JP2020106750A - 鍵盤楽器の蓋構造、鍵盤楽器 - Google Patents

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【課題】部品点数の増加を回避しつつ、円滑な開動作を確保すると共に、開蓋終了時の動作の安定化を図る。【解決手段】回動支点16を中心に回動可能な前蓋31と、ピン35を有すると共にヒンジ33によって前蓋31に対して相対的に回動可能に連結された後蓋32と、ガイド溝部20と、開行程において後蓋32と当接することで、前蓋31および後蓋32のそれぞれの開行程終了位置を規制すると共に前蓋31および後蓋32を全開状態にするストッパ部17と、を有し、ガイド溝部20における、開行程においてピン35と係合する全領域のうち、全開状態においてピン35と係合する位置の近傍の領域(20b)の溝幅(B2)は他の領域(20a)の溝幅(B1)に比し狭い、鍵盤楽器の蓋構造を提供する。【選択図】図1

Description

本発明は、前蓋と後蓋とがヒンジによって相対的に回動可能に連結される、鍵盤楽器の蓋構造、鍵盤楽器に関する。
従来、前蓋と後蓋とがヒンジによって相対的に回動可能に連結される、鍵盤楽器の蓋構造が知られている。下記特許文献1には、前蓋(前カバー)が楽器本体に回動自在に支持されると共に、後蓋(後カバー)が、側板に設けられた案内機構によって移動可能に支持される電子鍵盤楽器が記載されている。側板には第1のストッパおよび第2のストッパが設けられ。開蓋行程においては、前蓋を開方向に回動させると、それに連動して後蓋も回動する。やがて、前蓋が第1のストッパに当接すると共に、後蓋が第2のストッパに当接することで、前蓋および後蓋の開行程終了位置が規制されて全開状態となる。
特開2004−302419号公報
しかしながら、上記特許文献1では、前蓋および後蓋の開行程終了位置を規制するために、2つのストッパを設ける必要があるため、部品点数が多い。なお、仮に、後蓋用のストッパのみを設ける構成を採用したとすると、前蓋および後蓋の回動変位は規制され得るが、特に開蓋終了時にがたつきが生じ、動作が不安定になるおそれがある。
本発明の目的は、部品点数の増加を回避しつつ、円滑な開動作を確保すると共に、開蓋終了時の動作の安定化を図ることができる鍵盤楽器の蓋構造、鍵盤楽器を提供することである。
上記目的を達成するために本発明によれば、楽器本体に固定された回動支点を中心に回動可能な前蓋と、係合部を有すると共に、ヒンジによって前記前蓋に対して相対的に回動可能に連結された後蓋と、前記楽器本体に設けられ、前記後蓋の前記係合部と係合し、前記前蓋および前記後蓋の開閉行程において前記係合部をガイドするための被係合部と、前記楽器本体に固定されたストッパ部であって、前記前蓋および前記後蓋の開行程において前記後蓋と当接することで前記前蓋および前記後蓋のそれぞれの開行程終了位置を規制すると共に、開行程終了位置を規制することにより前記前蓋および前記後蓋を全開状態にするストッパ部と、を有し、前記係合部および前記被係合部の一方はピンであり、他方はガイド溝部であり、前記前蓋および前記後蓋の開行程において、前記係合部と前記被係合部との係合により、前記後蓋は前記ピンを中心とした回動変位を伴って移動し、前記ガイド溝部における、前記前蓋および前記後蓋の開行程において前記ピンと係合する全領域のうち、前記前蓋および前記後蓋の前記全開状態において前記ピンと係合する位置の近傍の領域の溝幅は他の領域の溝幅に比し狭い、鍵盤楽器の蓋構造が提供される。
本発明によれば、部品点数の増加を回避しつつ、円滑な開動作を確保すると共に、開蓋終了時の動作の安定化を図ることができる。
蓋体の全閉状態における鍵盤楽器の縦断側面図である。 ガイド溝部の構成を示す側板の部分側面図である。 蓋体の開閉行程途中における鍵盤楽器の縦断側面図である。 蓋体の開閉行程途中における鍵盤楽器の縦断側面図である。 蓋体の全開状態における鍵盤楽器の縦断側面図である。 変形例のガイド溝部を示す図である。 変形例の蓋構造の模式図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る蓋構造が適用される鍵盤楽器の縦断側面図である。この鍵盤楽器は、例えば、電子ピアノとして構成される。図1では、鍵盤楽器の筐体10(楽器本体)が示され、脚部の図示は省略されている。また、音発生等のための電気・電子部品の図示も省略されている。なお、本発明の蓋構造が適用される鍵盤楽器は、アコースティックピアノでもよく、また、脚部を有することは必須でない。筐体10の左右方向は、演奏者から見た方向で呼称する。また、前後方向については、演奏者から遠い側(図1の左方)を後方とする。図1では、筐体10の右側部が内側から見えている。
