JP2020113907A - 変換装置、変換方法及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】HDRの映像信号を、HDR表示装置において表示した際の階調と色再現に近似する自然な映像をSDR表示装置において表示することができるSDRの映像信号に変換すること。
【解決手段】HDRの映像信号をSDRの映像信号に変換する変換装置であって、シーン光信号を光電気変換したHDR映像信号に対してHDR表示装置における逆光電気変換を適用した信号のRGB各色成分をxyY信号に変換することでHDRの輝度成分Yhdrを分離する表色系変換部と、輝度成分Yhdrを、トーンマップ関数
Ysdr = wN * Yhdr N + w(N-1) * Yhdr (N-1) + w(N-2) * Yhdr (N-2) + … + w(N-(N-1)) * Yhdr (N-(N-1)) + w0
を用いて、SDR映像信号の輝度成分Ysdrに変換するレベル調整部とを有する変換装置である。
【選択図】図1

Description

本発明は変換装置、変換方法及びプログラムに関し、特に、HDR(High Dynamic Range)の映像信号とSDR(Standard Dynamic Range)の映像信号との間の変換装置、変換方法及びプログラムに関する。
高ダイナミックレンジ(HDR:High Dynamic Range)映像方式として、国際電気通信連合無線通信部門(ITU−R)の勧告BT.2100において、PQ(Perceptual Quantization)方式とHLG(Hybrid Log-Gamma)方式が定められている(非特許文献1)。
特に、HLG(Hybrid Log-Gamma)方式については、HLG番組制作・運用における基準レベルや、SDR(Standard Dynamic Range)信号からHLG信号へのマッピングの方法が、非特許文献2に記載されている。
更に、非特許文献2の付属1では、HLG映像信号からSDR映像信号への変換方式として、シーン参照型の変換方式と、ディスプレイ参照型の変換方式とがあることが記載されている。
ところで、HDRの映像信号からSDRの映像信号への変換方式には様々な方法が考えられ、汎用的な一つの方法を規定することは困難である。
ひとつの方法としては、HDRの映像信号をSDRの映像信号に変換する際には高輝度階調の圧縮が困難であることから、階調圧縮しないハードクリップかニー補正を用いた階調圧縮処理を行うことが考えられる。
しかし、不自然な白飛びや色彩と輝度階調の損失という現象が発生するという課題があった。
そこで、本発明は上記課題に鑑みて発明されたものであって、HDRの映像信号を、HDR表示装置において表示した際の階調と色再現に近似する自然な映像をSDR表示装置において表示することができるSDRの映像信号に変換する変換装置、変換方法及びプログラムを提供することを目的とする。
本発明の一態様は、HDRの映像信号をSDRの映像信号に変換する変換装置であって、シーン光信号を光電気変換したHDR映像信号に対してHDR表示装置における逆光電気変換を適用した信号のRGB各色成分をxyY信号に変換することでHDRの輝度成分Yhdrを分離する表色系変換部と、前記輝度成分Yhdrを、トーンマップ関数
Ysdr = wN * Yhdr N + w(N-1) * Yhdr (N-1) + w(N-2) * Yhdr (N-2) + … + w(N-(N-1)) * Yhdr (N-(N-1)) + w0
を用いて、SDR映像信号の輝度成分Ysdrに変換するレベル調整部とを有する変換装置である。
本発明の一態様は、HDRの映像信号をSDRの映像信号に変換する変換方法であって、シーン光信号を光電気変換したHDR映像信号に対してHDR表示装置における逆光気電変換を適用した信号のRGB各色成分をxyY信号に変換することでHDRの輝度成分Yhdrを分離し、前記輝度成分Yhdrを、トーンマップ関数
Ysdr = wN * Yhdr N + w(N-1) * Yhdr (N-1) + w(N-2) * Yhdr (N-2) + … + w(N-(N-1)) * Yhdr (N-(N-1)) + w0
を用いて、SDR映像信号の輝度成分Ysdrに変換する変換方法である。
