JP2020099530A - バックル装置及びバックル装置の組付方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】操作体の支持の解除を効果的に制限する。【解決手段】バックル装置10では、解除ボタン42の規制孔44にシャフト38Aが挿入されることで、解除ボタン42がシャフト38Aに上下方向に移動可能に支持されている。このため、解除ボタン42の支持の解除をシャフト38Aによって効果的に制限できる。【選択図】図10
Description
本発明は、タングに係合体が係合されるバックル装置及びバックル装置の組付方法に関する。
下記特許文献1に記載のバックル装置では、ウェビングのタングにロックプレートが係合されて、ウェビングが乗員に装着される。また、解除ボタンが操作されて、タングへのロックプレートの係合が解除される。
ここで、このようなバックル装置では、解除ボタンの支持の解除を効果的に制限できると共に、解除ボタンを容易に組付けることができるのが好ましい。
本発明は、上記事実を考慮し、操作体の支持の解除を効果的に制限できるバックル装置、及び、操作体を容易に組付けることができるバックル装置の組付方法を得ることが目的である。
本発明の第1態様のバックル装置は、ウェビングに設けられるタングに係合されて前記ウェビングが乗員に装着される係合体と、操作されて前記タングへの前記係合体の係合が解除される操作体と、柱状にされ、前記操作体が操作可能に支持される支持部材と、を備える。
本発明の第2態様のバックル装置は、本発明の第1態様のバックル装置において、前記操作体に設けられ、前記支持部材の前記操作体への配置を許可する許可部と、前記操作体に設けられ、前記支持部材の前記操作体からの離脱を規制する規制部と、を備える。
本発明の第3態様のバックル装置は、本発明の第1態様又は第2態様のバックル装置において、前記支持部材が一側に変位された際に前記支持部材の前記操作体への配置が許可されると共に、前記支持部材が他側に変位された際に前記支持部材の前記操作体からの離脱が規制される。
本発明の第4態様のバックル装置は、本発明の第1態様〜第3態様の何れか1つのバックル装置において、前記操作体に設けられ、前記支持部材を前記操作体への配置の許可位置に案内可能にされる第1案内部と、前記操作体に設けられ、前記支持部材を前記操作体からの離脱の規制位置に案内可能にされる第2案内部と、を備える。
本発明の第5態様のバックル装置は、本発明の第1態様〜第4態様の何れか1つのバックル装置において、前記支持部材に支持され、前記タングへの前記係合体の係合の解除を規制する規制体を備える。
本発明の第6態様のバックル装置の組付方法は、ウェビングに設けられるタングに係合されることで前記ウェビングが乗員に装着される係合体と、操作されて前記タングへの前記係合体の係合が解除される操作体と、柱状にされ、前記操作体が操作可能に支持される支持部材と、を備えるバックル装置の組付方法であって、前記支持部材の前記操作体への配置が許可された後に前記支持部材の前記操作体からの離脱が規制される。
本発明の第7態様のバックル装置の組付方法は、本発明の第6態様のバックル装置の組付方法において、前記支持部材が一側に変位されて前記支持部材の前記操作体への配置が許可された後に前記支持部材が他側に変位されて前記支持部材の前記操作体からの離脱が規制される。
本発明の第8態様のバックル装置の組付方法は、本発明の第6態様又は第7態様のバックル装置の組付方法において、前記支持部材が前記操作体によって案内されて前記支持部材の前記操作体への配置が許可された後に前記支持部材が前記操作体によって案内されて前記支持部材の前記操作体からの離脱が規制される。
本発明の第1態様のバックル装置では、ウェビングのタングに係合体が係合されることで、ウェビングが乗員に装着される。また、操作体が操作されて、タングへの係合体の係合が解除される。
ここで、柱状の支持部材に操作体が操作可能に支持される。このため、操作体の支持の解除を支持部材によって効果的に制限できる。
