画面送信手段と、前記画面情報に入力された管理用情報と、前記管理対象物の属性情報と、前記ユーザの属性情報とを受信して、それらを対応付けてデータベースへ登録する登録手段と、前記利用者端末より落とし主検索用の前記管理用情報または前記管理対象物の属性情報の何れか一方または両方を受信して、当該管理用情報または管理対象物の属性情報に対応付けて前記データベースに記録されているユーザの属性情報を検索するユーザ属性情報検索手段と、を備えることを特徴とする落とし主検索システムが開示されている。
特許文献2には、店舗に設置される画像形成装置であって、前記画像形成装置を利用するユーザの忘れ物の有無を検出する忘れ物検出手段、前記忘れ物検出手段によって忘れ物が有ることが検出された場合に、前記画像形成装置と通信可能に接続される店側端末に前記忘れ物についての忘れ物情報を送信する送信手段を備える画像形成装置が開示されている。
特開2007−323388号公報 特開2016−215520号公報
遺失物を管理する管理者のもとに、遺失物の所有者である人が遺失物の問い合わせに来た場合、管理者は問い合わせに来た人が遺失物の所有者であるか本人確認を行ってから遺失物を引き渡す。本人確認には、例えば氏名や住所といった個人情報が記載された運転免許書等が用いられるが、問い合わせに来た人の中には個人情報の開示に抵抗感を感じる人もおり、意図せず不快な思いをさせてしまうことがある。
一方で、管理者は遺失物の所有者ではない人に遺失物を引き渡してしまわないように、何らかの手段によって、問い合わせに来た人が遺失物の所有者であるという本人確認を行う必要がある。
本発明は、個人情報を用いることなく、遺失物が物品の遺失の問い合わせをしてきた人の所有物であるか判断するための情報を遺失物の管理者に提供することができる情報処理装置、情報処理プログラム、及び情報処理システムを提供することを目的とする。
第1態様に係る情報処理装置は、ユーザによって予約番号が入力された場合に、前記予約番号に対応したサービスを管理するサービス管理装置と連係して、前記予約番号に対応したサービスを前記ユーザに提供するサービス提供装置で遺失物が検知された場合、前記遺失物を検知したサービスの提供過程で入力された前記予約番号を含む証明情報を前記サービス提供装置から受け付ける受付部と、前記受付部で前記証明情報を受け付けた場合、前記遺失物が前記遺失物を引き取りに来たユーザの所有物であるかの確認に前記ユーザの個人情報が含まれない前記証明情報を利用することを指定した利用情報を、前記サービス管理装置に送信する制御を行う制御部と、を備える。
第2態様に係る情報処理装置は、第1態様に係る情報処理装置において、前記制御部が、前記受付部で前記証明情報を受け付けてからの期間が規定期間を超えた場合、前記証明情報に含まれる前記予約番号と共に前記規定期間が経過したことを前記遺失物の管理者に通知するように制御する。
第3態様に係る情報処理装置は、第2態様に係る情報処理装置において、前記規定期間が、前記証明情報と対応付けられた前記遺失物の予め定めた保管期限に設定される。
第4態様に係る情報処理装置は、第1態様〜第3態様の何れかの態様に係る情報処理装置において、前記受付部で前記遺失物の管理を終了する終了指示を受け付けた場合、前記制御部は、前記サービス管理装置で前記利用情報の受け付けが取り消されるように、前記遺失物の管理が終了したことを通知する終了指示を前記サービス管理装置に送信する制御を行う。
第5態様に係る情報処理装置は、第4態様に係る情報処理装置において、前記制御部が、前記遺失物の予め定めた保管期限を経過する前に、前記受付部で前記終了指示を受け付けた場合、保管期限を経過するまでは遺失物の管理を終了しないように前記遺失物の管理者に知らせる注意情報を通知する制御を行う。
第6態様に係る情報処理装置は、第1態様〜第5態様の何れかの態様に係る情報処理装置において、前記受付部で前記予約番号を受け付けた場合、前記制御部は、前記受付部で受け付けた前記予約番号を含む前記証明情報を前記遺失物の管理者に通知するように制御する。
第7態様に係る情報処理プログラムは、コンピュータを、第1態様〜第6態様の何れかの態様に係る情報処理装置の各部として機能させるためのプログラムである。
第8態様に係る情報処理システムは、予約番号を入力して前記予約番号に対応したサービスの提供を受けたユーザの遺失物を検知した場合に、前記予約番号を含む証明情報を生成する生成部、及び、前記生成部で生成された前記証明情報を前記遺失物の管理者が使用する情報処理装置と前記サービスを管理するサービス管理装置に通知するように制御する制御部、を備えたサービス提供装置と、検知した前記遺失物が前記遺失物を引き取りに来たユーザの所有物であるかの確認に前記管理者が前記証明情報を利用する場合、前記確認に前記証明情報を利用することを指定した利用情報を前記サービス管理装置に送信する制御を行う制御部を備えた情報処理装置と、前記サービスに対応した前記予約番号と、前記サービス提供装置から受け付けた前記証明情報と、前記情報処理装置から受け付けた前記利用情報を対応付けて管理テーブルに登録する登録部、及び、前記サービス提供装置で物品を遺失したユーザが使用するユーザ端末から前記予約番号を受け付けた場合に、受け付けた前記予約番号に対する前記証明情報及び前記利用情報の登録状況に応じた前記遺失物に関する情報を前記ユーザ端末に送信する制御を行う制御部を備えたサービス管理装置、を含む。
第9態様に係る情報処理システムは、第8態様に係る情報処理システムにおいて、前記サービス管理装置の制御部が、前記管理テーブルに前記ユーザ端末から受け付けた前記予約番号とそれぞれ対応付けられた前記証明情報及び前記利用情報が存在する場合、前記遺失物に関する情報として、前記予約番号の提示で前記遺失物の引き取りが完了するとの情報を、前記ユーザ端末に送信する制御を行う。
第10態様に係る情報処理システムは、第8態様または第9態様に係る情報処理システムにおいて、前記サービス管理装置の制御部が、前記管理テーブルに前記ユーザ端末から受け付けた前記予約番号と対応付けられた前記証明情報は存在するが前記利用情報が存在しない場合、前記遺失物に関する情報として、前記予約番号に対応した前記遺失物があることを通知する情報を前記ユーザ端末に送信する制御を行う。
第11態様に係る情報処理システムは、第9態様または第10態様に係る情報処理システムにおいて、前記予約番号に対して暗証番号が設定されている場合で、かつ、前記サービス管理装置の制御部が前記ユーザ端末から前記予約番号に対する前記暗証番号を受け付けた場合、前記サービス管理装置の制御部は前記遺失物に関する情報として、前記遺失物の特定につながる情報を更に前記ユーザ端末に送信する制御を行う。
第12態様に係る情報処理システムは、第9態様〜第11態様の何れかの態様に係る情報処理システムにおいて、前記サービス管理装置の制御部が、前記情報処理装置から前記遺失物の管理を終了する終了指示を受け付けた場合、前記終了指示に含まれる前記予約番号と対応付けられた前記証明情報との対応付けを解消する制御を行う。
第13態様に係る情報処理システムは、第12態様に係る情報処理システムにおいて、前記サービス管理装置の制御部が、前記予約番号の有効期限が経過した場合に前記管理テーブルから前記予約番号を削除する一方、前記予約番号に前記証明情報が対応付けられている場合には、前記証明情報が対応付けられている前記予約番号の有効期限が経過しても、前記終了指示を受け付けるまで前記管理テーブルから前記予約番号を削除しないように制御する。
第14態様に係る情報処理システムは、第13態様に係る情報処理システムにおいて、前記サービス管理装置の制御部が、ユーザへの前記サービスの新規提供に対して、前記管理テーブルに登録されている前記予約番号と重複する予約番号を発行しないように制御する。
第15態様に係る情報処理システムは、第8態様〜第14態様の何れかの態様に係る情報処理システムにおいて、前記サービス管理装置の制御部が、前記ユーザ端末から受け付けた前記予約番号と対応付けられた前記証明情報が存在しない場合、前記遺失物に関する情報として、前記予約番号に対応した前記遺失物が存在しないことを通知する情報を前記ユーザ端末に送信する制御を行う。
第16態様に係る情報処理システムは、第8態様〜第15態様の何れかの態様に係る情報処理システムにおいて、記録媒体に画像を形成する画像形成部を備え、前記サービス提供装置の制御部は、前記遺失物を検知した場合に入力されていた前記予約番号を前記記録媒体に形成するように前記画像形成部を制御すると共に、前記記録媒体に前記予約番号を形成したことを表す形成通知を前記情報処理装置に送信する制御を行う。
第1態様、第7態様、及び第8態様によれば、個人情報を用いることなく、遺失物が物品の遺失の問い合わせをしてきた人の所有物であるか判断するための情報を遺失物の管理者に提供することができる、という効果を有する。
第2態様によれば、管理者が遺失物の管理に対して規定された規定期間を自ら管理することなく、何れの遺失物が規定期間を経過したか把握することができる、という効果を有する。
第3態様によれば、管理者が遺失物毎の保管期限を自ら管理することなく、何れの遺失物が保管期限を経過した遺失物であるか把握することができる、という効果を有する。
第4態様によれば、管理者の判断によって、遺失物の管理期間を設定することができる、という効果を有する。
第5態様によれば、管理者が予め定めた保管期限より前に遺失物の管理を終了しないように注意喚起することができる、という効果を有する。
第6態様によれば、管理者は予約番号によって遺失物に関する情報を把握することができる、という効果を有する。
第9態様によれば、物品を遺失したユーザが遺失物を引き取る前に、個人情報を開示することなく遺失物の引き取りが行えることを、物品を遺失したユーザに予め通知することができる、という効果を有する。
第10態様によれば、ユーザは個人情報を開示することなく、遺失物があることを確認することができる、という効果を有する。
第11態様によれば、ユーザは個人情報を開示することなく、遺失物がユーザの所有物であるか確認することができる、という効果を有する。
第12態様によれば、ユーザが物品を遺失したと思われる場所では、遺失物が管理されていないことをユーザに通知することができる、という効果を有する。
第13態様によれば、予約番号に対するサービスの提供期間が終了した後でも、終了したサービスによって提供された物品の遺失に対する問い合わせに対応することができる、という効果を有する。
第14態様によれば、予約番号と遺失物が一意に対応付けられることを担保することができる、という効果を有する。
第15態様によれば、ユーザは個人情報を開示することなく、遺失物がないことを確認することができる、という効果を有する。
第16態様によれば、ユーザが入力した予約番号を管理者が調べて記録媒体に予約番号を記入し、記録媒体と遺失物を対応付けて管理する場合に比較して、管理者における遺失物の管理に要する時間を短縮することができる、という効果を有する。
