JP2020119711A - 面光源装置、表示装置 - Google Patents

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幸夫 谷口
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麻理衣 西川
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直信 喜
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Abstract

【課題】輝度の面内均一性に優れた大型の面光源装置を提供する。【解決手段】面光源装置20は、複数の光源22を有するベース部30と、ベース部30に対向して配置された照度分布調整板60と、ベース部30と照度分布調整板60との間に配置されたスペーサ部材50と、を備える。スペーサ部材50は、ベース部30及び照度分布調整板60が対向する方向に非平行な直線Lx、Lyを軸として屈曲又は湾曲する曲部55を有している。【選択図】図2

Description

本開示は、面光源装置、及び、面光源装置を備える表示装置に関する。
面状に発光する面光源装置が、例えば液晶表示装置に組み込まれた液晶表示パネルを背面側から照明するバックライトとして、広く普及している。液晶表示装置用の面光源装置は、大別すると、光学部材の側方に光源を配置するエッジライト型と、光学部材の直下に光源を配置する直下型と、に分類される。光源としては、例えば発光ダイオード(LED)が用いられる。
直下型の面発光装置直下型の面光源装置において、面光源装置を薄型化しながらムラのない映像を表示するために、光源と液晶表示パネルとの間に照度分布調整板を配置して、この照度分布調整板により面光源装置の発光面内の照度分布を調整する技術が知られている。
特許文献1には、LED光源と、光を透過せずに光を反射する材質からなる反射プレートと、を有する照明ユニットが開示されている。反射プレートにはマトリクス状に配列された複数の光通過孔が形成されている。複数の光通過孔の各々の開口面積は、LED光源と対向する対向部からの距離が短いほど小さくなっている。このような照明ユニットによれば、LED光源から直接到達する光の密度が高い位置に近い光通過孔ほど光通過量が少なくなり、LED光源から直接到達する光の密度が低い位置の光通過孔は光通過量が多くなる。これにより、反射プレートを通過する光の分布を均一に近づけることができ、照明装置の照射光の分布を均一に近づけることができる。
特許文献2には、LED実装基板と、照度分布調整板に相当する光学シートと、LED実装基板と光学シートとの間に配置されたスペーサ部材と、を備える面光源装置が開示されている。この面光源装置のスペーサ部材は、格子状の壁部を有している。
特開2012−174372号公報 特許第6424990号公報
特許文献2で開示されている格子状の壁部を有するスペーサ部材を備える面光源装置は、光学シートの撓みを抑制することなどを目的として、本願の出願人が開発したものである。しかし、本開示の発明者らの研究の結果、その技術をより大型の面光源装置に適用しようとすると、原因不明の輝度の面内均一性の悪化(つまり、輝度ムラ)の問題が生じることが新たに見出された。そして、本開示の発明者らのさらなる研究の結果、より大型の面光源装置においては、LED実装基板及びそれを支持するベース部材がわずかに湾曲しており、それにより、LED実装基板と照度分布調整板との間の距離の面内均一性が悪化していることが見出された。
つまり、本開示の発明者らは、大型の面光源装置において、新たな輝度の面内均一性の悪化の問題が生じることを見出すとともに、その輝度の面内均一性の悪化を抑制するためには、LED実装基板と照度分布調整板との間の距離の面内均一性を向上させる必要があることを見出した。LED実装基板と照度分布調整板との間の距離が変化すると輝度が変化する理由は、距離の変化により照度分布調整板の直下の照度が変化するためと、LED実装基板と照度分布調整板の間の繰り返し反射の状態が変化するためである。
本開示は、このような点に鑑みてなされたものであって、LED実装基板と照度分布調整板との間の距離の面内均一性を向上させることにより、輝度の面内均一性に優れた面光源装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本開示の一実施形態の面光源装置は、複数の光源を有するベース部と、前記ベース部に対向して配置された照度分布調整板と、前記ベース部と前記照度分布調整板との間に配置されたスペーサ部材と、を備え、前記スペーサ部材は、前記ベース部及び前記照度分布調整板が対向する方向に非平行な直線を軸として屈曲又は湾曲する曲部を有している。
前記面光源装置は、前記スペーサ部材が、第1方向に配列され前記第1方向と交差する第2方向に延びる複数の壁部と、前記第2方向に配列され前記第1方向に延びる複数の壁部と、を有し、前記壁部が、2方向に延びる前記壁部が交差する交差部と、各交差部の間に位置する非交差部と、を有し、前記曲部が、前記壁部の前記非交差部に設けられているものであってもよい。前記曲部は、前記壁部の前記照度分布調整板側の面及び前記ベース部側の面の少なくとも一方に設けられた切欠溝を有していてもよい。前記切欠溝は、前記ベース部及び前記照度分布調整板が対向する方向からの観察において、前記光源から直接に前記切欠溝に到達する光の進行方向から傾いた方向に向かって前記壁部を横切るように形成されていてもよい。また、前記曲部は、前記壁部の前記照度分布調整板側の面及び前記ベース部側の面の少なくとも一方に設けられた切込みを有していてもよい。また、前記曲部は、前記ベース部及び前記照度分布調整板が対向する方向に沿った厚さが前記スペーサ部材の前記曲部以外の部分よりも薄い肉薄部により構成されていてもよい。また、前記曲部は、前記壁部の前記曲部以外の部分を構成する材料よりも可撓性を有する材料からなる可撓性部材により構成されていてもよい。
前記面光源装置は、前記スペーサ部材が、第1方向に配列され前記第1方向と交差する第2方向に延びる複数の壁部と、前記第2方向に配列され前記第1方向に延びる複数の壁部と、を有し、前記壁部が、前記第2方向に延びる前記壁部が交差する交差部と、各交差部の間に位置する非交差部と、を有し、前記曲部が、前記壁部の前記交差部に設けられているものであってもよい。また、前記曲部は、前記ベース部及び前記照度分布調整板が対向する方向に沿った厚さが前記スペーサ部材の前記曲部以外の部分よりも薄い肉薄部により構成されていてもよい。また、前記曲部は、前記壁部の前記交差部の入隅部に形成された切欠部を有していてもよい。また、前記曲部は、前記壁部の前記曲部以外の部分を構成する材料よりも可撓性を有する材料からなる可撓性部材により構成されていてもよい。
また、前記面光源装置は、前記スペーサ部材が、前記第2方向に配列され前記第1方向に延びる複数の壁部を有する第1スペーサ構成部材と、前記第1スペーサ構成部材に積層され、前記第1方向に配列され前記第2方向に延びる複数の壁部を有する第2スペーサ構成部材と、を有し、前記第1スペーサ構成部材が、前記第1スペーサ構成部材の前記壁部の前記第2スペーサ構成部材側となる面における前記第2スペーサ構成部材の前記壁部と交差する領域に、第1凹部を有し、前記第2スペーサ構成部材が、前記第2スペーサ構成部材の前記壁部の前記第1スペーサ構成部材側となる面における前記第1スペーサ構成部材の前記壁部と交差する領域に、第2凹部を有し、前記第1凹部と前記第2凹部とが、お互いに噛み合っており、第1凹部の深さと第2凹部の深さとの和が前記壁部の高さより大きいものであってもよい。
また、前記面光源装置は、前記スペーサ部材が、第1方向に配列され前記第1方向と交差する第2方向に延びる複数の壁部と、前記第2方向に配列され前記第1方向に延びる複数の壁部と、を有する複数の第3スペーサ構成部材を有し、前記第3スペーサ構成部材が、長辺の長さが100mm以下であり、複数の前記第3スペーサ構成部材が、前記第1方向及び前記第2方向に配列されており、互いに隣接する前記第3スペーサ構成部材の間の領域が前記曲部となっているものであってもよい。
本開示の一実施形態の面光源装置は、複数の光源を有するベース部と、前記ベース部に対向して配置された照度分布調整板と、前記ベース部と前記照度分布調整板との間に配置されたスペーサ部材と、を備え、前記スペーサ部材は、前記ベース部及び前記照度分布調整板が対向する方向からの観察において互いに重なる共通の形状を有し且つ前記ベース部及び前記照度分布調整板が対向する方向に積層された複数の第4スペーサ構成部材を有するものである。
本開示の一実施形態の面光源装置は、複数の光源を有する光源基板積層体と、前記光源基板積層体を支持するベース部材と、前記光源基板積層体に対向して配置された照度分布調整板と、前記光源基板積層体と前記照度分布調整板との間に配置されたスペーサ部材と、前記光源基板積層体と前記ベース部材との間に配置され、前記光源基板積層体と接する領域の前記光源基板積層体及び前記照度分布調整板が対向する方向における位置のばらつきを、前記ベース部材の前記光源基板積層体側の面の前記光源基板積層体及び前記照度分布調整板が対向する方向における位置のばらつきよりも、緩和させるように構成された高さ調整部材と、を備える。前記高さ調整部材は、前記ベース部材の前記光源基板積層体側の面に配置された硬化性樹脂によって構成され、前記硬化性樹脂の前記光源基板積層体及び前記照度分布調整板が対向する方向における厚みの平均値は、0.5mm以上であってもよい。また、前記高さ調整部材は、前記ベース部材側の面が前記ベース部材の前記光源基板積層体側の面の湾曲に追随する形状を有し、前記光源基板積層体側の面のうちの少なくとも一部が同一の平面内において前記光源基板積層体の前記ベース部材側の面と接する形状を有する補正部材として構成されていてもよい。また、前記高さ調整部材は、前記ベース部材に分散して保持された複数の調整ねじを有し、前記調整ねじは、前記ベース部材を貫通し、もしくは途中まで差し込まれ、且つ、前記光源基板積層体側への突出長さを調整可能に前記ベース部材に保持されていてもよい。
また、前記面光源装置は、面状の光を出射する出光面を有し、前記出光面の長辺の長さが200mm以上であってもよい。
本開示の一実施形態の表示装置は、前記面光源装置と、前記面光源装置の前記照度分布調整板と対向して配置された表示パネルと、を有する。
本開示の実施形態によれば、輝度の面内均一性に優れた面光源装置を提供することができる。
