JP2020106590A - 表示制御装置、及びヘッドアップディスプレイ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】示品位の低下を抑制したヘッドアップディスプレイ装置を提供する。【解決手段】視認者から見て奥行き方向に断続的に配置される複数の虚像表示領域150に虚像70を表示可能な画像表示部40において、視認者に知覚させたい仮想オブジェクト200の奥行き方向の位置を含む座標と形状を設定し、複数の虚像表示領域150のうち、仮想オブジェクト200に近い1つを選択し、仮想オブジェクト200が設定された形状で視認者に視認されるように、選択された虚像表示領域150に表示する虚像70の形状を調整する。命令を実行する、【選択図】 図4
Description
本発明は、車両に搭載される表示制御装置、及びヘッドアップディスプレイ(HUD)装置に関する。
特許文献1に開示されるHUD装置は、内部に設けられる表示面に表示される画像を高速で切り替えながら、表示面を高速で前後方向(表示面の法線方向)に振動させることで、立体的な画像を生成し、この立体的な画像を投射光学系で、光を透過及び反射する被投影部(例えば、車両のウインドシールドやコンバイナ)に投影することで、被投影部によって画像光が反射される側に位置する視認者に被投影部を介した奥行き方向の空間に立体的な画像の虚像を視認させることができる。
特許文献1に開示されているように、表示面を振動させることで画像の虚像を視認させる場合、虚像が表示される虚像表示領域は、視認者から見て奥行き方向に断続的に配置されることが想定される。図6は、視認者から見て奥行き方向に断続的に配置される複数の虚像表示領域901〜906を示す。例えば、視認者から見て右折方向にある進入禁止の道路を視認者に報知するため、進入禁止の道路の入口に壁を模した仮想オブジェクト910を知覚させたい場合、この仮想オブジェクト910を配置させたい実空間上の位置の近傍の複数の虚像表示領域(図6の例では虚像表示領域905,906の2つ)を選択し、それぞれに仮想オブジェクト910の一部を表現する虚像921,922を表示することで、視認者4は、図7に示すように、複数の虚像921,922からなる1つの仮想オブジェクト910を知覚することができる。
しかしながら、視認者4の目位置が、想定される基準の位置4より左側の位置4aにある場合、視差により、図8の左図のように、複数の(2つの)虚像921,922の間に隙間ができたり、また、想定される基準の位置4より左側の位置4aにある場合、図8の右図のように、複数の(2つの)虚像921,922が一部重なったりしてしまうことが想定され、表示品位が確保できないおそれがある。
本発明の1つの目的は、表示品位の低下を抑制したヘッドアップディスプレイ装置を提供することである。
本明細書に開示される特定の実施形態の要約を以下に示す。これらの態様が、これらの特定の実施形態の概要を読者に提供するためだけに提示され、この開示の範囲を限定するものではないことを理解されたい。実際に、本開示は、以下に記載されない種々の態様を包含し得る。
本実施形態は、前記課題を解決するため、以下の手段を採用した。
本実施形態の表示制御装置は、奥行き方向に断続的に虚像を表示可能なヘッドアップディスプレイ装置の表示制御装置であって、実風景の所定の位置に仮想オブジェクトを知覚させる際に、仮想オブジェクトに設定された位置の近傍の単一の虚像表示領域を選択して、その選択された単一の虚像表示領域上に仮想オブジェクトを生成することで、運動視差による表示品位の低下を抑制する、ことをその要旨とする。
本実施形態の表示制御装置は、奥行き方向に断続的に虚像を表示可能なヘッドアップディスプレイ装置の表示制御装置であって、実風景の所定の位置に仮想オブジェクトを知覚させる際に、仮想オブジェクトに設定された位置の近傍の単一の虚像表示領域を選択して、その選択された単一の虚像表示領域上に仮想オブジェクトを生成することで、運動視差による表示品位の低下を抑制する、ことをその要旨とする。
以下に説明する実施形態は、本発明を容易に理解するために用いられ、当業者は、本発明が以下に説明される実施形態によって不当に限定されないことを留意すべきである。
