JP2020118699A - 電子機器、較正制御方法及びプログラム - Google Patents
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Abstract
Description
地磁気センサと、
角速度センサと、
前記角速度センサが出力する角速度データに基づいて、前記地磁気センサがより正確な地磁気データを出力できるように、前記地磁気センサの出力誤差の較正を行う較正手段と、を備える電子機器であって、
前記角速度センサのオン/オフ制御を行う制御手段と、
前記地磁気センサの較正が必要であるか否かを判定する判定手段と、
を有し、
前記制御手段は、前記判定手段が前記地磁気センサの較正が必要ではないと判定した場合に、前記角速度センサをオフするように制御することを特徴とする。
[第1実施形態]
[構成]
図1は、本発明の一実施形態である電子機器1の概略図である。
図1に示すように、本実施形態の電子機器1は、腕時計型の装置(スマートウォッチ等)として構成されている。また、電子機器1は、後述するように、地磁気センサを備えており、周辺の磁場の影響によるオフセットを較正するためのキャリブレーションを実行する。このとき、電子機器1は、ジャイロセンサを用いた高速なキャリブレーションを実行可能であると共に、ジャイロセンサを効率的に使用したキャリブレーションを実行する。
電子機器1は、図2に示すように、CPU(Central Processing Unit)11と、ROM(Read Only Memory)12と、RAM(Random Access Memory)13と、バス14と、入出力インターフェース15と、GPS部16と、センサ部17と、撮像部18と、入力部19と、出力部20と、記憶部21と、通信部22と、ドライブ23と、を備えている。
フォーカスレンズは、イメージセンサの受光面に被写体像を結像させるレンズである。ズームレンズは、焦点距離を一定の範囲で自在に変化させるレンズである。
撮像部18にはまた、必要に応じて、焦点、露出、ホワイトバランス等の設定パラメータを調整する周辺回路が設けられる。
光電変換素子は、例えばCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)型の光電変換素子等から構成される。光電変換素子には、光学レンズ部から被写体像が入射される。そこで、光電変換素子は、被写体像を光電変換(撮像)して画像信号を一定時間蓄積し、蓄積した画像信号をアナログ信号としてAFEに順次供給する。
AFEは、このアナログの画像信号に対して、A/D(Analog/Digital)変換処理等の各種信号処理を実行する。各種信号処理によって、デジタル信号が生成され、撮像部18の出力信号として出力される。
このような撮像部18の出力信号を撮像画像のデータとして、CPU11や図示しない画像処理部等に適宜供給される。
出力部20は、ディスプレイやスピーカ等で構成され、画像や音声を出力する。
本実施形態においては、画像やアイコン等を表示するディスプレイとなる出力部20にタッチやスワイプ等の入力操作可能な入力部19が重畳的に配置されて、インターフェースとなるタッチパネルを構成する。
キャリブレーション制御処理とは、電子機器1において、ジャイロセンサを用いた高速なキャリブレーションを、ジャイロセンサをより効率的に使用して実行する一連の処理をいう。
例えば、キャリブレーション実行判定部51は、電子機器1で実行される動作に基づいてキャリブレーションが必要であるか否かを判定するための第1判定条件を判定する。第1判定条件として、例えば、ユーザが電子コンパスのアプリケーションを起動したか否か、ユーザが地磁気センサ17aのキャリブレーションを指示する入力を行ったか否か(またはキャリブレーションのための操作(8の字を描く操作等)を行ったか否か)、電子機器1において特定の行動が検出されたか否か等を判定する。なお、特定の行動とは、例えば、歩行、充電の終了、ユーザによる電子機器1の視認動作(腕の持ち上げ動作)、電子機器1を腕から取り外す動作等である。ユーザによる電子機器1の視認動作については、キャリブレーションが必要な場合に、電子機器1がバイブレーションを発生させることにより、ユーザの視認動作を促すこと等が可能である。
第1判定条件によれば、ユーザの活動(アプリケーションの利用、キャリブレーションの指示、特定の行動を行う等)からキャリブレーションを実行することが適切であると推定されるタイミングで、地磁気センサ17aのキャリブレーションを実行することができる。
第2判定条件によれば、電子機器1における地磁気の検出精度からキャリブレーションを実行することが適切であると推定されるタイミングで、地磁気センサ17aのキャリブレーションを実行することが可能となる。
例えば、キャリブレーション実行部52は、キャリブレーション実行判定部51によって、地磁気センサ17aを用いるアプリケーション以外の機能(角速度データに基づく所定情報を取得する角速度情報利用部55)によってジャイロセンサ17bがオンされていない、かつ、第1判定条件が充足されていると判定された場合に、ジャイロセンサ制御部53に対してジャイロセンサ17bをオンさせる指示を出力し、ジャイロセンサ17bを用いた高速キャリブレーションを実行する。また、キャリブレーション実行部52は、高速キャリブレーションの実行中に、高速キャリブレーションの完了時間に設定されたタイムアウトが発生した場合、ジャイロセンサ制御部53に対してジャイロセンサ17bをオフさせる指示を出力し、高速キャリブレーションを中止して、ジャイロセンサ17bを用いない通常キャリブレーションを実行する。
表示制御部54は、キャリブレーション制御処理においてユーザに提示される各種情報を表示する。例えば、表示制御部54は、キャリブレーション実行判定部51によって第1判定条件が充足されていると判定された場合に、地磁気センサ17aのキャリブレーションをユーザに促す旨のメッセージ(「地磁気センサのキャリブレーションを実行してください」等)を表示する。また、表示制御部54は、地磁気センサ17aのキャリブレーションが完了した場合に、キャリブレーションが完了した旨のメッセージ(「地磁気センサのキャリブレーションが完了しました」等)や、高速キャリブレーションのタイムアウトが発生した場合に、通常のキャリブレーションが実行される旨(「高速キャリブレーションが実行できないため、通常のキャリブレーションを実行します」等)を表示する。
次に、動作を説明する。
[キャリブレーション制御処理]
図4は、電子機器1が実行するキャリブレーション制御処理の流れを説明するフローチャートである。
キャリブレーション制御処理は、電子機器1の電源投入と共に開始され、電子機器1の電源をオフする操作が行われた場合に終了する。
地磁気センサ17aを用いるアプリケーション以外の機能によってジャイロセンサ17bがオンされていない場合、ステップS1においてNOと判定されて、処理はステップS8に移行する。