情報処理システムのシステム構成例を示す図である。 情報処理システムにおける情報の流れの一例を示すシーケンス図である。 ユーザ端末の機能構成例を示すブロック図である。 サービス管理装置の機能構成例を示すブロック図である。 登録情報の一例を示す図である。 サービス提供装置の機能構成例を示すブロック図である。 証明情報の一例を示す図である。 店舗管理装置の機能構成例を示すブロック図である。 利用情報の一例を示す図である。 ユーザ端末、サービス管理装置、及び店舗管理装置における電気系統の要部構成例を示す図である。 サービス提供装置における電気系統の要部構成例を示す図である。 サービス提供装置におけるサービス提供処理の流れの一例を示すフローチャートである。 店舗管理装置における情報処理の流れの一例を示すフローチャートである。 サービス管理装置におけるサービス管理処理の流れの一例を示すフローチャートである。 サービス管理処理で実行される利用情報登録処理の流れの一例を示すフローチャートである。 サービス管理処理で実行される遺失物管理終了処理の流れの一例を示すフローチャートである。 サービス管理処理で実行される遺失物通知処理の流れの一例を示すフローチャートである。 登録情報削除処理の流れの一例を示すフローチャートである。
以下、本実施の形態について図面を参照しながら説明する。なお、機能が同じ構成要素及び処理には全図面を通して同じ符合を付与し、重複する説明を省略する。
図1は、本実施の形態に係る情報処理システム1のシステム構成例を示す図である。情報処理システム1は、ユーザ端末10、サービス管理装置20、並びに、それぞれ店舗30に備えられたサービス提供装置40及び店舗管理装置50を備える。ユーザ端末10、サービス管理装置20、サービス提供装置40、及び店舗管理装置50は、それぞれ通信回線2に接続されている。
通信回線2は有線回線であっても無線回線であっても、また、有線回線と無線回線が混在した回線であってもよい。更に、通信回線2は専用回線であっても、インターネットのように不特定多数の装置と回線を共有する公衆回線であってもよい。
ユーザ端末10は、情報処理システム1によって提供されるサービスを受けるユーザが使用する情報機器であり、デスクトップコンピュータ、タブレット型コンピュータ、スマートフォン、及びウェアラブル端末のように、ユーザとのインターフェースを提供する入出力機能、及び入力された情報を処理する処理機能を備えた情報機器が用いられる。
ユーザ端末10の台数に制約はなく、M台(Mは1以上の整数)のユーザ端末10が通信回線2に接続されている。ユーザ端末10の末尾に符号“−1”〜“−M”を付加して各々のユーザ端末10を表すが、ユーザ端末10−1〜ユーザ端末10−Mを区別して説明する必要のない場合には「ユーザ端末10」と表記する。なお、1人のユーザが複数のユーザ端末10を所有していてもよい。
図2は、情報処理システム1における情報の流れの一例を示したシーケンス図であり、図2を参照しながら、図1に示した情報処理システム1での情報処理を説明する。
ユーザはユーザ端末10を操作して、通信回線2を通じてユーザ端末10をサービス管理装置20に接続して要求するサービスを指定する。ユーザ端末10はユーザが指定したサービスに対するサービス要求をサービス管理装置20に送信して、サービスを要求する(図2:F1参照)。
サービス管理装置20は、ユーザに提供するサービスを管理する装置であり、通信回線2に接続されている。
ユーザが情報処理システム1でサービスを受けるためには、図2のF1に示したように、ユーザ端末10から指定したサービスに対するサービス要求をサービス管理装置20に送信する。
情報処理システム1で提供するサービス、すなわち、サービス管理装置20によって管理されるサービスは、通信回線2を通じてユーザに提供されるサービスであればどのような内容のサービスであってもよい。一例としてサービス管理装置20は、例えば作家が制作したコンテンツをユーザに提供するサービス(以降、「コンテンツのダウンロードサービス」という)を管理しているものとする。
コンテンツとは、情報処理システム1がユーザに提供するデータのことであり、例えば画像、音声、動画、及び文書等、ハードディスクのような記憶装置に記憶されるデータであればコンテンツとなるデータの内容に制約はない。
以降では、キャラクター等の画像を記録媒体に形成してユーザに提供するコンテンツのダウンロードサービスの例を用いて、情報処理システム1の説明を行う。記録媒体は用紙の他、OHP及びDVDのラベル面のように、トナーやインクが定着する素材であればどのようなものであってもよい。
なお、コンテンツをユーザに提供する形態は記録媒体への画像の形成に限られず、例えば、ユーザがサービス提供装置40に装着したUSB(Universal Serial Bus)やメモリカード等の可搬型の半導体メモリにコンテンツを記憶する形態、並びに、ブルートゥース(登録商標)及びNFC(Near Field Communication)等の近距離無線通信を用いて、ユーザがサービス提供装置40に近づけたスマートフォン等の情報機器にコンテンツを転送する形態であってもよい。
図1ではサービス管理装置20を単独の装置として図示しているが、サービス管理装置20は複数の情報機器で構成されてもよく、例えば、クラウドコンピューティングサービスを用いて実現してもよい。
サービス管理装置20は、ユーザ端末10からサービス要求を受け付けると、サービスに対応した予約番号を発行して、サービス要求の送信元であるユーザ端末10に送信する(図2:F2参照)。具体的には、サービス管理装置20は、ユーザが要求したコンテンツに対する予約番号をユーザ端末10に送信する。
予約番号は、ユーザが要求したサービスを一意に識別する識別番号であり、サービス管理装置20は、他のサービス要求と値が重複しないように予約番号を発行して、予約番号とサービス内容を対応付けて管理する。したがって、予約番号を参照することで、ユーザが要求したサービスの内容が一意に判明することになる。コンテンツのダウンロードサービスの例で言えば、サービス管理装置20は予約番号を参照することで、例えばユーザが要求したコンテンツのファイル名、及びコンテンツの要求日時等が得られる。
サービス管理装置20で管理されるサービスは有償であっても無償であってもよいが、ここでは一例として有償である例について説明する。
予約番号を取得したユーザは、例えば要求した情報処理システム1のサービスの提供拠点となっているコンビニストア等の店舗30で、要求したサービスの提供を受ける。
情報処理システム1のサービスの提供拠点となっている店舗30が複数ある場合、ユーザは何れの店舗30でも要求したサービスの提供が受けられる。図1ではN箇所(Nは1以上の整数)に店舗30が存在する例を示している。店舗30の末尾に符号“−1”〜“−N”を付加して各々の店舗30を表すが、店舗30−1〜店舗30−Nを区別して説明する必要のない場合には「店舗30」と表記する。
各々の店舗30には、サービス提供装置40及び店舗管理装置50が設置され、サービス提供装置40及び店舗管理装置50は通信回線2と接続されている。
なお、図1では、N箇所目の店舗30に設置されているサービス提供装置40及び店舗管理装置50を、それぞれ「サービス提供装置40−N」及び「店舗管理装置50−N」と表している。店舗30と同様に、サービス提供装置40−1〜サービス提供装置40−N、及び店舗管理装置50−1〜店舗管理装置50−Nを区別して説明する必要のない場合には、それぞれ「サービス提供装置40」及び「店舗管理装置50」と表記する。また、図1では1つの店舗30に1台のサービス提供装置40しか含まれていないが、複数のサービス提供装置40が含まれていてもよい。店舗管理装置50は、本実施の形態に係る情報処理装置の一例である。
予約番号を取得したユーザは、何れかの店舗30に設置されているサービス提供装置40でサービスに対する代金を支払った上で、取得した予約番号を入力する。
サービス提供装置40は、サービス管理装置20と連携して、入力された予約番号に対応するサービスをユーザに提供する装置である。コンテンツのダウンロードサービスの例の場合、ダウンロードしたコンテンツを記録媒体に形成する処理が必要になることから、サービス提供装置40には、例えばプリンタのようにコンテンツを記録媒体に形成する画像形成機能を有した装置が用いられる。以降では一例として、サービス提供装置40としてプリンタ機能、ファクシミリ機能、スキャン機能、及びコピー機能といった画像の形成に関する複数の機能を有する画像形成装置が用いられているものとする。
サービス提供装置40は入力された予約番号をサービス管理装置20に送信する(図2:F3参照)。
サービス提供装置40から予約番号を受け付けたサービス管理装置20は、予約番号に対応したコンテンツを、予約番号の送信元であるサービス提供装置40に送信する(図2:F4参照)。
コンテンツのダウンロードサービスの例の場合、ユーザが要求したコンテンツがサービス提供装置40に送信されるため、サービス提供装置40は受け付けたコンテンツを記録媒体に形成して、ユーザが要求したサービスを実行する。これによって、ユーザが要求したサービスがユーザに提供されることになる。
この後、サービスの提供を受けたユーザは店舗30を出て行くことになるが、この時、ユーザがサービス提供装置40の周囲に荷物を忘れたり、おつりの支払い口におつりを忘れたり、記録媒体の排出口にコンテンツが形成された記録媒体を忘れたりすることがある。
サービス提供装置40には、例えば赤外線センサ等の各種センサが内蔵されており、サービス提供装置40の周囲におけるユーザの有無や遺失物の有無を検知する。ここで「サービス提供装置40の周囲」とは、ユーザがサービス提供装置40に手で接触できる程度の範囲を表し、サービス提供装置40から約50cm程度離れた範囲までをいう。
サービス提供装置40は、各種センサによって遺失物を検知すると、証明情報48をサービス管理装置20、及び遺失物を検知したサービス提供装置40が設置されている店舗30の店舗管理装置50に送信する(図2:F5、F6参照)。
証明情報48とは、遺失物とユーザを結びつけるための情報である。証明情報48には、サービス提供装置40に物品を置き忘れたユーザだけが知っている情報、すなわち、遺失物が検知される直前に利用していたユーザがサービス提供装置40に入力した予約番号が含まれる。以降では、遺失物が検知される直前に利用していたユーザがサービス提供装置40に入力した予約番号を「遺失物に対応した予約番号」ということにする。
店舗管理装置50は、店舗30の管理者(以降、単に「管理者」という)が操作する装置であり、例えば店舗30で販売する商品の発注や売り上げ管理等、店舗30の運営に関する情報の入力及び分析が行われる。ユーザ端末10と同様に、店舗管理装置50は、デスクトップコンピュータ、タブレット型コンピュータ、スマートフォン、及びウェアラブル端末のように、ユーザとのインターフェースを提供する入出力機能、及び入力された情報を処理する処理機能を備えた情報機器が用いられる。
店舗管理装置50は、サービス提供装置40から証明情報48を受け付けた場合、サービス提供装置40の周囲にユーザが置き忘れた遺失物があることを管理者に通知する。通知を受けた管理者は、サービス提供装置40に置き忘れられた遺失物を回収して保管する。
上述したように、予約番号はサービス提供装置40でコンテンツをダウンロードしたユーザしか知らず、ユーザに重複した予約番号は発行されていない。したがって、店舗管理装置50は、サービス提供装置40から証明情報48を受け付けた場合、サービス提供装置40の周囲に置き忘れられた遺失物が、遺失物を引き取りに来たユーザの所有物であるかの確認に予約番号を利用することを指定した利用情報58を、サービス管理装置20に送信する(図2:F7)。
