JP2020115727A - 電力変換装置の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電気部品としてのコイル素子を実装しない場合においても、入力電流の歪みを十分に低減できるようにする。【解決手段】本発明による制御装置4は、系統電源2に接続されたAC/ACコンバータ10と、負荷3に接続されたAC/DCコンバータ30と、AC/ACコンバータ10に接続された一次側コイル20a、及び、AC/DCコンバータ30に接続された二次側コイル20bを有するトランス20と、を有する電力変換装置1の制御装置4であって、トランス20の励磁インダクタンスに基づいて算出されたデューティ比が実現されるようAC/ACコンバータ10のスイッチングを実施するとともに、トランス20の励磁インダクタンスに基づいて算出された位相差が実現されるようAC/ACコンバータ10及びAC/DCコンバータ30それぞれのスイッチングを実施するよう構成される。【選択図】図1

Description

本発明は電力変換装置の制御装置に関し、特に、電気部品としてのコイル素子を実装しない電力変換装置の制御装置に関する。
近年、エネルギー問題対策のため、電気自動車、家庭用蓄電池といった直流機器が普及し始めているが、こういった直流機器と系統電源を接続する際には、間に直流電力と交流電力とを相互に変換する電力変換装置を挿入する必要がある。非特許文献1には、この種の電力変換装置として、MC(マトリックスコンバータ)式DAB(デュアルアクティブブリッジ)形双方向絶縁形AC/DCコンバータを用いる例が開示されている。MC式DAB形双方向絶縁形AC/DCコンバータは双方向絶縁形AC/DCコンバータの一種であるが、回路構成をDAB形とするとともに一次側にMCを用いることで、双方向、大容量の用途に適した構成となっている。
繁内宏治、外4名、「マトリックスコンバータを適用した双方向絶縁形AC/DCコンバータの入力電流波形改善」、電気学会研究会資料、一般社団法人電気学会、2016年、Vol.SPC−16−153、p.25−30
ところで、双方向絶縁形AC/DCコンバータにおいては一般に、トランスの一次側と二次側のそれぞれに電気部品としてのコイル素子が意図的に実装されるが、これらのコイル素子の実装は製造コストを押し上げる要因となっており、コストの削減が求められていた。
このようなコスト削減の要請に関して、本願の発明者は、例えば50kHzの高い周波数で双方向絶縁形AC/DCコンバータを動作させる場合には、必要なコイル素子のインダクタンスが小さくなり、少なくともインダクタンスの大きさだけ見ると、漏れインダクタンスを意図的に大きくした特殊なトランスであれば、トランスの漏れインダクタンスで十分に代替できることを見出した。
しかしながら、本願の発明者が電気部品としてのコイル素子の実装を実際に排し、トランスの漏れインダクタンスで代替してみた結果、入力電流に大きな歪みが発生することが判明した。その原因は、トランスの漏れインダクタンスを大きくしたことにより、励磁インダクタンスが無視できないほど小さくなったことによるものである。これでは実際の製品に適用することはできないので、更なる改良が必要とされた。
したがって、本発明の目的の一つは、電気部品としてのコイル素子を実装しない場合においても、入力電流の歪みを十分に低減できる電力変換装置の制御装置を提供することにある。
本発明の第1の側面による電力変換装置の制御装置は、交流電源に接続されたAC/ACコンバータと、直流電源に接続されたAC/DCコンバータと、前記AC/ACコンバータに接続された一次側コイル、及び、前記AC/DCコンバータに接続された二次側コイルを有するトランスと、を有する電力変換装置の制御装置であって、前記トランスの励磁インダクタンスに基づいて算出されたデューティ比が実現されるよう前記AC/ACコンバータのスイッチングを実施するとともに、前記励磁インダクタンスに基づいて算出された位相差が実現されるよう前記AC/ACコンバータ及び前記AC/DCコンバータそれぞれのスイッチングを実施する、制御装置である。
上記制御装置において、前記交流電源から前記AC/ACコンバータに流れ込む入力電流の前記励磁インダクタンスに基づく平均値が所与の入力電流指令値に一致し、かつ、前記AC/DCコンバータから前記直流電源に流れ込む出力直流電流の前記励磁インダクタンスに基づく平均値が所与の出力直流電流指令値に一致するように、前記デューティ比及び前記位相差を算出する、こととしてもよい。
上記制御装置においてさらに、前記入力電流の前記励磁インダクタンスに基づく平均値は、前記励磁インダクタンスに基づく前記トランスの一次側電流を用いて導出され、前記出力直流電流の前記励磁インダクタンスに基づく平均値は、前記励磁インダクタンスに基づく前記トランスの二次側電流を用いて導出される、こととしてもよい。
