JP2020112350A - 連続熱処理炉 - Google Patents

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【課題】断熱壁の構造を複雑化することなくマッフルの熱変形に伴う配管部材の移動を許容することができる連続熱処理炉を提供する。【解決手段】連続熱処理炉10は、被処理物Wの熱処理空間が内部に形成されかつ外部から加熱される筒形状のマッフル11と、マッフル11に接続された配管部材14と、配管部材14を通過させかつマッフル11の熱変形に伴う配管部材14の移動を許容する大きさの開口20が形成された、マッフルの外側を囲う断熱壁15と、断熱材製の蓋体16と、を備え、開口20は、断熱壁15の外表面に蓋体16の内面側が接触している状態で蓋体16により塞がれ、蓋体16は、開口20を塞いでいる状態で、配管部材14の移動に追従して移動する。【選択図】図1

Description

本発明は、マッフル内で複数の被処理物を連続的に熱処理する連続熱処理炉に関する。
従来、鉄鋼部品等の被処理物の熱処理するための熱処理炉として、被処理物の表面層の炭素を増加させることにより当該表面層のみを硬化し、耐摩耗性等を向上させる浸炭炉が知られている。また、この種の浸炭炉として、加熱装置によって外部から加熱される筒形状のマッフル内に炭化水素ガス等の雰囲気ガスを供給し、このマッフル内に複数の被処理物を順次搬送することによって連続的に浸炭処理を行うようにした連続浸炭炉も知られている(例えば、特許文献1参照)。
一般に、この種の連続浸炭炉におけるマッフルには、雰囲気ガスを供給するためのガス供給管が接続されている。また、マッフルは、外部への熱の流れを遮断するための断熱壁によって囲まれている。そのため、ガス供給管は、断熱壁の外側から断熱壁を貫通し、マッフルに接続されている。
特開2014−70873号公報
上記のような連続浸炭炉において、マッフルは加熱されることによって熱膨張する。また、ガス供給管は、マッフルに直接接続されているので、マッフルの熱膨張に伴って移動する。そのため、ガス供給管が貫通される断熱壁もガス供給管とともに移動させる必要がある。
特許文献1記載の技術の場合、断熱壁の一部を断熱壁の全長にわたってガス供給管とともに移動可能に構成している。しかも、移動可能な一部の断熱壁を内外に二重構造に構成している。そのため、断熱壁の構造が非常に複雑となり、移動可能な一部の断熱壁を支持するための構造や案内する構造等が必要となる。
本発明は、断熱壁の構造を複雑化することなくマッフルの熱変形に伴う配管部材の移動を許容することができる連続熱処理炉を提供することを目的とする。
本発明の連続熱処理炉は、
被処理物の熱処理空間が内部に形成されかつ外部から加熱される筒形状のマッフルと、
前記マッフルに接続された配管部材と、
前記配管部材を通過させかつ前記マッフルの熱変形に伴う前記配管部材の移動を許容する大きさの開口が形成された、前記マッフルの外側を囲う断熱壁と、
前記断熱壁の表面に接触した状態で前記開口を塞ぎかつ前記配管部材の移動に追従して移動する断熱材製の蓋体と、を備えている。
この構成によれば、配管部材は、マッフルの熱変形に伴って断熱壁に形成された開口の範囲内で移動するので、マッフルの外周を囲う断熱壁全体を一定位置で固定することができる。したがって、断熱壁の構造を簡素化することができる。また、蓋体によって開口が塞がれるので、マッフルを加熱するための熱が開口を介して放出されるのを抑制することができる。そして、蓋体は、配管部材の移動に追従して移動するため、蓋体が配管の移動を妨げることもない。
前記断熱壁から離れる方向への前記蓋体の移動を制限する位置規制手段をさらに備えていることが好ましい。
このような構成によって、断熱壁と蓋体とが対向する方向にマッフルが熱膨張したとき等に、蓋体が断熱壁から離れるのを抑制することができる。
前記位置規制手段は、前記断熱壁に前記蓋体を押し付ける押圧機構を備えていることが好ましい。
このような構成によって、蓋体を断熱壁に接触させた状態に好適に維持することができる。
前記押圧機構は、前記蓋体を挟んで前記断熱壁とは反対側に配置され前記断熱壁と前記蓋体との対向方向へ移動自在に支持される押圧部材と、前記押圧部材を前記蓋体に向けて付勢する付勢部材と、を備えていることが好ましい。
