JP2020106094A - 液圧装置 - Google Patents
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Abstract
Description
例えば、特許文献1(特開2013−121244号公報)には、ハイブリッド方式のアクチュエータを制御するに当たって、アクチュエータ変位の変化に影響されずに安定的な推力制御を実現するアクチュエータ制御装置及び方法が開示されている。
近年、低速ディーゼルエンジンの燃料として、CO2排出量の少ない天然ガスが注目されている。
低速ディーゼルエンジンの燃焼室に高圧の天然ガス(燃料ガス)を噴射して燃焼させることで、高熱効率で高出力が得られる。
具体的には、タンクに貯留されたLNGを液体ポンプにより昇圧し、昇圧されたLNGを気化器により加熱し、気化したLNGを低速ディーゼルエンジンの燃焼室に噴射する。
液圧発生源から液圧シリンダへ配管を通じて高圧液体を送る時は、配管内の液量が多いと、液圧ポンプによって配管内の液体の圧縮に時間を要するため、液圧シリンダの動作が遅くなるという欠点がある。
したがって、液圧シリンダと液圧発生源とを接続する配管の長さが長くなると、液圧発生源の動作に対する液圧シリンダの動作の速度が遅くなり、シリンダ制御の応答性が悪くなるという問題があった。また、配管の長さが長くなることにより、圧縮に必要な液量が多くなるため、液圧発生源と液圧シリンダとの間で発生するエネルギーロスが大きくなるという問題があった。
さらに、ピストンを特定の周期で動作させる場合に、シリンダ制御の応答性が悪く、圧縮する液量が多いために、吐出能力が高いポンプを用いる必要があるという問題があり、装置の大型化・高コスト化の原因となっていた。
本発明の他の目的は、液圧発生源と液圧シリンダとを配管により接続して液圧シリンダの動作を高速化するとともに、シリンダ制御の応答性を向上することができる液圧装置を提供することである。
本発明のさらに他の目的は、液圧シリンダの動作の高速化およびシリンダ制御の応答性を向上するとともに、液圧発生源と液圧シリンダとの間で発生するエネルギーロスを低減することができる液圧装置を提供することである。
本発明のさらに他の目的は、吐出能力が低いポンプであっても確実にシリンダを動作させることができる液圧装置を提供することである。
一局面に従う液圧装置は、シリンダチューブ、シリンダチューブ内を往復動するピストン、およびピストンに連結されたピストンロッドを備え、ピストンが前記シリンダチューブ内を第1の液室および第2の液室に区画する液圧シリンダと、液圧シリンダへ液を供給する液圧発生源と、液圧発生源から第1の液室までを連通する第1室液送り配管と、第1の液室から液圧発生源までを連通する第1室液戻り配管と、液圧発生源および第2の液室を連通する第2室(送戻)配管と、第1室液送り配管および第1室液戻り配管の少なくとも一方に設けられ、かつ第1の液室から液圧発生源へ戻る液の少なくとも一部を第1室液戻り配管へ送るように切り替える方向制御弁と、を含み、第1室液送り配管は、第1室液戻り配管の管径より細い管径で形成された細径部を含むものである。
これにより、液圧シリンダの動作を高速化するとともに、シリンダの動作の応答性を向上させることができる。また、圧縮する液体の量が減ることにより、液圧発生源と液圧シリンダとの間で発生するエネルギーロスを低減することができる。さらに、圧縮する液体の量が減ることにより、吐出能力が低いポンプを用いた場合であっても確実にシリンダを動作させることができる。
第2の発明にかかる液圧装置は、一局面に従う液圧装置において、液圧シリンダは、所定の区域に配設され、液圧発生源は、他の所定の区域に配設され、第1室液送り配管、第1室液戻り配管、および第2室配管の長さが、それぞれ10m以上100m以下であってもよい。
第3の発明にかかる液圧装置は、一局面または第2の発明にかかる液圧装置において、第1室液送り配管の細径部の長さが10m以上50m以下であってもよい。
