JP2020110764A - 洗浄器 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な構成で、液貯留部2での気泡の発生を抑えて、ポンプ14でのエアがみを防止し、水や薬液などの使用量を削減する。【解決手段】被洗浄物を収容する洗浄槽3の下部に、傾斜面3aを介して液貯留部2が設けられる。ポンプ14は、液貯留部2内の液体を吸い込む。傾斜面3aは、液貯留部2の上端開口縁へ近づくにつれて下方へ傾斜している。傾斜面3aには、網状または多孔板状のバッフル板5が、上方へ延出して設けられている。バッフル板5を設けておくことで、液貯留部2へ流入する液体を整流または減勢して、液貯留部2での気泡の発生を抑えて、ポンプ14でのエアがみを防止することができる。そのため、液貯留部2における液体の貯留量を削減することができる。【選択図】図1

Description

本発明は、被洗浄物に液体を噴射して洗浄する洗浄器に関するものである。
従来、下記特許文献1に開示されるように、洗浄槽(チャンバ3)内に洗浄ノズル(スプレー・アーム8)を回転自在に設け、その洗浄ノズル(8)から被洗浄物に液体を噴射して、被洗浄物の洗浄や消毒を図る洗浄器が知られている。この洗浄器では、洗浄ノズル(8)から噴射された液体は、洗浄槽(3)下部の液貯留部(収集スペース10)に集められ、循環ポンプ(12)により循環パイプ(16)を介して洗浄ノズル(8)へ循環供給される。
この種の洗浄器において、運転(より具体的には洗浄ノズルからの噴射)が不安定になる原因として、液貯留部(特に液面付近)で発生した気泡を循環ポンプが吸い込むことによるエアがみがある。
特許文献1に開示される洗浄器では、洗浄槽の下部に、下方へ傾斜する傾斜面を介して、液貯留部が設けられている。この場合、洗浄ノズルから噴射された液体は、大部分が傾斜面を介して液貯留部へ流れ込むことになる。そして、傾斜面から液貯留部内の液面へ落水する際、液貯留部内の貯留液に気泡が発生し、それがポンプでのエアがみの原因となる。特に、液貯留部の上端開口縁と液面との落差が大きいと、落水時に気泡が生じやすく、ポンプでのエアがみの原因となる。
エアがみを防止するために、液貯留部の貯水量、ひいては洗浄器の保有水量(循環のために投入される水量)を増やすのでは、単に給水量が増加するだけでなく、給水に薬液を投入する場合には薬液投入量も増加することになり、また給水を加熱して温水とする場合には加熱量(使用エネルギ)も増加することになる。そのため、エアがみを防止しつつ洗浄器の保有水量を減らすことが望まれる。
特許第4886847号公報(段落[0048]、[0049]、図1、図3c)
本発明が解決しようとする課題は、簡易な構成で、液貯留部での気泡の発生を抑えて、ポンプでのエアがみを防止し、水や薬液などの使用量を削減することができる洗浄器を提供することにある。
本発明は、前記課題を解決するためになされたもので、請求項1に記載の発明は、被洗浄物を収容する洗浄槽の下部に傾斜面を介して液貯留部が設けられ、前記液貯留部内の液体を吸い込むポンプを備えた洗浄器であって、前記傾斜面は、前記液貯留部の上端開口縁へ近づくにつれて下方へ傾斜しており、前記傾斜面には、網状または多孔板状のバッフル板が、上方へ延出して設けられていることを特徴とする洗浄器である。
請求項1に記載の発明によれば、洗浄槽の下部に傾斜面を介して液貯留部が設けられ、その傾斜面は、液貯留部の上端開口縁へ近づくにつれて下方へ傾斜している。そのため、洗浄槽内へ供給された液体の大部分は、傾斜面を介して液貯留部へ流れ込むことになる。その際、傾斜面には、網状または多孔板状のバッフル板が上方へ延出して設けられているので、バッフル板が設けられた箇所では、バッフル板を介して液貯留部へ液体が流れ込むことになる。網状または多孔板状のバッフル板を設けておくことで、液貯留部へ流入する液体を整流または減勢して、液貯留部での気泡の発生量を抑制したり、気泡の発生位置を限定したりすることができる。これにより、ポンプでのエアがみを防止して、液体(水や薬液など)の使用量を削減することができる。
