JP2020098105A - 光偏向器パラメタ測定装置、方法およびプログラム - Google Patents

光偏向器パラメタ測定装置、方法およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】光偏向器の波長掃引光源の出力光ビームの回折格子への入射角を厳密に測定する。【解決手段】光偏向器100パラメタ測定装置は、光偏向器100からの出力光を受光するフォトディテクタ1と、フォトディテクタ1を複数の位置に移動させる2軸並進自動ステージ2と、波長掃引光源103の出力光の波長を時刻毎に算出し、フォトディテクタ1の出力信号と先に算出した波長とに基づいて、ステージ2によって位置決めされたフォトディテクタ1が光偏向器100から受光した光の波長を算出し、ステージ2によって位置決めされたフォトディテクタ1の位置毎に得られた、フォトディテクタ1の座標と光の波長が、所定の関係式に適合するようにフィッティングを行うことにより、波長掃引光源103の出力光ビームの回折格子102への入射角と、L軸と回折格子102の面の垂線との成す角度を算出する信号処理装置5を備える。【選択図】 図1

Description

本発明は、回折格子に入射する、波長掃引光源の出力光の波長に応じて回折格子からの出力光の出射角度を変動させる光偏向器のパラメタを測定する光偏向器パラメタ測定装置、方法およびプログラムに関するものである。
非特許文献1に、波長掃引光源から出力された光ビームを回折格子に入射し、回折格子方程式に従って、回折格子から出射する光ビームの出射角が変わる(光を偏向する)光偏向器が記載されている。
この光偏向器の例を図21に示す。光偏向器100は、ファイバコリメータ101と、回折格子102とから成る。波長掃引光源103の出力光は、ファイバコリメータ101を通して光ビームとなり、回折格子102に入射角αで入射する。回折格子102によって回折した光ビームは、回折格子方程式に従って出射角βで出射する。このとき、出射角βは次の式で表される。
ここで、Nは回折格子102の刻線数、mは回折次数、tは時間である。波長掃引光源103の出力光は、波長λが時間変動するので、λ(t)というように、時間の関数で表されている。
式(1)から分かるように、波長λが時間変動すると、回折格子102の出射角βが時間変動(偏向)することが分かる。このように、波長掃引光源103の波長λの時間変化を利用して、回折格子102によって光ビームを偏向する光偏向器がある。
図21に示したような光偏向器100では、式(1)から分かるように、時間tに対する出射角βを厳密に求めるには、波長掃引光源103の出力光ビームの回折格子102への入射角αを厳密に決める必要がある。具体的な方法としては、目盛りのついたステージなどを使用して入射角αの高精度化を図ることが考えられるが、ファイバコリメータ101を固定する治具のずれや接着剤の収縮等によって、入射角αが最初に設定したものからずれる場合がある。回折格子102を固定する治具や接着剤においても同様のことが言える。
このような、波長掃引光源光ビームを出射する光部品(ファイバコリメータ101)と回折格子102の設置後の位置ずれや角度ずれが生じた場合は、回折格子102への入射角αが想定からずれるため、回折格子102からの光ビームの出射角βが想定からずれ、その結果、時間tと出射角βの関係が想定からずれるという問題があった。
小平徹,八木生剛,藤浦和夫,森治郎,渡邊武士,"波長掃引技術を応用した光掃引方式位置計測システム",光技術コンタクト,一般社団法人日本オプトメカトロニクス協会,55巻,8号,pp.18−27,2017年08年20日発行
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、光偏向器の波長掃引光源の出力光ビームの回折格子への入射角を厳密に測定することができる光偏向器パラメタ測定装置、方法およびプログラムを提供することを目的とする。
本発明は、回折格子に入射する、波長掃引光源の出力光の波長に応じて前記回折格子からの出力光の出射角度を変動させる光偏向器のパラメタを測定する光偏向器パラメタ測定装置において、前記光偏向器からの出力光を受光する第1のフォトディテクタと、前記光偏向器の回折格子の溝方向に対して垂直な第1の軸の方向に沿って前記第1のフォトディテクタを複数の位置に移動させるステージと、前記光偏向器の波長掃引光源の出力光の波長を時刻毎に算出する第1の波長算出部と、前記第1のフォトディテクタの出力信号と前記第1の波長算出部によって算出された波長とに基づいて、前記ステージによって位置決めされた第1のフォトディテクタが前記光偏向器から受光した光の波長を算出する第2の波長算出部と、前記ステージによって位置決めされた第1のフォトディテクタの位置毎に得られた、前記第1のフォトディテクタの座標と前記第2の波長算出部によって算出された波長とが、所定の関係式に適合するようにフィッティングを行うことにより、前記波長掃引光源の出力光ビームの前記回折格子への入射角αと、前記回折格子の溝方向に対して垂直かつ前記第1の軸に対して垂直な第2の軸と前記回折格子の面の垂線との成す角度θGとを算出するパラメタ算出部とを備えることを特徴とするものである。
また、本発明の光偏向器パラメタ測定装置の1構成例は、前記光偏向器の偏向原点の座標を算出する偏向原点算出部をさらに備え、前記関係式は、前記第1のフォトディテクタの座標と、前記光偏向器からの出力光の波長と、前記入射角αと、前記角度θGと、前記光偏向器の偏向原点の座標と、前記回折格子の刻線数と、回折次数とを関係付けた式であり、前記ステージは、前記入射角αと前記角度θGとを求めるために前記第1のフォトディテクタを前記第1の軸の方向に沿って移動させる前に、前記光偏向器の1つの偏向角について前記第1のフォトディテクタの座標が複数取得できるように前記第1のフォトディテクタを前記第1の軸および前記第2の軸に沿って移動させることを、異なる偏向角毎に行い、前記偏向原点算出部は、前記光偏向器の同じ偏向角についての前記第1のフォトディテクタの複数の座標から得られる近似直線を偏向角毎に求め、これら近似直線の交点の座標を前記光偏向器の偏向原点の座標として算出することを特徴とするものである。
