JP2020119136A - 異常検出システム - Google Patents

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【課題】評価対象機器の動作の異常を、手間なく、適切かつより早期に検出することができる、よりシンプルでより安価な異常検出システムを提供する。【解決手段】異常検出装置は、評価対象機器の動作状態に応じて変化する評価対象機器の所定個所の物理量を検出する動作状態検出手段からの検出信号または物理量を取り込み、取得した物理量を時刻に対応させて記憶する記憶手段と、取込時刻よりも前の第1所定期間の間である基準期間に対応する物理量の平均μと標準偏差σとを算出する評価量算出手段と、nを2.0以上の値として、取込時刻に対応する物理量である評価物理量が、μ±nσの範囲から外れているか否かに基づいて、評価対象機器の動作が異常であるか否かを判定する判定手段とを有し、基準期間は、取込時刻から前の第1所定期間の間ではなく、取込時刻から第2所定期間だけ前の時刻を基準時刻として当該基準時刻から前の第1所定期間の間である。【選択図】図3

Description

本発明は、内燃機関等の評価対象機器の動作状態が異常であるか否かを検出する異常検出システムに関する。
例えば内燃機関を搭載した車両を量産する場合、量産前の試作期間にて、試作機である内燃機関等の評価対象機器を種々の評価動作パターンで動作させて種々の評価(試験)が行われている。この場合の試作機は、量産品でなく一品ものであるので、非常に手間と時間とコストがかかっているとともに、壊れてしまった場合は新たな試作機の作成に時間とコストがかかり評価が遅れてしまうので、評価動作中に異常が検出された場合、壊れる前に速やかに動作を停止させることが望まれている。
例えば特許文献1の焼付き兆候判定装置では、内燃機関を評価対象機器として、各気筒への燃料噴射量の補正度合いを比較し、補正度合いが他の気筒に比べて所定値以上異なる気筒があることが検出された場合、クランク軸受に焼付きの兆候があると判定している。
また特許文献2の異常診断システムでは、監視対象物(この場合、再使用型宇宙機用エンジン)のシミュレーションモデルを作成し、監視対象物の運転状態における内部状態量を計測して実測値を抽出し、監視対象物の運転状態と同一の制御入力値をシミュレーションモデルに入力して予測値を算出している。そして、実測値と予測値との差分からマハラノビス距離を求め、マハラノビス距離に基づいて監視対象物の運転状態が異常であるか否かを診断している。
特開2017−155712号公報 特開2016−151909号公報
特許文献1に記載の焼付き兆候判定装置では、補正度合いが他の気筒に比べて所定値以上異なる気筒があることを検出するので、評価対象機器の動作状態に応じた、適切な判定用閾値を設定しなければならない。つまり、評価対象機器に対する種々の評価動作パターンのそれぞれに対して、明らかに異常であることを検出可能な判定用閾値(異常でないにもかかわらず動作を止めると評価が遅れてしまう)、かつ、評価対象機器が破壊に至らないように早期に異常を検出できる判定用閾値を、実験等にて求めて設定しなければならないので、非常に手間がかかる。また、例えば評価対象機器の調整等にて任意の動作状態とした場合等、予め想定されていない任意の動作状態で動作させる場合では、適切な評価用閾値を予め設定することができないので、適切な異常判定を行うことができない。
また特許文献2に記載の異常診断システムでは、シミュレーションモデルの精度と、シミュレーションモデルに制御入力値を入力して予測値を算出するコンピュータの精度及び処理速度と、が非常に重要となる。従って、高精度で複雑なシミュレーションモデルの作成に手間がかかるとともに、高速・高精度の処理能力を有する非常に高価なコンピュータが必要となる点で、あまり好ましくない。
本発明は、このような点に鑑みて創案されたものであり、評価対象機器の動作の異常を、手間なく、適切かつより早期に検出することができる、よりシンプルでより安価な異常検出システムを提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明の第1の発明は、評価対象機器の動作の異常を検出する異常検出システムであって、前記評価対象機器の動作状態に応じて変化する前記評価対象機器の所定個所の物理量を検出する動作状態検出手段からの検出信号、または前記検出信号に基づいた前記物理量、を取り込む異常検出装置を有し、前記異常検出装置は、取り込んだ前記動作状態検出手段からの前記検出信号に基づいた前記物理量、または取り込んだ前記物理量、を時刻に対応させて記憶する記憶手段と、前記検出信号または前記物理量を取り込んだ時刻である取込時刻よりも前の第1所定期間の間である基準期間の間に対応する前記物理量の平均であるμと標準偏差であるσとを算出する評価量算出手段と、nを2.0以上の値として、前記取込時刻に対応する前記物理量である評価物理量が、μ±nσの範囲から外れているか否かに基づいて、前記評価対象機器の動作が異常であるか否かを判定する判定手段と、を有し、前記基準期間は、前記取込時刻から前の前記第1所定期間の間ではなく、前記取込時刻から第2所定期間だけ前の時刻を基準時刻として当該基準時刻から前の前記第1所定期間の間である、異常検出システムである。
