JP2020105074A - 二相サンケア組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】良好なUV防御特性及びミスト形成品質を有する二相サンケア組成物を提供すること。【解決手段】本発明は、水性相と油性相とを含む二相組成物であって、(a)少なくとも1種の固体有機UV-B遮蔽剤と、(b)少なくとも1種の液体有機UV-B遮蔽剤と、(c)少なくとも1種の粉末と、(d)水とを含む組成物に関する。該組成物は、サンケア組成物として有用でありうる。【選択図】なし

Description

本発明は、皮膚等のケラチン物質のためのサンケア組成物、詳細には、皮膚等のケラチン物質のための二相形態の化粧用サンケア組成物に関する。
サンケア製品の場合、主要な機能に、良好なUV防御効果及び良好な使用性能が含まれる。加えて、消費者の好みを満たすために、サンケア製品がクリアな外観を示していることが好ましい。
水性相と油性相とを含む二相組成物は、粘度が低いため、使用性能に関して利点を有する。加えてそれらは、それらがエマルション組成物のように白色がかった外観を示していないため、それらの外観に関して別の利点を有する。
今日まで、二相形態を有するサンケア組成物に関するいくつかの先行技術文献が存在する。例えば、特開2015-199689は、使用時に均質に混合されやすく、ミスト状態で噴霧することができ、2つの相に分離していて、(A)油溶性紫外線吸収剤と、(B)水溶性ポリマー増粘剤と、(C)非イオン性界面活性剤とを含有する組成物を開示している。加えて、特開2002-193742は、粉末が、上相と下相との間の界面中に浮いている二重の層の液体化粧料を開示している。
しかしながら、良好なUV防御特性及びミスト形成品質を有する、二相形態のサンケア組成物への必要性が依然としてある。
特開2015-199689 特開2002-193742 米国特許第5538793号 EP669323 米国特許第2463264号
Walter Noll、「Chemistry and Technology of Silicones」(1968)、Academic Press
本発明の目的は、良好なUV防御特性及びミスト形成品質を有する二相サンケア組成物を提供することである。
上記の目的は、水性相と油性相とを含む二相組成物であって、
(a)少なくとも1種の固体有機UV-B遮蔽剤と、
(b)少なくとも1種の液体有機UV-B遮蔽剤と、
(c)少なくとも1種の粉末と、
(d)水と
を含む、組成物によって達成することができる。
(a)固体有機UV-B遮蔽剤は、エチルヘキシルトリアゾン、ジエチルヘキシルブタミドトリアゾン、2,4,6-トリス(ジネオペンチル4'-アミノベンザルマロネート)-s-トリアジン、2,4,6-トリス(ジイソブチル4'-アミノベンザルマロネート)-s-トリアジン、2,4-ビス(ジネオペンチル4'-アミノベンザルマロネート)-6-(n-ブチル4'-アミノベンゾエート)-s-トリアジン、2,4-ビス(n-ブチル4'-アミノベンゾエート)-6-(アミノプロピルトリシロキサン)-s-トリアジン、ビス-エチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン、及びこれらの混合物から選択されるトリアジン化合物を含むことができる。
(b)液体有機UV-B遮蔽剤は、サリチル酸化合物、β,β-ジフェニルアクリレート化合物、及びこれらの混合物から選択することができる。
組成物は、トリアジン化合物から選択される(a)固体有機UV-B遮蔽剤、並びにサリチル酸化合物、β,β-ジフェニルアクリレート化合物、及びこれらの混合物から選択される(b)液体有機UV-B遮蔽剤を含むことができる。
(c)粉末は、マイカ、シリカ、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、トリメチルシロキシケイ酸又はシリル化シリカ、カオリン、ベントン、炭酸カルシウム、炭酸水素マグネシウム、ヒドロキシアパタイト、窒化ホウ素、フルオロフロゴパイト、セリサイト、焼成タルク、焼成マイカ、焼成セリサイト、合成マイカ、パーライト、ラウロイルリジン、金属セッケン、オキシ塩化ビスマス、硫酸バリウム、炭酸マグネシウム、及びこれらの混合物から選択される無機粉末を含むことができる。
(c)粉末は、アクリルポリマー粉末、シリコーン粉末、ワックス粉末、ポリアミド粉末、ウレタンポリマー粉末、テトラフルオロエチレンポリマー粉末、ポリアクリロニトリル粉末、ポリ-β-アラニン粉末、ポリエチレン粉末、ポリテトラフルオロエチレン粉末、ラウロイルリジン、デンプン、セルロース粉末、テトラフルオロエチレンポリマー粉末、及びこれらの混合物から選択される有機粉末を含むことができる。
(a)固体有機UV遮蔽剤の量は、組成物の総質量に対して、0.01〜15質量%、好ましくは0.05〜10質量%、より好ましくは0.1〜5質量%の範囲であってよい。
(b)液体有機UV遮蔽剤の量は、組成物の総質量に対して、0.1〜30質量%、好ましくは1〜20質量%、より好ましくは3〜15質量%の範囲であってよい。
(c)粉末の量は、組成物の総質量に対して、0.001〜10質量%、好ましくは0.01〜5質量%、より好ましくは0.1〜3質量%、更により好ましくは0.2〜2質量%の範囲であってよい。
本発明による組成物は、少なくとも1種の有機UV-A遮蔽剤を含むことができる。
本発明による組成物は、カチオン性、アニオン性、非イオン性、両性又は両性イオン界面活性剤又は乳化剤を、組成物の総量に対して、3質量%以下、好ましくは2質量%以下、より好ましくは1質量%以下の量で含んでもよく、又はいかなる種類の界面活性剤又は乳化剤も含まなくてもよい。
本発明による組成物は、組成物の総量に対して、3質量%以下、好ましくは2質量%以下、より好ましくは1質量%以下の量の無機UV遮蔽剤を含んでもよく、又はいかなる種類の無機UV遮蔽剤も含まなくてもよい。
組成物は、静止状態で、水性相と油性相との2つの層を有する二相組成物であることができる。
本発明はまた、ケラチン物質、好ましくは皮膚を、UV照射から防御するための美容方法であって、本発明による組成物をケラチン物質へ適用する工程を含む、美容方法にも関する。
本発明はまた、容器、及び噴霧ノズルを備えた製品であって、容器が本発明による組成物を含む、製品にも関する。
鋭意検討の結果、発明者らは、少なくとも1種の固体有機UV-B遮蔽剤と、少なくとも1種の液体有機UV-B遮蔽剤と、少なくとも1種の粉末とを含む、水性相と油性相との二相組成物が、良好なUV防御特性及びミスト形成品質を提供することができることを発見した。
そのため、本発明による組成物は、水性相と油性相とを含む二相組成物であって、
(a)少なくとも1種の固体有機UV-B遮蔽剤と、
(b)少なくとも1種の液体有機UV-B遮蔽剤と、
(c)少なくとも1種の粉末と、
(d)水と
を含む、組成物である。
以下で、本発明による組成物を、より詳細に説明する。
[組成物]
本発明による組成物は、局所用の化粧用組成物としての使用が意図されうる。そのため、本発明による組成物は、ケラチン物質への適用が意図されうる。本明細書におけるケラチン物質は、ケラチンを主要構成要素として含有する材料を意味し、その例としては、皮膚、頭皮、爪、唇、毛髪等が挙げられる。詳細には、本発明による組成物は、皮膚をUV線から防御するための皮膚のサンケア化粧用組成物であってよい。
本発明による組成物は、水性相と油性相とを含む、又は油性相と油中水型エマルション相、好ましくは油中水型ピッケリングエマルション相とを含む、二相形態を有する。
本発明による二相組成物は、静止状態で視覚的に及び/又は巨視的に分離している、水性相と油性相と、又は油性相とエマルション相との2つの相を含む又はそれらからなる組成物を意味する。
用語「水性相」は、本明細書では、親水性の、水に溶解性の、又は水に分散性の物質を含む又はそれらからなる、室温で液体である相を意味する。
用語「油性相」は、本明細書では、親油性の、油に溶解性の、又は油に分散性の物質を含む又はそれらからなる、室温で液体である相を意味する。
用語「油中水型エマルション相」は、本明細書では、油性相中に分散した水性相を含む、室温で液体である相を意味する。
本発明による二相組成物は、静止状態で視覚的に2つの異なる層を有し、各層は、連続水性相と連続油性相とからなり、又はそれぞれ連続油性相と油中水型エマルション相とからなる。