また、本発明の光偏向器パラメタ測定装置の1構成例は、前記波長掃引光源の出力光の波長取得のための波長取得光学系をさらに備え、前記波長取得光学系は、前記波長掃引光源からの光を分配するカプラと、このカプラの一方の出力光を受光して光路長が異なる2つの光路を伝播させた光を干渉させることにより干渉信号を出力する干渉計と、前記カプラの他方の出力光中の特定の波長の光を透過させる波長フィルタと、この波長フィルタを透過した光を光電変換した信号をフィルタ信号として出力する第2のフォトディテクタとを含み、前記第1の波長算出部は、前記干渉信号と前記フィルタ信号と前記波長フィルタの所定の最大透過波長とに基づいて、前記波長掃引光源の出力光の波長を時刻毎に算出することを特徴とするものである。
また、本発明の光偏向器パラメタ測定装置の1構成例において、前記第1の波長算出部は、前記干渉信号の位相を算出する位相算出部と、前記干渉信号の位相から相対的な光の波数を算出する相対的波数算出部と、前記フィルタ信号のピーク時刻を取得するピーク時刻取得部と、前記波長フィルタの最大透過波長と前記ピーク時刻とから絶対的な波数を算出する絶対的波数算出部と、前記絶対的な波数から前記波長掃引光源の出力光の波長を算出する波長算出処理部とから構成されることを特徴とするものである。
また、本発明は、回折格子に入射する、波長掃引光源の出力光の波長に応じて前記回折格子からの出力光の出射角度を変動させる光偏向器のパラメタを測定する光偏向器パラメタ測定方法において、前記光偏向器からの出力光を受光するフォトディテクタを、ステージによって前記光偏向器の回折格子の溝方向に対して垂直な第1の軸の方向に沿って複数の位置に移動させる第1のステップと、前記光偏向器の波長掃引光源の出力光の波長を時刻毎に算出する第2のステップと、前記フォトディテクタの出力信号と前記第2のステップで算出した波長とに基づいて、前記ステージによって位置決めされたフォトディテクタが前記光偏向器から受光した光の波長を算出する第3のステップと、前記ステージによって位置決めされたフォトディテクタの位置毎に得られた、前記フォトディテクタの座標と前記第3のステップで算出した波長とが、所定の関係式に適合するようにフィッティングを行うことにより、前記波長掃引光源の出力光ビームの前記回折格子への入射角αと、前記回折格子の溝方向に対して垂直かつ前記第1の軸に対して垂直な第2の軸と前記回折格子の面の垂線との成す角度θGとを算出する第4のステップとを含むことを特徴とするものである。
また、本発明の光偏向器パラメタ測定方法の1構成例において、前記関係式は、前記フォトディテクタの座標と、前記光偏向器からの出力光の波長と、前記入射角αと、前記角度θGと、前記光偏向器の偏向原点の座標と、前記回折格子の刻線数と、回折次数とを関係付けた式であり、前記第1のステップの前に、前記光偏向器の1つの偏向角について前記フォトディテクタの座標が複数取得できるように前記フォトディテクタを前記第1の軸および前記第2の軸に沿って移動させることを、異なる偏向角毎に行う第5のステップと、前記光偏向器の同じ偏向角についての前記フォトディテクタの複数の座標から得られる近似直線を偏向角毎に求め、これら近似直線の交点の座標を前記光偏向器の偏向原点の座標として算出する第6のステップとをさらに含むことを特徴とするものである。
また、本発明の光偏向器パラメタ測定プログラムは、前記の各ステップをコンピュータに実行させることを特徴とするものである。
本発明によれば、光偏向器の波長掃引光源の出力光ビームの回折格子への入射角を厳密に測定することができ、時間と回折格子の出射角との関係を厳密に求めることが可能となる。
図1は、本発明の実施例に係る光偏向器パラメタ測定装置の構成を示す図である。 図2は、本発明の実施例における光偏向器パラメタ測定装置の信号処理装置の構成を示すブロック図である。 図3は、本発明の実施例における光偏向器パラメタ測定装置の信号処理装置の動作を説明するフローチャートである。 図4は、本発明の実施例における光偏向器の偏向原点の座標の取得の原理を説明する図である。 図5は、本発明の実施例におけるフォトディテクタの位置の制御方法を説明する図である。 図6は、本発明の実施例におけるフォトディテクタの出力信号の波形を示す図である。 図7は、本発明の実施例における光偏向器の偏向原点(世界座標系原点)の座標の測定結果例を示す図である。 図8は、本発明の実施例における波長取得光学系の構成を示す図である。 図9は、本発明の実施例における信号処理装置の第1の波長算出部の構成を示す図である。 図10は、本発明の実施例における信号処理装置の第1の波長算出部の動作を説明するフローチャートである。 図11は、本発明の実施例における波長算出部の位相算出部の構成を示す図である。 図12は、図11の位相算出部の動作を説明するフローチャートである。 図13は、本発明の実施例における波長算出部の位相算出部の別の構成を示す図である。 図14は、図13の位相算出部の動作を説明するフローチャートである。 図15は、干渉信号位相と波数との関係を説明する図である。 図16は、本発明の実施例において波長掃引光源の出力光ビームの回折格子への入射角と、回折格子の面とL軸の成す角度とを求める方法を説明する図である。 図17は、本発明の実施例におけるフォトディテクタの出力信号の波形と波長掃引光源の出力光の波長とを示す図である。 図18は、本発明の実施例においてフォトディテクタの出力信号から波長掃引光源の出力光の波長を求める方法を説明する図である。 図19は、本発明の実施例においてレーベンバーグ・マーカート法を使用して、波長掃引光源の出力光ビームの回折格子への入射角と、回折格子の面とL軸の成す角とを算出した結果を示す図である。 図20は、本発明の実施例に係る信号処理装置を実現するコンピュータの構成例を示すブロック図である。 図21は、従来の光偏向器の構成を示す図である。
[実施例]
以下、本発明の実施例について図面を参照して説明する。図1は本発明の実施例に係る光偏向器パラメタ測定装置の構成を示す図である。光偏向器パラメタ測定装置は、光偏向器100からの出力光を受光するフォトディテクタ(以下、PD)1と、PD1を移動させる2軸並進自動ステージ2と、PD1の出力信号を取り込む信号取り込み装置3と、2軸並進自動ステージ2を駆動するステージドライバ4と、光偏向器パラメタ測定装置全体の制御とパラメタ算出とを行う信号処理装置5と、波長掃引光源103の出力光の波長の取得のための波長取得光学系6とを備えている。