次に、本発明の第2の発明は、上記第1の発明に係る異常検出システムであって、前記nの値は、3.0に設定されている、異常検出システムである。
次に、本発明の第3の発明は、上記第1の発明または第2の発明に係る異常検出システムであって、前記異常検出装置は、前記評価物理量が、前記μ±nσの範囲から複数回連続して外れた場合に、前記評価対象機器の動作が異常であると判定する、異常検出システムである。
次に、本発明の第4の発明は、上記第1の発明〜第3の発明のいずれか1つに係る異常検出システムであって、予め設定された評価動作パターンに基づいて前記評価対象機器を動作させて前記評価対象機器の動作の評価を行う評価期間では、前記異常検出装置、あるいは、前記異常検出装置とは別体とされた評価装置が、少なくとも、前記評価物理量を取得して、前記評価動作パターンに応じて予め設定されている評価閾値を、前記評価物理量が超えたか否かあるいは下回ったか否か、に基づいて前記評価対象機器の動作が異常であるか否かを判定し、前記評価期間ではない期間であって予め設定された前記評価動作パターンがなく前記評価対象機器の調整を含む動作をさせる期間である非評価期間では、前記異常検出装置が、前記記憶手段を用いて前記物理量を時刻に対応させて記憶し、前記評価量算出手段を用いて前記平均であるμと前記標準偏差であるσを算出し、前記判定手段を用いて前記評価対象機器の動作が異常であるか否かを判定する、異常検出システムである。
次に、本発明の第5の発明は、上記第1の発明〜第4の発明のいずれか1つに係る異常検出システムであって、前記異常検出装置は、前記評価対象機器の動作が異常であると判定した場合、前記評価対象機器の動作を停止させる、異常検出システムである。
次に、本発明の第6の発明は、上記第1の発明〜第5の発明のいずれか1つに係る異常検出システムであって、前記評価対象機器は、内燃機関であり、前記物理量は、前記内燃機関の前記所定個所における、圧力、流量、温度、燃料噴射量、トルク、回転数、の少なくとも1つである、異常検出システムである。
第1の発明では、検出した物理量を時刻に対応させて記憶し、基準期間の間に検出された物理量から平均μと標準偏差σを求めるので、予め評価閾値を決めておく必要がなく、手間がかからない。また、μ±nσ(nは2.0以上の値)の範囲を外れているか否かに基づいて異常を判定するので、確率・統計学に基づいた適切な異常判定を行うことができる。さらに、基準期間を、取込時刻から前の第1所定期間の間ではなく、取込時刻よりも第2所定期間だけ前の時刻を基準時刻として、当該基準時刻から前の第1所定期間としている。例えば、評価対象機器の動作が安定的に推移している際の物理量に対して、異常が発生して物理量に変動が生じた場合、変動している取込時刻の物理量を含む平均μと標準偏差σから求めたμ±nσと比較するよりも、変動が発生する少し前の安定状態の物理量の平均μと標準偏差σから求めたμ±nσと比較したほうが、より早期に異常を検出することができる。また、検出信号や物理量の取り込み、平均μと標準偏差σの算出等は、一般的なパーソナルコンピュータ等にて充分処理可能であり、よりシンプルかつより安価に異常検出システムを実現することができる。
第2の発明では、n=3.0の値に設定しているので、検出した物理量が正規分布であれば、検出した物理量はμ±3σの範囲内に99.73%の確率で収まるはずである。従って、この範囲を外れた場合、異常である確率は非常に高いと考えられるので、適切に異常を検出することができる。
第3の発明によれば、ノイズ等に起因する誤判定を適切に回避することができる。
第4の発明によれば、評価対象機器を、どのような動作状態にして動作させるか、予測できない非評価期間であっても、予め異常判定用の評価閾値を決めておく必要がないので、手間なく、適切に異常判定を行うことができる。
第5の発明によれば、動作中に発生した異常によって評価対象機器が破損することを適切に回避できる。
第6の発明によれば、内燃機関の動作の異常を、吸気管や排気管の内部の圧力、吸気や排気の流量、冷却用クーラントや排気ガスの温度、インジェクタからの燃料噴射量、クランクシャフトのトルク、クランクシャフトの回転数等の物理量から、適切に検出することができる。
評価対象機器と評価システム(異常検出システムを含む)の例を説明する図である。 異常検出装置が有する制御手段、記憶手段、評価量算出手段、判定手段、を説明する図である。 異常検出装置の制御手段の処理手順を説明するフローチャートである。 評価対象機器を内燃機関、検出する物理量をクランクシャフトのトルク、内燃機関の回転数を一定、とした場合において、クランクシャフトのベアリングに焼付き(異常)が発生した場合のトルク低下の例を説明する図である。 図4における時刻ta〜時刻tbの拡大図であり、本願の異常検出タイミングと従来の異常検出タイミングとの差の例を説明する図である。
