JP2020093874A - コンベヤベルト用の位置情報処理装置、コンベヤベルト装置、コンベヤベルト用の位置情報処理方法、コンベヤベルト、及び、位置情報処理装置 - Google Patents
コンベヤベルト用の位置情報処理装置、コンベヤベルト装置、コンベヤベルト用の位置情報処理方法、コンベヤベルト、及び、位置情報処理装置 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】コンベヤベルト、並びに、物体上の複数の位置を簡単に個別管理できる位置情報処理装置を提供する。【解決手段】本発明のコンベヤベルト用の位置情報処理装置3は、無端環状のゴムベルト本体10を備えたコンベヤベルト1の、該ベルト本体の内部又は表面上において、それぞれ互いから離間した周方向位置に配設されている複数の磁石から構成された磁石列14と、磁気センサ部31と、処理部33と、を備え、複数の磁石列は、構成する複数の磁石のそれぞれの、ベルト本体の内周側又は外周側における極の配列によって、位置情報をなす極配列を形成しており、複数の磁石列どうしは、互いに極配列が異なっており、磁気センサ部は、磁石列を構成する複数の磁石のそれぞれの、ベルト本体の内周側又は外周側における極を検出するように構成されており、処理部は、磁気センサ部からの出力に基づいて、磁石列の極配列を特定するように構成されている。【選択図】図2
Description
本発明は、コンベヤベルト用の位置情報処理装置、コンベヤベルト装置、コンベヤベルト用の位置情報処理方法、コンベヤベルト、及び、位置情報処理装置に関する。
従来より、物体(例えば、コンベヤベルト)上の複数の位置を管理する手法として、様々なものが提案されている。
例えば、コンベヤベルト上の複数の位置を管理する手法として、コンベヤベルトに、周方向に沿って等間隔で配置された複数の縦裂検知用のループコイルと、互いに近接した2つのループコイルからなるスタートループコイルとを、埋設し、それにより、各ループコイルの位置を、スタートループコイルの位置を基準として特定できるようにするものがある(例えば、特許文献1)。
例えば、コンベヤベルト上の複数の位置を管理する手法として、コンベヤベルトに、周方向に沿って等間隔で配置された複数の縦裂検知用のループコイルと、互いに近接した2つのループコイルからなるスタートループコイルとを、埋設し、それにより、各ループコイルの位置を、スタートループコイルの位置を基準として特定できるようにするものがある(例えば、特許文献1)。
しかしながら、上述のようにループコイルを用いて物体(例えば、コンベヤベルト)上の位置を管理する手法においては、各ループコイルの位置の特定を、スタートループコイルを基準として行う必要があるため、各ループコイルの位置を個別に管理するのが容易でない、といった欠点がある。
本発明の発明者は、物体(例えば、コンベヤベルト)上の複数の位置を管理する手法として、複数の位置のそれぞれを簡単に個別管理できるものを、新たに見出し、本発明をするに至った。
本発明の発明者は、物体(例えば、コンベヤベルト)上の複数の位置を管理する手法として、複数の位置のそれぞれを簡単に個別管理できるものを、新たに見出し、本発明をするに至った。
本発明は、コンベヤベルト上の複数の位置のそれぞれを簡単に個別管理できる、コンベヤベルト用の位置情報処理装置、コンベヤベルト装置、コンベヤベルト用の位置情報処理方法、及びコンベヤベルト、並びに、物体上の複数の位置のそれぞれを簡単に個別管理できる位置情報処理装置を、提供することを目的とする。
本発明のコンベヤベルト用の位置情報処理装置は、
無端環状のゴムからなるベルト本体を備えたコンベヤベルトの、当該ベルト本体の内部又は表面上において、それぞれ互いから離間した周方向位置に配設されているとともに、それぞれ複数の磁石から構成された、複数の磁石列と、
磁気センサ部と、
処理部と、
を備え、
前記複数の磁石列のそれぞれは、当該磁石列を構成する前記複数の磁石のそれぞれの、前記ベルト本体の内周側又は外周側における極の配列によって、位置情報をなす極配列を形成しており、
前記複数の磁石列どうしは、互いに前記極配列が異なっており、
前記磁気センサ部は、前記磁石列を構成する前記複数の磁石のそれぞれの、前記ベルト本体の内周側又は外周側における極を検出するように構成されており、
前記処理部は、前記磁気センサ部からの出力に基づいて、前記磁石列の前記極配列を特定するように構成されていることを特徴とする。
これにより、コンベヤベルト上の複数の位置のそれぞれを簡単に個別管理できる。
無端環状のゴムからなるベルト本体を備えたコンベヤベルトの、当該ベルト本体の内部又は表面上において、それぞれ互いから離間した周方向位置に配設されているとともに、それぞれ複数の磁石から構成された、複数の磁石列と、
磁気センサ部と、
処理部と、
を備え、
前記複数の磁石列のそれぞれは、当該磁石列を構成する前記複数の磁石のそれぞれの、前記ベルト本体の内周側又は外周側における極の配列によって、位置情報をなす極配列を形成しており、
前記複数の磁石列どうしは、互いに前記極配列が異なっており、
前記磁気センサ部は、前記磁石列を構成する前記複数の磁石のそれぞれの、前記ベルト本体の内周側又は外周側における極を検出するように構成されており、
前記処理部は、前記磁気センサ部からの出力に基づいて、前記磁石列の前記極配列を特定するように構成されていることを特徴とする。
これにより、コンベヤベルト上の複数の位置のそれぞれを簡単に個別管理できる。
本発明のコンベヤベルト用の位置情報処理装置において、
前記処理部は、前記極配列を、当該極配列における、S極を0又は1のいずれか一方とし、N極を0又は1の他方としたときの、2進法の数に変換するように構成されていると、好適である。
これにより、コンベヤベルト上の複数の位置のそれぞれを、より簡単に個別管理できる。
前記処理部は、前記極配列を、当該極配列における、S極を0又は1のいずれか一方とし、N極を0又は1の他方としたときの、2進法の数に変換するように構成されていると、好適である。
これにより、コンベヤベルト上の複数の位置のそれぞれを、より簡単に個別管理できる。
本発明のコンベヤベルト用の位置情報処理装置において、
表示部を、さらに備え、
前記処理部は、前記2進法の数を、前記10進法の数に変換し、当該10進法の数を、前記表示部に表示させるように構成されていると、好適である。
これにより、コンベヤベルト上の複数の位置のそれぞれを、より簡単に個別管理できる。
表示部を、さらに備え、
前記処理部は、前記2進法の数を、前記10進法の数に変換し、当該10進法の数を、前記表示部に表示させるように構成されていると、好適である。
これにより、コンベヤベルト上の複数の位置のそれぞれを、より簡単に個別管理できる。
本発明のコンベヤベルト用の位置情報処理装置において、
前記ベルト本体は、前記複数の磁石列のそれぞれに隣接した部分に、黒色以外の色を有する色ゴムから構成された外表面部分を有していると、好適である。
これにより、コンベヤベルト上の複数の位置のそれぞれを、より簡単に個別管理できる。
前記ベルト本体は、前記複数の磁石列のそれぞれに隣接した部分に、黒色以外の色を有する色ゴムから構成された外表面部分を有していると、好適である。
これにより、コンベヤベルト上の複数の位置のそれぞれを、より簡単に個別管理できる。
本発明のコンベヤベルト用の位置情報処理装置において、
前記複数の磁石列は、それぞれを構成する前記複数の磁石が、前記ベルト本体の幅方向に沿って配列されていると、好適である。
これにより、磁石列の極配列の特定を、より短時間で行うことができる。
前記複数の磁石列は、それぞれを構成する前記複数の磁石が、前記ベルト本体の幅方向に沿って配列されていると、好適である。
これにより、磁石列の極配列の特定を、より短時間で行うことができる。
本発明のコンベヤベルト用の位置情報処理装置において、
前記ベルト本体内において、前記複数の磁石列のそれぞれに隣接して埋設された、複数のベルト故障検知媒体を、さらに備えると、好適である。
これにより、いずれかのベルト故障検知媒体が故障した際に、故障したベルト故障検知媒体の位置の特定、ひいては、コンベヤベルトの故障箇所の特定を、簡単に行うことができる。
前記ベルト本体内において、前記複数の磁石列のそれぞれに隣接して埋設された、複数のベルト故障検知媒体を、さらに備えると、好適である。
これにより、いずれかのベルト故障検知媒体が故障した際に、故障したベルト故障検知媒体の位置の特定、ひいては、コンベヤベルトの故障箇所の特定を、簡単に行うことができる。
本発明のコンベヤベルト用の位置情報処理装置において、
前記複数のベルト故障検知媒体は、それぞれ、導電性のループコイルからなると、好適である。
これにより、コンベヤベルトの縦裂きの検知をすることが可能になる。
前記複数のベルト故障検知媒体は、それぞれ、導電性のループコイルからなると、好適である。
これにより、コンベヤベルトの縦裂きの検知をすることが可能になる。
本発明のコンベヤベルト用の位置情報処理装置において、
前記複数の磁石列は、前記ベルト本体内において、それぞれに隣接する前記ループコイルの内側に埋設されていると、好適である。
これにより、いずれかのループコイルが故障した際に、故障したループコイルの位置の特定を、簡単に行うことができる。
前記複数の磁石列は、前記ベルト本体内において、それぞれに隣接する前記ループコイルの内側に埋設されていると、好適である。
これにより、いずれかのループコイルが故障した際に、故障したループコイルの位置の特定を、簡単に行うことができる。
本発明のコンベヤベルト装置は、
上記のコンベヤベルト用の位置情報処理装置と、
前記コンベヤベルトの前記ベルト本体と、
を備えたことを特徴とする。
これにより、コンベヤベルト上の複数の位置のそれぞれを簡単に個別管理できる。
上記のコンベヤベルト用の位置情報処理装置と、
前記コンベヤベルトの前記ベルト本体と、
を備えたことを特徴とする。
これにより、コンベヤベルト上の複数の位置のそれぞれを簡単に個別管理できる。
本発明のコンベヤベルト用の位置情報処理方法は、
上記のコンベヤベルト用の位置情報処理装置を用いた、コンベヤベルト用の位置情報処理方法であって、
前記磁気センサ部が、前記磁石列を構成する前記複数の磁石のそれぞれの、前記ベルト本体の内周側又は外周側における極を検出する、極検出ステップと、
前記処理部が、前記極検出ステップにおける前記磁気センサ部からの出力に基づいて、前記磁石列の前記極配列を特定する、極配列特定ステップと、
を含むことを特徴とする。
これにより、コンベヤベルト上の複数の位置のそれぞれを簡単に個別管理できる。
上記のコンベヤベルト用の位置情報処理装置を用いた、コンベヤベルト用の位置情報処理方法であって、
前記磁気センサ部が、前記磁石列を構成する前記複数の磁石のそれぞれの、前記ベルト本体の内周側又は外周側における極を検出する、極検出ステップと、
前記処理部が、前記極検出ステップにおける前記磁気センサ部からの出力に基づいて、前記磁石列の前記極配列を特定する、極配列特定ステップと、
を含むことを特徴とする。
これにより、コンベヤベルト上の複数の位置のそれぞれを簡単に個別管理できる。
本発明のコンベヤベルトは、
無端環状のゴムからなるベルト本体と、
前記ベルト本体の内部又は表面上において、それぞれ互いから離間した周方向位置に配設されているとともに、それぞれ複数の磁石から構成された、複数の磁石列と、
を備え、
前記複数の磁石列のそれぞれは、当該磁石列を構成する前記複数の磁石のそれぞれの、前記ベルト本体の内周側又は外周側における極の配列によって、極配列を形成しており、
前記複数の磁石列どうしは、互いに前記極配列が異なっていることを特徴とする。
これにより、コンベヤベルト上の複数の位置のそれぞれを簡単に個別管理できる。
無端環状のゴムからなるベルト本体と、
前記ベルト本体の内部又は表面上において、それぞれ互いから離間した周方向位置に配設されているとともに、それぞれ複数の磁石から構成された、複数の磁石列と、
を備え、
前記複数の磁石列のそれぞれは、当該磁石列を構成する前記複数の磁石のそれぞれの、前記ベルト本体の内周側又は外周側における極の配列によって、極配列を形成しており、
前記複数の磁石列どうしは、互いに前記極配列が異なっていることを特徴とする。
これにより、コンベヤベルト上の複数の位置のそれぞれを簡単に個別管理できる。
本発明の位置情報処理装置は、