図2は本実施例の光偏向器パラメタ測定装置の信号処理装置5の構成を示すブロック図である。信号処理装置5は、ステージドライバ4を通じて2軸並進自動ステージ2を制御するステージ制御部50と、光偏向器100の偏向原点の座標を算出する偏向原点算出部51と、光偏向器100の波長掃引光源103の出力光の波長を時刻毎に算出する波長算出部52(第1の波長算出部)と、2軸並進自動ステージ2によって位置決めされたPD1が光偏向器100から受光した光の波長を算出する波長算出部53(第2の波長算出部)と、波長掃引光源103の出力光ビームの回折格子102への入射角αと、後述するL軸と回折格子102の面の垂線との成す角度θGとを算出するパラメタ算出部54とから構成される。
図3は信号処理装置5の動作を説明するフローチャートである。信号処理装置5のステージ制御部50は、光偏向器100の1つの偏向角βについてPD1の座標が複数取得できるようにPD1を移動させることを、ステージドライバ4を通じて、異なる偏向角毎に行う(図3ステップS1)。
信号処理装置5の偏向原点算出部51は、光偏向器100の同じ偏向角βについてのPD1の複数の座標から得られる近似直線を偏向角β毎に求め、これら近似直線の交点の座標を光偏向器100の偏向原点の座標として算出する(図3ステップS2)。以上のステップS1,S2の処理は、光偏向器パラメタ(入射角αと角度θG)を算出する前に事前に行われる。
次に、信号処理装置5のステージ制御部50は、PD1を、光偏向器100の回折格子102の溝方向に対して垂直な第1の軸の方向に沿って複数の位置に移動させる(図3ステップS3)。
信号処理装置5の波長算出部52は、光偏向器100の波長掃引光源103の出力光の波長を時刻毎に算出する(図3ステップS4)。この波長掃引光源103の出力光の波長の算出は常時行われる。
信号処理装置5の波長算出部53は、PD1の出力信号と波長算出部52によって算出された波長とに基づいて、2軸並進自動ステージ2によって位置決めされたPD1が光偏向器100から受光した光の波長を算出する(図3ステップS5)。
信号処理装置5のパラメタ算出部54は、2軸並進自動ステージ2によって位置決めされたPD1の位置毎に得られた、PD1の座標と波長算出部53によって算出された波長とが、所定の関係式に適合するようにフィッティングを行うことにより、波長掃引光源103の出力光ビームの回折格子102への入射角αと、後述するL軸と回折格子102の面の垂線との成す角度θGとを算出する(図3ステップS6)。
以下、本実施例の光偏向器パラメタ測定装置についてより詳細に説明する。波長掃引光源103と光偏向器100については、図21で説明したとおりであり、αはファイバコリメータ101から回折格子102への光ビームの入射角、βは回折格子102からの光ビームの出射角(光偏向器100の偏向角)、γは光偏向器100からPD1への光ビームの出射角である。
図1には、世界座標系の原点と軸とが示されているが、それら原点と軸は以下のようになっている。まず、世界座標系の原点Oは、光偏向器100の偏向原点である。世界座標系のx軸(第1の軸、図1上下方向)は、光偏向器100の回折格子102の溝方向(図1の紙面と直交する方向)と垂直、かつ世界座標系の原点Oを通る軸である。世界座標系のL軸(第2の軸、図1左右方向)は、回折格子102の溝方向と垂直、かつ世界座標系の原点Oを通り、かつx軸と垂直な軸である。
上記の条件によりx軸とL軸の両方が含まれる平面は決まるが、x軸とL軸は一意に決まらない。x軸とL軸が一意に決まらない理由については後述する。
なお、光偏向器100のファイバコリメータ101から出射される光ビームの光軸は、回折格子102の溝方向と垂直である。このとき、x−L平面内で光偏向器100の偏向が生じる。
一方、PD1を移動させる2軸並進自動ステージ2のステージ座標系の軸は、x’軸(第1の軸)とL’軸(第2の軸)という名前で示されている。前述のx軸はx’軸と平行であり、L軸はL’軸と平行であるとする。つまり、x’軸、L’軸が決まれば、世界座標系の原点Oを通り、かつx’軸、L’軸に平行な軸としてx軸、L軸は決まる。このような定義にすると、ユーザがx’軸とL’軸の2軸並進自動ステージ2をどのように配置しても、その配置に応じてx軸とL軸が決まるので、ユーザは測定がし易いように自由にx軸とL軸を決めることができる。
ところで、x’軸とL’軸で表される2次元座標系(x’−L’座標系,ステージ座標系)の原点O’は、x軸とL軸で表される2次元座標系(x−L座標系,世界座標系)の原点Oとは、厳密に一致する可能性はほとんどない。図1では、光偏向器100の偏向原点の座標(原点OとO’のずれ量)が、(L0,x0)で表されている。
なお、実際に光偏向器100のパラメタを計測する際には、光偏向器100の偏向ビームが通る面と、PD1の移動する面が平行となるように、2軸並進自動ステージ2を設置する。このとき、世界座標系のx軸は、2軸並進自動ステージ2のx’軸と平行であり、世界座標系の原点Oを通る軸として決まる。つまり、2軸並進自動ステージ2を設置すると、x軸が一意に決まり、2軸並進自動ステージ2の設置の仕方に従ってx軸が変わることになる。
PD1の出力を取り込む信号取り込み装置3と、2軸並進自動ステージ2を動作させるステージドライバ4と、取り込んだ信号を処理する信号処理装置5の動作については後述する。
図1の座標系を使うと、以下のような関係となる。
上記のとおり、λ(t)は波長掃引光源103の出力光の波長、Nは回折格子102の刻線数、mは回折次数、tは時間である。また、θGは回折格子102の面とL軸の成す角度(回折格子角度)である。
偏向器パラメタである角度α,θGを求めるには、PD1をNm回動かしてNm個の位置座標(Li,xi)(i=1〜Nm)と、そのPD1のそれぞれの位置で取得できる波長λiとが取得できれば、式(2)が成り立つように角度α,θGを決めればよい。この方法としては、ニュートン・ラフソン法、最急降下法、レーベンバーグ・マーカート法等が使用できる。(Li,xi,λi)と式(2)を使って角度α,θGを求める方法については、後述する。
ここからは、式(2)を使った角度α,θGの取得の準備として、光偏向器100の偏向原点の座標(L0,x0)(世界座標系原点Oとステージ座標系原点O’とのずれ量)と、波長掃引光源103の出力光の波長λ(t)とを測定する方法について説明する。
