JP2020098221A - 傾き調整機構、画像書込装置及び画像形成装置 - Google Patents

傾き調整機構、画像書込装置及び画像形成装置 Download PDF

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昌彦 高橋
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昌彦 高橋
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彰 谷山
崇 黒澤
Takashi Kurosawa
崇 黒澤
田島 直樹
Naoki Tajima
直樹 田島
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Abstract

【課題】振動に起因する長尺部材と座面の離間を抑制しつつ、長尺部材の歪みを抑制することが可能な傾き調整機構、当該傾き調整機構を備える画像書込装置及び当該画像書込装置を備える画像形成装置を提供する。【解決手段】少なくとも1つ以上の長尺部材(光学素子、ホルダー62)と、ピッチが異なる2つのねじ部を有するねじ部材64と、長尺部材を位置決めして保持する筐体(ハウジング65)と、を備える。また、長尺部材の長手方向一端は、回転支点軸により筐体に軸支され、長尺部材の長手方向他端は、ねじ部材64により中間部材63を介して筐体に接続され、ねじ部材64は、中間部材63とかみ合う第1ねじ部(M3ねじ部64a)と、中間部材63とかみ合う第2ねじ部(M4ねじ部64b)と、を有し、第1ねじ部とかみ合う中間部材63に対して長手方向に摺動可能に構成され、ねじ部材64の回転により長尺部材の傾きが調整される。【選択図】図9

Description

本発明は、傾き調整機構、当該傾き調整機構を備える画像書込装置及び当該画像書込装置を備える画像形成装置に関する。
従来、レーザープリンターやデジタル複写機などの画像形成装置には、光源より出射される半導体レーザーを用いて感光体を走査する画像書込装置が搭載されている。近年、画像書込装置においては、高速高密度化が求められている。それに伴い、走査光学系においても、高い性能が要求されている。特に、レーザー走査光学系では、走査線の傾きが画像劣化に繋がるため、走査線の傾き調整機構が必要不可欠である。
走査線の傾き調整は、これまで長尺部材(光学素子)の長手方向一端を支点とし、他端をモーターの回転やねじの繰り出しで上下に動かして光学素子を回動させることにより行われてきた。
例えば、湾曲を副断面内で捻るように変形させ、傾きを主方向一端側で光学素子の光軸方向と平行な支点を中心にして他端側を回動させて調整する構成が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
また、光学部材の長手方向軸線回りの傾きを規制する規制部材を備える構成が開示されている(例えば、特許文献2参照)。
また、ねじピッチが異なるナットを固定し、ねじ差動を用いて2部品間の距離を微調整する構成が開示されている(例えば、特許文献3参照)。
特開2004−12596号公報 特開2013−130636号公報 特開昭61−211566号公報
ところで、上記特許文献1及び特許文献2記載の構成では、光軸方向の位置を決めるための押圧力と上下運動に光学素子を追従させるための押圧力が必要である。しかしながら、ポリゴンモーターの高速回転化による振動増加に耐えるために光軸方向の押圧力を強化すると、上下方向の摩擦力が大きくなるため、光学素子が座面の上下運動に追従しなくなる。かといって、上下方向の押圧力を強化すると、組立て性の悪化等が懸念される。
光学素子と座面の離間を防ぐためには、光学素子側と筐体側とでねじピッチが異なる差動ねじを用いる方法(特許文献3参照)が有効である。しかしながら、上記の差動ねじを用いる方法では、差動ねじが上下運動するのに対し光学素子は回動運動をするため、傾き調整時に光学素子が歪んでしまうという課題がある。また、ねじ穴が固定されているため、長尺部材の回動調整に適用すると、回動運動によりねじ穴の軸がずれてねじが回せなくなるという課題がある。
本発明は、振動に起因する長尺部材と座面の離間を抑制しつつ、長尺部材の歪みを抑制することが可能な傾き調整機構、当該傾き調整機構を備える画像書込装置及び当該画像書込装置を備える画像形成装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、上記目的を達成するためになされたものであり、