本発明の油性相は、好ましくは、室温(25℃)にて、1000mPa・s未満、好ましくは300mPa・s未満、より好ましくは100mPa・s未満の粘度を有する。油性相の粘度の下限は限定されないが、一般に、油性相は、室温にて5mPa・s超の粘度を有する。
本発明の水性相の粘度は、特に限定されない。好ましくは、水性相の粘度は、室温にて、15〜40mPa・s、より好ましくは17〜30mPa・sの範囲とすることができる。
粘度の測定では、VISCOMAN(商標)(GILSON Technology社)を使用することができる。バルク粘度(mPas、PaS)は、小型ピペット(10μL)中で必要とされる吸収力から自動的に算出される。
本発明による組成物は、各相を均質に混合した後の使用、例えば単にそれを振とうした後の使用が意図される。混合した後の本発明の均質な組成物は、比較的低い粘度、特にエマルション組成物よりも低い粘度を有しているため、本発明は、それが、エアロゾル装置を使用せずにミスト状態で噴霧しやすくてケラチン物質上に広げやすい点において利点を有する。したがって、本発明による組成物は、非エアロゾル装置中に、ミストポンプ、噴霧ボトル又はポンプボトル等のミスト発生手段を備えた容器中に含有されてよい。
本発明の水性相のpHは、特に限定されない。水性相のpHは、3.0〜9.0、好ましくは4.0〜8.0の範囲であってよい。本発明の水性相のpHは、化粧料分野において通常使用される酸性化剤又は塩基性化剤を使用して、所望の値へと調整することができる。
本発明の発明者らは、驚くことに、本発明による混合組成物、詳細にはミストとして適用される混合組成物が、均質で微細な被膜を、皮膚等のケラチン物質上に形成できることを見出した。したがって、該組成物は、改良されたUV防御効果をもたらすことができる。加えて、本発明による組成物がミスト状の状態で提供されうるため、それは、必要な場合、サンケア製品が適用された後でさえ、消費者がリタッチ使用しやすいことを可能にする。更に、本発明のミスト状態の製品は、メイクアップ上に適用しやすい。更に、本発明のミスト状態の製品は、消費者に、エアロゾル噴霧タイプの製品とは完全に異なる快適なテクスチャを提供することができる。
加えて、本発明による組成物は、結晶形態の点で良好な安定性を有する。本発明による組成物は、保存後であってさえ、組成物中の結晶の形成を制御することができる。
本発明による組成物中の水性相の量は、組成物の総質量に対して、20〜80質量%、好ましくは30〜70質量%、より好ましくは40〜60質量%の範囲であってよい。
本発明による組成物中の油性相の量は、組成物の総質量に対して、20〜80質量%、好ましくは30〜70質量%、より好ましくは40〜60質量%の範囲であってよい。
本発明による組成物は、(a)少なくとも1種の固体有機UV遮蔽剤と、(b)少なくとも1種の液体有機UV遮蔽剤と、(c)少なくとも1種の粉末と、(d)水とを含む。これらの成分を、以下に、より詳細に説明する。
(固体有機UV-B遮蔽剤)
本発明による組成物は、(a)少なくとも1種の固体有機UV遮蔽剤を含む。2種以上の固体有機UV遮蔽剤を組み合わせて使用してもよい。そのため、単一の種類の固体UV遮蔽剤、又は異なる種類の固体UV遮蔽剤の組合せを使用することができる。
用語「UV」は、本明細書では、紫外線照射を意味し、UV-B領域(波長260〜320nm)及びUV-A領域(波長320〜400nm)を含む。したがって、UV-B遮蔽剤は、UV-B領域の波長において、紫外線照射の遮蔽効果を有する任意の材料を意味する。
用語「固体」は、物質が1気圧下25℃にて固体であることを意味する。
(a)固体有機UV-B遮蔽剤は、親水性及び/又は親油性であってもよく、親油性であることが好ましい。
用語「親水性」は、本明細書では、物質が、室温(25℃)及び大気圧(105Pa)にて、水の総質量に対して、少なくとも1質量%の濃度で水に溶解性であることを意味する。
用語「親油性」は、本明細書では、物質が、室温(25℃)及び大気圧(105Pa)にて、油の総質量に対して、少なくとも1質量%の濃度で油に溶解性であることを意味する。
本発明において使用される固体有機UV-B遮蔽剤としては、トリアジン化合物、パラ-アミノ安息香酸化合物、ベンジリデンカンファー化合物、フェニルベンズイミダゾール化合物、イミダゾリン化合物、及びジベンゾイルメタン化合物、及びメロシアニン化合物が挙げられるがこれらに限定されない。
トリアジン化合物として、BASF社により名称「UVINUL T-150」で市販されているエチルヘキシルトリアゾン、SIGMA 2V社により名称「UVASORB HEB」で市販されているジエチルヘキシルブタミドトリアゾン、2,4,6-トリス(ジネオペンチル4'-アミノベンザルマロネート)-s-トリアジン、2,4,6-トリス(ジイソブチル4'-アミノベンザルマロネート)-s-トリアジン、2,4-ビス(ジネオペンチル4'-アミノベンザルマロネート)-6-(n-ブチル4'-アミノベンゾエート)-s-トリアジン、2,4-ビス(n-ブチル4'-アミノベンゾエート)-6-(アミノプロピルトリシロキサン)-s-トリアジン、及びCiba Geigy社により商標「TINOSORB S」で市販されているビス-エチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジンを挙げることができる。
パラ-アミノ安息香酸誘導体として、パラ-アミノベンゾエート(PABA)、例えば、エチルPABA(パラ-アミノベンゾエート)、エチルジヒドロキシプロピルPABA、及びISP社から名称「ESCALOL 5972」で市販されているエチルヘキシルジメチルPABA、BASF社により名称「Uvinul P25」で販売されているもの等のグリセリルPABA及びPEG-25 PABA並びにその塩を挙げることができる。
ベンジリデンカンファー化合物として、CHIMEX社から名称「MEXORYL SD」で市販されている3-ベンジリデンカンファー、MERCK社により名称「EUSOLEX 6300」で市販されているメチルベンジリデンカンファー、CHIMEX社により名称「MEXORYL SW」で市販されているポリアクリルアミドメチルベンジリデンカンファー、及びChimex社により名称「Mexoryl SX」で市販されているテレフタリリデンジカンファースルホン酸を挙げることができる。
フェニルベンズイミダゾール化合物として、Merck社により名称「Eusolex 232」で市販されているフェニルベンズイミダゾールスルホン酸、及びHaarmann and Reimer社により名称「Neo Heliopan AP」で市販されているフェニルジベンズイミダゾールテトラスルホン酸二ナトリウムを挙げることができる。
イミダゾリン化合物として、ジメトキシベンジリデンジオキソイミダゾリンプロピオン酸エチルヘキシルを挙げることができる。
ジベンゾイルメタン化合物として、特にHoffmann-La Roche社により商標「Parsol 1789」で市販されているブチルメトキシジベンゾイルメタン、及びイソプロピルジベンゾイルメタンを挙げることができる。
(a)固体有機UV-B遮蔽剤が、トリアジン化合物、例えばエチルヘキシルトリアゾン、ジエチルヘキシルブタミドトリアゾン、2,4,6-トリス(ジネオペンチル4'-アミノベンザルマロネート)-s-トリアジン、2,4,6-トリス(ジイソブチル4'-アミノベンザルマロネート)-s-トリアジン、2,4-ビス(ジネオペンチル4'-アミノベンザルマロネート)-6-(n-ブチル4'-アミノベンゾエート)-s-トリアジン、2,4-ビス(n-ブチル4'-アミノベンゾエート)-6-(アミノプロピルトリシロキサン)-s-トリアジン、及びビス-エチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジンから選択されることが好ましい。
使用されてよい化合物の塩は、具体的には、アルカリ金属、例えばナトリウム又はカリウムの塩;アルカリ土類金属、例えばカルシウム、マグネシウム又はストロンチウムの塩;金属、例えば亜鉛、アルミニウム、マンガン又は銅の塩;式NH4+のアンモニウムの塩;第四級アンモニウムの塩;有機アミンの塩、例としてはメチルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、トリエチルアミン、エチルアミン、2-ヒドロキシエチルアミン、ビス(2-ヒドロキシエチル)アミン又はトリス(2-ヒドロキシエチル)アミンの塩;リジン又はアルギニンの塩から選ばれる。
