JP2020120647A - ストロートップ浮子 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来のストロートップ浮子は、素材からして耐久性に乏しく、浮子全体の同心精度が低いものと推察される。そのため当たりに対する反応(感度)が鈍く、弱い水流でも浮子がぶれながら回転をし、道糸が捩れてボディーである浮力パーツに絡んでしまうなど、釣り果の低下を招く課題が推察される。【解決手段】本発明に係るストロートップ浮子1は、ストロートップ2とボディー3とが排水機能を有するジョイント部材5により接続され、その下端に鍔部5cが形成されている。そしてストロートップ2は、鍔部5cまで嵌め込まれて接着により、固着されて耐久性を高めている。さらに、ジョイント部材5に同心にインサート成形された接続軸2がボディー3の軸穴3aに固着されて同心精度の高いストロートップ浮子1が実現する。【選択図】図3

Description

本発明は、魚釣りに使用される浮子であって、特にヘラブナ釣りに適したストロートップ浮子に関する。
釣り人が使う言葉に「釣りは、ヘラに始まり、ヘラに終わる」と言う諺があるように、ヘラブナ釣りは初心者から名人と称されるベテランまで人気のあるポピュラーな魚釣りである。またヘラブナは釣り堀や池など水の流れがない、静かな場所に生息していることが多く、風などによる水面への僅かな物音や水温の変化にも敏感に反応する、非常に警戒心が強い魚でもある。
このようなヘラブナ釣りに使用される浮子は、水面の僅かな変化や当たりに対する反応(感度)に優れた細長い棒状のムクトップ浮子が一般的に使用されている。このムクトップ浮子は、視認体であるトップが細長い棒状で先端が水面から突き出し、一般的な視力の釣り人には認識できる。しかしヘラブナは、岸から10m〜15m程、離れた水中に生息していることが多い。
このような生息状況から見て、トップの直径が0.8mm〜1,2mm程度のムクトップ浮子では、高齢者など視力の弱い釣り人には細すぎて、トップに描かれた当たりの状態を確認する縞模様の目盛を視認することは困難である。また水面下では、釣り針を包む団子状の餌が周囲から水中に溶け出してバラケ出す。このバラケた餌をヘラブナが口の中へ吸い込んだり、吐き出したりする際に生じる、トップの2〜3mmの微細な引きである当たりを視認することも同様に困難である。
そのため視力の弱い釣り人は、視認性に優れた先端が塞がれた中空構造のパイプトップ浮子を使用する人もいる。このパイプトップ浮子は、ムクトップに比べて直径が3〜4倍程度、大きくなるため視認性に優れている。しかしながら、このパイプトップ浮子は、以下のような問題点を有している。
前記したパイプトップは、空気を閉じ込めた風船のような中空構造の為、浮力が大きく姿勢が安定せず、2〜3mmの微細な当たりを出難くしている。またムクトップ浮子に比べて浮力が大きい分、僅かな(2mm程度)水流による動きや風による抵抗が大きく、これらの影響で浮子がバランスを崩してトップが斜めの状態になり、微妙な当たりを視認し難くしている。従って、パイプトップ浮子は、ムクトップ浮子と比較して釣りの成果(以下 「釣果」と言う。)が低いのが現状である。
しかし、高齢者など視力が低下した釣り人は、若い頃のような視力がなくとも、釣り果が向上する浮子の登場を切望している。このような浮子として、例えば特許文献1に記載のものがある。この特許文献1のトップ構造は、ストローのように両端が貫通し、ボディーとの接合も隙間を設けており、トップの中空部に浸水させることで、径の大きいトップでも微量な当たりが出易い浮子の構造としている。
特許文献1の浮子は、詳細な構成の説明がなされていないが、段落番号「0004」に木片部(接続パーツ2)とパイプ状のトップ(パイプ1)を接続する際、木片接続部分に水流を考えた溝(図4−2の断面4a)を、木片部(接続パーツ2)とトップ(パイプ1)の接続に木片部は棒状、トップ部分には3枚羽の接続パーツ2を設け、限りなく太いパイプ1の接続が可能になり問題点を解決していると記載されている。尚、()内は、本出願人が明細書に記載の符号の説明を引用したものである。又、特許文献1のパイプとは、本発明で言うストローのことである。