本発明の一態様は、コンピュータに、HDRの映像信号をSDRの映像信号に変換する処理を実行させるプログラムであって、前記プログラムは、コンピュータに、シーン光信号を光電気変換したHDR映像信号に対してHDR表示装置における逆光電気変換を適用した信号のRGB各色成分をxyY信号に変換することでHDRの輝度成分Yhdrを分離する処理と、前記輝度成分Yhdrを、トーンマップ関数
Ysdr = wN * Yhdr N + w(N-1) * Yhdr (N-1) + w(N-2) * Yhdr (N-2) + … + w(N-(N-1)) * Yhdr (N-(N-1)) + w0
を用いて、SDR映像信号の輝度成分Ysdrに変換する処理とを実行させるプログラムである。
本発明によれば、HDRの映像信号を、HDR表示装置において表示した際の階調と色再現に近似する自然な映像をSDR表示装置において表示することができるSDRの映像信号に変換することができる。
図1は本実施の形態における映像信号変換装置1のブロック図である。 図2はHLG及びSDRの輝度信号のレベルをビデオ信号レベルの0%からNominal Peak値までの範囲で0から1に正規化したHLGビデオ信号とSDRビデオ信号との関係のグラフを示した図である。 図3はHLG映像信号及びSDR映像信号の表示装置(ディスプレイ)の表示光(Display luminance[cd/m2])における関係のグラフを示した図である。
本発明は様々なHDR方式(PQ方式とHLG方式等)の映像信号に適用することができるが、本実施の形態では、HDR方式の一例としてHLG方式に適用した場合について説明する。また、本実施の形態では、HLG映像信号からSDR映像信号への変換方式として、ディスプレイ参照型の変換方式に適用した場合について説明する。
図1は本実施の形態における映像信号変換装置1のブロック図である。
映像信号変換装置1は、表示光信号変換部2と、輝度レベル変換部3と、ビデオ信号変換部4とを備える。
表示光信号変換部2は、HLG方式の撮像装置(カメラ)で撮像されたHLG方式の映像信号(HLGビデオ信号)を、HDR表示装置(ディスプレイ)における表示光として表示するための信号(以下、表示光信号)に変換する。表示光信号変換部2は、シーン光信号を光電気変換したHDR映像信号(カメラで撮像されたHLG方式の映像信号)に対してHDR表示装置(ディスプレイ)における逆光電気変換を適用し、表示光信号に変換する。すなわち、HLGビデオ信号を入力してHDR映像を表示するHDR表示装置(ディスプレイ)の内部で行われる処理と同様な処理である。
勧告BT.2100では、HDR映像方式(PQ方式,HLG方式)の伝達関数として、光−電気伝達関数(OETF:Opto-Electronic Transfer Function)、電気−光伝達関数(EOTF:Electro-Optical Transfer Function)、光−光伝達関数(OOTF:Opto-Optical Transfer Function)を規定している。このうち、本発明を適用するHLG方式においては、従来のダイナミックレンジ(SDR:Standard Dynamic Range)の映像との互換性を考慮したOETF、EOTF、OOTFが採用されている。
HLG方式のOETFは、HDR用撮像装置においてシーン光Lsを電気信号(HLG方式の映像信号)に変換する伝達関数である。HLG方式のEOTFは、HDR用表示装置において映像信号を表示光Ldに変換する伝達関数である。HLG方式のOOTFは、シーン光Lsと表示光Ldとの間の特性を表す伝達関数であり、HLG方式のOOTFは、シーン光Lsと表示光Ldとの間の非線形性の程度を示すシステムガンマγをパラメータとして、γ乗のべき関数の特性を持ち、システムガンマが映像信号の輝度成分に適用される。そして、HLG方式のEOTFは、OETFの逆関数(OETF−1)と、OOTFとで構成される。尚、HLG方式のシステムガンマγの値は、表示装置のピーク輝度に応じて設定され、ピーク輝度が1000cd/mの場合、γ=1.2とすることが規定されている。
表示光信号変換部2は、OETFの逆関数(OETF−1)及びOOTFの伝達関数を用いて、HLG方式の映像信号(HLGビデオ信号)を、HDR表示装置(ディスプレイ)における表示光として表示するための信号(以下、HLG表示光信号)に変換する。
輝度レベル変換部3は、HDR映像信号からSDR映像信号に変換する処理に際し、主要な部分である輝度のレベル調整(トーンマッピング)を行う部である。輝度レベル変換部3は、表色系変換部10とレベル調整部11とを備える。