図1は、本発明に係るヘッドアップディスプレイ(以下では、HUDとも呼ぶ)装置10の実施形態に対応する構成と、このHUD装置10が表示する虚像70を説明する図である。なお、図1では、自車両1の前後方向をZ方向(前方向がZ正方向)とし、自車両1の左右方向(自車両1の幅方向)に沿う方向をX方向(左方向がX正方向)とし、上下方向をY方向(上方向がY正方向)とする。
図1において、本実施形態のHUD装置10は、入出力インタフェース5に通信可能に連結されている。入出力インタフェース5は、例えば、USBポート、シリアルポート、パラレルポート、OBDII、及び/又は他の任意の適切な有線通信ポートなどの有線通信機能を含むことができる。自車両1からのデータケーブルは、HUD装置10に情報を伝達するために、入出力インタフェース5を介して、HUD装置10の情報取得部20に連結される。なお、他の実施形態では、入出力インタフェース5は、例えば、Bluetooth(登録商標)通信プロトコル、IEEE802.11プロトコル、IEEE802.16プロトコル、共有無線アクセスプロトコル、ワイヤレスUSBプロトコル、及び/又は他の任意の適切な無線電信技術を用いた無線通信インタフェースを含むことができる。
HUD装置10の情報取得部20には、入出力インタフェース5を介して1つ又はそれ以上の外部センサ6が接続される。1つ又はそれ以上の外部センサ6は、自車両1の周辺(本実施形態では特に前景)にある実オブジェクトを検出する。外部センサ6が検知する実オブジェクトは、例えば、歩行者、自転車、自動二輪車、他車両(先行車等)、路面、区画線、路側物、又は/及び地物(建物など)などを含んでいてもよい。車外センサとしては、例えば、ミリ波レーダ、超音波レーダ、レーザレーダ等のレーダセンサ、カメラと画像処理装置からなるカメラセンサがあり、レーダセンサ、カメラセンサの両方の組み合わせで構成されてもよく、どちらか一方だけで構成されてもよい。これらレーダセンサやカメラセンサによる物体検知については従来の周知の手法を適用する。これらのセンサによる物体検知によって、三次元空間内での実オブジェクトの有無、実オブジェクトが存在する場合には、その実オブジェクトの位置(自車両1からの相対的な距離、自車両1の進行方向を前後方向とした場合の左右方向の位置、上下方向の位置等)、大きさ(横方向(左右方向)、高さ方向(上下方向)等の大きさ)、移動方向(横方向(左右方向)、奥行き方向(前後方向))、移動速度(横方向(左右方向)、奥行き方向(前後方向))、又は/及び種類等を検出してもよい。1つ又はそれ以上の外部センサ6は、各センサの検知周期毎に、自車両1の前方の実オブジェクトを検知して、実オブジェクト関連情報の一例である実オブジェクト関連情報(実オブジェクトの有無、実オブジェクトが存在する場合には実オブジェクト毎の位置、大きさ、又は/及び種類等の情報)を後述する表示制御部30のプロセッサ32に送信することができる。なお、これら実オブジェクト関連情報は、他の機器(例えば、自車両1の図示しないECU)を経由してプロセッサ32に送信されてもよい。また、夜間等の周辺が暗いときでも実オブジェクトが検知できるように、センサとしてカメラを利用する場合には赤外線カメラや近赤外線カメラが望ましい。また、センサとしてカメラを利用する場合、視差で距離等も取得できるステレオカメラが望ましい。
[HUD装置10の構成]
HUD装置10は、入出力インタフェース5から各種情報を取得する入力インタフェースである情報取得部20と、表示制御部(表示制御装置)30と、虚像70の元となる第1の3D画像43(図2参照)を生成し、この第1の3D画像43の表示光50を投射する虚像表示部40と、を有する。例えば、自車両1に設けられた外部センサ6や図示しない車両ECU、他の車載機器、携帯機器、他車両、及び路上の通信インフラなどが情報を授受可能に接続され、HUD装置10は、入出力インタフェース5に接続された情報取得部20から各種情報を入力し、表示する虚像70に反映する。
