JP2020105637A - 美容用具 - Google Patents

美容用具 Download PDF

Info

Publication number
JP2020105637A
JP2020105637A JP2018242020A JP2018242020A JP2020105637A JP 2020105637 A JP2020105637 A JP 2020105637A JP 2018242020 A JP2018242020 A JP 2018242020A JP 2018242020 A JP2018242020 A JP 2018242020A JP 2020105637 A JP2020105637 A JP 2020105637A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
effect
tool
skin
covering tool
covering
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018242020A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6661848B1 (ja
Inventor
正広 泉水
Masahiro SENSUI
正広 泉水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Golago
Golago Co Ltd
Original Assignee
Golago
Golago Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Golago, Golago Co Ltd filed Critical Golago
Priority to JP2018242020A priority Critical patent/JP6661848B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6661848B1 publication Critical patent/JP6661848B1/ja
Publication of JP2020105637A publication Critical patent/JP2020105637A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Corsets Or Brassieres (AREA)
  • Orthopedics, Nursing, And Contraception (AREA)
  • Professional, Industrial, Or Sporting Protective Garments (AREA)

Abstract

【課題】着用中にずれる心配がなく、身体の一部に装着したときに、高い浮腫み改善効果、美肌効果、保湿効果、発汗効果、疲労回復効果、痩身効果及び毛穴の汚れ取り効果を奏することの可能な美容用具を提供する。【解決手段】本発明の美容用具(被覆用品1)は、伸縮性と防水性とを有する材料の成形体により、装着する人体の一部より小径の筒状に形成され、伸縮性は人体の一部に装着したときに所定の圧力を印加する程度の伸縮性であり、両端に人体の一部を挿入するための開口部を備え、前記両端の開口部に防水部を備えている。成形体のタイプEデュロメータ硬さが1以上30以下であり、切断時伸びが200%以上である。【選択図】図2