傾き調整機構において、
少なくとも1つ以上の長尺部材と、
ピッチが異なる2つのねじ部を有するねじ部材と、
前記長尺部材を位置決めして保持する筐体と、
を備え、
前記長尺部材の長手方向一端は、回転支点軸により前記筐体に軸支され、
前記長尺部材の長手方向他端は、前記ねじ部材により直接又は中間部材を介して前記筐体に接続され、
前記ねじ部材は、前記長尺部材又は前記中間部材とかみ合う第1ねじ部と、前記筐体又は前記中間部材とかみ合う第2ねじ部と、を有し、前記第1ねじ部とかみ合う前記長尺部材又は前記中間部材に対して前記長手方向に摺動可能に構成され、
前記ねじ部材の回転により前記長尺部材の傾きが調整されることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の傾き調整機構において、
前記ねじ部材は、前記第2ねじ部とかみ合う前記筐体又は前記中間部材に対して、前記回転支点軸と平行な方向に摺動可能に構成されていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の傾き調整機構において、
前記ねじ部材は、前記回転支点軸と平行な方向への摺動可能量が前記長手方向への摺動可能量よりも小さいことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の傾き調整機構において、
前記第1ねじ部とかみ合う前記中間部材には、前記ねじ部材を挿通するねじ穴が形成され、
前記ねじ穴は、前記長手方向に幅広の形状であり、
前記第1ねじ部とかみ合う前記中間部材は、前記回転支点軸と平行な方向で前記第1ねじ部とかみ合うことを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載の傾き調整機構において、
前記長尺部材、前記筐体及び前記中間部材は、前記ねじ部材とかみ合う際に前記ねじ部材を挟持する対向辺が、前記ねじ部材のねじ溝の形状に合わせて高さ方向にずれていることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか一項に記載の傾き調整機構において、
前記長尺部材は、
光学素子と、
前記光学素子を保持する保持部材と、
を備えることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、
画像書込装置において、
光束を出射する光源と、
前記光源から出射された光束を偏向する偏向器と、
前記偏向器により偏向された光束を像担持体上に集光する光学素子の傾きを調整する請求項6に記載の傾き調整機構と、
を備えることを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、
画像形成装置において、
像担持体と、
前記像担持体を帯電させる帯電部と、
前記帯電部により帯電された像担持体に対して光束を照射することで前記像担持体上に静電潜像を形成する請求項7に記載の画像書込装置と、
前記光束を照射された像担持体に現像剤を供給することで前記静電潜像を現像剤による像に顕像化する現像部と、
前記現像剤による像を用紙に転写する転写部と、
前記転写部により転写された前記現像剤による像を前記用紙に定着する定着部と、
を備えることを特徴とする。
本発明によれば、振動に起因する長尺部材と座面の離間を抑制しつつ、長尺部材の歪みを抑制することができる。
本実施形態に係る画像形成装置の概略構成を示す図である。 レーザー走査光学装置の概略構成を示す図である。 第三の光学系の構成を示す側面図である。 ねじ部材の構成を示す図である。 ホルダーがハウジングに軸支されている様子の一例を示す側面図である。 ホルダーが押圧ばねによりハウジングに押し付けられている様子の一例を示す側面図である。 図6のVII−VII線における側面断面図である。 図6のVIII−VIII線における側面断面図である。 中間部材にねじ部材が挿通されている様子の一例を示す図である。 図9のX−X線における側面断面図である。 図9のXI−XI線における側面断面図である。 第1中間部材の構成を示す図である。 第2中間部材のねじ穴の光軸方向の幅が第1中間部材のねじ穴の長手方向の幅よりも短い様子の一例を示す図である。 第1中間部材のねじ穴を長穴形状とした構成の一例を示す図である。 ホルダーの長手方向他端が延在した構成の一例を示す図である。 図15のXVI−XVI線における側面断面図である。 図15のXVII−XVII線における側面断面図である。 ホルダーの長手方向他端の構成を示す平面図である。 第1中間部材のねじ部材を挟持する対向辺をねじ溝の形状に合わせて高さ方向にずらした構成の一例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の説明では、図2に示す光学ハウジング9の長手方向をX方向、短手方向をY方向、X方向及びY方向に直交する方向をZ方向とする。