HUD装置10は、入出力インタフェース5から各種情報を取得する入力インタフェースである情報取得部20と、表示制御部(表示制御装置)30と、虚像70の元となる第1の3D画像43(図2参照)を生成し、この第1の3D画像43の表示光50を投射する虚像表示部40と、を有する。例えば、自車両1に設けられた外部センサ6や図示しない車両ECU、他の車載機器、携帯機器、他車両、及び路上の通信インフラなどが情報を授受可能に接続され、HUD装置10は、入出力インタフェース5に接続された情報取得部20から各種情報を入力し、表示する虚像70に反映する。
本実施形態のHUD装置10は、自車両1の内部に設けられ、一部の光を透過し、一部の光を反射する被投影部2に向けて、表示光50を投射する。この被投影部2は、自車両1のフロントウインドシールドの一部で構成されてもよく、コンバイナなどの専用部品であってもよい。視認者の目位置3を置くと想定される領域に、被投影部2に反射された表示光50によりアイボックス4を形成する。視認者は、目位置3をこのアイボックス4内に配置することでHUD装置10が表示する虚像70の全体を視認することができ、目位置3がアイボックス4から外れると虚像70の一部が視認できなくなる(視認しづらくなる)。本実施形態のHUD装置10は、表示可能領域100内で、X方向、Y方向、Z方向に虚像70が表示される位置を調整することができる。
[虚像70の説明]
図1の左図を用いて、本実施形態のHUD装置10が表示する虚像70の例を説明する。図1に示す虚像70は、例えば、奥行き感を有さない2Dの仮想オブジェクトを表現する第1の表示態様71と、奥行き感を有する2Dの仮想オブジェクトを表現する第2の表示態様72と、奥行き感を有する3Dの仮想オブジェクトを表現する第3の表示態様73と、を有する。
図1の左図を用いて、本実施形態のHUD装置10が表示する虚像70の例を説明する。図1に示す虚像70は、例えば、奥行き感を有さない2Dの仮想オブジェクトを表現する第1の表示態様71と、奥行き感を有する2Dの仮想オブジェクトを表現する第2の表示態様72と、奥行き感を有する3Dの仮想オブジェクトを表現する第3の表示態様73と、を有する。
第1の表示態様71の一例は、図1の表示距離141のXY平面に平面的に結像され、視認者に遠近感を感じさせない2Dの仮想オブジェクトを知覚させる。このような第1の表示態様71の一例によれば、概ね目の焦点を調整することなく表示全体を明確に認識することができる。
また、第2の表示態様72は、図1の表示距離143のXY平面上に一端があり、表示距離143より視認者から離れた表示距離144のXY平面上に他端があり、平面的(2D)に知覚され、視認者に奥行き感を感じさせる。このような第2の表示態様72は、視認者の目の焦点の調整により表示全体が明確に認識されるため、立体的な印象を与えることができる。
また、第3の表示態様73は、図1の表示距離142のXY平面上に一端があり、表示距離142より視認者から離れた表示距離143のXY平面上に他端があり、体積を有するような立体的なオブジェクトとして知覚され、視認者に立体感を感じさせる。
[表示可能領域100の説明]
表示可能領域100は、虚像70を表示可能な領域である。表示可能領域100のうち、視認者の最も近くに虚像70を表示可能な虚像表示領域(XY平面)を前面110とし、視認者から最も離れた位置に虚像70を表示可能な虚像表示領域(XY平面)を後面120とすると、虚像70を表示可能な複数の虚像表示領域は、これら前面110と後面120との間に視認者から見た奥行き方向(Z軸方向)に断続的に配置されていることになる。複数の虚像表示領域の数は、例えば、前面110及び後面120を含む2〜100個程度であるが、説明のしやすさや図面のわかりやすさを優先し、虚像表示領域の数を6個(図4、図5の符号151〜156)として以下の説明を行う。
表示可能領域100は、虚像70を表示可能な領域である。表示可能領域100のうち、視認者の最も近くに虚像70を表示可能な虚像表示領域(XY平面)を前面110とし、視認者から最も離れた位置に虚像70を表示可能な虚像表示領域(XY平面)を後面120とすると、虚像70を表示可能な複数の虚像表示領域は、これら前面110と後面120との間に視認者から見た奥行き方向(Z軸方向)に断続的に配置されていることになる。複数の虚像表示領域の数は、例えば、前面110及び後面120を含む2〜100個程度であるが、説明のしやすさや図面のわかりやすさを優先し、虚像表示領域の数を6個(図4、図5の符号151〜156)として以下の説明を行う。
