JP2020107059A - 運転操作判断装置、車両および運転操作判断方法 - Google Patents

運転操作判断装置、車両および運転操作判断方法 Download PDF

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Abstract

【課題】自動運転車両に搭載されるカメラの動作信頼度に合わせて、自動運転車両による運転中の適応的な運転操作の判断を支援する。
【解決手段】車両制御ECU50は、カメラ11が搭載された自動運転車両10に配置される。車両制御ECU50は、カメラ11の画角内に対象物が映る撮像画像を解析し、その解析結果に基づいてカメラ11の信頼度を算出する信頼度算出部155と、算出されたカメラ11の信頼度に基づいて、自動運転車両10が行う速度制御を決定する指示速度決定部17と、決定された速度制御に従う自動運転の速度指示を、自動運転車両10の自動運転を実行するための車両制御部20に伝達する速度指示生成部19と、を備える。
【選択図】図2

Description

本開示は、カメラが搭載された自動運転車両の運転操作を判断する運転操作判断装置、車両および運転操作判断方法に関する。
特許文献1には、車両周辺の物体を検出する画像センサと、車両周辺の物体を検出するレーダセンサと、画像センサおよびレーダセンサのうちのいずれか一方のセンサでのみ物体が検出された場合に他方のセンサの信頼性を判定し、判定された信頼性に基づいて一方のセンサでのみ検出された物体との衝突を回避するための衝突回避制御の性能を変更する制御装置とを備えた衝突回避制御装置が開示されている。この衝突回避制御装置は、判定された信頼性が高いほど衝突回避の性能が低くなるように、衝突回避制御の性能を変更する。
特許第5991332号公報
しかし、特許文献1では、レーダセンサのみが障害物を検知する状態になるまで画像センサの信頼性が評価されない。このため、画像センサが障害物等の物体を検出する前の状態での画像センサの信頼性を判定することは考慮されていなかった。このため、検出前の時点において画像センサの信頼性が既に低い場合には、その判定された信頼性に応じて車両の運転操作を適切に判断することが困難であるという課題があった。特に、例えば自動運転レベル3以上のレベルを満たす自動運転車両においては、車両周辺の状況を検出するためのカメラ等のセンサ類の動作信頼性が低い状態では安全な自動運転の実現が困難であるという懸念があった。
本開示は、上述した従来の状況に鑑みて案出され、自動運転車両に搭載されるカメラの動作信頼度に合わせて、自動運転車両による運転中の適応的な運転操作の判断を支援する運転操作判断装置、車両および運転操作判断方法を提供することを目的とする。
本開示は、カメラが搭載された自動運転車両に配置される運転操作判断装置であって、前記カメラの画角内に対象物が映る撮像画像を解析し、その解析結果に基づいて前記カメラの動作信頼度を評価する評価部と、評価された前記カメラの動作信頼度に基づいて、前記自動運転車両が行う運転操作を決定する決定部と、決定された前記運転操作に従う自動運転の実行指示を、前記自動運転車両の作動制御を実行するための車両制御部に伝達する指示生成部と、を備える、運転操作判断装置を提供する。
また、本開示は、カメラと、自動運転に関する運転操作を判断する運転操作判断装置と、を備え、前記運転操作判断装置は、前記カメラの画角内に対象物が映る撮像画像を解析し、その解析結果に基づいて前記カメラの動作信頼度を評価する評価部と、評価された前記カメラの動作信頼度に基づいて、前記自動運転車両が行う運転操作を決定する決定部と、決定された前記運転操作に従う自動運転の実行指示を、自車両の作動制御を実行するための車両制御部に伝達する指示生成部と、を備える、車両を提供する。
また、本開示は、カメラが搭載された自動運転車両の運転操作を判断する運転操作判断方法であって、前記カメラの画角内に対象物が映る撮像画像を解析し、その解析結果に基づいて前記カメラの動作信頼度を評価するステップと、評価された前記カメラの動作信頼度に基づいて、前記自動運転車両が行う運転操作を決定するステップと、決定された前記運転操作に従う自動運転の実行指示を、前記自動運転車両の作動制御を実行するための車両制御部に伝達するステップと、を有する、運転操作判断方法を提供する。
本開示によれば、自動運転車両に搭載されるカメラの動作信頼度に合わせて、自動運転車両による運転中の適応的な運転操作の判断を支援できる。
実施の形態1に係る自動運転制御装置の全体構成の一例を示すブロック図 車両制御ECUおよび動作判断部の構成例を示すブロック図 カメラによる車両前方の撮像画像の一例を示す図 車両制御ECUによる速度設定手順を示すフローチャート 実施の形態1の変形例に係る車両制御ECUおよび動作判断部の構成例を示すブロック図 車両制御ECUによる速度設定手順を示すフローチャート 実施の形態2に係る車両制御ECUおよび動作判断部の構成例を示すブロック図 車両制御ECUによる速度設定手順を示すフローチャート
以下、適宜図面を参照しながら、本開示に係る運転操作判断装置、車両および運転操作判断方法の構成および作用を具体的に開示した実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。なお、添付図面及び以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために提供されるのであって、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することは意図されていない。
