JP2020112316A - 空気調和設備の差圧を得る方法及び空気調和設備の差圧を得る装置 - Google Patents

空気調和設備の差圧を得る方法及び空気調和設備の差圧を得る装置 Download PDF

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尚義 市川
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Abstract

【課題】空気調和設備の差圧を得るタイミングを柔軟に設定する。【解決手段】空気調和設備100の差圧を得る方法は、液体供給部7を弁106に接続すると共に液体回収部2を弁107に接続する工程S1と、計測対象部10Cに設計流量の水を供給した状態における差圧を得る工程S2と、液体供給部7を弁106から取り外すと共に液体回収部2を弁107から取り外す工程S3と、を有する。【選択図】図2

Description

本発明は、空気調和設備の差圧を得る方法及び空気調和設備の差圧を得る装置に関する。
空気調和設備は、温度などが調整された空気を屋内に供給する。空気調和設備は、一種の熱交換機であるエアハンドリングユニットなどを備えている。エアハンドリングユニットは、熱源設備から熱媒体である冷水や温水などを受け入れて、当該熱媒体と空気との熱交換などを行い、調整された空気を供給する。
三浦 克弘、三原 邦彰、長井達夫、小嶋 正虎、建築設備におけるエネルギー消費上のフォルト検知技術の研究開発(その8)二次側水搬送システムの運転状態の再現と改善方法の提案、空気調和・衛生工学会大会学術講演論文集、日本、空気調和・衛生工学会、2008年、H54、pp.1223−1226。
空気調和設備は、複数のシステムパラメータを有している。当該設備を動作させる場合には、複数のパラメータから選択される制御対象パラメータが所定の条件を満たすように制御する。従って、空気調和設備の動作前には、制御対象パラメータが満たすべき条件を設定する。例えば、非特許文献1は、制御対象パラメータを適切に設定する方法を開示する。
ここで、空気調和設備における流量制御方式として差圧制御が広く用いられている。その為、制御対象パラメータとして差圧が用いられている。その制御上目標とする数値、つまり差圧制御上の目標値である差圧設定値は、空気調和設備の差圧を実測することにより設定される。つまり、空気調和設備の差圧は、対象となる空気調和設備そのものを用いて実測される。従って、制御対象パラメータの設定は、空気調和設備の施工末期に行われる。その結果、建物施工の進捗状況に左右されず空気調和設備の差圧を得るタイミングを柔軟に設定することが難しかった。
そこで、本発明は、建物施工の進捗状況に左右されず空気調和設備の差圧を得るタイミングを柔軟に設定することが可能な空気調和設備の差圧を得る方法及び空気調和設備の差圧を得る装置を提供する。
本発明の一形態は、空気調和設備の差圧を得る方法であって、空気調和設備が備える部品により構成される計測対象部に液体を供給する液体供給部と、計測対象部から排出された液体を回収する液体回収部と、計測対象部における差圧を得る差圧取得部と、を備える差圧計測装置において、液体供給部を計測対象部の上流側に接続すると共に液体回収部を計測対象部の下流側に接続する第1工程と、差圧取得部を利用して、計測対象部に所定流量の液体を供給した状態における差圧を得る第2工程と、液体供給部及び液体回収部を計測対象部から取り外す第3工程と、を有する。
また、本発明の別の形態は、空気調和設備の差圧を得る装置であって、空気調和設備が備える部品により構成される計測対象部に所定流量の液体を供給する液体供給部と、計測対象部から排出された液体を回収する液体回収部と、所定流量の液体が流通しているときの計測対象部における差圧を得る差圧取得部と、を備える。
この方法及び装置では、差圧計測装置を、液体供給部及び液体回収部を介して計測対象部に取り付ける。つまり、差圧を得るにあたっては、計測対象部が準備されていればよく、当該計測対象部を含む空気調和設備の施工状態は問わない。その結果、この方法及び装置は、計測対象部を含む空気調和設備の施工末期に適用することもできるし、例えば、計測対象部だけが建物に配置された状態であっても適用することができる。ひいては、計測対象部が建物に配置されていることすら問われない。従って、この方法及び装置によれば、空気調和設備の差圧を得るタイミングを柔軟に設定することができる。
上記の方法において、第2工程は、所定流量の値を変更する工程と、変更後に差圧を得る工程と、を含んでよい。この方法によれば、流量と差圧との関係を複数得ることができる。つまり、空気調和設備を高稼働させる場合の流量と差圧との関係、及び、低稼働させる場合の流量と差圧との関係を得ることも可能である。従って、空気調和設備の制御に利用可能な、複数の制御パラメータの数値を取得することができる。
本発明の空気調和設備の差圧を得る方法及び空気調和設備の差圧を得る装置によれば、建物施工の進捗状況に左右されず空気調和設備の差圧を得るタイミングを柔軟に設定することができる。