本発明による組成物中の(a)固体有機UV遮蔽剤の量は、組成物の総質量に対して、0.01質量%以上、好ましくは0.05質量%以上、より好ましくは0.1質量%以上であってよい。
本発明による組成物中の(a)固体有機UV遮蔽剤の量は、組成物の総質量に対して、15質量%以下、好ましくは10質量%以下、より好ましくは5質量%以下であってよい。
特定すると、本発明による組成物中の(a)固体有機UV遮蔽剤の量は、組成物の総質量に対して、0.01〜15質量%、好ましくは0.05〜10質量%、より好ましくは0.1〜5質量%の範囲であってよい。
(液体有機UV-B遮蔽剤)
本発明による組成物は、(b)少なくとも1種の液体有機UV-B遮蔽剤を含む。2種以上の液体有機UV-B遮蔽剤を組み合わせて使用してもよい。そのため、単一の種類の液体有機UV-B遮蔽剤、又は異なる種類の液体有機UV-B遮蔽剤の組合せを使用することができる。
用語「液体」は、物質が、1気圧下25℃にて液体であることを意味する。
(b)液体有機UV-B遮蔽剤は、親水性及び/又は親油性であってもよく、親油性であることが好ましい。
本発明において使用される液体有機UV-B遮蔽剤としては、サリチル酸化合物、ケイ皮酸化合物、β,β-ジフェニルアクリレート化合物、フェニルベンズイミダゾール化合物、ベンザルマロネート化合物及びメロシアニン化合物が挙げられるがこれらに限定されない。
サリチル酸化合物として、Rona/EM industries社により名称「Eusolex HMS」で市販されているホモサレート、及びSymrise社により名称「NEO HELIOPAN OS」で市販されているサリチル酸エチルヘキシルを挙げることができる。
ケイ皮酸化合物として、DSM NUTRITIONAL PRODUCTS社により名称「PARSOL CX」で市販されているメトキシケイ皮酸エチルヘキシル、エトキシケイ皮酸イソプロピル、Symrise社により名称「NEO HELIOPAN E 1000」で市販されているメトキシケイ皮酸イソアミル、メチルケイ皮酸ジイソプロピル、シノキセート及びグリセリルエチルヘキサノエートジメトキシシンナメート、並びにDEAメトキシケイ皮酸及びその塩を挙げることができる。
β,β-ジフェニルアクリレート化合物として、BASF社により名称「UVINUL N539」で市販されているオクトクリレン、及びBASF社により名称「UVINUL N35」で市販されているエトクリレンを挙げることができる。
ベンザルマロネート化合物として、ベンザルマロネート部分を含有するポリオルガノシロキサン、例えばDSM NUTRITIONAL PRODUCTS社により名称「Parsol SLX」で市販されているポリシリコーン-15、及びジ-ネオペンチル4'-メトキシベンザルマロネートを挙げることができる。
(b)液体有機UV-B遮蔽剤が、サリチル酸化合物、例えばホモサレート及びサリチル酸エチルヘキシル、並びにβ,β-ジフェニルアクリレート化合物、例えばオクトクリレン及びエトクリレンから選択されること、好ましくはサリチル酸化合物から選択されることが、好ましい。
本発明の好ましい一実施形態では、異なる種類の液体有機UV-B遮蔽剤の組合せが使用される。詳細には、少なくとも1種のサリチル酸化合物、例えばホモサレート及びサリチル酸エチルヘキシル、及び少なくとも1種のβ,β-ジフェニルアクリレート化合物、例えばオクトクリレン及びエトクリレンの組合せを、(b)液体有機UV-B遮蔽剤として使用することができる。
本発明の別の好ましい実施形態では、(b)液体有機UV-B遮蔽剤は、異なる種類のサリチル酸化合物、例えばホモサレートとサリチル酸エチルヘキシルとの組合せを含む。
使用されてよい化合物の塩は、具体的には、アルカリ金属、例えばナトリウム又はカリウムの塩;アルカリ土類金属、例えばカルシウム、マグネシウム又はストロンチウムの塩;金属、例えば亜鉛、アルミニウム、マンガン又は銅の塩;式NH4+のアンモニウムの塩;第四級アンモニウムの塩;有機アミンの塩、例としてはメチルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、トリエチルアミン、エチルアミン、2-ヒドロキシエチルアミン、ビス(2-ヒドロキシエチル)アミン又はトリス(2-ヒドロキシエチル)アミンの塩;リジン又はアルギニンの塩から選ばれる。
(a)固体有機UV遮蔽剤と(b)液体有機UV遮蔽剤との組合せに関して、本発明による組成物は、トリアジン化合物から選択される(a)固体有機UV-B遮蔽剤と、サリチル酸化合物、β,β-ジフェニルアクリレート化合物、及びこれらの混合物から選択される(b)液体有機UV-B遮蔽剤とを、好ましくは含む。より好ましくは、組成物は、(a)固体有機UV-B遮蔽剤として少なくとも1種のトリアジン化合物、(b)液体有機UV-B遮蔽剤として少なくとも1種のサリチル酸化合物、及び(b)液体有機UV-B遮蔽剤として少なくとも1種のβ,β-ジフェニルアクリレート化合物を含む。この事例では、異なる種類のサリチル酸化合物、例えばホモサレートとサリチル酸エチルヘキシルとの組合せが含まれることがとりわけ好ましい。
本発明による組成物中の(b)液体有機UV遮蔽剤の量は、組成物の総質量に対して、0.1質量%以上、好ましくは1質量%以上、より好ましくは3質量%以上であってよい。
本発明による組成物中の(b)液体有機UV遮蔽剤の量は、組成物の総質量に対して、30質量%以下、好ましくは20質量%以下、より好ましくは15質量%以下であってよい。
特定すると、本発明による組成物中の(b)液体有機UV遮蔽剤の量は、組成物の総質量に対して、0.1〜30質量%、好ましくは1〜20質量%、より好ましくは3〜15質量%の範囲であってよい。
(粉末)
本発明による組成物は、(c)少なくとも1種の粉末を含む。2種以上の種類の粉末が組み合わせて使用されてもよい。そのため、単一の種類の粉末、又は異なる種類の粉末の組合せを使用することができる。
用語「粉末」は、組成物が製造される温度にかかわりなく、組成物の媒体に不溶性である、無色又は白色の、鉱物又は合成の、任意の形状の粒子を意味すると理解されるべきである。
(c)粉末は、結晶形(例えば、層状、立方晶、六方晶、斜方晶等)にかかわりなく、任意の形状のものであってよく、小板形状、球状又は長楕円形であってよい。
(c)粉末は、無機粉末であっても有機粉末であってもよく、表面被覆されていてもされていなくてもよい。
(c)粉末の平均粒径は限定されないが、一般に、50μm以下、好ましくは20μm以下、より好ましくは10μm以下である。(c)粉末の平均粒径は、0.2μm以上、好ましくは0.5μm以上、より好ましくは1μm以上である。本明細書で使用される場合、用語「平均粒径」は、集団の半数に対して統計的粒径分布によって与えられる数平均粒子径を表し、D50と称される。例えば、数平均粒子径は、レーザ回折粒径分布アナライザ、例えばMalvern Corp社によるMastersizer 2000で測定することができる。
本発明の(c)粉末が、いわゆる「無機UV遮蔽剤」とは異なることを挙げることが重要でありうる。(c)粉末は、活性な、実質的なUV遮蔽効果を有しておらず、その一方で、それは、本発明による組成物によって均質で微細な被膜を皮膚等のケラチン物質上に形成するのに寄与することができる。したがって、本発明の(c)粉末は、無機UV遮蔽剤ではない。
無機粉末として、タルク、マイカ、シリカ、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、トリメチルシロキシケイ酸又はシリル化シリカ、カオリン、ベントン、炭酸カルシウム、炭酸水素マグネシウム、ヒドロキシアパタイト、窒化ホウ素、フルオロフロゴパイト、セリサイト、焼成タルク、焼成マイカ、焼成セリサイト、合成マイカ、パーライト、ラウロイルリジン、金属セッケン、オキシ塩化ビスマス、硫酸バリウム、炭酸マグネシウム、及びこれらの混合物を挙げることができ、これらは、任意選択で親水性処理されている又は疎水性処理されている。
有機粉末として、アクリルポリマー粉末、シリコーン粉末、ワックス粉末、ポリアミド粉末、ウレタンポリマー粉末、テトラフルオロエチレンポリマー粉末、ポリアクリロニトリル粉末、ポリ-β-アラニン粉末、ポリエチレン粉末、ポリテトラフルオロエチレン粉末、ラウロイルリジン、デンプン、セルロース粉末、テトラフルオロエチレンポリマー粉末、及びこれらの混合物を挙げることができる。