また接続パーツ2の3枚羽と棒状の木片部の製作方法は、記載されていないが一般的に竹材を削り、一体に製作して焼き入れをした後に、ウレタン塗装や漆等を塗布して水の影響を受けないよう防水加工がなされているものと推察される。また図1〜図5を考察すると、浮力パーツ3の上端に接続パーツ2の棒状の木片部を突き刺し、さらに、3枚羽に対応する浮力パーツ3の溝に嵌め込み接着剤にて接続されていると推察される。
実用新案登録第3094161号公報
本考案の浮子は、釣り上げる際の水の抵抗力を低減させる水流を考えた溝を設けた記載になっている。しかしながら本考案の溝では、図1に示すようにパイプ1と浮力パーツ3との接続部分に隙間が殆どないので、吊り上げ時の水流量が少なく、水の抵抗力を低減させる効果は少ないと推察される。また本考案の構造を有する浮子は、本出願人が知る限り、現在まで市販されていない。このことから本考案の浮子は、個人が手作りする趣味の範疇を超えないものと推察される。
また本考案には接続パーツが3枚羽の竹又はプラスチック等を素材とし、3枚羽の下方中央に設けられた棒状の木片部とある。この棒状の木片部の一番のデメリットは、素材である竹材が曲げる角度によって表部と裏部とで強度差があり、図示しない釣竿を上げる際、浮子の強度の弱い箇所に応力が集中して折れる問題がある。さらに、ストロー状のトップ部分と3枚羽との接続も接着範囲が3枚羽の板厚分しかないので固着力が弱く、耐久性に乏しいものと推察される。
またストロー状のパイプ1と、ボディーである浮力パーツ3とを接続する排水機能を有する接続パーツ2及び、接続パーツ4が図面から推察するに接続パーツ2を嵌め込む溝と推察される。そして水流は、パイプ1内に接続された接続パーツ2の3枚羽の間から流れると推察される。さらに各パーツの製造方法が明記されておらず、部品及び組立精度も低いものと推察される。
従って本考案の浮子は、同心精度が低く浮子が水中に沈降していく際、弱い水流でも浮子がぶれながら回転して、接続パーツ4に結ばれた道糸が捩れ、浮力パーツ3に絡むことが推察される。このことが釣り時の当たりに対する反応(感度)が鈍くなる問題や道糸の捩れを戻す作業が増えるなどの問題が考えられる。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、ストロートップとボディーとの接続は、接続体とストロートップとの接着面を広くして固着力を増すとともに、接続体にストロートップの抜け防止のための鍔を形成し、釣竿の繰り返しの吊り上げ動作にも耐える浮子トップ部の耐久性を向上させるとともに、接続体と接続軸とをインサート成形により成形する又は、研削加工により軸体まで一体に加工して、同心精度を高め道糸の捩れが発生しない、釣り果の向上が見込まれるストロートップ浮子の提供を目的とする。
本発明に係るストロートップ浮子は、中空構造を有する視認体と、この視認体の下方に位置する浮力体と、この浮力体の下端に安定体とを備えた浮子であって、視認体と、浮力体とは、排水機能を有する接続体により接続され、この接続体は、同心にインサート成形された軸体を有するとともに、接続体は、その下端に抜留め部が形成され、この抜留め部まで視認体が嵌め込まれて固着されたことを特徴とする。
また本発明に係るストロートップ浮子は、中空構造を有する視認体と、この視認体の下方に位置する浮力体と、この浮力体の下端に安定体とを備えた浮子であって、視認体と、浮力体とは、排水機能を有する接続体により接続され、この接続体は、同心に研削加工により一体に加工された軸体を有するとともに、接続体は、その下端に抜留め部が形成され、この抜留め部まで視認体が嵌め込まれて固着されたことを特徴とする。
