JP2020109163A - チタンベースのコーティングおよびコーティングを製造する方法 - Google Patents

チタンベースのコーティングおよびコーティングを製造する方法 Download PDF

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Abstract

【課題】新規で改良された耐食性コーティング、および耐食性コーティングを形成する方法を提供する。【解決手段】本開示の態様は、チタンベースのコーティング、および表面上にチタンベースのコーティングを製造する方法を提供する。少なくとも1つの態様では、コーティングは、酸素含有量、フッ素含有量、チタン含有量、およびナトリウム含有量を含む。1つ以上の追加の態様では、コーティングは、二酸化チタンおよびNa5Ti3F14を含む。1つ以上の追加の態様では、チタンベースのコーティングを製造する方法は、約0.01Mから約0.8Mのフッ化チタン、約0.01Mから約2Mのナトリウム塩、および約0.1Mから約1.5Mのフッ素捕捉剤を含む組成物に基板を接触させるステップを含む。【選択図】図1

Description

本開示の態様は、チタンベースのコーティング、および表面上にチタンベースのコーティングを製造する方法を提供する。
航空機の表面は、通常、アルミニウム、鋼、またはチタンなどの金属でできている。航空機の金属表面の腐食保護は、通常、六価クロムを有するプライマーに依存してきた。しかしながら、プライマーおよび前処理から六価クロムの使用を排除する、規制当局の圧力がある。
したがって、新規で改良された耐食性コーティング、および耐食性コーティングを形成する方法の、継続的な需要がある。
本開示の態様は、チタンベースのコーティング、およびアルミニウム表面上にチタンベースのコーティングを堆積する方法を提供する。
少なくとも1つの態様では、コーティングは、酸素含有量、フッ素含有量、チタン含有量、およびナトリウム含有量を含む。
1つ以上の追加の態様では、コーティングは、二酸化チタンおよびNaTi14を含む。
1つ以上の追加の態様では、チタンベースのコーティングを製造する方法は、約0.01Mから約0.8Mのフッ化チタン、約0.01Mから約2Mのナトリウム塩、および約0.1Mから約1.5Mのフッ素捕捉剤を含む水溶液組成物に基板を接触させるステップを含む。
本開示の上記の形態が詳細に理解されるように、上記で簡単にまとめられた、本開示のより具体的な説明は、そのうちのいくつかが添付図面に示されている態様を参照することによって得られるだろう。しかしながら、添付図面は本開示の典型的な態様のみを示しており、したがって、本開示は他の等しく有効な態様を認めるので、その範囲の限定とは見なされないことに、留意すべきである。
一態様による、チタンベースのコーティングを形成する方法のフロー図である。 チタンベースのコーティングの塗布後の8つのアルミニウムパネルを示す光学画像である。 一態様による、チタンベースのコーティングの走査型電子顕微鏡画像である。 一態様による、チタンベースのコーティングの分極抵抗を示すグラフである。 一態様による、チタンベースのコーティングのX線回折スペクトルを示すグラフである。 一態様による、チタンベースのコーティングのX線回折スペクトルを示すグラフである。 一態様による、チタンベースのコーティングのX線回折スペクトルを示すグラフである。 一態様による、チタンベースのコーティングのX線回折スペクトルを示すグラフである。 一態様による、チタンベースのコーティングのX線回折スペクトルを示すグラフである。
理解を容易にするために、可能であれば、図面に共通する同一の要素を示すために、同一の参照番号が使用されている。一態様の要素および形態は、さらなる言及を伴わずに他の態様に有益に組み込まれてもよいと考えられる。
本開示の態様は、チタンベースのコーティング、および表面上にチタンベースのコーティングを製造する方法を提供する。少なくとも1つの態様では、コーティングは、酸素含有量、フッ素含有量、チタン含有量、およびナトリウム含有量を含む。1つ以上の追加の態様では、コーティングは、二酸化チタンおよびNaTi14を含む。1つ以上の追加の態様では、チタンベースのコーティングを製造する方法は、約0.01Mから約0.8Mのフッ化チタン、約0.01Mから約2Mのナトリウム塩、および約0.1Mから約1.5Mのフッ素捕捉剤を含む組成物に基板を接触させるステップを含む。