本開示による一実施形態を説明するための図であって、面光源装置を備えた表示装置の一具体例を概略的に示す図である。 本実施形態の面光源装置を概略的に示す分解斜視図である。 本実施形態の面光源装置を概略的に示す斜視図である。 本実施形態の面光源装置を概略的に示す縦断面図であって、図3のA−A断面を示している。 本実施形態の面光源装置のスペーサ部材を概略的に示す横断面図であって、図4のB−B断面を示している。 本実施形態の面光源装置の照度分布調整板を概略的に示す正面図であって、図4のC−C断面である。 本実施形態の面光源装置の光源の周辺の拡大縦断面図であって、図4のD領域であり、図6のE−E断面である。 本実施形態の面光源装置に含まれる第1光学部材を構成する照度分布調整板の一つの区画領域を示す平面図であって、要素領域及び光透過孔の配置パターンの一例を示す図である。 本実施形態のスペーサ部材を概略的に示す斜視図である。 本実施形態のスペーサ部材が光源基板積層体の湾曲に追随する態様を示す縦断面図であり、図9のF−F断面を示すものである。 比較例のスペーサ部材が光源基板積層体の湾曲に追随する態様を示す縦断面図であり、図9のF−F断面を示すものである。 本実施形態のスペーサ部材の曲部の構成を示す斜視図である。 第1変形例のスペーサ部材の曲部の構成を示す斜視図である。 第2変形例のスペーサ部材の曲部の構成を示す斜視図である。 第3変形例のスペーサ部材の曲部の構成を示す正面図である。 第4変形例のスペーサ部材の曲部の構成を示す斜視図である。 第5変形例のスペーサ部材の曲部の構成を示す斜視図である。 第6変形例のスペーサ部材の曲部の構成を示す斜視図である。 第7変形例のスペーサ部材の曲部の構成を示す斜視図である。 第8変形例のスペーサ部材を概略的に示す斜視図である。 第8変形例のスペーサ部材が光源基板積層体の湾曲に追随する態様を示す縦断面図であり、図19のG−G断面を示すものである。 第8変形例のスペーサ部材の曲部の構成を示す斜視図である。 第9変形例のスペーサ部材の曲部の構成を示す正面図である。 第10変形例のスペーサ部材の曲部の構成を示す斜視図である。 第11変形例のスペーサ部材を概略的に示す斜視図である。 第12変形例のスペーサ部材の曲部の構成を示す斜視図である。 第12変形例のスペーサ部材の曲部の構成を示す分解斜視図である。 第13変形例のスペーサ部材の構成を示す斜視図である。 第14変形例のスペーサ部材の構成を示す斜視図である。 第14変形例のスペーサ部材の構成を示す分解斜視図である。 本実施形態の高さ調整部材を有するベース部を示す縦断面図であり、図2のH−H断面を示すものである。 第15変形例の高さ調整部材を有するベース部を示す分解縦断面図であり、図2のH−H断面を示すものである。 第16変形例の高さ調整部材を有するベース部を示す縦断面図であり、図2のH−H断面を示すものである。
以下、図面を参照して本開示の実施形態について説明する。なお、本件明細書に添付する図面においては、図示と理解のしやすさの便宜上、適宜縮尺及び縦横の寸法比等を、実物のそれらから変更し誇張してある。
本明細書において、「板」、「シート」、「フィルム」の用語は、呼称の違いのみに基づいて、互いから区別されるものではない。例えば、「板」は「シート」や「フィルム」と呼ばれ得るような部材をも含む概念であり、したがって、例えば、「照度分布調整板」は、「照度分布調整シート」や「照度分布調整フィルム」と呼ばれる部材と、呼称の違いのみにおいて区別され得ない。
また、「板面(シート面、フィルム面)」とは、対象となる板状(シート状、フィルム状)の部材を全体的かつ大局的に見た場合において対象となる板状部材(シート状部材、フィルム状部材)の平面方向と一致する面のことを指す。なお、本明細書において、面及び板状(シート状、フィルム状)の部材の法線方向とは、対象となる面及び板状(シート状、フィルム状)の部材の板面への法線方向のことを指す。
さらに、本明細書において用いる、形状や幾何学的条件並びにそれらの程度を特定する、例えば、「平行」、「直交」、「同一」、「半分」等の用語や長さや角度の値等については、厳密な意味に縛られることなく、同様の機能を期待し得る程度の範囲を含めて解釈することとする。
図1は、本実施形態の面光源装置20を備えた表示装置10の一具体例を概略的に示す図である。以下、図1の実施形態を「本実施形態」という。表示装置10は、出光面20aを有する面光源装置20と、出光面20aと対向して配置された表示パネル15と、を有している。図示された例では、表示パネル15は透過型の液晶表示パネルとして構成されており、したがって表示装置10は液晶表示装置として構成されている。本実施形態では、面光源装置20はいわゆる直下型のバックライトを構成しており、表示パネル15の背面側すなわち観察者と反対側から表示パネル15を照明する。
図示された例では、表示パネル15は、映像が表示される表示面15aが面光源装置20の反対側を向くように配置されている。これにより、表示パネル15の表示面15aが表示装置10の表示面10aを形成する。表示パネル15は、表示パネル15の法線方向から見て、すなわち正面視において(つまり、Z方向から見て)、矩形形状に形成されている。
面光源装置20は、面状の光を出射する出光面20aを有しており、出光面20aの法線方向に出光面20aと対向する領域内に光源22が設けられた、いわゆる直下型のバックライトとして構成されている。
本開示の実施形態の面光源装置20を備えた表示装置10の表示パネルは、透過型の液晶表示パネルに限定されず、光を印刷が施された透明なフィルム等を透過させて画像を表示するものや、光の一部を遮光物によって明暗を表示するものであってもよい。
図1を含む以下の図中及び以下の説明において、理解を容易にするために、面光源装置20の出光面20aに平行であって互いに直交する2方向をX方向(図1の左右方向)及びY方向(図1の手前奥方向)とし、面光源装置20の出光面20aに直交する方向、つまり、X方向及びY方向に直交する方向をZ方向(図1の上下方向)とする。また、以下の説明において、Z方向を垂直方向又は縦方向といい、XY面の面内方向を水平方向又は横方向ということもある。また、面光源装置20の出光面20a側を正面側とし、その反対側を背面側とする。また、面光源装置20の出光面20aに平行であって互いに交差する2方向を「第1方向」及び「第2方向」とし、第1方向及び第2方向に直交する方向を「第3方向」とする。以下の説明において、文脈に反しない限りにおいて、「X方向」を「第1方向」に、「Y方向」を「第2方向」に、「Z方向」を「第3方向」に、それぞれ読み替えることが可能である。
図2は、本実施形態の面光源装置20を概略的に示す分解斜視図である。
図2に示されるように、本実施形態の面光源装置20は、光源22を有するベース部30と、スペーサ部材50と、第1光学部材60と、第2光学部材70と、を有している。図示された例では、ベース部30の上に、スペーサ部材50及び第1光学部材60が順に積層され、第1光学部材60から所定の距離だけ離間して、第2光学部材70が配置されている。ベース部30は、光源22を有する光源基板積層体40と、光源基板積層体40を支持するベース部材35と、光源基板積層体40とベース部材35との間に配置され、光源基板積層体40を平坦にする高さ調整部材36と、を有している。第1光学部材60は、照度分布調整板60である。この照度分布調整板60は、照度の面内分布を調整するように機能し、典型的には、その板面に沿った各位置での照度の分布を均一化させるように機能する。第2光学部材70は、拡散板71、第1光学シート72及び第2光学シート73が順に積層された積層体である。そして、第2光学部材70の第2光学シート73が面光源装置20の出光面20aをなしている。
図3は、本実施形態の面光源装置20を概略的に示す斜視図である。図4は、本実施形態の面光源装置20を概略的に示す縦断面図であって、図3のA−A線に沿った断面を示している。図5は、本実施形態の面光源装置20のスペーサ部材50を概略的に示す横断面図であって、図4のB−B線に沿った断面を示している。
光源22は、例えば発光ダイオード(LED)等で構成され、照度分布調整板60と対向して配置されている。本実施形態においては、図2によく示されているように、光源22は、面光源装置20の出光面20aに平行なX方向に沿って並べて配置される、すなわち配列される、とともに、面光源装置20の出光面20aに平行且つX方向と交差するY方向に沿って配列される。なお、各光源22の出力、すなわち、各光源22の点灯及び消灯、及び/又は、各光源22の点灯時の明るさは、他の光源22の出力から独立して調節され得ることが好ましい。
スペーサ部材50は、照度分布調整板60を支持する部材であり、光源基板積層体40と照度分布調整板60との間を所定の距離に保つ機能を有している。図2、図4及び図5に示されているように、スペーサ部材50は、ベース部30と照度分布調整板60との間において、各光源22を取り囲んで他の光源から仕切る区画壁を形成する。このため、スペーサ部材50は、壁部51を有している。スペーサ部材50によって、隣り合う二つの光源22の間を仕切る壁部51と、X方向またはY方向における最外方に位置する光源22を区画してスペーサ部材50の外輪郭を画成する壁部51と、が設けられている。これにより、各光源22に対応して、壁部51で囲まれた開口52が形成されている。
図示された例では、スペーサ部材50は、平面視において(つまり、Z方向から見て)、X方向に配列されY方向に延びる複数の壁部51と、Y方向に配列されX方向に延びる複数の壁部51と、が格子状をなすように配置されている。開口52は、光源22の配置パターンに対応して設けられる。すなわち、スペーサ部材50は、X方向及びY方向に配列された、複数の開口52を有している。図示された例では、各開口52は、平面視において(Z方向から見て)矩形形状とりわけ正方形をなして形成されているが、開口52の形状はこれに限られない。スペーサ部材50の壁部51のサイズは、一例として、幅(つまり、壁部51が延びる方向に垂直な横方向の長さ)が2mmであり、高さ(つまり、縦方向の長さ)が2mmとすることが考えられる。また、スペーサ部材50の開口のサイズは、一例として、正面視において(つまり、Z方向から見て)、20mm×20mmとすることが考えられる。
