JP2020126316A - サポートプログラム、情報処理装置、および印刷方法 - Google Patents

Abstract

【課題】ＯＳ標準の汎用印刷プログラムが組み込まれた情報処理装置において、ユーザの意図しない加工が施された画像に基づく印刷を低減する技術を提供すること。【解決手段】ＰＣ１のＣＰＵ１１により実行可能であり、ＰＣ１に接続するプリンタ２に対応する補助プログラム４２であって、補助プログラム４２は、ＰＣ１に、印刷パラメータ編集処理で受け付けた印刷パラメータに従って中間画像データを加工させ、加工した中間画像データを印刷プレビュー画面に表示させ、印刷継続が指示された場合には印刷の制限を実行せず、再編集又は印刷キャンセルが指示された場合には印刷の制限を実行する動作を行わせる。【選択図】図２

Description

本明細書に開示される技術分野は、プリンタの制御をサポートするサポートプログラム、情報処理装置、および印刷方法に関する。

パーソナルコンピュータ等の情報処理装置からプリンタを制御する技術として、情報処理装置にプリンタドライバをインストールし、プリンタドライバによって印刷データを生成し、その印刷データをプリンタに送信する構成が広く知られている（例えば、特許文献１）。プリンタドライバは、プリンタのメーカから提供され、そのプリンタが有する各種の機能に対応しており、そのプリンタを十分に利用することができる。

特開２０１７−１３４７１８号公報

近年、前述したプリンタドライバを利用せず、オペレーティングシステム（ＯＳ）に標準に組み込まれている印刷プログラムによってプリンタを制御する技術が実用化されている。この技術では、ＯＳがプリンタとＯＳ標準の印刷プログラムとの関連付けを行い、以後、そのプリンタに対する印刷指示を受け付けた場合に、プリンタドライバを用いずに、ＯＳ標準の印刷プログラムによる印刷が可能になる。

前述したＯＳ標準の印刷プログラムによる印刷であっても、プリンタドライバによる印刷と同様に、画像データによって示される画像に拡縮処理や合成処理等の加工を施した印刷データを生成する加工機能をサポートすることが望まれる。このような加工機能をサポートした場合、ユーザの設定ミス等によってユーザの意図しない加工が施される可能性があるが、そのような加工が施された印刷データをプリンタに送信してもユーザの希望する印刷物が出力されず、消耗品を無駄に消費してしまう。

本明細書は、ＯＳ標準の印刷プログラムが組み込まれた情報処理装置において、ユーザの意図しない加工が施された画像に基づく印刷を低減する技術を開示する。

上述した課題の解決を目的としてなされたサポートプログラムは、情報処理装置のコンピュータによって実行可能であり、前記情報処理装置と接続するプリンタに対応するサポートプログラムであって、前記コンピュータに、前記情報処理装置のオペレーティングシステムにあらかじめ組み込まれた汎用印刷プログラムに対して、画像の印刷を前記プリンタに行わせる印刷指示があった場合に、前記印刷指示による印刷対象となった画像を示す画像データであって、前記汎用印刷プログラムが出力する中間画像データの加工に用いる加工設定を受け付ける受付処理と、前記中間画像データに基づいて、前記受付処理にて受け付けた前記加工設定に基づく加工を施した中間画像データである加工済み中間画像データを生成する中間画像データ加工処理と、前記中間画像データ加工処理による加工が施された前記加工済み中間画像データに基づく印刷を制限すべき条件が成立するか否かを判断する判断処理と、前記判断処理にて前記条件が成立すると判断した場合に、前記加工済み中間画像データに基づく印刷の制限を実行し、前記判断処理にて前記条件が成立しないと判断した場合に、前記加工済み中間画像データに基づく印刷の制限を実行しない制限処理と、を実行させる、ことを特徴とする。

上記構成のサポートプログラムを実行するコンピュータは、印刷プログラムに対する印刷指示があった場合に、サポートプログラムによって加工設定を受け付け、その加工設定に基づく加工が施された加工済み中間画像データに基づく印刷を制限すべきか否かの判断を行う。コンピュータは、印刷を制限すべきと判断した場合には、サポートプログラムによって印刷の制限を実行することで、ユーザの意図しない加工が施された画像の印刷を低減させる。

上記装置の機能を実現するための制御方法、コンピュータプログラム、および当該コンピュータプログラムを格納するコンピュータにて読取可能な記憶媒体も、新規で有用である。

本明細書に開示される技術によれば、ＯＳ標準の印刷プログラムが組み込まれた情報処理装置において、ユーザの意図しない加工が施された画像に基づく印刷を低減する技術が実現される。

印刷システムの電気的構成を示すブロック図である。 補助プログラムの特徴部分を示すシーケンス図である。 印刷パラメータ編集画面の一例を示す図である。 印刷プレビュー画面の一例を示す図である。 中間画像データ加工処理の手順を示すフローチャートである。 中間画像データ加工処理の変形例を示すフローチャートである。

以下、実施の形態のプログラムを利用する印刷システムについて、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。本形態は、パーソナルコンピュータ（以下、「ＰＣ」とする）とプリンタとを含む印刷システムを具体化した実施の形態を開示するものである。

本形態のプログラムが実行される印刷システムの構成の例を、図１に示す。図１に示すシステムには、ＰＣ１と、プリンタ２と、プリンタ３と、が含まれる。ＰＣ１は、情報処理装置の一例である。プリンタ２およびプリンタ３は、印刷機能を有する装置であり、ローカル通信またはネットワーク通信を介して、ＰＣ１と通信可能である。

ＰＣ１は、例えば、図１に示すように、コントローラ１０と、ユーザインタフェース（以下、「ＵＩ」とする）２０と、通信インタフェース（以下、「通信ＩＦ」とする）３０と、を備えている。ＵＩ２０及び通信ＩＦ３０は、コントローラ１０に電気的に接続されている。

ＵＩ２０は、各種の表示を行い、ユーザの指示入力を受け付けるハードウェアを含む。ＵＩ２０は、表示機能と入力受付機能との両方の機能を有するタッチパネルであっても良いし、表示機能を有するディスプレイと入力受付機能を有するキーボードやマウス等との組合せであっても良い。

通信ＩＦ３０は、プリンタ２やプリンタ３との通信を行うためのハードウェアや、インターネットへのアクセスを行うためのハードウェアを含む。通信ＩＦ３０は、通信方式の異なる複数のインタフェースを含んでいても良い。通信方式としては、例えば、ネットワーク通信、ＵＳＢ通信がある。また、有線通信であっても無線通信であってもよい。