アクリルポリマー粉末として、ポリメチルメタクリレート粉末、ポリメチルメタクリレート/エチレングリコールジメタクリレート粉末、ポリアリルメタクリレート/エチレングリコールジメタクリレート粉末、ラウリルメタクリレート/エチレングリコールジメタクリレート粉末、アクリレート/エチルヘキシルアクリレート粉末、及びアクリロニトリル(コ)ポリマーの発泡中空粒子、例えばアクリロニトリル/メタクリルレート/塩化ビニリデンコポリマーを挙げることができる。
アクリルポリマー粉末の例として、以下を挙げることができる:
- 架橋されたポリメチルメタクリレートの粉末、例としてはLC Wackherr社により販売されている「Covabead LH85」、又は架橋されていないポリメチルメタクリレートの粉末、例えば日本純薬株式会社により販売されているSJ Touch 1、
- Seppic社により名称Sepipress Mで販売されているメチルメタクリレート/ブチルアクリレートコポリマーの粉末、
- Kobo Products Inc.社により名称EMAAで販売されているメチルアクリレート/エチレンコポリマーの粉末、
- メチルメタクリレート/エチレングリコールジメタクリレート架橋コポリマーの粉末であり、Ganz Chemical社により名称Ganzpearl GMP 0820で、積水化成品工業株式会社により名称Techpolymer MBP-8で販売されているもの、或いはSunjin Chemical社により名称SUNPMMA-Sで販売されているもの、
- ポリメチルメタクリレート/エチレングリコールジメタクリレートの粉末、例えば、Dow Corning社により販売されている「Dow Corning 5640 Microsponge Skin Oil Adsorber」、
- Ganz Chemical社により名称Ganzpearl PM 030で販売されているメチルメタクリレート/エチレングリコールジメタクリレート架橋コポリマーの粉末、
- ポリアリルメタクリレート/エチレングリコールジメタクリレートの粉末、例としてはAmcol社により販売されている「Poly-Pore L200」又は「Poly-Pore E200」、
- ラウリルメタクリレート/エチレングリコールジメタクリレートコポリマーの粉末、例としてはDow Corning社により販売されている「Polytrap 6603」、
- アクリレート/エチルヘキシルアクリレートコポリマーの粉末、例としては積水化成品工業株式会社により販売されている「Techpolymer ACP-8C」、
- アクリロニトリル/メタクリレート/塩化ビニリデンコポリマーの粉末であり、Expancel社により名称Expancelで、参照名551 DE 50、551 DE 20、551 DE 12、551 DE 80及び461 DE 50で販売されているもの。
ポリウレタン粉末として、コポリマーを含む架橋ポリウレタンの粉末を挙げることができ、前記コポリマーは、トリメチロールヘキシルラクトンを含み、例としてはToshiki社により名称Plastic Powder D-400(登録商標)又はPlastic Powder D-800(登録商標)で販売されているヘキサメチレンジイソシアネート/トリメチロールヘキシルラクトンポリマーがある。
シリコーン粉末として、オルガノポリシルセスキオキサン粉末、オルガノポリシロキサン粉末、及びシリコーン樹脂粉末を挙げることができる。
オルガノポリシルセスキオキサン粉末は、好ましくは、ポリメチルシルセスキオキサン粉末である。Momentive Performance Materials社により商標「TOSPEARL」で販売されている材料、及び日興リカ株式会社により名称MSP-N050及びMSP-N080で販売されている材料が、こうしたポリメチルシルセスキオキサン粉末の例である。
オルガノポリシロキサン粉末は、エラストマー性であっても非エラストマー性であってもよい。エラストマー性オルガノポリシロキサン粉末又はオルガノポリシロキサンエラストマー粉末を使用することが好ましい。
エラストマー性オルガノポリシロキサンは、例えば、
少なくとも1個の、ケイ素に連結した水素を含むジオルガノポリシロキサンと、少なくとも1つの、ケイ素に連結したエチレン性不飽和基を含むジオルガノポリシロキサンとの、好ましくは例えば白金触媒の存在下での架橋付加反応を介して;又は
少なくとも1つのヒドロキシル末端基を含むジオルガノポリシロキサンと、少なくとも1個の、ケイ素に連結した水素を含むジオルガノポリシロキサンとの間の、好ましくは例えば有機スズ化合物の存在下での脱水素架橋縮合反応を介して;又は
少なくとも1つのヒドロキシル末端基を含むジオルガノポリシロキサンと、加水分解性オルガノポリシランとの架橋縮合反応を介して;又は
好ましくは、例えばオルガノペルオキシド触媒の存在下での、オルガノポリシロキサンの熱架橋を介して、又は、
ガンマ線、紫外線又は電子ビーム等の高エネルギー照射による、オルガノポリシロキサンの架橋を介して、
架橋させて得ることができる。
使用されてよいエラストマーオルガノポリシロキサン粉末としては、Dow Corning社により名称「Dow Corning 9505 Powder」及び「Dow Corning 9506 Powder」で販売されているものが挙げられる。これらの粉末は、INCI名:ジメチコン/ビニルジメチコンクロスポリマーを有する。
エラストマー性オルガノポリシロキサン粉末は、例えば、シリコーン樹脂で、例えば、その内容が参照により組み込まれる、例えば米国特許第5538793号に記載されているシルセスキオキサン樹脂で、被覆されたエラストマー性オルガノポリシロキサン粉末から選ぶことができる。そのようなエラストマー粉末は、信越化学工業株式会社により名称「KSP-100」、「KSP-101」、「KSP-102」、「KSP-103」、「KSP-104」及び「KSP-105」で販売されており、INCI名:ビニルジメチコン/メチコンシルセスキオキサンクロスポリマーを有する。
球状粉末の形態の他のエラストマー性オルガノポリシロキサンは、例えば信越化学工業株式会社により名称「KSP-200」で販売されている、フルオロアルキル基で官能化されたハイブリッドシリコーンの粉末であってもよく、且つ例えば信越化学工業株式会社により名称「KSP-300」で販売されている、フェニル基で官能化されたハイブリッドシリコーンの粉末であってもよい。
ワックス粉末として、カルナウバマイクロワックス、例えば、Micro Powders社により名称Micro Care 350(登録商標)で販売されている製品、合成ワックスマイクロワックス、例えばパラフィンワックス粉末、例えばMicro Powders社により名称MicroEase 114S(登録商標)で販売されている製品、カルナウバワックスとポリエチレンワックスとの混合物から形成されているマイクロワックス、例えばMicro Powders社により名称Micro Care 300(登録商標)及び310(登録商標)で販売されているもの、カルナウバワックスと合成ワックスとの混合物から形成されているマイクロワックス、例えばMicro Powders社により名称MicroCare 325(登録商標)で販売されている製品、及びポリエチレンマイクロワックス、例えばMicro Powders社により名称Micropoly 200(登録商標)、220(登録商標)、220L(登録商標)及び250S(登録商標)で販売されているものを挙げることができる。
ポリアミド粉末として、Atochem社により名称「Orgasol」で販売されているものを挙げることができる。これらのポリアミド粉末粒子は、更に、名称「Nylon 12」又は「Nylon 6」で、それらの様々な物理化学的性質によって知られている。本発明において有用なポリアミド粉末粒子としてはまた、東レ株式会社により名称SP500で販売されているものも挙げられる。
本発明の特定の一実施形態では、(c)粉末は、両親媒性粉末、例えばシリル化シリカから選択される。
本発明による組成物中の(c)粉末の量は、組成物の総質量に対して、0.001質量%以上、好ましくは0.01質量%以上、より好ましくは0.1質量%以上、更により好ましくは0.2質量%以上であってよい。
