JP2020100920A - エレクトロスピニング用ノズル - Google Patents

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上山 康博
Yasuhiro Kamiyama
康博 上山
俊哉 平松
Toshiya Hiramatsu
俊哉 平松
昇 桝田
Noboru Masuda
桝田  昇
晴彦 新谷
Haruhiko Shintani
晴彦 新谷
吏央 幸田
Ryo Koda
吏央 幸田
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Abstract

【課題】テイラーコーンをより安定的に形成することができるエレクトロスピニング用ノズルの提供。【解決手段】エレクトロスピニング用ノズル102は、インク流体を吐出させる吐出孔を形成するノズル本体部111と、吐出孔201の内部でノズル本体部111の内周面から間隔を空けて配置され、かつ、吐出孔に隣接するノズル本体部111の端面から外側に突出するロッド103と、を備える。好ましくは、ロッドは、導電性材料で構成され、ロッド103がノズル本体部111の端面111Aから突出する突出長さは、100μm以上8mm以下である。【選択図】図2A

Description

本発明は、エレクトロスピニング用ノズルに関する。
直径が1μmより細いサブミクロンオーダーの極細繊維である「ナノファイバ」は、近年注目されるナノ材料である。ナノファイバを製造する方法として、エレクトロスピニング法、電界紡糸法、静電紡糸法などの技術が知られている(例えば、非特許文献1参照)。
図12は、エレクトロスピニング法によりナノファイバを製造する装置を示す(特許文献1参照)。特許文献1で用いられる装置は、エレクトロスピニング法により静電紡糸を行う静電紡糸装置1210である。図12に示すように、静電紡糸装置1210は、直流電源1214aによりノズル1214に電圧を印加することで、導電体1211に向けて液滴1202を霧化する。さらに、直流電源1212a、1213aによりガードリング1212、1213に直流電圧を印加し、交流電源1213bによりガードリング1213に交流電圧を印加する。電圧を印加されたガードリング1212、1213によって液滴1202の飛行が制御され、導電体1211上の基板1200に有機薄膜1204として製膜される。
図12に示すように、ノズル1214の先端部ではテイラーコーン1209が形成されている。
図13A、図13B、図14A、図14Bはそれぞれ、特許文献1の静電紡糸装置1210で用いられるノズル1214の概略構成を示す図である。図13A、図13Bは、テイラーコーンの形成前の状態を示し、図14A、図14Bは、テイラーコーン1209の形成後の状態を示す。図13A、図14Aは、ノズル1214の斜視図であり、図13B、図14Bは、ノズル1214およびテイラーコーン1209の断面図である。
国際公開第2013−105558号公報 山下義裕、「エレクトロスピニング最前線」、繊維社、2007年
しかしながら、特許文献1に開示されるような一般的なエレクトロスピニング用ノズルにおいては、テイラーコーンを安定的に形成できない場合がある。特に、固形分を含有する溶液、インクを用いてテイラーコーンを安定的に形成することが困難であり、テイラーコーンをより安定的に形成することができる技術の開発が求められている。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、テイラーコーンをより安定的に形成することができるエレクトロスピニング用ノズルを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明のエレクトロスピニング用ノズルは、インク流体を吐出させる吐出孔を形成するノズル本体部と、前記吐出孔の内部で前記ノズル本体部の内周面から間隔を空けて配置され、かつ、前記吐出孔に隣接する前記ノズル本体部の端面よりも外側に突出するロッドと、を備える。
本発明のエレクトロスピニング用ノズルによれば、テイラーコーンをより安定的に形成することができる。