表色系変換部10は、表示光信号変換部2から出力されるHLG表示光信号の表色系を、RGB表色系からxyY表色系に変換する。RGB表色系からxyY表色系への変換は、HLG表示光信号のRGB各色成分をXYZ表色系(CIE1931)に変換した後、xyY表色系に変換する。そして、表色系変換部10は、xyY表色系に変換された映像信号から輝度成分(Y)を抽出する。
レベル調整部11は、表色系変換部10で抽出された輝度成分(Y)を、HLGの輝度成分を、SDRの輝度のダイナミックレンジに収まるように、HLGの輝度成分をSDRの輝度のダイナミックレンジ内にマッピングする。このマッピングは、HLGの輝度成分をYhdrとし、SDRの輝度成分をYsdrとした場合、式(1)で示される1変数の多項式関数であるトーンマッピング関数を用いて行う。尚、Nは、自然数である。
Ysdr = wN * Yhdr N + w(N-1) * Yhdr (N-1) + w(N-2) * Yhdr (N-2) + … + w(N-(N-1)) * Yhdr (N-(N-1)) + w0 式(1)
ここで、トーンマッピング関数の次数であるが、好ましくは4次、5次、6次、7次、8次のいずれかである(N=4,5,6,7,8)。本実施の形態では、トーンマッピング関数の次数が6次(N=6)の場合を説明するが、適時変更しても良い。
6次のトーンマッピング関数は、式(2)となる。
Ysdr = w6 * Yhdr 6 + w5 * Yhdr 5 + w4 * Yhdr 4 + w3 * Yhdr 3 + w2 * Yhdr 2 + w1 * Yhdr+ w0 式(2)
ここで、各係数wの算出方法であるが、以下の二つの方法が考えられる。
<方法1>
方法1は、原点[0, 0]と、任意の6点を指定し、ラグランジュ補間により、関数の係数を算出する方法である。
6次(N=6)のトーンマッピング関数の場合、[Yhdr , Ysdr]が、[0, 0], [Yhdr_1 , Ysdr_1], [Yhdr_2 , Ysdr_2], [Yhdr_3 , Ysdr_3], [Yhdr_4 , Ysdr_4], [Yhdr_5 , Ysdr_5], [Yhdr_max , Ysdr_max]の座標を通る多項式関数として表現できる場合、各係数wnは以下の式(3)から式(6)の連立方程式の解として得られる。
ここで、[Yhdr_1 , Ysdr_1], [Yhdr_2 , Ysdr_2], [Yhdr_3 , Ysdr_3], [Yhdr_4 , Ysdr_4], [Yhdr_5 , Ysdr_5], [Yhdr_max , Ysdr_max]の6点について、各座標のYhdrと Ysdrとの関係であるが、少なくとも下記の基準により決定する。
(1)HLG映像信号の基準白レベルの輝度をSDR映像信号の基準白レベルの輝度にマッピングする。具体的には、HLG及びSDRの輝度のレベルを0から1で正規化した場合、輝度レベル0.75(基準白レベル)のHLG映像信号の輝度成分をSDR映像信号の輝度レベル0.98(基準白レベル)にマッピングする。すなわち、座標[0.75, 0.98]であり、トーンマッピング関数は座標[0.75, 0.98]を通過する曲線を定めることになる。但し、基準白レベルの値はこれに限定されるものではなく、SDR映像信号の場合、輝度レベル0.85〜1.0の範囲の中から所望するレベル値を、SDR映像信号の基準白レベルのレベル値としても良い。例えば、SDR映像信号の基準白レベルを0.85とした場合、トーンマッピング関数が通過する座標点は、座標[0.75, 0.85]である。また、同様に、HLG映像信号(HDR映像信号)の基準白レベルの輝度レベルも変更可能である。
(2)HLG映像信号における人物の肌色レベルに対応する輝度成分をSDR映像信号における人物の肌色レベルの輝度レベルにマッピングする。具体的には、HLG及びSDRの輝度のレベルを0から1で正規化した場合、輝度レベル0.45〜0.6のHLG映像信号の輝度成分を、SDR映像信号の輝度レベル0.6〜0.8にマッピングする。例えば、座標[0.5, 0.7]であり、トーンマッピング関数は座標[0.5, 0.7]を通過する曲線を定めることになる。尚、上記の例では、HLG映像信号における人物の肌色レベルを輝度レベル0.5とし、SDR映像信号における人物の肌色レベルを輝度レベル0.7としたが、これに限ることなく、上述した肌色レベルの範囲から所望する輝度レベルを選択すれば良い。