本発明による組成物中の(c)粉末の量は、組成物の総質量に対して、10質量%以下、好ましくは5質量%以下、より好ましくは3質量%以下、更により好ましくは2質量%以下であってよい。
具体的には、本発明による組成物中の(c)粉末の量は、組成物の総質量に対して、0.001〜10質量%、好ましくは0.01〜5質量%、より好ましくは0.1〜3質量%、更により好ましくは0.2〜2質量%の範囲であってよい。
(水)
本発明による組成物は、(d)水を含む。本発明では、水は水性相を形成する。
水の量は、組成物の総質量に対して、10質量%以上、好ましくは20質量%以上、より好ましくは25質量%以上であってよい。
水の量は、本発明による組成物の総質量に対して、70質量%以下、好ましくは60質量%以下、より好ましくは50質量%以下であってよい。
具体的には、本発明による組成物中の水の量は、組成物の総質量に対して、10〜70質量%、好ましくは20〜60質量%、より好ましくは25〜50質量%であってよい。
(他の成分)
・油
本発明による組成物は、少なくとも1種の油を含んでよい。2種以上の油が使用される場合、それらは同一であっても異なっていてもよい。
本明細書では、「油」は、大気圧(760mmHg)下、室温(25℃)にて液体又はペースト(非固体)の形態である脂肪化合物又は脂肪性物質を意味する。油として、化粧料において一般的に使用されるものを、単独で、又はそれらを組み合わせて使用することができる。これらの油は、揮発性であっても不揮発性であってもよい。好ましくは、油は、UV遮蔽剤とは異なる。
油は、本発明による組成物の油性相を形成することができる。
油は、非極性油、例えば炭化水素油、シリコーン油等;極性油、例えば植物若しくは動物油、及びエステル油若しくはエーテル油;又はこれらの混合物であってよい。
油は、植物又は動物起源の油、合成油、シリコーン油、炭化水素油及び脂肪アルコールからなる群から選択することができる。
植物油の例として、例えば、亜麻仁油、ツバキ油、マカデミアナッツ油、コーン油、ミンク油、オリーブ油、アボカド油、サザンカ油、ヒマシ油、サフラワー油、ホホバ油、ヒマワリ油、アーモンド油、菜種油、ゴマ油、ダイズ油、ピーナツ油、及びこれらの混合物を挙げることができる。
動物油の例として、例えばスクアレン及びスクアランを挙げることができる。
合成油の例として、アルカン油、例えばイソドデカン及びイソヘキサデカン、エステル油、エーテル油、及び人工トリグリセリドを挙げることができる。
エステル油は、好ましくは、飽和の又は不飽和の、直鎖状又は分枝状のC1〜C26脂肪族一酸又は多酸と、飽和又は不飽和の、直鎖状又は分枝状のC1〜C26脂肪族一価アルコール又は多価アルコールとの液体エステルであり、これらのエステルの合計炭素原子数は10以上である。
好ましくは、モノアルコールのエステルの場合、本発明のエステルが由来するアルコール及び酸のうちの少なくとも1種は、分枝状である。
一酸とモノアルコールとのモノエステルの中で、パルミチン酸エチル、パルミチン酸エチルヘキシル、パルミチン酸イソプロピル、炭酸ジカプリリル、ミリスチン酸アルキル、例えばミリスチン酸イソプロピル又はミリスチン酸エチル、ステアリン酸イソセチル、イソノナン酸2-エチルヘキシル、イソノナン酸イソノニル、ネオペンタン酸イソデシル及びネオペンタン酸イソステアリルを挙げることができる。
C4〜C22ジカルボン酸又はトリカルボン酸とC1〜C22アルコールとのエステル、及びモノカルボン酸、ジカルボン酸又はトリカルボン酸と、非糖C4〜C26ジヒドロキシ、トリヒドロキシ、テトラヒドロキシ又はペンタヒドロキシアルコールとのエステルもまた使用することができる。
特に以下を挙げることができる:セバシン酸ジエチル、ラウロイルサルコシン酸イソプロピル、セバシン酸ジイソプロピル、セバシン酸ビス(2-エチルヘキシル)、アジピン酸ジイソプロピル、アジピン酸ジ-n-プロピル、アジピン酸ジオクチル、アジピン酸ビス(2-エチルヘキシル)、アジピン酸ジイソステアリル、マレイン酸ビス(2-エチルヘキシル)、クエン酸トリイソプロピル、クエン酸トリイソセチル、クエン酸トリイソステアリル、トリ乳酸グリセリル、トリオクタン酸グリセリル、クエン酸トリオクチルドデシル、クエン酸トリオレイル、ジヘプタン酸ネオペンチルグリコール、ジイソノナン酸ジエチレングリコール。
エステル油として、C6〜C30、好ましくはC12〜C22脂肪酸の糖エステル及びジエステルを使用することができる。用語「糖」が、いくつかのアルコール官能基を含有し、アルデヒド又はケトン官能基を有し又は有さず、且つ少なくとも4個の炭素原子を含む、酸素含有炭化水素系化合物を意味することが想起される。これらの糖は、単糖、オリゴ糖又は多糖であってよい。
挙げることができる好適な糖の例としては、スクロース(又はサッカロース)、グルコース、ガラクトース、リボース、フコース、マルトース、フルクトース、マンノース、アラビノース、キシロース及びラクトース、並びにこれらの誘導体、特にメチル誘導体等のアルキル誘導体、例としてはメチルグルコースがある。
脂肪酸の糖エステルは、前述の糖と、直鎖状若しくは分枝状の、飽和若しくは不飽和のC6〜C30、好ましくはC12〜C22脂肪酸とのエステル又はエステル混合物を含む群から特に選ぶことができる。それらが不飽和である場合、これらの化合物は、1〜3つの共役又は非共役炭素-炭素二重結合を有することがある。
この変形形態によるエステルはまた、モノエステル、ジエステル、トリエステル、テトラエステル及びポリエステル、並びにこれらの混合物から選択することができる。
これらのエステルは、例えば、オレイン酸エステル、ラウリン酸エステル、パルミチン酸エステル、ミリスチン酸エステル、ベヘン酸エステル、ヤシ脂肪酸エステル、ステアリン酸エステル、リノール酸エステル、リノレン酸エステル、カプリン酸エステル及びアラキドン酸エステル、又はこれらの混合物、例えばとりわけオレオパルミチン酸、オレオステアリン酸、及びパルミトステアリン酸の混合エステル、並びにテトラエチルヘキサン酸ペンタエリスリチルとすることができる。
より詳細には、モノエステル及びジエステル、とりわけスクロース、グルコース、又はメチルグルコースのモノオレイン酸エステル又はジオレイン酸エステル、ステアリン酸エステル、ベヘン酸エステル、オレオパルミチン酸エステル、リノール酸エステル、リノレン酸エステル及びオレオステアリン酸エステルが使用される。
好ましいエステル油の例として、例えば、アジピン酸ジイソプロピル、アジピン酸ジオクチル、ヘキサン酸2-エチルヘキシル、ラウリン酸エチル、オクタン酸セチル、オクタン酸オクチルドデシル、ネオペンタン酸イソデシル、プロピオン酸ミリスチル、2-エチルヘキサン酸2-エチルヘキシル、オクタン酸2-エチルヘキシル、カプリル酸/カプリン酸2-エチルヘキシル、パルミチン酸メチル、パルミチン酸エチル、パルミチン酸イソプロピル、炭酸ジカプリリル、ラウロイルサルコシン酸イソプロピル、イソノナン酸イソノニル、パルミチン酸エチルヘキシル、ラウリン酸イソヘキシル、ラウリン酸ヘキシル、ステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソプロピル、ミリスチン酸イソプロピル、オレイン酸イソデシル、トリ(2-エチルヘキサン酸)グリセリル、テトラ(2-エチルヘキサン酸)ペンタエリスリチル、コハク酸2-エチルヘキシル、セバシン酸ジエチル、及びこれらの混合物を挙げることができる。
エーテル油の例として、例えば、炭化水素の短鎖を有するエーテル油、例えばジカプリリルエーテルを挙げることができる。
人工トリグリセリドの例として、例えば、カプリルカプリリルグリセリド、トリミリスチン酸グリセリル、トリパルミチン酸グリセリル、トリリノレン酸グリセリル、トリラウリン酸グリセリル、トリカプリン酸グリセリル、トリカプリル酸グリセリル、トリ(カプリン酸/カプリル酸)グリセリル及びトリ(カプリン酸/カプリル酸/リノレン酸)グリセリルを挙げることができる。
シリコーン油の例として、例えば、直鎖状オルガノポリシロキサン、例えばジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン等;環状オルガノポリシロキサン、例えばシクロヘキサシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン等;並びにこれらの混合物を挙げることができる。
好ましくは、シリコーン油は、液体ポリジアルキルシロキサン、特に少なくとも1つのアリール基を含む液体ポリジメチルシロキサン(PDMS、ジメチコン)及び液体ポリオルガノシロキサンから選ばれる。