上記制御装置においてさらに、前記一次側電流は、前記トランスの巻き数比n、前記トランスの一次側漏れインダクタンスL、前記トランスの二次側漏れインダクタンスn、及び前記トランスの励磁インダクタンスLを用いて式(1)のように表されるインダクタンスL'と、前記n、前記L、及び前記トランスの一次側入力電圧vを用いて式(2)のように表される一次側入力電圧v'とを用いて式(3)により表される電流iL1であり、前記二次側電流は、前記インダクタンスL'と、前記L、前記L、及び前記トランスの二次側入力電圧vを用いて式(4)のように表される二次側入力電圧v'とを用いて式(5)により表される電流iL2である、こととしてもよい。
Figure 2020115727
また、上記各制御装置においてさらに、前記AC/DCコンバータは、一端が前記直流電源の一端を構成する第5のノードに接続され、他端が前記二次側コイルの一端を構成する第3のノードに接続された第1の片方向スイッチ素子、一端が前記直流電源の他端を構成する第6のノードに接続され、他端が前記第3のノードに接続された第2の片方向スイッチ素子、一端が前記第5のノードに接続され、他端が前記二次側コイルの他端を構成する第4のノードに接続された第3の片方向スイッチ素子、及び、一端が前記第6のノードに接続され、他端が前記第4のノードに接続された第4の片方向スイッチ素子を有し、前記AC/ACコンバータは、一端が三相交流である前記交流電源の第1相に対応する第7のノードに接続され、他端が前記一次側コイルの一端を構成する第1のノードに接続された第1の双方向スイッチ素子、一端が前記交流電源の第2相に対応する第8のノードに接続され、他端が前記第1のノードに接続された第2の双方向スイッチ素子、一端が前記交流電源の第3相に対応する第9のノードに接続され、他端が前記第1のノードに接続された第3の双方向スイッチ素子、一端が前記第7のノードに接続され、他端が前記一次側コイルの他端を構成する第2のノードに接続された第4の双方向スイッチ素子、一端が前記第8のノードに接続され、他端が前記第2のノードに接続された第5の双方向スイッチ素子、及び、一端が前記第9のノードに接続され、他端が前記第2のノードに接続された第6の双方向スイッチ素子を有するマトリックスコンバータである、こととしてもよい。
本発明によれば、入力電流に歪みが発生する原因となっていたトランスの励磁インダクタンスをスイッチングに反映できるので、電気部品としてのコイル素子を実装しない場合においても、入力電流の歪みを十分に低減することが可能になる。
本発明の実施の形態による電力変換装置1及びその制御装置4の構成を示す図である。 (a)は、図1に示したAC/ACコンバータ10の具体的な構成例を示す図であり、(b)は、図1に示したAC/DCコンバータ30の具体的な構成例を示す図である。 (a)は、電力変換装置1が力行動作を行う場合の電圧v,v、一次側電流iL1、及び入力電流i,iの各波形を示す図であり、図3(b)は、電力変換装置1が回生動作を行う場合の電圧v,v、一次側電流iL1、及び入力電流i,iの各波形を示す図である。 本実施の形態において採用されるトランス20のT型等価回路を示す図である。 制御装置4が本実施の形態による制御を行った場合における、(a)交流電圧e,e,e及び(b)入力電流i,i,iを示す図である 本発明の実施例(実線及び黒丸)と、本発明の比較例(破線及び黒四角)とのそれぞれについて、全高調波歪み率THD(Total Harmonic Distortion)を測定した結果を示す図である。 本発明の背景技術による電力変換装置100及びその制御装置110の構成を示す図である。 本発明の背景技術において採用される励磁インダクタンスを考慮しないトランス103及びコイル素子101,102を一次側に換算した等価回路を示す図である。 コイル素子101,102をトランス103の漏れインダクタンスで代替し、かつ、制御装置110が本発明の背景技術による制御を行った場合における、(a)交流電圧e,e,e及び(b)入力電流i,i,iを示す図である。 トランス103の励磁インダクタンスが無限大であると仮定して、図9と同じ場合をシミュレートした結果を示す図である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本実施の形態による電力変換装置1及びその制御装置4の構成を示す図である。同図に示すように、本実施の形態による電力変換装置1は、交流リアクトルLfと、ダンピング抵抗Rfと、入力キャパシタCfと、AC/ACコンバータ10と、トランス20と、AC/DCコンバータ30とを有する双方向絶縁形AC/DCコンバータであり、交流電源を構成する系統電源2と、直流電源を構成する負荷3との間に接続される。図1には示していないが、AC/ACコンバータ10はマトリックスコンバータ、AC/DCコンバータ30はフルブリッジ形のコンバータであり、したがって電力変換装置1はDAB形の双方向絶縁形AC/DCコンバータである。以下では、系統電源2は三相の交流電源であるとして説明を続ける。
トランス20は、互いに磁気結合する一次側コイル20a及び二次側コイル20bを有して構成される。コイル20a,20bの巻き数はそれぞれN及びNであり、コイル20a,20bの巻き数比nは、n=N/Nとなる。図1に示したインダクタンスL,Lはそれぞれ、トランス20の一次側及び二次側の漏れインダクタンスを表している。以下では、コイル20aの一端を第1のノードn、他端を第2のノードnと称し、コイル20bの一端を第3のノードn、他端を第4のノードnと称する。また、第1のノードnを通ってトランス20に流れ込む電流を一次側電流iL1と称し、第3のノードnを通ってトランス20から流れ出す電流を二次側電流iL2と称する。
