JP2020118633A - 熱式流量計 - Google Patents

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【課題】樹脂製の配管を用いた熱式流量計で正確な流量測定をする。【解決手段】第1接続部131に第1配管101の入力側を嵌合することで、第1配管101と第2配管102とが接続され、第2接続部132に第1配管101の排出側を嵌合することで、第1配管101と第3配管103とが接続されている。第1接続部131の第1配管101の外周面と第2配管102の内周面との間が溶着し、第2接続部132の第1配管101の外周面と第3配管103の内周面との間が溶着している。【選択図】 図1

Description

本発明は、熱式流量計に関し、より詳しくは、樹脂から構成された配管を用いた熱式流量計に関する。
従来のこの種の熱式流量計としては、例えば図3に示す構造のものや、特許文献1に記載されているものがある。図3に示す熱式流量計は、測定管301やプリント基板(図示せず)などを備えている。測定管301は、ガラス管などの硬質な管材から構成されている。また、フッ酸などの腐食性ガスが測定対象の場合、配管材料として金属やガラスなどを用いることができず、測定管301は、フッ素樹脂から構成する。測定管301の長手方向の中央部には、図示していない流量検出用のセンサを取り付けるために凹部302が形成されている。
測定管301の両端部は、それぞれスリーブ303を介して継手軸304に固定されている。スリーブ303と継手軸304は、フッ素樹脂によって形成されている。スリーブ303は、一端に第1のテーパー面305を有する円筒状に形成されており、継手軸304の端部に螺合したナット306によって継手軸304に向けて押されている。第1のテーパー面305は、スリーブ303の一端から他端に向かうにしたがってスリーブ303の外径が次第に大きくなる形状に形成されている。スリーブ303の中空部には測定管301が嵌合している。
継手軸304の軸心部には、貫通孔307が形成されている。貫通孔307は、測定管301の中空部と協働して流体通路(流路)を構成している。継手軸304における測定管301の側の一端には、スリーブ303の第1のテーパー面305と嵌合する第2のテーパー面308が形成されている。上述したナット306が継手軸304にねじ込まれることにより、第2のテーパー面308に第1のテーパー面305が押し付けられ、これら第1のテーパー面305および第2のテーパー面308どうしが互いに密着するとともに、スリーブ303の一端部が縮径して測定管301に密着する。これにより、流路から流体が漏洩することがないように測定管301と継手軸304との接続部分がシールされる。
また、継手軸304の他端には、ナット313が螺着され、ナット313は、チューブ310を継手軸304の他端に固定する。チューブ310は、スリーブ311を介して継手軸304に固定されている。チューブ310およびスリーブ311は、フッ素樹脂によって形成されている。スリーブ311は、一端に第3のテーパー面312を有する円筒状に形成されており、継手軸304の端部に螺合したナット313によって継手軸304に向けて押されている。第3のテーパー面312は、スリーブ311の一端から他端に向かうにしたがってスリーブ311の外径が次第に大きくなる形状に形成されている。スリーブ311の中空部にはチューブ310が嵌合している。測定管301の中空部は、貫通孔307と協働して流路を構成している。
継手軸304におけるチューブ310の側の他端には、スリーブ311の第3のテーパー面312と嵌合する第4のテーパー面314が形成されている。ナット313が継手軸304にねじ込まれることにより、第4のテーパー面314に第3のテーパー面312が押し付けられ、これら第3のテーパー面312および第4のテーパー面314どうしが互いに密着するとともに、スリーブ311の一端部が縮径してチューブ310に密着する。これにより、流路から流体が漏洩することがないようにチューブ310と継手軸304との接続部分がシールされる。
特開2016−156650号公報 特開2008−292286号公報
上述したように、フッ酸などの腐食性の液体が測定対象の場合、配管材料としてフッ素樹脂などの樹脂が用いられている。ところで、上述したように、測定管とチューブとを継手により接続していると、構造的に流路内に段差ができてしまい、流れを乱す元となっていた。この流路における段差により、流路特性にふらつきが生じ、熱式流量計の流量測定結果に再現性が得られないなど、正確な流量測定ができないという問題が生じている。