実施の形態1における静電塗布装置の概略構成を示す図 実施の形態1におけるノズルの概略構成を示す斜視図(テイラーコーン形成前) 実施の形態1におけるノズルの概略構成を示す縦断面図(テイラーコーン形成前) 実施の形態1におけるノズルの概略構成を示す斜視図(テイラーコーン形成後) 実施の形態1におけるノズルの概略構成を示す縦断面図(テイラーコーン形成後) 変形例1におけるノズルの概略構成を示す斜視図 変形例1におけるノズルの概略構成を示す側面図 変形例2におけるノズルの概略構成を示す斜視図(テイラーコーン形成前) 変形例2におけるノズルの概略構成を示す縦断面図(テイラーコーン形成前) 変形例2におけるノズルの概略構成を示す斜視図(テイラーコーン形成後) 変形例2におけるノズルの概略構成を示す縦断面図(テイラーコーン形成後) 実施の形態1の実施例の条件と結果を示す図 実施の形態1の比較例の条件と結果を示す図 実施の形態2における静電塗布装置に用いるノズルの概略構成を示す斜視図 実施の形態2におけるロッドと吐出孔の概略構成を示す縦断面図 実施の形態2におけるロッドと吐出孔の概略構成を示す斜視図 実施の形態2の実施例の条件と結果を示す図 特許文献1の装置を示す図 特許文献1の装置で用いられるノズルの斜視図(テイラーコーン形成前) 特許文献1の装置で用いられるノズルの縦断面図(テイラーコーン形成前) 特許文献1の装置で用いられるノズルの斜視図(テイラーコーン形成後) 特許文献1の装置で用いられるノズルの縦断面図(テイラーコーン形成後)
本発明の第1態様によれば、インク流体を吐出させる吐出孔を形成するノズル本体部と、吐出孔の内部でノズル本体部の内周面から間隔を空けて配置され、かつ、吐出孔に隣接するノズル本体部の端面から外側に突出するロッドと、を備える、エレクトロスピニング用ノズルを提供する。
本発明の第2態様によれば、ロッドは、導電性材料で構成される、第1態様に記載のエレクトロスピニング用ノズルを提供する。
本発明の第3態様によれば、ロッドがノズル本体部の端面から突出する突出長さは、100μm以上8mm以下である、第1態様又は第2態様に記載のエレクトロスピニング用ノズルを提供する。
本発明の第4態様によれば、吐出孔の外径に対する、ロッドがノズル本体部の端面から突出する突出長さの比率は、1以上16以下である、第1態様から第3態様のいずれか1つに記載のエレクトロスピニング用ノズルを提供する。
本発明の第5態様によれば、さらに、ノズル本体部の内周面からロッドの外周面まで延びてロッドを支持する支持部を備える、第1態様から第4態様のいずれか1つに記載のエレクトロスピニング用ノズルを提供する。
本発明の第6態様によれば、ロッドは、ノズル本体部の端面から突出する側の端部から気体を吹き出し可能な流路を有する、第1態様から第5態様のいずれか1つに記載のエレクトロスピニング用ノズルを提供する。
本発明の第7態様によれば、ノズル本体部は円筒形状を有し、ロッドはノズル本体部と同心状に配置される、第1態様から第6態様のいずれか1つに記載のエレクトロスピニング用ノズルを提供する。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における静電塗布装置110の概略構成を示す図である。実施の形態1における静電塗布装置110は、エレクトロスピニング法により静電塗布を行いナノファイバー等を製造する装置である。静電塗布装置110は、シリンジ101と、ノズル102と、捕集電極108と、電源109とを備える。
シリンジ101は、液状のインク104が充填された部材である。インク104は例えば、ポリマーを溶解させた紡糸溶液である原料流体である。インク104は、シリンジ101からノズル102に向かって押し出されノズル102の先端から吐出される。電源109は、ノズル102と捕集電極108に接続されており、電圧を印加可能である。
電源109により高電圧を印加すると、ノズル102の先端から、接地した捕集電極108の表面に向けてインク104が吐出される。ノズル102の先端における電界集中効果で形成された電界によって、インク104が捕集電極108の表面の方向に引き寄せられる。これにより、ノズル102の先端部にテイラーコーン107と呼ばれる大略円錐状の形状が形成する。電界によって捕集電極108の表面に引き寄せられる力が、インク104の表面張力を上回ったとき、テイラーコーン107の先端からインク104が飛翔する。飛翔したインク104は霧化状態113となる。インク104は、溶媒の揮発と静電爆発を伴いながら細径化し、直径がサブミクロンオーダーの極細の繊維112として、捕集電極108の表面に不織布状に捕集される。
静電塗布装置110のノズル102の構成について、図2A、図2B、図3A、図3Bを用いて説明する。図2A、図2Bはそれぞれ、テイラーコーン107を形成する前のノズル102の概略構成を示す斜視図、縦断面図である。図3A、図3Bはそれぞれ、テイラーコーン107を形成した後のノズル102の概略構成を示す斜視図、縦断面図である。
図2A、図2Bに示すように、ノズル102は、ロッド103と、ノズル本体部111とを備える。
