JP2020123811A - 画像処理装置及び画像処理装置の制御方法 - Google Patents

画像処理装置及び画像処理装置の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】不要な情報の消去と正しい情報の追加を容易に行えるようにし、所望の文書を容易に得られるようにする。【解決手段】画像処理装置の画像処理部は読取画像データのうち、手書き部分を認識する。取消線が付された手書き部分があるとき、画像処理部は、取消線が付されている手書き部分を含む取消範囲を設定する。画像処理部は、取消範囲の上方にある手書き部分を上方手書き範囲として認識する。画像処理部は、取消範囲の内容を消し、取消範囲に重なるように上方手書き範囲の内容を貼り付ける。画像処理部は上方手書き範囲の内容を消す。【選択図】図4

Description

本発明は、原稿を読みとって得られた画像データを処理する画像処理装置に関する。
画像読取装置は原稿を読み取る。そして、読み取りで原稿の訂正を行えるようにした画像読取装置がある。このような画像読取装置の一例が特許文献1に記載されている。
具体的に、特許文献1には、原稿を読み取り画像データを出力し、画像データから予め定められた取消記号を含む取消部分を抽出し、取消部分が抽出された場合、抽出された取消部分に関連する関連部分を抽出し、画像データから関連部分を消去し、消去部分を関連部分で置き換えた置換画像データを生成し、取消部分に画像データから取り消した画像であることを示す印を合成して吹出画像データを生成し、置換画像データにおける取消部分の位置と吹出画像データとを関連付ける画像処理装置が記載されている。この構成により、容易な原稿訂正と、訂正前の状態がわかるように原稿編集を実現しようとする(特許文献1:請求項1、2、[0004]参照)。
特開2007−280266号公報
手書きの用紙(原稿)に含まれる情報、文字の一部を修正したいことがある。例えば、修正液(修正ペン)を用いて、修正したい部分を消す。そして、修正液が乾くと、修正液の塗布部分に修正後の文字や記号を書き込む。用紙(原稿)に含まれる情報の修正には手間がかかるという問題がある。
特許文献1記載の画像形成装置では、取消記号を用いて取消部分を指定する。しかし、特許文献1記載の画像形成装置では、取消部分と手書文字との関連付け(置き換え)がうまくいかない場合がある。例えば、原稿に含まれる手書文字が多いとき、必要のない手書文字までも関連付けされて(置き換えられて)しまう。このような場合、不要な手書文字を消すなど、事前の準備が必要である。従って、用紙(原稿)に含まれる情報の修正に手間がかかる場合がある。
本発明は上記従来技術の問題点に鑑み、不要な情報の消去と正しい情報の追加を容易に行えるようにし、所望の文書を容易に得られるようにする。
本発明に係る画像処理装置は、画像読取部と画像処理部を含む。前記画像読取部は、原稿を読み取る。前記画像処理部は、前記画像読取部の読み取りで得られた読取画像データの処理を行う。前記画像処理部は、前記読取画像データのうち、手書き部分を認識する。前記画像処理部は、取消線が付された前記手書き部分があるか否かを判定する。前記取消線が付された前記手書き部分があるとき、前記画像処理部は、前記取消線が付されている前記手書き部分を含む取消範囲を設定する。前記画像処理部は、前記取消範囲の上方にある前記手書き部分を上方手書き範囲として認識する。前記画像処理部は、前記取消範囲の内容を消してから、前記取消範囲に重なるように前記上方手書き範囲の内容を貼り付ける。前記画像処理部は、前記上方手書き範囲の内容を消す。
本発明に係る画像処理装置の制御方法は、原稿を読み取ること、読み取りで得られた読取画像データのうち、手書き部分を認識すること、取消線が付された前記手書き部分があるか否かを判定すること、前記取消線が付された前記手書き部分があるとき、前記取消線が付されている前記手書き部分を含む取消範囲を設定すること、前記取消範囲の上方にある前記手書き部分を上方手書き範囲として認識すること、前記上方手書き範囲を含む上方手書き範囲を設定すること、前記取消範囲の内容を消してから、前記取消範囲に重なるように前記上方手書き範囲の内容を貼り付けること、貼り付け後、前記上方手書き範囲の内容を消すことを含む。
本発明によれば、不要な情報の消去と、正しい情報の追加を容易に行うことができる。原稿の一部修正を容易に行うことができる。所望の文書を容易に得ることができる。
実施形態に係る複合機の一例を示す図である。 実施形態に係る複合機が有する読取モードの一例を示す図である。 実施形態に係る手書き部分変換モードでの処理の流れの一例を示す図である。 実施形態に係る手書き部分変換モードでの処理の流れの一例を示す図である。 実施形態に係るエラー対応選択画面の一例を示す図である。 説明で用いる文書の一例を示す。 実施形態に係る画像処理装置での手書き部分の認識の一例を示す図である。 実施形態に係る取消線の認識の一例を示す図である。 実施形態に係る取消範囲の設定の一例を示す図である。 実施形態に係る上方手書き範囲の設定の一例を示す図である。 実施形態に係る上方手書き範囲の設定の一例を示す図である。 実施形態に係る上方手書き範囲と枠線の重なりの一例を示す図である。 実施形態に係る取消範囲の内容の消去の一例を示す図である。 実施形態に係る上方手書き範囲の内容の貼り付けの一例を示す図である。
