JP2020092802A - 遊技機 - Google Patents

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敏男 小倉
隆一 佐野
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隆一 佐野
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真 橋本
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Abstract

【課題】プログラムのデータ量を抑制しつつ、可変表示期間の長期化に対応することができる遊技機を提供すること。【解決手段】所定範囲(2バイト)内の容量のデータに応じた時間(4分22秒14までの4ms毎の時間)を計測可能な第1タイマおよび第2タイマを備え、可変表示期間は、基本変動時間と加算変動時間とで構成され、第1タイマは、基本変動時間を計測し、第2タイマは、加算変動時間を計測し、所定範囲の容量を超えるデータに対応した可変表示期間を選択可能である(4分22秒14を超える変動時間を選択可能である)。これにより、プログラムのデータ量を抑制しつつ、可変表示期間の長期化に対応することができる。【選択図】図8−2

Description

本発明は、可変表示を行うことが可能なパチンコ遊技機等の遊技機に関する。
遊技機として、遊技媒体である遊技球を発射装置によって遊技領域に発射し、遊技領域に設けられている入賞口などの入賞領域に遊技球が入賞すると、所定の入賞価値を遊技者に与えるように構成されたものがある。さらに、識別情報を可変表示(「変動」ともいう。)可能な可変表示手段が設けられ、可変表示手段において識別情報の可変表示の表示結果が特定表示結果となった場合に、所定の遊技価値を遊技者に与えるように構成されたものがある(いわゆるパチンコ機)。
なお、入賞価値とは、入賞領域への遊技球の入賞に応じて賞球を払い出したり得点や景品を付与したりすることである。また、遊技価値とは、特定表示結果となった場合に遊技機の遊技領域に設けられた可変入賞球装置の状態が打球が入賞しやすい遊技者にとって有利な状態になることや、遊技者にとって有利な状態になるための権利を発生させたりすることや、賞球払出の条件が成立しやすくなる状態になることである。
パチンコ遊技機では、始動入賞口に遊技球が入賞したことにもとづいて可変表示手段において開始される特別図柄(識別情報)の可変表示の表示結果として、あらかじめ定められた特定の表示態様が導出表示された場合に、「大当り(有利状態)」が発生する。なお、導出表示とは、図柄を停止表示させることである。大当りが発生すると、例えば、大入賞口が所定回数開放して打球が入賞しやすい大当り遊技状態に移行する。そして、各開放期間において、所定個(例えば10個)の大入賞口への入賞があると大入賞口は閉成する。そして、大入賞口の開放回数は、所定回数(例えば16ラウンド)に固定されている。なお、各開放について開放時間(例えば29秒)が決められ、入賞数が所定個に達しなくても開放時間が経過すると大入賞口は閉成する。以下、各々の大入賞口の開放期間をラウンドということがある。
また、識別情報の可変表示(特別図柄の変動)に要する可変表示期間(変動表示期間)として、変動の前半部分に対応する前半変動期間と、変動の後半部分に対応する後半変動期間とがそれぞれ設けられており、抽選により決定される変動表示結果に対応して前半変動期間と後半変動期間とを決定し、前半変動期間と後半変動期間とを合算し、合算した値をタイマにセットし、該タイマを減算することにより変動表示期間を管理するものがあった(例えば、特許文献1参照。)。
特開2016−096954号公報(段落0221)
しかし、近年、映像技術の向上とともに可変表示期間は長期化の一途を辿っており、2バイトのタイマによる管理が可能な期間を超過した可変表示期間の可変表示パターンの存在が増えつつある。すなわち、可変表示期間の長期化に伴い、プログラムのデータ量が増大していた。
そこで、本発明は、プログラムのデータ量を抑制しつつ、可変表示期間の長期化に対応することができる遊技機を提供することを目的とする。
(手段1)本発明による遊技機は、可変表示を行うことが可能な遊技機であって、所定範囲(例えば、2バイト)内の容量のデータに応じた時間(例えば、4分22秒14までの4ms毎の時間)を計測可能な第1タイマ(例えば、第1タイマ)および第2タイマ(例えば、第2タイマ)と、複数の可変表示期間のうちいずれかを選択する選択手段(例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ100におけるステップ096IWS052,S054〜S057を実行する(変動パターンを選択することにより、該変動パターンに対応する基本変動時間と加算変動時間との和である変動時間を選択する)部分。変形例1における、ステップ096IWS052,S057Aを実行する(変動パターンを選択することにより、該変動パターンに対応する基本変動時間と可変表示結果および該変動パターンに対応する加算変動時間との和である変動時間を選択する)部分。変形例2における、ステップ096IWS552B〜S558Bを実行する(前半変動パターンおよび後半変動パターンを選択することにより、該前半動パターンに対応する前半変動時間と該後半変動パターンに対応する後半変動時間との和である変動時間を選択する)部分。)と、選択手段により選択された可変表示期間に亘って可変表示を行う可変表示実行手段(例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ100におけるステップS110〜S113を実行する部分)とを備え、可変表示期間は、第1可変表示期間(例えば、基本変動時間。変形例2における後半変動時間。)と第2可変表示期間(例えば、加算変動時間。変形例2における前半変動時間。)とで構成され、第1タイマは、第1可変表示期間を計測し(図8−4参照)、第2タイマは、第2可変表示期間を計測し(図8−3参照)、選択手段は、所定範囲の容量を超えるデータに対応した可変表示期間を選択可能である(例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ100は、ステップ096IWS052を実行した後に、ステップ096IWS054〜S057を実行することにより、結果的に4分22秒14を超える変動時間を選択可能である。変形例1では、ステップ096IWS353A,S357Aを実行することにより、結果的に4分22秒14を超える変動時間を選択可能である。変形例2では、ステップ096IWS552B〜S558Bを実行することにより、結果的に4分22秒14を超える変動時間を選択可能である。)ことを特徴とする。そのような構成によれば、プログラムのデータ量を抑制しつつ、可変表示期間の長期化に対応することができる。
(手段2)手段1において、可変表示実行手段は、可変表示の表示結果を所定期間に亘り導出し、第1タイマは、可変表示の表示結果を導出する導出期間を計測する(例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ100は、ステップ096IWS143を実行する)こととしてもよい。そのような構成によれば、プログラムのデータ量を抑制しつつ、可変表示期間の長期化に対応することができる。
(手段3)手段1または手段2において、遊技者にとって有利な有利状態(例えば、大当り遊技状態)に制御可能な遊技機であって、第1タイマは、有利状態の制御に関する有利状態制御期間を計測する(例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ100は、ステップ096IWS152,S1415,S1484,S1487を実行する)こととしてもよい。そのような構成によれば、プログラムのデータ量を抑制しつつ、可変表示期間の長期化に対応することができる。
(手段4)手段1から手段3のうちのいずれかにおいて、第1タイマおよび第2タイマの計測期間を設定する期間設定手段(例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ100におけるステップ096IWS053,S056,S057を実行する部分。変形例1における、ステップ096IWS353A,S357Aを実行する部分。変形例2における、ステップ096IWS554B,S557Bを実行する部分。)を備え、期間設定手段は、第1可変表示期間と第2可変表示期間とを合算せずに、それぞれ第1タイマおよび第2タイマに設定する(例えば、図8−2、図8−13参照)こととしてもよい。そのような構成によれば、プログラムのデータ量を抑制しつつ、可変表示期間の長期化に対応することができる。
(手段5)手段1から手段4のうちのいずれかにおいて、遊技者にとって有利な有利状態に制御可能な遊技機であって、第1タイマおよび第2タイマの計測期間を設定する期間設定手段を備え、選択手段は、少なくとも、第1特定演出(例えば、スーパーリーチB)に対応する可変表示期間と、有利状態に制御しないことを示唆した後に有利状態に制御することを報知する第2特定演出(例えば、救済演出)に対応する可変表示期間とを択一的に選択可能であり(図8−1参照)、期間設定手段は、第1特定演出に対応する可変表示期間が選択された場合、第1特定演出に対応する第2可変表示期間を第2タイマの計測期間として設定し(例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ100は、ステップ096IWS054のYである場合にステップ096IWS057を実行する)、第2特定演出に対応する可変表示期間が選択された場合、第2特定演出に対応する第2可変表示期間を第2タイマの計測期間として設定する(例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ100は、ステップ096IWS055のYである場合にステップ096IWS056を実行する)こととしてもよい。そのような構成によれば、プログラムのデータ量を抑制しつつ、可変表示期間の長期化に対応することができる。
(手段6)手段1から手段3のうちのいずれかにおいて、遊技者にとって有利な有利状態に制御可能な遊技機であって、第1タイマおよび第2タイマの計測期間を設定する期間設定手段を備え、選択手段は、少なくとも、第1特定演出(例えば、変形例2におけるスーパーリーチD)に対応する可変表示期間と、有利状態に制御しないことを示唆した後に有利状態に制御することを報知する第2特定演出(例えば、変形例2における救済演出)に対応する可変表示期間とを複合的に選択可能であり(図8−12参照)、期間設定手段は、第1特定演出および第2特定演出の両方に対応する可変表示期間が選択された場合、第1特定演出における第2可変表示期間と第2特定演出における第2可変表示期間とを合算した値を第2タイマの計測期間として設定する(例えば、変形例2における遊技制御用マイクロコンピュータ100は、ステップ096IWS557Bを実行する)こととしてもよい。そのような構成によれば、プログラムのデータ量を抑制しつつ、可変表示期間の長期化に対応することができる。
(手段7)手段1から手段6のうちのいずれかにおいて、遊技者にとって有利な有利状態に制御可能な遊技機であって、第1タイマおよび第2タイマの計測期間を設定する期間設定手段とを備え、期間設定手段は、有利状態に制御しないことを示す表示結果を導出する場合、第2タイマの計測期間を設定しない、または第2タイマの計測期間として0を設定する(例えば、変形例1における遊技制御用マイクロコンピュータ100は、ステップ096IWS357Aを実行することにより、はずれである場合には第2タイマに0秒をセットする。図8−10(B)参照。)こととしてもよい。そのような構成によれば、プログラムのデータ量を抑制しつつ、可変表示期間の長期化に対応することができる。
(手段8)手段1から手段7のうちのいずれかにおいて、遊技者にとって有利度が異なる複数の設定値(例えば、設定されている設定値によって大当り確率が異なる設定値「1」〜「6」)のうちいずれかの設定値に設定可能な設定手段(例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ100における、電源投入時の操作手段への操作にもとづいて設定値を設定可能な部分)と、設定手段による設定値の設定に関するプログラムと、可変表示の制御に関するプログラムとを記憶する記憶手段とを備えたこととしてもよい。そのような構成によれば、プログラムのデータ量を抑制することができる。
(手段9)手段1から手段8のうちのいずれかにおいて、遊技者にとって有利な有利状態(例えば、大当り遊技状態)と、該有利状態とは異なる特殊状態(例えば、小当り遊技状態)とに制御可能な遊技機であって、非特別状態(例えば、非KT状態)と、該非特別状態よりも特殊状態に制御される頻度が高い特別状態(例えば、KT状態。第1KT状態と第2KT状態とを含む。)とに制御可能な状態制御手段(例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ100における、非KT状態において特定の条件(例えば、大当りが発生すること)が成立した場合にKT状態に移行制御し、KT状態において所定の条件(例えば、低確率/第1KT状態において次の大当りが発生することなく、50回の変動表示が終了すること)が成立した場合に非KT状態に移行制御する部分)を備え、可変表示実行手段は、第1識別情報の可変表示と第2識別情報の可変表示とを並行して実行可能であり(例えば、第1特別図柄の変動表示と第2特別図柄の変動表示とを並行して実行することが可能である)、状態制御手段は、第1識別情報の可変表示が行われた場合よりも第2識別情報の可変表示が行われた場合の方が高い割合で特殊状態に制御し(例えば、第1特別図柄の変動時には小当りと決定される割合が低いのに対して、第2特別図柄の変動時には小当りと決定される割合が高い)、選択手段は、非特別状態における第2識別情報の可変表示期間として、所定範囲の容量を超えるデータに対応した可変表示期間を選択可能である(例えば、非KT状態中に第2特別図柄の変動表示を開始する場合、第1タイマに上限値である基本変動時間4分22秒14に対応する値(FFFFh)を設定するとともに、第2タイマに上限値である追加変動時間4分22秒14に対応する値(FFFFh)を設定する)こととしてもよい。そのような構成によれば、プログラムのデータ量を抑制しつつ、可変表示期間の長期化に対応することができる。
(手段10)手段1から手段9のうちのいずれかにおいて、遊技者にとって有利な有利状態(例えば、大当り遊技状態)に制御可能な遊技機(例えば、パチンコ遊技機1)であって、少なくとも有利状態に制御される確率が異なる有利設定値と不利設定値とを含む複数段階の設定値(例えば、最も遊技者にとって不利な設定値である1から最も遊技者にとって有利な設定値である6までの値)のうちのいずれかの設定値に設定可能な設定手段(例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ100が設定値変更処理を実行する部分)と、有利状態に制御するか否かを判定するための判定用乱数値を生成可能な判定用乱数値生成手段(例えば、乱数回路104)と、判定用乱数値生成手段にて生成された判定用乱数値と、設定手段にて設定されている設定値に対応する有利状態判定値とにもとづいて、有利状態に制御するか否かを判定する有利状態判定手段(例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ100が特別図柄通常処理を実行する部分)と、有利状態判定手段によって有利状態に制御すると判定されたことにもとづいて有利状態に制御可能な遊技制御手段(例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ100が図5に示す特別図柄プロセス処理を実行する部分)と、を備え、有利状態判定値の数が設定値に応じて異なることにより、有利状態に制御される確率が異なり(例えば、図9−1〜図9−10に示すように、設定されている設定値に応じて大当り判定値の数が異なることにより、大当り遊技状態に制御される確率が異なる部分)、有利状態判定値は、所定の数値範囲において、設定手段にて設定可能な複数段階の設定値で共通の共通数値範囲(例えば、1020〜1237の範囲である大当り判定値の共通数値範囲)が少なくとも設定されており、有利設定値の有利状態判定値は、所定の数値範囲において、共通数値範囲と、不利設定値の有利状態判定値では設定されていない非共通数値範囲(例えば、1238〜各設定値に応じた値までの範囲である大当り判定値の非共通数値範囲)とを含んで設定されており、共通数値範囲と非共通数値範囲とは、所定基準値から連続した数値範囲となるように設定されている(例えば、図9−7及び図9−8に示すように、大当りの数値範囲は、通常状態であるか確変状態であるかにかかわらず1020を大当り基準値とした連続した数値範囲として設定されている部分)こととしてもよい。そのような構成によれば、有利状態に制御するか否かの判定を行う処理負荷を低減することができる。
この実施の形態におけるパチンコ遊技機の正面図である。 パチンコ遊技機に搭載された各種の制御基板などを示す構成図である。 遊技制御メイン処理の一例を示すフローチャートである。 遊技制御用タイマ割込み処理の一例を示すフローチャートである。 特別図柄プロセス処理の一例を示すフローチャートである。 演出制御メイン処理の一例を示すフローチャートである。 演出制御プロセス処理の一例を示すフローチャートである。 あらかじめ用意された変動パターンを示す説明図である。 変動パターン設定処理を示すフローチャートである。 特別図柄変動処理を示すフローチャートである。 第1タイマ減算処理を示すフローチャートである。 特別図柄停止処理を示すフローチャートである。 大当り開始前処理を示すフローチャートである。 大当り開放中処理を示すフローチャートである。 大当り開放後処理を示すフローチャートである。 大当り終了処理を示すフローチャートである。 変形例1において、あらかじめ用意された変動パターンを示す説明図と、あらかじめ用意された加算変動時間パターンを示す説明図である。 変形例1における、変動パターン設定処理を示すフローチャートである。 変形例2において、あらかじめ用意された前半変動パターンおよび後半変動パターンを示す説明図である。 変形例2における、変動パターン設定処理を示すフローチャートである。 変形例3におけるパチンコ遊技機1の正面図であり、主要部材の配置レイアウトを示す。 表示結果判定テーブルを示す説明図である。 表示結果判定テーブルを示す説明図である。 表示結果判定テーブルを示す説明図である。 表示結果判定テーブルを示す説明図である。 表示結果判定テーブルを示す説明図である。 表示結果判定テーブルを示す説明図である。 通常状態または時短状態での第1特図の可変表示における大当りの数値範囲と小当りの数値範囲を示す図である。 確変状態での第1特図の可変表示における大当りの数値範囲と小当りの数値範囲を示す図である。 通常状態または時短状態での第2特図の可変表示における大当りの数値範囲と小当りの数値範囲を示す図である。 確変状態での第2特図の可変表示における大当りの数値範囲と小当りの数値範囲を示す図である。
(基本説明)
まず、パチンコ遊技機1の基本的な構成及び制御(一般的なパチンコ遊技機の構成及び制御でもある。)について説明する。
(パチンコ遊技機1の構成等)
図1は、パチンコ遊技機1の正面図であり、主要部材の配置レイアウトを示す。パチンコ遊技機(遊技機)1は、大別して、遊技盤面を構成する遊技盤(ゲージ盤)2と、遊技盤2を支持固定する遊技機用枠(台枠)3とから構成されている。遊技盤2には、遊技領域が形成され、この遊技領域には、遊技媒体としての遊技球が、所定の打球発射装置から発射されて打ち込まれる。
遊技盤2の所定位置(図1に示す例では、遊技領域の右側方)には、複数種類の特別識別情報としての特別図柄(特図ともいう)の可変表示(特図ゲームともいう)を行う第1特別図柄表示装置4A及び第2特別図柄表示装置4Bが設けられている。これらは、それぞれ、7セグメントのLEDなどからなる。特別図柄は、「0」〜「9」を示す数字や「−」などの点灯パターンなどにより表される。特別図柄には、LEDを全て消灯したパターンが含まれてもよい。
なお、特別図柄の「可変表示」とは、例えば、複数種類の特別図柄を変動可能に表示することである(後述の他の図柄についても同じ)。変動としては、複数の図柄の更新表示、複数の図柄のスクロール表示、1以上の図柄の変形、1以上の図柄の拡大/縮小などがある。特別図柄や後述の普通図柄の変動では、複数種類の特別図柄又は普通図柄が更新表示される。後述の飾り図柄の変動では、複数種類の飾り図柄がスクロール表示又は更新表示されたり、1以上の飾り図柄が変形や拡大/縮小されたりする。なお、変動には、ある図柄を点滅表示する態様も含まれる。可変表示の最後には、表示結果として所定の特別図柄が停止表示(導出又は導出表示などともいう)される(後述の他の図柄の可変表示についても同じ)。なお、可変表示を変動表示、変動と表現する場合がある。
なお、第1特別図柄表示装置4Aにおいて可変表示される特別図柄を「第1特図」ともいい、第2特別図柄表示装置4Bにおいて可変表示される特別図柄を「第2特図」ともいう。また、第1特図を用いた特図ゲームを「第1特図ゲーム」といい、第2特図を用いた特図ゲームを「第2特図ゲーム」ともいう。なお、特別図柄の可変表示を行う特別図柄表示装置は1種類であってもよい。
遊技盤2における遊技領域の中央付近には画像表示装置5が設けられている。画像表示装置5は、例えばLCD(液晶表示装置)や有機EL(Electro Luminescence)等から構成され、各種の演出画像を表示する。画像表示装置5は、プロジェクタ及びスクリーンから構成されていてもよい。画像表示装置5には、各種の演出画像が表示される。
例えば、画像表示装置5の画面上では、第1特図ゲームや第2特図ゲームと同期して、特別図柄とは異なる複数種類の装飾識別情報としての飾り図柄(数字などを示す図柄など)の可変表示が行われる。ここでは、第1特図ゲーム又は第2特図ゲームに同期して、「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにおいて飾り図柄が可変表示(例えば上下方向のスクロール表示や更新表示)される。なお、同期して実行される特図ゲーム及び飾り図柄の可変表示を総称して単に可変表示ともいう。
画像表示装置5の画面上には、実行が保留されている可変表示に対応する保留表示や、実行中の可変表示に対応するアクティブ表示を表示するための表示エリアが設けられていてもよい。保留表示及びアクティブ表示を総称して可変表示に対応する可変表示対応表示ともいう。
保留されている可変表示の数は保留記憶数ともいう。第1特図ゲームに対応する保留記憶数を第1保留記憶数、第2特図ゲームに対応する保留記憶数を第2保留記憶数ともいう。また、第1保留記憶数と第2保留記憶数との合計を合計保留記憶数ともいう。
また、遊技盤2の所定位置には、複数のLEDを含んで構成された第1保留表示器25Aと第2保留表示器25Bとが設けられ、第1保留表示器25Aは、LEDの点灯個数によって、第1保留記憶数を表示し、第2保留表示器25Bは、LEDの点灯個数によって、第2保留記憶数を表示する。
画像表示装置5の下方には、入賞球装置6Aと、可変入賞球装置6Bとが設けられている。
入賞球装置6Aは、例えば所定の玉受部材によって常に遊技球が進入可能な一定の開放状態に保たれる第1始動入賞口を形成する。第1始動入賞口に遊技球が進入したときには、所定個(例えば3個)の賞球が払い出されるとともに、第1特図ゲームが開始され得る。
可変入賞球装置6B(普通電動役物)は、ソレノイド81(図2参照)によって閉鎖状態と開放状態とに変化する第2始動入賞口を形成する。可変入賞球装置6Bは、例えば、一対の可動翼片を有する電動チューリップ型役物を備え、ソレノイド81がオフ状態であるときに可動翼片が垂直位置となることにより、当該可動翼片の先端が入賞球装置6Aに近接し、第2始動入賞口に遊技球が進入しない閉鎖状態になる(第2始動入賞口が閉鎖状態になるともいう。)。その一方で、可変入賞球装置6Bは、ソレノイド81がオン状態であるときに可動翼片が傾動位置となることにより、第2始動入賞口に遊技球が進入できる開放状態になる(第2始動入賞口が開放状態になるともいう。)。第2始動入賞口に遊技球が進入したときには、所定個(例えば3個)の賞球が払い出されるとともに、第2特図ゲームが開始され得る。なお、可変入賞球装置6Bは、閉鎖状態と開放状態とに変化するものであればよく、電動チューリップ型役物を備えるものに限定されない。