コントローラ１０は、ＣＰＵ１１と、メモリ１２と、を含む。ＣＰＵ１１は、コンピュータの一例である。メモリ１２は、ＲＯＭと、ＲＡＭと、不揮発性メモリと、を含み、各種のアプリケーションプログラム（以下、「アプリ」とする）などのプログラムや各種のデータなどを記憶する。なお、本明細書では、メモリの詳細を区別しない。ＣＰＵ１１は、メモリ１２から読み出したプログラムに従って、また、ユーザの指示に基づいて、各種の処理を実行する。なお、図１中のコントローラ１０は、ＰＣ１の制御に利用されるハードウェアやソフトウェアを纏めた総称であって、実際にＰＣ１に存在する単一のハードウェアを表すとは限らない。

メモリ１２の一例は、コンピュータが読み取り可能なストレージ媒体であってもよい。コンピュータが読み取り可能なストレージ媒体とは、ｎｏｎ−ｔｒａｎｓｉｔｏｒｙな媒体である。ｎｏｎ−ｔｒａｎｓｉｔｏｒｙな媒体には、上記の例の他に、ＣＤ−ＲＯＭ、ＤＶＤ−ＲＯＭ等の記録媒体も含まれる。また、ｎｏｎ−ｔｒａｎｓｉｔｏｒｙな媒体は、ｔａｎｇｉｂｌｅな媒体でもある。一方、インターネット上のサーバなどからダウンロードされるプログラムを搬送する電気信号は、コンピュータが読み取り可能な媒体の一種であるコンピュータが読み取り可能な信号媒体であるが、ｎｏｎ−ｔｒａｎｓｉｔｏｒｙなコンピュータが読み取り可能なストレージ媒体には含まれない。

メモリ１２には、例えば、図１に示すように、汎用印刷プログラム４１を含むオペレーティングシステム（以下、「ＯＳ」とする）２１と、補助プログラム４２と、編集アプリ４３と、が記憶されている。補助プログラム４２は、サポートプログラムの一例である。補助プログラム４２は、例えば、マイクロソフト社が公開した使用に基づいてプリンタベンダによって作成された、ハードウェアサポートアプリ（略称、ＨＳＡ）である。ＯＳ２１は、例えば、マイクロソフトウィンドウズ（登録商標）、ＭａｃＯＳ（登録商標）、Ｌｉｎｕｘ（登録商標）である。なお、メモリ１２には、図示したもの以外にも、接続されているプリンタの情報を含む各種のデータや、ブラウザ等の各種のプログラムが記憶されている。

汎用印刷プログラム４１は、ＰＣ１からプリンタ２等の各種のプリンタで印刷を実行させるためのアプリであり、ＯＳ２１にあらかじめ組み込まれているＯＳ標準の印刷プログラムである。本形態の汎用印刷プログラム４１は、印刷対象の画像データに基づいて、プリンタが対応可能な印刷データを生成するプログラムである。

汎用印刷プログラム４１は、各プリンタのベンダによって提供される複数種類のモデルのプリンタに適用可能な汎用のアプリであり、各モデルに共通する動作を各プリンタに行わせるプログラムである。あるいは、汎用印刷プログラム４１は、ＯＳ２１にあらかじめ組み込むために、各プリンタのベンダによってＯＳ２１のベンダに提供されるプログラム、例えば、ＯＳ２１にあらかじめ組み込むために提供されるプリンタドライバの一種であっても良い。

補助プログラム４２は、汎用印刷プログラム４１の起動に付随してＯＳ２１からの指示に基づいて処理を実行するプログラムであり、対象のハードウェアの制御をサポートするアプリである。補助プログラム４２は、例えば、汎用印刷プログラム４１から起動される。補助プログラム４２は、プリンタ２等のベンダによってプリンタのタイプごとに用意されるプログラムである。例えば、インクジェットプリンタ用の補助プログラム４２やレーザプリンタ用の補助プログラム４２が用意される。プリンタのタイプごとに限らず、プリンタのモデルごとやプリンタのモデルのシリーズごとに用意される補助プログラム４２が有っても良い。尚、補助プログラム４２は、プリンタ２等のベンダによってプリンタのモデルごと、或いは、モデルのシリーズごとに用意されるプログラムであっても良い。

プリンタのベンダは、ＯＳ２１のベンダが指定する手順に従って、補助プログラム４２をＯＳ２１のベンダが提供するプラットフォームに登録する。ＯＳ２１は、ＰＣ１に新たにプリンタ２が接続され、そのプリンタ２に対応する補助プログラム４２がプラットフォームに登録されている場合には、当該補助プログラム４２を補助プログラム４２が格納されているサーバからダウンロードしてＰＣ１に組み込む。

そして、ＯＳ２１は、組み込んだ補助プログラム４２の識別情報を新たに接続されたプリンタのプリンタ情報に対応付けて、メモリ１２に記憶させる。複数のモデルのプリンタが接続されているＰＣ１では、各モデルのタイプに対応するそれぞれの補助プログラムが組み込まれ、各プリンタと各補助プログラムとを対応付ける情報がメモリ１２に記憶される。つまり、メモリ１２には、ＰＣ１に接続されている各プリンタのプリンタ情報として、当該プリンタのモデル情報やアクセス情報とともに、対応する補助プログラム４２の情報が記憶される。

編集アプリ４３は、例えば、画像データや文書データの作成や編集を行うためのアプリである。編集アプリ４３は、例えば、マイクロソフト ワード（登録商標）、パワーポイント（登録商標）である。また、プリンタ２やプリンタ３のベンダから提供されるアプリであってもよい。編集アプリ４３は、プリンタ２に所定の動作を行わせる指示を含むユーザ操作を受け付ける。具体的には、編集アプリ４３は、ＵＩ２０を介して、例えば、プリンタ２に印刷を実行させる印刷指示を受け付ける。

なお、実施の形態における処理およびフローチャートの各処理ステップは、基本的に、補助プログラム４２などのプログラムに記述された命令に従ったＣＰＵ１１の処理を示す。すなわち、以下の説明における「判断」、「抽出」、「選択」、「算出」、「決定」、「特定」、「取得」、「受付」、「制御」等の処理は、ＣＰＵ１１の処理を表している。ＣＰＵ１１による処理は、ＯＳ２１のＡＰＩを用いたハードウェア制御も含む。本明細書では、ＯＳ２１の詳細な記載を省略して各プログラムの動作を説明する。すなわち、以下の説明において、「プログラムＢがハードウェアＣを制御する」という趣旨の記載は、「プログラムＢがＯＳ２１のＡＰＩを用いてハードウェアＣを制御する」ことを指してもよい。また、プログラムに記述された命令に従ったＣＰＵ１１の処理を、省略した文言で記載することがある。例えば、「ＣＰＵ１１が行う」のようにプログラムを省略して記載することがある。また、プログラムに記述された命令に従ったＣＰＵ１１の処理を、「プログラムＡが行う」のようにＣＰＵを省略した文言で記載することがある。