以下、図1〜図14を用い、実施形態に係る画像処理装置を説明する。画像処理装置として、複合機100を例に挙げて説明する。複合機100は画像データに基づく印刷や送信ができる。複合機100は画像形成装置の一種である。本実施形態の説明に記載されている構成、配置等の各要素は、発明の範囲を限定せず単なる説明例にすぎない。
(複合機100)
図1を用いて、実施形態に係る複合機100を説明する。図1は、実施形態に係る複合機100の一例を示す図である。
図1に示すように、複合機100は、制御部1(画像処理部に相当)、記憶部2、原稿搬送部3a、画像読取部3b、操作パネル4、印刷部5を含む。
制御部1は、複合機100の動作を制御する。制御部1は、コピーや送信のようなジョブでの動作を制御する。制御部1は、制御回路10、画像データ生成部11、画像処理回路12、通信部13を含む。制御回路10は、例えば、CPUである。制御回路10は、ジョブに関する処理、演算を行う。画像データ生成部11は、例えば、アナログ画像信号を処理する回路を含む。アナログ画像信号を処理する回路は、例えば、増幅回路、オフセット回路、A/D変換回路である。A/D変換回路は、増幅回路、オフセット回路が調整したアナログ画像信号をディジタルデータ(画像データ)に変換する。画像データ生成部11は、画像読取部3bが原稿を読み取って出力したアナログ画像信号に基づき、読取画像データ6を生成する。また、画像処理回路12は、画像データの画像処理を行う。画像処理回路12は、例えば、ASIC(画像処理用に設計、開発された集積回路)である。
記憶部2はRAM20を含む。また、記憶部2は、ROM21、ストレージ22(HDD又はSSD)を含む。制御部1は、記憶部2のプログラムやデータに基づき、各部を制御する。原稿搬送部3a、画像読取部3bは、原稿を読み取る。
操作パネル4は使用者の設定を受け付ける。操作パネル4は、表示パネル41、タッチパネル42、ハードキー43を含む。制御部1は、メッセージや、設定用画面を表示パネル41に表示させる。制御部1は、操作用画像を表示パネル41に表示させる。操作用画像は、例えば、ボタン、キー、タブである。タッチパネル42の出力に基づき、制御部1は、操作された操作用画像を認識する。ハードキー43は、スタートキーやテンキーを含む。タッチパネル42、ハードキー43は使用者の設定操作(ジョブに関する操作)を受け付ける。例えば、操作パネル4は、原稿の読取のモードの設定を受け付ける。制御部1は操作パネル4の出力に基づき、設定内容を認識する。
印刷部5は、給紙部51、用紙搬送部52、画像形成部53、定着部54を含む。給紙部51は給紙カセット、給紙ローラーを含む。給紙カセットは用紙を収容する。給紙ローラーは用紙を送り出す。印刷ジョブのとき、制御部1は用紙を給紙部51に供給させる。用紙搬送部52は、用紙搬送用の搬送ローラー対、搬送モーターを含む。搬送ローラー対は用紙を搬送する。搬送モーターは搬送ローラー対を回転させる。制御部1は用紙を用紙搬送部52に搬送させる。
画像形成部53は、例えば、感光体ドラム、帯電装置、露光装置、現像装置、転写ローラーを含む。制御部1は画像データに基づくトナー像を画像形成部53に形成させる。制御部1は搬送用紙へのトナー像の転写を画像形成部53に行わせる。定着部54は、ヒーター、定着用回転体、定着用モーターを含む。ヒーターは定着用ローラーを熱する。用紙は定着用回転体と接しつつ搬送される。これにより、トナー像が用紙に定着する。制御部1は転写されたトナー像の用紙への定着を定着部54に行わせる。用紙搬送部52は印刷済み用紙を機外に排出する。
通信部13は通信回路、通信メモリーを含む。通信部13はコンピューター200やFAX装置300と通信する。コンピューター200は、例えば、PCやサーバーである。操作パネル4は宛先の設定を受け付ける。制御部1は、設定された宛先に向けて、原稿の読み取りに基づく画像データを通信部13に送信させる(スキャン送信、FAX送信)。また、通信部13は、コンピューター200やFAX装置300からの印刷用データを受信する。制御部1は、受信した印刷用データに基づき印刷部5に印刷させる(プリントジョブ、FAX受信印刷)。
(読取モードの選択)
次に、図2を用いて、実施形態に係る複合機100が有する読取モードの一例を説明する。図2は、実施形態に係る複合機100が有する読取モードの一例を示す図である。
複合機100では、原稿を読み取るモードとして、手書き部分変換モードとノーマルモードを利用することができる。所定の操作がなされたとき、制御部1は、読取モードの選択画面23を表示パネル41に表示させる。図2は選択画面23の一例を示す。操作パネル4はモードの選択を受け付ける。複合機100は、手書き部分変換モードとノーマルモードのうち、使用するモードの選択を受け付ける操作パネル4を含む。
手書き部分変換モードで読み取りを行いたいとき、使用者は、操作パネル4で手書き部分変換モードを選択する。具体的に、使用者は手書き部分変換モードボタンB1を操作する。ノーマルモードで読み取りを行いたいとき、使用者は、操作パネル4でノーマルモードを選択する。具体的には、ノーマルモードボタンB2を操作する。操作されたボタンに基づき、制御部1は、操作パネル4で選択されたモードを認識する。