まず、光偏向器100の偏向原点の座標(L0,x0)の取得方法について述べる。図4に光偏向器100の偏向原点の座標(L0,x0)の取得の原理を示す。光偏向器100の偏向角(回折格子102の出射角)がβjのときの回折格子102からの光ビームを受光するPD1の位置座標を(L’j,i,x’j,i)とする。ここでjは角度の違いを表し、iは同じ偏向角βjを受光するPD1の位置の違いを表す。
図4に示すように、2軸並進自動ステージ(不図示)によってPD1を動かし、1つの偏向角βjについてPD1の位置座標(L’j,i,x’j,i)を複数取得することを、異なる偏向角βj毎に行う。これらの位置座標(L’j,i,x’j,i)を使って、同じβjに対する位置座標(L’j,i,x’j,i)を最小2乗法等で直線近似すると、βjの異なる直線は偏向原点(世界座標系原点O)で交わる。なお、PD1の位置座標(L’j,i,x’j,i)は、ステージ制御部50から得ることができる。
ただし、実際の直線の算出には誤差が加わるので、βjの異なる直線が1点で交わることはほとんどないが、そのような場合は、ムーア・ペンローズの一般逆行列を使って、最小2乗的に最適となる偏向原点の座標を算出することができる。ここで算出された偏向原点(世界座標系原点O)の座標を(L’0,x’0)とすると、(L’0,x’0)は、ステージ座標系の座標であり、またステージ座標系原点O’と世界座標系原点Oとのずれを表すベクトルである。このため、光偏向器100の偏向原点の座標(L0,x0)は次式のように計算できる。
光偏向器100の偏向角が同じβjとなるようにPD1を移動させる方法について、次に説明する。図5はPD1の位置の制御方法を説明する図である。
信号取り込み装置3は、波長掃引光源103のトリガー信号(波長掃引の同期信号)に同期してPD1の出力信号Sp(t)を取得する。
PD1の出力信号Sp(t)の波形を図6に示す。信号処理装置5のステージ制御部50は、信号取り込み装置3によって取得されたPD1の出力信号Sp(t)のピーク時刻と光偏向器100の偏向角βjに対応する目標時刻との偏差enを取得する。そして、ステージ制御部50は、偏差enからPI制御演算によりx’軸上での操作量の変化量unを算出する。変化量unの算出式は以下のとおりである。
式(4)において、nはフィードバック回数、Kpはゲイン、Tiは時定数である。ステージ制御部50は、x’n+1=x’n+unとして最新の操作量x’n+1を得る。x’nは直前の操作量である。ステージ制御部50は、この操作量x’n+1をステージドライバ4に出力する。この操作量x’n+1に応じて、ステージドライバ4は、2軸並進自動ステージ2を制御し、x’軸に沿って操作量x’n+1に対応する位置にPD1を移動させる。
以上のPD1の出力信号Sp(t)の取得と偏差enの取得とPD1の位置のPI制御とを、1つの偏向角βjの1つの位置座標(L’j,i,x’j,i)について偏差enが所定の値δe以下となるまで繰り返す。
図7(A)、図7(B)に偏向原点(世界座標系原点O)の座標(L’0,x’0)の測定結果例を示す。図7(A)は全体図(図4に相当)を表し、図7(B)は同じ偏向角βjについての複数の位置座標(L’j,i,x’j,i)を最小2乗法で直線近似したときに得られる近似直線の交点付近(図7(A)のQの位置)を表している。図7(A)、図7(B)の横軸はL’、縦軸はx’である。
この図7(A)、図7(B)では、5つの異なる偏向角βjについて得られた5つの近似直線F1〜F5を表している。また、図7(A)の右側の測定データは、偏向角βj毎の複数の位置座標(L’j,i,x’j,i)を表している。なお、図7(A)、図7(B)の例では、座標L’毎に5つの時刻において座標x’を取得し、座標L’を10回変えて位置座標(L’j,i,x’j,i)の測定データを合計55点取得している。5つの近似直線F1〜F5から、次式が得られている。
ここで、Aは行列、bは縦ベクトルである。行列Aの列数は2であり、行数は直線の数となるが、図7の例では近似直線が5つあるので、この例の場合では行列Aの行数は5である。縦ベクトルbの要素数は近似直線の数となり、図7の例では近似直線が5つあるので、この例の場合では縦ベクトルbの要素数は5である。図7(B)が示すとおり、近似直線F1〜F5は1点では交わらない。
信号処理装置5の偏向原点算出部51は、近似直線F1〜F5から、ムーア・ペンローズ一般逆行列(ATA)-1Tを用いて、次式のようにステージ座標系の座標(L’0,x’0)を求め、このステージ座標系の座標(L’0,x’0)の正負の符号を逆転して、光偏向器100の偏向原点の座標(L0,x0)(世界座標系原点Oとステージ座標系原点O’とのずれ量)を算出する。
図7(A)、図7(B)の例では、光偏向器100の偏向原点の座標(L0,x0)の具体的な計算結果は以下のようになる。
次に、波長掃引光源103の出力光の波長λ(t)の取得方法について述べる。波長掃引光源103の出力光の波長λ(t)があらかじめ分かっている場合は、式(2)を使った光偏向器パラメタα,θGの算出処理ができるが、波長λ(t)が分かっていない場合、あるいは温度や湿度等の環境変化により波長λ(t)が変動する場合は、波長λ(t)を取得しなければならない。
図8に波長取得光学系6の構成を示す。波長取得光学系6は、カプラ60と、波長フィルタ61と、フォトディテクタ(PD)64と、マッハツェンダ干渉計62と、バランスフォトディテクタ(BPD)63とから構成される。マッハツェンダ干渉計62は、カプラ620,621と、サーキュレータ622,623と、プリズム624,625と、ミラー626,627とから構成される。
図1、図4に示した測定系に波長取得光学系6を加えることは可能である。その場合は、図1の波長掃引光源103と光偏向器100との間にカプラ(不図示)を挿入し、このカプラによって2分岐された光のうち一方の光を光偏向器100に入力し、もう一方の光を波長取得光学系6に入力すればよい。
波長取得光学系6のカプラ60は、波長掃引光源103からの光を分配する。カプラ60からの一方の光は波長フィルタ61に入射し、他方の光はマッハツェンダ干渉計62に入射する。
波長フィルタ61は、特定の波長の光を選択的に透過させるバンドパスフィルタであり、PD64は、波長フィルタ61を透過した光を光電変換して電気信号(フィルタ信号)Sf(t)を出力する。
