JP2020122517A - 固定部材及びワイヤハーネス - Google Patents
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Abstract
Description
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
本開示の固定部材は、
(1)電線の端部に設けられたコネクタを固定対象に固定するための固定部材であって、前記コネクタにおける互いに直交する3方向をそれぞれコネクタの前後方向、幅方向、高さ方向として、前記コネクタの被固定部が前後方向に挿入され、前記被固定部に対して少なくとも前後方向に係止されるロック部と、前記ロック部を有する底壁部、及び前記底壁部から延出され、前記コネクタの幅方向の両側をそれぞれ保持する一対の側壁部を有する第1保持部と、前記各側壁部に対して前記底壁部とは反対側で連結され、前記第1保持部の前記底壁部と協働して前記コネクタを高さ方向において挟む態様で保持する第2保持部と、前記第1保持部及び前記第2保持部のいずれか一方に設けられ、前記固定対象に固定される対象側固定部と、を備えた固定部材である。
本開示の固定部材及びワイヤハーネスの具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
図1〜図3に示すように、ワイヤハーネス10は、1つの線又は複数の線からなる電線11と、電線11の一端部に設けられたコネクタ12と、コネクタ12をエンジン100の側面に固定するための固定部材13とを備えている。コネクタ12は、例えばエンジン100側から延びる図示しない相手側コネクタと接続される。なお、一部の図面においては、説明の便宜上、電線11の図示を省略している。また、図面中のXYZ軸におけるX軸は、コネクタ12の前後方向を表し、Y軸はX軸と直交するコネクタ12の幅方向を表し、Z軸はXY平面に対して直交するコネクタ12の高さ方向を表している。
コネクタ12を固定部材13に組み付ける際には、コネクタ12の被固定部16をロック部33の嵌合凹部34に対してX軸方向に挿入する。このとき、コネクタ側係止部16aがロック部33の係止片35との当接によってZ軸方向に撓むとともに、コネクタ側係止部16aがX軸方向の所定位置まで挿入されたときの弾性復帰により、コネクタ側係止部16aと係止片35の先端係止部35aとがX軸方向において係止される。また、係止片35及び嵌合凹部34は、被固定部16に対してY軸方向に当接するようになっている。また、被固定部16の爪部16bが係止片35とZ軸方向に係止されることで、コネクタ12のZ軸方向の上方への移動が規制される。このように、コネクタ12の被固定部16をロック部33の嵌合凹部34に対してX軸方向に挿入することで、被固定部16がロック部33に固定される。
その後、コネクタ12及び電線11が固定された固定部材13の第1及び第2固定部23,24を、エンジン100の被固定部位(前記板材)に対して固定する。これにより、コネクタ12及び電線11をエンジン100の例えば鉛直方向上面に沿って配線できる。
(1)ロック部33に装着されたコネクタ12の幅方向(Y軸方向)の両側を一対の側壁部32a,32bで保持するとともに、該コネクタ12を第2保持部27と第1保持部26の底壁部31とで高さ方向(Z軸方向)に挟む態様で保持する。これにより、コネクタ12を固定部材13に対して安定して保持させることができ、固定部材13とコネクタ12との間のガタつきを抑制することが可能となる。その結果、エンジン100の振動が固定部材13に伝わったときに、固定部材13とコネクタ12との間のガタつきによってコネクタ12の振動が増幅されることを抑制できる。特に、上記実施形態では、振動の生じやすいエンジン100にコネクタ12を固定する固定部材13に適用しているため、上記したコネクタ12の振動抑制効果を顕著に得ることができる。
・上記実施形態では、第1固定部23は、第1保持部26からZ軸方向に突出しているが、これに特に限らず、例えば、第1保持部26の底壁部31及び一対の側壁部32a,32bのいずれかからY軸方向に突出するように構成してもよい。
・第2保持部27を第1保持部26に対して別体で構成してもよい。
11…電線
12…コネクタ
13…固定部材
16…被固定部
23…第1固定部(対象側固定部)
24…第2固定部(第2の対象側固定部)
26…第1保持部
27…第2保持部
31…底壁部
32a,32b…側壁部
33…ロック部
100…エンジン(固定対象)
Claims (5)
- 電線の端部に設けられたコネクタを固定対象に固定するための固定部材であって、
前記コネクタにおける互いに直交する3方向をそれぞれコネクタの前後方向、幅方向、高さ方向として、
前記コネクタの被固定部が前後方向に挿入され、前記被固定部に対して少なくとも前後方向に係止されるロック部と、
前記ロック部を有する底壁部、及び前記底壁部から延出され、前記コネクタの幅方向の両側をそれぞれ保持する一対の側壁部を有する第1保持部と、
前記各側壁部に対して前記底壁部とは反対側で連結され、前記第1保持部の前記底壁部と協働して前記コネクタを高さ方向において挟む態様で保持する第2保持部と、
前記第1保持部及び前記第2保持部のいずれか一方に設けられ、前記固定対象に固定される対象側固定部と、を備えた固定部材。 - 前記第2保持部は、前記第1保持部に対して着脱可能に構成され、
前記ロック部は、前記コネクタの前記被固定部に対して前記高さ方向においても係止される、請求項1に記載の固定部材。 - 前記電線を案内するための電線案内部を、前記第1保持部の前記底壁部及び前記各側壁部から延出する態様で備えた、請求項1または請求項2に記載の固定部材。
- 前記固定対象に固定される第2の対象側固定部を前記電線案内部に備えた、請求項3に記載の固定部材。
- 電線と、
前記電線の端部に設けられたコネクタと、
前記コネクタを固定対象に固定するための、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の固定部材と、を備えたワイヤハーネス。
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