(3)HLG映像信号の最高輝度をSDR映像信号の最高輝度を超えない範囲にマッピングする。具体的には、HLG及びSDRの輝度のレベルを0から1で正規化した場合、輝度レベル1.0のHLG映像信号の輝度成分を、SDR映像信号の輝度レベル1.18にマッピングする。例えば、座標[1.0, 1.18]であり、トーンマッピング関数は座標[1.0, 1.18]で終端する曲線を定めることになる。尚、SDR映像の表示輝度レベルは実際には1を超えて1.2程度まであるため、本例では、HLG映像信号の最高輝度レベル1の輝度成分を、SDR映像信号の輝度レベル1.18にマッピングを行う例を示した。しかし、これに限るものではなく、SDR映像信号の最高輝度のレベルを超えない範囲で、マッピングできれば良い。
以上の基準により、6点のうち3点を定める。残りの3点については、映像の被写体や絵柄によって好ましいHLG映像信号の輝度レベルとSDR映像信号の輝度レベルとの関係により決定する。被写体の例としては、芝生やアイスリンク、空等がある。
芝生の場合、HLG及びSDRの輝度のレベルを0から1で正規化した場合において、HLG映像信号の輝度レベルが約0.4〜0.6の範囲であり、SDR映像信号の輝度レベルが0.55〜0.8の範囲と思われる。そこで、これらの範囲から所望のレベルを選択するようにする。例えば、輝度レベル0.6のHLG映像信号の輝度成分を、SDR映像信号の輝度レベル0.8にマッピングする。すなわち、座標[0.6, 0.8]であり、トーンマッピング関数は座標[0.6, 0.8]を通過する曲線を定めることになる。
アイスリンクの場合、HLG及びSDRの輝度のレベルを0から1で正規化した場合において、HLG映像信号の輝度レベルが約0.7〜0.85の範囲であり、SDR映像信号の輝度レベルが0.9〜最高輝度レベル付近の範囲と思われる。そこで、これらの範囲から所望のレベルを選択するようにする。例えば、輝度レベル0.7のHLG映像信号の輝度成分を、SDR映像信号の輝度レベル0.93にマッピングする。すなわち、座標[0.7, 0.93]であり、トーンマッピング関数は座標[0.7, 0.93]を通過する曲線を定めることになる。
空(雲など)の場合、HLG及びSDRの輝度のレベルを0から1で正規化した場合において、HLG映像信号の輝度レベルが約0.7〜1.0の範囲であり、SDR映像信号の輝度レベルが0.8〜1.09の範囲と思われる。そこで、これらの範囲から所望のレベルを選択するようにする。例えば、輝度レベル0.8のHLG映像信号の輝度成分を、SDR映像信号の輝度レベル1.0にマッピングする。すなわち、座標[0.8, 1.0]であり、トーンマッピング関数は座標[0.8, 1.0]を通過する曲線を定めることになる。
尚、上述した被写体が映像中になくても、上述した被写体における、HLG映像信号の輝度レベルとSDR映像信号の輝度レベルとの関係を参考にして、トーンマッピング関数を定める座標点を決定しても良い。
原点と、少なくとも上記3つの基準に基づいて選択された3点と、任意の3点とを用いて、式(3)から式(6)を解くことにより、得られた係数の一例は以下の通りである。
w6 = -6.220761137962029
w5 = 27.39878411726863
w4 = -50.55893518025914
w3 = 50.1851064744526
w2 = -28.28676760617539
w1 = 8.662573332675574
w0 = 0
上記例示した係数を適用した式(2)を用いて、HLGの輝度成分をSDRの輝度のダイナミックレンジ内にマッピングした場合のHLGの輝度成分とSDRの輝度との関係を、図2及び図3に示す。
図2はHLG及びSDRの輝度のレベルを0から1で正規化されたHLGビデオ信号とSDRビデオ信号との関係のグラフであり、横軸がHLGビデオ信号の輝度信号レベルであり、縦軸がSDRの輝度信号レベルである。図3はHLG映像信号及びSDR映像信号の表示装置(ディスプレイ)の表示光(Display luminance[cd/m2])との関係のグラフであり、横軸がHLG映像信号の表示光(Display luminance[cd/m2])であり、縦軸がSDR映像信号の表示光(Display luminance[cd/m2])である。尚、図3において、HDRおよびSDRそれぞれの表示装置の最大輝度値は1000cd/m2及び100cd/m2である。
