JP2020111460A - 原稿搬送装置及び原稿読取装置 - Google Patents

原稿搬送装置及び原稿読取装置 Download PDF

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Abstract

【課題】原稿搬送装置に詰まった原稿を損傷させることなく容易に引き抜くことを目的とする。【解決手段】原稿搬送装置9は、給紙ローラー52及びホルダー53を支持し、原稿載置部44に載置された原稿Gにピックアップローラー51が接触する給紙位置と、原稿載置部44に載置された原稿Gから上方にピックアップローラー51が離間した退避位置との間でホルダー53が回転可能な駆動軸54と、給紙パッド55と、給紙パッド55を給紙ローラー52に向かって付勢することで給紙パッド55を給紙ローラー52に押し当てるコイルバネ57とを備え、ホルダー53は、給紙ローラー52よりも搬送方向下流側において給紙パッド55に対向するニップ解除ローラー67を備え、ホルダー53が退避位置に回転させられたときに、コイルバネ57による付勢に抗してニップ解除ローラー67が給紙パッド55を押し下げることで、給紙パッド55の給紙ローラー52への押し当てを解除する。【選択図】図5

Description

本発明は、原稿を1枚ずつ送り出す原稿搬送装置及び原稿搬送装置を備える原稿読取装置に関する。
原稿載置部に載置された原稿を1枚ずつ繰り出す原稿搬送装置が備えられた原稿読取装置が知られている。原稿搬送装置については、原稿が詰まった場合に原稿を円滑に引き抜くための技術が検討されている。例えば、特許文献1には、原稿載置部が設けられたベース部と、ベース部に支持される給紙機構と、を備える原稿搬送装置が記載されている。この原稿搬送装置は、ピックアップローラーと給紙ローラーが支持されるホルダーと、給紙ローラーが軸支されて、ホルダーを、ピックアップローラーが原稿載置部に載置された原稿に当接する下方向及び原稿から上方に離間する上方向に回動可能に支持する駆動軸と、給紙ローラーとの間に原稿を挟持するニップを形成する分離パッドと、を有する。ホルダーには、駆動軸よりも原稿搬送方向下流側に向かって延設され、先端がニップに挟持された原稿に当接してホルダーの上方向への回動を規制する延長部が形成されている。延長部の先端は、断面形状が凸の湾曲形状に形成されている。
特開2016−155608号公報
特許文献1に記載された原稿搬送装置は、詰まった原稿を引き抜くためにホルダーを上方向に回動させたときの延長部と原稿との摩擦抵抗を低減させることで、円滑に原稿を引き抜くことができるように構成されている。ところが、給紙ローラーと分離パッドとは押圧されたままであり、原稿との摩擦力により給紙ローラーを搬送時と反対の方向に回転させながら原稿を引き抜くことになるため、原稿が抜き取りにくく、また、給紙ローラーの回転軸に直交する方向以外には原稿が抜き取りにくいという問題がある。また、原稿が分離パッドから摩擦力を受けるため、原稿を損傷させてしまうおそれがある。
本発明は、上記事情を考慮し、詰まった原稿を損傷させることなく容易に引き抜くことのできる原稿搬送装置及び原稿読取装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る原稿搬送装置は、原稿が載置される原稿載置部が設けられたベース部と、前記原稿載置部に載置された原稿を搬送する給紙機構と、を備え、前記給紙機構は、前記原稿載置部に載置された原稿を予め定められた搬送方向に繰り出すピックアップローラーと、前記ピックアップローラーよりも前記搬送方向下流側に配置され、前記原稿を前記搬送方向に搬送する給紙ローラーと、前記ピックアップローラーを支持するホルダーと、前記ベース部に設けられ、前記給紙ローラー及び前記ホルダーを支持し、前記原稿載置部に載置された原稿に前記ピックアップローラーが接触する給