図示された例では、1つのスペーサ部材50が3×3の9個の開口52を有しているが、これは図面の理解のしやすさの観点によるものであり、通常は、より多くの開口52を有している。スペーサ部材50は、一例として、16×32の計512個の開口52を有するものとすることが考えられる。図示された例では、1つのスペーサ部材50が用いられているが、複数のスペーサ部材50をX方向及びY方向に配列して用いることも考えられる。
また、本実施形態のスペーサ部材50は、ベース部30及び照度分布調整板60が対向する方向に非平行な直線を軸として屈曲又は湾曲する曲部55を有している。すなわち、曲部55は、ベース部30及び照度分布調整板60が対向する方向に非平行な直線を軸として屈曲又は湾曲可能に構成された曲り箇所である。曲部55は、ベース部30及び照度分布調整板60が対向する方向に対して、好ましくは45°以上、135°以下の角度をなす直線を軸として屈曲又は湾曲可能であり、より好ましくは80°以上、100°以下の角度をなす直線を軸として屈曲又は湾曲可能である。典型的には、曲部55は、ベース部30及び照度分布調整板60が対向する方向に対して垂直な直線を軸として屈曲又は湾曲可能である。図示された例におけるスペーサ部材50は、ベース部30及び照度分布調整板60が対向する方向に対して垂直な直線、つまり、スペーサ部材50の頂面を含む平面(XY平面)に平行な直線Lx、Lyを軸として屈曲する曲部55を有している。
図2に示されている例では、スペーサ部材50の壁部51に、X方向に配列されY方向に延びる複数の直線Lyを軸として屈曲又は湾曲する複数の曲部55と、Y方向に配列されX方向に延びる複数の直線Lxを軸として屈曲又は湾曲する複数の曲部55と、が設けられている。このスペーサ部材50の曲部55により、ベース部30の正面側の面(つまり、照度分布調整板60側の面)が湾曲していたとしても、その湾曲にスペーサ部材50を追随させることができる。このスペーサ部材50の曲部55の具体的構成については後述する。
このようなスペーサ部材50は、例えばポリカーボネート樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合樹脂(ABS樹脂)、アクリロニトリル−スチレン−アクリレート共重合樹脂(ASA樹脂)、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合樹脂(AES樹脂)、ポリメチルメタクリレート樹脂(PMMA樹脂)、ポリアセタール樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、又はこれらの樹脂を2種以上混合した混合物等で形成することができる。とりわけスペーサ部材50は、実現したい照度分布に応じて、透明材料で構成してもよく、可視光波長域の光に対する高い反射性を有する材料で構成してもよい。また、このようなスペーサ部材50は、一例として、射出成形により製造される。
図6は、本実施形態の面光源装置20の照度分布調整板60を概略的に示す正面図であって、図4のC−C線に沿った断面である。照度分布調整板60は、照度の面内方向(XY平面内方向)の分布を調整する機能を有している。図6においては、照度分布調整板60の背面側に配置される光源22及びスペーサ部材50の開口52の位置が破線で示されている。この照度分布調整板60は、光源22から出射した光を透過させるための複数の光透過孔62が形成された基材61を備えている。そして、この照度分布調整板60は、照度の面内分布を均一化させるように機能する。なお、図6では、光透過孔62の図示は省略されている。
照度分布調整板60の基材61は、各光源22に対応した1以上の区画領域Aaを有している。すなわち、基材61には、一つの光源22に対して一つの区画領域Aaが設けられている。したがって、基材61は、X方向に沿って配列されるとともに、Y方向に沿って配列された、複数の区画領域Aaを有している。図6では、基材61における一点鎖線で区画された領域がそれぞれの区画領域Aaを示している。図示された例では、各区画領域Aaは平面視で矩形形状に形成されているが、区画領域Aaの形状はこれに限られない。なお、各区画領域Aaは、規則的に配列された複数の要素領域Abにさらに区分けされる。要素領域Abの具体的な形状及び配列パターンについては後述する。
図6に示された例では、基材61の隣り合う区画領域Aaを区画する区画線Laは、スペーサ部材50の壁部51に沿って定義される。言い換えると、区画線Laは、照度分布調整板60の法線方向(つまり、Z方向)に沿ってスペーサ部材50の壁部51と対向する領域内に位置するように定義される。結果として、区画線Laは、全体として、X方向に配列されY方向に延びる複数の区画線Laと、Y方向に配列されX方向に延びる複数の区画線Laと、が格子状をなすように定義される。図示された例では、各区画領域Aaは、X方向に沿った幅W1と、Y方向に沿った幅W2とを有する。この幅W1及び幅W2は、例えば5mm以上50mm以下とすることができる。
図7は、本実施形態の面光源装置20の光源22の周辺の拡大縦断面図である。より詳しくは、図7は、図4の領域Dを示すものであり、図6のE−E線に沿った断面を示すものである。つまり、図7は、照度分布調整板60の基材61における一つの区画領域Aaに対応する面光源装置20の断面を示している。
ベース部材35は、高さ調整部材36を介して、光源基板積層体40を支持及び保持する基材として機能する部材である。ベース部材35の材料としては、光源基板積層体40を適切に保持することができるものであれば特に限られないが、例えば金属や樹脂等を用いることができる。とりわけアルミニウム等の熱伝導性の良い金属材料で形成されたベース部材35を用いると、光源22で生じた熱をこのベース部材35を介して面光源装置20の背面側へ向けて放熱することができるので、より好ましい。このベース部材35の厚さは、例えば0.5mm以上10mm以下とすることができる。なお、ベース部材35は、面光源装置20の筐体の一部をなしていてもよい。
図7に示すように、光源基板積層体40は、リジッド基板として構成された基板41と、配線層42と、レジスト層43と、光反射層44と、がこの順に積層された積層体である。複数の光源基板積層体40をX方向及びY方向に配列して用いることも考えられる。
基板41は、配線層42を保持する基材として機能する部材であり、配線層42とともにプリント配線板を形成する。この基板41の厚さは、例えば0.1mm以上3mm以下とすることができる。基板41の材料としては、絶縁性、耐熱性、耐久性、加熱時の寸法安定性、機械的強度等を考慮して適宜選択され得るが、例えば、紙フェノール基板、紙エポキシ基板、ガラスコンポジット基板、ガラスエポキシ基板、セラミックス基板、アルミベース基板などを用いることができる。
また、本開示の実施形態の光源基板積層体40の基板41は、リジッド基板ではなく、可撓性を有する樹脂フィルムで形成されたフィルム基板であってもよい。この場合、フィルム基板は、配線層42とともにフレキシブルプリント配線板を形成する。このフィルム基板の厚さは、例えば10μm以上500μm以下とすることができる。フィルム基板の材料としては、絶縁性、耐熱性、耐久性、加熱時の寸法安定性、機械的強度等を考慮して適宜選択され得るが、例えば、ポリイミド(PI)や、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリエチレンテレフタレート(PET)を用いることができる。従来のリジッド基板よりも薄いフィルム基板を用いることにより、面光源装置20を薄型化することができる。
配線層42は、基板41上に設けられ、光源22に対して電源を供給する機能を有する。そのため、配線層42は、導電性の高い金属材料で形成されることが好ましい。配線層42を形成する金属材料としては、例えば、銅、アルミニウム、金、銀等又はこれらの合金等の金属材料を挙げることができる。一例として、配線層42は、サブトラクト法を用いて形成することができる。すなわち、基板41上に配置された銅箔等の金属層を、フォトリソグラフィー技術を用いたエッチングによりパターニングすることにより、所望のパターンを有する配線層42を形成することができる。なお、これに限られず、配線層42は、アディティブ法やセミアディティブ法等の他の方法を用いて形成されてもよい。なお、配線層42における、光源22や他の配線又はコネクタとの接続部には、電極部(図示せず)が設けられる。
配線層42、及び、配線層42から露出した基板41上には、レジスト層43が設けられる。とりわけレジスト層43は、配線層42の電極部となる箇所を除いて、配線層42、及び、配線層42から露出した基板41を覆うようにして設けられる。このレジスト層43は、配線層42を保護するとともに、配線層42と他の部材との間の短絡を防止する機能を有する。レジスト層43の材料としては、例えば、ポリエステル系樹脂、エポキシ系樹脂、エポキシ系及びフェノール系樹脂、エポキシアクリレート樹脂、シリコーン系樹脂等の樹脂材料を用いることができる。レジスト層43は、一例として、配線層42及び基板41全体を覆うように樹脂層を設け、フォトリソグラフィー技術を用いたエッチングにより配線層42の電極部となる箇所に、当該電極部を露出させる開口を設けることにより形成することができる。また、レジスト層43は、一例として、スクリーン印刷などの印刷方式により形成することができる。
光反射層44は、光源22から出射した光の利用効率を向上させるために設けられる層であり、光源22から出射して照度分布調整板60で反射されてその光路を光反射層44側に向けて曲げられた光を、再び照度分布調整板60へ向けて反射させる機能を有する。そのため、光反射層44は、可視光波長域の光に対する高い反射性を有する層であることが好ましい。また、光反射層44は、照度分布調整板60の光源22と同じ側に照度分布調整板60と平行をなして配置される。図7に示された例では、光反射層44は、光源22が配置されるべき箇所を除いて、レジスト層43上に積層されている。図示された例では、光反射層44は、平面視において光源22を囲むようにして配置されている。また、図示された例では、光反射層44は、レジスト層43の光源22を囲む内周縁部を露出させるようにして設けられている。なお、これに限られず、光反射層44は、例えばレジスト層43の光源22を囲む内周縁部が露出しないように、レジスト層43の内周縁部と光反射層44の内周縁部が一致するようにして設けられていてもよい。光反射層44としては、例えば白色の樹脂材料で形成された層を用いることができる。この他に金属膜や誘電体の多層膜を成膜してもよい。また、レジスト層43に直接、塗布もしくは成膜してもよく、また別に用意したフィルムを積層してもよい。