本発明の第2態様のバックル装置では、操作体の許可部が支持部材の操作体への配置を許可すると共に、操作体の規制部が支持部材の操作体からの離脱を規制する。このため、支持部材の操作体への配置を許可できると共に、支持部材の操作体からの離脱を規制できる。
本発明の第3態様のバックル装置では、支持部材が一側に変位された際に支持部材の操作体への配置が許可されると共に、支持部材が他側に変位された際に支持部材の操作体からの離脱が規制される。このため、支持部材の操作体への配置を容易に許可できると共に、支持部材の操作体からの離脱を容易に規制できる。
本発明の第4態様のバックル装置では、操作体の第1案内部が支持部材を操作体への配置の許可位置に案内可能にされると共に、操作体の第2案内部が支持部材を操作体からの離脱の規制位置に案内可能にされる。このため、支持部材の操作体への配置を容易に許可できると共に、支持部材の操作体からの離脱を容易に規制できる。
本発明の第5態様のバックル装置では、支持部材に規制体が支持されており、規制体がタングへの係合体の係合の解除を規制する。このため、支持部材を操作体と規制体とで共有できる。
本発明の第6態様のバックル装置の組付方法におけるバックル装置では、ウェビングのタングに係合体が係合されることで、ウェビングが乗員に装着される。また、柱状の支持部材に操作体が操作可能に支持されており、操作体が操作されて、タングへの係合体の係合が解除される。
ここで、本発明の第6態様のバックル装置の組付方法では、支持部材の操作体への配置が許可された後に、支持部材の操作体からの離脱が規制される。このため、操作体を容易に組付けることができる。
本発明の第7態様のバックル装置の組付方法では、支持部材が一側に変位されて支持部材の操作体への配置が許可された後に、支持部材が他側に変位されて支持部材の操作体からの離脱が規制される。このため、支持部材の操作体への配置を容易に許可できると共に、支持部材の操作体からの離脱を容易に規制できる。
本発明の第8態様のバックル装置の組付方法では、支持部材が操作体によって案内されて支持部材の操作体への配置が許可された後に、支持部材が操作体によって案内されて支持部材の操作体からの離脱が規制される。このため、支持部材を操作体への配置を容易に許可できると共に、支持部材の操作体からの離脱を容易に規制できる。
図1には、本発明の実施形態に係るバックル装置10が上斜め左方から見た分解斜視図にて示されており、図2(A)には、バックル装置10が左方から見た断面図にて示されている。なお、図面では、バックル装置10の上方を矢印UPで示し、バックル装置10の表側(厚さ方向一方)を矢印SFで示し、バックル装置10の左方を矢印LHで示している。
本実施形態に係るバックル装置10は、車両のシート(例えばシートクッション、図示省略)に配置されて、上方が車両上側に向けられており、シートには、車両の乗員が着座可能にされている。
図1及び図2(A)に示す如く、バックル装置10には、挿入体としての樹脂製で略直方体形箱状のカバー12が設けられている。カバー12は、表側のアッパカバー12Aと裏側のロアカバー12Bとが組付けられて構成されており、アッパカバー12Aは、カバー12の上端部及び上端部以外の表側部分を構成すると共に、ロアカバー12Bは、カバー12の上端部以外の裏側部分を構成している。
カバー12の上端には、タング挿入口14が形成されており、タング挿入口14には、上側から、タングとしてのタングプレート16が挿入可能にされている。タングプレート16の先端部には、矩形平板状の挿入部16Aが設けられており、タングプレート16は、挿入部16Aにおいてタング挿入口14に挿入可能にされると共に、挿入部16Aには、矩形状の係合孔18が貫通形成されている。タングプレート16の基端部には、長尺帯状のウェビング20が移動可能に貫通されており、ウェビング20は、車両に設置されている。