図1は、実施形態に係る空気調和設備の差圧を得る方法及び装置が適用される空気調和設備の構成を示す図である。 図2は、実施形態に係る空気調和設備の差圧を得る方法のフロー図である。 図3は、差圧計測装置を空気調和設備に取り付けた様子を示す図である。 図4は、制御部の構成を示すブロック図である。 図5は、実施形態のフローを一部変更した空気調和設備の差圧を得る方法のフロー図である。 図6は、図5に示す空気調和設備の差圧を得る方法を説明するためのグラフである。 図7は、変形例1に係る空気調和設備の差圧を得る方法を説明するための接続図である。 図8は、変形例2に係る空気調和設備の差圧を得る方法を説明するための接続図である。 図9の(a)部は実施形態の計測対象部を示す図であり、図9の(b)部は計測対象部の変形例であり、図9の(c)部は計測対象部のさらに別の変形例である。 図10は、実施形態に係る空気調和設備の差圧を得る方法及び装置が適用される空気調和設備の別の例である。
以下、添付図面を参照しながら本発明を実施するための形態を詳細に説明する。図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、実施形態の方法及び装置が適用される空気調和設備100の一例である。空気調和設備100は、熱源設備200から供給される熱媒体を利用して、調整された空気を屋内に供給する。熱媒体としては、例えば、冷水、温水又は熱源水といった液体である水が挙げられる。空気調和設備100は、主要な構成要素として、ポンプユニット101と、流量計測ユニット102と、空気調和部103と、差圧計104と、弁105、106、107と、を有する。
ポンプユニット101は、熱源設備200から供給される水を、空気調和部103に供給する。ポンプユニット101は、熱源設備200の下流側及び空気調和部103の上流側に接続されている。ポンプユニット101は、少なくとも1台のポンプを含む。なお、ポンプユニット101は、要求される能力に応じて、ポンプの台数を適宜選択してよい。また、ポンプユニット101が複数のポンプを含む場合には、要求される流量に応じて、動作させるポンプの数を適宜設定してよい。
ポンプユニット101の上流側は、熱源設備200に接続されている。一方、ポンプユニット101の下流側(接続部101a)は、供給主管120に接続されている。供給主管120には、複数の供給分岐部121、122、123、124、125が設けられており、供給主管120の末端には弁106が設けられている。供給分岐部121、122、123、124、125にはそれぞれ、供給枝管131、132、133、134、135が接続されている。供給枝管131、132、133は、空気調和部103の上流側に接続されている。供給枝管134は、差圧計104の上流側に接続されている。供給枝管135は、弁105の上流側に接続されている。
流量計測ユニット102は、水の流量を計測する。流量計測ユニット102は、空気調和部103の下流側及び熱源設備200の上流側に接続されている。この接続構成によれば、熱源設備200から供給された水は、ポンプユニット101、空気調和部103、流量計測ユニット102の順に通過し、再び熱源設備200に戻る。なお、図1に示す空気調和設備100は、空気調和部103を介することなく流量計測ユニット102とポンプユニット101とに直接に接続する経路も含む。
流量計測ユニット102の下流側は、熱源設備200に接続されている。一方、流量計測ユニット102の上流側(接続部102a)は、回収主管140に接続されている。回収主管140には、複数の回収分岐部141、142、143、144、145が設けられており、回収主管140の末端には弁107が設けられている。回収分岐部141、142、143、144、145にはそれぞれ、回収枝管151、152、153、154、155が接続されている。これら回収枝管151、152、153、154、155は、供給枝管131、132、133、134、135にそれぞれ対応する。回収枝管151、152、153は、空気調和部103の下流側に接続されている。回収枝管154は、差圧計104の下流側に接続されている。回収枝管155は、弁105の下流側に接続されている。
空気調和部103は、ポンプユニット101から供給された水と空気との熱交換を行い、調整された空気を屋内に供給する。空気調和部103は、ポンプユニット101の下流側と、流量計測ユニット102の上流側に接続されている。また、空気調和部103には、差圧計104及び弁105、106、107が接続されている。図1に示す例では、空気調和部103は、3台の熱交換部111、112、113を含む。これら熱交換部111、112、113は、例えば、エアハンドリングユニットであってもよいし、ファンコイルユニットであってもよいし、水冷式ヒートポンプであってもよい。
熱交換部111、112、113は、互いに並列接続されている。また、熱交換部111、112、113の上流側は、弁111a、112a、113aに接続されている。弁111a、112a、113aの上流側は、供給枝管131、132、133に接続されている。熱交換部111、112、113の下流側は、流量制御弁111b、112b、113bに接続されている。流量制御弁111b、112b、113bの下流側は、回収枝管151、152、153に接続されている。
流量制御弁111b、112b、113bは、制御装置300から供給される制御信号に応じて、開動作と、閉動作と、を相互に切り替える。ここでいう「開動作」とは、水の流通を許可することにより、熱交換部111、112、113に水を流通させることをいう。一方「閉動作」とは、水の流通を禁止することにより、熱交換部111、112、113に水を流通させないことをいう。なお、流量制御弁111b、112b、113bは、その開度に応じて、流量を調整するものとしてもよい。また、流量制御弁111b、112b、113bは、熱交換部111、112、113の上流側に配置されてもよい。さらに、流量制御弁111b、112b、113bは、手動により開動作と、閉動作と、を相互に切り替えるものであってもよい。