遊技盤2の所定位置(図1に示す例では、遊技領域の左右下方4箇所)には、所定の玉受部材によって常に一定の開放状態に保たれる一般入賞口10が設けられる。この場合には、一般入賞口10のいずれかに進入したときには、所定個数(例えば10個)の遊技球が賞球として払い出される。
入賞球装置6Aと可変入賞球装置6Bの下方には、大入賞口を有する特別可変入賞球装置7が設けられている。特別可変入賞球装置7は、ソレノイド82(図2参照)によって開閉駆動される大入賞口扉を備え、その大入賞口扉によって開放状態と閉鎖状態とに変化する特定領域としての大入賞口を形成する。
一例として、特別可変入賞球装置7では、大入賞口扉用(特別電動役物用)のソレノイド82がオフ状態であるときに大入賞口扉が大入賞口を閉鎖状態として、遊技球が大入賞口に進入(通過)できなくなる。その一方で、特別可変入賞球装置7では、大入賞口扉用のソレノイド82がオン状態であるときに大入賞口扉が大入賞口を開放状態として、遊技球が大入賞口に進入しやすくなる。
大入賞口に遊技球が進入したときには、所定個数(例えば14個)の遊技球が賞球として払い出される。大入賞口に遊技球が進入したときには、例えば第1始動入賞口や第2始動入賞口及び一般入賞口10に遊技球が進入したときよりも多くの賞球が払い出される。
一般入賞口10を含む各入賞口に遊技球が進入することを「入賞」ともいう。特に、始動口(第1始動入賞口、第2始動入賞口始動口)への入賞を始動入賞ともいう。
遊技盤2の所定位置(図1に示す例では、遊技領域の左側方)には、普通図柄表示器20が設けられている。一例として、普通図柄表示器20は、7セグメントのLEDなどからなり、特別図柄とは異なる複数種類の普通識別情報としての普通図柄の可変表示を行う。普通図柄は、「0」〜「9」を示す数字や「−」などの点灯パターンなどにより表される。普通図柄には、LEDを全て消灯したパターンが含まれてもよい。このような普通図柄の可変表示は、普図ゲームともいう。
画像表示装置5の左方には、遊技球が通過可能な通過ゲート41が設けられている。遊技球が通過ゲート41を通過したことに基づき、普図ゲームが実行される。
普通図柄表示器20の上方には、普図保留表示器25Cが設けられている。普図保留表示器25Cは、例えば4個のLEDを含んで構成され、実行が保留されている普図ゲームの数である普図保留記憶数をLEDの点灯個数により表示する。
遊技盤2の表面には、上記の構成以外にも、遊技球の流下方向や速度を変化させる風車及び多数の障害釘が設けられている。遊技領域の最下方には、いずれの入賞口にも進入しなかった遊技球が取り込まれるアウト口が設けられている。
遊技機用枠3の左右上部位置には、効果音等を再生出力するためのスピーカ8L、8Rが設けられており、さらに遊技領域周辺部には、遊技効果用の遊技効果ランプ9が設けられている。遊技効果ランプ9は、LEDを含んで構成されている。
遊技盤2の所定位置(図1では図示略)には、演出に応じて動作する可動体32が設けられている。
遊技機用枠3の右下部位置には、遊技球を打球発射装置により遊技領域に向けて発射するために遊技者等によって操作される打球操作ハンドル(操作ノブ)30が設けられている。
遊技領域の下方における遊技機用枠3の所定位置には、賞球として払い出された遊技球や所定の球貸機により貸し出された遊技球を、打球発射装置へと供給可能に保持(貯留)する打球供給皿(上皿)が設けられている。上皿の下方には、上皿満タン時に賞球が払い出される打球供給皿(下皿)が設けられている。
遊技領域の下方における遊技機用枠3の所定位置には、遊技者が把持して傾倒操作が可能なスティックコントローラ31Aが取り付けられている。スティックコントローラ31Aには、遊技者が押下操作可能なトリガボタンが設けられている。スティックコントローラ31Aに対する操作は、コントローラセンサユニット35A(図2参照)により検出される。
遊技領域の下方における遊技機用枠3の所定位置には、遊技者が押下操作などにより所定の指示操作を可能なプッシュボタン31Bが設けられている。プッシュボタン31Bに対する操作は、プッシュセンサ35B(図2参照)により検出される。
パチンコ遊技機1では、遊技者の動作(操作等)を検出する検出手段として、スティックコントローラ31Aやプッシュボタン31Bが設けられるが、これら以外の検出手段が設けられていてもよい。
(遊技の進行の概略)
パチンコ遊技機1が備える打球操作ハンドル30への遊技者による回転操作により、遊技球が遊技領域に向けて発射される。遊技球が通過ゲート41を通過すると、普通図柄表示器20による普図ゲームが開始される。なお、前回の普図ゲームの実行中の期間等に遊技球が通過ゲート41を通過した場合(遊技球が通過ゲート41を通過したが当該通過に基づく普図ゲームを直ちに実行できない場合)には、当該通過に基づく普図ゲームは所定の上限数(例えば4)まで保留される。
この普図ゲームでは、特定の普通図柄(普図当り図柄)が停止表示されれば、普通図柄の表示結果が「普図当り」となる。その一方、確定普通図柄として、普図当り図柄以外の普通図柄(普図ハズレ図柄)が停止表示されれば、普通図柄の表示結果が「普図ハズレ」となる。「普図当り」となると、可変入賞球装置6Bを所定期間開放状態とする開放制御が行われる(第2始動入賞口が開放状態になる)。
入賞球装置6Aに形成された第1始動入賞口に遊技球が進入すると、第1特別図柄表示装置4Aによる第1特図ゲームが開始される。
可変入賞球装置6Bに形成された第2始動入賞口に遊技球が進入すると、第2特別図柄表示装置4Bによる第2特図ゲームが開始される。
なお、特図ゲームの実行中の期間や、後述する大当り遊技状態や小当り遊技状態に制御されている期間に、遊技球が始動入賞口へ進入(入賞)した場合(始動入賞が発生したが当該始動入賞に基づく特図ゲームを直ちに実行できない場合)には、当該進入に基づく特図ゲームは所定の上限数(例えば4)までその実行が保留される。
特図ゲームにおいて、確定特別図柄として特定の特別図柄(大当り図柄、例えば「7」、後述の大当り種別に応じて実際の図柄は異なる。)が停止表示されれば、「大当り」となり、大当り図柄とは異なる所定の特別図柄(小当り図柄、例えば「2」)が停止表示されれば、「小当り」となる。また、大当り図柄や小当り図柄とは異なる特別図柄(ハズレ図柄、例えば「−」)が停止表示されれば「ハズレ」となる。
特図ゲームでの表示結果が「大当り」になった後には、遊技者にとって有利な有利状態として大当り遊技状態に制御される。特図ゲームでの表示結果が「小当り」になった後には、小当り遊技状態に制御される。
大当り遊技状態では、特別可変入賞球装置7により形成される大入賞口が所定の態様で開放状態となる。当該開放状態は、所定期間(例えば29秒間や1.8秒間)の経過タイミングと、大入賞口に進入した遊技球の数が所定個数(例えば9個)に達するまでのタイミングと、のうちのいずれか早いタイミングまで継続される。所定期間は、1ラウンドにおいて大入賞口を開放することができる上限期間であり、以下、開放上限期間ともいう。このように大入賞口が開放状態となる1のサイクルをラウンド(ラウンド遊技)という。大当り遊技状態では、当該ラウンドが所定の上限回数(15回や2回)に達するまで繰り返し実行可能となっている。
大当り遊技状態においては、遊技者は、遊技球を大入賞口に進入させることで、賞球を得ることができる。従って、大当り遊技状態は、遊技者にとって有利な状態である。大当り遊技状態におけるラウンド数が多い程、また、開放上限期間が長い程遊技者にとって有利となる。
なお、「大当り」には、大当り種別が設定されている。例えば、大入賞口の開放態様(ラウンド数や開放上限期間)や、大当り遊技状態後の遊技状態(後述の、通常状態、時短状態、確変状態など)を複数種類用意し、これらに応じて大当り種別が設定されている。大当り種別として、多くの賞球を得ることができる大当り種別や、賞球の少ない又はほとんど賞球を得ることができない大当り種別が設けられていてもよい。
小当り遊技状態では、特別可変入賞球装置7により形成される大入賞口が所定の開放態様で開放状態となる。例えば、小当り遊技状態では、一部の大当り種別のときの大当り遊技状態と同様の開放態様(大入賞口の開放回数が上記ラウンド数と同じであり、かつ、大入賞口の閉鎖タイミングも同じ等)で大入賞口が開放状態となる。なお、大当り種別と同様に、「小当り」にも小当り種別を設けてもよい。
大当り遊技状態が終了した後は、上記大当り種別に応じて、時短状態や確変状態に制御されることがある。
時短状態では、平均的な特図変動時間(特図を変動させる期間)を通常状態よりも短縮させる制御(時短制御)が実行される。時短状態では、平均的な普図変動時間(普図を変動させる期間)を通常状態よりも短縮させたり、普図ゲームで「普図当り」となる確率を通常状態よりも向上させる等により、第2始動入賞口に遊技球が進入しやすくなる制御(高開放制御、高ベース制御)も実行される。時短状態は、特別図柄(特に第2特別図柄)の変動効率が向上する状態であるので、遊技者にとって有利な状態である。
確変状態(確率変動状態)では、時短制御に加えて、表示結果が「大当り」となる確率が通常状態よりも高くなる確変制御が実行される。確変状態は、特別図柄の変動効率が向上することに加えて「大当り」となりやすい状態であるので、遊技者にとってさらに有利な状態である。
時短状態や確変状態は、所定回数の特図ゲームが実行されたことと、次回の大当り遊技状態が開始されたこと等といった、いずれか1つの終了条件が先に成立するまで継続する。所定回数の特図ゲームが実行されたことが終了条件となるものを、回数切り(回数切り時短、回数切り確変等)ともいう。
通常状態とは、遊技者にとって有利な大当り遊技状態等の有利状態、時短状態、確変状態等の特別状態以外の遊技状態のことであり、普図ゲームにおける表示結果が「普図当り」となる確率及び特図ゲームにおける表示結果が「大当り」となる確率などのパチンコ遊技機1が、パチンコ遊技機1の初期設定状態(例えばシステムリセットが行われた場合のように、電源投入後に所定の復帰処理を実行しなかったとき)と同一に制御される状態である。
確変制御が実行されている状態を高確状態、確変制御が実行されていない状態を低確状態ともいう。時短制御が実行されている状態を高ベース状態、時短制御が実行されていない状態を低ベース状態ともいう。これらを組み合わせて、時短状態は低確高ベース状態、確変状態は高確高ベース状態、通常状態は低確低ベース状態などともいわれる。高確状態かつ低ベース状態は高確低ベース状態ともいう。
小当り遊技状態が終了した後は、遊技状態の変更が行われず、特図ゲームの表示結果が「小当り」となる以前の遊技状態に継続して制御される(但し、「小当り」発生時の特図ゲームが、上記回数切りにおける上記所定回数目の特図ゲームである場合には、当然遊技状態が変更される)。なお、特図ゲームの表示結果として「小当り」がなくてもよい。
なお、遊技状態は、大当り遊技状態中に遊技球が特定領域(例えば、大入賞口内の特定領域)を通過したことに基づいて、変化してもよい。例えば、遊技球が特定領域を通過したとき、その大当り遊技状態後に確変状態に制御してもよい。
(演出の進行など)
パチンコ遊技機1では、遊技の進行に応じて種々の演出(遊技の進行状況を報知したり、遊技を盛り上げたりする演出)が実行される。当該演出について以下説明する。なお、当該演出は、画像表示装置5に各種の演出画像を表示することによって行われるが、当該表示に加えて又は代えて、スピーカ8L、8Rからの音声出力、及び/又は、遊技効果ランプ9の点等/消灯、可動体32の動作等により行われてもよい。
遊技の進行に応じて実行される演出として、画像表示装置5に設けられた「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rでは、第1特図ゲーム又は第2特図ゲームが開始されることに対応して、飾り図柄の可変表示が開始される。第1特図ゲームや第2特図ゲームにおいて表示結果(確定特別図柄ともいう。)が停止表示されるタイミングでは、飾り図柄の可変表示の表示結果となる確定飾り図柄(3つの飾り図柄の組合せ)も停止表示(導出)される。
飾り図柄の可変表示が開始されてから終了するまでの期間では、飾り図柄の可変表示の態様が所定のリーチ態様となる(リーチが成立する)ことがある。ここで、リーチ態様とは、画像表示装置5の画面上にて停止表示された飾り図柄が後述の大当り組合せの一部を構成しているときに未だ停止表示されていない飾り図柄については可変表示が継続している態様などのことである。
また、飾り図柄の可変表示中に上記リーチ態様となったことに対応してリーチ演出が実行される。パチンコ遊技機1では、演出態様に応じて表示結果(特図ゲームの表示結果や飾り図柄の可変表示の表示結果)が「大当り」となる割合(大当り信頼度、大当り期待度とも呼ばれる。)が異なる複数種類のリーチ演出が実行される。リーチ演出には、例えば、ノーマルリーチと、ノーマルリーチよりも大当り信頼度の高いスーパーリーチと、がある。
特図ゲームの表示結果が「大当り」となるときには、画像表示装置5の画面上において、飾り図柄の可変表示の表示結果として、予め定められた大当り組合せとなる確定飾り図柄が導出される(飾り図柄の可変表示の表示結果が「大当り」となる)。一例として、「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにおける所定の有効ライン上に同一の飾り図柄(例えば、「7」等)が揃って停止表示される。
大当り遊技状態の終了後に確変状態に制御される「確変大当り」である場合には、奇数の飾り図柄(例えば、「7」等)が揃って停止表示され、大当り遊技状態の終了後に確変状態に制御されない「非確変大当り(通常大当り)」である場合には、偶数の飾り図柄(例えば、「6」等)が揃って停止表示されるようにしてもよい。この場合、奇数の飾り図柄を確変図柄、偶数の飾り図柄を非確変図柄(通常図柄)ともいう。非確変図柄でリーチ態様となった後に、最終的に「確変大当り」となる昇格演出を実行するようにしてもよい。
特図ゲームの表示結果が「小当り」となるときには、画像表示装置5の画面上において、飾り図柄の可変表示の表示結果として、予め定められた小当り組合せとなる確定飾り図柄(例えば、「1 3 5」等)が導出される(飾り図柄の可変表示の表示結果が「小当り」となる)。一例として、「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにおける所定の有効ライン上にチャンス目を構成する飾り図柄が停止表示される。なお、特図ゲームの表示結果が、一部の大当り種別(小当り遊技状態と同様の態様の大当り遊技状態の大当り種別)の「大当り」となるときと、「小当り」となるときとで、共通の確定飾り図柄が導出表示されてもよい。
特図ゲームの表示結果が「ハズレ」となる場合には、飾り図柄の可変表示の態様がリーチ態様とならずに、飾り図柄の可変表示の表示結果として、非リーチ組合せの確定飾り図柄(「非リーチハズレ」ともいう。)が停止表示される(飾り図柄の可変表示の表示結果が「非リーチハズレ」となる)ことがある。また、表示結果が「ハズレ」となる場合には、飾り図柄の可変表示の態様がリーチ態様となった後に、飾り図柄の可変表示の表示結果として、大当り組合せでない所定のリーチ組合せ(「リーチハズレ」ともいう)の確定飾り図柄が停止表示される(飾り図柄の可変表示の表示結果が「リーチハズレ」となる)こともある。
パチンコ遊技機1が実行可能な演出には、上記の可変表示対応表示(保留表示やアクティブ表示)を表示することも含まれる。また、他の演出として、例えば、大当り信頼度を予告する予告演出等が飾り図柄の可変表示中に実行される。予告演出には、実行中の可変表示における大当り信頼度を予告する予告演出や、実行前の可変表示(実行が保留されている可変表示)における大当り信頼度を予告する先読み予告演出がある。先読み予告演出として、可変表示対応表示(保留表示やアクティブ表示)の表示態様を通常とは異なる態様に変化させる演出が実行されるようにしてもよい。
また、画像表示装置5において、飾り図柄の可変表示中に飾り図柄を一旦仮停止させた後に可変表示を再開させることで、1回の可変表示を擬似的に複数回の可変表示のように見せる擬似連演出を実行するようにしてもよい。
大当り遊技状態中にも、大当り遊技状態を報知する大当り中演出が実行される。大当り中演出としては、ラウンド数を報知する演出や、大当り遊技状態の価値が向上することを示す昇格演出が実行されてもよい。また、小当り遊技状態中にも、小当り遊技状態を報知する小当り中演出が実行される。なお、小当り遊技状態中と、一部の大当り種別(小当り遊技状態と同様の態様の大当り遊技状態の大当り種別で、例えばその後の遊技状態を高確状態とする大当り種別)での大当り遊技状態とで、共通の演出を実行することで、現在が小当り遊技状態中であるか、大当り遊技状態中であるかを遊技者に分からないようにしてもよい。そのような場合であれば、小当り遊技状態の終了後と大当り遊技状態の終了後とで共通の演出を実行することで、高確状態であるか低確状態であるかを識別できないようにしてもよい。
また、例えば特図ゲーム等が実行されていないときには、画像表示装置5にデモ(デモンストレーション)画像が表示される(客待ちデモ演出が実行される)。
(基板構成)
パチンコ遊技機1には、例えば図2に示すような主基板11、演出制御基板12、音声制御基板13、ランプ制御基板14、中継基板15などが搭載されている。その他にも、パチンコ遊技機1の背面には、例えば払出制御基板、情報端子基板、発射制御基板、電源基板などといった、各種の基板が配置されている。
主基板11は、メイン側の制御基板であり、パチンコ遊技機1における上記遊技の進行(特図ゲームの実行(保留の管理を含む)、普図ゲームの実行(保留の管理を含む)、大当り遊技状態、小当り遊技状態、遊技状態など)を制御する機能を有する。主基板11は、遊技制御用マイクロコンピュータ100、スイッチ回路110、ソレノイド回路111などを有する。
主基板11に搭載された遊技制御用マイクロコンピュータ100は、例えば1チップのマイクロコンピュータであり、ROM(Read Only Memory)101と、RAM(Random Access Memory)102と、CPU(Central Processing Unit)103と、乱数回路104と、I/O(Input/Output port)105とを備える。
CPU103は、ROM101に記憶されたプログラムを実行することにより、遊技の進行を制御する処理(主基板11の機能を実現する処理)を行う。このとき、ROM101が記憶する各種データ(後述の変動パターン、後述の演出制御コマンド、後述の各種決定を行う際に参照される各種テーブルなどのデータ)が用いられ、RAM102がメインメモリとして使用される。RAM102は、その一部または全部がパチンコ遊技機1に対する電力供給が停止しても、所定期間記憶内容が保存されるバックアップRAMとなっている。なお、ROM101に記憶されたプログラムの全部又は一部をRAM102に展開して、RAM102上で実行するようにしてもよい。
乱数回路104は、遊技の進行を制御するときに使用される各種の乱数値(遊技用乱数)を示す数値データを更新可能にカウントする。遊技用乱数は、CPU103が所定のコンピュータプログラムを実行することで更新されるもの(ソフトウェアで更新されるもの)であってもよい。
I/O105は、例えば各種信号(後述の検出信号)が入力される入力ポートと、各種信号(第1特別図柄表示装置4A、第2特別図柄表示装置4B、普通図柄表示器20、第1保留表示器25A、第2保留表示器25B、普図保留表示器25Cなどを制御(駆動)する信号、ソレノイド駆動信号)を伝送するための出力ポートとを含んで構成される。
スイッチ回路110は、遊技球検出用の各種スイッチ(ゲートスイッチ21、始動口スイッチ(第1始動口スイッチ22Aおよび第2始動口スイッチ22B)、カウントスイッチ23)からの検出信号(遊技球が通過又は進入してスイッチがオンになったことを示す検出信号など)を取り込んで遊技制御用マイクロコンピュータ100に伝送する。検出信号の伝送により、遊技球の通過又は進入が検出されたことになる。
ソレノイド回路111は、遊技制御用マイクロコンピュータ100からのソレノイド駆動信号(例えば、ソレノイド81やソレノイド82をオンする信号など)を、普通電動役物用のソレノイド81や大入賞口扉用のソレノイド82に伝送する。
主基板11(遊技制御用マイクロコンピュータ100)は、遊技の進行の制御の一部として、遊技の進行に応じて演出制御コマンド(遊技の進行状況等を指定(通知)するコマンド)を演出制御基板12に供給する。主基板11から出力された演出制御コマンドは、中継基板15により中継され、演出制御基板12に供給される。当該演出制御コマンドには、例えば主基板11における各種の決定結果(例えば、特図ゲームの表示結果(大当り種別を含む。)、特図ゲームを実行する際に使用される変動パターン(詳しくは後述))、遊技の状況(例えば、可変表示の開始や終了、大入賞口の開放状況、入賞の発生、保留記憶数、遊技状態)、エラーの発生等を指定するコマンド等が含まれる。
演出制御基板12は、主基板11とは独立したサブ側の制御基板であり、演出制御コマンドを受信し、受信した演出制御コマンドに基づいて演出(遊技の進行に応じた種々の演出であり、可動体32の駆動、エラー報知、電断復旧の報知等の各種報知を含む)を実行する機能を有する。
演出制御基板12には、演出制御用CPU120と、ROM121と、RAM122と、表示制御部123と、乱数回路124と、I/O125とが搭載されている。
演出制御用CPU120は、ROM121に記憶されたプログラムを実行することにより、表示制御部123とともに演出を実行するための処理(演出制御基板12の上記機能を実現するための処理であり、実行する演出の決定等を含む)を行う。このとき、ROM121が記憶する各種データ(各種テーブルなどのデータ)が用いられ、RAM122がメインメモリとして使用される。
演出制御用CPU120は、コントローラセンサユニット35Aやプッシュセンサ35Bからの検出信号(遊技者による操作を検出したときに出力される信号であり、操作内容を適宜示す信号)に基づいて演出の実行を表示制御部123に指示することもある。
表示制御部123は、VDP(Video Display Processor)、CGROM(Character Generator ROM)、VRAM(Video RAM)などを備え、演出制御用CPU120からの演出の実行指示に基づき、演出を実行する。
表示制御部123は、演出制御用CPU120からの演出の実行指示に基づき、実行する演出に応じた映像信号を画像表示装置5に供給することで、演出画像を画像表示装置5に表示させる。表示制御部123は、さらに、演出画像の表示に同期した音声出力や、遊技効果ランプ9の点灯/消灯を行うため、音指定信号(出力する音声を指定する信号)を音声制御基板13に供給したり、ランプ信号(ランプの点灯/消灯態様を指定する信号)をランプ制御基板14に供給したりする。また、表示制御部123は、可動体32を動作させる信号を当該可動体32又は当該可動体32を駆動する駆動回路に供給する。
音声制御基板13は、スピーカ8L、8Rを駆動する各種回路を搭載しており、当該音指定信号に基づきスピーカ8L、8Rを駆動し、当該音指定信号が指定する音声をスピーカ8L、8Rから出力させる。
ランプ制御基板14は、遊技効果ランプ9を駆動する各種回路を搭載しており、当該ランプ信号に基づき遊技効果ランプ9を駆動し、当該ランプ信号が指定する態様で遊技効果ランプ9を点灯/消灯する。このようにして、表示制御部123は、音声出力、ランプの点灯/消灯を制御する。
なお、音声出力、ランプの点灯/消灯の制御(音指定信号やランプ信号の供給等)、可動体32の制御(可動体32を動作させる信号の供給等)は、演出制御用CPU120が実行するようにしてもよい。
乱数回路124は、各種演出を実行するために使用される各種の乱数値(演出用乱数)を示す数値データを更新可能にカウントする。演出用乱数は、演出制御用CPU120が所定のコンピュータプログラムを実行することで更新されるもの(ソフトウェアで更新されるもの)であってもよい。
演出制御基板12に搭載されたI/O125は、例えば主基板11などから伝送された演出制御コマンドを取り込むための入力ポートと、各種信号(映像信号、音指定信号、ランプ信号)を伝送するための出力ポートとを含んで構成される。