表示制御部30は、図示しない1つ又はそれ以上のプロセッサ32と、1つ又はそれ以上の画像処理回路34と、メモリ36と、から構成されており、1つ又はそれ以上のプロセッサ32及び画像処理回路34とが、メモリ36に記憶されたプログラミングを実行することで、虚像表示部40の制御を行うことができる。
表示制御部30のメモリ36に記憶されたソフトウェア構成要素は、仮想オブジェクト設定モジュール37と、画像制御モジュール38と、を含む。
仮想オブジェクト設定モジュール37は、情報取得部20を介して外部センサ6から自車両1の前方の実景(前景)における実オブジェクトの座標(自車両を基準とした相対座標)を取得し、この実オブジェクトの座標に基づき、視認者に知覚させたい仮想オブジェクト200の座標を設定するものである。仮想オブジェクト設定モジュール37が設定する仮想オブジェクト200のプロパティは、少なくとも仮想オブジェクト200の3次元の座標と、形状(高さ、幅を含む)と、を含む。仮想オブジェクト設定モジュール37は、外部センサ6からの実オブジェクトの座標に基づき、前景の特定の位置に仮想オブジェクト200を視認者に知覚させるように、仮想オブジェクト200の3次元の座標と形状を設定する。
また、仮想オブジェクト設定モジュール37は、図示しない自車両1の入出力インタフェース5に情報を授受可能に接続される、図示しない地図データベース、自車両1の運転者又は他の搭乗者の携帯情報機器、他車両、インフラ、インターネットなどを含む広域ネットワークから、自車両1の前景における実オブジェクトに関する情報(実オブジェクトの位置、種類、個別情報など)を取得し、上述した外部センサ6から得られる実オブジェクトの情報と組み合わせることで、仮想オブジェクト200のプロパティ(座標、形状、種類、又は/及び表示の要否)を設定してもよい。
なお、視認者に知覚させたい仮想オブジェクト200の座標、及び形状を設定する仮想オブジェクト設定モジュール37の一部又は全部の機能は、自車両1の図示しないECUなどのHUD装置10の外部の機器に設けられてもよい。
画像制御モジュール38は、仮想オブジェクト設定モジュール37が設定した位置に仮想オブジェクト200が知覚されるように、虚像表示部40の内部で生成される第1の3D画像43における画像要素の位置や形状を少なくとも制御する。画像制御モジュール38は、仮想オブジェクト200を表現する虚像70を表示する1つの虚像表示領域を複数の虚像表示領域の中から選択する。次に、画像制御モジュール38は、仮想オブジェクト設定モジュール37が設定した形状で仮想オブジェクト200が知覚されるように、選択した1つの虚像表示領域に表示する虚像の形状を設定する。画像制御モジュール38は、仮想オブジェクト200を選択した1つの虚像表示領域に透視投影(Perspective Projection)などの射影変換をすることで、選択した1つの虚像表示領域に表示する虚像の形状を設定する。なお、所定の仮想オブジェクトを知覚させるために虚像表示領域に表示する虚像の形状を決定する方法は、上記の方法に限定されず、公知の他のレンダリング手法による代替え、又はこれらの組み合わせによって行われてもよい。
[虚像表示部40の構成例]
次に、図2を参照する。図2は、図1の虚像表示部40の構成例を示す図である。本実施形態の虚像表示部40は、立体画像表示部41と、リレー光学部42と、から構成され、立体画像表示部41が第1の3D画像43を生成し、リレー光学部42が第1の3D画像43を拡大して第2の3D画像44を結像し、この第2の3D画像44の表示光50を外部の被投影部2に向けて投射する。
次に、図2を参照する。図2は、図1の虚像表示部40の構成例を示す図である。本実施形態の虚像表示部40は、立体画像表示部41と、リレー光学部42と、から構成され、立体画像表示部41が第1の3D画像43を生成し、リレー光学部42が第1の3D画像43を拡大して第2の3D画像44を結像し、この第2の3D画像44の表示光50を外部の被投影部2に向けて投射する。
