JP2020114969A - アタッチメント - Google Patents

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裕明 菊地
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Abstract

【課題】ガタ発生を抑制できるアタッチメントを提供する。【解決手段】ツース1は、ショベルのバケットに設けられる支持部材10と、支持部材10の先端の凸部11が挿入される凹部21が基端に設けられ、所定方向(x方向)に突出して延在する取替部材20と、取替部材20と支持部材10とを連結固定するロックピン30と、を備える。支持部材10の凸部11には、2つの凸形状の第1支持面12aと第2支持面13aが、取替部材20の延在方向(x方向)に沿って並設され、これにより凸部11の主面11aに二段の凸曲面が設けられる。取替部材20の凹部21には、第1支持面12aと第2支持面13aの凸形状とそれぞれ嵌合する凹形状の第1曲面22a及び第2曲面23aが、取替部材20の延在方向に沿って並設され、これにより凹部21に二段の凹曲面が設けられる。【選択図】図2

Description

本開示は、アタッチメントに関する。
対象物に取り付けられるアタッチメントの一例として、ショベルに搭載されるバケットの掘削側の先端部分に脱着可能に取り付けられる複数のツース(掘削具)が挙げられる。ツースは、バケットに固定される基端側の支持部材と、この支持部材に嵌合される先端側の取替部材とを備える。取替部材は、支持部材に取り付けられた状態で、ロック部材が貫入されて支持部材に連結固定される(例えば特許文献1)。
特開2014−70447号公報
特許文献1に記載される従来の取替部材の支持部材への取り付け構造では、支持部材の先端側のくさび状の凸部に取替部材の基端側の凹部が嵌合することで、支持部材と取替部材とが連結される。凸部と凹部の対向面は主に平面であるので、ロック部材による固定後も取替部材にガタが生じやすい。
本開示は、ガタ発生を抑制できるアタッチメントを提供することを目的とする。
本発明の実施形態の一観点に係るアタッチメントは、対象物に取り付けられるアタッチメントであって、前記対象物に設けられる支持部材と、前記支持部材の先端の凸部が挿入される凹部が基端に設けられ、所定方向に突出して延在する取替部材と、前記取替部材と前記支持部材とを連結固定するロックピンと、を備え、前記支持部材の前記凸部には、前記取替部材の延在方向に沿って多段の凸曲面が設けられ、前記取替部材の前記凹部には、前記多段の支持面の凸形状とそれぞれ嵌合する多段の凹曲面が、前記取替部材の延在方向に沿って設けられる。
本開示によれば、ガタ発生を抑制できるアタッチメントを提供することができる。
実施形態に係るツース(アタッチメント)の組立斜視図 図1に示すツースの分解斜視図 ツースのx方向に沿った縦断面図 図3中のA−A断面図であり、第1支持面を示す図 図3中のB−B断面図であり、第2支持面を示す図 ロックピンの分解斜視図 ロックピンの組立斜視図 ロックピンの取り付け手順の第1段階(解放状態)を示す図 ロックピンの取り付け手順の第2段階(中間状態)を示す図 ロックピンの取り付け手順の第3段階(固定状態)を示す図
以下、添付図面を参照しながら実施形態について説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
本実施形態では、実施形態に係るアタッチメントの一例としてのツース1を例示して説明する。
各図において、x方向、y方向、z方向は互いに垂直な方向である。x方向はツース1の支持部材10に対する取替部材20の嵌合方向であり、取付状態のロックピン30の長手方向である。y方向はツース1の幅方向である。z方向はツース1の高さ方向であり、ロックピン30を溝に嵌合する際の回転軸の方向である。
まず図1〜図5を参照して実施形態に係るツース1の構成を説明する。図1は、実施形態に係るツース1(アタッチメント)の組立斜視図である。図2は、図1に示すツース1の分解斜視図である。図3はツース1のx方向に沿った縦断面図である。図4は、図3中のA−A断面図であり、第1支持面12a、12bを示す図である。図5は、図3中のB−B断面図であり、第2支持面13a、13bを示す図である。