カバー12内には、支持体としての金属製で断面U字形板状のバックルボデー22が固定されており、バックルボデー22は、左右方向中央面に対して対称な形状にされると共に、表側に開放されている。バックルボデー22の裏側部分は、長尺平板状の底板22Aにされており、底板22Aは、表裏方向に垂直に配置されている。バックルボデー22の左側部分及び右側部分は、長尺平板状の側板22Bにされており、側板22Bは、左右方向に垂直に配置されている。バックルボデー22内は、カバー12のタング挿入口14に連通されており、タング挿入口14に挿入されたタングプレート16の挿入部16Aは、バックルボデー22内に上側から挿入される。
バックルボデー22の底板22Aの下端部には、固定部材としての帯状のベルト24の先端部が挿通されており、ベルト24の先端部は、環状に形成されて、底板22Aの下端部に固定されている。ベルト24は、カバー12の下端部を貫通して、カバー12の下側に延出されると共に、シートを貫通しており、ベルト24の基端部が車体に固定されることで、バックル装置10が車両に設置されている。
底板22Aの上下方向中央部には、略矩形状の挿入孔26が貫通形成されており、挿入孔26は、上下方向に延伸されている。各側板22Bの下部には、支持部としての略矩形状の支持孔28が貫通形成されており、支持孔28は、上側に開放されている。各側板22Bの上部には、組付部としての略矩形板状の組付板22Cが形成されており、組付板22Cは、上側及び表側に突出されている。また、各組付板22Cの下部には、円状の組付孔30が貫通形成されている。
バックルボデー22の底板22Aの挿入孔26には、移動部材としての樹脂製で略板状のイジェクタ32が係合されており、イジェクタ32は、挿入孔26に沿って上下方向にスライド可能にされている。イジェクタ32の上面には、押圧面32Aが形成されており、押圧面32Aは、底板22Aより表側に配置されている。
イジェクタ32と挿入孔26の下端との間には、付勢部材としてのイジェクタスプリング34(圧縮コイルスプリング)が掛渡されており、イジェクタスプリング34は、イジェクタ32を上方へ付勢して上側の排出位置(図2(A)参照)に配置している。バックルボデー22内に上側からタングプレート16の挿入部16Aが挿入された際には、挿入部16Aによってイジェクタ32の押圧面32Aが下方へ押圧されることで、イジェクタ32が、イジェクタスプリング34の付勢力に抗して下方にスライドされて、下側の挿入位置(図2(B)参照)に配置される。
バックルボデー22内には、イジェクタ32の表側において、係合体(制限部材)としての金属製で板状のロックプレート36が配置されており、ロックプレート36は、左右方向中央面に対して対称な形状にされている。
ロックプレート36の下端部には、左端部及び右端部において、被支持部としての矩形板状の支持軸36Aが一体形成されており、支持軸36Aは、ロックプレート36の左右方向外方に突出されている。支持軸36Aは、バックルボデー22の側板22Bの支持孔28に挿通されており、ロックプレート36は、一対の支持軸36Aにおいてバックルボデー22に支持されて、支持軸36Aを中心として裏側及び表側に回動可能にされている。
ロックプレート36の下端部近傍には、左端部及び右端部において、板状の腕部36Bが一体形成されており、腕部36Bは、ロックプレート36の左右方向外側に突出されると共に、裏側に延出されている。腕部36Bは、バックルボデー22内に挿入されており、イジェクタ32が排出位置から下方にスライドされることで、イジェクタ32によって各腕部36Bが下方に押圧されて、ロックプレート36が裏側に回動される(図2(B)参照)。
ロックプレート36の上端部には、係合部としての略矩形板状の係合片36Cが形成されており、係合片36Cは、裏側へ向かうに従い上方へ向かう方向に延出されている。係合片36Cは、イジェクタ32の表側面に当接しており、これにより、ロックプレート36の裏側への回動が阻止されて、ロックプレート36が表側の解除位置に保持されている。ロックプレート36が裏側へ回動されて裏側の係合位置に到達した際には、係合片36Cが、タングプレート16の係合孔18に挿入(係合)されて、タングプレート16の上方へのスライドを制限する(図2(B)参照)。