Description

本発明は、脹脛(ふくらはぎ)、膝、太腿(ふともも)、腹部、上腕部、肘、手首、踵、足首、顔、首、デコルテ及び爪周り等、身体の一部に装着可能な美容用具に関する。より詳しくは、浮腫み改善器具、美肌装具、保湿カバー、発汗促進器具、疲労回復器具、痩身器具及び毛穴の汚れ取り器具として有用な美容用具に関する。
現代社会において、脹脛(ふくらはぎ)の浮腫み(浮腫み)に悩む人が増加している。浮腫みはリンパ液を含む水分が、身体の様々な部位に滞留することが原因で引き起こされる。水分の滞留は、同じ姿勢を長時間継続する場合等において、顕著に生じる現象であり、特に、下半身に生じやすい。ここで、脹脛における水分の滞留を防止するための衣類として、着用中に脹脛に圧力をかけリンパ液を含む水分を体の上方に押し戻す効果のある靴下がある(特許文献1参照)。また、太腿の浮腫みや上腕等の浮腫みに対しても、同様の効果が得られる被覆用具が開発されている。
また、技術分野が異なるものの、傷口を縫合した後や術後において入浴する際に、患部が水に濡れて雑菌が侵入することのないように、防水カバーで覆うことが知られている(特許文献2参照)。このような防水カバーは、患部を覆うことができるよう袋状に形成されており、腕等を挿入するための開口部には、防水のための機構が設けられ、開口部から水が浸入することを防止ようになっている。
特開平3−70558号公報 特開2017−158911号公報
上記のようなソックスや被覆用具は、一般に、合成繊維からなる糸を編み立てて形成しており、伸縮性があって着脱しやすいというメリットがある。
しかしながら、合成繊維であるために皮膚との摩擦係数が高くなく、着用中にも関わらずソックスが適用部位からずれやすく、そのため、期待される効果が得られにくい場合があるという問題がある。
また、伸縮性はあるものの、合成繊維でできているため、水濡れに弱く、特に、着用しながら入浴するといった使用方法には適さない。
また、上記のような防水カバーにおいては、患部を覆う箇所は袋状に形成されているため、防水カバーと患部との間には空間が形成されており、一旦、水が防水カバーの内部に浸入してしまうと、患部に水が到達しやすいという問題がある。
本発明は、これらの課題に鑑み、着用中にずれる心配がなく、身体の一部に装着したときに、高い浮腫み改善効果、美肌効果、保湿効果、発汗効果、疲労回復効果、痩身効果及び毛穴の汚れ取り効果を奏することの可能な美容用具を提供することを目的とする。
本発明では、以下のような解決手段を提供する。
第1の特徴に係る発明は、被覆して装着可能な美容用具であって、伸縮性と防水性とを有する材料の成形体により、装着する人体の一部より小径の筒状に形成され、両端に人体の一部を挿入するための開口部を備え、前記両端の開口部に防水部を有し、JIS K6253に準拠して測定される、雰囲気温度23℃におけるタイプEデュロメータ硬さが1以上30以下であり、JIS K6251に準拠して測定される、引張速度50mm/min、雰囲気温度23℃における前記成形体の軸線方向(長手方向であり、開口部の一端から他端への方向)での切断時伸びが200%以上である、美容用具を提供する。
第1の特徴に係る発明によれば、浮腫み改善効果、美肌効果、保湿効果、発汗効果、疲労回復効果、痩身効果及び毛穴の汚れ取り効果に適した美容用具を提供することができる。例えば、装着する人体の一部より小径であり、かつ、両端に開口部が設けられているため、肌の水分を逃すことなく、高い保湿効果が得られる。また、伸縮性と防水性とを有する材料の成形体のタイプEデュロメータ硬さが1以上30以下であり、切断時伸びが200%以上であり、しかも、当該成形体により、装着する人体の一部より小径の筒状に形成されている。そのため、人体と美容用具との間の密着性が高いだけでなく、人体の一部に装着したときに所定の圧力を印加するよう構成されているため、着用中にずれることなく、人体の一部に安定して圧力を印加でき、確実に浮腫み防止効果等が得られる被覆用具を提供できる。さらに、伸縮性と防水性とを有する材料の成形体により、装着する人体の一部より小径に形成され、両端の開口部に防水部を設けていることに加え、成形体が高い引張破断伸度及び引張弾性率を有するため、被覆用具を着用して入浴することにより、身体を加圧する効果と温浴効果との相乗効果により、浮腫み防止効果、美肌効果、保湿効果、発汗効果、疲労回復効果、痩身効果及び毛穴の汚れ取り効果が得られる美容用具を提供することができる。
第2の特徴に係る発明は、第1の特徴に係る発明であって、JIS K6251に準拠して測定される、引張速度50mm/min、雰囲気温度23℃における前記成形体の軸線方向(長手方向であり、開口部の一端から他端への方向)での引張強さが0.05MPa以上2MPa以下である美容用具を提供する。
第2の特徴に係る発明によれば、複数回利用しても破壊されない高い耐久性をもった美容用具を提供できる。
他方、美容用具は、入浴する際に使用されることが多く、衛生面の観点から、同一の美容用具を過度に多くの回数繰り返して利用されることは、あまり想定されず、装着者は、同一の美容用具を1回あるいは数回か数十回使用した後、新たな美容用具に交換することが好ましい。第2の特徴に係る発明によると、引張強さの上限を規定することで、使い回し性及びコスト性に優れた美容用具を提供できる。
第3の特徴に係る発明は、第1又は第2の特徴に係る発明であって、JIS K6251に準拠して測定される、引張速度50mm/min、雰囲気温度23℃における前記成形体の軸線方向(長手方向であり、開口部の一端から他端への方向)での100%伸びにおける引張応力が0.001MPa以上0.1MPa以下であり、200%伸びにおける引張応力が0.005MPa以上0.1MPa以下である美容用具を提供する。
第3の特徴に係る発明によれば、被覆用具1のずれ落ち防止性及び良好なフィット性を担保し、かつ、装着者への締め付けが強すぎ、過度に圧迫されたり、被覆用具1を取り外したときに装着箇所に跡が残るのを防止した美容用具を提供できる。
第4の特徴に係る発明は、第1から第3のいずれかの特徴に係る発明であって、浮腫み改善器具である美容用具を提供する。第5の特徴に係る発明は、第1から第3のいずれかの特徴に係る発明であって、美肌装具である美容用具を提供する。第6の特徴に係る発明は、第1から第3のいずれかの特徴に係る発明であって、保湿カバーである美容用具を提供する。第7の特徴に係る発明は、第1から第3のいずれかの特徴に係る発明であって、発汗促進器具である美容用具を提供する。第8の特徴に係る発明は、第1から第3のいずれかの特徴に係る発明であって、疲労回復器具である美容用具を提供する。第9の特徴に係る発明は、第1から第3のいずれかの特徴に係る発明であって、痩身器具である美容用具を提供する。第10の特徴に係る発明は、第1から第3のいずれかの特徴に係る発明であって、毛穴の汚れ取り器具である美容用具を提供する。
第4から第10の特徴に係る発明によれば、各々、浮腫み改善効果、美肌効果、保湿効果、発汗効果、疲労回復効果、痩身効果及び毛穴の汚れ取り効果に適した美容用具を提供することができる。
本発明によれば、着用中のずれを防止することができ、防水性に優れ入浴にも耐えうることができ、身体の一部に装着したときに、高い浮腫み改善効果、美肌効果、保湿効果、発汗効果、疲労回復効果、痩身効果及び毛穴の汚れ取り効果を奏することの可能な美容用具を提供することが可能となる。
図1は、脹脛に使用される被覆用具1の全体構成図である。 図2は、図1(b)に示した被覆用具1のA−A断面図である。 図3は、図1に示した被覆用具1における様々な防水部30Aの構造を示す図である。 図4は、図1に示した被覆用具1の防水部30Aに厚みを持たせる例のA−A断面図である。 図5は、図1に示した被覆用具1のサポート部20の厚みを徐々に変化させる例のA−A断面図である。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図を参照しながら説明する。なお、これはあくまでも一例であって、本発明の技術的範囲はこれに限られるものではない。
本実施形態では、美容用具としての被覆用具を脹脛の浮腫み改善器具として使用したときの例として説明するが、これに限るものではない。美容用具は、脹脛(ふくらはぎ)、膝、太腿(ふともも)、腹部、上腕部、肘、手首、踵、足首、顔、首、デコルテ及び爪周り等、浮腫み改善効果、美肌効果、保湿効果、発汗効果、疲労回復効果、痩身効果及び毛穴の汚れ取り効果から選択されるいずれか1種類以上の効果を得たい部位であれば、身体の任意の部位に応用できることは、言うまでもない。
<被覆用具1>
〔全体構成〕
図1は、本発明の好適な実施形態である、脹脛に適用される被覆用具1の全体構成を示す図である。図1(a)が左側面図を、図1(b)が背面図を表す。被覆用具1は、両端の開口部として、上端及び下端にそれぞれ上部開口10A及び下部開口10Bを有する略円筒形の形状を有し、伸縮性及び防水性を有する材質からなる。本実施形態においては、被覆用具1が脹脛に適用されるため、上部開口10Aの径が下部開口10Bの径よりも大きく設定されており、上部から下部に向かって徐々に縮径する構造となっている。被覆用具1全体としては、着用中に伸張し脹脛に対して所定の圧力が印加されるよう、脹脛よりも小さな径を有するよう設定されている。また、被覆用具1の外側表面には、厚肉部であるサポート部20が形成されている。サポート部20は被覆用具1の一部であり、被覆用具1と一体に形成されている。
〔材料〕
被覆用具1を形成する材料としては、エラストマーが好適である。エラストマーは、ゴム弾性を有する材料の総称である。一般に、伸縮性及び防水性を兼ね備えたエラストマーとしてシリコーンゴムが知られている。しかしながら、被覆用具1を形成する材料は、シリコーンゴムに限定されるものではなく、伸縮性及び防水性を有する材料であれば、他の材料であっても構わない。
[被覆用具1の伸縮性及び防水性]
被覆用具1の伸縮性は、着用中に伸張し脹脛に対して所定の圧力を印加できる程度であれば、特に限定されるものではない。被覆用具1の伸縮性により、伸びた状態の形状が元に戻ろうとする復元力を、皮膚を引っ張る力として利用するものとなる。
また、被覆用具1の防水性は、被覆用具1を着用して入浴又は入水(プール・海・川・湖・池等)したときに、被覆用具1の内部に水が浸水しない程度であれば、特に限定されるものではない。エラストマーは、自己粘着性を有するため、被覆用具1が使用者の皮膚にくっつき、貼り付けられた状態の形状を維持できるとともに、被覆用具1を着用して入浴したときに水が浸入するのを防ぐことができる。
(タイプEデュロメータ硬さ)
被覆用具1のタイプEデュロメータ硬さの下限は、1以上であることが好ましく、3以上であることがより好ましい。タイプEデュロメータ硬さが小さすぎると、被覆用具1が柔らかすぎて、装着対象となる部位に与える力が不充分となり得る。
また、被覆用具1のタイプEデュロメータ硬さの上限は、30以下であることが好ましく、20以下であることがより好ましく、10以下であることがさらに好ましく、8以下であることがよりさらに好ましい。タイプEデュロメータ硬さが大きすぎると、装着対象となる部位に十分な与える力を与えられるが、自己粘着性が下がり、装着対象となる部位に張り付いた状態を維持できないおそれがある。また、被覆用具1の防水性にも影響し得る。