一方、地磁気センサ17aを用いるアプリケーション以外の機能によってジャイロセンサ17bがオンされている場合、ステップS1においてYESと判定されて、処理はステップS2に移行する。
第1判定条件または第2判定条件が充足されている場合、ステップS2においてYESと判定されて、処理はステップS3に移行する。
一方、第1判定条件及び第2判定条件が充足されていない場合、ステップS2においてNOと判定されて、キャリブレーション制御処理が繰り返される。
ステップS4において、キャリブレーション実行部52は、高速キャリブレーションが完了したか否かを判定する。
高速キャリブレーションが完了していない場合、ステップS4においてNOと判定されて、処理はステップS5に移行する。
一方、高速キャリブレーションが完了している場合、ステップS4においてYESと判定されて、処理はステップS7に移行する。
高速キャリブレーションの完了時間に設定されたタイムアウトが発生していない場合、ステップS5においてNOと判定されて、処理はステップS4に移行する。
一方、高速キャリブレーションの完了時間に設定されたタイムアウトが発生している場合、ステップS5においてYESと判定されて、処理はステップS6に移行する。
ステップS6の後、キャリブレーション制御処理が繰り返される。
ステップS7において、キャリブレーション実行部52は、ジャイロセンサ17bをオンとしたまま、高速キャリブレーションを完了する。
ステップS7の後、キャリブレーション制御処理が繰り返される。
第1判定条件が充足されている場合、ステップS8においてYESと判定されて、処理はステップS9に移行する。
一方、第1判定条件が充足されていない場合、ステップS8においてNOと判定されて、キャリブレーション制御処理が繰り返される。
ステップS10において、キャリブレーション実行部52は、ステップS9においてオンされたジャイロセンサ17bを用いた高速キャリブレーションを開始する。
高速キャリブレーションが完了していない場合、ステップS11においてNOと判定されて、処理はステップS12に移行する。
一方、高速キャリブレーションが完了している場合、ステップS11においてYESと判定されて、処理はステップS15に移行する。
高速キャリブレーションの完了時間に設定されたタイムアウトが発生していない場合、ステップS12においてNOと判定されて、処理はステップS11に移行する。
一方、高速キャリブレーションの完了時間に設定されたタイムアウトが発生している場合、ステップS12においてYESと判定されて、処理はステップS13に移行する。
ステップS14において、キャリブレーション実行部52は、高速キャリブレーションを中止して、ジャイロセンサ17bを用いない通常キャリブレーションを実行する。
ステップS14の後、キャリブレーション制御処理が繰り返される。
ステップS16において、キャリブレーション実行部52は、高速キャリブレーションを完了する。
ステップS16の後、キャリブレーション制御処理が繰り返される。
なお、ステップS6,S7,S14,S16においてキャリブレーションが実行された後、電子機器1は、バックグラウンド処理等により、直前のキャリブレーションからの経過時間、直前のキャリブレーション地点からの移動距離、直前のキャリブレーション時からの累積的な姿勢変化量、または直前のキャリブレーション時点からの累積的な磁場変化量を計測する。
次に、キャリブレーション制御処理のステップS2及びステップS8で実行される第1判定処理について説明する。
図5は、電子機器1が実行する第1判定処理の流れを説明するフローチャートである。
ステップS21において、キャリブレーション実行判定部51は、ユーザが電子コンパスのアプリケーションを起動したか否かを判定する。
ユーザが電子コンパスのアプリケーションを起動した場合、ステップS21においてYESと判定されて、処理はステップS22に移行する。
一方、ユーザが電子コンパスのアプリケーションを起動していない場合、ステップS21においてNOと判定されて、処理はステップS23に移行する。
ステップS22の後、処理はキャリブレーション制御処理に戻る。
ステップS23において、キャリブレーション実行判定部51は、ユーザが地磁気センサ17aのキャリブレーションを指示する入力を行ったか否かを判定する。
ユーザが地磁気センサ17aのキャリブレーションを指示する入力を行った場合、ステップS23においてYESと判定されて、処理はステップS22に移行する。
一方、ユーザが地磁気センサ17aのキャリブレーションを指示する入力を行っていない場合、ステップS23においてNOと判定されて、処理はステップS24に移行する。
ユーザがキャリブレーションのための操作を行った場合、ステップS24においてYESと判定されて、処理はステップS22に移行する。
一方、ユーザがキャリブレーションのための操作を行っていない場合、ステップS24においてNOと判定されて、処理はステップS25に移行する。
ステップS25の後、処理はキャリブレーション制御処理に戻る。
次に、キャリブレーション制御処理のステップS2で実行される第2判定処理について説明する。
図6は、電子機器1が実行する第2判定処理の流れを説明するフローチャートである。
ステップS31において、キャリブレーション実行判定部51は、直前のキャリブレーションからの経過時間が予め定められた時間を超えたか否かを判定する。
直前のキャリブレーションからの経過時間が予め定められた時間(所定の閾値)を超えている場合、ステップS31においてYESと判定されて、処理はステップS32に移行する。
一方、直前のキャリブレーションからの経過時間が予め定められた時間を超えていない場合、ステップS31においてNOと判定されて、処理はステップS33に移行する。
ステップS32の後、処理はキャリブレーション制御処理に戻る。
ステップS33において、キャリブレーション実行判定部51は、直前のキャリブレーション時のキャリブレーション地点から現在位置までの移動距離が予め定められた距離(所定の閾値)を超えているか否かを判定する。
直前のキャリブレーション時のキャリブレーション地点から現在位置までの移動距離が予め定められた距離を超えている場合、ステップS33においてYESと判定されて、処理はステップS32に移行する。
一方、直前のキャリブレーション時のキャリブレーション地点から現在位置までの移動距離が予め定められた距離を超えていない場合、ステップS33においてNOと判定されて、処理はステップS34に移行する。
直前のキャリブレーション時の姿勢から現時点までの累積的な姿勢変化量が予め定められた変化量を超えている場合、ステップS34においてYESと判定されて、処理はステップS32に移行する。
一方、直前のキャリブレーション時の姿勢から現時点までの累積的な姿勢変化量が予め定められた変化量を超えていない場合、ステップS34においてNOと判定されて、処理はステップS35に移行する。
直前のキャリブレーション時点から現時点までの累積的な磁場変化量が予め定められた変化量を超えている場合、ステップS35においてYESと判定されて、処理はステップS32に移行する。
