JP2016029998A - 磁気治療装置 - Google Patents
磁気治療装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2016029998A JP2016029998A JP2014152562A JP2014152562A JP2016029998A JP 2016029998 A JP2016029998 A JP 2016029998A JP 2014152562 A JP2014152562 A JP 2014152562A JP 2014152562 A JP2014152562 A JP 2014152562A JP 2016029998 A JP2016029998 A JP 2016029998A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- magnetic therapy
- magnetic
- therapy device
- rotating
- motor
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Abstract
【課題】小型化が可能で、使い勝手が良く、高い治療効果を奏する。
【解決手段】磁気治療装置1は、使用者の患部にあてがわれ、回転周波数f1にて回転する回転磁界H1を、患部に与える磁気治療器10−1と、この磁気治療器10−1から離れた位置において患部にあてがわれ、回転周波数f2にて回転する回転磁界H2を、患部に与える磁気治療器10−2と、を備えている。各磁気治療器10−1,10−2は、回転円板24と、この回転円板24上において同心円状に配置され、回転磁界H1,H2をそれぞれ発生させる複数の永久磁石25と、回転円板24を回転周波数f1,f2にてそれぞれ回転させるモータ22と、を有している。回転周波数f1と回転周波数f2とを異ならせて磁気唸りを発生させ、患部に対して治療効果を与える。
【選択図】図1
【解決手段】磁気治療装置1は、使用者の患部にあてがわれ、回転周波数f1にて回転する回転磁界H1を、患部に与える磁気治療器10−1と、この磁気治療器10−1から離れた位置において患部にあてがわれ、回転周波数f2にて回転する回転磁界H2を、患部に与える磁気治療器10−2と、を備えている。各磁気治療器10−1,10−2は、回転円板24と、この回転円板24上において同心円状に配置され、回転磁界H1,H2をそれぞれ発生させる複数の永久磁石25と、回転円板24を回転周波数f1,f2にてそれぞれ回転させるモータ22と、を有している。回転周波数f1と回転周波数f2とを異ならせて磁気唸りを発生させ、患部に対して治療効果を与える。
【選択図】図1
Description
本発明は、回転磁界を利用して治療効果を与える磁気治療装置に関するものである。
従来、特許公報1〜4等には、変動磁界としての回転磁界を利用して治療効果を与える磁気治療装置が記載されている。この種の磁気治療装置では、永久磁石を回転させて回転磁界を作り、この回転磁界を使用者の患部に与え、血行を良くして肩こりや腰痛等を治療するようになっている。
しかしながら、従来の磁気治療装置では、次のような課題があった。
従来の磁気治療装置では、1つの磁気治療器から発生した回転磁界を使用者の患部に与えて、治療するようになっているので、治療効果が低い。この対策として、患部に与える回転磁界の磁気パワーを大きくして治療効果を高めることが考えられるが、永久磁石等の内部構造が大きくなって磁気治療器が大型になる。これにより、患部への装着が難しくなり、使用上、不利不便となるので、使い勝手が悪いという課題があった。
従来の磁気治療装置では、1つの磁気治療器から発生した回転磁界を使用者の患部に与えて、治療するようになっているので、治療効果が低い。この対策として、患部に与える回転磁界の磁気パワーを大きくして治療効果を高めることが考えられるが、永久磁石等の内部構造が大きくなって磁気治療器が大型になる。これにより、患部への装着が難しくなり、使用上、不利不便となるので、使い勝手が悪いという課題があった。
本発明は、このような従来の課題を解決し、小型化が可能で、使い勝手が良く、しかも、治療効果が高い磁気治療装置を提供することを目的とする。