なお、「取得」は要求を必須とはしない概念で用いる。すなわち、ＣＰＵ１１が要求することなくデータを受信するという処理も、「ＣＰＵ１１がデータを取得する」という概念に含まれる。また、本明細書中の「データ」とは、コンピュータに読取可能なビット列で表される。そして、実質的な意味内容が同じでフォーマットが異なるデータは、同一のデータとして扱われるものとする。本明細書中の「情報」についても同様である。また、「要求する」、「指示する」とは、要求していることを示す情報や、指示していることを示す情報を相手に出力することを示す概念である。また、要求していることを示す情報や指示していることを示す情報のことを、単に、「要求」、「指示」とも記載する。

また、ＣＰＵ１１による、情報Ａは事柄Ｂであることを示しているか否かを判断する処理を、「情報Ａから、事柄Ｂであるか否かを判断する」のように概念的に記載することがある。ＣＰＵ１１による、情報Ａが事柄Ｂであることを示しているか、事柄Ｃであることを示しているか、を判断する処理を、「情報Ａから、事柄Ｂであるか事柄Ｃであるかを判断する」のように概念的に記載することがある。

続いて、本印刷システムの動作について、図２〜図４を参照して説明する。図２に示すように、本印刷システムは、補助プログラム４２が、中間画像データ加工処理において、印刷パラメータ編集処理にて編集された印刷パラメータに応じて中間画像データを加工した場合に、印刷を制限する点に、特徴を有する。

補助プログラム４２は、編集アプリ４３等を介して、補助プログラム４２に対応するプリンタが指定された状態で汎用印刷プログラム４１を使用して印刷する印刷指示を受け付けた場合に、汎用印刷プログラム４１から実行指示されるプログラムである。以下では、ＰＣ１がＵＩ２０を介して、例えば、編集アプリ４３にて、印刷対象の画像データが指定された状態で、汎用印刷プログラム４１を介してのプリンタ２での印刷実行の指示を受け付けた場合であって、プリンタ２のモデルのタイプに対応する補助プログラム４２がＰＣ１に組み込まれている場合について説明する。

まず、編集アプリ４３は、ＵＩ２０を介して、印刷対象の画像の指定と、印刷実行の指示入力を受け付ける（矢印Ａ）。編集アプリ４３が表示した画像は、印刷対象の画像の例である。編集アプリ４３は、例えば、編集アプリ４３にて編集された文書や、編集アプリ４３にて読み込んだ写真などを画像として表示する。そして、印刷指示を受け付けた編集アプリ４３は、受け付けた印刷指示の内容を示す印刷実行通知をＯＳ２１に渡す。なお、図２では、ＯＳ２１の動作を省略して示している。

ＯＳ２１は、汎用印刷プログラム４１を使用する印刷実行通知を受け付けた場合、汎用印刷プログラム４１を実行させ、汎用印刷プログラム４１に印刷実行通知を渡す（矢印Ｂ）。汎用印刷プログラム４１は、印刷実行通知にて、印刷指示に含まれる各種の情報、例えば、印刷させるプリンタを示す情報、アプリにて設定された印刷パラメータを示す情報、印刷対象となる画像データを示す情報、印刷を指示したユーザを識別する情報を、取得できる。なお、後述するように、これらの情報は、補助プログラム４２でも使用される。

さらに、汎用印刷プログラム４１は、印刷実行通知に含まれる情報に基づいて、印刷を実行させる装置として指定されているプリンタを特定する。汎用印刷プログラム４１は、例えば、プリンタ２が指定されている場合、メモリ１２に記憶されているプリンタ情報に含まれるプリンタのモデル情報に基づいて、プリンタ２のモデルを特定する。そして、印刷指示にて指定されたプリンタであるプリンタ２に対応する補助プログラム４２がメモリ１２に記憶されていることから、汎用印刷プログラム４１は、補助プログラム４２の処理の実行命令を出力し、補助プログラム４２を動作させる。すなわち、汎用印刷プログラム４１が印刷実行通知を検知したことを契機に、補助プログラム４２への実行命令が汎用印刷プログラム４１から出力される。

補助プログラム４２は、複数の処理を実行可能である。例えば、補助プログラム４２は、印刷に用いられる印刷パラメータの編集を行う印刷パラメータ編集処理と、汎用印刷プログラム４１が生成する中間画像データを印刷パラメータに応じて加工する中間画像データ加工処理を実行できる。補助プログラム４２は、汎用印刷プログラム４１から出力される実行命令の種類や順序に応じて処理を実行する。

汎用印刷プログラム４１は、補助プログラム４２の印刷パラメータ編集処理を実行させる実行命令を出力する（矢印Ｃ）。印刷パラメータ編集処理の実行命令には、編集アプリ４３が受け付けた印刷パラメータが付される。補助プログラム４２は、印刷パラメータを解釈することができる。

補助プログラム４２は、印刷パラメータ編集処理を実行させる実行命令を汎用印刷プログラム４１から受信すると（矢印Ｃ）、ＵＩ２０を用いて、印刷パラメータ編集画面を表示する（矢印Ｄ１）。補助プログラム４２は、印刷パラメータ編集処理の実行命令にて、編集アプリ４３において編集された印刷パラメータを取得できる。補助プログラム４２は、例えば、編集アプリ４３では編集できない印刷パラメータを読み出し、実行命令にて取得した印刷パラメータとともに、印刷パラメータ編集画面に表示させる。つまり、印刷パラメータ編集画面は、編集アプリ４３にて設定された印刷パラメータの変更や、編集アプリ４３では受け付けていない印刷パラメータの設定を受け付けることができる。

ここで、印刷パラメータには、汎用印刷プログラム４１による印刷データの生成に用いられる汎用パラメータと、汎用印刷プログラム４１による印刷データの生成には用いられない固有パラメータとがある。汎用パラメータは、例えば、用紙サイズ、印刷解像度、カラー／モノクロ、であり、固有パラメータは、例えば、給紙トレイの指定、両面／片面、集約印刷、ウォータマークの付加、である。印刷パラメータ編集画面は、固有パラメータの設定、変更、追加を行うものである。尚、印刷パラメータ編集画面では、さらに、汎用パラメータの設定、変更、追加も行えるようにしても良い。なお、一般的な編集アプリ４３では、汎用パラメータの設定、変更、追加は受け付けるが、固有パラメータの設定、変更、追加は受け付けない或いは受け付ける仕組みを有さないことが多い。