上述した空気調和設備100における流量制御方式として広く用いられる方法の1つに末端差圧制御がある。末端差圧制御とは、所定位置の差圧が差圧設定値になるように、流量を可変させる制御であり、上記所定位置は、配管抵抗が最大となる経路上の二点間とすることが多い。配管抵抗が最大となる経路に配置された熱交換部に設計流量(所定流量)が流れるために十分な大きさの差圧を保つことで、流量制御弁の開度が空調の負荷状態に応じて可変する場合においても、十分な流量を熱交換部に常に供給することができる。
換言すると、空気調和設備100が互いに異なる経路を含み、それぞれの経路において流量と圧力損失との関係が相違することがある。このいくつかの経路から差圧制御の対象を選択する場合、最も設計流量が流れにくい経路を制御対象として選択してよい。ここでいう「経路」とは、ポンプユニット101から流量計測ユニット102に至るものをいう。
例えば、空気調和設備100において、配管抵抗が最大となる経路は、ポンプユニット101から排出された水が、供給主管120、供給枝管133、弁113a、熱交換部113、流量制御弁113b、回収枝管153、回収主管140を経て流量計測ユニット102に至る経路であるとする。そうすると、上述した配管抵抗が最大となる経路に配置された熱交換部とは、熱交換部113に対応する。このように、差圧制御の対象として採用される経路に含まれる熱交換部を、末端熱交換部と呼ぶ。流量と圧力損失に基づいて採用される末端熱交換部は、管路構成上、ポンプユニット101から最も遠くに接続されているものに限定されない。管路構成上、設計流量が最も流れにくい熱交換部は、ポンプユニット101から最も遠い位置に接続されたものであることもあり得るし、ポンプユニット101に最も近い位置に接続されたものであることもあり得る。
なお、末端熱交換部として採用する基準は、設計流量の流れにくさに限定されない。つまり、設計流量が最も流れにくい熱交換部を末端熱交換部として採用せず、当該熱交換部よりも設計流量が流れやすい熱交換部を末端熱交換部として採用してもよい。このような例示については、変形例2として後述する。
そして、空気調和設備100を運用するとき、配管抵抗が最大となる経路に配置された熱交換部113に設計流量が流れるために十分な大きさの差圧を保つ。この差圧を監視するために、差圧計104が設けられている。
この保つべき差圧の値は、熱交換部113に設計流量を流し得るものであり、当該差圧の値は、測定等に基づいて定める必要がある。本実施形態の方法及び装置は、熱交換部113に設計流量を流すために保つべき差圧を得るものである。
要するに、図1に示すような空気調和設備100が運用されるとき、その制御パラメータとして、設計流量と当該設計流量に対応する差圧とを採用する。従って、空気調和設備100の運用開始前に、制御上用いられる設計流量と差圧との関係を得る必要がある。この関係は、例えば、空気調和設備100が備えられる建物の工事末期において、空気調和設備100の施工が終了した後の試運転時期に取得することがある。この試運転開始時期は、配管内のフラッシング、自動制御のシステム確立、及び本設ポンプ(図1におけるポンプユニット101)の準備が必要である。つまり、熱交換部113に設計流量を流すために保つべき差圧の値は、竣工間際の施工担当者が最も繁忙な時期に取得されていた。
なお、本実施形態において、空気調和設備100の施工状態とは、完成状態と、未完成状態と、に分けてよい。ここでいう、完成状態とは、ポンプユニット101から設計流量の水を供給可能な状態をいう。また、未完成状態とは、ポンプユニット101から設計流量の水を供給できない状態をいう。そして、本実施形態の方法及び装置は、完成状態に適用できるし、未完成状態に適用することもできる。
本実施形態に係る装置及び方法は、空気調和設備100の差圧を取得可能なタイミングに柔軟性を与え、竣工間際の繁忙期を避けて空気調和設備100の差圧を取得することを可能にする。以下、図2及び図3を参照しながら、本実施形態に係る空気調和設備100の差圧を得る方法及び当該方法に用いる装置を説明する。
なお、以下に説明する方法では、配管抵抗が最大となる経路が熱交換部113を含む経路であることが事前に選択できていることを前提とする。配管抵抗が最大となる経路の選択は、設計図面や仕様書等から得られる情報に基づいて行うこととしてよい。従って、以下に説明する方法では、熱交換部113を含む経路の二点間の差圧を得る。
まず、差圧計測装置1(空気調和設備の差圧を得る装置)を空気調和設備100に取り付ける(工程S1:第1工程)。差圧計測装置1は、空気調和設備100に対して付加的に取り付け及び取り外しされる。つまり、差圧計測装置1は、常設の装置ではなく、空気調和設備100の差圧を得る場合に空気調和設備100に接続される。なお、差圧計測装置1は、常設の装置としてもよい。
〔差圧計測装置〕
ここで、差圧計測装置1について説明する。図3に示すように、差圧計測装置1は、計測部20と、接続部30と、を有する。計測部20は、差圧測定のために設計流量の水を被計測系に提供するとともに、設計流量が提供されたときの差圧を得る。接続部30は、末端差圧制御の対象となる熱交換部113を含む被計測系に計測部20を接続する。なお、計測部20は、接続部30を介することなく、直接に熱交換部113を含む被計測系に接続してもよい。