本実施形態に係る画像形成装置1000は、例えば、レーザープリンターやデジタル複写機等として用いられ、図1に示すように、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの色ごとに設けられた複数のレーザー走査光学装置(画像書込装置)100と、レーザー走査光学装置100に対応して設けられた感光体ドラム等の感光体(像担持体)200と、感光体200を帯電させる帯電部210と、光を照射された感光体200に現像剤を供給することで静電潜像を現像剤による像に顕像化する現像部220と、中間転写ベルト300と、現像剤による像を用紙Pに転写する転写ローラー(転写部)400と、転写ローラー400により転写された現像剤による像を用紙Pに定着する定着部500と、を備えて構成される。
画像形成装置1000は、レーザー走査光学装置100より照射されるレーザー光によって感光された感光体200でトナー像を形成し、中間転写ベルト300上に当該トナー像を転写させる。次に、画像形成装置1000は、中間転写ベルト300に転写されたトナー像を転写ローラー400によって用紙Pに押圧して転写させ、定着部500によって当該用紙Pを加熱及び加圧することで、トナー像を用紙P上に定着する。そして、画像形成装置1000は、用紙Pを排紙ローラー(図示省略)等により搬送してトレイ(図示省略)に排紙することで画像形成処理を行う。
レーザー走査光学装置100は、図2に示すように、帯電部210により帯電された感光体200に対してレーザー光(光束)Lを照射することで感光体200を感光させる(感光体200上に静電潜像を形成する)装置である。レーザー走査光学装置100は、レーザー光Lを出射させる光源1と、光源1を保持する光源ホルダー2と、光源1より出射されたレーザー光Lを平行光化させる第一の光学系3と、第一の光学系3を透過したレーザー光Lの副走査方向成分のみを収束させる第二の光学系4と、第二の光学系4を透過したレーザー光Lを偏向させる偏向器5と、偏向器5により偏向されたレーザー光Lを感光体200上に集光させる第三の光学系6と、偏向器5により偏向されたレーザー光Lの一部を集光させる第四の光学系7と、第四の光学系7を透過したレーザー光Lを入力するセンサー8と、を備えて構成され、これらを光学ハウジング9で保持するようになっている。
光源1は、レーザー光Lを出射させる半導体レーザーである。光源1から出射されたレーザー光Lは、第一の光学系3へと照射される。
光源ホルダー2は、光源1を保持するためのホルダーである。
第一の光学系3は、コリメータレンズなどを含んで構成され、光源1から出射されたレーザー光(発散光)を平行光に変換する。
第二の光学系4は、スリットやシリンドリカルレンズを含んで構成される。そして、第二の光学系4は、スリットにより、感光体200上でビームスポットが整形されるように、第一の光学系3により平行光に変換されたレーザー光Lの透過量を制限する。また、第二の光学系4は、シリンドリカルレンズにより、第一の光学系3により平行光に変換されたレーザー光Lを副走査方向に収束させる。
偏向器5は、側面が鏡面からなる多角柱形状をしたポリゴンミラーと、ポリゴンミラーに回動力を付与してポリゴンミラーを回動させるモーターと、を含んで構成される。偏向器5は、第二の光学系4を透過したレーザー光Lを、回転に応じた向きに偏向する。そして、偏向器5は、偏向させたレーザー光Lを、第三の光学系6を介して感光体200の周面に照射する。この際、偏向器5は、回転位置に応じて感光体200の長手方向の異なる位置にレーザー光Lを照射するため、主走査方向(図2における感光体200の長手方向)へのレーザー光Lの走査を可能とする。
第三の光学系6は、偏向器5で偏向されたレーザー光Lを感光体200表面に集光し、結像させる。
第三の光学系6は、図3に示すように、レーザー光Lを感光体200表面に集光するための光学素子61と、光学素子61を固定して保持するホルダー(保持部材)62と、ホルダー62及びハウジング65の各々と固定され、ねじ部材64を介してホルダー62及びハウジング65を接続する中間部材63(図9等参照)と、ピッチが異なる2つのねじ部(M3ねじ部64a、M4ねじ部64b:図4参照)を有するねじ部材64と、光学素子61及びホルダー62を位置決めして保持するハウジング(筐体)65と、を備えて構成される。本発明の長尺部材は、光学素子61及びホルダー62から構成される。