請求項2に記載の発明は、前記バッフル板は、前記傾斜面の前記液貯留部側の端部に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の洗浄器である。
請求項2に記載の発明によれば、バッフル板は、傾斜面の液貯留部側の端部に設けられているので、より効果的に液貯留部での気泡の発生を抑えることができる。液貯留部での気泡の発生を抑えることで、ポンプでのエアがみを防止して、液体の使用量を削減することができる。
請求項3に記載の発明は、前記液貯留部内には、ストレーナが設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の洗浄器である。
請求項3に記載の発明によれば、液貯留部内にはストレーナが設けられているので、バッフル板を通過した液体は、ストレーナを通過してポンプに吸引されることになる。ストレーナを通過させることで、一層確実にポンプへの気泡の吸込みを抑制して、ポンプでのエアがみを防止することができる。
請求項4に記載の発明は、前記ストレーナは、下方へ膨出するよう湾曲されていることを特徴とする請求項3に記載の洗浄器である。
請求項4に記載の発明によれば、ストレーナは、下方へ膨出するよう湾曲されているので、液貯留部の底面に循環口(ポンプへの吸込口)が形成されていても、ストレーナを通過した気泡の一部は循環口を避けることになる。これにより、ポンプでのエアがみを防止して、液体の使用量を削減することができる。
さらに、請求項5に記載の発明は、前記ポンプは、前記液貯留部内の液体を前記洗浄槽内の洗浄ノズルへ供給し、前記液貯留部から前記洗浄ノズルへ供給する液体の流量を変更可能とされ、この流量の変更に応じて、前記液貯留部への液体の貯留量が変更され、前記貯留量が最も多い場合でも、前記ポンプの作動中の液位は、前記液貯留部の上端開口縁よりも下方となる液位に制御することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の洗浄器である。
請求項5に記載の発明によれば、液貯留部から洗浄ノズルへ供給する液体の流量を変更することで、洗浄ノズルからの噴射流量を変更することができる。そのため、たとえば、被洗浄物(特にその汚れ具合)に応じて、洗浄ノズルからの噴射流量を変更することができる。そして、液貯留部から洗浄ノズルへの流量の変更に応じて、液貯留部への液体の貯留量を変更するが、貯留量が最も多い場合でも、ポンプの作動中の液位は、液貯留部の上端開口縁よりも下方とされる。そのため、液貯留部の上端開口縁を越えて洗浄槽内の底部にまで液体を貯留する場合と比較して、液体の使用量を削減することができる。また、仮に液貯留部だけでなく洗浄槽内の底部にも液体を貯留した場合には、洗浄ノズルからの噴射液の全量が液面に直に落ちることになり、液面での気泡が生じ易くなるが、液貯留部の上端開口縁よりも下方に液位を配置することで、気泡の発生を抑えて、ポンプでのエアがみを防止することができる。一方、液貯留部への貯留量が少ないと、液貯留部の上端開口縁と液面との落差が大きくなるが、バッフル板により気泡の発生を抑制して、ポンプでのエアがみを防止することができる。
本発明の洗浄器によれば、簡易な構成で、液貯留部での気泡の発生を抑えて、ポンプでのエアがみを防止し、水や薬液などの使用量を削減することができる。
本発明の一実施例の洗浄器を示す概略図であり、一部を断面にして示している。 図1の洗浄器の下部を示す正面視の縦断面図である。 図1の洗浄器の下部を示す右側面視の縦断面図である。 図2の概略平面図である。 図2の変形例を示す概略図である。 図2および図5に対する比較例を示す図である。