以下に本明細書の開示技術である「異常検出システム」を実施するための形態を、図面を用いて説明する。本実施の形態の説明では、内燃機関(この場合、ディーゼルエンジン)を評価対象機器とした場合の例で説明する。
●[評価対象機器100と評価システム1との接続状態(図1)と、異常検出装置30の構成(図2)]
図1の例では、評価対象機器100は、内燃機関110と、内燃機関110を制御する制御装置120と、を有しており、評価システム1は、制御盤10(評価装置に相当)と、制御装置用評価装置20(評価装置に相当)と、異常検出装置30と、中継装置40と、を有している。そして異常検出システムは、異常検出装置30、または異常検出装置30と制御盤10(と中継装置40)、または異常検出装置30と制御装置用評価装置20、にて構成されている。つまり、評価システム1は、異常検出システムを兼ねている。
内燃機関110には、内燃機関110の動作状態に応じて変化する当該内燃機関110の各所定個所の物理量を検出する種々の動作状態検出手段が設けられている。また内燃機関110には、各気筒に燃料を噴射するインジェクタや、種々の電動モータやバルブ等、内燃機関110を運転するための種々のアクチュエータが設けられている。内燃機関110に設けられた種々の動作状態検出手段からの検出信号は、経路K11にて制御装置120に取り込まれる。また例えば、内燃機関110には、経路K24にて制御盤10から、アクセルペダル駆動信号が入力され、当該アクセルペダル駆動信号に基づいて、内燃機関110に設けられたアクセルペダルが動作される。
例えば内燃機関110のクランクシャフトの周囲には、クランクシャフトの回転数と回転角度位置を検出する回転センサ112や、クランクシャフトのトルクを検出するトルクセンサ111等が設けられている。また例えば内燃機関110の吸気管には、吸気管内の圧力を検出する圧力センサや、吸気の流量を検出する流量センサや、吸気の温度を検出する吸気温度センサ等が設けられている。また例えば内燃機関110のウォータジャケットには、冷却用クーラントの温度を検出するクーラント温度センサが設けられている。また例えば内燃機関110の排気管には、排気管内の圧力を検出する圧力センサや、排気の温度を検出する排気温度センサ113等が設けられている。図1の例では、トルクセンサ111、回転センサ112、排気温度センサ113からの検出信号は、経路K14にて制御盤10に取り込まれるとともに、経路K15にて異常検出装置30に取り込まれている。なお、制御盤10にて取り込む検出信号、異常検出装置30にて取り込む検出信号は、トルクセンサ111、回転センサ112、排気温度センサ113からの検出信号に限定されるものではない。制御盤10にて検出が必要な検出信号は経路K14にて制御盤10に取り込まれ、異常検出装置30にて検出が必要な検出信号は経路K15にて異常検出装置30に取り込まれる。
制御装置120は、いわゆるエンジンコントロールコンピュータであり、制御装置120には、内燃機関110に設けられた上記の動作状態検出手段からの検出信号が経路K11から入力されている。経路K11は、内燃機関110に設けられている動作状態検出手段からの検出信号を制御装置120が取り込む経路である。制御装置120は、経路K11から入力された検出信号に基づいて内燃機関110の動作状態を把握し、インジェクタから噴射するべき燃料噴射量を算出し、算出した燃料噴射量を、所定タイミングで各気筒に噴射するように、経路K21にて制御信号を出力する。経路K21には、インジェクタの制御信号の他にも、種々のアクチュエータを制御するための制御信号が含まれている。なお制御装置120は、自身がインジェクタから噴射した燃料噴射量(物理量の1つ)を認識することができる。また制御装置120は、経路K33にて制御盤10から停止指令信号が入力された場合、インジェクタからの燃料噴射を停止して内燃機関110の運転(動作)を停止させる。
制御盤10は制御手段としてCPUを有しており、制御盤10には、経路K14にて種々の動作状態検出手段からの検出信号が入力され、中継装置40から経路K32にて停止指令信号が入力される。なお停止指令信号は、異常検出装置30が、内燃機関110の動作に異常が発生したと判断した場合に、異常検出装置30から経路K31にて出力される。制御盤10は、経路K32から停止指令信号が入力された場合、あるいは、制御盤10自身が内燃機関110の動作に異常が発生したと判断した場合、経路K33にて停止指令信号を制御装置120に出力する。
異常検出装置30とは別体とされた制御盤10(評価装置に相当)には、予め設定された種々の評価動作パターンが記憶されており、内燃機関110を評価動作パターンで動作させるための出力を、経路K24から内燃機関110に出力する。例えば内燃機関110を所定回転数で長時間運転する耐久試験用の評価動作パターンでは、当該所定回転数とするためのアクセルペダル開度に応じたアクセルペダル駆動信号や、所定回転数を指示する指令信号等を、経路K24から出力する。