また本発明に係るストロートップ浮子は、視認体は、PC(ポリカーボネイト)樹脂又は、PP(ポリプロピレン)樹脂であり、接続体は、耐熱ABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン)樹脂又は、PC(ポリカーボネイト)樹脂又は、PET(ポリエチレンテレフタレート)樹脂であり、軸体及び安定体は、カーボンソリッド(無心炭素棒)を素材としたことを特徴とする。
また本発明に係るストロートップ浮子は、視認体は、PC(ポリカーボネイト)樹脂又は、PP(ポリプロピレン)樹脂であり、接続体は、カーボンソリッド(無心炭素棒)であり、安定体は、カーボンソリッド(無心炭素棒)を素材としたことを特徴とする。
本発明の請求項1のストロートップ浮子は、視認体と接続体との接着面が大きく固着力が増すことになる。また視認体が接続体の下端に形成された鍔状の抜留め部まで嵌め込まれて、固着されたことにより、視認体が接続体から容易に抜けず、浮子の耐久性が向上した。また接続体と同心に軸体がインサート成形されことにより、浮子の耐久性と、同心精度が向上したため当たりに対する反応(感度)がムクトップ浮子より、視認し易くなる効果があった。
本発明の請求項2のストロートップ浮子は、請求項1の効果に加え、ストロートップの直径を請求項1より径小にできるので、当たりに対する反応(感度)が、さらに出易くなり請求項1のストロートップ浮子より、釣り果の向上が見込まれる効果があった。
本発明の請求項3のストロートップ浮子は、視認体がPC(ポリカーボネイト)樹脂又は、PP(ポリプロピレン)樹脂を素材とした市販されているパイプ又は、ストローを適宜に切断して使用し、接続体が耐熱ABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン)樹脂又は、PC(ポリカーボネイト)樹脂であり、軸体が市販されているカーボンソリッド(無心炭素棒)を適宜に切断してインサート成形されたので、廉価に耐久性と同心精度の向上が計れる。また当たりに対する反応(感度)が向上し、弱い水流でも浮子が回転して、道糸が捩れることが無く、道糸が浮力体に絡むことも防止でき、釣り果の向上が見込まれる効果もある。
本発明の請求項4のストロートップ浮子は、請求項3の効果に加え、接続体は、カーボンソリッド(無心炭素棒)を同心に研削加工により、軸体まで一体に加工されるので同心精度の高い製品の製造が容易であるばかりか、市販のカーボンソリッド(無心炭素棒)を利用することによってコスト低減する効果もあった。
本発明の実施形態1に係わるストロートップ浮子の斜視図。 同ジョイント部材の部分斜視図。 図1のイ部の一部破断した部分斜視図。 同各部材の接続に於ける、接着剤の塗布部を示す分解斜視図。 同ストロートップ浮子の使用状態を示す一部破断した斜視図。 同インサート成形型及び、インサート成形品を示す斜視図。 同インサート成形型に、接続軸をインサートする状態を示す断面図。 同インサート成形型に、樹脂を射出する工程を示す断面図。 同インサート成形型から、成形品を取り出す工程を示す断面図。 本発明の実施形態2に係わるストロートップ浮子の斜視図。 同ジョイント部材の斜視図。 図10のロ部の一部破断した部分斜視図。 (a)切断加工されたジョイント素材の斜視図。(b)ジョイント素材のヘッド部の研削加工C1を示す斜視図。(c)ジョイント素材の接続軸の研削加工C2を示す斜視図。 (a)ジョイント素材の排水溝の研削加工C3を示す斜視図。(b)研削加工が終了したジョイント部材を示す斜視図。
(実施形態1)
以下、本発明に係るストロートップ浮子の実施形態1を図1〜図4に基づいて説明する。尚、本明細書中では、両端が貫通した中空構造のトップをストロートップと称し、上下端部が塞がれた中空構造のトップをパイプトップと称している。
図1に示すように、実施形態1のストロートップ浮子1は、中空構造を有する視認体であるストロートップ2と、このストロートップ2の下方に位置する浮力体であるボディー3とが接続している。このボディー3の下端に安定体である脚4とを備えた浮子であって、ストロートップ2と、ボディー3とは、排水機能を有する接続体であるジョイント部材5により接続されている。このジョイント部材5は、同心にインサート成形された軸体である接続軸6を有している。そして、この接続軸6とボディー3とが接続して大略構成されている。