組成物にナトリウム塩を含むことでチタンベースのコーティングにナトリウム含有量を提供できることが、見出された(たとえば、結晶性NaTi14などのNaTi14を提供できる)。理論に拘束されることなく、塩添加物のハロゲン化物含有量は、従来のチタンベースのコーティングと比較して、より付着性の高いコーティングの堆積を提供する、基板上の自然表面酸化物をエッチングすることができると考えられる。加えて、ハロゲン化物は通常、アルミニウム基板などの金属基板の腐食を促進すると見なされる。しかしながら、ハロゲン化物含有塩から形成された本開示のチタンベースのコーティング、ならびにナトリウム含有量を含むコーティング(たとえば、結晶性NaTi14などのNaTi14)は、ナトリウム含有量のないチタンベースのコーティングと比較して、改良された耐食性を提供できることが、見出された。
チタンベースのコーティング
本開示のチタンベースのコーティングは、酸素含有量、フッ素含有量、チタン含有量、およびナトリウム含有量を含む。
少なくとも1つの態様では、チタンベースのコーティングは、実質的に均一な厚さを有する。異なる厚さのチタンベースのコーティングは、以下により詳細に説明されるように、基板と水溶液組成物との接触時間を制御することによって得ることができる。一般的に、接触時間が長い方がコーティングが厚くなる。
たとえば、チタンベースのコーティングの厚さは約0.01ミルから約0.5ミル、たとえば約0.02ミルから約0.2ミル、たとえば約0.05ミルから約1.5ミル、たとえば約1ミルであってもよい。コーティングが厚い方が薄いコーティングよりも耐食性が高まる。しかしながら、コーティングが厚すぎると、クラックおよび/または剥離を生じる可能性がある。
1つ以上の態様では、本開示のチタンベースのコーティングは、アモルファス金属酸化物相および結晶性ナトリウム含有相を含む。本明細書で使用される際に、用語「アモルファス」は、X線回折によって決定されるように、長距離結晶秩序を示さない、および/または実質的な結晶格子構造を有さない、固体材料を指す。本明細書で使用される際に、用語「結晶性」は、X線回折によって決定されるように、長距離結晶秩序を示す、および/または実質的な結晶格子構造を有する、固体材料を指す。理論に拘束されることなく、アモルファス相は結晶粒界を持たず、結晶粒界の数の減少により、結晶性コーティングと比較して、コーティングの構造的完全性が向上する。
結晶化度は、回折ピークの幅によって決定できる。たとえば、結晶性物質では、幅は1度以下である。幅が2度から10度あると、これはアモルファスである。
金属酸化物の金属は、チタン(Ti)であってもよい。したがって、チタンベースのコーティングは、アモルファス酸化チタン相および結晶性フッ化チタン相を含んでもよい。
本開示のチタンベースのコーティングは、フッ素含有量を有することができる。たとえば、チタンベースのコーティングは、X線分光法(EDX)で決定されるように、約1原子パーセント(at.%)から約80at.%、たとえば約10at.%から約70at.%、約15at.%から約50at.%、約20at.%から約50at.%、約25at.%から約50at.%、約30at.%から約45at.%、約35at.%から約45at.%、または約38at.%から約42at.%、たとえば約40at.%などのフッ素含有量を有してもよい。
本開示のチタンベースのコーティングは、酸素含有量を有することができる。たとえば、チタンベースのコーティングは、EDXで決定されるように、約1原子パーセント(at.%)から約80at.%、たとえば約5at.%から約60at.%、約5at.%から約50at.%、約10at.%から約50at.%、約15at.%から約45at.%、約18at.%から約35at.%、約20at.%から約30at.%、または約22at.%から約28at.%、たとえば約25at.%などの酸素含有量を有してもよい。
本開示のチタンベースのコーティングは、チタン含有量を有することができる。たとえば、チタンベースのコーティングは、EDXで決定されるように、約1原子パーセント(at.%)から約60at.%、たとえば約2at.%から約40at.%、約3at.%から約30at.%、約4at.%から約25at.%、約5at.%から約20at.%、約10at.%から約20at.%、約12at.%から約20at.%、または約14at.%から約18at.%、たとえば約16at.%などのチタン含有量を有してもよい。