手書き部分変換モードは、手書き部分7を含む原稿を読み取るためのモードである。手書き部分変換モードのとき、制御部1(画像処理回路12)は、読取画像データ6のうち、取消線8が付されている手書き部分7を消す。また、制御部1は、読取画像データ6のうち、取消線8の上方にある手書き部分7(上方手書き範囲9)の内容のコピーを取消範囲80と重なるように貼り付ける。
ノーマルモードは、原稿を読み取る通常のモードである。ノーマルモードでは、制御部1(画像処理回路12)は、取消線8が付されているか否かの判定、取消線8のある手書き部分7の消去、上方手書き範囲9の内容の貼り付けを行わない。
(手書き部分変換モードでの読み取りの処理の概要)
次に、図3を用いて、実施形態に係る手書き部分変換モードでの読み取りの処理の概要の一例を説明する。図3、図4は実施形態に係る手書き部分変換モードでの処理の流れの一例を示す図である。図5は、実施形態に係るエラー対応選択画面24の一例を示す図である。
図3のスタートは、手書き部分変換モードが選択された状態で、原稿を読み取るジョブの実行指示がなされた時点である(スタートキーの操作)。複数枚の原稿を読み取るとき、原稿1枚ずつ、図3の処理が実行される。
まず、制御部1は、画像読取部3bに原稿を読み取らせ、読取画像データ6を生成す(ステップ♯1)。次に、制御部1(画像処理回路12)は、読取画像データ6のうち、枠線を認識する(ステップ♯2)。例えば、制御部1は、ハフ変換のような直線を検出するアルゴリズムを用いて、読取画像データ6に含まれる直線を検出する。そして、制御部1は、直線で読取画像データ6内の領域(一部)を囲う線を枠線と認識する。
次に、制御部1(画像処理回路12)は、読取画像データ6に含まれる手書き部分7を認識する(ステップ♯3、詳細は後述、図7参照)。制御部1(画像処理回路12)は、取消線8が付されている手書き部分7が読取画像データ6に含まれているか否かを判定する(ステップ♯4、詳細は後述、図8参照)。取消線8が付されている手書き部分7がないとき(ステップ♯4のNo)、制御部1は、フローチャートを終了する(エンド)。この場合、制御部1(画像処理回路12)は、取消範囲80と上方手書き範囲9を設定しない(ノーマルモードと同様の結果)。
取消線8が付された手書き部分7があると判定したとき(ステップ♯4のYes)、制御部1(画像処理回路12)は、最初の取消線8を選択する(ステップ♯5)。例えば、制御部1は、読取画像データ6の上方にある取消線8から選択する。また、上下方向の位置が同じ取消線8が複数あるとき、制御部1は、左側にあるものから選択する。次に、制御部1(画像処理回路12)は、読取画像データ6内で、選択した取消線8に対応する取消範囲80を設定する(ステップ♯6、詳細は後述)。制御部1は、取消線8が付されている手書き部分7が含まれるように、取消範囲80を設定する。
続いて、制御部1(画像処理回路12)は、選択している取消線8に対応する上方手書き範囲9を設定する(ステップ♯7、詳細は後述)。上方手書き範囲9は、取消線8を付した部分と置き換えるために手書きされた部分である。制御部1は、選択した取消線8に対応する上方手書き範囲9を認識する。上方手書き範囲9は、取消線8の上方、かつ、予め定められた方向にある手書き部分7である。
そして、制御部1(画像処理回路12)は、設定した上方手書き範囲9が枠線と重なるか否かを確認する(ステップ♯8)。上方手書き範囲9が枠線と重なるとき(ステップ♯8のYes)、制御部1は、エラー対応選択画面24を表示パネル41に表示させる(ステップ♯9)。言い換えると、制御部1は、上方手書き範囲9と枠線との重なりをエラーとして検知する。
図5は、エラー対応選択画面24の一例を示す。エラー対応選択画面24は、追加情報81入力ボタンB3と無視ボタンB4を含む。追加情報81入力ボタンB3は、上方手書き範囲9の代わりに用いる情報の入力を選択するためのボタンである。無視ボタンB4は、追加情報81の入力を行わないことを選択するためのボタンである。言い換えると、無視ボタンB4は、入力した情報ではなく上方手書き範囲9の内容(文字、記号)を用いるためのボタンである。操作パネル4は、追加情報81の入力を行うか、エラーを無視するかを受け付ける。
追加情報81入力ボタンB3が操作されたとき(追加情報81入力の入力が選択されたとき、ステップ♯10のYes)、制御部1は追加情報81の入力を受け付ける(ステップ♯11)。例えば、追加情報81入力ボタンB3が操作されたとき、制御部1は、ソフトウェアキーボード画面を表示パネル41に表示させる。ソフトウェアキーボード画面は、文字、記号を入力するための画面である。制御部1は、ソフトウェアキーボード画面を用いて入力された追加情報81を認識する。
この場合、制御部1(画像処理回路12)は、選択した取消線8に対応する取消範囲80の内容を消去する(ステップ♯12)。例えば、制御部1は、取消範囲80内の画素の画素値を白色に変換する。また、制御部1は、取消範囲80内の画素の画素値を原稿の地肌色に変換してもよい。この場合、制御部1は、読取画像データ6の各画素の画素値を認識する。そして、制御部1は、最も登場頻度が高い画素値を地肌色(地肌色とする画素値)と定める。