ツース1は、例えばショベルのバケット(対象物)の掘削側の先端部分に複数設けられる。ツース1は、バケット先端部分からx方向に突出し、かつ、y方向に沿って略等間隔で複数個が並設される。以下の説明では、ツース1の延在方向のうちx負方向側を「基端側」、x正方向側を「先端側」とも表記する。
図1、図2に示すように、ツース1は、支持部材10、取替部材20、ロックピン30を備える。
支持部材10は、ツース1の基端側に配置され、バケットの先端部分に固定される。
取替部材20は、ツース1の先端側に配置され、支持部材10に嵌合されて脱着可能に取り付けられる。取替部材20は、爪状の部材であって、ショベルの掘削作業等の繰り返しによって摩耗した場合には、支持部材10から取り外されて交換することができる。
ロックピン30は、支持部材10に嵌合された取替部材20を連結固定するために装着される。
図2、図3に示すように、支持部材10の先端側の端部にはx正方向に突出した凸部11が設けられる。図3に示すように、取替部材20の基端側の端部には、この凸部11が嵌合する凹部21が設けられる。
凸部11は、z方向の寸法が基端から先端になるほど小さくなるくさび状であり、z正方向側の主面11a(第1主面)、z負方向側の主面11b(第2主面)は共に傾斜面となっている。凸部11のz正方向側の主面11aには、第1支持面12aと第2支持面13aとが設けられる。第1支持面12aと第2支持面13aは、共にz正方向側に突出した曲面であり、y方向の両側から中央にかけて徐々に突出し、y方向の中央が最もz正方向側に突出する凸曲面である。第1支持面12aは、この傾斜状の主面11aの基端側に設けられ、第2支持面13aは第1支持面12aより先端側に設けられる。第1支持面12aの頭頂部は、第2支持面13aの頭頂部よりz正方向側に突出している。すなわち、第1支持面12aと第2支持面13aは、凸部11の主面11a上に二段の凸曲面を形成している。
同様に、凸部11のz負方向側の主面11bにも、第1支持面12bと第2支持面13bとが設けられる。第1支持面12bと第2支持面13bは、共にz負方向側に突出した曲面であり、y方向の両側から中央にかけて徐々に突出し、y方向の中央が最もz負方向側に突出する凸曲面である。第1支持面12bは、この傾斜状の主面11bの基端側に設けられ、第2支持面13bは第1支持面12bより先端側に設けられる。第1支持面12bの頭頂部は、第2支持面13bの頭頂部よりz負方向側に突出している。すなわち、第1支持面12bと第2支持面13bは、凸部11の主面11b上に二段の凸曲面を形成している。
二段の凸曲面は、凸部11の先端側の段のほうが基端側の段より幅が小さく形成される。すなわち、第2支持面13a,13bのy方向の寸法は、第1支持面12a,12bのものより小さい。第1支持面12a,12bと第2支持面13a,13bの頭頂部のy方向の位置は同一であるので、第2支持面13a,13bは、第1支持面12a,12bより幅方向両側が中心側に狭まっている。また、二段の凸曲面の各段はテーパー状に形成される。すなわち、第1支持面12a,12bと第2支持面13a,13bは、それぞれxy平面に対して傾斜するよう形成されている。第1支持面12a,12bと第2支持面13a,13bの傾斜角度は、相互に同一でも相違してもよいし、主面11a、11bの傾斜角度と同一でも相違してもよい。
一方、取替部材20の凹部21には、第1曲面22a,22bと、第2曲面23a,23bとが設けられる。第1曲面22a,22bと、第2曲面23a,23bは、凸部11が凹部21に嵌合するときにそれぞれ第1支持面12a,12b、第2支持面13a,13bと対向する位置に設けられ、第1支持面12a,12b、第2支持面13a,13bと嵌合可能な二段の凹曲面である。これにより、取替部材20が支持部材10に嵌合する状態では、図4、図5に示すように、第1支持面12a,12bがそれぞれ第1曲面22a,22bと嵌合し、第2支持面13a,13bがそれぞれ第2曲面23a,23bと嵌合した状態で、凸部11が凹部21に挿入されている。これにより、取替部材20が支持部材10に取り付けられたときに、支持部材10に対して取替部材20のy方向のガタが抑制される。