筐体10は、棚板11、天板13、背板12、口棒部14、前框18、2つの側板15等から構成される。図1には、左右の側板15のうち右側の側板15だけが表れている。筐体10内において、棚板11の上には鍵フレーム19が配設されている。鍵フレーム19に、それぞれ複数の白鍵WK及び黒鍵BKからなる鍵盤部KBが配設される。
本発明の蓋構造は、主に、蓋体30と、回動支点16と、ガイド溝部20と、ストッパ部17とを有する。ガイド溝部20は、右側の側板15の内側(左面)に形成される。ストッパ部17および回動支点16はいずれも、右側の側板15の内側に固定されている。本蓋構造は左右対称である。蓋体30は左右方向において左右の側板15間に亘って配置される。回動支点16、ガイド溝部20およびストッパ部17については、左側にも同様のものが配置される。以降、左右対称の構成要素を詳細に説明する際には、代表して右側のものを説明する。
蓋体30は、前蓋31、後蓋32およびヒンジ33から構成される。後蓋32は、ヒンジ33によって、前蓋31に対して相対的に回動可能に連結されている。前蓋31は、回動支点16を中心に回動可能である。通常、ユーザは、前蓋31を把持して蓋体30の開閉操作を行う。前蓋31と後蓋32とは、開閉操作されることで連動して変位する。図1では、蓋体30の全閉状態が示されている。全閉状態においては、前蓋31と後蓋32とは前後に並ぶ。後蓋32の後部下部には、支持板34が下方に延出して設けられている。支持板34には、左右方向を軸方向とするピン35が設けられている。右側のピン35は右方に突出し、左側の不図示のピンは左方に突出している。ピン35は、被係合部であるガイド溝部20と係合する係合部である。蓋体30の開閉行程において、ピン35がガイド溝部20にガイドされる。すなわち、ガイド溝部20は、蓋体30の開閉行程における全行程でピン35の移動をガイドする機能を果たす。
図2は、ガイド溝部20の構成を示す側板15の部分側面図である。図3、図4は、蓋体30の開閉行程途中における鍵盤楽器の縦断側面図である。図5は、蓋体30の全開状態における鍵盤楽器の縦断側面図である。図5は、蓋体30を開いた全開状態を示す。図3、図4は、開閉行程の途中状態を示している。全閉状態(図1)から全開状態(図5)までの行程が開行程であり、全開状態から全閉状態までの行程が閉行程である。図2に示すピン35a、35b、35c、35dはそれぞれ、全閉状態(図1)、途中状態(図2)、途中状態(図3)、全開状態(図5)におけるピン35の位置を示している。
図2に示すように、ガイド溝部20は略前後方向に形成される。ガイド溝部20は、天井面22、23、24と底面21とを有する。なお、ガイド溝部20の下側の面には滑り性を高めるためのシート材25が貼り付けられている。このシート材25の上側の露出面がガイド溝部20の底面21となる。ガイド溝部20の長手方向における全領域は、前側から順に、第1領域20a、第2領域20b、第3領域20cに大別される。第1領域20aにおいて、天井面22と底面21との間隔である第1の溝幅はB1である。第2領域20bにおいて、天井面24と底面21との間隔である第2の溝幅はB2である。第1領域20aにおいて、天井面24に連接する天井面23は斜面である。従って、天井面24、天井面23と底面21との間隔は、第2領域20bに近くなるほど狭くなり、第2の溝幅はB2に近くっている。なお、第3領域20cは、ガイド溝部20にシート材25を貼り付ける作業を容易にするために設けられた空間であり、蓋体30のガイド機能上は必須でない。
ガイド溝部20の第2領域20bは、蓋体30の全開状態においてピン35と係合する位置の近傍の領域である。第2領域20bにおける第2の溝幅B2は第1の溝幅B1より狭い。第1の溝幅B1は、ピン35の直径より大きい。第2の溝幅B2は、ピン35の直径と同じかまたは、ピン35の直径よりわずかに大きい。なお、蓋体30の全開状態においてピン35と係合する位置の近傍の領域は、天井面23と底面21とが対向する領域を含むと考えてもよい。
