JP2020093177A - 吸収性物品 - Google Patents

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Abstract

【課題】吸収パッドを装着する場合の位置決め操作をスムースに行うことができ、吸収パッドの併用による効果が十分に得られる吸収性物品を提供すること。【解決手段】前身頃1F及び後身頃1Rの少なくとも一方における着用者の胴周りに対応する部位1A,1Cに、横方向Yに伸長状態で配された複数の弾性部材35が縦方向Xに間欠的に配されており、それら複数の弾性部材35は、白色の弾性部材350と、少なくとも1種類の非白色の弾性部材351とを含んでいる。非白色の弾性部材351が、吸収性本体2と縦方向Xにおいて重なる位置に配され且つ吸収性本体2の縦方向両側縁2S,2Sから横方向Yの外方に延出し、その非白色の弾性部材351の延出部が肌対向面側から目視可能になされている。【選択図】図1

Description

本発明は、使い捨ておむつ等の吸収性物品に関し、特に、別体の吸収パッドを装着して使用可能な吸収性物品に関する。
従来、尿等の排泄物の処理に伴う経済的、労力的な負担の軽減を目的として、吸収パッドを、使い捨ておむつ等の吸収性物品の肌対向面に重ねて使用することが行われている。例えば、吸収パッドの一種である尿取りパッドは、身体機能が衰えた成人や疾患により衰弱した成人(多くは高齢者)等が着用する使い捨ておむつの表面シートの上に固定され、失禁した尿を吸収保持させるのに使用されるところ、排泄される尿の量が比較的少量の場合には、尿取りパッドのみを交換するだけで済み、使い捨ておむつの交換頻度を減らすことができる。
吸収パッドは、吸収性物品における所定の適切な位置に装着して初めてその本来の性能が発揮されるものであるから、吸収パッドの吸収性物品への装着時には位置決め操作が重要になる。しかしながら、斯かる位置決め操作においては、吸収パッドの装着位置に使用者独自の好みがあることなどもあって、一度の操作では装着位置が決まらず、吸収パッドの吸収性物品への着脱を何度も繰り返すことが少なくない。ところが、吸収パッドの吸収性物品への装着は、吸収パッドの非肌対抗面側に取り付けられた粘着テープやフック材を吸収性物品における不織布などからなる表面シート部分に係合させることによってなされる場合が多いため、吸収パッドの着脱を何度も繰り返すと、吸収性物品が物理的なダメージを受け、吸収パッドの装着が不可能になる等の不都合が生じるおそれがある。
そこで、吸収パッドの位置決め操作をスムースに行うための改良技術が種々提案されている。例えば特許文献1には、肌対向面を形成する表面シート、非肌対向面を形成する裏面シート、及び両シート間に介在配置された吸収体を具備し、着用者の前後方向に対応する縦方向に沿って腹側部、股下部及び背側部を有する吸収性物品において、腹側部及び背側部の少なくとも一方における表面シートに、吸収パッドの装着位置を示す目視可能な一対の色目印部を、横方向の中心線に対して対称位置に配置することが記載されている。この色目印部は、互いに大きさの異なる複数種の吸収パッドの端縁部に対応してそれぞれ異なる色で複数配設されてなるもので、これにより、対応する吸収パッドの種類を色によって容易に識別できると共に、大きさの異なる吸収パッドの角部を、対応する一対の色目印部に合わせるだけで容易に装着位置に位置合わせできるとされている。また特許文献2には、吸収パッドが装着される吸収性物品ではなく、吸収パッド自体に、具体的には、吸収パッドにおける吸収性物品の肌対向面との対向面を形成する外装シートに、前後表記を直接印刷することが記載されている。
また、吸収パッドの位置決めとは別の目的で、吸収性物品に各種の情報を目視可能に表示することが従来行われている。例えば特許文献3には、複数種類のパンツ型使い捨ておむつが重ねて保管されている場合に、その中から特定のおむつを選択して取り出す操作を容易にする目的で、おむつにおける吸収性本体に、腹側部と背側部とを重ねるように複数のおむつを重ねた場合に各おむつの側方位置から確認可能となるように、当該おむつのサイズや前後方向等の識別情報を表示する表示部を形成することが記載されており、実施形態として、腹側部と背側部との間に位置する股下部を構成するシートを折り返し、その折り返し部の外面に該表示部が形成された形態が示されている。