本発明の磁気治療装置は、使用者の患部にあてがわれ、第1回転周波数にて回転する第1回転磁界を、前記患部に対して略垂直方向に与える第1磁気治療器と、前記第1磁気治療器から離れた位置において前記患部にあてがわれ、第2回転周波数にて回転する第2回転磁界を、前記患部に対して略垂直方向に与える第2磁気治療器と、を備えている。
前記第1磁気治療器は、第1回転円板と、前記第1回転円板上において同心円状に配置され、前記第1回転磁界を発生させる複数の第1永久磁石と、前記第1回転円板を前記第1回転周波数にて回転させる第1モータと、を有している。更に、前記第2磁気治療器は、第2回転円板と、前記第2回転円板上において同心円状に配置され、前記第2回転磁界を発生させる複数の第2永久磁石と、前記第2回転円板を前記第2回転周波数にて回転させる第2モータと、を有している。
そして、本発明では、前記第1回転周波数と前記第2回転周波数とを異ならせて磁気唸りを発生させ、前記磁気唸りにより、前記患部に対して治療効果を与えることを特徴とする。
本発明の磁気治療装置によれば、次の(a)〜(f)のような効果がある。
(a) 磁気治療装置を患部(例えば、頭部)に装着した場合、磁気唸りにより、脳波の周波数低下を誘導して、脳波のα波成分を増加させると共に、β波成分を抑制して減少させることができる。そのため、精神障害等に対して治療効果が高い。
(a) 磁気治療装置を患部(例えば、頭部)に装着した場合、磁気唸りにより、脳波の周波数低下を誘導して、脳波のα波成分を増加させると共に、β波成分を抑制して減少させることができる。そのため、精神障害等に対して治療効果が高い。
(b) 磁気治療装置を頭部以外の他の患部(例えば、首、肩、腰、足等)に装着した場合、磁気唸りにより、肩こりや腰痛等の治療効果が高い。
(c) 永久磁石として、例えば、円盤型扁平磁石を用いた場合、回転磁界発生箇所を扁平に形成でき、形状の自由度が向上すると共に、磁気治療器を小型化できる。
(d) モータとして、例えば、直流モータを用いた場合、電圧制御等によって容易に回転数を変えられる(即ち、調整できる)。そのため、第1磁気治療器と第2磁気治療器との回転周波数の差を容易に設けることができる。
(e) 2つの磁気治療器を小型化できるので、保持部材を用いて容易に患部に装着でき、便利で、使い勝手が良い。
(f) 2つの磁気治療器の外部に、例えば、共通の電源部を設けた場合には、患部に装着される2つの磁気治療器をより小型及び軽量にできる。そのため、2つの磁気治療器を、保持部材を用いて患部に容易に装着できる。更に、電源部が操作しやすく、使い勝手が良い。
本発明を実施するための形態は、以下の好ましい実施例の説明を添付図面と照らし合わせて読むと、明らかになるであろう。但し、図面はもっぱら解説のためのものであって、本発明の範囲を限定するものではない。
(実施例1の構成)
図2は、本発明の実施例1における磁気治療装置を示す概略の構成図である。
図2は、本発明の実施例1における磁気治療装置を示す概略の構成図である。
磁気治療装置1は、2つの磁気治療器10(例えば、第1磁気治療器10−1、及び第2磁気治療器10−2)を備えている。第1磁気治療器10−1は、使用者の頭部等の患部50にあてがわれ、第1回転周波数f1(例えば、110Hz位)にて回転する第1回転磁界H1を、患部50に対して略垂直方向に与えるものである。第2磁気治療器10−2は、第1磁気治療器10−1から離れた位置の患部50にあてがわれ、第2回転周波数f2(例えば、120Hz位)にて回転する第2回転磁界H2を、患部50に対して略垂直方向に与えるものである。
第1磁気治療器10−1と第2磁気治療器10−2とは、回転周波数f1,f2が異なるだけであり、同一の構成である。この第1磁気治療器10−1及び第2磁気治療器10−2は、保持部材40によって患部50に着脱自在に装着される。保持部材40としては、例えば、ヘッドバンド、ベルト、面ファスナー、帽子等の種々の形態のものが使用できる。
図1(a)〜(c)は、図2中の磁気治療器10(=10−1,10−2)を示す概略の構成図であり、同図(a)は斜視図、同図(b)は同図(a)の縦断面図、及び、同図(c)は同図(b)中の回転円板の平面図である。
磁気治療器10(=10−1,10−2)は、略円柱状の回転磁界発生部20と、この回転磁界発生部20の側面に突設された略角柱状の電源部30(第1磁気治療器10−1側では第1電源部、第2磁気治療器10−2側では第2電源部)と、により構成されている。