以下、実施の形態において、本開示に係る運転操作判断装置の一例として、自動運転制御装置を例示して説明する。車両(自車両)の自動運転制御では、例えば、他車両等の障害物に衝突しそうになる直前にブレーキを作動させて車両(自車両)を停止させる機能、車両(自車両)の前方を走る他車両との間で一定の間隔を保ったまま追従する機能、車線からはみ出さないように車両(自車両)のステアリングを制御する機能等が要求される。本実施の形態では、自動運転車両が自動運転中の速度(いわゆる車速)を制御する機能の例について説明する。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1に係る自動運転車両10の全体構成を示すブロック図である。自動運転車両10は、自動運転車両10(図3参照)に搭載され、カメラ11と、センサ部12と、車両制御ECU(Electronic Control Unit)50と、車両制御部20と、を含む構成である。自動運転車両10では、車両制御ECU50、カメラ11およびセンサ部12は、それぞれ独立した筐体を有し、CAN(Controller Area Network)等の車載ネットワークを介して相互にデータあるいは情報が通信可能に接続される。なお、実施の形態1に係る自動運転制御装置の一例としての車両制御ECUは、単一の筐体に、車両制御ECU50、カメラ11およびセンサ部12が収容された構成であってもよい。また、自動運転制御装置は、カメラを持たず、車両制御ECUが通信ネットワークを介してカメラによる撮像画像の画像データを入力する構成であってもよい。
カメラ11は、例えば、可視光カメラを含んで構成され、自動運転車両10の前方に配置される。カメラ11は、車両前方の映像を撮像し、撮像画像のデータを車両制御ECU50に送信する。なお、カメラは、前方に配置されたカメラの他、車両の後方や左右に配置されたカメラを補助的に有してもよい。また、カメラ11は、可視光のみならず赤外光感知カメラを含み、夜間走行時に車両前方の映像を撮像可能であってもよい。
センサ部12は、ミリ波レーダ121、LiDAR(Light Detection and Ranging)122等のセンサを含む。ミリ波レーダ121は、自動運転車両10の周囲に電波(例えばミリ波)を放射して、その反射波を受信し、受信した反射波を基に周囲に存在する対象物までの距離を測定する。ミリ波レーダ121は、この測定結果を車両制御ECU50に送信する。
LiDAR122は、自動運転車両10の周囲に光線(例えば、赤外線レーザ)を放射して、その反射光を受信し、受信した反射光を基に周囲に存在する対象物との距離、対象物の大きさ、および対象物の組成を測定する。LiDAR122は、この測定結果を車両制御ECU50に送信する。なお、ミリ波レーダ121は、LiDAR122で検出困難な遠方の対象物も検出可能である。LiDAR122は、ミリ波レーダ121よりも混信が少なく、対象物までの距離を正確に測定可能である。
運転操作判断装置の一例としての車両制御ECU50は、自動運転車両10のエンジン制御、速度制御、舵角制御を含む各種の自動運転に関する作動を制御する。車両制御ECU50は、例えば、プロセッサおよびメモリ等のハードウェアによる構成を含む。車両制御ECU50は、プロセッサがメモリに記憶された制御プログラムを実行することにより各種の機能を実現し、これらの機能として、障害物検知部16、動作判断部15、最大速度決定部14、指示速度決定部17、舵角決定部18、および速度指示生成部19を有する。
障害物検知部16は、カメラ11による撮像画像の解析、ミリ波レーダ121およびLiDAR122による検知結果を基に、自動運転車両10の前方にある障害物(例えば人物等の自動運転車両10の自動運転を阻害する物体)や対象物(後述参照)を検知する。なお、障害物や対象物は、自動運転車両の前方に限らず、左右の側方あるいは後方にあって、検知されてもよい。障害物や対象物として、路面に置かれている積荷、前方車両、道路標識等が挙げられる。
動作判断部15は、カメラ11による撮像画像の画像データを入力して撮像画像を解析し、カメラ11の動作に関する信頼性を定量的に示すパラメータである信頼度(以下、「動作信頼度」)や、撮像画像に映る対象物tg(図3参照)までの距離等の情報を取得する。また、動作判断部15は、自動運転車両10の走行中における最大速度(いわゆる最高速度)を決定する。動作判断部15の動作の詳細については後述する。
最大速度決定部14は、動作判断部15で算出されたカメラ11の動作信頼度を基に、カメラ11の視界距離内に所定の減速度で車両が停止できる最大速度を決定する。最大速度決定部14は、カメラ11の動作信頼度を基に最大速度を決定する際、カメラ11の視界距離(つまりカメラ11が鮮明に対象物を撮像できる距離)内に、自動運転車両10が所定の減速度で停止できる速度を最大速度に決定する。
例えば、視界距離が100mの場合(つまり、カメラが100m先の対象物を鮮明に撮像できる場合)、制動力が乗員に衝撃を与えないと考えられる減速度0.1Gで100m先で自動運転車両10を停止できる速度を最大速度Vmax(A)とする。なお、減速度0.1Gは、一例であり、0.15Gや0.2Gであってもよい。