このような構成によれば、付勢部材による付勢力を利用して蓋体を断熱壁に押し付けることができる。
本発明によれば、断熱壁の構造を複雑化することなくマッフルの熱変形に伴う配管部材の移動を許容することができる。
本発明の一実施形態に係る連続熱処理炉を示す断面図である。 連続熱処理炉の側面図である。 図1におけるA部の詳細を示す断面図である。 図3におけるD−D矢視断面図である。 図1におけるB部の詳細を示す断面図である。 図1におけるC部の詳細を示す断面図である。
以下、図面を参照して本発明の一実施形態を説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る連続熱処理炉を示す断面説明図である。図2は、連続熱処理炉の側面図である。
本実施形態の連続熱処理炉10は、鉄鋼部品等の複数の被処理物Wを順次搬送しつつ、浸炭処理等を連続して行うことによって被処理物Wの表面層を硬化させ、耐摩耗性等を向上させる連続浸炭炉である。この連続浸炭炉10は、マッフル11と、このマッフル11内で被処理物Wを搬送する搬送装置12と、マッフル11を加熱する加熱装置13と、マッフル11内にガスを供給するガス供給管(配管部材)14と、マッフル11を加熱する熱が外部へ流れるのを遮断する断熱壁15と、蓋体16とを備えている。
マッフル11は、耐熱鋼製の筒体より構成されている。マッフル11は、略平坦な底板21及び左右側板22と、アーチ状の上板23とからなる外壁24を備えている。外壁24によって囲まれたマッフル11の内部は、被処理物Wを熱処理するための熱処理空間とされている。図2に示すように、マッフル11の長手方向の中途部には浸炭ゾーンZが設定されている。この浸炭ゾーンZにおいて積極的に被処理物Wへ雰囲気ガスが吹き付けられ、浸炭処理が促進される。
搬送装置12は、マッフル11内を長手方向に沿って走行する搬送ベルト12aを有するベルトコンベアにより構成されている。搬送ベルト12aは、メッシュベルト等からなり、その上面に載置された被処理物Wをマッフル11内で搬送する。なお、以下の説明においては、被処理物Wの搬送方向、つまりマッフル11の長手方向を前後方向ともいう。
加熱装置13は、マッフル11の上側及び下側等に配置された複数のヒーター13a,13bを備えている。加熱装置13は、複数のヒーター13a,13bによってマッフル11を外側から加熱し、マッフル11内の熱処理空間を所定の温度に昇温するように構成されている。ヒーター13a,13bは、電気抵抗加熱式のものを用いることができる。また、加熱装置13として、ガス燃焼加熱式のものを用いることができる。その他、マッフル11内の熱処理空間を加熱するにあたり、後に説明する断熱壁15に電気抵抗加熱式の熱線を埋設して加熱するものであってもよい。
ガス供給管14(本発明の配管部材)は、マッフル11内にガスを供給することによって所定の雰囲気を生成するものである。本実施形態では、雰囲気ガスとして炭化水素ガス及び不活性ガスが供給される。炭化水素ガスとしては、例えばアセチレンガスガスが採用され、不活性ガスとしては例えば窒素ガスが採用される。ガス供給管14は、上下方向に沿って配置されマッフル11の上板23に接続される第1供給管31と、上下方向に沿って配置され、マッフル11の底板21に接続される第2供給管32と、左右方向に沿って配置され、マッフル11の側板22及び上板23に接続される第3供給管33とを含む。
図2に示すように、第1供給管31及び第2供給管32は、浸炭ゾーンZに対応して設けられている。第1供給管31及び第2供給管32は、浸炭ゾーンZにおいて前後方向に間隔をあけて複数設けられている。また、図1に示すように、第1供給管31及び第2供給管32は、左右方向に複数列設けられている。
図2に示すように、第3供給管33は、マッフル11の全長にわたって前後方向に間隔をあけて複数設けられている。また、図1にも示すように、第3供給管33は、上下方向に複数列設けられている。
