JP2020105258A - トイレ用液体洗浄剤組成物及びトイレ用液体洗浄剤製品 - Google Patents
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Abstract
Description
特許文献1の発明によれば、糞尿臭の発生の抑制が図られている。
[1](A)成分:両性界面活性剤、ノニオン界面活性剤、及び半極性界面活性剤から選択される1種以上の界面活性剤と、
(B)成分:下記式(b1)で表される化合物と、
(C)成分:炭素数10〜14のアルキル基を一つ又は二つ有する4級アンモニウム塩(c1)及び炭素数16〜18のアルキル基を一つ有する4級アンモニウム塩(c2)と、
(D)成分:水と、
を、含有し、
前記(A)成分の含有量が、総質量に対して0.5〜5質量%であり、
前記(B)成分の含有量が、総質量に対して0.2〜5質量%であり、
前記(c1)成分の含有量が、総質量に対して、0.05〜0.8質量%であり、
前記(c1)成分/前記(c2)成分で表される質量比が、2〜15であり、
25℃における粘度が50mPa・s以下である、トイレ用液体洗浄剤組成物。
R1−O−(R2O)m−R3 ・・・(b1)
[式(b1)中、R1及びR3は、それぞれ独立に、水素原子又は炭素数1〜7の炭化水素基であり、R2は、炭素数2又は3のアルキレン基であり、mは、(R2O)の平均繰り返し数を表す1〜6の数である。]
[2]前記(A)成分/前記(B)成分で表される質量比が、0.45〜5である、[1]に記載のトイレ用液体洗浄剤組成物。
[3]アニオン界面活性剤を実質的に含有しない、[1]又は[2]に記載のトイレ用液体洗浄剤組成物。
[4]前記(A)成分は、(a1)成分:両性界面活性剤、を含有し、前記(a1)成分の含有量が、界面活性剤の総質量に対して50質量%以上である、[1]〜[3]のいずれか一項に記載のトイレ用液体洗浄剤組成物。
[5]前記(A)成分と前記(B)成分との合計量が、総質量に対して0.7〜10質量%である、[1]〜[4]のいずれか一項に記載のトイレ用液体洗浄剤組成物。
[6]前記(C)成分の含有量が、総質量に対して0.05〜1.2質量%である、[1]〜[5]のいずれか一項に記載のトイレ用液体洗浄剤組成物。
[7][1]〜[6]のいずれか一項に記載のトイレ用液体洗浄剤組成物を吐出容器に収容した、トイレ用液体洗浄剤製品。
本発明のトイレ用液体洗浄剤組成物(以下、単に「液体洗浄剤」ともいう。)は、(A)〜(D)成分を含有する。
(A)成分は、両性界面活性剤、ノニオン界面活性剤、及び半極性界面活性剤から選択される1種以上の界面活性剤である。液体洗浄剤は、(A)成分を含有することで、洗浄力及び起泡性を向上できる。
(A)成分としては、液体洗浄剤に通常用いられる、両性界面活性剤(以下、「(a1)成分」ともいう。)、ノニオン界面活性剤(以下、「(a2)成分」ともいう。)、半極性界面活性剤(以下、「(a3)成分」ともいう。)等が挙げられる。
これらの中でも、(A)成分としては、(a1)成分、(a2)成分が好ましく、(a1)成分がより好ましい。(a1)成分を(B)成分、(C)成分と併用することで、洗浄力及び起泡性を向上できる。加えて、液体洗浄剤は、(a1)成分を(B)成分、(C)成分と併用することで、除菌力を高めやすい。
(a1)成分は、両性界面活性剤である。(a1)成分としては、特に限定されず、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ベタイン系両性界面活性剤、アミノ酸系両性界面活性剤等が挙げられる。これらの中でも、ベタイン系両性界面活性剤が好ましい。