ただし、管理者の中には予約番号によるユーザの確認を好まない人もいるため、店舗管理装置50では利用情報58を送信するかしないか選択可能となっている。したがって、店舗管理装置50は、管理者から予約番号によって遺失物の引き渡しを行うとの引き渡し指示を受け付けた場合に利用情報58を送信する。
一方、証明情報48を受け付けたサービス管理装置20は、証明情報48を遺失物に対応した予約番号の登録情報28と対応付けて管理する証明情報登録処理を実行する。また、利用情報58を受け付けたサービス管理装置20は、利用情報58を遺失物に対応した予約番号の登録情報28と対応付けて管理する利用情報登録処理を実行する。
遺失物に気付いたユーザは、遺失物がなかったかの問い合わせを行うため、利用したサービスを管理するサービス管理装置20にユーザ端末10を接続して、ユーザ端末10から遺失物に対応した予約番号をサービス管理装置20に送信する(図2:F8)。
遺失物に対応した予約番号を受け付けたサービス管理装置20は、予約番号と対応付けられた証明情報48及び利用情報58の登録状況に応じた遺失物に関する情報をユーザ端末10に送信する(図2:F9)遺失物通知処理を実行する。
ユーザが物品を遺失した店舗30で遺失物に関する情報に従った本人確認の方法を行うことで、管理者からユーザに遺失物が引き渡される。
これに対して、遺失物をユーザに引き渡した管理者が、ユーザに引き渡した遺失物に対応した予約番号を店舗管理装置50に入力すると、遺失物の管理を終了する終了指示がサービス管理装置20に送信される(図2:F10)。なお、終了指示にはユーザに引き渡した遺失物に対応した予約番号が含まれる。
サービス管理装置20は店舗管理装置50から終了指示を受け付けた場合、終了指示に含まれる遺失物に対応した予約番号の登録情報28を削除する登録情報削除処理を実行して、ユーザに対する一連のサービスを終了する。
次に、情報処理システム1に含まれる各装置の機能構成について説明する。
図3は、ユーザ端末10の機能構成例を示すブロック図である。図3に示すように、ユーザ端末10はユーザインターフェース(User Interface:UI)部11、制御部12、及び通信部13を含む。
UI部11は、ユーザからの指示を受け付けると共に、ユーザ端末10における情報の処理状況や処理結果といった各種情報をユーザに通知する。
制御部12は、UI部11及び通信部13から受け付けた指示に従って、指示に対応した処理が行われるようにユーザ端末10を制御する。例えば、制御部12は処理結果をユーザに通知するようにUI部11を制御したり、通信回線2を通じて他の装置に処理結果を送信するように通信部13を制御したりする。
通信部13は制御部12の制御に従い、通信回線2を通じて他の装置との間で各種情報を送受信する。
図4は、サービス管理装置20の機能構成例を示すブロック図である。図4に示すように、サービス管理装置20はUI部21、制御部22、通信部23、及び登録部24の各機能部と、コンテンツデータベース(Database:DB)25及びサービス管理DB26を含む。
UI部21は、サービス管理装置20を操作する操作者からの指示を受け付けると共に、サービス管理装置20における情報の処理状況や処理結果といった各種情報を操作者に通知する。
制御部22は、UI部21及び通信部23から受け付けた指示に従って、指示に対応した処理が行われるようにサービス管理装置20を制御する。
例えば、制御部22は、ユーザ端末10からサービス要求を受け付けた場合に、要求されたサービスに対応した予約番号を発行してユーザ端末10に送信する。
また、制御部22は、ユーザ端末10から遺失物に対応した予約番号を受け付けた場合に、遺失物に対応した予約番号と対応付けられた証明情報48及び利用情報58の登録状況に応じて、遺失物に関する情報をユーザ端末10に送信する遺失物通知処理の制御を行う。
また、制御部22は、サービス提供装置40から証明情報48を受け付けた場合に、証明情報48を遺失物に対応した予約番号の登録情報28と対応付けてサービス管理DB26で管理する証明情報登録処理の制御を行う。
また、制御部22は、店舗管理装置50から利用情報58を受け付けた場合に、利用情報58を遺失物に対応した予約番号の登録情報28と対応付けてサービス管理DB26で管理する利用情報登録処理の制御を行う。
更に、制御部22は、店舗管理装置50から終了指示を受け付けた場合に、終了指示に含まれる遺失物に対応した予約番号の登録情報28をサービス管理DB26から削除する登録情報削除処理の制御を行う。
通信部23は、制御部22の制御に従い、通信回線2を通じて他の装置との間で各種情報を送受信する。
登録部24は制御部22の制御に従って、コンテンツDB25に対してコンテンツの登録、取得、変更、及び削除を行う。
コンテンツDB25には、情報処理システム1でユーザに提供されるコンテンツが記憶される。
また、登録部24は制御部22の制御に従って、サービス管理DB26に対して登録情報28の登録、取得、変更、及び削除を行う。登録情報28とは、ユーザが要求したコンテンツと予約番号を対応付けた情報である。
サービス管理DB26には、ユーザから要求されたコンテンツの登録情報28が記憶される。
図5は、サービス管理DB26で管理される登録情報28の一例を示した図である。登録情報28には、予約番号、暗証番号、有効期限、コンテンツ情報、遺失物フラグ、利用フラグ、遺失物詳細情報、及び利用詳細情報が含まれる。
暗証番号は、サービス管理装置20のコンテンツDB25にコンテンツの登録を要求したユーザが、コンテンツの登録指示と共に設定した番号である。暗証番号が設定されたコンテンツをサービス提供装置40でダウンロードするには、予約番号の他に暗証番号の入力が求められるため、予約番号が意図せず他者に漏えいしたとしても、暗証番号を知らない他者によるコンテンツのダウンロードが抑制されることになる。
なお、暗証番号はこうした用途以外に設定される場合がある。例えばコンテンツを要求したユーザが、コンテンツを要求する毎に設定してもよい。上述したように、暗証番号が設定されたコンテンツをサービス提供装置40でダウンロードするには、予約番号の他に暗証番号の入力が求められるため、同じく予約番号が意図せず他者に漏えいしたとしても、暗証番号を知らない他者によるコンテンツのダウンロードが抑制されることになる。ただし、コンテンツを要求するユーザにとって暗証番号の設定は必ずしも必須ではなく、暗証番号を設定したいユーザだけが設定する。
コンテンツを登録したユーザが暗証番号を設定するか、それともコンテンツを要求したユーザが暗証番号を設定するかは、サービス管理装置20の動作設定によって切り換えられる。
有効期限は、サービス提供装置40でコンテンツのダウンロードが許可される期限であり、コンテンツの有効期限を表す。すなわち、有効期限が経過したコンテンツの予約番号をユーザがサービス提供装置40に入力しても、サービス管理装置20は有効期限を過ぎたコンテンツをサービス提供装置40に送信しないようにする。有効期限はコンテンツを登録したユーザによってコンテンツ毎に設定される。なお、コンテンツに対して予約番号が一意に設定されることから、コンテンツの有効期限は本実施の形態に係る予約番号の有効期限の一例でもある。
コンテンツ情報は、ユーザが要求したコンテンツのファイル名と、コンテンツDB25におけるコンテンツの記憶場所を表すディレクトリ情報を示す。
遺失物フラグは、何れかの店舗30のサービス提供装置40で、対応する予約番号によって表されるコンテンツのダウンロードサービスが実行された後に遺失物が検知されたか否かを表すフラグである。遺失物フラグには例えば“0”と“1”、或いは“True”と“False”というように2値が設定される。ここでは一例として、遺失物フラグが“0”の場合、サービス提供装置40で遺失物が検知されていない状態を表し、遺失物フラグが“1”の場合、サービス提供装置40で遺失物が検知されている状態を表す。遺失物フラグが“0”に設定されていることを「遺失物フラグがオフに設定されている」といい、遺失物フラグが“1”に設定されていることを、「遺失物フラグがオンに設定されている」という。
サービス提供装置40から証明情報48を受け付けた場合に、サービス提供装置40で遺失物が検知されたと判定される。
利用フラグは、遺失物があった店舗30の管理者が利用情報58を送信したか否かを表すフラグである。利用フラグも遺失物フラグと同様に、例えば“0”と“1”、或いは“True”と“False”というように2値が設定される。ここでは一例として、利用フラグが“0”の場合、利用情報58が送信されていない状態を表し、利用フラグが“1”の場合、利用情報58が送信されている状態を表す。利用フラグが“0”に設定されていることを「利用フラグがオフに設定されている」といい、利用フラグが“1”に設定されていることを、「利用フラグがオンに設定されている」という。
遺失物詳細情報は、サービス提供装置40から証明情報48を受け付けた場合、すなわち、遺失物フラグが“1”に設定されている場合に設定される情報である。具体的には、遺失物詳細情報にはサービス提供装置40から受け付けた証明情報48が設定される。遺失物フラグが“0”に設定されている場合、遺失物詳細情報には何れの情報も設定されていない。
利用詳細情報は、店舗管理装置50から利用情報58を受け付けた場合、すなわち、利用フラグが“1”に設定されている場合に設定される情報である。具体的には、利用詳細情報には店舗管理装置50から受け付けた利用情報58が設定される。利用フラグが“0”に設定されている場合、利用詳細情報には何れの情報も設定されていない。
なお、登録情報28に設定される項目は図5に示した各項目に限られない。例えば、予約番号で表されるコンテンツのダウンロード回数や、サービス管理装置20にコンテンツを登録したユーザの識別子(例えばユーザID(Identification))等、コンテンツを管理する上で利用される情報を登録情報28に設定してもよい。登録情報28を管理するサービス管理DB26は、本実施の形態に係る管理テーブルの一例である。
図6は、サービス提供装置40の機能構成例を示すブロック図である。図6に示すように、サービス提供装置40はUI部41、制御部42、通信部43、サービス提供部44、検知部45、及び生成部46の各機能部を含む。
UI部41は、サービス提供装置40を操作するユーザからの指示を受け付けると共に、サービス提供装置40における情報の処理状況や処理結果といった各種情報をユーザに通知する。
制御部42は、UI部41から受け付けた指示に従った処理が行われるようにサービス管理装置20を制御すると共に、通信部43で受信したコンテンツを記録媒体に形成する処理の制御を行う。また、制御部42は、遺失物が検知された場合、証明情報48を生成して、サービス管理装置20及び店舗管理装置50へ送信する処理の制御を行う。
通信部43は、制御部42の制御に従い、通信回線2を通じて他の装置との間で各種情報を送受信する。
サービス提供部44は、サービス管理装置20から受け付けたコンテンツを、制御部42が指示するサービスの提供形態に従ってユーザに提供する。例えば、コンテンツを記録媒体に形成して提供する提供形態が指示された場合、サービス提供部44は画像形成ユニット100を用いて記録媒体にコンテンツを形成する。この場合、サービス提供部44は、本実施の形態に係る画像形成部の一例となる。