図2の立体画像表示部41は、3次元に形成される第1の3D画像43を生成するものであり、画像表示部45と、振動スクリーン46と、を有する。
画像表示部45は、表示制御部30から入力される表示データに基づいてその表示データに含まれる映像を表す映像光(図示しない)を出射するプロジェクタであり、表示データに含まれる表示距離データに応じて、前記映像を表示するタイミングを調整し、振動スクリーン46の振動位置に同期して投影する前記映像を高速に切り替える。言い換えると、画像表示部45は、前記表示距離データに基づき、振動スクリーン46の振動位置に適した前記映像を振動スクリーン46に投影する。
振動スクリーン46は、例えば、画像表示部45の映像を一定の角度範囲に拡散させるポリカーボネート製の拡散フィルムであり、画像表示部45からの前記映像光を受けて実像が投影され、画像表示部45が出射する前記映像光の光軸に沿って往復運動する。振動スクリーン46は、連続的または断続的に振動位置を示す信号を画像表示部45に送信することが可能である。画像表示部45は、前記振動位置を示す信号を基準に、表示データに含まれる表示距離データに応じた位置に虚像70が視認されるように、投影する映像を高速で切り替える。具体的には、振動スクリーン46は、60[Hz]以上の周波数で振動し、この周期1/60[sec]内で、画像表示部45が複数フレームの異なる映像を高速で切り替えながら投射することで、各振動位置における振動スクリーン46に1フレームの映像(実像)を結像する。すなわち、複数フレームの実像が振動スクリーン46の振動方向に断続的に形成されることで第1の3D画像43が生成される。
図2のリレー光学部42は、立体画像表示部41が生成した第1の3D画像43の光を受け、この第1の3D画像43を拡大した第2の3D画像44を中間で結像した後、この第2の3D画像44の光である表示光50を被投影部2に向けて投射するものである。リレー光学部42は、例えば、立体画像表示部41が生成した第1の3D画像43の光を受光するレンズ群からなる第1のリレー光学部47と、第1のリレー光学部47を通った光を反射し、第1のリレー光学部47の光学的パワーと協働して第1の3D画像43を拡大した第2の3D画像44を結像させる第2のリレー光学部48と、第2の3D画像44の光である表示光50を被投影部2に向けて反射する第3のリレー光学部49と、から構成される。
第1のリレー光学部47は、第1の3D画像43における振動スクリーン46の各振動位置に結像した各映像を、異なる倍率で拡大する機能を有し、図2では模式的に1枚のレンズに図示されているが、実際には図示しない複数の薄膜レンズを合成した合成レンズから構成される。
第2のリレー光学部48は、例えば、正の光学的パワーを有する凹状の反射面を有するミラーで構成され、第1のリレー光学部47から第1の3D画像43の光を入射し、この入射した光を第3のリレー光学部49に向けて反射し、第1のリレー光学部47の光学的パワーと協働して第1の3D画像43を拡大した第2の3D画像44を、第2のリレー光学部48と第3のリレー光学部49との間で結像させる。なお、第2のリレー光学部48が担う光学的作用を、第1のリレー光学部47に持たせることで、第2のリレー光学部48は、省略されてもよい。
第3のリレー光学部49は、第2の3D画像44の表示光50を被投影部2に向けて反射させる凹状の反射面を有するミラーであり、被投影部2の曲面形状による像の歪みを補正する機能と、第2の3D画像44を拡大する機能と、を有する。
以上が、3Dの虚像70を視認させる虚像表示部40の実施形態の構成であったが、これに限定されない。以下に、虚像表示部40の変形例を示す。
[虚像表示部40の変形例]
立体的な虚像を視認させる他の実施形態では、虚像表示部40は、パララックスバリア方式やレンチキュラレンズ方式などを含む視差分割方式、ライトフィールド方式やホログラム方式を含む空間再生方式、特開2016−212318に開示されているように透過率を調整可能な調光層を有する複数のスクリーンを厚み方向に重ねて配置し、複数のスクリーンに向けてプロジェクタが投射像を高速で切り替えながら投影し、投射像の高速切り替えに応じて、複数のスクリーンがそれぞれ調光率を適宜調整することで3Dの実像を内部に表示する透過率調整スクリーン方式、特開2004−168230に開示されているように複数の液晶表示素子を厚み方向に重ねることで3Dの実像を内部に表示する方式などを採用してもよい。以上が、本実施形態のHUD装置10の構成である。