ベタイン系両性界面活性剤としては、例えば、カルボベタイン系両性界面活性剤、アミドベタイン系両性界面活性剤、スルホベタイン系(ヒドロキシスルホベタイン系、アミドスルホベタイン系)両性界面活性剤、イミダゾリニウムベタイン系両性界面活性剤、ホスホベタイン系両性界面活性剤、アミノプロピオン酸系両性界面活性剤等が挙げられる。
(a1)成分としては、カルボベタイン系両性界面活性剤、アミドベタイン系両性界面活性剤が好ましく、アミドベタイン系両性界面活性剤がより好ましい。
(2)アミドベタイン系両性界面活性剤としては、例えば、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン(コカミドプロピルベタイン)、ラウリン酸アミドプロピルベタイン、イソステアラミドプロピルベタイン等が挙げられる。
(3)スルホベタイン系両性界面活性剤としては、例えば、ヤシ油脂肪酸ジメチルアミノヒドロキシスルホベタイン、ラウリルジメチルアミノヒドロキシスルホベタイン、ラウリルヒドロキシスルホベタイン、ヤシ油脂肪酸ジメチルスルホプロピルベタイン、ラウリルスルホベタイン、ステアリルスルホベタイン、ミリスチルスルホベタイン等が挙げられる。
(4)イミダゾリニウムベタイン系両性界面活性剤としては、例えば、ヤシ油アルキル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ヤシ油アルキル−N−カルボキシエチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン等が挙げられる。
(5)ホスホベタイン系両性界面活性剤としては、例えば、ラウリルヒドロキシホスホベタイン等が挙げられる。
(6)アミノプロピオン酸系両性界面活性剤としては、例えば、ラウリルアミノジプロピオン酸ナトリウム、ラウリルアミノジプロピオン酸トリエタノールアミン等が挙げられる。
(7)アミノ酸系両性界面活性剤としては、例えば、ラウリルアミノ脂肪酸塩、ステアリルアミノ脂肪酸塩、ミリスチルアミノ脂肪酸塩等が挙げられる。
前記塩の対イオンとしては、例えば、アルカリ金属イオン、アンモニウムイオン、アルカノールアミン塩のイオン等が挙げられる。これらの中でも、アルカリ金属イオンが好ましく、ナトリウムイオン、カリウムイオンがより好ましい。
(a2)成分は、ノニオン界面活性剤である。(a2)成分としては、例えば、以下の(1)〜(8)の化合物が挙げられる。ただし、後述する(B)成分は、ノニオン界面活性剤には分類されない。
(1)炭素数2〜4のアルキレンオキシドのいずれか、又はエチレンオキシドとプロピレンオキシド(モル比EO/PO=0.1/9.9〜9.9/0.1)とを平均3〜30モル付加した、炭素数10〜20の直鎖又は分岐鎖のアルキル(又はアルケニル)基を有するポリオキシアルキレンアルキルエーテル。
(2)炭素数2〜4のアルキレンオキシドのいずれか、又はエチレンオキシドとプロピレンオキシド(モル比EO/PO=0.1/9.9〜9.9/0.1)とを平均3〜30モル付加した、炭素数10〜20の直鎖又は分岐鎖のアルキル(又はアルケニル)基を有するポリオキシアルキレンアルキル(又はアルケニル)フェニルエーテル。
(3)炭素数10〜20の長鎖脂肪酸の炭素数1〜2アルキルエステルに、炭素数2〜4のアルキレンオキシドのいずれか、又はエチレンオキシドとプロピレンオキシド(モル比EO/PO=0.1/9.9〜9.9/0.1)とを平均3〜30モル付加した、脂肪酸アルキルエステルアルコキシレート。
(4)炭素数10〜20の長鎖脂肪酸のソルビタンエステルに、炭素数2〜4のアルキレンオキシドのいずれか、又はエチレンオキシドとプロピレンオキシド(モル比EO/PO=0.1/9.9〜9.9/0.1)とを平均3〜30モル付加した、ポリオキシアルキレンソルビタン脂肪酸エステル。