例えば内燃機関110を、5000[rpm](一定回転数)にて上記の耐久試験用の評価動作パターンで動作させる場合、制御盤10は、内燃機関110が5000[rpm]で動作するように、経路K24からアクセルペダル駆動信号を出力する。なお、制御盤10には、評価動作パターンに応じた評価閾値が予め設定されており、経路K14を介して取得した物理量が、評価閾値を超えた(あるいは下回った)場合に、内燃機関110の動作が異常であると判定する、パターン判定処理を実行する。例えば、回転数5000[rpm]の一定回転数での評価動作パターンの場合、評価閾値が例えば4800[rpm]に設定されており、制御盤10は、経路K14から取得した検出信号に基づいた物理量(この場合、クランクシャフトの回転数)が評価閾値を下回った場合、内燃機関110の動作に異常が発生した、と判定する。
制御装置用評価装置20は制御手段としてCPUを有しており、制御装置用評価装置20には、制御装置120から経路K12にて種々の情報が入力されている。制御装置用評価装置20は、内燃機関110の各所定個所の物理量と、制御装置120の動作状態を確認するための種々の情報を、経路K12を介して制御装置120から取り込むことができる。また制御装置用評価装置20は、経路K12を介して取り込んだ内燃機関110の各所定個所の物理量を、経路K13を介して異常検出装置30に出力する。
異常検出装置30は、制御手段31(図2参照)としてCPUを有しており、経路K16と中継装置40と経路K17を介して、制御盤10から、内燃機関110の各所定個所の物理量を取り込むことができる。また異常検出装置30は、経路K13を介して、制御装置用評価装置20から、内燃機関110の各所定個所の物理量を取り込むことができる。また異常検出装置30は、経路K15を介して、種々の動作状態検出手段からの検出信号を取り込み、各検出信号に基づいて、内燃機関110の各所定個所の物理量を取得することができる。異常検出装置30の制御手段31(図2参照)は、自身の記憶手段32(図2参照)に記憶されている変換情報に基づいて経路K15から取得した各検出信号を物理量に変換することで、内燃機関110の各所定個所の物理量を取得することができる。なお異常検出装置30の制御手段31(図2参照)は、後述するように、取得した物理量を時刻に対応させて記憶手段32(図2参照)に記憶する。例えば記憶手段32は、HDD(Hard Disk Drive)である。なお図2に示すように、異常検出装置30の制御手段31は、評価量算出手段33と判定手段34を有しているが、評価量算出手段33と判定手段34については後述する。
また異常検出装置30は、後述する異常判定処理を行って、内燃機関110の動作が異常であるか否かを判定し、異常と判定した場合、経路K31と中継装置40と経路K32を介して制御盤10に停止指令信号を出力する。
中継装置40は、経路K16を介して制御盤10から出力された種々の情報を、経路K17を介して異常検出装置30へ出力するように情報の伝達を中継し、経路K31を介して異常検出装置30から入力された停止指令信号を、経路K32を介して制御盤10へ出力するように停止指令信号の伝達を中継する。なお中継装置40は、警報手段41(例えば、警報ランプや警報ブザー等)を有しており、経路K31を介して停止指令信号が入力されると、警報手段41から警報を出力する。
従来より、制御盤10には、上述したように、種々の評価動作パターンが記憶されており、各評価動作パターンに対して監視する物理量と当該物理量の評価閾値が設定されている。そして制御盤10は、内燃機関110を評価動作パターンで動作させて評価をする『評価期間』では、内燃機関110を評価動作パターンで動作させながら、監視するべき内燃機関110の物理量を取得する。そして制御盤10は、取得した物理量が評価閾値を超えた(または下回った)場合に、内燃機関110の動作に異常が発生したと判定して経路K33を介して停止指令信号を出力する、パターン判定処理を行う。
しかし、内燃機関110の調整、接続状態の確認、制御盤10や制御装置用評価装置20の調整、接続状態の確認等を行う場合、上記の評価動作パターンで動作させず、作業者が、任意の動作状態で内燃機関110を動作させる場合がある。この場合の期間は、上記の『評価期間』ではない期間であって、予め設定された評価動作パターンがなく、内燃機関110の調整を含む動作をさせる期間であり、本実施の形態では、この場合の期間を『非評価期間』と呼ぶ。この『非評価期間』では、上記のように内燃機関110を任意の動作状態で動作させるため、『評価期間』のように予め評価閾値を設定しておくことができない。つまり、従来では、『非評価期間』では内燃機関110の動作の異常を検出することができなかったため、『非評価期間』に内燃機関110の動作に異常が発生した場合、作業者が当該異常に気付かず、内燃機関110を壊してしまう可能性があった。本実施の形態にて説明する異常検出装置30は、『非評価期間』において、以降に説明する異常判定処理を行うことで、『非評価期間』であっても、内燃機関110の異常を、適切かつより早期に検出することが可能であり、内燃機関110を壊してしまうことを回避できる。