物体の内部又は表面上において、それぞれ互いから離間した位置に配設されているとともに、それぞれ複数の磁石から構成された、複数の磁石列と、
磁気センサ部と、
処理部と、
を備え、
前記複数の磁石列のそれぞれは、当該磁石列を構成する前記複数の磁石のそれぞれの、同一側における極の配列によって、位置情報をなす極配列を形成しており、
前記複数の磁石列どうしは、互いに前記極配列が異なっており、
前記磁気センサ部は、前記磁石列を構成する前記複数の磁石のそれぞれの、前記同一側における極を検出するように構成されており、
前記処理部は、前記磁気センサ部からの出力に基づいて、前記磁石列の前記極配列を特定するように構成されていることを特徴とする。
これにより、物体上の複数の位置のそれぞれを簡単に個別管理できる。
物体の内部又は表面上において、それぞれ互いから離間した位置に配設されているとともに、それぞれ複数の磁石から構成された、複数の磁石列と、
磁気センサ部と、
処理部と、
を備え、
前記複数の磁石列のそれぞれは、当該磁石列を構成する前記複数の磁石のそれぞれの、同一側における極の配列によって、位置情報をなす極配列を形成しており、
前記複数の磁石列どうしは、互いに前記極配列が異なっており、
前記磁気センサ部は、前記磁石列を構成する前記複数の磁石のそれぞれの、前記同一側における極を検出するように構成されており、
前記処理部は、前記磁気センサ部からの出力に基づいて、前記磁石列の前記極配列を特定するように構成されていることを特徴とする。
これにより、物体上の複数の位置のそれぞれを簡単に個別管理できる。
本発明によれば、コンベヤベルト上の複数の位置のそれぞれを簡単に個別管理できる、コンベヤベルト用の位置情報処理装置、コンベヤベルト装置、コンベヤベルト用の位置情報処理方法、及びコンベヤベルト、並びに、物体上の複数の位置のそれぞれを簡単に個別管理できる位置情報処理装置を、提供することができる。
本発明のコンベヤベルト用の位置情報処理装置、コンベヤベルト装置、コンベヤベルト用の位置情報処理方法、及び、コンベヤベルトは、例えば、採鉱現場や建設現場等において様々な搬送物を運搬するためのコンベヤベルトに好適に使用することができる。
本発明の位置情報処理装置は、コンベヤベルトを含む、様々な物体に好適に使用することができる。
以下、本発明に係るコンベヤベルト用の位置情報処理装置、コンベヤベルト装置、コンベヤベルト用の位置情報処理方法、コンベヤベルト、及び、位置情報処理装置の実施形態について、図面を参照しながら例示説明する。各図において共通する構成要素には同一の符号を付している。
本発明の位置情報処理装置は、コンベヤベルトを含む、様々な物体に好適に使用することができる。
以下、本発明に係るコンベヤベルト用の位置情報処理装置、コンベヤベルト装置、コンベヤベルト用の位置情報処理方法、コンベヤベルト、及び、位置情報処理装置の実施形態について、図面を参照しながら例示説明する。各図において共通する構成要素には同一の符号を付している。
〔第1実施形態〕
図1〜図4は、本発明の第1実施形態に係るコンベヤベルト用の位置情報処理装置3、本発明の第1実施形態に係るコンベヤベルト装置4、及び、本発明の第1実施形態に係るコンベヤベルト1を備えたベルトコンベヤ2を、示している。
なお、本発明の第1実施形態に係るコンベヤベルト用の位置情報処理装置3は、本発明の第1実施形態に係る位置情報処理装置でもある。以下、本実施形態に係るコンベヤベルト用の位置情報処理装置3を、単に、「位置情報処理装置3」ともいう。
図1〜図4は、本発明の第1実施形態に係るコンベヤベルト用の位置情報処理装置3、本発明の第1実施形態に係るコンベヤベルト装置4、及び、本発明の第1実施形態に係るコンベヤベルト1を備えたベルトコンベヤ2を、示している。
なお、本発明の第1実施形態に係るコンベヤベルト用の位置情報処理装置3は、本発明の第1実施形態に係る位置情報処理装置でもある。以下、本実施形態に係るコンベヤベルト用の位置情報処理装置3を、単に、「位置情報処理装置3」ともいう。
図1のベルトコンベヤ2は、本実施形態のコンベヤベルト1に加え、一対のプーリP1、P2と、ホッパHと、を備えている。コンベヤベルト1は、無端帯状に構成されており、一対のプーリP1、P2の周りに巻き掛けられている。一対のプーリP1、P2は、それぞれ、コンベヤベルト1の幅方向に延在する回転軸の周りに回転するように構成されている。一対のプーリP1、P2のうち、一方のプーリP1は、駆動プーリであり、他方のプーリP2は、従動プーリである。これら一対のプーリP1、P2の駆動により、コンベヤベルト1は、周方向(図1では右回り)に回転される。
なお、本明細書においては、コンベヤベルト1(ひいては、ベルト本体10)の「周方向」、「厚み方向」、「幅方向」、「内周側」、「外周側」を、特に断りが無い限り、それぞれ、単に「周方向」、「厚み方向」、「幅方向」、「内周側」、「外周側」という。
また、以下では、幅方向の一方側(図3及び図4の左側)を「幅方向第1側」といい、幅方向の他方側(図3及び図4の右側)を「幅方向第2側」という。
また、以下では、幅方向の一方側(図3及び図4の左側)を「幅方向第1側」といい、幅方向の他方側(図3及び図4の右側)を「幅方向第2側」という。
コンベヤベルト1のうち、一対のプーリP1、P2よりも鉛直方向上側の部分は、キャリア側部分であり、ホッパHから投下された搬送物(図示せず)を載せて、従動プーリP2側から駆動プーリP1側に向けて走行する。コンベヤベルト1のキャリア側部分では、コンベヤベルト1の外周面1oが、鉛直方向上側の面となり、搬送物の搬送面となるのに対し、コンベヤベルト1の内周面1iは、鉛直方向下側の面となる。キャリア側部分は、例えば、幅方向両側の端部分が上側に向かって曲げられた状態で走行し、これにより、搬送物が搬送面からこぼれ落ちるのを防止するようにされる。キャリア側部分によって搬送された搬送物は、駆動プーリP1の近傍に設けられた荷降ろし部(図示せず)に投下される。
一方、コンベヤベルト1のうち、一対のプーリP1、P2よりも鉛直方向下側の部分は、リターン側部分であり、外周面1oが鉛直方向下側の面となった状態で、駆動プーリP1側から従動プーリP2側へ向けて走行する。コンベヤベルト1の内周面1iは、鉛直方向上側の面となる。リターン側部分は、例えば、幅方向に沿って平坦に展開された状態で走行する。
一方、コンベヤベルト1のうち、一対のプーリP1、P2よりも鉛直方向下側の部分は、リターン側部分であり、外周面1oが鉛直方向下側の面となった状態で、駆動プーリP1側から従動プーリP2側へ向けて走行する。コンベヤベルト1の内周面1iは、鉛直方向上側の面となる。リターン側部分は、例えば、幅方向に沿って平坦に展開された状態で走行する。
本実施形態のコンベヤベルト1は、無端環状のゴムからなるベルト本体10と、ベルト本体10に埋設された補強芯体13と、ベルト本体10の内部に配設(すなわち、埋設)され、それぞれ複数の第1磁石(磁石)141から構成された、複数の磁石列14と、ベルト本体10内において、上記複数の磁石列14のそれぞれに隣接して埋設された、複数の第2磁石(磁石)15と、ベルト本体10内において、上記複数の磁石列14のそれぞれに隣接して埋設された、複数のベルト故障検知媒体16と、を備えている。
本実施形態の位置情報処理装置3は、上記の複数の磁石列14と、上記の複数の第2磁石15と、上記の複数のベルト故障検知媒体16と、磁気センサ部31と、コイルセンサ部32と、処理部33と、表示部34と、記憶部35と、を備えている。
本実施形態のコンベヤベルト装置4は、本実施形態の位置情報処理装置3と、上記のベルト本体10と、上記の補強芯体13と、を備えている。
本実施形態の位置情報処理装置3は、上記の複数の磁石列14と、上記の複数の第2磁石15と、上記の複数のベルト故障検知媒体16と、磁気センサ部31と、コイルセンサ部32と、処理部33と、表示部34と、記憶部35と、を備えている。
本実施形態のコンベヤベルト装置4は、本実施形態の位置情報処理装置3と、上記のベルト本体10と、上記の補強芯体13と、を備えている。
本実施形態において、補強芯体13は、複数の補強コードからなり、これら複数の補強コードは、幅方向に沿って配列されており、それぞれ周方向に沿って延在している。補強コードを構成する材料は、例えば、スチール又は有機繊維(ナイロン、ポリエステル、アラミド等からなる繊維)が好適である。ただし、補強芯体13は、複数の補強コードに代えて又は加えて、有機繊維(ナイロン、ポリエステル、アラミド等からなる繊維)からなる帆布を有してもよい。
ベルト本体10は、補強芯体13よりも幅方向両外側において、一対の耳ゴム部10eを有している。
ベルト本体10は、補強芯体13よりも幅方向両外側において、一対の耳ゴム部10eを有している。
図1〜図4に示すように、ベルト本体10内に設けられた複数(図1の例では、8つ)の磁石列14は、ベルト本体10内において、それぞれ互いから離間した周方向位置に配設されているとともに、それぞれ複数(図2の例では、4つ)の第1磁石141から構成されている。これら複数の磁石列14は、周方向に沿って等間隔に配置されている。これら複数の磁石列14は、ベルト本体10における、一対の耳ゴム部10eよりも幅方向内側に、埋設されている。これら複数の磁石列14は、それぞれを構成する複数の磁石141が、幅方向に沿って配列されている。
各第1磁石141は、それぞれ、ベルト本体10の厚み方向に磁化されており、内周側及び外周側にそれぞれ極(磁極)を有している。
これら複数の磁石列14のそれぞれは、当該磁石列14を構成する複数の第1磁石141のそれぞれの、内周側又は外周側における極の配列によって、極配列を形成している。例えば、図4は、ある1つの磁石列14を通る位置における、コンベヤベルト1の幅方向断面を示しており、この磁石列14は、内周側において幅方向第1側(図4の左側)から幅方向第2側(図4の右側)に向かって観たときに「NNSN」という極配列を形成しているとともに、外周側において幅方向第1側から幅方向第2側に向かって観たときに「SSNS」という極配列を形成している。これら複数の磁石列14どうしは、互いに極配列が異なっている。各磁石列14が内周側及び外周側において形成する極配列は、各磁石列14の位置情報をなすものである。
位置情報処理装置3の処理部33は、後述するように、各磁石列14が内周側及び外周側において形成する極配列のうち、いずれか一方の極配列のみを、各極配列14の位置情報として使用する。したがって、以下の説明では、単に「極配列」というときは、各磁石列14が内周側又は外周側において形成する極配列のうち、位置情報処理装置3の処理部33が使用するほうの極配列を指すものとする。本実施形態において、位置情報処理装置3の処理部33は、各磁石列14が内周側に形成する極配列のみを、各磁石列14の位置情報として使用する。
各第1磁石141は、それぞれ、ベルト本体10の厚み方向に磁化されており、内周側及び外周側にそれぞれ極(磁極)を有している。
これら複数の磁石列14のそれぞれは、当該磁石列14を構成する複数の第1磁石141のそれぞれの、内周側又は外周側における極の配列によって、極配列を形成している。例えば、図4は、ある1つの磁石列14を通る位置における、コンベヤベルト1の幅方向断面を示しており、この磁石列14は、内周側において幅方向第1側(図4の左側)から幅方向第2側(図4の右側)に向かって観たときに「NNSN」という極配列を形成しているとともに、外周側において幅方向第1側から幅方向第2側に向かって観たときに「SSNS」という極配列を形成している。これら複数の磁石列14どうしは、互いに極配列が異なっている。各磁石列14が内周側及び外周側において形成する極配列は、各磁石列14の位置情報をなすものである。
位置情報処理装置3の処理部33は、後述するように、各磁石列14が内周側及び外周側において形成する極配列のうち、いずれか一方の極配列のみを、各極配列14の位置情報として使用する。したがって、以下の説明では、単に「極配列」というときは、各磁石列14が内周側又は外周側において形成する極配列のうち、位置情報処理装置3の処理部33が使用するほうの極配列を指すものとする。本実施形態において、位置情報処理装置3の処理部33は、各磁石列14が内周側に形成する極配列のみを、各磁石列14の位置情報として使用する。