本開示のチタンベースのコーティングは、ナトリウム含有量を有することができる。たとえば、チタンベースのコーティングは、EDXで決定されるように、約1原子パーセント(at.%)から約60at.%、たとえば約2at.%から約40at.%、約3at.%から約30at.%、約4at.%から約25at.%、約5at.%から約20at.%、約10at.%から約20at.%、約12at.%から約20at.%、または約16at.%から約20at.%、たとえば約18at.%などのナトリウム含有量を有してもよい。
本開示のチタンベースのコーティングは、二酸化チタン含有量を有することができる。たとえば、チタンベースのコーティングは、EDXで決定されるように、コーティングの総重量に基づいて、約1重量パーセント(wt%)から約99wt%、たとえば約5wt%から約95wt%、約5wt%から約70wt%、約30wt%から約70wt%、約35wt%から約60wt%、約40wt%から約55wt%、たとえば約45wt%の二酸化チタン含有量を有してもよい。あるいは、チタンベースのコーティングは、約約1wt%から約20wt%、約1wt%から約10wt%、たとえば約8wt%の二酸化チタン含有量を有することができる。あるいは、チタンベースのコーティングは、約75wt%から約99wt%、約80wt%から約95wt%、約80wt%から約90wt%、たとえば約85wt%の二酸化チタン含有量を有することができる。二酸化チタンは、アモルファス相など、アモルファス相または結晶相として存在し得る。
本開示のチタンベースのコーティングは、NaTi14含有量を有することができる。たとえば、チタンベースのコーティングは、EDXで決定されるように、コーティングの総重量に基づいて、約1重量パーセント(wt%)から約99wt%、たとえば約5wt%から約95wt%、約5wt%から約70wt%、約30wt%から約70wt%、約35wt%から約60wt%、約40wt%から約55wt%、たとえば約45wt%のNaTi14含有量を有してもよい。あるいは、チタンベースのコーティングは、約約1wt%から約20wt%、約1wt%から約10wt%、たとえば約8wt%のNaTi14含有量を有することができる。あるいは、チタンベースのコーティングは、約75wt%から約99wt%、約80wt%から約95wt%、約80wt%から約90wt%、たとえば約85wt%のNaTi14含有量を有することができる。NaTi14は、結晶相など、結晶相またはアモルファス相としてコーティング内に存在し得る。
一態様では、本開示のチタンベースのコーティングは、約40wt%から約50wt%のアモルファス二酸化チタン、および約50wt%から約60wt%の結晶性NaTi14を含む。
チタンベースのコーティングの製造方法
本開示は、表面上にチタンベースのコーティングを製造する方法をさらに提供する。
方法は、フッ化チタンを含む水溶液組成物(水中に形成された組成物)を提供するステップを含む。フッ化チタンは、TiF、TiF、または一般式ATiFを有する金属フッ素錯体であってもよく、ここでAは水素、アルカリ金属、アンモニウム基、配位水、またはこれらの組み合わせから選択される。たとえば、フッ化チタンは、ヘキサフルオロチタン酸、ヘキサフルオロチタン酸ナトリウム、ヘキサフルオロチタン酸カリウム、またはヘキサフルオロチタン酸アンモニウムであってもよい。たとえば、フッ化チタンは、ヘキサフルオロチタン酸アンモニウム((NHTiF)である。フッ化チタンは、コーティングにチタンの供給源およびフッ素の供給源を提供する。
水溶液組成物中のフッ化チタンの濃度は、約0.01Mから約0.8Mであってもよい。たとえば、水溶液組成物中のフッ化チタンの濃度は、約0.1Mから約0.4M、約0.1Mから約0.35M、約0.15Mから約0.35M、約0.15Mから約0.3M、約0.18Mから約0.3M、約0.18Mから約0.25M、約0.18Mから約0.22M、たとえば約0.2Mであってもよい。フッ化チタンの濃度は、形成されるコーティングの厚さ、コーティングの堆積速度、コーティングの形態、およびまたはコーティングの腐食保護品質の制御を提供することができる。