●[異常検出装置30の制御手段31の処理手順(図3)と、異常検出の例(図4、図5)]
以下、異常検出装置30制御手段31の処理手順(図3に示すフローチャート)の各ステップの処理を、順に説明する。図3に示すフローチャートの処理は、所定タイミング(例えば数[ms]〜数100[ms]等の所定時間間隔)で起動される。異常検出装置30の制御手段31は、図3に示す処理が起動されると、ステップS010へと処理を進める。以下、異常検出装置30の制御手段31を、「制御手段31」と記載する。なお図3に示す異常判定処理は、『非評価期間』に実行される。
ステップS010にて制御手段31は、経路K15から(現在の)検出信号を取り込み、取り込んだ検出信号に基づいて各物理量に換算することで、内燃機関110の各所定個所の物理量を取得する。例えば異常検出装置30は、トルクセンサ111からの検出信号をトルク[N・m]に換算し、回転センサ112からの検出信号を回転数[rpm]に換算し、排気温度センサ113からの検出信号を排気温度[℃]に換算する。または、異常検出装置30は、経路K16と中継装置40と経路K17を介して制御盤10から種々の物理量を取得し、経路K13を介して制御装置用評価装置20から種々の物理量を取得する。そして制御手段31は、ステップS015へ処理を進める。
ステップS015にて制御手段31は、取得したそれぞれの物理量を現在時刻(取込時刻)に対応させて記憶手段32に記憶し、ステップS020へ処理を進める。
ステップS020にて制御手段31は、現在時刻(取込時刻)から第2所定期間だけ前の時刻を基準時刻として(基準時刻の位置を起点として)、基準時刻から前の第1所定期間の間(基準期間に相当)の複数の物理量を、記憶手段から読み出して、ステップS025へ処理を進める。例えば、対象物理量としてトルクが設定され、第2所定期間が400[ms]、第1所定期間が5000[ms]に設定されている場合、制御手段31は、現在時刻(取込時刻)から400[ms]だけ前を基準時刻として、基準時刻から5000[ms]の間に時刻が対応付けられているトルクを読み出す。この場合、現在時刻(取込時刻)−400[ms]の時刻から、現在時刻(取込時刻)−5400[ms]の時刻、が対応付けられているトルクを読み出す。
ステップS025にて制御手段31は、読み出した複数の物理量を用いて、平均μと、標準偏差σと、を算出し、ステップS030へ処理を進める。なお、平均μと標準偏差σの算出には、既存の算出式を用いて算出すればよいので、算出式の詳細については省略する。また、5000[ms]程度の間に検出した物理量の数ならば、汎用のパーソナルコンピュータ等にとって、平均μと標準偏差σの算出は、それほど大きな負荷ではない。つまり、汎用の(一般的な)パーソナルコンピュータ等でも充分処理可能であり、高速・高精度な処理能力を有する特別なコンピュータを必要としない。なお、上記のステップS020、S025の処理を実行している制御手段31が、図2に示す評価量算出手段33に相当している。
ステップS030にて制御手段31は、ステップS010にて取得した現在時刻(取込時刻)の物理量である評価物理量が、μ±nσの範囲内にあるか否かを判定する。なお、nは2.0以上の値であり、任意に設定することができる。例えばn=3.0の値に設定されている場合、制御手段31は、評価物理量が、μ±3.0σの範囲内にあるか否かを判定し、範囲内にある場合(Yes)はステップS040に処理を進め、範囲から外れる場合(No)はステップS060に処理を進める。
後述するが、この場合の平均μ、標準偏差σは、現在時刻(取込時刻)から前の第1所定期間の間の物理量から求めた値ではなく、現在時刻(取込時刻)から第2所定期間だけ前の時刻を基準時刻として、当該基準時刻から前の第1所定期間の間の物理量から求めた値である点が特徴である。例えば、内燃機関110の動作が安定的に推移している際の物理量に対して、異常が発生して物理量に変動が生じた場合、変動している現在時刻(取込時刻)の物理量を含む平均μと標準偏差σから求めたμ±nσと現在の物理量を比較するよりも、変動が発生する少し前の安定状態の物理量の平均μと標準偏差σから求めたμ±nσと現在の物理量と比較したほうが、より早期に異常を検出することができる。
ステップS040に処理を進めた場合、制御手段31は、仮正常カウンタをカウントアップし、仮異常カウンタをクリア(初期化)して、ステップS045に処理を進める。