演出制御基板12、音声制御基板13、ランプ制御基板14といった、主基板11以外の基板をサブ基板ともいう。パチンコ遊技機1のようにサブ基板が機能別に複数設けられていてもよいし、1のサブ基板が複数の機能を有するように構成してもよい。
(動作)
次に、パチンコ遊技機1の動作(作用)を説明する。
(主基板11の主要な動作)
まず、主基板11における主要な動作を説明する。パチンコ遊技機1に対して電力供給が開始されると、遊技制御用マイクロコンピュータ100が起動し、CPU103によって遊技制御メイン処理が実行される。図3は、主基板11におけるCPU103が実行する遊技制御メイン処理を示すフローチャートである。
図3に示す遊技制御メイン処理では、CPU103は、まず、割込禁止に設定する(ステップS1)。続いて、必要な初期設定を行う(ステップS2)。初期設定には、スタックポインタの設定、内蔵デバイス(CTC(カウンタ/タイマ回路)、パラレル入出力ポート等)のレジスタ設定、RAM102をアクセス可能状態にする設定等が含まれる。
次いで、クリアスイッチからの出力信号がオンであるか否かを判定する(ステップS3)。クリアスイッチは、例えば電源基板に搭載されている。クリアスイッチがオンの状態で電源が投入されると、出力信号(クリア信号)が入力ポートを介して遊技制御用マイクロコンピュータ100に入力される。クリアスイッチからの出力信号がオンである場合(ステップS3;Yes)、初期化処理(ステップS8)を実行する。初期化処理では、CPU103は、RAM102に記憶されるフラグ、カウンタ、バッファをクリアするRAMクリア処理を行い、作業領域に初期値を設定する。
また、CPU103は、初期化を指示する演出制御コマンドを演出制御基板12に送信する(ステップS9)。演出制御用CPU120は、当該演出制御コマンドを受信すると、例えば画像表示装置5において、遊技機の制御の初期化がなされたことを報知するための画面表示を行う。
クリアスイッチからの出力信号がオンでない場合には(ステップS3;No)、RAM102(バックアップRAM)にバックアップデータが保存されているか否かを判定する(ステップS4)。不測の停電等(電断)によりパチンコ遊技機1への電力供給が停止したときには、CPU103は、当該電力供給の停止によって動作できなくなる直前に、電源供給停止時処理を実行する。この電源供給停止時処理では、RAM102にデータをバックアップすることを示すバックアップフラグをオンする処理、RAM102のデータ保護処理等が実行される。データ保護処理には、誤り検出符号(チェックサム、パリティビット等)の付加、各種データをバックアップする処理が含まれる。バックアップされるデータには、遊技を進行するための各種データ(各種フラグ、各種タイマの状態等を含む)の他、バックアップフラグの状態や誤り検出符号も含まれる。ステップS4では、バックアップフラグがオンであるか否かを判定する。バックアップフラグがオフでRAM102にバックアップデータが記憶されていない場合(ステップS4;No)、初期化処理(ステップS8)を実行する。
RAM102にバックアップデータが記憶されている場合(ステップS4;Yes)、CPU103は、バックアップしたデータのデータチェックを行い(誤り検出符号を用いて行われる)、データが正常か否かを判定する(ステップS5)。ステップS5では、例えば、パリティビットやチェックサムにより、RAM102のデータが、電力供給停止時のデータと一致するか否かを判定する。これらが一致すると判定された場合、RAM102のデータが正常であると判定する。
RAM102のデータが正常でないと判定された場合(ステップS5;No)、内部状態を電力供給停止時の状態に戻すことができないので、初期化処理(ステップS8)を実行する。
RAM102のデータが正常であると判定された場合(ステップS5;Yes)、CPU103は、主基板11の内部状態を電力供給停止時の状態に戻すための復旧処理(ステップS6)を行う。復旧処理では、CPU103は、RAM102の記憶内容(バックアップしたデータの内容)に基づいて作業領域の設定を行う。これにより、電力供給停止時の遊技状態に復旧し、特別図柄の変動中であった場合には、後述の遊技制御用タイマ割込み処理の実行によって、復旧前の状態から特別図柄の変動が再開されることになる。
そして、CPU103は、電断からの復旧を指示する演出制御コマンドを演出制御基板12に送信する(ステップS7)。これに合わせて、バックアップされている電断前の遊技状態を指定する演出制御コマンドや、特図ゲームの実行中であった場合には当該実行中の特図ゲームの表示結果を指定する演出制御コマンドを送信するようにしてもよい。これらコマンドは、後述の特別図柄プロセス処理で送信設定されるコマンドと同じコマンドを使用できる。演出制御用CPU120は、電断からの復旧時を特定する演出制御コマンドを受信すると、例えば画像表示装置5において、電断からの復旧がなされたこと又は電断からの復旧中であることを報知するための画面表示を行う。演出制御用CPU120は、演出制御コマンドに基づいて、適宜の画面表示を行うようにしてもよい。
復旧処理または初期化処理を終了して演出制御基板12に演出制御コマンドを送信した後には、CPU103は、乱数回路104を初期設定する乱数回路設定処理を実行する(ステップS10)。そして、所定時間(例えば2ms)毎に定期的にタイマ割込がかかるように遊技制御用マイクロコンピュータ100に内蔵されているCTCのレジスタの設定を行い(ステップS11)、割込みを許可する(ステップS12)。その後、ループ処理に入る。以後、所定時間(例えば2ms)ごとにCTCから割込み要求信号がCPU103へ送出され、CPU103は定期的にタイマ割込み処理を実行することができる。
こうした遊技制御メイン処理を実行したCPU103は、CTCからの割込み要求信号を受信して割込み要求を受け付けると、図4のフローチャートに示す遊技制御用タイマ割込み処理を実行する。図4に示す遊技制御用タイマ割込み処理を開始すると、CPU103は、まず、所定のスイッチ処理を実行することにより、スイッチ回路110を介してゲートスイッチ21、第1始動口スイッチ22A、第2始動口スイッチ22B、カウントスイッチ23といった各種スイッチからの検出信号の受信の有無を判定する(ステップS21)。続いて、所定のメイン側エラー処理を実行することにより、パチンコ遊技機1の異常診断を行い、その診断結果に応じて必要ならば警告を発生可能とする(ステップS22)。この後、所定の情報出力処理を実行することにより、例えばパチンコ遊技機1の外部に設置されたホール管理用コンピュータに供給される大当り情報(大当りの発生回数等を示す情報)、始動情報(始動入賞の回数等を示す情報)、確率変動情報(確変状態となった回数等を示す情報)などのデータを出力する(ステップS23)。
情報出力処理に続いて、主基板11の側で用いられる遊技用乱数の少なくとも一部をソフトウェアにより更新するための遊技用乱数更新処理を実行する(ステップS24)。この後、CPU103は、特別図柄プロセス処理を実行する(ステップS25)。CPU103がタイマ割込み毎に特別図柄プロセス処理を実行することにより、特図ゲームの実行及び保留の管理や、大当り遊技状態や小当り遊技状態の制御、遊技状態の制御などが実現される(詳しくは後述)。
特別図柄プロセス処理に続いて、普通図柄プロセス処理が実行される(ステップS26)。CPU103がタイマ割込み毎に普通図柄プロセス処理を実行することにより、ゲートスイッチ21からの検出信号に基づく(通過ゲート41に遊技球が通過したことに基づく)普図ゲームの実行及び保留の管理や、「普図当り」に基づく可変入賞球装置6Bの開放制御などを可能にする。普図ゲームの実行は、普通図柄表示器20を駆動することにより行われ、普図保留表示器25Cを点灯させることにより普図保留数を表示する。
普通図柄プロセス処理を実行した後、遊技制御用タイマ割込み処理の一部として、電断が発生したときの処理、賞球を払い出すための処理等などが行われてもよい。その後、CPU103は、コマンド制御処理を実行する(ステップS27)。CPU103は、上記各処理にて演出制御コマンドを送信設定することがある。ステップS27のコマンド制御処理では、送信設定された演出制御コマンドを演出制御基板12などのサブ側の制御基板に対して伝送させる処理が行われる。コマンド制御処理を実行した後には、割込みを許可してから、遊技制御用タイマ割込み処理を終了する。
図5は、特別図柄プロセス処理として、図4に示すステップS25にて実行される処理の一例を示すフローチャートである。この特別図柄プロセス処理において、CPU103は、まず、始動入賞判定処理を実行する(ステップS101)。
始動入賞判定処理では、始動入賞の発生を検出し、RAM102の所定領域に保留情報を格納し保留記憶数を更新する処理が実行される。始動入賞が発生すると、表示結果(大当り種別を含む)や変動パターンを決定するための乱数値が抽出され、保留情報として記憶される。また、抽出した乱数値に基づいて、表示結果や変動パターンを先読み判定する処理が実行されてもよい。保留情報や保留記憶数を記憶した後には、演出制御基板12に始動入賞の発生、保留記憶数、先読み判定等の判定結果を指定するための演出制御コマンドを送信するための送信設定が行われる。こうして送信設定された始動入賞時の演出制御コマンドは、例えば特別図柄プロセス処理が終了した後、図4に示すステップS27のコマンド制御処理が実行されることなどにより、主基板11から演出制御基板12に対して伝送される。
S101にて始動入賞判定処理を実行した後、CPU103は、RAM102に設けられた特図プロセスフラグの値に応じて、ステップS110〜S120の処理のいずれかを選択して実行する。なお、特別図柄プロセス処理の各処理(ステップS110〜S120)では、各処理に対応した演出制御コマンドを演出制御基板12に送信するための送信設定が行われる。
ステップS110の特別図柄通常処理は、特図プロセスフラグの値が“0”(初期値)のときに実行される。この特別図柄通常処理では、保留情報の有無などに基づいて、第1特図ゲーム又は第2特図ゲームを開始するか否かの判定が行われる。また、特別図柄通常処理では、表示結果決定用の乱数値に基づき、特別図柄や飾り図柄の表示結果を「大当り」または「小当り」とするか否かや「大当り」とする場合の大当り種別を、その表示結果が導出表示される以前に決定(事前決定)する。さらに、特別図柄通常処理では、決定された表示結果に対応して、特図ゲームにおいて停止表示させる確定特別図柄(大当り図柄や小当り図柄、ハズレ図柄のいずれか)が設定される。その後、特図プロセスフラグの値が“1”に更新され、特別図柄通常処理は終了する。なお、第2特図を用いた特図ゲームが第1特図を用いた特図ゲームよりも優先して実行されるようにしてもよい(特図2優先消化ともいう)。また、第1始動入賞口及び第2始動入賞口への遊技球の入賞順序を記憶し、入賞順に特図ゲームの開始条件を成立させるようにしてもよい(入賞順消化ともいう)。
乱数値に基づき各種の決定を行う場合には、ROM101に格納されている各種のテーブル(乱数値と比較される決定値が決定結果に割り当てられているテーブル)が参照される。主基板11における他の決定、演出制御基板12における各種の決定についても同じである。演出制御基板12においては、各種のテーブルがROM121に格納されている。
ステップS111の変動パターン設定処理は、特図プロセスフラグの値が“1”のときに実行される。この変動パターン設定処理には、表示結果を「大当り」または「小当り」とするか否かの事前決定結果等に基づき、変動パターン決定用の乱数値を用いて変動パターンを複数種類のいずれかに決定する処理などが含まれている。変動パターン設定処理では、変動パターンを決定したときに、特図プロセスフラグの値が“2”に更新され、変動パターン設定処理は終了する。
変動パターンは、特図ゲームの実行時間(特図変動時間)(飾り図柄の可変表示の実行時間でもある)や、飾り図柄の可変表示の態様(リーチの有無等)、飾り図柄の可変表示中の演出内容(リーチ演出の種類等)を指定するものであり、可変表示パターンとも呼ばれる。
ステップS112の特別図柄変動処理は、特図プロセスフラグの値が“2”のときに実行される。この特別図柄変動処理には、第1特別図柄表示装置4Aや第2特別図柄表示装置4Bにおいて特別図柄を変動させるための設定を行う処理や、その特別図柄が変動を開始してからの経過時間を計測する処理などが含まれている。また、計測された経過時間が変動パターンに対応する特図変動時間に達したか否かの判定も行われる。そして、特別図柄の変動を開始してからの経過時間が特図変動時間に達したときには、特図プロセスフラグの値が“3”に更新され、特別図柄変動処理は終了する。
ステップS113の特別図柄停止処理は、特図プロセスフラグの値が“3”のときに実行される。この特別図柄停止処理には、第1特別図柄表示装置4Aや第2特別図柄表示装置4Bにて特別図柄の変動を停止させ、特別図柄の表示結果となる確定特別図柄を停止表示(導出)させるための設定を行う処理が含まれている。そして、表示結果が「大当り」である場合には特図プロセスフラグの値が“4”に更新される。その一方で、大当りフラグがオフであり、表示結果が「小当り」である場合には、特図プロセスフラグの値が“8”に更新される。また、表示結果が「ハズレ」である場合には、特図プロセスフラグの値が“0”に更新される。表示結果が「小当り」又は「ハズレ」である場合、時短状態や確変状態に制御されているときであって、回数切りの終了成立する場合には、遊技状態も更新される。特図プロセスフラグの値が更新されると、特別図柄停止処理は終了する。
ステップS114の大当り開放前処理は、特図プロセスフラグの値が“4”のときに実行される。この大当り開放前処理には、表示結果が「大当り」となったことなどに基づき、大当り遊技状態においてラウンドの実行を開始して大入賞口を開放状態とするための設定を行う処理などが含まれている。大入賞口を開放状態とするときには、大入賞口扉用のソレノイド82に対してソレノイド駆動信号を供給する処理が実行される。このときには、例えば大当り種別がいずれであるかに対応して、大入賞口を開放状態とする開放上限期間や、ラウンドの上限実行回数を設定する。これらの設定が終了すると、特図プロセスフラグの値が“5”に更新され、大当り開放前処理は終了する。
ステップS115の大当り開放中処理は、特図プロセスフラグの値が“5”のときに実行される。この大当り開放中処理には、大入賞口を開放状態としてからの経過時間を計測する処理や、その計測した経過時間やカウントスイッチ23によって検出された遊技球の個数などに基づいて、大入賞口を開放状態から閉鎖状態に戻すタイミングとなったか否かを判定する処理などが含まれている。そして、大入賞口を閉鎖状態に戻すときには、大入賞口扉用のソレノイド82に対するソレノイド駆動信号の供給を停止させる処理などを実行した後、特図プロセスフラグの値が“6”に更新し、大当り開放中処理を終了する。
ステップS116の大当り開放後処理は、特図プロセスフラグの値が“6”のときに実行される。この大当り開放後処理には、大入賞口を開放状態とするラウンドの実行回数が設定された上限実行回数に達したか否かを判定する処理や、上限実行回数に達した場合に大当り遊技状態を終了させるための設定を行う処理などが含まれている。そして、ラウンドの実行回数が上限実行回数に達していないときには、特図プロセスフラグの値が“5”に更新される一方、ラウンドの実行回数が上限実行回数に達したときには、特図プロセスフラグの値が“7”に更新される。特図プロセスフラグの値が更新されると、大当り解放後処理は終了する。
ステップS117の大当り終了処理は、特図プロセスフラグの値が“7”のときに実行される。この大当り終了処理には、大当り遊技状態の終了を報知する演出動作としてのエンディング演出が実行される期間に対応した待ち時間が経過するまで待機する処理や、大当り遊技状態の終了に対応して確変制御や時短制御を開始するための各種の設定を行う処理などが含まれている。こうした設定が行われたときには、特図プロセスフラグの値が“0”に更新され、大当り終了処理は終了する。
ステップS118の小当り開放前処理は、特図プロセスフラグの値が“8”のときに実行される。この小当り開放前処理には、表示結果が「小当り」となったことに基づき、小当り遊技状態において大入賞口を開放状態とするための設定を行う処理などが含まれている。このときには、特図プロセスフラグの値が“9”に更新され、小当り開放前処理は終了する。
ステップS119の小当り開放中処理は、特図プロセスフラグの値が“9”のときに実行される。この小当り開放中処理には、大入賞口を開放状態としてからの経過時間を計測する処理や、その計測した経過時間などに基づいて、大入賞口を開放状態から閉鎖状態に戻すタイミングとなったか否かを判定する処理などが含まれている。大入賞口を閉鎖状態に戻して小当り遊技状態の終了タイミングとなったときには、特図プロセスフラグの値が“10”に更新され、小当り開放中処理は終了する。
ステップS120の小当り終了処理は、特図プロセスフラグの値が“10”のときに実行される。この小当り終了処理には、小当り遊技状態の終了を報知する演出動作が実行される期間に対応した待ち時間が経過するまで待機する処理などが含まれている。ここで、小当り遊技状態が終了するときには、小当り遊技状態となる以前のパチンコ遊技機1における遊技状態を継続させる。小当り遊技状態の終了時における待ち時間が経過したときには、特図プロセスフラグの値が“0”に更新され、小当り終了処理は終了する。
(演出制御基板12の主要な動作)
次に、演出制御基板12における主要な動作を説明する。演出制御基板12では、電源基板等から電源電圧の供給を受けると、演出制御用CPU120が起動して、図6のフローチャートに示すような演出制御メイン処理を実行する。図6に示す演出制御メイン処理を開始すると、演出制御用CPU120は、まず、所定の初期化処理を実行して(ステップS71)、RAM122のクリアや各種初期値の設定、また演出制御基板12に搭載されたCTC(カウンタ/タイマ回路)のレジスタ設定等を行う。また、初期動作制御処理を実行する(ステップS72)。初期動作制御処理では、可動体32を駆動して初期位置に戻す制御、所定の動作確認を行う制御といった可動体32の初期動作を行う制御が実行される。
その後、タイマ割込みフラグがオンとなっているか否かの判定を行う(ステップS73)。タイマ割込みフラグは、例えばCTCのレジスタ設定に基づき、所定時間(例えば2ミリ秒)が経過するごとにオン状態にセットされる。このとき、タイマ割込みフラグがオフであれば(ステップS73;No)、ステップS73の処理を繰り返し実行して待機する。
また、演出制御基板12の側では、所定時間が経過するごとに発生するタイマ割込みとは別に、主基板11からの演出制御コマンドを受信するための割込みが発生する。この割込みは、例えば主基板11からの演出制御INT信号がオン状態となることにより発生する割込みである。演出制御INT信号がオン状態となることによる割込みが発生すると、演出制御用CPU120は、自動的に割込み禁止に設定するが、自動的に割込み禁止状態にならないCPUを用いている場合には、割込み禁止命令(DI命令)を発行することが望ましい。演出制御用CPU120は、演出制御INT信号がオン状態となることによる割込みに対応して、例えば所定のコマンド受信割込み処理を実行する。このコマンド受信割込み処理では、I/O125に含まれる入力ポートのうちで、中継基板15を介して主基板11から送信された制御信号を受信する所定の入力ポートより、演出制御コマンドを取り込む。このとき取り込まれた演出制御コマンドは、例えばRAM122に設けられた演出制御コマンド受信用バッファに格納する。その後、演出制御用CPU120は、割込み許可に設定してから、コマンド受信割込み処理を終了する。
ステップS73にてタイマ割込みフラグがオンである場合には(ステップS73;Yes)、タイマ割込みフラグをクリアしてオフ状態にするとともに(ステップS74)、コマンド解析処理を実行する(ステップS75)。コマンド解析処理では、例えば主基板11の遊技制御用マイクロコンピュータ100から送信されて演出制御コマンド受信用バッファに格納されている各種の演出制御コマンドを読み出した後に、その読み出された演出制御コマンドに対応した設定や制御などが行われる。例えば、どの演出制御コマンドを受信したかや演出制御コマンドが特定する内容等を演出制御プロセス処理等で確認できるように、読み出された演出制御コマンドをRAM122の所定領域に格納したり、RAM122に設けられた受信フラグをオンしたりする。また、演出制御コマンドが遊技状態を特定する場合、遊技状態に応じた背景の表示を表示制御部123に指示してもよい。
ステップS75にてコマンド解析処理を実行した後には、演出制御プロセス処理を実行する(ステップS76)。演出制御プロセス処理では、例えば画像表示装置5の表示領域における演出画像の表示動作、スピーカ8L、8Rからの音声出力動作、遊技効果ランプ9及び装飾用LEDといった装飾発光体における点灯動作、可動体32の駆動動作といった、各種の演出装置を動作させる制御が行われる。また、各種の演出装置を用いた演出動作の制御内容について、主基板11から送信された演出制御コマンド等に応じた判定や決定、設定などが行われる。
ステップS76の演出制御プロセス処理に続いて、演出用乱数更新処理が実行され(ステップS77)、演出制御基板12の側で用いられる演出用乱数の少なくとも一部がソフトウェアにより更新される。その後、ステップS73の処理に戻る。ステップS73の処理に戻る前に、他の処理が実行されてもよい。
図7は、演出制御プロセス処理として、図6のステップS76にて実行される処理の一例を示すフローチャートである。図7に示す演出制御プロセス処理において、演出制御用CPU120は、まず、先読予告設定処理を実行する(ステップS161)。先読予告設定処理では、例えば、主基板11から送信された始動入賞時の演出制御コマンドに基づいて、先読み予告演出を実行するための判定や決定、設定などが行われる。また、当該演出制御コマンドから特定される保留記憶数に基づき保留表示を表示するための処理が実行される。
ステップS161の処理を実行した後、演出制御用CPU120は、例えばRAM122に設けられた演出プロセスフラグの値に応じて、以下のようなステップS170〜S177の処理のいずれかを選択して実行する。
ステップS170の可変表示開始待ち処理は、演出プロセスフラグの値が“0”(初期値)のときに実行される処理である。この可変表示開始待ち処理は、主基板11から可変表示の開始を指定するコマンドなどを受信したか否かに基づき、画像表示装置5における飾り図柄の可変表示を開始するか否かを判定する処理などを含んでいる。画像表示装置5における飾り図柄の可変表示を開始すると判定された場合、演出プロセスフラグの値を“1”に更新し、可変表示開始待ち処理を終了する。
ステップS171の可変表示開始設定処理は、演出プロセスフラグの値が“1”のときに実行される処理である。この可変表示開始設定処理では、演出制御コマンドにより特定される表示結果や変動パターンに基づいて、飾り図柄の可変表示の表示結果(確定飾り図柄)、飾り図柄の可変表示の態様、リーチ演出や各種予告演出などの各種演出の実行の有無やその態様や実行開始タイミングなどを決定する。そして、その決定結果等を反映した演出制御パターン(表示制御部123に演出の実行を指示するための制御データの集まり)を設定する。その後、設定した演出制御パターンに基づいて、飾り図柄の可変表示の実行開始を表示制御部123に指示し、演出プロセスフラグの値を“2”に更新し、可変表示開始設定処理を終了する。表示制御部123は、飾り図柄の可変表示の実行開始の指示により、画像表示装置5において、飾り図柄の可変表示を開始させる。
ステップS172の可変表示中演出処理は、演出プロセスフラグの値が“2”のときに実行される処理である。この可変表示中演出処理において、演出制御用CPU120は、表示制御部123を指示することで、ステップS171にて設定された演出制御パターンに基づく演出画像を画像表示装置5の表示画面に表示させることや、可動体32を駆動させること、音声制御基板13に対する指令(効果音信号)の出力によりスピーカ8L、8Rから音声や効果音を出力させること、ランプ制御基板14に対する指令(電飾信号)の出力により遊技効果ランプ9や装飾用LEDを点灯/消灯/点滅させることといった、飾り図柄の可変表示中における各種の演出制御を実行する。こうした演出制御を行った後、例えば演出制御パターンから飾り図柄の可変表示終了を示す終了コードが読み出されたこと、あるいは、主基板11から確定飾り図柄を停止表示させることを指定するコマンドを受信したことなどに対応して、飾り図柄の表示結果となる確定飾り図柄を停止表示させる。確定飾り図柄を停止表示したときには、演出プロセスフラグの値が“3”に更新され、可変表示中演出処理は終了する。