なお、凸部11に設けられる第1支持面12a,12b、第2支持面13a,13bは、x方向に沿って3以上の支持面を設け、三段以上の多段の凸曲面を形成する構成でもよい。この場合、凹部21にも、支持面と同数の曲面が設けられ、三段以上の多段の凹曲面が形成される。ここで、多段の凸曲面とは、支持部材10の先端側の曲面が基端側の曲面より凸部11のz方向中央に接近するよう段差のついた複数の凸曲面をいう。同様に、多段の凹曲面とは、取替部材20の基端側の曲面が先端側の曲面より凹部21のz方向中央から離間するよう段差のついた複数の凹曲面をいう。
また、図1、図2に示すように、取替部材20の基端側の端面には、x負方向側に突出する一対の耳部24が設けられている。一方、支持部材10には、取替部材20が支持部材10に嵌合する状態のときにこの耳部24が嵌合する一対の凹状部14が設けられている。耳部24と凹状部14は、それぞれ取替部材20及び支持部材10のy方向の両端に設けられる。これにより、取替部材20が支持部材10に取り付けられたときに、支持部材10に対して取替部材20のz方向のガタが抑制される。
図2に示すように、ロックピン30は、y正方向側から取替部材20及び支持部材10に取り付けられる。支持部材10のy正方向側の側面には、ロックピン30が嵌合するための溝15が設けられる。取替部材20には、ロックピン30を内側の支持部材10の溝15まで誘導するための孔25が設けられる。
孔25は、取替部材20が支持部材10に嵌合した状態において、溝15の一部が露出するよう配置される。支持部材10に取替部材20が組み付けられたときに、溝15と孔25とは、取替部材20の側面に開口する内部空間A(図8参照)を形成する。この内部空間Aはロックピン30と略同形状であり、ロックピン30は、この内部空間Aに嵌入されることで、取替部材20と支持部材10とを連結固定する。
なお、図4に示すように、取替部材20の孔25がy正方向側に設けられるのに対して、支持部材10の溝15はy正方向側の他に、y負方向側にも設けてもよい。これにより、取替部材20の方向をx軸まわりに180°回転させて支持部材10に嵌合した状態でも、ロックピン30により取替部材20を支持部材10に固定できる。取替部材20は、バケットに取り付けた状態では、z正方向側またはz負方向側の主面20a、20bのいずれか一方が主に掘削面となり摩耗が進みやすい。そこで図4のように支持部材10のy方向両側に溝15を一対設けることにより、取替部材20をローテーションでき、すなわち、取替部材20の方向をx軸まわりに180°回転させて掘削面となる主面を入れ替えることができるので、取替部材20を長寿命化できる。
なお、本実施形態では、y正方向側から単一のロックピン30で固定する構成を例示したが、例えばy方向両側から2つのロックピンで固定する構成でもよい。この場合、取替部材20のy負方向側にも孔25と同様の孔が設けられる。
図2に加えて図6、図7を参照して、実施形態に係るロックピン30の構成を説明する。図6は、ロックピン30の分解斜視図である。図7は、ロックピン30の組立斜視図である。
図2、図6、図7に示すように、ロックピン30は、本体31と、ブロック32と、ボルト33と、回動部34とを有する。
本体31は、例えばJIS規格に規定される機械構造用炭素鋼、機械構造用合金鋼(たとえばS45C、SCM435のほか、同等量の炭素を含むSMn鋼、SCr鋼、SCM鋼、SNCM鋼など)、工具鋼、鋳鋼などの金属製であり、溝15と孔25とにより形成される一方向に延びる内部空間に嵌入可能な形状であり、長手方向を有する物体である。本体31のx正方向側の一端部37には、本体31とは別部材の回動部34が設けられる。回動部34は、例えば硬質ゴムなどの弾性材料で形成され、z軸とほぼ並行に設けられる回転軸35の周りを回動可能に本体31の一端部37に取り付けられている。
なお、回動部34を形成する弾性材料は、ショア硬さが40〜90程度のものが好ましく、ショア硬さが80程度のものがより好ましい。
ブロック32は、本体31との対向面に本体31側に突出する突起36を有する。この突起36は、回動部34と接触する位置に設けられ、ボルト33によってブロック32が本体31に密着して固定されたときに、突起36が回動部34を押圧して回動させるようになっている。ブロック32、ボルト33も、本体31と同様に例えば機械構造用炭素鋼などの金属製である。なお、ツース1の支持部材10や取替部材20も、本体31と同様に機械構造用炭素鋼などの金属製である。