一方、直前のキャリブレーション時点から現時点までの累積的な磁場変化量が予め定められた変化量を超えていない場合、ステップS35においてNOと判定されて、処理はステップS36に移行する。
ステップS36において、キャリブレーション実行判定部51は、第2判定条件が充足されていないと判定する。
ステップS36の後、処理はキャリブレーション制御処理に戻る。
そのため、ジャイロセンサ17bをオンする期間をより減少させることができ、より低消費電力に地磁気センサ17aの高速キャリブレーションを行うことができる。
そのため、地磁気センサ17aを用いるアプリケーション以外の機能(角速度データに基づく所定情報を取得する角速度情報利用部55)によってジャイロセンサ17bがオンされているタイミングを利用して、より低消費電力に地磁気センサ17aの高速キャリブレーションを行うことができる。
即ち、電子機器1によれば、地磁気センサ17aのオフセットを較正するためのキャリブレーションにかかる消費電力の増大を抑制することが可能となる。
これにより、電子機器1においては、磁場環境の影響等により、高速キャリブレーションの完了が困難である場合に、無用に高速キャリブレーションが実行され、消費電力が増大することを抑制できる。
第1実施形態において、図4に示すキャリブレーション制御処理では、通常はキャリブレーションを実行することなく、高速キャリブレーションを実行する条件が充足された場合に高速キャリブレーションを実行し、高速キャリブレーションが完了しない場合に、通常キャリブレーションを実行するものとした。
これに対し、通常キャリブレーションを常時実行し、高速キャリブレーションを実行する条件が充足された場合に高速キャリブレーションを実行することが可能である。
本実施形態における電子機器1のハードウェア構成は、第1実施形態の図2に示すハードウェア構成と同様である。また、本実施形態における電子機器1の機能的構成は、キャリブレーション実行部52が通常キャリブレーションを常時実行する点で第1実施形態と異なっている。
以下、第1実施形態と異なる部分であるキャリブレーション制御処理について説明する。
図7は、第2実施形態において電子機器1が実行するキャリブレーション制御処理の流れを説明するフローチャートである。
キャリブレーション制御処理は、電子機器1の電源投入と共に開始され、電子機器1の電源をオフする操作が行われた場合に終了する。
ステップS42において、キャリブレーション実行判定部51は、第2判定処理を実行することにより、電子機器1における磁気の誤差の累積状況に基づいてキャリブレーションが必要であるか否かを判定するための第2判定条件が充足されているか否かを判定する。
第2判定条件が充足されていない場合、ステップS42においてNOと判定されて、処理はステップS41に移行する。
一方、第2判定条件が充足されている場合、ステップS42においてYESと判定されて、処理はステップS43に移行する。
地磁気センサ17aを用いるアプリケーション以外の機能によってジャイロセンサ17bがオンされていない場合、ステップS43においてNOと判定されて、処理はステップS48に移行する。
一方、地磁気センサ17aを用いるアプリケーション以外の機能によってジャイロセンサ17bがオンされている場合、ステップS43においてYESと判定されて、処理はステップS44に移行する。
ステップS45において、キャリブレーション実行部52は、高速キャリブレーションが完了したか否かを判定する。
高速キャリブレーションが完了していない場合、ステップS45においてNOと判定されて、処理はステップS46に移行する。
一方、高速キャリブレーションが完了している場合、ステップS45においてYESと判定されて、処理はステップS47に移行する。
高速キャリブレーションの完了時間に設定されたタイムアウトが発生していない場合、ステップS46においてNOと判定されて、処理はステップS45に移行する。
一方、高速キャリブレーションの完了時間に設定されたタイムアウトが発生している場合、ステップS46においてYESと判定されて、キャリブレーション制御処理が繰り返される。
ステップS47において、キャリブレーション実行部52は、ジャイロセンサ17bをオンとしたまま、高速キャリブレーションを完了する。
ステップS47の後、キャリブレーション制御処理が繰り返される。
第1判定条件が充足されている場合、ステップS48においてYESと判定されて、処理はステップS49に移行する。
一方、第1判定条件が充足されていない場合、ステップS48においてNOと判定されて、キャリブレーション制御処理が繰り返される。
ステップS50において、キャリブレーション実行部52は、ステップS49においてオンされたジャイロセンサ17bを用いた高速キャリブレーションを開始する。
高速キャリブレーションが完了していない場合、ステップS51においてNOと判定されて、処理はステップS52に移行する。
一方、高速キャリブレーションが完了している場合、ステップS51においてYESと判定されて、処理はステップS54に移行する。
高速キャリブレーションの完了時間に設定されたタイムアウトが発生していない場合、ステップS52においてNOと判定されて、処理はステップS51に移行する。
一方、高速キャリブレーションの完了時間に設定されたタイムアウトが発生している場合、ステップS52においてYESと判定されて、処理はステップS53に移行する。
ステップS53の後、キャリブレーション制御処理が繰り返される。
ステップS54において、キャリブレーション実行部52は、ジャイロセンサ制御部53に対してジャイロセンサ17bをオフさせる指示を出力する。これにより、ジャイロセンサ制御部53によって、ジャイロセンサ17bがオフされる。
ステップS55において、キャリブレーション実行部52は、高速キャリブレーションを完了する。
ステップS55の後、キャリブレーション制御処理が繰り返される。
したがって、通常時における地磁気センサ17aの精度の維持を図りつつ、必要な場合には高速キャリブレーションを実行して、迅速に地磁気センサ17aの精度を確保することが可能となる。
第1実施形態及び第2実施形態においては、地磁気センサ17aを用いるアプリケーション以外によってもジャイロセンサ17bが使用される場合に、高速キャリブレーションを実行する例について説明した。
本実施形態における電子機器1のハードウェア構成は、第1実施形態の図2に示すハードウェア構成と同様である。また、本実施形態における電子機器1の機能的構成は、キャリブレーション実行判定部51によってユーザの歩行または走行が検出され、第2判定条件が充足された場合に、一時的にジャイロセンサ17bをオンして高速キャリブレーションを実行する点で第1実施形態及び第2実施形態と異なっている。
以下、第1実施形態及び第2実施形態と異なる部分であるキャリブレーション制御処理について説明する。
図8は、第3実施形態において電子機器1が実行するキャリブレーション制御処理の流れを説明するフローチャートである。
キャリブレーション制御処理は、電子機器1の電源投入と共に開始され、電子機器1の電源をオフする操作が行われた場合に終了する。