第4の発明にかかる液圧装置は、一局面から第3の発明にかかる液圧装置において、液圧シリンダが動作したときの、第1の液室の使用容量および第1室液送り配管の配管内容量の合計液量に対する体積変化量の最大値が、第1の液室の使用容量の10%以下であってもよい。
第5の発明にかかる液圧装置は、一局面から第4の発明にかかる液圧装置において、方向制御弁は、第1室液送り配管に設けられた第1のソレノイド弁および第2のソレノイド弁を含み、第1のソレノイド弁は液圧シリンダ側に設けられ、第2のソレノイド弁は液圧発生源側に設けられ、第1のソレノイド弁と第2のソレノイド弁との間に細径部が設けられていてもよい。
これにより、液送り時は高圧となる第1室液送り配管の管径を細くして、圧縮する液量を減らし、シリンダ動作を高速化することができる。また、液戻り時は、方向制御弁を用い管径の太い第1室液戻り配管に切り替えて管路抵抗を減らし、シリンダ動作を高速化することができる。
第6の発明にかかる液圧装置は、一局面から第4の発明にかかる液圧装置において、方向制御弁は、第1室液戻り配管の液圧シリンダ側に設けられたソレノイド弁を含み、第1室液戻り配管の液圧発生源側がオイルタンクに接続されていてもよい。
第7の発明にかかる液圧装置は、一局面から第4の発明にかかる液圧装置において、方向制御弁は、第1室液戻り配管の液圧シリンダ側に設けたパイロットチェック弁を含み、パイロットチェック弁のパイロットポートが第2室配管に接続され、第1室液戻り配管の液圧発生源側がオイルタンクに接続されていてもよい。
第8の発明にかかる液圧装置は、第7の発明にかかる液圧装置において、第1室液戻り配管の液圧シリンダ側に設けたパイロットチェック弁の前方および/または後方にリリーフ弁が直列に接続されていてもよい。
これにより押し初めおよび/または引き初めの液の圧力を保ち、パイロットチェック弁の作動途中に漏れ出てしまう作動油の量を抑え、シリンダの動作の応答性を更に向上することができる。
第9の発明にかかる液圧装置は、第7または第8の発明にかかる液圧装置において、パイロットチェック弁のクラッキング圧力値が、第2室配管内の液圧の最低圧力値を超える圧力値となるように設定されていてもよい。
第10の発明にかかる液圧装置は、第7から第9の発明にかかる液圧装置において、方向制御弁は、さらにクラッキング圧力調整回路を含み、クラッキング圧力調整回路は、パイロットチェック弁のパイロットポートおよび第2室配管の間に接続され、第2室配管内の液体の最低圧力値を超える圧力値によりパイロットチェック弁が動作するように調整されてもよい。
したがって、図5のようにクラッキング圧力調整回路を設けて、第2室配管内の液体が、特定の最低圧力値を超える圧力値になったときのみパイロットチェック弁が動作するようクラッキング圧力調整回路を設定することで、液戻しが完了した時にはパイロットチェック弁を確実に閉じることができる。これにより、液送り時の液の圧力を確実に第1の液室に伝えることができる。
第11の発明にかかる液圧装置は、一局面から第9の発明にかかる液圧装置において、液圧発生源は、電動モータと、両方向回転液圧ポンプとを含んでもよい。
第12の発明にかかる液圧装置は、一局面から第9の発明にかかる液圧装置において、液圧発生源は、電動モータと、片方向回転液圧ポンプと、ソレノイド方向制御弁とを含んでもよい。
図1は、第1の実施の形態にかかる液圧装置の一例を示す模式図である。
油圧シリンダ100は、シリンダチューブ102、ピストン104、およびピストンロッド106を含む。
ピストン104は、シリンダチューブ102の内壁に沿って往復移動自在に収容された円盤状の部品である。ピストンロッド106は、軸線とシリンダチューブ102の中心軸線とが一致するようにその一端がピストン104に固定、連結された部品である。また、ピストンロッド106の他端は、シリンダチューブ102の第2の液室130側から外側に通り、油圧シリンダ100で発生する推力を作用させるべき対象物(図示せず)に連結されている。