本体31の一端部37には、本体31の短手方向の厚みが薄く形成された凹部37aが設けられる。凹部37aは回転軸35の方向(z負方向)に凹んで形成されており、回動部34はこの凹部37aに配置される。本体31の凹部37aがある側の表面と、回動部34の表面とは、ほぼ段差なく面一になっている。このように、回動部34のz方向寸法に合わせて本体31に凹部37aを設けることにより、回動部34の設置によるロックピン30のz方向寸法の増加を抑制している。
したがって、z方向から視たときに、回動部34は、本体31の一端部37と重畳し、y方向から視たときには一端部37と並列となる。図6に示すように、本体31からブロック32が離間している状態では、回動部34と一端部37のx正方向側の先端部分の位置はほぼ一致している。一方、図7に示すように、ブロック32が本体31に密着固定されて回動部34が回動すると、回動部34の先端位置が、一端部37の先端位置よりx正方向側に突出するようになっている。
回動部34のx方向またはy方向に面する周面のうち、本体31からブロック32が離間している状態のときにx正方向側の端面となる部分は、略円弧状の凸曲面34aが形成されている。同様に、本体31の一端部37も、凸曲面34aとほぼ同じ曲率の略円弧状の凸曲面で形成されている。
なお、回動部34の回転軸35は、本実施形態ではロックピン30の長手方向と直交する方向(z方向)に配置されるが、回転軸35の軸方向はロックピン30の長手方向と交差する方向であればよい。
図8〜図10を参照して、ロックピン30による取替部材20の支持部材10への固定構造を説明する。図8は、ロックピン30の取り付け手順(ロック方法)の第1段階(解放状態)を示す図である。図9は、ロックピン30の取り付け手順の第2段階(中間状態)を示す図である。図10は、ロックピン30の取り付け手順の第3段階(固定状態)を示す図である。図8〜図10では、ツース1のx−y平面に沿った断面図が、ロックピン30の取り付け部分を拡大視して図示されている。
図8に示すように、支持部材10に取替部材20が組み付けられたときに、溝15と孔25とは、取替部材20の側面に開口する内部空間Aを形成する。この内部空間Aは、孔25から支持部材の先端側(x正方向)へロックピン30を挿入し、ロックピン30の先端が最奥部(凹曲面15a)に突き当たった状態で、ロックピン30の先端を中心としてロックピン30の本体31を溝15の方向に回動させることによって、ロックピン30が嵌入されるよう形成される。つまり、内部空間Aの最深部がピボット軸受のように機能して、ロックピン30はピボットのように機能する。
このような内部空間Aを形成するために、溝15は、x正方向側(ツース1の先端側)になるほど深さが増すように、底面15bが傾斜状となるよう形成されている。溝15のx正方向側の端部は、z軸と平行な中心軸Cを中心とする略円弧状に形成される凹曲面15aである。溝15の平面状の底面15bは、溝15のx負方向側端部から傾斜して凹曲面15aと連続的に接続されている。
溝15の凹曲面15aは、ロックピン30の回動部34の凸曲面34aと略同一の曲率半径で形成されており、ロックピン30の凸曲面34aが突き当たって嵌合した状態で、中心軸Cを回動中心としてロックピン30を回動可能となっている。つまり、溝15の凹曲面15aは、ロックピン30の回動部34の凸曲面34aを受ける軸受として機能する。
溝15の底面15bは、ロックピン30の本体31の底面部38が密着できるように、本体31の底面部38とほぼ同じ寸法で形成されている。これにより、ロックピン30の本体31が溝15の底面15bの全域を塞ぐことができる。
ロックピン30の取り付け手順の第1段階(解放状態)では、図8に示すように、ロックピン30の本体31が孔25から支持部材10の先端側に挿入され、ロックピン30の回動部34の凸曲面34aが溝15の凹曲面15aに突き当たる。
次に、本体31の他端部40側の押圧面39を溝15の方向に押し込むと、回動部34の凸曲面34aが溝15の凹曲面15aに沿って中心軸Cを中心として(図8では反時計回り)に回動するので、ロックピン30の本体31は中心軸Cを回動中心として回動しながら、孔25に進入していく。最終的に、図9に示すロックピン30の取り付け手順の第2段階(中間状態)のように、本体31は底面部38が溝15の底面15bと当接する位置まで回動して、内部空間Aに嵌入される。このとき、本体31の基端側の他端部40は、孔25のx負方向側の内周面26と当接する。これにより、ロックピン30の本体31が内部空間Aと隙間なく嵌合し、溝15と孔25とを塞いだ状態となる。