光源22は、導電接続層45を介して配線層42の電極部に接続されている。導電接続層45としては、例えば、はんだ、導電性接着剤、異方導電フィルム、異方導電接着剤等からなる層を用いることができる。
高さ調整部材36は、光源基板積層体40とベース部材35との間に配置され、光源基板積層体40を平坦にする部材である。高さ調整部材36は、光源基板積層体40と接する領域の縦方向(つまり、光源基板積層体40及び照度分布調整板60が対向する方向)における位置のばらつきを、ベース部材35の光源基板積層体40側の面の縦方向における位置のばらつきよりも、緩和させるように構成されている。この高さ調整部材36により、ベース部材35が湾曲していたとしても、ベース部材35の湾曲に光源基板積層体40を追随させないようにすることができる。この高さ調整部材36の具体的構成については後述する。
図8は、本実施形態の第1光学部材を構成する照度分布調整板60の一つの区画領域Aaを示す平面図であって、要素領域Ab及び光透過孔62の配置パターンの一例を示す図である。
照度分布調整板60は、光源22から出射した光を透過させる複数の光透過孔62が形成された基材61を備えている。複数の光透過孔62は、各区画領域Aa内において、光源22の直上に対面する区画領域Aaの中心O1から離れるほどその開口面積が大きくなるパターンにて配置されている。
図8に示された区画領域Aaは、規則的に配列された複数の要素領域Abにさらに区分けされる。図8に示された例では、区画領域Aa内に、平面視において正六角形形状を有する各要素領域Abが同一のピッチで並べられている。つまり、複数の要素領域Abは、いわゆるハニカム状に配列されている。図示された例では、各要素領域Abは平面視で正六角形形状とされているが、要素領域Abの形状はこれに限られない。例えば、各要素領域Abは、平面視において矩形形状等の他の形状をなしていてもよい。各要素領域Abの幅は、一例として、0.2mm以上10mm以下とすることができる。
基材61の法線方向に投影したときに、図示された例ではZ方向に投影したときに光源22と重なる要素領域Ab以外の要素領域Abには、それぞれ一つの光透過孔62が形成されている。各光透過孔62は、平面視において円形の輪郭を有している。ただし、これに限られず、各光透過孔62は、平面視において楕円形、三角形、矩形、六角形等の他の平面形状を有するように形成してもよい。
光透過孔62の寸法は、光源22と重なる要素領域Abから区画領域Aaの周縁に向かうにつれて大きくなるように変化している。ここで、光透過孔62の寸法が、光源22と重なる要素領域Abから区画領域Aaの周縁に向かうにつれて大きくなるように変化するとは、光透過孔62の寸法が、光源22と重なる要素領域Abから区画領域Aaの周縁に向かうにつれて常に大きくなるように変化する場合のみならず、一部の領域において光透過孔62の寸法が変化しない場合をも含む。換言すると、光透過孔62の寸法が、光源22と重なる要素領域Abから区画領域Aaの周縁に向かうにつれて大きくなるように変化するとは、光透過孔62の寸法が、光源22と重なる要素領域Abから区画領域Aaの周縁に向かうにつれて小さくなるように変化する領域を有しないことを意味する。
照度分布調整板60は、光源22から出射した光の反射を利用して照度の面内分布の均一性を向上させる機能も有しており、当該照度分布調整板60に入射した光を反射させてその光路を光反射層44側に向けて折り返すことができるように構成されている。このため、照度分布調整板60の基材61は、可視光波長域の光に対する高い反射性を有する層であることが好ましい。基材61は、例えば白色の樹脂材料で形成される。一例として、基材61は、発泡ポリエチレンテレフタレート(発泡PET)等の発泡樹脂で形成されてもよい。照度分布調整板60の厚さは、一例として、0.05mm以上1mm以下である。
図示された例では、照度分布調整板60は、低い光透過性を有する材料で形成された基材61を有し、光透過孔62は、基材61に形成された物理的な孔、すなわち対向する基材61の二つの主面のうちの一方の主面から他方の主面へ延びる貫通孔として形成されているが、光透過孔62の具体的構成は、これに限られない。光透過孔62は、照度分布調整板60の板面への法線方向(Z方向)の一方側から他方側へ光が透過可能な部分として形成されていればよく、例えば、照度分布調整板60が、光透過性を有する板状の透明基材と、この透明基材上とりわけ透明基材の光源22側の主面上に設けられた光反射層と、を有し、光透過孔62が、この光反射層内に設けられた開口部として構成されてもよい。この場合、透明基材には物理的な孔を設けなくてもよい。
図7に示されているように、光源22から照度分布調整板60へ向けて出射した光は、照度分布調整板60で反射されて光反射層44側へ向けて進む。光反射層44に入射した光は、当該光反射層44で反射されて照度分布調整板60へ向けて進む。これを繰り返した光が照度分布調整板60の光透過孔62のいずれかに入射すると、当該光は光透過孔62を透過(言い換えると、通過)して照度分布調整板60から表示パネル15側(図7に示された例では拡散板71側)へ向けて出射する。このとき、光源22から出射して照度分布調整板60と光反射層44との間で反射を繰り返しながら照度分布調整板60の板面と略平行な方向(一例として図7のX方向)に進む光の量は、光源22から離れるにしたがって低下していく。しかし、本実施形態の照度分布調整板60では、上述のように、複数の光透過孔62が、光源22の直上に対面する区画領域Aaの中心O1から離れるほどその開口面積が大きくなるパターンにて配置されているので、各光透過孔62を透過する光量の均一化が図れ、結果として照度の面内分布の均一化が図られる。
なお、スペーサ部材50は、部材の材料及び部材表面の微細な凹凸構造により、反射率及び透過率が調整されており、照度分布調整板60の板面と略平行な方向に進み、スペーサ部材50の壁部51に入射した光は、当該スペーサ部材50で反射され光源22側へ向けてその光路を曲げられる。また、スペーサ部材50の表面で反射されずに透過した光は、隣の開口52又はスペーサ部材50上の光透過孔62へ出射する。このように、本実施形態のスペーサ部材50は、照度分布を調整する機能を有している。反射と透過の大小関係は、求める照度分布に応じて適宜選択できる。
図示された例における拡散板71は、当該拡散板71に入射した光を拡散する機能を有した板状部材とすることができる。とりわけ図示された例において、拡散板71は、入射光を拡散して透過させる。これにより、照度の面内分布を均一化させ、照度分布調整板60の光透過孔62の像を目立たなくさせることができる。拡散板71としては、光拡散機能を有する部材であれば特に限定されることなく使用可能であるが、例えば、表面に微細な凹凸を有する樹脂板やガラス板、内部に拡散粒子を有する樹脂板やガラス板を用いることができる。
図示された例における第1光学シート72は、光源22側から入射した光の進行方向を変化させて表示パネル15側から出射させ、第1光学シート72の法線方向(Z方向)における輝度を集中的に向上させるための集光シートとすることができる。集光シートは、一例として、そのシート面上のある方向に沿って配列された複数の単位プリズムを有したシート状の部材とすることができる。この集光シートとしては、例えば米国3M社から入手可能な「BEF」(登録商標)を用いることができる。
また、図示された例における第2光学シート73は、その透過軸と平行な方向の偏光成分を透過させ、その透過軸に直交する反射軸と平行な方向の偏光成分を反射する反射型偏光板とすることができる。この反射型偏光板によれば、面光源装置20から出射し表示パネル15で有効に利用され得ない偏光成分の光が、当該表示パネル15へ入射して偏光板で吸収されてしまうことを防止することができる。したがって、光源光の利用効率を向上させて、照度特性を改善することができる。この反射型偏光板としては、例えば米国3M社から入手可能な「DBEF」(登録商標)を用いることができる。
このような拡散板71、第1光学シート72及び第2光学シート73としては、いずれも、面光源装置20の十分な照度を確保する観点から、可視光透過率の高いものを用いることが好ましい。
以下、本実施形態の面光源装置20における、スペーサ部材50、及び、高さ調整部材36を有するベース部30の具体的構成について詳述する。
図9は、本実施形態のスペーサ部材50を概略的に示す斜視図である。
スペーサ部材50は、X方向及びY方向に格子状をなすように配置された壁部51を有し、X方向及びY方向に配列された複数の開口52を画成している。壁部51は、X方向及びY方向の2方向に延びる壁部51が交差する交差部51aと、各交差部51aの間に位置する非交差部51bと、を有している。また、壁部51は、スペーサ部材50の外周壁を構成する外周壁部51Aと、外周壁部51Aの内側に設けられた区画壁部51Bと、を有している。区画壁部51Bは、ベース部30と照度分布調整板60との間において、隣り合う2つの光源22の間に位置するようになる。一方、外周壁部51Aは、スペーサ部材50の最外部に位置し、正面視において(つまり、Z方向から見て)、スペーサ部材50の外輪郭を形成している。
図9に示されている例では、外周壁部51Aは、正面視において、四角形形状の四辺、とりわけ矩形形状の四辺に沿って延びている。区画壁部51Bは、正面視において、格子状、とりわけ正方格子状である。また、スペーサ部材50の頂面(つまり、照度分布調整板60側の面)と底面(つまり、ベース部30側の面)とは、ともに、面光源装置20の出光面20aと平行(つまり、XY平面に平行、Z方向に垂直)になるように形成されている。すなわち、図示された例において、壁部51の頂面を含む平面と壁部51の底面を含む平面とは、ともに、XY平面に平行であり、Z方向に垂直となっている。
また、本開示の発明者らは、前述のとおり、より大型の面光源装置20において、新たな輝度の面内均一性の悪化の問題が生じることと、その輝度の面内均一性の悪化の原因が光源基板積層体40のわずかな湾曲にあることと、その輝度の面内均一性の悪化を抑制するためには、光源基板積層体40と照度分布調整板60との間の距離の面内均一性を向上させる必要があることと、を見出した。