図2〜図4に示すように、本例において、ベルト本体10内において、一対の耳ゴム部10eのうちのいずれか一方(図の例では、幅方向第1側(図4の左側)の耳ゴム部10e)には、各磁石列14のそれぞれの幅方向に隣接して、第2磁石15が、1つずつ、埋設されている。すなわち、本例において、磁石列14を構成する複数の第1磁石141と、当該磁石列14に隣接する第2磁石15とは、幅方向に沿って配列されている。
各第2磁石15は、それぞれ、ベルト本体10の厚み方向に磁化されており、内周側及び外周側にそれぞれ極(磁極)を有している。
各第2磁石15は、それぞれに隣接する磁石列14の極配列が処理部33によって読み込まれるべき順番を規定する役割を有している。より具体的に、処理部33は、磁石列14を構成する複数の磁石141のそれぞれの極を、第2磁石15に近い側から順番に配列したときの極配列を特定するように構成されている。図の例において、各第2磁石15は、幅方向第1側の耳ゴム部10e内に配置されていることから、各第2磁石15のそれぞれに隣接する磁石列14の極配列は、処理部33によって、幅方向第1側から幅方向第2側へ向かって順番に読まれることとなる。
各第2磁石15の内周側の極は、それぞれ同じであると好適である。図の例において、各第2磁石15の内周側の極は、全てS極である。
ただし、第2磁石15は、設けなくてもよい。
各第2磁石15は、それぞれ、ベルト本体10の厚み方向に磁化されており、内周側及び外周側にそれぞれ極(磁極)を有している。
各第2磁石15は、それぞれに隣接する磁石列14の極配列が処理部33によって読み込まれるべき順番を規定する役割を有している。より具体的に、処理部33は、磁石列14を構成する複数の磁石141のそれぞれの極を、第2磁石15に近い側から順番に配列したときの極配列を特定するように構成されている。図の例において、各第2磁石15は、幅方向第1側の耳ゴム部10e内に配置されていることから、各第2磁石15のそれぞれに隣接する磁石列14の極配列は、処理部33によって、幅方向第1側から幅方向第2側へ向かって順番に読まれることとなる。
各第2磁石15の内周側の極は、それぞれ同じであると好適である。図の例において、各第2磁石15の内周側の極は、全てS極である。
ただし、第2磁石15は、設けなくてもよい。
各第1磁石141及び各第2磁石15は、それぞれ、任意の種類の磁石から構成されてよいが、ゴム磁石で構成されると、ベルト本体10との接着性が良くなるので、好適である。ゴム磁石としては、例えば、磁石粉末をゴムマトリックス内に分散混合させてなるボンド磁石であると、柔軟性が良いので好適である。
また、各第1磁石141及び各第2磁石15は、図2〜図4の例のように、それぞれ、薄い板状に構成されると、柔軟性向上の観点から、好適である。各第1磁石141及び各第2磁石15の厚み(ベルト本体10の厚み方向の寸法)は、例えば、3mm以下であると好適であり、1.5mm以下であるとより好適である。
図4に示すように、本例において、各磁石列14及び各第2磁石15は、それぞれ、互いに同じ厚み方向位置に配置されている。ただし、各磁石列14及び各第2磁石15は、互いに異なる厚み方向位置に配置されていてもよい。
また、本例において、各磁石列14及び各第2磁石15は、補強芯体13よりも内周側に配置されている。
また、各第1磁石141及び各第2磁石15は、図2〜図4の例のように、それぞれ、薄い板状に構成されると、柔軟性向上の観点から、好適である。各第1磁石141及び各第2磁石15の厚み(ベルト本体10の厚み方向の寸法)は、例えば、3mm以下であると好適であり、1.5mm以下であるとより好適である。
図4に示すように、本例において、各磁石列14及び各第2磁石15は、それぞれ、互いに同じ厚み方向位置に配置されている。ただし、各磁石列14及び各第2磁石15は、互いに異なる厚み方向位置に配置されていてもよい。
また、本例において、各磁石列14及び各第2磁石15は、補強芯体13よりも内周側に配置されている。
磁気センサ部31は、磁石列14を構成する複数の第1磁石141と、当該磁石列14に隣接する第2磁石15との、それぞれの内周側又は外周側(本例では、内周側)における極を検出するように構成されている。より具体的に、本実施形態において、磁気センサ部31は、図1〜図4に示すように、コンベヤベルト1のキャリア側部分の内周側において、コンベヤベルト1の内周面1iと対向するように、配設されている。磁気センサ部31は、例えば、図示しない固定フレームを介して、地面や床面等に対し位置が固定される。そして、磁気センサ部31は、磁気センサ部31の付近(上側、外周側)を、いずれか1つの磁石列14が通過するときに、当該磁石列14を構成する複数の第1磁石141と、当該磁石列14に隣接する第2磁石15との、それぞれの内周側における極を検出するように構成されている。
また、本実施形態において、磁気センサ部31は、複数の磁気センサ311を有しており、これらの磁気センサ311は、1つの磁石列14を構成する複数の第1磁石141と、当該磁石列14に隣接する第2磁石15との、それぞれに対応して、1つずつ設けられている。
磁気センサ部31を構成する各磁気センサ311は、それぞれ、有線通信又は無線通信により、処理部33と通信可能に構成される。そして、各磁気センサ311は、それぞれに対応する磁石141、15(第1磁石141又は第2磁石15)に隣接して配置されており、それぞれに対応する磁石141、15(第1磁石141又は第2磁石15)の内周側における極を検出し、処理部33に出力するように構成されている。
本実施形態においては、上述のように、磁石列14を構成する複数の第1磁石141と、当該磁石列14に隣接する第2磁石15とが、幅方向に沿って配列されており、それに伴い、コンベヤベルト1を厚み方向に観たとき(平面視したとき)に、磁気センサ部31を構成する複数の磁気センサ311もまた、幅方向に沿って配列されている(図3)。また、磁気センサ部31を構成する複数の磁気センサ311は、コンベヤベルト1の平面視において、それぞれ対応する磁石141、15(第1磁石141又は第2磁石15)と同じ幅方向位置に配置されている。
また、本実施形態において、磁気センサ部31は、複数の磁気センサ311を有しており、これらの磁気センサ311は、1つの磁石列14を構成する複数の第1磁石141と、当該磁石列14に隣接する第2磁石15との、それぞれに対応して、1つずつ設けられている。
磁気センサ部31を構成する各磁気センサ311は、それぞれ、有線通信又は無線通信により、処理部33と通信可能に構成される。そして、各磁気センサ311は、それぞれに対応する磁石141、15(第1磁石141又は第2磁石15)に隣接して配置されており、それぞれに対応する磁石141、15(第1磁石141又は第2磁石15)の内周側における極を検出し、処理部33に出力するように構成されている。
本実施形態においては、上述のように、磁石列14を構成する複数の第1磁石141と、当該磁石列14に隣接する第2磁石15とが、幅方向に沿って配列されており、それに伴い、コンベヤベルト1を厚み方向に観たとき(平面視したとき)に、磁気センサ部31を構成する複数の磁気センサ311もまた、幅方向に沿って配列されている(図3)。また、磁気センサ部31を構成する複数の磁気センサ311は、コンベヤベルト1の平面視において、それぞれ対応する磁石141、15(第1磁石141又は第2磁石15)と同じ幅方向位置に配置されている。
図1〜図4に示すように、ベルト本体10内には、複数の磁石列14のそれぞれに隣接して、複数(図1の例では、8つ)のベルト故障検知媒体16が、埋設されている。これら複数のベルト故障検知媒体16は、周方向に沿って等間隔に配置されている。各ベルト故障検知媒体16は、それぞれの位置でコンベヤベルト1に縦裂きが生じたか否かを検知するために使用されるものである。
本実施形態において、これら複数のベルト故障検知媒体16は、それぞれ、導電性のループコイル(以下、「ループコイル16」とも表記する。)からなる。ループコイル16は、図3に拡大して示すように、幅方向に沿って延在する細長形状(図の例では、略長方形)の環形状をなしており、ベルト本体10のうち、一対の耳ゴム部10eの間の部分のほぼ全幅にわたって延在している。図の例において、各ループコイル16は、それぞれ、コンベヤベルト1を厚さ方向に観たときの平面視において同心状に配置された、2本の環状の導線16a、16bからなる。コンベヤベルト1を厚さ方向に観たときの平面視において、各ループコイル16は、一方の導線16aが、他方の導線16bの内周側に位置している。各導線16a、16bは、それぞれ、1本の導電性の素線からなるか、あるいは、複数本の導電性の素線が撚り合わされてなる。導線16a、16b(ひいては、導電性の素線)を構成する導電性材料は、例えば、スチールが好適である。図3の例において、各導線16a、16bは、コンベヤベルト1を厚さ方向に観たときの平面視において、波形状をなしている。
ただし、ループコイル16は、1本のみ又は3本以上の環状の導線からなるものでもよい。また、ループコイル16を構成する導線は、一部又は全部において、波形状をなしていなくてもよく、例えば、直線状をなしていてもよい。
図4に示すように、各ループコイル16は、それぞれ、補強芯体13よりも内周側に配置されている。
また、図の例において、各磁石列14は、ベルト本体10内において、それぞれに隣接するループコイル16とほぼ同じ厚み方向位置に配置されており、より具体的には、それぞれに隣接するループコイル16の内側(一対の導線16a、16bのうち、内周側の導線16aの内側(内周側))に埋設されている。一方、各第2磁石15は、それぞれに隣接するループコイル16とほぼ同じ厚み方向位置に配置されており、より具体的には、それぞれに隣接するループコイル16に対する幅方向第1側(図3及び図4の左側)に埋設されている。
コンベヤベルト1の縦裂き検知の精度向上の観点から、各ループコイル16は、それぞれの位置でコンベヤベルト1に縦裂きが生じたときに断線状態となるように構成されていると、好適である。
本実施形態において、これら複数のベルト故障検知媒体16は、それぞれ、導電性のループコイル(以下、「ループコイル16」とも表記する。)からなる。ループコイル16は、図3に拡大して示すように、幅方向に沿って延在する細長形状(図の例では、略長方形)の環形状をなしており、ベルト本体10のうち、一対の耳ゴム部10eの間の部分のほぼ全幅にわたって延在している。図の例において、各ループコイル16は、それぞれ、コンベヤベルト1を厚さ方向に観たときの平面視において同心状に配置された、2本の環状の導線16a、16bからなる。コンベヤベルト1を厚さ方向に観たときの平面視において、各ループコイル16は、一方の導線16aが、他方の導線16bの内周側に位置している。各導線16a、16bは、それぞれ、1本の導電性の素線からなるか、あるいは、複数本の導電性の素線が撚り合わされてなる。導線16a、16b(ひいては、導電性の素線)を構成する導電性材料は、例えば、スチールが好適である。図3の例において、各導線16a、16bは、コンベヤベルト1を厚さ方向に観たときの平面視において、波形状をなしている。
ただし、ループコイル16は、1本のみ又は3本以上の環状の導線からなるものでもよい。また、ループコイル16を構成する導線は、一部又は全部において、波形状をなしていなくてもよく、例えば、直線状をなしていてもよい。
図4に示すように、各ループコイル16は、それぞれ、補強芯体13よりも内周側に配置されている。
また、図の例において、各磁石列14は、ベルト本体10内において、それぞれに隣接するループコイル16とほぼ同じ厚み方向位置に配置されており、より具体的には、それぞれに隣接するループコイル16の内側(一対の導線16a、16bのうち、内周側の導線16aの内側(内周側))に埋設されている。一方、各第2磁石15は、それぞれに隣接するループコイル16とほぼ同じ厚み方向位置に配置されており、より具体的には、それぞれに隣接するループコイル16に対する幅方向第1側(図3及び図4の左側)に埋設されている。
コンベヤベルト1の縦裂き検知の精度向上の観点から、各ループコイル16は、それぞれの位置でコンベヤベルト1に縦裂きが生じたときに断線状態となるように構成されていると、好適である。