一方、降雨、降雪、霧の発生等の悪天候や、降雨時のワイパ作動、ライト点灯等の車載機器の作動によってカメラ11の動作信頼度が低く、カメラが80m先の対象物までしか鮮明に撮像できないと判断した場合、カメラの視界距離が80mであるとし、減速度0.1Gで80m先で自動運転車両を停止できる速度を最大速度Vmax(B)とする。この場合、減速度が同じであるので、最大速度Vmax(A) > 最大速度Vmax(B)の関係がある。
決定部の一例としての指示速度決定部17は、自動運転車両10の速度を、最大速度決定部14が決定した最大速度、あるいは、地図データベースMP1に登録されている道路地図データから得られる制限速度や法定速度等の速度制御指示値vd1のいずれかに決定する。なお、速度制御指示は、車両制御ECU50のメモリに、対象物の位置情報と対応付けて登録されてもよい。また、速度制御指示は、道路に設置された1機以上のビーコン端末(図示略)から発信される信号を自動運転車両10が受信することで取得されてもよい。
指示生成部の一例としての速度指示生成部19は、指示速度決定部17により決定された最大速度あるいは制限速度になるように、現在の速度を基に、アクセルペダルアクチュエータ21を駆動する速度指示の指示情報(実行指示の一例)、またはブレーキペダルアクチュエータ22を駆動する速度指示の指示情報(実行指示の一例)を車両制御部20に出力する。
舵角決定部18は、車両の舵角を決定し、決定した舵角になるように、ステアリングアクチュエータ23を駆動する。
車両制御部20は、例えば自動運転車両10の速度指示生成部19からの指示情報(例えば、自動運転車両10の作動制御)に従って、自動運転車両10の自動運転に関する各種の作動を実行する。例えば、車両制御部20は、アクセルペダルアクチュエータ21およびブレーキペダルアクチュエータ22を備える。アクセルペダルアクチュエータ21およびブレーキペダルアクチュエータ22は、速度指示生成部19で生成される指示情報に従い、アクセルペダルアクチュエータ21およびブレーキペダルアクチュエータ22を駆動して自動運転車両10の速度(いわゆる車速)を適応的に変更する。
アクセルペダルアクチュエータ21は、アクセルペダルの踏込み量に相当するアクセル開度を調節するものであり、電気自動車の場合、駆動モータに供給される電気量を調節し、ガソリン車の場合、エンジンに供給される燃料量を調節する。ブレーキペダルアクチュエータ22は、ブレーキペダルの踏込み量に相当する制動量を調節する。また、車両制御部20は、ステアリングアクチュエータ23を有し、舵角決定部18で決定した舵角に従い、自動運転車両10に備えられるステアリング(図示略)の舵角を制御する。
図2は、車両制御ECU50および動作判断部15の構成例を示すブロック図である。動作判断部15は、画像入力部151、判定エリア抽出部152、空間FFT変換部153、高周波成分比率算出部154、信頼度算出部155、判定対象物決定部156、自車位置計測部157、および地図データベースMP1を有する。なお、図2以降の図において、「データベース」を「DB」と略記している。
画像入力部151は、カメラ11から出力される車両前方の撮像画像の画像データを入力する。
測位部の一例としての自車位置計測部157は、自動運転車両10の位置情報を検出する。例えば、自車位置計測部157がGPS(Global Positioning System)受信機である場合、自車位置計測部157は、複数のGPS衛星や準天頂衛星から発信される電波を受信し、受信地点の位置情報(緯度、経度、高度)を算出し、自車両(つまり自動運転車両10)の位置情報として取得する。
地図データベースMP1は、各場所の道路地図データを含む。道路地図データは、自動運転車両10の位置に対応する道路地図の他、道路標識、信号機、歩道橋、高架橋、駅等の建物、路面に描かれた横断歩道や道路標示等の対象物tgの情報が登録されている。対象物tgの情報には、対象物の内容、位置、サイズ等の情報が含まれる。つまり、対象物とは、カメラ11の動作信頼度が低くなっていないか否かを判別するために、カメラ11の撮像画像中に映る、不動の物体(言い換えると、目安になり易い固定物体)である。
対象物決定部の一例としての判定対象物決定部156は、自動運転車両10の位置情報を基に、道路地図データを参照し、カメラ11による撮像画像に映る対象物tgを同定し、判定対象となる対象物に決定する。判定対象物決定部156は、判定対象となる対象物の、撮像画像の画面内の位置およびサイズの情報を判定エリア抽出部152に通知する。また、判定対象物決定部156は、判定対象となる対象物までの距離情報を算出して最大速度決定部14に通知する。
判定エリア抽出部152は、通知された対象物の画面内の位置およびサイズの情報を基に、画像入力部151から入力された撮像画像を解析し、判定対象となる対象物を含む判定エリアを抽出する。
空間FFT(Fast Fourier Transform,)変換部153は、抽出された対象物tgを囲む撮像画像の判定エリア(図3参照)に対し、高速フーリエ変換(いわゆる空間FFT)を行う。
高周波成分比率算出部154は、高速フーリエ変換の結果、撮像画像の輝度分布に含まれる高周波成分の比率を算出する。高周波成分の比率は、撮像画像のボケ具合を表す。高周波成分の比率が大きい場合、撮像画像は鮮明である。例えば、判定エリアに含まれる道路標識のエッジが明瞭である場合、高速フーリエ変換によって高周波成分の比率が増加する。一方、高周波成分の比率が小さい場合、撮像画像は不鮮明である(いわゆる画質がボケている)。