図2、図3から見て分かるとおり、HLG映像信号の輝度が滑らかにSDR映像信号の輝度に変換されているのが分かる。特に、図3におけるHLG映像信号の約100から約300luminance[cd/m2]までの輝度が、滑らかにSDR映像信号の約60から約100luminance[cd/m2]にマッピングされているのが分かる。そして、HLG映像信号の約300luminance[cd/m2]以上の輝度が、平坦にならずにSDR映像信号の約120 luminance[cd/m2]にマッピングされているのが分かる。
以上で、方法1の説明を終了する。
<方法2>
方法2は、ユーザーが任意の学習データを与えることによって6次関数の解(予測値)を導き出す方法であり、以下のように定式化できる。
ユーザーが与える学習データを式(7)とする。
学習データをもとに計算される行列を式(8)とする。
学習する重みベクトルを式(9)とする。
ここで、予測値を式(10)とする。
すると、式(11)の誤差関数等を用いて誤差を最小化する最適化関数を適用することで重みベクトルの解が得られトーンマップ関数が定まる。
学習データとしてランプ波形(YchのみあるいはRGB各ch)を用いる。ランプ波形の任意の点を抽出(マウスクリックやタッチパネルのクリックなどから画素値をピックアップ)し、学習データとする。タッチパネル等では「一筆書き」で学習データの生成が可能である。
以上で、方法2の説明を終了する。
ビデオ信号変換部4は、輝度レベル変換部3により変換されたxyY表色系のSDR映像信号をRGB表色系に変換し、変化したSDR映像信号に対して、EOTFの逆関数(EOTF−1)を用いてビデオ信号であるSDR映像信号に変換する。
このようにして、HLG映像信号(ビデオ信号)からSDR映像信号(ビデオ信号)に変換することができる。
本実施の形態では、HLG映像信号(ビデオ信号)からSDR映像信号(ビデオ信号)に変換する際、式(1)で示されるひとつのトーンマッピング関数を用いて輝度のマッピングを行っている。一方、二以上の関数(例えば、リニアな関数とログ関数)を用いて輝度のマッピングを行う場合、それらの関数の接続点付近ではSDR映像信号(ビデオ信号)の輝度レベルの変化が急激に起き、それに起因する不自然さが目立つ場合がある。
しかし、式(1)で示されるひとつのトーンマッピング関数を用いて輝度のマッピングを行う場合は、そのような現象は起きず、自然なSDR映像信号(ビデオ信号)を得ることが出来る。特に、式(1)で示されるひとつのトーンマッピング関数を用いる場合、変換されたSDR映像信号(ビデオ信号)の高輝度の部分は穏やかに最高輝度まで延びるので、SDRの基準白レベルを高く設定した場合の高輝度の部分の階調性に優れる。
また、本実施の形態では、HLG映像信号(ビデオ信号)からSDR映像信号(ビデオ信号)に変換する際、式(1)で示されるひとつのトーンマッピング関数を用いて輝度のマッピングを行っているので、二以上の関数(例えば、リニアな関数とログ関数)を用いて輝度のマッピングを行う場合に比べて、変換処理(輝度のレベル調整)が軽減されるという効果も奏する。
更に、本実施の形態では、HLG映像信号(ビデオ信号)からSDR映像信号に変換する際、所定の色域範囲を超えるRGB表色系の信号に対してHLGからSDRへの輝度のマッピングを行うのではなく、輝度のマッピング前にRGB表色系からxyY表色系への変換を行っている。従って、RGB表色系の信号に対してHLGからSDRへの輝度のマッピングを行うのに比べて、色相の変化やテクスチャの損失を招くことはない。
以上、本発明を、HLG映像信号(ビデオ信号)からSDR映像信号(ビデオ信号)への変換に適用した場合を説明したが、HLG映像信号(ビデオ信号)に限ることなく、PQ方式のような他のHDR方式の映像信号(ビデオ信号)にも適用することができる。
<本実施の形態の応用例>
上述した実施の形態では、レベル調整部11においてトーンマップ関数の各係数が設定されている場合を説明した。
しかし、トーンマップ関数の各係数は非常に情報量が少ない。
そこで、映像を表示する表示装置側にはトーンマップ関数のみを記憶しておき、トーンマップ関数の各係数を別途取得するように構成しても良い。取得の方法は、例えば、トーンマップ関数の各係数をコンテンツ制作側から伝送により取得したり、トーンマップ関数の各係数をHDR方式の映像信号のコンテンツのメタデータとして埋め込み、そのメタデータから取得したりする。