コイルセンサ部32は、ループコイル16に誘導電流を生じさせる磁界を発生させるように構成された発信器321と、ループコイル16に生じた誘導電流を検出するように構成された受信器322と、を有している。本実施形態において、コイルセンサ部32は、図1〜図4に示すように、コンベヤベルト1のキャリア側部分の内周側において、コンベヤベルト1の内周面1iと対向するように、配設されている。コイルセンサ部32は、例えば、図示しない固定フレームを介して、地面や床面等に対し位置が固定される。発信器321と受信器322とは、互いから幅方向に離間しており、コンベヤベルト1を厚み方向に観たときの平面視(図3)において、それぞれループコイル16の幅方向両端部に対応する幅方向位置に隣接して配置されている。
発信器321は、例えば、高周波磁界(例えば、11kHz程度)を発生させる発振回路(図示せず)を備えており、高周波磁界をコンベヤベルト1に向けて発振するように構成される。そして、発信器321の付近(本例では、発信器321の外周側)をループコイル16が通過するときに、発信器321から発せられる高周波磁界により、電磁誘導が生じて、ループコイル16に誘導電流が生じるようにされている。
受信器322は、例えば、ループコイル16に生じる誘導電流により誘導起電力が発生させられる受信コイル(図示せず)を備えている。受信器322は、ループコイル16に生じた誘導電流を、この受信コイルにより、検出する。受信器322は、例えば増幅器(図示せず)を介して、処理部33に接続されている。そして、受信器322は、受信コイルが検出した誘導電流の検出信号を、処理部33に出力するように構成されている。ループコイル16がコイルセンサ部32の付近(図の例では、外周側)を通過するときに、ループコイル16が断線していなければ、発信器321から発振させられた高周波磁界により、ループコイル16に誘導電流が生じる。一方、コンベヤベルト1に縦裂きが形成されていること等により、ループコイル16が断線(故障)していると、ループコイル16に誘導電流が生じない。後述するように、処理部33は、受信器322からの出力される誘導電流の検出信号に基づいて、ループコイル16が断線しているか否かを、判断する。
発信器321は、例えば、高周波磁界(例えば、11kHz程度)を発生させる発振回路(図示せず)を備えており、高周波磁界をコンベヤベルト1に向けて発振するように構成される。そして、発信器321の付近(本例では、発信器321の外周側)をループコイル16が通過するときに、発信器321から発せられる高周波磁界により、電磁誘導が生じて、ループコイル16に誘導電流が生じるようにされている。
受信器322は、例えば、ループコイル16に生じる誘導電流により誘導起電力が発生させられる受信コイル(図示せず)を備えている。受信器322は、ループコイル16に生じた誘導電流を、この受信コイルにより、検出する。受信器322は、例えば増幅器(図示せず)を介して、処理部33に接続されている。そして、受信器322は、受信コイルが検出した誘導電流の検出信号を、処理部33に出力するように構成されている。ループコイル16がコイルセンサ部32の付近(図の例では、外周側)を通過するときに、ループコイル16が断線していなければ、発信器321から発振させられた高周波磁界により、ループコイル16に誘導電流が生じる。一方、コンベヤベルト1に縦裂きが形成されていること等により、ループコイル16が断線(故障)していると、ループコイル16に誘導電流が生じない。後述するように、処理部33は、受信器322からの出力される誘導電流の検出信号に基づいて、ループコイル16が断線しているか否かを、判断する。
本実施形態において、各磁石列14は、予め、それぞれ異なる番号で番号付けされている。予め磁石列14に番号付けされた番号は、予め当該磁石列14に隣接して配置されたループコイル16に番号付けされた番号でもある。本実施形態において、各磁石列14及び各ループコイル16は、それぞれ「1」〜「8」の番号で番号付けされており、コンベヤベルト1の走行方向に沿った上記番号の並び順は、図5に示す表のようになる。図5に示すような各磁石列14及び各ループコイル16の番号及びその走行方向に沿った並び順は、後述の異色外表面部分10cの視認とは異なる方法(例えば、コンピュータ上にその情報を記憶しておく等)により、ユーザが把握できる状態にされていると好適である。かつ/又は、位置情報処理装置3の記憶部35に、各磁石列14及び各ループコイル16の番号及びその走行方向に沿った並び順が記憶され、処理部33によってその情報が適宜使用されるようにしてもよい。
本実施形態において、各磁石列14及び各ループコイル16の番号は、各磁石列14の内周側の極配列における、S極を0又は1のいずれか一方(本例では、1)とし、N極を0又は1の他方(本例では、0)としたときの、2進法の数を、10進法の数に変換したときの数にされている。例えば、図4に示す磁石列14について観ると、当該磁石列14の内周側の極配列「NNSN」における、S極を1とし、N極を0としたときの、2進法の数「0010」を、10進法の数に変換したときの数は、「2」となる。したがって、図4に示す磁石列14及びそれに隣接するループコイル16の番号は、「2」である。
本実施形態において、各磁石列14及び各ループコイル16の番号は、各磁石列14の内周側の極配列における、S極を0又は1のいずれか一方(本例では、1)とし、N極を0又は1の他方(本例では、0)としたときの、2進法の数を、10進法の数に変換したときの数にされている。例えば、図4に示す磁石列14について観ると、当該磁石列14の内周側の極配列「NNSN」における、S極を1とし、N極を0としたときの、2進法の数「0010」を、10進法の数に変換したときの数は、「2」となる。したがって、図4に示す磁石列14及びそれに隣接するループコイル16の番号は、「2」である。
処理部33は、例えばCPUから構成されており、記憶部35に記憶されたプログラムに基づいて、本明細書で説明する様々な処理を行うように構成されている。
より具体的に、例えば、処理部33は、磁気センサ部31の付近(より具体的には、外周側)を磁石列14が通過するときに、磁気センサ部31から出力される、磁石列14を構成する複数の磁石141の内周側における極に基づいて、当該磁石列14の極配列を特定するように構成されている。また、処理部33は、前記特定した極配列を、当該極配列における、S極を0又は1のいずれか一方とし、N極を0又は1の他方としたときの、2進法の数に変換するように構成されている。また、処理部33は、前記変換した2進法の数を、10進法の数に変換し、当該10進法の数を、表示部34に表示させるように構成されている。
また、処理部33は、コイルセンサ部32の付近(より具体的には、外周側)をループコイル16が通過するときに、コイルセンサ部32の受信器322によって検出される、ループコイル16に生じた誘導電流の有無や大きさに基づいて、当該ループコイル16が断線しているか否かを判断するように構成されている。例えば、処理部33は、コイルセンサ部32の受信器322によって、ループコイル16における誘導電流が検知されれば、当該ループコイル16が断線していないと判断する。このことは、当該ループコイル16の位置において、コンベヤベルト1に縦裂きが生じていないことを意味する。一方、処理部33は、コイルセンサ部32の受信器322によって、ループコイル16における誘導電流が検知されなければ、当該ループコイル16が断線していると判断する。このことは、当該ループコイル16の位置において、コンベヤベルト1に縦裂きが生じているか、あるいは、コンベヤベルト1に縦裂きは生じていないが、ループコイル16が疲労等により断線していることを意味する。
より具体的に、例えば、処理部33は、磁気センサ部31の付近(より具体的には、外周側)を磁石列14が通過するときに、磁気センサ部31から出力される、磁石列14を構成する複数の磁石141の内周側における極に基づいて、当該磁石列14の極配列を特定するように構成されている。また、処理部33は、前記特定した極配列を、当該極配列における、S極を0又は1のいずれか一方とし、N極を0又は1の他方としたときの、2進法の数に変換するように構成されている。また、処理部33は、前記変換した2進法の数を、10進法の数に変換し、当該10進法の数を、表示部34に表示させるように構成されている。
また、処理部33は、コイルセンサ部32の付近(より具体的には、外周側)をループコイル16が通過するときに、コイルセンサ部32の受信器322によって検出される、ループコイル16に生じた誘導電流の有無や大きさに基づいて、当該ループコイル16が断線しているか否かを判断するように構成されている。例えば、処理部33は、コイルセンサ部32の受信器322によって、ループコイル16における誘導電流が検知されれば、当該ループコイル16が断線していないと判断する。このことは、当該ループコイル16の位置において、コンベヤベルト1に縦裂きが生じていないことを意味する。一方、処理部33は、コイルセンサ部32の受信器322によって、ループコイル16における誘導電流が検知されなければ、当該ループコイル16が断線していると判断する。このことは、当該ループコイル16の位置において、コンベヤベルト1に縦裂きが生じているか、あるいは、コンベヤベルト1に縦裂きは生じていないが、ループコイル16が疲労等により断線していることを意味する。
記憶部35は、例えば、1つ又は複数のROMや1つ又は複数のRAMなどから構成されており、処理部33が実行するためのプログラムや、処理部33が行う処理に用いられるパラメータ等を、記憶している。
表示部34は、例えば、1つ又は複数の表示器(ディスプレイ、モニタ等)から構成されている。
表示部34は、例えば、1つ又は複数の表示器(ディスプレイ、モニタ等)から構成されている。
図2及び図3に示すように、本実施形態において、ベルト本体10は、複数の磁石列14のそれぞれに隣接した部分に、黒色以外の色を有する色ゴムから構成された外表面部分(以下、「異色外表面部分」という。)10cを有している。そのような色ゴムとしては、例えば、白色を有する白ゴムが好適である。異色外表面部分10cは、ベルト本体10の残りの外表面部分がなす黒色とは異なる色を有するので、視認がしやすい。また、各異色外表面部分10cは、それぞれ対応する磁石列14に隣接して配置されているので、ユーザは、異色外表面部分10cを視認することにより、その近くに磁石列14があることを簡単に把握することができる。
図の例において、各異色外表面部分10cは、それぞれ対応する磁石列14と同じ周方向位置において、ベルト本体10の幅方向のいずれか一方側又は両側(図の例では、幅方向第2側)の端部(より具体的に、図の例では、耳ゴム部10e)に配置されている。この場合、異色外表面部分10cが、コンベヤベルト1のキャリア側部分において搬送物によって隠れて視認できなくなるのを抑制できる。
また、図の例において、各異色外表面部分10cは、それぞれに隣接する磁石列14及びループコイル16に番号付けされた番号の形状に形成されている。これにより、ユーザは、異色外表面部分10cを視認することにより、その近くにある磁石列14の番号を、簡単に把握することができる。
図の例において、各異色外表面部分10cは、それぞれ対応する磁石列14と同じ周方向位置において、ベルト本体10の幅方向のいずれか一方側又は両側(図の例では、幅方向第2側)の端部(より具体的に、図の例では、耳ゴム部10e)に配置されている。この場合、異色外表面部分10cが、コンベヤベルト1のキャリア側部分において搬送物によって隠れて視認できなくなるのを抑制できる。
また、図の例において、各異色外表面部分10cは、それぞれに隣接する磁石列14及びループコイル16に番号付けされた番号の形状に形成されている。これにより、ユーザは、異色外表面部分10cを視認することにより、その近くにある磁石列14の番号を、簡単に把握することができる。
以下、本実施形態の位置情報処理装置3の動作(ひいては、本実施形態のコンベヤベルト用の位置情報処理方法)を例示説明する。
なお、以下の説明において、処理部33が行う処理は、処理部33が、記憶部35に記憶されたプログラムに基づいて行うものである。
本実施形態において、位置情報処理装置3は、ベルトコンベヤ2が走行される間において、後述の番号特定処理と、コイル断線判定処理とを、並行して行うように構成されている。
なお、以下の説明において、処理部33が行う処理は、処理部33が、記憶部35に記憶されたプログラムに基づいて行うものである。
本実施形態において、位置情報処理装置3は、ベルトコンベヤ2が走行される間において、後述の番号特定処理と、コイル断線判定処理とを、並行して行うように構成されている。
−番号特定処理−