そのため、本実施形態のスペーサ部材50は、ベース部30及び照度分布調整板60が対向する方向に非平行な直線を軸として屈曲又は湾曲する曲部55を有している。すなわち、曲部55は、ベース部30及び照度分布調整板60が対向する方向に非平行な直線を軸として屈曲又は湾曲可能に構成された屈曲箇所である。曲部55は、ベース部30及び照度分布調整板60が対向する方向に対して、好ましくは45°以上、135°以下の角度をなす直線を軸として屈曲又は湾曲可能であり、より好ましくは80°以上、100°以下の角度をなす直線を軸として屈曲又は湾曲可能である。典型的には、曲部55は、ベース部30及び照度分布調整板60が対向する方向に対して垂直な直線を軸として屈曲又は湾曲可能である。
図示された例におけるスペーサ部材50は、ベース部30及び照度分布調整板60が対向する方向に対して垂直な直線、つまり、スペーサ部材50の頂面を含む平面(つまり、XY平面)に平行な直線Lx、Lyを軸として屈曲又は湾曲する曲部55を有している。この曲部55により、光源基板積層体40の湾曲にスペーサ部材50が追随して、光源基板積層体40と照度分布調整板60との間の距離の面内均一性を向上させることができるようなっている。本実施形態では、スペーサ部材50の壁部51の非交差部51bに、X方向に配列されY方向に延びる複数の直線Lyを軸として屈曲又は湾曲する複数の曲部55と、Y方向に配列されX方向に延びる複数の直線Lxを軸として屈曲又は湾曲する複数の曲部55と、が設けられている。
図10Aは、本実施形態のスペーサ部材50が光源基板積層体40の湾曲(つまり、ベース部30の湾曲)に追随する態様を示す縦断面図であり、図9のF−F線に沿った断面を示すものである。図10Bは、比較例のスペーサ部材が光源基板積層体の湾曲に追随する態様を示す縦断面図であり、図9のF−F断面を示すものである。なお、図10A及び図10Bにおいては、理解を容易にするために、光源基板積層体40の湾曲の程度を実際よりもかなり誇張して示している。
曲部55を有さない従来のスペーサ部材50は、図10Bに示すように、光源基板積層体40の湾曲に追随することができない。一方、本実施形態のスペーサ部材50は、図10Aに示すように、X方向に配列されY方向に延びる複数の直線Lyを軸として屈曲又は湾曲する複数の曲部55によって、光源基板積層体40のY方向に平行な直線を軸とする湾曲に追随することができるようになっている。同様に、スペーサ部材50は、Y方向に配列されX方向に延びる複数の直線Lxを軸として屈曲又は湾曲する複数の曲部55によって、光源基板積層体40のX方向に平行な直線を軸とする湾曲に追随することができるようになっている。
光源基板積層体40の湾曲の大きさは、本開示の発明者らの研究の結果、横方向(つまり、XY平面内の方向)に200〜1000mm程度の周期で、縦方向(つまり、Z方向)に緩やかに(つまり、大きな曲率半径で)0.5mm〜2mm変位する程度であることを見出された。そのため、X方向又はY方向に延びる壁部51に沿って設けられる曲部55のピッチpx、py(つまり、それぞれの曲部55の中心間の距離)及びそれぞれの曲部55に要求される屈曲又は湾曲の程度は、このような大きさの湾曲に追随できるように設定される。
図9に示されている例では、曲部55は、壁部51の非交差部51bの中央付近に設けられているが、本開示のスペーサ部材50の曲部55は、これに限定されず、壁部51の非交差部51bの中央付近から外れた領域に設けられたものであってもよい。
また、図9に示されている例では、X方向又はY方向に延びる壁部51に沿って、全ての非交差部51bに曲部55が設けられているが、本開示のスペーサ部材50は、そのようなものである必要はない。ただし、X方向又はY方向に延びる壁部51に沿って設けられる曲部55のピッチpx、pyが大きくなりすぎると、光源基板積層体40の湾曲によって生じる光源基板積層体40の上面(つまり、正面側の面)とスペーサ部材50の底面(つまり、背面側の面)との隙間の大きさが許容範囲を超えて大きくなり、好ましくない。
本開示の発明者らは、研究の結果、X方向又はY方向に延びる壁部51に沿って設けられる曲部55のピッチpx、pyが100mm以下であれば、光源基板積層体40の湾曲によって生じる光源基板積層体40の上面とスペーサ部材50の底面との隙間の大きさが許容範囲内に抑えられ、面光源装置20の輝度の面内均一性の悪化を抑えることができることを見出した。そのため、X方向又はY方向に延びる壁部51に沿って設けられる曲部55のピッチpx、pyは、100mm以下であることが好ましい。
それぞれの曲部55に要求される屈曲又は湾曲の程度は、曲部55のピッチpx、pyに応じて、光源基板積層体40の湾曲に追随できるものであればよい。曲部55に要求される屈曲又は湾曲の程度は、曲部55のピッチpx、pyが大きくなるにつれて、大きなものとなる。
また、本開示の面光源装置20の出光面20aのサイズは、特に限定されない。しかし、本開示の発明者らの研究により、この光源基板積層体40の湾曲による面光源装置20の輝度の面内均一性の悪化は、前述の光源基板積層体40の湾曲の大きさの程度から、特に、面光源装置20の出光面20aの長辺の長さが200mm以上となる場合に問題となることが見出された。そのため、面光源装置20は、出光面20aの長辺の長さが200mm以上であるときに特に本開示の効果が出ることになり、出光面20aの長辺の長さが200mm以上であることが好ましい。
図11は、本実施形態のスペーサ部材50の曲部55の構成を示す斜視図である。本実施形態の曲部55は、壁部51の非交差部51bの頂面(つまり、照度分布調整板60側の面)に形成された切欠溝551を有している。切欠溝551は、壁部51を横切るように形成されている。
切欠溝551によってスペーサ部材50の壁部51が部分的に肉薄となる。そのため、スペーサ部材50は、切欠溝551が形成された部分において、屈曲するようになっている。図11に示されている例では、切欠溝551は、V字型の断面形状を有しているが、本開示の切欠溝551の断面形状はこれに限定されず、U字型、角型など他の形状であってもよい。
切欠溝551の幅及び深さは、スペーサ部材50が曲部55において必要な角度で屈曲することができるように設定される。しかし、面光源装置20の光学特性に与える影響などの観点から、切欠溝551の幅は、0.1mm以上、5mm以下とするのが好ましい。一例として、スペーサ部材50の壁部51の幅及び高さがそれぞれ2mm及び2mmの場合に、切欠溝551の幅及び深さをそれぞれ1mm及び1.5mmとすることが考えられる。
切欠溝551の形成方法は特に限定されない。切欠溝551は、切欠溝551を反映した金型を用いて、射出成形によるスペーサ部材50の成形と同時に形成されたものであってもよいし、切欠溝551のないスペーサ部材50を成形した後に、切削加工又はレーザ加工などにより形成されたものであってもよい。
図12は、第1変形例のスペーサ部材50の曲部55の構成を示す斜視図である。第1変形例の曲部55は、壁部51の非交差部51bの底面(つまり、ベース部30側の面)に形成された切欠溝551を有している。このように、本開示のスペーサ部材50の曲部55は、壁部51の非交差部51bの底面に形成された切欠溝551を有するものであってもよい。
図13は、第2変形例のスペーサ部材50の曲部55の構成を示す斜視図である。第2変形例のスペーサ部材50には、壁部51の非交差部51bの頂面(つまり、照度分布調整板60側の面)に形成された切欠溝551を有する曲部55と、壁部51の非交差部51bの底面(つまり、ベース部30側の面)に形成された切欠溝551を有する曲部55と、が設けられている。このように、本開示のスペーサ部材50は、壁部51の非交差部51bの頂面に形成された切欠溝551を有する曲部55と、壁部51の非交差部51bの底面に形成された切欠溝551を有する曲部55と、を組み合わせたものであってもよい。
図14は、第3変形例のスペーサ部材50の曲部55の構成を示す正面図である。第3変形例のスペーサ部材50は、本実施形態、第1変形例及び第2変形例のスペーサ部材50のそれぞれにおいて、切欠溝551の壁部51を横切る方向を限定したものである。すなわち、第3変形例は、切欠溝551の延びる方向又は長手方向に特徴を有している。本実施形態、第1変形例及び第2変形例において、切欠溝551はX方向又はY方向と平行になっていた。しかし、第3変形例において、切欠溝551は、X方向及びY方向と非平行となっていて、X方向及びY方向に傾斜している。より具体的には、第3変形例の切欠溝551は、正面視において(つまり、ベース部30及び照度分布調整板60が対向する方向からの観察において)、光源22から直接に切欠溝551に到達する光の進行方向d1から傾いた方向d2に向かって壁部51を横切るように形成されている。
第3変形例のスペーサ部材50では、切欠溝551が、壁部51を光源22からの光の進行方向d1から傾いた方向d2で横切るように形成されていることから、光源22からの光が切欠溝551を通って隣接する開口部52に漏れることを抑制するものとなっている。光源22からの光の進行方向d1と切欠溝551の壁部51を横切る方向d2との間の好ましい角度は、切欠溝551の形成位置、壁部51の幅及び切欠溝551の幅に応じて異なるものとなるが、正面視において、光源22からの光の進行方向d1に伸びる直線が切欠溝551の内側のみを通って壁部51を横切ることがないように設定されることが好ましい。
図15は、第4変形例のスペーサ部材50の曲部55の構成を示す斜視図である。第4変形例は、第2変形例の曲部55の切欠溝551を切込み552に変更したものである。つまり、第4変形例のスペーサ部材50には、壁部51の非交差部51bの頂面(つまり、照度分布調整板60側の面)に形成された切込み552を有する曲部55と、壁部51の非交差部51bの底面(つまり、ベース部30側の面)に形成された切込み552を有する曲部55と、が設けられている。このように、本開示のスペーサ部材50は、壁部51の非交差部51bの頂面に形成された切込み552を有する曲部55と、壁部51の非交差部51bの底面に形成された切込み552を有する曲部55と、を組み合わせたものであってもよい。
第4変形例の切込み552は、切欠溝551と比較して、光源22からの光の隣接する開口部52への漏れが抑制されるという利点を有している。しかし、第4変形例の切込み552は、切込み552の隙間を狭める変形ができず、切込み552の隙間を広げる変形のみが可能である点で、切欠溝551とは異なっている。そのため、第4変形例のスペーサ部材50は、原則として、壁部51の非交差部51bの頂面に形成された切込み552を有する曲部55と、壁部51の非交差部51bの底面に形成された切込み552を有する曲部55と、を組み合わせることが好ましい。