ロッド103は、ノズル本体部111の内側に配置された棒状の部材である。ノズル本体部111は筒状の形状を有し、その内部空間が吐出孔201として形成されている。吐出孔201は、前述したインク104を吐出するための開口である。
ロッド103は、吐出孔201に配置されている。ロッド103は、吐出孔201の内部でノズル本体部111の内周面から径方向に間隔を空けて配置されている。実施の形態1では、ロッド103とノズル本体部111の軸方向はそれぞれA方向であり、互いに一致する。
実施の形態1では、ロッド103は円柱状の形状を有し、ノズル本体部111は円筒状の形状を有する。すなわち、ロッド103は中実であり、ノズル本体部111は中空である。ロッド103は吐出孔201の中央部に配置され、ロッド103とノズル本体部111は同心状に配置される。
ロッド103は、吐出孔201に隣接するノズル本体部111の端面111Aから軸方向Aに外側に突出している。ロッド103がノズル本体部111の端面111Aから突出する長さは、突出長さD1である。このように、ロッド103を吐出孔201から突出させることで、テイラーコーン107をより安定的に作ることができる。
ノズル本体部111は、たとえば、金属材料、炭素材料などの導電性材料、あるいは、樹脂材料、セラミック材料などの非導電性材料で構成される。ロッド103は、たとえば、金属材料、炭素材料などの導電性材料で構成される。ロッド103を導電性材料で構成することにより、ロッド103の先端部に電荷を集中させることができ、テイラーコーン107をより安定的に形成することができる。
ロッド103の直径は、50μm以上400μm以下としてもよい。ロッド103の直径を50μm以上とすることで、テイラーコーン107をロッド103に沿って形成することが容易となり、インク104の塗布が安定的になる。また、ロッド103の直径を400μm以下とすることで、ロッド103の近辺でインク104が霧化することを抑制することができ、テイラーコーン107をより安定的に形成することができる。
ロッド103の突出長さD1は、100μm以上8mm以下としてもよい。ロッド103の突出長さD1を100μm以上とすることで、図9に示したようなロッドが無い形態のようにテイラーコーンの形成が不安定になることを防止することができる。また、突出長さD1を8mm以下とすることで、吐出孔201から吐出されるインク104がロッド103の近辺で霧化することを抑制することができ、テイラーコーン107をより安定的に形成することができる。
電源109が印加する電圧は、5kV以上30kV以下としてもよい。5kV以上とすることで、インク104をより確実に帯電させることができ、インク104を安定的に霧化することができる。また、30kV以下とすることで、ノズル102と捕集電極108の間で短絡が生じることを防止することができ、安定的に塗布することができる。
上述した静電塗布装置110によれば、固形分を含有する溶液、インクを用いても、テイラーコーンを安定的に形成することができ、ナノファイバやナノスプレーの均一な繊維径、粒径を形成することができる。このため、幅広い粘度の原料流体に対する連続吐出の安定化及びナノファイバ、ナノスプレーの品質均質化を実現することができる。
(変形例1)
実施の形態1の変形例1について、図4A、図4Bを用いて説明する。図4A、図4Bはそれぞれ、変形例1におけるノズル401の概略構成を示す斜視図、側面図である。変形例1におけるノズル401は、ロッド103およびノズル本体部111に加えて、支持部402を備える。支持部402は、ロッド103を支持して位置決めするための部材である。支持部402は、ノズル本体部111の内周面からロッド103の外周面まで延びてロッド103を径方向に支持する。ロッド103は、支持部402によって吐出孔403の中央部に保持される。これにより、ロッド103の位置ずれを抑制することができ、より安定的な形状のテイラーコーンを作成することができる。
なお、吐出孔403はインク104が通過していく空間であるため、支持部402のサイズは支えとしての強度を有する範囲でできるだけ小さくしてもよい。
図4A、図4Bに示す例では、3つの支持部402が設けられているが、個数はこれに限らない。
(変形例2)
実施の形態1の変形例2について、図5A、図5B、図6A、図6Bを用いて説明する。図5A、図5B、図6A、図6Bはそれぞれ、変形例2におけるノズル501の概略構成を示す図である。図5A、図5Bはそれぞれ、テイラーコーンを形成する前のノズル501の斜視図、縦断面図であり、図6A、図6Bはそれぞれ、テイラーコーン503を形成した後のノズル501の斜視図、縦断面図である。