検知部45は、後述するセンサユニット104の計測値を監視して、サービス提供装置40の周囲にある遺失物を検知し、遺失物を検知した場合には遺失物検知通知を生成部46に通知する。
生成部46は、検知部45から遺失物検知通知を受け付けた場合、証明情報48を生成する。
図7は、生成部46で生成される証明情報48の一例を示した図である。証明情報48には予約番号、サービス実行日時、遺失物種別、及び店舗情報が含まれる。
予約番号には、遺失物に対応した予約番号が設定される。
サービス実行日時には、サービス提供装置40でユーザが要求したサービスの提供を受けた日時が設定される。ユーザがサービスの提供を受けた日時とは、ユーザがサービス提供装置40を使用していた期間の日時であり、当該期間内の日時であれば、例えばユーザがサービス提供装置40に予約番号を入力した時刻であっても、記録媒体へのコンテンツの形成が終了した日時であってもよい。
遺失物種別とは、ユーザがサービス提供装置40の周囲に置き忘れた遺失物がどのような物であったかを表す項目である。
サービス提供装置40には、ユーザが物品を置き忘れやすい場所毎にセンサが内蔵されており、何れのセンサで遺失物が検知されたかによって、大まかな遺失物の種別が得られる。
例えばおつりの支払い口に設置されたセンサでユーザがいなくなっても物品が検知された場合には、ユーザがおつりをとり忘れたと考えられるため、生成部46は、証明情報48における遺失物種別を「現金」に設定する。一方、コンテンツのダウンロードサービスに対する支払いが非接触型の電子マネーで行われる場合、ユーザは、電子マネーに対応したカードをカードリーダーに近づけて支払いを行う。したがって、ユーザがいなくなってもカードリーダーでカード情報が読み取れる場合には、ユーザがカードを置き忘れたと考えられるため、生成部46は、証明情報48における遺失物種別を「カード」に設定する。
また、サービス提供装置40にプラテンガラス上に置かれた原稿を読み込んで画像データに変換するスキャン機能やコピー機能が備えられている場合に、ユーザがいなくなってもプラテンガラスに配置された原稿の有無を検知するセンサで遺失物が検知された場合には、プラテンガラスに原稿が置き忘れられたと考えられるため、生成部46は、証明情報48における遺失物種別を「原稿」に設定する。
また、サービス提供装置40の周囲において、サービス提供装置40の設置面からユーザの膝程度の高さ、例えば約50cmの高さの範囲の物品を検知するセンサで、ユーザがいなくなっても物品が検知された場合には、サービス提供装置40の周囲にユーザの荷物が置き忘れられたと考えられるため、生成部46は、証明情報48における遺失物種別を「荷物」に設定する。
サービス提供装置40を操作するユーザの有無の情報は、例えばサービス提供装置40に内蔵された人感センサによって得られる。
店舗情報には、遺失物を検知したサービス提供装置40が設置されている店舗30が何れの店舗30であるかを一意に表す店舗30の識別情報が設定される。例えば各々の店舗30に予め店番を重複しないように割り付けておき、生成部46は、サービス提供装置40が設置されている店舗30の店番を店舗情報に設定する。生成部46は、店舗30の店番の代わりに、サービス提供装置40が設置されている店舗名や、店舗30の位置情報を店舗情報に設定してもよい。
なお、証明情報48に設定される項目は図7に示した各項目に限られない。例えば、ユーザがサービス提供装置40に暗証番号を入力した場合には、証明情報48に暗証番号を設定してもよい。
また、予約番号だけを含む証明情報48であってもよいが、コンテンツを登録したユーザの中には、コンテンツを他のユーザにも公開して、他のユーザにサービス提供装置40からダウンロードしてもらう「シェア利用」を行っているユーザが存在する。
したがって、予約番号だけを含む証明情報48を用いた場合、シェア利用を目的としたコンテンツをダウンロードしたユーザが物品を遺失すると、予約番号で表されるコンテンツがダウンロードされた場合に遺失物があったことは通知されるが、いつどこでどのような遺失物があったのかは通知されないことになる。すなわち、予約番号だけでは物品を遺失したユーザにとっても、遺失物を管理して予約番号の提示に基づいて遺失物をユーザに引き渡す管理者にとっても、遺失物がユーザの所有物であるのか判断つかない場合がある。したがって、証明情報48には予約番号の他、サービス実行日時、遺失物種別、及び店舗情報が含まれることが好ましい。
サービス管理装置20のサービス管理DB26で管理される登録情報28に証明情報48が対応付けられる場合、証明情報48の予約番号と同じ予約番号を有する登録情報28の遺失物詳細情報に、証明情報48から予約番号を除いた残りの各項目が設定される。
図8は、店舗管理装置50の機能構成例を示すブロック図である。図8に示すように、店舗管理装置50はユーザ端末10と同じく、UI部51、制御部52、及び通信部53の各機能部を含む。
UI部51は、管理者からの指示を受け付けると共に、店舗管理装置50における情報の処理状況や処理結果といった各種情報を管理者に通知する。
制御部12は、UI部51から受け付けた指示の内容、及び通信部53で受信した情報の内容に従って、対応した処理が行われるようにUI部51及び通信部53を制御する。
通信部53は制御部52の制御に従い、通信回線2を通じて他の装置との間で各種情報を送受信する。通信部53で送信する情報には、例えば利用情報58や終了指示が含まれる。
なお、何らかの情報を受け付けるUI部51及び通信部53は、本実施の形態に係る受付部の一例である。
図9は、管理者が予約番号による遺失物の引き渡し指示を行なった場合に、店舗管理装置50からサービス管理装置20に送信される利用情報58の一例を示した図である。
利用情報58には、予約番号、サービス実行日時、利用登録日時、遺失物種別、店舗情報、及び保管期限が含まれる。
利用登録日時には、管理者が店舗管理装置50に予約番号による遺失物の引き渡し指示を行った日時が設定される。
保管期限には、管理者が管理する店舗30内で遺失物を保管する期限が設定される。すなわち、保管期限は、物品を遺失したユーザが店舗30で遺失物を引き取れる期限を表す。
遺失物の保管期限は例えば店舗30毎、または店舗30を展開している運営会社毎に定められており、制御部52は予め定められている遺失物の保管期限を利用情報58に設定する。なお、遺失物の保管期限の始期はサービス提供装置40から証明情報48を受け付けた時刻であり、図9に示す利用情報58の例では、保管期限が1週間に設定されている。
利用情報58における予約番号、サービス実行日時、遺失物種別、及び店舗情報には、サービス提供装置40から受け付けた証明情報48の各項目がそのまま設定される。
利用情報58に設定される項目は図9に示した各項目に限られない。例えば、予約番号による遺失物の引き渡し指示を行なった管理者の管理者IDや管理者名を利用情報58に設定してもよい。
サービス管理装置20のサービス管理DB26で管理される登録情報28に利用情報58が対応付けられる場合、利用情報58の予約番号と同じ予約番号を有する登録情報28の利用詳細情報に、利用情報58から予約番号を除いた残りの各項目が設定される。
次に、情報処理システム1に含まれる各装置における電気系統の要部構成例について説明する。
図10は、ユーザ端末10における電気系統の要部構成例を示す図である。ユーザ端末10は、例えばコンピュータ60を用いて構成される。
コンピュータ60は、ユーザ端末10に係る各機能部を担うCPU(Central Processing Unit)61、プログラムを記憶するROM(Read Only Memory)62、CPU61の一時的な作業領域として使用されるRAM(Random Access Memory)63、不揮発性メモリ64、及び入出力インターフェース(I/O)65を備える。そして、CPU61、ROM62、RAM63、不揮発性メモリ64、及びI/O65がバス66を介して各々接続されている。
不揮発性メモリ64は、不揮発性メモリ64に供給される電力が遮断されても、記憶した情報が維持される記憶装置の一例であり、例えば半導体メモリが用いられるがハードディスクを用いてもよい。不揮発性メモリ64は、必ずしもコンピュータ60に内蔵されている必要はなく、例えばメモリカードのようにコンピュータ60に着脱される記憶装置であってもよい。
I/O65には、例えば通信ユニット67、入力ユニット68、及び出力ユニット69が接続される。
通信ユニット67は通信回線2に接続され、通信回線2に接続する各装置との間でデータ通信を行う通信プロトコルを備える。
入力ユニット68は、ユーザからの指示を受け付けてCPU61に通知する装置であり、例えばボタン、タッチパネル、キーボード、及びマウス等が用いられる。ユーザ端末10は、入力ユニット68を介してユーザから指示された機能を実行する。
出力ユニット69は、CPU61によって処理された情報を画像として表示する装置であり、例えば液晶ディスプレイ、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ、及び映像をスクリーンに投影するプロジェクタ等が用いられる。
サービス管理装置20及び店舗管理装置50における電気系統の要部構成例も、図10に示したユーザ端末10における電気系統の要部構成例と同じになり、サービス管理装置20はコンピュータ70を用いて構成され、店舗管理装置50はコンピュータ80を用いて構成される。
したがって、サービス管理装置20では、ユーザ端末10のCPU61、ROM62、RAM63、不揮発性メモリ64、I/O65、バス66、通信ユニット67、入力ユニット68、及び出力ユニット69を、それぞれCPU71、ROM72、RAM73、不揮発性メモリ74、I/O75、バス76、通信ユニット77、入力ユニット78、及び出力ユニット79に読み替える。
また、店舗管理装置50では、ユーザ端末10のCPU61、ROM62、RAM63、不揮発性メモリ64、I/O65、バス66、通信ユニット67、入力ユニット68、及び出力ユニット69を、それぞれCPU81、ROM82、RAM83、不揮発性メモリ84、I/O85、バス86、通信ユニット87、入力ユニット88、及び出力ユニット89に読み替える。
一方、図11は、サービス提供装置40における電気系統の要部構成例を示す図である。サービス提供装置40は、例えばコンピュータ90を用いて構成される。
コンピュータ90は、サービス提供装置40に係る各機能部を担うCPU91、情報処理プログラムを記憶するROM92、CPU91の一時的な作業領域として使用されるRAM93、不揮発性メモリ94、及びI/O95を備える。そして、CPU91、ROM92、RAM93、不揮発性メモリ94、及びI/O95がバス96を介して各々接続されている。
I/O95には、例えば通信ユニット97、入力ユニット98、及び出力ユニット99、画像形成ユニット100、スキャンユニット101、ファクシミリ(facsimile:FAX)ユニット102、課金ユニット103、及びセンサユニット104が接続される。
画像形成ユニット100は、CPU91の指示に従って、画像を記録媒体に形成するユニットである。画像形成ユニット100における画像形成方式はどのような方式であってもよく、例えば電子写真方式であっても、インクジェット方式であってもよい。