第三の光学系6は、上記の構成を備えることで、レーザー走査光学装置100の走査線の傾きを調整する本発明の傾き調整機構として機能する。
ホルダー62は、図5に示すように、長手方向(Y方向)一端(図中左端)付近にかしめられたかしめ軸(回転支点軸)Jがハウジング65の位置決めV溝65aに当て込まれ、上下方向(Z方向)下方に板ばね62aで押圧されている。これにより、ホルダー62は、Y方向一端がかしめ軸Jによりハウジング65に軸支され、かしめ軸Jを支点として光学素子61ごと回動可能に構成されている(図3中A1参照)。すなわち、ホルダー62のY方向一端は、ホルダー62が当該一端を支点として光学素子61の受光面と平行な方向に回動可能にハウジング65に固定されている。
また、ホルダー62は、図6〜図8に示すように、Y方向両端付近で押圧ばね62bによりハウジング65の光軸方向(X方向)位置決め部65bに押し付けられている。
なお、以下の説明において、図3等における前後方向をX方向、左右方向をY方向、上下方向をZ方向とする。本実施形態では、光学素子61に対して、X方向(前後方向)にレーザー光Lが入射して透過する。すなわち、X方向は、レーザー光Lの光軸方向と一致する。また、YZ平面が光学素子61の受光面となる。
中間部材63は、図9に示すように、ホルダー62と固定された第1中間部材631と、ハウジング65と固定された第2中間部材632と、を備えて構成される。第1中間部材631には、ねじ部材64を挿通するねじ穴631aが、第2中間部材632には、ねじ部材64を挿通するねじ穴632aが、それぞれ形成されている。各ねじ穴631a、632aは、略凹字形状となっている。
第1中間部材631は、ホルダー62のY方向他端に固定され、ねじ部材64のM3ねじ部(第1ねじ部:ピッチ0.5mm)64aとかみ合っている。第2中間部材632は、ハウジング65に固定され、ねじ部材64のM4ねじ部(第2ねじ部:ピッチ0.7mm)64bとかみ合っている。すなわち、ホルダー62のY方向他端は、ねじ部材64により中間部材63を介してハウジング65に接続されている。
第1中間部材631は、図10に示すように、光軸方向(X方向)からねじ部材64のM3ねじ部64aの山と山の間に入って(かみ合って)いる。第1中間部材631のねじ穴631aは、図11及び図12に示すように、長手方向(Y方向)に幅広の形状となっている。すなわち、第1中間部材631は、ねじ穴631aにねじ部材64を挿通させた際、Y方向に隙間G1が形成され(図11参照)、ねじ部材64がY方向に摺動可能な構成となっている。したがって、ねじ部材64は、M3ねじ部64aとかみ合う第1中間部材631に対してY方向に摺動可能に構成されている。
第2中間部材632は、図9に示すように、長手方向(Y方向)からねじ部材64のM4ねじ部64bの山と山の間に入って(かみ合って)いる。第2中間部材632のねじ穴632aは、光軸方向(X方向)に幅広の形状となっている。すなわち、第2中間部材632は、ねじ穴632aにねじ部材64を挿通させた際、X方向に隙間が形成され、ねじ部材64がX方向に摺動可能な構成となっている。したがって、ねじ部材64は、M4ねじ部64bとかみ合う第2中間部材632に対して、X方向に摺動可能に構成されている。
なお、ねじ穴632aのX方向の幅W2は、第1中間部材631のねじ穴631aのY方向の幅W1よりも短くなっている(図13参照)。すなわち、ねじ部材64は、X方向への摺動可能量がY方向への摺動可能量よりも小さくなっている。
本実施形態では、ねじ部材64のM3ねじ部64aを回転させることで、ねじ部材64を上下方向に動かすことができる(図3中A2参照)。ねじ部材64の上下方向の移動に伴い、ホルダー62がかしめ軸Jを回転支点とする回動運動を行うことで、ホルダー62の傾きを調整することが可能となり、走査線の傾きを調整することができる。ここでは、ねじ1回転で、M3ねじ部64aとM4ねじ部64bのピッチ差0.2mm分調整することができる。