また図2に示すように、接続軸6を同心に備えたジョイント部材5は、円柱の外壁を円弧状で垂直に削り取ったような排水溝5aが形成されている。実施形態1の場合、角度が120°間隔で3箇所形成されている。この排水溝5a以外の残った円柱の周面が外周面5bとなる。またジョイント部材5には、外周面5bの下端に抜留め部である鍔部5cが形成されている。この鍔部5cの上面が当接面5dを成している。
また図3に示すように、ジョイント部材5は、外周面5bがストロートップ2の内周面2aに隙間なく、嵌め込まれている。そして、当接面5dにストロートップ2の下端2bが当接して抜留め部として機能している。このジョイント部材5は、その直径がストロートップ2の内径と同じか、やや径大に設定されており、ジョイント部材5に対してストロートップ2のぐらつきを防止するとともに、ジョイント部材5の鍔部5cにより、釣竿の繰り返しの使用にもストロートップ2がジョイント部材5から抜け落ちることがない。
また図3に示すように、ジョイント部材5は、同心にインサートされた接続軸6がボディー3の上端に形成された軸穴3aに接続されている。このようにストロートップ2とジョイント部材5とが接続されるとともに、接続軸6とボディー3とが接続されることにより、実施形態1のストロートップ浮子1が構成されている。
また図4に示すように、実施形態1のストロートップ2とジョイント部材5とは、以下のように接続される。まずジョイント部材5の外周面5b及び、鍔部5cの当接面5dに接着剤S(図中の着色部)を塗布した後、ストロートップ2を上方からジョイント部材5に被せるように嵌め込んで装着すると、ストロートップ2の内周面2aとジョイント部材5の外周面5bとが接着されるとともに、ストロートップ2の下端2bとジョイント部材5の当接面5dとが接着される。そして、塗布した接着剤Sが固着して、ストロートップ2とジョイント部材5とが接続される。
次に、ストロートップ2が接続されたジョイント部材5とボディー3との接続方法は、ジョイント部材5にインサート成形された接続軸6の下方の外周面6cに接着剤S(図中の着色部)を塗布した後、ボディー3の肩部3Aの上端に形成された軸穴3aに挿入する。そして、挿入された接続軸6は、ボディー3に接着剤Sにより固着して接続される。このようにして、実施形態1のストロートップ浮子1が完成する。
また図4からも明らかなように、ストロートップ2とジョイント部材5との接続は、外周面5bの接着面が広いので固着力が増す。さらに、鍔部5cの当接面5dにも接着して、ストロートップ2とジョイント部材5との固着力が増して強固に接続されるので、ストロートップ浮子1の各接続部分の耐久性が向上する。また軸穴3aは、治具などを使って、ボディー3に対して同心精度が高く形成されているので、接続軸6が接続されたストロートップ浮子1も又、同心精度の高い浮子となる。
前記した実施形態1のストロートップ浮子1は、最終工程として、ボディー3に対して研磨と塗装を数回、繰り返した後に模様や色彩が施される。またストロートップ2は、その外周面に当たりの状態を視認する目盛りとしての縞模様が施されて最終製品となる。またボディー3は、手作りによる同心精度の低下を防止するため、機械加工によって、高精度に製造された成形型を用いて成形されることが望ましい。
またストロートップ2は、直径3.0〜4,0mm程度の両端が開口した中空部を形成する産業用のPC(ポリカーボネイト)樹脂、又はPP(ポリプロピレン)樹脂、又はペットボトルの材質であるPET(ポリエチレンテレフタレート)樹脂を素材とした樹脂管(ストロー部材)を適宜に切断して使用される。またジョイント部材5は、耐熱ABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン)樹脂又は、PC(ポリカーボネイト)樹脂を素材としている。