回転磁界発生部20は、この平面側21aから回転周波数f(=f1,f2)の回転磁界H(=H1,H2)を発生するものであり、平面側21a及び底面側21bの両端が閉塞された略円筒状の収容ケース21を有している。収容ケース21は、プラスチック等の絶縁部材により形成されている。収容ケース21内において、底面側21bには、モータ22(第1磁気治療器10−1側では第1モータ、第2磁気治療器10−2側では第2モータ)が収容されている。モータ22の種類は、特に限定されないが、例えば、モータ駆動回路の構成が簡単で、回転数の調整等が容易に行える小型の直流モータが好ましい。
モータ22の上部から突出している回転軸23には、回転円板24(第1磁気治療器10−1側では第1回転円板、第2磁気治療器10−2では第2回転円板)が取り付けられている。回転円板24は、収容ケース21内の平面側21aに配置され、モータ22によって所定の回転周波数f(=f1,f2)にて回転するものであり、プラスチック等の絶縁板により形成されている。
回転円板24上には、回転磁界H(=H1,H2)を発生させる複数(例えば、4つ)の永久磁石25(=25−1〜25−4)が同心円状に配置されている。第1磁気治療器10−1側の第1永久磁石25(=25−1〜25−4)では、第1回転周波数f1にて回転する第1回転磁界H1を発生させ、第2磁気治療器10−2側の第2永久磁石25(=25−1〜25−4)では、第2回転周波数f2にて回転する第2回転磁界H2を発生させる。
回転円板24の大きさは、特に限定されないが、直径D1が34〜37mm位が好ましい。各永久磁石25の形状は、特に限定されないが、例えば、円盤型扁平磁石が好ましい。各永久磁石25の直径D2は、例えば、12.5mm位であり、この各永久磁石25間に、ギャップD3(例えば、2〜4mm位)が設けられている。
同心円状に配置された4つの永久磁石25(=25−1〜25−4)の極性は、N極とS極が交互に配置されている。例えば、永久磁石25−1は、平面側がN極、底面側がS極、永久磁石25−2は、平面側がS極、底面側がN極、永久磁石25−3は、平面側がN極、底面側がS極、更に、永久磁石25−4は、平面側がS極、底面側がN極である。このような極性の配置にすれば、4つの永久磁石25によって生成される磁界Hの波形が、正側と負側とで対称になり、同一の患部50に対して均一な治療効果が期待できるからである。
各永久磁石25間にギャップD3を設ける理由は、生成される磁界Hの範囲が広がり、治療範囲が広がることが期待できるからである。なお、永久磁石25の直径D2を大きくしてギャップD3をゼロにしても、略同様の効果が期待できる。
電源部30は、駆動電圧をモータ22に供給するものであり、把持可能な略角筒形の収容ケース31を有している。収容ケース31は、底面側に電池交換用の蓋31aを有し、プラスチック等の絶縁部材により形成されている。収容ケース31内には、電源電圧(例えば、直流3V)を供給するための電池32と、モータ駆動回路33と、が収容されている。モータ駆動回路33は、電池32から供給される電源電圧を入力し、モータ22を所定の回転周波数fにて回転させるための駆動電圧を、絶縁配線34を通してそのモータ22へ供給する回路であり、駆動電圧可変用のトランジスタ等により構成されている。モータ駆動回路33には、電源のオン/オフ切り替えや、駆動電圧等を調整するためのスイッチ33aと、電源ランプ33b等と、が接続されている。
(実施例1の動作)
図3は、図1中の回転円板24及び永久磁石25(=25−1〜25−4)付近の磁界Hの発生状態を示す概略の拡大斜視図である。
図3は、図1中の回転円板24及び永久磁石25(=25−1〜25−4)付近の磁界Hの発生状態を示す概略の拡大斜視図である。
本実施例1の磁気治療装置1を使用する場合、図2に示すように、第1磁気治療器10−1の回転磁界発生部20と、第2磁気治療器10−2の回転磁界発生部20と、を離間して頭部等の患部50の所望の位置に接触させ、その第1磁気治療器10−1及び第2磁気治療器10−2を保持部材40によって患部50に装着する。