ステップS045にて制御手段31は、仮正常カウンタが2以上であるか否かを判定し、仮正常カウンタが2以上である場合(Yes)はステップS050へ処理を進め、仮正常カウンタが2未満である場合(No)は処理を終了する。この例では、制御手段31にて、2回連続して評価物理量がμ±nσの範囲内にあるか否かを判定させているが、連続回数は「2」以上の値であればよく、「2」に限定されるものではない。制御手段31は、複数回連続して評価物理量がμ±nσの範囲内にあった場合、内燃機関110の動作は正常である、と判定する。
ステップS050に処理を進めた場合、制御手段31は、異常確定フラグをOFFにセットして、経路K31からの停止指令信号の出力を停止し、処理を終了する。
ステップS060に処理を進めた場合、制御手段31は、仮異常カウンタをカウントアップし、仮正常カウンタをクリア(初期化)して、ステップS065に処理を進める。
ステップS065にて制御手段31は、仮異常カウンタが2以上であるか否かを判定し、仮異常カウンタが2以上である場合(Yes)はステップS070へ処理を進め、仮異常カウンタが2未満である場合(No)は処理を終了する。この例では、制御手段31にて、2回連続して評価物理量がμ±nσの範囲を外れているか否かを判定させているが、連続回数は「2」以上の値であればよく、「2」に限定されるものではない。制御手段31は、複数回連続して評価物理量がμ±nσの範囲を外れた場合、内燃機関110の動作は異常である、と判定する。
ステップS070に処理を進めた場合、制御手段31は、異常確定フラグをONにセットして、経路K31からの停止指令信号の出力を実施し、処理を終了する。なお、上記のステップS030〜S070の処理を実行している制御手段31が、図2に示す判定手段34に相当している。
●[内燃機関110の動作に異常が発生した例と、異常検出の動作の例(図4、図5)]
次に、図4及び図5を用いて、評価対象機器を内燃機関110、検出する物理量をクランクシャフトのトルク、内燃機関110のクランクシャフトの回転数を一定、とした『非評価期間』において、クランクシャフトのベアリングに焼付き(異常)が発生した場合のトルクの変動の例と、異常検出装置30の異常検出動作の例について説明する。
図4は、上記の『非評価期間』にて、クランクシャフトの回転数を一定にして内燃機関110を動作させている際、正常な動作であれば、クランクシャフトのトルクが安定的に維持されるべきところ、クランクシャフトのベアリングに焼付きが発生し、トルクの低下が発生した状態の例を示している。この場合、最初のトルクの低下現象が発生した時刻ta〜時刻tbにて異常を検出し、速やかに内燃機関の運転を停止することが望ましい。従来は、内燃機関110を任意の動作状態にして調整等を行う『非評価期間』では、適切な評価用閾値を予め設定することができないので、制御盤10等で異常を検出することができず、作業者が異常に気付くまで、内燃機関110を停止させることができなかった。このような場合、異常が発生していることに作業者が気付くことが遅れると、内燃機関110が壊れてしまう可能性がある。
図5は、図4における時刻ta〜時刻tbの拡大図である。なお図5の例は、異常検出装置30が図3に示す処理を実行する時間間隔S=200[ms]、第1所定期間T1=2000[ms]、第2所定期間T2=400[ms]に設定した場合の例を示している。また図5では、V、μ、μ+3σ、μ−3σ、は以下示すとおりである。
V=評価物理量(検出した物理量)
μ=現在時刻(取込時刻)を基準時刻として当該基準時刻から前の第1所定期間T1内の物理量の平均(従来の算出方法にて求めたμに相当)
μ+3σ=現在時刻(取込時刻)を基準時刻として当該基準時刻から前の第1所定期間T1内の物理量から求めた値(従来の算出方法にて求めたμ+3σ)
μ−3σ=現在時刻(取込時刻)を基準時刻として当該基準時刻から前の第1所定期間T1内の物理量から求めた値(従来の算出方法にて求めたμ−3σ)
図5に示す例は、時刻ta〜時刻t[i−1]では、ほぼ安定的に推移していたトルクが、時刻t[i]から低下しはじめている。時刻t[i]では、評価物理量V[i]が、前回の評価物理量V[i−1]に対して、比較的大きく落ち込んでいる。
[従来の一般的な異常検出]
従来の一般的な異常検出では、例えば現在時刻(取込時刻)が時刻t[i]の場合、時刻t[i]にて検出した評価物理量V[i]と比較するμ±3σを、以下のようにして求めて異常を判定している。従来の一般的な異常検出では、第2所定期間T2の概念が無く、第2所定期間T2=0(ゼロ)としている。
(1)時刻t[i]から(時刻t[i]を起点として)前の第1所定期間T1(この例では、2000[ms]であり、時刻t[i]〜時刻t[i−10])の間に対応する評価物理量V[i]〜V[i−10]を抽出する。
(2)抽出した評価物理量V[i]〜V[i−10]を用いて、平均μ[i]、標準偏差σ[i]を算出し、μ[i]+3σ[i]とμ[i]−3σ[i]を算出する。
(3)評価物理量V[i]が、μ[i]+3σ[i]とμ[i]−3σ[i]の範囲から外れた場合に異常と判定する。