汎用のパラメータは、汎用印刷プログラム４１と補助プログラム４２との間で相互にやり取りができるパラメータである。補助プログラム４２は、汎用のパラメータについて、印刷ジョブの印刷パラメータそのものを編集する。補助プログラム４２は、印刷ジョブの印刷パラメータに上書きすることで編集しても良いし、汎用印刷プログラム４１に印刷パラメータを提供することで、汎用印刷プログラム４１を介して印刷パラメータを編集しても良い。

一方、固有のパラメータは、汎用印刷プログラム４１と補助プログラム４２との間でやり取りできないパラメータである。補助プログラム４２は、汎用印刷プログラム４１を介さず、メモリ１２内の補助プログラム４２用の記憶領域に固有のパラメータを記憶し、編集および読み出しを行う。補助プログラム４２用の記憶領域は、例えば、ＯＳ２１によって準備されるレジストリであっても良い。なお、汎用印刷プログラム４１が、固有のパラメータをも扱うことのできる場合は、補助プログラム４２は、汎用印刷プログラム４１を介して、固有のパラメータを編集しても良い。

印刷パラメータ編集画面の一例を図３に示す。図３は、中間画像データに合成するウォータマークに関する設定を行うためのウォータマーク編集画面ＤＡ１０である。ウォータマーク編集画面ＤＡ１０は、例えば、スタイル選択領域ＳＡ１０と、文字設定領域ＳＡ１２と、画像ファイル設定領域ＳＡ１４と、位置設定領域ＳＡ１６とを備える。

スタイル選択領域ＳＡ１０は、ウォータマークを文字と画像ファイルの何れにするかを選択するものである。文字設定領域ＳＡ１２は、スタイル選択領域ＳＡ１０にて文字が選択された場合に、文字の各種設定を行うものである。文字の各種設定には、例えば、表示内容、フォント、スタイル、サイズ、色の設定などが含まれる。画像ファイル設定領域ＳＡ１４は、スタイル選択領域ＳＡ１０にて画像ファイルが選択された場合に、画像ファイルの各種設定を行うものである。画像ファイルの各種設定には、例えば、画像ファイルの保存場所、画像の拡大・縮小率、透明度などが含まれる。位置設定領域ＳＡ１６は、ウォータマークの印刷位置を設定するものである。ウォータマーク編集画面ＤＡ１０には、設定内容を受け付けるためのＯＫボタンＡ１０と、設定を中止するためのキャンセルボタンＡ１２が設けられている。

図２に戻り、補助プログラム４２は、例えばＯＫボタンＡ１０が押下されることにより、印刷パラメータ編集画面の設定内容を受け付ける（矢印Ｄ２）。そして、補助プログラム４２は、受け付けた設定内容に応じて、汎用印刷プログラム４１から受信した印刷パラメータを更新し、その更新した印刷パラメータを固有印刷パラメータとして所定の記憶領域に記憶する（矢印Ｄ３）。例えば、補助プログラム４２は、図３に示すＯＫボタンＡ１０が押下されたときにウォータマーク編集画面ＤＡ１０に表示されている設定内容を、汎用印刷プログラム４１から受信した印刷パラメータに付加することによって、印刷パラメータを更新する。尚、矢印Ｄ１〜Ｄ３に示す印刷パラメータ編集処理は、受付処理の一例である。補助プログラム４２は、印刷パラメータ編集処理の実行命令に付された印刷パラメータに上書きすることで編集しても良いし、汎用印刷プログラム４１に印刷パラメータを提供することで、汎用印刷プログラム４１を介して印刷パラメータを編集しても良い。

尚、印刷パラメータ編集画面は、ウォータマーク編集画面ＤＡ１０に限らず、集約設定、分割、画像データに基づく画像の拡大又は縮小に関する設定を行うものであっても良い。

図２に戻り、補助プログラム４２は、印刷パラメータ編集処理によって印刷パラメータの編集が終了すると、終了通知を汎用印刷プログラム４１に送信する（矢印Ｅ）。このとき、補助プログラム４２は、印刷パラメータを付加する。この印刷パラメータは、印刷パラメータ編集処理にて編集された印刷パラメータを汎用印刷プログラム４１がサポートする場合には、編集後の印刷パラメータである。一方、印刷パラメータ編集処理にて編集された印刷パラメータが、汎用印刷プログラム４１がサポートしない固有印刷パラメータである場合には、編集前の印刷パラメータが付加される。このとき、編集後の固有印刷パラメータは、後の補助プログラム４２の処理に用いるためにメモリ１２に記憶される。尚、以下の説明において、ウォータマーク等、後述する中間画像データ加工処理（矢印Ｈ１）で画像を加工するための設定は、加工設定の一例である。

ＯＳ２１は、印刷パラメータ編集処理を実行させる実行命令を出力した後、補助プログラム４２から終了通知を受け付けた場合、汎用印刷プログラム４１を実行させ、汎用印刷プログラム４１に終了通知を渡す（矢印Ｅ）。

汎用印刷プログラム４１は、終了通知を受け付けた後、印刷実行通知に含まれていた画像データの形式を中間画像データの形式に変換することで中間画像データを生成し、中間画像データを含む印刷ジョブを生成する（矢印Ｆ）。編集アプリ４３に含まれる画像データは種々のタイプのものであり、汎用印刷プログラム４１は、受け取った画像データを、印刷データの生成に適した中間画像データに変換する。なお、印刷実行通知に含まれる画像データが印刷データの生成に適したデータであれば、中間画像データの生成を省略し、そのまま中間画像データとしても良い。中間画像データは、例えば、ＸＰＳデータである。

汎用印刷プログラム４１は、中間画像データを生成した後、中間画像データを編集する中間画像データ加工処理を実行させる実行命令を、補助プログラム４２に出力する。実行命令には、汎用印刷プログラム４１が生成した中間画像データが付されている。

補助プログラム４２は、印刷パラメータ編集処理後に、中間画像データ加工処理を実行させる実行命令を受け取ると（矢印Ｇ）、汎用印刷プログラム４１から受け取った印刷パラメータ又は印刷パラメータ編集処理にてメモリ１２に記憶された固有パラメータに含まれる加工設定に応じて、中間画像データに基づく画像を加工する（矢印Ｈ１）。矢印Ｈ１の処理は、中間画像データ加工処理の一例である。画像の加工としては、例えば画像の集約や分割、画像の拡大や縮小、ウォータマーク等の画像の合成が該当する。補助プログラム４２は、汎用印刷プログラム４１から受け取った印刷パラメータ又は印刷パラメータ編集処理にてメモリ１２に記憶された固有パラメータにて、印刷指示に含まれる各種の情報を取得し、中間画像データを編集することができる。つまり、補助プログラム４２は、印刷対象となる画像の編集機能を有する。