また後述するインサート成形により、ジョイント部材5と同心に形成された軸体である接続軸6及び脚4は、市販されているカーボンソリッド(無心炭素棒)素材を適宜に切断して使用されている。また比重の小さなカヤ材や孔雀の羽などを素材とするボディー3は、水中に於いて大きな浮力を発生するのでヘラブナ釣りの浮子として最適である。
また図5に示すようにストロートップ浮子1は、図示しない釣り針にヘラブナなどの魚が掛かった場合、その当たりの状態からタイミングを見計って、釣り人が釣竿を引き上げるとストロートップ浮子1は、釣り上げ方向Fに引っ張られる。その際、ストロートップ2の中空部2A内に水面と同じ高さまで滞水している水Wがジョイント部材5の排水溝5aから、ボディー3の略砲弾形状を有する肩部3Aに沿って、スムーズに排水される。
従って、ストロートップ浮子1は、吊り上げ時の水の抵抗力が低減され、当たりがあった場合、ムクトップ浮子と同様、スムーズに釣竿を引き上げることが可能となる。また図示しないがジョイント部材5は、その上部を円錐又は、砲弾形状に形成することにより、更なる水Wの抵抗力の低減が望め、よりスムーズに釣竿を引き上げることが可能となる。
(インサート成形)
次に、実施形態1に係るインサート成形型ついて、図6に基づいて説明する。尚、インサート成形型10は、インサート成形型10を取付ける射出成形機や、それらに付随する装置などの詳細な構造を省略した成形型のみの模式図である。
図6に示すように、インサート成形型10は、射出成形により成形されるジョイント部材5及び、このジョイント部材5にインサートされた接続軸6を表している。このインサート成形型10は、図示しない射出成形機に取付けられた移動型11と固定型12とから構成されており、移動型11の下面11aには接続軸6が挿入される軸穴11bが穿設されている。
一方、固定型12の上面12aにはジョイント部材5を成形するキャビティー13が、ジョイント部材5の外形形状と一致するように形成されている。即ち、キャビティー13とジョイント部材5とは、それぞれ凸部13aと排水溝5aとが対応した形状となっている。また内周面13bと外周面5bとが対応した形状となっている。さらに、段部13cと鍔部5cとがそれぞれ対応した形状となっている。
またキャビティー13の底面13dには接続軸6をセットする軸穴13eが移動型11の軸穴11bと同心に穿設されている。さらに、固定型12の上面12aにはランナーゲート14が溝設されている。このランナーゲート14の先端は、キャビティー13に向かって傾斜を有して円錐状に形成されたサブマリンゲート15が穿設されている。このサブマリンゲート15の先端が射出口15aとなっている。また固定型12にはジョイント部材5となる樹脂を射出する図示しない射出成形機の射出ノズル等が備えられている。
次に、実施形態1に係るジョイント部材5と接続軸6とのインサート成形工程ついて、図7〜図9に基づいて説明する。
まず図7に示すように、インサート成形型10は、移動型11と固定型12とが所定の位置に於いて離間した状態にある。この状態で、手動又は、図示しない自動装置などで接続軸6の一端部6aをキャビティー13の底面13dに穿設された軸穴13eに差込んだ後、移動型11を下降させる。下降する移動型11は、その下面11aに穿設された軸穴11bに接続軸6の他端部6bを挿入しながら移動型11の下面11aと、固定型12の上面12aとが密着するまで下降する。
次に、図8に示すようにインサート成形型10は、所定の位置まで下降した移動型11と固定型12とが密着した状態で、ランナーゲート14の断面が上方に開口する半円形状(図6参照)が形成される。この状態で図示しない射出成形装置から樹脂Pがランナーゲート14に射出される。射出された樹脂Pは、サブマリンゲート15を通過して、射出口15aからキャビティー13の接続軸6の周囲に充填される。そして、充填された樹脂Pがジョイント部材5を形成し、射出工程が終了する。尚、移動型11と固定型12とが密着した状態で、形成されるランナーゲート14は、その断面が上方に開口する逆台形状でもよい。