次に、孔25の外側からボルト33により本体31にブロック32が組み付けられる。ブロック32は、突起36が本体31の回動部34と接触する状態で、ボルト33がブロック32の貫通孔41を通って本体31のネジ穴42に螺合されることで、本体31に固定される。
そして、図10に示すように、ロックピン30の取り付け手順の第3段階(固定状態)では、ブロック32の底面が本体31の上面と接触する位置までボルト33がねじ込まれると、y負方向に突出するブロック32の突起36が、y正方向側を向き突起36と対向する回動部34の受け面34bを押圧する。これにより、回動部34が回転軸35を回動中心として(図10の例では反時計回り)に回動して、この結果、回動部34の先端34cが本体31の一端部37よりx正方向側に突出し、ロックピン30の長手方向の全長が伸びる。
この結果、ロックピン30の回動部34の先端34cが溝15の凹曲面15aをx正方向側に押圧し、かつ、ロックピン30の本体31の基端側の他端部40が孔25の内周面26をx負方向側に押圧する状態となる。すなわち、ロックピン30によって、取替部材20が基端側に押圧された状態となり、取替部材20が支持部材10に対して先端側に抜けないように固定された状態となる。
回動部34の回転軸35は、ロックピン30を図8の第1段階から図9の第2段階に亘って凹曲面15aに沿って回動させる際の中心軸Cとはずれた位置に設けられる。このように回動部34は中心軸Cに対して偏心することによって、ブロック32により押圧されたときに先端34cが本体31より突き出るよう構成されている。なお、回動部34はブロック32の押圧に応じて突き出る構成であればよく、本実施形態の偏心とは異なる構成でもよい。例えば、回転軸35が中心軸Cと同一位置でも、回動部34のz方向視の形状を、回動によって回動部34の一部が本体31から突き出る形状にする構成でもよい。
図10の固定状態からロックピン30を取り外す手順は以下のとおりである。まず図10の固定状態からボルト33を緩めてブロック32を本体31から取り外して、図9の中間状態にする。次に、本体31の他端部40に孔25から外に出る方向(図9の例では時計回り方向)に外力を加える。外力の付加は、作業員の手で行っても良いし、器具を用いてもよい。これにより、図9の中間状態から図8の解放状態までロックピン130を時計回りに回動させて、本体31を孔25から取り外し、図8の解放状態まで遷移させる。次いで、図8の開放状態からロックピン30を他端部40側に引っ張って、回動部34を溝15及び孔25から抜き出し、ロックピン30が内部空間Aから取り外される。
本実施形態の作用、効果を説明する。本実施形態のツース1は、ショベルのバケットに設けられる支持部材10と、支持部材10の先端の凸部11が挿入される凹部21が基端に設けられ、所定方向(x方向)に突出して延在する取替部材20と、取替部材20と支持部材10とを連結固定するロックピン30と、を備える。支持部材10の凸部11には、2つの凸形状の第1支持面12aと第2支持面13aが、取替部材20の延在方向(x方向)に沿って並設され、これにより凸部11の主面11aに二段の凸曲面が設けられる。同様に、2つの凸形状の第1支持面12bと第2支持面13bが、取替部材20の延在方向に沿って並設され、これにより凸部11の主面11bに二段n凸曲面が設けられる。取替部材20の凹部21には、第1支持面12aと第2支持面13aの凸形状とそれぞれ嵌合する凹形状の第1曲面22a及び第2曲面23aが、取替部材20の延在方向に沿って並設され、同様に、第1支持面12bと第2支持面13bの凸形状とそれぞれ嵌合する凹形状の第1曲面22b及び第2曲面23bが、取替部材20の延在方向に沿って並設され、これにより凹部21に二段の凹曲面が設けられる。
特許文献1に記載される従来のツースにおける取替部材の支持部材への取り付け構造では、支持部材の凸部と取替部材の凹部の対向面は主に平面であるので、ロック部材による固定後も取替部材にガタが生じやすい。これに対して本実施形態のツース1では、上記構成により、取替部材20が支持部材10に嵌合する状態では、凸形状の第1支持面12a,12bがそれぞれ凹形状の第1曲面22a,22bと嵌合し、同様に、凸形状の第2支持面13a,13bがそれぞれ凹形状の第2曲面23a,23bと嵌合した状態となる。これにより、取替部材20が支持部材10に取り付けられたときに、支持部材10に対して取替部材20が相対的に幅方向(y方向)に移動することが抑制できるので、支持部材10に対して取替部材20の幅方向(y方向)のガタが抑制される。