マッハツェンダ干渉計62は、光路長差が2zである2つの光路を有する。BPD63は、マッハツェンダ干渉計62の2つの光路を伝播した後にカプラ621にて干渉させた光を光電変換して得られた2つの電気信号の差を求めることで干渉信号s(t)を出力する。
信号取り込み装置3は、波長掃引光源103のトリガー信号(波長掃引の同期信号)に同期して、BPD63からの干渉信号s(t)と波長フィルタ61からのフィルタ信号Sf(t)とを取り込む。信号処理装置5の波長算出部52は、干渉信号s(t)とフィルタ信号Sf(t)と波長フィルタ61の所定の最大透過波長λfとに基づいて、波長掃引光源103の出力光の波長λ(t)を算出する。
波長算出部52の構成を図9に示す。波長算出部52は、位相算出部520と、相対的波数算出部521と、ピーク時刻取得部522と、絶対的波数算出部523と、波長算出処理部524とから構成される。図10は波長算出部52の動作を説明するフローチャートである。
まず、位相算出部520は、干渉信号s(t)の位相θ’(t)を算出する(図10ステップS100)。
相対的波数算出部521は、位相θ’(t)から相対的な光の波数k’(t)を算出する(図10ステップS101)。
ピーク時刻取得部522は、フィルタ信号sf(t)のピーク時刻tfを取得する(図10ステップS102)。
絶対的波数算出部523は、波長フィルタの最大透過波長λfとピーク時刻tfとから絶対的な波数k(t)を算出する(図10ステップS103)。
そして、波長算出処理部524は、波数k(t)から波長λ(t)を算出する(図10ステップS104)。
まず、マッハツェンダ干渉計62から得られる干渉信号s(t)から位相θ’(t)を算出する位相算出部520について説明する。図11は、フーリエ変換を利用する場合の位相算出部520の構成を示す図である。この場合、位相算出部520は、フーリエ変換部5200と、負周波数成分ゼロ部5201と、フーリエ逆変換部5202と、偏角算出部5203とから構成される。図12はフーリエ変換を利用する場合の位相算出部520の動作を説明するフローチャートである。
フーリエ変換部5200は、入力された干渉信号s(t)をフーリエ変換して周波数スペクトルS(ν)を求める(図12ステップS200)。
負周波数成分ゼロ部5201は、周波数スペクトルS(ν)のうち負の周波数成分をゼロにした周波数スペクトルS+(ν)を求める(図12ステップS201)。
フーリエ逆変換部5202は、周波数スペクトルS+(ν)をフーリエ逆変換した複素信号s+(t)を求める(図12ステップS202)。
そして、偏角算出部5203は、複素信号s+(t)の偏角(実軸との角度)を干渉信号s(t)の位相θ’(t)として算出する(図12ステップS203)。
図13は、ヒルベルト変換を利用する場合の位相算出部520の構成を示す図である。この場合、位相算出部520は、ヒルベルト変換部5204と、複素数生成部5205と、偏角算出部5206とから構成される。図14はヒルベルト変換を利用する場合の位相算出部520の動作を説明するフローチャートである。
ヒルベルト変換部5204は、入力された干渉信号s(t)をヒルベルト変換して複素信号si(ν)を求める(図14ステップS300)。
複素数生成部5205は、干渉信号s(t)と複素信号si(ν)とを加算した複素信号s+(t)(=s(t)+jsi(t))を求める(図14ステップS301)。ここで、jは虚数単位である。
偏角算出部5206は、複素信号s+(t)の偏角を干渉信号s(t)の位相θ’(t)として算出する(図14ステップS302)。
ここで、本発明の本題からは外れるが、偏角算出部5203,5206についてさらに詳しく述べる。複素数の偏角は、実際には、離散的な時刻tn毎に求めることとなる。ここで、nは時刻を識別する識別子であり、nが増える毎に時刻も増えていくものとする。また、tnは等間隔であるとする。
求めた偏角をθ’init(tn)とするならば、通常、偏角θ’init(tn)の範囲は0〜2π、または、−π〜πとなる。なお、偏角θ’init(tn)がどの範囲となるかについては、偏角を算出する処理系による。このように2πの幅に位相を収めることを位相ラッピング(Phase wrapping)処理という。
しかし、後述する式(10)に示すとおり、θ’(t)=2zk(t)の関係があるため、位相θ’(t)は0〜2π、または、−π〜πの範囲を超えて計算する必要がある。そこで、次の(I)〜(VI)のような計算を行う。このような計算を位相繋ぎ、または位相アンラッピング(phase unwrapping)処理という。(I)〜(VI)のnは0〜N−1であるとする。
(I)変数pをp=0に初期化。
(II)n=0のとき、θ’(tn)=θ’init(tn)。
(III)n≠0、かつ|θ’init(tn)−θ’init(tn-1)|<πのとき、θ’(tn)=θ’init(tn)+2πp。
(IV)n≠0、かつθ’init(tn)−θ’init(tn-1)≧πのとき、変数pの値を1増やした後にθ’(tn)=θ’init(tn)+2πp。
(V)n≠0、かつθ’init(tn)−θ’init(tn-1)≦πのとき、変数pの値を1減らした後にθ’(tn)=θ’init(tn)+2πp。
(VI)nを0からN−1まで変えながら、(II)〜(VI)の処理を繰り返し行う。
参考までに、マッハツェンダ干渉計62から得られる干渉信号s(t)から位相θ’(t)を算出する方法は、以下に示す原理に従っている。干渉信号s(t)は以下のような式で表される。
ここで、Aは振幅、2zは図8に示したマッハツェンダ型干渉計62の2つのアーム間の光路長差、k(t)は波長掃引光源103の光の波数を表す。また、k(t)=k’(t)+kC、θ(t)=θ’(t)+θCである。θCは位相の観測値θ’(t)と位相の真値θ(t)との差分、kCは位相の観測値θ’(t)から計算される波数k’(t)と波数の真値k(t)との差分である。
C,θCのような差分が生じる理由は、上記で複素数s+(t)から偏角θ’(t)を求める際に、位相繋ぎする前のθ’(t)がラッピングされた値θ’init(tn)(0〜2π、または、−π〜πの範囲の値)であることに起因する。