ステップS62において、キャリブレーション実行判定部51は、ユーザの行動解析を行うことにより、ユーザが歩行または走行しているか否かを判定する。ユーザが歩行または走行しているか否かを判定する理由は、その動作を利用して効率的にキャリブレーションを実行することができるためである。なお、ここでは歩行または走行しているか否かを判定するものとするが、キャリブレーションの実行に利用できる動作であれば、歩行または走行以外の動作を判定することとしてもよい。
ユーザが歩行及び走行していない場合、ステップS62においてNOと判定されて、処理はステップS61に移行する。
一方、ユーザが歩行または走行している場合、ステップS62においてYESと判定されて、処理はステップS63に移行する。
第2判定条件が充足されていない場合、ステップS63においてNOと判定されて、処理はステップS61に移行する。
一方、第2判定条件が充足されている場合、ステップS63においてYESと判定されて、処理はステップS64に移行する。
なお、ステップS61におけるユーザが歩行または走行しているかの判定と、ステップS63における第2判定条件が充足されているか否かの判定とは、処理順序を逆にすることも可能である。
ステップS65において、キャリブレーション実行部52は、ステップS64においてオンされたジャイロセンサ17bを用いた高速キャリブレーションを開始する。
高速キャリブレーションが完了していない場合、ステップS66においてNOと判定されて、処理はステップS67に移行する。
一方、高速キャリブレーションが完了している場合、ステップS66においてYESと判定されて、処理はステップS69に移行する。
高速キャリブレーションの完了時間に設定されたタイムアウトが発生していない場合、ステップS67においてNOと判定されて、処理はステップS66に移行する。
一方、高速キャリブレーションの完了時間に設定されたタイムアウトが発生している場合、ステップS67においてYESと判定されて、処理はステップS68に移行する。
ステップS68の後、処理はステップS61に移行する。
ステップS69において、キャリブレーション実行部52は、高速キャリブレーションを完了する。
ステップS69の後、処理はステップS68に移行する。
なお、ステップS61,S68においてキャリブレーションが実行された後、電子機器1は、バックグラウンド処理等により、直前のキャリブレーションからの経過時間、直前のキャリブレーション地点からの移動距離、直前のキャリブレーション時からの累積的な姿勢変化量、または直前のキャリブレーション時点からの累積的な磁場変化量を計測する。
したがって、ジャイロセンサ17bをオンする期間をさらに減少させることができ、通常時における地磁気センサ17aの精度の維持を図りつつ、より低消費電力に地磁気センサ17aの高速キャリブレーションを行うことができる。
第3実施形態においては、通常キャリブレーションを常時実行し、ユーザが歩行または走行していると判定され、第2判定条件が充足された場合に、一時的にジャイロセンサ17bをオンして高速キャリブレーションを実行するものとした。
これに対し、通常は地磁気センサ17aをオフとし、通常キャリブレーションを行わない状態としながら、ユーザが歩行または走行していると判定された場合に地磁気センサ17aをオンとして通常キャリブレーションを実行し、さらに、第2判定条件が充足された場合に、ジャイロセンサ17bをオンして高速キャリブレーションを行うことが可能である。
本実施形態における電子機器1のハードウェア構成は、第1実施形態の図2に示すハードウェア構成と同様である。また、本実施形態における電子機器1の機能的構成は、地磁気センサ制御部56を備えている点、及び、キャリブレーション実行判定部51によってユーザが歩行または走行していると判定された場合に地磁気センサ17aをオンとして通常キャリブレーションを実行し、さらに、第2判定条件が充足された場合に、ジャイロセンサ17bをオンして高速キャリブレーションを行う点で第3実施形態と異なっている。
以下、第3実施形態と異なる部分である地磁気センサ制御部56の機能的構成及びキャリブレーション制御処理について説明する。
図9において、地磁気センサ制御部56以外の機能的構成は、第1実施形態における図3の機能的構成とほぼ同様である。
地磁気センサ制御部56は、キャリブレーション実行部52の指示に応じて、地磁気センサ17aをオンまたはオフする。
図10は、第4実施形態において電子機器1が実行するキャリブレーション制御処理の流れを説明するフローチャートである。
キャリブレーション制御処理は、電子機器1の電源投入と共に開始され、電子機器1の電源をオフする操作が行われた場合に終了する。
ユーザが歩行及び走行していない場合、ステップS71においてNOと判定されて、ステップS71の処理が繰り返される。
一方、ユーザが歩行または走行している場合、ステップS71においてYESと判定されて、処理はステップS72に移行する。
ステップS73において、キャリブレーション実行判定部51は、第2判定処理を実行することにより、電子機器1における磁気の誤差の累積状況に基づいてキャリブレーションが必要であるか否かを判定するための第2判定条件が充足されているか否かを判定する。
第2判定条件が充足されていない場合、ステップS73においてNOと判定されて、処理はステップS84に移行する。
一方、第2判定条件が充足されている場合、ステップS73においてYESと判定されて、処理はステップS74に移行する。
ステップS75において、キャリブレーション実行部52は、ステップS74においてオンされたジャイロセンサ17bを用いた高速キャリブレーションを開始する。
高速キャリブレーションが完了していない場合、ステップS76においてNOと判定されて、処理はステップS77に移行する。
一方、高速キャリブレーションが完了している場合、ステップS76においてYESと判定されて、処理はステップS78に移行する。
高速キャリブレーションの完了時間に設定されたタイムアウトが発生していない場合、ステップS77においてNOと判定されて、処理はステップS76に移行する。
一方、高速キャリブレーションの完了時間に設定されたタイムアウトが発生している場合、ステップS77においてYESと判定されて、処理はステップS79に移行する。
ステップS78の後、処理はステップS79に移行する。
ステップS79において、キャリブレーション実行部52は、ジャイロセンサ制御部53に対してジャイロセンサ17bをオフさせる指示を出力する。これにより、ジャイロセンサ制御部53によって、ジャイロセンサ17bがオフされる。
ステップS80において、キャリブレーション実行部52は、ジャイロセンサ17bを用いない通常キャリブレーションを実行する。これにより、高速キャリブレーションを試み、高速キャリブレーションが完了した場合及び高速キャリブレーションがタイムアウトとなった場合に、通常キャリブレーションが行われる状態に移行することができる。