処理部33は、磁石列14が磁気センサ部31の付近(具体的には、外周側)を通過するたびに、番号特定処理を行う。番号特定処理において、処理部33は、磁気センサ部31の付近を通過する磁石列14に番号付けられた番号(ひいては、当該磁石列14に隣接配置されたループコイル16に番号付けられた番号)を特定する。番号特定処理は、以下の極検出ステップ、極配列特定ステップ、2進法数変換ステップ、10進法数変換ステップ、及び、表示ステップを、含む。
まず、磁石列14が磁気センサ部31の付近(具体的には、外周側)を通過するとき、磁気センサ部31の各磁気センサ311は、当該磁石列14を構成する複数の第1磁石141と、当該磁石列14に隣接する第2磁石15との、それぞれの内周側又は外周側(本例では、内周側)における極を検出し、これを処理部33に出力する(極検出ステップ)。例えば、図4の例において、磁気センサ部31の各磁気センサ311は、極検出ステップにおいて、それぞれ幅方向第1側(図4の左側)に配置された磁気センサ311から順に、極「S」、「N」、「N」、「S」、「N」を検出し、処理部33に出力する。
つぎに、処理部33は、極検出ステップにおける磁気センサ部31からの出力に基づいて、上記磁石列14の極配列を特定する(極配列特定ステップ)。ここで、処理部33は、極配列14に対して幅方向第1側に配置された第2磁石15の内周側の極に基づいて、磁石列14の極配列を、幅方向第1側(左側)から順番に読むと判断するとともに、第2磁石15の極以外の各極に基づいて、極配列を特定する。例えば、図4の例において、処理部33は、極配列特定ステップにおいて、磁気センサ31から出力された極「S」、「N」、「N」、「S」、「N」に基づいて、極配列「NNSN」を特定する。
つぎに、処理部33は、極配列特定ステップで特定した極配列を、当該極配列における、S極を0又は1のいずれか一方とし、N極を0又は1の他方としたときの、2進法の数に変換する(2進法数変換ステップ)。例えば、図4の例において、処理部33は、2進法数変換ステップにおいて、極配列特定ステップで特定した極配列「NNSN」を、当該極配列における、S極を1とし、N極を0としたときの、2進法の数「0010」に変換する。
つぎに、処理部33は2進法数変換ステップで得た2進法の数を、10進法の数に変換する(10進法数変換ステップ)。例えば、図4の例において、処理部33は、2進法数変換ステップにおいて得た2進法の数「0010」を、10進法の数「2」に変換する。10進法数変換ステップで得られた10進法の数は、極検出ステップで磁気センサ部31が極を検出した磁石列14及びそれに隣接するループコイル16に番号付けられた番号である。
つぎに、処理部33は、10進法数変換ステップで得た10進法の数「2」を、表示部34に表示させる(表示ステップ)。
以上で、1回分の番号特定処理が終了する。その後、つぎの磁石列14が磁気センサ部31の付近(具体的には、外周側)を通過するとき、再び、位置情報処理装置3は、番号特定処理を行う。
このようにして、磁石列14が磁気センサ部31の付近を通過するたびに、表示部34には、磁気センサ部31の付近を通過した磁石列14(ひいてはそれに隣接するループコイル16)の番号が、表示される。
これにより、ユーザは、表示部34に表示される番号を視認することにより、どの番号の磁石列14及びループコイル16が磁気センサ部31の付近を通過したかをリアルタイムで把握することができる。
処理部33は、磁石列14が磁気センサ部31の付近(具体的には、外周側)を通過するたびに、番号特定処理を行う。番号特定処理において、処理部33は、磁気センサ部31の付近を通過する磁石列14に番号付けられた番号(ひいては、当該磁石列14に隣接配置されたループコイル16に番号付けられた番号)を特定する。番号特定処理は、以下の極検出ステップ、極配列特定ステップ、2進法数変換ステップ、10進法数変換ステップ、及び、表示ステップを、含む。
まず、磁石列14が磁気センサ部31の付近(具体的には、外周側)を通過するとき、磁気センサ部31の各磁気センサ311は、当該磁石列14を構成する複数の第1磁石141と、当該磁石列14に隣接する第2磁石15との、それぞれの内周側又は外周側(本例では、内周側)における極を検出し、これを処理部33に出力する(極検出ステップ)。例えば、図4の例において、磁気センサ部31の各磁気センサ311は、極検出ステップにおいて、それぞれ幅方向第1側(図4の左側)に配置された磁気センサ311から順に、極「S」、「N」、「N」、「S」、「N」を検出し、処理部33に出力する。
つぎに、処理部33は、極検出ステップにおける磁気センサ部31からの出力に基づいて、上記磁石列14の極配列を特定する(極配列特定ステップ)。ここで、処理部33は、極配列14に対して幅方向第1側に配置された第2磁石15の内周側の極に基づいて、磁石列14の極配列を、幅方向第1側(左側)から順番に読むと判断するとともに、第2磁石15の極以外の各極に基づいて、極配列を特定する。例えば、図4の例において、処理部33は、極配列特定ステップにおいて、磁気センサ31から出力された極「S」、「N」、「N」、「S」、「N」に基づいて、極配列「NNSN」を特定する。
つぎに、処理部33は、極配列特定ステップで特定した極配列を、当該極配列における、S極を0又は1のいずれか一方とし、N極を0又は1の他方としたときの、2進法の数に変換する(2進法数変換ステップ)。例えば、図4の例において、処理部33は、2進法数変換ステップにおいて、極配列特定ステップで特定した極配列「NNSN」を、当該極配列における、S極を1とし、N極を0としたときの、2進法の数「0010」に変換する。
つぎに、処理部33は2進法数変換ステップで得た2進法の数を、10進法の数に変換する(10進法数変換ステップ)。例えば、図4の例において、処理部33は、2進法数変換ステップにおいて得た2進法の数「0010」を、10進法の数「2」に変換する。10進法数変換ステップで得られた10進法の数は、極検出ステップで磁気センサ部31が極を検出した磁石列14及びそれに隣接するループコイル16に番号付けられた番号である。
つぎに、処理部33は、10進法数変換ステップで得た10進法の数「2」を、表示部34に表示させる(表示ステップ)。
以上で、1回分の番号特定処理が終了する。その後、つぎの磁石列14が磁気センサ部31の付近(具体的には、外周側)を通過するとき、再び、位置情報処理装置3は、番号特定処理を行う。
このようにして、磁石列14が磁気センサ部31の付近を通過するたびに、表示部34には、磁気センサ部31の付近を通過した磁石列14(ひいてはそれに隣接するループコイル16)の番号が、表示される。
これにより、ユーザは、表示部34に表示される番号を視認することにより、どの番号の磁石列14及びループコイル16が磁気センサ部31の付近を通過したかをリアルタイムで把握することができる。
−コイル断線判定処理−
処理部33は、ループコイル16がコイルセンサ部32の付近(具体的には、外周側)を通過するたびに、コイル断線判定処理を行う。コイル断線判定処理において、処理部33は、コイルセンサ部32の付近を通過するループコイル16が断線しているか否かを判定する。コイル断線判定処理は、ループコイル16の断線が検出されない間は、以下の誘導電流検出ステップと判定ステップとを行う。一方、コイル断線判定処理は、判定ステップにおいてループコイル16の断線が検出された後は、以下の警報ステップと停止ステップとを行う。
まず、ループコイル16がコイルセンサ部32の付近(具体的には、外周側)を通過するとき、コイルセンサ部32の受信器322は、ループコイル16における誘導電流の検出信号を、処理部33に出力する(誘導電流検出ステップ)。
つぎに、処理部33は、誘導電流検出ステップにおいて受信器322から出力された検出信号に基づいて、当該ループコイル16が断線しているか否かを判定する(判定ステップ)。判定ステップにおいて、処理部33は、受信器322から出力された検出信号に基づいて、当該ループコイル16に誘導電流が発生したと判断した場合は、当該ループコイル16が断線していないと判定する。以上で、1回分のコイル断線判定処理が終了する。その後、つぎのループコイル16がコイルセンサ部32の付近(具体的には、外周側)を通過するとき、再び、位置情報処理装置3は、コイル断線判定処理を行う。
一方、判定ステップにおいて、処理部33は、受信器322から出力された検出信号に基づいて、当該ループコイル16に誘導電流が発生しなかったと判断した場合は、当該ループコイル16が断線したと判定する。その後、処理部33は、任意の手段により警報を出す(警報ステップ)。警報ステップにおいて、処理部33は、例えば、表示部34に断線があったことを知らせる表示をさせたり、スピーカー(図示せず)によってアラーム音を発生させたりする。また、判定ステップにおいて、処理部33が当該ループコイル16が断線したと判定した後、処理部33は、駆動プーリP1の稼動(ひいては、コンベヤベルト1の稼動)を停止させる(停止ステップ)。以上で、コイル断線判定処理が終了する。
なお、処理部33は、停止ステップを行わなくてもよい。その場合、駆動プーリP1の稼動(ひいては、コンベヤベルト1の稼動)の停止は、手動により行われてもよい。
処理部33は、ループコイル16がコイルセンサ部32の付近(具体的には、外周側)を通過するたびに、コイル断線判定処理を行う。コイル断線判定処理において、処理部33は、コイルセンサ部32の付近を通過するループコイル16が断線しているか否かを判定する。コイル断線判定処理は、ループコイル16の断線が検出されない間は、以下の誘導電流検出ステップと判定ステップとを行う。一方、コイル断線判定処理は、判定ステップにおいてループコイル16の断線が検出された後は、以下の警報ステップと停止ステップとを行う。
まず、ループコイル16がコイルセンサ部32の付近(具体的には、外周側)を通過するとき、コイルセンサ部32の受信器322は、ループコイル16における誘導電流の検出信号を、処理部33に出力する(誘導電流検出ステップ)。
つぎに、処理部33は、誘導電流検出ステップにおいて受信器322から出力された検出信号に基づいて、当該ループコイル16が断線しているか否かを判定する(判定ステップ)。判定ステップにおいて、処理部33は、受信器322から出力された検出信号に基づいて、当該ループコイル16に誘導電流が発生したと判断した場合は、当該ループコイル16が断線していないと判定する。以上で、1回分のコイル断線判定処理が終了する。その後、つぎのループコイル16がコイルセンサ部32の付近(具体的には、外周側)を通過するとき、再び、位置情報処理装置3は、コイル断線判定処理を行う。
一方、判定ステップにおいて、処理部33は、受信器322から出力された検出信号に基づいて、当該ループコイル16に誘導電流が発生しなかったと判断した場合は、当該ループコイル16が断線したと判定する。その後、処理部33は、任意の手段により警報を出す(警報ステップ)。警報ステップにおいて、処理部33は、例えば、表示部34に断線があったことを知らせる表示をさせたり、スピーカー(図示せず)によってアラーム音を発生させたりする。また、判定ステップにおいて、処理部33が当該ループコイル16が断線したと判定した後、処理部33は、駆動プーリP1の稼動(ひいては、コンベヤベルト1の稼動)を停止させる(停止ステップ)。以上で、コイル断線判定処理が終了する。
なお、処理部33は、停止ステップを行わなくてもよい。その場合、駆動プーリP1の稼動(ひいては、コンベヤベルト1の稼動)の停止は、手動により行われてもよい。
ここで、本例では、磁気センサ部31とコイルセンサ部32とは、同じ周方向位置に配置されているため、磁気センサ部31の付近(外周側)を磁石列14が通過するタイミングと、コイルセンサ部32の付近(外周側)を、当該磁石列14に隣接配置されたループコイル16が通過するタイミングとが、ほぼ同じである。そのため、警報ステップで警報が出されたタイミングに対し、直近のタイミングに行われた番号特定処理において、特定された番号が、断線しているループコイル16の番号となる。したがって、ユーザは、警報が出されたときに表示部34に表示される番号を視認することにより、どの番号のループコイル16が断線しているかを簡単に把握することができる。