そして、制御部1は、操作パネル4に入力された追加情報81を取消範囲80に重なるように貼りつける(ステップ♯13、図14参照)。次に、制御部1(画像処理回路12)は、上方手書き範囲9の内容を消去する(ステップ♯14、詳細は後述)。言い換えると、制御部1は、上方手書き範囲9の部分の画素の画素値を、枠線を除き、白色又は地肌色に変換する。
一方、設定した上方手書き範囲9が枠線と重ならないとき(ステップ♯8のNo)、又は、無視ボタンB4が操作されたとき(追加情報81入力の入力が選択されなかったとき、ステップ♯10のNo)、制御部1(画像処理回路12)は、選択した取消線8に対応する取消範囲80の内容を消去する(ステップ♯15)。例えば、制御部1は、取消範囲80内の画素の画素値を白色に変換する。また、制御部1は、取消範囲80内の画素の画素値を原稿の地肌色に変換してもよい。この場合、制御部1は、読取画像データ6の各画素の画素値を認識する。そして、制御部1は、最も頻度が高い画素値を地肌色(地肌色とする画素値)を定める。
続いて、制御部1(画像処理回路12)は、取消範囲80と重なるように、上方手書き範囲9の内容を貼り付ける(ステップ♯16)。具体的に、制御部1は、選択した取消線8に対応する上方手書き範囲9の内容をコピーと移動を行う。取消範囲80の内容が上方手書き範囲9の内容に置き換えられる。次に、制御部1(画像処理回路12)は、上方手書き範囲9の内容を消去する(ステップ♯17)。これにより、制御部1は、内容の貼り付け前の上方手書き範囲9に含まれる画素の画素値を白色又は地肌色に変換する。
ステップ♯14又はステップ♯17が終わると、制御部1は、手書き部分7に付された取消線8の全てについて、処理を完了したか否かを確認する(ステップ♯18)。言い換えると、制御部1は、手書き部分7に付された取消線8ごとにステップ♯6〜ステップ♯17の処理を実行する。未完了のとき(ステップ♯18のNo)、制御部1(画像処理回路12)は、次の未処理の取消線8を選択する(ステップ♯19)。そして、制御部1(画像処理回路12)は、ステップ♯6を実行する(ステップ♯6に戻る。)。
完了したとき(ステップ♯18のYes)、制御部1(画像処理回路12)は、処理後の読取画像データ6に基づき、ジョブ実行用画像データを出力する(ステップ♯20)。例えば、コピージョブのとき、制御部1は印刷部5に供給する画像データを、ジョブ実行用画像データとして出力する。送信ジョブのとき、制御部1は相手方に送信する画像データを、ジョブ実行用画像データとして出力する。そして、制御部1は、ジョブ実行用画像データに基づき、ジョブを行う(ステップ♯21)。例えば、コピージョブのとき、制御部1は、ジョブ実行用画像データに基づき、印刷部5に印刷させる。送信ジョブのとき、制御部1は、ジョブ実行用画像データに基づく画像データを通信部13に送信させる。ステップ♯21により、制御部1は本フローチャートを終了する(エンド)。
(手書き部分変換モードでの処理の詳細)
次に、図6〜図14を用いて、実施形態に係る手書き部分変換モードでの各処理の一例を説明する。図6は、説明で用いる文書の一例を示す。図7は実施形態に係る画像処理装置での手書き部分7の認識の一例を示す図である。図8は、実施形態に係る取消線8の認識の一例を示す図である。図9は実施形態に係る取消範囲80の設定の一例を示す図である。図10、図11は実施形態に係る上方手書き範囲9の設定の一例を示す図である。図12は実施形態に係る上方手書き範囲9と枠線の重なりの一例を示す図である。図13は、実施形態に係る取消範囲80の内容の消去の一例を示す図である。図14は、実施形態に係る上方手書き範囲9の内容の貼り付けの一例を示す図である。なお、図7〜図14では、範囲を示す矩形を図示している。範囲を示す矩形は便宜上図示しているものであり、読取画像データ6、ジョブ実行用画像データには描画されない。
図6〜図14では、ある定形文書(ひな形)を用いる例を説明する。図6は、定形文書の読取画像データ6の一例を示す。図6の書類は、会社での外出用の申請用紙の一例を示す。Nameの欄は、申請者の名前を記入する欄である。Sectionの欄は、申請者の所属部門を記入する欄である。Dateの欄は、申請日を記入する欄である。Classificationは、外出のタイプ(種類)を選択する部分である。Classificationは、外出理由を選択又は記入する部分である。Supervisorは、管理者のサインを受けるための欄である。Guardは守衛担当者のサインを受けるための欄である。
〈1〉手書き部分7の認識
制御部1(画像処理回路12)は、読取画像データ6に含まれる手書き部分7を認識する(図3のステップ♯3)。図7では、制御部1は手書き部分7と認識する部分を破線で囲っている。
例えば、予め、定形文書の画像データ(フォーム画像データD1)を登録するようにしてもよい。登録するとき、使用者は、定形文書を画像読取部3bにセットする。そして、使用者は、登録のための所定の操作を操作パネル4に行う。所定の操作がなされたとき、制御部1は、セットされた原稿(定形文書)の読み取りを画像読取部3bに行わせる。制御部1は、定型文書の読取画像データ6をフォーム画像データD1として記憶部2に不揮発的に記憶させる(図1参照)。