シリンダチューブ102は、作動油を内部に収容する円筒状の部品である。シリンダチューブ102は、ピストン104により内部空間を第1の液室110と第2の液室130とに区画される。
油圧発生源200は、電動モータ210および両方向回転型の油圧ポンプ220を含む。
また、油圧発生源200側には、高圧側および低圧側をそれぞれ繋ぐように、チェック弁540、パイロットチェック弁550、およびリリーフ弁560が形成される。
このリリーフ弁560は、異常により、第1室液送り配管320および第2室配管390内の圧力が高くなった場合に、配管内の圧力を貯油タンク600に開放するための安全弁である。
また、チェック弁540およびパイロットチェック弁550は、第1の液室110と第1室液送り配管320内の油量、および第2の液室130と第2室配管390内の油量、との間の油量差を調整するための弁である。
本実施の形態において、油圧シリンダ100と油圧発生源200とは、約40m程度離間された状態である。
図1に示すように、油圧発生源200から油圧シリンダ100の第1の液室110までを連通する第1室液送り配管320が形成される。
また、第1の液室110から油圧発生源200までを連通する第1室液戻り配管330が形成される。
最後に、油圧発生源200と第2の液室130とを連通する第2室配管390が形成される。
第1室液送り配管320は、油圧発生源200から第1の液室110への液送りを行う配管である。
第1室液送り配管320は、配管310、細径配管321および配管322からなる。
第1室液送り配管320、第1室液戻り配管330、および前記第2室配管390の長さは、それぞれ10m以上100m以下であり、15m以上80m以下が好ましく、20m以上70m以下がより好ましい。また、細径配管321の長さは、10m以上100m未満であり、10m以上50m以下が好ましい。
また、細径配管321の断面積の下限は、配管310または配管322の断面積を100とした場合に、20以上が好ましく、30以上がさらに好ましい。これにより、第1室液送り配管320の管路抵抗を減らすことができる。
第1室液戻り配管330の配管310または配管322の内径を100とした場合に、細径配管321の内径の好ましい範囲は、30以上80以下が好ましく、40以上70以下がより好ましく、45以上65以下がさらに好ましい。
第1室液戻り配管330は、油圧シリンダ100の第1の液室110から貯油タンク600までを接続し、第1の液室110から油圧発生源200への液戻りを行う配管である。
第1室液戻り配管330は、配管310、分岐配管331を有する。
ピストン104の引き動作においては、作動油を油圧ポンプ220によって第2室配管390を通じて第2の液室130に供給する。このとき、ピストン104によって第1の液室110の空間が縮められるため、第1の液室110内の作動油は、第1室液戻り配管330を通じて貯油タンク600に戻されることになる。この場合、第1室液戻り配管330の配管径を大きくすることにより管路抵抗を減らして、引き動作を円滑に行うことが可能となる。
分岐配管331の一端側は、配管310に接続され、分岐配管331の他端側は、貯油タンク600に接続される。
第2室配管390は、第2の液室130から油圧発生源200への液戻り、または油圧発生源200から第2の液室130への液送りを行う配管である。
油圧ポンプ220により第1室液送り配管320の作動油に圧力がかかる場合は、ピストン104が押されて第2の液室130の容量が小さくなり、第2室配管390の作動油は油圧ポンプ220に向かう。一方で、油圧ポンプ220により第2室配管390の作動油に圧力がかかる場合は、第2の液室130の容量が大きくなりピストン104が引かれる。なお、ポンプのエロージョンを防止するために、第1室および第2室配管内には一定の予圧をかけることができる。