通常キャリブレーションの完了時間に設定されたタイムアウトが発生していない場合、ステップS81においてNOと判定されて、処理はステップS82に移行する。
一方、通常キャリブレーションの完了時間に設定されたタイムアウトが発生している場合、ステップS81においてYESと判定されて、処理はステップS84に移行する。
ユーザが歩行及び走行していない場合、ステップS82においてNOと判定されて、処理はステップS81に移行する。
一方、ユーザが歩行または走行している場合、ステップS82においてYESと判定されて、処理はステップS83に移行する。
第2判定条件が充足されていない場合、ステップS83においてNOと判定されて、処理はステップS84に移行する。
一方、第2判定条件が充足されている場合、ステップS83においてYESと判定されて、処理はステップS74に移行する。
なお、ステップS82におけるユーザが歩行または走行しているか否かの判定と、ステップS83における第2判定条件が充足されているか否かの判定とは、処理順序を逆にすることも可能である。
ステップS85において、キャリブレーション実行部52は、地磁気センサ制御部56に対して地磁気センサ17aをオフさせる指示を出力する。これにより、地磁気センサ制御部56によって地磁気センサ17aがオフされる。
ステップS85の後、処理はステップS71に移行する。
したがって、地磁気センサ17a及びジャイロセンサ17bをオンする期間を減少させることができ、より低消費電力に地磁気センサ17aの高速キャリブレーションを行うことができる。
上述の各実施形態において、高速キャリブレーションの完了時間に設定されたタイムアウトが発生した場合に、通常キャリブレーションを実行するものとして説明したが、これに限られない。
例えば、高速キャリブレーションの完了時間に設定されたタイムアウトが発生した場合、通常キャリブレーションを行うことなく、この時点では、キャリブレーション実行部52がキャリブレーションを中止することとしてもよい。そして、キャリブレーション実行部52が、高速キャリブレーションの実行タイミングを調整し、予め設定された時間の後に高速キャリブレーションを再実行することとしてもよい。
これにより、磁場環境が不良であり、現在はキャリブレーションに適するタイミングではないと考えられる状況等において、高速キャリブレーションを実行可能な後のタイミングで、高速キャリブレーションを再実行することができる。
キャリブレーション実行部52は、ジャイロセンサ17bが出力する角速度データに基づいて、地磁気センサ17aがより正確な地磁気データを出力できるように、地磁気センサ17aの出力誤差の較正を行う。
ジャイロセンサ制御部53は、ジャイロセンサ17bのオン/オフ制御を行う。
キャリブレーション実行判定部51は、地磁気センサ17aの較正が必要であるか否かを判定する。
ジャイロセンサ制御部53は、キャリブレーション実行判定部51が地磁気センサ17aの較正が必要ではないと判定した場合に、ジャイロセンサ17bをオフするように制御する。
このような処理により、電子機器1においては、ジャイロセンサ17bを用いた地磁気センサ17aのキャリブレーションが完了した場合、ジャイロセンサ17bがオフされる。
そのため、ジャイロセンサ17bをオンする期間をより減少させることができ、より低消費電力にジャイロセンサ17bを用いた地磁気センサ17aのキャリブレーションを行うことができる。
即ち、電子機器1によれば、地磁気センサ17aのオフセットを較正するためのキャリブレーションにかかる消費電力の増大を抑制することが可能となる。
これにより、ジャイロセンサ17bが使用されていない場合にジャイロセンサ17bをオフとすることができ、消費電力の増大を抑制することができる。
角速度情報利用部55は、ジャイロセンサ17bを利用することで所定の情報を取得する。
ジャイロセンサ制御部53は、角速度情報利用部55により所定の情報を取得している間はジャイロセンサ17bをオンする。
キャリブレーション実行部52は、角速度情報利用部55により所定の情報を取得している間に、ジャイロセンサ17bが出力する角速度データを利用して地磁気センサ17aの出力誤差の較正を行う。
これにより、地磁気センサ17aを用いるアプリケーション以外の機能(角速度データに基づく所定情報を取得する角速度情報利用部55)によってジャイロセンサ17bがオンされているタイミングを利用して、より低消費電力にジャイロセンサ17bを用いた地磁気センサ17aのキャリブレーションを行うことができる。
これにより、ジャイロセンサ17bをオンする期間をより減少させることができ、より低消費電力に地磁気センサ17aの高速キャリブレーションを行うことができる。
これにより、地磁気センサ17aの精度が低下している場合あるいは電子機器1のユーザが地磁気センサ17aの出力誤差の較正に利用可能な動作を行っている場合に、ジャイロセンサ17bを用いて地磁気センサ17aの較正を行うことができる。
キャリブレーション実行部52は、キャリブレーション実行判定部51によって電子機器1のユーザが地磁気センサ17aの出力誤差の較正に利用可能な動作を行っていると判定された場合に、地磁気センサ17aの出力誤差の較正を行う。
これにより、ユーザの動作を利用して、効率的に地磁気センサ17aのキャリブレーションを実行することができる。
これにより、ユーザの行動を地磁気センサ17aのキャリブレーションに利用できる状況において、地磁気センサ17aの精度が低下している場合に、効率的に地磁気センサ17aのキャリブレーションを実行することができる。
キャリブレーション実行判定部51によって地磁気センサ17aの較正が必要であると判定された場合、ジャイロセンサ制御部53がジャイロセンサ17bをオンすると共にキャリブレーション実行部52が第1較正処理を実行し、キャリブレーション実行判定部51によって地磁気センサ17aの較正が必要であると判定された場合以外において、キャリブレーション実行部52が第2較正処理を実行する。
これにより、地磁気センサ17aの精度を維持しつつ、地磁気センサ17aのキャリブレーションが必要となっている場合に、より高速にキャリブレーションを実行することができる。
これにより、ジャイロセンサ17bをオンする期間を減少させることができ、通常時における地磁気センサ17aの精度の維持を図りつつ、より低消費電力に地磁気センサ17aの高速キャリブレーションを行うことができる。
ジャイロセンサ制御部53は、キャリブレーション実行部52が調整した較正タイミングに基づいて、ジャイロセンサ17bをオンオフするように制御する。
これにより、磁場環境が不良であり、現在はキャリブレーションに適するタイミングではないと考えられる状況等において、ジャイロセンサ17bを用いたキャリブレーションを実行可能な後のタイミングで、ジャイロセンサ17bを用いたキャリブレーションを再実行することができる。
これにより、電子機器1における磁気の誤差の累積状況に基づいてキャリブレーションが必要であるか否かを判定することができる。
キャリブレーション実行部52は、ジャイロセンサ17bが出力する角速度データに基づいて、地磁気センサ17aがより正確な地磁気データを出力できるように、地磁気センサ17aの出力誤差の較正を行う。