そして、図9に示すように、インサート成形型10は、射出工程が終了した後に、移動型11が所定の位置まで上昇して停止する。この移動型11の上昇に伴い、下面11aに穿設された軸穴11bから接続軸6の他端部6bが抜ける。また接続軸6をインサート成形したジョイント部材5は、図示しないノックアウトピンなどで突き上げられて、固定型12のキャビティー13から抜けると共に底面13dに穿設された軸穴13eからも接続軸6の一端部6aが抜けることになる。そして、手動又は、図示しない自動装置などで取り出される。
この際、ジョイント部材5と一体化したランナー16及びサブマリンランナー17は、移動型11の上昇に伴って、サブマリンランナー17の先端部17aが切り離される。その後、切り離されたランナー16及びサブマリンランナー17は、そのまま、ランナーゲート14及び、サブマリンゲート15から外方に排出される。
また接続軸6は、炭素繊維からなるカーボンソリッド材なので耐熱性があり、射出成形時の熱変形がない。従って、接続軸6がインサート成形されたジョイント部材5を使用した浮子は、同心精度が高く、実際の使用に際して、水中でのぶれが非常に少なく特にヘラブナ釣りに好適である。
(実施形態2)
以下、本発明に係るストロートップ浮子の実施形態2を図10〜図14に基づいて説明する。この実施形態2のストロートップ浮子では、従来のムクトップの直径では細すぎて視認できないが、実施形態1のパイプトップの直径では十分に視認できるので、さらに感度の優れたムクトップに近い感度を欲する釣り人に好適である。実施形態2のパイプトップの直径は、実施形態1の約半分であるため、当たりが出易く感度が向上し、実施形態1のストロートップ浮子より、釣り果の向上が見込まれる。尚、ボディー3及び脚4は、実施形態1と全く同じものを使用する。
図10は、実施形態2に係るストロートップ浮子21の主要構成を示す斜視図である。このストロートップ浮子21は、実施形態1のストロートップより小径の中空構造を有する視認体であるストロートップ22と、このストロートップ22の下方に位置する実施形態1に記載の浮力体であるボディー3とが接続している。このボディー3の下端に実施形態1と同様に安定体である脚4とを備えた浮子であって、ストロートップ22と、ボディー3とは、排水機能を有する接続体であるジョイント部材25により接続されている。このジョイント部材25は、同心に一体に加工された軸体である接続軸26を有している。そして、この接続軸26とボディー3とが接続して大略構成されている。
次に、図11に示すように、同心に接続軸26を一体に有するジョイント部材25は、円柱の外壁を上下方向に円弧状に形成された排水溝25aが形成されている。この排水溝25aは、実施形態1と同様に角度が120°間隔で3箇所形成されている。排水溝25a以外の残った円柱の周面が外周面25bを形成している。またジョイント部材25には、外周面25bの下端に抜留め部である鍔部25cが形成されている。この鍔部25cの上面が当接面25dを成している。
また図12に示すように、ジョイント部材25は、外周面25bがストロートップ22の内周面22aに隙間なく当接面25dまで嵌め込まれている。このジョイント部材25は、その直径がストロートップ22の内径と同じか、やや径大に設定してありジョイント部材25に対して、ストロートップ22のぐらつきを防止している。また鍔部25cは、当接面25dにストロートップ22の下端22bが当接して抜留め部として機能している。
従って、実施形態2のストロートップ浮子21は、ジョイント部材25の鍔部25cにより、釣竿の繰り返しの使用にも、実施形態1と同様にストロートップ22がジョイント部材25から抜け落ちることがない。またジョイント部材25は、一体加工された接続軸26が、ボディー3の上端に形成された軸穴3aに接続されている。このようにストロートップ22とジョイント部材25とが接続されるとともに、接続軸26とボディー3とが接続されることにより、実施形態2のストロートップ浮子21が構成されている。