中間部材63(第1中間部材631、第2中間部材632)は、ねじ部材64の2つのねじ部(M3ねじ部64a、M4ねじ部64b)の山と山の隙間に入り、ねじ部材64とかみ合っているので、光軸方向(X方向)にホルダー62を押圧するばね(押圧ばね62b)の力量を高めて上下方向(Z方向)の摩擦力が増加した場合であっても、光学素子61が座面からZ方向に離間することはない。また、ホルダー62と固定された第1中間部材631は、長手方向(Y方向)にねじ部材64の位置を決めておらず、ねじ部材64をY方向に摺動させることができるので、ホルダー62の回動運動によるY方向の変位を吸収することが可能となり、ホルダー62が歪むことはない。また、ハウジング65と固定された第2中間部材632は、光軸方向(X方向)にねじ部材64の位置を決めておらず、ねじ部材64をX方向に摺動させることができるので、ホルダー62と固定された第1中間部材631のねじ穴631aの部品誤差によるX方向の位置ずれを吸収することが可能となり、ホルダー62の歪みを低減することができる。また、ハウジング65と固定された第2中間部材632におけるねじ部材64の摺動可能量を、ホルダー62と固定された第1中間部材631におけるねじ部材64の摺動可能量よりも少なくしたことで、ねじ部材64の軸倒れを低減することができるので、ホルダー62の歪みを低減することができる。
上記の構成により、ポリゴンモーターの高速回転化による振動増加でホルダー62がハウジング65の決められた位置から浮かないよう光軸方向(X方向)の押圧力を強化しつつ、ホルダー62の回動運動によるY方向の変位でのホルダー62の歪みを低減することができる。
第四の光学系7は、シリンドリカルレンズなどを含んで構成される。そして、第四の光学系7は、偏向器5により偏向されたレーザー光Lの一部を集光し、集光したレーザー光Lをセンサー8に入射させる。
センサー8は、第四の光学系7により集光されたレーザー光Lを検出する光センサーである。そして、レーザー走査光学装置100を備えた画像形成装置1000の制御部(図示省略)は、センサー8より検出される検出信号に基づいて、感光体200への書き出し位置のタイミング調整などを行う。
なお、偏向器5で偏向されたレーザー光Lが第三の光学系6を構成する全ての光学素子を通過した後、一部の光束をミラーにより折り返して、感光体200と等価位置に配置されたセンサー8に入力する構成を採用することで、第四の光学系7を備えない構成とすることも可能である。
以上のように、本実施形態に係る画像形成装置1000の傾き調整機構(第三の光学系6)は、少なくとも1つ以上の長尺部材(光学素子61、ホルダー62)と、ピッチが異なる2つのねじ部(M3ねじ部64a、M4ねじ部64b)を有するねじ部材64と、長尺部材を位置決めして保持する筐体(ハウジング65)と、を備える。また、長尺部材の長手方向一端は、回転支点軸(かしめ軸J)により筐体に軸支され、長尺部材の長手方向他端は、ねじ部材64により中間部材63を介して筐体に接続され、ねじ部材64は、中間部材63とかみ合う第1ねじ部(M3ねじ部64a)と、中間部材63とかみ合う第2ねじ部(M4ねじ部64b)と、を有し、第1ねじ部とかみ合う中間部材63に対して長手方向に摺動可能に構成され、ねじ部材64の回転により長尺部材の傾きが調整される。
したがって、本実施形態に係る傾き調整機構によれば、長尺部材と筐体の各々をねじ部材64とねじ穴のかみ合いで強く固定することができるので、光軸方向の押圧力を強くしたケースであっても長尺部材を上下方向に離間させることなく傾き調整を行うことが可能となり、振動に強くすることができる。また、長手方向にねじ部材64とねじ穴が規制されていないため、長尺部材の回動運動時の長手方向の変位を吸収することが可能となり、長尺部材にかかる歪みを低減することができる。よって、振動に起因する長尺部材と座面の離間を抑制しつつ、長尺部材の歪みを抑制することができる。また、ねじ部材64として差動ねじを採用しているので、傾き調整時に容易に微調整を行うことができる。
また、本実施形態に係る傾き調整機構によれば、ねじ部材64は、第2ねじ部とかみ合う中間部材63に対して、回転支点軸と平行な方向に摺動可能に構成されている。
したがって、本実施形態に係る傾き調整機構によれば、部品公差等の原因で長尺部材側と筐体側でねじ穴の位置が回転支点軸と平行な方向にずれているケースであっても、ねじ穴間の相対位置の誤差を吸収することができるので、長尺部材と筐体の双方に負担を掛けることなく傾きを調整することができる。
また、本実施形態に係る傾き調整機構によれば、ねじ部材64は、回転支点軸と平行な方向への摺動可能量が長手方向への摺動可能量よりも小さい。