紙位置と、前記原稿載置部に載置された原稿から上方に前記ピックアップローラーが離間した退避位置と、の間で前記ホルダーが回転可能な駆動軸と、前記給紙ローラーに対向する給紙パッドと、前記給紙パッドを前記給紙ローラーに向かって付勢することで前記給紙パッドを前記給紙ローラーに押し当てる付勢部材と、を備え、前記ホルダーは、前記給紙ローラーよりも前記搬送方向下流側において前記給紙パッドに対向するニップ解除部材を備え、前記ホルダーが前記退避位置に回転させられたときに、前記付勢部材による付勢に抗して前記ニップ解除部材が前記給紙パッドを押し下げることで、前記給紙パッドの前記給紙ローラーへの押し当てを解除することを特徴とする。
本発明に係る原稿搬送装置において、前記ニップ解除部材は、前記駆動軸と平行な従動軸周りに回転するニップ解除ローラーを備えてもよい。
本発明に係る原稿搬送装置において、前記給紙パッドよりも摩擦抵抗の小さい、前記給紙パッドを保持する給紙パッドホルダーを備え、前記ニップ解除部材は、前記ホルダーが前記退避位置に回転させられたときに、前記付勢部材による付勢に抗して前記給紙パッドホルダーを押し下げることで、前記給紙パッドの前記給紙ローラーへの押し当てを解除するように構成されてもよい。
また、本発明に係る原稿読取装置は、上記のいずれかの原稿搬送装置を備え、前記原稿搬送装置により搬送される原稿を読み取ることを特徴とする。
本発明によれば、原稿搬送装置に詰まった原稿を損傷させることなく容易に引き抜くことができる。
本発明の一実施形態に係る複合機の内部構成を模式的に示す正面図である。 本発明の一実施形態に係る原稿搬送装置の斜視図である。 本発明の一実施形態に係る原稿搬送装置の斜視図である。 本発明の一実施形態に係る原稿搬送装置の断面を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る原稿搬送装置の断面図である。 本発明の一実施形態に係る原稿搬送装置の断面図である。 本発明の一実施形態に係る原稿搬送装置の断面図である。 本発明の一実施形態の変形例に係る原稿搬送装置を模式的に示す平面図である。
以下、図面を参照しつつ本発明の一実施形態に係る複合機100について説明する。複合機100は、プリンター1(画像形成装置の一例)とスキャナー8(原稿読取装置の一例)と原稿搬送装置9を備える。
まず、図1を参照して、複合機100の全体の構成について説明する。図1は、複合機100の内部構成を模式的に示す正面図である。以下、図1における紙面手前側を複合機100の正面側(前側)とし、左右の向きは複合機100を正面から見た方向を基準として説明する。各図において、U、Lo、L、R、Fr、Rrは、それぞれ上、下、左、右、前、後を示す。
プリンター1は、直方体状の筐体2と、収容されたシートSを搬送路6に送り出す給紙装置3と、フルカラーのトナー像を電子写真方式にてシートSに形成する画像形成部4と、トナー像をシートSに定着する定着装置5と、トナー像が定着されたシートSが排出される排出部7と、を備える。
プリンター1が外部コンピューター等から画像データを受信すると、シートSが給紙装置3から搬送路6に送り出され、画像形成部4によりシートSにトナー像が形成され、定着装置5によりシートSにトナー像が定着され、排出部7にシートSが排出される。
スキャナー8は、光源と反射鏡を備える第1キャリッジ81と、2つの反射鏡を備える第2キャリッジ82と、反射光を結像させるレンズ83と、結像した反射光を画像信号に変換する撮像素子84と、原稿Gが載置されるコンタクトガラス85と、を備える。
ユーザーがコンタクトガラス85上に原稿Gを置いてスキャナー8に読み取りの指示を与えると、第1キャリッジ81が速度Vで右方に移動するのと連動して第2キャリッジ82が速度V/2で右方に移動する。原稿Gで反射された反射光は、第1キャリッジ81の反射鏡と第2キャリッジ82の反射鏡で反射されてレンズ83に導かれ、撮像素子84に結像されて画像信号に変換される。変換された画像信号は、プリンター1に出力され、画像データに変換される。