またストロートップ22とジョイント部材25とは、以下のように接続される。まず図11に示すように、ジョイント部材25の外周面25b及び、鍔部25cの当接面25dに接着剤S(図中の着色部)を塗布した後に、図12に示すストロートップ22を上方から、ジョイント部材25に被せるように嵌め込んで装着する。装着された、ストロートップ22の内周面22aとジョイント部材25の外周面25bとが接着されるとともに、ストロートップ22の下端22bとジョイント部材25の当接面25dとが接着される。そして、塗布した接着剤Sが固着して、ストロートップ22とジョイント部材25とが接続される。
次に、ストロートップ22が接続されたジョイント部材25とボディー3との接続方法は、ジョイント部材25に一体加工された接続軸26の下方の外周面26a(図11参照)に接着剤S(図中の着色部)を塗布した後、図12に示すようにボディー3の肩部3Aの上端に形成された軸穴3aに挿入する。そして、挿入された接続軸26は、ボディー3に接着剤Sにより固着して接続される。このようにして、実施形態2のストロートップ浮子21が完成する。
またストロートップ22とジョイント部材25との接続は、外周面25bの接着面が特許文献1の浮子より広いので固着力が増す。さらに、鍔部25cの当接面25dにも接着するので、ストロートップ22とジョイント部材25との固着力が、さらに増して強固に接続される。従って、ストロートップ浮子21の各接続部分の耐久性が向上する。また軸穴3aは、治具などを使ってボディー3に対して同心精度が高く形成されている。従って、後述する一体加工されたジョイント部材25と接続軸26が接続されたストロートップ浮子21もまた同心精度の高い浮子となる。
前記したストロートップ浮子21は、実施形態1と同様に最終工程として、ボディー3に対して研磨と塗装を数回繰り返した後に、模様や色彩が施される。またストロートップ22は、その外周面に視認体としての縞模様が施されて最終製品となる。またボディー3は、手作りによる同心精度の低下を防止するため、機械加工によって、高精度に製造された成形型を用いて成形されることが望ましい。
またストロートップ22は、実施形態1のストロートップ2の直径3.0〜4,0mm程度に対して、直径1.5〜2,0mm程度の両端が開口した中空部を形成する産業用のPC(ポリカーボネイト)樹脂又は、PP(ポリプロピレン)樹脂を素材とした樹脂管(ストロー部材)を適宜に切断して使用される。またジョイント部材25は、市販されているカーボンソリッド(無心炭素棒)素材を適宜に切断して使用されている。また脚4もまた市販されているカーボンソリッド(無心炭素棒)素材を適宜に切断して使用されている。また比重の小さなカヤ材や孔雀の羽などを素材とするボディー3は、水中に於いて大きな浮力を発生する。
またストロートップ浮子21は、図5に示す実施形態1のストロートップ浮子1と同様の使用方法であり、その作用もまた実施形態1と同様であるため、詳細な説明を省略する。
(研削加工)
次に、実施形態2に係るジョイント部材25の研削加工について、図13及び図14に基づいて説明する。
まず図13(a)に示すように、市販されているカーボンソリッド(無心炭素棒)である素材30を適宜な長さに図示しない加工機で切断して、ジョイント素材31を製造する。
次に、図13(b)に示すように、切断加工によって製造されたジョイント素材31は、その上方を図示しない加工機によって研削加工C1を実施して、前記したジョイント部材25の外径に相当するまで削り、ヘッド部35に加工する。尚、ジョイント部材25の外径は、ストロートップ22の内径と同径である。
次に、図13(c)に示すように、ヘッド部35を研削加工したジョイント素材31は、さらに研削加工C2で段部37を残存して、接続軸26に加工する。
次に、図14(a)に示すように、図示しない加工機の治具に固定され、断面視で図11に示す排水溝25aのアウトラインと同一の断面形状を有するグラインダGにより研削する。