つまり、複素数s+(t)から偏角の真値θ(t)ではなく、まずθ’init(tn)が算出されて、その後、ある時間((I)〜(VI)の処理ではn=0の時の時間)の位相を基準にして位相繋ぎ処理を行うため、差分θCが生じる。差分θCが生じるので、位相θ’(t)から計算される波数k’(t)についても真値と観測値との差分kCが生じる。
なお、通常、式(10)の振幅Aは、時間による変動を伴うが(つまり時間関数となるが)、ここでは簡単化のため定数としている。
式(10)は以下のように変形できる。
式(11)のe-jθ(t)を切り取ると以下のようになる。
式(12)によれば、複素数s+(t)の偏角はθ(t)であるので、複素数s+(t)の偏角を求めればθ(t)が得られる。
複素数s+(t)は、干渉信号s(t)の負の周波数成分をゼロにしたものであるが、図11や図13に示した構成のようにフーリエ変換やヒルベルト変換を使って求めることができる。
なお、上記では、マッハツェンダ干渉計を使用した例を示したが、光路長差のある2つの光路を通った光の干渉が得られれば良く、マイケルソン干渉計を使ってもよい。ファブリペロー干渉計を使った場合は、出力される光は1つとなるため、受光素子はBPDではなく、1入力のフォトディテクタ(PD)を使用し、場合によっては、PDと信号取り込み装置3との間にDCカットフィルタやハイパスフィルタを入れる。
次に、干渉信号s(t)の位相θ’(t)から相対的な光の波数k’(t)を算出する相対的波数算出部521について述べる。その説明をする前に、位相θ’(t)から絶対的な波数k(t)を算出するのではなく、相対的な光の波数k’(t)を算出する理由について説明する。
式(10)から2zk(t)=θ(t)のように見えるので、この式(10)からはk(t)=θ(t)/2zと計算することにより波数k(t)が算出できそうであるが、実は、この計算方法では波数k(t)は求まらない。その理由は、位相θ(t)は2πごとに0にしても式(10)が成り立つので、位相θ(t)と波数k(t)とは多対一対応であり、図11、図13の構成で求めた位相θ’(t)は波数k(t)と必ずしも対応しないからである。つまり、図11、図13の構成では、本来の位相θ(t)が求まらないからである。
したがって、本実施例では、相対的波数算出部521は、波長掃引光源103の出力光の波長λ(t)に対する波数k(t)ではなく、t=t0を基準とした相対的な波数k’(t)を以下の式によって求める。
次に、波長フィルタ61を透過する時刻tfの波数kfとしたときの絶対的な波数k(t)を相対的な波数k’(t)から算出する絶対的波数算出部523について述べる。なお、フィルタ信号sf(t)からピーク時刻tfを取得するピーク時刻取得部522については後述する。
図15(A)に位相θ’(t)の時間変化を示し、図15(B)に相対的な波数k’(t)と絶対的な波数k(t)の時間変化を示し、図15(C)にフィルタ信号sf(t)の時間変化を示す。θ’(t0)やk’(t0)は必ずしも0にはならず、0〜2π、または、−π〜πの間の値となる。フィルタ信号sf(t)のピークが表れる時刻をtfとし、波長フィルタ61の最も透過する光の波長をλfとすると、ピーク時刻tfとピーク波長λfとに対応する波数kf=k(tf)は以下のようになる。
さらに、図15(B)に示すようにk’=0に対応する波数をk0とすると、k0は以下のように算出できる。
絶対的波数算出部523は、式(16)で得られた波数k0を使って、以下の式によって絶対的な波数k(t)を算出する。
最後に、波長算出処理部524は、以下の式によって波数k(t)から波長掃引光源103の出力光の波長λ(t)を算出する。
上記で説明をしていなかったピーク時刻取得部522について述べる。ピーク時刻tfの導出方法としては、フィルタ信号sf(t)のピークを探索し、ピーク時刻tfを取得する方法がある。しかし、本実施例では時刻tは離散的な値なので、フィルタ信号sf(t)も離散的なデータとなるため、フィルタ信号sf(t)のピークを探索すると、サンプリング周期の精度でしかピーク時刻tfを得ることができない。
ピーク時刻tfをより精密に測定するには、フィルタ信号sf(t)のピーク付近の所定の数のデータに対して、関数を使ったフィッティングを行い、ピーク時刻tfを取得することが考えられる。たとえば2次関数s=a22+a1t+a0でフィッティングした場合、ピーク時刻取得部522は、ピーク時刻tfをtf=−a1/(2a2)と算出することが考えられる。
また、ピーク時刻取得部522は、フィルタ信号sf(t)のデータの間を補間してフィルタ信号sf(t)のピークを探索して、ピーク時刻tfを得てもよい。フィルタ信号sf(t)を補間する方法としては、フィルタ信号sf(t)をフーリエ変換して周波数スペクトルを求め、この周波数スペクトルの高周波成分としてゼロを埋め込み(ゼロパディング)、周波数スペクトルをフーリエ逆変換して補間されたフィルタ信号sf(t)を得る方法や、スプライン補間などの方法が考えられる。
また、上記補間をした後に、フィルタ信号sf(t)のピーク付近を関数フィッティングしてピーク時刻tfを得ると、さらに精度が向上する。
このような、補間や関数フィッティングによって得られる、フィルタ信号sf(t)のピーク時刻tfは、図8の信号取り込み装置3のサンプリング時刻に合わない時刻となることが通常である。
ところが、相対的な光の波数k’(t)はそのサンプリング時刻でのみデータが離散的に存在するため、図9の絶対的波数算出部523で波数k0を求めるためにk’(tf)を得ようとしても、ピーク時刻tfが波数k’(t)データの離散的な時刻tにちょうど合うとは限らない。その場合、ピーク時刻取得部522は、ピーク時刻tfの前後の波数k’(t)を使って補間によって波数k’(tf)を算出するとよい。たとえば、フィルタ信号sf(t)のピーク時刻tfに隣接する2つの波数k’(t)を使って、線形補間することが考えられる。
以上のように、光偏向器100の偏向原点の座標(L0,x0)(世界座標系原点Oとステージ座標系原点O’とのずれ量)と波長掃引光源103の出力光の波長λ(t)とを求める方法について説明した。次に、波長掃引光源103の出力光ビームの回折格子102への入射角αと、回折格子102の面の垂線とL軸の成す角度θGとを求める方法について説明する。
図16は図1とほぼ同じ図であるが、PD1の位置をx’座標軸に平行に動かしている様子を示している。このように座標L’を固定して座標x’のみを変えてそれぞれPD1の出力信号Sp(t)を得る。