第1磁気治療器10−1及び第2磁気治療器10−2にそれぞれ設けられた図1中のスイッチ33aにより、それらの磁気治療器10−1,10−2の電源をオン状態にする。すると、各磁気治療器10−1,10−2内のモータ駆動回路33から、絶縁配線34を通してモータ22へそれぞれ駆動電圧が供給され、第1磁気治療器10−1側の回転円板24が回転周波数f1で回転すると共に、第2磁気治療器10−2側の回転円板24が回転周波数f2で回転する。
第1磁気治療器10−1側の回転円板24が回転すると、図3に示すように、その回転円板24上の4つの永久磁石25−1〜25−4のN極側からS極側に向かって磁束φが発生する。この磁束φにより、回転周波数f1(例えば、110Hz位)で回転する正極及び負極対称の回転磁界H1が、患部50に対して略垂直方向に照射される。これにより、患部50内の血管中の血液(即ち、導電性流体)に起電力が発生して、その血管中に誘導電流iが流れる。
同様に、第2磁気治療器10−2側の回転円板24が回転すると、その回転円板24上の4つの永久磁石25−1〜25−4のN極側からS極側に向かって磁束φが発生する。この磁束φにより、回転周波数f2(例えば、120Hz位)で回転する正極及び負極対称の回転磁界H2が、患部50に対して略垂直方向に照射される。これにより、患部50内の血管中の血液に起電力が発生して、その血管中に誘導電流iが流れる。
ここで、2つの磁気治療器10−1,10−2から発生する2つの回転磁界H1,H2は、異なる回転周波数f1,f2でそれぞれ回転するので、この2つの回転磁界H1,H2が相互に干渉し合って、磁気唸りが生じる。磁気唸りとは、2つの回転周波数H1,H2の差に相当する周期で、磁界H1,H2の強弱が増幅され、強弱の大きな1つの回転磁界に変化するような現象である。
このような磁気唸りが生じると、本実施例1の磁気治療装置1を患部50(例えば、頭部)に装着した場合、頭部の脳波におけるα波成分が増加すると共に、β波成分が抑制されて減少する。
国際脳波学会において、脳波がα波(周波数8〜14Hz)の状態では、リラックスしている状態、集中や瞑想している状態であり、脳波がβ波(周波数14〜30Hz)の状態では、通常に起きている状態、緊張や心配事のある状態である、と言われている。脳波がα波の状態になると、β−エンドルフィンというホルモンが分泌される。このホルモンは、次の(i)〜(iii)のような効能がある。
(i) ストレスを低減、解消する。
(ii) 脳を活性化させる。
(iii) 体の免疫力を高め、様々な病気を予防する。
(i) ストレスを低減、解消する。
(ii) 脳を活性化させる。
(iii) 体の免疫力を高め、様々な病気を予防する。
本実施例1の磁気治療装置1では、磁気唸りを生じさせるので、脳波のα波成分が増加すると共に、β波成分が抑制されて減少する。これにより、前記の(i)〜(iii)のような治療効果が期待できる。
(実施例1の効果)
本実施例1の磁気治療装置1によれば、次の(1)〜(6)のような効果がある。
本実施例1の磁気治療装置1によれば、次の(1)〜(6)のような効果がある。
(1) 磁気治療装置1を患部50(例えば、頭部)に装着した場合、磁気唸りにより、脳波の周波数低下を誘導して、脳波のα波成分を増加させると共に、β波成分を抑制して減少させることができる。そのため、精神障害等に対して治療効果が高い。
(2) 磁気治療装置1を頭部以外の他の患部50(例えば、首、肩、腰、足等)に装着した場合、磁気唸りにより、肩こりや腰痛等の治療効果が高い。
(3) 永久磁石25(=25−1〜25−4)として、円盤型扁平磁石を用いた場合、回転磁界発生部20を扁平に形成でき、形状の自由度が向上すると共に、磁気治療器10(=10−1,10−2)を小型化できる。
(4) モータ22として、直流モータを用いた場合、電圧制御等によって容易に回転数を変えられる(即ち、調整できる)。そのため、第1磁気治療器10−1と第2磁気治療器10−2との回転周波数f1,f2の差を容易に設けることができる。
(5) 各磁気治療器10の電源部30は、把持可能な略角筒形の収容ケース31内に電気部品が収容されているので、保持部材40を用いて患部50に装着しやすく、便利で、使い勝手が良い。
(6) 各磁気治療器10内には、電源部30がそれぞれ設けられているので、各磁気治療器10を単独に使用して、患部50の磁気治療を行うことも可能である。
(実施例2の構成)