特開2007−229199号公報 特開2002−291786号公報 特開2005−74157号公報
例えば、パンツ型使い捨ておむつの着用者が自ら吸収パッドを装着する場合には、該おむつのレッグ開口部に両足を挿入して該おむつを膝の高さ程度まで引き上げておき、その引き上げ途中状態の該おむつの内面(肌対向面)を、該おむつのウエスト開口部を介して目視で確認しつつ、該内面に対して吸収パッドの位置決めを行うことが多いところ、おむつの前後の判別が容易で、斯かる位置決め操作をスムースに行い得る技術は未だ提供されていない。
従って本発明の課題は、吸収パッドを装着する場合の位置決め操作をスムースに行うことができ、吸収パッドの併用による効果が十分に得られる吸収性物品を提供することに関する。
本発明は、排泄された体液を吸収保持可能な吸収体を具備する吸収性本体を備え、着用者の前後方向に対応する縦方向とこれに直交する横方向とを有する吸収性物品であって、
前身頃及び後身頃の少なくとも一方における着用者の胴周りに対応する部位に、横方向に伸長状態で配された複数の弾性部材が縦方向に間欠的に配されており、それら複数の弾性部材は、白色の弾性部材と、少なくとも1種類の非白色の弾性部材とを含んでおり、前記非白色の弾性部材が、前記吸収性本体と縦方向において重なる位置に配され且つ該吸収性本体の縦方向両側縁から横方向外方に延出し、その非白色の弾性部材の延出部が肌対向面側から目視可能になされている吸収性物品である。
本発明によれば、吸収パッドを装着する場合の位置決め操作をスムースに行うことができ、吸収パッドの位置ズレに起因する着用中の違和感や漏れなどの不都合を起こさずに、吸収パッドの併用による効果が十分に得られる吸収性物品が提供される。
図1は、本発明の吸収性物品の一実施形態であるパンツ型使い捨ておむつの一例を模式的に示す斜視図である。 図2は、図1に示すおむつの展開且つ伸長状態における肌対向面側(内面側)を模式的に示す展開平面図である。 図3は、図1に示すおむつを分解して模式的に示す分解斜視図である。
以下本発明を、その好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。図1〜図3には、本発明の吸収性物品の一実施形態であるパンツ型使い捨ておむつ1が示されている。おむつ1は、排泄された体液を吸収保持可能な吸収体23を具備する吸収性本体2と、該吸収性本体2の非肌対向面側に配されて該吸収性本体2を固定している外装体3とを備え、着用者の前後方向に相当する縦方向Xとこれに直交する横方向Yとを有している。
本明細書において、「肌対向面」は、吸収性物品又はその構成部材(例えば吸収性本体)における、吸収性物品の着用時に着用者の肌側に向けられる面、即ち相対的に着用者の肌に近い側であり、「非肌対向面」は、吸収性物品又はその構成部材における、吸収性物品の着用時に肌側とは反対側、即ち相対的に着用者の肌から遠い側に向けられる面である。尚、ここでいう「着用時」は、通常の適正な着用位置、即ち当該吸収性物品の正しい着用位置が維持された状態を意味し、吸収性物品が該着用位置からずれた状態にある場合は含まない。
おむつ1においては、前身頃1F及び後身頃1Rそれぞれにおける外装体3の縦方向Xに沿う両側縁部FS,RSどうしが、接着剤、ヒートシール、超音波シール等の公知の接合手段によって互いに接合されて、図1に示すように、一対のサイドシール部S,S、並びに着用者の胴が通されるウエスト開口部WH、及び着用者の下肢が通される一対のレッグ開口部LH,LHが形成されている。図2に示すように、前身頃1Fは、おむつ1又は外装体3を縦方向Xに二分して横方向Yに延びる縦中心線CLxを基準として、着用時に着用者の身体の前側(腹側)を覆う部分であり、後身頃1Rは、着用者の身体の後側(背側)を覆う部分である。