(5)炭素数10〜20の長鎖脂肪酸に、炭素数2〜4のアルキレンオキシドのいずれか、又はエチレンオキシドとプロピレンオキシド(モル比EO/PO=0.1/9.9〜9.9/0.1)とを平均3〜30モル付加した、ポリオキシアルキレン脂肪酸エステル。
(6)硬化ヒマシ油に、炭素数2〜4のアルキレンオキシドのいずれか、又はエチレンオキシドとプロピレンオキシド(モル比EO/PO=0.1/9.9〜9.9/0.1)とを平均3〜30モル付加した、ポリオキシアルキレン硬化ヒマシ油。
(7)炭素数10〜20の長鎖脂肪酸とグリセリンとのエステル(グリセリン脂肪酸エステル)。
(8)炭素数10〜20の直鎖又は分岐鎖のアルキルポリグリコシド。
上記の中でも、(a2)成分としては、分岐鎖を有する炭素数12〜18のアルキル基、アルキレンオキシドの炭素数2、アルキレンオキシドの付加モル数5〜9のポリオキシアルキレンアルキルエーテルが好ましい。(a2)成分としては、炭素数12〜16のアルキルポリグルコシドがより好ましい。
(a3)成分は、半極性界面活性剤(アミンオキシド型界面活性剤)である。(a3)成分としては、例えば、ドデシルジメチルアミンオキシド(AX)、ミリスチルジメチルアミンオキシド、ヤシアルキルジメチルアミンオキシド等のアルキルアミンオキシド;ヤシ油脂肪酸アミドプロピルアミンオキシド、ラウリン酸アミドプロピルアミンオキシド等のアミドアミンオキシド等が挙げられる。(a3)成分としては、これらの中でも、ドデシルジメチルアミンオキシド(AX)が好ましい。
(A)成分は、1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
(B)成分は、下記式(b1)で表される化合物である。(B)成分は、いわゆるグリコール系溶剤である。
R1−O−(R2O)m−R3 ・・・(b1)
(B)成分は、汚れに対する洗浄力、除菌力、起泡性等、求められる性能に応じて適宜選択して用いることができる。
(B)成分としては、洗浄力及び起泡性に優れる観点から、R1がフェニル基の化合物(いわゆる、芳香族系グリコールエーテル)が好ましく、モノエチレングリコールモノフェニルエーテルがより好ましい。
(B)成分は、1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
(C)成分は、炭素数10〜14のアルキル基を一つ又は二つ有する4級アンモニウム塩(c1)及び炭素数16〜18のアルキル基を一つ含有する4級アンモニウム塩(c2)である。(C)成分は、いわゆるモノ長鎖アルキル4級アンモニウム塩、又はジ長鎖アルキル4級アンモニウム塩である。
(c1)成分は、炭素数10〜14のアルキル基を一つ又は二つ有する4級アンモニウム塩である。
(c1)成分としては、例えば、塩化ドデシルトリメチルアンモニウム、塩化デシルトリメチルアンモニウム、塩化テトラデシルトリメチルアンモニウム、臭化ドデシルトリメチルアンモニウム、塩化ジデシルジメチルアンモニウム等が挙げられる。
(c1)成分としては、除菌力に優れる観点から、炭素数10〜14のアルキル基を一つ有する4級アンモニウム塩(いわゆるモノ長鎖アルキル4級アンモニウム塩)が好ましく、塩化ドデシルトリメチルアンモニウムがより好ましい。
(c1)成分は、1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
(c2)成分は、炭素数16〜18のアルキル基を一つ含有する4級アンモニウム塩である。
(c2)成分としては、例えば、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、臭化ヘキサデシルトリメチルアンモニウム等が挙げられる。
(c2)成分としては、除菌力及び起泡性に優れる観点から、塩化ステアリルトリメチルアンモニウムが好ましい。