本実施形態において、被覆用具1(上記材料の成形体)のタイプEデュロメータ硬さは、JIS K6253−3:2012「加硫ゴム及び熱可塑性ゴム−硬さの求め方−第3部:デュロメータ硬さ」に準拠して測定される、雰囲気温度23±2℃におけるタイプEデュロメータ硬さとして定義されるものとする。
(切断時伸び)
より高い伸縮性及び防水性を確保し、より高い浮腫み改善効果、美肌効果及び保湿効果を被覆用具1の装着者に提供するため、被覆用具1(上記材料の成形体)の切断時伸びの下限は、200%以上であることが好ましく、300%以上であることがより好ましく、400%以上であることがさらに好ましく、500%以上であることがよりさらに好ましく、600%以上であることが特に好ましい。
切断時伸びの下限を規定することで、次の効果が得られる。人体への装着前は、被覆用具1に所定の厚みを付与しつつ、人体への装着後には被覆用具1を可能な限り薄くすることができる。被覆用具1を着用するには、まず、上部開口10Aから爪先を挿入する。そして、足首付近までを下部開口10Bから出し、サポート部20が脹脛の腓腹筋付近に位置するよう上部開口10Aを上方に引き上げ、着用を完了する。被覆用具1が薄すぎると、被覆用具1の装着容易性に影響するが、被覆用具1の切断時伸びに下限が規定されていることから、人体への装着前では被覆用具1に所定の厚みを付与することで、装着の容易性を確保できる。
他方、人体への装着後には被覆用具1を可能な限り薄くすることができる。実施形態における被覆用具1は、シリコーンゴム等のエラストマーでできており、エラストマーの熱伝導率は、0.10W/m・K以上である。また、被覆用具1を構成する材料に熱伝導性の添加剤が配合されていなければ、エラストマーの熱伝導率は、概ね0.50W/m・K以下であるが、金属系フィラー、セラミック系フィラー、有機繊維系フィラー等の添加剤を配合することで、エラストマーの熱伝導率を0.50W/m・Kよりも遥かに大きくすることもできる。被覆用具1の厚さが薄く、熱伝導率が大きいほど、被覆用具1を着用したまま入浴したときに浴槽内の温水がもつ熱をそのまま装着者に伝えることができ、より高い温浴効果が得られる。その結果、血流やリンパの流れが促進され、下半身に滞留しがちなリンパを押し上げるいっそうの効果が得られ、被覆用具1自体による加圧効果と温浴効果の相乗効果により、よりいっそうの浮腫み防止効果、美肌効果、保湿効果、発汗効果、痩身効果及び毛穴の汚れ取り効果を得ることができるのである。
被覆用具1(上記材料の成形体)の切断時伸びの上限は、特に限定されない。
本実施形態において、被覆用具1(上記材料の成形体)の切断時伸びは、JIS K6251:2017「加硫ゴム及び熱可塑性ゴム−引張特性の求め方」に準拠して測定される、引張速度50mm/min、雰囲気温度23±2℃における上記成形体の軸線方向(長手方向であり、開口部の一端から他端への方向)での切断時伸びとして定義されるものとする。
[被覆用具1の他のパラメータ]
(引張強さ)
被覆用具1(上記材料の成形体)の引張強さの値は、特に限定されない。複数回利用しても破壊されない高い耐久性を得るため、引張強さの下限は、0.05MPa以上であることが好ましく、0.1MPa以上であることがより好ましく、0.15MPa以上であることがさらに好ましく、0.2MPa以上であることが特に好ましい。
他方、被覆用具1(上記材料の成形体)は、入浴する際に使用されることが多く、衛生面の観点から、同一の被覆用具1(上記材料の成形体)を過度に多くの回数繰り返して利用されることは、あまり想定されず、装着者は、同一の被覆用具1(上記材料の成形体)を1回あるいは何回か使用した後、新たな被覆用具1(上記材料の成形体)に交換することが好ましい。使い回し性を踏まえると、コスト面も重要な要素であり、コスト面を踏まえると、引張破断強度の上限は、2MPa以下であることが好ましく、1MPa以下であることがより好ましく、0.5MPa以下であることがさらに好ましい。
本実施形態において、被覆用具1(上記材料の成形体)の引張強さは、JIS K6251:2017「加硫ゴム及び熱可塑性ゴム−引張特性の求め方」に準拠して測定される、引張速度50mm/min、雰囲気温度23±2℃における上記成形体の軸線方向(長手方向であり、開口部の一端から他端への方向)での引張強さとして定義されるものとする。
(引張応力)
被覆用具1(上記材料の成形体)の引張応力の値は、特に限定されない。被覆用具1のずれ落ち防止性及び良好なフィット性を担保するため、100%伸びにおける引張応力の下限は、0.001MPa以上であることが好ましく、0.005MPa以上であることがより好ましく、0.01MPa以上であることがさらに好ましく、0.015MPa以上であることが特に好ましい。
また、200%伸びにおける引張応力の下限は、0.005MPa以上であることが好ましく、0.01MPa以上であることがより好ましく、0.015MPa以上であることがさらに好ましく、0.02MPa以上であることが特に好ましい。
他方、装着者への締め付けが強すぎ、過度に圧迫されたり、被覆用具1を取り外したときに装着箇所に跡が残るのを防ぐため、100%伸びにおける引張応力の上限は、0.1MPa以下であることが好ましく、0.05MPa以下であることがより好ましい。200%伸びにおける引張応力の上限もまた、0.1MPa以下であることが好ましく、0.05MPa以下であることがより好ましい。
本実施形態において、被覆用具1(上記材料の成形体)の引張応力は、JIS K6251:2017「加硫ゴム及び熱可塑性ゴム−引張特性の求め方」に準拠して測定される、引張速度50mm/min、雰囲気温度23±2℃における上記成形体の軸線方向(長手方向であり、開口部の一端から他端への方向)での引張応力として定義されるものとする。
(熱伝導率)
被覆用具1(上記材料の成形体)の引張破断伸度の下限を規定することで、人体への装着後には被覆用具1を可能な限り薄くすることができるため、浴槽内で被覆用具1(上記材料の成形体)を使用するときのエラストマー材料による熱損失は、それほど影響されない。そのため、エラストマー材料は、金属系フィラー、セラミック系フィラー、有機繊維系フィラー等の添加剤を含有するものであってもよいし、含有しないものであってもよい。他方で、よりいっそうの温浴効果を付与するため、被覆用具1(上記材料の成形体)の熱伝導率は、大きい方が好ましい。例えば、熱伝導率の下限は、0.10W/m・K以上であることが好ましく、0.20W/m・K以上であることがより好ましく、0.30W/m・K以上であることがさらに好ましい。そして、熱伝導率の下限は、0.50W/m・K以上であることがよりさらに好ましく、0.70W/m・K以上であることがいっそう好ましく、1.0W/m・K以上であることが特に好ましい。
〔サポート部20〕
サポート部20は脹脛を構成する腓腹筋(ひふくきん)を固定して支持するために設けられている。サポート部20は被覆用具1を構成する他の箇所よりも厚肉に作成された箇所であり、腓腹筋を支持できるような形状に構成されている。すなわち、サポート部20は、腓腹筋の中央部に沿うよう上下方向中央に形成されている部分と、腓腹筋の左右の端部に沿って形成されるV字状の部分とからなる。中央に形成されている部分は、内側腓腹筋及び外側腓腹筋の下端部に相当する位置を下端とし、上方の端部すなわち上部開口10Aまで形成される。この中央に形成されている部分により、筋肉の形状を維持し、筋肉によるポンプ効果が失われることを防止することができる。左右の端部に沿って形成されるV字状の部分は、内側腓腹筋の内側端部に沿った部位と、外側腓腹筋の外側端部に沿った部位とからなる。このV字状の部分により、腓腹筋を両端から支持し、腓腹筋を安定化することができる。
本実施形態においては、サポート部20の厚みは、場所によって異なることなく同一に形成されている。また、サポート部20の中央に形成されている部分、及び、左右にV字状に形成される部分は、下部から上部に向かって徐々に幅が広くなるよう形成されている。このように構成することで、より確実に、安定して腓腹筋を支持し、筋肉の機能を維持することにより、リンパを含む水分が滞留することを防止することができる。
〔防水部30〕
図2は、図1(b)に示した被覆用具1のA−A断面図である。被覆用具1の上部開口10A及び下部開口10Bには、その内側表面に、着用中に被覆用具1の内部に水が浸入することを防止するための防水部30A、30Bがそれぞれ形成されている。本実施形態においては、防水部30A、30Bは、被覆用具1の内周面に周方向に形成された3本の凸条部からなる。
本実施形態における防水部30A、30Bは、それぞれ、上部開口10A及び下部開口10Bの内周面に周方向に設けられた断面略方形状の3本の凸条部からなる。凸条部の半径方向の高さは、最も外側の凸条部が最も高く、内側の2本の凸条部の高さは最も外側の凸条部の高さよりも低く設定されている。なお、この場合において、内側の2本の凸条部の高さは同一に設定されているが、最も外側の凸条部が最も高く、最も内側の凸条部が最も低く、真ん中の凸条部が中間の高さを有する構成とすることもできる。
〔リブ40〕
本実施形態においては、被覆用具1の内周面に、周方向に形成された断面略方形状の凸条部からなるリブ40が設けられている。リブ40は、腓腹筋を固定して形状を保持するために設けられており、腓腹筋の下端部に相当する位置に設けられている。すなわち、図1及び図2に示すように、サポート部20が設けられている場合、リブ40はサポート部20の始点と同じ位置に設けられる。このように、サポート部20とリブ40を併用することにより、腓腹筋の形状を維持し、筋肉によるポンプ効果が失われることをよりいっそう防止することができる。なお、リブ40は、必ずしもサポート部20と併用する必要はなく、サポート部20を設けずリブ40のみで腓腹筋保持の機能を持たせることも可能である。
〔使用方法〕
このように形成された被覆用具1を着用するには、まず、上部開口10Aから爪先を挿入する。そして、足首付近までを下部開口10Bから出し、サポート部20が脹脛の腓腹筋付近に位置するよう上部開口10Aを上方に引き上げ、着用を完了する。このとき、被覆用具1全体が脹脛よりも小径に形成されているため、上部開口10Aから指を入れて被覆用具1を広げつつ上方に引き上げる必要があるが、上部開口10Aの内周面に3本の凸条部からなる防水部30Aが形成されているため、それら凸条部に指をかけることで、スムーズに上部開口10Aを上方に引き上げることができる。
着用中においては、装着する人体の一部より小径であり、かつ、両端に開口部が設けられているため、肌の水分を逃すことなく、高い保湿効果が得られる。また、被覆用具1を形成する生地が伸張した状態で脹脛を加圧するように密着するため、脹脛を構成する腓腹筋に圧力を加える。そのことにより、リンパが脹脛付近に滞留することを防止する効果が得られ、浮腫みを防止することができる。また、被覆用具1には腓腹筋を固定し筋肉を保持するためのサポート部20が形成されているため、腓腹筋の形状を崩すことなく、筋肉によるポンプ効果を維持することができ、いっそうの浮腫み防止の効果を得ることができる。さらに、被覆用具1の内側には、腓腹筋の下端部に相当する位置にリブ40が形成されているため、サポート部20による効果と併せて、腓腹筋の形状を維持し、筋肉によるポンプ効果をよりいっそう向上することができる。