ジャイロセンサ制御部53は、ジャイロセンサ17bのオン/オフ制御を行う。
角速度情報利用部55は、ジャイロセンサ17bを利用することで所定の情報を取得する。
ジャイロセンサ制御部53は、角速度情報利用部55により所定の情報を取得している間はジャイロセンサ17bをオンする。
キャリブレーション実行部52は、角速度情報利用部55により所定の情報を取得している間に、ジャイロセンサ17bが出力する角速度データを利用して地磁気センサ17aの出力誤差の較正を行う。
これにより、地磁気センサ17aを用いるアプリケーション以外の機能(角速度データに基づく所定情報を取得する角速度情報利用部55)によってジャイロセンサ17bがオンされているタイミングを利用して、より低消費電力にジャイロセンサ17bを用いた地磁気センサ17aのキャリブレーションを行うことができる。
これにより、電子機器1における地磁気センサ17aのキャリブレーションが必要な状況において、より迅速に高速キャリブレーションを行うことができる。
さらに、キャリブレーション制御処理のステップS2において、第1判定条件及び第2判定条件の一方のみを判定することも可能であり、キャリブレーション制御処理のステップS8において、第2判定条件のみを判定することも可能である。このように第1判定条件及び第2判定条件の一方または両方を必要に応じて判定対象とすることにより、目的とする装置構成を柔軟に実現することが可能となる。
このようにレベルを設定することにより、電子機器1における磁気の誤差の累積状況をより簡単に判定することが可能となる。
例えば、本発明は、地磁気センサのキャリブレーション機能を有する電子機器一般に適用することができる。具体的には、例えば、本発明は、ノート型のパーソナルコンピュータ、テレビジョン受像機、ビデオカメラ、携帯型ナビゲーション装置、携帯電話機、スマートフォン、ポータブルゲーム機等に適用可能である。
換言すると、図3の機能的構成は例示に過ぎず、特に限定されない。即ち、上述した一連の処理を全体として実行できる機能が電子機器1に備えられていれば足り、この機能を実現するためにどのような機能ブロックを用いるのかは特に図3の例に限定されない。
また、1つの機能ブロックは、ハードウェア単体で構成してもよいし、ソフトウェア単体で構成してもよいし、それらの組み合わせで構成してもよい。
本実施形態における機能的構成は、演算処理を実行するプロセッサによって実現され、本実施形態に用いることが可能なプロセッサには、シングルプロセッサ、マルチプロセッサ及びマルチコアプロセッサ等の各種処理装置単体によって構成されるものの他、これら各種処理装置と、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field‐Programmable Gate Array)等の処理回路とが組み合わせられたものを含む。
また、マルチプロセッサ、マルチコアプロセッサあるいは各種処理装置と処理回路とが組み合わせられたもの等、演算処理を行う主体が複数備えられた装置に本発明を適用する場合、1つの演算処理主体がキャリブレーション制御処理を実行することにより、他の演算処理主体の稼働状態(休止状態、スリープ状態、他の処理を実行中の状態等)によらず、キャリブレーション制御処理の結果を各演算処理主体で利用することができる。
コンピュータは、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータであってもよい。また、コンピュータは、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能なコンピュータ、例えば汎用のパーソナルコンピュータであってもよい。
Versatile Disk),Blu−ray(登録商標) Disc(ブルーレイディスク)等により構成される。光磁気ディスクは、MD(Mini−Disk)等により構成される。また、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される記録媒体は、例えば、プログラムが記録されている図2のROM12や、図2の記憶部21に含まれる半導体メモリ等で構成される。
[付記1]
地磁気センサと、
角速度センサと、
前記角速度センサが出力する角速度データに基づいて、前記地磁気センサがより正確な地磁気データを出力できるように、前記地磁気センサの出力誤差の較正を行う較正手段と、を備える電子機器であって、
前記角速度センサのオン/オフ制御を行う制御手段と、
前記地磁気センサの較正が必要であるか否かを判定する判定手段と、
を有し、
前記制御手段は、前記判定手段が前記地磁気センサの較正が必要ではないと判定した場合に、前記角速度センサをオフするように制御することを特徴とする電子機器。
[付記2]
前記制御手段は、前記判定手段が前記地磁気センサの較正が必要ではないと判定した場合であって、前記角速度センサが他の処理において利用されていない場合に、前記角速度センサをオフするように制御することを特徴とする付記1に記載の電子機器。
[付記3]
前記角速度センサを利用することで所定の情報を取得する角速度情報取得手段を有し、
前記制御手段は、前記角速度情報取得手段により前記所定の情報を取得している間は前記角速度センサをオンし、
前記較正手段は、前記角速度情報取得手段により前記所定の情報を取得している間に、前記角速度センサが出力する角速度データを利用して前記地磁気センサの出力誤差の較正を行うことを特徴とする付記1または2に記載の電子機器。
[付記4]
前記制御手段は、前記判定手段が前記地磁気センサの較正が必要であると判定した場合に、前記角速度センサをオンするように制御することを特徴とする付記1から3のいずれか1つに記載の電子機器。
[付記5]
前記判定手段は、前記地磁気センサの磁気精度が良好であるか否かを判定すること及び/又は前記電子機器のユーザが前記地磁気センサの出力誤差の較正に利用可能な動作を行っているか否かを判定することによって、前記地磁気センサの較正が必要であるか否かを判定することを特徴とする付記1から4のいずれか1つに記載の電子機器。
[付記6]
前記電子機器のユーザが前記地磁気センサの出力誤差の較正に利用可能な動作を行っているか否かを判定する動作判定手段を有し、
前記較正手段は、前記動作判定手段によって前記電子機器のユーザが前記地磁気センサの出力誤差の較正に利用可能な動作を行っていると判定された場合に、前記地磁気センサの出力誤差の較正を行うことを特徴とする付記1から4のいずれか1つに記載の電子機器。
[付記7]
前記較正手段は、前記判定手段によって前記地磁気センサの較正が必要であると判定され、かつ、前記動作判定手段によって前記電子機器のユーザが前記地磁気センサの出力誤差の較正に利用可能な動作を行っていると判定された場合に、前記地磁気センサの出力誤差の較正を行うことを特徴とする付記6に記載の電子機器。
[付記8]
前記較正手段は、
前記角速度センサが出力する角速度データに基づいて、前記地磁気センサがより正確な地磁気データを出力できるように、前記地磁気センサの出力誤差を較正する第1較正処理と、