二次側コイル20bは、AC/DCコンバータ30を介して負荷3に接続される。以下では、AC/DCコンバータ30のコイル20b側の出力電圧(すなわち、第4のノードnに対する第3のノードnの電圧)を電圧vと称する。電圧vは、トランス20の二次側入力電圧を構成する。
AC/DCコンバータ30は、単相交流電圧(コイル20b側)と直流電圧(負荷3側)とを相互に変換する装置である。負荷3は、例えば蓄電池やハイブリッドカーのモーターを駆動するための電力変換器であり、電力変換装置1から供給される直流電力によって動作する(充電される)場合(力行)と、逆に電力変換装置1に対して直流電力を供給する場合(回生)とがある。負荷3の一端は第5のノードnでAC/DCコンバータ30に接続され、負荷3の他端は第6のノードnでAC/DCコンバータ30に接続される。以下では、第6のノードnの電圧に対する第5のノードnの電圧を出力直流電圧Vdcと称し、第5のノードnから負荷3に向かって流れる電流を出力直流電流Idcと称する。
一次側コイル20aは、AC/ACコンバータ10、入力キャパシタCf、交流リアクトルLf、及びダンピング抵抗Rfを介して系統電源2に接続される。以下では、AC/ACコンバータ10のコイル20a側の出力電圧(すなわち、第2のノードnに対する第1のノードnの電圧)を電圧vと称する。電圧vは、トランス20の一次側入力電圧を構成する。
AC/ACコンバータ10は、三相交流電圧(系統電源2側)と単相交流電圧(コイル20a側)とを相互に変換する装置である。系統電源2は、互いに2π/3ずつ位相のずれた正弦波信号によって表される交流電圧e,e,eを生成する三相交流電源であり、例えば商用電源である。交流電圧eは三相交流のu相(第1相)に対応し、交流電圧eはv相(第2相)に対応し、交流電圧eはw相(第3相)に対応する。交流電圧e,e,eを数式で表すと、次の式(6)となる。ただし、Eは入力線間電圧実効値(定数)であり、ωは入力電圧の角周波数(定数)である。以下ではe>e>0>eの場合に着目して説明を続けるが、その他の場合についても同様である。
Figure 2020115727
図1に示すように、u相に対応する系統電源2の出力端は第7のノードnで電力変換装置1に接続され、v相に対応する系統電源2の出力端は第8のノードnで電力変換装置1に接続され、w相に対応する系統電源2の出力端は第9のノードnで電力変換装置1に接続される。以下では、第7乃至第9のノードn〜nを流れる電流をそれぞれ入力電流ieu,iev,iewと称する。
第7乃至第9のノードn〜nはそれぞれ、入力キャパシタCf、交流リアクトルLf、及びダンピング抵抗Rfを介して、AC/ACコンバータ10の出力端である第10乃至第12のノードn10〜n12に接続される。交流リアクトルLfは、第7のノードnと第10のノードn10の間に挿入されたインダクタと、第8のノードnと第11のノードn11の間に挿入されたインダクタと、第9のノードnと第12のノードn12の間に挿入されたインダクタとによって構成される。ダンピング抵抗Rfは、これらのインダクタのそれぞれと並列に接続された3つの抵抗素子によって構成される。入力キャパシタCfは、デルタ結線又はスター結線によって互いに接続された3つのキャパシタによって構成されており、その3つの接続点はそれぞれ第10乃至第12のノードn10〜n12に接続される。以下では、第10乃至第12のノードn10〜n12を流れる電流をそれぞれ入力電流i,i,iと称する。
図2(a)は、図1に示したAC/ACコンバータ10の具体的な構成例を示す図である。同図に示すように、AC/ACコンバータ10は例えば、一端が第7のノードnに接続され、他端が第1のノードnに接続されたスイッチ素子Sup、一端が第8のノードnに接続され、他端が第1のノードnに接続されたスイッチ素子Svp、一端が第9のノードnに接続され、他端が第1のノードnに接続されたスイッチ素子Swp、一端が第7のノードnに接続され、他端が第2のノードnに接続されたスイッチ素子Sun、一端が第8のノードnに接続され、他端が第2のノードnに接続されたスイッチ素子Svn、及び、一端が第9のノードnに接続され、他端が第2のノードnに接続されたスイッチ素子Swnを有するマトリックスコンバータによって構成され得る。
スイッチ素子Sup,Svp,Swp,Sun,Svn,Swnはそれぞれ、直列に接続された2つのスイッチ素子を含んで構成される双方向スイッチ(第1〜第6の双方向スイッチ素子)である。具体的に説明すると、スイッチ素子Supは、直列に接続されたスイッチ素子Gpu,Gupと、これらと並列に接続されたスナバキャパシタとによって構成される。同様に、スイッチ素子Svpは、直列に接続されたスイッチ素子Gpv,Gvpと、これらと並列に接続されたスナバキャパシタとによって構成され、スイッチ素子Swpは、直列に接続されたスイッチ素子Gpw,Gwpと、これらと並列に接続されたスナバキャパシタとによって構成され、スイッチ素子Sunは、直列に接続されたスイッチ素子Gnu,Gunと、これらと並列に接続されたスナバキャパシタとによって構成され、スイッチ素子Svnは、直列に接続されたスイッチ素子Gnv,Gvnと、これらと並列に接続されたスナバキャパシタとによって構成され、スイッチ素子Swnは、直列に接続されたスイッチ素子Gnw,Gwnと、これらと並列に接続されたスナバキャパシタとによって構成される。なお、各スナバキャパシタは、半導体素子の寄生容量であってもよいし、独立した容量素子であってもよい。この点は、後述する他のスナバキャパシタについても同様である。