これらのシリコーン油はまた、有機変性されていてよい。本発明により使用されうる有機変性シリコーンは、上に定義しているシリコーン油であり、それらの構造中に、炭化水素系基を介して結合されている1つ又は複数の有機官能基を含むシリコーン油である。
オルガノポリシロキサンは、Walter Nollの「Chemistry and Technology of Silicones」(1968)、Academic Pressに更に詳しく定義されている。オルガノポリシロキサンは、揮発性であっても不揮発性であってもよい。
揮発性であるとき、シリコーンは、より具体的には60℃から260℃の間の沸点を有するものから選ばれる。
不揮発性ポリジアルキルシロキサンもまた使用することができる。これらの不揮発性シリコーンは、より詳細には、ポリジアルキルシロキサンから選ばれ、その中でも、トリメチルシリル末端基を含有するポリジメチルシロキサンを主に挙げることができる。
名称ジメチコノール(CTFA)で知られる、ジメチルシラノール末端基を含有するポリジメチルシロキサン、例えばRhodia社製の48シリーズの油も挙げることができる。
アリール基を含有するシリコーンの中でも、ポリジアリールシロキサン、特にポリジフェニルシロキサン及びポリアルキルアリールシロキサン、例えばフェニルシリコーン油を挙げることができる。
フェニルシリコーン油として、フェニルトリメチコンが好ましい。
有機変性液体シリコーンは、とりわけ、ポリエチレンオキシ基及び/又はポリプロピレンオキシ基を含有してもよい。そのため、信越化学工業株式会社により提案されているシリコーンKF-6017、及びUnion Carbide社製のSilwet(登録商標)L722油及びL77油を挙げることができる。
炭化水素油は、以下から選ぶことができる:
- 直鎖状又は分枝状、任意選択で環状のC6〜C16低級アルカン。挙げることができる例としては、ヘキサン、ウンデカン、ドデカン、トリデカン、及びイソパラフィン、例としてはイソヘキサデカン、イソドデカン及びイソデカンがある;並びに
- 16個超の炭素原子を含有する直鎖状又は分枝状の炭化水素、例えば流動パラフィン、液体ワセリン、ポリデセン及び水添ポリイソブテン、例えばParleam(登録商標)、並びにスクアラン。
炭化水素油の好ましい例として、例えば、直鎖状又は分枝状の炭化水素、例えばイソヘキサデカン、イソドデカン、スクアラン、鉱物油(例えば流動パラフィン)、パラフィン、ワセリン又は石油、ナフタレン等;水添ポリイソブテン、イソエイコサン及びデセン/ブテンコポリマー;並びにこれらの混合物を挙げることができる。
脂肪アルコールにおける用語「脂肪」は、比較的多数の炭素原子が含まれるものを意味する。そのため、4個以上、好ましくは6個以上、より好ましくは12個以上の炭素原子を有するアルコールが、脂肪アルコールの範囲内に包含される。脂肪アルコールは、飽和であっても不飽和であってもよい。脂肪アルコールは、直鎖状であっても分枝状であってもよい。
脂肪アルコールは、構造R-OH(式中、Rは、4〜40個の炭素原子、好ましくは6〜30個の炭素原子、より好ましくは12〜20個の炭素原子を含有する、飽和及び不飽和の、直鎖状及び分枝状の基から選ばれる)を有することができる。少なくとも1つの実施形態では、Rは、C12〜C20アルキル基及びC12〜C20アルケニル基から選ぶことができる。Rは、少なくとも1つのヒドロキシル基で置換されていてもよく置換されていなくてもよい。
脂肪アルコールの例として、ラウリルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、ウンデシレニルアルコール、ミリスチルアルコール、オクチルドデカノール、ヘキシルデカノール、オレイルアルコール、リノレイルアルコール、パルミトレイルアルコール、アラキドニルアルコール、エルシルアルコール、及びこれらの混合物を挙げることができる。
脂肪アルコールが、飽和脂肪アルコールであることが好ましい。
そのため、脂肪アルコールは、直鎖状若しくは分枝状の、飽和又は不飽和のC6〜C30アルコール、好ましくは直鎖状若しくは分枝状の飽和C6〜C30アルコール、より好ましくは、直鎖状若しくは分枝状の飽和C12〜C20アルコールから選択することができる。
用語「飽和脂肪アルコール」は、本明細書では、長鎖の脂肪族飽和炭素鎖を有するアルコールを意味する。飽和脂肪アルコールが、任意の直鎖状又は分枝状の飽和C6〜C30脂肪アルコールから選択されることが好ましい。直鎖状又は分枝状の飽和C6〜C30脂肪族アルコールの中でも、直鎖状又は分枝状の飽和C12〜C20脂肪アルコールが、好ましくは使用されうる。任意の直鎖状又は分枝状の飽和C16〜C20脂肪アルコールが、より好ましくは使用されうる。分枝状C16〜C20脂肪アルコールが、更により好ましくは使用されうる。
飽和脂肪アルコールの例として、ラウリルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、ウンデシレニルアルコール、ミリスチルアルコール、オクチルドデカノール、ヘキシルデカノール、及びこれらの混合物を挙げることができる。一実施形態では、セチルアルコール、ステアリルアルコール、オクチルドデカノール、ヘキシルデカノール、又はこれらの混合物(例えばセテアリルアルコール)並びにベヘニルアルコールを、飽和脂肪アルコールとして使用することができる。
少なくとも1つの実施形態によれば、本発明による組成物中で使用される脂肪アルコールは、セチルアルコール、オクチルドデカノール、ヘキシルデカノール、及びこれらの混合物から好ましくは選ばれる。
油が、炭化水素油、エステル油、シリコーン油、及びこれらの混合物から選ばれることが好ましい。
一実施形態では、油が、鉱物油、オクチルドデカノール、ペトロラタム、イソドデカン、水添ポリイソブテン、ミリスチン酸イソプロピル、イソノナン酸イソノニル、ジメチコン、シクロヘキサシロキサン、C20〜C22アルコール、パルミチン酸セチル、オレイルアルコール、セチルアルコール、及びこれらの混合物からなる群から選択されることが好ましい。
本発明による組成物中の油の量は、組成物の総質量に対して、5〜60質量%、好ましくは10〜50質量%、より好ましくは15〜40質量%の範囲であってよい。
・有機UV-A遮蔽剤
本発明による組成物は、少なくとも1種の有機UV-A遮蔽剤を含むことができる。2種以上の有機UV-A遮蔽剤が使用される場合、それらは同一であっても異なっていてもよい。
有機UV-A遮蔽剤は、親水性及び/又は親油性であってもよく、親油性であることが好ましい。
本発明において使用される親油性有機UV-A遮蔽剤には、アミノベンゾフェノン化合物、ジベンゾイルメタン化合物、アントラニル酸化合物、及び4,4-ジアリールブタジエン化合物、及びベンゾオキサゾール化合物が挙げられるがこれらに限定されない。
アミノベンゾフェノン化合物として、n-ヘキシル2-(4-ジエチルアミノ-2-ヒドロキシベンゾイル)ベンゾエートであり、この代替名がBASF社から商標「Uvinul A+」で販売されているジエチルアミノヒドロキシベンゾイルヘキシルベンゾエート(DHHB)を挙げることができる。
ジベンゾイルメタン化合物として、Merck社から名称「Eusolex 8020」で販売されている4-イソプロピルジベンゾイルメタン、Quest社から名称「Pongamol」で販売されている1-(4-メトキシ-1-ベンゾフラン-5-イル)-3-フェニルプロパン-1,3-ジオン、1-(4-(tert-ブチル)フェニル)-3-(2-ヒドロキシフェニル)プロパン-1,3-ジオン、及びHoffmann-La Roche社から商標「Parsol 1789」で販売されているブチルメトキシジベンゾイルメタンを挙げることができる。
アントラニル酸化合物として、Symrise社により名称「NEO HELIPAN MA」で市販されているアントラニル酸メンチルを挙げることができる。
4,4-ジアリールブタジエン化合物として、1,1-ジカルボキシ(2,2'-ジメチルプロピル)-4,4-ジフェニルブタジエン、及びジフェニルブタジエンマロネート及びマロノニトリルを挙げることができる。
親水性有機UV-A遮蔽剤としては、以下が挙げられるがこれらに限定されない:
テレフタリリデンジカンファースルホン酸及びその塩、例えばChimex社により名称「Mexoryl SX」で製造されているもの、