そして、補助プログラム４２は、ＵＩ２０を用いて、印刷プレビュー画面を表示する（矢印Ｈ２）。矢印Ｈ２の処理は、プレビュー処理の一例である。印刷プレビュー画面には、例えば、補助プログラム４２によって編集された中間画像データに基づく画像が表示される。尚、補助プログラム４２が編集した中間画像データは、加工済み中間画像データの一例である。

印刷プレビュー画面の一例を図４に示す。例えば、補助プログラム４２は、図３のウォータマーク編集画面ＤＡ１０の設定内容に応じて中間画像データの画像にウォータマークを合成し、図４に示す印刷プレビュー画面ＤＡ２０をＵＩ２０に表示させる。印刷プレビュー画面ＤＡ２０は、プレビュー画像ＰＲ２０と、印刷ボタンＡ２０と、再編集ボタンＡ２２と、印刷キャンセルボタンＡ２４が表示されている。

プレビュー画像ＰＲ２０は、印刷画像のイメージを表示するものである。プレビュー画像ＰＲ２０としては、例えば、ウォータマークの表示内容「ＣＯＰＹ」を、設定されたフォント、サイズ、文字色等で表示し、更に、「４５°」傾けた状態で、画像データに重ねたものが表示される。これにより、ユーザは、汎用印刷プログラム４１が処理できないウォータマークなどの固有パラメータを反映した印刷画像を、ＰＣ１を介して直接確認し、プリンタ２による印刷が開始される前に、意図した印刷画像か否かを判断できるようになる。

印刷ボタンＡ２０は、印刷の実行を指示する操作を受け付けるものである。再編集ボタンＡ２２は、ウォータマークを再編集する指示を受け付けるものである。印刷キャンセルボタンＡ２４は、印刷をキャンセルする指示を受け付けるものである。よって、印刷プレビュー画面ＤＡ２０は、ユーザが印刷画像を直接確認して、意図した画像であるか否かを判断した結果を、受け付けることができる。

図２に戻り、補助プログラム４２は、印刷プレビュー画面に表示されるボタンの操作に応じて、印刷を制限するか否かを判断する（矢印Ｈ３）。矢印Ｈ３の処理は、判断処理の一例である。すなわち、補助プログラム４２は、例えば、再編集ボタンＡ２２（図４参照）が押下され、印刷パラメータを再編集する指示を受け付けた場合、印刷の制限を実行すると判断し、リターン通知を汎用印刷プログラム４１に送信する（矢印Ｉ１）。矢印Ｉ１の処理は、制限処理の一例である。リターン通知は、汎用印刷プログラム４１に対して、印刷パラメータ編集処理を実行させる実行命令を補助プログラム４２に送信することを指示する通知である。

汎用印刷プログラム４１は、リターン通知を受信するのに応じて、印刷パラメータ編集処理を実行させる実行命令を出力する処理に戻る（矢印Ｊ１）。補助プログラム４２は、印刷パラメータ編集処理を実行させる実行命令を汎用印刷プログラム４１から再受信すると、例えば図３示すウォータマーク編集画面ＤＡ１０を再表示する（矢印Ｄ１）。このとき、ウォータマーク編集画面ＤＡ１０の各領域ＳＡ１０〜ＳＡ１６には、現在の加工設定、すなわち、印刷を制限された設定内容を反映させて、ユーザが異なる設定を行い易くしても良い。また、ウォータマーク編集画面ＤＡ１０の各領域ＳＡ１０〜ＳＡ１６には、初期値を反映させても良い。この場合、ユーザは、編集アプリ４３を用いて印刷指示の入力からやり直さなくても、ウォータマークなどの固有パラメータの設定からやり直すことができ、使い勝手が良い。

また、補助プログラム４２は、例えば、印刷キャンセルボタンＡ２４（図４参照）が操作され、印刷をキャンセルする指示を受け付けた場合、印刷の制限を実行すると判断し、キャンセル通知を汎用印刷プログラム４１に送信する（矢印Ｉ２）。矢印Ｉ２の処理は、制限処理の一例である。キャンセル通知は、汎用印刷プログラム４１に対して、印刷を中止することを指示する通知である。

汎用印刷プログラム４１は、キャンセル通知の受信に応じて、印刷処理を中止する（矢印Ｊ２）。そして、汎用印刷プログラム４１は、編集アプリ４３に対して、印刷がキャンセルされたことを通知する（矢印Ｊ２１）。編集アプリ４３は、例えば、ＵＩ２０を用いて印刷がキャンセルされたことを表示する。これにより、ユーザは、好ましくない加工済み中間画像データが印刷されることを確実に回避できる。また、ユーザは、編集アプリ４３に印刷指示を入力し直し、印刷パラメータの設定をやり直すことができる。

補助プログラム４２は、例えば、印刷ボタンＡ２０（図４参照）が操作され、印刷を実行する指示を受け付けた場合、印刷の制限を実行しないと判断し、印刷継続通知を汎用印刷プログラム４１に送信する（矢印Ｉ３）。矢印Ｉ３の処理は、制限処理の一例である。印刷継続通知は、汎用印刷プログラム４１に対して、印刷処理を続けることを指示する通知である。

汎用印刷プログラム４１は、印刷継続通知の受信に応じて、印刷データを生成する（矢印Ｊ３）。ここで、印刷データを生成するための印刷パラメータは、印刷パラメータ編集処理にて編集された印刷パラメータであり、印刷データの生成元となる中間画像データは、中間画像データ加工処理にて編集後の中間画像データである。汎用印刷プログラム４１によって生成される印刷データは、各種のプリンタにて印刷に使用できる形式の印刷データである。印刷データは、例えば、ＰＷＧＲａｓｔｅｒデータ、またはＰＤＦデータである。尚、補助プログラム４２が汎用印刷プログラム４１を介さずに印刷データをプリンタ２に送信する場合は、補助プログラム４２が、上記とは異なるデータ形式に印刷データを変換して、送信しても良い。

汎用印刷プログラム４１は、印刷データを生成した後、プリンタ２に対して印刷命令を送信する（矢印Ｋ）。これにより、印刷命令を受信したプリンタ２では、印刷命令に付された印刷データに従って、印刷データの画像の印刷が実行される。プリンタ２は、コマンドが付加された印刷データを受信した場合、印刷の実行に際して、コマンドによって示される動作を行う。

