JP2020124325A - 磁気刺激装置 - Google Patents
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磁力線Gが内部から外部へ通過する底部34を有するケーシング30と、
前記ケーシング30に内蔵されたモータ1と、
前記モータ1の回転軸2と共に回転する磁気刺激用永久磁石20とで構成され、
前記磁気刺激用永久磁石20にはN極とS極とが交互に着磁されていることを特徴とする。
前記磁気刺激用永久磁石20はリング状に形成され、前記回転軸2を中心とした円上に配置されていることを特徴とする。
前記磁気刺激用永久磁石20は、前記回転軸2を中心とするリング状に配置された複数の磁石片21からなることを特徴とする。
磁石片21は扇形に形成され、隣接する磁石片21の側辺22は互いに隣接して配置されていることを特徴とする。
前記モータ1は、ロータとステータとで構成され、電磁石15が前記ステータ側に配置され、前記電磁石15に反発して前記ロータを回転させる回転用永久磁石10が前記ロータ側に配置されたアウターモータタイプのブラシレスモータであって、
前記回転用永久磁石10に接近させて前記磁気刺激用永久磁石20が設けられ、
前記回転用永久磁石10と前記磁気刺激用永久磁石20の対応面をそれぞれ一方から他方に向かって前記磁力線Gが流れる各磁力線発生面13・23とし、対応する磁力線発生面13・23が互いに異極に着磁されていることを特徴とする。
ここで、回転用永久磁石10の外側面を磁気刺激用永久磁石方向への磁力線発生面13とし、磁気刺激用永久磁石20の上面を回転用永久磁石10方向への内面側磁力線発生面23とする。
前記モータ1は、ロータとステータとで構成され、電磁石15が前記ステータ側に配置され、磁気刺激用永久磁石20が前記ロータ側に設けられたアウターモータタイプのブラシレスモータであって、
前記電磁石15に接近させて前記磁気刺激用永久磁石20が設けられ、
前記磁気刺激用永久磁石20から前記電磁石15に向けて、磁力線Gをガイドする磁力線導通部材5を前記磁気刺激用永久磁石20に設けたことを特徴とする。
前記モータ1は、ロータとステータとで構成され、電磁石15が前記ステータ側に配置され、ロータ側に屈曲した磁気刺激用永久磁石20を配設したアウターモータタイプのブラシレスモータであって、
前記磁気刺激用永久磁石20の一方の面がケーシング30の底部34側に向け、他方の面が前記電磁石15側に向けて配置され、前記磁気刺激用永久磁石20の他方の面が前記電磁石15に対する反発面12としたことを特徴とする。
前記ケーシング30は、その底部34の両側に、前記底部34より隆起した脇部分33を有することを特徴とする。
机或いは机の上の載置面材が強磁性体の場合に、磁気刺激用永久磁石20により磁気刺激装置Aが磁着して離れなくなるのを防ぐことが出来る。
加えて、この磁気刺激装置Aを腕や足などの患部に装着した場合には、脇部分33が腕や足などの患部を両側から挟み込み、磁力線Gが透過する底部34を患部に正確に設置させることが出来、患部に正確に渦電流Uを発生させることが出来る。
ケーシング30は、ケーシング本体31と蓋部35とで形成され、内部にモータ1及び磁気刺激用永久磁石20が収納されている。ケーシング本体31の底部34は患部に沿いやすいように両脇部分33より凹んでいる。換言すれば、両脇部分33が底部34に対して隆起している。
この磁気刺激装置Aを腕や足などの患部に装着した場合、脇部分33が腕や足などの患部を両側から挟み込み、磁力線Gが透過する底部34を患部に正確に設置させることが出来、患部に正確に渦電流Uを発生させることが出来る。
また、底部34を下にして磁気刺激装置Aを机の上に置いた場合、脇部分33の存在により、患部に接触する底部34が机に接触せず、底部34の清潔さを保つことが出来る。
そして底部34の両脇部分33には、脇部分33の長手方向に本磁気刺激装置Aを患部に固定するベルト45を通すための長方形の孔36がそれぞれ形成されている。ケーシング30の材質は、磁力線Gの透過を妨げないような素材、例えば、樹脂が選ばれる。
図4及び図5(a)は、モータ1の第1実施例、図5(b)はその変形例、図6は第2実施例、図7は第3実施例、図8は第4実施例である。まず、第1実施例について説明した後、第2実施例以下を順次説明する。第2実施例以下では第1実施例と異なる部分を中心に説明する。
モータ1はロータ及びステータとで構成されている。支持柱40で支持された支持板42の中央にモータ1の回転軸2が軸受け8にて回転可能に取り付けられている。この回転軸2の周囲にステータの構成部材である電磁石15が等角度で放射状に配置され、図示しない固定部材で支持板42の下面に固定されている。電磁石15の数は、図の実施例では3であるが、勿論これに限られず、奇数個の電磁石15が取り付けられる。