更に、HDR方式のコンテンツのシーンに対応した異なるトーンマップ関数の係数を用意しておき、シーン毎に異なる係数をトーンマップ関数に適用しても良い。
尚、本実施の形態では、HDR(High Dynamic Range)の映像信号からSDR(Standard Dynamic Range)の映像信号への変換について説明したが、上述した輝度レベルの対応関係を逆にし、SDR映像信号の輝度レベルをHDR映像信号の輝度レベルにマッピングを行うようなトーンマップ関数を用いれば、SDR(Standard Dynamic Range)の映像信号からHDR(High Dynamic Range)の映像信号への変換にも適用することができる。
以上好ましい実施の形態をあげて本発明を説明したが、全ての実施の形態の構成を備える必要はなく、適時組合せて実施することができるばかりでなく、本発明は必ずしも上記実施の形態に限定されるものではなく、その技術的思想の範囲内において様々に変形し実施することが出来る。
1 映像信号変換装置
2 表示光信号変換部
3 輝度レベル変換部
4 ビデオ信号変換部
10 表色系変換部
11 レベル調整部

Claims (7)

  1. HDRの映像信号をSDRの映像信号に変換する変換装置であって、
    シーン光信号を光電気変換したHDR映像信号に対してHDR表示装置における逆光電気変換を適用した信号のRGB各色成分をxyY信号に変換することでHDRの輝度成分Yhdrを分離する表色系変換部と、
    前記輝度成分Yhdrを、トーンマップ関数
    Ysdr = wN * Yhdr N + w(N-1) * Yhdr (N-1) + w(N-2) * Yhdr (N-2) + … + w(N-(N-1)) * Yhdr (N-(N-1)) + w0
    を用いて、SDR映像信号の輝度成分Ysdrに変換するレベル調整部と
    を有する変換装置。
  2. 前記トーンマップ関数のNは、自然数4、5、6、7、8のいずれかである
    請求項1に記載の変換装置。
  3. 前記トーンマップ関数の各係数wは、少なくとも、
    HDR映像信号の基準白レベルの輝度がSDR映像信号の基準白レベルの輝度に変換され、
    HDR映像信号における人物の肌色レベルの輝度がSDR映像信号における人物の肌色レベルの輝度に変換され、
    HDR映像信号の最も高い輝度がSDR映像信号の基準最高値を超えない範囲の輝度に変換されるように決定される
    請求項1又は請求項2に記載の変換装置。
  4. 前記レベル調整部は、変換装置の外部から前記トーンマップ関数の各係数を取得する取得部を有する
    請求項1から請求項3のいずれかに記載の変換装置。
  5. 前記トーンマップ関数の各係数は、前記HDR映像信号のシーンによって異なる
    請求項1から請求項4のいずれかに記載の変換装置。
  6. HDRの映像信号をSDRの映像信号に変換する変換方法であって、
    シーン光信号を光電気変換したHDR映像信号に対してHDR表示装置における逆光電気変換を適用した信号のRGB各色成分をxyY信号に変換することでHDRの輝度成分Yhdrを分離し、
    前記輝度成分Yhdrを、トーンマップ関数
    Ysdr = wN * Yhdr N + w(N-1) * Yhdr (N-1) + w(N-2) * Yhdr (N-2) + … + w(N-(N-1)) * Yhdr (N-(N-1)) + w0
    を用いて、SDR映像信号の輝度成分Ysdrに変換する
    変換方法。
  7. コンピュータに、HDRの映像信号をSDRの映像信号に変換する処理を実行させるプログラムであって、
    前記プログラムは、コンピュータに、
    シーン光信号を光電気変換したHDR映像信号に対してHDR表示装置における逆光電気変換を適用した信号のRGB各色成分をxyY信号に変換することでHDRの輝度成分Yhdrを分離する処理と、
    前記輝度成分Yhdrを、トーンマップ関数
    Ysdr = wN * Yhdr N + w(N-1) * Yhdr (N-1) + w(N-2) * Yhdr (N-2) + … + w(N-(N-1)) * Yhdr (N-(N-1)) + w0
    を用いて、SDR映像信号の輝度成分Ysdrに変換する処理と
    を実行させるプログラム。
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