ロックプレート36の上端部には、係合片36Cの左右方向両外側において、矩形板状の当接片36Dが形成されており、当接片36Dは、上側に突出されている。
カバー12内には、ロックプレート36の表側かつ上側において、規制体としての柱状のロック部材38(カム)が設けられており、ロック部材38は、左右方向に沿って配置されている。ロック部材38には、支持部材としての金属製で円柱状のシャフト38Aが貫通されており、シャフト38Aは、ロック部材38の左右方向両外側に突出されると共に、ロック部材38に対し回転可能かつ左右方向に移動可能にされている。シャフト38Aは、バックルボデー22の各組付板22Cの組付孔30に回転可能に嵌合されており、シャフト38Aは、バックルボデー22の左右方向両外側に突出される(図10(B)参照)と共に、バックルボデー22に対し左右方向に移動可能にされている。シャフト38Aは、一対の組付孔30に回転可能に支持されており、これにより、ロック部材38がバックルボデー22にシャフト38Aを中心として揺動可能に支持されている。
ロック部材38の表側部分には、略矩形板状の被押圧部38Bが形成されており、被押圧部38Bは、表側に突出されている。ロック部材38の裏側部分の下面は、解除部としての当接面38Cにされており、当接面38Cがロックプレート36の当接片36Dの上面に当接されて、ロック部材38がアンロック位置(規制解除位置)に保持されている。ロック部材38の裏側面は、規制部としてのロック面38Dにされており、ロック面38Dは、シャフト38Aと同軸上の円周面にされている。ロックプレート36が係合位置に配置された際には、ロック部材38がロック位置(規制位置)に揺動されて、ロック面38Dがロックプレート36の当接片36Dの表側面に当接される(図2(B)参照)。
ロック部材38の裏側部分の上側には、保持部材としての樹脂製で略U字形枠状のホルダ40が取付けられている。ホルダ40の左右方向中央部には、略矩形板状のスプリングホールド部40Aが形成されており、スプリングホールド部40Aは、上側に突出されている。
ロック部材38の上側には、操作体としての樹脂製の解除ボタン42(図3、図10の(A)及び(B)参照)が設けられている。解除ボタン42の下側部分には、略U字形枠状の組付枠42Aが形成されており、組付枠42A内は、上側に開放されている。組付枠42A内には、裏側から、バックルボデー22の一対の組付板22Cが挿入されており、組付枠42A内には、バックルボデー22が左右方向において略嵌合されている。
組付枠42Aの左側部分及び右側部分には、規制部としての断面矩形状の規制孔44が形成されており、一対の規制孔44は、左右方向において対向されている。規制孔44は、上下方向に延伸されており、規制孔44は、表側及び組付枠42Aの左右方向内側に開放されている。規制孔44には、ロック部材38のシャフト38Aが挿入されており、規制孔44がシャフト38Aに対し上下方向に移動可能にされて、解除ボタン42がシャフト38Aに上下方向に移動可能に支持されている。
組付枠42Aの左側部分には、許可部としての断面矩形状の許可孔46が形成されており、許可孔46は、組付枠42Aを表裏方向に貫通すると共に、右側に開放されている。許可孔46は、左側の規制孔44に連通されており、許可孔46の左面は、当該規制孔44の左面より左側に配置されている。当該規制孔44の左面には、許可孔46の下側において、第2案内部としての第2案内面44Aが形成されており、第2案内面44Aは、許可孔46の左面から下方へ向かうに従い右方へ向かう方向に傾斜されている。なお、許可孔46の下面の裏側部分は、裏側へ向かうに従い下方へ向かう方向に傾斜されており、許可孔46の裏側部分は、裏側へ向かうに従い前後方向に拡大されている。
組付枠42Aの右側部分には、断面台形状の案内突起44B(図7(C)参照)が形成されており、案内突起44Bは、上下方向に延伸されると共に、表側面が右側の規制孔44の裏側面を構成している。案内突起44Bの裏側面は、第1案内部としての第1案内面44Cにされており、第1案内面44Cは、表側へ向かうに従い左方へ向かう方向に傾斜されている。