水溶液組成物は、ナトリウム塩をさらに含む。ナトリウム塩は、塩化ナトリウム、フッ化ナトリウム、臭化ナトリウム、またはヨウ化ナトリウムであってもよく、たとえばナトリウム塩は塩化ナトリウムである。ナトリウム塩は、形成されたコーティングにナトリウムの供給源を提供する。組成物にナトリウム塩を含むことでチタンベースのコーティングにナトリウム含有量を提供できることが、見出された(たとえば、結晶性NaTi14などのNaTi14を提供できる)。ハロゲン化物含有量は、従来のチタンベースのコーティングと比較して、より付着性の高いコーティングの堆積を提供する、基板上の自然表面酸化物をエッチングすることができる。加えて、ハロゲン化物は通常、アルミニウム基板などの金属基板の腐食を促進すると見なされる。しかしながら、ハロゲン化物含有塩(本開示のナトリウム塩)から形成された本開示のチタンベースのコーティング、ならびにナトリウム含有量を含むコーティング(たとえば、結晶性NaTi14などのNaTi14)は、ナトリウム含有量のないチタンベースのコーティングと比較して、改良された耐食性を提供できることが、見出された。
水溶液組成物中のナトリウム塩の濃度は、約0.01Mから約2Mであってもよい。たとえば、水溶液組成物中のナトリウム塩の濃度は、約0.1Mから約1.8M、約0.1Mから約1.7M、約0.1Mから約1.2M、あるいは約0.2Mから約1.6M、約0.3Mから約1.5M、約0.4Mから約1.4M、約0.75Mから約1.4M、約0.9Mから約1.4M、約1Mから約1.3M、たとえば約1.2Mであってもよい。あるいは、水溶液組成物中のナトリウム塩の濃度は、約0.1Mから約0.6M、約0.2Mから約0.5M、約0.25Mから約0.35M、たとえば約0.3Mである。ナトリウム塩の濃度は、形成されるコーティングの厚さ、コーティングの堆積速度、コーティングの形態、およびまたはコーティングの腐食保護品質の制御を提供することができる。
水溶液組成物は、フッ素捕捉剤をさらに含んでもよい。本明細書で使用される際に、用語「フッ素捕捉剤」は、チタンベースのコーティングを沈殿させるためにフッ化チタンを含む水溶液組成物中のフッ化物イオンを捕捉することが可能な、化合物または元素を指す。フッ化チタン、ナトリウム塩、およびフッ素捕捉剤を含む水溶液組成物を提供し、基板を水溶液組成物に接触させるステップによって、チタンベースのコーティングを基板上に沈殿または堆積させることができる。
フッ素捕捉剤は、ホウ酸、ホウ酸アルカリ金属、ホウ酸アンモニウム、無水ホウ素、一酸化ホウ素、塩化アルミニウム、金属アルミニウム、酸化アルミニウム、またはこれらの組み合わせから選択されてもよい。様々な態様において、フッ素捕捉剤はホウ酸である。
水溶液組成物中のフッ素捕捉剤の濃度は、約0.1Mから約1.5Mであってもよい。たとえば、水溶液組成物中のフッ素捕捉剤の濃度は、約0.3Mから約1M、約0.35Mから約1M、約0.35Mから約0.9M、約0.35Mから約0.85M、約0.4Mから約0.85M、約0.4Mから約0.8M、約0.4Mから約0.75M、約0.45Mから約0.75M、約0.5Mから約0.75M、約0.55Mから約0.7M、たとえば約0.6Mまたは約0.65Mであってもよい。フッ素捕捉剤の濃度は、形成されるコーティングの厚さ、コーティングの堆積速度、コーティングの形態、およびまたはコーティングの腐食保護品質の制御を提供することができる。
図1は、チタンベースのコーティングを形成する方法100のフロー図である。チタンベースのコーティングは、基板上でチタンベースのコーティングを得るために、たとえば約100℃未満の温度で、基板を水溶液組成物に接触させるステップ102によって形成され得る。たとえば、基板は、一定時間室温で下向きに溶液中に導入されることが可能である。
基板の形状および構造は、任意に選択することができ、平面に限定されない。たとえば、基板は非平面を有してもよく、アモルファスチタンベースのコーティングが塗布される表面を有してもよい。基板は、ガラス、金属、セラミック、有機ポリマー材料、プラスチック、または半導体など、いずれの適切な材料であってもよい。たとえば、基板は、アルミニウム、アルミニウム合金、ニッケル、鉄、鉄合金、鋼、チタン、チタン合金、銅、銅合金、またはこれらの混合物でできた金属基板であり得る。