実際に読取画像データ6内の手書き部分7を認識する場合、制御部1(画像処理回路12)は、原稿の読取画像データ6とフォーム画像データD1を比較する。操作パネル4は比較に用いるフォーム画像データD1の選択を受け付けてもよい。この場合、制御部1は、選択されたフォーム画像データD1と読取画像データ6を比較する。制御部1は、読取画像データ6のうち、フォーム画像データD1と画素値が所定値以上濃い画素を手書き部分7と認識してもよい。言い換えると、制御部1は、フォーム画像データD1に含まれていない高濃度画素を認識する。
また、記憶部2は、フォントデータD2に基づき、手書き部分7を認識してもよい。この場合、記憶部2は、フォントデータD2を不揮発的に記憶する(図1参照)。フォントデータD2は、文字や記号のデータである。フォントデータD2を用いる場合、制御部1(画像処理回路12)は、読取画像データ6をコピーして、認識用画像データを生成する。そして、制御部1は、エッジ強調処理、枠線削除、二値化処理を認識用画像データに施してもよい。そして、制御部1は、読取画像データ6又は認識用画像データのうち、予め登録したフォントデータD2に含まれる文字又は記号と、一致も類似もしない文字又は記号を手書き部分7と認識してもよい。
〈2〉取消線8の認識
制御部1(画像処理回路12)は、取消線8が付されている手書き部分7があるか否かを判定する(図3のステップ♯4)。図8のうち、矢印で指し示す直線は、制御部1が取消線8と認識した線である。図8の例では、制御部1は、3本の直線を取消線8と認識している。具体的に、制御部1は、Name、Section、Supervisorの欄内に手書きされた直線を取消線8と認識する。
例えば、制御部1(画像処理回路12)は、認識用画像データのうち、ハフ変換処理を用いて直線を検出してもよい。また、制御部1は、他のアルゴリズムを用いて直線を検出してもよい。制御部1は、検出した直線を取消線8の候補として認識する。但し、制御部1は、枠線は取消線8の候補から除外する。そして、制御部1は、取消線8の候補のうち、予め定められた基準長以上、かつ、読取画像データ6の左右方向(水平方向)と検出した直線のなす角度が予め定められた基準角度範囲内の候補を取消線8と認識してもよい。ここで、取消線8は複数の文字にまたがって引かれる。そのため、基準長は、手書きの1文字の左右方向(書字方向)の幅よりも長くすることが好ましい。また、取消線8は横方向(左右方向)に引かれる。そのため、基準角度範囲は、0〜15度程度の範囲としてもよい。
〈3〉取消範囲80の設定
制御部1(画像処理回路12)は、取消線8に基づき、取消範囲80を設定する(図3のステップ♯6)。制御部1は、取消線8が付されている手書き部分7が含まれるように、取消範囲80を設定する。図9に示す2点鎖線の矩形は、制御部1が設定する取消範囲80の一例を示す。図9に示す文書の場合、3本の取消線8に基づき、制御部1は3箇所の取消範囲80を設定する。具体的に、制御部1は、Name、Section、Supervisorの欄内に取消範囲80を設定する。
取消線8は取り消したい文字や記号の上に引かれる。そこで、制御部1(画像処理回路12)は、文書の読取画像データ6のうち、認識した取消線8と接する文字と記号(手書きで追加された高濃度画素)の輪郭を求めてもよい。言い換えると、制御部1は、取消線8とつながっている高濃度画素の輪郭を求めてもよい。求めた輪郭は取消線8が引かれた手書きの文字や記号の輪郭となる。制御部1は、求めた輪郭と外接する矩形を取消範囲80と定めてもよい。
また、取消線8は取り消したい文字や記号の端から端まで引かれる。そこで、制御部1(画像処理回路12)は、文書の読取画像データ6のうち、認識した取消線8よりも上側の所定幅の範囲と、認識した取消線8よりも下側の所定幅の範囲の合計を取消範囲80と定めてもよい。この場合も取消範囲80は矩形となる。所定幅は、手書きの1文字の上下方向((書字方向と垂直な方向)の幅の半分程度とすることが好ましい。
〈4〉上方手書き範囲9の設定
制御部1(画像処理回路12)は、取消範囲80(取消線8)ごとに、取消範囲80に対応する上方手書き範囲9を設定する(ステップ♯7)。図10は、定形文書の読取画像データ6のうち、制御部1が設定する上方手書き範囲9の一例を示す。図10に示すように、上方手書き範囲9は、取消線8を引いた部分と置き換えるために手書きされた部分である。なお、上方手書き範囲9は、取消線8よりも左右方向の幅が長くなることがある。
図10のうち、1点鎖線の矩形は、制御部1が設定した上方手書き範囲9の一例を示す。図10の例では、制御部1は3箇所の上方手書き範囲9を設定している。具体的に、制御部1は、Name、Section、Supervisorの欄に書き込まれた取消線8に対応する上方手書き範囲9を設定する。
上方手書き範囲9の設定の一例を説明する。例えば、制御部1(画像処理回路12)は、検索範囲を設定する。検索範囲は矩形である。制御部1は、検索範囲に含まれる手書き部分7(手書きで追加された高濃度画素)を認識する。