評価部の一例としての信頼度算出部155は、信頼度判定テーブルTb1を参照し、高周波成分の比率に対応するカメラ11の動作信頼度を算出する(言い換えると、動作信頼度を評価する)。信頼度算出部155は、算出した動作信頼度を最大速度決定部14に出力する。信頼度判定テーブルTb1には、高周波成分の比率が大きい程、高くなる動作信頼度が登録されている。
最大速度決定部14は、最大速度判定テーブルTb2を参照し、対象物までの距離とカメラ11の動作信頼度とを基に、最大速度を決定する。最大速度判定テーブルTb2には、カメラ11の動作信頼度および対象物tgまでの距離に対応する最大速度が登録されている。なお、最大速度判定テーブルTb2に登録されている最大速度は、例えば降雨、降雪、霧等の天候条件によって異なる値に設定されてよい。また、最大速度決定部14は、最大速度判定テーブルTb2を用いて、あるいは最大速度判定テーブルTb2を用いることなく、対象物までの距離とカメラの動作信頼度とを基に、簡単な関数式(例えば一次関数)で最大速度を算出してもよい。
具体的に、最大速度決定部14は、判定対象物決定部156によって決定された、自車両の位置と道路地図データに登録されている対象物tgの位置とから得られる、対象物tgまでの距離100mを取得する。対象物tgが映る撮像画像の画質(鮮鋭度)からカメラ11の動作信頼度が100%である場合、最大速度決定部14は、カメラ11の視界距離を100m(=100m×100%)とする。さらに、最大速度決定部14は、所定の減速度(例えば0.1G)で減速して100mの視界距離で停止できる速度を、最大速度として決定する。一方、対象物tgが映る撮像画像の画質(鮮鋭度)からカメラ11の動作信頼度が20%である場合、最大速度決定部14は、カメラ11の視界距離を20m(=100m×20%)とする。最大速度決定部14は、所定の減速度(例えば0.1G)で減速して20mの視界距離で停止できる速度を、最大速度として決定する。
また、最大速度決定部14は、最大速度を算出する際、最大速度の他、速度制御に関わる加速度、減速度等のデータが登録された複数の速度モード(1〜n)の中から1つを選択してもよい。
また、信頼度判定テーブルTb1、最大速度判定テーブルTb2、および地図データベースMP1は、車両制御ECU50のメモリ(記憶部の一例)に記憶される。なお、車両制御ECU50は、CAN(Controller Area Network)等の車載ネットワークを介して、広域ネットワークに接続可能である場合、クラウドサーバに保存されている、信頼度判定テーブルTb1、最大速度判定テーブルTb2、地図データベースMP1の道路地図データ等を利用してもよい。
図3は、カメラ11による車両前方の撮像画像GZ1を示す図である。撮像画像GZ1は、例えば降雨時に撮像された画像である。撮像画像GZ1には、自車両(つまり自動運転車両10)のボンネット、道路101、前方車両102、道路脇の支柱103に支えられ、道路101の中央部上方にせり出した道路標識104(つまり案内標識)等が映っている。図3では、判定エリア抽出部152によって抽出された判定エリア(つまり道路標識104を囲む領域を表すマーカmk1)が撮像画像GZ1に重畳して描かれている。ここでは、マーカmk1は、便宜上描かれているが、撮像画像GZ1をモニタに表示する場合、撮像画像GZ1とともに表示されてもよい。
次に、実施の形態1に係る自動運転車両10の動作を示す。
図4は、車両制御ECU50による速度設定手順を示すフローチャートである。この処理は、自動運転車両10の走行中、車両制御ECU50によって繰り返し実行される。
図4において、画像入力部151は、カメラ11から出力される撮像画像の画像データを入力する(S1)。判定エリア抽出部152は、判定対象物決定部156によって決定された判定対象となる対象物tgの撮像画像の画面内の位置およびサイズの情報を基に対象物tgを同定し、対象物tgを囲む判定エリアを抽出する(S2)。空間FFT変換部153は、対象物tgを囲む判定エリアに対し、高速フーリエ変換を行う(S3)。高周波成分比率算出部154は、判定エリア内の輝度分布に含まれる高周波成分の比率を算出する(S4)。信頼度算出部155は、信頼度判定テーブルTb1を参照し、高周波成分の比率に対応するカメラ11の動作信頼度を算出して取得する(S5)。最大速度決定部14は、カメラ11の動作信頼度と対象物tgまでの距離とを基に、最大速度判定テーブルTb2を参照し、複数の速度モード(1〜n)の1つを選択して最大速度を決定する(S6)。最大速度決定部14は、決定した最大速度を車両制御ECU50のメモリに記憶する。この後、車両制御ECU50は、最大速度設定動作を終了する。
指示速度決定部17は、メモリに記憶された最大速度と速度制御指示値vd1を比較し、小さい方の値を指示速度として決定し、速度指示生成部19に出力する。速度指示生成部19は、指示速度に従い、車両制御部20を駆動する指示情報を出力する。車両制御部20は、指示情報に従い、アクセルペダルアクチュエータ21およびブレーキペダルアクチュエータ22を駆動して自動運転車両10の速度を適応的に変更する。
以上により、実施の形態1の自動運転車両10では、車両制御ECU50は、カメラ11が搭載された自動運転車両10に配置される。車両制御ECU50は、カメラ11の画角内に対象物tgが映る撮像画像GZ1を解析し、その解析結果に基づいてカメラ11の動作信頼度を算出する信頼度算出部155と、算出されたカメラ11の動作信頼度に基づいて、自動運転車両10が行う速度制御を決定する指示速度決定部17と、決定された速度制御に従う自動運転の速度指示を、自動運転車両10の自動運転(作動制御)を実行するための車両制御部20に伝達する速度指示生成部19と、を備える。