本発明は、以上のような問題点を解消するためになされたものであり、樹脂製の配管を用いた熱式流量計で正確な流量測定ができるようにすることを目的とする。
本発明に係る熱式流量計は、測定対象の流体を輸送する、樹脂製の第1配管と、第1配管の入力側に接続されて、流体を輸送する樹脂製の第2配管と、第1配管の排出側に接続されて、流体を輸送する樹脂製の第3配管と、第1配管に設けられた発熱体を含む流量検出用のセンサとを備え、第1配管の外径は、第2配管および第3配管の外径より細くされ、第2配管は、内径が第1配管の外径と等しくされた第1接続部を備え、第3配管は、内径が第1配管の外径と等しくされた第2接続部を備え、第1接続部に第1配管の入力側を嵌合することで、第1配管と第2配管とが接続され、第2接続部に第1配管の排出側を嵌合することで、第1配管と第3配管とが接続され、第1接続部および第2接続部以外の領域において、第2配管および第3配管の内径は、第1配管の内径と等しくされ、第1接続部の第1配管の外周面と第2配管の内周面との間が溶着し、第2接続部の第1配管の外周面と第3配管の内周面との間が溶着している。
上記熱式流量計の一構成例において、第1接続部の第1配管の外周面と、第2配管の内周面の間の周方向全域が溶着し、第2接続部の第1配管の外周面と、第3配管の内周面との間の周方向全域が溶着している。
上記熱式流量計の一構成例において、第1配管、第2配管、および第3配管は、フッ素樹脂から構成されている。
上記熱式流量計の一構成例において、センサが設けられている領域以外の第1配管の周囲を覆う補強管をさらに備え、補強管の内壁は、第1配管の外壁に接している。
上記熱式流量計の一構成例において、補強管は、フッ素樹脂から構成されている。
上記熱式流量計の一構成例において、センサは、流体を加熱するように構成されたヒータ、および第1配管において流体の温度を測定するように構成された温度測定部を備え、ヒータの温度とヒータの熱影響を受けない位置における流体の温度との差が設定されている設定温度差となるようにヒータを駆動しているときの、ヒータに加熱された流体における熱拡散の状態に対応するセンサ値を出力するように構成され、温度測定部は、ヒータより上流側でヒータの熱影響を受けない位置の流体の温度を測定し、センサは、ヒータの温度と温度測定部が測定した流体の温度との差が設定温度差となるようにヒータを駆動しているときの、ヒータの電力をセンサ値として出力する。
上記熱式流量計の一構成例において、センサは、流体を加熱するように構成されたヒータ、および第1配管において流体の温度を測定するように構成された温度測定部を備え、ヒータの温度とヒータの熱影響を受けない位置における流体の温度との差が設定されている設定温度差となるようにヒータを駆動しているときの、ヒータに加熱された流体における熱拡散の状態に対応するセンサ値を出力するように構成され、温度測定部は、第1配管に沿って、ヒータより上流側でヒータの熱影響を受けない位置の流体の温度を測定する第1温度測定部と、第1配管に沿って、ヒータより上流側でヒータの熱影響を受ける位置の流体の温度を測定する第2温度測定部と、第1配管に沿って、ヒータより下流側でヒータの熱影響を受ける位置の流体の温度を測定する第3温度測定部とを備え、センサは、ヒータの温度と、第1温度測定部が測定した流体の温度との差が設定温度差となるようにヒータを駆動しているときの、第2温度測定部が測定した流体の温度と第3温度測定部が測定した流体の温度との温度差をセンサ値として出力する。
以上説明したように、本発明によれば、流量検出用のセンサが設けられる樹脂製の第1配管の外周面と、樹脂製の第2配管の内周面との間を溶着し、第1配管の外周面と樹脂製の第3配管の内周面との間を溶着し、第1配管と、第2配管および第3配管とを接続するので、樹脂製の配管を用いた熱式流量計で正確な流量測定ができるようになる。
図1は、本発明の実施の形態における熱式流量計の構成を示す構成図である。 図2は、本発明の実施の形態における他の熱式流量計の一部構成を示す構成図である。 図3は、熱式流量計の一部構成を示す断面図である。