スキャンユニット101は、CPU91の指示に従って、例えばプラテンガラスに置かれた原稿の内容を光学的に読み取り、原稿の内容を画像データに変換するユニットである。
FAXユニット102は、図示しないFAX回線を通じてデータを送受信する他のFAX装置との間でFAX通信を行うユニットである。
課金ユニット103は、サービス提供装置40で提供するサービスに対する料金を徴収し、支払いが行われたことをCPU51に通知する装置である。課金ユニット103は、例えば、電子マネー、クレジットカード、バーコードを用いた電子決済、現金、及びプリペイドカードの少なくとも一つによる料金の支払いに対応する。
センサユニット104は、サービス提供装置40の周囲に存在するユーザや物品の有無を検知するユニットであり、赤外線センサ、監視カメラ、及び重みを検知する圧電センサ等が用いられる。
なお、サービス提供装置40には、必ずしも図11のI/O95に接続されるような各ユニットが含まれる必要はない。本実施の形態に係るサービス提供装置40はコンテンツのダウンロードサービスを有償で提供するため、サービス提供装置40に画像形成ユニット100及び課金ユニット103が含まれ、更にコピー機能、FAX機能、スキャン機能を提供するため、スキャンユニット101及びFAXユニット102が含まれているにすぎない。すなわち、サービス提供装置40が提供するサービスに応じて、サービス提供装置40に含まれるユニットは異なる。
次に、サービス提供装置40でコンテンツのダウンロードサービスを利用したユーザが、サービス提供装置40に物品を置き忘れた場合におけるサービス提供装置40の動作について説明する。
図12は、ユーザがサービス提供装置40でコンテンツのダウンロードサービスを利用する場合に、サービス提供装置40のCPU91によって実行されるサービス提供処理の流れの一例を示すフローチャートである。サービス提供処理を規定するサービス提供プログラムは、例えばサービス提供装置40のROM92に予め記憶されている。サービス提供装置40のCPU91は、ROM92に記憶されるサービス提供プログラムを読み込み、サービス提供処理を実行する。
店舗30が複数ある場合、ユーザがコンテンツのダウンロードサービスを利用する店舗30はどの店舗30であってもよい。
図2でも説明したように、コンテンツのダウンロードは、ユーザがコンテンツに対応した予約番号をサービス提供装置40に入力することで開始される。
したがって、ステップS10において、CPU91は入力ユニット98を通じて、ユーザから予約番号を受け付けたか否かを判定する。予約番号を受け付けていない場合にはステップS10の判定処理を繰り返し実行して、予約番号の受け付けを監視する。一方、予約番号を受け付けた場合にはステップS20に移行する。
ステップS20では、CPU91は、ステップS10で受け付けた予約番号をサービス管理装置20に送信することでサービス管理装置20から受信すると共に、予約番号に対応したコンテンツを画像形成ユニット100で記録媒体に形成し、ユーザが要求したサービスを実行する。
ステップS30において、CPU91は、センサユニット104に含まれる赤外線センサの一種である人感センサの出力値を取得して、ユーザがまだサービス提供装置40の周囲にいるか否かを検知する。ユーザの存在が検知される場合にはステップS30の判定処理を繰り返し実行して、ユーザの状況を監視する。一方、ユーザの存在が検知されなくなった場合には、コンテンツのダウンロードサービスの終了に伴い、ユーザはサービス提供装置40の周囲にいる必要がなくなったためサービス提供装置40から離れたと判定し、ステップS40に移行する。
ステップS40において、CPU91は、センサユニット104に含まれる各種赤外線センサや圧電センサ等の出力値を取得して、サービス提供装置40の周囲に物品が置かれていないか検知する。ステップS30で既にユーザがサービス提供装置40から離れたと判定されているため、センサユニット104によって検知された物品は、コンテンツのダウンロードサービスを利用したユーザが置き忘れた遺失物と考えられる。
ステップS40の判定処理でユーザの遺失物が検知されなかった場合には店舗30で保管すべき遺失物は存在しないため、図12に示すサービス提供処理を終了する。
一方、ステップS40の判定処理でユーザの遺失物が検知された場合には、ステップS50に移行する。
ステップS50において、CPU91は、遺失物を検知したコンテンツのダウンロードサービスの提供過程でユーザによって入力された予約番号を含む、図7に示した証明情報48を生成する。具体的には、CPU91は、例えばCPU91に内蔵された時計機能を利用して証明情報48におけるサービス実行日時を設定する。また、CPU91は、センサユニット104に含まれる何れのセンサで遺失物が検知されたかに応じて、証明情報48における遺失物種別を設定する。また、CPU91は、例えば不揮発性メモリ94に予め記憶されているサービス提供装置40が設置されている店舗30の店番を、証明情報48における店舗情報に設定する。
なお、サービス管理装置20、サービス提供装置40、及び店舗管理装置50では同じ時刻に基づいて各種処理を行うように、通信回線2を通じた時刻同期が行われていることが好ましい。
ステップS60において、CPU91は、ステップS50で生成した証明情報48をサービス管理装置20に送信する。
ステップS70において、CPU91は、ステップS60でサービス管理装置20に送信した証明情報48と同じステップS50で生成した証明情報48を、今度はサービス提供装置40が設置されている店舗30の店舗管理装置50に送信する。これにより、店舗管理装置50では店舗管理装置50の出力ユニット89を通じて、音声や画像でサービス提供装置40の周囲に遺失物があることが管理者に通知される。店舗管理装置50はサービス提供装置40から受け付けた証明情報48を店舗管理装置50の不揮発性メモリ84に記憶する。
なお、店舗管理装置50は、サービス提供装置40から証明情報48を受け付けた場合、通信ユニット87を介して、予め登録していた管理者のメールアドレスやソーシャルネットワーキングサービス(Social Networking Service:SNS)のアカウントに、サービス提供装置40の周囲に遺失物があることを通知してもよい。
なお、証明情報48の送信順に制約はなく、CPU91は証明情報48を店舗管理装置50に送信してからサービス管理装置20に送信してもよい。
店舗管理装置50から遺失物の発生を通知された管理者は、サービス提供装置40の周囲に置き忘れられた遺失物を回収して保管する。この場合、管理者は、受け付けた証明情報48に含まれる予約番号を参照して、例えば予約番号を用紙に書き写し、予約番号を記載した用紙をテープで遺失物に貼り付ける等、遺失物と遺失物に対応した予約番号を対応付けて、遺失物を保管する。
しかしながら、こうした作業は管理者の負担になることから、ステップS80において、CPU91は、遺失物に対応した予約番号をシール型の記録媒体に形成し、記録媒体に予約番号を形成したことを表す形成通知を店舗管理装置50に送信するようにしてもよい。この場合、遺失物を回収するためサービス提供装置40に来た管理者は、サービス提供装置40から出力された、遺失物に対応した予約番号が記載されたシール型の記録媒体を遺失物に貼り付けるだけで、遺失物と遺失物に対応した予約番号の対応付けが完了することになる。
このように管理者による遺失物の保管作業を補助する補助部材は、遺失物に対応した予約番号が記載されたシール型の記録媒体に限られない。例えばCPU91は、遺失物がカードや現金のように、サービス提供装置40に記録媒体として予め用意されている封筒に入る大きさの物であれば、遺失物に対応した予約番号を封筒に形成してもよい。この場合、管理者はサービス提供装置40から出力された、遺失物に対応した予約番号が記載された封筒にカードや現金を入れて保管するだけでよい。
以上により、図12に示したサービス提供装置40のサービス提供処理を終了する。
次に、サービス提供装置40から証明情報48を受け付けた後の店舗管理装置50の動作について説明する。
遺失物を回収して店舗30内に保管した管理者は、遺失物を引き取りに店舗30に来たユーザが遺失物の所有者であるか確認する際に予約番号を利用する場合、図2で説明したように、遺失物に対応した予約番号と共に、予約番号による遺失物の引き渡し指示を予め店舗管理装置50に入力する。
図13は、管理者が店舗管理装置50に、遺失物に対応した予約番号及び予約番号による遺失物の引き渡し指示を入力した場合に、店舗管理装置50のCPU81によって実行される情報処理の流れの一例を示すフローチャートである。情報処理を規定する情報処理プログラムは、例えば店舗管理装置50のROM82に予め記憶されている。店舗管理装置50のCPU81は、ROM82に記憶される情報処理プログラムを読み込み、情報処理を実行する。
まず、ステップS100において、CPU81は、図9に示した利用情報58を生成する。具体的には、CPU81は引き渡し指示と共に入力された予約番号、すなわち、遺失物を引き取りに来たユーザの本人確認に予約番号を利用する対象となる遺失物に対応した予約番号を、利用情報58における予約番号として設定する。また、CPU81は、CPU81に内蔵された時計機能を利用して、利用情報58における利用登録日時を設定する。また、CPU81は、利用情報58における遺失物の保管期限を設定する。更に、CPU81は引き渡し指示と共に入力された予約番号を含む証明情報48のサービス実行日時、遺失物種別、及び店舗情報を、それぞれ利用情報58のサービス実行日時、遺失物種別、及び店舗情報として設定する。
CPU81は、生成した利用情報58を不揮発性メモリ84に記憶する。
ステップS110において、CPU81は、ステップS100で生成した利用情報58をサービス管理装置20に送信して、図13に示す情報処理を終了する。
上述したように、店舗30における遺失物の保管期限は店舗30毎、または店舗30を展開している運営会社毎に定められており、保管期限を経過しても引き取りに来ない遺失物は店舗30の所在地を管轄する警察署に連絡して、以降は警察署で遺失物の保管を行ってもらうことになる。この場合、管理者は、店舗30での遺失物の保管を終了したことをサービス管理装置20に通知するため、店舗管理装置50に店舗30での保管を終了した遺失物に対する予約番号を含んだ終了指示を入力する。これにより、店舗管理装置50からサービス管理装置20に終了指示が通知され(図2:F10)、店舗管理装置50はサービス管理装置20に終了指示を通知した場合、店舗30での保管を終了した遺失物に対する予約番号を含む証明情報48及び利用情報58を不揮発性メモリ84から削除する。
したがって、店舗管理装置50のCPU81は、例えば定期的にサービス提供装置40から受け付けた証明情報48のサービス実行日時を参照して、サービス実行日時から設定される遺失物の保管期限を越えてもユーザが引き取りに来ない遺失物が存在する場合には、証明情報48に含まれる予約番号と共に遺失物の保管期限が経過したことを管理者に保管期限切れ通知してもよい。なお、遺失物の保管期限は、本実施の形態に係る規定期間の一例である。
店舗管理装置50から保管期限切れ通知を通知された管理者は、保管期限切れ通知と共に通知された予約番号を含んだ終了指示を店舗管理装置50に入力する。