おむつ1は、着用時に着用者の腹側に配される腹側部1A、背側に配される背側部1C、及びそれらの間に位置して着用者股間部に配される股下部1Bを有している。おむつ1の縦方向Xは、前身頃1Fと後身頃1Rとの間を延びる方向、即ち、腹側部1Aと背側部1Cとの間を股下部1Bを介して延びる方向であり、吸収性本体2の長手方向に一致する。腹側部1Aは前身頃1Fの一部であり、背側部1Cは後身頃1Rの一部であり、股下部1Bは前身頃1Fと後身頃1Rとに跨って存している。腹側部1A及び背側部1Cは、何れも縦方向Xにおいてサイドシール部Sと同位置にある部分であり、おむつ1の着用時に着用者の胴周りに対応する胴周り部である。股下部1Bは、外装体3の縦方向Xに沿う両側縁部にレッグ開口部LH,LH形成用の凹欠部が形成されている領域である。股下部1Bは、おむつ1の着用時に着用者の排泄部に対向配置される排泄部対向部を有しており、該排泄部対向部は通常、おむつ1の縦方向Xの中央部(縦中心線CLx上)又はその近傍に位置している。
吸収性本体2は、図2に輪郭線で示したように平面視長方形形状をなし、その長手方向を展開且つ伸長状態におけるおむつ1の縦方向Xに一致させて、外装体3の横方向Yの中央部に配置され、接着剤により外装体3に接合されている。外装体3は、図2に示す如き展開且つ伸長状態のおむつ1の外形を形作っており、外装体3の周縁は、その状態のおむつ1の輪郭線を形成している。おむつ1の「展開且つ伸長状態」とは、おむつ1をサイドシール部Sで切り離して展開状態とし、その展開状態のおむつ1を各部の弾性部材を伸長させて設計寸法(弾性部材の影響を一切排除した状態で平面状に広げたときの寸法と同じ)となるまで拡げた状態をいう。
吸収性本体2は、図2に示すように、肌対向面を形成する液透過性の表面シート21、非肌対向面を形成する液不透過性若しくは液難透過性又は撥水性の裏面シート22、及び両シート21,22間に介在配置された液保持性の吸収体23を具備しており、これらが接着剤等の公知の接合手段により一体化されて構成されている。吸収体23は、平面視長方形形状をなし、吸収性本体2の外形を形作っている。表面シート21、裏面シート22及び吸収体23としては、それぞれ、この種の吸収性物品に従来用いられている各種のものを特に制限なく用いることができる。例えば、表面シート21としては各種の不織布や開孔フィルム等を用いることができ、裏面シート22としては樹脂フィルムや、樹脂フィルムと不織布等とのラミネート等を用いることができる。吸収体23としては、パルプ繊維等の繊維材料の集合体又は吸水性ポリマー粒子を含んで構成される吸収性コアを有するものを用いることができ、該吸収性コアはその外面が液透過性のコアラップシートで被覆されていても良い。
図2に示すように、吸収性本体2の肌対向面における縦方向Xに沿う左右両側部には、液抵抗性又は撥水性で且つ通気性のシート材から構成された一対の防漏カフ24,24が設けられている。各防漏カフ24の自由端部の近傍には糸状の防漏カフ形成用弾性部材25が1本以上伸長状態で配されている。防漏カフ26は、伸長状態で配された弾性部材25がおむつ1の着用時に収縮することによって少なくとも股下部1Bで起立し、それによって尿等の排泄液の横方向Yの外方への流出を阻止する。
外装体3は、図2に示すように、前身頃1Fの胴周り部である腹側部1A、及び後身頃1Rの胴周り部である背側部1C、腹側部1Aと背側部1Cとに挟まれた股下部1Bにわたって配されており、その縦方向Xに沿う両側縁が股下部1Bにおいて内向きの円弧状に湾曲して一対のレッグ縁部LS,LSを形成しており、図2に示す如き平面視において、縦方向Xの中央域が横方向Yの内方に向けて括れた砂時計状の形状を有している。