ステップS173の特図当り待ち処理は、演出プロセスフラグの値が“3”のときに実行される処理である。この特図当り待ち処理において、演出制御用CPU120は、主基板11から大当り遊技状態又は小当り遊技状態を開始することを指定する演出制御コマンドの受信があったか否かを判定する。そして、大当り遊技状態又は小当り遊技状態を開始することを指定する演出制御コマンドを受信したきに、そのコマンドが大当り遊技状態の開始を指定するものであれば、演出プロセスフラグの値を“6”に更新する。これに対して、そのコマンドが小当り遊技状態の開始を指定するものであれば、演出プロセスフラグの値を小当り中演出処理に対応した値である“4”に更新する。また、大当り遊技状態又は小当り遊技状態を開始することを指定するコマンドを受信せずに、当該コマンドの受信待ち時間が経過したときには、特図ゲームにおける表示結果が「ハズレ」であったと判定して、演出プロセスフラグの値を初期値である“0”に更新する。演出プロセスフラグの値を更新すると、特図当り待ち処理を終了する。
ステップS174の小当り中演出処理は、演出制御プロセスフラグの値が“4”のときに実行される処理である。この小当り中演出処理において、演出制御用CPU120は、例えば小当り遊技状態における演出内容に対応した演出制御パターン等を設定し、その設定内容に基づく小当り遊技状態における各種の演出制御を実行する。また、小当り中演出処理では、例えば主基板11から小当り遊技状態を終了することを指定するコマンドを受信したことに対応して、演出プロセスフラグの値を小当り終了演出に対応した値である“5”に更新し、小当り中演出処理を終了する。
ステップS175の小当り終了演出処理は、演出制御プロセスフラグの値が“5”のときに実行される処理である。この小当り終了演出処理において、演出制御用CPU120は、例えば小当り遊技状態の終了などに対応した演出制御パターン等を設定し、その設定内容に基づく小当り遊技状態の終了時における各種の演出制御を実行する。その後、演出プロセスフラグの値を初期値である“0”に更新し、小当り終了演出処理を終了する。
ステップS176の大当り中演出処理は、演出プロセスフラグの値が“6”のときに実行される処理である。この大当り中演出処理において、演出制御用CPU120は、例えば大当り遊技状態における演出内容に対応した演出制御パターン等を設定し、その設定内容に基づく大当り遊技状態における各種の演出制御を実行する。また、大当り中演出処理では、例えば主基板11から大当り遊技状態を終了することを指定するコマンドを受信したことに対応して、演出制御プロセスフラグの値をエンディング演出処理に対応した値である“7”に更新し、大当り中演出処理を終了する。
ステップS177のエンディング演出処理は、演出プロセスフラグの値が“7”のときに実行される処理である。このエンディング演出処理において、演出制御用CPU120は、例えば大当り遊技状態の終了などに対応した演出制御パターン等を設定し、その設定内容に基づく大当り遊技状態の終了時におけるエンディング演出の各種の演出制御を実行する。その後、演出プロセスフラグの値を初期値である“0”に更新し、エンディング演出処理を終了する。
(基本説明の変形例)
この発明は、上記基本説明で説明したパチンコ遊技機1に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、様々な変形及び応用が可能である。
上記基本説明のパチンコ遊技機1は、入賞の発生に基づいて所定数の遊技媒体を景品として払い出す払出式遊技機であったが、遊技媒体を封入し入賞の発生に基づいて得点を付与する封入式遊技機であってもよい。
特別図柄の可変表示中に表示されるものは1種類の図柄(例えば、「−」を示す記号)だけで、当該図柄の表示と消灯とを繰り返すことによって可変表示を行うようにしてもよい。さらに可変表示中に当該図柄が表示されるものも、可変表示の停止時には、当該図柄が表示されなくてもよい(表示結果としては「−」を示す記号が表示されなくてもよい)。
上記基本説明では、遊技機としてパチンコ遊技機1を示したが、メダルが投入されて所定の賭け数が設定され、遊技者による操作レバーの操作に応じて複数種類の図柄を回転させ、遊技者によるストップボタンの操作に応じて図柄を停止させたときに停止図柄の組合せが特定の図柄の組み合わせになると、所定数のメダルが遊技者に払い出されるゲームを実行可能なスロット機(例えば、ビッグボーナス、レギュラーボーナス、RT、AT、ART、CZ(以下、ボーナス等)のうち1以上を搭載するスロット機)にも本発明を適用可能である。
本発明を実現するためのプログラム及びデータは、パチンコ遊技機1に含まれるコンピュータ装置などに対して、着脱自在の記録媒体により配布・提供される形態に限定されるものではなく、予めコンピュータ装置などの有する記憶装置にインストールしておくことで配布される形態を採っても構わない。さらに、本発明を実現するためのプログラム及びデータは、通信処理部を設けておくことにより、通信回線等を介して接続されたネットワーク上の、他の機器からダウンロードすることによって配布する形態を採っても構わない。
そして、ゲームの実行形態も、着脱自在の記録媒体を装着することにより実行するものだけではなく、通信回線等を介してダウンロードしたプログラム及びデータを、内部メモリ等に一旦格納することにより実行可能とする形態、通信回線等を介して接続されたネットワーク上における、他の機器側のハードウェア資源を用いて直接実行する形態としてもよい。さらには、他のコンピュータ装置等とネットワークを介してデータの交換を行うことによりゲームを実行するような形態とすることもできる。
なお、本明細書において、演出の実行割合などの各種割合の比較の表現(「高い」、「低い」、「異ならせる」などの表現)は、一方が「0%」の割合であることを含んでもよい。例えば、一方が「0%」の割合で、他方が「100%」の割合又は「100%」未満の割合であることも含む。
(特徴部096IWに関する説明)
次に、特徴部096IWについて説明する。特徴部096IWにおけるパチンコ遊技機1のCPU103は、4msごとにCTCからの割込み要求信号を受信し、遊技制御用タイマ割込み処理(図4参照)を実行する。
本特徴部096IWでは、特別図柄の変動を開始してから表示結果を停止表示するまでの時間を「変動時間」というが、この「変動時間」は、変動パターンに対応する「基本変動時間」と、該変動パターンの演出内容に対応して該基本変動時間に加算される「加算変動時間」とで構成される。
本特徴部096IWでは、非リーチはずれである場合の変動時間は5秒または1.5秒であり、ノーマルリーチはずれである場合の変動時間は15秒であり、スーパーリーチAはずれである場合の変動時間は4分であり、スーパーリーチBはずれである場合の変動時間は4分である。また、ノーマルリーチ大当りである場合の変動時間は15秒であり、スーパーリーチA大当りであり救済演出を伴わない場合の変動時間は4分であり、スーパーリーチAはずれと同様の挙動を示した後に救済演出を行う場合の変動時間は4分30秒であり、スーパーリーチB大当りである場合の変動時間は5分である。
救済演出とは、はずれであることを示唆した後に大当りであることを報知する演出(飾り図柄をはずれ図柄にて仮停止させた後、再度変動を開始して大当り図柄にて停止表示する演出)であり、この実施の形態ではスーパーリーチAはずれと同様の挙動を示した場合にのみ実行され得る演出である。
図8−1は、本特徴部096IWにおいて、あらかじめ用意された変動パターンを示す説明図である。図8−1に示すように、本特徴部096IWでは、各変動パターンに対応する基本変動時間として2バイト以下のデータ(16進数表記)が記憶されている。
例えば、可変表示結果が「はずれ」である場合に対応した変動パターンとして、Pt11〜Pt15が用意されている。このうち、Pt11は、リーチを伴わない変動パターンであって、短縮変動でない通常変動用の変動パターン(本例では、基本変動時間5秒)である。また、Pt12は、リーチを伴わない変動パターンであって、通常変動よりも変動時間が短い短縮変動用の変動パターン(本例では、基本変動時間1.5秒)である。
また、Pt13は、ノーマルリーチを伴う変動パターン(本例では、基本変動時間15秒)である。Pt14は、スーパーリーチAを伴う変動パターン(本例では、基本変動時間4分)である。Pt15は、スーパーリーチBを伴う変動パターン(本例では、基本変動時間4分)である。
また例えば、可変表示結果が「大当り」である場合に対応した変動パターンとして、Pt21〜Pt25が用意されている。このうち、Pt21は、ノーマルリーチを伴う変動パターン(本例では、基本変動時間15秒)である。Pt22は、スーパーリーチAを伴うが救済演出を伴わない変動パターン(本例では、基本変動時間4分)である。Pt23は、スーパーリーチAはずれと同様の挙動を示した後に大当りとなる変動パターン(本例では、基本変動時間4分)である。Pt24は、スーパーリーチBを伴う変動パターン(本例では、基本変動時間4分)である。
Pt21,Pt22,Pt24は、可変表示結果が大当りであって、特別図柄の表示結果が救済演出を伴わない図柄である場合に選択され得る変動パターンであり、Pt23は、可変表示結果が大当りであって、特別図柄の表示結果が救済演出を伴う図柄である場合に選択され得る変動パターンである。
本特徴部096Iの特別図柄通常処理(ステップS110)では、「大当り」とする場合の大当り種別を、その表示結果が導出表示される以前に決定(事前決定)するのであるが、その際に救済演出の有無についても決定されるものである。具体的に、大当り種別として、確変大当り(救済演出あり)と、確変大当り(救済演出なし)と、通常大当り(救済演出あり)と、通常大当り(救済演出なし)とが設けられており、「大当り」とする場合にはいずれかの大当り種別を選択し、選択した大当り種別に応じた図柄を特別図柄の表示結果として停止表示するものである。つまり、確変大当り(救済演出あり)または通常大当り(救済演出あり)が選択された場合、特別図柄の表示結果は救済演出を伴う図柄であり、確変大当り(救済演出なし)または通常大当り(救済演出なし)が選択された場合、特別図柄の表示結果は救済演出を伴う図柄である。
図8−2は、特別図柄プロセス処理における変動パターン設定処理(ステップS111)を示すフローチャートである。変動パターン設定処理において、CPU103は、可変表示結果(大当り、はずれ)、遊技状態(確変状態、時短状態、通常状態)および保留記憶数にもとづいて変動パターン判定テーブルを選択する(ステップ096IWS051)。
変動パターン判定テーブル(不図示)は、変動パターンを複数種類のうちのいずれかに決定するために参照されるテーブルである。例えば、可変表示結果が大当りである場合に参照される大当り用変動パターン判定テーブルや、可変表示結果がはずれである場合に参照されるはずれ用変動パターン判定テーブルが設けられている。はずれ用変動パターン判定テーブルとしては、保留記憶数が少ない場合(例えば、保留記憶数<1)と多い場合(例えば、保留記憶数≧1)とで異なるテーブルが設けられている。保留記憶数が少ない場合に参照されるはずれ用変動パターン判定テーブルとしては、非リーチはずれの変動パターンとしてPt11(基本変動時間5秒)が選択され得るテーブルが設けられ、保留記憶数が多い場合に参照されるはずれ用変動パターン判定テーブルとしては、非リーチはずれの変動パターンとしてPt12(基本変動時間1.5秒)が選択され得るテーブルが設けられている。すなわち、Pt12(基本変動時間1.5秒)は保留記憶数が多い場合のみ選択され、Pt11(基本変動時間5秒)は保留記憶数が少ない場合のみ選択される変動パターンとなっている。
CPU103は、選択した変動パターン判定テーブルとランダム3(始動入賞時に取得する変動パターン決定用の乱数値)とにもとづいて、変動パターンを決定する(ステップ096IWS052)。そして、選択した変動パターンに対応した基本変動時間に対応して予め定められたタイマ初期値が、第1タイマにセットされる(ステップ096IWS053)。
第1タイマは、所定範囲のサイズ(2バイト)のデータに応じた時間を計測可能なタイマ(第1タイマのデータ格納領域の容量が2バイト)である。第1タイマは、1回のタイマ割込みの発生(4ms毎)にもとづいて1ずつ減算される。すなわち、第1タイマは上限として65535回の減算に対応する時間を計測可能であることから、4分22秒14までの4ms毎の時間を計測可能である。
CPU103は、スーパーリーチBを伴う変動パターン(Pt15,Pt24)であるか否かを判定し(ステップ096IWS054)、スーパーリーチBを伴う変動パターンでなければ、特別図柄の表示結果は救済演出を伴う図柄であるか否かを判定し(ステップ096IWS055)、救済演出を伴う図柄でなければステップ096IWS058へ移行する。なお、救済演出を伴う図柄でなければ第2タイマの値をリセットすることとしてもよい。
CPU103は、救済演出を伴う図柄である場合、加算変動時間30秒に対応して予め定められたタイマ初期値(1D4Ch)が、第2タイマにセットされる(ステップ096IWS056)。上述したように、特別図柄の表示結果が救済演出を伴う図柄である場合には変動パターンとしてPt23(基本変動時間4分)のみが選択され得る構成であるため、ステップ096IW053,056を行うことにより4分30秒の変動時間が確保されるようになっている。
また、CPU103は、スーパーリーチBを伴う変動パターン(Pt15,Pt24)である場合、加算変動時間1分に対応して予め定められたタイマ初期値(3A98h)が、第2タイマにセットされる(ステップ096IWS057)。このように、第1タイマと第2タイマとには、基本変動時間と加算変動時間とが合算されることなく、それぞれセットされるようになっている。
第2タイマは、所定範囲のサイズ(2バイト)のデータに応じた時間を計測可能なタイマ(第2タイマのデータ格納領域の容量が2バイト)である。第2タイマは、1回のタイマ割込みの発生(4ms毎)にもとづいて1ずつ減算される。すなわち、第2タイマは上限として65535回の減算に対応する時間を計測可能であることから、4分22秒14までの4ms毎の時間を計測可能である。
その後、CPU103は、特別図柄ポインタが示す図柄変動指定コマンドを演出制御用CPU120に対して送信する(ステップ096IWS058)。図柄変動指定コマンドは、第1特別図柄の可変表示(変動)を開始することを示す演出制御コマンド(第1図柄変動指定コマンド)と、第2特別図柄の可変表示(変動)を開始することを示す演出制御コマンド(第2図柄変動指定コマンド)との総称である。具体的には、CPU103は、特別図柄ポインタが「第1」を示している場合には、第1図柄変動指定コマンドを送信する制御を行う。また、CPU103は、特別図柄ポインタが「第2」を示している場合には、第2図柄変動指定コマンドを送信する制御を行う。
また、CPU103は、決定した変動パターンに応じた変動パターンコマンドを演出制御用CPU120に対して送信する(ステップ096IWS059)。また、CPU103は、決定した可変表示結果に応じた表示結果指定コマンドを演出制御用CPU120に対して送信する(ステップ096IWS059A)。例えば、可変表示結果がはずれであれば表示結果1指定コマンドを、可変表示結果が確変大当り(救済演出あり)であれば表示結果2指定コマンドを、可変表示結果が確変大当り(救済演出なし)であれば表示結果3指定コマンドを、可変表示結果が通常大当り(救済演出あり)であれば表示結果4指定コマンドを、可変表示結果が通常大当り(救済演出あり)であれば表示結果5指定コマンドを、それぞれ送信する。そして、特図プロセスフラグの値を特別図柄変動処理(ステップS112)に対応した値である“2”に更新する(ステップ096IWS060)。
図8−3は、特別図柄プロセス処理における特別図柄変動処理(ステップS112)を示すフローチャートである。特別図柄変動処理において、CPU103は、まず第1タイマ減算処理を行う(ステップ096IWS121)。これにより、基本変動時間の計測が行われる。
その後、CPU103は、第1タイマがタイムアウトしたことを示すタイムアウトフラグがセットされているか否かを判定し(ステップ096IWS122)、タイムアウトしていない場合にはそのまま特別図柄変動処理を終了する。タイムアウトしている場合、タイムアウトフラグをリセットし(ステップ096IWS123)、第2タイマの値が0であるか否かを判定し(ステップ096IWS124)、0であればステップ096IWS127へ移行する。ここで、第2タイマの値が0である場合とは、変動パターン設定処理において第2タイマにいずれの値も設定されなかった場合(ステップ096IWS055のNの場合)である。
第2タイマの値が0でない場合、CPU103は、第2タイマの値を1減算する(ステップ096IWS125)。これにより、加算変動時間の計測が行われる。そして、第2タイマの値が0になったか否かを判定する(ステップ096IWS126)。0になっていない場合はそのまま特別図柄変動処理を終了する。第2タイマの値が0になった場合、特図プロセスフラグの値を特別図柄停止処理(ステップS113)に対応した値である“3”に更新する(ステップ096IWS127)。
図8−4は、第1タイマ減算処理を示すフローチャートである。第1タイマ減算処理において、CPU103は、第1タイマの値が0であるか否かを判定する(ステップ096IWS130)。第1タイマの値が0でない場合、CPU103は、第1タイマの値を1減算し(ステップ096IWS131)、そのまま第1タイマ減算処理を終了する。
ステップ096IWS130において第1タイマの値が0である場合、CPU103は、タイムアウトフラグをセットし(ステップ096IWS132)、そのまま第1タイマ減算処理を終了する。
図8−5は、特別図柄プロセス処理における特別図柄停止処理(S113)を示すフローチャートである。
特別図柄停止処理において、CPU103は、特図確定表示中フラグがセットされているか否かを確認する(ステップ096IWS140)。特図確定表示中フラグは、特別図柄(第1特別図柄、第2特別図柄)の変動表示の表示結果となる図柄が導出表示されているがまだ表示結果として確定していない特図確定表示中の状態であるときにセットされるフラグであり、変動表示の表示結果となる図柄が導出表示されたことに対応して、後述のステップ096IWS144の処理によりオン状態にセットされる。
ステップ096IWS140で特図確定表示中フラグがセットされていないとき、すなわち、後述する特図確定表示時間が終了したとき、CPU103は、特別図柄の変動表示を終了させ、第1特別図柄表示装置4Aまたは第2特別図柄表示装置4Bに停止図柄を導出表示する制御を行う(ステップ096IWS141)。特別図柄ポインタに「第1」を示すデータが設定されている場合には第1特別図柄表示装置4Aでの第1特別図柄の変動を終了させ、特別図柄ポインタに「第2」を示すデータが設定されている場合には第2特別図柄表示装置4Bでの第2特別図柄の変動を終了させる。また、演出制御基板12に送信する図柄確定指定コマンドをセットする(ステップ096IWS142)。これにより、図柄確定指定コマンドが図4のS27において、演出制御基板12に送信される。
次に、CPU103は、特図確定表示時間0.5秒に対応して予め定められたタイマ初期値(007Dh)が、第1タイマにセットされ、特図確定表示時間の計時が開始される。特図確定表示時間は、特図確定表示の状態を継続させる制御時間であり、設定された時間に亘り特図確定表示の状態を継続させる制御が行われる。
ステップ096IWS140で特図確定表示中フラグがセットされているとき、すなわち、特図確定表示時間が終了していないときは、CPU103は、第1タイマ減算処理(図8−4参照)を行う(ステップ096IWS145)。これにより、特図確定表示時間の計測が行われる。
その後、CPU103は、第1タイマがタイムアウトしたことを示すタイムアウトフラグがセットされているか否かを判定し(ステップ096IWS146)、タイムアウトしていない場合にはそのまま特別図柄停止処理を終了する。タイムアウトしている場合、タイムアウトフラグをリセットし(ステップ096IWS147)、特図確定表示時間が終了したときであるので、特図確定表示中フラグをリセットする(ステップ096IWS148)。
次に、大当りフラグがセットされているか否かを確認する(ステップ096IWS149)。ステップ096IWS149で大当りフラグがセットされていない場合には、ステップ096IWS155に移行する。一方、ステップ096IWS149で大当りフラグがセットされている場合、CPU103は、確変状態に制御されるときにセットされるフラグである確変フラグ、時短状態の残余変動回数を計測するための時短回数カウンタをリセットし(ステップ096IWS150)、演出制御基板12に、決定された大当りの種別に応じて、大当り開始1指定コマンド、または、大当り開始2指定コマンドのいずれかのコマンド(大当り開始指定コマンド)を送信するための処理をする(ステップ096IWS151)。
また、第1タイマに、大当り表示時間(大当りが発生したことをたとえば、画像表示装置5において報知する時間)に相当する値を設定する(ステップ096IWS152)。以降、大入賞口開放前処理において、第1タイマが1減算されて、0になると大入賞口が開放されてラウンドが開始される。
また、RAM102に記憶されている大当り種別を示すデータにより特定される大当りの種別に応じて、前述したROM101に記憶されている大当り種類別の開放パターンデータを参照し、開放回数(たとえば、15回、または、4回)、開放時間(たとえば、29秒)、ラウンド間のインターバル時間(たとえば、5秒)等の開放態様を示すデータを所定の記憶領域にセット(設定)する(ステップ096IWS153)。このようなデータのうち、開放回数のデータは、開放回数を計数するための開放回数カウンタにセットされる。そして、特別図柄プロセスフラグの値を大当り開放前処理(ステップS114)に対応した値に更新し(ステップ096IWS154)、処理を終了する。これにより、特別図柄プロセスは、大当り開放前処理に移行する。
また、前述のステップ096IWS149で大当りフラグがセットされていない場合に、CPU103は、時短状態であることを示す時短フラグがセットされているか否かを確認する(ステップ096IWS155)。ステップ096IWS155で、時短フラグがセットされていないときは、時短状態ではないので、後述するステップ096IWS159に進む。一方、ステップ096IWS155で、時短フラグがセットされているときは、時短状態であるので、時短回数カウンタの値を1減算し(ステップ096IWS156)、減算後の時短回数カウンタの値が0であるか否かを判定し(ステップ096IWS157)、0である場合には時短フラグをリセットする(ステップ096IWS158)。すなわち、時短状態を終了する。そして、特別図柄プロセスフラグの値を特別図柄通常処理(ステップS110)に対応した値に更新し(ステップ096IWS159)、処理を終了する。これにより、特別図柄プロセスは、特別図柄通常処理に移行する。
図8−6は、特別図柄プロセス処理における大当り開始前処理(S114)を示すフローチャートである。
大当り開始前処理において、CPU103は、第1タイマ減算処理(図8−4参照)を行う(ステップ096IWS161)。これにより、大当り表示時間の計測が行われる。
その後、CPU103は、第1タイマがタイムアウトしたことを示すタイムアウトフラグがセットされているか否かを判定し(ステップ096IWS162)、タイムアウトしていない場合にはそのまま大当り開始前処理を終了する。タイムアウトしている場合、タイムアウトフラグをリセットし(ステップ096IWS163)、大入賞口を開放することを示す大入賞口開放中指定コマンドを送信する制御を行う(ステップ096IWS1412)。
