JP2020118378A - エコシステム - Google Patents
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Abstract
Description
図1は、本発明におけるエコシステム100のシステム構成を表す構成図である。エコシステム100は、メタン発酵発電施設10、燃料製造施設20、燃料使用施設30、残さ処理施設40、制御システム50及び情報表示端末60を備える。
メタン発酵発電施設10は、前処理施設11、発酵槽12、脱水設備13、ガスホルダー14、発電設備15、センサ16、センサ17、通信装置18及び制御装置19を備える。
前処理施設11は、原料に対して所定の前処理を行う。具体的には、前処理施設11は、原料から発酵不適物を除去し、発酵不適物除去後の原料を破砕して原料のサイズを小さくする。次に、前処理施設11は、メタン発酵に必要な含水率となるように、水分調整を行う。
なお、脱水設備13に流入する前の消化液に無機系及び/又は高分子系凝集剤を添加しても良い。
発電設備15は、ガスホルダー14に保存されているメタンガスを利用して発電し、電力と熱エネルギーを生成する。発電設備15は、生成した電力を外部又は自施設内の各装置に供給する。また、発電設備15は、発電時に生じた熱エネルギーを発酵槽12に供給してもよい。
通信装置18は、制御システム50との間で通信を行う装置である。通信装置18は、センサ16及びセンサ17の計測結果を制御システム50に送信する。通信装置18は、制御指示を制御システム50から受信する。
燃料製造施設20は、乾燥機21、混合施設22、通信装置23及び制御装置24を備える。
乾燥機21は、メタン発酵発電施設10により得られた脱水ケーキを乾燥する。
混合施設22は、乾燥後の脱水ケーキと、補助燃料とを、制御装置24の制御に応じた混合比率で混合する。これにより、固形燃料が製造される。なお、混合施設22は混合後の混合物を圧縮成形して固形燃料を製造してもよい。
制御システム50は、一又は複数台の情報処理装置を用いて構成される。制御システム50が一台の情報処理装置で構成される場合、制御システム50は、バスで接続されたCPU(Central Processing Unit)やメモリや補助記憶装置などを備え、制御プログラムを実行する。制御プログラムの実行によって、制御システム50は、第1通信部51、制御部52、記憶部53及び第2通信部54を備える装置として機能する。なお、制御システム50の各機能の全て又は一部は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やPLD(Programmable Logic Device)やFPGA(Field Programmable Gate Array)やGPU(Graphics Processing Unit)等のハードウェアを用いて実現されてもよい。また、制御プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置である。また、制御プログラムは、電気通信回線を介して送受信されてもよい。
情報取得部521は、第1通信部51によって受信された情報に応じた情報を記憶部53から取得する。
指示情報生成部522は、情報取得部521によって取得された作業員に対する情報に基づいて、情報表示端末60を所持している作業員への指示情報を生成する。
メタン発酵発電施設用テーブル531は、消化液及び/又は脱水ケーキの性状に応じた制御内容が対応付けて登録されたテーブルである。メタン発酵発電施設用テーブル531には、消化液及び/又は脱水ケーキの性状に応じて、脱水ケーキの含水量と、コストが最適化できるように予め経験や実験により得られた制御内容が登録されている。
燃料製造施設用テーブル532は、脱水ケーキの性状に応じた補助燃料の投入割合の値が対応付けて登録されたテーブルである。燃料製造施設用テーブル532には、脱水ケーキの性状に応じて、生成される固形燃料が予め定められた範囲内の所定の発熱量となるように予め経験や実験により得られた補助燃料の投入割合の値が登録されている。すなわち、燃料製造施設用テーブル532に登録されている補助燃料の投入割合の値で脱水ケーキに補助燃料を混合することで、脱水ケーキの性状に応じて、予め定められた範囲内の所定の発熱量となる固形燃料が製造できる。
混合後の発熱量Qtotal(J/g)=Q1*w1+Q2*w2+Q3*w3+Q4*w4…(a)
混合後の燃料の発熱量を一定範囲に調整することで、補助燃料の有効活用が可能となる。
燃料使用施設用テーブル533は、固形燃料情報に応じた固形燃料の使用先の値が対応付けて登録されたテーブルである。燃料使用施設用テーブル533は、固形燃料情報に応じた固形燃料の燃料使用先の値を表すレコードを複数有する。レコードは、固形燃料情報及び使用先の各値を有する。固形燃料情報は、固形燃料の性状に関する情報を表す。燃料使用先は、固形燃料を使用できる、又は、固形燃料の使用を推奨する使用先を表す。使用先としては、発電設備における発電用や工場におけるボイラ用である。