差圧計測装置1の計測部20は、液体回収部2と、流量計3と、ポンプ4と、液体供給部7と、制御部8と、流量入力部8eと、を有する。なお、計測部20は、これらに加えて手動型の空気抜き弁12a、手動型の水抜き弁12bのように、付属的な部品を適宜備えてよい。差圧計測装置1は、空気調和設備100に対して設計流量である水を供給し、そのときの差圧を得る。つまり、本実施形態の方法は、空気調和設備100を構成するポンプユニット101及び流量計測ユニット102の設置を必要としない。従って、本実施形態の方法は、空気調和設備100を構成するポンプユニット101及び流量計測ユニット102の施工が完了していない場合(前述の未完成状態)にも実施することができる。
換言すると、仮設の差圧計測装置1は、流量計3、ポンプ4、高圧ホース15、空気抜き弁12a及び差圧計13を備えて構成されるものとしてよい。ポンプ4は、1台の熱交換部113に対して通水することを想定しているので、例えば、小型のポンプを用いることが望ましい。この場合には、ポンプを駆動する動力が、本設のポンプユニット101に要求される動力よりも少ないので、差圧計測時の搬送エネルギーを低減できる。さらに、この構成によれば、差圧計測装置1のポンプ4によって、末端熱交換部に設計流量である水を供給した時の差圧を計測できる。そして、当該差圧を差圧設定値として採用してよい。つまり、差圧計測装置1は、自動的に差圧設定値を得ることができる。
液体回収部2は、空気調和設備100から戻る水を受け入れる。液体回収部2は、回収端2aを有しており、この回収端2aを介して空気調和設備100に接続される。具体的には、空気調和部103の下流側に接続される。図3に例示される構成では、液体回収部2の回収端2aは、弁107に接続される。液体回収部2は、直接に空気調和設備100に接続されてもよいし、高圧ホース15といった部品を介して接続されてもよい。液体回収部2は、後述する工程S1において、空気調和設備100に取り付けられる。そして、後述する工程S3において、空気調和設備100から取り外される。従って、液体回収部2は、空気調和設備100に対して着脱可能な構成を有する。
流量計3の上流側は、液体回収部2に接続されている。流量計3の下流側は、ポンプ4に接続されている。流量計3は、液体回収部2から供給される水の流量を計測する。この計測値は、制御部8に供給される。
なお、後述する流量取得部8aに情報を提供する流量計は、空気調和設備100の所望の位置に設けられた流量計であってもよいし、差圧計測装置1の流量計3であってもよい。例えば、後述する流量取得部8aによって、空気調和設備100に設けられた流量計から情報を得る場合には、差圧計測装置1における流量計3を省略してよい。一方、本実施形態のように、差圧計測装置1の流量計3を用いる場合には、事前に校正を行った精度の良い流量計(例えば、電磁流量計)を利用することが可能である。その結果、計測精度が向上し、所望の設計流量を得ることができる差圧を正確に得ることができる。また、差圧計測装置1に流量計3を設置する場合には、流量計3にとって理想的な設置状態を実現することができる。例えば、理想的な設置状態とは、流量計3の前後に必要な直管長さが確保されている状態としてよい。従って、空気調和設備100の状況にかかわらず、流量の計測精度を常に確保することができる。
ポンプ4の上流側は、流量計3の下流側に接続されている。ポンプ4の下流側は、液体供給部7に接続されている。ポンプ4は、制御部8から供給される制御信号に応じて、排出する流量を増減する。ポンプ4として、流量調整が可能なものを適宜利用してよい。また、ポンプ4は、インバータ制御可能であってもよく、制御部8から供給される制御信号によって出力する流量を制御する。なお、ポンプ4は、流量調整が可能なものに限定されない。例えば、流量調整の構成は、一定流量を排出するポンプと、当該ポンプに付加される付加要素と、を備えてもよい。付加要素としては、例えば、自動二方弁であってもよいし、バイパス流路であってもよい。バイパス流路とは、ポンプの上流側と下流側とをバイパスし、当該バイパス流路に調整弁が設けられたものである。
液体供給部7は、空気調和設備100に水を供給する。液体供給部7は、供給端7aを備えており、この供給端7aを介して空気調和設備100に接続される。具体的には、空気調和部103の上流側に接続される。図3に例示される構成では、弁106に接続される。液体供給部7は、液体回収部2と同様に直接に空気調和設備100に接続されてもよいし、高圧ホース15といった部品を介して接続されてもよい。液体供給部7は、液体回収部2と同様に、後述する工程S1において、空気調和設備100に取り付けられる。そして、後述する工程S3において、空気調和設備100から取り外される。従って、液体供給部7は、空気調和設備100に対して着脱可能な構成を有する。
図4に示すように、制御部8は、機能的構成要素として、流量取得部8aと、差圧取得部8bと、データ記録部8cと、ポンプ制御部8dと、流量入力部8eと、を有する。
流量取得部8aは、差圧計測装置1を構成する流量計3から流量に関する情報(情報φ3)又は差圧計測装置1を構成しない流量計から流量に関する情報を受け取る。つまり、流量取得部8aは、流量に関する情報を取得可能であればよく、実際に流量を計測する装置(流量計)の構成は問わない。