次に、図1乃至5を参照して、原稿搬送装置9の構成について説明する。図2は、原稿搬送装置9の斜視図である。図3は、原稿搬送装置9の斜視図である。図4は、原稿搬送装置9の断面を示す斜視図である。図5は、原稿搬送装置9の断面図である。
原稿搬送装置9は、シート状の原稿Gが載置される原稿載置部44が設けられたベース部31と、ベース部31の上方に設けられたカバー部32と、原稿載置部44に載置された原稿Gを繰り出す給紙機構34と、を備える。なお、図2及び3では、カバー部32の図示は省略されている。
図2に示されるように、ベース部31は、扁平な形状に形成された底部40と、第1壁部41及び第2壁部42とを有する。ベース部31の後縁は、筐体2のコンタクトガラス85の後方にヒンジ結合されており、ベース部31は、コンタクトガラス85上の原稿Gを押さえる押さえ板の機能を兼ね備える。第1壁部41は、底部40の前縁の中央から左端にわたって設けられ、第2壁部42は、底部40の後縁の全体に設けられている。底部40の上面の中央よりも右側には、排紙トレイ43が形成されており、排紙トレイ43の上方には、左側が低くなるように傾斜した原稿載置部44が設けられている。原稿載置部44には、前後方向(搬送方向と直交する方向)の原稿Gの端部をそろえるカーソル45が設けられている。第1壁部41と第2壁部42との間の空間には、給紙機構34が配置されている。
図1、5に示されるように、ホームポジションに位置する第1キャリッジ81の反射鏡に対向する位置には、原稿ガイド板49が配置されている。原稿ガイド板49とコンタクトガラス85との間に、原稿Gが通過する間隙が設けられている。原稿ガイド板49はシェーディング板を兼ねている。
図1、4、5に示されるように、カバー部32は、ベース部31の第1壁部41と第2壁部42との間の空間を覆う板状の部材である。カバー部32の左端部は、ベース部31の底部40の左端部にヒンジ結合されており、カバー部32は、左端部を回転中心として開閉可能である。カバー部32が閉じられると、カバー部32とベース部31の底部40との間に、原稿載置部44から原稿ガイド板49を経て排紙トレイ43へと向かう搬送路46が形成される。カバー部32が開かれると、給紙機構34が露出する。
図1、2、5に示されるように、給紙機構34は、搬送路46の入口側において、ベース部31の第1壁部41と第2壁部42との間に支持されている。給紙機構34は、原稿載置部44に載置された原稿Gを予め定められた搬送方向に繰り出すピックアップローラー51と、ピックアップローラー51よりも原稿搬送方向下流側に配置され、原稿Gを予め定められた搬送方向に搬送する給紙ローラー52と、ピックアップローラー51を支持するホルダー53と、ベース部31に設けられ、給紙ローラー52及びホルダー53を支持し、原稿載置部44に載置された原稿Gにピックアップローラー51が接触する給紙位置と、原稿載置部44に載置された原稿Gから上方にピックアップローラー51が離間した退避位置と、の間でホルダー53が回転可能な駆動軸54と、給紙ローラー52に対向する給紙パッド55と、給紙パッド55を給紙ローラー52に向かって付勢することで給紙パッド55を給紙ローラー52に押し当てるコイルバネ57(付勢部材の一例)と、を備え、ホルダー53は、給紙ローラー52よりも原稿搬送方向下流側において給紙パッド55に対向するニップ解除ローラー67(ニップ解除部材の一例)を備える。
ピックアップローラー51は、前後方向を軸方向とするローラーであり、芯金と、ゴム等で形成された弾性層と、を備える。ピックアップローラー51は、原稿載置部44に積み重ねられた原稿Gのうち最も上に位置する原稿Gに接触して左方向に繰り出す。