前記角速度センサが出力する角速度データを用いることなく、前記地磁気センサがより正確な地磁気データを出力できるように、前記地磁気センサの出力誤差を較正する第2較正処理と、を実行可能であり、
前記判定手段によって前記地磁気センサの較正が必要であると判定された場合、前記制御手段が前記角速度センサをオンすると共に前記較正手段が前記第1較正処理を実行し、前記判定手段によって前記地磁気センサの較正が必要であると判定された場合以外において、前記較正手段が前記第2較正処理を実行することを特徴とする付記1から7のいずれか1つに記載の電子機器。
[付記9]
通常時には前記較正手段が前記第2較正処理を実行し、前記判定手段によって前記地磁気センサの較正が必要であると判定された場合、前記制御手段が前記角速度センサをオンすると共に前記較正手段が前記第1較正処理を実行することを特徴とする付記8に記載の電子機器。
[付記10]
前記較正手段が行う前記地磁気センサの較正の較正タイミングを調整する調整手段を有し、
前記制御手段は、前記調整手段が調整した較正タイミングに基づいて、前記角速度センサをオンオフするように制御することを特徴とする付記1から9のいずれか1つに記載の電子機器。
[付記11]
前記判定手段は、直前のキャリブレーションからの経過時間、直前のキャリブレーション地点からの移動距離、直前のキャリブレーション時からの姿勢変化量及び直前のキャリブレーションからの累積的な磁場変化量の少なくともいずれか1つを測定し、当該測定結果が予め定められた閾値を超えた場合に、前記地磁気センサの較正が必要であると判定することを特徴とする付記1から10のいずれか1つに記載の電子機器。
[付記12]
地磁気センサと、
角速度センサと、
前記角速度センサが出力する角速度データに基づいて、前記地磁気センサがより正確な地磁気データを出力できるように、前記地磁気センサの出力誤差の較正を行う較正手段と、を備える電子機器であって、
前記角速度センサのオン/オフ制御を行う制御手段と、
前記角速度センサを利用することで所定の情報を取得する角速度情報取得手段と、
を有し、
前記制御手段は、前記角速度情報取得手段により前記所定の情報を取得している間は前記角速度センサをオンし、
前記較正手段は、前記角速度情報取得手段により前記所定の情報を取得している間に、前記角速度センサが出力する角速度データを利用して前記地磁気センサの出力誤差の較正を行うことを特徴とする電子機器。
[付記13]
地磁気センサと、
角速度センサと、
前記角速度センサが出力する角速度データに基づいて、前記地磁気センサがより正確な地磁気データを出力できるように、前記地磁気センサの出力誤差の較正を行う較正手段と、を備える電子機器が実行する較正制御方法であって、
前記角速度センサのオン/オフ制御を行う制御ステップと、
前記地磁気センサの較正が必要であるか否かを判定する判定ステップと、
を含み、
前記制御ステップでは、前記判定ステップにおいて前記地磁気センサの較正が必要ではないと判定された場合に、前記角速度センサをオフするように制御することを特徴とする較正制御方法。
[付記14]
地磁気センサと、
角速度センサと、
を備える電子機器が実行する較正制御方法であって、
前記角速度センサが出力する角速度データに基づいて、前記地磁気センサがより正確な地磁気データを出力できるように、前記地磁気センサの出力誤差の較正を行う較正ステップと、
前記角速度センサのオン/オフ制御を行う制御ステップと、
前記角速度センサを利用することで所定の情報を取得する角速度情報取得ステップと、
を含み、
前記制御ステップでは、前記角速度情報取得ステップにより前記所定の情報を取得している間は前記角速度センサをオンし、
前記較正ステップでは、前記角速度情報取得ステップにより前記所定の情報を取得している間に、前記角速度センサが出力する角速度データを利用して前記地磁気センサの出力誤差の較正を行うことを特徴とする較正制御方法。
[付記15]
地磁気センサと、
角速度センサと、
前記角速度センサが出力する角速度データに基づいて、前記地磁気センサがより正確な地磁気データを出力できるように、前記地磁気センサの出力誤差の較正を行う較正手段と、を備える電子機器を制御するコンピュータに、
前記角速度センサのオン/オフ制御を行う制御機能と、
前記地磁気センサの較正が必要であるか否かを判定する判定機能と、
を実現させ、
前記制御機能は、前記判定機能が前記地磁気センサの較正が必要ではないと判定した場合に、前記角速度センサをオフするように制御することを特徴とするプログラム。
[付記16]
地磁気センサと、
角速度センサと、
を備える電子機器を制御するコンピュータに、
前記角速度センサが出力する角速度データに基づいて、前記地磁気センサがより正確な地磁気データを出力できるように、前記地磁気センサの出力誤差の較正を行う較正機能と、
前記角速度センサのオン/オフ制御を行う制御機能と、
前記角速度センサを利用することで所定の情報を取得する角速度情報取得機能と、
を実現させ、
前記制御機能は、前記角速度情報取得機能により前記所定の情報を取得している間は前記角速度センサをオンし、
前記較正機能は、前記角速度情報取得機能により前記所定の情報を取得している間に、前記角速度センサが出力する角速度データを利用して前記地磁気センサの出力誤差の較正を行うことを特徴とするプログラム。
Claims (16)
- 地磁気センサと、
角速度センサと、
前記角速度センサが出力する角速度データに基づいて、前記地磁気センサがより正確な地磁気データを出力できるように、前記地磁気センサの出力誤差の較正を行う較正手段と、を備える電子機器であって、
前記角速度センサのオン/オフ制御を行う制御手段と、
前記地磁気センサの較正が必要であるか否かを判定する判定手段と、
を有し、
前記制御手段は、前記判定手段が前記地磁気センサの較正が必要ではないと判定した場合に、前記角速度センサをオフするように制御することを特徴とする電子機器。 - 前記制御手段は、前記判定手段が前記地磁気センサの較正が必要ではないと判定した場合であって、前記角速度センサが他の処理において利用されていない場合に、前記角速度センサをオフするように制御することを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
- 前記角速度センサを利用することで所定の情報を取得する角速度情報取得手段を有し、
前記制御手段は、前記角速度情報取得手段により前記所定の情報を取得している間は前記角速度センサをオンし、
前記較正手段は、前記角速度情報取得手段により前記所定の情報を取得している間に、前記角速度センサが出力する角速度データを利用して前記地磁気センサの出力誤差の較正を行うことを特徴とする請求項1または2に記載の電子機器。 - 前記制御手段は、前記判定手段が前記地磁気センサの較正が必要であると判定した場合に、前記角速度センサをオンするように制御することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の電子機器。