立体的な虚像を視認させる他の実施形態では、虚像表示部40は、パララックスバリア方式やレンチキュラレンズ方式などを含む視差分割方式、ライトフィールド方式やホログラム方式を含む空間再生方式、特開2016−212318に開示されているように透過率を調整可能な調光層を有する複数のスクリーンを厚み方向に重ねて配置し、複数のスクリーンに向けてプロジェクタが投射像を高速で切り替えながら投影し、投射像の高速切り替えに応じて、複数のスクリーンがそれぞれ調光率を適宜調整することで3Dの実像を内部に表示する透過率調整スクリーン方式、特開2004−168230に開示されているように複数の液晶表示素子を厚み方向に重ねることで3Dの実像を内部に表示する方式などを採用してもよい。以上が、本実施形態のHUD装置10の構成である。
図3は、いくつかの実施形態に係る、画像の表示処理のフロー図である。まず、1つ又はそれ以上のプロセッサ32は、仮想オブジェクト設定モジュール31を実行し、実オブジェクトの座標を取得し(ステップS11)、実オブジェクトの座標を元に、仮想オブジェクト200の座標と形状を設定する(ステップS12)。
ステップS13において、1つ又はそれ以上のプロセッサ32は、画像制御モジュール38を実行し、虚像表示部40が虚像70を表示可能な複数の虚像表示領域151〜156のうち、ステップS12で設定した仮想オブジェクト200と交差するか否かを判定し、交差するのであれば(ステップS13でYES)、交差する虚像表示領域が単数であるか否かを判定する(ステップS14)。
複数の虚像表示領域151〜156のうち、仮想オブジェクト200と交差するものがない場合(ステップS13でNo)、1つ又はそれ以上のプロセッサ32は、仮想オブジェクト200より視認者3側であり、かつ仮想オブジェクト200に最も近い虚像表示領域を、仮想オブジェクト200を表現する虚像を表示させる虚像表示領域として選択する(ステップS15)。
また、仮想オブジェクト200と交差する虚像表示領域が単数である場合(ステップS14でYES)、1つ又はそれ以上のプロセッサ32は、仮想オブジェクトに交差する虚像表示領域を、仮想オブジェクト200を表現する虚像を表示させる虚像表示領域として選択する(ステップS16)。
また、仮想オブジェクト200と交差する虚像表示領域が複数である場合(ステップS14でNO)、1つ又はそれ以上のプロセッサ32は、仮想オブジェクトに交差する虚像表示領域のうち、視認者3に最も近い虚像表示領域を、仮想オブジェクト200を表現する虚像を表示させる虚像表示領域として選択する(ステップS17)。
ステップS18では、1つ又はそれ以上のプロセッサ32は、仮想オブジェクト設定モジュール31を実行することで、S12で設定された座標と位置を有する仮想オブジェクト200が表現されるように、ステップS15、S16、又はS17で選択された虚像表示領域に表示する虚像の形状を設定し、虚像70を表示する(ステップS19)。
上述の処理プロセスの動作は、汎用プロセッサ32又は特定用途向けチップなどの情報処理装置の1つ以上の機能モジュールを実行させることにより実施することができる。これらのモジュール、これらのモジュールの組み合わせ、又は/及びそれらの機能を代替えし得る一般的なハードウェアとの組み合わせは全て、本発明の保護の範囲内に含まれる。
HUD装置10の機能ブロックは、任意選択的に、説明される様々な実施例の原理を実行するために、ハードウェア、ソフトウェア、又はハードウェア及びソフトウェアの組み合わせによって実行される。図2で説明する機能ブロックが、説明される実施例の原理を実施するために、任意選択的に、組み合わされ、又は1つの機能ブロックを2以上のサブブロックに分離されてもいいことは、当業者に理解されるだろう。したがって、本明細書における説明は、本明細書で説明されている機能ブロックのあらゆる可能な組み合わせ若しくは分割を、任意選択的に支持する。