次いで、CPU103は、大入賞口への遊技球の入賞数をカウントするための入賞個数カウンタを初期化する(ステップ096IWS1413)。すなわち、入賞個数カウンタの値を0にする。
次いで、CPU103は、大入賞口を開放状態に制御する(ステップ096IWS1414)。具体的には、ソレノイド82を駆動して特別可変入賞球装置7を開放状態にする。
次いで、CPU103は、大当り種別および開始するラウンドに応じた開放時間を第1タイマにセットする(ステップ096IWS1415)。
そして、CPU103は、特別図柄プロセスフラグの値を、大入賞口開放中処理(ステップS115)に対応した値に更新する(ステップ096IWS1416)。
図8−7は、特別図柄プロセス処理における大当り開放中処理(ステップS115)を示すフローチャートである。大当り開放中処理において、CPU103は、カウントスイッチ23がオン状態となっているか否かを確認する(ステップ096IWS1452)。カウントスイッチ23がオン状態となっていれば、すなわち大入賞口に入賞した遊技球を検出していれば、CPU103は、大入賞口に入賞した遊技球の数をカウントするための入賞個数カウンタの値を1加算する(ステップ096IWS1453)。そして、CPU103は、大入賞口入賞指定コマンドを演出制御用CPU120に対して送信する制御を行う(ステップ096IWS1454)。
次いで、CPU103は、入賞個数カウンタの値が10となっているか否かを確認する(ステップ096IWS1462)。入賞個数カウンタの値が10となっていれば、ステップ096IWS1465に移行する。入賞個数カウンタの値が10となっていなければ、CPU103は、第1タイマ減算処理を行う(ステップ096IWS121)。これにより、大入賞口の開放時間の計測が行われる。
その後、CPU103は、第1タイマがタイムアウトしたことを示すタイムアウトフラグがセットされているか否かを判定し(ステップ096IWS181)、タイムアウトしていない場合にはそのまま特別図柄変動処理を終了する。タイムアウトしている場合、タイムアウトフラグをリセットし(ステップ096IWS182)、大入賞口扉用のソレノイド82の駆動を停止して、大入賞口を閉鎖状態に制御する(ステップ096IWS1465)。また、CPU103は、大入賞口開放後表示コマンドを演出制御用CPU120に対して送信する制御を行う(ステップ096IWS1466)。
そして、CPU103は、特別図柄プロセスフラグの値を大当り開放後処理に対応した値に設定する(ステップ096IWS1470)。
図8−8は、特別図柄プロセス処理における大当り開放後処理(ステップS116)を示すフローチャートである。大当り開放後処理において、CPU103は、ラウンド数カウンタの値を1減算する(ステップ096IWS1481)。
ラウンド数カウンタの値が0でなければ、CPU103は、大当り種別および開始するラウンドに応じた閉鎖時間を第1タイマにセットする(ステップ096IWS1484)。
そして、CPU103は、特別図柄プロセスフラグの値を、大入賞口開放中処理(ステップS115)に対応した値に更新する(ステップ096IWS1486)。
ラウンド数カウンタの値が0であれば、CPU103は、大当り終了時間(画像表示装置5において大当り終了表示が行われている時間)を第1タイマにセットする(ステップ096IWS1487)。
そして、CPU103は、特別図柄プロセスフラグの値を、大当り終了処理(ステップS117)に対応した値に更新する(ステップ096IWS1488)。
図8−9は、特別図柄プロセス処理における大当り終了処理(ステップS117)を示すフローチャートである。大当り終了処理において、CPU103は、第1タイマ減算処理を行う(ステップ096IWS201)。これにより、大当り終了時間の計測が行われる。
その後、CPU103は、第1タイマがタイムアウトしたことを示すタイムアウトフラグがセットされているか否かを判定し(ステップ096IWS202)、タイムアウトしていない場合にはそのまま大当り終了処理を終了する。タイムアウトしている場合、タイムアウトフラグをリセットする(ステップ096IWS203)。
その後、CPU103は、確変大当りであるか否かを確認する(ステップ096IWS204)。確変大当りであれば、CPU103は、時短フラグをセットして高ベース状態に移行するととも(ステップ096IWS205)に、確変フラグをセットして確変状態(高確率状態)に移行する(ステップ096IWS206)。
また、CPU103は、通常大当りであれば、時短フラグをセットして高ベース状態に移行するとともに(ステップ096IWS207)、時短回数カウンタに100をセットする(ステップ096IWS208)。
そして、CPU103は、特別図柄プロセスフラグの値を特別図柄通常処理に対応した値に更新する(ステップ096IWS209)。
なお、図示は省略するが、演出制御用CPU120は、変動パターンに応じた変動パターンコマンドを受信した場合、該変動パターンコマンドが示す変動パターンに応じた変動演出を実行するものである。例えば、演出制御用CPU120は、変動パターンがPt14であることを示す変動パターンPt14指定コマンドを受信した場合、該変動パターンPt14指定コマンドに対応する演出として4分間の変動演出(スーパーリーチAはずれ)を実行する。また、変動パターンがPt23であることを示す変動パターンPt23指定コマンドを受信し、救済演出を伴う図柄であることを示す表示結果指定コマンドを受信した場合、該変動パターンPt23指定コマンドに対応する演出として4分30秒の変動演出(スーパーリーチAはずれおよびその後の救済演出)を実行する。また、変動パターンがPt24であることを示す変動パターンPt24指定コマンドを受信した場合、該変動パターンPt24指定コマンドに対応する演出として5分の変動演出(スーパーリーチB大当り)を実行する。
これにより、遊技制御用マイクロコンピュータ100においては2バイトで管理可能な変動パターンについて、2バイトを超える変動時間に対応する変動パターンを演出制御用CPU120に適切に通知でき、演出制御用CPU120による適切な演出制御を実現することができる。更に、第1タイマおよび第2タイマの区切りが演出上発生しないので、演出効果を維持しつつ遊技制御用マイクロコンピュータ100のプログラム容量を低減することができる。
また、本特徴部096IWにおけるパチンコ遊技機1は、先読み予告演出を実行可能である。具体的に、CPU103は、始動入賞判定処理(ステップS101)において、演出内容(例えば変動パターン)を先読み判定し、先読み判定の判定結果を指定するための演出制御コマンドとして、新たに発生した保留記憶に対応する変動でいずれの可変表示結果(救済演出を伴う大当り、救済演出を伴わない大当り、はずれ)となることを示す入賞時図柄指定コマンドと、新たに発生した保留記憶に対応する変動においていずれの演出を行うかを示す演出パターン指定コマンドとを、演出制御基板12に送信するための送信設定を行う。そして演出制御用CPU120は、受信した入賞時図柄指定コマンドと演出パターン指定コマンドとにもとづいて先読み予告演出の実行の有無を決定し、先読み予告演出の実行を決定した場合には、該先読み予告演出の実行対象の変動が開始されるよりも前のタイミングにおいて先読み予告演出(例えば、背景画像を通常とは異なる特殊画像に変化させる背景変化演出、保留表示の表示態様を通常とは異なる特殊態様に変化させる保留変化演出、飾り図柄を先読み予告演出の実行中であることを示す特殊図柄にて停止表示する演出)を実行可能である。
以上に説明したように、本特徴部096IWによれば、可変表示を行うことが可能な遊技機であって、所定範囲(本例では、2バイト)内の容量のデータに応じた時間(本例では、4分22秒14までの4ms毎の時間)を計測可能な第1タイマ(本例では、第1タイマ)および第2タイマ(本例では、第2タイマ)と、複数の可変表示期間のうちいずれかを選択する選択手段(本例では、遊技制御用マイクロコンピュータ100におけるステップ096IWS052,S054〜S057を実行する(変動パターンを選択することにより、該変動パターンに対応する基本変動時間と加算変動時間との和である変動時間を選択する)部分。)と、選択手段により選択された可変表示期間に亘って可変表示を行う可変表示実行手段(本例では、遊技制御用マイクロコンピュータ100におけるステップS110〜S113を実行する部分)とを備え、可変表示期間は、第1可変表示期間(本例では、基本変動時間。)と第2可変表示期間(本例では、加算変動時間。)とで構成され、第1タイマは、第1可変表示期間を計測し(図8−4参照)、第2タイマは、第2可変表示期間を計測し(図8−3参照)、選択手段は、所定範囲の容量を超えるデータに対応した可変表示期間を選択可能である(本例では、遊技制御用マイクロコンピュータ100は、ステップ096IWS052を実行した後に、ステップ096IWS054〜S057を実行することにより、結果的に4分22秒14を超える変動時間を選択可能である。)こととした。これにより、プログラムのデータ量を抑制しつつ、可変表示期間の長期化に対応することができる。
例えば、スーパーリーチAおよび救済演出の両方を伴う変動(変動時間4分30秒)を行う場合、データ格納容量が2バイトである単一のタイマにより計測可能な範囲の時間(4分22秒14(タイマ割込み4ms))を超えた変動時間であるが、第1タイマにより基本変動時間4分を計測し、第2タイマにより加算変動時間30秒を計測することにより、タイマのデータ格納容量を増加させることなく、長い変動時間の変動に対応することができる。また、変動パターンに対応して記憶されている基本変動時間のデータのサイズも2バイト以下に抑えることができることから、データ量の増加を抑制することができる。特に、多様な演出を実行する場合にはより多くの変動パターンを記憶することとなるため、上記の構成とすることでより顕著にデータ量の増加を抑制することが可能である。
なお、可変表示期間として特別図柄の変動時間を用いて説明したが、これに限るものではなく、例えば、第1時間と第2時間とから構成される普通図柄の変動時間のうち、第1時間を第1タイマで計測し、第2時間を第2タイマで計測し、普通図柄の変動時間として、第1タイマおよび第2タイマに設定可能なサイズのデータに対応する時間よりも長い時間を設定可能であることとしてもよい。
また、所定範囲内の容量のデータに応じた時間を計測可能な第1タイマおよび第2タイマとして、データ格納領域の容量が2バイトであるタイマを用いて説明したが、第1タイマが第1可変表示期間を計測し、第2タイマが第2可変表示期間を計測することにより、単一のタイマで計測可能な時間よりも長い時間を変動時間として計測可能なものであれば、これに限るものではない。例えば、第1タイマおよび第2タイマのデータ格納領域の容量が1バイトであり、1バイトの容量を超えるデータ(例えば2バイトまでのデータ)に対応した変動時間を第1タイマおよび第2タイマにより計測可能であることとしてもよい。また、第1タイマおよび第2タイマのデータ格納領域の容量が3バイトであり、3バイトの容量を超えるデータ(例えば6バイトまでのデータ)に対応した変動時間を第1タイマおよび第2タイマにより計測可能であることとしてもよい。つまり、上述した「所定範囲内の容量」とは2バイトに限るものではなく、1バイトであっても3バイト以上であってもよい。
また、本特徴部096IWによれば、可変表示実行手段は、可変表示の表示結果を所定期間に亘り導出し、第1タイマは、可変表示の表示結果を導出する導出期間を計測する(本例では、遊技制御用マイクロコンピュータ100は、ステップ096IWS143を実行する)こととした。これにより、プログラムのデータ量を抑制しつつ、可変表示期間の長期化に対応することができる。
また、本特徴部096IWによれば、遊技者にとって有利な有利状態(本例では、大当り遊技状態)に制御可能な遊技機であって、第1タイマは、有利状態の制御に関する有利状態制御期間を計測する(本例では、遊技制御用マイクロコンピュータ100は、ステップ096IWS152,S1415,S1484,S1487を実行する)こととした。これにより、プログラムのデータ量を抑制しつつ、可変表示期間の長期化に対応することができる。
なお、有利状態の制御に関する有利状態制御期間として、大当り表示時間(ステップ096IWS152参照)、大入賞口の開放時間(ステップ096IWS1415参照)、大入賞口の閉鎖時間(ステップ096IWS1484参照)、および大当り終了時間(ステップ096IWS1487参照)を第1タイマが計測することとしたが、これらの期間のうち一部の期間を第1タイマが計測することとし、他の期間を第2タイマや他のタイマが計測するものであってもよい。
また、本特徴部096IWでは大当り遊技状態においてラウンド毎に大入賞口を開放する回数を1回としたが、1ラウンド中に大入賞口を複数回開放制御するものであってもよい。その場合、一のラウンドにおいて大入賞口を開放した後に閉鎖し、該一のラウンド中に再度大入賞口を開放するまでの大入賞口の閉鎖期間についても、有利状態の制御に関する有利状態制御期間として、第1タイマにより計測することとしてもよい。
また、本特徴部096IWによれば、第1タイマおよび第2タイマの計測期間を設定する期間設定手段(本例では、遊技制御用マイクロコンピュータ100におけるステップ096IWS053,S056,S057を実行する部分。)を備え、期間設定手段は、第1可変表示期間と第2可変表示期間とを合算せずに、それぞれ第1タイマおよび第2タイマに設定する(本例では、図8−2参照)こととした。これにより、プログラムのデータ量を抑制しつつ、可変表示期間の長期化に対応することができる。
また、本特徴部096IWによれば、遊技者にとって有利な有利状態に制御可能な遊技機であって、第1タイマおよび第2タイマの計測期間を設定する期間設定手段を備え、選択手段は、少なくとも、第1特定演出(本例では、スーパーリーチB)に対応する可変表示期間と、有利状態に制御しないことを示唆した後に有利状態に制御することを報知する第2特定演出(本例では、救済演出)に対応する可変表示期間とを択一的に選択可能であり(図8−1参照)、期間設定手段は、第1特定演出に対応する可変表示期間が選択された場合、第1特定演出に対応する第2可変表示期間を第2タイマの計測期間として設定し(本例では、遊技制御用マイクロコンピュータ100は、ステップ096IWS054のYである場合にステップ096IWS057を実行する)、第2特定演出に対応する可変表示期間が選択された場合、第2特定演出に対応する第2可変表示期間を第2タイマの計測期間として設定する(本例では、遊技制御用マイクロコンピュータ100は、ステップ096IWS055のYである場合にステップ096IWS056を実行する)こととした。これにより、プログラムのデータ量を抑制しつつ、可変表示期間の長期化に対応することができる。
また、本特徴部096IWでは、第1タイマの減算処理と第2タイマの減算処理とが同一のタイマ割込処理にて行われることがない構成としたが、これに限るものではない。例えば、第1タイマ減算処理(図8−4)において、第1タイマの値を1減算した後(ステップ096IWS131の後)、第1タイマの値が0になったか否かを判定し、0になっていなければ第1タイマ減算処理を終了する一方、第1タイマの値が0になった場合にステップ096IWS132へ移行することとしてもよい。その場合、第1タイマの値を1減算して減算後の値が0になった場合に、同一のタイマ割込処理において第2タイマの値が減算されることとなる。なお、第1タイマの減算処理と第2タイマの減算処理とが同一のタイマ割込処理にて行われ得る構成である場合には、重複する分だけ大きい値(図8−1および図8−2に示した値よりも4msだけ長い時間)を第1タイマまたは第2タイマにセットすることとしてもよい。
また、本特徴部096IWでは、第1タイマにいずれの時間が計測されている場合であっても、共通の第1タイマ減算処理(図8−2)を用いて第1タイマの減算処理を行うこととした。これにより、第1タイマの減算処理を共通化することができ、プログラムのデータ量を抑制することができる。
なお、本特徴部096IWでは説明を省略したが、昨今、設定操作にもとづいて複数段階の設定値のうちのいずれかの設定値に設定可能に構成され(例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ100は電源投入時の操作手段への操作にもとづいて設定値を設定可能に構成され)、設定されている設定値にもとづいて有利状態の制御を実行可能に構成された遊技機(例えば、設定値「1」〜「6」が設けられており、設定されている設定値によって大当り確率が異なる遊技機)が存在する。そのような遊技機においては、設定値の設定に関するプログラムにより、記憶容量が圧迫されることとなる。そこで、上述したように、第1タイマが第1可変表示期間を計測し、第2タイマが第2可変表示期間を計測することにより、全ての変動パターンを所定範囲内の容量(例えば2バイト)で管理することが可能となるため、記憶容量の圧迫を抑制することができる。
また、設定値の設定に関するプログラムと、可変表示の制御に関するプログラムとを記憶する記憶手段とを備えたこととしてもよい。例えば、ROM101が、設定値の設定に関するデータ(具体的には、電源投入時の操作手段への操作にもとづいて設定値を設定する処理に関するプログラム、設定値に応じて異なる大当り判定テーブルなど)と、可変表示の制御に関するプログラム(具体的に、第1タイマ、第2タイマ、各タイマの設定や減算更新を行うプログラム、変動パターンテーブルなど)との両方を記憶するものであってもよい。これにより、プログラムのデータ量を抑制することができる。
なお、救済演出の有無については、特別図柄の表示結果にもとづいて決定されるものでなくてもよく、例えば変動パターンにもとづいて決定されるもの(救済演出の有無に関する情報を含む変動パターンが設けられているもの)であってもよい。その場合、救済演出の有無については、変動パターン指定コマンドの送信により演出制御用CPU120に通知されることとなる。
また、第2タイマにセットされる時間は、上述したものに限られない。例えば、可変表示結果に対応する時間が第2タイマにセットされるものであってもよい。具体的には、以下の変形例1を用いて説明する。なお、上述した実施の形態と同じ箇所については、説明を省略する。
変形例1では、特別図柄の変動を開始してから表示結果を停止表示するまでの時間を「変動時間」というが、この「変動時間」は、変動パターンに対応する「基本変動時間」と、可変表示結果や該変動パターンの演出内容に対応して該基本変動時間に加算される「加算変動時間」とで構成される。
変形例1では、非リーチはずれである場合の変動時間は5秒または1.5秒であり、ノーマルリーチはずれである場合の変動時間は15秒であり、スーパーリーチCはずれである場合の変動時間は4分である。また、ノーマルリーチ大当りであり再抽選演出を伴う場合の変動時間は27秒であり、スーパーリーチC大当りであり再抽選演出を伴う場合の変動時間は4分12秒であり、スーパーリーチCはずれと同様の挙動を示した後に救済演出を行う場合の変動時間は4分30秒である。救済演出は、この変形例1ではスーパーリーチCはずれと同様の挙動を示した場合にのみ実行され得る演出である。
変形例1では、大当りである場合には救済演出および再抽選演出のいずれか一方が行われる。再抽選演出とは、飾り図柄を偶数図柄の大当り図柄にて一旦仮停止した後に再度変動させ、発生する大当り種別に応じた大当り図柄(通常大当りであれば偶数図柄、確変大当りであれば奇数図柄)が停止表示する演出である。
図8−10(A)は、本特徴部096IWの変形例1において、あらかじめ用意された変動パターンを示す説明図である。図8−10(A)に示すように、本特徴部096IWの変形例1では、各変動パターンに対応する基本変動時間として2バイト以下のデータ(16進数表記)が記憶されている。
例えば、可変表示結果が「はずれ」である場合に対応した変動パターンとして、Pt31〜Pt34が用意されている。このうち、Pt31は、リーチを伴わない変動パターンであって、短縮変動でない通常変動用の変動パターン(本例では、基本変動時間5秒)である。Pt32は、リーチを伴わない変動パターンであって、通常変動よりも変動時間が短い短縮変動用の変動パターン(本例では、基本変動時間1.50秒)である。
Pt33は、ノーマルリーチを伴う変動パターン(本例では、基本変動時間15秒)である。Pt34は、スーパーリーチCを伴う変動パターン(本例では、基本変動時間4分)である。
また例えば、可変表示結果が「大当り」である場合に対応した変動パターンとして、Pt41〜Pt43が用意されている。このうち、Pt41は、ノーマルリーチを伴う変動パターン(本例では、基本変動時間15秒)である。Pt42は、スーパーリーチCを伴うが救済演出を伴わない変動パターン(本例では、基本変動時間4分)である。Pt43は、スーパーリーチCはずれと同様の挙動を示した後に大当りとなる変動パターン(本例では、基本変動時間4分)である。
Pt41,Pt42は、可変表示結果が大当りであって、特別図柄の表示結果が救済演出を伴わない図柄である場合に選択され得る変動パターンであり、Pt43は、可変表示結果が大当りであって、特別図柄の表示結果が救済演出を伴う図柄である場合に選択され得る変動パターンである。
図8−10(B)は、本特徴部096IWの変形例1において、あらかじめ用意された加算変動時間パターンを示す説明図である。図8−10(B)に示すように、可変表示結果がはずれである場合、0秒の加算変動時間が設けられている。また、可変表示結果が大当りであり、特別図柄の表示結果が救済演出を伴わない図柄である場合(再抽選演出を伴う場合)には12秒の加算変動時間が設けられており、特別図柄の表示結果が救済演出を伴う図柄である場合には30秒の加算変動時間が設けられている。救済演出を伴う場合の30秒の加算変動時間は、救済演出の実行時間に対応する時間であるとともに、救済演出を伴わない場合の12秒の加算変動時間は、再抽選演出の実行時間に対応する時間である。
図8−11は、変形例1における、特別図柄プロセス処理における変動パターン設定処理(ステップS111)を示すフローチャートである。変形例1における変動パターン設定処理において、CPU103は、ステップ096IWS051においては、上述した変動パターンPt31〜Pt34、Pt41〜Pt43を含む変動パターン判定テーブルを選択する。
また、CPU103は、ステップ096IWS052の後、選択した変動パターンに対応した基本変動時間に対応して予め定められたタイマ初期値が、第1タイマにセットされる(ステップ096IWS353A)。
次いでCPU103は、加算表示結果(大当り、はずれ)および変動パターンに対応した加算変動時間(図8−10(B)参照)に対応して予め定められたタイマ初期値が、第2タイマにセットされる(ステップ096IWS357A)。その後、ステップ096IWS058以降の処理を行う。
なお、図示は省略するが、演出制御用CPU120は、変動パターンに応じた変動パターンコマンドを受信した場合、該変動パターンコマンドが示す変動パターンに応じた変動演出を実行するものである。例えば、演出制御用CPU120は、変動パターンがPt34であることを示す変動パターンPt34指定コマンドを受信した場合、該変動パターンPt34指定コマンドに対応する演出として4分間の変動演出(スーパーリーチCはずれ)を実行する。また、変動パターンがPt42であることを示す変動パターンPt42指定コマンドを受信した場合、該変動パターンPt42指定コマンドに対応する演出として4分12秒の変動演出(スーパーリーチC大当りおよびその後の再抽選演出)を実行する。また、変動パターンがPt43であることを示す変動パターンPt43指定コマンドを受信し、救済演出を伴う図柄であることを示す表示結果指定コマンドを受信した場合、該変動パターンPt43指定コマンドに対応する演出として4分30秒の変動演出(スーパーリーチCはずれおよびその後の救済演出)を実行する。
これにより、遊技制御用マイクロコンピュータ100においては2バイトで管理可能な変動パターンについて、2バイトを超える変動時間に対応する変動パターンを演出制御用CPU120に適切に通知でき、演出制御用CPU120による適切な演出制御を実現することができる。更に、第1タイマおよび第2タイマの区切りが演出上発生しないので、演出効果を維持しつつ遊技制御用マイクロコンピュータ100のプログラム容量を低減することができる。