例えば、制御部1は、取消範囲80よりも上側に検索範囲を設ける。また、制御部1は、取消範囲80(取消線8)の上方向(書字方向と垂直な方向)にある最初の枠線又は読取画像データ6の上端縁よりも手前側に検索範囲を設定する。なお、制御部1は、取消範囲80との間に上下方向で1〜数ミリ程度の隙間ができるように、検索範囲を設定してもよい。また、制御部1は、取消範囲80(取消線8)の右方向(書字方向)にある最初の枠線又は読取画像データ6の右端縁よりも手前側に検索範囲を設定する。
そして、制御部1は、4つの設定用直線で囲まれた範囲を上方手書き範囲9と設定する(図11参照)。4つの設定用直線のうち、第1設定用直線L1は、取消線8の開始位置(左端、書字方向と反対方向の端)を通る上下方向(書字方向と垂直な方向)の直線である。第1設定用直線L1の位置は、検索範囲の左端と一致する。第2設定用直線L2は、取消線8の右側の直近の枠線又は読取画像データ6の右端よりも所定ドット数分、内側(左側)の直線である。所定ドット数は、例えば、数ドット〜十数ドットとできる。制御部1は、第2設定用直線L2の位置を枠線と接しない位置とする。第2設定用直線L2の位置は検索範囲の右端と一致する。
続いて、制御部1は、検索範囲内で認識した手書き部分7(手書きで追加された高濃度画素)のうち、最も上側の画素の位置と、最も下側の画素の位置を認識する。第3設定用直線L3は、最も上側の画素を通る左右方向(書字方向)の直線である。第4設定用直線L4は、最も下側の画素を通る左右方向(書字方向)の直線である。制御部1は、これらの設定用直線に囲まれた領域を上方手書き範囲9とする。
ここで、制御部1(画像処理回路12)は、設定した上方手書き範囲9の右側(書字方向側)から予め定められた判定幅W1の範囲内に手書き部分7(手書きで追加された高濃度画素、枠線を除く)があるか否かを確認する。判定幅W1の長さは、手書きの1文字の書字方向の幅程度の長さとできる。判定幅W1の範囲内に手書き部分7があるとき、制御部1は、上方手書き範囲9を書字方向に判定幅W1だけ延長する。上方手書き範囲9の右側(書字方向側)から判定幅W1の範囲内に手書き部分7がなくなるまで、制御部1は上方手書き範囲9の延長を繰り返す。延長の結果、上方手書き範囲9が枠線をまたぐことがある。上方手書き範囲9の右側(書字方向側)から判定幅W1の範囲内に手書き部分7がないとき、制御部1は、上方手書き範囲9を確定する。
〈5〉上方手書き範囲9と枠線との重なりの判定
制御部1(画像処理回路12)は、設定した上方手書き範囲9が枠線と重なるか否かを確認する(ステップ♯8)。図12は、設定した上方手書き範囲9と枠線が重なる場合の一例を示す。重なっている場合、操作パネル4への設定(ボタンの操作)に応じて、制御部1(画像処理回路12)は処理を行う。
〈7〉取消範囲80の消去
制御部1(画像処理回路12)は、選択した取消線8に対応する取消範囲80の内容を消去する(ステップ♯15)。図13は、取消範囲80を消去した状態の一例を示す。取消範囲80内の手書き部分7が消される。使用者が所望する文字、記号が消える。
〈7〉上方手書き範囲9の内容の貼り付け
制御部1(画像処理回路12)は、取消範囲80と重なるように、上方手書き範囲9を移す(ステップ♯16)。図14は、上方手書き範囲9の内容の貼り付け後の状態の一例を示す。取消線8が引かれた手書き部分7が、使用者が置き換えを希望する文字、記号に置き換えられる。
例えば、制御部1(画像処理回路12)は、取消範囲80の左端と上方手書き範囲9の左端が一致するように、取消範囲80と上方手書き範囲9を内容の貼り付けさせる(左端揃え)。また、制御部1は、取消範囲80の上下方向の中央線と上方手書き範囲9の上下方向の中央線が一致するように、取消範囲80と上方手書き範囲9を重ねる(上下中央揃え)。なお、制御部1は、取消範囲80の上端と上方手書き範囲9の上端が一致するように重ねてもよい。また、制御部1は、取消範囲80の下端と上方手書き範囲9の下端が一致するように重ねてもよい。
なお、図6〜図13に示したように、読取画像データ6のNameの欄において、上方手書き範囲9と枠線と重なるエラーがある。図14の例では、Nameの欄においては、制御部1は、貼り付けの代わりに、操作パネル4に入力された追加情報81を貼り付けている。
〈8〉上方手書き範囲9の内容の消去
制御部1(画像処理回路12)は、内容の貼り付け前の上方手書き範囲9の内容を消去する(ステップ♯17)。図14に示すように、内容の貼り付けにより不要となった上方手書き範囲9が消される。使用者が所望する記載内容の定形文書が得られる。上方手書き範囲9が枠線と重なるエラーがあるとき、制御部1は、上方手書き範囲9の内容を消去する。但し、制御部1は、上方手書き範囲9のうち、枠線は消去しない。
なお、上方手書き範囲9の内容を取消範囲80に貼り付け、上方手書き範囲9の内容を消す例を説明した。上方手書き範囲9に手書き部分7が無い場合、または、上方手書き範囲9を設定できない場合、制御部1(画像処理回路12)は、上方手書き範囲9の設定と内容の貼り付けを行わず、取消範囲80の手書き部分7の消去のみを行うようにしてもよい。
例えば、制御部1は、上述の検索範囲に手書き部分7(手書きで追加された高濃度画素)があるか否かを確認する。検索範囲に手書き部分7がないとき、制御部1は、取消範囲80の手書き部分7の消去のみを行ってもよい。