尚、補助プログラム４２は、印刷データを編集する処理を行っても良い。この場合、補助プログラム４２は、印刷データ編集処理として、例えば、印刷データの編集を行う。補助プログラム４２は、例えば、プリンタ２に特有な機能を実行させるためのコマンドを印刷データに付加する。プリンタ２に特有な機能としては、例えば、トナーセーブ設定、フィニッシャの設定、がある。プリンタ２が自身でウォータマークやヘッダ／フッタ等を画像に付加できる機能を有している場合、印刷データ編集処理では、これらの機能を実行させるコマンドを印刷データに付加しても良い。

また、上記説明では、実行命令に中間画像データを付加したが、例えば、汎用印刷プログラム４１が中間画像データをメモリ１２に記憶しておき、実行命令を受け付けた補助プログラム４２がメモリ１２から中間画像データを読み出して中間画像データ加工処理を実行するようにしても良い。また、補助プログラム４２は、汎用パラメータと固有パラメータをメモリ１２に記憶しておき、印刷パラメータ編集処理の終了を通知する終了通知のみを汎用印刷プログラム４１に送り、汎用印刷プログラム４１が中間画像データ加工処理の実行命令のみを補助プログラム４２に送るようにしても良い。更に、補助プログラム４２は、加工済み中間画像データをメモリ１２に記憶しておき、印刷継続通知のみを汎用印刷プログラム４１に送るようにしても良い。この場合、汎用印刷プログラム４１は、メモリ１２から加工済み中間画像データを読み出し、印刷データを生成する。

続いて、上述した本形態の印刷システムによる中間画像データ加工処理の手順について、図５のフローチャートを参照して説明する。本処理は、ＯＳ２１が印刷パラメータ編集処理の終了を示す終了通知を受け付けた後、汎用印刷プログラム４１を使用して中間画像データ加工処理を実行させる実行命令を補助プログラム４２に送信し、その実行命令を補助プログラム４２が受け付けたことを契機に（図２に示す矢印Ｇ）、ＯＳ２１に従って、ＰＣ１のＣＰＵ１１にて実行される。

図５に示すように、ＣＰＵ１１は、実行命令に付加されていた印刷パラメータを元に、実行命令に付加されていた中間画像データを加工する（Ｓ５０）。Ｓ５０の処理は、中間画像データ加工処理の一例である。これにより、例えば、中間画像データにウォータマークを合成した加工済み中間画像データが生成される。

ＣＰＵ１１は、Ｓ５０にて編集した中間画像データ、つまり加工済み中間画像データを用いた印刷プレビューをＵＩ２０に表示させる（Ｓ５２）。Ｓ５２の処理は、プレビュー処理の一例である。これにより、ＰＣ１には、例えば図４に示す印刷プレビュー画面ＤＡ２０が表示される。

Ｓ５２の後、ＣＰＵ１１は、ＵＩ２０へのユーザの入力を受け付ける（Ｓ５４）。つまり、例えば、ＣＰＵ１１は、図４に示す印刷ボタンＡ２０と再編集ボタンＡ２２と印刷キャンセルボタンＡ２４の何れかの操作を受け付ける。

Ｓ５４の後、ＣＰＵ１１は、ユーザの入力内容を判断する（Ｓ５６）。Ｓ５６の処理は、判断処理の一例である。ＣＰＵ１１は、再編集ボタンＡ２２が押下された場合（Ｓ５６：再編集ボタンを押下）、補助プログラム４２の印刷パラメータ編集処理に戻るように汎用印刷プログラム４１に通知し（Ｓ６０）、処理を終了する。つまり、ＣＰＵ１１は、汎用印刷プログラム４１にリターン通知を送信する。

これに対して、ＣＰＵ１１は、印刷キャンセルボタンＡ２４が押下された場合（Ｓ５６：印刷キャンセルボタン押下）、印刷をキャンセルすると汎用印刷プログラム４１に通知し（Ｓ５８）、処理を終了する。つまり、ＣＰＵ１１は、汎用印刷プログラム４１に印刷キャンセル通知を送信する。

更に、ＣＰＵ１１は、印刷ボタンＡ２０が押下された場合（Ｓ５６：印刷ボタン押下）、印刷を継続するように汎用印刷プログラム４１に通知し（Ｓ６２）、処理を終了する。つまり、ＣＰＵ１１は、汎用印刷プログラム４１に印刷継続通知を送信する。尚、Ｓ５８〜Ｓ６２の処理は、制限処理の一例である。

以上説明したように、本形態の補助プログラム４２を実行するＰＣ１は、汎用印刷プログラム４１に対する印刷指示があった場合に、補助プログラム４２によって印刷パラメータの編集を受け付け、その編集後の印刷パラメータに基づく加工が施された加工済み中間画像データに基づく印刷を制限すべきか否かの判断を行う。ＰＣ１は、例えば、印刷ボタンＡ２０が押下され、印刷を制限すべきでないと判断した場合には、補助プログラム４２によって印刷の制限を実行しないことで、ユーザの意図する加工が施された画像の印刷を行うことができる。これに対して、ＰＣ１は、例えば、再編集ボタンＡ２２又は印刷キャンセルボタンＡ２４が押下され、印刷を制限すべきと判断した場合には、補助プログラム４２によって印刷の制限を実行することで、ユーザの意図しない加工が施された画像の印刷を行わない。よって、本形態によれば、ＯＳ標準の汎用印刷プログラム４１が組み込まれたＰＣ１において、ユーザの意図しない加工が施された画像に基づく印刷を低減する技術を実現することができる。

ところで、上記補助プログラム４２は、印刷プレビュー画面ＤＡ２０をＵＩ２０に表示させてユーザに印刷画像を確認させ、ＵＩ２０へのユーザの入力に応じて、印刷の実行を制限するか否かを判断した。これに対して、補助プログラム４２は、印刷プレビュー画面ＤＡ２０をＵＩ２０に表示させず、印刷の実行を制限するか否かを自動的に判断するように構成しても良い。この場合の処理の手順を、図６を参照して説明する。尚、図６の処理のうち、図５と同様の処理については、図面に同一符号を使用し、説明を適宜省略する。

図６に示す処理も、図５に示す処理と同じ契機に（図２に示す矢印Ｇ）、ＯＳ２１に従って、ＰＣ１のＣＰＵ１１にて実行される。ＣＰＵ１１は、加工済み中間画像データを生成した後（Ｓ５０）、加工内容を取得する（Ｓ１００）。