以下、本発明の具体的実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施例の洗浄器1を示す概略図であり、一部を断面にして示している。また、図2から図4は、図1の洗浄器1の下部を示す概略図であり、図2は正面視の縦断面図、図3は右側面視の縦断面図、図4は平面図である。なお、図2から図4では、一部構成を省略して示している。
以下、説明の便宜上、図1における横方向を洗浄器1の左右方向とし、図1における縦方向を洗浄器1の上下方向とし、図1における紙面と直交方向を洗浄器1の前後方向(手前側が前方)として説明する。
本実施例の洗浄器1は、被洗浄物が収容されると共に下部に傾斜面3aを介して液貯留部2が設けられた洗浄槽3と、この洗浄槽3内の被洗浄物へ液体を噴射する洗浄ノズル4と、前記傾斜面3aの液貯留部2側の端部に設けられるバッフル板5と、液貯留部2への給水手段6と、液貯留部2からの排水手段7と、液貯留部2への薬液供給手段8と、液貯留部2内の液体を洗浄ノズル4へ供給する循環手段9と、液貯留部2内の液体を加熱する加熱手段10と、これら各手段6〜10を制御する制御手段(図示省略)とを備える。
被洗浄物は、特に問わないが、たとえば鉗子などの医療器具である。洗浄槽3内には、上下複数段に洗浄ノズル4が設けられるが、被洗浄物は上下の洗浄ノズル4間に配置される。その際、被洗浄物は、格子状または網状の棚(図示省略)に載せられる。また、被洗浄物は、所望によりバスケットなどに収容されていてもよい。
洗浄槽3は、被洗浄物が収容される中空容器である。洗浄槽3は、本実施例では略矩形の中空ボックス状である。洗浄槽3は、ドア(図示省略)により開閉可能とされる。ドアを開けることで、洗浄槽3に対し被洗浄物を出し入れすることができる。ドアは、洗浄槽3の正面に設けられるが、洗浄槽3の正面および背面の双方に設けられてもよい。
洗浄槽3の下部には、傾斜面3aを介して液貯留部2が設けられている。その際、傾斜面3aは、液貯留部2の上端開口縁へ近づくについて下方へ傾斜して形成されている。より具体的には、洗浄槽3内の下部には、図2に示すように、左右両端部に、左右方向内側へ行くに従って下方へ傾斜する傾斜面3aを備えると共に、図3に示すように、前後両端部に、前後方向内側へ行くに従って下方へ傾斜する傾斜面3aを備える。そして、洗浄槽3の左右方向中央部で且つ前後方向中央部には、下方へ略矩形状に凹んで液貯留部2が形成されている。
洗浄ノズル4は、洗浄槽3内の被洗浄物へ液体を噴射する。洗浄ノズル4は、洗浄槽3内に、上下複数段に設けられる。本実施例では、洗浄槽3の前後方向中央部の一側部に、上下複数段にアーム状の支持部材11の基端部が保持され、各支持部材11は、洗浄槽3の一側部から左右方向中央部へ向けて延出する。そして、その延出先端部に、洗浄ノズル4の長手方向中央部が縦軸まわりに回転自在に保持される。
洗浄ノズル4は、支持部材11内を介して供給される液体を噴射させる噴射口(図示省略)が複数形成されている。支持部材11を介して洗浄ノズル4内に液体が供給されると、その液体は洗浄ノズル4の噴射口から噴射される。この噴流により、洗浄ノズル4が水平方向に回転する。なお、洗浄槽3内の上端部に設けられる洗浄ノズル4は、下方へのみ液体を噴射し、洗浄槽3内の下端部に設けられる洗浄ノズル4は、上方へのみ液体を噴射し、上下両端部以外の洗浄ノズル4は、上下両方へ液体を噴射する。
ところで、図1において一点鎖線で示すように、洗浄槽3に対し洗浄ラック12を出し入れ可能としてもよい。図示例では、上下両端部に設けられる洗浄ノズル4は、洗浄槽3自体に設けられ、それ以外の洗浄ノズル4は、洗浄ラック12に設けられている。洗浄ラック12には、一側部に配水部材13が設けられており、その配水部材13に上下複数段に支持部材11が設けられ、各支持部材11に洗浄ノズル4が回転自在に保持される。また、洗浄ラック12には、各洗浄ノズル4の上部と洗浄ラック12の下部とに、被洗浄物の載置棚(図示省略)が設けられている。洗浄槽3内に洗浄ラック12を格納すると、後述する循環ポンプ14からの配管が、配水部材13に接続される。