(D)成分は、水である。(D)成分としては、特に限定されず、精製水を用いてもよく、イオン交換水を用いてもよく、水道水を用いてもよい。
(D)成分の含有量は、液体洗浄剤の総質量に対して、80〜95質量%が好ましく、88〜94質量%がより好ましい。(D)成分の含有量が上記下限値以上であると、液体洗浄剤の起泡性を高めやすい。(D)成分の含有量が上記上限値以下であると、液体洗浄剤の洗浄力を高めやすい。
本発明の液体洗浄剤は、必要に応じて、上記成分以外に、通常、トイレ用の液体洗浄剤に使用され得る成分を含有することができる。このような任意成分としては、例えば、殺菌剤(ただし、(C)成分を除く。)、防腐剤、抗カビ剤、界面活性剤(ただし、(A)成分及び(C)成分を除く。)、色素、酸化防止剤、増粘剤、紫外線吸収剤、可溶化剤(ただし、(B)成分を除く。)、香料、pH調整剤等が挙げられる。
なお、除菌力を高める観点から、液体洗浄剤は、アニオン界面活性剤を実質的に含有しないことが好ましい。「アニオン界面活性剤を実質的に含有しない」とは、アニオン界面活性剤の含有量が、液体洗浄剤の総質量に対して、0.2質量%以下であることをいう。
pH調整剤は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
液体洗浄剤は、従来公知の製造方法により製造される。例えば、溶媒である(D)成分に、上記(A)〜(C)成分を添加し、必要に応じて任意成分を加え、これを混合する方法等が挙げられる。
pHは、pH調整剤を適量添加することにより調整できる。
本明細書におけるpHは、測定対象を25℃とし、pHメーター(製品名:HM−30G、東亜ディーケーケー(株)製)により測定される値である。
液体洗浄剤の粘度は、(D)成分の含有量、増粘剤の添加等により調整できる。
本明細書における粘度は、測定対象を25℃とし、B型粘度計を用いて、ローター番号No.1、ローター回転数60rpmで、ローターの回転の開始から60秒後に測定される値である。
液体洗浄剤の使用方法としては、例えば、液体洗浄剤を吐出容器に収容し、この吐出容器から、適量の液体洗浄剤を便器に塗布し、一定時間経過後に、フラッシュ等ですすぐ、「濯ぎ洗い」をする使用方法が挙げられる。
また、他の使用方法としては、適量の液体洗浄剤を便器に塗布し、これを洗浄ブラシで擦る「擦り洗い」をする使用方法が挙げられる。
あるいは、便座やトイレの床に液体洗浄剤を塗布し、これを布や紙で拭き取る「拭き取り洗い」をする使用方法が挙げられる。
本発明のトイレ用液体洗浄剤製品は、本発明のトイレ用液体洗浄剤組成物を吐出容器に収容してなる。
本発明のトイレ用液体洗浄剤製品に用いられる吐出容器としては、内溶液(液体洗浄剤)を吐出し得るものであればよく、高圧ガスで吐出するエアゾール型吐出容器、ノンエアゾール型吐出容器等が挙げられる。これらの中でも、使用性や環境への影響の点から、ノンエアゾール型吐出容器が好ましい。
ノンエアゾール型吐出容器としては、例えば、スプレー容器、スクイズ容器、ポンプ式容器等の吐出容器が挙げられる。これらの中でも、使用性の点で、スプレー容器が好ましい。スプレー容器としては、例えば、トリガースプレー容器、ディスペンサースプレー容器等が挙げられる。中でも、スプレー容器としては、起泡性を高めやすい観点からトリガースプレー容器が好ましい。
トリガースプレー容器としては、直圧式タイプと蓄圧式タイプとが挙げられる。トリガースプレー容器としては、起泡性をより高めやすい観点から蓄圧式タイプが好ましい。
ここで、蓄圧式タイプのトリガースプレー容器とは、トリガーを操作しても、シリンダー内の液圧が所定の圧力に達するまではノズル部からの液状物の噴射は生じず、シリンダー内の液圧が所定の圧力以上に高められたときに、液状物が噴射されるように構成された容器をいう。これらの容器は、手動式のものでもよいし、電動式のものでもよい。
