JP2020094671A - ラチェット式のワンウェイクラッチ - Google Patents
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Abstract
Description
(a)駆動輪が従動輪より高速回転して駆動輪から従動輪への回転力の伝達を許容するとき、爪は噛み合い歯に噛み合い、当該噛み合い歯における爪との噛み合いの最奥部に凹設されたストッパ部に係合する。このとき、駆動輪から従動輪への回転力の伝達が爪と噛み合い歯の機械的な噛み合いによって行なわれるから、大容量のトルク伝達を実現できる。
(c)噛み合い歯の緩衝部が円弧面であって、爪の噛み合い歯との噛み合い接点が該噛み合い歯のストッパ部に近づくにつれて、該爪が該噛み合い歯の緩衝部との噛み合い接点に及ぼす垂直力が該爪の該噛み合い歯に対する回転力伝達線に対してなす接触角を、徐々に小となるような円弧面とされる。従って、爪が噛み合い歯の摺接部に摺接する噛み合い初期段階を経て、爪が噛み合い歯のストッパ部に係合する噛み合い最終段階に至る噛み合い中間段階で、緩衝部は爪に対して徐々に大きな摩擦力を及ぼす。即ち、緩衝部は爪が噛み合い歯との噛み合いを進行するに従い、該爪の移動エネルギーを吸収する度合いを徐々に大きくするエネルギー吸収特性を示す。
(d)噛み合い歯の緩衝部が傾斜面であって、爪の噛み合い歯との噛み合い接点が該噛み合い歯のストッパ部に近づくにつれて、該爪が該噛み合い歯の緩衝部との噛み合い接点に及ぼす垂直力が該爪の該噛み合い歯に対する回転力伝達線に対してなす接触角を、徐々に大となるような傾斜面とされる。従って、爪が噛み合い歯の摺接部に摺接する噛み合い初期段階を経て、爪が噛み合い歯のストッパ部に係合する噛み合い最終段階に至る噛み合い中間段階で、緩衝部は爪に対して、当初大きくその後徐々に小さな摩擦力を及ぼす。即ち、緩衝部は爪が噛み合い歯との噛み合いを進行するに従い、該爪の移動エネルギーを吸収する度合いを当初大きく、その後徐々に小さくするエネルギー吸収特性を示す。
(e)従動輪と駆動輪の他方に設けられる噛み合い歯の数が、駆動輪と従動輪の一方に枢支される爪の数によって割り切れない数とされる。これにより、駆動輪と従動輪との間の回転力の伝達を遮断状態(従動輪は空転状態)から許容状態に切り換えるときの、爪と噛み合い歯の遊びを少なくし、これによっても、爪と噛み合い歯との間で生ずる衝撃を小さくするものになる。
図1は、自動車用エンジンの出力によって駆動される機械式スーパーチャージャーに適用される、第1実施形態に係るラチェット式のワンウェイクラッチ100を示すものである。
(a)駆動輪10が従動輪20より高速回転して駆動輪10から従動輪20への回転力の伝達を許容するとき、爪11は噛み合い歯21に噛み合い、当該噛み合い歯21における爪11との噛み合いの最奥部に凹設されたストッパ部21Cに係合する。このとき、駆動輪10から従動輪20への回転力の伝達が爪11と噛み合い歯21の機械的な噛み合いによって行なわれるから、大容量のトルク伝達を実現できる。
第2実施形態のワンウェイクラッチ100が第1実施形態のワンウェイクラッチ100と異なる点は、図6に示す如く、噛み合い歯21の緩衝部21Bが平面状の傾斜面であって、爪11の噛み合い歯21との噛み合い接点P1が該噛み合い歯21との噛み合いの進行に伴って該噛み合い歯21のストッパ部21Cに近づくにつれ、該爪11が駆動輪10の駆動トルクに起因する回転力Tにより該噛み合い歯21の緩衝部21Bとの噛み合い接点P1に及ぼす垂直力Nが該爪11の該噛み合い歯21に対する回転力伝達線L(回転力伝達線Lは、爪11から噛み合い歯21に伝達される回転力Tが作用する直線であり、爪11の揺動中心cと噛み合い接点P1とを結んだ直線)に対してなす接触角qを、徐々に大となるような傾斜面とされる。
10 駆動輪
11 爪
20 従動輪
21 噛み合い歯
21A 摺接部
21B 緩衝部
21C ストッパ部
Claims (4)
- 駆動輪と従動輪の一方に枢支される爪と、
駆動輪と従動輪の他方に設けられ、爪が係脱可能に噛み合いされる噛み合い歯とを有するラチェット式のワンウェイクラッチであって、