図4(a)〜(b)は、本発明の実施例2における磁気治療装置を示す概略の構成図であり、同図(a)は磁気治療装置の斜視図、同図(b)は磁気治療器の縦断面図、及び同図(c)は電源部の縦断面図である。この図4(a)〜(c)において、実施例1を示す図1(a)〜(c)及び図2中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
図4(a)〜(b)は、本発明の実施例2における磁気治療装置を示す概略の構成図であり、同図(a)は磁気治療装置の斜視図、同図(b)は磁気治療器の縦断面図、及び同図(c)は電源部の縦断面図である。この図4(a)〜(c)において、実施例1を示す図1(a)〜(c)及び図2中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
本実施例2の磁気治療装置1Aでは、2つの磁気治療器10A(例えば、第1磁気治療器10−1A、及び第2磁気治療器10−2A)を備えている。この第1磁気治療器10−1A及び第2磁気治療器10−2Aには、絶縁配線34Aによって、共通の電源部30Aが接続されている。
第1磁気治療器10−1Aは、実施例1の回転磁界発生部20に相当し、使用者の頭部等の患部50にあてがわれ、第1回転周波数f1(例えば、110Hz位)にて回転する第1回転磁界H1を、患部50に対して略垂直方向に与えるものである。同様に、第2磁気治療器10−2Aは、実施例1の回転磁界発生部20に相当し、第1磁気治療器10−1Aから離れた位置の患部50にあてがわれ、第2回転周波数f2(例えば、120Hz位)にて回転する第2回転磁界H2を、患部50に対して略垂直方向に与えるものである。この第1磁気治療器10−1A及び第2磁気治療器10−2Aは、ヘッドバンド、ベルト、面ファスナー、帽子等の保持部材40によって患部50に着脱自在に装着される。
第1磁気治療器10−1Aと第2磁気治療器10−2Aとは、回転周波数f1,f2が異なるだけであり、同一の構成である。
各磁気治療器10A(=10−1A,10−2A)は、実施例1の回転磁界発生部20と同様に、平面側から回転周波数f(=f1,f2)の回転磁界H(=H1,H2)を発生するものであり、その平面側及び底面側の両端が閉塞された円筒状の収容ケース21A(=21−1A,21−2A)をそれぞれ有している。各収容ケース21Aは、プラスチック等の絶縁部材により形成されている。各収容ケース21A内には、実施例1と同様に、底面側に、モータ22(第1磁気治療器10−1A側では第1モータ、第2磁気治療器10−2A側では第2モータ)がそれぞれ収容されている。
各モータ22の上部から突出している回転軸23には、実施例1と同様に、回転円板24(第1磁気治療器10−1A側では第1回転円板、第2磁気治療器10−2A側では第2回転円板)がそれぞれ取り付けられている。各回転円板24上には、実施例1と同様に、回転磁界H(=H1,H2)をそれぞれ発生させる複数(例えば、4つ)の永久磁石25(=25−1〜25−4)が同心円状に配置されている。
電源部30Aは、実施例1の電源部30と略同様に、ヘッドバンド、ベルト、面ファスナー等の保持部材によって身体の所望の位置に装着され、外部に配置された絶縁配線34Aを通して、第1磁気治療器10−1A及び第2磁気治療器10−2A内にそれぞれ収容された2つのモータ22へ駆動電圧を供給するものである。この電源部30Aは、略角筒形の収容ケース31Aを有している。収容ケース31Aは、この底面側に電池交換用の蓋31bを有し、プラスチック等の絶縁部材により形成されている。収容ケース31A内には、電源電圧(例えば、直流3V)を供給するための電池32Aと、モータ駆動回路33Aと、が収容されている。
モータ駆動回路33Aは、電池32Aから供給される電源電圧を入力し、第1磁気治療器10−1A及び第2磁気治療器10−2A内の2つのモータ22を所定の回転周波数f1,f2にてそれぞれ回転させるための駆動電圧を、絶縁配線34Aを通して2つのモータ22へ供給する回路であり、駆動電圧可変用のトランジスタ等により構成されている。モータ駆動回路33Aには、電源のオン/オフ切り替えや、駆動電圧を調整するためのスイッチ33aと、電源ランプ33b等と、が接続されている。
(実施例2の動作)