逆に言えば、管理者は、遺失物の保管ルールに従って、遺失物の保管期限を経過するまでは店舗30で遺失物を保管することが好ましいが、管理者の中には、遺失物の保管期限を取り違え、保管期限が経過する前に遺失物を警察署に届けようとして店舗管理装置50に終了指示を入力することがある。
したがって、店舗管理装置50のCPU81は終了指示を受け付けた場合、終了指示と共に受け付けた予約番号を含む利用情報58(当該予約番号を含む利用情報58が存在しない場合には証明情報48)を参照して、受け付けた予約番号に対応した遺失物の保管期限が経過しているか否かを判定する。
遺失物の保管期限が経過する前であれば、CPU81は出力ユニット89を通じて、保管期限を経過するまでは遺失物の管理を終了しないように管理者に知らせる注意情報を通知する。
店舗管理装置50でこうした管理者による遺失物の保管期限の取り違いを抑制するため、店舗管理装置50は遺失物に対応した予約番号を受け付けた場合、受け付けた予約番号を含む証明情報48及び利用情報58を管理者に通知してもよい。これにより、遺失物の保管期限の確認が行われることになる。
なお、店舗管理装置50から管理者への通知は、店舗管理装置50の出力ユニット89に表示するだけでなく、予め登録していた管理者のメールアドレスやSNSのアカウント宛てに行ってもよい。
次に、サービス提供装置40及び店舗管理装置50と連携して、コンテンツのダウンロードサービスを管理するサービス管理装置20の動作について説明する。
図14は、通信ユニット77を通じて通信回線2から何らかの情報を受け付けた場合にサービス管理装置20のCPU71によって実行されるサービス管理処理の流れの一例を示すフローチャートである。サービス管理処理を規定するサービス管理プログラムは、例えばサービス管理装置20のROM72に予め記憶されている。サービス管理装置20のCPU71は、ROM72に記憶されるサービス管理プログラムを読み込み、サービス管理処理を実行する。
サービス管理装置20は、受け付けた情報の種別に応じて実行する処理を振り分ける。そのため、ステップS200において、CPU71は受け付けた情報が証明情報48であるか否かを判定する。証明情報48を受け付けた場合、ステップS210に移行する。
ステップS210において、CPU71はサービス管理DB26を参照して、証明情報48の予約番号と同じ予約番号を含む登録情報28の遺失物詳細情報に、証明情報48から予約番号を除いた残りの項目を設定して、同じ予約番号を含む登録情報28に証明情報48を対応付ける。なお、CPU71は、証明情報48から予約番号を取り除くことなく、受け付けた証明情報48をそのまま登録情報28の遺失物詳細情報に設定してもよい。
証明情報48を受け付けたということは、証明情報48に含まれる予約番号で表されるコンテンツのダウンロードサービスの実行後に、サービス提供装置40で遺失物が検知されたということになる。
したがって、ステップS220において、CPU71は、ステップS210で証明情報48を対応付けた登録情報28の遺失物フラグを“1”に設定して、図14に示すサービス管理処理を終了する。
一方、ステップS200の判定処理で、受け付けた情報が証明情報48ではないと判定された場合にはステップS230に移行する。
ステップS230において、CPU71は受け付けた情報が利用情報58であるか否かを判定する。利用情報58を受け付けた場合、ステップS240に移行し、CPU71は利用情報登録処理を実行して、図14に示すサービス管理処理を終了する。
図15は、図14におけるステップS240の利用情報登録処理の流れの一例を示すフローチャートである。
予約番号を遺失物の引き取りに来たユーザの本人確認として利用することを通知する利用情報58を受け付けたということは、利用情報58の予約番号で表されるコンテンツのダウンロードサービスの実行後に、サービス提供装置40で遺失物が検知されていることが前提となる。
したがって、ステップS300において、CPU71は、利用情報58の予約番号を含む登録情報28を参照し、登録情報28の遺失物フラグが“1”に設定されているか否かを判定する。登録情報28の遺失物フラグが“1”に設定されていない場合、本来、サービス提供装置40で遺失物が検知されていないのに、管理者が予約番号による遺失物の引き渡しを希望したということになる。したがって、CPU71は、利用情報58の予約番号に対応した遺失物が存在しないことを通知するエラー通知を、利用情報58を送信した店舗管理装置50に送信して、図15に示す利用情報登録処理を終了する。
一方、ステップS300の判定処理で登録情報28の遺失物フラグが“1”に設定されていると判定された場合、ステップS310に移行する。
ステップS310において、CPU71は、サービス管理DB26を参照して、利用情報58の予約番号と同じ予約番号を含む登録情報28の利用詳細情報に、利用情報58から予約番号を除いた残りの項目を設定して、同じ予約番号を含む登録情報28に利用情報58を対応付ける。なお、CPU71は利用情報58から予約番号を取り除くことなく、受け付けた利用情報58をそのまま登録情報28の利用詳細情報に設定してもよい。
利用情報58を受け付けたということは、管理者は予約番号を遺失物の引き取りに来たユーザの本人確認として利用することを通知してきたことになる。
したがって、ステップS320において、CPU71は、ステップS310で利用情報58を対応付けた登録情報28の利用フラグを“1”に設定して、図15に示す利用情報登録処理を終了する。
図14のサービス管理処理におけるステップS230の判定処理で、受け付けた情報が利用情報58ではないと判定された場合にはステップS250に移行する。
ステップS250において、CPU71は受け付けた情報が終了指示であるか否かを判定する。終了指示を受け付けた場合、ステップS260に移行し、CPU71は遺失物管理終了処理を実行して、図14に示すサービス管理処理を終了する。
図16は、図14におけるステップS260の遺失物管理終了処理の流れの一例を示すフローチャートである。
遺失物の保管期限の経過、または遺失物がユーザに引き渡されたことに伴って店舗管理装置50から通知される終了指示を受け付けたということは、終了指示で通知された予約番号で表されるコンテンツのダウンロードサービスの実行後に、サービス提供装置40で遺失物が検知されていることが前提となる。
したがって、ステップS400において、CPU71は、終了指示で通知された予約番号を含む登録情報28を参照し、登録情報28の遺失物フラグが“1”に設定されているか否かを判定する。登録情報28の遺失物フラグが“1”に設定されていない場合、本来、サービス提供装置40で遺失物が検知されていないのに、店舗30での遺失物の管理を終了したということになる。したがって、CPU71は、終了指示で通知された予約番号に対応した遺失物が存在しないことを通知するエラー通知を、終了指示を送信した店舗管理装置50に送信して、図16に示す遺失物管理終了処理を終了する。
一方、ステップS400の判定処理で登録情報28の遺失物フラグが“1”に設定されていると判定された場合、ステップS410に移行する。
ステップS410において、CPU71はサービス管理DB26を参照して、終了指示で通知された予約番号と同じ予約番号を含む登録情報28の遺失物詳細情報を削除して、登録情報28と証明情報48との対応付けを解消する。
登録情報28から遺失物詳細情報を削除したことに伴い、ステップS420において、CPU71は、ステップS410で遺失物詳細情報を削除した登録情報28の遺失物フラグを“0”に設定する。
なお、遺失物に対応した予約番号を含む登録情報28によっては、利用詳細情報が設定されていることがあるため、ステップS430において、CPU71は、ステップS410で遺失物詳細情報を削除した登録情報28を参照し、登録情報28の利用フラグが“1”に設定されているか否かを判定する。
登録情報28の利用フラグが“1”に設定されていない場合、登録情報28の利用詳細情報には何れの情報も設定されていないことになるため、図16に示す遺失物管理終了処理を終了する。
一方、登録情報28の利用フラグが“1”に設定されている場合、ステップS440に移行する。この場合、登録情報28の利用詳細情報に何らかの情報が設定されているため、ステップS440において、CPU71は、ステップS410で遺失物詳細情報を削除した登録情報28の利用詳細情報を削除して、登録情報28と利用情報58との対応付けを解消する。
登録情報28から利用詳細情報を削除したことに伴い、ステップS450において、CPU71は、ステップS440で利用詳細情報を削除した登録情報28の利用フラグを“0”に設定する。これにより、コンテンツの予約番号と遺失物との対応付けが解消され、サービス管理装置20における遺失物の管理が終了し、図16に示した遺失物管理終了処理を終了する。
このように、サービス管理装置20は店舗管理装置50から終了指示を受け付けると、終了指示で通知された予約番号で表されるコンテンツの登録情報28と、証明情報48及び利用情報58との対応付けを解消するが、登録情報28自体はサービス管理DB26で管理される。これは、コンテンツの有効期限内は、サービス提供装置40からコンテンツに対応した予約番号を受け付けた場合、予約番号に対応したコンテンツを提供しなければならないが、登録情報28を削除してしまうとコンテンツの提供ができなくなってしまうためである。
図14のサービス管理処理におけるステップS250の判定処理で、受け付けた情報が終了指示ではないと判定された場合にはステップS270に移行する。
ステップS270において、CPU71は受け付けた情報が予約番号であるか否かを判定する。受け付けた情報が予約番号でない場合、受け付けた情報はサービス管理装置20で処理する情報として予め定めた情報とは異なる未規定の情報と考えられるため、ステップS280に移行する。
ステップS280において、CPU71は、受け付けた情報がサービス管理装置20での受信を想定していない未規定の情報であることを通知するエラー通知を未規定の情報の送信元に送信して、図14に示す遺失物管理終了処理を終了する。
一方、図2で説明したように、遺失物に気付いたユーザはサービス管理装置20にユーザ端末10を接続し、ユーザ端末10から遺失物に対応した予約番号をサービス管理装置20に送信して遺失物の問い合わせを行うことがある。したがって、ステップS270の判定処理で受け付けた情報が予約番号であると判定された場合にはステップS290に移行し、CPU71は遺失物通知処理を実行して、図14に示すサービス管理処理を終了する。
図17は、図14におけるステップS290の遺失物通知処理の流れの一例を示すフローチャートである。
まず、ステップS500において、CPU71は、サービス管理DB26に登録された、受け付けた予約番号を含む登録情報28を参照し、受け付けた予約番号と同じ予約番号を含む登録情報28(以降、「対象登録情報28」という)の遺失物フラグが“1”に設定されているか否かを判定する。
対象登録情報28の遺失物フラグが“1”に設定されていない場合、ステップS590に移行する。
この場合、何れのサービス提供装置40でも、受け付けた予約番号で表されるコンテンツのダウンロードサービスの実行後に遺失物が検知されていないことになる。したがって、ステップS590において、CPU71は、受け付けた予約番号に対応した遺失物は存在しないことを通知する応答通知を、受け付けた予約番号の送信元であるユーザ端末10に送信して、図17に示す遺失物通知処理を終了する。