これにより、車両制御ECU50は、自動運転車両10に搭載されるカメラ11の動作信頼度に合わせて、自動運転車両10による運転中の適応的な運転操作の判断を支援できる。
また、車両制御ECU50は、自動運転車両10の位置を検出する自車位置計測部157と、道路地図情報と道路に沿って配置された複数の対象物のそれぞれに関する情報とを含む道路地図データを登録した地図データベースMP1を保持するメモリと、検出された自動運転車両10の位置情報と道路地図データとを用いて、解析の対象となる対象物tgを決定する判定対象物決定部156と、を更に備える。これにより、自動運転車両10は、自動運転車両10の現在位置に合わせて、速度指示を決定するための適切な対象物を撮像画像から容易に同定できる。
また、信頼度算出部155は、撮像画像GZ1中の対象物tgの画質に基づいて、カメラ11の動作信頼度を算出する。これにより、車両制御ECUは、カメラの動作信頼度を容易に推定できる。
また、判定対象物決定部156は、自動運転車両10から対象物tgまでの距離を算出する。最大速度決定部14は、算出された距離とカメラ11の動作信頼度とに基づいて、カメラ11の視界距離内で自動運転車両10が所定の減速度で停止可能な最大速度を決定する。これにより、自動運転車両10は、安全な最大速度の範囲内で走行できる。
また、指示速度決定部17は、メモリに保持された地図データベースMP1に登録されている道路地図データから自動運転車両10の位置情報に対応した、法定速度や制限速度等の速度制御指示値vd1(速度指示値)を読み出し、算出された最大速度と速度制御指示値vd1とのうち値が小さい方の速度を速度制御に用いる最大速度として決定する。これにより、車両制御ECU50は、法定速度や制限速度を遵守して、自動運転車両10における運転操作(例えば速度制御)に用いる最大速度を決定できる。
また、対象物tgは、道路標識104である。これにより、降雨、降雪、霧の発生等の悪天候や、降雨時のワイパ作動、ライト点灯等の車載機器の作動によってカメラ11の動作信頼度が低い場合でも、道路標識104は撮像画像中において識別がし易い。この特性を利用することで、自動運転車両10の走行中、車両制御ECU50は、容易に対象物を見つけることができる。
(実施の形態1の変形例)
実施の形態1では、車両制御ECU50は、撮像画像の画質からカメラの動作信頼度を算出し、この動作信頼度を基に、対象物までの距離に応じて最大速度を決定していた。実施の形態1の変形例(以下、変形例1と略記する場合がある)では、カメラ11から対象物tgまでの距離を用いてカメラ11の動作信頼度を算出する例を説明する。
なお、変形例1に係る車両制御ECU50Aの構成は、実施の形態1に係る車両制御ECU50とほぼ同様である。実施の形態1に係る車両制御ECU50と同一の構成要素については、同一の符号を付すことで、その説明を省略する。ここでは、実施の形態1に係る車両制御ECU50と異なる構成要素について説明する。
図5は、実施の形態1の変形例に係る車両制御ECU50Aおよび動作判断部15Aの構成例を示すブロック図である。信頼度算出部155Aは、撮像画像に含まれる判定エリアの高周波成分の比率と判定対象物決定部156で決定された対象物tgまでの距離とを基に、信頼度判定テーブルTb1Aを参照し、カメラ11の動作信頼度を算出する。信頼度判定テーブルTb1Aには、高周波成分の比率と対象物までの距離に対応する、カメラ11の動作信頼度が登録されている。信頼度判定テーブルTb1Aでは、カメラ11から対象物tgまでの距離が長い程、撮像画像の画質は低下することから、カメラ11の動作信頼度は低くなるように設定される。このように、対象物までの距離を用いることで、カメラ11の動作信頼度の確度は高まる。
最大速度決定部14Aは、信頼度算出部155Aで算出された動作信頼度を基に、最大速度判定テーブルTb2Aを参照し、最大速度を決定する。最大速度判定テーブルTb2Aには、事前の試行によって決定された、カメラ11の動作信頼度に対応する最大速度が登録されている。事前の試行では、カメラ11の動作信頼度ごとに、カメラ11の視界距離にある対象物に所定の減速度で停止できる最大速度が求められる。なお、最大速度決定部は、実施の形態1と同様、最大速度判定テーブルTb2を参照し、対象物までの距離とカメラ11の動作信頼度を基に、最大速度を決定してもよい。
図6は、車両制御ECU50Aによる速度設定手順を示すフローチャートである。実施の形態1と同一のステップ処理については、同一のステップ番号を付すことで、その説明を省略する。
図6において、ステップS4で高周波成分比率算出部154が判定エリアの高周波成分比率を算出した後、信頼度算出部155Aは、判定エリアの高周波成分の比率と対象物までの距離とを基に、信頼度判定テーブルTb1Aを参照し、カメラ11の動作信頼度を算出する(S5A)。最大速度決定部14Aは、信頼度算出部155Aで算出された動作信頼度を基に、最大速度判定テーブルTb2Aを参照し、最大速度を決定する(S6A)。