また、ツース1の場合、支持部材10と取替部材20はx方向を長手方向とする長尺物となり、ショベルのバケットの掘削側の先端部分に取り付けられる。このため、掘削作業時には、主に取替部材20の先端側から延在方向に沿って外力が支持部材10へ伝わり、支持部材10の凸部11と取替部材20の凹部21との間にはx方向に圧縮力が付与されやすい。本実施形態では、二段の凸曲面の段差面、すなわち、第1支持面12a,12bと第2支持面13a,13bとの接続面16(図2、図3参照)が、圧縮力の方向(x方向)に向いて設けられる。このため、取替部材20の先端側から伝わる圧縮力を、一対の凹状部14や、取替部材20の端面に加えて、段差面16でも受けることができ、x方向の耐荷重性が向上して、支持部材10に対する取替部材20のx方向のガタを抑制できる。掘削時のx方向のガタが抑制できると、取替部材20がy方向に摂動することも少なくなるので、支持部材10に対する取替部材20のy方向のガタを抑制できる。
さらに、第1支持面12a,12bと第2支持面13a,13bとをこの長手方向に沿って並設することにより、長手方向の位置によらず均一的に、支持部材10に対する取替部材20の相対的な移動を抑制できる。この結果、本実施形態のツース1は、支持部材10に対して取替部材20の幅方向(y方向)のガタを好適に抑制できる。
また、本実施形態のツース1では、凸部11は、一対の主面11a、11bとの距離が基端から先端になるほど小さくなるくさび状である。第1支持面12a,12bと第2支持面13a,13bとは、これらの主面11a、11bの両方に設けられる。すなわち、凸部11のz正方向側の主面11aには、第1支持面12aと第2支持面13aとが設けられ、凸部11のz負方向側の主面11bにも、第1支持面12bと第2支持面13bとが設けられる。
この構成により、凸部11には第1支持面12a,12bと第2支持面13a,13bの組がz方向に二組設けられるので、支持部材10に対して取替部材20の幅方向(y方向)のガタをより一層抑制できる。
また、本実施形態のツース1では、第1支持面12a,12bと第2支持面13a,13bから成る二段の凸曲面は、凸部11の先端側の段のほうが基端側の段より幅が小さく形成される。すなわち、基端側の第1支持面12a,12bのy方向の寸法が相対的に大きく、先端側の第2支持面13a,13bのy方向の寸法が相対的に小さい。この構成により、基端側での耐荷重性や耐ガタツキ性が相対的に強くなり、先端側でも必要十分な耐ガタツキ性を確保できる。
なお、本実施形態のように多段ではなく、単一の凸曲面を凸部11に設けた場合、凸曲面のy方向の幅が細すぎると耐ガタツキ性などの性能が弱くなる。一方、凸曲面のy方向の幅が太すぎると、凸曲面の主面からの突出量が特に先端側で大きくなり、これにより取替部材20の凹曲面も深くなって取替部材20の先端側の肉厚が薄くなり、強度が低下する虞がある。本実施形態のように多段の凸曲面とすることで、単一の凸曲面のデメリットを解消でき、基端側のよりガタに強い構成と、先端側の強度低下を抑える構成とを両立できる。
また、本実施形態のツース1では、第1支持面12a,12bと第2支持面13a,13bから成る二段の凸曲面の各段は、テーパー状に形成される。すなわち、第1支持面12a,12bと第2支持面13a,13bは、それぞれxy平面に対して傾斜するよう形成されている。これにより、取替部材20が先端側からの力を受けた際には、第1支持面12a,12bと第2支持面13a,13bが、それぞれ第1曲面22a,22bと、第2曲面23a,23bに対してより先端側に進入して、凸曲面が凹曲面に楔のように嵌り込み、嵌合をより強固にできる。これにより、支持部材10に対する取替部材20の摂動を確実に防止でき、支持部材10と取替部材20との接触面の摩耗を軽減でき、ツース1の長寿命化を図れる。