なお、変形例1ではスーパーリーチCはずれを行った後に救済演出を伴う場合、遊技制御用マイクロコンピュータ100が、変動パターンがPt43であることを示す変動パターンPt43指定コマンドと、救済演出を伴う図柄であることを示す表示結果指定コマンドとを送信することにより、演出内容を演出制御用CPU120に通知することとしたが、これに限るものではない。例えば、変動パターンPt43指定コマンドに加え、救済演出を伴う変動であることを示す特殊変動パターンコマンドを送信することにより、演出内容を演出制御用CPU120に通知することとしてもよい。
また、Pt34およびPt43はいずれもスーパーリーチCはずれを示す変動パターンであるため、共通の変動パターンデータとして管理してもよい。例えば、大当りである場合とはずれである場合とで共通の変動パターン(演出内容:スーパーリーチCはずれ)を選択可能とし、救済演出の有無については特別図柄の表示結果が救済演出を伴う図柄であるか否かによって判別するものであってもよい。これにより、演出内容を減らすことなく変動パターンの数を削減することができ、ROM101の記憶容量を節減することができる。また、スーパーリーチCはずれを示す変動パターンとしてPt34およびPt43が設けられている遊技機においても、Pt34が選択された場合とPt43が選択された場合とで共通の変動パターン指定コマンドを送信することとし、救済演出の有無については表示結果指定コマンドにより演出制御用CPU120に通知されるものであってもよい。これにより、演出内容を減らすことなく変動パターンコマンドの数を削減することができ、ROM101の記憶容量を節減することができる。
以上に説明したように、変形例1によれば、可変表示を行うことが可能な遊技機であって、所定範囲(本例では、2バイト)内の容量のデータに応じた時間(本例では、4分22秒14までの4ms毎の時間)を計測可能な第1タイマ(本例では、第1タイマ)および第2タイマ(本例では、第2タイマ)と、複数の可変表示期間のうちいずれかを選択する選択手段(変形例1における、ステップ096IWS052,S057Aを実行する(変動パターンを選択することにより、該変動パターンに対応する基本変動時間と可変表示結果および該変動パターンに対応する加算変動時間との和である変動時間を選択する)部分。)と、選択手段により選択された可変表示期間に亘って可変表示を行う可変表示実行手段(本例では、遊技制御用マイクロコンピュータ100におけるステップS110〜S113を実行する部分)とを備え、可変表示期間は、第1可変表示期間(本例では、基本変動時間。)と第2可変表示期間(本例では、加算変動時間。)とで構成され、第1タイマは、第1可変表示期間を計測し(図8−4参照)、第2タイマは、第2可変表示期間を計測し(図8−3参照)、選択手段は、所定範囲の容量を超えるデータに対応した可変表示期間を選択可能である(変形例1では、ステップ096IWS353A,S357Aを実行することにより、結果的に4分22秒14を超える変動時間を選択可能である。)こととした。これにより、プログラムのデータ量を抑制しつつ、可変表示期間の長期化に対応することができる。
また、このように、変形例1によれば、遊技者にとって有利な有利状態に制御可能な遊技機であって、第1タイマおよび第2タイマの計測期間を設定する期間設定手段とを備え、期間設定手段は、有利状態に制御しないことを示す表示結果を導出する場合、第2タイマの計測期間を設定しない、または第2タイマの計測期間として0を設定する(本例では、変形例1における遊技制御用マイクロコンピュータ100は、ステップ096IWS357Aを実行することにより、はずれである場合には第2タイマに0秒をセットする。図8−10(B)参照。)こととした。これにより、プログラムのデータ量を抑制しつつ、可変表示期間の長期化に対応することができる。
なお、この変形例1では上述したように、可変表示結果がはずれである場合には第2タイマに0秒をセットすることとしたが、はずれである場合に第2タイマがいずれの時間も計測しないものであればこれに限るものではない。例えば、可変表示結果がはずれである場合にはステップ096IWS357Aの処理を行わないものであってもよい。
また、第1タイマおよび第2タイマにセットされる時間は、上述したものに限られない。例えば、一の変動における前半変動に対応する前半変動時間が一方のタイマにセットされ、該一の変動における後半変動に対応する後半変動時間が他方のタイマにセットされるものであってもよい。具体的には、以下の変形例2を用いて説明する。なお、上述した実施の形態と同じ箇所については、説明を省略する。
変形例2では、一の変動における前半変動に対応する前半変動パターンと、該一の変動における後半変動に対応する後半変動パターンとを組み合わせて変動演出や変動時間が決定される。
変形例2では、特別図柄の変動を開始してから表示結果を停止表示するまでの時間を「変動時間」というが、この「変動時間」は、前半変動パターンに対応する「前半変動時間」と、後半変動パターンに対応する「後半変動時間」とで構成される。
変形例2では、非リーチはずれである場合の変動時間は15秒または35秒であり、ノーマルリーチはずれである場合の変動時間は40秒または60秒であり、スーパーリーチDはずれである場合の変動時間は4分または4分20秒である。また、ノーマルリーチ大当りである場合の変動時間は40秒または60秒であり、スーパーリーチD大当りであり救済演出を伴わない場合の変動時間は4分または4分20秒であり、スーパーリーチDはずれと同様の挙動を示した後に救済演出を行う場合の変動時間は4分30秒または4分50秒である。救済演出は、この変形例2ではスーパーリーチDはずれと同様の挙動を示した場合にのみ実行され得る演出である。
図8−12(A)は、本特徴部096IWの変形例2において、あらかじめ用意された前半変動パターンを示す説明図である。図8−12(A)に示すように、本特徴部096IWの変形例2では、各前半変動パターンに対応する前半変動時間として2バイト以下のデータ(16進数表記)が記憶されている。
例えば、可変表示結果が「はずれ」である場合に対応した前半変動パターンとして、Pt51およびPt52が用意されている。このうち、Pt51は、通常変動用の変動パターン(本例では、前半変動時間0秒)である。Pt52は、1回の再変動を行う擬似連を伴う変動パターン(本例では、前半変動時間20秒)である。また例えば、可変表示結果が「大当り」である場合に対応した前半変動パターンとして、Pt61およびPt62が用意されている。このうち、Pt61は、通常変動用の変動パターン(本例では、前半変動時間0秒)である。Pt62は、1回の再変動を行う擬似連を伴う変動パターン(本例では、前半変動時間20秒)である。
なお、この変形例2では前半変動パターンとして擬似連の有無を決定することとしているが、これに限るものではない。例えば、擬似連回数毎に異なる前半変動パターン(例えば、1回の再変動を伴う擬似連であれば前半変動時間20秒、2回の再変動を伴う擬似連であれば前半変動時間40秒)を選択可能なものであってもよいし、他の演出(例えば、背景変化を示唆する演出)の実行の有無を前半変動パターンとして決定することとしてもよい。
図8−12(B)は、本特徴部096IWの変形例2において、あらかじめ用意された後半変動パターンを示す説明図である。図8−12(B)に示すように、本特徴部096IWの変形例2では、各後半変動パターンに対応する前半変動時間として2バイト以下のデータ(16進数表記)が記憶されている。
例えば、可変表示結果が「はずれ」である場合に対応した後半変動パターンとして、Pt71〜Pt73が用意されている。このうち、Pt71は、リーチを伴わない後半変動パターン(本例では、後半変動時間15秒)である。Pt72は、ノーマルリーチを伴う後半変動パターン(本例では、後半変動時間40秒)である。Pt73は、スーパーリーチDを伴う後半変動パターン(本例では、後半変動時間4分)である。
また例えば、可変表示結果が「大当り」である場合に対応した後半変動パターンとして、Pt81〜Pt83が用意されている。このうち、Pt81は、ノーマルリーチを伴う後半変動パターン(本例では、後半変動時間40秒)である。Pt82は、スーパーリーチDを伴うが救済演出を伴わない後半変動パターン(本例では、後半変動時間4分)である。Pt83は、スーパーリーチDはずれと同様の挙動を示した後に大当りとなる後半変動パターン(本例では、後半変動時間4分)である。
Pt81,Pt82は、可変表示結果が大当りであって、特別図柄の表示結果が救済演出を伴わない図柄である場合に選択され得る変動パターンであり、Pt83は、可変表示結果が大当りであって、特別図柄の表示結果が救済演出を伴う図柄である場合に選択され得る変動パターンである。
図8−13は、変形例2における、特別図柄プロセス処理における変動パターン設定処理(ステップS111)を示すフローチャートである。変形例2における変動パターン設定処理において、CPU103は、ステップ096IWS051においては、上述した前半変動パターンPt51〜Pt52、Pt61〜Pt62を含む前半変動パターン判定テーブルと、上述した後半変動パターンPt71〜Pt73、Pt81〜Pt83を含む後半変動パターン判定テーブルを選択する。
また、CPU103は、ステップ096IWS051の後、選択した変動パターン判定テーブルとランダム3A(始動入賞時に取得する後半変動パターン決定用の乱数値)とにもとづいて、後半変動パターンを決定する(ステップ096IWS552B)。そして、選択した変動パターン判定テーブルとランダム3B(始動入賞時に取得する前半変動パターン決定用の乱数値)とにもとづいて、前半変動パターンを決定する(ステップ096IWS553B)。
その後、CPU103は、選択した後半変動パターンに対応した後半変動時間を取得し(ステップ096IWS555B)、後半変動時間に対応する値が第1タイマにセットされる(ステップ096IWS558B)。
その後、CPU103は、選択した前半変動パターンに対応した前半変動時間を取得し(ステップ096IWS555C)、救済演出を伴う図柄であれば、取得した前半変動時間に救済演出時間に対応して予め定められた値(1D4Ch)を加算する(ステップ096IWS556BのY,S557B)。
そして、CPU103は、前半変動時間に対応する値が第2タイマにセットされる(ステップ096IWS554B)。このように、第1タイマには、後半変動時間が他の時間と合算されることなくセットされ、第2タイマには、前半変動時間が救済演出時間と合算されてセットされるようになっている。
次いで、CPU103は、ステップ096IWS058の処理を行った後、決定した前半変動パターンに応じた前半変動パターンコマンドを演出制御用CPU120に対して送信し(ステップ096IWS559B)、決定した後半変動パターンに応じた後半変動パターンコマンドを演出制御用CPU120に対して送信し(ステップ096IWS560B)、ステップ096IWS059Aへ移行する。
なお、図示は省略するが、演出制御用CPU120は、前半変動パターンに応じた前半変動パターンコマンドを受信した場合、該前半変動パターンコマンドが示す前半変動パターンに応じた前半変動演出を実行し、後半変動パターンに応じた後半変動パターンコマンドを受信した場合、該後半変動パターンコマンドが示す後半変動パターンに応じた後半変動演出を実行するものである。
例えば、演出制御用CPU120は、前半変動パターンがPt51であることを示す前半変動パターンPt51指定コマンドを受信し、後半変動パターンがPt71であることを示す後半変動パターンPt71指定コマンドを受信した場合、該変動に対応する演出として13秒間の変動演出(非リーチはずれ)を実行する。また、前半変動パターンがPt62であることを示す前半変動パターンPt62指定コマンドを受信し、後半変動パターンがPt72であることを示す後半変動パターンPt72指定コマンドを受信した場合、該変動に対応する演出として4分20秒間の変動演出(擬似連を経てスーパーリーチD大当り)を実行する。また、前半変動パターンがPt62であることを示す前半変動パターンPt62指定コマンドを受信し、後半変動パターンがPt83であることを示す後半変動パターンPt83指定コマンドを受信し、救済演出を伴う図柄であることを示す表示結果指定コマンドを受信した場合、該変動に対応する演出として4分50秒間の変動演出(擬似連を経てスーパーリーチDはずれおよびその後の救済演出)を実行する。
これにより、遊技制御用マイクロコンピュータ100においては2バイトで管理可能な変動パターンについて、2バイトを超える変動時間に対応する変動パターンを演出制御用CPU120に適切に通知でき、演出制御用CPU120による適切な演出制御を実現することができる。更に、第1タイマおよび第2タイマの区切りが演出上発生しないので、演出効果を維持しつつ遊技制御用マイクロコンピュータ100のプログラム容量を低減することができる。
また、本特徴部096IWにおけるパチンコ遊技機1は、先読み予告演出を実行可能である。具体的に、CPU103は、始動入賞判定処理(ステップS101)において、演出内容(例えば前半変動パターンおよび後半変動パターン)を先読み判定し、先読み判定の判定結果を指定するための演出制御コマンドとして、新たに発生した保留記憶に対応する変動でいずれの可変表示結果(救済演出を伴う大当り、救済演出を伴わない大当り、はずれ)となることを示す入賞時図柄指定コマンドと、新たに発生した保留記憶に対応する前半変動においていずれの演出を行うかを示す前半演出パターン指定コマンドと、新たに発生した保留記憶に対応する後半変動においていずれの演出を行うかを示す後半演出パターン指定コマンドとを、演出制御基板12に送信するための送信設定を行う。そして演出制御用CPU120は、受信した入賞時図柄指定コマンドと演出パターン指定コマンドとにもとづいて先読み予告演出の実行の有無を決定し、先読み予告演出の実行を決定した場合には、該先読み予告演出の実行対象の変動が開始されるよりも前のタイミングにおいて先読み予告演出(例えば、背景画像を通常とは異なる特殊画像に変化させる背景変化演出、保留表示の表示態様を通常とは異なる特殊態様に変化させる保留変化演出、飾り図柄を先読み予告演出の実行中であることを示す特殊図柄にて停止表示する演出)を実行可能である。
以上に説明したように、変形例2によれば、可変表示を行うことが可能な遊技機であって、所定範囲(本例では、2バイト)内の容量のデータに応じた時間(本例では、4分22秒14までの4ms毎の時間)を計測可能な第1タイマ(本例では、第1タイマ)および第2タイマ(本例では、第2タイマ)と、複数の可変表示期間のうちいずれかを選択する選択手段(変形例2における、ステップ096IWS552B〜S558Bを実行する(前半変動パターンおよび後半変動パターンを選択することにより、該前半動パターンに対応する前半変動時間と該後半変動パターンに対応する後半変動時間との和である変動時間を選択する)部分。)と、選択手段により選択された可変表示期間に亘って可変表示を行う可変表示実行手段(本例では、遊技制御用マイクロコンピュータ100におけるステップS110〜S113を実行する部分)とを備え、可変表示期間は、第1可変表示期間(変形例2における後半変動時間。)と第2可変表示期間(変形例2における前半変動時間。)とで構成され、第1タイマは、第1可変表示期間を計測し(図8−4参照)、第2タイマは、第2可変表示期間を計測し(図8−3参照)、選択手段は、所定範囲の容量を超えるデータに対応した可変表示期間を選択可能である(変形例2では、ステップ096IWS552B〜S558Bを実行することにより、結果的に4分22秒14を超える変動時間を選択可能である。)こととした。これにより、プログラムのデータ量を抑制しつつ、可変表示期間の長期化に対応することができる。
なお、変形例2では、いずれの変動であっても後半変動は行う(後半変動時間>0秒)である一方で、前半変動については行わないパターン(前半変動時間が0秒であるパターン)も存在するため、後半変動を基本の変動として捉え、後半変動の変動時間を第1タイマに設定するとともに、該基本の変動に加算される前半変動や救済演出による加算変動時間(前半変動時間および救済演出時間)を第2タイマに設定するものである。
なお、前半変動時間、後半変動時間および救済演出時間を設定するタイマの組み合わせについてはこれに限るものではなく、例えば、前半変動時間および救済演出時間の加算時間を第1タイマに設定し、後半変動時間を第2タイマに設定するものであってもよい。また、後半変動時間および救済演出時間の加算時間を第1タイマに設定し、前半変動時間を第2タイマに設定するものであってもよいし、後半変動時間および救済演出時間の加算時間を第2タイマに設定し、前半変動時間を第1タイマに設定するものであってもよい.
このように、変形例2によれば、遊技者にとって有利な有利状態に制御可能な遊技機であって、第1タイマおよび第2タイマの計測期間を設定する期間設定手段を備え、選択手段は、少なくとも、第1特定演出(本例では、変形例2におけるスーパーリーチD)に対応する可変表示期間と、有利状態に制御しないことを示唆した後に有利状態に制御することを報知する第2特定演出(本例では、変形例2における救済演出)に対応する可変表示期間とを複合的に選択可能であり(図8−12参照)、期間設定手段は、第1特定演出および第2特定演出の両方に対応する可変表示期間が選択された場合、第1特定演出における第2可変表示期間と第2特定演出における第2可変表示期間とを合算した値を第2タイマの計測期間として設定する(本例では、変形例2における遊技制御用マイクロコンピュータ100は、ステップ096IWS557Bを実行する)こととしてもよい。これにより、プログラムのデータ量を抑制しつつ、可変表示期間の長期化に対応することができる。
また、遊技盤上に設けられた部材のレイアウトについては上述したものに限られるものではない。具体的には、以下の変形例3を用いて説明する。なお、上述した実施の形態と同じ箇所については、説明を省略する。
(パチンコ遊技機1の構成等)
図8−14は、変形例3におけるパチンコ遊技機1の正面図であり、主要部材の配置レイアウトを示す。
変形例3におけるパチンコ遊技機1では、第1始動入賞口の右方には、釘の列096IW19が設けられており、遊技領域の右方から流下した遊技球が第1始動入賞口が設けられた領域に進入しないように構成されている。このように、遊技領域の右方から流下した遊技球が進入することを防止する釘の列096IW19が設けられていることによって、遊技領域の左方を狙って遊技球を発射操作(いわゆる左打ち操作)した場合にのみ第1始動入賞口に遊技球が入賞可能に構成されている。
画像表示装置5の右方には、通過ゲート41が設けられている。通過ゲート41の下方には、大入賞口を形成する特別可変入賞球装置096IW7が設けられている。特別可変入賞球装置096IW7は、やや傾斜した状態で左右方向に延在し、遊技球が流下する流路の底面として形成される板状の底面部材を、前後方向に進退移動させることにより、底面部材の下方に位置する大入賞口に遊技球が入賞可能な開状態(開放状態ともいう)と遊技球が入賞不能な閉状態(閉鎖状態ともいう)とに変化させる。特別可変入賞球装置096IW7は、第1特別図柄表示装置4Aまたは第2特別図柄表示装置4Bに特定表示結果(大当り図柄)が導出表示されたときに生起する大当り遊技状態において、底面部材を前方に向けて前進移動させた閉状態から底面部材を後方に向けて後退移動させ、入賞領域となる大入賞口を開状態とする開放制御を実行する。
本特徴部096IWでは、大当り遊技に制御されると、その大当り遊技中に遊技球がV領域(特別可変入賞球装置096IW7の内部における特定の領域。不図示。)に進入し、該V領域への遊技球の進入が検出されたことを条件として、その大当り遊技の終了後に高確率状態に制御される。V領域は、確変大当りにおいてのみ遊技球が進入可能なように開閉部が設けられている。
特別可変入賞球装置096IW7の下方には、小当り用の特殊入賞口を形成する特殊可変入賞球装置096IW17と、第2始動入賞口を有する可変入賞球装置096IW6Bとが設けられており、図8−14に示すように、左側に特殊可変入賞球装置096IW17が配置され、その右側に隣り合うように可変入賞球装置096IW6Bが配置されている。これら特殊可変入賞球装置096IW17および可変入賞球装置096IW6Bは、やや傾斜した状態で左右方向に延在し、遊技球が流下する流路の底面として形成される板状の底面部材を、前後方向に進退移動させることにより、底面部材の下方に位置する特殊入賞口や第2始動入賞口に遊技球が入賞可能な開状態(開放状態ともいう)と遊技球が入賞不能な閉状態(閉鎖状態ともいう)とに変化させる。特殊可変入賞球装置096IW17は、第1特別図柄表示装置4Aまたは第2特別図柄表示装置4Bに所定表示結果(小当り図柄)が導出表示されたときに生起する小当り遊技状態において、底面部材を前方に向けて前進移動させた閉状態から底面部材を後方に向けて後退移動させ、入賞領域となる特殊入賞口を開状態とする開放制御を実行する。また、可変入賞球装置096IW6Bは、普通図柄表示器20に当り図柄が導出表示されたときに、底面部材を前方に向けて前進移動させた閉状態から底面部材を後方に向けて後退移動させ、入賞領域となる第2始動入賞口を開状態とする開放制御を実行する。
なお、本例では、特別可変入賞球装置096IW7と特殊可変入賞球装置096IW17と可変入賞球装置096IW6Bとは、同様の構造を有するように形成されている。また、図8−14に示すように、特別可変入賞球装置096IW7は底面部材が左上から右下に向けてやや傾斜する態様で形成されているので、特別可変入賞球装置096IW7上に落下した遊技球は、特別可変入賞球装置096IW7が閉状態であれば特別可変入賞球装置096IW7上を左上から右下に向けて移動して行き、その下の可変入賞球装置096IW6B上に落下する。
また、本例では、可変入賞球装置096IW6Bと比較して特殊可変入賞球装置096IW17の方が若干大きい。また、図8−14に示すように、特殊可変入賞球装置096IW17および可変入賞球装置096IW6Bは底面部材が右上から左下に向けてやや傾斜する態様で形成されているので、特殊可変入賞球装置096IW17や可変入賞球装置096IW6B上の遊技球は、特殊可変入賞球装置096IW17や可変入賞球装置096IW6Bが閉状態であれば特殊可変入賞球装置096IW17や可変入賞球装置096IW6B上を右上から左下に向けて移動して行く。また、図8−14に示すように、特殊可変入賞球装置096IW17と可変入賞球装置096IW6Bとは隣り合うように配置されているので、特別可変入賞球装置096IW7に入賞することなく可変入賞球装置096IW6B上に落下した遊技球は、可変入賞球装置096IW6Bの底面部材が後退移動されて第2始動入賞口が開状態となっていれば、遊技球は第2始動入賞口に入賞し、特殊可変入賞球装置096IW17の方には遊技球は流れて行かない。一方、第2始動入賞口が開状態となっていなければ、遊技球は可変入賞球装置096IW6Bの底面部材の上を移動して特殊可変入賞球装置096IW17の方に導かれる。この際に特殊可変入賞球装置096IW17の底面部材が後退移動されて特殊入賞口が開状態となっていれば、遊技球は特殊入賞口に入賞する。さらに、特殊入賞口も開状態となっていなければ、遊技球は特殊可変入賞球装置096IW17の底面部材の上を移動して、そのままアウト口の方へ落下することになる。
また、本例では、特別可変入賞球装置096IW7、特殊可変入賞球装置096IW17および可変入賞球装置096IW6Bには、底面部材上を流下する遊技球の流下速度を低下させる複数の規制片が形成されている。本例では、特別可変入賞球装置096IW7、特殊可変入賞球装置096IW17および可変入賞球装置096IW6Bにおいて規制片が設けられていることによって、左上から右下方向または右上から左下方向に向けて流下する遊技球を前後方向成分の動きをもって蛇行するように、遊技球の流下方向を変更させて、その流下にかかる時間を、規制片がない場合よりも遅延させる。
なお、本例では、図8−14に示すように、特殊可変入賞球装置096IW17が左側に配置され、可変入賞球装置096IW6Bが右側に配置されているのであるが、特殊可変入賞球装置096IW17および可変入賞球装置096IW6Bの底面部材が右上方から左下方に緩やかに傾斜するように形成され、底面部材が後退しておらず閉状態である場合には可変入賞球装置096IW6Bの方から特殊可変入賞球装置096IW17の方に向かって遊技球が流れるように構成されているので、この意味で、可変入賞球装置096IW6Bの方が上流側に設けられ、特殊可変入賞球装置096IW17の方が下流側に設けられているといえる。