このようにして、実施形態に係る画像処理装置(複合機100)は、画像読取部3bと画像処理部(制御部1)を含む。画像読取部3bは、原稿を読み取る。画像処理部は、画像読取部3bの読み取りで得られた読取画像データ6の処理を行う。画像処理部は、読取画像データ6のうち、手書き部分7を認識する。画像処理部は、取消線8が付された手書き部分7があるか否かを判定する。取消線8が付された手書き部分7があるとき、画像処理部は、取消線8が付されている手書き部分7を含む取消範囲80を設定する。画像処理部は、取消範囲80の上方にある手書き部分7を上方手書き範囲9として認識する。画像処理部は、取消範囲80の内容を消してから、取消範囲80に重なるように上方手書き範囲9の内容を貼り付ける。画像処理部は、上方手書き範囲9の内容を消す。
また、本発明は画像処理装置の制御方法と捉えることもできる。実施形態に係る画像処理装置の制御方法は、原稿を読み取ること、読み取りで得られた読取画像データ6のうち、手書き部分7を認識すること、取消線8が付された手書き部分7があるか否かを判定すること、取消線8が付された手書き部分7があるとき、取消線8が付されている手書き部分7を含む取消範囲80を設定すること、取消範囲80の上方にある手書き部分7を上方手書き範囲9として認識すること、上方手書き範囲9を含む上方手書き範囲9を設定すること、取消範囲80の内容を消してから、取消範囲80に重なるように上方手書き範囲9の内容を貼り付けること、貼り付け後、上方手書き範囲9の内容を消すことを含む。
実施形態に係る画像処理装置及び画像処理装置の制御方法によれば、原稿の手書き部分7と取消線8を識別することができる。原稿の手書き部分7(手書きされた部分を読み取った部分)のうち、特定の手書き部分7を消すことができる。取消線8の上方にある手書き部分7を、取消した位置に容易に移すことができる。消す部分の代わりに含めたい文字、記号を取消線8の上側に書き込んでおくだけでよい。複雑な手作業は必要ない。不要な文字や記号を消した位置に、所望の文字や記号が書き込まれている文書(画像データ)を容易に得ることができる。
画像処理部は、取消線8の開始位置を認識する。画像処理部は、読取画像データ6のうち、開始位置よりも上方、かつ、開始位置よりも書字方向側の範囲を上方手書き範囲9に含める。画像処理部は、開始位置よりも上方であって、開始位置よりも書字方向と反対側の手書き部分7を上方手書き範囲9に含めない。不要な文字や記号の代わりに配置したい情報を、取消線8よりも上、かつ、取消線8の開始位置よりも書字方向側に書き込めばよい。正確かつ容易に、不要な文字や記号を希望する情報に置き換える(埋め込む)ことができる。また、取消線8の周囲にある手書き部分7の全てを置き換える対象にしない。上方手書き範囲9の位置、方向を限定することができる。
画像処理装置は、操作を受け付ける操作パネル4を含む。画像処理部は、読取画像データ6に含まれる枠線を認識する。枠線と上方手書き範囲9が重なっているとき、画像処理部は、操作パネル4は枠線との重なりを無視するか否かを受け付ける。操作パネル4が無視を受け付けたとき、画像処理部は、上方手書き範囲9のうち、枠線に重なる文字を上方手書き範囲9に含めない。枠線と手書き部分7が重なるエラーを検知することができる。枠線と重なった手書き部分7を無視することができる。取消範囲80に不要な枠線入りの上方(内容)を貼り付けることがない。
画像処理部は、読取画像データ6に含まれる枠線を認識する。枠線と上方手書き範囲9が重なっているとき、操作パネル4は追加情報81の入力を受け付ける。操作パネル4が追加情報81の入力を受け付けたとき、画像処理部は、取消範囲80の内容を消した後、上方手書き範囲9の内容の貼り付けを行わない。画像処理部は、代わりに、操作パネル4に入力された追加情報81を取消範囲80に重なるように貼り付ける。枠線と手書き部分7が重なるエラーを検知することができる。取消範囲80に入力した情報(文字や記号)を貼りつけることができる。
取消範囲80の上方に手書き部分7がないと判定したとき、画像処理部は上方手書き範囲9の内容の貼り付けを行わない。画像処理部は、取消範囲80の内容の消去のみを行う。取消範囲80の消去のみを行うこともできる。
画像処理装置は、フォーム画像データD1を記憶する記憶部2を含む。画像処理部は、フォーム画像データD1と読取画像データ6を比較することにより、手書き部分7を認識する。読取画像データ6のうち、手書き部分7(手書きで追記された部分)を正確に認識することができる。
取消線8が付された手書き部分7がないと判定したとき、画像処理部は、取消範囲80と上方手書き範囲9を設定しない。原稿の内容を修正する指示がないとき、不要な処理(取消範囲80や上方手書き範囲9の設定)を行わないようにすることができる。
画像処理部は、上方手書き範囲9をコピーする。画像処理部は、取消範囲80の内容を消去する。画像処理部は、取消範囲80に重なるように上方手書き範囲9をコピーしたデータを貼りつける。貼り付け後、画像処理部は、上方手書き範囲9の内容を消去する。取消範囲80に記載される情報を、上方手書き範囲9の内容に置き換えることができる。