このグラインダGの回転軸Yは、図示しない加工機に取付けられ、回転しながら垂直に下降して段部37を通過するまで研削加工C3を行う。尚、研削加工C3は、接続軸26の外周面26aを研削しないように設定されている。実施形態2ではグラインダGの研削加工C3は、角度が120°間隔で3箇所に加工が施されてジョイント部材25が完成する。
そして図14(b)に示すように、前記した研削加工C1により外周面25bが形成され、研削加工C2により接続軸26がそれぞれ形成される。さらに研削加工C3によって排水溝25aと鍔部25cがそれぞれ形成される。そして、この鍔部25cの上面が当接面25dとなり、ジョイント部材25が完成する。
前記のように製造されたジョイント部材25は、炭素繊維からなるカーボンソリッド材の一体加工で耐久性があり、繰り返しの使用でも変形せず、ジョイント部材25を使用した浮子は、機械加工により同心精度が高く、実際の使用に際して水中でのぶれが非常に少ないため、特にヘラブナ釣りに好適である。
実施形態2のストロートップ浮子21は、実施形態1のストロートップ浮子1に比較してストロートップの直径が約半分のため、当たりに対する反応(感度)が優れている。従って、ストロートップ浮子21を使用する釣り人は、実施形態1のストロートップ浮子1を使用する釣り人より視力が高いがムクトップ浮子のトップでは視認できない釣り人に最適である。
1 ストロートップ浮子
2 ストロートップ
2A 中空部
2a 内周面
2b 下端
3 ボディー
3A 肩部
3a 軸穴
4 脚
5 ジョイント部材
5a 排水溝
5b 外周面
5c 鍔部
5d 当接面
6 接続軸
6a 一端部
6b 他端部
6c 外周面
10 インサート成形型
11 移動型
11a 下面
11b 軸穴
12 固定型
12a 上面
13 キャビティー
13a 凸部
13b 内周面
13c 段部
13d 底面
13e 軸穴
14 ランナーゲート
15 サブマリンゲート
15a 射出口
16 ランナー
17 サブマリンランナー
17a 先端部
21 ストロートップ浮子
22 ストロートップ
22A 中空部
22a 内周面
25 ジョイント部材
25a 排水溝
25b 外周面
25c 鍔部
25d 当接面
26 接続軸
26a 外周面
30 素材
31 ジョイント素材
35 ヘッド部
37 段部
W 水
P 樹脂
S 接着剤
G グラインダ
Y 回転軸
C1 研削加工
C2 研削加工
C3 研削加工

Claims (4)

  1. 中空構造を有する視認体と、この視認体の下方に位置する浮力体と、この浮力体の下端に安定体とを備えた浮子であって、視認体と、浮力体とは、排水機能を有する接続体により接続され、この接続体は、同心にインサート成形された軸体を有するとともに、接続体は、その下端に抜留め部が形成され、この抜留め部まで視認体が嵌め込まれて固着されたことを特徴とするストロートップ浮子。
  2. 中空構造を有する視認体と、この視認体の下方に位置する浮力体と、この浮力体の下端に安定体とを備えた浮子であって、視認体と、浮力体とは、排水機能を有する接続体により接続され、この接続体は、同心に研削加工により一体に加工された軸体を有するとともに、接続体は、その下端に抜留め部が形成され、この抜留め部まで視認体が嵌め込まれて固着されたことを特徴とするストロートップ浮子。
  3. 視認体は、PC(ポリカーボネイト)樹脂又は、PP(ポリプロピレン)樹脂であり、接続体は、耐熱ABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン)樹脂又は、PC(ポリカーボネイト)樹脂又は、PET(ポリエチレンテレフタレート)樹脂であり、軸体及び安定体は、カーボンソリッド(無心炭素棒)を素材としたことを特徴とする請求項1に記載のストロートップ浮子。
  4. 視認体は、PC(ポリカーボネイト)樹脂又は、PP(ポリプロピレン)樹脂であり、接続体は、カーボンソリッド(無心炭素棒)であり、安定体は、カーボンソリッド(無心炭素棒)を素材としたことを特徴とする請求項2に記載のストロートップ浮子。
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