大入賞口内には、大入賞口内に入賞した遊技球を検出可能なスイッチが設けられている。該スイッチによって遊技球が検出された場合には、この検出情報に基づき、所定個数(例えば15個)の遊技球が賞球として払い出される。従って、特別可変入賞球装置096IW7が開放制御されて大入賞口が開状態となれば、遊技者にとって有利な状態となる。その一方で、特別可変入賞球装置096IW7が閉鎖制御されて大入賞口が閉状態となれば、大入賞口に遊技球を通過(進入)させて賞球を得ることができないため、遊技者にとって不利な状態となる。
特殊入賞口内には、特殊入賞口内に入賞した遊技球を検出可能なスイッチが設けられている。該スイッチによって遊技球が検出された場合には、この検出情報に基づき、所定個数(例えば10個)の遊技球が賞球として払い出される。ここで、特殊可変入賞球装置096IW17において開状態となった特殊入賞口を遊技球が通過(進入)したときには、大入賞口に遊技球が入賞したときと比較すると賞球の数が少ないものの、例えば第1始動入賞口1や第2始動入賞口といった、他の入賞口を遊技球が通過(進入)したときよりも多くの賞球が払い出されるようになっている。従って、特殊可変入賞球装置096IW17が開放制御されて特殊入賞口が開状態となれば、遊技者にとって有利な状態となる。その一方で、特殊可変入賞球装置096IW17が閉鎖制御されて特殊入賞口が閉状態となれば、特殊入賞口に遊技球を通過(進入)させて賞球を得ることができないため、遊技者にとって不利な状態となる。
なお、このパチンコ遊技機1では、通過ゲート41、特別可変入賞球装置096IW7(大入賞口)、可変入賞球装置096IW6B(第2始動入賞口)、および特殊可変入賞球装置096IW17(特殊入賞口)が遊技領域の右方に設けられているので、大当り遊技中やKT状態(いわゆる小当りタイム)中である場合には、遊技者は遊技領域の右方を狙って発射操作(いわゆる右打ち操作)を行う。
(遊技の進行の概略)
このパチンコ遊技機1では、遊技状態が通常状態である場合には、遊技者は遊技領域の左方を狙って発射操作(いわゆる左打ち操作)を行うのが有利である。パチンコ遊技機1が備える打球操作ハンドル30への遊技者による回転操作により、左打ち操作を行い、入賞球装置6Aに形成された第1始動入賞口に遊技球が進入すると、第1特別図柄表示装置4Aによる第1特図ゲームが開始される。
第1特図ゲームにおいて、確定特別図柄として特定の特別図柄(大当り図柄、例えば「7」、大当り種別に応じて実際の図柄は異なる。)が停止表示されれば、「大当り」となる。また、大当り図柄とは異なる特別図柄(ハズレ図柄、例えば「−」)が停止表示されれば「ハズレ」となる。なお、第1特図ゲームであっても、極低い割合で小当り図柄が停止表示され、「小当り」となる場合があるように構成してもよい。
第1特図ゲームでの表示結果が「大当り」になった後には、遊技球が通過ゲート41を通過したことを条件として、遊技者にとって有利な有利状態として大当り遊技状態に制御される。
大当り遊技状態では、特別可変入賞球装置096IW7により形成される大入賞口が所定の態様で開放状態となる。当該開放状態は、所定期間(例えば29秒間や1.8秒間)の経過タイミングと、大入賞口に進入した遊技球の数が所定個数(例えば9個)に達するまでのタイミングと、のうちのいずれか早いタイミングまで継続される。前記所定期間は、1ラウンドにおいて大入賞口を開放することができる上限期間であり、以下、開放上限期間ともいう。このように大入賞口が開放状態となる1のサイクルをラウンド(ラウンド遊技)という。大当り遊技状態では、当該ラウンドが所定の上限回数(15回や2回)に達するまで繰り返し実行可能となっている。
なお、「大当り」には、大当り種別が設定されている。例えば、大入賞口の開放態様(ラウンド数や開放上限期間)や、大当り遊技状態後の遊技状態(通常状態、確変状態(高確率状態)、KT状態、高ベース状態など)を複数種類用意し、これらに応じて大当り種別が設定されている。大当り種別として、多くの賞球を得ることができる大当り種別や、賞球の少ない又はほとんど賞球を得ることができない大当り種別が設けられていてもよい。
大当り遊技状態が終了した後は、上記大当り種別に応じて、確変状態やKT状態、高ベース状態に制御されることがある。
確変状態(確率変動状態)では、表示結果が「大当り」となる確率が通常状態よりも高くなる確変制御が実行される。確変状態は、特別図柄の変動効率が向上することに加えて「大当り」となりやすい状態であるので、遊技者にとってさらに有利な状態である。
KT状態では、通常状態よりも小当りになりやすいKT制御が実行される。このパチンコ遊技機1では、小当り遊技状態でもある程度の賞球を得ることができるので、大当り遊技状態と比べると得られる賞球が少ないが遊技者にとって有利な状態である。
高ベース状態では、平均的な特図変動時間(特図を変動させる期間)を通常状態よりも短縮させる制御(時短制御)が実行され(時短状態)、普図ゲームで「普図当り」となる確率を通常状態よりも向上させる等により、第2始動入賞口に遊技球が進入しやすくなる制御(高開放制御、高ベース制御)も実行される。高ベース状態は、特別図柄(特に第2特別図柄)の変動効率が向上する状態であるので、遊技者にとって有利な状態である。
確変状態やKT状態、高ベース状態は、所定回数の特図ゲームが実行されたことと、次回の大当り遊技状態が開始されたこと等といった、いずれか1つの終了条件が先に成立するまで継続する。所定回数の特図ゲームが実行されたことが終了条件となるものを、回数切り(回数切り確変等)ともいう。
通常状態とは、遊技者にとって有利な大当り遊技状態等の有利状態、確変状態、KT状態、高ベース状態等の特別状態以外の遊技状態のことであり、特図ゲームにおける表示結果が「大当り」となる確率などのパチンコ遊技機1が、パチンコ遊技機1の初期設定状態(例えばシステムリセットが行われた場合のように、電源投入後に所定の復帰処理を実行しなかったとき)と同一に制御される状態である。
大当り遊技を終了し、遊技状態が確変状態やKT状態、高ベース状態に制御されると、遊技者は遊技領域の右方を狙って発射操作(右打ち操作)を行うのが有利である。パチンコ遊技機1が備える打球操作ハンドル30への遊技者による回転操作により、右打ち操作を行い、遊技球が通過ゲート41を通過すると、普通図柄表示器20による普図ゲームが開始される。なお、前回の普図ゲームの実行中の期間等に遊技球が通過ゲート41を通過した場合(遊技球が通過ゲート41を通過したが当該通過に基づく普図ゲームを直ちに実行できない場合)には、当該通過に基づく普図ゲームは所定の上限数(例えば4)まで保留される。
この普図ゲームでは、特定の普通図柄(普図当り図柄)が停止表示されれば、普通図柄の表示結果が「普図当り」となる。その一方、確定普通図柄として、普図当り図柄以外の普通図柄(普図ハズレ図柄)が停止表示されれば、普通図柄の表示結果が「普図ハズレ」となる。「普図当り」となると、可変入賞球装置096IW6Bを所定期間開放状態とする開放制御が行われる(第2始動入賞口が開放状態になる)。
可変入賞球装置096IW6Bに形成された第2始動入賞口に遊技球が進入すると、第2特別図柄表示装置4Bによる第2特図ゲームが開始される。
第2特図ゲームにおいて、確定特別図柄として特定の特別図柄(大当り図柄、例えば「7」、大当り種別に応じて実際の図柄は異なる。)が停止表示されれば、「大当り」となり、大当り図柄とは異なる所定の特別図柄(小当り図柄、例えば「2」)が停止表示されれば、「小当り」となる。また、大当り図柄や小当り図柄とは異なる特別図柄(ハズレ図柄、例えば「−」)が停止表示されれば「ハズレ」となる。
第2特図ゲームでの表示結果が「大当り」になった後には、遊技球が通過ゲート41を通過したことを条件として、遊技者にとって有利な有利状態として大当り遊技状態に制御される。第2特図ゲームでの表示結果が「小当り」になった後には、小当り遊技状態に制御される。
小当り遊技状態では、特殊可変入賞球装置096IW17により形成される特殊入賞口が所定の開放態様で開放状態となる。なお、大当り種別と同様に、「小当り」にも小当り種別を設けてもよい。
小当り遊技状態が終了した後は、遊技状態の変更が行われず、特図ゲームの表示結果が「小当り」となる以前の遊技状態に継続して制御される(但し、「小当り」発生時の特図ゲームが、上記回数切りにおける上記所定回数目の特図ゲームである場合には、当然遊技状態が変更される)。
この特徴部096IWでは、第1特別図柄の変動表示と第2特別図柄の変動表示とを並行して実行することが可能である。具体的に、第1特別図柄の変動表示の実行中に第2特別図柄の変動開始条件(大当り遊技状態または小当り遊技状態に制御されておらず、第2特別図柄の変動中でなく、第2保留記憶が記憶されていること)が成立した場合には第1特別図柄の変動表示の終了を待たずに第2特別図柄の変動表示を開始するものである。同様に、第2特別図柄の変動表示の実行中に第1特別図柄の変動開始条件(大当り遊技状態または小当り遊技状態に制御されておらず、第1特別図柄の変動中でなく、第1保留記憶が記憶されていること)が成立した場合には第2特別図柄の変動表示の終了を待たずに第1特別図柄の変動表示を開始するものである。
なお、演出制御用CPU120側では、第1特別図柄および第2特別図柄のうち遊技状態に応じた特別図柄に対応する飾り図柄を変動表示させるものである。例えば、通常状態では第1特別図柄に対応する飾り図柄を変動表示させ、KT状態では第2特別図柄に対応する飾り図柄を変動表示させる。
この特徴部096IWでは、第1特別図柄の変動表示の実行中に第2特別図柄の変動表示が大当りとなった場合や、小当りとなった場合であって通常大当り(本例では、6R通常大当り)となる第1特別図柄の変動表示の実行中である場合に、第1特別図柄の変動表示は強制的に停止され、第1特別図柄と第2特別図柄とで同時に大当りや小当りが発生する事態が生じないようにしている。なお、この場合、演出制御用CPU120側では、第1特別図柄の変動表示が強制はずれとされた場合には、飾り図柄の変動表示結果として強制的にはずれ図柄を停止表示するように制御する。
この特徴部096IWでは、第2特別図柄の変動表示の実行中に第1特別図柄の変動表示が大当りとなった場合や、小当りとなった場合であって通常大当り(本例では、2R通常大当り)となる第2特別図柄の変動表示の実行中である場合に、第2特別図柄の変動表示は強制的に停止され、第1特別図柄と第2特別図柄とで同時に大当りや小当りが発生する事態が生じないようにしている。なお、この場合、演出制御用CPU120側では、第2特別図柄の変動表示が強制はずれとされた場合には、飾り図柄の変動表示結果として強制的にはずれ図柄を停止表示するように制御する。
本特徴部096IWにおける遊技状態には、通常状態(低確率/非KT状態)と、通常状態よりも小当りになりやすいKT状態(いわゆる小当りタイム)とがある。さらに、KT状態には第1KT状態と第2KT状態との2種類があり、この特徴部096IWでは、遊技状態には、低確率状態且つ非KT状態(低確率/非KT状態:通常状態)に制御されている場合と、低確率且つ第1KT状態(低確率/第1KT状態)に制御されている場合と、高確率且つ第1KT状態(高確率/第1KT状態)に制御されている場合と、高確率且つ第2KT状態(高確率/第2KT状態)に制御されている場合とがある。
KT状態のうち第1KT状態は、小当りが発生しやすく特殊可変入賞球装置096IW17が開状態となりやすいものの、上流側の可変入賞球装置096IW6Bの開放時間が極めて長く、小当りが発生しても下流側の特殊可変入賞球装置096IW17に遊技球が入賞するケースは極めて少ない(例えば、100変動するごとに1球程度)。具体的には、第1KT状態では、小当りが発生しやすい状態に制御されるとともに高ベース状態に制御されて可変入賞球装置096IW6Bの開放時間が長くなるように制御される。また、KT状態のうち第2KT状態は、上流側の可変入賞球装置096IW6Bの開放時間が短く、小当りが発生した場合に下流側の特殊可変入賞球装置096IW17に遊技球が入賞しやすい。具体的には、第2KT状態では、小当りが発生しやすい状態に制御されるとともに低ベース状態に制御されて可変入賞球装置096IW6Bの開放時間が短くなるように制御される。
また、KT状態は、通常状態(低確率/非KT状態)よりも小当りになりやすい遊技状態である。具体的には、この特徴部096IWでは、普図当りとなって可変入賞球装置096IW6Bが開状態となる確率はKT状態の方が通常状態より高くなっている。そして、第1特別図柄の変動時には小当りと決定される割合が低いのに対して、第2特別図柄の変動時には小当りと決定される割合が高くなるよう構成されている(ただし、強制はずれの場合を除く)ため、KT状態を、通常状態よりも小当りになりやすい遊技状態としている。これにより、KT状態では、主に第2特別図柄の変動を行わせることにより小当りを頻繁に発生させ、遊技者に有利な遊技状態となっている。
なお、KT状態を、通常状態よりも小当りになりやすい遊技状態とするための構成としては、これに限るものではない。例えば、KT状態であっても普図当りとなって可変入賞球装置096IW6Bが開状態となる確率は通常状態と同じ(例えば、10%または100%)であるが、第2特別図柄の変動時に選択する変動パターンの有する変動時間が、KT状態の方が通常状態よりも短く構成することにより、KT状態の方が通常状態よりも一定時間に対する変動回数の割合が高くなり、KT状態を通常状態よりも小当りになりやすい遊技状態とするものであってもよい。
なお、この特徴部096IWでは、KT状態中に第1特別図柄の変動表示で大当りとなった場合には、変動時間が10秒の変動パターンを決定するように構成されている。これは、第2KT状態に移行した直後に第1特別図柄の変動表示で直ちに大当りが発生してしまったようなケースで、第1特別図柄の大当り変動の変動時間を長い変動時間としてしまうと、該第1特別図柄の大当り変動中に実行される第2特別図柄の変動は強制はずれとされる構成であるため、第2KT状態であるにもかかわらず強制はずれが頻発して遊技者が小当りによる利益を一切受けられないこととなる。そのため、この特徴部096IWでは、第1特別図柄の大当り変動の変動時間を短い変動時間とすることにより、強制はずれが頻発する前に第1特別図柄の変動にもとづく大当り遊技状態に移行するように構成されている。
なお、本特徴部096IWとは異なり、第1特別図柄の大当り変動中に第2特別図柄の変動を開始した場合にも、該第2特別図柄の変動を強制はずれとしない構成(例えば、第1特別図柄の大当り図柄停止時に第2特別図柄の変動中であるときは、第2特別図柄を強制はずれとする構成)の遊技機であれば、KT状態中の第1特別図柄の大当りの変動時間を長い変動時間(例えば、1分)としてもよい。これは、第2KT状態に移行した直後に第1特別図柄の変動表示で直ちに大当りが発生してしまったようなケースで、大当りの変動時間をはずれと同じ短い変動時間としてしまうと、遊技者が小当りによる利益を一切受けられなくなる。そのため、KT状態中の第1特別図柄の大当りの変動時間を長い変動時間(例えば、1分)とすれば、そのようなケースであっても、少なくとも複数回小当りが発生可能な十分な時間(例えば、1分)が確保されるように構成される。
ここで、この特徴部096IWにおける遊技状態の遷移について説明する。まず、この特徴部096IWでは、低確率/低ベース状態(通常状態(非KT状態))では、遊技者は遊技領域の左方を狙って遊技球の発射操作(左打ち)を行う。そのため、通常状態では、主として第1始動入賞口への始動入賞が発生し、主として第1特別図柄の変動表示が実行される。また、主として第1特別図柄の変動表示が実行されることから、低確率/低ベース状態において大当りが発生した場合には、主として10R確変大当り、6R確変大当り、または6R通常大当りが発生する。
低確率/低ベース状態において10R確変大当りが発生した場合には、大当り遊技中にV領域に遊技球が進入すれば、その大当り遊技の終了後に高確率/低ベース状態(高確率/第2KT状態)に移行し、次の大当りが発生するまで高確率/低ベース状態が維持される。ただし、大当り遊技中にV領域に遊技球が進入しなければ、高確率状態には制御されない場合もある。また、低確率/低ベース状態において6R確変大当りが発生した場合には、大当り遊技中にV領域に遊技球が進入すれば、その大当り遊技の終了後に高確率/高ベース状態(高確率/第1KT状態)に移行し、後述する所定の条件が成立するまで高確率/高ベース状態が維持される。ただし、大当り遊技中にV領域に遊技球が進入しなければ、高確率状態には制御されない場合もある。また、低確率/低ベース状態において6R通常大当りが発生した場合には、その大当り遊技の終了後に低確率/高ベース状態(低確率/第1KT状態)に移行し、次の大当りが発生するか50回の変動表示を終了するまで低確率/高ベース状態が維持される。
KT状態(高確率/高ベース状態、低確率/高ベース状態、高確率/低ベース状態)に移行した後である場合には、この特徴部096IWでは、遊技者は遊技領域の右方を狙って遊技球の発射操作(右打ち)を行う。そのため、KT状態では、主として第2始動入賞口への始動入賞が発生し、主として第2特別図柄の変動表示が実行される。また、主として第2特別図柄の変動表示が実行されることから、KT状態において大当りが発生した場合には、主として10R確変大当り、6R確変大当り、2R確変大当り、または2R通常大当りが発生する。
高確率/高ベース状態(高確率/第1KT状態)において所定の条件(10R確変大当りまたは2R確変大当りが発生し、大当り遊技中にV領域に遊技球が進入すること、50回の第2特別図柄の変動表示を行うこと、または小当り遊技状態に40回制御すること)が成立すれば、高確率/低ベース状態(高確率/第2KT状態)に移行し、次の大当りが発生するまで高確率/低ベース状態が維持される。ただし、大当り遊技中にV領域に遊技球が進入しなければ、高確率状態には制御されない場合もある。また、高確率/高ベース状態(高確率/第1KT状態)において6R確変大当りが発生した場合には、大当り遊技中にV領域に遊技球が進入すれば、その大当り遊技の終了後に高確率/高ベース状態(高確率/第1KT状態)に移行し、次の大当りが発生するまで高確率/高ベース状態が維持される。ただし、大当り遊技中にV領域に遊技球が進入しなければ、高確率状態には制御されない場合もある。また、高確率/高ベース状態(高確率/第1KT状態)において2R通常大当りが発生した場合には、その大当り遊技の終了後に低確率/高ベース状態(低確率/第1KT状態)に移行し、次の大当りが発生するか50回の変動表示を終了するまで低確率/高ベース状態が維持される。
低確率/高ベース状態(低確率/第1KT状態)において10R確変大当りまたは2R確変大当りが発生した場合には、大当り遊技中にV領域に遊技球が進入すれば、その大当り遊技の終了後に高確率/低ベース状態(高確率/第2KT状態)に移行し、次の大当りが発生するまで高確率/低ベース状態が維持される。ただし、大当り遊技中にV領域に遊技球が進入しなければ、高確率状態には制御されない場合もある。また、低確率/高ベース状態(低確率/第1KT状態)において6R確変大当りが発生した場合には、大当り遊技中にV領域に遊技球が進入すれば、その大当り遊技の終了後に高確率/高ベース状態(高確率/第1KT状態)に移行し、上記の所定の条件が成立するまで高確率/高ベース状態が維持される。ただし、大当り遊技中にV領域に遊技球が進入しなければ、高確率状態には制御されない場合もある。また、低確率/高ベース状態(低確率/第1KT状態)において2R通常大当りが発生した場合には、その大当り遊技の終了後に低確率/高ベース状態(低確率/第1KT状態)に移行し、次の大当りが発生するか50回の変動表示を終了するまで低確率/高ベース状態が維持される。なお、6R通常大当りや2R通常大当りが発生して低確率/高ベース状態となった後、次の大当りが発生することなく、50回の変動表示が終了した場合には、低確率/低ベース状態(通常状態(非KT状態))に移行する。
高確率/低ベース状態(高確率/第2KT状態)において10R確変大当りまたは2R確変大当りが発生した場合には、大当り遊技中にV領域に遊技球が進入すれば、その大当り遊技の終了後に高確率/低ベース状態(高確率/第2KT状態)に移行し、次の大当りが発生するまで高確率/低ベース状態が維持される。ただし、大当り遊技中にV領域に遊技球が進入しなければ、高確率状態には制御されない場合もある。また、高確率/低ベース状態(高確率/第2KT状態)において6R確変大当りが発生した場合には、大当り遊技中にV領域に遊技球が進入すれば、その大当り遊技の終了後に高確率/高ベース状態(高確率/第1KT状態)に移行し、上記の所定の条件が成立するまで高確率/高ベース状態が維持される。ただし、大当り遊技中にV領域に遊技球が進入しなければ、高確率状態には制御されない場合もある。また、高確率/低ベース状態(高確率/第2KT状態)において2R通常大当りが発生した場合には、その大当り遊技の終了後に低確率/高ベース状態(低確率/第1KT状態)に移行し、次の大当りが発生するか50回の変動表示を終了するまで低確率/高ベース状態が維持される。
なお、低確率/低ベース状態(通常状態(非KT状態))では第1特別図柄の変動表示が実行される場合について説明したが、低い割合で第2特別図柄の変動表示が実行される可能性もありうる。この場合、10R確変大当りまたは2R確変大当りが発生した場合には、大当り遊技中にV領域に遊技球が進入すれば、高確率/低ベース状態(高確率/第2KT状態)に移行することになる。また、6R確変大当りが発生した場合には、大当り遊技中にV領域に遊技球が進入すれば、高確率/高ベース状態(高確率/第1KT状態)に移行することになる。また、2R通常大当りが発生した場合には、低確率/高ベース状態(低確率/第1KT状態)に移行し、次の大当りが発生するか50回の変動表示を終了するまで低確率/高ベース状態が維持されることになる。
また、高確率/高ベース状態(高確率/第1KT状態)では第2特別図柄の変動表示が実行される場合について説明したが、低い割合で第1特別図柄の変動表示が実行される可能性もありうる。この場合、10R確変大当りが発生した場合には、大当り遊技中にV領域に遊技球が進入すれば、高確率/低ベース状態(高確率/第2KT状態)に移行することになる。また、6R確変大当りが発生した場合には、大当り遊技中にV領域に遊技球が進入すれば、高確率/高ベース状態(高確率/第1KT状態)に移行することになる。また、6R通常大当りが発生した場合には、低確率/高ベース状態(低確率/第1KT状態)に移行し、次の大当りが発生するか50回の変動表示を終了するまで低確率/高ベース状態が維持されることになる。
また、低確率/高ベース状態(低確率/第1KT状態)では第2特別図柄の変動表示が実行される場合について説明したが、低い割合で第1特別図柄の変動表示が実行される可能性もありうる。この場合、10R確変大当りが発生した場合には、大当り遊技中にV領域に遊技球が進入すれば、高確率/低ベース状態(高確率/第2KT状態)に移行することになる。また、6R確変大当りが発生した場合には、大当り遊技中にV領域に遊技球が進入すれば、高確率/高ベース状態(高確率/第1KT状態)に移行することになる。また、6R通常大当りが発生した場合には、低確率/高ベース状態(低確率/第1KT状態)に移行し、次の大当りが発生するか50回の変動表示を終了するまで低確率/高ベース状態が維持されることになる。
また、高確率/低ベース状態(高確率/第2KT状態)では第2特別図柄の変動表示が実行される場合について説明したが、低い割合で第1特別図柄の変動表示が実行される可能性もありうる。この場合、10R確変大当りが発生した場合には、大当り遊技中にV領域に遊技球が進入すれば、高確率/低ベース状態(高確率/第2KT状態)に移行することになる。また、6R確変大当りが発生した場合には、大当り遊技中にV領域に遊技球が進入すれば、高確率/高ベース状態(高確率/第1KT状態)に移行することになる。また、6R通常大当りが発生した場合には、低確率/高ベース状態(低確率/第1KT状態)に移行し、次の大当りが発生するか50回の変動表示を終了するまで低確率/高ベース状態が維持されることになる。