したがって、本実施形態に係る傾き調整機構によれば、回転支点軸と平行な方向の吸収すべき誤差量が長手方向の吸収すべき変位量に比べ少なくとも回動運動による変位量分小さいことを考慮して、回転支点軸と平行な方向への摺動可能量を少なくすることができるので、ねじ部材64の軸倒れを防止することが可能となり、長尺部材と筐体の双方の歪みを低減することができる。
また、本実施形態に係る傾き調整機構によれば、第1ねじ部とかみ合う中間部材(第1中間部材631)には、ねじ部材64を挿通するねじ穴631aが形成され、ねじ穴631aは、長手方向に幅広の形状であり、第1ねじ部とかみ合う中間部材は、回転支点軸と平行な方向で第1ねじ部とかみ合う。
したがって、本実施形態に係る傾き調整機構によれば、ねじ部材64を一方向には規制しその方向に垂直な方向には自由に動けるようにすることができるので、上下運動時の長尺部材と座面の離間を抑制しつつ、長尺部材の歪みを低減することができる。
また、本実施形態に係る傾き調整機構によれば、長尺部材は、光学素子61と、光学素子61を保持する保持部材(ホルダー62)と、を備える。
したがって、本実施形態に係る傾き調整機構によれば、レーザー走査可能な画像書込装置に採用することができるので、振動に強く高精度な走査線の傾き調整を行うことができる。
以上、本発明に係る実施形態に基づいて具体的に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
例えば、上記実施形態では、中間部材63(第1中間部材631、第2中間部材632)に形成されるねじ穴631a、632aを略凹字形状とした構成を例示して説明しているが、これに限定されるものではない。例えば、ねじ穴の形状を長穴形状とするようにしてもよい。図14に、第1中間部材631のねじ穴631aを長穴形状とした構成の一例を示す。上記のように、ねじ穴の形状を長穴形状とした構成であっても、実施形態と同様の効果を得ることができる。
また、上記実施形態では、ホルダー62の長手方向(Y方向)他端を、ねじ部材64により中間部材63を介してハウジング65に接続する構成を例示しているが、これに限定されるものではない。例えば、ホルダー62のY方向他端を、中間部材63を介することなく、ねじ部材64により直接ハウジング65に接続する構成を採用するようにしてもよい。
具体的には、本変形例のホルダー62Aは、図15に示すように、実施形態のホルダー62と比べ、Y方向他端がねじ部材64を挿通可能となるように延在した構成となっている。また、ホルダー62AのY方向他端付近には、ねじ部材64を挿通するねじ穴621が形成されている。ねじ穴621は、略凹字形状となっている。
ホルダー62Aは、図16に示すように、光軸方向(X方向)からねじ部材64のM3ねじ部64aの山と山の間に入って(かみ合って)いる。ホルダー62Aのねじ穴621は、図17及び図18に示すように、長手方向(Y方向)に幅広の形状となっている。すなわち、ホルダー62Aは、ねじ穴621にねじ部材64を挿通させた際、Y方向に隙間G2が形成され(図17参照)、ねじ部材64がY方向に摺動可能な構成となっている。したがって、ねじ部材64は、M3ねじ部64aとかみ合うホルダー62Aに対してY方向に摺動可能に構成されている。
なお、詳しくは省略するが、ホルダー62Aとの接続と同様、ハウジング65との接続に関しても、ハウジング65にねじ穴を形成することで、中間部材(第2中間部材632)を介することなく、ねじ部材64により直接接続する構成を採用するようにしてもよい。
本変形例の構成を採用することで、実施形態と同様の効果を得ることができる。
また、ねじ部材64とかみ合う部材(ホルダー62A、ハウジング65及び中間部材63)において、ねじ部材64とかみ合う際にねじ部材64を挟持する対向辺を、ねじ部材64のねじ溝の形状に合わせて高さ方向(Z方向)にずらすようにしてもよい。例えば、図19に示すように、第1中間部材631のねじ部材64を挟持する対向辺631b、631cを、ねじ溝64cの形状に合わせて高さ方向(Z方向)にねじピッチの半分(図中h)だけずらすようにしてもよい。
これにより、対向辺631b、631cとかみ合うねじ溝64cの形状(高さ)の違いに起因する調整方向軸の倒れを抑制することができる。したがって、軸倒れによるトルク増加を抑制することができるので、より高い組立て性を確保することができる。
また、上記実施形態では、本発明の傾き調整機構として、画像書込装置(レーザー走査光学装置100)の第三の光学系6を例示して説明しているが、これに限定されるものではない。すなわち、長尺部材の傾きを調整可能な構成であれば、いかなる構成であってもよい。