次に、蓋体30の開閉動作を説明する。全閉状態において、ユーザが前蓋31の前端部を上方に移動させると、前蓋31は、回動支点16を中心に図1の反時計方向に回動する。その際、ヒンジ33の移動に連動して、後蓋32が変位すると共に、ピン35がガイド溝部20を摺動する。従って、後蓋32は回動変位を伴って略後方に移動していく。後蓋32の移動の際、後蓋32の自重により、ピン35はガイド溝部20の底面21と当接する(ピン35b、35c)。途中状態(図4)からさらに、ユーザが前蓋31を反時計方向に回動させると、ピン35は第1領域20aの後部を通過して、第2領域20bに入り、後蓋32はピン35を中心として時計方向にわずかに回動する。
その後、後蓋32がストッパ部17に当接することで、後蓋32の開行程終了位置が規制される。後蓋32が変位できなくなると、後蓋32にヒンジ33で接続されている前蓋31も変位できなくなる。従って、後蓋32の開行程終了位置が規制されると、それに連動して、前蓋31の開行程終了位置も規制される。前蓋31および後蓋32の開行程終了位置が規制されることで、蓋体30は全開状態となる(図5)。
全開状態においては、ピン35が天井面24と底面21との間に位置する(ピン35d)。第2の溝幅B2は、ピン35の直径に対して同じかまたはわずかに大きいので、開行程終了時には、ピン35は天井面24と底面21との間に嵌るように係合する。ここで、第1領域20aの後部には、斜面である天井面23が形成されているので、ピン35が天井面24と底面21との間に円滑に進入する。
全開状態では、ヒンジ33と後蓋32の後方自由端とを結ぶ直線方向において、ストッパ部17は、ヒンジ33とピン35との間に位置する。従って、後蓋32がストッパ部17に当接した際、それぞれ、ヒンジ33を力点、ストッパ部17を支点、ピン35を作用点とする「てこ」のような作用が生じる。通常、後蓋32がストッパ部17に当接した瞬間には、前蓋31には開方向へ回動する慣性力が残っている。そのため、ストッパ部17を支点として後蓋32が図1の時計方向に回動することでピン35が上昇しようとする。仮に、第2の溝幅B2が第1の溝幅B1と同じ幅で、ピン35の直径より余裕をもって大きいとすると、開行程終了時には、上述のストッパ部17を中心とした後蓋の回動によりピン35が上昇することで底面21から離れて天井面24に当接する可能性がある。しかもその直後、ピン35が下降して底面21に再び当接する。あるいは、ピン35が天井面24と底面21との当接を複数回繰り返す可能性もある。これらのような挙動は、後蓋32の回動方向における、また、後蓋32にヒンジ33で接続されている前蓋31の回動方向における、いわゆる「がたつき」となる。
しかし、本実施の形態では、全開状態においてピン35と係合する位置の近傍の第2領域20bにおいては、第2の溝幅B2を第1の溝幅B1より狭くしたので、第2領域20bが、後蓋32の回動方向のがたつきを抑制する機能を果たす。一方、第1の溝幅B1はピン35の直径より余裕をもって大きいので、開行程の終了直前まで、ガイド溝部20はピン35を円滑にガイドすることができる。
後蓋32がストッパ部17に当接した直後、ピン35が天井面24に強く当接することで、後蓋32の回動変位が規制される。それと共に、前蓋31の回動変位も規制される。このように、厳密には、後蓋32がストッパ部17に当接すると共に、天井面24がピン35と当接してピン35の変位を規制することによって、後蓋32および前蓋31の開行程終了位置が規制される。全開状態においては、前蓋31は、前框18に対して間隔を保って対峙する(図5参照)ので、前蓋31に傷や接触痕が付くことがなく、また前框18に緩衝材やストッパを設ける必要がない。また、全閉状態においては、ストッパ部17は前蓋31および後蓋32に隠れて見えないので、外観向上に寄与する。