ヨーク3及びリング状の取付部3aは例えば鉄や鉄合金のような強磁性体材料で形成されている。
この回転用永久磁石10は、図4のように、全体が一つのリング状部材で構成してもよいし、図6のように、複数(偶数)の磁石片11を取付部3aの内周面に等間隔で張り付けて取付部3aの内周面全面を覆うようにしてもよい。ここでは回転用永久磁石10を一つのリング状部材で構成した場合を代表例とし、複数の磁石片11で構成する場合については後述する。
回転用永久磁石10を一つのリング状部材で構成した場合、電磁石15のコア16の頭部18に面する内周面側に等間隔でN極とS極が交互に現れるように着磁されている。N極とS極の間の部分は磁力が互いに打ち消しあってフェードアウトし、N・S両極の中間部分では極性を示さない。そして回転用永久磁石10の背面側(取付部3aへの取付面)には、内面側に現れた極性の反対側の極性が現れる。この面を磁気刺激用永久磁石20方向への磁力線発生面13とする。
図の実施例では、N極が2箇所、S極が2箇所で一定の幅を持って90°間隔で交互に設けられている。極性を示す箇所は2か所ずつ計4か所に限られず、1か所ずつ計2か所でもよいし、3か所ずつ計6か所、更にはそれ以上(偶数箇所)でもよい。
磁気刺激用永久磁石20は、その下面(外部に向けて磁力線Gを放出する、又は外部から磁力線Gを引き込む外面側磁力線発生面24)にN極とS極が交互に現れるように着磁される。従って磁気刺激用永久磁石20の上面側(円板4への取付面で、内部に向けて磁力線Gを放出する、又は磁力線Gを引き込む内面側磁力線発生面23)には、下面(外面側磁力線発生面24)側に現れた極性の反対側の極性が現れる。そしてこの場合もN極とS極の間の部分は打ち消しあってフェードアウトし、前記中間部分では極性を示さない。図の実施例では、この場合も前述同様、N極が2箇所、S極が2箇所で一定の幅を持って90°間隔で交互に設けられている。極性を示す箇所は2ずつに限られず、1ずつでもよいし、3ずつ以上でもよい。
回転用永久磁石10のステータ側の面12が、電磁石15のコア16の極性に反発してロータに回転力を付与する反発面となる。この面を反発面12とする。
そして、図6から分かるように、この場合、磁気刺激用永久磁石20の上面(内面側磁力線発生面23)は水平方向で、回転用永久磁石10の磁力線発生面13が垂直で、直交し、両者間に空間が存在する。
これにより回転用永久磁石10のロータ側の面(磁力線発生面13)がN極の場合、このN極から出た磁力線Gは上記空間を通り、磁気刺激用永久磁石20の上面(内面側磁力線発生面23)のS極に流れ、逆にロータ側の面(磁力線発生面13)がS極の場合、磁気刺激用永久磁石20の上面(内面側磁力線発生面23)はN極になるので、このN極から出た磁力線GはS極に流れ、互いに磁気力を強める方向に働く。図5(a)では、90°の角度を以って配置されたN極からS極に流れる磁力線Gを破線で示す。
磁気刺激用永久磁石20に起因する渦電流Uは、回転する磁気刺激用永久磁石20のN極とS極の間で発生する。この渦電流Uは、N極とS極の直下で、N極とS極に対応する患部の間で合流する。この合流部分をPで表す。前記合流部分Pを通過する渦電流Uは同じ方向に流れて強め合う。即ち、この合流部分Pの渦電流密度が高くなる。この合流部分Pは、モータ1の回転と共に回転する磁気刺激用永久磁石20に従って患部を回転する。
患部を回転する渦電流Uの合流部分Pは、患部の末梢神経を間欠的に強弱と刺激することになり、これが痙縮の緩和に働く。
このケーシング30の両脇部分33は、本磁気刺激装置Aを机上に置いた際に、強い磁力線Gが透過する底部34と机の間に十分な隙間Tを与え、本磁気刺激装置Aが机に吸着し離れなくなることを妨げる。
また、底部34を下にして磁気刺激装置Aを机の上に置いた場合、脇部分33の存在により、患部に接触する底部34が机に接触せず、底部34の清潔さを保つことが出来る。
図6は本発明に用いられるモータ1の第2実施例で、回転用永久磁石10と磁気刺激用永久磁石20とが複数の磁石片11・21で構成されている例である。図の回転用永久磁石10はリングを等しい大きさで4分割した例である。勿論、分割数は4に限定されず、偶数個に分割される。この場合、回転用永久磁石10の磁石片11の内面全面がN(S)極に、外面全面がS(N)極に交互に着磁される。そして各磁石片11の側辺11sが近接するように配置される。