図5の例では、μ[i]+3σ[i]とμ[i]−3σ[i]は、変動が発生している評価物理量V[i]を含んでおり、評価物理量V[i]はμ[i]+3σ[i]とμ[i]−3σ[i]の範囲に収まってしまっている。なお図5の例では、時刻t[i+4]における評価物理量V[i+4]から、μ[i+4]+3σ[i+4]とμ[i+4]−3σ[i+4]の範囲から外れている。従って、従来では時刻t[i+4]にて異常が発生したと判定していた。
[本実施の形態の異常検出]
これに対して本実施の形態の異常検出装置30は、例えば現在時刻(取込時刻)が時刻t[i]の場合、時刻t[i]にて検出した評価物理量V[i]と比較するμ±3σを、以下のようにして求めて異常を判定している点が特徴である。
(1)時刻t[i]から第2所定期間T2[i](この例では、400[ms])だけ前の時刻である時刻t[i−2]を基準時刻として(時刻t[i−2]を起点として)、当該基準時刻から前の第1所定期間T1[i](この例では、2000[ms]であり、時刻t[i−2]〜時刻t[i−12])の間(基準期間に相当)の評価物理量V[i−2]〜V[i−12]を抽出する。
(2)抽出した評価物理量V[i−2]〜V[i−12]を用いて、平均μ[i−2]、標準偏差σ[i−2]を算出し、μ[i−2]+3σ[i−2]とμ[i−2]−3σ[i−2]を算出する。
(3)評価物理量V[i]が、μ[i−2]+3σ[i−2]とμ[i−2]−3σ[i−2]の範囲から外れているか否かを判定する。
(4)2回連続して評価物理量Vが、μ±3σの範囲から外れた場合に異常と判定する。
図5の例に示すように、本実施の形態の異常検出装置30は、トルク変動(トルクの低下)が始まった評価物理量V[i]が、トルク変動が発生する前のほぼ安定状態のμ[i−2]+3σ[i−2]とμ[i−2]−3σ[i−2]の範囲から外れているか否かを判定する。従って異常検出装置30は、評価物理量V[i]が、μ[i−2]+3σ[i−2]とμ[i−2]−3σ[i−2]の範囲から外れている、と適切に判定することができる。なお、μ[i−2]、σ[i−2]は、現在時刻(取込時刻)である時刻t[i]から第2所定期間T2[i]だけ前の時刻t[i−2]から第1所定期間T1[i]の間の評価物理量V[i−2]〜V[i−12]を用いて算出されている。
同様に、異常検出装置30は、時刻t[i+1]にて検出した評価物理量V[i+1]が、μ[i−1]+3σ[i−1]とμ[i−1]−3σ[i−1]の範囲から外れている、と適切に判定することができる。なお、μ[i−1]、σ[i−1]は、現在時刻(取込時刻)である時刻t[i+1]から第2所定期間T2[i+1]だけ前の時刻t[i−1]から第1所定期間T1[i+1]の間の評価物理量V[i−1]〜V[i−11]を用いて算出されている。従って、2回連続して評価物理量Vがμ±3σの範囲を外れた際に異常と判定する場合、異常検出装置30は、時刻t[i+1]にて異常が発生したと判定することができる。すなわち、従来よりも、より早期に異常を検出することができる。そして異常を検出した場合、停止指令信号を出力して、速やかに評価対象機器の動作を停止させることができるので、評価対象機器を壊してしまうことを回避できる。
本発明の異常検出システムは、本実施の形態で説明した構成、構造、外観、処理手順等に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の変更、追加、削除が可能である。
本実施の形態の説明では、評価対象機器を内燃機関、検出する物理量をトルク、回転数、温度等、にした例を説明したが、評価対象機器は内燃機関に限定されず、種々の機器を評価対象機器とすることができる。また、検出する物理量も、評価対象機器の動作の異常の検出に必要な物理量であれば、トルク、回転数、温度等に限定されるものではなく、圧力、流量、燃料噴射量等、種々の物理量を検出するようにしてもよい。また異常検出装置の物理量の取得は、動作状態検出手段からの検出信号から取得してもよいし、制御盤や制御装置用評価装置から物理量を取得してもよい。
また、本実施の形態の説明に用いた数値は一例であり、この数値に限定されるものではない。本実施の形態の説明では、第2所定期間T2=400[ms]に設定した例で説明したが、第2所定期間T2は、ゼロ(0[ms])でなければよい。第1所定期間T1、第2所定期間T2は、評価対象機器や物理量等に応じて、適宜設定される。
また本実施の形態では、μ±nσにおいてn=3.0の値に設定した場合の例を説明したが、nは3.0の値に限定されるものではなく、2.0以上の値であれば、小数、有理数、無理数等どのような値であってもよい。また本実施の形態の説明では、評価物理量がμ±nσの範囲から2回以上連続して外れた場合に、評価対象機器の動作に異常が発生したと判定させたが、2回に限定されず、複数回連続して外れた場合に異常と判定するようにしてもよい。