変形例2のノズル501では、ロッド502が円筒状に形成されている。すなわち、ノズル本体部111だけでなくロッド502も中空である。ロッド502の内側には、気体504を通過させるための流路505が形成されている。流路505を通じて、ロッド502の端部から気体を吹き出し可能である。このような流路505を設けて、ロッド502の先端から気体504を吹き出すことにより、テイラーコーン503を更に小さくすることも可能となる。
(実施例)
次に、実施の形態1の静電塗布装置を用いて塗布テストを行った。塗布テストの条件と結果を図7、図8に示す。図7は、実施の形態1の実施例、図8は実施の形態1の比較例に対応する。塗布したサンプルである繊維112を電子顕微鏡で観察して画像処理により平均粒径Aを求めた。同様に、図13A、図13Bに示すような従来のノズルを有する静電塗布装置を用いて繊維を作成した場合の平均粒径Bを求めた。平均粒径Bに対する平均粒径Aの比率を「粒径比」として表した。粒径比が小さいほど径の細い繊維が得られるため、評価としては、粒径比が100%未満の場合に良好な結果が得られたものとした。
図7、図8において、「ノズル内径」の欄は、ノズル本体部の内径、すなわち、吐出孔の外径を表す(単位:mm)。「ロッド直径」の欄は、ロッドの直径を表す(単位:mm)。「ロッド突き出し量」の欄は、ロッドの突出長さD1を表す(単位:mm)。「突き出し比率1」の欄は、「ノズル内径」に対する「ロッド突き出し量」の比率を表し(単位なし)、「突き出し比率2」の欄は、「ロッド直径」に対する「ロッド突き出し量」の比率を表す(単位なし)。「ロッド形状」の欄は、図2A等に示すような中実のロッド103を用いた場合に「中実」と表し、図5A等に示すような「中空」のロッド502を用いた場合に「中空」と表す。「エア」の欄は、図5A等に示すようにロッド502の内部から空気を流した場合にはその流量を表し、ロッドの内部から空気を流さない場合には「無し」と表す。「ノズル本体部材質」の欄は、ノズル本体部の材質を表す。「電圧」の欄は、電源により印加した電圧を表す(単位:kV)。「粒径比」の欄は、平均粒径Bに対する平均粒径Aの比率を表す(単位:%)。
実施例1で使用したインク204の作製方法は以下の通りである。まず、白金触媒を担持させたカーボン粉末からなる触媒粉末(田中貴金属製TEC10E50E)と、スルホン酸型パーフルオロカーボン重合体からなる電解質溶液とを混合した。このとき、触媒粉末と電解質溶液の溶質である電解質との組成比が、触媒粉末が1に対して電解質は0.6から3.0の範囲内で混合した(本実施例では、1.0)。さらに、水とエタノールが1:1で混合された混合溶媒を混ぜ合わせてスラリー溶液とした。当該スラリー溶液をインク204として用いた。
インク204における固形分濃度は5wt%以上20wt%以下の範囲内に設定した。固形分濃度を5wt%以上とすることで、芯鞘の二重構造を保つことができる。また、固形分濃度を20wt%以下とすることで、電界紡糸法での繊維化において十分な静電爆発を発生することができ、ナノファイバ繊維をより確実に得ることができる。本実施例では特に10wt%とした。
図7に示すように、実施例1〜16では、ロッドの直径は50μm以上300μm以下、ロッドの突き出し量は500μm以上8mm以下に設定している。このような設定により、テイラーコーンを安定的に形成できる。また、ノズルと捕集電極の間に印加される電圧は5kV以上20kV以下に設定した。これにより、インクをより確実に帯電させることができ、かつ、ノズルと捕集電極との間で短絡を生じさせない。そのため、粒径比100%未満の良好な結果を得ることができた。中空状のロッドを用いた実施例6、7に関して、ロッド内にエアを流した実施例6の場合も、ロッド内にエアを流さない実施例7の場合も、粒径比100%未満の良好な結果を得ることができた。
また、突き出し比率1を1以上16以下に設定することで、粒径比100%未満の良好な結果を得ることができた。また、突き出し比率2を3.33以上80以下に設定することで、粒径比100%未満の良好な結果を得ることができた。
図8に示すように、比較例1および比較例5では、ロッド突き出し量が0であった。比較例4では、ロッド突き出し量が10mmであった。比較例2では、印加される電圧が3kVであり、比較例3では、印加される電圧が50kVであった。
(実施の形態2)
図9は、本発明の実施の形態2における静電塗布装置に用いるノズル901の概略構成を示す斜視図である。