噛み合い歯は、爪との噛み合いの入口側に凹設されて該爪が摺接可能にされる摺接部と、爪との噛み合いの最奥部に凹設されて該爪が係合可能にされるストッパ部との間に、摺接部とストッパ部の双方に連続して凹設されて該爪が摺接可能にされ、摺接部が爪に及ぼす摩擦力よりも大きな摩擦力を該爪に及ぼす緩衝部を備え、
駆動輪が従動輪より高速回転するときに、爪が噛み合い歯に噛み合い、当該噛み合い歯における爪との噛み合いの最奥部に凹設されたストッパ部に係合して、駆動輪から従動輪への回転力の伝達を許容し、
駆動輪が従動輪より低速回転するときに、爪が噛み合い歯との噛み合いを解除され、当該噛み合い歯における爪との噛み合いの入口側に凹設された摺接部から離脱して、駆動輪と従動輪の間の回転力の伝達を遮断するラチェット式のワンウェイクラッチ。 - 前記噛み合い歯の緩衝部が円弧面であって、爪の噛み合い歯との噛み合い接点が該噛み合い歯のストッパ部に近づくにつれて、該爪が該噛み合い歯の緩衝部との噛み合い接点に及ぼす垂直力が該爪の該噛み合い歯に対する回転力伝達線に対してなす接触角を、徐々に小となるような円弧面とされる請求項1に記載のラチェット式のワンウェイクラッチ。
- 前記噛み合い歯の緩衝部が傾斜面であって、爪の噛み合い歯との噛み合い接点が該噛み合い歯のストッパ部に近づくにつれて、該爪が該噛み合い歯の緩衝部との噛み合い接点に及ぼす垂直力が該爪の該噛み合い歯に対する回転力伝達線に対してなす接触角を、徐々に大となるような傾斜面とされる請求項1に記載のラチェット式のワンウェイクラッチ。
- 前記従動輪と駆動輪の他方に設けられる噛み合い歯の数が、駆動輪と従動輪の一方に枢支される爪の数によって割り切れない数とされる請求項1乃至3のいずれかに記載のラチェット式のワンウェイクラッチ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018234703A JP2020094671A (ja) | 2018-12-14 | 2018-12-14 | ラチェット式のワンウェイクラッチ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2018234703A JP2020094671A (ja) | 2018-12-14 | 2018-12-14 | ラチェット式のワンウェイクラッチ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2020094671A true JP2020094671A (ja) | 2020-06-18 |
Family
ID=71086324
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2018234703A Pending JP2020094671A (ja) | 2018-12-14 | 2018-12-14 | ラチェット式のワンウェイクラッチ |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2020094671A (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012082732A (ja) * | 2010-10-08 | 2012-04-26 | Aisin Seiki Co Ltd | 内燃機関の始動装置 |
JP2016176590A (ja) * | 2015-03-23 | 2016-10-06 | トヨタ自動車株式会社 | セレクタブルワンウエイクラッチ |
-
2018
- 2018-12-14 JP JP2018234703A patent/JP2020094671A/ja active Pending
Patent Citations (2)
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JP2016176590A (ja) * | 2015-03-23 | 2016-10-06 | トヨタ自動車株式会社 | セレクタブルワンウエイクラッチ |
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