本実施例2の磁気治療装置1Aを使用する場合、第1磁気治療器10−1Aと第2磁気治療器10−2Aとを離間して患部50(例えば、頭部等)の所望の位置に接触させ、その第1磁気治療器10−1A及び第2磁気治療器10−2Aを保持部材40によって患部に装着する。
本実施例2の磁気治療装置1Aを使用する場合、第1磁気治療器10−1Aと第2磁気治療器10−2Aとを離間して患部50(例えば、頭部等)の所望の位置に接触させ、その第1磁気治療器10−1A及び第2磁気治療器10−2Aを保持部材40によって患部に装着する。
スイッチ33aにより、電源部30Aの電源をオン状態にすると、この電源部30A内のモータ駆動回路33Aから、絶縁配線34Aを通して、各磁気治療器10−1A,10−2A内の各モータ22へ駆動電圧が供給される。これにより、第1磁気治療器10−1A側の回転円板24が回転周波数f1で回転すると共に、第2磁気治療器10−2A側の回転円板24が回転周波数f2で回転する。
第1磁気治療器10−1A側の回転円板24が回転すると、実施例1と同様に、その回転円板24上の4つの永久磁石25−1〜25−4のN極側からS極側に向かって磁束φが発生する。この磁束φにより、回転周波数f1(例えば、110Hz位)で回転する正極及び負極対称の回転磁界H1が、患部50に対して略垂直方向に照射される。これにより、患部50内の血管中の血液に起電力が発生して、その血管中に誘導電流iが流れる。
同様に、第2磁気治療器10−2A側の回転円板24が回転すると、その回転円板24上の4つの永久磁石25−1〜25−4のN極側からS極側に向かって磁束φが発生する。この磁束φにより、回転周波数f2(例えば、120Hz位)で回転する正極及び負極対称の回転磁界H2が、患部50に対して略垂直方向に照射される。これにより、患部内の血管中の血液に起電力が発生して、その血管中に誘導電流iが流れる。
実施例1と同様に、2つの磁気治療器10−1A,10−2Aから発生する2つの回転磁界H1,H2は、異なる回転周波数f1,f2でそれぞれ回転するので、この2つの回転磁界H1,H2が相互に干渉し合って、磁気唸りが生じる。2つの磁気治療器10−1A,10−2Aを患部50(例えば、頭部)に装着した場合、前記の磁気唸りが生じると、頭部の脳波におけるα波成分が増加すると共に、β波成分が抑制されて減少する。そのため、実施例1と同様の治療効果が期待できる。
(実施例2の効果)
本実施例2の磁気治療装置1Aによれば、実施例1と同様の(1)〜(4)の効果があり、更に次の(7)のような効果がある。
本実施例2の磁気治療装置1Aによれば、実施例1と同様の(1)〜(4)の効果があり、更に次の(7)のような効果がある。
(7) 各磁気治療器10−1A,10−2Aの外部に共通の電源部30Aが設けられているので、患部50に装着される各磁気治療器10−1A,10−2Aを小型及び軽量にできる。そのため、2つの磁気治療器10−1A,10−2Aを、保持部材40を用いて容易に患部50に装着できる。更に、電源部30Aが操作しやすく、使い勝手が良い。
(変形例)
本発明は、上記実施例1、2に限定されず、種々の利用形態や変形が可能である。この利用形態や変形例としては、例えば、次の(A)、(B)のようなものがある。
本発明は、上記実施例1、2に限定されず、種々の利用形態や変形が可能である。この利用形態や変形例としては、例えば、次の(A)、(B)のようなものがある。
(A) 各磁気治療器10,10A,10−1,10−1A,10−2,10−2Aや電源部30Aは、図示以外の形状、構造等に変更しても良い。
(B) 回転円板24上に配置される永久磁石25(=25−1〜25−4)は、4つ以外の数にしたり(例えば、3つ、6つ等)、或いは、回転円板24の直径D1を大きくして複数の永久磁石25を2つ以上の同心円状に配置しても良い。
1,1A 磁気治療装置
10,10A,10−1,10−1A,10−2,10−2A
20 回転磁界発生部
22 モータ
24 回転円板
25,25−1〜25−4 永久磁石
30,30A 電源部
32,32A 電池
33,33A モータ駆動回路
34,34A 絶縁配線
40 保持部材
50 患部
10,10A,10−1,10−1A,10−2,10−2A
20 回転磁界発生部
22 モータ
24 回転円板
25,25−1〜25−4 永久磁石
30,30A 電源部
32,32A 電池
33,33A モータ駆動回路
34,34A 絶縁配線
40 保持部材