なお、図4に示すように、ガス供給管14は、いずれも外管14aと内管14bとからなる2重管により構成され、内管14b内をガスが流動し、外管14aは内管14bを外側から保護するものとなっている。外管14aはマッフル11に一体的に取り付けられ、内管14bは外管14aの内側に挿入されている。内管14bは、後に説明する断熱壁15よりも外側に配置される図示されない機構を介して外管14aに取り付けられる。内管14bは、外管14aから取り外して外側へ抜き出すことができる。これにより、内管14bの交換が可能であり、使用による損耗に対するメンテナンスが可能とされている。
図1に示すように、断熱壁15は、マッフル11の上方に配置された上部断熱壁41と、マッフル11の左右両側に配置された側部断熱壁42と、マッフル11の下方に配置された底部断熱壁43とを有し、マッフル11の外側全体を囲んでいる。断熱壁15は、支持枠17によって一定の位置で固定されている。支持枠17は、複数の板状部材が連結されることによって構成されている。また、図示はしていないが、断熱壁15における上部断熱壁41、側部断熱壁42、及び底部断熱壁43は、それぞれ前後方向に複数のブロックに分割されており、複数のブロックを前後方向に並べることによって構成されている。断熱壁15は、例えばセラミックファイバーを用いて厚肉板状に成形された硬質の断熱材により構成することができる。
上部断熱壁41、側部断熱壁42、及び底部断熱壁43には、それぞれガス供給管14を通過させるための開口20が形成されている。具体的には、上部断熱壁41には、第1供給管31を通過させるための開口20が形成され、底部断熱壁43には第2供給管32を通過させるための開口20が形成され、側部断熱壁42には第3供給管33を通過させるための開口20が形成されている。各開口20は、ガス供給管14の外径よりも大きく、外周が閉じた孔形状に形成されている。
マッフル11は、加熱装置13により加熱されることによって熱膨張し、加熱の停止により放熱(冷却)されることによって熱収縮する。そして、この熱膨張及び熱収縮のような熱変形に伴ってマッフル11に接続されたガス供給管14が移動する。これに対して断熱壁15は、一定位置に固定された状態にある。断熱壁15に形成された開口20は、断熱壁15に対するガス供給管14の移動を許容することができる大きさに形成され、これによって断熱壁15に対するガス供給管14の干渉が防止されている。
マッフル11のような長尺な構造体では、長手方向の熱変形量が最も大きくなるため、図2に示すように、各開口20は、前後方向(マッフル11の長手方向)に長い長孔形状に形成されている。また、マッフル11は、側板22においては上下方向にも熱変形し、底板21及び上板23においては左右方向にも熱変形するため、これらの方向にもガス供給管14との間に隙間が形成されるように開口20の寸法が設定されている。
図1に示すように、蓋体16は、断熱壁15の外表面に対向して配置され、当該外表面に接触している。また、蓋体16は、ガス供給管14が挿通する開口20を外側から塞いでいる。蓋体16は、断熱性の高い素材、例えば断熱壁15と略同一の断熱材により構成される。蓋体16には、ガス供給管14が貫通する孔19が形成されている。この孔19は、ガス供給管14に密着するか又はわずかな隙間が形成される大きさに形成されている。また、蓋体16は、1本のガス供給管14毎、つまり開口20毎に設けられている。
図3は、図1におけるA部の詳細を示す断面図である。図4は、図3におけるD−D矢視断面図である。
図3及び図4に示すように、側部断熱壁42に形成された開口20は、蓋体16aによってその全体が塞がれている。蓋体16aは、直方体形状のブロックからなる。また、蓋体16aは、マッフル11の熱変形に伴い第3供給管33が開口20の範囲内で移動することによって、第3供給管33に追従して移動する。蓋体16aは、第3供給管33に追従して移動したとしても開口20を塞いだ状態を維持できる大きさに形成されている。
本実施形態の連続浸炭炉10は、側部断熱壁42から離れる方向への蓋体16aの移動を制限する位置規制手段50を備えている。また、位置規制手段50は、蓋体16を側部断熱壁42に接近する方向へ向けて押さえ付ける押圧機構51を備えている。