給紙ローラー52は、前後方向を軸方向とするローラーであり、芯金と、ゴム等で形成された弾性層と、を備える。給紙ローラー52は、ピックアップローラー51により繰り出された原稿Gを搬送路46に沿って搬送する。
ホルダー53は、図3乃至5に示されるように、下部が開口した箱状に形成されており、前側に形成された第1側板61と、後側に形成された第2側板62と、上板63と、左側に形成された第3側板66と、を備える。第1側板61と第2側板62によりピックアップローラー51が支持される。
駆動軸54は、図2乃至5に示されるように、前後方向を長手方向として、ホルダー53の第1側板61及び第2側板62の左端部に形成された貫通穴に挿入されている。駆動軸54の前端部はベース部31の第1壁部41に支持され、後端部はベース部31の第2壁部42に支持され、モーター等の駆動源(図示省略)にギア列等を介して接続されている。駆動軸54は、給紙ローラー52とホルダー53を支持し、給紙ローラー52を駆動する。また、駆動軸54の駆動力がタイミングベルトやギア列等(図示省略)によってピックアップローラー51に伝達される。
第1側板61と駆動軸54との間には、トルクリミッター(図示省略)が設けられている。トルクリミッターは、駆動軸54から第1側板61に作用するトルクが閾値以下の場合には、駆動軸54の両方向の駆動力を第1側板61、すなわち、ホルダー53に伝達してホルダー53を駆動軸54と共に回動させ、トルクが閾値に達した場合には、駆動軸54を第1側板61、すなわち、ホルダー53に対して空転させる。駆動軸54は、原稿載置部44に載置された原稿Gにピックアップローラー51が接触する給紙位置と、原稿載置部44に載置された原稿Gから上方にピックアップローラー51が離間した退避位置と、の間で、ホルダー53を回転させる。
第1側板61及び第2側板62の左右方向における中央付近には、ストッパー69が設けられている。ストッパー69の先端は、ホルダー53の下端よりも下方に垂下され、ストッパー69の右面は平面状に形成されている。ストッパー69は、ホルダー53に対して回転可能であり、ストッパー60の回転をロックするロック機構(図示省略)を備える。ホルダー53が給紙位置に位置しない場合には、ロック機構によりストッパー69が回転不能となる。ホルダー53が給紙位置に位置する場合には、ロックが解除されてストッパー69が回転可能となる。
給紙パッド55は、給紙ローラー52の下方に、給紙ローラー52と対向するように配置される。給紙パッド55は、摩擦抵抗の大きいゴム等の材料で形成されている。給紙パッド55は、給紙パッドホルダー56に保持されている。給紙パッドホルダー56の前後方向の幅は、給紙パッド55の前後方向の幅よりも広く、給紙パッド55の前後において給紙パッドホルダー56の上面が露出している。給紙パッドホルダー56は、給紙パッド55よりも摩擦抵抗の小さいフッ素樹脂等の材料で形成されている。
給紙パッド55の下方には、ベース部31に固定されたフレーム70が設けられている。給紙パッド55とフレーム70との間には圧縮力が導入されたコイルバネ57(付勢部材の一例)が挿入されており、コイルバネ57により給紙パッド55が給紙ローラー52に向かって付勢されることで給紙パッド55が給紙ローラー52に押し当てられる。
ニップ解除ローラー67は、給紙ローラー52よりも原稿搬送方向下流側に配置され、ホルダー53に支持されている。ホルダー53の第3側板66には、駆動軸54と平行な従動軸(図示省略)が設けられ、従動軸周りにニップ解除ローラー67が回転可能である。給紙パッド55の前側と後側に露出した給紙パッドホルダー56の上面に対向する位置に、それぞれ1つのニップ解除ローラー67が配置されている。ニップ解除ローラー67は、給紙パッド55よりも摩擦抵抗の小さいフッ素樹脂等の材料で形成されている。
上記構成を備える原稿搬送装置9の原稿搬送動作を、図5乃至7を参照して説明する。