第2室配管390は、配管391を有する。
図2は、図1の油圧装置10の油圧シリンダ100のストロークと時間との関係の一例を示す模式図である。
ここで、作動油がVP46であると仮定すると、体積弾性係数は1600MPaであるため、作動油に圧力が21MPaかかるときの体積変化の割合は、ΔV/V=21/1600=1/76.2と算出される。
したがって、作動油を21MPaで圧縮した場合の体積変化量が0.51Lとなるため、シリンダ圧縮動作に必要となる作動油の液量は2.08Lとなる。なお、この場合、作動油の体積変化量は、シリンダ内の液量の約32.4%となる。
ここで、ポンプの最大吐出能力が188.5L/minであると仮定すると、配管径がφ34.4の場合は、シリンダ圧縮動作に必要となる作動油の液量は2.08Lであるため、油圧シリンダ100の押し行程に必要な時間は最小0.662secかかることとなる。
以上のことから、配管径がφ34.4の場合、ピストン104の押しを0.6sec以内に行うことができないため、油圧シリンダ100を1Hzで動作させることが困難であることがわかる。
ここで、油圧作動油がVP46であると仮定すると、上記計算と同様に、作動油を21MPaで圧縮した場合の体積変化量が0.21Lとなるため、シリンダ圧縮動作に必要となる作動油の液量は1.78Lとなる。なおこの場合、作動油の体積変化量は、シリンダ内の液量の約13.3%となる。(体積変化量は、シリンダ内の液量の約20%以下となる。)
ここで、ポンプの吐出能力が最大188.5L/minであると仮定すると、配管径がφ21.2mmの場合は、シリンダ圧縮動作に必要となる作動油の液量は1.78Lであるため、油圧シリンダ100の押し行程に必要な時間は最小0.566msecとなる。
以上のように、配管径をφ34.4mm(JIS規格鋼管40A)から2サイズダウンのφ21.2mm(JIS規格鋼管25A)により、油圧シリンダ100の押し行程に必要な時間を0.6sec以下にすることができるため、油圧シリンダ100を1Hzで動作させることができる。
以上により、本発明にかかる油圧装置10においては、高い能力のポンプを用いなくとも、配管径を調整するだけで油圧シリンダ100を1Hzで往復動作させることができる。
図3は、第2の実施の形態にかかる液圧装置の例を示す模式図である。以下、図3の油圧装置10が、図1の油圧装置10と異なる点についてのみ説明を行う。
そして、ソレノイド弁440およびソレノイド弁450は、ピストン104が押し動作をする時にそれぞれオフとすることで、配管310と細径配管321とが連通し、さらに細径配管321と配管322とが連通する。これにより、油圧発生源200から第1の液室110への液送り時は、作動油は第1室液送り配管320の細径配管321を通る。
一方で、ソレノイド弁440およびソレノイド弁450は、ピストン104が引き動作をする時にそれぞれオンとすることで、配管310と第1室液戻り配管330の配管331とが連通する。これにより、第1の液室110から油圧発生源200への液戻り時には、作動油は比較的管径の大きい第1室液戻り配管330を通る。
これにより、液送り時は第1室液送り配管320の細径配管321を作動油の経路にして、圧縮する液量を減らし、シリンダ動作を高速化することができる。また、液戻り時は、作動油の経路を管径の太い第1室液戻り配管330に切り替えて管路抵抗を減らし、シリンダ動作を高速化することができる。
図4は、第3の実施の形態にかかる液圧装置の他の例を示す模式図である。
以下、図4の油圧装置10が、図1または図3の油圧装置10と異なる点についてのみ説明を行う。
その結果、油圧発生源200から第1の液室110への液送り時は、ソレノイド弁を閉じて(オフ)、作動油が第1室液送り配管320を通るようにする。一方で、液戻り時には、ソレノイド弁を動作させて弁を開き(オン)、比較的管径の大きい第1室液戻り配管330に連通させて貯油タンク600に作動油を戻す。