このように、実施の形態1の変形例に係る自動運転制御装置では、判定対象物決定部156は、自動運転車両10から対象物tgまでの距離を算出する。信頼度算出部155Aは、算出された距離を用いた撮像画像の解析結果に基づいてカメラ11の動作信頼度を算出する。最大速度決定部14Aは、算出されたカメラ11の動作信頼度に基づいて、カメラ11の視界距離内で自動運転車両10が所定の減速度で停止可能な最大速度を決定する。これにより、車両制御ECUは、カメラ11から対象物tgまでの距離が長い場合、カメラ11の動作信頼度を下げることができ、より正確なカメラ11の動作信頼度を得ることができる。
(実施の形態2)
実施の形態1およびその変形例では、カメラ11による撮像画像を用いて最大速度を決定する場合を説明した。実施の形態2では、カメラ11による撮像画像とカメラ11以外の他のセンサ部12によるセンサ情報とを用いて、つまり複数のセンサ情報(センサフュージョン)を用いて最大速度を総合的に算出する例を説明する。
実施の形態2に係る車両制御ECU50Bは、実施の形態1に係る車両制御ECU50とほぼ同一の構成を有する。実施の形態1に係る車両制御ECU50と同一の構成要素については同一の符号を用いることで、その説明を省略する。
図7は、実施の形態2に係る車両制御ECU50Bおよび動作判断部15Bの構成例を示すブロック図である。実施の形態2では、車両制御ECU50Bは、実施の形態1に係る車両制御ECU50の構成に加え、最大速度最終決定部41と、他の最大速度・信頼度算出部45とをさらに有する。
他の最大速度・信頼度算出部45は、センサ部12に含まれるミリ波レーダ121およびLiDAR122の動作信頼度をそれぞれ算出し、また、これらの動作信頼度を基に最大速度を算出する。最大速度の算出方法は、カメラ11による撮像画像を用いて最大速度を算出する方法と同様である。即ち、センサ部12のミリ波レーダ121で測定される対象物までの距離に対し、ミリ波レーダ121の動作信頼度を加味し、所定の減速度で対象物の位置に停止できる速度が最大速度である。同様に、センサ部12のLiDAR122で測定される対象物tgまでの距離に対し、LiDAR122の動作信頼度を加味し、所定の減速度で対象物の位置に停止できる速度が最大速度である。この最大速度の算出には、ミリ波レーダ121およびLiDAR122を用いて算出される全ての値が用いられてもよい。なお、この最大速度には、ミリ波レーダ121およびLiDAR122を用いて算出される全ての値のうち、最も大きな値や最も動作信頼度が高い値が用いられてもよい。
最大速度最終決定部41は、実施の形態1の変形例と同様、最大速度決定部14Aで決定されるカメラ11の動作信頼度を基に算出された最大速度と、センサ部12の動作信頼度を基に算出された最大速度とを用いて、最終的な最大速度を決定する。
カメラ11の動作信頼度を基に算出された最大速度と、センサ部12の動作信頼度を基に算出された最大速度とを用いて、最終的な最大速度を決定する場合、最終的な最大速度の決定には、算出例1または算出例2に示す方法が用いられる。なお、算出例1、2に示す方法は、一例であり、他の方法でもよい。
(算出例1)
最大速度最終決定部41は、カメラ11によって得られる最大速度、およびセンサ部12(ミリ波レーダ121、LiDAR122を含む)によって得られる最大速度のうち、動作信頼度が最大である、つまり動作信頼度が最も高いセンサ(カメラ11を含む)によって得られる最大速度を最終的な最大速度に決定する。
一般的に、ミリ波レーダは、投射した電波が比較的遠くまで届くので、対象物までの距離が長い測定に有利である。しかし、遮蔽物によって電波が遮蔽され、あるいは反射して精度が下がる場合がある。LiDARは、赤外光を投射し反射した赤外光を受光するので、精度の高い距離の測定に有利である。しかし、降雨時、赤外光が水滴等によって乱反射して受光できなくなる場合がある。また、カメラ11では、撮像画像に映る対象物の形状や大きさ等を基に、対象物を同定してその距離を測定するので、ミリ波や赤外光のように、投射するタイミングが無く、高い精度で距離を測定できない。しかし、常に対象物を同定して測距することが可能である。このように、動作信頼度が最も高いセンサ(カメラを含む)は、天候や走行状態等によって変化する。
(算出例2)
2番目に大きな動作信頼度の最大速度が最大動作信頼度の最大速度より遅い場合、最大速度最終決定部41は、数式(1)に従い、最終的な最大速度Vmax(f)を算出する。
Figure 2020107059
ここで数式(1)において、Vmax(1)は最大動作信頼度の最大速度、Vmax(2)は2番目に大きな動作信頼度の最大速度、T(1)は最大動作信頼度、T(2)は2番目の動作信頼度である。つまり、T(1)≧T(2)が成立し、Vmax(1)から減算される値はT(1)=T(2)の時に最大となる。
また、最大動作信頼度(つまり、T(1))と2番目の動作信頼度(つまり、T(2))がほぼ同じである場合、最終的な最大速度は、最大動作信頼度の最大速度と2番目の動作信頼度の最大速度の平均値である(つまり、Vmax(f)=(1/2)×(Vmax(1)+Vmax(2)))。算出例2の場合、最大速度最終決定部41は、最大動作信頼度の最大速度に対し、2番目に高い動作信頼度を加味して、最大速度を算出できる。つまり、最大速度最終決定部41は、最大動作信頼度の最大速度と2番目の動作信頼度の最大速度とを用いた、最大動作信頼度と2番目の動作信頼度との比率に応じた中間値として最大速度を算出できる。
図8は、車両制御ECU50Bによる速度設定手順を示すフローチャートである。実施の形態1の変形例と同一のステップ処理については、同一のステップ番号を付すことで、その説明を省略する。