図6、7は、原稿搬送装置9の断面図である。
図5は、スキャナー8に読取指示が与えられる前の、原稿載置部44への原稿Gの載置が可能な状態を示している。このとき、カバー部32は閉じられており、駆動軸54の反時計回りの回転によりホルダー53が反時計回りに回転させられることで、ホルダー53の上面がカバー部32の下面に接触している。駆動軸54の回転中心と、ピックアップローラー51の回転中心と、ニップ解除ローラー67の回転中心とが、ほぼ同じ高さに位置しており、ピックアップローラー51と原稿載置部44との間に、原稿Gが挿入可能な空間が形成されている。給紙パッド55は、コイルバネ57によって給紙ローラー52に押し当てられており、給紙ローラー52と給紙パッド55との間に、原稿Gが挟持されるニップ領域Nが形成されている。この状態においては、ホルダー53が給紙位置に位置しないため、ロック機構によりストッパー69が回転不能となっている。ユーザーは、原稿載置部44に原稿Gを載置し、ストッパー69に触れるまで原稿Gを左方向に差し込む。
次に、ユーザーがスキャナー8に読取指示を与えると、駆動軸54が時計回りに回転し、これに伴ってホルダー53も時計回りに回転し、図6に示されるように、載置された原稿Gにピックアップローラー51が接触してホルダー53が給紙位置に到達し、ホルダー53の回転が止まる。この状態においては、ホルダー53が給紙位置に位置しているため、ロック機構によるロックが解除され、ストッパー69が回転可能となっている。駆動軸54からホルダー53に作用するトルクが閾値に達すると、駆動軸54がホルダー53に対して空転し、ピックアップローラー51と給紙ローラー52が時計回りに回転する。
ピックアップローラー51は、載置された原稿Gのうち最も上に位置する原稿Gを左方向に繰り出す。繰り出された原稿Gは、給紙ローラー52と給紙パッド55とのニップ領域Nに進入し、給紙ローラー52によって搬送路46に送り出される。ピックアップローラー51が複数枚の原稿Gを重なった状態で繰り出した場合には、最も上に位置する原稿G以外の原稿Gが給紙パッド55との摩擦抵抗によって分離され、最も上に位置する原稿Gだけが搬送路46に送り出される。送り出された原稿Gは、搬送路46に沿って搬送され、原稿ガイド板49に対向する第1キャリッジ81の光源から光を照射されて画像を読み取られ、排紙トレイ43に排出される。
ニップ領域Nを通過中の原稿Gが詰まった場合には、図7に示されるように、ユーザーがカバー部32を開け、ホルダー53を手動で反時計回りに回転させることによりホルダー53を退避位置に移動させる。すると、ニップ解除ローラー67により、コイルバネ57による付勢に抗して給紙パッドホルダー56が押し下げられ、給紙パッド55の給紙ローラー52への押し当てが解除される。すなわち、ニップ領域Nが解除される。ユーザーは、原稿Gを右方向に引き抜く。ニップ領域Nが解除されることにより、ニップ領域Nが解除される前と比べて原稿Gを引き抜くときの抵抗が小さくなる。
詰まった原稿Gを引き抜いたならば、ユーザーは、カバー部32を閉じる。すると、カバー部32によってホルダー53が押し下げられ、図5に示される状態となる。ユーザーは、原稿Gを原稿載置部44に載置し直して、スキャナー8に読取指示を与える。
以上説明した本実施形態に係る原稿搬送装置9によれば、詰まった原稿Gを損傷させることなく容易に引き抜くことができる。また、給紙ローラー52の回転軸に直交する方向以外にも容易に原稿Gを引き抜くことができる。
また、本実施形態に係る原稿搬送装置9によれば、原稿Gがニップ解除ローラー67と給紙パッドホルダー56とに挟持されている場合であっても、原稿Gの引き抜きに伴ってニップ解除ローラー67が従動回転するため、ニップ領域Nを解除せずに原稿Gを引き抜く場合と比べて抵抗は軽減される。
また、本実施形態に係る原稿搬送装置9によれば、給紙パッドホルダー56がフッ素樹脂等の摩擦抵抗の小さい材料で形成されているため、原稿Gを引き抜くときの抵抗がさらに軽減される。