50 患部
Claims (7)
- 使用者の患部にあてがわれ、第1回転周波数にて回転する第1回転磁界を、前記患部に対して略垂直方向に与える第1磁気治療器と、
前記第1磁気治療器から離れた位置において前記患部にあてがわれ、第2回転周波数にて回転する第2回転磁界を、前記患部に対して略垂直方向に与える第2磁気治療器と、
を備える磁気治療装置であって、
前記第1磁気治療器は、
第1回転円板と、
前記第1回転円板上において同心円状に配置され、前記第1回転磁界を発生させる複数の第1永久磁石と、
前記第1回転円板を前記第1回転周波数にて回転させる第1モータと、を有し、
前記第2磁気治療器は、
第2回転円板と、
前記第2回転円板上において同心円状に配置され、前記第2回転磁界を発生させる複数の第2永久磁石と、
前記第2回転円板を前記第2回転周波数にて回転させる第2モータと、を有し、
前記第1回転周波数と前記第2回転周波数とを異ならせて磁気唸りを発生させ、前記磁気唸りにより、前記患部に対して治療効果を与えることを特徴とする磁気治療装置。 - 前記第1磁気治療器には、前記第1モータを駆動するためのモータ駆動回路及び電池を有する第1電源部が内蔵され、
更に、前記第2磁気治療器にも、前記第2モータを駆動するためのモータ駆動回路及び電池を有する第2電源部が内蔵されていることを特徴とする請求項1記載の磁気治療装置。 - 前記第1モータ及び前記第2モータを駆動するためのモータ駆動回路及び電池を有する共通の電源部が、前記第1磁気治療器及び前記第2磁気治療器の外部に、絶縁配線を介して接続されていることを特徴とする請求項1記載の磁気治療装置。
- 前記第1電源部及び前記第2電源部は、それぞれ把持可能な形状になっていることを特徴とする請求項2記載の磁気治療装置。
- 前記第1磁気治療器及び前記第2磁気治療器は、保持部材によって前記患部に着脱自在に装着されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の磁気治療装置。
- 前記第1永久磁石及び前記第2永久磁石は、円盤型扁平磁石であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項記載の磁気治療装置。
- 前記モータは、直流モータであることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項記載の磁気治療装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014152562A JP2016029998A (ja) | 2014-07-28 | 2014-07-28 | 磁気治療装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014152562A JP2016029998A (ja) | 2014-07-28 | 2014-07-28 | 磁気治療装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016029998A true JP2016029998A (ja) | 2016-03-07 |
Family
ID=55440763
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014152562A Pending JP2016029998A (ja) | 2014-07-28 | 2014-07-28 | 磁気治療装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2016029998A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017225615A (ja) * | 2016-06-22 | 2017-12-28 | ピップ株式会社 | 変動磁場磁気治療器 |
JP2020068884A (ja) * | 2018-10-29 | 2020-05-07 | ピップ株式会社 | 回転磁気治療器 |
JP2021502208A (ja) * | 2017-11-07 | 2021-01-28 | ジー.シー.テクノロジーG.C.Technology | 低周波正弦波誘導電流を生成する携帯装置 |