また、被覆用具1を素肌に着用してもよいが、肌に引き締め効果やマッサージ効果のあるオイルを塗り、その上から被覆用具1を着用することにより、その効果を向上させることができる。つまり、被覆用具1の加圧効果や腓腹筋サポート効果に加え、オイルによる効果が加わることにより、いっそうの浮腫み防止効果を得ることができる。また、オイルを塗ることにより、肌と生地との間の摩擦が解消され、スムーズな着用が可能となる。肌に塗るオイルとしては、引き締め効果やマッサージ効果のあるもの以外に、香りのついたいわゆるアロマオイルを塗ることもできる。
また、本実施形態における被覆用具1を着用した状態で入浴することにより、さらに浮腫み防止の効果が期待できる。つまり、実施形態における被覆用具1は、薄いシリコーンゴム等のエラストマーでできているため熱伝導率が高く、着用したまま入浴すれば、より高い温浴効果が得られる。その結果、血流やリンパの流れが促進され、下半身に滞留しがちなリンパを押し上げるいっそうの効果が得られ、被覆用具1自体による加圧効果と温浴効果の相乗効果により、よりいっそうの浮腫み防止効果を得ることができるのである。
加えて、実施形態における被覆用具1は、伸縮性を有するエラストマーでできているため、人体への装着前は、被覆用具1に所定の厚みを付与しつつ、人体への装着後には被覆用具1を可能な限り薄くすることができる。被覆用具1が薄すぎると、被覆用具1の装着容易性に影響するが、被覆用具1が伸縮性を有することで、人体への装着前では被覆用具1に所定の厚みを付与することで、装着の容易性を確保できる。
他方、人体への装着後には被覆用具1を可能な限り薄くすることができる。被覆用具1の厚さが薄いほど、エラストマーによる熱損失を抑えられ、被覆用具1を着用したまま入浴したときに浴槽内の温水がもつ熱をそのまま装着者に伝えることができ、より高い温浴効果が得られる。その結果、血流やリンパの流れが促進され、下半身に滞留しがちなリンパを押し上げるいっそうの効果が得られ、被覆用具1自体による加圧効果と温浴効果の相乗効果により、よりいっそうの浮腫み防止効果、美肌効果、保湿効果、発汗効果、疲労回復効果、痩身効果及び毛穴の汚れ取り効果を得ることができるのである。
そして、本実施形態における被覆用具1には、上部開口10A及び下部開口10Bに防水部30A、30Bが設けられているため、浴槽に張った湯が被覆用具1と皮膚の間に浸入するのを防止することができる。すなわち、防水部30A、30Bには、それぞれ3本の凸条部が形成されており、これら凸条部が肌に食い込んで密着することにより、水の浸入を防止する。
このとき、凸条部が断面略方形状を有するため、凸条部と肌とが密着する領域を広く確保することができ、確実に水の浸入を防止することができる。
また、凸条部の半径方向の高さは、最も外側の凸条部が内側の二本の凸条部よりも高く設定されているため、被覆用具1の端部において確実に水の浸入を防止する機能を有する。また、最も外側における凸条部の高さが最も高いことにより、着用の際にゆがみなく被覆用具1を引き上げることができる。すなわち、本実施形態における被覆用具1は全体として伸縮性があり、かつ、脹脛よりも小径であるため、仮に3本の凸条部の高さが同一だった場合、上部開口10Aから指を入れて被覆用具1を広げつつ上方に引き上げる際に、指がうまく引っかからない恐れがあり、着用後の形状がゆがんでしまう可能性がある。そのような場合、防水部30A、30Bが機能せず、水が浸入することになる。本実施形態においては、最も外側の凸条部の半径方向の高さが内側の二本の凸条部よりも高く設定されているため、最も外側の凸条部に指をかけやすい構造となっている。そのため、ゆがみを生ずることなく被覆用具1を引き上げることができ、防水部30A、30Bの効果を十分に発揮することができるのである。
このような、防水部30A、30Bの機能により、本実施形態における被覆用具1は、浮腫み防止の目的だけでなく、入浴時に傷口等が水に濡れることを防止するための防水カバーとして使用することができる。この場合、万が一、上部開口10A及び/又は下部開口10Bから水が浸入したとしても、被覆用具1全体が脹脛に密着するよう小径に形成されているため、水が患部まで到達することを防ぐことができる。そのため、本実施形態における被覆用具1を患部に装着することにより、安心して入浴することが可能となる。
以上、本発明を実施するための一形態について説明したが、以下に、他の実施の形態について説明する。
図3に、さまざまな形式の防水部30Aの構造を示す。凸条部の半径方向高さや形状により、所望の機能を得ることができる。なお、下部開口10Bにおける防水部30Bについては、上部開口10Aにおける防水部30Aの構造と上下が逆転されるのみで同様の構造であるため、説明を省略する。
図3(a)に示す防水部30Aは、図2で示したものと同じ形式の構造を有している。すなわち、防水部30Aは上部開口10Aの内周面に周方向に設けられた断面略方形状の3本の凸条部31A、32A、33Aからなる。凸条部の半径方向の高さは、最も外側の凸条部31Aが最も高く、内側の2本の凸条部32A、33Aの高さは最も外側の凸条部31Aの高さよりも低く設定されている。なお、この場合において、内側の2本の凸条部32A、33Aの高さは同一に設定されているが、最も外側の凸条部31Aが最も高く、最も内側の凸条部33Aが最も低く、真ん中の凸条部32Aが中間の高さを有する構成とすることもできる。
この場合、上述のように、最も外側の凸条部31Aが内側の二本の凸条部32A、33Aよりも高く設定されているため、被覆用具1の端部において確実に水の浸入を防止する機能を有する。また、最も外側における凸条部31Aに指をかけやすい構造となっているため、着用の際にゆがみなく被覆用具1を引き上げることができる。
図3(b)に示す防水部30Aは、図3(a)に示す防水部30Aの変形例を示す。すなわち、最も外側の凸条部31Aと真ん中の凸条部32Aの高さは、図3(a)に示す防水部30Aと同様であるが、最も内側の凸条部33Aの高さが、最も外側の凸条部31Aの高さと同じ高さになるよう設定されている。
この場合、最も内側の凸条部33Aの高さが、最も外側の凸条部31Aの高さと同様に高く設定されているため、最も内側の凸条部33Aにも指をかけやすく、より確実に被覆用具1をゆがみなく着用するよう引き上げることができる。また、仮に凸条部31A、32Aを通して水が浸入した場合であっても、凸条部33Aにおいて確実に水の浸入を防止できるという効果を奏する。
図3(c)に示す防水部30Aは、さらに、図3(b)に示す防水部30Aの変形例を示す。すなわち、凸条部33Aの内側に、さらに凸条部34Aを備え、凸条部34Aの高さは、凸条部32Aの高さと同様、凸条部31A及び33Aよりも低く設定されている。
この場合、4本の凸条部の働きにより、水の浸入を防止する効果を向上させることができる。また、最も内側の凸条部34Aの高さが低く設定されているため、脹脛に過度の圧迫感を与えることなく、長時間着用にも耐え得る快適な着用性を保ちつつ、水の浸入防止効果を向上させることができる。
図3(d)に示す防水部30Aは、さらに、図3(c)に示す防水部30Aの変形例を示す。すなわち、最も内側の凸条部34Aの高さを最も外側の凸条部31Aと同様に高く設定し、凸条部33Aの高さを、凸条部32Aの高さと同様、凸条部31Aの高さよりも低く設定している。
この場合、4本の凸条部の働きにより、水の浸入を防止する効果を向上させることができる。また、最も内側の凸条部34Aの高さが、最も外側の凸条部31Aの高さと同様に高く設定されているため、最も内側の凸条部34Aに指をかけやすく、より確実に被覆用具1をゆがみなく着用するよう引き上げることができる。また、仮に凸条部31A、32A、33Aを通して水が浸入した場合であっても、凸条部34Aにおいて確実に水の浸入を防止できるという効果を奏する。
図3(e)及び図3(f)に示す防水部30Aは、凸条部の形状を変化させた例である。すなわち、図3(a)〜)図3(d)に示す防水部30Aの凸条部31A〜34Aの断面形状は略方形状であったが、図3(e)及び図3(f)に示す防水部30Aの凸条部31A〜33Aの断面は、基端部の幅が広く先端部の幅が狭く設定されている山型の形状を有している。図3(e)には凸条部31A〜33Aの断面が直線的に縮小する例を、図3(f)には凸条部31A〜33Aの断面が曲線的に縮小する例を示す。
凸条部の断面形状を基端部の幅が広く先端部の幅が狭い山型の形状にすると、着用の際に凸条部が倒れることがなくなる。すなわち、被覆用具1は伸縮性があり、かつ、脹脛よりも小径であるため、着用の際には脛部や脹脛に密着しながら上方に引き上げられることになる。このとき、図3(a)〜)図3(d)に示すように、凸条部の断面形状が略方形状であると、凸条部が下方に倒れてしまう可能性がある。凸条部が下方に倒れると、凸条部が脹脛に押し付けられる力が弱まるため、防水部としての防水機能を発揮することができない。本実施形態においては、凸条部の断面形状を基端部の幅が広く先端部の幅が狭い山型としているため、着用時に凸条部が下方に倒れることがなく、安定して防水効果を発揮することができる。
図3(e)に示す例においては、凸条部31A〜33Aの断面が直線的に縮小しており、断面略三角形状を有する。この場合、上述のような、凸条部が倒れ防水機能が発揮できなくなることを防止できるとともに、凸条部による確実な防水効果を発揮することができる。すなわち、凸条部31A〜33Aの断面が略三角形状であるため、肌に食い込みやすく、より確実に水が浸入することを防止することができる。
図3(f)に示す例においては、凸条部31A〜33Aの断面が曲線的に縮小しており、先端部における断面形状は略半円形状ないしは略放物線形状を有する。この場合、上述のような、凸条部が倒れ防水機能が発揮できなくなることを防止できるとともに、より快適な着用性が得られる。すなわち、凸条部の先端が滑らかな曲面となっているため、肌に与える刺激が少なく、長時間の着用にも耐え得る快適な着用性を保ちつつ、凸条部が倒れ防水機能が発揮できなくなることを防止することができる。
図3(e)及び図3(f)に示すような山型の形状は、図3(a)〜図3(d)に示される凸条部のパターンと併せて用いることができる。あるいは、複数本の凸条部の高さを同一とし、断面形状のみ、図3(e)及び図3(f)に示すような山型の形状とすることも可能である。
〔肉厚部50〕
図1〜3に示す例においては、防水部30Aの構造として、上部開口10A近傍の内周面に凸条部を設ける構造としたが、図4に示すように、上部開口10A近傍の外周面に肉厚部50を持たせる構成としてもよい。すなわち、凸条部31A〜34Aが設けられている領域の外周面を、被覆用具1全体を構成する部位よりも肉厚に構成することにより、上部開口10Aを変形しにくい構造とすることができ、より強力に、外部からの水の浸入を防止することが可能となる。