ディスペンサースプレー容器の例としては、例えば、特開平9−256272号公報等に記載のものが挙げられる。
蓄圧式のトリガースプレー容器としては、例えば、特開2013−154276号公報等に記載のものが挙げられる。
内溶液を泡状に吐出させる方式としては、内溶液を空気と混合することにより泡状にして吐出させる方式(フォーマー方式)が挙げられる。
フォーマー方式の吐出容器は、通常、液体洗浄剤を収容する容器本体と、容器本体の開口に取り付けられ、容器本体内に収容された液体洗浄剤を泡状にして外部に放出する噴射ノズルとを備えている。
噴射ノズルが容器本体内の液体洗浄剤を泡状にする機構としては、噴射ノズルの先端に組み込まれた造泡筒に、容器本体から液体を導入し、該液体を造泡筒の壁部で衝突させて乱流を発生させ、空気との混合を促進するもの、噴射ノズルの前面に障壁やメッシュを配置して泡状にするもの等が挙げられる。泡を生成するための空気は容器外部から導入される。これらの機構の詳細な構造については、従来公知のものが適用でき、特に限定されない。
フォーマー方式の吐出容器としては、例えば、特開2005−187601号公報等に記載のものが挙げられる。
各実施例及び比較例で使用した原料、測定・評価方法は、以下の通りである。
<(A)成分>
A−1:ラウリン酸アミドプロピルベタイン、ライオン(株)製「エナジコール(登録商標)L−30B」。
A−2:ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、三洋化成工業(株)製「レボン(登録商標)LD−36」。
A−3:ステアリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、花王(株)製「アンヒトール(登録商標)86B」。
A−4:12−16アルキルポリグルコシド(APG)、Cognis社製「PLANTACARE 1200up」。
A−5:AX、n−ドデシルジメチルアミンオキシド、ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ(株)製「カデナックス(登録商標)DM12D−W」。
B−1:エチレングリコールモノフェニルエーテル(フェノキシエタノール)、日本乳化剤(株)製「フェニルグリコール」。
B−2:ジエチレングリコールモノフェニルエーテル、日本乳化剤(株)製「フェニルグリコール(2モル)」。
B−3:ヘキサエチレングリコールモノフェニルエーテル、日本乳化剤(株)製「フェニルグリコール(5.5モル)」。
B−4:エチレングリコール、三菱ケミカル(株)製「エチレングリコールB」。
B−5:ジエチレングリコールモノブチルエーテル、日本乳化剤(株)製「ブチルジグリコール」。
((c1)成分)
C1−1:塩化ドデシルトリメチルアンモニウム、ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ(株)製「リポカード(登録商標)12−37W」。
C1−2:塩化ジデシルジメチルアンモニウム、ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ(株)製「リポカード(登録商標)210−80E」。
((c2)成分)
C2−1:塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ(株)製「リポカード(登録商標)T−833」。
<(C’)成分:(C)成分の比較品>
C’−1:塩化ベンザルコニウム(アルキル基の炭素数7のアルキルジメチルベンジルアンモニウムクロリド)、甘糟化学産業(株)製「塩化ベンザルコニウム液」。