これにより、液送り時は第1室液送り配管320の細径配管321を作動油の経路にして、圧縮する液量を減らし、シリンダ動作を高速化することができる。また、液戻り時は、作動油の経路を管径の太い第1室液戻り配管330に切り替えて管路抵抗を減らし、シリンダ動作を高速化することができる。
図5は、第4の実施の形態にかかる液圧装置の他の例を示す模式図である。
以下、図5の油圧装置10が、図1の油圧装置10と異なる点についてのみ説明を行う。
すなわち、ピストン104が往復して液戻りから液送りへと切り替わるとき、第2室配管390の作動油に圧力が残っていると、パイロットチェック弁420は開いた状態になる。そのとき、第1室液送り配管320の作動油に圧力をかけようとしても、第1室液戻り配管330に連通して作動油が貯油タンク600に流れるため、第1室液送り配管320の作動油の圧力が高まらず、ピストン104を動作させることができない場合がある。
したがって、図5のようにクラッキング圧力調整回路425を設けて、第2室配管390内の作動油が、特定の最低圧力値を超える圧力値になったときのみパイロットチェック弁420が動作するようクラッキング圧力調整回路425を設定することで、液戻しが完了した時にはパイロットチェック弁420を確実に閉じることができる。これにより、液送り時の液の圧力を確実に第1の液室110に伝えることができる。
尚、クラッキング圧力調整回路425のクラッキング圧力値は、一例として、第2室配管390の最低圧力値の1.2倍以上2.0倍以下が適当である。
図6は、第5の実施の形態にかかる液圧装置の他の例を示す模式図である。
以下、図6の油圧装置10が、図1乃至図5の油圧装置10と異なる点についてのみ説明を行う。
また、両方向回転型の油圧ポンプ220の代わりに、片方向回転型の油圧ポンプ220を含む。
その結果、ソレノイド弁470をオンオフすることにより、片方向回転型の油圧ポンプ220を両方向回転型の油圧ポンプ220のように動作させることができる。その結果、油圧ポンプ220のコストを低減することができる。
一般に、油圧ポンプ220と油圧シリンダ100とが離れて配置されることにより、油圧ポンプ220と油圧シリンダ100との間の配管内の作動油の容積が大きくなる。このため、油圧ポンプ220の吐出を開始してから、配管内の作動油の圧力が変化して油圧シリンダ100に動作を伝えるまでの時間が長くなり、油圧シリンダ100の動作の速度および応答性が遅くなる。さらに、圧縮する作動油の量が多いことにより、油圧発生源200と油圧シリンダ100との間で発生するエネルギーロスが大きくなる。さらに、圧縮する作動油の量が多いことにより、吐出能力の高いポンプを用なければシリンダを十分に動作させることができない。
よって、ポンプ能力を上げることなく送り配管と戻り配管の管径を変えるだけの簡単な変更により、低コストで液圧シリンダのシリンダ動作を高速化するとともに、エネルギーロスを低減し、シリンダ制御の応答性が向上した液圧装置を実現することができる。
なお、本発明の油圧装置は、液体燃料を用いる推進用エンジンで航行する船舶、例えば、バラ積み貨物船、コンテナ船、液体燃料の運搬船(液化天然ガスを運搬するLNG運搬船等)において、液体燃料を昇圧して推進用エンジンで利用する装置に使用することができる。
また、本発明は、メタン、エタン、プロパン等の炭素化合物を主成分とする天然ガスの運搬船の他、常温で気体の燃料を液化した液化ガスの運搬船、例えば、油田、天然ガス田、製油施設等で生じる副生ガスを精製、液化した液化石油ガス(LPG)の運搬船に適用することができる。
また、本発明で用いられる液は、油(作動油)に限らず、水など他の媒体であってもよい。
100 油圧シリンダ
102 シリンダチューブ
104 ピストン
106 ピストンロッド
110 第1の液室
130 第2の液室
200 油圧発生源
210 電動モータ
220 油圧ポンプ
320 第1室液送り配管