ＣＰＵ１１は、加工内容がウォータマークの合成であると判断した場合には（Ｓ１０２：ＹＥＳ）、ウォータマークが中間画像データによって示される画像の画像サイズに収まっていないか判断する（Ｓ１０４）。Ｓ１０４の処理は、判断処理の一例である。ＣＰＵ１１は、ウォータマークが中間画像データによって示される画像の画像サイズに収まっていないと判断した場合（Ｓ１０４：ＹＥＳ）、当該加工済み中間画像データを印刷しても、ウォータマークの文字又は画像が途中で切れた状態で印刷される恐れがある。そこで、ＣＰＵ１１は、補助プログラム４２の印刷パラメータ編集処理に戻るように汎用印刷プログラム４１に通知し（Ｓ６０）、処理を終了する。

尚、ここでは、ウォータマークが画像サイズに収まっていないことを、印刷制限を実行する条件とした。これに対して、更に、中間画像データの中にウォータマークの印刷が好ましくない領域など、特定領域がある場合には、ウォータマークが特定領域に重なることを、印刷制限を実行する条件としても良い。

ＣＰＵ１１は、ウォータマークが中間画像データによって示される画像の画像サイズに収まっていると判断した場合（Ｓ１０４：ＮＯ）、加工内容が中間画像データに含まれる画像を縮小する縮小処理であるか否かを判断する（Ｓ１０６）。Ｓ１０６の処理は、判断処理の一例である。縮小処理は、例えば、集約印刷を行う場合、画像を分割して印刷する場合、画像の倍率を調整して印刷する場合などに行われる。

ＣＰＵ１１は、加工内容が画像の縮小処理であると判断した場合（Ｓ１０６：ＹＥＳ）、画像データに含まれる文字オブジェクトの縮小処理での縮小後の文字サイズが所定サイズより小さいか判断する（Ｓ１０８）。縮小後の文字サイズが所定サイズより小さい場合、印刷を実行しても、当該文字を読めない、もしくは、読みにくいという不具合が生じる。そこで、ＣＰＵ１１は、縮小後の文字サイズが所定サイズより小さいと判断した場合（Ｓ１０８：ＹＥＳ）、補助プログラム４２の印刷パラメータ編集処理に戻るように汎用印刷プログラム４１に通知し（Ｓ６０）、処理を終了する。

ＣＰＵ１１は、縮小後の文字サイズが所定サイズより小さくないと判断した場合（Ｓ１０８：ＮＯ）、加工内容が中間画像データにヘッダないしフッタを示す情報を付加する付加処理であるか否かを判断する（Ｓ１１０）。Ｓ１１０の処理は、判断処理の一例である。ＣＰＵ１１は、加工内容が付加処理であると判断した場合（Ｓ１１０：ＹＥＳ）、ヘッダ又はフッタを示す付加情報が画像データに含まれるオブジェクトと重なっているか判断する（Ｓ１１２）。付加情報がオブジェクトと重なっている場合、画像データの情報を印刷しても読めない恐れがある。そこで、ＣＰＵ１１は、付加情報がオブジェクトに重なっていると判断した場合（Ｓ１１２：ＹＥＳ）、補助プログラム４２の印刷パラメータ編集処理に戻るように汎用印刷プログラム４１に通知し（Ｓ６０）、処理を終了する。

ＣＰＵ１１は、付加情報がオブジェクトに重なっていないと判断した場合（Ｓ１１２：ＮＯ）、印刷を継続するように汎用印刷プログラム４１に通知する（Ｓ６２）。尚、ＣＰＵ１１は、加工内容がウォータマークの合成、画像の縮小、ヘッダ又はフッタへの情報付加の何れも含まないと判断した場合にも（Ｓ１０２：ＮＯ、Ｓ１０６：ＮＯ、Ｓ１１０：ＮＯ）、印刷を継続するように汎用印刷プログラム４１に通知し（Ｓ６２）、処理を終了する。

従って、図６に示す中間画像データ加工処理をＰＣ１に実行させる補助プログラム４２は、ユーザの判断を仰ぐことなく、ユーザが意図しない画像に基づく印刷を自動的に制限することができ、使い勝手が良い。尚、図６のＳ１０４、Ｓ１０８、Ｓ１１２の全てを行う必要はなく、少なくとも１つを行えばよい。また、図６に他の条件を追加しても良い。

なお、本明細書に開示される実施の形態は単なる例示にすぎず、本発明を何ら限定するものではない。したがって本明細書に開示される技術は当然に、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能である。例えば、ＰＣ１に接続される装置は、プリンタ単機能に限らず、複合機、複写機、ＦＡＸ装置、等印刷機能を有する装置であればよい。また、ＰＣ１に接続されるプリンタは、図示の例に限らず、１台でも良いし、３台以上でもよい。

図５に示す処理と、図６に示す処理は、何れか一方のみ行っても良いし、ユーザが何れかの処理を選択できるようにしても良い。

また、例えば、実施の形態では、補助プログラム４２は複数の処理を実行可能であるとしたが、全てを備えていなくても良い。例えば、補助プログラム４２は中間画像データ加工処理の構成のみを含んでもよい。また、印刷パラメータ編集処理と中間画像データ加工処理とは、別のプログラムであっても良い。

補助プログラム４２は、印刷パラメータ編集処理で加工設定を受け付けなくても良い。例えば、編集アプリ４３で加工設定を行い、加工設定を補助プログラム４２が直接編集アプリ４３から受けるようにしても良い。

また、実施の形態では、補助プログラム４２の動作として、印刷プレビュー画面の表示と印刷制限の実行のみを記載しているが、補助プログラム４２は、さらに他の役割を有していても良い。

また、実施の形態では、汎用印刷プログラム４１から補助プログラム４２の実行命令が出力されることで、補助プログラム４２が実行されるとしているが、補助プログラム４２の実行タイミングはこれに限らない。例えば、ＯＳ２１から直接実行指示されて実行されても良く、または、常駐される補助プログラム４２であっても良い。常駐される場合には、補助プログラム４２は、実行命令を受けて前述した動作を行うとすれば良い。

また、実施の形態に開示されている任意のフローチャートにおいて、任意の複数のステップにおける複数の処理は、処理内容に矛盾が生じない範囲で、任意に実行順序を変更できる、または並列に実行できる。

また、実施の形態に開示されている処理は、単一のＣＰＵ、複数のＣＰＵ、ＡＳＩＣなどのハードウェア、またはそれらの組み合わせで実行されてもよい。また、実施の形態に開示されている処理は、その処理を実行するためのプログラムを記録した記録媒体、または方法等の種々の態様で実現することができる。

１ ＰＣ
２ プリンタ
１１ ＣＰＵ
１２ メモリ
２１ ＯＳ
４１ 汎用印刷プログラム
４２ 補助プログラム

Claims (10)