D−1:水(イオン交換水)。
PVA:ポリビニルアルコール(PVA)、(株)クラレ製「PVA−217」。
キサンタンガム:キサンタンガム、三昌(株)製「KELZAN」。
エタノール:エタノール、日本アルコール販売(株)製「合成95」。
香料:特開2003−183697号公報記載の香料組成物A。
pH調整剤:硫酸、関東化学(株)製「硫酸」、水酸化カリウム、AGC(株)製「液体苛性カリ」、水酸化ナトリウム、AGC(株)製「液体苛性ナト」。
≪液体洗浄剤の製造≫
各例の液体洗浄剤500gを下記の手順で調製した。
表1〜5の配合に従い、(A)〜(C)成分と任意成分とを(D)成分に混合し、必要に応じ、pH調整剤(硫酸、水酸化カリウム、又は水酸化ナトリウム)を新たに加えて、pH7.0として、500gになるまで(D)成分を加えて、各例の液体洗浄剤を得た。
表中、「組成」の単位は、「質量%」であり、純分換算量を示す。表中、「−」は、その成分が含まれていないことを示す。表中、(D)成分の配合量「バランス」は、液体洗浄剤の総質量を100質量%(500g)にするのに要した量を示す。表中、pH調整剤の配合量「適量」は、液体洗浄剤のpHを7.0に調整するのに要した量を示す。
各例の液体洗浄剤を25℃に調整し、B型粘度計(TOKIMEC社製)を用いて、ローター番号No.1、ローター回転数60rpmで、ローターの回転の開始から60秒後の値を粘度として測定した。測定した粘度を下記評価基準に基づいて評価した。「A」、「B」及び「C」を合格とした。結果を表1〜5に示す。
《評価基準》
A:粘度が10mPa・s以下。
B:粘度が10mPa・s超30mPa・s以下。
C:粘度が30mPa・s超50mPa・s以下。
D:粘度が50mPa・s超100mPa・s以下。
E:粘度が100mPa・s超。
各例の液体洗浄剤について、除菌力を以下のように評価した。
(1)対照試料の調製
ポリオキシエチレンソルビタンモノオレアート(商品名「Tween80」、東京化成工業(株)製)の、0.05質量%水溶液を高圧蒸気滅菌したものを対照試料として用いた。
(2)試験用菌液の調製
黄色ブドウ球菌、大腸菌をTSA(Triptic Soy Agar)培地(Difco製)に接種し、37℃、18〜20時間、前々培養した。次いで、この菌をTSA培地に接種して、37℃、18〜20時間、前培養した後、滅菌した1/2NB(Nutrient Broth)培地(Difco製)を用い、106CFU/mLになるように調製した。
(3)不活性化剤の調製
ポリペプトン、レシチン、ポリソルベートの混合物(LP希釈液ダイゴ(商品名)、日本製薬(株)製)30gを精製水(関東化学(株)製)1Lに加温溶解し、高圧蒸気滅菌したものを用いた。
(4)試験管の滅菌
180℃、1時間にて乾熱滅菌を行った。
(5)除菌力測定
滅菌した試験管に、50℃の環境で1ヶ月間保存した試験用菌液の1mLを添加し、続いて評価試料(各例で得た液体洗浄剤)又は対照試料を9mL加え、撹拌後静置した。10分静置後、撹拌してその中から1mL採取し、不活性化剤が9mL入った滅菌試験管に添加して撹拌したものを試験液(i)とした。
混釈培養法にて、試験液(i)をTSA培地に塗布し、37℃にて40時間培養後、菌数を求めた。対照試料のLog菌数値から評価試料のLog菌数値を差し引いたLog菌数値を、除菌活性値とし、下記の評価基準に基づいて除菌力を評価した。「I」、「II」及び「III」を合格とした。結果を表1〜5に示す。
《評価基準》
I:除菌活性値が2.5以上。
II:除菌活性値が2.0以上2.5未満。
III:除菌活性値が1.5以上2.0未満。
IV:除菌活性値が1.5未満。