実施の形態2における静電塗布装置は、エレクトロスピニング法により静電塗布を行いナノファイバー等を製造する装置である。すなわち、ノズル901は、エレクトロスピニング用のノズルである。図9に示すように、ノズル901は、ノズル本体部902と、複数のロッド903とを備える。
ノズル本体部902の表面には複数の吐出孔904が形成されている。それぞれの吐出孔904の内部に1つのロッド903が配置されている。
ロッド903と吐出孔904の拡大図を図10A、図10Bに示す。図10A、図10Bはそれぞれ、ロッド903と吐出孔904の概略構成を示す縦断面図、斜視図である。
図10A、図10Bに示すように、吐出孔904を形成するノズル本体部902の端面902Aは上方に湾曲している。ロッド904は端面902Aよりもさらに上方に突出している。このようにロッド903を吐出孔904から突出させることで、実施の形態1と同様の効果を奏することができる。
(実施例)
以下、実施の形態2のノズル901を有する静電塗布装置を用いて塗布テストを行った。塗布テストの条件と結果を図11に示す。図11は、実施の形態2の実施例に対応する。実験方法については、実施の形態1の実施例と同様であるため、説明を省略する。なお、吐出孔904を形成するノズル本体部902の表面には不導体処理を施した。
図11に示すように、実施の形態2のノズルを用いた場合でも、実施の形態1の実施例と同様にテイラーコーンを安定的に形成することができ、粒径比100%未満の良好な結果を得ることができた。
図11に示すように、実施例1〜11では、ロッドの直径は50μm以上100μm以下、ロッドの突き出し量は100μm以上8mm以下に設定している。このような設定により、テイラーコーンを安定的に形成できる。また、ノズルと捕集電極の間に印加される電圧は5kV以上20kV以下に設定した。これにより、インクをより確実に帯電させることができ、かつ、ノズルと捕集電極との間で短絡を生じさせない。そのため、粒径比100%未満の良好な結果を得ることができた。
また、突き出し比率1を0.4以上32以下に設定することで、粒径比100%未満の良好な結果を得ることができた。また、突き出し比率2を1以上80以下に設定することで、粒径比100%未満の良好な結果を得ることができた。
本発明のノズルは、エレクトロスピニング用ノズルに適用できる。
101 シリンジ
102 ノズル
103 ロッド
104 インク
107 テイラーコーン
108 捕集電極
109 電源
110 静電塗布装置
111 ノズル本体部
111A 端面
112 繊維
113 霧化状態
201 吐出孔
401 ノズル
402 支持部
403 吐出孔
501 ノズル
502 ロッド
503 テイラーコーン
504 気体
505 流路
901 ノズル
902 ノズル本体部
902A 端面
903 ロッド
904 吐出孔
1200 基板
1202 液滴
1204 有機薄膜
1209 テイラーコーン
1210 静電紡糸装置
1211 導電体
1212 ガードリング
1212a 直流電源
1213a 直流電源
1213 ガードリング
1213b 交流電源
1214 ノズル

Claims (7)

  1. インク流体を吐出させる吐出孔を形成するノズル本体部と、
    前記吐出孔の内部で前記ノズル本体部の内周面から間隔を空けて配置され、かつ、前記吐出孔に隣接する前記ノズル本体部の端面から外側に突出するロッドと、
    を備える、エレクトロスピニング用ノズル。
  2. 前記ロッドは、導電性材料で構成される、請求項1記載のエレクトロスピニング用ノズル。
  3. 前記ロッドが前記ノズル本体部の前記端面から突出する突出長さは、100μm以上8mm以下である、請求項1または2記載のエレクトロスピニング用ノズル。
  4. 前記吐出孔の外径に対する、前記ロッドが前記ノズル本体部の前記端面から突出する突出長さの比率は、1以上16以下である、請求項1〜3の何れか1項記載のエレクトロスピニング用ノズル。
  5. さらに、
    前記ノズル本体部の前記内周面から前記ロッドの外周面まで延びて前記ロッドを支持する支持部を備える、請求項1〜4の何れか1項記載のエレクトロスピニング用ノズル。
  6. 前記ロッドは、前記ノズル本体部の前記端面から突出する側の端部から気体を吹き出し可能な流路を有する、請求項1〜5の何れか1項記載のエレクトロスピニング用ノズル。
  7. 前記ノズル本体部は円筒形状を有し、前記ロッドは前記ノズル本体部と同心状に配置される、請求項1〜6の何れか1項記載のエレクトロスピニング用ノズル。
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