バッフル板5は、洗浄槽3下部の傾斜面3aに設けられる。循環ポンプ14による液体の循環時、傾斜面3aを流下する液体の少なくとも一部が、バッフル板5を介して液貯留部2へ流れ込むように、傾斜面3aに対するバッフル板5の設置位置が決められる。バッフル板5は、好ましくは、傾斜面3aの液貯留部2側の端部(傾斜面3aの液貯留部2側の端縁またはその近傍)に設けられる。本実施例では、バッフル板5は、傾斜面3aの液貯留部2側の端縁、言い換えれば液貯留部2の上端開口縁に設けられる。いずれにしても、バッフル板5は、傾斜面3aの液貯留部2側の端部から、上方へ延出して設けられる。
バッフル板5は、液貯留部2の上部開口を取り囲むように、傾斜面3aの液貯留部2側の端部の全辺に設けられるのが好ましい。本実施例では、平面視略矩形状の液貯留部2を取り囲むように、前後左右にそれぞれバッフル板5が設けられて、全体として平面視略矩形の枠状とされる。
バッフル板5は、網状または多孔板状に形成されている。具体的には、バッフル板5は、たとえば、金網またはパンチングメタルから形成される。バッフル板5(特に金網の場合)には、所望により枠材などを設けてもよいが、循環ポンプ14の停止時に、バッフル板5の下端部と傾斜面3aとの角部に水が残らないように、バッフル板5の下端縁には少なくとも一部に開口が配置される。
前述したように、本実施例では、液貯留部2の上部開口を取り囲むように前後左右にバッフル板5が設けられるが、各バッフル板5の高さや目の粗さは、典型的には互いに同一とされる。
なお、洗浄槽3と液貯留部2との間は、網状または多孔板状の仕切材(図示省略)で仕切られてもよい。たとえば、液貯留部2の上部開口には、上端開口縁の高さ(あるいはそれよりも上方)に、網状または多孔板状の仕切材が設けられる。その際、最下段の洗浄ノズル4よりも下方であれば、バッフル板5の上端縁よりも上方に、仕切材を設けてもよい。
また、液貯留部2には、ストレーナ15が設けられるのが好ましい。ストレーナ15は、網状または多孔板状の部材を用いて構成される。たとえば、略矩形板状の金網またはパンチングメタルが、図2に示すように、正面視で三角波状にジグザグに折り曲げられて構成される。ジグザグに折り曲げられた金網等は、略矩形状の枠体(図示省略)内に隙間なくはめ込まれ、その枠体が液貯留部2内に水平に保持される。図示例では、ストレーナ15は、液貯留部2を上下に仕切るように、液貯留部2の上下方向中途部に保持される。
ストレーナ15の目の粗さは、バッフル板5(および仕切材)よりも細かいものが好ましい。逆に言えば、バッフル板5(および仕切材)の目の粗さは、ストレーナ15よりも粗いものが好ましい。液貯留部2に設定液位まで液体を貯留後、循環手段9を作動させると、液貯留部2の液位は低下するが、その状態(つまり循環手段9による循環中)において、ストレーナ15は、液面よりも上方にあってもよいし、液面あるいはそれよりも下方(つまり液中)にあってもよい。ストレーナ15を比較的上方に配置する場合、液貯留部2に加熱手段10を設置しやすい。ストレーナ15を比較的下方(特に液中)に設置する場合、循環ポンプ14への液中の気泡を除去しやすい。
給水手段6は、給水路16を介して、液貯留部2に水を供給する。給水路16には、給水弁17が設けられている。給水弁17を開けることで、液貯留部2に給水することができる。図示例では、洗浄槽3に給水路16を接続することで、給水は洗浄槽3を介して液貯留部2に供給されるが、液貯留部2に給水路16を接続することで、給水は液貯留部2に直接に供給されてもよい。なお、給水手段6は、複数種の水(たとえば水道水、温水、膜濾過水、軟水など)から選択された水を供給可能に構成されてもよい。