外装体3は、図3に示すように、外層シート31と内層シート32との積層体を含んで構成されている。おむつ1の着用状態において、外層シート31は着用者の身体から遠い側に位置して、おむつ1の非肌対向面(外面)を形成し、内層シート32は、着用者の身体に近い側に位置して、おむつ1の肌対向面(内面)を形成する。外層シート31と内層シート32との間は、所定の部位において接着剤によって接合されている。外層シート31は、内層シート32と同形状・同寸法の部分に加えて更に、両シート31,32を積層した際に内層シート32の腹側部A側の縦方向Xの端部から外方に延出する腹側延出部31AEと、内層シート32の背側部C側の縦方向Xの端部から外方に延出する背側延出部31CEとを有している。外層シート31の両延出部31AE,31CEは、それぞれ、図2に示すように、内層シート32上に配置固定された吸収性本体2の縦方向Xの両端部を覆うように、内層シート32側に折り返され、接着剤によって、両延出部31AE,31CEと対向するおむつ1の他の構成部材に固定されている。外層シート31及び内層シート32としては、それぞれ、この種の吸収性物品において外装体として従来用いられている各種のものを特に制限なく用いることができ、例えば、スパンボンド不織布、エアスルー不織布、ニードルパンチ不織布等の各種製法による不織布が挙げられる。
図1〜図3に示すように、一対のレッグ開口部LH,LHそれぞれの開口縁部を形成するレッグ縁部LSには、糸状又は帯状の1本又は複数本のレッグギャザー形成用のレッグ弾性部材33が伸長状態で配されており、これによって一対のレッグ開口部LH,LHそれぞれの開口縁部には、その全周にわたって実質的に連続した環状のレッグギャザーが形成される。本実施形態においては、レッグ弾性部材33は図2及び図3に示すように、外装体3における吸収性本体2の縦方向Xに沿う両側縁2S,2Sよりも横方向Yの外方に位置する部位及び、外装体3における吸収性本体2の配置領域(平面視において吸収性本体2と重なる領域)に配されている。ただし、外装体3における吸収性本体2の配置領域(平面視において吸収性本体2と重なる領域)においては、レッグ弾性部材33は分断されるなどして伸縮性が阻害されており、弾性伸縮性が発現される状態では配されていない。
また、前身頃1F及び後身頃1Rの少なくとも一方における着用者の胴周りに対応する部位には、横方向Yに伸長状態で配された複数の弾性部材34,35が縦方向Xに間欠的に配されている。本実施形態においては、図1〜図3に示すように、前身頃1Fの胴周りに対応する部位である腹側部1A及び後身頃1Rの胴周りに対応する部位である背側部1Cの両方に、糸状又は帯状の弾性部材34,35が横方向Yに伸長状態で複数本配され、それら複数本の弾性部材34,35は縦方向Xに所定間隔を置いて間欠配置されている。
おむつ1における着用者の胴周りに対応する部位についてさらに説明すると、腹側部A及び背側部Cそれぞれにおけるウエスト部W1には、複数本のウエストギャザー形成用のウエスト弾性部材34が横方向Yに伸長状態で配されている。ウエスト弾性部材34は、ウエスト部W1の横方向Yの略全長に亘って延びている。ウエスト部W1は、外装体3における着用者の腰周りに位置する部位であり、通常、外装体3における腹側部A側又は背側部C側の縦方向Xの端部から縦方向Xの全長の1〜15%の長さまでの領域である。このように、ウエスト部W1にウエスト弾性部材34がその弾性伸縮性が発現される状態で配されていることにより、ウエスト開口部WHの開口縁部には、その全周にわたって実質的に連続した環状のウエストギャザーが形成される。
また、腹側部A及び背側部Cそれぞれにおける、ウエスト部W1と股下部1Bとの間に位置する胴周り部W2には、複数本の胴周りギャザー形成用の胴周り弾性部材35が横方向Yに伸長状態で配されている。本実施形態においては、胴周り弾性部材35は図2及び図3に示すように、外装体3における少なくとも吸収性本体2の両側縁2S,2Sよりも横方向Yの外方に位置する部位においては、弾性伸縮性が発現されるように伸長状態で配されているが、外装体3における吸収性本体2の配置領域(平面視において吸収性本体2と重なる領域)においては、分断されるなどして伸縮性が阻害されており、弾性伸縮性が発現される状態では配されていない。
以上の各弾性部材33,34,35は、何れも外装体3を構成する外層シート31と内層シート32との間に接着剤等の接合手段により挟持固定されている。各弾性部材33,34,35としては、天然ゴム、ポリウレタン系樹脂、発泡ウレタン系樹脂、ホットメルト系伸縮部材等の伸縮性素材を糸状(糸ゴム)又は帯状(平ゴム)に形成したものが好ましく用いられる。