しかし、光源基板積層体40が正面側が凸となる湾曲のみを有する場合は、スペーサ部材50を壁部51の非交差部51bの頂面に形成された切込み552を有する曲部55のみが設けられたものとすることができ、光源基板積層体40が正面側が凹となる湾曲のみを有する場合は、スペーサ部材50を壁部51の非交差部51bの底面に形成された切込み552を有する曲部55のみが設けられたものとすることができる。
切込み552の深さは、スペーサ部材50が曲部55において必要な角度で屈曲することができるように設定される。一例として、スペーサ部材50の壁部51の幅及び高さがそれぞれ2mm及び2mmの場合に、切込み552の深さを1.5mmとすることが考えられる。切込み552の形成方法は特に限定されない。一例として、切込み552は、切削加工又はレーザ加工により形成することが考えられる。
図16は、第5変形例のスペーサ部材50の曲部55の構成を示す斜視図である。第5変形例の曲部55は、壁部51の縦方向の厚さ(つまり、ベース部30及び照度分布調整板60が対向する方向に沿った厚さ)が曲部55以外の部分よりも薄い肉薄部553となっている。このように、本開示のスペーサ部材50の曲部55は、壁部51の非交差部51bに設けられた肉薄部553として構成されたものであってもよい。
第5変形例の肉薄部553を有する曲部55は、切欠溝551及び切込み552と比較して、光学特性に与える影響が大きいという難点を有しているが、切欠溝551及び切込み552と比較して、緩やかに曲がることができ、光源基板積層体40の湾曲への追随性に優れているという利点を有している。
図16に示されている例では、非交差部51bの肉薄部553は、壁部51の非交差部51bの底面(つまり、ベース部30側の面)の切欠きによって形成されている。しかし、本開示の非交差部51bの肉薄部553の形態はこれに限定されず、壁部51の非交差部51bの頂面(つまり、照度分布調整板60側の面)の切欠きによって形成されたものでもよく、また、壁部51の非交差部51bの頂面及び底面の切欠きによって形成されたものでもよい。しかし、光学特性に与える影響の観点から、肉薄部553は、壁部51の非交差部51bの底面の切欠きによって形成されたものであることが好ましい。
非交差部51bの肉薄部553の厚さ(つまり、縦方向の長さ)及び長さ(つまり、壁部51が延びる方向の長さ)は、スペーサ部材50が曲部55において必要な角度で屈曲することができるように設定される。一例として、スペーサ部材50の壁部51の幅及び高さがそれぞれ2mm及び2mmの場合に、非交差部51bの肉薄部553の厚さ及び長さをそれぞれ0.5mm及び5mmとすることが考えられる。
非交差部51bの肉薄部553の形成方法は特に限定されない。非交差部51bの肉薄部553は、肉薄部553を反映した金型を用いて、射出成形によるスペーサ部材50の成形と同時に形成されたものであってもよいし、肉薄部553のないスペーサ部材50を成形した後に、切削加工又はレーザ加工などにより形成されたものであってもよい。
図17は、第6変形例のスペーサ部材50の曲部55の構成を示す斜視図である。第6変形例の曲部55は、スペーサ部材50の壁部51の曲部55以外の部分を構成する材料よりも可撓性を有する材料からなる可撓性部材554により構成されている。このように、本開示のスペーサ部材50の曲部55は、壁部51の非交差部51bに設けられた可撓性部材554により構成されたものであってもよい。
本開示の可撓性部材554の材料は、スペーサ部材50の壁部51の曲部55以外の部分を構成する材料よりも可撓性を有し、スペーサ部材50を必要な角度で屈曲又は湾曲させることができるものであればよく、特に限定されない。一例として、可撓性部材554は、シリコーンゴム、ウレタンゴム又はクロロプレンゴムなどからなるものとすることが考えられる。
図18は、第7変形例のスペーサ部材50の曲部55の構成を示す斜視図である。第7変形例では、スペーサ部材50の壁部51の非交差部51bに、X方向に配列されY方向に延びる複数の直線Lyを軸として屈曲又は湾曲する複数の曲部55のみが設けられており、Y方向に配列されX方向に延びる複数の直線Lxを軸として屈曲又は湾曲する複数の曲部55は設けられていない。
第7変形例のスペーサ部材50は、光源基板積層体40が単一の直線を軸として曲がった曲面のみを有する場合、または、平行な複数の直線を軸として曲がった曲面のみを有する場合に、用いることができる。図18に示されている例は、光源基板積層体40がY方向に平行な直線を軸として曲がった曲面のみを有する場合に用いることができるスペーサ部材50を示している。
図19は、第8変形例のスペーサ部材50を概略的に示す斜視図である。
第8変形例のスペーサ部材50は、壁部51の交差部51aに、ベース部30及び照度分布調整板60が対向する方向に対して垂直な直線、つまり、スペーサ部材50の頂面を含む平面(XY平面)に平行な直線を軸として屈曲又は湾曲する曲部55を有している。この曲部55は、交差部51aに設けられた曲部55における非交差部51bとの接続部分近傍を通過する直線Lx、Lyを軸として屈曲又は湾曲するようになっている。この曲部55により、光源基板積層体40の湾曲にスペーサ部材50が追随して、光源基板積層体40と照度分布調整板60との間の距離の面内均一性を向上させることができるようなっている。
図20は、第8変形例のスペーサ部材50が光源基板積層体40の湾曲(つまり、ベース部30の湾曲)に追随する態様を示す縦断面図であり、図19のG−G線に沿った断面を示すものである。なお、図20においては、理解を容易にするために、光源基板積層体40の湾曲の程度を実際よりもかなり誇張して示している。
図20に示されているように、スペーサ部材50は、X方向に配列されY方向に延びる複数の直線Lyを軸として屈曲する複数の曲部55によって、光源基板積層体40のY方向に平行な直線を軸とする湾曲に追随することができるようになっている。同様に、スペーサ部材50は、Y方向に配列されX方向に延びる複数の直線Lxを軸として屈曲する複数の曲部55によって、光源基板積層体40のX方向に平行な直線を軸とする湾曲に追随することができるようになっている。
図19に示されている例では、スペーサ部材50の壁部51の全ての交差部51aに曲部55が設けられているが、本開示のスペーサ部材50は、そのようなものである必要はない。ただし、前述の壁部51の非交差部51bに設けられる曲部55と同様、交差部51aに設けられる曲部55のピッチpx、pyが大きくなりすぎると、光源基板積層体40の湾曲によって生じる光源基板積層体40の上面とスペーサ部材50の底面との隙間の大きさが許容範囲を超えて大きくなり、好ましくない。そのため、スペーサ部材50の壁部51の交差部51aに設けられる曲部55のピッチpx、pyは、100mm以下であることが好ましい。
図21は、第8変形例のスペーサ部材50の曲部55の構成を示す斜視図である。第8変形例の曲部55は、壁部51の縦方向の厚さ(つまり、ベース部30及び照度分布調整板60が対向する方向に沿った厚さ)が曲部55以外の部分よりも薄い交差部51aに設けられた肉薄部555となっている。このように、本開示のスペーサ部材50の曲部55は、壁部51の交差部51aに設けられた肉薄部555として構成されたものであってもよい。
図21に示されている例では、交差部51aの肉薄部555は、交差部51aの底面(つまり、ベース部30側の面)に形成された切欠きによって形成されている。しかし、本開示の交差部51aの肉薄部555の形態はこれに限定されず、壁部51の交差部51aの頂面(つまり、照度分布調整板60側の面)の切欠きによって形成されたものでもよく、また、壁部51の交差部51aの頂面及び底面の切欠きによって形成されたものでもよい。しかし、光学特性に与える影響の観点から、交差部51aの肉薄部555は、壁部51の交差部51aの底面の切欠きによって形成されたものであることが好ましい。
交差部51aの肉薄部555の厚さ(つまり、縦方向の長さ)は、スペーサ部材50が曲部55において必要な角度で屈曲又は湾曲することができるように設定される。一例として、スペーサ部材50の壁部51の幅及び高さがそれぞれ2mm及び2mmの場合に、交差部51aの肉薄部553の厚さを0.5mmとすることが考えられる。
交差部51aの肉薄部555の形成方法は特に限定されない。交差部51aの肉薄部555は、肉薄部555を反映した金型を用いて、射出成形によるスペーサ部材50の成形と同時に形成されたものであってもよいし、肉薄部555のないスペーサ部材50を成形した後に、切削加工又はレーザ加工などにより形成されたものであってもよい。
図22は、第9変形例のスペーサ部材50の曲部55の構成を示す正面図である。第9変形例の曲部55は、壁部51の交差部51aの入隅部に形成された切欠部556、すなわち、1つの開口52を画成する2つの非交差部51bの当該開口52を向く側面が接続する部分に形成された切欠部556を有している。図22に示されている例では、4つの非交差部51bが接続する交差部51aにおいては、4つの入隅部のそれぞれに切欠部556が設けられている。このように、本開示のスペーサ部材50の曲部55は、壁部51の交差部51aの入隅部のそれぞれに形成された切欠部556を有するものであってもよい。
第9変形例のスペーサ部材50は、切欠部556が形成された交差部51aと非交差部51bとの接続部分における壁部51の幅が小さくなっており、スペーサ部材50が当該接続部分において屈曲することができるようになっている。第9変形例のスペーサ部材50は、可能な屈曲の程度は比較的小さいが、面光源装置20の光学特性に与える影響が小さいという利点を有している。
図22に示されている例では、切欠部556は、正面視において円形形状に形成されているが、本開示の切欠部556は、これに限定されない。切欠部556の形状及び大きさは、スペーサ部材50が曲部55において必要な角度で屈曲することができるように設定される。一例として、スペーサ部材50の壁部51の幅及び高さがそれぞれ2mm及び2mmの場合に、正面視において(つまり、Z方向から見て)円形形状の切欠部556を、壁部51の交差部51aと非交差部51bとの接続部分における幅が0.5mmになるように形成することが考えられる。