排水手段7は、液貯留部2から排水路18を介して水を排出する。排水路18には、排水弁19が設けられている。排水弁19を開けることで、洗浄槽3や液貯留部2から排水することができる。
薬液供給手段8は、薬液タンク20から給液路21を介して、液貯留部2に薬液を供給する。給液路21には、薬液ポンプ22が設けられている。薬液ポンプ22を作動させることで、設定量の薬液を液貯留部2に供給することができる。図示例では、液貯留部2に給液路21を接続することで、薬液は液貯留部2に直接に供給されるが、洗浄槽3に給液路21を接続することで、薬液は洗浄槽3を介して液貯留部2に供給されてもよい。なお、薬液供給手段8は、複数種の薬液(たとえばアルカリ性洗剤、酵素配合洗剤、潤滑防錆剤、乾燥促進剤など)から選択された薬液を供給可能に構成されてもよい。
循環手段9は、液貯留部2内の液体を洗浄ノズル4へ循環供給する。具体的には、循環手段9は、循環配管23と循環ポンプ14とを備える。循環配管23は、液貯留部2から各洗浄ノズル4の支持部材11への配管であり、その途中に循環ポンプ14が設けられている。なお、図示例では、循環配管23の内、液貯留部2から循環ポンプ14への配管は、上流側において、排水路18と共通管路とされている。また、循環配管23の内、循環ポンプ14の出口側には、逆止弁24が設けられている。循環ポンプ14を作動させると、液貯留部2内の液体を、循環配管23および支持部材11を介して洗浄ノズル4へ供給して噴射し、洗浄槽3下部の液貯留部2へ戻すことができる。
加熱手段10は、本実施例では、液貯留部2に設けられたヒータ25から構成される。ヒータ25は、図示例では電気ヒータであるが、場合により蒸気ヒータであってもよい。電気ヒータの場合、典型的にはオンオフ制御されるが、場合により出力を調整されてもよい。一方、蒸気ヒータの場合、蒸気管内に蒸気が供給可能とされ、蒸気の凝縮水は蒸気トラップを介して外部へ排出される。そして、給蒸路に設けた給蒸弁の開閉または開度が制御される。
液貯留部2には、液位検出器26が設けられる。液位検出器26は、その構成を特に問わないが、たとえば、液貯留部2の底部に設置した圧力センサから構成される。この場合、液貯留部2や洗浄槽3内の液位に応じて、水圧が変わることを利用して液位を把握する。
液貯留部2には、温度センサ27が設けられる。温度センサ27の検出温度に基づきヒータ25を制御することで、液貯留部2の貯留液の温度を調整することができる。
その他、洗浄器1には、所望により、超音波振動子28が設けられる。図示例では、洗浄槽3下部の左右の傾斜面3aに、それぞれ超音波振動子28が設けられている。超音波振動子28は、超音波発振器(図示省略)に接続されて、発振を制御される。被洗浄物を浸漬した状態で超音波振動子28を作動させることで、被洗浄物を超音波洗浄することができる。
制御手段は、前記各手段6〜10の他、液位検出器26および温度センサ27などに接続された制御器(図示省略)である。具体的には、給水弁17、排水弁19、薬液ポンプ22、循環ポンプ14、ヒータ25、超音波発振器(図示省略)、液位検出器26および温度センサ27などは、制御器に接続されている。そして、制御器は、所定の手順(プログラム)に従い、洗浄槽3内の被洗浄物の洗浄を図る。この際、少なくとも、次に述べるシャワー洗浄動作を実行可能とされる。
シャワー洗浄動作では、液貯留部2内に液体を貯留し、その液体を循環手段9により洗浄ノズル4へ循環供給して、洗浄ノズル4から被洗浄物に噴射する。具体的には、まず、液位検出器26が設定水位を検出するまで、給水手段6により液貯留部2に給水する。のちに循環ポンプ14を作動させると水位は下がるので、初期給水時の設定水位は、液貯留部2の上端開口縁よりも上方にあってもよい。その場合でも、循環ポンプ14の作動中の水位は、液貯留部2内に収まることになる。