スイッチ素子Gpu,Gup,Gpv,Gvp,Gpw,Gwp,Gnu,Gun,Gnv,Gvn,Gnw,Gwnはそれぞれ、例えばMOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor)やIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)などの半導体素子と、この半導体素子と並列に接続されたダイオードとを含んで構成される片方向スイッチである。スイッチ素子Gpu,Gupは、第1のノードnと第10のノードn10との間にこの順で、かつ、それぞれのダイオードのアノードが相互に接続される向きで接続される。スイッチ素子Gpv,Gvpは、第1のノードnと第11のノードn11との間にこの順で、かつ、それぞれのダイオードのアノードが相互に接続される向きで接続される。スイッチ素子Gpw,Gwpは、第1のノードnと第12のノードn12との間にこの順で、かつ、それぞれのダイオードのアノードが相互に接続される向きで接続される。スイッチ素子Gnu,Gunは、第2のノードnと第10のノードn10との間にこの順で、かつ、それぞれのダイオードのアノードが相互に接続される向きで接続される。スイッチ素子Gnv,Gvnは、第2のノードnと第11のノードn11との間にこの順で、かつ、それぞれのダイオードのアノードが相互に接続される向きで接続される。スイッチ素子Gnw,Gwnは、第2のノードnと第12のノードn12との間にこの順で、かつ、それぞれのダイオードのアノードが相互に接続される向きで接続される。なお、双方向スイッチを構成する2つのスイッチ素子の接続について、ここではそれぞれのダイオードのアノードが相互に接続される向きで接続されるとしたが、それぞれのダイオードのカソードが相互に接続される向きで接続されることとしてもよい。
図2には示していないが、AC/ACコンバータ10には、転流失敗時の一次側電流iL1を吸収するための保護回路を設けることとしてもよい。この保護回路は、フルブリッジ接続された4つのダイオードからなる整流回路と、この整流回路と並列に接続された平滑コンデンサ及び負荷とによって構成され得る。整流回路の2つの入力端はそれぞれ、第1のノードn及び第2のノードnに接続される。
図2(b)は、図1に示したAC/DCコンバータ30の具体的な構成例を示す図である。同図に示すように、AC/DCコンバータ30は例えば、一端が第5のノードnに接続され、他端が第3のノードnに接続されたスイッチ素子G、一端が第6のノードnに接続され、他端が第3のノードnに接続されたスイッチ素子G、一端が第5のノードnに接続され、他端が第4のノードnに接続されたスイッチ素子G、及び、一端が第6のノードnに接続され、他端が第4のノードnに接続されたスイッチ素子Gと、一端が第5のノードnに接続され、他端が第6のノードnに接続されたキャパシタC1とを有して構成され得る。
スイッチ素子G〜Gはそれぞれ、例えばMOSFETやIGBTなどの半導体素子と、この半導体素子と並列に接続されたダイオード及びスナバキャパシタとを含んで構成される片方向スイッチ(第1〜第4の片方向スイッチ素子)である。スイッチ素子Gは、ダイオードのアノードが第3のノードnに接続されるように回路に組み込まれ、スイッチ素子Gは、ダイオードのカソードが第3のノードnに接続されるように回路に組み込まれ、スイッチ素子Gは、ダイオードのアノードが第4のノードnに接続されるように回路に組み込まれ、スイッチ素子Gは、ダイオードのカソードが第4のノードnに接続されるように回路に組み込まれる。
図1に戻る。制御装置4は、AC/ACコンバータ10及びAC/DCコンバータ30それぞれのスイッチングを実施する装置である。具体的には、図示しない外部装置から出力直流電流Idcの指令値Idc 及び入力電流ievの指令値iev の入力を受け付けるとともに、交流電圧e,e,e及び出力直流電圧Vdcのフィードバック入力を受け付け、これらに基づいてAC/ACコンバータ10及びAC/DCコンバータ30それぞれのスイッチングを実施するよう構成される。制御装置4がこのような制御動作を行うことにより、系統電源2から負荷3に対し(力行の場合)、又は、負荷3から系統電源2に対し(回生の場合)、指令値Idc ,iev に応じた電力を伝送することが実現される。
AC/ACコンバータ10及びAC/DCコンバータ30がそれぞれ図2(a)(b)に示した構成を有する場合について言えば、制御装置4は、スイッチ素子Gpu,Gup,Gpv,Gvp,Gpw,Gwp,Gnu,Gun,Gnv,Gvn,Gnw,Gwn,G〜Gのそれぞれを構成する各半導体素子の制御電極に対して個別に制御信号(ハイ又はローいずれかの値を取る信号)を供給することによってこれらのスイッチ素子のオンオフ状態を個別に制御し、それによってAC/ACコンバータ10及びAC/DCコンバータ30それぞれのスイッチングを実施するよう構成される。