押圧機構51は、押圧部材52と、付勢部材53とを備えている。押圧部材52は、蓋体16aのさらに外側、つまり、蓋体16aを挟んで側部断熱壁42とは反対側に配置されている。押圧部材52は、棒状に形成され左右方向に沿って配置されたロッド52aと、ロッド52aの長手方向の一端部に設けられた平板状の当て板52bと、ロッド52aの長手方向の他端部に設けられた抜け止め部材52cと、ロッド52aの長手方向の中途部に設けられたバネ受け部材52dとを備えている。抜け止め部材52c及びバネ受け部材52dは、ロッド52aの長手方向に位置調整自在に設けられている。
ロッド52aは、蓋体16aの外側に配置された支持枠17に左右方向に移動自在に支持されている。具体的に、ロッド52aは、支持枠17に形成された貫通孔17aに左右方向に移動自在に挿通されている。当て板52bは、蓋体16の外表面に当接している。抜け止め部材52cは、ロッド52aに取り付けられたナット等からなり、支持枠17のさらに外側に配置されている。バネ受け部材52dは、支持枠17の内側に配置されている。ロッド52aの長手方向における抜け止め部材52c及びバネ受け部材52dの位置を調整することによって、付勢部材53による付勢力を調整することができる。
付勢部材53は、圧縮コイルバネからなり、ロッド52aにおける抜け止め部材52cとバネ受け部材52dとの間に外嵌されている。付勢部材53の一端部は支持枠17の内面に当接され、他端部はバネ受け部材52dに当接されている。したがって、付勢部材53は、蓋体16aを側部断熱壁42に押し付ける方向へ付勢する。
このように蓋体16aは、位置規制手段50における押圧機構51によって側部断熱壁42に押し付けられるので、側部断熱壁42に接触した状態が維持される。したがって開口20から外部への熱の放出を好適に防止することができる。
図5は、図1におけるB部の詳細を示す断面図である。
底部断熱壁43に形成された開口20は、蓋体16bによって塞がれている。この蓋体16bにおいても位置規制手段50によって底部断熱壁43から離反する方向への移動が制限されている。
さらに、位置規制手段50は、蓋体16bを底部断熱壁43に接近する方向へ向けて押し付ける押圧機構51を備えている。この押圧機構51は、蓋体16bを押し付ける方向が異なるだけで前述した押圧機構51(図3参照)と同様の構成を有している。
断熱壁15を支持する支持枠17は、底部断熱壁43を下方から受ける受け部材17bを含んでいる。蓋体16bには、受け部材17bを避けるための凹状の退避部16b1が形成されている。また、左右方向に隣り合う蓋体16bの一方には、他方に向けて突出する凸部16b2が形成され、他方には、凸部16b2が入り込む凹部16b3が形成されている。
底部断熱壁43に受け部材17bを避ける退避部16b1が形成されている場合、その分、底部断熱壁43と蓋体16bとの接触面積が小さくなり、両者の間から熱が逃げやすくなる。そのため、本実施形態では、互いに隣り合う蓋体16bにそれぞれ凹部16b3と凸部16b2とを形成することによって、熱が逃げる通路を屈曲させ、熱の放出を抑制することができる。
図6は、図1におけるC部の詳細を示す断面図である。
上部断熱壁41に形成された開口20は、蓋体16cによって塞がれている。この蓋体16cは、上部断熱壁41上に載置され、自重によって上部断熱壁41の上面に接触している。また、蓋体16cが上部断熱壁41から離れる方向への移動を制限する位置規制手段50が設けられている。
この位置規制手段50は、蓋体16cの左右両側に配置された押さえ部材54を備えている。この押さえ部材54は、蓋体16cの移動を規制し、当該移動を一定範囲内に抑制する。押さえ部材54は、支持枠17によって断熱壁側に押さえ付けられている。押さえ部材54は、蓋体16の上方に向けて突出する押さえ部54aを備えている。押さえ部54aは、蓋体16の上方に僅かな隙間をあけて配置されている。そのため、この隙間以上に蓋体16が上方へ移動することがなく、開口20からの熱の放出を可及的に防止することができる。また、押さえ部材54は、蓋体16の回転方向の動きが一定範囲以上とならないように規制している。押さえ部材54は、断熱性の高い素材、例えば断熱壁15と略同一の断熱材により形成されている。したがって、押さえ部材54を通じた熱の放出を抑制することができる。