また、上記実施形態では、図2に示すように、第三の光学系6を2つ備える構成を例示して説明しているが、これに限定されるものではない。すなわち、第三の光学系6を少なくとも1つ以上備える構成であれば、いかなる構成であってもよい。
その他、画像形成装置を構成する各装置の細部構成及び各装置の細部動作に関しても、本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
1000 画像形成装置
100 レーザー走査光学装置(画像書込装置)
200 感光体(像担持体)
210 帯電部
220 現像部
300 中間転写ベルト
400 転写ローラー(転写部)
500 定着部
1 光源
2 光源ホルダー
3 第一の光学系
4 第二の光学系
5 偏向器
6 第三の光学系(傾き調整機構)
61 光学素子(長尺部材)
62、62A ホルダー(長尺部材、保持部材)
621 ねじ穴
63 中間部材
631 第1中間部材
631a ねじ穴
631b、631c 対向辺
632 第2中間部材
632a ねじ穴
64 ねじ部材
64a M3ねじ部(第1ねじ部)
64b M4ねじ部(第2ねじ部)
64c ねじ溝
65 ハウジング(筐体)
7 第四の光学系
8 センサー
9 光学ハウジング
J かしめ軸(回転支点軸)

Claims (8)

  1. 少なくとも1つ以上の長尺部材と、
    ピッチが異なる2つのねじ部を有するねじ部材と、
    前記長尺部材を位置決めして保持する筐体と、
    を備え、
    前記長尺部材の長手方向一端は、回転支点軸により前記筐体に軸支され、
    前記長尺部材の長手方向他端は、前記ねじ部材により直接又は中間部材を介して前記筐体に接続され、
    前記ねじ部材は、前記長尺部材又は前記中間部材とかみ合う第1ねじ部と、前記筐体又は前記中間部材とかみ合う第2ねじ部と、を有し、前記第1ねじ部とかみ合う前記長尺部材又は前記中間部材に対して前記長手方向に摺動可能に構成され、
    前記ねじ部材の回転により前記長尺部材の傾きが調整されることを特徴とする傾き調整機構。
  2. 前記ねじ部材は、前記第2ねじ部とかみ合う前記筐体又は前記中間部材に対して、前記回転支点軸と平行な方向に摺動可能に構成されていることを特徴とする請求項1に記載の傾き調整機構。
  3. 前記ねじ部材は、前記回転支点軸と平行な方向への摺動可能量が前記長手方向への摺動可能量よりも小さいことを特徴とする請求項2に記載の傾き調整機構。
  4. 前記第1ねじ部とかみ合う前記中間部材には、前記ねじ部材を挿通するねじ穴が形成され、
    前記ねじ穴は、前記長手方向に幅広の形状であり、
    前記第1ねじ部とかみ合う前記中間部材は、前記回転支点軸と平行な方向で前記第1ねじ部とかみ合うことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の傾き調整機構。
  5. 前記長尺部材、前記筐体及び前記中間部材は、前記ねじ部材とかみ合う際に前記ねじ部材を挟持する対向辺が、前記ねじ部材のねじ溝の形状に合わせて高さ方向にずれていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の傾き調整機構。
  6. 前記長尺部材は、
    光学素子と、
    前記光学素子を保持する保持部材と、
    を備えることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の傾き調整機構。
  7. 光束を出射する光源と、
    前記光源から出射された光束を偏向する偏向器と、
    前記偏向器により偏向された光束を像担持体上に集光する光学素子の傾きを調整する請求項6に記載の傾き調整機構と、
    を備えることを特徴とする画像書込装置。
  8. 像担持体と、
    前記像担持体を帯電させる帯電部と、
    前記帯電部により帯電された像担持体に対して光束を照射することで前記像担持体上に静電潜像を形成する請求項7に記載の画像書込装置と、
    前記光束を照射された像担持体に現像剤を供給することで前記静電潜像を現像剤による像に顕像化する現像部と、
    前記現像剤による像を用紙に転写する転写部と、
    前記転写部により転写された前記現像剤による像を前記用紙に定着する定着部と、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
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