図8において、ステップS6Aで最大速度決定部14Aが信頼度算出部155Aで算出された動作信頼度を基に最大速度判定テーブルTb2Aを参照して最大速度を決定した後、最大速度最終決定部41は、他の最大速度・信頼度算出部45からセンサ部12の各センサの動作信頼度および最大速度を入力する(S7)。
最大速度決定部14Aは、算出例1または算出例2に示した方法で、最終的な最大速度を決定する(S8)。指示速度決定部17は、速度制御指示値vd1を入力する(S9)。速度制御指示値vd1は、例えば地図データベースMP1の道路地図データから得られる制限速度や法定速度である。指示速度決定部17は、速度制御指示値vd1が最終的な最大速度よりも大きいか否かを判別する(S10)。速度制御指示値vd1が最終的な最大速度よりも大きい場合、指示速度決定部17は、最終的な最大速度をそのままにして、本処理を終了する。一方、速度制御指示値vd1が最終的な最大速度以下である場合、指示速度決定部17は、最終的な最大速度を速度制御指示値vd1とする(S11)。これにより、最終的な最大速度が制限速度や法定速度等の速度制御指示値vd1を超える状況は、回避される。この後、指示速度決定部17は、図8に示す処理を終了する。
実施の形態2における自動運転制御装置では、車両制御ECU50Bは、自動運転車両10に搭載され、対象物までの距離を検知するセンサ部12の各センサ(他のセンサ)の検知結果に基づく自動運転車両10の最大速度とセンサ部12の各センサの動作信頼度とを受け取る。車両制御ECU50Bは、カメラ11の動作信頼度とセンサ部12の各センサの動作信頼度とに基づいて、カメラ11の視界距離内またはセンサ部12の各センサの測定可能な距離内で自動運転車両10が所定の減速度で停止可能な最大速度を最終的な最大速度(第2最大速度)に決定する。これにより、車両制御ECU50Bは、カメラ11による撮像画像以外に、カメラ11以外の他のセンサ部12の検知情報を用いることができ、最終的な最大速度を総合的に決定できる。
また、車両制御ECU50Bは、カメラ11の動作信頼度がセンサ部12の各センサの動作信頼度と比べて高い場合、カメラ11の視界距離内で自動運転車両10が所定の減速度で停止可能な最大速度を決定し、センサ部12の各センサの動作信頼度がカメラ11の動作信頼度と比べて高い場合、センサ部12の各センサの測定可能な距離内で自動運転車両10が所定の減速度で停止可能な最大速度を最終的な最大速度に決定する。これにより、車両制御ECU50Bは、動作信頼度が高い方のカメラ11またはセンサ部12を用いて最終的な最大速度を算出することができ、より正確な速度制御を実現できる。
また、車両制御ECU50Bは、式(1)に従い、カメラ11の動作信頼度とセンサ部12の各センサの動作信頼度のうち、最大動作信頼度のカメラ11による最大速度またはセンサ部12のセンサによる最大速度と、2番目の動作信頼度のカメラ11による最大速度またはセンサ部12のセンサによる最大速度との差分に、最大動作信頼度に対する2番目の動作信頼度の比率を乗じた値を、最大動作信頼度のカメラ11による最大速度または前記他のセンサによる最大速度から減じた値を、最終的な最大速度に決定する。これにより、車両制御ECU50Bは、動作信頼度が高い上位2つのカメラまたはセンサ部のセンサを用いて、最終的な最大速度を決定することができ、より適正な最終的な最大速度を設定できる。
また、指示速度決定部17は、メモリに保持された地図データベースMP1に登録されている道路地図データから自動運転車両10の位置情報に対応した速度制御指示値vd1を読み出し、算出された最終的な最大速度と速度制御指示値vd1とのうち値が小さい方の速度を速度制御に用いる最大速度として決定する。これにより、車両制御ECU50Bは、法定速度や制限速度を遵守して、速度制御に用いる最大速度を決定できる。
以上、添付図面を参照しながら実施の形態について説明したが、本開示はかかる例に限定されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例、修正例、置換例、付加例、削除例、均等例に想到し得ることは明らかであり、それらについても本開示の技術的範囲に属すると了解される。また、発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述した実施の形態における各構成要素を任意に組み合わせてもよい。
例えば、上述した実施の形態では、車両制御ECUが撮像画像の動作信頼度を基に速度制御を行う場合を示したが、車両制御ECUが撮像画像の動作信頼度を基に最大舵角速度を算出し、舵角制御を行う場合にも、本開示は同様に適用可能である。これにより、自動運転車両は、走行中の急ハンドルを回避できる。
10 自動運転車両
11 カメラ
12 センサ部
14、14A 最大速度決定部
15 動作判断部
16 障害物検知部
17 指示速度決定部
18 舵角決定部
19 速度指示生成部
20 車両制御部
21 アクセルペダルアクチュエータ
22 ブレーキペダルアクチュエータ
23 ステアリングアクチュエータ
50,50A,50B 車両制御ECU
121 ミリ波レーダ
122 LiDAR

Claims (13)

  1. カメラが搭載された自動運転車両に配置される運転操作判断装置であって、
    前記カメラの画角内に対象物が映る撮像画像を解析し、その解析結果に基づいて前記カメラの動作信頼度を評価する評価部と、