残さ処理施設用テーブル534は、ばいじん情報に応じたばいじんの使用先の値が対応付けて登録されたテーブルである。残さ処理施設用テーブル534は、ばいじん情報に応じたばいじんの使用先の値を表すレコードを複数有する。レコードは、ばいじん情報及びばいじん使用先の各値を有する。ばいじん情報は、固形燃料の性状に関する情報を表す。ばいじん使用先は、ばいじんを使用できる、又は、ばいじんの使用を推奨する使用先を表す。ばいじん使用先としては、道路の舗装用や土木資材用である。
作業員情報テーブル535は、作業員に関する情報が登録されたテーブルである。作業員情報テーブル535には、作業員を識別する識別情報、作業員の位置情報、作業員の専門分野、作業員が所持している情報表示端末60への連絡先(例えば、アドレス情報)及び作業員が所持している情報表示端末60の識別情報等が対応付けて登録されている。作業員の位置情報は、定期的に情報表示端末60から送信される位置情報、又は、制御システム50から要求して取得した位置情報により適宜更新される。
また指示情報生成部522で生成する指示内容は、情報表示端末60の識別情報に基づき選別することで、情報表示端末60への送信情報を予め制限することも可能である。例えば、第2通信部54は、各施設に対応して記憶部53に記憶された各施設用テーブルの情報のみを情報表示端末60へ送信する。
メタン発酵発電施設10が備えるセンサ16は、消化液及び/又は脱水ケーキの性状を監視する(ステップS101)。センサ16は、監視結果として消化液及び/又は脱水ケーキ性状の情報を通信装置18に出力する。通信装置18は、センサ16から得られた消化液及び/又は脱水ケーキ性状の情報を制御システム50に送信する(ステップS102)。
燃料製造施設20で生成された固形燃料は、運搬により燃料使用施設30に配送される。なお、各固形燃料には、固形燃料を識別する識別情報を付与して、どの燃料使用施設30に配送されたのか監視できるように構成されてもよい。
制御システム50の第1通信部51は、燃料使用施設30から送信されたばいじん情報を受信する。第1通信部51は、受信したばいじん情報を情報取得部521に出力する。情報取得部521は、出力されたばいじん情報と、残さ処理施設用テーブル534とを用いてばいじんの使用先の情報を取得する(ステップS116)。具体的には、情報取得部521は、残さ処理施設用テーブル534を参照し、取得したばいじん情報に対応したレコードを取得する。そして、情報取得部521は、取得したレコードのばいじん使用先の項目に登録されている値を取得する。情報取得部521は、取得したばいじん使用先の値を第1通信部51に出力する。第1通信部51は、情報取得部521から出力されたばいじん使用先の値を残さ処理施設40に送信する(ステップS117)。
脱水ケーキ性状の監視は、湿式メタン発酵施設内で行うことを基本とするが、施設外からの監視でもよい。
メタン発酵発電施設10において、脱水ケーキを乾燥するように構成されてもよい。このように構成される場合、メタン発酵発電施設10には乾燥機が備えられ、燃料製造施設20には乾燥機21が備えられなくてもよい。
メタン発酵発電施設10は、燃料製造施設20が行う固形燃料の製造まで行うように構成されてもよい。このように構成される場合、メタン発酵発電施設10は、燃料製造施設20が備える各施設及び各機能を備える。
メタン発酵発電施設10が備える通信装置18と、制御装置19とは1つの装置(例えば、パーソナルコンピュータ)で構成されてもよい。また、燃料製造施設20が備える通信装置23と、制御装置24とは1つの装置(例えば、パーソナルコンピュータ)で構成されてもよい。
制御システム50は、各施設から得られた情報を情報表示端末60に送信して情報を共有してもよい。
Claims (4)
- 原料を湿式メタン発酵することにより得られた消化液に対して脱水処理を行うことによって生成された脱水ケーキに対して、補助燃料を所定の割合で前記脱水ケーキに混合して、予め定められた範囲内の所定の発熱量となるように燃料を生成する混合施設と、
生成された前記燃料を使用する燃料使用施設と、
前記燃料の残さを使用する残さ処理施設と、
前記脱水ケーキの性状に応じて、前記補助燃料の投入割合に関する情報を前記混合施設に対して提供して前記混合施設を制御する制御システムと、
を備えるエコシステム。 - 前記制御システムは、前記脱水ケーキの性状に応じて、前記原料を湿式メタン発酵する発酵槽又は前記消化液に対して脱水処理を行う脱水設備のいずれか又は両方の運転をさらに制御する、請求項1に記載のエコシステム。
- 前記制御システムは、生成された前記燃料の性状に応じて、前記燃料の使用先に関する情報を取得し、取得した前記燃料の使用先に関する情報を前記燃料使用施設に提供することによって前記燃料の使用をさらに制御する、請求項1又は2に記載のエコシステム。
- 前記制御システムは、前記燃料の残さに応じて、前記燃料の残さの使用先に関する情報を取得し、取得した前記燃料の残さの使用先に関する情報を前記残さ処理施設に提供することによって前記燃料の残さの使用をさらに制御する、請求項1から3のいずれか一項に記載のエコシステム。
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