本実施の形態によれば、1つのストッパ部17が、開行程において後蓋32と当接することで前蓋31および後蓋32のそれぞれの開行程終了位置を規制する。ストッパ部17が開行程終了位置を規制することにより、前蓋31および後蓋32を全開状態にする。ストッパ部17の配設数は単一で済むので部品点数の増加を回避することができる。また、ガイド溝部20における、開行程においてピン35と係合する全領域のうち、蓋体30の全開状態においてピン35と係合する位置の近傍の第2領域20bの第2の溝幅B2は、他の領域(20a)における第1の溝幅B1に比し狭い。従って、開行程終了時の蓋体30の動作の安定化を図ることができる。特に、従来のように、前蓋31用のストッパ部と後蓋32用のストッパ部とを別々に設けた場合、各蓋とストッパ部との当接タイミングが互いにずれると動作が不安定となる。本実施の形態ではストッパ部17が単一であるので、当接タイミングのずれの問題は生じない。しかも、第1の溝幅B1はピン35の直径より余裕をもって大きいので、ガイド溝部20は開行程におけるピン35のガイド機能を適切に果たす。よって、部品点数の増加を回避しつつ、円滑な開動作を確保すると共に、開蓋終了時の動作の安定化を図ることができる。
特に、第2の溝幅B2は、ピン35の直径と同じかまたは、ピン35の直径よりわずかに大きいので、開行程終了時における後蓋32の回動方向のがたつきを抑制することができる。なお、第2の溝幅B2は、ピン35の直径と略等しくてもよい。そのようにすれば、開行程終了時における後蓋32の回動方向のがたつきを一層確実に抑制することができる。
また、ガイド機能を果たす被係合部であるガイド溝部20は側板15に形成され、ガイドされる係合部であるピン35は後蓋32に設けられたので、後蓋32をコンパクトに構成することができる。
図6、図7で、変形例を説明する。図6は、第一変形例のガイド溝部20を示す図である。図6に示すように、少なくとも第2領域20bにおける天井面にクッション材26を設けてもよい。この場合、第2の溝幅B2は、クッション材26の下側の露出面と底面21との間隔である。第2の溝幅B2は、ピン35の直径と略等しくてもよいが、クッション材26の圧縮範囲を考慮すれば、ピン35の直径よりわずかに小さくてもよい。
なお、シート材25を設けることは必須でない。シート材25を設けない場合、ガイド溝部20の実際の底面が底面21となる。第1の溝幅B1、第2の溝幅B2については、ガイド溝部20の実際の底面を基準とする。
図7は、第二の変形例の蓋構造の模式図である。部品点数の増加を回避しつつ、円滑な開動作を確保すると共に、開蓋終了時の動作の安定化を図ることに限れば、係合部および被係合部の一方はピンであり、他方はガイド溝部であるとしてもよい。従って、図7に示す第二の変形例を採用してもよい。すなわち、上記実施の形態では、ガイド溝部20が側板15に形成され、ピン35は後蓋32に設けられた。これに対し、図7に示す第二の変形例では、側板15と後蓋32とが有する構成要素が図1の例とは反対になっている。つまり、図7に示す第二の変形例では、係合部であるガイド溝部120が後蓋32に設けられると共に、係合部をガイドするための被係合部であるピン135が側板15に設けられる。
図7に示す第二の変形例では、側板15からピン135が内側に突設されている。一方、後蓋32から、板状部36が下方に垂下して設けられる。ガイド溝部120が板状部36に形成されている。ガイド溝部120は貫通した長穴であるが、止まり穴であってもよい。ピン135、ガイド溝部120がそれぞれ、ピン35、ガイド溝部20に対応する。ガイド溝部120には天井面にはシート材25に相当するシート材125が貼り付けられている。
ガイド溝部120は、底面122、123、124と天井面121とを有する。シート材125の下側の露出面がガイド溝部120の天井面121となる。ガイド溝部120の長手方向における全領域は、後側から順に、第1領域120a、第2領域120b、第3領域120cに大別される。底面122、123、124、天井面121、第1領域120a、第2領域120b、第3領域120cがそれぞれ、図1における天井面22、23、24、底面21、第1領域20a、第2領域20b、第3領域20cに対応する。第1領域120aにおいて、底面122と天井面121との幅が第1の溝幅B1である。第2領域120bにおいて、底面124と天井面121との幅が第2の溝幅B2である。第1の溝幅B1と第2の溝幅B2との関係は、図1の例と同様である。
開閉行程における動作に関し、側板15と後蓋32との関係が図1の例とは逆になるが、動作は基本的に同様である。全閉状態からの開行程において、後蓋32の自重により、ピン35に対してガイド溝部120の天井面121が摺動する。後蓋32がストッパ部17に当接することで、後蓋32の開行程終了位置が規制されると、それに連動して、前蓋31の開行程終了位置も規制される。開行程終了時には、ピン135は底面124と天井面121との間に嵌るように係合する。従って、図1の例と同様に、第2領域120bが、後蓋32の回動方向のがたつきを抑制する機能を果たす。