切欠部556の形成方法は特に限定されない。切欠部556は、切欠部556を反映した金型を用いて、射出成形によるスペーサ部材50の成形と同時に形成されたものであってもよいし、切欠部556のないスペーサ部材50を成形した後に、切削加工又はレーザ加工などにより形成されたものであってもよい。
図23は、第10変形例のスペーサ部材50の曲部55の構成を示す斜視図である。第10変形例の曲部55は、スペーサ部材50の壁部51の曲部55以外の部分を構成する材料よりも可撓性を有する材料からなる可撓性部材554により構成されている。このように、本開示のスペーサ部材50の曲部55は、壁部51の交差部51aに設けられた可撓性部材554により構成されたものであってもよい。
本開示の可撓性部材554の材料は、スペーサ部材50の壁部51の曲部55以外の部分を構成する材料よりも可撓性を有し、スペーサ部材50を必要な角度で屈曲又は湾曲させることができるものであればよく、特に限定されない。一例として、可撓性部材554は、シリコーンゴム、ウレタンゴム又はクロロプレンゴムなどからなるものとすることが考えられる。
図24は、第11変形例のスペーサ部材50を概略的に示す斜視図である。第11変形例のスペーサ部材50は、壁部51の交差部51aに設けられた曲部55と、壁部51の非交差部51bに設けられた曲部55と、を有している。このように、本開示のスペーサ部材50は、壁部51の交差部51aに設けられた曲部55と、壁部51の非交差部51bに設けられた曲部55と、を有するものであってもよい。
図25は、第12変形例のスペーサ部材50の曲部55の構成を示す斜視図である。図26は、第12変形例のスペーサ部材50の曲部55の構成を示す分解斜視図である。
第12変形例のスペーサ部材50は、Y方向に配列されX方向に延びる複数の壁部51を有する第1スペーサ構成部材50aと、第1スペーサ構成部材50aの上に積層され、X方向に配列されY方向に延びる複数の壁部51を有する第2スペーサ構成部材50bと、を有している。第1スペーサ構成部材50aの壁部51の頂面(つまり、第2スペーサ構成部材50b側の面)における第2スペーサ構成部材50bの壁部51と交差する領域には、壁部51を横切る切欠きにより形成された第1凹部557aが設けられている。第2スペーサ構成部材50bの壁部51の底面(つまり、第1スペーサ構成部材50a側の面)における第1スペーサ構成部材50aの壁部51と交差する領域には、壁部51を横切る切欠きにより形成された第2凹部557bが設けられている。
第1スペーサ構成部材50aの第1凹部557aと第2スペーサ構成部材50bの第2凹部557bとは、互いに係合している。より具体的には、第1スペーサ構成部材50aの第1凹部557aと第2スペーサ構成部材50bの第2凹部557bとは、互いに噛み合っている。第1凹部557a及び第2凹部557bが噛み合うことで、第1スペーサ構成部材50a及び第2スペーサ構成部材50bのX方向及びY方向への自由な相対移動が規制される。これにより、第1スペーサ構成部材50aの頂面と第2スペーサ構成部材50bの頂面とが同一の面内に含まれるようになっている。
また、第1スペーサ構成部材50aの第1凹部557aの深さと第2スペーサ構成部材50bの第2凹部557bの深さとの和は、スペーサ部材50の壁部51の高さより大きくなっている。そのため、係合している第1スペーサ構成部材50aの第1凹部557aと第2スペーサ構成部材50bの第2凹部557bとの間に間隙が生じている。この間隙により、第1スペーサ構成部材50a及び第2スペーサ構成部材50bは、壁部51の厚さが薄くなっている第1凹部557a及び第2凹部557bが設けられた領域において屈曲することができるようになっている。図示された例では、第1スペーサ構成部材50aの第1凹部557aと第2スペーサ構成部材50bの第2凹部557bとは、ともに、スペーサ50の壁部51の高さの2分の1よりも深く形成されており、スペーサ部材50が曲部においてX方向及びY方向により曲がりやすくなっている。
図27は、第13変形例のスペーサ部材50の構成を示す斜視図である。第13変形例のスペーサ部材50は、1つの開口52のみを有する複数の第3スペーサ構成部材50cが、X方向及びY方向に配列されたものである。そして、互いに隣接する第3スペーサ構成部材50cの間の領域がスペーサ部材50の曲部55となっている。
図27に示されている例では、第3スペーサ構成部材50cは、1つの開口52のみを有するものであるが、本開示の第3スペーサ構成部材50cは、これに限定されず、2×2の4つの開口を有するもの、1×2の2つの開口を有するもの又は3×3の9つの開口を有するものなど、任意の個数の開口を有するものであってもよい。つまり、第3スペーサ構成部材50cは、X方向に配列されY方向に延びる複数の壁部51と、Y方向に配列されX方向に延びる複数の壁部51と、を有するものであればよい。ただし、前述の壁部51の非交差部51b又は交差部51aに設けられる曲部55のピッチpx、pyの問題と同様、第3スペーサ構成部材50cの正面視における長辺の長さが大きくなりすぎると、光源基板積層体40の湾曲によって生じる光源基板積層体40の上面とスペーサ部材50の底面との隙間の大きさが許容範囲を超えて大きくなり、好ましくない。そのため、第3スペーサ構成部材50cの長辺の長さは、100mm以下であることが好ましい。
また、図27に示されている例では、それぞれの第3スペーサ構成部材50cは、互いに、可撓性を有する接着剤層558を介して接続されている。つまり、第13変形例のスペーサ部材50の曲部55は、接着剤層558により構成されている。しかし、本開示のスペーサ部材50は、接着剤層558を有するものでなくてもよい。また、接着剤層558を構成する材料は、特に限定されず、スペーサ部材50を必要な程度に屈曲させることのできる可撓性を有するものであればよい。一例として、接着剤層558は、合成ゴム系接着剤又はシリコーン接着剤などからなるものとすることが考えられる。
図28は、第14変形例のスペーサ部材50の構成を示す斜視図である。図29は、第14変形例のスペーサ部材50の構成を示す分解斜視図である。第14変形例のスペーサ部材50は、正面視おいて(つまり、ベース部30及び照度分布調整板60が対向する方向からの観察において)同一形状を有し、つまり、互いに重なる共通の形状を有し、且つ、縦方向(つまり、ベース部30及び照度分布調整板60が対向する方向)に積層された複数の第4スペーサ構成部材50dを有するものである。
第14変形例のスペーサ部材50を構成する第4スペーサ構成部材50dは、スペーサ部材50よりも低い高さを有していることから、つまり、全体的に薄いものとなっていることから、XY平面に平行な直線を軸として屈曲しやすくなっている。さらに、それぞれの第4スペーサ構成部材50dは、接着層などを介さずに直接積層されており、それぞれが独立して水平方向に移動することが可能となっている。これにより、複数の第4スペーサ構成部材50dが積層されて構成された第14変形例のスペーサ部材50は、全体として、光源基板積層体40の湾曲への追随性が優れたものとなっている。
図28及び図29に示されている例では、4つの第4スペーサ構成部材50dが積層されているが、本開示のスペーサ部材50は、これに限定されず、3枚以下又は5枚以上の第4スペーサ構成部材50dを積層したものであってもよい。
図30は、本実施形態の高さ調整部材36を有するベース部30を示す縦断面図であり、図2のH−H線に沿った断面を示すものである。なお、図30においては、理解を容易にするために、ベース部材35の湾曲の程度を実際よりもかなり誇張して示している。
高さ調整部材36は、光源基板積層体40とベース部材35との間に配置され、光源基板積層体40を平坦にする部材である。高さ調整部材36は、光源基板積層体40と接する領域の縦方向(つまり、光源基板積層体40及び照度分布調整板60が対向する方向)における位置のばらつきを、ベース部材35の光源基板積層体40側の面の縦方向における位置のばらつきよりも、緩和させるように構成されている。高さ調整部材36は、より好ましくは、同一の平面内において光源基板積層体40のベース部材35側の面と接するように構成される。この高さ調整部材36により、ベース部材35が湾曲していたとしても、ベース部材35の湾曲に光源基板積層体40を追随させないようにすることができる。
図30に示されている例では、高さ調整部材36は、ベース部材35の上面(つまり、光源基板積層体40側の面)に塗布又は配置された硬化性樹脂361によって構成されている。硬化性樹脂361によって高さ調整部材36を構成する場合、ベース部材35の湾曲を光源基板積層体40に追随させないようにするために、硬化性樹脂361は、ベース部材35の上面に一定値以上の厚みで塗布又は配置されている必要がある。本開示の発明者らは、研究の結果、硬化後の硬化性樹脂361の厚み(つまり、光源基板積層体40及び照度分布調整板60が対向する方向における厚み)の平均値が0.5mm以上となるように硬化性樹脂361を塗布又は配置すれば、光源基板積層体40のベース部材35の湾曲への追随を効果的に抑えられることを見出した。そのため、高さ調整部材36を構成する硬化性樹脂361の厚みの平均値は、0.5mm以上であることが好ましい。
なお、硬化性樹脂361の厚みの平均値は、硬化性樹脂361が塗布された面の全面にわたって、50mm×50mmの領域毎に1つ以上の測定点において厚みの測定を行い、その測定値の平均値として算出するものとする。
硬化性樹脂361からなる高さ調整部材36の具体的な形成方法は、第1工程として、ベース部材35の上面に硬化性樹脂361を塗布又は配置し、第2工程として、塗布又は配置された硬化性樹脂361の上面を、ガラス板を接触させることにより、水平にならし、第3工程として、硬化性樹脂361を硬化させ、第4工程として、硬化した硬化性樹脂361の上に光源基板積層体40を配置する、というものである。硬化性樹脂361は、ベース部材35の上面に塗布又は配置した後に硬化させることができるものであればよく、熱硬化性樹脂又は紫外線硬化性樹脂など任意の硬化性樹脂を用いることができる。一例として、ファインキュアーMU−99(三洋化成工業)などを硬化性樹脂361として用いることが考えられる。
図31は、第15変形例の高さ調整部材36を有するベース部30を示す分解縦断面図であり、図2のH−H線に沿った断面を示すものである。なお、図31においては、理解を容易にするために、ベース部材35の湾曲の程度を実際よりもかなり誇張して示している。