- 前記判定手段は、前記地磁気センサの磁気精度が良好であるか否かを判定すること及び/又は前記電子機器のユーザが前記地磁気センサの出力誤差の較正に利用可能な動作を行っているか否かを判定することによって、前記地磁気センサの較正が必要であるか否かを判定することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の電子機器。
- 前記電子機器のユーザが前記地磁気センサの出力誤差の較正に利用可能な動作を行っているか否かを判定する動作判定手段を有し、
前記較正手段は、前記動作判定手段によって前記電子機器のユーザが前記地磁気センサの出力誤差の較正に利用可能な動作を行っていると判定された場合に、前記地磁気センサの出力誤差の較正を行うことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の電子機器。 - 前記較正手段は、前記判定手段によって前記地磁気センサの較正が必要であると判定され、かつ、前記動作判定手段によって前記電子機器のユーザが前記地磁気センサの出力誤差の較正に利用可能な動作を行っていると判定された場合に、前記地磁気センサの出力誤差の較正を行うことを特徴とする請求項6に記載の電子機器。
- 前記較正手段は、
前記角速度センサが出力する角速度データに基づいて、前記地磁気センサがより正確な地磁気データを出力できるように、前記地磁気センサの出力誤差を較正する第1較正処理と、
前記角速度センサが出力する角速度データを用いることなく、前記地磁気センサがより正確な地磁気データを出力できるように、前記地磁気センサの出力誤差を較正する第2較正処理と、を実行可能であり、
前記判定手段によって前記地磁気センサの較正が必要であると判定された場合、前記制御手段が前記角速度センサをオンすると共に前記較正手段が前記第1較正処理を実行し、前記判定手段によって前記地磁気センサの較正が必要であると判定された場合以外において、前記較正手段が前記第2較正処理を実行することを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の電子機器。 - 通常時には前記較正手段が前記第2較正処理を実行し、前記判定手段によって前記地磁気センサの較正が必要であると判定された場合、前記制御手段が前記角速度センサをオンすると共に前記較正手段が前記第1較正処理を実行することを特徴とする請求項8に記載の電子機器。
- 前記較正手段が行う前記地磁気センサの較正の較正タイミングを調整する調整手段を有し、
前記制御手段は、前記調整手段が調整した較正タイミングに基づいて、前記角速度センサをオンオフするように制御することを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載の電子機器。 - 前記判定手段は、直前のキャリブレーションからの経過時間、直前のキャリブレーション地点からの移動距離、直前のキャリブレーション時からの姿勢変化量及び直前のキャリブレーションからの累積的な磁場変化量の少なくともいずれか1つを測定し、当該測定結果が予め定められた閾値を超えた場合に、前記地磁気センサの較正が必要であると判定することを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載の電子機器。
- 地磁気センサと、
角速度センサと、
前記角速度センサが出力する角速度データに基づいて、前記地磁気センサがより正確な地磁気データを出力できるように、前記地磁気センサの出力誤差の較正を行う較正手段と、を備える電子機器であって、
前記角速度センサのオン/オフ制御を行う制御手段と、
前記角速度センサを利用することで所定の情報を取得する角速度情報取得手段と、
を有し、
前記制御手段は、前記角速度情報取得手段により前記所定の情報を取得している間は前記角速度センサをオンし、
前記較正手段は、前記角速度情報取得手段により前記所定の情報を取得している間に、前記角速度センサが出力する角速度データを利用して前記地磁気センサの出力誤差の較正を行うことを特徴とする電子機器。 - 地磁気センサと、
角速度センサと、
前記角速度センサが出力する角速度データに基づいて、前記地磁気センサがより正確な地磁気データを出力できるように、前記地磁気センサの出力誤差の較正を行う較正手段と、を備える電子機器が実行する較正制御方法であって、
前記角速度センサのオン/オフ制御を行う制御ステップと、
前記地磁気センサの較正が必要であるか否かを判定する判定ステップと、
を含み、
前記制御ステップでは、前記判定ステップにおいて前記地磁気センサの較正が必要ではないと判定された場合に、前記角速度センサをオフするように制御することを特徴とする較正制御方法。 - 地磁気センサと、
角速度センサと、
を備える電子機器が実行する較正制御方法であって、
前記角速度センサが出力する角速度データに基づいて、前記地磁気センサがより正確な地磁気データを出力できるように、前記地磁気センサの出力誤差の較正を行う較正ステップと、
前記角速度センサのオン/オフ制御を行う制御ステップと、
前記角速度センサを利用することで所定の情報を取得する角速度情報取得ステップと、
を含み、
前記制御ステップでは、前記角速度情報取得ステップにより前記所定の情報を取得している間は前記角速度センサをオンし、
前記較正ステップでは、前記角速度情報取得ステップにより前記所定の情報を取得している間に、前記角速度センサが出力する角速度データを利用して前記地磁気センサの出力誤差の較正を行うことを特徴とする較正制御方法。 - 地磁気センサと、
角速度センサと、
前記角速度センサが出力する角速度データに基づいて、前記地磁気センサがより正確な地磁気データを出力できるように、前記地磁気センサの出力誤差の較正を行う較正手段と、を備える電子機器を制御するコンピュータに、
前記角速度センサのオン/オフ制御を行う制御機能と、
前記地磁気センサの較正が必要であるか否かを判定する判定機能と、
を実現させ、
前記制御機能は、前記判定機能が前記地磁気センサの較正が必要ではないと判定した場合に、前記角速度センサをオフするように制御することを特徴とするプログラム。 - 地磁気センサと、
角速度センサと、
を備える電子機器を制御するコンピュータに、
前記角速度センサが出力する角速度データに基づいて、前記地磁気センサがより正確な地磁気データを出力できるように、前記地磁気センサの出力誤差の較正を行う較正機能と、
前記角速度センサのオン/オフ制御を行う制御機能と、
前記角速度センサを利用することで所定の情報を取得する角速度情報取得機能と、
を実現させ、
前記制御機能は、前記角速度情報取得機能により前記所定の情報を取得している間は前記角速度センサをオンし、
前記較正機能は、前記角速度情報取得機能により前記所定の情報を取得している間に、前記角速度センサが出力する角速度データを利用して前記地磁気センサの出力誤差の較正を行うことを特徴とするプログラム。
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