差圧取得部8bは、設計流量であるときの二点間の差圧を受け取る。差圧取得部8bは、空気調和設備100を構成する差圧計104又は差圧計測装置1を構成する差圧計13の何れか一方又は両方から差圧に関する情報φ13、φ104を受け取る。つまり、差圧取得部8bは、設計流量であるときの差圧を取得可能であればよく、実際に差圧を計測する装置(差圧計)の構成は問わない。例えば、差圧計測装置1を構成する差圧計13を利用する場合には、空気調和設備100を構成する差圧計104が設置されていない状態であっても、差圧を得ることが可能である。
データ記録部8cは、設計流量と差圧取得部8bが取得した値(差圧)と、を互いに関連付けて保存する。この機能は、流量取得部8a、差圧取得部8b及びデータ記録部8cによって実現される。
ポンプ制御部8dは、流量計3から供給される値を利用して、ポンプ4から出力される流量が、設計流量となるようにポンプ4を制御する。例えば、ポンプ制御部8dは、PID制御器である。この流量を制御する機能は、流量取得部8a及びポンプ制御部8dによって実現される。
流量入力部8eは、設計流量に関するデータを受け入れる。例えば、流量入力部8eは、キーボード、タッチパネル、ダイヤルといった入力装置であってもよいし、データが記録された情報媒体を読み取るメモリーカードリーダやCDドライブといった情報読み取り装置であってもよい。また、有線又は無線の通信によって外部からデータを受け取る装置であってもよい。図4においては、流量入力部8eを制御部8の一要素として図示しているが、流量入力部8eは、制御部8の一要素として構成してもよいし、制御部8とは別の要素として構成してもよい。
引き続き、空気調和設備100の差圧を得る方法について説明する。まず、液体回収部2の回収端2aを弁107に接続する(工程S1a)。さらに、液体供給部7の供給端7aを弁106に接続する(工程S1b)。なお、工程S1bを先に行い、工程S1aをその後に行ってもよい。本実施形態では、弁107は液体受入部であり、弁106は液体排出部である。なお、供給端7a及び回収端2aを接続する位置は、弁106、107に限定されない。つまり、液体受入部及び液体排出部は、弁107、106に限定されず、空気調和設備100が有する別の部位であってもよい。その他の接続構成については、変形例1として後述する。
次に、差圧計測装置1は、差圧取得部8bを利用して、計測対象部10Cに設計流量の水を供給した状態における二点間の差圧を得る(工程S2、第2工程)。
まず、差圧計測装置1は、設計流量の水を空気調和設備100に供給する(工程S2a)。具体的には、制御部8は、ポンプ4から出力される水の流量が設計流量となるように、流量計3の値に基づいてポンプ4を制御する。この制御は、例えばPID制御器などを利用して自動的に実行する。つまり、差圧計測装置1は、作業者の調整を必要とすることなく、ポンプ4から出力される水の流量を自動的に設計流量に収束させる(図6の期間T1からT2を参照)。
なお、工程S2aを行うにあたって、空気調和設備100が複数の熱交換部111、112、113を備えており、工程S2の実施時には複数の熱交換部111、112、113が稼働可能な状態であるとき、水を供給すべき熱交換部113に接続された流量制御弁113bを開状態とし、そのほかの熱交換部111、112に接続された流量制御弁111b、112bを閉状態とする。
なお、上記開状態とは、いわゆる全開状態が望ましい。この場合、ポンプユニット101に要求される動力を低減することが可能な、差圧設定値を得ることができる。
次に、差圧計測装置1は、差圧を計測する(工程S2b)。この動作は、差圧取得部8bによって実行される。ここで計測される差圧は、熱交換部113に対して設計流量を供給したときに、熱交換部113を含む経路における二点間の圧力差である。熱交換部113に対して設計流量を供給したときに、熱交換部113を含む経路における二点間の圧力差は、本実施形態でいう空気調和設備100の差圧である。そして、この工程S2bにおいて差圧計測の対象となる部位を、計測対象部10Cと呼ぶ。具体的には、計測対象部10Cとは、熱交換部113を含むように設定される二点間の部位をいう。
ここで、末端差圧制御に用いる差圧を測定する二点間をでき得る限り短い区間とすることで、搬送エネルギーを低く抑えられる。熱交換部113に十分な流量を供給するためには、当該熱交換部113とその熱交換部113へ流れる流量を制御する流量制御弁113bを含む配管経路上の二点間の差圧を保つことが必要であるため、熱交換部113と流量制御弁113bのみを含む最も短い区間の二点間の差圧を測定することが好ましい。そこで、計測対象部10Cとして、熱交換部113と流量制御弁113bとを含む被計測系を設定する。そして、図3に示す差圧計13の接続位置とは異なり、差圧計は、その上流側を弁113aと熱交換部113との間に接続し、その下流側を流量制御弁113bと回収分岐部143との間に接続する。この接続構成によれば、熱交換部113及び流量制御弁113bのみを含む配管経路上の二点間の差圧を得ることができ、熱交換部113が必要とする十分な流量の供給と省エネルギーとを両立することができる。