図4は、道路を上から見た俯瞰図であり、いくつかの実施形態におけるHUD装置10において、仮想オブジェクト200と、複数の虚像表示領域151〜156と、選択された虚像表示領域156に表示される虚像70と、を説明する図である。図4の例では、進入禁止の道と自車両1の走行レーンとの境界(進入禁止の道の入り口)に、壁を模した仮想オブジェクト200を知覚させたい場合であり、かつ、自車両1(視認者3)と仮想オブジェクト200との位置関係が、仮想オブジェクト200に単一の虚像表示領域156が交差する状態を示す。この場合、仮想オブジェクト200と交差する虚像表示領域が単数である(図3のステップS14でYES)ので、1つ又はそれ以上のプロセッサ32は、仮想オブジェクト200に交差する虚像表示領域156を、仮想オブジェクト200を表現する虚像70を表示させる虚像表示領域として選択する(図3のステップS16)。
図5は、いくつかの実施形態のHUD装置10において、仮想オブジェクト200の設定された座標と、虚像表示領域との位置関係の変化に応じて、虚像が表示される虚像表示領域が切り替わることを説明する図である。縦軸に、複数の虚像表示領域151〜156の配置を記し、この複数の虚像表示領域151〜156に対する仮想オブジェクト200の配置を2本の太い破線で記す。2本のうち下側の太い破線は、仮想オブジェクト200のうち視認者3に最も近い点200Pを示し、2本のうち上側の太い破線は、仮想オブジェクト200のうち視認者3に最も遠い点200Qを示す。すなわち、2本の太線で挟まれた領域は、仮想オブジェクト200の最も近い点200Pと最も遠い点200Qとの間であることから、仮想オブジェクト200の主たる部分であり、この2本の太線に囲まれた領域に虚像表示領域が属する場合は、仮想オブジェクト200と虚像表示領域とが交差する状態であると言える。なお、図5の横軸における状態ST1〜ST6は、複数の虚像表示領域151〜156に対する仮想オブジェクト200の配置の切り替わり点、又は制御の切り替わり点がわかりやするように付したものであり、以下の説明で各状態ST1〜ST6毎に処理方法を説明する。
図5の状態ST6a、ST5a、ST4aでは、仮想オブジェクト200に交差する虚像表示領域がないので(図3のステップS13でNO)、1つ又はそれ以上のプロセッサ32は、仮想オブジェクト200(仮想オブジェクト200のうち視認者3に最も近い点200P)より視認者3側であり、かつ仮想オブジェクト200に最も近い虚像表示領域156(ST6a)、155(ST5a)、154(ST4a)を、仮想オブジェクト200を表現する虚像70を表示させる虚像表示領域として選択する。
図5の状態ST6b、ST5b、ST4b、ST3では、仮想オブジェクト200に交差する虚像表示領域が単数なので(図3のステップS14でYES)、1つ又はそれ以上のプロセッサ32は、仮想オブジェクト200に交差する虚像表示領域156(ST6b)、155(ST5b)、154(ST4b)、153(ST3)を、仮想オブジェクト200を表現する虚像を表示させる虚像表示領域として選択する。
図5の状態ST2、ST1では、仮想オブジェクト200に交差する虚像表示領域が複数なので(図3のステップS14でNO)、1つ又はそれ以上のプロセッサ32は、仮想オブジェクト200に交差する虚像表示領域153及び152(ST2)、152及び151(ST1)のうち、視認者3に最も近い虚像表示領域152(ST2)、151(ST1)を、仮想オブジェクト200を表現する虚像を表示させる虚像表示領域として選択する。
1…車両、2…被投影部、3…目位置、4…アイボックス、5…通信インタフェース、10…HUD装置(ヘッドアップディスプレイ装置)、20…情報取得部、30…表示制御部、31…速度判定部、32…表示距離調整部、33…駆動部、40…画像表示部、50…表示光、70…虚像、100…表示領域、101…3Dの表示領域、102…2Dの表示領域、D…奥行き方向の長さ
Claims (4)
- 表示光(50)を被投影部に向けて投射することで、視認者から見て奥行き方向に断続的に配置される複数の虚像表示領域(150)に虚像(70)を表示可能な画像表示部(40)を制御する表示制御装置(30)において、