解除ボタン42の上側部分には、箱状の操作部42Bが設けられており、操作部42Bは、組付枠42Aと一体にされている。操作部42B内は、下側に開放されており、操作部42B内は、組付枠42A内に連通されている。操作部42B内には、下側から、バックルボデー22の一対の組付板22Cが挿入されており、操作部42B内には、バックルボデー22が左右方向において略嵌合されている。操作部42Bの上面は、カバー12の上端から上側に露出されており、解除ボタン42は、操作部42Bにおいて、乗員によって下方に押圧操作可能にされている。また、操作部42Bは、アッパカバー12Aの上端部の裏側部分との間にカバー12上端のタング挿入口14を形成している。
操作部42Bの表側部分の下側には、押圧部42Cが一体形成されており、押圧部42Cは、下側に突出されている。押圧部42Cは、ロック部材38の被押圧部38Bの上側に配置されており、解除ボタン42が下方に押圧操作された際には、押圧部42Cによって被押圧部38Bが下方に押圧されて、ロック部材38がアンロック位置側に揺動される。
操作部42Bの上壁とホルダ40のスプリングホールド部40Aとの間には、ロックスプリング48(圧縮コイルスプリング)が掛渡されており、ロックスプリング48は、解除ボタン42を上方に付勢すると共に、ホルダ40を介してロック部材38をロック位置側に付勢している。
次に、本実施形態の作用を説明する。
以上の構成のバックル装置10では、タングプレート16の挿入部16Aがカバー12上端のタング挿入口14に挿入された際に、挿入部16Aによってイジェクタ32の押圧面32Aが下方に押圧されることで、イジェクタ32が、イジェクタスプリング34の付勢力に抗して下方にスライドされて、排出位置から挿入位置にスライドされる。このため、イジェクタ32が、ロックプレート36の係合片36Cより下方にスライドされて、ロックプレート36の各腕部36Bを下方に押圧することで、ロックプレート36が、裏側に回動されて、解除位置から係合位置に回動される。
これにより、係合片36Cが、挿入部16Aの係合孔18に挿入される。また、ロックプレート36の当接片36Dがロック部材38の当接面38Cより裏側に回動されて、ロック部材38がロックスプリング48の付勢力によりアンロック位置からロック位置に揺動されることで、ロック部材38のロック面38Dが当接片36Dの表側面に当接されて、ロックプレート36の係合位置から解除位置への回動が規制される。このため、係合孔18の下面が係合片36Cに当接されて、係合片36Cがタングプレート16の上方への移動を制限することで、バックル装置10にタングプレート16が係止されて、シートに着座する乗員にウェビング20が装着される。
解除ボタン42の操作部42Bがロックスプリング48の付勢力に抗して下方に押圧操作された際には、解除ボタン42の押圧部42Cによってロック部材38の被押圧部38Bが下方に押圧されて、ロック部材38がロックスプリング48の付勢力に抗してロック位置からアンロック位置に揺動される。そして、ロック部材38のロック面38Dがロックプレート36の当接片36Dより上側に揺動されて、ロック部材38によるロックプレート36の回動規制が解除される。このため、イジェクタスプリング34が付勢力によりイジェクタ32、タングプレート16及びロックプレート36の係合片36Cを上方に移動させて、ロックプレート36が係合位置から解除位置に回動されることで、係合片36Cがタングプレート16の挿入部16Aの係合孔18から離脱される。さらに、イジェクタ32がイジェクタスプリング34の付勢力により上方に排出位置までスライドされて、イジェクタ32によって挿入部16Aがカバー12上端のタング挿入口14から排出されることで、バックル装置10へのタングプレート16の係止が解除されて、ウェビング20の乗員への装着が解除される。