基板は、風力タービンのブレードなどのコンポーネントであり得る。少なくとも1つの態様では、基板はビークルコンポーネントである。ビークルコンポーネントは、航空機、自動車などの、パネルまたはジョイントなどの構造コンポーネントなど、ビークルのいずれか適切なコンポーネントである。ビークルコンポーネントの例は、エーロフォイル(ロータブレードなど)、補助動力装置、航空機の機首、燃料タンク、尾部コーン、パネル、2つ以上のパネル間のコーティングラップジョイント、翼−胴体アセンブリ、構造用航空機複合材、胴体ジョイント、翼リブ−スキンジョイント、および/または他の内部コンポーネントを含む。
基板を水溶液組成物に接触させるステップは、基板を水溶液組成物中に浸漬するステップによって実行され得る。チタンベースのコーティングは、水溶液組成物と接触している基板の少なくとも一部に沈殿し得る。様々な実施形態では、チタンベースのコーティングは、水溶液組成物と接触している基板のほぼ全ての上に沈殿する。
金属酸化物の形成速度は、たとえば、フッ素捕捉剤に対するフッ化チタン、ナトリウム塩に対するフッ化チタン、フッ素捕捉剤に対するナトリウム塩の濃度および比、pH、および温度によって制御され得る。
たとえば、以下に示される式を参照すると、ルシャトリエの原理により、式の左側のフッ化チタンの濃度が濃い方が、式が右に移動するので正反応が速くなる。同じ原理により、たとえばHBOなどのフッ素捕捉剤の濃度を上昇させることによって式の右側にあるHFの濃度を低くすると、式が右に移動し、金属酸化物の形成が速くなる。
[TiF2−+nHO→[TiF6−n(OH)2−+nHF
BO+4HF→HBF+3H
一方、pHは、標的金属酸化物の可溶性に影響を及ぼす可能性がある。一般的に、標的金属酸化物の可溶性が低い方が、沈殿の駆動力が高くなる。
接触させるステップ102は、周囲温度(たとえば、約23℃などの室温)で実行され得る。あるいは、方法100は、任意選択的に、基板を水溶液組成物に接触させながら、組成物および/または基板を加熱するステップ104を含む。
様々な実施形態では、基板および/または組成物を加熱するステップは、約45℃、から約70℃、約50℃から約65℃、約55℃から約65℃、約60℃など、約40℃から約80℃の温度で実行される。いくつかの実施形態では、基板を水溶液組成物に接触させるステップは、基板上でチタンベースのコーティングを得るために、約60℃の温度で実行される。
基板を水溶液組成物に接触させるステップ102は、チタンベースのコーティングを得るのに十分な任意の適切な時間にわたって実行され得る。この時間は、使用されるフッ化チタン、ならびに基板が水溶液組成物と接触させられる温度に依存し得る。たとえば、より低い温度が使用される場合、チタンベースのコーティングを堆積または形成するためにより長い接触時間が適切であろう。接触時間を制御することによって、基板上に形成されるチタンベースのコーティングの厚さが制御され得る。
様々な態様において、基板を水溶液組成物に接触させるステップは、約4時間から約24時間、約6時間から約24時間、約12時間から約24時間、たとえば約16時間など、約2時間から約24時間の時間にわたって実行される。
態様
これらの変数のうちの1つ以上(たとえば、全て)の全体的な効果は、コーティングの特性に影響を及ぼすことである。影響を受ける特性は、1)厚さおよび形態などの物理的特性(平滑、粗い、割れ、均一、斑状)、2)元素および相組成などの化学的特性、および3)腐食保護、基板との接着などの性能特性(腐食保護、およびコーティングの上に配置された追加コーティング層(プライマーおよびクリアコートなど)に影響を及ぼす可能性がある)、のうちの1つ以上であり得る。
条項1.表面上に設けられるコーティングであって、コーティングは、
酸素含有量と、
フッ素含有量と、
チタン含有量と、
ナトリウム含有量と、
を含むコーティング。
条項2.コーティングは、約0.01ミルから約0.5ミルの厚さを有する、条項1に記載のコーティング。
条項3.コーティングは、約0.02ミルから約0.2ミルの厚さを有する、条項1または2に記載のコーティング。
条項4.コーティングは、アモルファス金属酸化物相および結晶性ナトリウム含有相を含む、条項1から3のいずれか一項に記載のコーティング。
条項5.コーティングは、約25at.%から約50at.%のフッ素含有量を含む、条項1から4のいずれか一項に記載のコーティング。
条項6.コーティングは、約4at.%から約25at.%のナトリウム含有量を含む、条項1から5のいずれか一項に記載のコーティング。
条項7.コーティングは、約16at.%から約20at.%のナトリウム含有量を含む、条項1から6のいずれか一項に記載のコーティング。