このような上部開口10A近傍の外周面における肉厚部50は、内側表面の凸条部31A〜34Aと併せて設けてもよいし、凸条部31A〜34Aを設けず、単独で用いる構成としてもよい。凸条部31A〜34Aを設けず、単独で肉厚部50を設ける構成とした場合、より構造がシンプルになるため、製造コストを抑制しつつ、防水機能を維持することが可能な被覆用具1とすることができる。
また、本実施形態においては、上部開口10Aの外周部のみに肉厚部50を設ける構成としているが、下部開口10Bの外周部に肉厚部50を設ける構成としてもよい。
ここで、図4に示すように、上部開口10A近傍の外周面に肉厚部50が設けられている場合、サポート部20と肉厚部50の肉厚を同一とすることで、サポート部20と肉厚部50とが段差なく接続される構成としてもよい。
なお、上記の実施形態においては、サポート部20の厚みは、上下方向中央に形成されている部分においても、左右にV字状に形成される部分においても、同一の厚みを有するよう構成されているが、図5に示すよう、下方から上方に向かって、徐々に厚みが増す構成とすることも可能である。このように構成することで、上方に向かって徐々にサポート力が上昇する構成とすることができるため、サポート力の勾配を利用して、リンパ液を含む水分を効果的に押し上げる機能を有する被覆用具とすることができる。
また、上記の実施形態においては、被覆用具1を脹脛に着用するよう構成した例を示したが、脹脛に限らず、膝、太腿(ふともも)、腹部、上腕部、肘、手首、踵、足首、顔、首、デコルテ及び爪周り等、浮腫み改善効果、美肌効果、保湿効果、発汗効果、疲労回復効果、痩身効果及び毛穴の汚れ取り効果から選択されるいずれか1種類以上の効果を得たい部位であれば、身体の任意の部位に応用できる。
浮腫み改善効果は、美容分野において浮腫み取り等とも称される。
美肌効果は、美容分野において、美肌、美しい肌、スベスベ肌、美しい美肌、美肌作成、簡単美肌、高美肌、超美肌、シワ取り、スキンケア、黒ずみ取り、ひび割れ、美顔、小顔、小シワ、小シワ取り、潤い、美脚、肌を活性化、血流アップ、血行促進、肌の血流向上、リンパの流れ、りんぱの流れ促進、角質取り、肌美人、美脚美人、かかと美人、足首美人、
ふくらはぎ美人、スネ美人、ひざ美人、ひざ裏美人、太もも美人、肌質美人、潤い肌、たまご肌、赤ちゃん肌、赤ちゃんツヤ肌、ふっくら肌、ふっくら美肌、つるつるお肌、プルプル肌、ぷるるん肌、もちもち肌、つやつや美肌、つやつや肌、キメ細かい美肌、キメ細かい肌、肌質向上、カサカサ肌解消、美しい爪、つるつる爪、つやつや爪、傷口保護、筋肉保護、皮膚の保護、肌の潤い持続、足がスベスベ、つるんとした肌、美白、美白肌、美白美肌、ハリ、つや、ハリツヤ、ハリ感、エイジングケア、時短美肌、保温美肌、入浴美肌、お風呂美肌、スッキリ美肌、スッキリ肌、湯船美肌、お湯美肌、デトックス美肌、デトックス入浴美肌、プール美肌、筋トレ美肌、トレーニング美肌、スポーツ美肌、ヨガ美肌、ホットヨガ美肌、歩いて美肌、ウォーキング美肌、走って美肌、ランニング美肌、体操美肌、健康美肌、簡単美肌、ながら美肌、リフレッシュ美肌、フィット感美肌、フィット美肌、フィット、リラックス美肌、透明感、透明美肌、魅力肌、ピュア、ピュア美肌、ピュア保湿、引き上げ効果、モデル肌、透き通った肌、美肌アイテム、ビューティフル(Beautiful)、エクセレント(Excellent)、ワンダフル(Wonderful)、アメイジング(Ameazing)等とも称される。
保湿効果は、美容分野において、保湿、高保湿、超保湿、メガ保湿、保湿対策、乾燥肌、乾燥肌対策、乾燥肌撃退、なめらか肌、なめらか美肌、お風呂で保湿ケア、お風呂でスッキリ保湿、お風呂でスッキリ保湿ケア、入浴保湿、入浴保湿ケア等とも称される。
発汗効果は、美容分野において、発汗、発汗のお手伝い、発汗作用、強力発汗、引き締め発汗、発汗倍増、発汗習慣、ピンポイント発汗、デトックス、ドカンと発汗、発汗ケア、サウナ効果、太ももサウナ、ふくらはぎサウナ、膝サウナ、ひざ裏サウナ、足首サウナ、スネサウナ、かかとサウナ等とも称される。
痩身効果は、美容分野において、痩身、脂肪取り、お腹のシェイプアップ、理想のウエスト、お腹引き締め、たるんだお腹の引き締め、たるんだお腹のシェイプアップ、二の腕シェイプアップ、理想の脚へシェイプアップ、波打つお腹、脂肪、脂肪減少、脂肪撃退、脂肪燃焼、細い足首、細いふくらはぎ、細い膝、小さい膝、細い太もも、理想の太もも、理想のふくらはぎ、理想の膝、理想のひざ裏、理想の足首、理想の肌、理想の美肌、スリムな太もも、スリムなふくらはぎ、ダイエット、ダイエットのお手伝い、たるみ、たるみ解消、たるみ解消のお手伝い、脚スッキリ、プルプル解消、美しい足首、美しかかと、美しいスネ、美しいふくらはぎ、美しい膝、美しい太もも等とも称される。
毛穴の汚れ取り効果は、美容分野において、毛穴が開く、毛穴解放、毛穴汚れ、毛穴洗浄、毛穴レス等とも称される。
疲労回復効果は、美容分野において、リフレッシュ、脚リフレッシュ、お風呂でリフレッシュ、リフレッシュ入浴、リラックス、脚リラックス、お風呂でリラックス、リラックス入浴、疲労軽減、疲労感回復、ダルさ軽減、ダルさ軽減のお手伝い、軽脚、マッサージ、マッサージ効果、爽快、爽快脚、脚の疲れ、脚の疲れケア、疲労軽減のお手伝い、疲労回復、疲労回復のお手伝い等とも称される。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述したこれらの実施形態に限るものではない。また、本発明の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施形態に記載されたものに限定されるものではない。
<付記1>
付記1の被覆用具1は以下の通りである。
〔技術分野〕
本発明は、脹脛(ふくらはぎ)に装着するための、被覆用具に関する。
〔背景技術〕
現代社会において、脹脛の浮腫み(浮腫み)に悩む人が増加している。浮腫みはリンパ液を含む水分が、身体の様々な部位に滞留することが原因で引き起こされる。水分の滞留は、同じ姿勢を長時間継続する場合等において、顕著に生じる現象であり、特に、下半身に生じやすい。ここで、脹脛における水分の滞留を防止するための衣類として、着用中に脹脛に圧力をかけリンパ液を含む水分を体の上方に押し戻す効果のある靴下がある(特開平3−70558号公報参照)。また、太腿の浮腫みや上腕等の浮腫みに対しても、同様の効果が得られる被覆用具が開発されている。
〔発明の概要〕
〔発明が解決しようとする課題〕
上記のようなソックスや被覆用具は、一般に、合成繊維からなる糸を編み立てて形成しており、伸縮性があって着脱しやすいというメリットがある。
しかしながら、合成繊維であるために皮膚との摩擦係数が高くなく、着用中にも関わらずソックスが適用部位からずれやすく、そのため、期待される効果が得られにくい場合があるという問題がある。
また、伸縮性はあるものの、合成繊維でできているため、水濡れに弱く、特に、着用しながら入浴するといった使用方法には適さない。
本発明は、これらの課題に鑑み、着用中にずれる心配がなく、高い浮腫み防止効果が得られ、かつ、着用しながら入浴することができる被覆用具を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明では、以下のような解決手段を提供する。
第1の特徴に係る発明は、脹脛に着用される被覆用具であって、伸縮性と防水性とを有する材料により、脹脛より小径の筒状に形成され、伸縮性は脹脛に装着したときに所定の圧力を印加する程度の伸縮性であり、両端に脹脛を挿入するための開口部を備え、着用した際に腓腹筋に相当する位置に厚肉のサポート部を形成した、被覆用具を提供する。
第1の特徴に係る発明によれば、伸縮性と防水性とを有する材料により、脹脛より小径の筒状に形成されており、脹脛に装着したときに所定の圧力を印加するよう構成されているため、着用中にずれることなく、脹脛に安定して圧力を印加でき、確実に浮腫み防止効果が得られる被覆用具を提供できる。また、腓腹筋に相当する位置に厚肉のサポート部が形成されているため、腓腹筋の形状を崩すことなく、筋肉によるポンプ効果を維持することができ、いっそうの浮腫み防止の効果を得ることが可能な被覆用具を提供することができる。さらに、防水性を有する材料により脹脛に密着するよう形成されているため、着用しながら入浴することにより、加圧効果と温浴効果の相乗効果が得られ、よりいっそうの浮腫み防止効果を得ることが可能な被覆用具を提供することができる。
<付記2>
付記2の被覆用具1は以下の通りである。
〔技術分野〕
本発明は、脹脛(ふくらはぎ)に装着するための、被覆用具に関する。
〔背景技術〕
現代社会において、脹脛の浮腫みに悩む人が増加している。浮腫みはリンパ液を含む水分が、身体の様々な部位に滞留することが原因で引き起こされる。水分の滞留は、同じ姿勢を長時間継続する場合等において、顕著に生じる現象であり、特に、下半身に生じやすい。ここで、脹脛における水分の滞留を防止するための衣類として、着用中に脹脛に圧力をかけリンパ液を含む水分を体の上方に押し戻す効果のある靴下がある(特開平3−70558号公報参照)。また、太腿の浮腫みや上腕等の浮腫みに対しても、同様の効果が得られる被覆用具が開発されている。
〔発明の概要〕
〔発明が解決しようとする課題〕
上記のようなソックスや被覆用具は、一般に、合成繊維からなる糸を編み立てて形成しており、伸縮性があって着脱しやすいというメリットがある。
しかしながら、合成繊維であるために皮膚との摩擦係数が高くなく、着用中にも関わらずソックスが適用部位からずれやすく、そのため、期待される効果が得られにくい場合があるという問題がある。
また、伸縮性はあるものの、合成繊維でできているため、水濡れに弱く、特に、着用しながら入浴するといった使用方法には適さない。
本発明は、これらの課題に鑑み、着用中にずれる心配がなく、高い浮腫み防止効果が得られ、かつ、着用しながら入浴することができる被覆用具を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明では、以下のような解決手段を提供する。
第1の特徴に係る発明は、脹脛に着用される被覆用具であって、伸縮性と防水性とを有する材料により、脹脛より小径の筒状に形成され、伸縮性は脹脛に装着したときに所定の圧力を印加する程度の伸縮性であり、両端に脹脛を挿入するための開口部を備え、内周面における腓腹筋の下端部に相当する位置に、周方向に形成された断面略方形状の凸条部からなるリブが設けられている、被覆用具を提供する。
第1の特徴に係る発明によれば、伸縮性と防水性とを有する材料により、脹脛より小径の筒状に形成されており、脹脛に装着したときに所定の圧力を印加するよう構成されているため、着用中にずれることなく、脹脛に安定して圧力を印加でき、確実に浮腫み防止効果が得られる被覆用具を提供できる。また、内周面における腓腹筋の下端部に相当する位置に、周方向に形成された断面略方形状の凸条部からなるリブが設けられているため、腓腹筋の形状を維持し、筋肉によるポンプ効果が失われることを防止することができ、いっそうの浮腫み防止効果を得ることが可能な被覆用具を提供することができる。さらに、防水性を有する材料により脹脛に密着するよう形成されているため、着用しながら入浴することにより、加圧効果と温浴効果の相乗効果が得られ、よりいっそうの浮腫み防止効果を得ることが可能な被覆用具を提供することができる。