また、本例によれば、ユーザが、上述のように断線しているループコイル16の番号を把握した後において、当該番号のループコイル16のある実際の位置を特定するのが、簡単となる。例えば、ユーザは、停止ステップによって停止されたコンベヤベルト1の脇に沿って移動しながら、コンベヤベルト1上の各異色外表面部分10cの番号を視認により辿ってき、当該断線が生じたループコイル16の番号を見つけるだけで、断線しているループコイル16の実際の位置を簡単に特定することができる。
なお、ユーザは、当該断線しているループコイル16に到達した後は、その位置でのコンベヤベルト1の状態を観察し、コンベヤベルト1に縦裂きが生じている場合は、コンベヤベルト1の補修や交換を行い、あるいは、コンベヤベルト1には縦裂きが生じていないが、ループコイル16に断線が生じている場合は、ループコイル16を取り出し、新たなループコイル16を同じ位置に埋め込むなどして、コンベヤベルト1の補修を行うことができる。
また、本例によれば、ユーザが、上述のように断線しているループコイル16の番号を把握した後において、当該番号のループコイル16のある実際の位置を特定するのが、簡単となる。例えば、ユーザは、停止ステップによって停止されたコンベヤベルト1の脇に沿って移動しながら、コンベヤベルト1上の各異色外表面部分10cの番号を視認により辿ってき、当該断線が生じたループコイル16の番号を見つけるだけで、断線しているループコイル16の実際の位置を簡単に特定することができる。
なお、ユーザは、当該断線しているループコイル16に到達した後は、その位置でのコンベヤベルト1の状態を観察し、コンベヤベルト1に縦裂きが生じている場合は、コンベヤベルト1の補修や交換を行い、あるいは、コンベヤベルト1には縦裂きが生じていないが、ループコイル16に断線が生じている場合は、ループコイル16を取り出し、新たなループコイル16を同じ位置に埋め込むなどして、コンベヤベルト1の補修を行うことができる。
なお、コイル断線判定処理において、処理部33は、判定ステップにおいて、当該ループコイル16が断線したと判定した場合、直近で行った番号特定処理において特定した番号を、当該断線しているループコイル16の番号として特定するようにしてもよい(断線コイル番号特定ステップ)。断線コイル番号特定ステップの後、処理部33は、例えば、断線コイル番号特定ステップで特定した番号を、断線した旨のメッセージと一緒に、表示部34に表示し続けてもよいし、あるいは、履歴表示として任意のタイミングでユーザによる入力に応じて表示部34に表示できるようにしてもよい。これにより、ユーザは、断線が生じたループコイル16の番号を把握しやすくなる。
つぎに、本実施形態の効果について説明する。
本実施形態では、上述のように、コンベヤベルト1において互いから離間した周方向位置に配設された複数の磁石列14が、それぞれ、位置情報をなす極配列を形成しており、また、互いに極配列が異なっている。このように、本実施形態においては、各磁石列14が個別に番号付けされているため、コンベヤベルト1上の複数の位置(複数の磁石列14のある位置)のそれぞれを、互いから独立して、簡単に個別管理することができる。
これにより、例えば、ユーザは、位置情報処理装置3を用いていずれか1つの磁石列14の番号及び実際の位置を把握するだけで、他の磁石列14の位置を簡単に特定することができる。具体的には、例えば、ユーザは、図5に示すような磁石列14の並び順の情報と、各磁石列14どうしの間隔(例えば、周方向に沿って30m)とに基づいて、任意の他の磁石列14の実際の位置が、上記いずれか1つの磁石列14から、どの方向にどれだけ離れているかを、簡単に特定することができる。
また、例えば本実施形態のように各磁石列14のそれぞれに隣接してベルト故障検知媒体16を配設した場合には、各ベルト故障検知媒体16もまた個別に番号付けすることができるので、各ベルト故障検知媒体16のそれぞれを、互いから独立して、簡単に個別管理することができる。
本実施形態では、上述のように、コンベヤベルト1において互いから離間した周方向位置に配設された複数の磁石列14が、それぞれ、位置情報をなす極配列を形成しており、また、互いに極配列が異なっている。このように、本実施形態においては、各磁石列14が個別に番号付けされているため、コンベヤベルト1上の複数の位置(複数の磁石列14のある位置)のそれぞれを、互いから独立して、簡単に個別管理することができる。
これにより、例えば、ユーザは、位置情報処理装置3を用いていずれか1つの磁石列14の番号及び実際の位置を把握するだけで、他の磁石列14の位置を簡単に特定することができる。具体的には、例えば、ユーザは、図5に示すような磁石列14の並び順の情報と、各磁石列14どうしの間隔(例えば、周方向に沿って30m)とに基づいて、任意の他の磁石列14の実際の位置が、上記いずれか1つの磁石列14から、どの方向にどれだけ離れているかを、簡単に特定することができる。
また、例えば本実施形態のように各磁石列14のそれぞれに隣接してベルト故障検知媒体16を配設した場合には、各ベルト故障検知媒体16もまた個別に番号付けすることができるので、各ベルト故障検知媒体16のそれぞれを、互いから独立して、簡単に個別管理することができる。
なお、上述した特許文献1のように、コンベヤベルトに、周方向に沿って等間隔で配置された複数のループコイルと、互いに近接した2つのループコイルからなるスタートループコイルとを、埋設し、それにより、各ループコイルの位置を、スタートループコイルの位置を基準として特定できるようにするものにおいては、各ループコイルの位置の特定を、スタートループコイルを基準として行う必要があり、すなわち、各ループコイルの位置を、スタートループコイルに対する相対位置としてしか把握できないため、各ループコイルの位置を個別に管理するのが容易でない。また、縦裂き検出用のループコイルは断線(故障)しやすいことから、いったんスタートループコイルに断線が生じると、各ループコイルの位置の特定ができなくなる。スタートループコイルが故障した場合は、スタートループコイルの交換に要する手間が大きい。また、スタートループコイルを構成する一対のループコイルに対しては、ノイズキャンセリング技術を用いる必要も出てくるおそれがある。
これに対し、本実施形態によれば、スタートループコイルは不要となる。したがって、スタートループコイルが故障した際に必要であった修繕の手間が不要となり、製造性や耐久性を向上できる。また、スタートループコイルを用いる場合に必要であったノイズキャンセリング技術も不要となる。
また、磁石列14を構成する各磁石141は、半永久的に磁界を発生し続けるため、使用不可となるおそれもない。よって、耐久性を向上できる。
ただし、ベルト本体10内にスタートループコイルを設けてもよい。
これに対し、本実施形態によれば、スタートループコイルは不要となる。したがって、スタートループコイルが故障した際に必要であった修繕の手間が不要となり、製造性や耐久性を向上できる。また、スタートループコイルを用いる場合に必要であったノイズキャンセリング技術も不要となる。
また、磁石列14を構成する各磁石141は、半永久的に磁界を発生し続けるため、使用不可となるおそれもない。よって、耐久性を向上できる。
ただし、ベルト本体10内にスタートループコイルを設けてもよい。
なお、コンベヤベルト1上の複数の位置のそれぞれを、個別管理する手法としては、磁石列14の代わりに、位置情報を発信するように構成されたRFIDを配設することも考えられる。しかし、その場合、製造コストが高くなるおそれや、コンベヤベルト1の加硫工程における高温の熱によってRFIDが故障し使用できなくなるおそれがある。
その点、本実施形態によれば、磁石列14を用いるので、製造コストを低く抑えることができる。また、磁石列14は、コンベヤベルト1の加硫工程における高温の熱に問題なく耐えることができる。
その点、本実施形態によれば、磁石列14を用いるので、製造コストを低く抑えることができる。また、磁石列14は、コンベヤベルト1の加硫工程における高温の熱に問題なく耐えることができる。
また、本実施形態においては、上述のように、番号特定処理において、処理部33が、磁石列14のなす極配列を、2進法の数に変換し(2進法数変換ステップ)、さらにそれを10進法の数に変換し(10進法数変換ステップ)、当該10進法の数を、表示部34に表示させる(表示ステップ)ものである。これにより、磁石列14のなす極配列を、ユーザが把握しやすい形式(10進法の数)に変換することができるので、ユーザが、コンベヤベルト上の複数の位置のそれぞれを、より簡単に個別管理できるようになる。
なお、10進法数変換ステップは、省略してもよい。その場合、例えば、2進法数変換ステップで得られた2進法の数を、表示ステップで表示部34に表示させるようにしてもよい。その場合、各磁石列14及びそれぞれに隣接配置されるループコイル16は、2進法の数で番号付けされることとなる。この場合でも、仮に2進法数変換ステップ及び10進法数変換ステップを行わない場合に比べて、磁石列14のなす極配列を、ユーザが把握しやすい形式(2進法の数)に変換することができるので、ユーザが、コンベヤベルト上の複数の位置のそれぞれを、より簡単に個別管理できるようになる。
ただし、2進法数変換ステップ、及び/又は、表示ステップも、省略してもよい。
なお、10進法数変換ステップは、省略してもよい。その場合、例えば、2進法数変換ステップで得られた2進法の数を、表示ステップで表示部34に表示させるようにしてもよい。その場合、各磁石列14及びそれぞれに隣接配置されるループコイル16は、2進法の数で番号付けされることとなる。この場合でも、仮に2進法数変換ステップ及び10進法数変換ステップを行わない場合に比べて、磁石列14のなす極配列を、ユーザが把握しやすい形式(2進法の数)に変換することができるので、ユーザが、コンベヤベルト上の複数の位置のそれぞれを、より簡単に個別管理できるようになる。
ただし、2進法数変換ステップ、及び/又は、表示ステップも、省略してもよい。
図3に示すように、本例において、複数の磁石列14は、それぞれを構成する複数のゴム磁石141が、幅方向に沿って配列されている。また、磁気センサ部31を構成する複数の磁気センサ311は、コンベヤベルト1を厚み方向に観たときの平面視において、幅方向に沿って配列されている。これにより、仮に磁石列14を構成する複数の磁石141が、コンベヤベルト1の平面視において幅方向に対し交差する方向(周方向、あるいは、幅方向に対し鋭角で傾斜した方向等)に沿って配列された場合に比べて、磁気センサ部31は、その付近を通過する磁石列14の各磁石141の極を、より短時間で検出することができ、ひいては、位置情報処理装置3が、磁石列14の極配列の特定を、より短時間で行うことができる。
ただし、磁石列14を構成する複数の磁石141は、コンベヤベルト1の平面視において幅方向に対し交差する方向(周方向、あるいは、幅方向に対し鋭角で傾斜した方向等)に沿って配列されていてもよい。
ただし、磁石列14を構成する複数の磁石141は、コンベヤベルト1の平面視において幅方向に対し交差する方向(周方向、あるいは、幅方向に対し鋭角で傾斜した方向等)に沿って配列されていてもよい。
図4に示すように、本例において、磁気センサ部31を構成する複数の磁気センサ311は、幅方向断面においてコンベヤベルト1のキャリア側部分がなす曲げ形状に沿って配置されており、それにより、それぞれ対応する磁石141、15(第1磁石141又は第2磁石15)から略等距離に位置するように配置されており、そのため、互いの上下方向(鉛直方向)の位置が不均一である(同一ではない)。これにより、各磁気センサ311が、それぞれ対応する磁石141、15の極を、精度よく検出できる。
ただし、磁気センサ部31を構成する複数の磁気センサ311は、それぞれ対応する磁石141、15(第1磁石141又は第2磁石15)から略等距離に位置するように配置されていなくてもよく、かつ/又は、互いの上下方向(鉛直方向)の位置が同一でもよい。
また、磁気センサ部31は、磁気センサ部31に隣接するいずれか1つの磁石列14を構成する複数の第1磁石141と、当該磁石列14に隣接する第2磁石15との、それぞれの内周側又は外周側における極を検出するように構成されている限り、磁石列14を構成する第1磁石141と第2磁石15との合計数(図の例では5つ)よりも少ない数(例えば、1つ)の磁気センサ311から構成されていてもよい。
ただし、磁気センサ部31を構成する複数の磁気センサ311は、それぞれ対応する磁石141、15(第1磁石141又は第2磁石15)から略等距離に位置するように配置されていなくてもよく、かつ/又は、互いの上下方向(鉛直方向)の位置が同一でもよい。