なお、計測対象部10Cは、熱交換部113を含むように設定される二点間の部位であればよいので、計測対象部10Cは、熱交換部113及び流量制御弁113bとは別の部品を含んでもよい。例えば、計測対象部10Cは、熱交換部113、弁113a、流量制御弁113bを含むものとしてよい。さらに、計測対象部10Cは、熱交換部113、弁113a、流量制御弁113b、供給枝管133及び回収枝管153を含むものとしてもよい。
さらに、図3に示す管路構成において、差圧計104が示す情報を取得する場合、当該情報は、供給主管120の供給分岐部124から供給分岐部123までの圧力損失、供給枝管133の圧力損失、熱交換部113の圧力損失、回収枝管153の圧力損失、回収主管140の回収分岐部143から回収分岐部144までの圧力損失を含む。つまり、本実施形態でいう差圧とは、狭義の差圧(供給枝管133の圧力損失、熱交換部113の圧力損失、回収枝管153の圧力損失)に加えて、供給主管120及び回収主管140における圧力損失も含むものとしてもよい。
なお、本実施形態における差圧の計測における経路と、空気調和設備100の稼働時における制御対象となる経路とは、厳密には一致しない。しかし、その流量が設計流量と一致している場合には、計測対象位置における空気調和設備100のポンプユニット101を使った場合と同一の差圧値が得られる。つまり実施形態で得た流量と差圧との関係が、空気調和設備100の稼働時における制御対象となる経路でも再現できる。
差圧制御の対象となる熱交換部に対する差圧計13の接続位置を、空気調和設備100の稼働時に用いる差圧計(例えば差圧計104)の接続位置と同じにすることにより、完成後の空気調和設備100の制御に有用な差圧設定値が得られる。換言すると、工程S2における差圧の計測位置(差圧計13の上流端と下流端とを接続する位置)を空気調和設備の制御上の差圧計測位置とすることにより、完成後の空気調和設備100の制御に有用な差圧(差圧設定値)が得られる。つまり、計測対象部10Cと同一位置の差圧を空気調和設備100の制御に用いることにより上記の様な制御上の効果を得ることができる。
同一位置、同一流量で計測した場合においても、差圧計測装置1で計測した差圧と、実際の制御に用いる本設の差圧計104で測定した差圧とでは、センサの機差や誤差により両者に差異が生じる可能性がある。その場合には両者の計測値を比較して差圧設定値を補正すればよい。
図5に示すように、工程S2において設定される設計流量は1つに限定されない。例えば、互いに異なる設計流量のそれぞれに対する差圧を測定してもよい。この場合には、制御部8は、流量入力部8eによって入力される互いに異なる複数の設計流量の値を保持している。なお、設計流量を入力する工程は、工程S2の前の任意のタイミングで実施してよい。例えば、工程S1の前に実施してもよいし、工程S1と同時に実施してもよいし、工程S1の後であって、工程S2の前に実施してもよい。そして、工程S2bの後に、設計流量を変更する工程(工程S2c)を実施する。第1の設計流量であるときの第1の差圧を得る(図6における期間T2参照)。次に、第1の設計流量を第2の設計流量に変更する(工程S2c)。そして、第2の設計流量であるときの第2の差圧を得る(図6における期間T3参照)。さらに、第3の設計流量であるときの第3の差圧を得る(図6における期間T4参照)。このように、設計流量の値を変更しながら、その設計流量であるときの差圧を計測してもよい。
期間T3、T4において、上記の例示では、設計流量を所定値に変更したときの差圧を得るものとして説明した。例えば、期間T3、T4では、第1の設計流量に対して所定値だけ低い流量(例えば、第1の流量の90%や、第1の流量の80%となる流量)となる差圧を計測してもよい。
そして、計測終了後、空気調和設備100から差圧計測装置1を取り外す(工程S3:第3工程)。まず、液体回収部2の回収端2aを弁107から取り外す(工程S3a)。さらに、液体供給部7の供給端7aを弁106から取り外す(工程S3b)。以上の工程S1〜S3により、空気調和設備100の差圧を得ることができる。なお、工程S3bを先に行い、工程S3aをその後に行ってもよい。
実施形態に係る空気調和設備100の差圧を得る方法では、ポンプ4と流量取得部8aと差圧取得部8bとを備えた差圧計測装置1を、液体回収部2及び液体供給部7を介して熱交換部113を含む計測対象部10Cに接続する。つまり、差圧(差圧制御上の目標値である差圧設定値)を得るにあたっては、計測対象である熱交換部113及び流量制御弁113bだけが準備されていればよく、当該熱交換部113を含む空気調和設備100の施工状態は問わない。その結果、この方法は、熱交換部111、112、113を含む空気調和設備100の施工が完了した後に行うこともできるし、例えば、計測対象である熱交換部113及び流量制御弁113bだけが建物に配置された状態で行うこともできる。ひいては、熱交換部113及び流量制御弁113bが建物に配置されていることすら問われない。従って、空気調和設備100の差圧を得るタイミングを柔軟に設定することができる。
換言すると、本実施形態の方法及び差圧計測装置1によれば、冷水系及び温水系のフラッシングの前に、差圧を得ることができる。従って、施工作業における負荷のピークを移動させる、いわゆる労務の山崩しが可能となる。