図3(a)は、電力変換装置1が力行動作を行う場合の電圧v,v、一次側電流iL1、及び入力電流i,iの各波形を示す図であり、図3(b)は、電力変換装置1が回生動作を行う場合の電圧v,v、一次側電流iL1、及び入力電流i,iの各波形を示す図である。e>e>0>eである場合、図3(a)(b)に示した電圧e,eはそれぞれ、次の式(7)(8)で表される電圧となる。
Figure 2020115727
制御装置4は、力行時及び回生時のいずれにおいても、AC/ACコンバータ10及びAC/DCコンバータ30それぞれのスイッチングを所定のスイッチング周波数fで実施するよう構成される。したがって、図3にも示すように、電圧v,vの波形は、周期1/fで同じ波形の繰り返しとなる。ただし、制御装置4は、力行時には、所定時間δ/2πfだけAC/ACコンバータ10に遅れてAC/DCコンバータ30の制御を行うよう構成され、回生時には、所定時間δ/2πfだけAC/DCコンバータ30に遅れてAC/ACコンバータ10の制御を行うよう構成されている。その結果、図3にも示すように、力行時には電圧vの位相が電圧vの位相に対してδだけ進んでおり、回生時には電圧vの位相が電圧vの位相に対してδだけ遅れている。したがってδは、電圧vと電圧vの間の位相差を表している。
力行時及び回生時それぞれの各周期における制御装置4の制御内容は次のとおりである。すなわち、まず力行時のAC/ACコンバータ10に関して、制御装置4は、初めに時間(1−d)/2fにわたり、電圧vを電圧eに等しくする制御を実行する。この制御は、図2の例で言えば、スイッチ素子Sup,Swnのそれぞれをオン、スイッチ素子Svp,Swp,Sun,Svnのそれぞれをオフとする制御である。dは0<d<1/2fを満たす値であり、AC/ACコンバータ10の制御のデューティ比を表している。
次に制御装置4は、時間d/2fにわたり、電圧vを電圧eに等しくする制御を実行する。この制御は、図2の例で言えば、スイッチ素子Svp,Swnのそれぞれをオン、スイッチ素子Sup,Swp,Sun,Svnのそれぞれをオフとする制御である。続いて制御装置4は、時間(1−d)/2fにわたり、電圧vを電圧−eに等しくする制御を実行する。この制御は、図2の例で言えば、スイッチ素子Sun,Swpのそれぞれをオン、スイッチ素子Sup,Svp,Svn,Swnのそれぞれをオフとする制御である。最後に制御装置4は、時間d/2fにわたり、電圧vを電圧−eに等しくする制御を実行する。この制御は、図2の例で言えば、スイッチ素子Svn,Swpのそれぞれをオン、スイッチ素子Sup,Svp,Sun,Swnのそれぞれをオフとする制御である。
次に力行時のAC/DCコンバータ30に関して、制御装置4は、初めに時間1/2fにわたり、電圧vを電圧Vdcに等しくする制御を実行する。この制御は、図2の例で言えば、スイッチ素子G,Gのそれぞれをオン、スイッチ素子G,Gのそれぞれをオフとする制御である。次いで制御装置4は、時間1/2fにわたり、電圧vを電圧−Vdcに等しくする制御を実行する。この制御は、図2の例で言えば、スイッチ素子G,Gのそれぞれをオン、スイッチ素子G,Gのそれぞれをオフとする制御である。
次に回生時のAC/ACコンバータ10に関して、制御装置4は、初めに時間d/2fにわたり、電圧vを電圧eに等しくする制御を実行する。この制御は、図2の例で言えば、スイッチ素子Svp,Swnのそれぞれをオン、スイッチ素子Sup,Swp,Sun,Svnのそれぞれをオフとする制御である。次に制御装置4は、時間(1−d)/2fにわたり、電圧vを電圧eに等しくする制御を実行する。この制御は、図2の例で言えば、スイッチ素子Sup,Swnのそれぞれをオン、スイッチ素子Svp,Swp,Sun,Svnのそれぞれをオフとする制御である。続いて制御装置4は、時間d/2fにわたり、電圧vを電圧−eに等しくする制御を実行する。この制御は、図2の例で言えば、スイッチ素子Svn,Swpのそれぞれをオン、スイッチ素子Sup,Svp,Sun,Swnのそれぞれをオフとする制御である。最後に制御装置4は、時間(1−d)/2fにわたり、電圧vを電圧−eに等しくする制御を実行する。この制御は、図2の例で言えば、スイッチ素子Sun,Swpのそれぞれをオン、スイッチ素子Sup,Svp,Svn,Swnのそれぞれをオフとする制御である。
最後に回生時のAC/DCコンバータ30に関して、制御装置4は、初めに時間1/2fにわたり、電圧vを電圧Vdcに等しくする制御を実行する。この制御は、図2の例で言えば、スイッチ素子G,Gのそれぞれをオン、スイッチ素子G,Gのそれぞれをオフとする制御である。次いで制御装置4は、時間1/2fにわたり、電圧vを電圧−Vdcに等しくする制御を実行する。この制御は、図2の例で言えば、スイッチ素子G,Gのそれぞれをオン、スイッチ素子G,Gのそれぞれをオフとする制御である。