図7はモータ1の第3実施例で、電磁石15が前記ステータ側に配置され、磁気刺激用永久磁石20が前記ロータ側に設けられている。電磁石15の外周に、電磁石15の頭部18のロータ側の面18aに対して磁気刺激用永久磁石20の上面(内面側磁力線発生面23)が90°の角度を以って接近して配置されている。
磁力線導通部材5は、磁気刺激用永久磁石20がリング状の場合、リング状に形成され、その下面がヨーク3と磁気刺激用永久磁石20の上面(内面側磁力線発生面23)に取り付けられる。
これに対して、磁気刺激用永久磁石20が第2実施例のように、磁石片21で構成される場合は、これらに合わせた同じ幅の導通部材片として形成される。この場合も、図は磁気刺激用永久磁石20を4分割した例である。勿論、分割数は4に限定されることはない。
90°の角度を以って配置された磁力線導通部材5には、磁気刺激用永久磁石20の磁力線Gが流れ、反発面12には磁気刺激用永久磁石20の下面(外面側磁力線発生面24)と反対の極性が現れる。第3実施例は、回転用永久磁石10の代わりを磁気刺激用永久磁石20によって励磁された磁力線導通部材5が行う事になる以外、その作用その他は第1実施例と同じである。
図8はモータ1の第4実施例で、磁力線導通部材5をなくし、且つ回転用永久磁石10と磁気刺激用永久磁石20とを一体化し、磁気刺激用永久磁石20に回転用永久磁石10の役目も兼務させたものである。この一体化した磁気刺激用永久磁石20は、リング状に形成され、その縦断面は逆J字に形成されている。この一体化した磁気刺激用永久磁石20の、電磁石15の頭部18のロータ側の面18aに面する垂直面が反発面12であり、回転用永久磁石として働く。一体化した磁気刺激用永久磁石20は上記のようにリング状であってもよいし、分割された磁石片として用いられてもよい。着磁された磁極の状態や作用は上記実施例と同じである。
Claims (8)
- 磁力線が内部から外部へ通過する底部を有するケーシングと、
前記ケーシングに内蔵されたモータと、
前記モータの回転軸と共に回転する磁気刺激用永久磁石とで構成され、
前記磁気刺激用永久磁石にはN極とS極とが交互に着磁されていることを特徴とする磁気刺激装置。 - 前記磁気刺激用永久磁石はリング状に形成され、前記回転軸を中心とした円上に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の磁気刺激装置。
- 前記磁気刺激用永久磁石は、前記回転軸を中心とするリング状に配置された複数の磁石片からなることを特徴とする請求項1に記載の磁気刺激装置。
- 磁石片は扇形に形成され、隣接する磁石片の側辺は互いに隣接して配置されていることを特徴とする請求項1に記載の磁気刺激装置。
- 前記モータは、ロータとステータとで構成され、電磁石が前記ステータ側に配置され、前記電磁石に反発して前記ロータを回転させる回転用永久磁石が前記ロータ側に配置されたアウターモータタイプのブラシレスモータであって、
前記回転用永久磁石に近接させて前記磁気刺激用永久磁石が設けられ、
前記回転用永久磁石と前記磁気刺激用永久磁石の対応面をそれぞれ一方から他方に向かって前記磁力線が流れる各磁力線発生面とし、対応する磁力線発生面が互いに異極に着磁されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の磁気刺激装置。 - 前記モータは、ロータとステータとで構成され、電磁石が前記ステータ側に配置され、磁気刺激用永久磁石が前記ロータ側に設けられたアウターモータタイプのブラシレスモータであって、
前記電磁石に近接させて前記磁気刺激用永久磁石が設けられ、
前記磁気刺激用永久磁石から前記電磁石に向けて、磁力線をガイドする磁力線導通部材を前記磁気刺激用永久磁石に設けたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の磁気刺激装置。 - 前記モータは、ロータとステータとで構成され、電磁石が前記ステータ側に配置され、ロータ側に屈曲した磁気刺激用永久磁石を配設したアウターモータタイプのブラシレスモータであって、
前記磁気刺激用永久磁石の一方の面がケーシングの底部側に向け、他方の面が前記電磁石側に向けて配置され、前記磁気刺激用永久磁石の他方の面が前記電磁石に対する反発面としたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の磁気刺激装置。 - 前記ケーシングは、その底部の両側に、前記底部より隆起した脇部分を有することを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の磁気刺激装置。
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