以下、本発明の実施の形態に係る熱式流量計について図1を参照して説明する。この熱式流量計は、測定対象の流体を輸送する、樹脂製の第1配管101と、第1配管101の入力側に接続されて、流体を輸送する樹脂製の第2配管102と、第1配管101の排出側に接続されて、流体を輸送する樹脂製の第3配管103とを有する。互いに接続されている第1配管101の中空部,第2配管102の中空部、第3配管103の中空部は、各々協働して流体通路(流路)を構成している。第1配管101、第2配管102、および第3配管103は、例えば、ポリテトラフルオロエチレン(polytetrafluoroethylene;PTFE)などのフッ素樹脂から構成することができる。
第1配管101の外径は、第2配管102および第3配管103の外径より細くされている。また、第2配管102は、内径が第1配管101の外径と等しくされた第1接続部131を備え、第3配管103は、内径が第1配管101の外径と等しくされた第2接続部132を備える。第1接続部131に第1配管101の入力側を嵌合することで、第1配管101と第2配管102とが接続され、第2接続部132に第1配管101の排出側を嵌合することで、第1配管101と第3配管103とが接続されている。
また、第1接続部131および第2接続部132以外の領域において、第2配管102および第3配管103の内径は、第1配管101の内径と等しくされている。また、第1接続部131の第1配管101の外周面と第2配管102の内周面との間が溶着し、第2接続部132の第1配管101の外周面と第3配管103の内周面との間が溶着している。第1接続部131の第1配管101の外周面と、第2配管102の内周面の間の周方向全域が溶着している。また、第2接続部132の第1配管101の外周面と、第3配管103の内周面との間の周方向全域が溶着している。例えば、よく知られたレーザ溶着により、上述した溶着を実施することができる。
例えば、まず、第2配管102の第1接続部131に第1配管101を嵌合する。この後、第1配管101の外周面と第2配管102の内周面との界面にレーザ溶着におけるレーザを照射し、この照射を、管の周方向に1周させる。これにより、第1接続部131の第1配管101の外周面と第2配管102の内周面との間を溶着させることができる。第2接続部132の第1配管101の外周面と第3配管103の内周面との間の溶着についても上述同様である。
第1接続部131において、第1配管101の外周面と第2配管102の内周面との間を溶着することで、第1配管101と第2配管102との接続を固定するので、継手部品を用いた接続のように流路内部に段差構造がなく、管内部をストレートな形状に保つことができる。第2接続部132においても同様である。
また、この熱式流量計は、第1配管101に設けられた発熱体(ヒータ)を含む流量検出用のセンサ104を備える。センサ104については、後述する。また、この熱式流量計は、センサ104が設けられている領域以外の第1配管101の周囲を覆う補強管105をさらに備える。補強管105の内壁は、第1配管101の外壁に接している。補強管105は、例えば、第1配管101、第2配管102、および第3配管103と同様に、PTFEなどのフッ素樹脂から構成することができる。補強管105は、セラミックや金属から構成することもできる。
次に、センサ104について説明する。センサ104は、温度測定部111、ヒータ112、制御部113、電力計測部114を備える。温度測定部111は、第1配管101の外壁に設けられている。ヒータ112は、温度測定部111の下流側の第1配管101の外壁に、熱的接触して設けられている。温度測定部111、ヒータ112は、例えば、熱伝導性接着剤により、第1配管101の外壁に接着されて固定されている。温度測定部111は、流体の温度を測定する。
センサ104は、ヒータ112の温度と、ヒータ112の熱影響を受けない位置における流体の温度との差が、設定されている設定温度差となるようにヒータ112を駆動しているときの、ヒータ112に加熱された流体における熱拡散の状態に対応するセンサ値を出力する。
実施の形態において、制御部113が、ヒータ112の温度と、温度測定部111で測定されるヒータ112の熱影響を受けない位置、例えば、第1配管101に沿ってヒータ112より上流における流体の温度との差が、予め設定されている設定温度差となるように、ヒータ112を制御して駆動する。制御部113は、よく知られた駆動回路から構成することができる(特許文献2参照)。また、電力計測部114は、制御部113により制御されているヒータ112の電力を計測して出力する。センサ104を構成する電力計測部114から出力される電力がセンサ値となる。このセンサ値より、流量算出部106が流体の流量を算出する。