制御装置4が以上の制御を行うことにより、図3(a)(b)に示した波形の一次側電流iL1及び入力電流i,iが得られる。こうして各電流が流れることにより、電力の伝送が実現される。
ここで、本発明の背景技術を参照しながら、本発明の課題について、再度より詳しく説明する。
図7は、本発明の背景技術による電力変換装置100及びその制御装置110の構成を示す図である。同図と図1とを比較すると理解されるように、電力変換装置100は、第1のノードnとAC/ACコンバータ10との間に電気部品であるコイル素子101が実装され、第3のノードnとAC/DCコンバータ30との間に電気部品であるコイル素子102が実装され、トランス20がトランス103に置き換わっている点で、電力変換装置1と異なっている。図7に示したインダクタンスL,Lは、それぞれコイル素子101,102のインダクタンスを表している。トランス103は、互いに磁気結合する一次側コイル103a及び二次側コイル103bを有して構成される。コイル103a,103bの巻き数はそれぞれ、図1に示したトランス20の一次側コイル20a及び二次側コイル20bと同じN及びNである。トランス20と同様、トランス103にも漏れインダクタンスが存在するが、コイル素子101,102のインダクタンスL,Lがこの漏れインダクタンスに比べて非常に大きな値に設定されることから、背景技術においては無視される。
図8は、本発明の背景技術において採用される励磁インダクタンスを考慮しないトランス103及びコイル素子101,102を一次側に換算した等価回路を示す図である。同図に示すように、本発明の背景技術において、トランス103は、励磁インダクタンス(後述する図4に示す励磁インダクタンスL)が十分に大きいとして無視した理想トランスとみなされる。これは、励磁インダクタンスが十分に大きい場合には、励磁インダクタンスに流れる電流が小さくなり無視できるためである。
図8の等価回路によれば、コイル素子101,102は、第1のノードnと第3のノードnの間に接続された1つのインダクタLとみなされる。インダクタLのインダクタンスは、図示するようにL+nLとなる。これに従えば、コイル素子101,102には、次の式(9)で表される電流iが共通に流れることになる。
Figure 2020115727
式(9)と、図3に示した波形とに基づき、出力直流電流Idc及び入力電流iそれぞれの1周期における平均値Idc_ave,iv_aveを求めると、それぞれ次の式(10)(11)のようになる。
Figure 2020115727
こうして得られた平均値Idc_ave,iv_aveがそれぞれ電流Idc,iの指令値Idc ,iev に一致すると仮定すると、次の式(12)が得られる。制御装置110は、外部から入力された出力直流電流指令値Idc 及び入力電流指令値iev と、交流電圧e,e,e及び出力直流電圧Vdcのフィードバック結果とを式(12)に代入し、その結果として得られる2つの式をd,δの2元連立2次方程式とみなして数値的に解くことにより、デューティ比d及び位相差δを算出するよう構成される。そして、算出したデューティ比dが実現されるようAC/ACコンバータ10のスイッチングを実施するとともに、位相差δが実現されるようAC/ACコンバータ10及びAC/DCコンバータ30それぞれのスイッチングを実施するよう構成される。
Figure 2020115727
制御装置110が以上の制御を行うことにより、図3に示した波形が実現され、系統電源2から負荷3に対し(力行の場合)、又は、負荷3から系統電源2に対し(回生の場合)、電流指令値Idc ,iev に応じた電力を伝送することが実現される。しかしながら、以上の制御方法によれば、もし仮に電気部品としてのコイル素子101,102の実装を排し、これらをトランス103の漏れインダクタンスで代替したとすると、入力電流i,i,iに大きな歪みが発生することになる。以下、この点について詳しく説明する。
図9は、コイル素子101,102をトランス103の漏れインダクタンスで代替し、かつ、制御装置110が上記制御を行った場合における、(a)交流電圧e,e,e及び(b)入力電流i,i,iを示す図である。同図に示すように、この場合の入力電流i,i,iは、大きな歪みを含むものとなる。
図10は、トランス103の励磁インダクタンスが無限大であると仮定して、図9と同じ場合をシミュレートした結果を示す図である。同図と図9を比較すると理解されるように、トランス103の励磁インダクタンスが無限大であると仮定すると、入力電流i,i,iの歪みは大幅に改善される。このことは、トランス103の励磁電流が入力電流i,i,iの歪みに大きく影響していることを示唆している。すなわち、コイル素子101,102をトランス103の漏れインダクタンスで代替する場合、トランス103として励磁インダクタンスの小さな特殊なトランスを用いることになるため、励磁インダクタンスに流れる電流(励磁電流)が大きくなる。一方、励磁インダクタンスが無限大である理想的な場合、励磁電流は0になる。そして、前者の場合には大きな歪みが生じ、後者の場合にはその歪みが大幅に改善されるのであるから、励磁電流が入力電流i,i,iの歪みに大きく影響していると言える。励磁インダクタンスの大きさを変えることはできないので、本願の発明者は逆転の発想で、励磁電流の無視を止め、励磁電流を考慮して制御を行えば、入力電流i,i,iの歪みを低減できるのではないかと考えた。本実施の形態は、このような考え方に基づいて発明されたもので、制御装置4は、励磁インダクタンスに基づいてデューティ比d及び位相差δを算出することにより、励磁電流を考慮した制御を行うよう構成される。以下、本実施の形態による制御装置4が行う制御の詳細と、その制御によって実際に入力電流i,i,iの歪みを低減できることとについて、詳しく説明する。