1つ又はそれ以上の情報取得部(20)と、
1つ又はそれ以上のプロセッサ(32)と、
メモリ(36)と、
前記メモリ(36)に格納され、前記1つ又はそれ以上のプロセッサ(32)によって実行されるように構成される1つ又はそれ以上のコンピュータ・プログラムと、を備え、
前記1つ又はそれ以上のプロセッサ(32)は、
前記視認者に知覚させたい仮想オブジェクト(200)の前記奥行き方向の位置を含む座標と形状を設定し、
前記複数の虚像表示領域(150)のうち、前記仮想オブジェクト(200)に近い1つを選択し、
前記仮想オブジェクト(200)が設定された形状で前記視認者に視認されるように、選択された前記虚像表示領域(150)に表示する前記虚像(70)の形状を調整する、
命令を実行する、表示制御装置。 - 表示光(50)を被投影部に向けて投射することで、視認者から見て奥行き方向に断続的に配置される複数の虚像表示領域(150)に虚像(70)を表示可能な画像表示部(40)を制御する表示制御装置(30)において、
1つ又はそれ以上の情報取得部(20)と、
1つ又はそれ以上のプロセッサ(32)と、
メモリ(36)と、
前記メモリ(36)に格納され、前記1つ又はそれ以上のプロセッサ(32)によって実行されるように構成される1つ又はそれ以上のコンピュータ・プログラムと、を備え、
前記1つ又はそれ以上のプロセッサ(32)は、
前記視認者に知覚させたい仮想オブジェクト(200)の前記奥行き方向の位置を含む座標と形状を設定し、
前記複数の虚像表示領域(150)のうち、前記仮想オブジェクト(200)の最も前記視認者から離れた位置(200Q)よりも前記視認者の近くの1つを選択し、
前記仮想オブジェクト(200)が設定された形状で前記視認者に視認されるように、選択された前記虚像表示領域(150)に表示する前記虚像(70)の形状を調整する、
命令を実行する、表示制御装置。 - 前記虚像(70)を表示する前記虚像表示領域(150)を選択する命令において、
前記仮想オブジェクト(200)の前記座標に複数の前記虚像表示領域(150)が、交差する場合、交差する複数の前記虚像表示領域のうち、前記視認者に近い方を選択する、
命令を実行する、請求項1又は請求項2に記載の表示制御装置。 - 請求項1乃至3のいずれかに記載の表示制御装置(30)と、
表示光(50)を被投影部に向けて投射することで、視認者から見て奥行き方向に断続的に配置される複数の虚像表示領域(150)に虚像(70)を表示可能な画像表示部(40)と、
を備える、ヘッドアップディスプレイ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018242506A JP2020106590A (ja) | 2018-12-26 | 2018-12-26 | 表示制御装置、及びヘッドアップディスプレイ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2018242506A JP2020106590A (ja) | 2018-12-26 | 2018-12-26 | 表示制御装置、及びヘッドアップディスプレイ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2020106590A true JP2020106590A (ja) | 2020-07-09 |
Family
ID=71448934
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2018242506A Pending JP2020106590A (ja) | 2018-12-26 | 2018-12-26 | 表示制御装置、及びヘッドアップディスプレイ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2020106590A (ja) |
-
2018
- 2018-12-26 JP JP2018242506A patent/JP2020106590A/ja active Pending
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