また本実施の形態の説明では、『評価期間』の際のパターン判定処理を制御盤にて行う例を説明したが、当該パターン判定処理を異常検出装置で行ってもよい。また本実施の形態の説明では、『非評価期間』の場合に異常検出装置にて図3に示す異常判定処理を行う例を説明したが、『評価期間』の場合に、パターン判定処理と並行させて、異常検出装置を用いて図3に示す異常判定処理を行うようにしてもよい。
また本実施の形態の説明では、異常と判定した場合、内燃機関を速やかに停止させる例を説明したが、異常と判定した際、まずアイドリング状態で所定時間運転した後、停止させるようにしてもよい。
1 評価システム(異常検出システム)
10 制御盤(評価装置)
20 制御装置用評価装置(評価装置)
30 異常検出装置
31 制御手段
32 記憶手段
33 評価量算出手段
34 判定手段
40 中継装置
41 警報手段
100 評価対象機器
110 内燃機関(評価対象機器)
111 トルクセンサ(動作状態検出手段)
112 回転センサ(動作状態検出手段)
113 排気温度センサ(動作状態検出手段)
120 制御装置
K11、K12、K13、K14、K15、K16、K17 経路
K21、K24、K31、K32、K33 経路
T1[i]、T1[i+1] 第1所定期間
T2[i]、T2[i+1] 第2所定期間
V 評価物理量
μ 平均
σ 標準偏差

Claims (6)

  1. 評価対象機器の動作の異常を検出する異常検出システムであって、
    前記評価対象機器の動作状態に応じて変化する前記評価対象機器の所定個所の物理量を検出する動作状態検出手段からの検出信号、または前記検出信号に基づいた前記物理量、を取り込む異常検出装置を有し、
    前記異常検出装置は、
    取り込んだ前記動作状態検出手段からの前記検出信号に基づいた前記物理量、または取り込んだ前記物理量、を時刻に対応させて記憶する記憶手段と、
    前記検出信号または前記物理量を取り込んだ時刻である取込時刻よりも前の第1所定期間の間である基準期間の間に対応する前記物理量の平均であるμと標準偏差であるσとを算出する評価量算出手段と、
    nを2.0以上の値として、前記取込時刻に対応する前記物理量である評価物理量が、μ±nσの範囲から外れているか否かに基づいて、前記評価対象機器の動作が異常であるか否かを判定する判定手段と、
    を有し、
    前記基準期間は、
    前記取込時刻から前の前記第1所定期間の間ではなく、
    前記取込時刻から第2所定期間だけ前の時刻を基準時刻として当該基準時刻から前の前記第1所定期間の間である、
    異常検出システム。
  2. 請求項1に記載の異常検出システムであって、
    前記nの値は、3.0に設定されている、
    異常検出システム。
  3. 請求項1または2に記載の異常検出システムであって、
    前記異常検出装置は、
    前記評価物理量が、前記μ±nσの範囲から複数回連続して外れた場合に、前記評価対象機器の動作が異常であると判定する、
    異常検出システム。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の異常検出システムであって、
    予め設定された評価動作パターンに基づいて前記評価対象機器を動作させて前記評価対象機器の動作の評価を行う評価期間では、
    前記異常検出装置、あるいは、前記異常検出装置とは別体とされた評価装置が、
    少なくとも、前記評価物理量を取得して、前記評価動作パターンに応じて予め設定されている評価閾値を、前記評価物理量が超えたか否かあるいは下回ったか否か、に基づいて前記評価対象機器の動作が異常であるか否かを判定し、
    前記評価期間ではない期間であって予め設定された前記評価動作パターンがなく前記評価対象機器の調整を含む動作をさせる期間である非評価期間では、
    前記異常検出装置が、
    前記記憶手段を用いて前記物理量を時刻に対応させて記憶し、
    前記評価量算出手段を用いて前記平均であるμと前記標準偏差であるσを算出し、
    前記判定手段を用いて前記評価対象機器の動作が異常であるか否かを判定する、
    異常検出システム。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の異常検出システムであって、
    前記異常検出装置は、
    前記評価対象機器の動作が異常であると判定した場合、前記評価対象機器の動作を停止させる、
    異常検出システム。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の異常検出システムであって、
    前記評価対象機器は、内燃機関であり、
    前記物理量は、前記内燃機関の前記所定個所における、圧力、流量、温度、燃料噴射量、トルク、回転数、の少なくとも1つである、
    異常検出システム。

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