次に、実施の形態における熱式流量計の動作について説明する。よく知られているように、ヒータ112の温度とヒータ112の熱影響を受けない位置における流体の温度との差が設定温度差となるようにヒータ112を駆動しているときの、ヒータ112が消費している電力と、流体の流量との間には相関がある。また、この相関関係は、同じ流体/流量/温度において再現性がある。従って、上述したように、ヒータ112が制御部113に制御されている状態で、電力計測部114が計測した電力より、流量算出部106において、所定の相関係数(定数)を用いることで流量が算出できる。
以上に説明したように、実施の形態によれば、流量検出用のセンサ104が取り付けられる樹脂製の第1配管に、第2配管および第3配管を嵌合させ、第1配管の外周面と第2配管および第3配管の内周面との間が溶着しているようにしたので、流路に段差などが形成されることがなくなり、樹脂製の配管を用いた熱式流量計で正確な流量測定ができるようになる。
なお、図2に示すように、温度測定部(第1温度測定部)111、ヒータ112、制御部113、温度測定部(第2温度測定部)116、温度測定部(第3温度測定部)117からセンサ104’を構成することもできる。なお、図2では、第2配管、第3配管を省略して示していない。
温度測定部111は、第1配管101の外壁に熱的接触して設けられている。また、温度測定部116,ヒータ112,および温度測定部117は、第1配管101の外壁に熱的接触して設けられている。
温度測定部111は、第1配管101に沿って、ヒータ112より上流側でヒータ112の熱影響を受けない位置の流体の温度を測定する。制御部113は、ヒータ112の温度と、温度測定部111で測定される流体の温度との差が、予め設定されている設定温度差となるように、ヒータ112を制御して駆動する。
温度測定部116は、温度測定部111より下流側でかつヒータ112の上流側における第1配管101おいて、第1配管101の外壁に接して設けられている。また、温度測定部117は、ヒータ112の下流側における第1配管101において、第1配管101の外壁に接して設けられている。温度測定部116は、第1配管101に沿ってヒータ112より上流側でヒータ112の熱影響を受ける位置の流体の温度を測定する。温度測定部117は、第1配管101に沿って、ヒータ112より下流側でヒータ112の熱影響を受ける位置の流体の温度を測定する。
温度測定部116が測定している流体の温度と、温度測定部117が測定している流体の温度との温度差より、流体の流量を算出することができる。この例では、温度測定部116が測定している流体の温度と、温度測定部117が測定している流体の温度との温度差が、センサ値となる。
よく知られているように、ヒータ112の温度とヒータ112の熱影響を受けない位置における流体の温度との差が、予め設定されている設定温度差となるようにヒータ112を駆動しているときの、ヒータ112より上流の流体の温度とヒータ112より下流の流体の温度との温度差と、流体の流量との間には相関がある。また、この相関関係は、同じ流体/流量/温度において再現性がある。従って、上述したように、ヒータ112が制御部113に制御されている状態で、温度測定部116が測定した温度と温度測定部117が測定した温度との差(温度差)より、所定の相関係数(定数)を用いることで流量が算出できる。
以上に説明したように、本発明によれば、流量検出用のセンサが設けられる樹脂製の第1配管の外周面と、樹脂製の第2配管の内周面との間を溶着し、第1配管の外周面と樹脂製の第3配管の内周面との間を溶着し、第1配管と、第2配管および第3配管とを接続するので、樹脂製の配管を用いた熱式流量計で正確な流量測定ができるようになる。
なお、本発明は以上に説明した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想内で、当分野において通常の知識を有する者により、多くの変形および組み合わせが実施可能であることは明白である。
101…第1配管、102…第2配管、103…第3配管、104…センサ、105…補強管、106…流量算出部、111…温度測定部、112…ヒータ、113…制御部、114…電力計測部、131…第1接続部、132…第2接続部。

Claims (7)

  1. 測定対象の流体を輸送する、樹脂製の第1配管と、
    前記第1配管の入力側に接続されて、前記流体を輸送する樹脂製の第2配管と、
    前記第1配管の排出側に接続されて、前記流体を輸送する樹脂製の第3配管と、
    前記第1配管に設けられた発熱体を含む流量検出用のセンサと