液貯留部2への給水後、必要に応じて、薬液供給手段8により液貯留部2に所望の薬液を投入する。薬液供給手段8による薬液は、給水手段6による給水に対し、設定濃度になるように設定量だけ投入される。さらに、同じく必要に応じて、加熱手段10により、液貯留部2内の貯留水を設定温度まで加熱する。薬液の投入や貯留水の加熱は、循環手段9の作動前に限らず、循環手段9の作動中に行ってもよい。
いずれにしても、液貯留部2に所望量の液体を貯留した状態で、循環ポンプ14を作動させて、貯留液を循環配管23および支持部材11を介して洗浄ノズル4へ供給して噴射し、被洗浄物を洗浄する。そして、各洗浄ノズル4から噴射された液体は、洗浄槽3下部の液貯留部2へ戻される。所定の終了条件(たとえば設定時間の経過)を満たすと、循環ポンプ14を停止して、液貯留部2内の液体を排水手段7により排出する。
典型的には、このようなシャワー洗浄動作を繰り返して、被洗浄物を洗浄および濯ぎする。たとえば、薬液を投入しない常温水による予備洗浄、所望により薬液を投入した温水による本洗浄(典型的には複数回)、所望により薬液を投入した温水による濯ぎ洗浄(典型的には複数回)などが順次になされる。
次に、本実施例の洗浄器1のバッフル板5の作用効果について説明する。
図6は、図2に対する比較例を示す図であり、バッフル板5の設置を省略した場合を示している。この図に示すように、仮にバッフル板5がなければ、洗浄ノズル4から噴射された液体は、傾斜面3aから液貯留部2へ流れ込む際、液貯留部の2液面の中央部へ勢いよく落下すると共に、その落水により液中に渦が生じやすい。そのため、液貯留部2の貯留液に気泡が発生し易く、それが循環ポンプ14でのエアがみの原因となる。循環ポンプ14でのエアがみを防止するには、液貯留部2の貯水量、ひいては洗浄器1の保有水量を比較的多めに確保する必要があるが、それでは、給水量および薬液量を削減することができないし、ヒータ25による加熱量(使用エネルギ)を削減することもできない。また、ヒータ25による加熱時間を短縮して、運転時間の短縮を図ることもできない。
これに対し、本実施例の洗浄器1によれば、以下の作用効果を奏する。まず、前提として、洗浄槽3内の下部には、液貯留部2の上端開口縁へ近づくにつれて下方へ傾斜する傾斜面3aが設けられており、洗浄ノズル4から噴射された液体の大部分は、傾斜面3aを介して液貯留部2内へ流れ込むことになる。ところが、傾斜面3aには、網状または多孔板状のバッフル板5が上方へ延出して設けられているので、バッフル板5が設けられた箇所では、バッフル板5を介して液貯留部2内へ液体が流れ込むことになる。しかも、本実施例では、バッフル板5は液貯留部2の上端開口縁の全周(全辺)に連続的に設けられているので、各傾斜面3aから液貯留部2へ流れ込む液体は、全てがバッフル板5を介して液貯留部2へ流入する。
バッフル板5は、網状または多孔板状であるため、液貯留部2へ流入する液体を整流または減勢して、液貯留部2での渦の発生を抑えつつ、液貯留部2での気泡の発生量を抑制したり、気泡の発生位置を限定したりすることができる。つまり、本実施例では、傾斜面3aからの液体は、バッフル板5を通過することで、整流されて、気泡の除去が図られる。また、バッフル板5により減勢および分散されて、液貯留部2の側壁(前後左右の側壁)2aに沿って下方へ流れ込むので、この点からも気泡の除去が図られる。これにより、循環ポンプ14でのエアがみを防止して、液体(水や薬液など)の使用量や加熱量を削減することができる。また、加熱時間を短縮して、運転時間の短縮を図ることもできる。
なお、洗浄ノズル4から噴射された液体は、傾斜面3aに落ちる以外に、洗浄槽3の平面視中央部では傾斜面3aを介さずに液貯留部2に落ち得るが、傾斜面3aを流れ落ちる液体ほどの液量はなく、気泡を発生させる要因としては小さい。また、液貯留部2にはストレーナ15が設けられており、液中の夾雑物を除去できると共に、液中の気泡の除去も図ることができる。