本発明は、画像処理装置(画像形成装置)に利用可能である。
100 複合機(画像処理装置) 1 制御部(画像処理部)
2 記憶部 3b 画像読取部
4 操作パネル 6 読取画像データ
7 手書き部分 8 取消線
80 取消範囲 81 追加情報
9 上方手書き範囲 D1 フォーム画像データ

Claims (9)

  1. 原稿を読み取る画像読取部と、
    前記画像読取部の読み取りで得られた読取画像データの処理を行う画像処理部と、を含み、
    前記画像処理部は、
    前記読取画像データのうち、手書き部分を認識し、
    取消線が付された前記手書き部分があるか否かを判定し、
    前記取消線が付された前記手書き部分があるとき、前記取消線が付されている前記手書き部分を含む取消範囲を設定し、
    前記取消範囲の上方にある前記手書き部分を上方手書き範囲として認識し、
    前記取消範囲の内容を消してから、前記取消範囲に重なるように前記上方手書き範囲の内容を貼り付け、
    前記上方手書き範囲の内容を消すことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記画像処理部は、
    前記取消線の開始位置を認識し、
    前記読取画像データのうち、前記開始位置よりも上方、かつ、前記開始位置よりも書字方向側の範囲を前記上方手書き範囲に含め、
    前記開始位置よりも上方であって、前記開始位置よりも前記書字方向と反対側の前記手書き部分を前記上方手書き範囲に含めないことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 操作を受け付ける操作パネルを含み、
    前記画像処理部は、前記読取画像データに含まれる枠線を認識し、
    前記枠線と前記上方手書き範囲が重なっているとき、
    前記操作パネルは前記枠線との重なりを無視するか否かを受け付け、
    前記操作パネルが無視を受け付けたとき、前記画像処理部は、前記上方手書き範囲のうち、前記枠線に重なる文字を前記上方手書き範囲に含めないことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理装置。
  4. 操作を受け付ける操作パネルを含み、
    前記画像処理部は、前記読取画像データに含まれる枠線を認識し、
    前記枠線と前記上方手書き範囲が重なっているとき、
    前記操作パネルは追加情報の入力を受け付け、
    前記操作パネルが前記追加情報の入力を受け付けたとき、
    前記画像処理部は、
    前記取消範囲の内容を消した後、前記上方手書き範囲の内容の貼り付けを行わず、
    代わりに、前記操作パネルに入力された前記追加情報を前記取消範囲に重なるように貼り付けることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の画像処理装置。
  5. 前記取消範囲の上方に前記手書き部分がないと判定したとき、
    前記画像処理部は
    前記上方手書き範囲の内容の貼り付けを行わず、
    前記取消範囲の内容の消去のみを行うことを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の画像処理装置。
  6. フォーム画像データを記憶する記憶部を含み、
    前記画像処理部は、前記フォーム画像データと前記読取画像データを比較することにより、前記手書き部分を認識することを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の画像処理装置。
  7. 前記取消線が付された前記手書き部分がないと判定したとき、
    前記画像処理部は、前記取消範囲と前記上方手書き範囲を設定しないことを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の画像処理装置。
  8. 前記画像処理部は、
    前記上方手書き範囲をコピーし、
    前記取消範囲の内容を消去し、
    前記取消範囲に重なるように前記上方手書き範囲をコピーしたデータを貼りつけ、
    貼り付け後、前記上方手書き範囲の内容を消去することを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載の画像処理装置。
  9. 原稿を読み取ること、
    読み取りで得られた読取画像データのうち、手書き部分を認識すること、
    取消線が付された前記手書き部分があるか否かを判定すること、
    前記取消線が付された前記手書き部分があるとき、前記取消線が付されている前記手書き部分を含む取消範囲を設定すること、
    前記取消範囲の上方にある前記手書き部分を上方手書き範囲として認識すること、
    前記上方手書き範囲を含む上方手書き範囲を設定すること、
    前記取消範囲の内容を消してから、前記取消範囲に重なるように前記上方手書き範囲の内容を貼り付けること、
    貼り付け後、前記上方手書き範囲の内容を消すことを特徴とする画像処理装置の制御方法。
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