ここで、解除ボタン42の規制孔44にロック部材38の円柱状のシャフト38Aが挿入されることで、解除ボタン42がシャフト38Aに上下方向に移動可能(操作可能)に支持されている。このため、規制孔44裏側面のシャフト38Aへの当接によって解除ボタン42の上側を中心とした下側の表側への回動を効果的に制限でき、解除ボタン42の弾性爪がバックルボデー22の長孔に移動可能に支持される場合とは異なり、解除ボタン42の支持の解除をシャフト38Aによって効果的に制限できる。また、解除ボタン42に弾性爪を設ける必要をなくすことができて、解除ボタン42の体格及び質量を減少できると共に、バックルボデー22に長孔を設ける必要をなくすことができて、バックルボデー22の構成を簡単にでき、かつ、解除ボタン42の弾性爪の移動スペースを設ける必要をなくすことができて、バックル装置10の体格を減少できる。
さらに、ロック部材38を支持するシャフト38Aによって解除ボタン42が上下方向に移動可能に支持されている。このため、シャフト38Aを解除ボタン42とロック部材38とで共有でき、解除ボタン42とロック部材38とを別々の部材によって支持する場合とは異なり、バックル装置10の体格及び質量を減少できる。
また、解除ボタン42がシャフト38Aに組付けられる際には、先ず、バックルボデー22にロック部材38及びホルダ40が組付けられると共に、解除ボタン42の操作部42Bとホルダ40との間にロックスプリング48が組付けられる(図4〜図7の(A)〜(C)、図8〜図10の(A)及び(B)では、ロック部材38のシャフト38A以外、ホルダ40及びロックスプリング48の図示が省略されている)。そして、ロックスプリング48の付勢力に抗して解除ボタン42の操作部42B内及び組付枠42A内に下側かつ裏側からバックルボデー22の一対の組付板22Cが挿入された状態(図4の(A)〜(C)参照)で、解除ボタン42が上側を中心として下側を裏側に回動される。このため、組付枠42Aの許可孔46に裏側からシャフト38Aが挿入される(図5の(A)〜(C)参照)と共に、シャフト38Aが組付枠42Aの第1案内面44C(案内突起44Bの裏側面)による案内によって左方(一側)に変位されることで(図6の(A)〜(C)参照)、案内突起44Bがシャフト38Aの右方を裏側に通過されて、シャフト38Aが組付枠42Aの左側の規制孔44に裏側から挿入(配置)される(図7の(A)〜(C)参照)。
その後、ロックスプリング48の付勢力によって解除ボタン42が上方に移動される(図8の(A)及び(B)参照)。このため、シャフト38Aが組付枠42Aの第2案内面44Aによる案内によって右方(他側)に変位されて、シャフト38Aが組付枠42Aの右側の規制孔44に左側から挿入された後(図9の(A)及び(B)参照)に、シャフト38Aが一対の規制孔44の下面に上側から当接されて、解除ボタン42の上方への移動が規制される(図10の(A)及び(B)参照)。
ここで、組付枠42Aの許可孔46が組付枠42Aの一対の規制孔44へのシャフト38Aの挿入(組付枠42Aの案内突起44Bに対するシャフト38Aの通過)を許可した後に、組付枠42Aの右側の規制孔44裏側面が一対の規制孔44からの許可孔46を介するシャフト38Aの離脱を規制する。このため、許可孔46によって一対の規制孔44へのシャフト38Aの挿入を許可できると共に、右側の規制孔44によって一対の規制孔44からのシャフト38Aの離脱を規制できる。これにより、解除ボタン42の弾性爪を一時的に弾性変形させてバックルボデー22の長孔に係合させる場合とは異なり、容易に解除ボタン42をシャフト38Aに移動可能に支持させることができ、解除ボタン42をシャフト38Aに容易に組付けることができる。
さらに、シャフト38Aが左方に変位されて、許可孔46が一対の規制孔44へのシャフト38Aの挿入(案内突起44Bに対するシャフト38Aの通過)を許可した後に、シャフト38Aが右方に変位されて、右側の規制孔44裏側面が一対の規制孔44からの許可孔46を介するシャフト38Aの離脱を規制する。このため、一対の規制孔44へのシャフト38Aの挿入を容易に許可できると共に、一対の規制孔44からのシャフト38Aの離脱を容易に規制でき、解除ボタン42をシャフト38Aに一層容易に組付けることができる。