条項8.コーティングは、約20at.%から約30at.%の酸素含有量を含む、条項1から7のいずれか一項に記載のコーティング。
条項9.コーティングは、約10at.%から約20at.%のチタン含有量を含む、条項8に記載のコーティング。
条項10.表面はビークルコンポーネントの表面である、条項1から9のいずれか一項に記載のコーティングを含むビークルコンポーネント。
条項11.表面上に設けられるコーティングであって、コーティングは二酸化チタンおよびNaTi14を含む、コーティング。
条項12.コーティングは、コーティングの総重量に基づいて、約30wt%から約70wt%の二酸化チタン含有量を有する、条項11に記載のコーティング。
条項13.コーティングは、コーティングの総重量に基づいて、約30wt%から約70wt%のNaTi14を有する、条項11または12に記載のコーティング。
条項14.コーティングは、約10ミルから約50ミルの厚さを有する、条項11から13のいずれか一項に記載のコーティング。
条項15.コーティングは、約20ミルから約40ミルの厚さを有する、条項11から14のいずれか一項に記載のコーティング。
条項16.コーティングは、アモルファス金属酸化物相および結晶性ナトリウム含有相を含む、条項11から15のいずれか一項に記載のコーティング。
条項17.コーティングは、コーティングの総重量に基づいて、約40wt%から約50wt%のアモルファス二酸化チタンと、約50wt%から約60wt%の結晶性NaTi14とを含む、条項11から16のいずれか一項に記載のコーティング。
条項18.表面はビークルコンポーネントの表面である、条項11から17のいずれか一項に記載のコーティングを含むビークルコンポーネント。
条項19.チタンベースのコーティングを製造する方法であって、方法は、
約0.01Mから約0.8Mのフッ化チタンと、
約0.01Mから約2Mのナトリウム塩と、
約0.1Mから約1.5Mのフッ素捕捉剤と、
を含む組成物に基板を接触させるステップ
を含む方法。
条項20.組成物は、
約0.1Mから約0.4Mのフッ化チタンと、
約0.1Mから約1.8Mのナトリウム塩と、
約0.3Mから約1Mのフッ素捕捉剤と、
を含む、条項19に記載の方法。
条項21.ナトリウム塩は塩化ナトリウムである、条項19または20に記載の方法。
条項22.フッ化チタンは(NH)TiFである、条項19から21のいずれか一項に記載の方法。
条項23.フッ素捕捉剤はホウ酸である、条項19から22のいずれか一項に記載の方法。
条項24.基板はアルミニウムを含む、条項19から23のいずれか一項に記載の方法。
条項25.基板は、航空機のビークルコンポーネントである、条項19から24のいずれか一項に記載の方法。
条項26.接触させるステップは、基板を水溶液組成物中に浸漬するステップを含む、条項19から25のいずれか一項に記載の方法。
条項27.約40℃から約80℃の温度まで組成物を加熱するステップをさらに含む、条項19から26のいずれか一項に記載の方法。
条項28.約40℃から約80℃の温度まで基板を加熱するステップをさらに含む、条項19から27のいずれか一項に記載の方法。
実施例
全ての化学物質をAldrichから入手し、そのまま使用した(精製なし)。
方法:チタンベースのコーティング(サンプル)で被覆したパネルの腐食を、電気化学的方法を用いて監視できる。0.1MのNaClを含む水性電解質中の被覆および未被覆のアルミニウムパネルに対して、電気化学インピーダンス分光法(EIS)を実行した。中性電解質(pH6.4を維持するためにホウ酸塩緩衝液を使用)で典型的な測定を実行したが、pH3.0の酸性条件(HClを使用して準備)およびpH10.0の塩基性条件(NaOHを使用して準備)での測定も行った。Ag/AgCl基準電極と共に、対電極として白金線を使用した。10−2から10Hzの周波数範囲にわたって±10mVのACバイアス電圧を使用してEIS測定を実行した。並列の単一の抵抗器および定位相素子を有する回路モデルを使用して、耐食性を判断した。
室温で16時間にわたって被覆される表面を下向きにして前駆体溶液中に浸漬するステップによって、コーティングを堆積した。使用した基板は、標準的な表面処理を使用して用意された、約1”×1”の2024 Alテストサンプルおよび4”×6”の2024 Alパネルであった。被覆後、被覆表面をすすいで(脱イオン水を約1分から5分流す)、室温で乾燥した。