また、図2において二点鎖線で示すように、傾斜面3aからの液体は、一部がバッフル板5を越流しても構わない。その場合でも、バッフル板5を設けておくことで、液貯留部2へ流入する液体を整流または減勢して、バッフル板5を設置しなかった場合よりも、気泡の発生量を抑えることができる。傾斜面3aから液貯留部2内へ流れ込む液体が、バッフル板5の上端縁を越えないように、バッフル板5の高さを調整しておいてもよい。
いずれにしても、バッフル板5を設けておくことで、液貯留部2での気泡の発生を抑えて、循環ポンプ14に気泡が到達する量を減少させることができる。そして、その分だけ、洗浄器1は、より低水位で運転可能となり、初期給水量(洗浄器1全体の保有水量)を削減することができる。そして、給水量を削減することは、薬液投入量や加熱量の削減にもつながるので、ランニングコストの低減や運転時間の短縮を図ることができる。
ところで、前記シャワー洗浄動作において、液貯留部2から洗浄ノズル4へ供給する液体の流量を変更可能としてもよい。たとえば、インバータを用いて循環ポンプ14の回転数を変更することで、循環流量を変更する。それにより、被洗浄物(特にその汚れ具合)に応じて、洗浄ノズル4からの噴射流量を変更することができる。循環流量の変更は、運転開始前に、制御器に接続された設定器を用いて、二段階もしくは三段階、あるいはそれ以上、または無段階に設定される。たとえば、循環ポンプ14の回転数を所定回転数(最大循環量)とするパワフル運転と、それよりも回転数を下げた省エネ運転との二段階で、切替可能とすればよい。
そして、制御器は、循環流量の変更に応じて、給水手段6による液貯留部2への貯水量を変更するのがよい。循環ポンプ14の回転数が高いほど、液貯留部2への貯水量(洗浄器1の保有水量)を増し、循環ポンプ14の回転数が低いほど、液貯留部2への貯水量を減らすことができる。但し、貯留量が最も多い場合でも、循環ポンプ14の作動中の液位は、液貯留部2の上端開口縁よりも下方となる液位に制御するのがよい。つまり、循環流量に関わらず、循環ポンプ14の作動中の液位は、液貯留部2の上端開口縁よりも下方となるのが好ましい。
その場合、液貯留部2の上端開口縁を越えて洗浄槽3内の底部にまで液体を貯留する場合と比較して、液体の使用量を削減することができる。また、仮に液貯留部2だけでなく洗浄槽3内の底部にも液体を貯留した場合には、洗浄ノズル4からの噴射液の全量が液面に直に落ちることになり、液面での気泡が生じ易くなるが、液貯留部2の上端開口縁よりも下方に液位を配置することで、気泡の発生を抑えて、ポンプでのエアがみを防止することができる。
一方、貯留量が最も少ない場合、つまり液貯留部2内の液位が比較的低い場合、液貯留部2の上端開口縁(言い換えれば傾斜面3aの端縁)から液面までの落差が増すが、バッフル板5での整流および減勢により、落水時の気泡の発生を抑えて、循環ポンプ14でのエアがみを防止することができる。
図5は、図2の変形例を示す概略図であるが、この図に示すように、ストレーナ15は、下方へ膨出するよう湾曲されていてもよい。すなわち、図2(および図6)では、正面視で三角波状にジグザグに折り曲げられて、三角波の頂点(山頂)同士が同一高さ、底点(谷底)同士が同一高さに配置されたが、そのようなストレーナを、たとえば図5に示すように、全体として下方へ凸の略円弧状に、中央部を下方へ膨出するよう湾曲させてもよい。
図6の比較例に示すように、ストレーナ15の頂点同士が同一高さで、底点同士も同一高さである場合、矢印xで示すように、ストレーナ15を通過する水流は垂直方向となり、液貯留部2の底面に配置した循環口2b(循環ポンプ14への吸込口)の真上に、気泡が発生すると共に、循環口2bへの水流が直に生じる。そのため、図5の場合と比較して、循環ポンプ14でのエアがみを防止するには、液貯留部2の液位を高めに確保する必要があり、洗浄器1の保有水量が増加することになる。