ビスベンゾオキサゾリル誘導体、例えば特許EP669323及び米国特許第2463264号に記載のもの、より特定するとHaarmann and Reimer社により商標「Neo Heliopan AP」で販売されている化合物フェニルジベンゾイミダゾールテトラスルホン酸二ナトリウム及びその塩。
本発明の好ましい一実施形態では、本発明による組成物は、少なくとも1種の親油性有機UV-A遮蔽剤と、少なくとも1種の親水性有機UV-A遮蔽剤とを組合せで含む。好ましい親油性有機UV-A遮蔽剤としては、ジベンゾイルメタン化合物、例えばブチルメトキシジベンゾイルメタンが挙げられる。好ましい親水性UV-A遮蔽剤としては、テレフタリリデンジカンファースルホン酸が挙げられる。
本発明の別の好ましい実施形態では、本発明による組成物は、少なくとも1種の親油性有機UV-A遮蔽剤と少なくとも1種の親水性有機UV-A遮蔽剤とを、トリアジン化合物から選択される(a)固体有機UV-B遮蔽剤と、サリチル酸化合物、β,β-ジフェニルアクリレート化合物、及びこれらの混合物から選択される(b)液体有機UV-B遮蔽剤との、組合せで含む。
本発明による組成物中の有機UV-A遮蔽剤の量は、組成物の総質量に対して、0.1〜20質量%、好ましくは1〜15質量%、より好ましくは2〜10質量%の範囲であってよい。
・化粧料として許容される親水性有機溶媒
本発明による組成物は、少なくとも1種の、化粧料として許容される親水性有機溶媒を含んでもよい。2種以上のこれらの溶媒が使用される場合、それらは同一であっても異なっていてもよい。
化粧料として許容される親水性有機溶媒は、本発明による組成物の水性相を形成することができる。
化粧料として許容される親水性有機溶媒としては、例えば、1〜8個の炭素原子を有する実質的に直鎖状又は分枝状の低級モノアルコール、例えばエタノール、プロパノール、ブタノール、イソプロパノール及びイソブタノール;芳香族アルコール、例えばベンジルアルコール及びフェニルエチルアルコール;ポリオール又はポリオールエーテル、例えばプロピレングリコール、ジプロピレングリコール、イソプレングリコール、ブチレングリコール、グリセリン、プロパンジオール、カプリリルグリコール、ソルビトール、エチレングリコールのモノメチル、モノエチル及びモノブチルエーテル、プロピレングリコールエーテル、例えばプロピレングリコールのモノメチルエーテル、ジエチレングリコールアルキルエーテル、例えばジエチレングリコールのモノエチルエーテル又はモノブチルエーテル;ポリエチレングリコール、例えばPEG-4、PEG-6及びPEG-8、並びにこれらの誘導体が挙げられる。
本発明による組成物中の、化粧料として許容される親水性有機溶媒の量は、組成物の総質量に対して、0.1質量%〜20質量%、好ましくは1質量%〜15質量%、より好ましくは3質量%〜10質量%の範囲であってよい。
・補助剤
本発明による組成物はまた、サンケア製品用組成物中に従来使用されている種々の補助剤も含有してよく、これは、生理的に許容される媒体、カチオン性、アニオン性、非イオン性、両性若しくは両性イオンポリマー、又はこれらの混合物、カチオン性、アニオン性、非イオン性、両性若しくは両性イオン界面活性剤若しくは乳化剤、又はこれらの混合物、抗酸化剤、例えばトコフェロール、中和剤、例えばトリエタノールアミン、金属イオン封鎖剤、例えばEDTA二ナトリウム、芳香剤、皮膚軟化剤、具体的にはPEG改質したシラン及びシリコーンの水溶性皮膚軟化剤、例えばbis-PEG-18メチルエーテルジメチルシラン、分散剤、染料及び/又は顔料、被膜形成剤、並びに/又は増粘剤、セラミド、保存剤、例えばフェノキシエタノール、共保存剤、並びに不透明化剤から選択することができる。
本発明の好ましい一実施形態では、本発明による組成物は、カチオン性、アニオン性、非イオン性、両性又は両性イオン界面活性剤又は乳化剤を、組成物の総量に対して、3質量%以下、好ましくは2質量%以下、より好ましくは1質量%以下の量で含む。
本発明の特定の一実施形態では、本発明による組成物は、いかなる種類の界面活性剤又は乳化剤も含まない。
本発明の好ましい一実施形態では、本発明による組成物は、無機UV遮蔽剤を、組成物の総量に対して、3質量%以下、好ましくは2質量%以下、より好ましくは1質量%以下の量で含む。
本発明の特定の一実施形態では、本発明による組成物は、いかなる種類の無機UV遮蔽剤も含まない。一般に、無機UV遮蔽剤は、200nm未満の平均粒径を有し、且つ、例えば二酸化チタン、酸化亜鉛及び酸化セリウムを含む。
補助剤は、本発明の組成物中に、好ましくは、組成物の総質量に対して0.01質量%〜30質量%、好ましくは0.1質量%〜20質量%、より好ましくは1質量%〜10質量%の範囲の量で存在してよい。
[調製]
本発明による組成物は、上に説明された必須成分の成分(a)〜(d)のみならず、任意選択の成分も混合することによって調製することができる。
上記の必須成分と任意選択の成分とを混合する方法及び手段は、限定されない。任意の従来の方法及び手段を、上記の必須成分と任意選択の成分とを混合して本発明による組成物を調製するために使用することができる。一般に、水性相と油性相とは別々に調製され、次いでそれらは混合されて本発明による組成物を調製する。水性相と油性相との混合比は、特に限定されないが、一般には1:5〜5:1、好ましくは1:3〜3:1、より好ましくは1:2〜2:1である。成分を、それらが該方法の間に完全に溶解することを確実にするために、例えば50℃〜90℃に加熱することもまた可能である。
[美容方法]
本発明による組成物は、好ましくは化粧用組成物として使用することができる。該化粧用組成物は、皮膚等のケラチン物質をUV線から防御するためのサンケア組成物であり得る。
したがって、本発明は、ケラチン物質をUV照射から防御するための美容方法であって、本発明による組成物を皮膚等のケラチン物質に適用する少なくとも1つの工程を含む、美容方法に関する。本発明による方法は、ケラチン物質への適用の前に、均質な組成物とするために、本発明の水性相と油性相とを混合する別の工程を更に含むことができる。
[製品]
本発明はまた、本発明による組成物を含む化粧料に関する。本発明による製品は、本発明による組成物と、該組成物が含有される容器又はパッケージとを含む。
本発明の組成物は、噴霧可能であり、又は換言すれば、微細粒子又はミストの形態で分配されることが可能である。このことは、該組成物が、噴霧ノズルを有するディスペンサを用いて分配されうることを意味する。
したがって、本発明はまた、容器及び噴霧ノズルを備えた製品であって、容器が本発明の組成物を含む、製品にも関する。
本発明の組成物は、好適なエアロゾル又は非エアロゾル噴霧装置を含む噴霧手段を備えた任意の容器で適用することができる。本発明による組成物は比較的低い粘度を有しているため、該組成物がエアロゾル噴霧装置を使用せずに適用されうる点において利点がある。したがって、非エアロゾル噴霧装置が好ましく、且つ例えば、以下等のミストポンプ又は噴霧ポンプが挙げられる:Eurogel Spray Pump(Seqquist Perfect社から入手可能、Cary Ill)、P1 spray pump (Precision, Ajax社、Canadaから入手可能)、Calmar Spray Pumps(Calmar, Inc.社、City of Industry、Calif)、及びMitani Mist Poups(株式会社三谷バルブから入手可能)。
本発明の特定の一実施形態では、本発明は、
本発明による組成物を含む容器と、
該容器に連結された出口部、例えば噴霧ノズルの出口部と、
噴霧装置と
を備えた製品であって、噴霧装置が、該出口部を介して容器中の組成物を吐き出すことが可能である、製品に関する。
この実施形態では、容器は、ボトル、チューブ又は容れ物とすることができる。
本発明は、実施例によって、より詳細に説明する。しかしながら、これらの実施例が本発明の範囲を限定するものとは解釈すべきでない。
[組成物]
実施例1〜12(Ex.1〜Ex.12)及び比較例1〜5(Comp.Ex.1〜Comp.Ex.5)による各組成物を、表1〜3に示す成分を混合して調製した。組成物を以下のTable 1〜3(表1〜3)に示す。成分量に関する数値は、全て、活性原料の「質量%」に基づく。
[評価]
(被膜の均質性)