また、磁気センサ部31は、磁気センサ部31に隣接するいずれか1つの磁石列14を構成する複数の第1磁石141と、当該磁石列14に隣接する第2磁石15との、それぞれの内周側又は外周側における極を検出するように構成されている限り、磁石列14を構成する第1磁石141と第2磁石15との合計数(図の例では5つ)よりも少ない数(例えば、1つ)の磁気センサ311から構成されていてもよい。
また、本例においては、ベルト本体10内において、複数の磁石列14のそれぞれに隣接して、複数のベルト故障検知媒体16が、埋設されている。これにより、各磁石列14に対する番号付けを、各磁石列14にそれぞれ隣接して配置されたベルト故障検知媒体16にも同様に適用することができるので、言い換えれば、磁石列14によって、各ベルト故障検知媒体16を番号付けすることができる。
これにより、各ベルト故障検知媒体16の個別管理を簡単に行うことができる。また、いずれかのベルト故障検知媒体16が故障した際に、故障したベルト故障検知媒体16の位置の特定、ひいては、コンベヤベルト1の故障箇所の特定を、簡単に行うことができる。
これにより、各ベルト故障検知媒体16の個別管理を簡単に行うことができる。また、いずれかのベルト故障検知媒体16が故障した際に、故障したベルト故障検知媒体16の位置の特定、ひいては、コンベヤベルト1の故障箇所の特定を、簡単に行うことができる。
また、本例において、複数のベルト故障検知媒体16は、それぞれ、1つ又は複数の導電性のループコイルからなる。この場合、上述のコイル断線判定処理においてループコイル16が断線しているか否かを検知することにより、コンベヤベルトの縦裂きの検知をすることが可能になる。
また、本例において、複数の磁石列14は、ベルト本体10内において、それぞれに隣接するループコイル16の内側に埋設されている(図3)。これにより、磁石列14を、ループコイル16と同じ位置(周方向位置、幅方向位置)に配置することができる。よって、磁気センサ部31によって磁石列14の各極を検出するタイミング(極検出ステップ)と、コイルセンサ部32によってループコイル16の誘導電流を検出するタイミング(誘導電流検出ステップ)とを、より近接させることができる。よって、いずれかのループコイル16が故障した際に、ユーザが、故障したループコイル16の番号ひいては位置の特定を、より簡単に行うことができる。
なお、ベルト故障検知媒体16としては、ループコイル以外のものを用いてもよい。
また、各磁石列14は、それぞれ、対応するベルト故障検知媒体16に対して(その他のベルト故障検知媒体16よりも)隣接して配置されている限り、対応するベルト故障検知媒体16に対し任意の相対位置に配置されてよい。例えば、各磁石列14は、それぞれ、厚み方向において、対応するベルト故障検知媒体16に対して外周側及び/又は内周側に配置されてもよいし、かつ/又は、平面視において、対応するベルト故障検知媒体16に対して周方向のいずれか一方側又は両側に配置されてもよいし、かつ/又は、対応するベルト故障検知媒体16に対し幅方向のいずれか一方側又は両側の耳ゴム部10e内に配置されてもよい。
また、各磁石列14は、それぞれ、対応するベルト故障検知媒体16に対して(その他のベルト故障検知媒体16よりも)隣接して配置されている限り、対応するベルト故障検知媒体16に対し任意の相対位置に配置されてよい。例えば、各磁石列14は、それぞれ、厚み方向において、対応するベルト故障検知媒体16に対して外周側及び/又は内周側に配置されてもよいし、かつ/又は、平面視において、対応するベルト故障検知媒体16に対して周方向のいずれか一方側又は両側に配置されてもよいし、かつ/又は、対応するベルト故障検知媒体16に対し幅方向のいずれか一方側又は両側の耳ゴム部10e内に配置されてもよい。
図4に示すように、本例において、各磁石列14及び各第2磁石15は、補強芯体13よりも内周側に配置されている。これにより、各磁石列14及び各第2磁石15が、補強芯体13よりも外周側においてベルト本体10に生じ得る摩耗の影響を受けないようにすることができ、位置情報処理装置3の耐久性や信頼性を向上できる。ただし、各磁石列14及び各第2磁石15は、補強芯体13よりも外周側にあってもよい。
また、図4に示すように、本例において、各ループコイル16は、それぞれ、補強芯体13よりも内周側に配置されている。これにより、各ループコイル16が、補強芯体13よりも外周側においてベルト本体10に生じ得る摩耗の影響を受けないようにすることができる。ただし、各ループコイル16は、補強芯体13よりも外周側にあってもよい。
また、図4に示すように、本例において、各ループコイル16は、それぞれ、補強芯体13よりも内周側に配置されている。これにより、各ループコイル16が、補強芯体13よりも外周側においてベルト本体10に生じ得る摩耗の影響を受けないようにすることができる。ただし、各ループコイル16は、補強芯体13よりも外周側にあってもよい。
また、本例において、ベルト本体10は、複数の磁石列14のそれぞれに隣接した部分に、黒色以外の色を有する色ゴムから構成された外表面部分(異色外表面部分)を有しているので、ユーザは、異色外表面部分10cを視認することにより、その近くに磁石列14があることを簡単に把握することができる。よって、コンベヤベルト上の複数の位置のそれぞれを、より簡単に個別管理できる。
また、図の例において、各異色外表面部分10cは、それぞれに隣接する磁石列14及びループコイル16に番号付けされた番号の形状に形成されている。これにより、ユーザは、異色外表面部分10cを視認することにより、その近くにある磁石列14の番号を、簡単に把握することができる。
ただし、異色外表面部分10cは、例えば長方形や円形等の幾何学形状、模様形状、文字形状等、任意の形状に形成されてよい。
また、図の例において、各異色外表面部分10cは、それぞれ対応する磁石列14と同じ周方向位置において、ベルト本体10の幅方向のいずれか一方側又は両側(図の例では、幅方向第2側)の端部(より具体的に、図の例では、耳ゴム部10e)における、外周面1o上に配置されている。この場合、異色外表面部分10cが、コンベヤベルト1のキャリア側部分において搬送物によって隠れて視認できなくなるのを抑制できる。
ただし、各異色外表面部分10cは、対応する磁石列14に対して(その他の磁石列14よりも)隣接して配置されている限り、任意の位置に配置されてよい。例えば、各異色外表面部分10cは、それぞれ、耳ゴム部10eの幅方向外側の側面、及び/又は、耳ゴム部10eの内周面上に、配置されてもよい。かつ/又は、各異色外表面部分10cは、それぞれ、ベルト本体10のうち、一対の耳ゴム部10eどうしの間における外周面及び/又は内周面上に、配置されてもよい。
なお、異色外表面部分10cは設けられていなくてもよく、コンベヤベルト1の外表面の全体が黒色であってもよい。
また、図の例において、各異色外表面部分10cは、それぞれに隣接する磁石列14及びループコイル16に番号付けされた番号の形状に形成されている。これにより、ユーザは、異色外表面部分10cを視認することにより、その近くにある磁石列14の番号を、簡単に把握することができる。
ただし、異色外表面部分10cは、例えば長方形や円形等の幾何学形状、模様形状、文字形状等、任意の形状に形成されてよい。
また、図の例において、各異色外表面部分10cは、それぞれ対応する磁石列14と同じ周方向位置において、ベルト本体10の幅方向のいずれか一方側又は両側(図の例では、幅方向第2側)の端部(より具体的に、図の例では、耳ゴム部10e)における、外周面1o上に配置されている。この場合、異色外表面部分10cが、コンベヤベルト1のキャリア側部分において搬送物によって隠れて視認できなくなるのを抑制できる。
ただし、各異色外表面部分10cは、対応する磁石列14に対して(その他の磁石列14よりも)隣接して配置されている限り、任意の位置に配置されてよい。例えば、各異色外表面部分10cは、それぞれ、耳ゴム部10eの幅方向外側の側面、及び/又は、耳ゴム部10eの内周面上に、配置されてもよい。かつ/又は、各異色外表面部分10cは、それぞれ、ベルト本体10のうち、一対の耳ゴム部10eどうしの間における外周面及び/又は内周面上に、配置されてもよい。
なお、異色外表面部分10cは設けられていなくてもよく、コンベヤベルト1の外表面の全体が黒色であってもよい。
〔第2実施形態〕
図6〜図8は、本発明の第2実施形態に係るコンベヤベルト用の位置情報処理装置3、本発明の第2実施形態に係るコンベヤベルト装置4、及び、本発明の第2実施形態に係るコンベヤベルト1を備えたベルトコンベヤ2を、示している。以下では、本発明の第2実施形態に係るコンベヤベルト用の位置情報処理装置3、本発明の第2実施形態に係るコンベヤベルト装置4、及び、本発明の第2実施形態に係るコンベヤベルト1を備えたベルトコンベヤ2について、本発明の第1実施形態とは異なる点を中心に、説明する。
なお、本発明の第2実施形態に係るコンベヤベルト用の位置情報処理装置3は、本発明の第2実施形態に係る位置情報処理装置でもある。以下、本実施形態に係るコンベヤベルト用の位置情報処理装置3を、単に、「位置情報処理装置3」ともいう。
図6〜図8は、本発明の第2実施形態に係るコンベヤベルト用の位置情報処理装置3、本発明の第2実施形態に係るコンベヤベルト装置4、及び、本発明の第2実施形態に係るコンベヤベルト1を備えたベルトコンベヤ2を、示している。以下では、本発明の第2実施形態に係るコンベヤベルト用の位置情報処理装置3、本発明の第2実施形態に係るコンベヤベルト装置4、及び、本発明の第2実施形態に係るコンベヤベルト1を備えたベルトコンベヤ2について、本発明の第1実施形態とは異なる点を中心に、説明する。
なお、本発明の第2実施形態に係るコンベヤベルト用の位置情報処理装置3は、本発明の第2実施形態に係る位置情報処理装置でもある。以下、本実施形態に係るコンベヤベルト用の位置情報処理装置3を、単に、「位置情報処理装置3」ともいう。
第2実施形態においては、第1実施形態におけるベルト故障検知媒体16とコイルセンサ部32とが無い点で、第1実施形態とは異なる。
第2実施形態のコンベヤベルト1は、無端環状のゴムからなるベルト本体10と、ベルト本体10に埋設された補強芯体13と、ベルト本体10の内部に配設(すなわち、埋設)され、それぞれ複数の第1磁石(磁石)141から構成された、複数の磁石列14と、ベルト本体10内において、上記複数の磁石列14のそれぞれに隣接して埋設された、複数の第2磁石(磁石)15と、を備えている。
本実施形態の位置情報処理装置3は、上記の複数の磁石列14と、上記の複数の第2磁石15と、磁気センサ部31と、処理部33と、表示部34と、記憶部35と、を備えている。
本実施形態のコンベヤベルト装置4は、本実施形態の位置情報処理装置3と、上記のベルト本体10と、上記の補強芯体13と、を備えている。
これらの構成は、それぞれ、第1実施形態と同様でよい。
本実施形態において、位置情報処理装置3は、上述の番号特定処理を行うように構成されているが、上述のコイル断線判定処理は行わないように構成されている。
本実施形態によっても、第1実施形態と同様に、コンベヤベルト1上の複数の位置(複数の磁石列14のある位置)のそれぞれを、互いから独立して、簡単に個別管理することができる。
第2実施形態のコンベヤベルト1は、無端環状のゴムからなるベルト本体10と、ベルト本体10に埋設された補強芯体13と、ベルト本体10の内部に配設(すなわち、埋設)され、それぞれ複数の第1磁石(磁石)141から構成された、複数の磁石列14と、ベルト本体10内において、上記複数の磁石列14のそれぞれに隣接して埋設された、複数の第2磁石(磁石)15と、を備えている。
本実施形態の位置情報処理装置3は、上記の複数の磁石列14と、上記の複数の第2磁石15と、磁気センサ部31と、処理部33と、表示部34と、記憶部35と、を備えている。
本実施形態のコンベヤベルト装置4は、本実施形態の位置情報処理装置3と、上記のベルト本体10と、上記の補強芯体13と、を備えている。
これらの構成は、それぞれ、第1実施形態と同様でよい。
本実施形態において、位置情報処理装置3は、上述の番号特定処理を行うように構成されているが、上述のコイル断線判定処理は行わないように構成されている。
本実施形態によっても、第1実施形態と同様に、コンベヤベルト1上の複数の位置(複数の磁石列14のある位置)のそれぞれを、互いから独立して、簡単に個別管理することができる。