図17は、それぞれ時刻ta,tb,tc,tdのときに図16のx’a,x’b,x’c,x’dの位置にあったときのPD1の出力信号Sp(ta),Sp(tb),Sp(tc),Sp(td)と、この出力信号Sp(ta),Sp(tb),Sp(tc),Sp(td)から得られる波長掃引光源103の出力光の波長λ(ta),λ(tb),λ(tc),λ(td)とを示す図である。
図18(A)、図18(B)はPD1が座標(Li,xi)の位置にあるときの出力信号Sp(t)から波長掃引光源103の出力光の波長λを求める方法を説明する図であり、図18(A)は信号処理装置5の波長算出部52によって算出された波長λ(t)を示し、図18(B)はPD1の出力信号Sp(t)を示している。
信号処理装置5の波長算出部53は、PD1が座標(Li,xi)の位置にあるときのPD1の出力信号Sp(t)を取得し、出力信号Sp(t)のピーク位置を探索して、そのピーク時刻をtiとする。そして、波長算出部53は、波長算出部52によって算出された波長λ(t)から時刻t=tiのときの波長λ(ti)を求め、このλ(ti)を、PD1が座標(Li,xi)の位置にあるときの波長掃引光源103の出力光の波長λiとする。
PD1の出力信号Sp(t)のピーク時刻tiを得る方法としては、上記のフィルタ信号sf(t)のピーク時刻tfを得る方法が使用できる。この方法については、上記と同じであるので説明を省略する。
こうして、ステージ制御部50によって制御される2軸並進自動ステージ2によりPD1をx’座標軸に平行に動かして、Nm個の位置の各々でPD1の座標(Li,xi)と波長掃引光源103の出力光の波長λiの測定データ(L’i,x’i,λi)(i=1〜Nm)を取得する。なお、上記のとおり、座標L’を固定してPD1を移動させるので、各測定データ(L’i,x’i,λi)(i=1〜Nm)のL’iの値は同一である。また、PD1の座標(Li,xi)は、ステージ制御部50から得ることができる。
ところで、式(2)〜式(4)をまとめると、次のような関係式になる。
信号処理装置5のパラメタ算出部54は、取得したデータ(L’i,x’i,λi)(i=1〜Nm)と、偏向原点算出部51によって事前に算出された光偏向器100の偏向原点の座標(L0,x0)とに基づいて、式(19)より波長掃引光源103の出力光ビームの回折格子102への入射角αと、回折格子102の面の垂線とL軸の成す角度θGとを算出する。なお、式(19)のx’に測定データのx’iを代入し、式(19)のL’に測定データのL’iを代入し、式(19)のλ(t)に測定データのλiを代入することは言うまでもない。
通常は測定誤差等があるため、完全に式(19)が成り立つような入射角αと角度θGはほぼないと考えられる。このため、信号処理装置5のパラメタ算出部54は、取得した測定データ(L’i,x’i,λi)(i=1〜Nm)と光偏向器100の偏向原点の座標(L0,x0)と回折格子102の刻線数Nと回折次数mとに最もよくあてはまる関数を求める関数フィッティングにより、波長掃引光源103の出力光ビームの回折格子102への入射角αと、回折格子102の面の垂線とL軸の成す角度θGとを算出する。このような関数フィッティングの例としては、ニュートン・ラフソン法、再急降下法、レーベンバーグ・マーカート法等がある。
図19に、レーベンバーグ・マーカート法を使用してα,θGを算出した結果を示す。図19の横軸は波長、縦軸は座標x’であり、140は測定データを示し、141はフィッティング結果を示している。ここでは、回折格子102の刻線数Nを1201、回折次数mを1、x0を−11.1295mm、L0を31.1404mmとしている。
図19の例は、Li=510mm(L’i=478.8596mm)の時のフィッティング結果であり、(L’i,x’i,λi)の測定データと、算出したα,θGおよび(L’i,λi)を式(19)に代入して算出したx’iの値とがほぼ一致しており、フィッティングがうまくいっていることを示している。
また、表1は、Liを110mm、310mm、510mmと変えた場合の(L’i,x’i,λi)の測定データの組に対して、それぞれレーベンバーグ・マーカート法を使用してα,θGを算出した結果を示す。これらα,θGの値は、若干の違いを見せている。α,θGの計算精度をより上げるため、複数のLiのデータの組に対するα,θGを求め、平均化してもよい。この表では上記3組のα,θGを平均化した値も掲載している。
以上のようにして、本実施例では、波長掃引光源103の出力光ビームの回折格子102への入射角αを厳密に測定することができ、時間tと回折格子102の出射角βとの関係を厳密に求めることが可能となる。
本実施例で説明した信号処理装置5は、CPU(Central Processing Unit)、記憶装置及びインターフェースを備えたコンピュータと、これらのハードウェア資源を制御するプログラムによって実現することができる。このコンピュータの構成例を図20に示す。コンピュータは、CPU200と、記憶装置201と、インターフェース装置(以下、I/Fと略する)202とを備えている。I/F202には、信号取り込み装置3とステージドライバ4などが接続される。このようなコンピュータにおいて、本発明の光偏向器パラメタ測定方法を実現させるための光偏向器パラメタ測定プログラムは記憶装置201に格納される。CPU200は、記憶装置201に格納されたプログラムに従って本実施例で説明した処理を実行する。なお、プログラムをネットワークを通して提供することも可能である。
本発明は、光偏向器のパラメタを測定する技術に適用することができる。
1,64…フォトディテクタ、2…2軸並進自動ステージ、3…信号取り込み装置、4…ステージドライバ4、5…信号処理装置、50…ステージ制御部、51…偏向原点算出部、52,53…波長算出部、54…パラメタ算出部、60…カプラ、61…波長フィルタ、62…マッハツェンダ干渉計62、63…バランスフォトディテクタ、100…光偏向器、101…ファイバコリメータ、102…回折格子、103…波長掃引光源、520…位相算出部、521…相対的波数算出部、522…ピーク時刻取得部、523…絶対的波数算出部、524…波長算出処理部、5200…フーリエ変換部、5201…負周波数成分ゼロ部、5202…フーリエ逆変換部、5203…偏角算出部、5204…ヒルベルト変換部、5205…複素数生成部、5206…偏角算出部。