<付記3>
本実施形態に記載の被覆用具1は、以下の発明を包含する。
第1の特徴に係る発明は、伸縮性と防水性とを有する材料により、装着する人体の一部より小径の筒状に形成され、伸縮性は、人体の一部に装着したときに所定の圧力を印加する程度の伸縮性であり、両端に人体の一部を挿入するための開口部を備え、前記両端の開口部に防水部を有する、被覆用具を提供する。
第1の特徴に係る発明によれば、着用する身体の一部を加圧することにより浮腫みを防止することが可能な、又は、患部に水が浸入する心配をする必要なく入浴することが可能な被覆用具を提供することができる。また、伸縮性と防水性とを有する材料により、脹脛より小径の筒状に形成されており、脹脛に装着したときに所定の圧力を印加するよう構成されているため、着用中にずれることなく、脹脛に安定して圧力を印加でき、確実に浮腫み防止効果が得られる被覆用具を提供できる。さらに、伸縮性と防水性とを有する材料により小径に形成し、両端の開口部に防水部を設けているため、被覆用具を着用して入浴することにより、身体を加圧する効果と温浴効果との相乗効果により、いっそうの浮腫み防止効果が得られる被覆用具を提供することができる。
第2の特徴に係る発明は、第1の特徴に係る発明であって、前記防水部が、前記開口部の内周面に周方向に形成した凸条部である、被覆用具を提供する。
第2の特徴に係る発明によれば、小径に形成された被覆用具の開口部の内周面に周方向凸条部を形成することにより、凸条部と肌とを密着させることができ、高い防水効果が期待できる被覆用具を提供することができる。
第3の特徴に係る発明は、第2の特徴に係る発明であって、前記凸条部が端部から内方に向けて三本形成されており、最も外側の凸条部の半径方向高さが、他の二本の凸条部の高さよりも高く設定されている、被覆用具を提供する。
第3の特徴に係る発明によれば、最も外側の凸条部が内側の二本の凸条部よりも高く設定されているため、被覆用具の端部において確実に水の浸入を防止する機能を有する。また、最も外側における凸条部に指をかけやすい構造となっているため、着用の際にゆがみなく被覆用具を引き上げることが可能な被覆用具を提供することができる。
第4の特徴に係る発明は、第2又は第3の特徴に係る発明であって、前記凸条部が、断面略方形状を有する、被覆用具を提供する。
第4の特徴に係る発明によれば、凸条部が断面略方形状を有するため、凸条部と肌とが密着する領域を広く確保することができ、より確実に水の浸入を防止することが可能な被覆用具を提供することができる。
第5の特徴に係る発明は、第2又は第3の特徴に係る発明であって、前記凸条部が、基端部が幅広で先端部が幅狭の断面略山型形状を有する、被覆用具を提供する。
第5の特徴に係る発明によれば、凸条部が、基端部が幅広で先端部が幅狭の断面略山型形状を有するため、着用時に凸条部が下方に倒れることがなく、安定して防水効果を発揮することが可能な被覆用具を提供することができる。
第6の特徴に係る発明は、第1の特徴に係る発明であって、前記防水部が、前記開口部の外周面に形成した肉厚部である、被覆用具を提供する。
第6の特徴に係る発明によれば、防水部が開口部の外周面に形成した肉厚部であるため、開口部の変形を防止し、より強力に、外部からの水の浸入を防止することが可能な被覆用具を提供することができる。
第7の特徴に係る発明は、第1から第7のいずれかの特徴に係る発明であって、脹脛に着用されるものであり、着用した際に腓腹筋に相当する位置に厚肉のサポート部を形成した、被覆用具を提供する。
第7の特徴に係る発明によれば、脹脛に着用した際に腓腹筋に相当する位置に厚肉のサポート部を形成したため、腓腹筋の形状を崩すことなく、筋肉によるポンプ効果を維持することができ、いっそうの浮腫み防止の効果を得ることが可能な被覆用具を提供することができる。
第8の特徴に係る発明は、第7の特徴に係る発明であって、前記サポート部が、腓腹筋の中央部に沿うよう上下方向中央に形成されている部分と、腓腹筋の左右の端部に沿って形成されるV字状の部分とからなり、前記中央に形成されている部分は、内側腓腹筋及び外側腓腹筋の下端部に相当する位置を下端とし、上方の端部まで形成され、前記V字状の部分は、内側腓腹筋の内側端部に沿った部位と、外側腓腹筋の外側端部に沿った部位とからなる、被覆用具を提供する。
第8の特徴に係る発明によれば、サポート部を中央に形成されている部分と、左右に形成されるV字状の部分とにより形成したため、腓腹筋の形状に沿って筋肉をサポートし、筋肉によるポンプ効果を維持することができ、よりいっそうの浮腫み防止の効果を得ることが可能な被覆用具を提供することができる。
第9の特徴に係る発明は、第8の特徴に係る発明であって、前記中央に形成されている部分、及び、左右にV字状に形成される部分は、下部から上部に向かって徐々に幅が広くなるよう形成されている、被覆用具を提供する。
第9の特徴に係る発明によれば、上部に向かって徐々に幅が広くなるよう形成されているため、より確実に、安定して腓腹筋を支持し、筋肉の機能を維持することにより、リンパを含む水分が滞留することを防止することが可能な被覆用具を提供することができる。
第10の特徴に係る発明は、第7から第9のいずれかの特徴に係る発明であって、前記サポート部が一定の厚みを有する、被覆用具を提供する。
第10の特徴に係る発明によれば、サポート部が一定の厚みを有するため、サポート部全体にわたって一定のサポート力を発揮することができ、より確実に、安定して腓腹筋を支持し、筋肉の機能を維持することにより、リンパが滞留することを防止することが可能な被覆用具を提供することができる。
第11の特徴に係る発明は、第7から第9のいずれかの特徴に係る発明であって、前記サポート部の厚みが、下方から上方に向かって徐々に増加する、被覆用具を提供する。
第11の特徴に係る発明によれば、サポート部の厚みが下方から上方に向かって徐々に増加するため、上方に向かって徐々にサポート力が上昇する構成とすることができ、サポート力の勾配を利用して、リンパ液を含む水分を効果的に押し上げることが可能な被覆用具を提供することができる。
第12の特徴に係る発明は、第1から第11のいずれかの特徴に係る発明であって、脹脛に着用されるものであり、内周面における腓腹筋の下端部に相当する位置に、周方向に形成された断面略方形状の凸条部からなるリブが設けられている、被覆用具を提供する。
第12の特徴に係る発明によれば、内周面における腓腹筋の下端部に相当する位置に、周方向に形成された断面略方形状の凸条部からなるリブが設けられているため、腓腹筋の形状を維持し、筋肉によるポンプ効果が失われることを防止することが可能な被覆用具を提供することができる。
以下、実施例により本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるもので
はない。
<試験例>
図1及び図2によって特定される形状の被覆用具1を成人男性の脹脛に装着した。被覆用具1のタイプEデュロメータ硬さは5以上であり、切断時伸びは650%以上であり、引張強さは0.208MPa以上であり、100%伸びにおける引張応力は0.0163MPaであり、200%伸びにおける引張応力は0.0244MPaであった。
タイプEデュロメータ硬さは、JIS K6253−3:2012「加硫ゴム及び熱可塑性ゴム−硬さの求め方−第3部:デュロメータ硬さ」に準拠して測定した。測定装置は、高分子計器株式会社製のアスカーゴム硬度系(デュロメータ)E型を使用した。
切断時伸び、引張強さ及び引張応力は、JIS K6251:2017「加硫ゴム及び熱可塑性ゴム−引張特性の求め方」に準拠して測定した。試験片形状は、ダンベル状2号形とし、測定装置は、株式会社島津製作所製の精密万能試験機オートグラフEZ−LX 1kNを用いた。装置の容量は、ロードセル式で1kNである。
また、被覆用具1を成人男性の脹脛に装着する前の被覆用具1のサイズは、縦(軸方向長さ)145mm、周方向長さ160mmであった。他方、被覆用具1を成人男性の膝下から足首にかけて装着したところ、装着している間の被覆用具1のサイズは、縦(脹脛の軸方向長さ)400mm、周方向長さ(脹脛の周囲長さ)600mmであった。
その後、被覆用具1を装着した状態で、湯温42℃に調整した浴槽で脹脛を湯につけた状態で60分間半身浴をした。その結果、10分後には発汗作用が始まり、被覆用具1の内部に汗の存在を感じはじめ、30分後には既に大量の発汗作用があった。また、60分間を通して、被覆用具1の内部に湯が浸入することはなかった。
<考察>
被覆用具1は、伸縮性と防水性とを有する材料の成形体で構成され、タイプEデュロメータ硬さが5以上であり、しかも、当該成形体により、装着する人体の一部より小径の筒状に形成されている。そのため、人体と美容用具との間の密着性が高いだけでなく、人体の一部に装着したときに所定の圧力を印加するよう構成されているため、着用中にずれることなく、人体の一部に安定して圧力を印加でき、結果として美容効果を付与できる。
加えて、被覆用具1の切断時伸びは650%以上であり、人体への装着前は、被覆用具1に所定の厚みを付与しつつ、人体への装着後には被覆用具1を可能な限り薄くすることができる。装着前の被覆用具1が薄すぎると、被覆用具1の装着容易性に影響するが、被覆用具1は十分な引張破断伸度を有するため、人体への装着前では被覆用具1に所定の厚みを付与することで、装着の容易性を確保できる。
他方、人体への装着後には被覆用具1を可能な限り薄くすることができる。被覆用具1の厚さが十分に薄いため、被覆用具1を構成する材料による熱損失を最小限に抑えることができ、被覆用具1を着用したまま入浴したときに浴槽内の温水がもつ熱をそのまま装着者に伝えることができ、より高い温浴効果が得られる。
以上から、被覆用具1は、種々の美容効果、例えば、浮腫み防止効果、美肌効果、保湿効果、発汗効果、疲労回復効果、痩身効果及び毛穴の汚れ取り効果に応用可能である。
また、被覆用具1の引張強さは0.208MPa程度であるため、複数回利用しても破壊されない高い耐久性を有する。また、美容用具は、入浴する際に使用されることが多く、衛生面の観点から、同一の美容用具を過度に多くの回数繰り返して利用されることは、あまり想定されず、装着者は、同一の美容用具を1回あるいは何回か使用した後、新たな美容用具に交換することが好ましいところ、被覆用具1の引張強さは過度に大きすぎないため、使い回し性及びコスト性にも優れる。
また、被覆用具1の100%伸びにおける引張応力が0.0163MPaであり、200%伸びにおける引張応力が0.0244MPaであることから、被覆用具1のずれ落ち防止性及び良好なフィット性を担保し、かつ、装着者への締め付けが強すぎ、過度に圧迫されたり、被覆用具1を取り外したときに装着箇所に跡が残るのを防止できる。
1 被覆用具
10A 入口端部
10B 出口端部
20 サポート部
30A,30B 防水部
31A〜34A 凸条部
40 リブ
50 肉厚部