しかも、組付枠42Aの第1案内面44Cがシャフト38Aを左方に案内して、許可孔46が一対の規制孔44へのシャフト38Aの挿入(案内突起44Bに対するシャフト38Aの通過)を許可した後に、組付枠42Aの第2案内面44Aがシャフト38Aを右方に案内して、右側の規制孔44裏側面が一対の規制孔44からの許可孔46を介するシャフト38Aの離脱を規制する。このため、一対の規制孔44へのシャフト38Aの挿入を一層容易に許可できると共に、一対の規制孔44からのシャフト38Aの離脱を一層容易に規制でき、解除ボタン42をシャフト38Aに一層容易に組付けることができる。
なお、本実施形態では、シャフト38A(支持部材)を円柱状にした。しかしながら、支持部材は、柱状であればよく、三角柱状又は矩形柱状等でもよい。
また、本実施形態では、解除ボタン42をロック部材38のシャフト38Aが移動可能に支持する。しかしながら、解除ボタン42をロック部材38以外の支持部材が移動可能に支持してもよい。
10・・・バックル装置、12・・・カバー(挿入体)、16・・・タングプレート(タング)、20・・・ウェビング、36・・・ロックプレート(係合体)、38・・・ロック部材(規制体)、38A・・・シャフト(支持部材)、42・・・解除ボタン(操作体)、44・・・規制孔(規制部)、44A・・・第2案内面(第2案内部)、44C・・・第1案内面(第1案内部)、46・・・許可孔(許可部)
Claims (8)
- ウェビングに設けられるタングに係合されて前記ウェビングが乗員に装着される係合体と、
操作されて前記タングへの前記係合体の係合が解除される操作体と、
柱状にされ、前記操作体が操作可能に支持される支持部材と、
を備えるバックル装置。 - 前記操作体に設けられ、前記支持部材の前記操作体への配置を許可する許可部と、
前記操作体に設けられ、前記支持部材の前記操作体からの離脱を規制する規制部と、
を備える請求項1記載のバックル装置。 - 前記支持部材が一側に変位された際に前記支持部材の前記操作体への配置が許可されると共に、前記支持部材が他側に変位された際に前記支持部材の前記操作体からの離脱が規制される請求項1又は請求項2記載のバックル装置。
- 前記操作体に設けられ、前記支持部材を前記操作体への配置の許可位置に案内可能にされる第1案内部と、
前記操作体に設けられ、前記支持部材を前記操作体からの離脱の規制位置に案内可能にされる第2案内部と、
を備える請求項1〜請求項3の何れか1項記載のバックル装置。 - 前記支持部材に支持され、前記タングへの前記係合体の係合の解除を規制する規制体を備える請求項1〜請求項4の何れか1項記載のバックル装置。
- ウェビングに設けられるタングに係合されることで前記ウェビングが乗員に装着される係合体と、
操作されて前記タングへの前記係合体の係合が解除される操作体と、
柱状にされ、前記操作体が操作可能に支持される支持部材と、
を備えるバックル装置の組付方法であって、
前記支持部材の前記操作体への配置が許可された後に前記支持部材の前記操作体からの離脱が規制されるバックル装置の組付方法。 - 前記支持部材が一側に変位されて前記支持部材の前記操作体への配置が許可された後に前記支持部材が他側に変位されて前記支持部材の前記操作体からの離脱が規制される請求項6記載のバックル装置の組付方法。
- 前記支持部材が前記操作体によって案内されて前記支持部材の前記操作体への配置が許可された後に前記支持部材が前記操作体によって案内されて前記支持部材の前記操作体からの離脱が規制される請求項6又は請求項7記載のバックル装置の組付方法。
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JP2018239877A JP2020099530A (ja) | 2018-12-21 | 2018-12-21 | バックル装置及びバックル装置の組付方法 |
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2018
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