Claims (7)

  1. 回折格子に入射する、波長掃引光源の出力光の波長に応じて前記回折格子からの出力光の出射角度を変動させる光偏向器のパラメタを測定する光偏向器パラメタ測定装置において、
    前記光偏向器からの出力光を受光する第1のフォトディテクタと、
    前記光偏向器の回折格子の溝方向に対して垂直な第1の軸の方向に沿って前記第1のフォトディテクタを複数の位置に移動させるステージと、
    前記光偏向器の波長掃引光源の出力光の波長を時刻毎に算出する第1の波長算出部と、
    前記第1のフォトディテクタの出力信号と前記第1の波長算出部によって算出された波長とに基づいて、前記ステージによって位置決めされた第1のフォトディテクタが前記光偏向器から受光した光の波長を算出する第2の波長算出部と、
    前記ステージによって位置決めされた第1のフォトディテクタの位置毎に得られた、前記第1のフォトディテクタの座標と前記第2の波長算出部によって算出された波長とが、所定の関係式に適合するようにフィッティングを行うことにより、前記波長掃引光源の出力光ビームの前記回折格子への入射角αと、前記回折格子の溝方向に対して垂直かつ前記第1の軸に対して垂直な第2の軸と前記回折格子の面の垂線との成す角度θGとを算出するパラメタ算出部とを備えることを特徴とする光偏向器パラメタ測定装置。
  2. 請求項1記載の光偏向器パラメタ測定装置において、
    前記光偏向器の偏向原点の座標を算出する偏向原点算出部をさらに備え、
    前記関係式は、前記第1のフォトディテクタの座標と、前記光偏向器からの出力光の波長と、前記入射角αと、前記角度θGと、前記光偏向器の偏向原点の座標と、前記回折格子の刻線数と、回折次数とを関係付けた式であり、
    前記ステージは、前記入射角αと前記角度θGとを求めるために前記第1のフォトディテクタを前記第1の軸の方向に沿って移動させる前に、前記光偏向器の1つの偏向角について前記第1のフォトディテクタの座標が複数取得できるように前記第1のフォトディテクタを前記第1の軸および前記第2の軸に沿って移動させることを、異なる偏向角毎に行い、
    前記偏向原点算出部は、前記光偏向器の同じ偏向角についての前記第1のフォトディテクタの複数の座標から得られる近似直線を偏向角毎に求め、これら近似直線の交点の座標を前記光偏向器の偏向原点の座標として算出することを特徴とする光偏向器パラメタ測定装置。
  3. 請求項1または2記載の光偏向器パラメタ測定装置において、
    前記波長掃引光源の出力光の波長取得のための波長取得光学系をさらに備え、
    前記波長取得光学系は、
    前記波長掃引光源からの光を分配するカプラと、
    このカプラの一方の出力光を受光して光路長が異なる2つの光路を伝播させた光を干渉させることにより干渉信号を出力する干渉計と、
    前記カプラの他方の出力光中の特定の波長の光を透過させる波長フィルタと、
    この波長フィルタを透過した光を光電変換した信号をフィルタ信号として出力する第2のフォトディテクタとを含み、
    前記第1の波長算出部は、前記干渉信号と前記フィルタ信号と前記波長フィルタの所定の最大透過波長とに基づいて、前記波長掃引光源の出力光の波長を時刻毎に算出することを特徴とする光偏向器パラメタ測定装置。
  4. 請求項3記載の光偏向器パラメタ測定装置において、
    前記第1の波長算出部は、
    前記干渉信号の位相を算出する位相算出部と、
    前記干渉信号の位相から相対的な光の波数を算出する相対的波数算出部と、
    前記フィルタ信号のピーク時刻を取得するピーク時刻取得部と、
    前記波長フィルタの最大透過波長と前記ピーク時刻とから絶対的な波数を算出する絶対的波数算出部と、
    前記絶対的な波数から前記波長掃引光源の出力光の波長を算出する波長算出処理部とから構成されることを特徴とする光偏向器パラメタ測定装置。
  5. 回折格子に入射する、波長掃引光源の出力光の波長に応じて前記回折格子からの出力光の出射角度を変動させる光偏向器のパラメタを測定する光偏向器パラメタ測定方法において、
    前記光偏向器からの出力光を受光するフォトディテクタを、ステージによって前記光偏向器の回折格子の溝方向に対して垂直な第1の軸の方向に沿って複数の位置に移動させる第1のステップと、
    前記光偏向器の波長掃引光源の出力光の波長を時刻毎に算出する第2のステップと、
    前記フォトディテクタの出力信号と前記第2のステップで算出した波長とに基づいて、前記ステージによって位置決めされたフォトディテクタが前記光偏向器から受光した光の波長を算出する第3のステップと、
    前記ステージによって位置決めされたフォトディテクタの位置毎に得られた、前記フォトディテクタの座標と前記第3のステップで算出した波長とが、所定の関係式に適合するようにフィッティングを行うことにより、前記波長掃引光源の出力光ビームの前記回折格子への入射角αと、前記回折格子の溝方向に対して垂直かつ前記第1の軸に対して垂直な第2の軸と前記回折格子の面の垂線との成す角度θGとを算出する第4のステップとを含むことを特徴とする光偏向器パラメタ測定方法。
  6. 請求項5記載の光偏向器パラメタ測定方法において、
    前記関係式は、前記フォトディテクタの座標と、前記光偏向器からの出力光の波長と、前記入射角αと、前記角度θGと、前記光偏向器の偏向原点の座標と、前記回折格子の刻線数と、回折次数とを関係付けた式であり、
    前記第1のステップの前に、前記光偏向器の1つの偏向角について前記フォトディテクタの座標が複数取得できるように前記フォトディテクタを前記第1の軸および前記第2の軸に沿って移動させることを、異なる偏向角毎に行う第5のステップと、
    前記光偏向器の同じ偏向角についての前記フォトディテクタの複数の座標から得られる近似直線を偏向角毎に求め、これら近似直線の交点の座標を前記光偏向器の偏向原点の座標として算出する第6のステップとをさらに含むことを特徴とする光偏向器パラメタ測定方法。
  7. 請求項5または6に記載の各ステップをコンピュータに実行させることを特徴とする光偏向器パラメタ測定プログラム。
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