上記実施形態が以下のように変形されてもよい。
図8は、上記実施形態の変形例に係る原稿搬送装置9を模式的に示す平面図である。本変形例では、ニップ解除ローラー67の従動軸68がホルダー53の第1側板61と第2側板62とに支持され、2つのニップ解除ローラー67が従動軸68に設けられている。2つのニップ解除ローラー67間の距離WR1は、原稿搬送装置9で搬送可能な最大サイズの原稿Gの前後方向の幅WSよりも長い。給紙パッドホルダー56の前後方向の幅WHは、前側のニップ解除ローラー67の前側の端面と後側のニップ解除ローラー67の後側の端面との距離WR2よりも広い。この構成によれば、ニップ解除ローラー67が給紙パッドホルダー56を押し下げるときにニップ解除ローラー67と給紙パッドホルダー56との間に原稿Gが挟持されないから、上記実施形態と比べて、原稿Gを引き抜くときの抵抗がさらに軽減される。
ニップ解除ローラー67に代えて、給紙ローラー52よりも搬送方向下流側において給紙パッド55側に突出した突起部(ニップ解除部材の一例)が備えられていてもよい。
8 スキャナー(原稿読取装置)
9 原稿搬送装置
31 ベース部
34 給紙機構
44 原稿載置部
51 ピックアップローラー
52 給紙ローラー
53 ホルダー
54 駆動軸
55 給紙パッド
56 給紙パッドホルダー
57 コイルバネ(付勢部材)
67 ニップ解除ローラー(ニップ解除部材)

Claims (4)

  1. 原稿が載置される原稿載置部が設けられたベース部と、
    前記原稿載置部に載置された原稿を搬送する給紙機構と、を備え、
    前記給紙機構は、
    前記原稿載置部に載置された原稿を予め定められた搬送方向に繰り出すピックアップローラーと、
    前記ピックアップローラーよりも前記搬送方向下流側に配置され、前記原稿を前記搬送方向に搬送する給紙ローラーと、
    前記ピックアップローラーを支持するホルダーと、
    前記ベース部に設けられ、前記給紙ローラー及び前記ホルダーを支持し、前記原稿載置部に載置された原稿に前記ピックアップローラーが接触する給紙位置と、前記原稿載置部に載置された原稿から上方に前記ピックアップローラーが離間した退避位置と、の間で前記ホルダーが回転可能な駆動軸と、
    前記給紙ローラーに対向する給紙パッドと、
    前記給紙パッドを前記給紙ローラーに向かって付勢することで前記給紙パッドを前記給紙ローラーに押し当てる付勢部材と、を備え、
    前記ホルダーは、前記給紙ローラーよりも前記搬送方向下流側において前記給紙パッドに対向するニップ解除部材を備え、
    前記ホルダーが前記退避位置に回転させられたときに、前記付勢部材による付勢に抗して前記ニップ解除部材が前記給紙パッドを押し下げることで、前記給紙パッドの前記給紙ローラーへの押し当てを解除することを特徴とする原稿搬送装置。
  2. 前記ニップ解除部材は、前記駆動軸と平行な従動軸周りに回転するニップ解除ローラーを備えることを特徴とする請求項1に記載の原稿搬送装置。
  3. 前記給紙パッドよりも摩擦抵抗の小さい、前記給紙パッドを保持する給紙パッドホルダーを備え、
    前記ニップ解除部材は、前記ホルダーが前記退避位置に回転させられたときに、前記付勢部材による付勢に抗して前記給紙パッドホルダーを押し下げることで、前記給紙パッドの前記給紙ローラーへの押し当てを解除することを特徴とする請求項1又は2に記載の原稿搬送装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の原稿搬送装置を備え、
    前記原稿搬送装置により搬送される原稿を読み取ることを特徴とする原稿読取装置。
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