また、第1支持面12a,12bと第2支持面13a,13bの凸曲面を多段とすることにより、各凸曲面のテーパー角度を個別に変更できるので、支持部材10の長手方向の各凸曲面の位置に応じて適切なテーパー角度で各曲面を形成でき、設計の自由度を向上できる。
以上、具体例を参照しつつ本実施形態について説明した。しかし、本開示はこれらの具体例に限定されるものではない。これら具体例に、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本開示の特徴を備えている限り、本開示の範囲に包含される。前述した各具体例が備える各要素およびその配置、条件、形状などは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。前述した各具体例が備える各要素は、技術的な矛盾が生じない限り、適宜組み合わせを変えることができる。
上記実施形態では、内部空間Aは、孔25から支持部材の先端側(x正方向)へロックピン30を挿入して回動させることで、ロックピン30を嵌入する構成を例示したが、ロックピン30の挿入方向が一方向であればよく、上記実施形態とは反対に、孔25から支持部材の基端側(x負方向)へロックピン30を挿入して回動させる構成でもよい。
上記実施形態では、アタッチメントの一例としてショベルのバケットに取り付けるツース1を例示したが、アタッチメントはツース1以外の物でもよいし、アタッチメントの取り付け対象は、例えば耕運機の爪の取り付け構造など、バケット以外の物に取り付ける構成でもよい。
上記実施形態では、ロックピン30の回動部34は、その全体が弾性材料で形成される構成を例示したが、少なくとも溝15の凹曲面15aと接触する部分が弾性材料で形成できればよく、他の部分は本体31など同様に金属材料で形成する構成でもよい。
また、上記実施形態では、ロックピン30の回動部34が弾性材料で形成される構成を例示したが、回動部34は溝15の凹曲面15aを押圧する力を発生できればよく、弾性材料以外の弾性体で形成されてもよい。弾性体の回動部34としては、例えば、回動部34の溝15の凹曲面15aと接触する部分を板ばね等のばねで形成する構成が挙げられる。
上記実施形態では、図2、図6、図7に示すように、ロックピン30が、本体31と、ブロック32と、ボルト33と、回動部34とを有する構成を例示したが、ロックピン30の構成はこれに限られない。ロックピン30は、少なくとも取替部材20と支持部材10とを連結固定することができる要素であればよい。
1 ツース(アタッチメント)
10 支持部材
11 凸部
11a 主面(第1主面)
11b 主面(第2主面)
12a、12b 第1支持面
13a、13b 第2支持面
14 凹状部
15 溝
15a 凹曲面
15b 底面
16 段差面
20 取替部材
20a、20b 主面
21 凹部
22a、22b 第1曲面
23a、23b 第2曲面
24 耳部
25 孔
26 孔の内周面
30 ロックピン
31 本体
32 ブロック
33 ボルト
34 回動部
34a 凸曲面
35 回転軸
36 ブロックの突起
37 本体の一端部
37a 凹部
A 内部空間

Claims (4)

  1. 対象物に取り付けられるアタッチメントであって、
    前記対象物に設けられる支持部材と、
    前記支持部材の先端の凸部が挿入される凹部が基端に設けられ、所定方向に突出して延在する取替部材と、
    前記取替部材と前記支持部材とを連結固定するロックピンと、
    を備え、
    前記支持部材の前記凸部には、前記取替部材の延在方向に沿って多段の凸曲面が設けられ、
    前記取替部材の前記凹部には、前記多段の支持面の凸形状とそれぞれ嵌合する多段の凹曲面が、前記取替部材の延在方向に沿って設けられる、
    アタッチメント。
  2. 前記凸部は、第1主面と第2主面との距離が基端から先端になるほど小さくなるくさび状であり、
    前記多段の凸曲面は、前記第1主面と前記第2主面の両方に設けられる、
    請求項1に記載のアタッチメント。
  3. 前記多段の凸曲面は、前記凸部の先端側の段のほうが基端側の段より幅が小さく形成される、
    請求項1または2に記載のアタッチメント。
  4. 前記多段の凸曲面の各段は、テーパー状に形成される、
    請求項1〜3のいずれか1項に記載のアタッチメント。
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