二酸化チタンおよびNaTi14を含むコーティングの外観を、図2Aに示す。光学的には(図2A)、表面は、くぼみや腐食生成物の堆積など、目に見える腐食の兆候のないつや消しの茶色に見える。走査型電子顕微鏡(SEM)を使用すると、マイクロメートルサイズの微結晶が見える(図2B)。
被覆後、pH6.4のホウ酸塩で緩衝処理された、ならびにpH3および10で緩衝処理されていない、0.1MのNaClのバルク電解質中で、サンプルの腐食保護をテストした。分極抵抗を決定するために、電気化学インピーダンス分光法(EIS)を使用した。分極抵抗は、改善された腐食保護に対応する、より高い分極抵抗を有する腐食保護の尺度である。いくつかの二酸化チタン/NaTi14コーティングの分極抵抗を、図3に示す。コーティングは、約1マイクロメートルから約5マイクロメートルの厚さを有していた。
「Ti標準」レシピは、0.2Mの(NHTiF、0.6MのHBO、および0.3MのNaCl前駆体溶液に対応する。「4×NaClを含むTi」レシピは、0.2Mの(NHTiF、0.6MのHBO、および1.2MのNaCl前駆体溶液に対応する。「0.5×HBOを含むTi」レシピは、0.2Mの(NHTiF、0.3MのHBO、および0.3MのNaCl前駆体溶液に対応する。「2×HBOを含むTi」レシピは、0.2Mの(NHTiF、1.0MのHBO、および0.3MのNaCl前駆体溶液に対応する。「2×HBOを含むTi 2×」レシピは、0.4Mの(NHTiF、1.0MのHBO、および0.3MのNaCl前駆体溶液に対応する。pH6.4で、100kOhmから1MOhmの分極抵抗を有するコーティングが得られた。これを、約10kOhmの抵抗を有する未被覆Al表面と比較し得る。このように、未被覆表面に対して10倍から100倍の増加が見られた。
コーティングの組成を決定するために、X線回折(XRD)分析を実行して結晶相を特定し、エネルギー分散型X線分光法(EDX)を実行して元素組成を決定した。図4に示されるように、被覆サンプルは、主にNaTi14を示している(4×NaClおよびTi標準レシピパターンを参照)。Ti標準レシピコーティングを蒸気で処理した後、TiOのブルッカイト相に対応するピークが見られる。(サンプルを下向きにして蒸気処理を行い、110℃のオーブンに入れた広口瓶の水面より1インチ上にサンプルを一晩保持した。)結果は、前駆体溶液から堆積されたままのコーティングが、アモルファスTiOと共に結晶性NaTi14で構成されることを示している。
図4Aから図4Eは、コーティングのXRDパターンを示す。(上):0.2Mの(NHTiF+0.6MのHBO+1.2MのNaClである、「NaCl 4×」レシピ。(中央):0.2Mの(NHTiF+0.6MのHBO+0.3MのNaClである、「Ti標準」レシピ。(下):蒸気処理後のTi標準レシピからのパターン。XRDスペクトルに示される小さなピークは、Al 2024合金基板のピークである。
コーティングのNaTi14とTiOとの相対量を定量化するために、元素分析(EDX)を使用した。EDXの結果を表1に示す。コーティングは、NaCl濃度とは関係なく、全て約25原子パーセントの酸素を含む。ブルッカイトへの蒸気誘導部分結晶化後に見られるように、この酸素が初期アモルファスTiO相に含まれると仮定すると、全体的な元素組成は、45±15%のアモルファスTiOおよび55±15%の結晶性NaTi14からなるコーティングによってほぼ説明される。
全体として、本開示の方法は、ナトリウム含有量を有する酸化チタンコーティングを提供する。組成物にナトリウム塩を含むことでチタンベースのコーティングにナトリウム含有量を提供できることが、見出された(たとえば、結晶性NaTi14などのNaTi14を提供できる)。理論に拘束されることなく、塩添加物のハロゲン化物含有量は、従来のチタンベースのコーティングと比較して、より付着性の高いコーティングの堆積を提供する、基板上の自然表面酸化物をエッチングすることができると考えられる。加えて、ハロゲン化物は通常、アルミニウム基板などの金属基板の腐食を促進すると見なされる。しかしながら、ハロゲン化物含有塩から形成された本開示のチタンベースのコーティング、ならびにナトリウム含有量を含むコーティング(たとえば、結晶性NaTi14などのNaTi14)は、ナトリウム含有量のないチタンベースのコーティングと比較して、改良された耐食性を提供できることが、見出された。