さらに、差圧計測装置1は、空気調和設備100に供給する流量を、制御部8によって自動的に設計流量に収束させる。従って、作業の自動化が可能となるので、差圧の取得に要する労務を軽減することができる。さらに、設計流量の供給とその時の差圧の取得とが自動的に行われるので、作業者には、高度の知識及び経験が要求されない。従って、作業者の能力に左右されることなく、信頼性の高い空気調和設備100の差圧を得ることができる。その上、互いに異なるいくつかの設計流量のそれぞれに対して、差圧を得ることも可能である。その結果、負荷率に応じて差圧の設定値を変更するといった省エネルギー提案の基礎データを得ることもできる。ひいては、空気調和設備100の動作効率を向上させることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態に限定されることなく様々な形態で実施してよい。
〔変形例1〕
実施形態では、液体供給部7の供給端7aを弁106に接続し、液体回収部2の回収端2aを弁107に接続した。この接続構成では、液体供給部7は、供給主管120を介して計測対象部10Cと接続され、液体回収部2は回収主管140を介して計測対象部10Cと接続される。例えば、図7に示すように、液体供給部7及び液体回収部2は、計測対象部10Cに対してより近い位置に接続してもよい。具体的には、液体供給部7の供給端7aは、供給主管120の供給分岐部123に接続してよく、液体回収部2の回収端2aは回収主管140の回収分岐部143に接続してもよい。つまり、変形例1では、供給分岐部123は液体受入部であり、回収分岐部143は液体排出部である。
この接続構成において、差圧は、空気調和設備100を構成する差圧計104を用いてもよい。図7に示すように、差圧計測装置1を構成する差圧計13を用いてもよい。仮設の差圧計13は、その上流側を供給分岐部123に接続し、下流側を回収分岐部143に接続してもよい。差圧計13の接続作業は、例えば、差圧計測装置1を取り付ける工程(S1)の一部として行ってもよい。さらに、差圧を計測する工程(S2)の一部として行ってもよい。
この接続構成によれば、上述のとおり、末端差圧制御に用いる差圧を測定する二点間をでき得る限り短い区間とすることが可能となるので、こうして計測された差圧を空気調和設備100の制御に適宜用いることにより、空気調和設備100の搬送エネルギーを低く抑えられる。換言すると、差圧の計測位置を必要最小限の最も短い二点間で計測することにより空気調和設備100の搬送エネルギー低減上有効な差圧(差圧設定値)を得ることができる。
〔変形例2〕
実施形態では、配管抵抗が最大となる経路に含まれる熱交換部113を含む被計測系として計測対象部10Cを設定した。例えば、熱交換部113がロッカー室や倉庫室といった空間に空気を供給し、2番目に配管抵抗が大きい経路に含まれる熱交換部111が応接室といった空間に空気を供給することがある。この場合、熱交換部111は、より精度よく調整された空気を供給する必要性が熱交換部113よりも高い。そこで、図8に示すように、熱交換部111を含めて計測対象部10Aとして採用してもよい。
この場合には、液体供給部7の供給端7aは、供給主管120の供給分岐部121に接続し、液体回収部2の回収端2aは、回収主管140の回収分岐部141に接続する。そして、仮設の差圧計13は、その上流側を供給分岐部121に接続し、下流側を回収分岐部141に接続する。つまり、変形例2では、供給分岐部121は液体受入部であり、回収分岐部141は液体排出部である。
この接続構成によって計測された差圧を空気調和設備100の制御に適宜用いることにより精度の高い空調制御を求められる部屋に対し、要求通りの空調を行うことができる。換言すると、空調制御の精度確保上有効な差圧(差圧設定値)を得ることができる。
〔変形例3〕
実施形態では、図9の(a)部に示すように、計測対象部10Cは、1台の熱交換部113と、弁113a及び流量制御弁113bを含むものとして説明した。例えば、図9の(b)部に示すように、計測対象部10CAは、2台以上の熱交換部113、114と、それぞれに付属する弁113a、114a及び流量制御弁113b、114bを含むものであってもよい。熱交換部113、114の上流側は、分岐管路133a、133bを介して互いに並列に接続されている。そして、分岐管路133a、133bは、供給枝管133を介して供給主管120の供給分岐部123に接続されている。熱交換部113、114の下流側は、分岐管路173a、173bを介して互いに並列に接続されている。同様に、分岐管路173a、173bは、回収枝管153を介して回収主管140の回収分岐部143に接続されている。計測対象部10CAの差圧を計測する場合、差圧計13は、その上流側を供給分岐部123に接続し、その下流側を回収分岐部143に接続する。なお、差圧計13の上流側は、供給枝管133に設けられた分岐部(不図示)に接続し、差圧計41の下流側は、回収枝管153に設けられた分岐部(不図示)に接続してもよい。
また、図9の(b)部と同様の接続構成において、図9の(c)部に示すように、熱交換部113及び弁113a及び流量制御弁113bを一つの計測対象部10CBとし、さらに、熱交換部114、弁114a及び流量制御弁114bを別の計測対象部10CCとしてもよい。
計測対象部10CBの差圧を計測する場合、差圧計13Aは、その上流側を供給枝管133から弁113aに伸びる分岐管路133aに接続する。また、差圧計13Aは、その下流側を回収枝管153から流量制御弁113bに伸びる分岐管路173aに接続する。一方、計測対象部10CCの差圧を計測する場合、差圧計13Bは、その上流側を供給枝管133から弁114aに伸びる分岐管路133bに接続する。また、差圧計13Bは、その下流側を回収枝管153から流量制御弁114bに伸びる分岐管路173bに接続する。