321 細径配管
322、391 配管
330 第1室液戻り配管
390 第2室配管
410、430 リリーフ弁
420 パイロットチェック弁
425 クラッキング圧力調整回路
440、450、460、470 ソレノイド弁
600 貯油タンク
Claims (12)
- シリンダチューブ、前記シリンダチューブ内を往復動するピストン、および前記ピストンに連結されたピストンロッドを備え、前記ピストンが前記シリンダチューブ内を第1の液室および第2の液室に区画する液圧シリンダと、
前記液圧シリンダへ液を供給する液圧発生源と、
前記液圧発生源から前記第1の液室までを連通する第1室液送り配管と、
前記第1の液室から前記液圧発生源までを連通する第1室液戻り配管と、
前記液圧発生源および前記第2の液室を連通する第2室(送戻)配管と、
前記第1室液送り配管および前記第1室液戻り配管の少なくとも一方に設けられ、かつ前記第1の液室から前記液圧発生源へ戻る液の少なくとも一部を前記第1室液戻り配管へ送るように切り替える方向制御弁と、を含み、
前記第1室液送り配管は、前記第1室液戻り配管の管径より細い管径で形成された細径部を含む、液圧装置。 - 前記液圧シリンダは、所定の区域に配設され、
前記液圧発生源は、他の所定の区域に配設され、
前記第1室液送り配管、前記第1室液戻り配管、および前記第2室配管の長さが、それぞれ10m以上100m以下である、請求項1に記載の液圧装置。 - 第1室液送り配管の前記細径部の長さが10m以上50m以下である、請求項1または2に記載の液圧装置。
- 前記液圧シリンダが動作したときの、前記第1の液室の使用容量および前記第1室液送り配管の配管内容量の合計液量に対する体積変化量の最大値が、前記第1の液室の使用容量の20%以下である、請求項1から3のいずれか1項に記載の液圧装置。
- 前記方向制御弁は、
前記第1室液送り配管に設けられた第1のソレノイド弁および第2のソレノイド弁を含み、
前記第1のソレノイド弁は、前記液圧シリンダ側に設けられ、
前記第2のソレノイド弁は、前記液圧発生源側に設けられ、
前記第1のソレノイド弁と前記第2のソレノイド弁との間に、前記細径部が設けられている、請求項1から4のいずれか1項に記載の液圧装置。 - 前記方向制御弁は、
前記第1室液戻り配管の液圧シリンダ側に設けられたソレノイド弁を含み、
前記第1室液戻り配管の液圧発生源側がオイルタンクに接続されている、請求項1から4のいずれか1項に記載の液圧装置。 - 前記方向制御弁は、
前記第1室液戻り配管の液圧シリンダ側に設けたパイロットチェック弁を含み、
前記パイロットチェック弁のパイロットポートが前記第2室配管に接続され、
前記第1室液戻り配管の液圧発生源側がオイルタンクに接続されている、請求項1から4のいずれか1項に記載の液圧装置。 - 前記第1室液戻り配管の液圧シリンダ側に設けた前記パイロットチェック弁の前方および/または後方にリリーフ弁が直列に接続されている、請求項7に記載の液圧装置。
- 前記パイロットチェック弁のクラッキング圧力値が、前記第2室配管内の液圧の最低圧力値を超える圧力値となるように設定されている、請求項7または8に記載の液圧装置。
- 前記方向制御弁は、さらにクラッキング圧力調整回路を含み、
前記クラッキング圧力調整回路は、前記パイロットチェック弁のパイロットポートおよび前記第2室配管の間に接続され、前記第2室配管内の液体の最低圧力値を超える圧力値により前記パイロットチェック弁が動作するように調整される、請求項7から9のいずれか1項に記載の液圧装置。 - 前記液圧発生源は、電動モータと、両方向回転液圧ポンプと、を含む請求項1から9のいずれか1項に記載の液圧装置。
- 前記液圧発生源は、電動モータと、片方向回転液圧ポンプと、ソレノイド方向制御弁と、を含む請求項1から9のいずれか1項に記載の液圧装置。
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