航空使用の文脈で一般的に説明されたが、風力タービンブレード、非航空宇宙輸送、および衛星アンテナを含む通信など、本開示の方法の他の可能な使用も考えられる。
本開示の様々な態様の説明は、例示目的のために提示されたものであり、包括的であったり開示された態様に限定するように意図されるものではない。説明された態様の範囲および精神から逸脱することなく、多くの修正および変更が当業者にとって明らかとなるだろう。本明細書で使用される用語は、態様の原理、実際の応用、または市場で見られる技術に対する技術的改善を最もよく説明するために、または他の当業者が本明細書で開示された態様を理解できるようにするために、選択されたものである。上記は本開示の態様を対象としているが、本開示の他のおよびさらなる態様は、その基本的範囲から逸脱することなく考案され得る。
100 方法

Claims (20)

  1. 表面上に設けられるコーティングであって、前記コーティングは、
    酸素含有量と、
    フッ素含有量と、
    チタン含有量と、
    ナトリウム含有量と、
    を含むコーティング。
  2. 前記コーティングは、約0.01ミルから約0.5ミルの厚さを有する、請求項1に記載のコーティング。
  3. 前記コーティングは、アモルファス金属酸化物相および結晶性ナトリウム含有相を含む、請求項1または2に記載のコーティング。
  4. 前記コーティングは、約25at.%から約50at.%のフッ素含有量を含む、請求項1から3のいずれか一項に記載のコーティング。
  5. 前記コーティングは、約4at.%から約25at.%のナトリウム含有量を含む、請求項1から4のいずれか一項に記載のコーティング。
  6. 前記コーティングは、約20at.%から約30at.%の酸素含有量を含む、請求項1から5のいずれか一項に記載のコーティング。
  7. 前記コーティングは、約10at.%から約20at.%のチタン含有量を含む、請求項6に記載のコーティング。
  8. 表面上に設けられるコーティングであって、前記コーティングは二酸化チタンおよびNaTi14を含む、コーティング。
  9. 前記コーティングは、前記コーティングの総重量に基づいて、約30wt%から約70wt%の二酸化チタン含有量を有する、請求項8に記載のコーティング。
  10. 前記コーティングは、前記コーティングの総重量に基づいて、約30wt%から約70wt%のNaTi14含有量を有する、請求項8または9に記載のコーティング。
  11. 前記コーティングは、約10ミルから約50ミルの厚さを有する、請求項8から10のいずれか一項に記載のコーティング。
  12. 前記コーティングは、アモルファス金属酸化物相および結晶性ナトリウム含有相を含む、請求項8から11のいずれか一項に記載のコーティング。
  13. 前記コーティングは、前記コーティングの総重量に基づいて、約40wt%から約50wt%のアモルファス二酸化チタンと、約50wt%から約60wt%の結晶性NaTi14とを含む、請求項8から12のいずれか一項に記載のコーティング。
  14. 前記表面はビークルコンポーネントの表面である、請求項1から13のいずれか一項に記載の前記コーティングを含むビークルコンポーネント。
  15. チタンベースのコーティングを製造する方法であって、前記方法は、
    約0.01Mから約0.8Mのフッ化チタンと、
    約0.01Mから約2Mのナトリウム塩と、
    約0.1Mから約1.5Mのフッ素捕捉剤と、
    を含む組成物に基板を接触させるステップ
    を含む方法。
  16. 前記フッ化チタンは(NH)TiFである、請求項15に記載の方法。
  17. 前記フッ素捕捉剤はホウ酸である、請求項15または16に記載の方法。
  18. 接触させるステップは、前記基板を前記水溶液組成物中に浸漬するステップを含む、請求項15から17のいずれか一項に記載の方法。
  19. 約40℃から約80℃の温度まで前記組成物を加熱するステップをさらに含む、請求項15から18のいずれか一項に記載の方法。
  20. 約40℃から約80℃の温度まで前記基板を加熱するステップをさらに含む、請求項15から19のいずれか一項に記載の方法。
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