本実施形態のおむつ1の主たる特徴の1つとして、図1及び図2に示すように、胴周り部W2に配された複数の胴周り弾性部材35が、白色の弾性部材350と、少なくとも1種類の非白色の弾性部材351とを含んでおり、且つ非白色の弾性部材351が、吸収性本体2と縦方向Xにおいて重なる位置に配され且つ吸収性本体2の縦方向両側縁2S,2Sから横方向Yの外方に延出し、その非白色の弾性部材351の延出部が肌対向面側即ち内面側(表面シート21及び内層シート32側)から目視可能になされている点が挙げられる。図1及び図2において、点線で示した胴周り弾性部材35のうち、相対的に細い点線が白色の弾性部材350、相対的に太い点線が非白色の弾性部材351である。ここでいう「吸収性本体と縦方向において重なる位置」は、「吸収性本体2と同位置」(平面視において吸収性本体2と重なる位置)と「吸収性本体2の横方向Yの外方位置」(平面視において吸収性本体2と重ならない位置)とを含む。非白色の弾性部材351は、吸収性本体2の側縁2Sからの延出部という形態で、少なくとも「吸収性本体2の横方向Yの外方位置」に存している。
図1及び図2に示すように、本実施形態においては、非白色の弾性部材351は、腹側部1A及び背側部1Cの両方に複数(3本)配されており、何れも吸収性本体2の両側縁2S,2Sから横方向Yの外方に延出している。また本実施形態においては、非白色の弾性部材351は、吸収性本体2の縦方向Xの外方位置には配されていない。尤も、吸収性本体2と縦方向Xにおいて重なる位置に非白色の弾性部材351が少なくとも1本配されていれば、他の非白色の弾性部材351が吸収性本体2の縦方向Xの外方位置に配されていても構わない。
非白色の弾性部材351のおむつ1の肌対向面側からの目視可能性を一層高める観点から、弾性部材351よりも着用者の肌に近い側に配されて弾性部材351を覆う部材、本実施形態においては内層シート32、外層シート31の延出部31AE,31CEは、光透過性を有し且つ弾性部材351の色とは異なる色であることが好ましい。この種のおむつにおいては通常、外装体を構成するシートとして白色の不織布が用いられるところ、内層シート32及び外層シート31が通常おむつで使用される白色の不織布の場合には、特に問題なく内層シート32を介して非白色の弾性部材351を目視で確認することができる。
このように、胴周り弾性部材35として一般的な白色の弾性部材350に加えて非白色の弾性部材351が存在し、且つ非白色の弾性部材351の、吸収性本体2からの横方向Yの外方への延出部が肌対向面側から目視可能になされていることにより、おむつ1の肌対向面側に吸収パッドを装着する際に、その横方向Yに延びる非白色の弾性部材351の延出部が、吸収パッドの縦方向Xにおける位置合わせの目印として機能するため、吸収パッドの位置決め操作をスムースに行うことができ、そのため、吸収パッドの位置ズレに起因する着用中の違和感や漏れなどの不都合を起こさずに、吸収パッドの併用による効果が十分に得られるようになる。特におむつ1は、非白色の弾性部材351が肌対向面側から目視可能になされていることから、おむつ1の着用者が自ら吸収パッドを装着する際にその装着操作をスムースに行い得る。即ち、おむつ1の着用者が自ら吸収パッドを装着する場合には通常、レッグ開口部LH,LHに両足を挿入しておむつ1を膝の高さ程度まで引き上げておき、その状態のおむつ1の内部即ち肌対向面側(表面シート2側)を、両足で拡げられた状態のウエスト開口部WHを介して目視で確認しつつ、前身頃1F側から吸収パッドをおむつ1の内部に入れて位置決め操作を行うところ、斯かる位置決め操作において着用者はウエスト開口部WHを介して非白色の弾性部材351を目視確認できるため、その非白色の弾性部材351を頼りに吸収パッドの位置決めをスムースに行うことができる。