以上のように、本実施形態の連続浸炭炉10は、マッフル11の外側を囲う断熱壁15に、マッフル11の熱変形に伴うガス供給管14の移動を許容する開口20が形成されている。そのため、断熱壁15自体をガス供給管14に追従して移動させる必要が無く一定位置に固定することができ、断熱壁15の構造を簡素化することができる。また、断熱壁15に形成された開口20は蓋体16によって塞がれるので、マッフル11を加熱するための熱が開口20を介して外部へ流れるのを抑制することができる。また、蓋体16は、マッフル11の熱変形に伴うガス供給管14の移動に追従して移動するので、ガス供給管14の移動を阻害することなく開口20を塞ぐことができる。
本実施形態の連続浸炭炉10は、断熱壁15から離れる方向への蓋体16の移動を制限する位置規制手段50を備えているので、マッフル11の熱変形等に伴って蓋体16が断熱壁15から大きく離れるのを防止することができ、外部への熱の流れを抑制することができる。また、側部断熱壁42及び底部断熱壁43の開口20を閉鎖する蓋体16a,16bに対して設けられた位置規制手段50は、蓋体16a,16bを側部断熱壁42及び底部断熱壁43に押し付ける押圧機構51を備えているので、蓋体16b,16cが断熱壁42,43に接触した状態を好適に維持することができる。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内において適宜変更できるものである。
例えば、本発明における配管部材は、マッフルにガスを供給するガス供給管に限らず、マッフル内のガスを排出するためのガス排出管であってもよい。
また、本発明に係る連続熱処理炉は、被処理物に浸炭処理を行う連続浸炭炉に限らず、他の熱処理を行う熱処理炉であってもよい。
蓋体は、断熱壁の内側(マッフル側)に設けられていてもよい。
10:連続浸炭炉(連続熱処理炉)
11:マッフル
14:ガス供給管(配管部材)
15:断熱壁
16:蓋体
16a:蓋体
16b:蓋体
16c:蓋体
20:開口
31:第1供給管
32:第2供給管
33:第3供給管
50:位置規制手段
51:押圧機構
52:押圧部材
53:付勢部材
W:被処理物

Claims (5)

  1. 被処理物の熱処理空間が内部に形成されかつ外部から加熱される筒形状のマッフルと、
    前記マッフルに接続された配管部材と、
    前記配管部材を通過させかつ前記マッフルの熱変形に伴う前記配管部材の移動を許容する大きさの開口が形成された、前記マッフルの外側を囲う断熱壁と、
    断熱材製の蓋体と、
    を備え、
    前記開口は、前記断熱壁の外表面に前記蓋体の内面側が接触している状態で前記蓋体により塞がれ、
    前記蓋体は、前記開口を塞いでいる状態で、前記配管部材の移動に追従して移動する、連続熱処理炉。
  2. 前記断熱壁から離れる方向への前記蓋体の移動を制限する位置規制手段をさらに備えている、請求項1に記載の連続熱処理炉。
  3. 前記位置規制手段は、前記断熱壁に前記蓋体を押し付ける押圧機構を備えている、請求項2に記載の連続熱処理炉。
  4. 前記蓋体は、前記配管部材の移動に追従して移動したとしても前記開口の全体を塞いだ状態を維持できる大きさに形成されている、
    請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の連続処理炉。
  5. 前記配管部材は、前記マッフルの底板に鉛直方向に沿って接続される第1配管部材、及び前記マッフルの側板に水平方向に沿って接続される第2配管部材、の少なくとも一方を有し、
    前記断熱壁は、前記第1配管部材を通過させる前記開口が形成された底部、及び前記第2配管部材を通過させる前記開口が形成された側部、の少なくとも一方を有し、
    前記蓋体は、前記底部に対し鉛直方向下側から接触した状態で前記開口を塞ぎかつ前記第1配管部材の移動に追従して移動する第1蓋体、及び前記側部に対し水平方向から接触した状態で前記開口を塞ぎかつ前記第2配管部材の移動に追従して移動する第2蓋体、の少なくとも一方である、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の連続熱処理炉。
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