Claims (10)

  1. 被覆して装着可能な美容用具であって、
    伸縮性と防水性とを有する材料の成形体により、装着する人体の一部より小径の筒状に形成され、
    両端に人体の一部を挿入するための開口部を備え、
    前記両端の開口部に防水部を有し、
    JIS K6253に準拠して測定される、雰囲気温度23℃におけるタイプEデュロメータ硬さが1以上30以下であり、
    JIS K6251に準拠して測定される、引張速度50mm/min、雰囲気温度23℃における前記成形体の軸線方向(長手方向であり、開口部の一端から他端への方向)での切断時伸びが200%以上である、
    美容用具。
  2. JIS K6251に準拠して測定される、引張速度50mm/min、雰囲気温度23℃における前記成形体の軸線方向(長手方向であり、開口部の一端から他端への方向)での引張強さが0.05MPa以上2MPa以下である、請求項1に記載の美容用具。
  3. JIS K6251に準拠して測定される、引張速度50mm/min、雰囲気温度23℃における前記成形体の軸線方向(長手方向であり、開口部の一端から他端への方向)での100%伸びにおける引張応力が0.001MPa以上0.1MPa以下であり、200%伸びにおける引張応力が0.005MPa以上0.1MPa以下である、請求項1又は2に記載の美容用具。
  4. 浮腫み改善器具である、請求項1から3のいずれかに記載の美容用具。
  5. 美肌装具である、請求項1から3のいずれかに記載の美容用具。
  6. 保湿カバーである、請求項1から3のいずれかに記載の美容用具。
  7. 発汗促進器具である、請求項1から3のいずれかに記載の美容用具。
  8. 疲労回復器具である、請求項1から3のいずれかに記載の美容用具。
  9. 痩身器具である、請求項1から3のいずれかに記載の美容用具。
  10. 毛穴の汚れ取り器具である、請求項1から3のいずれかに記載の美容用具。
JP2018242020A 2018-12-26 2018-12-26 美容用具 Active JP6661848B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018242020A JP6661848B1 (ja) 2018-12-26 2018-12-26 美容用具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018242020A JP6661848B1 (ja) 2018-12-26 2018-12-26 美容用具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6661848B1 JP6661848B1 (ja) 2020-03-11
JP2020105637A true JP2020105637A (ja) 2020-07-09