尚、非白色の弾性部材351がおむつ1の非肌対向面側即ち外面側(外層シート31側)から目視可能であるか否かは、本実施形態においては重要ではない。前述した通り、非白色の弾性部材351は、おむつ1の内面側を目視で確認しつつ該内面側に吸収パッドを装着する際の目印として活用するものであり、おむつ1の外面側から非白色の弾性部材351が目視で確認できなくても、吸収パッドの装着操作には何等問題が生じないからである。おむつ1の外面側から非白色の弾性部材351が目視可能になされている場合には、おむつ1の外観の向上などの利点が奏され得る。非白色の弾性部材351よりも着用者の肌から遠い側に配されて該弾性部材351を覆う部材、本実施形態においては外層シート31が通常おむつで使用される白色の不織布の場合には、おむつ1の外部から外層シート31を介して該弾性部材351を目視で確認することができる。
前述したような、おむつの着用者自らが吸収パッドを装着する場合における位置決め操作の操作性の向上を考慮すると、少なくとも前身頃1Fにおける着用者の胴周りに対応する部位(腹側部1A)に、非白色の弾性部材351が配されていることが好ましい。おむつ1の着用者が自ら吸収パッドを装着する場合には、前述した通り、おむつ1のレッグ開口部LH,LHに両足を挿入して着用者の股間部より下方位置に留まるようにおむつ1を両足で支持しておき、その状態で着用者が顔を下に向けておむつ1のウエスト開口部WHを介してその内部を目視で確認するところ、斯かる目視確認の態様においてウエスト開口部WHを通じて特に見えやすい部位が前身頃1Fであるためである。尚、前身頃1F及び後身頃1Rのうちのどちらか一方のみに非白色の弾性部材351が配されている形態は、おむつの前後方向を判別しやすいという利点がある。
本実施形態においては、前身頃1Fのみならず後身頃1Rにも、その着用者の胴周りに対応する部位(背側部1C)に非白色の弾性部材351が配されているため、後身頃1Rにおいても非白色の弾性部材351を頼りに吸収パッドの位置決めをスムースに行うことができる。一般に、吸収パッドの装着を着用者自身ではなく第三者(例えば着用者の介護者)が行う場合には、着用者の股間部より下方位置にて該着用者の両足で支持された状態のおむつに対し、その後身頃側から吸収パッドをおむつ内部に入れる場合が多く、その場合、本実施形態のおむつ1のように、後身頃1Rの背側部1Cに非白色の弾性部材351が配されていると、その非白色の弾性部材351を目印として縦方向の位置合わせを容易に行うことが可能となる。
前身頃1F又は後身頃1Rにおいて、吸収性本体2(本体延長領域2V)から横方向Yの外方に延出している非白色の弾性部材351は、互いに色の異なる2種類以上とすることができる。例えば図2において、腹側部1Aには横方向Yに延びる3本の非白色の弾性部材351が配されているが、これら3本を互いに同色とせずに異なる色としても良い。具体的には例えば、縦中心線Clxに近い側から順に、緑色、青色、赤色という具合である。そうすることで、例えば、大きさ(縦方向Xの長さ)の異なる複数種の吸収パッドを使い分けるような場合に、各吸収パッドの大きさに応じて適切な非白色の弾性部材351を選択し、その選択した色の弾性部材351を該吸収パッドの位置決めに使用することが可能となり、様々な吸収パッドに対応することが可能となる。
また、本実施形態のように前身頃1F及び後身頃1Rの両方に非白色の弾性部材351が配されている場合に、前身頃1Fと後身頃1Rとで、非白色の弾性部材351の色が異なっていても良い。ここでいう「色が異なる」には、前身頃1F及び後身頃1Rそれぞれに非白色の弾性部材351が複数配されている場合に、1)前身頃1Fと後身頃1Rとで全ての非白色の弾性部材351の色が互いに異なる形態のみならず、2)前身頃1Fと後身頃1Rとで一部の非白色の弾性部材351の色のみが互いに異なる形態も含まれる。前記1)は例えば、前身頃1Fの複数の非白色の弾性部材351が全て青色、後身頃1Rの複数の非白色の弾性部材351が全て緑色の形態であり、前記2)は例えば、前身頃1Fに非白色の弾性部材351として赤色、青色、緑色の3種類の弾性部材が配され、後身頃1Rに非白色の弾性部材351として青色の1種類の弾性部材が配された形態である。前身頃1Fと後身頃1Rとで、非白色の弾性部材351の色が異なっていると、おむつの前後の判別方向の判別が一層容易になり、吸収パッドの装着操作性の向上に繋がり得る。