    評価された前記カメラの動作信頼度に基づいて、前記自動運転車両が行う運転操作を決定する決定部と、
    決定された前記運転操作に従う自動運転の実行指示を、前記自動運転車両の作動制御を実行するための車両制御部に伝達する指示生成部と、を備える、
    運転操作判断装置。
  2. 前記自動運転車両の位置を検出する測位部と、
    道路地図情報と道路に沿って配置された複数の前記対象物のそれぞれに関する情報とを含む道路地図データを保持する記憶部と、
    検出された前記自動運転車両の位置情報と前記道路地図データとを用いて、前記解析の対象となる前記対象物を決定する対象物決定部と、を更に備える、
    請求項1に記載の運転操作判断装置。
  3. 前記評価部は、前記撮像画像中の前記対象物の画質に基づいて、前記カメラの動作信頼度を評価する、
    請求項2に記載の運転操作判断装置。
  4. 前記対象物決定部は、前記自動運転車両から前記対象物までの距離を算出し、
    前記決定部は、算出された前記距離と評価された前記カメラの動作信頼度とに基づいて、前記カメラの視界距離内で前記自動運転車両が所定の減速度で停止可能な最大速度を決定する、
    請求項2に記載の運転操作判断装置。
  5. 前記対象物決定部は、前記自動運転車両から前記対象物までの距離を算出し、
    前記評価部は、算出された前記距離を用いた前記撮像画像の解析結果に基づいて前記カメラの動作信頼度を評価し、
    前記決定部は、評価された前記カメラの動作信頼度に基づいて、前記カメラの視界距離内で前記自動運転車両が所定の減速度で停止可能な最大速度を決定する、
    請求項2に記載の運転操作判断装置。
  6. 前記決定部は、前記記憶部から前記自動運転車両の位置情報に対応した速度指示値を読み出し、算出された前記最大速度と前記速度指示値とのうち値が小さい方の速度での走行を前記運転操作として決定する、
    請求項4または5に記載の運転操作判断装置。
  7. 前記自動運転車両に搭載され、前記対象物までの距離を検知する他のセンサの検知結果に基づく前記自動運転車両の最大速度と前記他のセンサの動作信頼度とを受け取り、前記カメラの動作信頼度と前記他のセンサの動作信頼度とに基づいて、前記カメラの視界距離内または前記他のセンサの測定可能な距離内で前記自動運転車両が所定の減速度で停止可能な第2最大速度を決定する、
    請求項4に記載の運転操作判断装置。
  8. 前記決定部は、
    前記カメラの動作信頼度が前記他のセンサの動作信頼度と比べて高い場合、前記カメラの視界距離内で前記自動運転車両が所定の減速度で停止可能な最大速度を前記第2最大速度に決定し、
    前記他のセンサの動作信頼度が前記カメラの動作信頼度と比べて高い場合、前記他のセンサの測定可能な距離内で前記自動運転車両が所定の減速度で停止可能な最大速度を前記第2最大速度に決定する、
    請求項7に記載の運転操作判断装置。
  9. 前記カメラの動作信頼度と前記他のセンサの動作信頼度のうち、最大信頼度の前記カメラによる最大速度または前記他のセンサによる最大速度と、2番目の信頼度の前記カメラによる最大速度または前記他のセンサによる最大速度との差分に、前記最大信頼度に対する前記2番目の信頼度の比率を乗じた値を、前記最大信頼度の前記カメラによる最大速度または前記他のセンサによる最大速度から減じた値を、前記第2最大速度に決定する、
    請求項7に記載の運転操作判断装置。
  10. 前記決定部は、前記記憶部から前記自動運転車両の位置情報に対応した速度指示値を読み出し、算出された前記第2最大速度と前記速度指示値のうち値が小さい方の速度での走行を前記運転操作として決定する、
    請求項7〜9のうちいずれか一項に記載の運転操作判断装置。
  11. 前記対象物は、道路標識である、
    請求項1〜10のうちいずれか一項に記載の運転操作判断装置。
  12. カメラと、
    自動運転に関する運転操作を判断する運転操作判断装置と、を備え、
    前記運転操作判断装置は、
    前記カメラの画角内に対象物が映る撮像画像を解析し、その解析結果に基づいて前記カメラの動作信頼度を評価する評価部と、
    評価された前記カメラの動作信頼度に基づいて、自車両が行う運転操作を決定する決定部と、
    決定された前記運転操作に従う自動運転の実行指示を、前記自車両の作動制御を実行するための車両制御部に伝達する指示生成部と、を備える、
    車両。
  13. カメラが搭載された自動運転車両の運転操作を判断する運転操作判断方法であって、
    前記カメラの画角内に対象物が映る撮像画像を解析し、その解析結果に基づいて前記カメラの動作信頼度を評価するステップと、
    評価された前記カメラの動作信頼度に基づいて、前記自動運転車両が行う運転操作を決定するステップと、
    決定された前記運転操作に従う自動運転の実行指示を、前記自動運転車両の作動制御を実行するための車両制御部に伝達するステップと、を有する、
    運転操作判断方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2024089780A1 (ja) * 2022-10-25 2024-05-02 株式会社Subaru 車両の制御装置及び記録媒体

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