    を備え、
    前記第1配管の外径は、前記第2配管および前記第3配管の外径より細くされ、
    前記第2配管は、内径が前記第1配管の外径と等しくされた第1接続部を備え、
    前記第3配管は、内径が前記第1配管の外径と等しくされた第2接続部を備え、
    前記第1接続部に前記第1配管の入力側を嵌合することで、前記第1配管と前記第2配管とが接続され、
    前記第2接続部に前記第1配管の排出側を嵌合することで、前記第1配管と前記第3配管とが接続され、
    前記第1接続部および前記第2接続部以外の領域において、前記第2配管および前記第3配管の内径は、前記第1配管の内径と等しくされ、
    前記第1接続部の前記第1配管の外周面と前記第2配管の内周面との間が溶着し、
    前記第2接続部の前記第1配管の外周面と前記第3配管の内周面との間が溶着している
    ことを特徴とする熱式流量計。
  2. 請求項1記載の熱式流量計において、
    前記第1接続部の前記第1配管の外周面と、前記第2配管の内周面の間の周方向全域が溶着し、
    前記第2接続部の前記第1配管の外周面と、前記第3配管の内周面との間の周方向全域が溶着している
    ことを特徴とする熱式流量計。
  3. 請求項1または2記載の熱式流量計において、
    前記第1配管、前記第2配管、および前記第3配管は、フッ素樹脂から構成されていることを特徴とする熱式流量計。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の熱式流量計において、
    前記センサが設けられている領域以外の前記第1配管の周囲を覆う補強管をさらに備え、
    前記補強管の内壁は、前記第1配管の外壁に接している
    ことを特徴とする熱式流量計。
  5. 請求項4記載の熱式流量計において、
    前記補強管は、フッ素樹脂から構成されていることを特徴とする熱式流量計。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の熱式流量計において、
    前記センサは、前記流体を加熱するように構成されたヒータ、および前記第1配管において前記流体の温度を測定するように構成された温度測定部を備え、前記ヒータの温度と前記ヒータの熱影響を受けない位置における前記流体の温度との差が設定されている設定温度差となるように前記ヒータを駆動しているときの、前記ヒータに加熱された前記流体における熱拡散の状態に対応するセンサ値を出力するように構成され、
    前記温度測定部は、前記ヒータより上流側で前記ヒータの熱影響を受けない位置の前記流体の温度を測定し、
    前記センサは、前記ヒータの温度と前記温度測定部が測定した前記流体の温度との差が前記設定温度差となるように前記ヒータを駆動しているときの、前記ヒータの電力を前記センサ値として出力する
    ことを特徴とする熱式流量計。
  7. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の熱式流量計において、
    前記センサは、前記流体を加熱するように構成されたヒータ、および前記第1配管において前記流体の温度を測定するように構成された温度測定部を備え、前記ヒータの温度と前記ヒータの熱影響を受けない位置における前記流体の温度との差が設定されている設定温度差となるように前記ヒータを駆動しているときの、前記ヒータに加熱された前記流体における熱拡散の状態に対応するセンサ値を出力するように構成され、
    前記温度測定部は、
    前記第1配管に沿って、前記ヒータより上流側で前記ヒータの熱影響を受けない位置の前記流体の温度を測定する第1温度測定部と、
    前記第1配管に沿って、前記ヒータより上流側で前記ヒータの熱影響を受ける位置の前記流体の温度を測定する第2温度測定部と、
    前記第1配管に沿って、前記ヒータより下流側で前記ヒータの熱影響を受ける位置の前記流体の温度を測定する第3温度測定部と
    を備え、
    前記センサは、前記ヒータの温度と、前記第1温度測定部が測定した前記流体の温度との差が前記設定温度差となるように前記ヒータを駆動しているときの、前記第2温度測定部が測定した前記流体の温度と前記第3温度測定部が測定した前記流体の温度との温度差を前記センサ値として出力する
    ことを特徴とする熱式流量計。
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