各例の液体洗浄剤を吐出容器((株)吉野工業所製「TA−FA」、泡状トリガースプレー容器蓄圧式タイプ、1ストローク(約0.5g/ストローク))に収容した。この吐出容器を用いて200mLトールビーカーに液体洗浄剤を5ストローク吐出し、泡の高さを定規で測定し、下記評価基準に基づいて起泡性を評価した。「I」、「II」及び「III」を合格とした。結果を表1〜5に示す。
《評価基準》
I:泡の高さが4.0cm以上。
II:泡の高さが3.5cm以上4.0cm未満。
III:泡の高さが3.0cm以上3.5cm未満。
IV:泡の高さが3.0cm未満。
25mm×100mmの陶器板上に、成人男性5名の尿100μLを乗せ、室温(25℃)で24時間放置し、乾燥させた。乾燥後、50mLバイアル瓶内で、上記陶器板を各例の液体洗浄剤20mLに30秒間浸漬して取り出した。取り出した陶器板を水で2回洗った後、汚れの残り具合を下記評価基準に基づいて、専門パネラー5名が目視で評価した。専門パネラーの評価結果の平均値を求め、3〜5点を合格とした。結果を表1〜5に示す。
《評価基準》
5点:完全に汚れが落ちている。
4点:ほとんど汚れが落ちている。
3点:半分程度汚れが落ちている。
2点:やや汚れが落ちている。
1点:全く汚れが落ちていない。
これに対し、表5に示すように、(A)成分の含有量が本発明の範囲外である比較例1〜2は、起泡性の評価が「IV」だった。
(B)成分の含有量が本発明の範囲外である比較例3は、洗浄力の評価が2点だった。(B)成分の含有量が本発明の範囲外である比較例4は、起泡性の評価が「IV」だった。
c1/c2比が本発明の範囲外である比較例5は、除菌力の評価が「IV」で、洗浄力の評価が2点だった。c1/c2比が本発明の範囲外である比較例6は、起泡性の評価が「IV」で、洗浄力の評価が2点だった。c1/c2比が本発明の範囲外である比較例7は、洗浄力の評価が2点だった。c1/c2比が本発明の範囲外である比較例8は、起泡性の評価が「IV」だった。
粘度が本発明の範囲外である比較例9は、粘度の評価が「D」で、起泡性の評価が「IV」だった。粘度が本発明の範囲外である比較例10は、粘度の評価が「E」で、起泡性の評価が「IV」だった。
(C)成分を比較品とした比較例11は、洗浄力の評価が2点だった。
Claims (4)
- (A)成分:両性界面活性剤、ノニオン界面活性剤、及び半極性界面活性剤から選択される1種以上の界面活性剤と、
(B)成分:下記式(b1)で表される化合物と、
(C)成分:炭素数10〜14のアルキル基を一つ又は二つ有する4級アンモニウム塩(c1)及び炭素数16〜18のアルキル基を一つ有する4級アンモニウム塩(c2)と、
(D)成分:水と、
を、含有し、
前記(A)成分の含有量が、総質量に対して0.5〜5質量%であり、
前記(B)成分の含有量が、総質量に対して0.2〜5質量%であり、
前記(c1)成分の含有量が、総質量に対して、0.05〜0.8質量%であり、
前記(c1)成分/前記(c2)成分で表される質量比が、2〜15であり、
25℃における粘度が50mPa・s以下である、トイレ用液体洗浄剤組成物。
R1−O−(R2O)m−R3 ・・・(b1)
[式(b1)中、R1及びR3は、それぞれ独立に、水素原子又は炭素数1〜7の炭化水素基であり、R2は、炭素数2又は3のアルキレン基であり、mは、(R2O)の平均繰り返し数を表す1〜6の数である。] - 前記(A)成分/前記(B)成分で表される質量比が、0.45〜5である、請求項1に記載のトイレ用液体洗浄剤組成物。
- アニオン界面活性剤を実質的に含有しない、請求項1又は2に記載のトイレ用液体洗浄剤組成物。
- 請求項1〜3のいずれか一項に記載のトイレ用液体洗浄剤組成物を吐出容器に収容した、トイレ用液体洗浄剤製品。
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