1. 情報処理装置のコンピュータによって実行可能であり、前記情報処理装置と接続するプリンタに対応するサポートプログラムであって、
   前記コンピュータに、
   前記情報処理装置のオペレーティングシステムにあらかじめ組み込まれた汎用印刷プログラムに対して、画像の印刷を前記プリンタに行わせる印刷指示があった場合に、前記印刷指示による印刷対象となった画像を示す画像データであって、前記汎用印刷プログラムが出力する中間画像データの加工に用いる加工設定を受け付ける受付処理と、
   前記中間画像データに基づいて、前記受付処理にて受け付けた前記加工設定に基づく加工を施した中間画像データである加工済み中間画像データを生成する中間画像データ加工処理と、
   前記中間画像データ加工処理による加工が施された前記加工済み中間画像データに基づく印刷を制限すべき条件が成立するか否かを判断する判断処理と、
   前記判断処理にて前記条件が成立すると判断した場合に、前記加工済み中間画像データに基づく印刷の制限を実行し、前記判断処理にて前記条件が成立しないと判断した場合に、前記加工済み中間画像データに基づく印刷の制限を実行しない制限処理と、
   を実行させる、
   ことを特徴とするサポートプログラム。
2. 請求項１に記載するサポートプログラムにおいて、
   前記コンピュータに、
   前記制限処理にて前記加工済み中間画像データに基づく印刷の制限を実行しない場合、前記加工済み中間画像データを前記汎用印刷プログラムに提供し、前記加工済み中間画像データに基づく画像の印刷を前記プリンタに行わせるための前記汎用印刷プログラムの処理を継続させる、
   ことを特徴とするサポートプログラム。
3. 請求項１又は請求項２に記載するサポートプログラムにおいて、
   前記コンピュータに、
   前記加工済み中間画像データに示される画像を前記情報処理装置の表示デバイスに表示させ、さらに前記加工済み中間画像データに基づく画像の印刷を許可するか否かの選択を受け付けるプレビュー処理を実行させ、
   前記判断処理では、
   前記プレビュー処理にて印刷を許可しない選択を受け付けたことを、前記条件とする、
   ことを特徴とするサポートプログラム。
4. 請求項１又は請求項２に記載するサポートプログラムにおいて、
   前記加工設定に基づく前記加工は、前記画像データに、ユーザによって指定された画像である指定画像を合成する合成処理であり、
   前記判断処理では、
   前記指定画像が前記中間画像データによって示される画像のサイズに収まらないことを、前記条件とする、
   ことを特徴とするサポートプログラム。
5. 請求項１又は請求項２に記載するサポートプログラムにおいて、
   前記加工設定に基づく前記加工は、前記画像データに示される画像を縮小する縮小処理であり、
   前記判断処理では、
   前記画像データに含まれる文字オブジェクトの前記縮小処理での縮小後の文字サイズが所定サイズよりも小さくなることを、前記条件とする、
   ことを特徴とするサポートプログラム。
6. 請求項１又は請求項２に記載するサポートプログラムにおいて、
   前記加工設定に基づく前記加工は、前記画像データにヘッダないしフッタを示す情報を付加する付加処理であり、
   前記判断処理では、
   前記付加処理を実行した場合に、ヘッダないしフッタを示す前記情報が前記画像データに含まれるオブジェクトと重なることを、前記条件とする、
   ことを特徴とするサポートプログラム。
7. 請求項１から請求項６のいずれか１つに記載するサポートプログラムにおいて、
   前記制限処理では、
   前記加工済み中間画像データに基づく印刷の制限を実行する場合、前記コンピュータに前記受付処理を再度実行させる、
   ことを特徴とするサポートプログラム。
8. 請求項１から請求項６のいずれか１つに記載するサポートプログラムにおいて、
   前記制限処理では、
   前記加工済み中間画像データに基づく印刷の制限を実行する場合、前記コンピュータに前記印刷指示による印刷をキャンセルさせる、
   ことを特徴とするサポートプログラム。
9. コンピュータを備える情報処理装置であって、
   前記情報処理装置には、前記情報処理装置と接続するプリンタに対応するサポートプログラムが組み込まれ、
   前記情報処理装置のオペレーティングシステムは、あらかじめ組み込まれたプログラムである汎用印刷プログラムを有しており、
   前記コンピュータは、
   前記汎用印刷プログラムに対して、画像の印刷を前記プリンタに行わせる印刷指示があった場合に、前記印刷指示による印刷対象となった画像を示す画像データであって、前記汎用印刷プログラムが出力する中間画像データの加工に用いる加工設定を受け付ける受付処理と、
   前記中間画像データに基づいて、前記サポートプログラムによって、前記受付処理にて受け付けた前記加工設定に基づく加工を施した中間画像データである加工済み中間画像データを生成する中間画像データ加工処理と、
   前記中間画像データ加工処理による加工が施された前記加工済み中間画像データに基づく印刷を制限すべき条件が成立するか否かを判断する判断処理と、
   前記判断処理にて前記条件が成立すると判断した場合に、前記サポートプログラムによって、前記加工済み中間画像データに基づく印刷の制限を実行し、前記判断処理にて前記条件が成立しないと判断した場合に、前記加工済み中間画像データに基づく印刷の制限を実行しない制限処理と、
   を実行する、
   ことを特徴とする情報処理装置。
10. 情報処理装置にプリンタが接続され、
    前記情報処理装置には、前記プリンタに対応するサポートプログラムが組み込まれ、
    前記情報処理装置のオペレーティングシステムは、あらかじめ組み込まれたプログラムである汎用印刷プログラムを有しており、
    前記情報処理装置で生成された印刷データに基づく印刷を、前記プリンタに実行させる印刷方法において、
    前記汎用印刷プログラムに対して、画像の印刷を前記プリンタに行わせる印刷指示があった場合に、前記印刷指示による印刷対象となった画像を示す画像データであって、前記汎用印刷プログラムが出力する中間画像データの加工に用いる加工設定を受け付ける受付ステップと、
    前記中間画像データに基づいて、前記サポートプログラムによって、前記受付ステップにて受け付けた前記加工設定に基づく加工を施した中間画像データである加工済み中間画像データを生成する中間画像データ加工ステップと、
    前記中間画像データ加工ステップによる加工が施された前記加工済み中間画像データに基づく印刷を制限すべき条件が成立するか否かを判断する判断ステップと、
    前記判断ステップにて前記条件が成立すると判断した場合に、前記サポートプログラムによって、前記加工済み中間画像データに基づく印刷の制限を実行し、前記判断ステップにて前記条件が成立しないと判断した場合に、前記加工済み中間画像データに基づく印刷の制限を実行しない制限ステップと、
    を含む、
    ことを特徴とする印刷方法。

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