第15変形例の高さ調整部材36は、下面(つまり、ベース部材35側)がベース部材35の上面(つまり、光源基板積層体40側の面)の湾曲に追随する形状を有し、上面(つまり、光源基板積層体40側の面)のうちの少なくとも一部が同一の平面内において光源基板積層体40の下面(つまり、ベース部材35側の面)と接する形状を有する補正部材362によって構成されている。補正部材362として、リブ状、格子状又は板状など任意の形態の部材を用いることができる。
図32は、第16変形例の高さ調整部材36を有するベース部30を示す縦断面図であり、図2のH−H線に沿った断面を示すものである。なお、図32においては、理解を容易にするために、ベース部材35の湾曲の程度を実際よりもかなり誇張して示している。
第16変形例の高さ調整部材36は、ベース部材35にして保持された複数の調整ねじ363を有している。それぞれの調整ねじ363は、ベース部材35を下面から上面へ向かって貫通し、もしくは途中まで差し込まれ、且つ光源基板積層体40側への突出長さを調整可能にベース部材35に保持されている。それぞれの調整ねじ363は、独立して、ベース部材35の上面から突出する部分の長さを調整できるようになっており、全ての調整ねじ363の頂面又は頂点が同一の平面内に位置するように調整されている。
以上に説明してきた本実施形態の面光源装置によれは、光源基板積層体40と照度分布調整板60との間の距離の面内均一性が向上し、輝度の面内均一性に優れたものとなる。
なお、上述した実施形態及び変形例に対して様々な変更を加えた他の変形例に対しても本発明を適用することが可能であり、そのような実施形態及び変形例の組み合わせに対しても本発明を適用することが可能である。例えば、スペーサ部材50の曲部55の構成のいずれかと、高さ調整部材36の構成のいずれかと、を適宜組み合わせて用いることができる。
本実施形態のベース部30は、ベース部材35及び光源基板積層体40を有するものであるが、本開示の実施形態のベース部30は、これに限定されず、複数の光源22を支持するものであればよい。また、本実施形態の照度分布調整板60は、少なくとも光源からの光の照度の面内分布を調整するものであればよい。
10 表示装置
15 表示パネル
15a 表示面
20 面光源装置
20a 出光面
30 ベース部
35 ベース部材
36 高さ調整部材
361 硬化性樹脂
362 補正部材
363 調整ねじ
40 光源基板積層体
41 基板
42 配線層
43 レジスト層
44 光反射層
45 導電接続層
50 スペーサ部材
51 壁部
51a 交差部
51b 非交差部
51A 外周壁部
51B 区画壁部
52 開口
55 曲部
551 切欠溝
552 切込み
553 肉薄部(非交差部)
554 可撓性部材
555 肉薄部(交差部)
556 切欠部(入隅部)
557a 第1凹部
557b 第2凹部
558 接着剤層
60 第1光学部材、照度分布調整板
61 基材
62 光透過孔
70 第2光学部材
71 拡散板
72 第1光学シート
73 第2光学シート

Claims (20)

  1. 複数の光源を有するベース部と、
    前記ベース部に対向して配置された照度分布調整板と、
    前記ベース部と前記照度分布調整板との間に配置されたスペーサ部材と、を備え、
    前記スペーサ部材は、前記ベース部及び前記照度分布調整板が対向する方向に非平行な直線を軸として屈曲又は湾曲する曲部を有している
    面光源装置。
  2. 請求項1に記載の面光源装置であって、
    前記スペーサ部材は、第1方向に配列され前記第1方向と交差する第2方向に延びる複数の壁部と、前記第2方向に配列され前記第1方向に延びる複数の壁部と、を有し、
    前記壁部は、2方向に延びる前記壁部が交差する交差部と、各交差部の間に位置する非交差部と、を有し、
    前記曲部は、前記壁部の前記非交差部に設けられている
    面光源装置。
  3. 請求項2に記載の面光源装置であって、
    前記曲部は、前記壁部の前記照度分布調整板側の面及び前記ベース部側の面の少なくとも一方に設けられた切欠溝を有する
    面光源装置。
  4. 請求項3に記載の面光源装置であって、
    前記切欠溝は、前記ベース部及び前記照度分布調整板が対向する方向からの観察において、前記光源から直接に前記切欠溝に到達する光の進行方向から傾いた方向に向かって前記壁部を横切るように形成されている
    面光源装置。
  5. 請求項2に記載の面光源装置であって、
    前記曲部は、前記壁部の前記照度分布調整板側の面及び前記ベース部側の面の少なくとも一方に設けられた切込みを有する
    面光源装置。
  6. 請求項2に記載の面光源装置であって、
    前記曲部は、前記ベース部及び前記照度分布調整板が対向する方向に沿った厚さが前記スペーサ部材の前記曲部以外の部分よりも薄い肉薄部により構成されている
    面光源装置。
  7. 請求項2に記載の面光源装置であって、
    前記曲部は、前記壁部の前記曲部以外の部分を構成する材料よりも可撓性を有する材料からなる可撓性部材により構成されている
    面光源装置。
  8. 請求項1に記載の面光源装置であって、
    前記スペーサ部材は、第1方向に配列され前記第1方向と交差する第2方向に延びる複数の壁部と、前記第2方向に配列され前記第1方向に延びる複数の壁部と、を有し、
    前記壁部は、前記第2方向に延びる前記壁部が交差する交差部と、各交差部の間に位置する非交差部と、を有し、
    前記曲部は、前記壁部の前記交差部に設けられている
    面光源装置。
  9. 請求項8に記載の面光源装置であって、
    前記曲部は、前記ベース部及び前記照度分布調整板が対向する方向に沿った厚さが前記スペーサ部材の前記曲部以外の部分よりも薄い肉薄部により構成されている
    面光源装置。
  10. 請求項8に記載の面光源装置であって、
    前記曲部は、前記壁部の前記交差部の入隅部に形成された切欠部を有している
    面光源装置。
  11. 請求項8に記載の面光源装置であって、
    前記曲部は、前記壁部の前記曲部以外の部分を構成する材料よりも可撓性を有する材料からなる可撓性部材により構成されている
    面光源装置。
  12. 請求項8に記載の面光源装置であって、
    前記スペーサ部材は、前記第2方向に配列され前記第1方向に延びる複数の壁部を有する第1スペーサ構成部材と、前記第1スペーサ構成部材に積層され、前記第1方向に配列され前記第2方向に延びる複数の壁部を有する第2スペーサ構成部材と、を有し、
    前記第1スペーサ構成部材は、前記第1スペーサ構成部材の前記壁部の前記第2スペーサ構成部材側となる面における前記第2スペーサ構成部材の前記壁部と交差する領域に、第1凹部を有し、
    前記第2スペーサ構成部材は、前記第2スペーサ構成部材の前記壁部の前記第1スペーサ構成部材側となる面における前記第1スペーサ構成部材の前記壁部と交差する領域に、第2凹部を有し、
    前記第1凹部と前記第2凹部とは、お互いに噛み合っており、
    第1凹部の深さと第2凹部の深さとの和が前記壁部の高さより大きい
    面光源装置。
  13. 請求項1に記載の面光源装置であって、
    前記スペーサ部材は、第1方向に配列され前記第1方向と交差する第2方向に延びる複数の壁部と、前記第2方向に配列され前記第1方向に延びる複数の壁部と、を有する複数の第3スペーサ構成部材を有し、
    前記第3スペーサ構成部材は、長辺の長さが100mm以下であり、
    複数の前記第3スペーサ構成部材は、前記第1方向及び前記第2方向に配列されており、
    互いに隣接する前記第3スペーサ構成部材の間の領域が前記曲部となっている
    面光源装置。
  14. 複数の光源を有するベース部と、
    前記ベース部に対向して配置された照度分布調整板と、
    前記ベース部と前記照度分布調整板との間に配置されたスペーサ部材と、を備え、
    前記スペーサ部材は、前記ベース部及び前記照度分布調整板が対向する方向からの観察において互いに重なる共通の形状を有し且つ前記ベース部及び前記照度分布調整板が対向する方向に積層された複数の第4スペーサ構成部材を有する
    面光源装置。
  15. 複数の光源を有する光源基板積層体と、
    前記光源基板積層体を支持するベース部材と、
    前記光源基板積層体に対向して配置された照度分布調整板と、
    前記光源基板積層体と前記照度分布調整板との間に配置されたスペーサ部材と、
    前記光源基板積層体と前記ベース部材との間に配置され、前記光源基板積層体と接する領域の前記光源基板積層体及び前記照度分布調整板が対向する方向における位置のばらつきを、前記ベース部材の前記光源基板積層体側の面の前記光源基板積層体及び前記照度分布調整板が対向する方向における位置のばらつきよりも、緩和させるように構成された高さ調整部材と、
    を備える
    面光源装置。
  16. 請求項15に記載の面光源装置であって、
    前記高さ調整部材は、前記ベース部材の前記光源基板積層体側の面に配置された硬化性樹脂によって構成され、
    前記硬化性樹脂の前記光源基板積層体及び前記照度分布調整板が対向する方向における厚みの平均値は、0.5mm以上である
    面光源装置。
  17. 請求項15に記載の面光源装置であって、
    前記高さ調整部材は、前記ベース部材側の面が前記ベース部材の前記光源基板積層体側の面の湾曲に追随する形状を有し、前記光源基板積層体側の面のうちの少なくとも一部が同一の平面内において前記光源基板積層体の前記ベース部材側の面と接する形状を有する補正部材として構成されている
    面光源装置。
  18. 請求項15に記載の面光源装置であって、
    前記高さ調整部材は、前記ベース部材に分散して保持された複数の調整ねじを有し、
    前記調整ねじは、前記ベース部材を貫通し、もしくは途中まで差し込まれ、且つ、前記光源基板積層体側への突出長さを調整可能に前記ベース部材に保持されている
    面光源装置。
  19. 請求項1から18のいずれか1つに記載の面光源装置であって、
    面状の光を出射する出光面を有し、
    前記出光面の長辺の長さが200mm以上である
    面光源装置。
  20. 請求項1から19のいずれか1つに記載の面光源装置と、前記面光源装置の前記照度分布調整板と対向して配置された表示パネルと、を有する、表示装置。
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