図4は、本実施の形態において採用されるトランス20のT型等価回路を示す図である。同図に示したインダクンタスLは、トランス20の励磁インダクタンスである。本実施の形態による制御装置4は、この励磁インダクタンスLに基づいてデューティ比d及び位相差δを算出し、算出したデューティ比dが実現されるようAC/ACコンバータ10のスイッチングを実施するとともに、算出した位相差δが実現されるようAC/ACコンバータ10及びAC/DCコンバータ30それぞれのスイッチングを実施する。以下、本実施の形態によるデューティ比d及び位相差δの具体的な算出方法について、説明する。
初めに、図4の等価回路に基づくと、上述した一次側電流iL1及び二次側電流iL2が次の式(13)のように表される。
Figure 2020115727
式(13)を解くことにより、一次側電流iL1及び二次側電流iL2が次の式(14)(15)のように求められる。なお、これらの式中のインダクタンスL'は、トランス20の巻き数比n、並びにトランス20の漏れインダクタンスL,L及び励磁インダクタンスLを用いて、式(16)のように表されるインダクタンスである。また、電圧v'は、トランス20の巻き数比n、トランス20の漏れインダクタンスL及び励磁インダクタンスL、並びに電圧vを用いて、式(17)のように表される電圧であり、電圧v'は、トランス20の漏れインダクタンスL及び励磁インダクタンスL、並びに電圧vを用いて、式(18)のように表される電圧である。したがって、式(14)(15)に示される一次側電流iL1及び二次側電流iL2はそれぞれ、トランス20の励磁インダクタンスLに基づくものとなっている。
Figure 2020115727
式(14)(15)はそれぞれ、式(9)と同じ形を有している。したがって、式(10)に式(5)を用い、式(11)に式(3)を用いることにより、出力直流電流Idc及び入力電流iそれぞれの平均値Idc_ave,iv_aveを次の式(19)(20)のように表すことができる。ただし、式(20)内のe'は、式(17)右辺のvにeを代入することによって得られる値である。式(19)(20)から明らかなように、こうして導出される平均値Idc_ave,iv_aveはともに、トランス20の励磁インダクタンスLに基づくものとなっている。
Figure 2020115727
制御装置4は、上述した式(12)の第1式の右辺に式(19)を、第2式の右辺に式(20)をそれぞれ適用し、制御装置110と同様にd,δの2元連立2次方程式とみなして数値的に解くことにより、デューティ比d及び位相差δを算出する。本実施の形態によるデューティ比d及び位相差δは、以上のようにして算出される。
図5は、制御装置4が上記制御を行った場合における、(a)交流電圧e,e,e及び(b)入力電流i,i,iを示す図である。同図と図9とを比較すると理解されるように、本実施の形態によれば、電気部品としてのコイル素子101,102(図7を参照)を実装しないにも関わらず、入力電流i,i,iの歪みが大幅に改善されている。この結果は、励磁電流を考慮して制御を行えば入力電流i,i,iの歪みを低減できる、という当初の考え方が正しかったことを示している。
図6は、本発明の実施例(実線及び黒丸)と、本発明の比較例(破線及び黒四角)とのそれぞれについて、全高調波歪み率THD(Total Harmonic Distortion)を測定した結果を示す図である。なお、実施例は、制御装置4が式(19)(20)に基づいて算出されたデューティ比d及び位相差δに基づく制御を実施した場合を示しており、比較例は、制御装置4が式(10)(11)に基づいて算出されたデューティ比d及び位相差δに基づく制御を実施した場合を示している。また、図6の測定は、次の表1に示す各物理量を有する電力変換装置1、系統電源2、及び負荷3を用いて行った。
Figure 2020115727
図6に示すように、出力直流電流Idcが負である場合(Idc<0。回生時)、実施例では、THDが良好なTHDの基準である5%を下回る領域が比較例に比べて大幅に増えていることが理解される。一方、出力直流電流Idcが正である場合(Idc>0。力行時)には、実施例によるTHDが比較例によるTHDに比べて全体的に大きくなっているが、これは、デッドタイムやオン電圧降下の影響が顕在化したことによるものであると考えられる。すなわち、比較例では、励磁電流の影響と、デッドタイムやオン電圧降下の影響とが相殺しているが、実施例では、このうち励磁電流の影響のみが低下したため、デッドタイムやオン電圧降下の影響が大きく現れることとなったと考えられる。したがって、THDが大きくなってはいるものの、励磁電流の影響によって生ずる歪みを低減する効果は得られているものと考えられる。以上の結果から、本実施の形態によれば、力行時及び回生時のいずれについても、励磁電流の影響によって生ずる入力電流の歪みを低減できると言える。