以上、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。
16 回動支点、 17 ストッパ部、 20、120 ガイド溝部、 20a、120a 第1領域、 20b、120b 第2領域、 30 蓋体、 31 前蓋、 32 後蓋、 33 ヒンジ、 35、135 ピン

Claims (10)

  1. 楽器本体に固定された回動支点を中心に回動可能な前蓋と、
    係合部を有すると共に、ヒンジによって前記前蓋に対して相対的に回動可能に連結された後蓋と、
    前記楽器本体に設けられ、前記後蓋の前記係合部と係合し、前記前蓋および前記後蓋の開閉行程において前記係合部をガイドするための被係合部と、
    前記楽器本体に固定されたストッパ部であって、前記前蓋および前記後蓋の開行程において前記後蓋と当接することで前記前蓋および前記後蓋のそれぞれの開行程終了位置を規制すると共に、開行程終了位置を規制することにより前記前蓋および前記後蓋を全開状態にするストッパ部と、を有し、
    前記係合部および前記被係合部の一方はピンであり、他方はガイド溝部であり、
    前記前蓋および前記後蓋の開行程において、前記係合部と前記被係合部との係合により、前記後蓋は前記ピンを中心とした回動変位を伴って移動し、
    前記ガイド溝部における、前記前蓋および前記後蓋の開行程において前記ピンと係合する全領域のうち、前記前蓋および前記後蓋の前記全開状態において前記ピンと係合する位置の近傍の領域の溝幅は他の領域の溝幅に比し狭い、鍵盤楽器の蓋構造。
  2. 前記ガイド溝部における、前記前蓋および前記後蓋の前記全開状態において前記ピンと係合する位置の近傍の領域の溝幅は前記ピンの直径と略等しい、請求項1に記載の鍵盤楽器の蓋構造。
  3. 前記被係合部は前記ガイド溝部であり、前記係合部は前記ピンである、請求項1または2に記載の鍵盤楽器の蓋構造。
  4. 前記前蓋および前記後蓋の全閉状態においては、前記ストッパ部は前記前蓋および前記後蓋に隠れて見えない、請求項1〜3のいずれか1項に記載の鍵盤楽器の蓋構造。
  5. 楽器本体に固定された回動支点を中心に回動可能な前蓋と、
    係合部を有すると共に、ヒンジによって前記前蓋に対して相対的に回動可能に連結された後蓋と、
    前記楽器本体に設けられ、前記後蓋の前記係合部と係合し、前記前蓋および前記後蓋の開閉行程において前記係合部をガイドするための被係合部と、
    前記楽器本体に固定されたストッパ部であって、前記前蓋および前記後蓋の開行程において前記後蓋と当接することで前記前蓋および前記後蓋のそれぞれの開行程終了位置を規制すると共に、開行程終了位置を規制することにより前記前蓋および前記後蓋を全開状態にするストッパ部と、を有し、
    前記被係合部は、前記前蓋および前記後蓋の開行程における全行程で前記係合部の移動をガイドする機能を果たすと共に、前記開行程の終了の際には、前記後蓋が前記ストッパ部に当接したときの前記ストッパ部を支点とした前記後蓋の回動方向のがたつきを抑制する機能を果たす、鍵盤楽器の蓋構造。
  6. 前記係合部および前記被係合部の一方はピンであり、他方はガイド溝部であり、
    前記前蓋および前記後蓋の開行程において、前記係合部と前記被係合部との係合により、前記後蓋は前記ピンを中心とした回動変位を伴って移動する、請求項5に記載の鍵盤楽器の蓋構造。
  7. 前記被係合部は前記ガイド溝部であり、前記係合部は前記ピンである、請求項6に記載の鍵盤楽器の蓋構造。
  8. 前記ガイド溝部における、前記開行程の終了の際に前記ピンと係合する領域の溝幅は前記ピンの直径と略等しい、請求項7に記載の鍵盤楽器の蓋構造。
  9. 前記前蓋および前記後蓋の全閉状態においては、前記ストッパ部は前記前蓋および前記後蓋に隠れて見えない、請求項5〜8のいずれか1項に記載の鍵盤楽器の蓋構造。
  10. 請求項1〜9のいずれか1項に記載の鍵盤楽器の蓋構造を有する、鍵盤楽器。
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