なお、図6〜図8の例においては、図6に示すように、コンベヤベルト1は、コンベヤベルト1の周方向の一部分を構成する1つ複数(図の例では、8つ)の帯状の本体部1mと、これらの本体部1mどうしを接続する1つ又は複数(図の例では、8つ)の接続部1jと、からなる。本体部1mと接続部1jとは、周方向に沿って交互に配置されている。
図7に示すように、ベルト本体10は、本体ゴム部11と、接続ゴム部12と、を備えている。本体ゴム部11は、ベルト本体10のうち、コンベヤベルト1の本体部1mを構成するゴムである。接続ゴム部12は、ベルト本体10のうち、コンベヤベルト1の接続部1jを構成するゴムであり、言い換えれば、接続部1jに設けられており、互いに周方向に隣接する一対の本体ゴム部11の周方向端部同士を接続している。
ベルト本体10内の補強芯体13は、接続部1jの内部で分断されており、それぞれの周方向端部が、接続部1jの内部に位置している。
接続ゴム部12は、本体ゴム部11よりも耐摩耗性が低いものである。したがって、接続ゴム部12は、本体ゴム部11よりも、搬送物との干渉等によって摩耗が生じやすいものである。
そして、本例において、複数の磁石列14は、それぞれ接続ゴム部12の内部に設けられており、本体ゴム部11の内部には設けられていない。各接続ゴム部12に対し、磁石列14が1つずつ設けられている。
このような構成によれば、各接続部1jを磁石列14によって番号付けすることができるので、各接続部1j(接続ゴム部12)の個別管理が容易となる。接続部1j(接続ゴム部12)は、上述のように、摩耗が特に生じやすい部分であることから、摩耗状況の管理が特に必要な部分である。したがって、本例の構成は、各接続部1j(接続ゴム部12)の摩耗状況の個別管理がしやすくなるというメリットがある。
図7に示すように、ベルト本体10は、本体ゴム部11と、接続ゴム部12と、を備えている。本体ゴム部11は、ベルト本体10のうち、コンベヤベルト1の本体部1mを構成するゴムである。接続ゴム部12は、ベルト本体10のうち、コンベヤベルト1の接続部1jを構成するゴムであり、言い換えれば、接続部1jに設けられており、互いに周方向に隣接する一対の本体ゴム部11の周方向端部同士を接続している。
ベルト本体10内の補強芯体13は、接続部1jの内部で分断されており、それぞれの周方向端部が、接続部1jの内部に位置している。
接続ゴム部12は、本体ゴム部11よりも耐摩耗性が低いものである。したがって、接続ゴム部12は、本体ゴム部11よりも、搬送物との干渉等によって摩耗が生じやすいものである。
そして、本例において、複数の磁石列14は、それぞれ接続ゴム部12の内部に設けられており、本体ゴム部11の内部には設けられていない。各接続ゴム部12に対し、磁石列14が1つずつ設けられている。
このような構成によれば、各接続部1jを磁石列14によって番号付けすることができるので、各接続部1j(接続ゴム部12)の個別管理が容易となる。接続部1j(接続ゴム部12)は、上述のように、摩耗が特に生じやすい部分であることから、摩耗状況の管理が特に必要な部分である。したがって、本例の構成は、各接続部1j(接続ゴム部12)の摩耗状況の個別管理がしやすくなるというメリットがある。
なお、上述した第1及び第2実施形態に限られず、本発明に係るコンベヤベルト用の位置情報処理装置、コンベヤベルト装置、コンベヤベルト用の位置情報処理方法、コンベヤベルト、及び、位置情報処理装置は、様々な変形例が可能である。
例えば、上述した各例において、複数の磁石列14及び複数の第2磁石15は、ベルト本体10の内部又は表面上の任意の位置に配設されてよい。
また、上述した各例において、磁気センサ部31は、コンベヤベルト1のキャリア側部分の外周側において、コンベヤベルト1の外周面1oと対向するように、配設されてもよいし、あるいは、コンベヤベルト1のリターン側部分の外周側又は内周側において、コンベヤベルト1の外周面1o又は内周面1iと対向するように、配設されてもよい。
また、上述した各例において、磁気センサ部31は、コンベヤベルト1のキャリア側部分の外周側において、コンベヤベルト1の外周面1oと対向するように、配設されてもよいし、あるいは、コンベヤベルト1のリターン側部分の外周側又は内周側において、コンベヤベルト1の外周面1o又は内周面1iと対向するように、配設されてもよい。
また、上述した各例において、磁気センサ部31は、地面等に固定されるのではなく、ユーザが持ち歩くことができるような携帯式の装置に備えられてもよい。この場合、処理部33の一部又は全部、表示部34の一部又は全部、及び/又は、記憶部35の一部又は全部も、当該携帯式の装置に備えられてもよい。
また、上述した第1実施形態において、コイルセンサ部32は、コンベヤベルト1のキャリア側部分の外周側において、コンベヤベルト1の外周面1oと対向するように、配設されてもよいし、あるいは、コンベヤベルト1のリターン側部分の外周側又は内周側において、コンベヤベルト1の外周面1o又は内周面1iと対向するように、配設されてもよい。
また、上述した第2実施形態において、位置情報処理装置3は、コンベヤベルト1以外の物体に用いられるように構成されてもよい。その場合、複数の磁石列14は、物体の内部又は表面上において、それぞれ互いから離間した位置に配設されているとよい。また、複数の磁石列14のそれぞれは、当該磁石列14を構成する複数の磁石141のそれぞれの、同一側における極の配列によって、位置情報をなす極配列を形成する。また、磁気センサ部31は、磁石列14を構成する複数の磁石のそれぞれの、同一側における極を検出するように構成されているとよい。その他は、第2実施形態と同様でよい。
これにより、第2実施形態と同様に、物体上の複数の位置のそれぞれを簡単に個別管理できる。
これにより、第2実施形態と同様に、物体上の複数の位置のそれぞれを簡単に個別管理できる。
本発明のコンベヤベルト用の位置情報処理装置、コンベヤベルト装置、コンベヤベルト用の位置情報処理方法、及び、コンベヤベルトは、例えば、採鉱現場や建設現場等において様々な搬送物を運搬するためのコンベヤベルトに好適に使用することができる。
本発明の位置情報処理装置は、コンベヤベルトを含む、様々な物体に好適に使用することができる。
本発明の位置情報処理装置は、コンベヤベルトを含む、様々な物体に好適に使用することができる。
1:コンベヤベルト、
1o:外周面、 1i:内周面、 1j:接続部、 1m:本体部、 10:ベルト本体、 10e:耳ゴム部、 10c:異色外表面部分(色ゴムから構成された外表面部分)、 11:本体ゴム部、 12:接続ゴム部、 13:補強芯体(スチールコード)、
14:磁石列、 141:第1磁石(磁石)、 15:第2磁石(磁石)、 16:ループコイル(ベルト故障検知媒体)、 16a、16b:導線、
2:ベルトコンベヤ、
3:位置情報処理装置(コンベヤベルト用の位置情報処理装置)、
31:磁気センサ部、 311:磁気センサ、
32:コイルセンサ部、 321:発信器、 322:受信器、
33:処理部、 34:表示部、 35:記憶部、
4:コンベヤベルト装置、
H:ホッパ、 P1、P2:プーリ
1o:外周面、 1i:内周面、 1j:接続部、 1m:本体部、 10:ベルト本体、 10e:耳ゴム部、 10c:異色外表面部分(色ゴムから構成された外表面部分)、 11:本体ゴム部、 12:接続ゴム部、 13:補強芯体(スチールコード)、
14:磁石列、 141:第1磁石(磁石)、 15:第2磁石(磁石)、 16:ループコイル(ベルト故障検知媒体)、 16a、16b:導線、
2:ベルトコンベヤ、
3:位置情報処理装置(コンベヤベルト用の位置情報処理装置)、
31:磁気センサ部、 311:磁気センサ、
32:コイルセンサ部、 321:発信器、 322:受信器、
33:処理部、 34:表示部、 35:記憶部、
4:コンベヤベルト装置、
H:ホッパ、 P1、P2:プーリ
Claims (12)
- 無端環状のゴムからなるベルト本体を備えたコンベヤベルトの、当該ベルト本体の内部又は表面上において、それぞれ互いから離間した周方向位置に配設されているとともに、それぞれ複数の磁石から構成された、複数の磁石列と、
磁気センサ部と、
処理部と、
を備え、
前記複数の磁石列のそれぞれは、当該磁石列を構成する前記複数の磁石のそれぞれの、前記ベルト本体の内周側又は外周側における極の配列によって、位置情報をなす極配列を形成しており、
前記複数の磁石列どうしは、互いに前記極配列が異なっており、
前記磁気センサ部は、前記磁石列を構成する前記複数の磁石のそれぞれの、前記ベルト本体の内周側又は外周側における極を検出するように構成されており、
前記処理部は、前記磁気センサ部からの出力に基づいて、前記磁石列の前記極配列を特定するように構成されていることを特徴とする、コンベヤベルト用の位置情報処理装置。 - 前記処理部は、前記極配列を、当該極配列における、S極を0又は1のいずれか一方とし、N極を0又は1の他方としたときの、2進法の数に変換するように構成されている、請求項1に記載のコンベヤベルト用の位置情報処理装置。
- 表示部を、さらに備え、
前記処理部は、前記2進法の数を、前記10進法の数に変換し、当該10進法の数を、前記表示部に表示させるように構成されている、請求項2に記載のコンベヤベルト用の位置情報処理装置。 - 前記ベルト本体は、前記複数の磁石列のそれぞれに隣接した部分に、黒色以外の色を有する色ゴムから構成された外表面部分を有している、請求項1〜3のいずれか一項に記載のコンベヤベルト用の位置情報処理装置。
- 前記複数の磁石列は、それぞれを構成する前記複数の磁石が、前記ベルト本体の幅方向に沿って配列されている、請求項1〜4のいずれか一項に記載のコンベヤベルト用の位置情報処理装置。
- 前記ベルト本体内において、前記複数の磁石列のそれぞれに隣接して埋設された、複数のベルト故障検知媒体を、さらに備える、請求項1〜5のいずれか一項に記載のコンベヤベルト用の位置情報処理装置。
- 前記複数のベルト故障検知媒体は、それぞれ、導電性のループコイルからなる、請求項6に記載のコンベヤベルト用の位置情報処理装置。
- 前記複数の磁石列は、前記ベルト本体内において、それぞれに隣接する前記ループコイルの内側に埋設されている、請求項7に記載のコンベヤベルト用の位置情報処理装置。
- 請求項1〜8のいずれか一項に記載のコンベヤベルト用の位置情報処理装置と、
前記コンベヤベルトの前記ベルト本体と、
を備えたことを特徴とする、コンベヤベルト装置。 - 請求項1〜8のいずれか一項に記載のコンベヤベルト用の位置情報処理装置を用いた、コンベヤベルト用の位置情報処理方法であって、
前記磁気センサ部が、前記磁石列を構成する前記複数の磁石のそれぞれの、前記ベルト本体の内周側又は外周側における極を検出する、極検出ステップと、
前記処理部が、前記極検出ステップにおける前記磁気センサ部からの出力に基づいて、前記磁石列の前記極配列を特定する、極配列特定ステップと、
を含むことを特徴とする、コンベヤベルト用の位置情報処理方法。 - 無端環状のゴムからなるベルト本体と、
前記ベルト本体の内部又は表面上において、それぞれ互いから離間した周方向位置に配設されているとともに、それぞれ複数の磁石から構成された、複数の磁石列と、
を備え、
前記複数の磁石列のそれぞれは、当該磁石列を構成する前記複数の磁石のそれぞれの、前記ベルト本体の内周側又は外周側における極の配列によって、極配列を形成しており、
前記複数の磁石列どうしは、互いに前記極配列が異なっていることを特徴とする、コンベヤベルト。 - 物体の内部又は表面上において、それぞれ互いから離間した位置に配設されているとともに、それぞれ複数の磁石から構成された、複数の磁石列と、
磁気センサ部と、
処理部と、
を備え、
前記複数の磁石列のそれぞれは、当該磁石列を構成する前記複数の磁石のそれぞれの、同一側における極の配列によって、位置情報をなす極配列を形成しており、
前記複数の磁石列どうしは、互いに前記極配列が異なっており、
前記磁気センサ部は、前記磁石列を構成する前記複数の磁石のそれぞれの、前記同一側における極を検出するように構成されており、
前記処理部は、前記磁気センサ部からの出力に基づいて、前記磁石列の前記極配列を特定するように構成されていることを特徴とする、位置情報処理装置。
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