-
2014
- 2014-07-28 JP JP2014152562A patent/JP2016029998A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017225615A (ja) * | 2016-06-22 | 2017-12-28 | ピップ株式会社 | 変動磁場磁気治療器 |
JP2021502208A (ja) * | 2017-11-07 | 2021-01-28 | ジー.シー.テクノロジーG.C.Technology | 低周波正弦波誘導電流を生成する携帯装置 |
JP7014467B2 (ja) | 2017-11-07 | 2022-02-01 | ジー.シー.テクノロジー | 低周波正弦波誘導電流を生成する携帯装置 |
US11400304B2 (en) | 2017-11-07 | 2022-08-02 | G.C. Technology | Portable apparatus for generating an induced low-frequency sinusoidal electric current |
JP2020068884A (ja) * | 2018-10-29 | 2020-05-07 | ピップ株式会社 | 回転磁気治療器 |
JP7203372B2 (ja) | 2018-10-29 | 2023-01-13 | ピップ株式会社 | 回転磁気治療器 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6423879B2 (ja) | 音響圧力を利用する振動装置及びこれを備える人体刺激装置 | |
JP5912019B2 (ja) | 治療用の微振動装置 | |
EP2872098B1 (en) | A device for treating skin | |
US10172763B2 (en) | Skin and scalp massaging apparatus using acoustic pressure | |
US20180078780A1 (en) | Time-Varying Magnetic Field Therapy Using Multistable Latching Mechanisms | |
US8419662B2 (en) | Hand held massaging tool | |
JPH10118200A (ja) | 生体用磁気刺激装置 | |
JP2016029998A (ja) | 磁気治療装置 | |
US20040106842A1 (en) | Dynamic and static magnetic pulse physical therapeutic apparatus | |
CN101511427A (zh) | 用于生成用于磁场治疗的磁场的便携式装置 | |
JP6813965B2 (ja) | 変動磁場磁気治療器 | |
JP2013208231A (ja) | 頭皮ケア装置 | |
US20170189703A1 (en) | Radio frequency treatment apparatus with self-adaptive treatment depth | |
KR101269241B1 (ko) | 발전기능을 갖는 진동형 운동장치 | |
JP2013094176A (ja) | 低周波刺激美容ローラー | |
CN211485618U (zh) | 一种强磁共振按摩器 | |
GB2367007A (en) | Therapy device using combined static and dynamic magnetic fields | |
CN104189999A (zh) | 束状磁场电磁治疗仪 | |
CN215135987U (zh) | 强交变增效型磁疗仪装置 | |
JP3229833U (ja) | 回転磁気治療器 | |
JP7203372B2 (ja) | 回転磁気治療器 | |
TW201311209A (zh) | 用於刺激皮膚的電驅動模組 | |
CN104190000B (zh) | 旋转式细束磁场磁疗机 | |
JP2006000123A (ja) | 磁気治療装置 | |
JP7436337B2 (ja) | 変動磁場発生装置 |