これに対し、図5に示すように、ストレーナ15を下方へ凸の円弧状に湾曲させておけば、矢印yに示すように、ストレーナ15を通過する水流は放射状に広がり、一部が液貯留部2の側壁2aに向かうことになる。そのため、液貯留部2内での気泡を循環ポンプ14が吸い込むことが抑制され、より低水位で運転することができる。それにより、洗浄器1の保有水量の削減を図ることができ、液体の使用量や加熱量の削減し、ランニングコストの低減を図ることができる。
本発明の洗浄器1は、前記実施例の構成に限らず適宜変更可能である。特に、(a)被洗浄物を収容する洗浄槽3の下部に傾斜面3aを介して液貯留部2が設けられ、液貯留部2内の液体を吸い込むポンプ14を備えた洗浄器1であって、(b)傾斜面3aは、液貯留部2の上端開口縁へ近づくにつれて下方へ傾斜しており、(c)傾斜面3aには、網状または多孔板状のバッフル板5が、上方へ延出して設けられているのであれば、その他の構成は、適宜に変更可能である。
たとえば、前記実施例では、バッフル板5は、液貯留部2の上部開口を取り囲むように、傾斜面3aの液貯留部2側の端部の全周(全辺)に設けられたが、一部にだけ設けてもよい。その場合でも、バッフル板5が設けられた箇所では、液貯留部2へ流入する液体をバッフル板5により整流または減勢して、液貯留部2での気泡の発生を抑えることができる。
また、液貯留部2付きの洗浄槽3の平面視形状は、略矩形状に限らず、円形または楕円形の他、矩形以外の多角形状などであってもよい。その場合も、好ましくは、洗浄槽3下部の傾斜面3aは、液貯留部2の上端開口縁へ近づくにつれて下方へ傾斜すると共に、バッフル板5は、液貯留部2の上端開口縁の全周または全辺に沿って連続的に設けられるのがよい。
さらに、前記実施例において、洗浄後の被洗浄物を乾燥可能に、送風機をさらに備えてもよい。この場合、洗浄後の濡れた被洗浄物は、洗浄槽3へ供給される温風により乾燥を図られる。
1 洗浄器
2 液貯留部(2a:側壁、2b:循環口)
3 洗浄槽(3a:傾斜面)
4 洗浄ノズル
5 バッフル板
6 給水手段
7 排水手段
8 薬液供給手段
9 循環手段
10 加熱手段
11 支持部材
12 洗浄ラック
13 配水部材
14 循環ポンプ
15 ストレーナ
16 給水路
17 給水弁
18 排水路
19 排水弁
20 薬液タンク
21 給液路
22 薬液ポンプ
23 循環配管
24 逆止弁
25 ヒータ
26 液位検出器
27 温度センサ
28 超音波振動子

Claims (5)

  1. 被洗浄物を収容する洗浄槽の下部に傾斜面を介して液貯留部が設けられ、前記液貯留部内の液体を吸い込むポンプを備えた洗浄器であって、
    前記傾斜面は、前記液貯留部の上端開口縁へ近づくにつれて下方へ傾斜しており、
    前記傾斜面には、網状または多孔板状のバッフル板が、上方へ延出して設けられている
    ことを特徴とする洗浄器。
  2. 前記バッフル板は、前記傾斜面の前記液貯留部側の端部に設けられている
    ことを特徴とする請求項1に記載の洗浄器。
  3. 前記液貯留部内には、ストレーナが設けられている
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の洗浄器。
  4. 前記ストレーナは、下方へ膨出するよう湾曲されている
    ことを特徴とする請求項3に記載の洗浄器。
  5. 前記ポンプは、前記液貯留部内の液体を前記洗浄槽内の洗浄ノズルへ供給し、
    前記液貯留部から前記洗浄ノズルへ供給する液体の流量を変更可能とされ、
    この流量の変更に応じて、前記液貯留部への液体の貯留量が変更され、
    前記貯留量が最も多い場合でも、前記ポンプの作動中の液位は、前記液貯留部の上端開口縁よりも下方となる液位に制御する
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の洗浄器。
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