Family

ID=69998114

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018242020A Active JP6661848B1 (ja) 2018-12-26 2018-12-26 美容用具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6661848B1 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4919969A (ja) * 1972-06-13 1974-02-21
JPS5525094U (ja) * 1978-08-08 1980-02-18
US6210352B1 (en) * 1998-08-12 2001-04-03 Peggy Williams Splashproof and adjustable limb sleeve
JP2013103116A (ja) * 2011-11-11 2013-05-30 Eru Tekku:Kk 人体部位防水カバー

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4919969A (ja) * 1972-06-13 1974-02-21
JPS5525094U (ja) * 1978-08-08 1980-02-18
US6210352B1 (en) * 1998-08-12 2001-04-03 Peggy Williams Splashproof and adjustable limb sleeve
JP2013103116A (ja) * 2011-11-11 2013-05-30 Eru Tekku:Kk 人体部位防水カバー

Also Published As

Publication number Publication date
JP6661848B1 (ja) 2020-03-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5682617A (en) Latex stocking bandage
KR20180002101U (ko) 기능성 레깅스
KR20120121388A (ko) 무릎 관절 서포터
EP3397221B1 (en) Compression stocking
JP2006219805A (ja) 下肢被覆材
TW201707660A (zh) 設有關節用支撐部的衣類及膝用支撐物
JP2016504956A (ja) 足指矯正具
KR100930942B1 (ko) 각질방지용 보습양말
WO2019131711A1 (ja) 被覆用具及び美容用具
JP6661848B1 (ja) 美容用具
JP2000290806A (ja) 脚部を有する衣類
JP2006141668A (ja) 筋膜の活性化機能を有するサポータ
CN110022806B (zh) 压迫套管
JP2014201867A (ja) 脚用ウオーマー
JP3402205B2 (ja) 角質化した皮膚の除去補助具
KR101615184B1 (ko) 벗겨짐 방지용 덧버선
TWM305220U (en) Structure of inner layer covering glue layer for wearing article made of knitted article
CN215603226U (zh) 一种塑身保暖连裤袜
CN207836794U (zh) 一种美腰光电裤
JP2019116710A (ja) 被覆用具
CN213663695U (zh) 压力性损伤预防袜
KR200427201Y1 (ko) 발 뒤꿈치 각질 방지용 보호대
JP2007113168A (ja) 足の保護と静脈りゅうの予防に履きやすいハイソツクス
JP2009228149A (ja) 熱作用、機械的作用、および有効成分の運搬作用を同時に有するアンチセルライト用衣服
JP3208021U (ja) サポートソックス

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181226

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20181226

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20190221

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190329

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20190516

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190724

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20191025

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20191119

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6661848

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250