以上、本発明の好ましい実施の形態について説明したが、本発明はこうした実施の形態に何等限定されるものではなく、本発明が、その要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施され得ることは勿論である。
例えば、上記実施の形態ではe>e>0>eの場合に着目して説明したが、本発明は、これらが他の大小関係を有する場合についても同様に適用可能である。
1 電力変換装置
2 系統電源
3 負荷
4 制御装置
10 AC/ACコンバータ
20 トランス
20a,20b コイル
30 AC/DCコンバータ
C1 キャパシタ
Cf 入力キャパシタ
〜G 片方向スイッチ素子
pu,Gup,Gpv,Gvp,Gpw,Gwp 片方向スイッチ素子
nu,Gun,Gnv,Gvn,Gnw,Gwn 片方向スイッチ素子
up,Svp,Swp,Sun,Svn,Swn 双方向スイッチ素子
Lf 交流リアクトル
Rf ダンピング抵抗

Claims (5)

  1. 交流電源に接続されたAC/ACコンバータと、
    直流電源に接続されたAC/DCコンバータと、
    前記AC/ACコンバータに接続された一次側コイル、及び、前記AC/DCコンバータに接続された二次側コイルを有するトランスと、
    を有する電力変換装置の制御装置であって、
    前記トランスの励磁インダクタンスに基づいて算出されたデューティ比が実現されるよう前記AC/ACコンバータのスイッチングを実施するとともに、前記励磁インダクタンスに基づいて算出された位相差が実現されるよう前記AC/ACコンバータ及び前記AC/DCコンバータそれぞれのスイッチングを実施する、
    制御装置。
  2. 前記交流電源から前記AC/ACコンバータに流れ込む入力電流の前記励磁インダクタンスに基づく平均値が所与の入力電流指令値に一致し、かつ、前記AC/DCコンバータから前記直流電源に流れ込む出力直流電流の前記励磁インダクタンスに基づく平均値が所与の出力直流電流指令値に一致するように、前記デューティ比及び前記位相差を算出する、
    請求項1に記載の制御装置。
  3. 前記入力電流の前記励磁インダクタンスに基づく平均値は、前記励磁インダクタンスに基づく前記トランスの一次側電流を用いて導出され、
    前記出力直流電流の前記励磁インダクタンスに基づく平均値は、前記励磁インダクタンスに基づく前記トランスの二次側電流を用いて導出される、
    請求項2に記載の制御装置。
  4. 前記一次側電流は、前記トランスの巻き数比n、前記トランスの一次側漏れインダクタンスL、前記トランスの二次側漏れインダクタンスn、及び前記トランスの励磁インダクタンスLを用いて式(1)のように表されるインダクタンスL'と、前記n、前記L、及び前記トランスの一次側入力電圧vを用いて式(2)のように表される一次側入力電圧v'とを用いて式(3)により表される電流iL1であり、
    前記二次側電流は、前記インダクタンスL'と、前記L、前記L、及び前記トランスの二次側入力電圧vを用いて式(4)のように表される二次側入力電圧v'とを用いて式(5)により表される電流iL2である、
    Figure 2020115727
    請求項3に記載の制御装置。
  5. 前記AC/DCコンバータは、一端が前記直流電源の一端を構成する第5のノードに接続され、他端が前記二次側コイルの一端を構成する第3のノードに接続された第1の片方向スイッチ素子、一端が前記直流電源の他端を構成する第6のノードに接続され、他端が前記第3のノードに接続された第2の片方向スイッチ素子、一端が前記第5のノードに接続され、他端が前記二次側コイルの他端を構成する第4のノードに接続された第3の片方向スイッチ素子、及び、一端が前記第6のノードに接続され、他端が前記第4のノードに接続された第4の片方向スイッチ素子を有し、
    前記AC/ACコンバータは、一端が三相交流である前記交流電源の第1相に対応する第7のノードに接続され、他端が前記一次側コイルの一端を構成する第1のノードに接続された第1の双方向スイッチ素子、一端が前記交流電源の第2相に対応する第8のノードに接続され、他端が前記第1のノードに接続された第2の双方向スイッチ素子、一端が前記交流電源の第3相に対応する第9のノードに接続され、他端が前記第1のノードに接続された第3の双方向スイッチ素子、一端が前記第7のノードに接続され、他端が前記一次側コイルの他端を構成する第2のノードに接続された第4の双方向スイッチ素子、一端が前記第8のノードに接続され、他端が前記第2のノードに接続された第5の双方向スイッチ素子、及び、一端が前記第9のノードに接続され、他端が前記第2のノードに接続された第6の双方向スイッチ素子を有するマトリックスコンバータである、
    請求項1乃至4のいずれか一項に記載の制御装置。
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