各組成物を、キャップ付き容器中、10回振とうして均質にした。均質な組成物のそれぞれを、ポリプロピレンシート(厚さ:0.2mm、積水化学工業株式会社製のPX-P)に、「Elecometer 4340」と呼ばれるアプリケータを用いて1kgfの力で適用し、シート上に組成物の被覆10μmを得た。次いで、シートをUVランプ(UV black ray B-100AP、波長365nm)に曝露し、写真を撮影した。被膜の均質性を、被覆シートの目視による外観に基づいて5段階(非常に良好、良好、普通、不良及び非常に不良)で評価した。外観が均質に強い黒色であった場合、これを「非常に良好」にランク付けした。外観が非均質に青色の半透明であった場合、これを「非常に不良」にランク付けした。
(SPF)
各組成物を、キャップ付き容器中、10回振とうして均質にした。均質な各組成物を、調整可能なピペットによりプレート(Helio plate HD 6、PMMA、粗さ:6μm)上に、プレートの0.8mg/cm2の量で移し、次いで指で均一に広げた。被覆プレートを、室温にて15分間、空気乾燥させた。得られた試料プレートを、Labsphere Ultraviolet Transmittance Analyzer(Solar Light Company社、Philadelphia、Pennsylvania製のModel UV-2000)中に置いた。試料プレート上の12地点で照射を行った。インビトロSPFレベルを、COLIPA法を用いてLabsphereにより計算した。
(配合物の構造)
組成物のそれぞれを、キャップ付き容器中、10回振とうして均質にし、次いでそれらを室温にて少なくとも30分間放置した。組成物のそれぞれの外観を肉眼で観察して配合物の構造を決定した。
(ミスト品質)
各組成物を、噴霧ボトル中、10回振とうして均質にした。均質になった各組成物のミスト品質を、その噴霧した液滴径及び噴霧角度に基づいて目視で評価した。噴霧した液滴径が微細で噴霧角度が広かった場合、これを「良好」とスコア付けした。噴霧した液滴径が大きくて噴霧角度が狭かった場合、これを「不良」とスコア付けした。この評価において、標準的な噴霧ボトルとしてALBEAメカニカルポンプを用いた。
(安定性)
組成物のそれぞれの安定性を、結晶の形成の点で評価した。45℃にて2か月保存した後、組成物のそれぞれの外観を肉眼で観察した。目視による二相の様相が全く変化せず、且つ組成物中に結晶が形成されなかった場合、それを「OK」と評価した。保存後、目視による二相の様相が変化し、又は組成物中に結晶が形成された場合、それを「NG」と評価した。
評価結果を以下のTable 4(表4)にまとめる。
Figure 2020105074
Figure 2020105074
Figure 2020105074
Figure 2020105074
Table 4(表4)に見られるように、本発明の成分(a)〜(d)の特定の組合せを含む各実施例1〜12による組成物は、良好な被膜の均質性を呈し、そのため高いインビトロSPF値を呈した。加えて、それらは、良好なミスト品質及び安定性を示している。
他方、本発明の粉末を欠く比較例1〜4による各組成物は、劣った被膜の均質性を示し、そのため低いSPF値を示した。加えて、比較例1〜3による各組成物は、良好なミスト品質を示さなかった。更に、固体有機UV遮蔽剤を欠く比較例5による組成物は、低いSPF値を示した。
したがって、本発明による組成物は、それが、高いインビトロSPFレベルに起因して強いUV防御効果を有しているので、サンケア組成物としてきわめて好ましいと結論づけることができる。加えて、本発明の均質な混合組成物は、比較的低い粘度を有しているため、それは、ケラチン物質上に適用しやすく、消費者にとってきわめて有用である。

Claims (15)

  1. 水性相と油性相とを含む二相組成物であって、
    (a)少なくとも1種の固体有機UV-B遮蔽剤と、
    (b)少なくとも1種の液体有機UV-B遮蔽剤と、
    (c)少なくとも1種の粉末と、
    (d)水と
    を含む、組成物。
  2. 前記(a)固体有機UV-B遮蔽剤が、エチルヘキシルトリアゾン、ジエチルヘキシルブタミドトリアゾン、2,4,6-トリス(ジネオペンチル4'-アミノベンザルマロネート)-s-トリアジン、2,4,6-トリス(ジイソブチル4'-アミノベンザルマロネート)-s-トリアジン、2,4-ビス(ジネオペンチル4'-アミノベンザルマロネート)-6-(n-ブチル4'-アミノベンゾエート)-s-トリアジン、2,4-ビス(n-ブチル4'-アミノベンゾエート)-6-(アミノプロピルトリシロキサン)-s-トリアジン、ビス-エチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン、及びこれらの混合物から選択されるトリアジン化合物を含む、請求項1に記載の組成物。
  3. 前記(b)液体有機UV-B遮蔽剤が、サリチル酸化合物、β,β-ジフェニルアクリレート化合物、及びこれらの混合物から選択される、請求項1又は2に記載の組成物。
  4. トリアジン化合物から選択される前記(a)固体有機UV-B遮蔽剤と、サリチル酸化合物、β,β-ジフェニルアクリレート化合物、及びこれらの混合物から選択される前記(b)液体有機UV-B遮蔽剤とを含む、請求項1から3のいずれか一項に記載の組成物。
  5. 前記(c)粉末が、マイカ、シリカ、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、トリメチルシロキシケイ酸又はシリル化シリカ、カオリン、ベントン、炭酸カルシウム、炭酸水素マグネシウム、ヒドロキシアパタイト、窒化ホウ素、フルオロフロゴパイト、セリサイト、焼成タルク、焼成マイカ、焼成セリサイト、合成マイカ、パーライト、ラウロイルリジン、金属セッケン、オキシ塩化ビスマス、硫酸バリウム、炭酸マグネシウム、及びこれらの混合物から選択される無機粉末を含む、請求項1から4のいずれか一項に記載の組成物。
  6. 前記(c)粉末が、アクリルポリマー粉末、シリコーン粉末、ワックス粉末、ポリアミド粉末、ウレタンポリマー粉末、テトラフルオロエチレンポリマー粉末、ポリアクロニトリル粉末、ポリ-β-アラニン粉末、ポリエチレン粉末、ポリテトラフルオロエチレン粉末、ラウロイルリジン、デンプン、セルロース粉末、テトラフルオロエチレンポリマー粉末、及びこれらの混合物から選択される有機粉末を含む、請求項1から4のいずれか一項に記載の組成物。
  7. 前記(a)固体有機UV遮蔽剤の量が、組成物の総質量に対して、0.01〜15質量%、好ましくは0.05〜10質量%、より好ましくは0.1〜5質量%の範囲である、請求項1から6のいずれか一項に記載の組成物。
  8. 前記(b)液体有機UV遮蔽剤の量が、組成物の総質量に対して、0.1〜30質量%、好ましくは1〜20質量%、より好ましくは3〜15質量%の範囲である、請求項1から7のいずれか一項に記載の組成物。
  9. 前記(c)粉末の量が、組成物の総質量に対して、0.001〜10質量%、好ましくは0.01〜5質量%、より好ましくは0.1〜3質量%、更により好ましくは0.2〜2質量%の範囲である、請求項1から8のいずれか一項に記載の組成物。
  10. 少なくとも1種の有機UV-A遮蔽剤を含む、請求項1から9のいずれか一項に記載の組成物。
  11. カチオン性、アニオン性、非イオン性、又は両性イオン界面活性剤又は乳化剤を、組成物の総量に対して、3質量%以下、好ましくは2質量%以下、より好ましくは1質量%以下の量で含む、又はいかなる種類の界面活性剤若しくは乳化剤も含まない、請求項1から10のいずれか一項に記載の組成物。
  12. 無機UV遮蔽剤を、組成物の総量に対して、3質量%以下、好ましくは2質量%以下、より好ましくは1質量%以下の量で含む、又はいかなる種類の無機UV遮蔽剤も含まない、請求項1から11のいずれか一項に記載の組成物。
  13. 静止状態で水性相と油性相との2つの層を有する、請求項1から12のいずれか一項に記載の組成物。
  14. ケラチン物質、好ましくは皮膚を、UV照射から防御するための美容方法であって、請求項1から13のいずれか一項に記載の組成物をケラチン物質へ適用する工程を含む、美容方法。
  15. 容器及び噴霧ノズルを備えた製品であって、容器が、請求項1から13のいずれか一項に記載の組成物を含む、製品。
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