このような計測対象部を対象とした差圧の計測によれば、仕様書等で同一の特性を有する機器であることが明らかである場合など、複数の熱交換部をそれぞれ計測するのではなく、一括して計測することで作業を省力化することができる。また、現場の配管ルートなどの理由で、1台単位で計測を行うことが難しい場合に、複数台まとめて計測し制御を行うことで代用できる。
〔変形例4〕
例えば、図10に示すように、本実施形態の方法及び装置は、複数の空気調和部103A、103B、103Cを備える空気調和設備100Aに適用してもよい、上述したように、本実施形態の方法及び装置は、それぞれの空気調和部103A、103B、103Cの差圧を自動的に得ることができる。従って、空気調和部103A、103B、103Cの差圧を得る作業をより迅速に実行することが可能となり、さらに省力化に寄与する。そのうえ、多くの箇所の測定が必要な場合、測定作業が多くなること、工程の調整も難しくなることから、差圧計測装置1を使って簡易かつ柔軟なタイミングで計測を行えることの効果は大きくなる。
以上、実施形態及び変形例について述べたが、差圧計測装置1は、実施形態及び変形例の構成に限定されない。上記の実施形態及び変形例1、2では、液体受入部の例として、弁107、供給分岐部123、121を例示した。また、液体回収部の例として、弁106、回収分岐部143、141を例示した。しかし、実施形態及び各変形例における液体受入部及び液体回収部は、これらの構成に限定されない。液体受入部として、空気調和設備100において、計測対象部に対して液体を供給可能な部位を選択してよい。例えば、計測対象部10Cに対して供給枝管133に設けられた分岐部(不図示)を液体受入部としてもよい。同様に、液体排出部として、空気調和設備100において、計測対象部から液体を排出可能な部位を選択してよい。例えば、計測対象部10Cに対して回収枝管153に設けられた分岐部(不図示)を液体受入部としてもよい。上記のような液体受入部及び液体回収部の設定は、実施形態及び各変形例のいずれに対しても適用できる。
例えば、流量計3、ポンプ4、液体回収部2、液体供給部7を収容した筐体に、制御部8が含まれておらず、流量計3、ポンプ4、液体回収部2、液体供給部7を収容した筐体と、制御部8とが有線又は無線で接続された構成であってもよい。また、流量計3、ポンプ4、液体回収部2、液体供給部7などは、筐体に収容されていなくともよい。例えば、台車上に配置されてもよい。つまり、差圧計測装置1は、ポンプ4、液体回収部2、液体供給部7及び制御部8などが、その機能を奏するように接続されていればよい。
例えば、ポンプ4から出力される水の流量が設計流量となるように、自動的に制御する場合について述べたが、流量調整弁等を使って手動調整する等適宜代替可能である。
1…差圧計測装置、2…液体回収部、2a…回収端、4…ポンプ、7…液体供給部、7a…供給端、8…制御部、8a…流量取得部、8b…差圧取得部、8c…データ記録部、8d…ポンプ制御部、10A,10C,10CA,10CB,10CC…計測対象部、12a…空気抜き弁、12b…水抜き弁、15…高圧ホース、100,100A…空気調和設備、101…ポンプユニット、102…流量計測ユニット、103,103A,103B,103C…空気調和部、105,106,107,113a,114a…弁、111b,112b,113b,114b…流量制御弁、120…供給主管、121,122,123,124,125…供給分岐部、131,132,133,134,135…供給枝管、140…回収主管、141,142,143,144,145…回収分岐部、151,152,153,154,155…回収枝管、111,112,113,114…熱交換部、101a,102a…接続部、133a,133b,173a,173b…分岐管路、200…熱源設備、300…制御装置。

Claims (3)

  1. 空気調和設備の差圧を得る方法であって、
    前記空気調和設備が備える部品により構成される計測対象部に液体を供給する液体供給部と、前記計測対象部から排出された前記液体を回収する液体回収部と、前記計測対象部における差圧を得る差圧取得部と、を備える差圧計測装置において、前記液体供給部を前記計測対象部の上流側に接続すると共に前記液体回収部を前記計測対象部の下流側に接続する第1工程と、
    前記差圧取得部を利用して、前記計測対象部に所定流量の前記液体を供給した状態における前記差圧を得る第2工程と、
    前記液体供給部及び前記液体回収部を前記計測対象部から取り外す第3工程と、を有する、空気調和設備の差圧を得る方法。
  2. 前記第2工程は、
    前記所定流量の値を変更する工程と、
    変更後に前記差圧を得る工程と、を含む、請求項1に記載の空気調和設備の差圧を得る方法。
  3. 空気調和設備の差圧を得る装置であって、
    前記空気調和設備が備える部品により構成される計測対象部に所定流量の液体を供給する液体供給部と、
    前記計測対象部から排出された前記液体を回収する液体回収部と、
    前記所定流量の前記液体が流通しているときの前記計測対象部における差圧を得る差圧取得部と、を備える空気調和設備の差圧を得る装置。
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