一方、対象登録情報28の遺失物フラグが“1”に設定されている場合、ステップS510に移行する。
この場合、何れかのサービス提供装置40で、受け付けた予約番号で表されるコンテンツのダウンロードサービスの実行後に遺失物が検知されたことを示していることになる。したがって、ステップS510において、CPU71は、受け付けた予約番号に対応した遺失物が存在することを通知する応答通知を、受け付けた予約番号の送信元であるユーザ端末10に送信する。
ステップS520において、CPU71は、対象登録情報28の利用フラグが“1”に設定されているか否かを判定する。対象登録情報28の利用フラグが“1”に設定されている場合、ステップS530に移行する。
この場合、遺失物を保管する店舗30の管理者は利用情報58を送信したことになるため、ステップS530において、CPU71は、遺失物に対応した予約番号を店舗30の管理者に提示すれば遺失物の引き取りが完了すること、すなわち、ユーザの本人確認に予約番号さえあればよいことを通知する応答通知を、受け付けた予約番号の送信元であるユーザ端末10に送信してステップS540に移行する。
一方、ステップS520の判定処理で、対象登録情報28の利用フラグが“1”に設定されていないと判定された場合、ステップS530の処理を実行することなくステップS540に移行する。すなわち、ユーザの遺失物を保管している店舗30の管理者は、ユーザの本人確認に予約番号を用いることを表明していないことから、ユーザの本人確認に予約番号さえあればよいといった趣旨の応答通知を行わないようにする。この場合、CPU71は、ユーザが遺失物を引き取る場合、本人確認のため何らかの身分証明書を持参するように通知する応答通知を、受け付けた予約番号の送信元であるユーザ端末10に送信してからステップS540に移行してもよい。
ステップS540において、CPU71は、対象登録情報28に暗証番号が設定されているか否かを判定する。対象登録情報28に暗証番号が設定されている場合には、ステップS550に移行する。
そして、ステップS550において、CPU71は、問い合わせを行った予約番号に設定された暗証番号を入力するように、受け付けた予約番号の送信元であるユーザ端末10に送信する。暗証番号の入力は、例えばサービス管理装置20がユーザ端末10に表示した暗証番号の入力画面を通じて行われ、ユーザが暗証番号の入力画面に暗証番号を入力すると、入力した暗証番号がサービス管理装置20に通知される。
したがって、ステップS560において、CPU71は、ユーザから暗証番号を受け付けたか否かを判定する。暗証番号を受け付けていない場合にはステップS560の判定処理を繰り返し実行して、暗証番号の入力を監視する。一方、暗証番号を受け付けた場合にはステップS570に移行する。
ステップS570において、CPU71は、受け付けた暗証番号が対象登録情報28の暗証番号と一致するか否かを判定する。暗証番号が一致する場合にはステップS580に移行する。
暗証番号は暗証番号を設定したユーザしか知りえない秘匿情報であることから、ユーザが、問い合わせを行った予約番号の暗証番号を知っているということは、当該ユーザは遺失物に対応した予約番号を何らかの方法で知り、遺失物の本来の所有者になりすまして遺失物を不正に取得しようとしている悪意のあるユーザではないと判定される。したがって、ステップS580において、CPU71は、遺失物の特定につながる詳細な情報を通知する応答通知を、受け付けた予約番号の送信元であるユーザ端末10に送信して、図17に示す遺失物通知処理を終了する。
遺失物の特定につながる詳細な情報とは、サービス管理装置20に問い合わせた予約番号に対応した遺失物が、ユーザが店舗30に置き忘れた物品かどうか確認することが可能な内容を含む情報であり、具体的には、対象登録情報28に対応付けられた遺失物詳細情報、すなわち証明情報48に含まれる少なくとも1つの情報が用いられる。
また、遺失物の特定につながる詳細な情報は遺失物の所有者だけが得られる情報であるため、物品を遺失したユーザは店舗30で遺失物を引き取る際、予約番号に代わって、または予約番号に加えて、対象登録情報28に対応付けられた証明情報48に含まれる項目を管理者に提示してもよい。
サービス管理装置20から遺失物詳細情報に含まれる情報を通知されたユーザは、例えば物品を置き忘れた店舗30の情報、コンテンツのダウンロードサービスを実行した日時、または遺失物の種別等を確認することで、通知された遺失物が自分の遺失物であるか確かめることができる。
一方、ステップS540の判定処理で、対象登録情報28に暗証番号が設定されていないと判定された場合、及びステップS570の判定処理で、受け付けた暗証番号が対象登録情報28の暗証番号と一致しない場合には、サービス管理装置20に遺失物の問い合わせを行ったユーザが遺失物の所有者本人であるとの確認がとれない。したがって、CPU71は、遺失物の特定につながる詳細な情報を通知することなく図17に示す遺失物通知処理を終了する。
遺失物通知処理の終了に伴い、図14に示したサービス管理処理も終了する。
これまで説明してきたように、サービス管理装置20にコンテンツが登録されると、コンテンツに対して予約番号を割り当てた登録情報28がサービス管理DB26に登録される。予約番号は重複しないようにコンテンツに割り当てられるため、サービス管理DB26にコンテンツの有効期限が経過した登録情報28がいつまでも残っていると、新たに登録されたコンテンツに対して割り当てる予約番号が枯渇してしまうことがある。
したがって、サービス管理装置20は、例えば定期的にコンテンツの有効期限が経過した登録情報28を削除する登録情報削除処理を実行する。
図18は、登録情報削除処理の流れの一例を示すフローチャートであり、登録情報削除処理は、例えば予め定めた時間毎、図14に示したサービス管理処理が実施される毎、または図16に示した遺失物管理終了処理が実施される毎等、予め設定したタイミングで実行される。
ステップS600において、CPU71は、サービス管理DB26に登録されている登録情報28の中から何れか1つの登録情報28を選択する。以降では、ステップS600で選択した登録情報28を「選択登録情報28」ということにする。
ステップS610において、CPU71は、選択登録情報28の遺失物フラグが“1”に設定されているか否かを判定する。選択登録情報28の遺失物フラグが“1”に設定されていない場合、すなわち、選択登録情報28で表されるコンテンツのダウンロードサービスの実行に伴う遺失物が店舗30で保管されていない場合、ステップS640に移行する。
ステップS640において、CPU71は、選択登録情報28の有効期限が経過しているか否か、すなわち、選択登録情報28の有効期限が満了しているか否かを判定する。選択登録情報28の有効期限が満了している場合にはステップS650に移行する。
有効期限が満了しているコンテンツに対する予約番号を受け付けても、予約番号に対応したコンテンツをサービス提供装置40に送信しないようにするため、ステップS650において、CPU71はサービス管理DB26から選択登録情報28を削除する。これにより、選択登録情報28に割り当てられていた予約番号も解放され、ステップS660に移行する。
ステップS640の判定処理で選択登録情報28の有効期限が満了していないと判定された場合には、選択登録情報28で表されるコンテンツのダウンロードサービスを要求された場合には、当該コンテンツをサービス提供装置40に送信する必要がある。したがって、サービス管理DB26から選択登録情報28を削除することなく、ステップS660に移行する。
一方、ステップS610の判定処理で、選択登録情報28の遺失物フラグが“1”に設定されていると判定された場合、ステップS620に移行する。
そして、ステップS620において、更に選択登録情報28の有効期限が満了しているか否かを判定する。選択登録情報28の有効期限が満了していない場合には、上述した理由により、サービス管理DB26から選択登録情報28を削除することなく、ステップS660に移行する。
一方、選択登録情報28の有効期限が満了している場合には、ステップS630に移行する。
この場合、選択登録情報28の有効期限が満了しているからといってサービス管理DB26から選択登録情報28を削除してしまうと、選択登録情報28には遺失物の証明情報48が対応付けられているため、店舗30における遺失物の保管期限が経過していないにも関わらず、ユーザからの問い合わせに対して遺失物があったかどうか通知できなくなってしまう。
かといって、選択登録情報28をサービス管理DB26から削除せずにそのまま登録しておくと、選択登録情報28で表されるコンテンツの有効期限が経過しているにも関わらず、選択登録情報28の予約番号を受け付けると、予約番号に対応したコンテンツをサービス提供装置40に送信し、有効期限が経過した後もコンテンツのダウンロードサービスが実行されることになってしまう。
したがって、CPU71は、選択登録情報28で表されるコンテンツのダウンロードサービスを停止する。具体的には、CPU71は、選択登録情報28に対応するサービス停止フラグをオンにする。
サービス停止フラグは、サービス管理DB26に登録された登録情報28に含まれる予約番号を受け付けた場合に、予約番号に対応したコンテンツをサービス提供装置40に送信するか否かを制御するフラグである。
サービス停止フラグには例えば“0”と“1”、或いは“True”と“False”というように2値が設定される。ここでは一例として、サービス停止フラグが“0”の場合、予約番号に対応したコンテンツをサービス提供装置40に送信してもよい状態を表し、サービス停止フラグが“1”の場合、予約番号に対応したコンテンツをサービス提供装置40に送信してはいけない状態を表す。サービス停止フラグが“0”に設定されていることを「サービス停止フラグがオフに設定されている」といい、サービス停止フラグが“1”に設定されていることを、「サービス停止フラグがオンに設定されている」という。
これにより、店舗30における遺失物の保管期限が経過する前に受け付けたユーザからの問い合わせに対して遺失物の有無が通知される一方、有効期限が経過したコンテンツのダウンロードサービスは停止されることになる。
遺失物フラグは終了指示を受け付けた場合にオフされることから、CPU71は、遺失物フラグがオンされている登録情報28については当該登録情報28に対する終了指示を受け付けるまで、サービス管理DB26から削除しないようにする。
ステップS660において、CPU71は、サービス管理DB26に登録されている登録情報28の中に、まだステップS600で選択していない未選択の登録情報28が存在するか否かを判定する。未選択の登録情報28が存在する場合にはステップS600に移行し、ステップS600で未選択の登録情報28を選択する。
すなわち、CPU71はサービス管理DB26に未選択の登録情報28が存在しなくなるまでステップS600〜S660を繰り返し実行することで、サービス管理DB26に登録しておく必要のない登録情報28がないか監視する。
なお、図18の登録情報削除処理におけるステップS610では、選択登録情報28の遺失物フラグが“1”に設定されているか否かを判定したが、店舗管理装置50がサービス提供装置40から証明情報48を付けつけた場合に、管理者の指示によらず利用情報58をサービス管理装置20に送信するような情報処理システム1であれば、遺失物フラグの代わりに利用フラグが“1”に設定されているか否かを判定してもよい。