また、非白色の弾性部材351は、白色の弾性部材350に比して太くても良い。それによって、非白色の弾性部材351の目視による視認性が一層高まり、吸収パッドの装着操作性の向上に繋がり得る。尚、非白色の弾性部材351の色は特に制限されず、赤色、青色、緑色などの単色の他、2色以上の色からなる色分け模様を有していても良い。
以上、本発明をその好ましい実施形態に基づき説明したが、本発明は前記実施形態に制限されない。例えば、前記実施形態においては、非白色の弾性部材351は、前身頃1F及び後身頃1Rの両方に配されていたが、前身頃1F及び後身頃1Rの何れか一方のみに配されていても良い。また前記実施形態においては、胴周り弾性部材35(350,351)は吸収性本体2の配置領域において分断されるなどして伸縮性が阻害されていたが、そのような伸縮性阻害加工が施されず、外装体3の横方向Yの一端から他端にわたって即ち一対のサイドシール部S,S間にわたって横方向Yに連続的に延びていても良い。また前記実施形態においては、外装体3を構成する外層シート31及び内層シート32は、それぞれ、1枚の連続したシートから構成されていたが、複数枚のシートが組み合わされて構成されていても良い。また、外装体3が、腹側部1Aに位置する外装体腹側領域と背側部1Cに位置する外装体背側領域とに分割され、吸収性本体2が、該外装体腹側領域及び該外装体背側領域に架け渡して固定されていても良い。また、本発明の吸収性物品は、パンツ型使い捨ておむつに制限されず、人体から排出される液の吸収に用いられる物品を広く包含し、展開型使い捨ておむつ、生理用ショーツ等も包含される。
1 パンツ型使い捨ておむつ(吸収性物品)
1F 前身頃
1R 後身頃
1A 腹側部
1B 股下部
1C 背側部
W1 ウエスト部
W2 胴周り部
2 吸収性本体
21 表面シート
22 裏面シート
23 吸収体
24 防漏カフ
3 外装体
31 外層シート
32 内層シート
33 レッグ弾性部材
34 ウエスト弾性部材
35 胴周り弾性部材
350 白色の弾性部材
351 非白色の弾性部材
X 縦方向
Y 横方向

Claims (7)

  1. 排泄された体液を吸収保持可能な吸収体を具備する吸収性本体を備え、着用者の前後方向に対応する縦方向とこれに直交する横方向とを有する吸収性物品であって、
    前身頃及び後身頃の少なくとも一方における着用者の胴周りに対応する部位に、横方向に伸長状態で配された複数の弾性部材が縦方向に間欠的に配されており、それら複数の弾性部材は、白色の弾性部材と、少なくとも1種類の非白色の弾性部材とを含んでおり、
    前記非白色の弾性部材が、前記吸収性本体の縦方向の外方位置に配されずに、該吸収性本体と縦方向において重なる位置に配され且つ該吸収性本体の縦方向両側縁から横方向外方に延出し、その非白色の弾性部材の延出部が肌対向面側から目視可能になされており、
    前記非白色の弾性部材は、前記吸収性本体の縦方向両側縁よりも横方向外方位置では、弾性伸縮性が発現される状態で配され、平面視において該吸収性本体と重なる位置では、弾性伸縮性が発現される状態で配されていない、吸収性物品。
  2. 前身頃又は後身頃において、前記非白色の弾性部材が複数配され、複数の該非白色の弾性部材は互いに色の異なる2種類以上である、請求項1に記載の吸収性物品。
  3. 前記非白色の弾性部材は、前記前身頃のみに配されている、請求項1又は2に記載の吸収性物品。
  4. 前記非白色の弾性部材は、前記後身頃のみに配されている、請求項1又は2に記載の吸収性物品。
  5. 前身頃及び後身頃の両方に前記非白色の弾性部材が配され、前身頃と後身頃とで、該非白色の弾性部材の色が異なる、請求項1又は2に記載の吸収性物品。
  6. 前身頃及び後身頃の両方に前記非白色の弾性部材が配され、少なくとも前身頃において、該非白色の弾性部材が前記吸収性本体の縦方向端と同位置に配されている、請求項1、2又は5に記載の吸収性物品。
  7. 前記非白色の弾性部材は、前記白色の弾性部材に比して太い、請求項1〜6の何れか一項に記載の吸収性物品。
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