このように本実施の形態に係る情報処理システム1によれば、コンテンツの予約番号によって、サービス提供装置40で検知された遺失物が物品の遺失の問い合わせをしてきたユーザの所有物であるか判断されることになる。
コンテンツの予約番号が漏えいしたとしても予約番号とユーザが対応付けられているわけではないため、コンテンツの予約番号からユーザは特定されない。すなわち、コンテンツの予約番号は個人情報にあたらない。したがって、ユーザは管理者に個人情報を提示することなく遺失物を引き取ることができ、管理者は個人情報を扱うことなく、遺失物を引き渡すことができる。
なお、ここでは情報処理システム1で提供するサービスとして、コンテンツのダウンロードサービスを例にして説明したが、情報処理システム1で提供するサービスはこれに限られない。例えば日本語の文書をサービス管理装置20に登録して、登録した文書に対する予約番号をサービス提供装置40に入力すれば、英語に翻訳された文書が得られるといった翻訳サービスであってもよい。
また、図4に示したサービス管理装置20の各機能部、コンテンツDB25、及びサービス管理DB26を単体のコンピュータ70で実現するのではなく、例えばクラウドコンピューティングを用いて複数のコンピュータに分散して配置し、複数のコンピュータを連係させることで、サービス管理装置20と同等の処理を実行するようにしてもよい。
以上、実施の形態を用いて本発明について説明したが、本発明は実施の形態に記載の範囲には限定されない。本発明の要旨を逸脱しない範囲で実施の形態に多様な変更又は改良を加えることができ、当該変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれる。例えば、本発明の要旨を逸脱しない範囲で処理の順序を変更してもよい。
本実施の形態では、一例として各処理をソフトウェアで実現する形態について説明したが、図12〜図18に示した各フローチャートと同等の処理を、例えばASIC(Application Specific Integrated Circuit)に実装し、ハードウェアで処理させるようにしてもよい。この場合、各処理をそれぞれソフトウェアで実現した場合と比較して、処理の高速化が図られる。
また、上述した実施の形態では、各プログラムがROMにインストールされている形態を説明したが、これに限定されるものではない。本発明に係る各プログラムは、コンピュータで読み取り可能な記憶媒体に記録された形態で提供することも可能である。例えば、本発明に係る各プログラムを、CD(Compact Disc)−ROM、又はDVD(Digital Versatile Disc)−ROM等の光ディスクに記録した形態で提供してもよい。また、本発明に係る情報処理プログラムを、USBメモリ及びフラッシュメモリ等の半導体メモリに記録した形態で提供してもよい。更に、サービス管理装置20、サービス提供装置40、及び店舗管理装置50は、それぞれ通信回線2を通じて、通信回線2と接続される外部装置から本発明に係る各プログラムを取得するようにしてもよい。
1・・・情報処理システム、2・・・通信回線、10・・・ユーザ端末、11(21、41、51)・・・ユーザインターフェース(UI)部、12(22、42、52)・・・制御部、13(23、43、53)・・・通信部、20・・・サービス管理装置、24・・・登録部、25・・・コンテンツDB、26・・・サービス管理DB、28・・・登録情報、30・・・店舗、40・・・サービス提供装置、44・・・サービス提供部、45・・・検知部、46・・・生成部、48・・・証明情報、50・・・店舗管理装置、58・・・利用情報、60(70、80、90)・・・コンピュータ、61(71、81、91)・・・CPU、62(72、82、92)・・・ROM、63(73、83、93)・・・RAM、64(74、84、94)・・・不揮発性メモリ、67(77、87、97)・・・通信ユニット、68(78、88、98)・・・入力ユニット、69(79、89、99)・・・表示ユニット、100・・・画像形成ユニット、101・・・スキャンユニット、102・・・FAXユニット、103・・・課金ユニット、104・・・センサユニット

Claims (16)

  1. ユーザによって予約番号が入力された場合に、前記予約番号に対応したサービスを管理するサービス管理装置と連係して、前記予約番号に対応したサービスを前記ユーザに提供するサービス提供装置で遺失物が検知された場合、前記遺失物を検知したサービスの提供過程で入力された前記予約番号を含む証明情報を前記サービス提供装置から受け付ける受付部と、
    前記受付部で前記証明情報を受け付けた場合、前記遺失物が前記遺失物を引き取りに来たユーザの所有物であるかの確認に前記ユーザの個人情報が含まれない前記証明情報を利用することを指定した利用情報を、前記サービス管理装置に送信する制御を行う制御部と、
    を備えた情報処理装置。
  2. 前記制御部は、前記受付部で前記証明情報を受け付けてからの期間が規定期間を超えた場合、前記証明情報に含まれる前記予約番号と共に前記規定期間が経過したことを前記遺失物の管理者に通知するように制御する
    請求項1記載の情報処理装置。
  3. 前記規定期間が、前記証明情報と対応付けられた前記遺失物の予め定めた保管期限に設定された
    請求項2記載の情報処理装置。
  4. 前記受付部で前記遺失物の管理を終了する終了指示を受け付けた場合、
    前記制御部は、前記サービス管理装置で前記利用情報の受け付けが取り消されるように、前記遺失物の管理が終了したことを通知する終了指示を前記サービス管理装置に送信する制御を行う
    請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の情報処理装置。
  5. 前記制御部は、前記遺失物の予め定めた保管期限を経過する前に、前記受付部で前記終了指示を受け付けた場合、保管期限を経過するまでは遺失物の管理を終了しないように前記遺失物の管理者に知らせる注意情報を通知する制御を行う
    請求項4記載の情報処理装置。
  6. 前記受付部で前記予約番号を受け付けた場合、
    前記制御部は、前記受付部で受け付けた前記予約番号を含む前記証明情報を前記遺失物の管理者に通知するように制御する
    請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の情報処理装置。
  7. コンピュータを、請求項1〜請求項6の何れか1項に記載の情報処理装置の各部として機能させるための情報処理プログラム。
  8. 予約番号を入力して前記予約番号に対応したサービスの提供を受けたユーザの遺失物を検知した場合に、前記予約番号を含む証明情報を生成する生成部、及び、前記生成部で生成された前記証明情報を前記遺失物の管理者が使用する情報処理装置と前記サービスを管理するサービス管理装置に通知するように制御する制御部、を備えたサービス提供装置と、
    検知した前記遺失物が前記遺失物を引き取りに来たユーザの所有物であるかの確認に前記管理者が前記証明情報を利用する場合、前記確認に前記証明情報を利用することを指定した利用情報を前記サービス管理装置に送信する制御を行う制御部を備えた情報処理装置と、
    前記サービスに対応した前記予約番号と、前記サービス提供装置から受け付けた前記証明情報と、前記情報処理装置から受け付けた前記利用情報を対応付けて管理テーブルに登録する登録部、及び、前記サービス提供装置で物品を遺失したユーザが使用するユーザ端末から前記予約番号を受け付けた場合に、受け付けた前記予約番号に対する前記証明情報及び前記利用情報の登録状況に応じた前記遺失物に関する情報を前記ユーザ端末に送信する制御を行う制御部を備えたサービス管理装置、
    を含む情報処理システム。
  9. 前記サービス管理装置の制御部は、前記管理テーブルに前記ユーザ端末から受け付けた前記予約番号とそれぞれ対応付けられた前記証明情報及び前記利用情報が存在する場合、前記遺失物に関する情報として、前記予約番号の提示で前記遺失物の引き取りが完了するとの情報を、前記ユーザ端末に送信する制御を行う
    請求項8記載の情報処理システム。
  10. 前記サービス管理装置の制御部は、前記管理テーブルに前記ユーザ端末から受け付けた前記予約番号と対応付けられた前記証明情報は存在するが前記利用情報が存在しない場合、前記遺失物に関する情報として、前記予約番号に対応した前記遺失物があることを通知する情報を前記ユーザ端末に送信する制御を行う
    請求項8または請求項9記載の情報処理システム。
  11. 前記予約番号に対して暗証番号が設定されている場合で、かつ、前記サービス管理装置の制御部が前記ユーザ端末から前記予約番号に対する前記暗証番号を受け付けた場合、
    前記サービス管理装置の制御部は前記遺失物に関する情報として、前記遺失物の特定につながる情報を更に前記ユーザ端末に送信する制御を行う
    請求項9または請求項10記載の情報処理システム。
  12. 前記サービス管理装置の制御部は、前記情報処理装置から前記遺失物の管理を終了する終了指示を受け付けた場合、前記終了指示に含まれる前記予約番号と対応付けられた前記証明情報との対応付けを解消する制御を行う
    請求項9〜請求項11の何れか1項に記載の情報処理システム。
  13. 前記サービス管理装置の制御部は、前記予約番号の有効期限が経過した場合に前記管理テーブルから前記予約番号を削除する一方、前記予約番号に前記証明情報が対応付けられている場合には、前記証明情報が対応付けられている前記予約番号の有効期限が経過しても、前記終了指示を受け付けるまで前記管理テーブルから前記予約番号を削除しないように制御する
    請求項12記載の情報処理システム。
  14. 前記サービス管理装置の制御部は、ユーザへの前記サービスの新規提供に対して、前記管理テーブルに登録されている前記予約番号と重複する予約番号を発行しないように制御する
    請求項13記載の情報処理システム。
  15. 前記サービス管理装置の制御部は、前記ユーザ端末から受け付けた前記予約番号と対応付けられた前記証明情報が存在しない場合、前記遺失物に関する情報として、前記予約番号に対応した前記遺失物が存在しないことを通知する情報を前記ユーザ端末に送信する制御を行う
    請求項8〜請求項14の何れか1項に記載の情報処理システム。
  16. 記録媒体に画像を形成する画像形成部を備え、
    前記サービス提供装置の制御部は、前記遺失物を検知した場合に入力されていた前記予約番号を前記記録媒体に形成するように前記画像形成部を制御すると共に、前記記録媒体に前記予約番号を形成したことを表す形成通知を前記情報処理装置に送信する制御を行う
    請求項8〜請求項15の何れか1項に記載の情報処理システム。
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CN113194023B (zh) * 2020-11-02 2023-06-20 常熟理工学院 丢失证件找回系统及其控制方法

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