このような遊技機においても、所定範囲(2バイト)内の容量のデータに応じた時間(4分22秒14までの4ms毎の時間)を計測可能な第1タイマおよび第2タイマを備え、変動時間は、基本変動時間と加算変動時間とで構成され、第1タイマは基本変動時間を計測し、第2タイマは加算変動時間を計測することとしてもよい。
また、上述したように、非KT状態中であっても第2特別図柄の変動表示が実行されて小当りとなると、特殊入賞口への遊技球の入賞によりある程度の賞球を期待できる状況が生じてしまう。そこで、非KT状態中に第2特別図柄の変動表示を開始する場合、該第2特別図柄の変動時間を極端に長くするものであってもよい。例えば、第1タイマに上限値である基本変動時間4分22秒14に対応する値(FFFFh)を設定するとともに、第2タイマに上限値である追加変動時間4分22秒14に対応する値(FFFFh)を設定し、8分44秒28の変動を行うこととしてもよい。非KT状態中に第2特別図柄の変動表示を開始する場合、第1タイマに上限値である基本変動時間4分22秒14に対応する値(FFFFh)を設定するとともに、第2タイマに上限値である追加変動時間4分22秒14に対応する値(FFFFh)を設定することとしてもよい。これにより、非KT状態中に第2特別図柄の変動表示が実行されても、変動時間を極端に長くし変動表示の実行頻度を低下させることによって却って小当りの発生頻度を低下させるようにし、非KT状態中であるにもかかわらず小当りによる賞球の獲得を狙われてしまう事態を防止することができる。なお、この特徴部096IWにおいて、「小当りの発生頻度」とは、例えば、単位時間(例えば、1分)あたりの小当りの発生割合であり、KT状態では、例えば、単位時間あたりの小当りの発生割合が通常状態よりも高い状態となっている。
なお、図示は省略するが、非KT状態中に第2特別図柄の変動表示を開始する場合、CPU103は、変動パターンに応じた変動パターンコマンドを送信し、該変動パターンコマンドを受信した演出制御用CPU120は、該変動パターンコマンドが示す変動パターンに応じた変動演出を実行するものである。例えば、非KT状態中に第2特別図柄の変動表示を開始する場合、変動時間が8分44秒28である変動を示す変動パターンコマンドを送信することとしてもよい。
また、変形例3におけるパチンコ遊技機1についても先読み予告演出を実行可能としてもよいが、非KT状態中において第2特別図柄の変動時間を極端に長くする遊技機においては、非KT状態中に第2特別図柄の変動表示に対応する始動入賞が発生した場合、先読み判定の判定結果を指定するための演出制御コマンドを演出制御用CPU120に送信しないものであってもよい。また、送信するものであってもよいが、先読み判定の判定結果を指定するための演出制御コマンドを受信した演出制御用CPU120は、非KT状態中に第2特別図柄の変動表示に対応する始動入賞が発生した際のコマンドであった場合は、該第2特別図柄の変動表示を予告対象とする先読み予告演出を実行しないこととしてもよい。
なお、上述した実施の形態および変形例1〜4のうち複数の構成を組み合わせた遊技機であってもよい。
(本実施形態の特徴部207SGに関する説明)
次に、本実施の形態の特徴部207SGについて説明する。
特徴部207SGにおける主基板11は、開放可能に構成された基板ケースに収納された状態でパチンコ遊技機1の背面に搭載されている。主基板11には、パチンコ遊技機1の設定値を変更可能な設定値変更状態に切り替えるための錠スイッチと、設定値変更状態において大当りの当選確率(出玉率)等の設定値を変更するための設定スイッチとして機能する設定切替スイッチと、遊技機用枠の開放を検知する開放センサと、が設けられている。
基板ケースには、設定値等を表示可能な表示モニタが配置されている。該表示モニタは、主基板11に接続されているとともに、基板ケースの上部に配置されている。つまり、表示モニタは、基板ケースにおける主基板11を視認する際の正面に配置されている。主基板11は、遊技機用枠を開放していない状態では視認できないので、主基板11を視認する際の正面とは、遊技機用枠を開放した状態における遊技盤の裏面側を視認する際の正面であり、パチンコ遊技機1の正面とは異なる。ただし、主基板11を視認する際の正面とパチンコ遊技機1の正面とが共通するようにしてもよい。
特徴部207SGの遊技制御用マイクロコンピュータ100は、遊技制御メイン処理(図3参照)において、クリアスイッチが操作されている状態でパチンコ遊技機1が起動したことを示すRAMクリアフラグがセットされていれば、設定されている設定値を変更するための設定値変更処理を行う。
設定値変更処理では、遊技制御用マイクロコンピュータ100は、設定切替スイッチへの操作を受け付けることにもとづいて、表示モニタに表示されている設定値よりも1大きい数値を借りの設定としてRAM102の所定アドレスに格納する処理を繰り返し実行可能である。尚、表示モニタに表示されている設定値が「6」である場合は、「1」を仮の設定値としてRAM102の所定アドレスに格納すればよい。
このように、特徴部207SGにおける遊技制御用マイクロコンピュータ100は、少なくとも有利状態に制御される確率が異なる有利設定値と不利設定値とを含む複数段階の設定値(例えば、最も遊技者にとって不利な設定値である1から最も遊技者にとって有利な設定値である6までの値)のうちのいずれかの設定値に設定可能である。
また、遊技制御用マイクロコンピュータ100は、特別図柄通常処理(S110)において、乱数回路104にて生成された大当り判定用乱数値と、設定されている設定値に対応する大当り判定値(設定値に応じた表示結果判定テーブル(図9−1〜図9−6)に対応する判定値)とにもとづいて、大当り遊技状態に制御するか否かを判定する。そして、ステップS114〜S117の処理と同様に、大当り遊技状態に制御すると判定した場合に大当り遊技状態に制御する。
遊技制御用マイクロコンピュータ100が備えるROM101には、ゲーム制御用のプログラムの他にも、遊技の進行を制御するために用いられる各種のテーブルデータなどが記憶されている。例えば、ROM101には、CPU103が各種の判定や決定を行うために用意された、図9−1〜図9−10などに示す複数の判定テーブルを構成するテーブルデータが記憶されている。また、ROM101には、CPU103が主基板11から各種の制御信号を出力させるために用いられる複数の制御パターンテーブルを構成するテーブルデータや、特別図柄や普通図柄などの可変表示における各図柄の変動態様となる変動パターンを複数種類格納する変動パターンテーブルなどが記憶されている。
ROM101が記憶する判定テーブルには、例えば図9−1(A)に示す第1特図用表示結果判定テーブル(設定値1)、図9−1(B)に示す第2特図用表示結果判定テーブル(設定値2)、図9−2(A)に示す第1特図用表示結果判定テーブル(設定値2)、図9−2(B)に示す第2特図用表示結果判定テーブル(設定値2)、図9−3(A)に示す第1特図用表示結果判定テーブル(設定値3)、図9−3(B)に示す第2特図用表示結果判定テーブル(設定値3)、図9−4(A)に示す第1特図用表示結果判定テーブル(設定値4)、図9−4(B)に示す第2特図用表示結果判定テーブル(設定値4)、図9−5(A)に示す第1特図用表示結果判定テーブル(設定値5)、図9−5(B)に示す第2特図用表示結果判定テーブル(設定値5)、図9−6(A)に示す第1特図用表示結果判定テーブル(設定値6)、図9−6(B)に示す第2特図用表示結果判定テーブル(設定値6)、大当り種別判定テーブル(第1特別図柄用)、大当り種別判定テーブル(第2特別図柄用)の他、大当り変動パターン判定テーブル、小当り変動パターン判定テーブル、はずれ変動パターン判定テーブル、普図表示結果判定テーブル(図示略)、普図変動パターン決定テーブル(図示略)などが含まれている。
本実施の形態の特徴部207SGのパチンコ遊技機1は、設定値に応じて大当りの当選確率(出玉率)が変わる構成とされている。詳しくは、特別図柄プロセス処理の特別図柄通常処理において、設定値に応じた表示結果判定テーブル(当選確率)を用いることにより、大当りの当選確率(出玉率)が変わるようになっている。設定値は1〜6の6段階からなり、6が最も出玉率が高く、6、5、4、3、2、1の順に値が小さくなるほど出玉率が低くなる。すなわち、設定値として6が設定されている場合には遊技者にとって最も有利度が高く、5、4、3、2、1の順に値が小さくなるほど有利度が段階的に低くなる。換言すれば、設定値とは、最も大きい値である6が最も遊技場側にとって不利な値であり、5、4、3、2、1の順に値が小さくなるほど遊技場側にとって有利な値となる。
図9−1(A)〜図9−6(B)は、各設定値に対応する表示結果判定テーブルを示す説明図である。表示結果判定テーブルとは、ROM101に記憶されているデータの集まりであって、MR1と比較される当り判定値が設定されているテーブルである。本実施の形態の特徴部207SGでは、表示結果判定テーブルとして、第1特図と第2特図とで個別の表示結果判定テーブルを用いているが、本発明はこれに限定されるものではなく、第1特図と第2特図とで共通の表示結果判定テーブルを用いるようにしても良い。
図9−1(A)に示すように、設定値が1であり変動特図が第1特図である場合に用いる第1特図用表示結果判定テーブル(設定値1)においては、遊技状態が通常状態または時短状態である場合は、0〜65535の範囲で値を取り得る数値であり、特図表示結果判定用の乱数値MR1と比較される当り判定値のうち、1020〜1237までが「大当り」に割り当てられており、32767〜33094までが「小当り」に割り当てられており、その他の数値範囲が「はずれ」に割り当てられている。また、遊技状態が確変状態である場合は、前述の当り判定値のうち、1020〜1346までが「大当り」に割り当てられており、32767〜33094までが「小当り」に割り当てられており、その他の数値範囲が「はずれ」に割り当てられている。
図9−1(B)に示すように、設定値が1であり変動特図が第2特図である場合に用いる第2特図用表示結果判定テーブル(設定値1)においては、遊技状態が通常状態または時短状態である場合は、0〜65535の範囲で値を取り得る数値であり、特図表示結果判定用の乱数値MR1と比較される当り判定値のうち、1020〜1237までが「大当り」に割り当てられており、32767〜33421までが「小当り」に割り当てられており、その他の数値範囲が「はずれ」に割り当てられている。また、遊技状態が確変状態である場合は、前述の当り判定値のうち、1020〜1346までが「大当り」に割り当てられており、32767〜33421までが「小当り」に割り当てられており、その他の数値範囲が「はずれ」に割り当てられている。
図9−2(A)に示すように、設定値が2であり変動特図が第1特図である場合に用いる第1特図用表示結果判定テーブル(設定値2)においては、遊技状態が通常状態または時短状態である場合は、0〜65535の範囲で値を取り得る数値であり、特図表示結果判定用の乱数値MR1と比較される当り判定値のうち、1020〜1253までが「大当り」に割り当てられており、32767〜33094までが「小当り」に割り当てられており、その他の数値範囲が「はずれ」に割り当てられている。また、遊技状態が確変状態である場合は、前述の当り判定値のうち、1020〜1383までが「大当り」に割り当てられており、32767〜33094までが「小当り」に割り当てられており、その他の数値範囲が「はずれ」に割り当てられている。
図9−2(B)に示すように、設定値が2であり変動特図が第2特図である場合に用いる第2特図用表示結果判定テーブル(設定値2)においては、遊技状態が通常状態または時短状態である場合は、0〜65535の範囲で値を取り得る数値であり、特図表示結果判定用の乱数値MR1と比較される当り判定値のうち、1020〜1253までが「大当り」に割り当てられており、32767〜33421までが「小当り」に割り当てられており、その他の数値範囲が「はずれ」に割り当てられている。また、遊技状態が確変状態である場合は、前述の当り判定値のうち、1020〜1383までが「大当り」に割り当てられており、32767〜33421までが「小当り」に割り当てられており、その他の数値範囲が「はずれ」に割り当てられている。
図9−3(A)に示すように、設定値が3であり変動特図が第1特図である場合に用いる第1特図用表示結果判定テーブル(設定値3)においては、遊技状態が通常状態または時短状態である場合は、0〜65535の範囲で値を取り得る数値であり、特図表示結果判定用の乱数値MR1と比較される当り判定値のうち、1020〜1272までが「大当り」に割り当てられており、32767〜33094までが「小当り」に割り当てられており、その他の数値範囲が「はずれ」に割り当てられている。また、遊技状態が確変状態である場合は、前述の当り判定値のうち、1020〜1429までが「大当り」に割り当てられており、32767〜33094までが「小当り」に割り当てられており、その他の数値範囲が「はずれ」に割り当てられている。
図9−3(B)に示すように、設定値が3であり変動特図が第2特図である場合に用いる第2特図用表示結果判定テーブル(設定値3)においては、遊技状態が通常状態または時短状態である場合は、0〜65535の範囲で値を取り得る数値であり、特図表示結果判定用の乱数値MR1と比較される当り判定値のうち、1020〜1272までが「大当り」に割り当てられており、32767〜33421までが「小当り」に割り当てられており、その他の数値範囲が「はずれ」に割り当てられている。また、遊技状態が確変状態である場合は、前述の当り判定値のうち、1020〜1429までが「大当り」に割り当てられており、32767〜33421までが「小当り」に割り当てられており、その他の数値範囲が「はずれ」に割り当てられている。
図9−4(A)に示すように、設定値が4であり変動特図が第1特図である場合に用いる第1特図用表示結果判定テーブル(設定値4)においては、遊技状態が通常状態または時短状態である場合は、0〜65535の範囲で値を取り得る数値であり、特図表示結果判定用の乱数値MR1と比較される当り判定値のうち、1020〜1292までが「大当り」に割り当てられており、32767〜33094までが「小当り」に割り当てられており、その他の数値範囲が「はずれ」に割り当てられている。また、遊技状態が確変状態である場合は、前述の当り判定値のうち、1020〜1487までが「大当り」に割り当てられており、32767〜33094までが「小当り」に割り当てられており、その他の数値範囲が「はずれ」に割り当てられている。
図9−4(B)に示すように、設定値が4であり変動特図が第2特図である場合に用いる第2特図用表示結果判定テーブル(設定値4)においては、遊技状態が通常状態または時短状態である場合は、0〜65535の範囲で値を取り得る数値であり、特図表示結果判定用の乱数値MR1と比較される当り判定値のうち、1020〜1292までが「大当り」に割り当てられており、32767〜33421までが「小当り」に割り当てられており、その他の数値範囲が「はずれ」に割り当てられている。また、遊技状態が確変状態である場合は、前述の当り判定値のうち、1020〜1487までが「大当り」に割り当てられており、32767〜33421までが「小当り」に割り当てられており、その他の数値範囲が「はずれ」に割り当てられている。
図9−5(A)に示すように、設定値が5であり変動特図が第1特図である場合に用いる第1特図用表示結果判定テーブル(設定値4)においては、遊技状態が通常状態または時短状態である場合は、0〜65535の範囲で値を取り得る数値であり、特図表示結果判定用の乱数値MR1と比較される当り判定値のうち、1020〜1317までが「大当り」に割り当てられており、32767〜33094までが「小当り」に割り当てられており、その他の数値範囲が「はずれ」に割り当てられている。また、遊技状態が確変状態である場合は、前述の当り判定値のうち、1020〜1556までが「大当り」に割り当てられており、32767〜33094までが「小当り」に割り当てられており、その他の数値範囲が「はずれ」に割り当てられている。
図9−5(B)に示すように、設定値が5であり変動特図が第2特図である場合に用いる第2特図用表示結果判定テーブル(設定値5)においては、遊技状態が通常状態または時短状態である場合は、0〜65535の範囲で値を取り得る数値であり、特図表示結果判定用の乱数値MR1と比較される当り判定値のうち、1020〜1317までが「大当り」に割り当てられており、32767〜33421までが「小当り」に割り当てられており、その他の数値範囲が「はずれ」に割り当てられている。また、遊技状態が確変状態である場合は、前述の当り判定値のうち、1020〜1556までが「大当り」に割り当てられており、32767〜33421までが「小当り」に割り当てられており、その他の数値範囲が「はずれ」に割り当てられている。
図9−6(A)に示すように、設定値が6であり変動特図が第1特図である場合に用いる第1特図用表示結果判定テーブル(設定値6)においては、遊技状態が通常状態または時短状態である場合は、0〜65535の範囲で値を取り得る数値であり、特図表示結果判定用の乱数値MR1と比較される当り判定値のうち、1020〜1346までが「大当り」に割り当てられており、32767〜33094までが「小当り」に割り当てられており、その他の数値範囲が「はずれ」に割り当てられている。また、遊技状態が確変状態である場合は、前述の当り判定値のうち、1020〜1674までが「大当り」に割り当てられており、32767〜33094までが「小当り」に割り当てられており、その他の数値範囲が「はずれ」に割り当てられている。
図9−6(B)に示すように、設定値が6であり変動特図が第2特図である場合に用いる第2特図用表示結果判定テーブル(設定値4)においては、遊技状態が通常状態または時短状態である場合は、0〜65535の範囲で値を取り得る数値であり、特図表示結果判定用の乱数値MR1と比較される当り判定値のうち、1020〜1346までが「大当り」に割り当てられており、32767〜33421までが「小当り」に割り当てられており、その他の数値範囲が「はずれ」に割り当てられている。また、遊技状態が確変状態である場合は、前述の当り判定値のうち、1020〜1674までが「大当り」に割り当てられており、32767〜33421までが「小当り」に割り当てられており、その他の数値範囲が「はずれ」に割り当てられている。
以上のように、各表示結果判定テーブルにおいては、遊技状態が確変状態(高確状態)であるときに、通常状態または時短状態(低確状態)であるときよりも多くの判定値が、「大当り」の特図表示結果に割り当てられている。これにより、パチンコ遊技機1において確変制御が行われる確変状態(高確状態)では、通常状態または時短状態(低確状態)であるときに特図表示結果を「大当り」として大当り遊技状態に制御すると決定される確率(本実施の形態の特徴部207SGでは、設定値が1の場合は1/300、設定値が2の場合は1/280、設定値が3の場合は1/260、設定値が4の場合は1/240、設定値が5の場合は1/220、設定値が6の場合は1/200)に比べて、特図表示結果を「大当り」として大当り遊技状態に制御すると決定される確率が高くなる(本実施の形態の特徴部207SGでは、設定値が1の場合は1/200、設定値が2の場合は1/180、設定値が3の場合は1/160、設定値が4の場合は1/140、設定値が5の場合は1/120、設定値が6の場合は1/100)。即ち、各表示結果判定テーブルでは、パチンコ遊技機1における遊技状態が確変状態(高確状態)であるときに、通常状態や時短状態であるときに比べて大当り遊技状態に制御すると決定される確率が高くなるように、判定値が大当り遊技状態に制御するか否かの決定結果に割り当てられている。
尚、本実施の形態の特徴部207SGでは、図9−1〜図9−6に示すように、各設定値に応じて通常状態や時短状態における大当り確率に対する確変状態における大当り確率の倍率がそれぞれ異なる(例えば、設定値1であれば通常状態や時短状態における大当り確率に対する確変状態における大当り確率の倍率は1.5倍であり、設定値2であればば通常状態や時短状態における大当り確率に対する確変状態における大当り確率の倍率は約1.56倍であり、設定値3であれば通常状態や時短状態における大当り確率に対する確変状態における大当り確率の倍率は1.625倍である)ように設定されている形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、各設定値での通常状態や時短状態における大当り確率に対する確変状態における大当り確率の倍率は全て一定(例えば、5倍)に設定してもよい。
また、各第1特図用表示結果判定テーブルにおいては、遊技状態や設定値にかかわらず、特図表示結果を「小当り」として小当り遊技状態に制御すると決定される確率が同一値となるように判定値が割り当てられている。具体的には、図9−1(A)、図9−2(A)、図9−3(A)、図9−4(A)、図9−5(A)、図9−6(A)に示すように、第1特図用表示結果判定テーブルにおいては、遊技状態や設定値にかかわらず、特図表示結果を「小当り」として小当り遊技状態に制御すると決定される確率が1/200に設定されている。
一方で、各第2特図用表示結果判定テーブルにおいては、遊技状態や設定値にかかわらず、特図表示結果を「小当り」として小当り遊技状態に制御すると決定される確率が第1特図用表示結果判定テーブルとは異なる同一値となるように判定値が割り当てられている。具体的には、図9−1(B)、図9−2(B)、図9−3(B)、図9−4(B)、図9−5(B)、図9−6(B)に示すように、第2特図用表示結果判定テーブルにおいては、遊技状態や設定値にかかわらず、特図表示結果を「小当り」として小当り遊技状態に制御すると決定される確率が1/100に設定されている。
尚、本実施の形態の特徴部207SGでは、設定値にかかわらず特図表示結果を「小当り」として小当り遊技状態に制御すると決定される確率が同一確率である形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、設定値に応じて特図表示結果を「小当り」として小当り遊技状態に制御すると決定される確率を異ならせてもよい。更に、本実施の形態の特徴部207SGでは、変動特図に応じて特図表示結果を「小当り」として小当り遊技状態に制御すると決定される確率が異なる形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、変動特図にかかわらず特図表示結果を「小当り」として小当り遊技状態に制御すると決定される確率を同一確率としてもよい。
ここで、各表示結果判定テーブルにおいて「大当り」や「小当り」に割り当てられている当り判定値の数値範囲に着目すると、図9−7に示すように、遊技状態が通常状態または時短状態の場合における第1特図用表示結果判定テーブルにおいては、当り判定値のうち1020〜1237までの範囲が、設定値にかかわらず大当りを判定するための大当り判定値の共通数値範囲に設定されている。
尚、設定値が1の場合は、大当りを判定するための大当り判定値の共通数値範囲のみが設定されている(1020〜1237までが「大当り」に割り当てられている)一方で、設定値2〜設定値6の場合は、該大当り判定値の共通数値範囲から連続するように、1238から各設定値に応じた数値範囲が大当り判定値の非共通数値範囲に設定されている。この大当り判定値の非共通数値範囲は、設定値2では1238〜1253の範囲、設定値3では1238〜1272の範囲、設定値4では1238〜1292の範囲、設定値5では1238〜1317の範囲、設定値6では1238〜1346の範囲にそれぞれ設定されている。
つまり、本実施の形態の特徴部207SGでは、遊技状態が通常状態または時短状態である場合における第1特図用表示結果判定テーブルにおいては、設定値が1の場合は0〜65535の範囲で値を取り得る当り判定値のうち、共通数値範囲(1020〜1237)内の数値のみが「大当り」に割り当てられている一方で、設定値が2以上である場合は、大当り判定値のうち、共通数値範囲に非共通数値範囲を加えた範囲内の数値が「大当り」に割り当てられている。更に、非共通数値範囲は、設定値の値が大きくなるに連れて1238を基準として増加していく。
このため、大当り確率は、1020を大当り判定値の基準値(大当り基準値)として、設定値が大きくなるに連れて共通数値範囲に連続する非共通数値範囲が増加していくことによって高くなっていく。
尚、遊技状態が通常状態または時短状態である場合における第1特図用表示結果判定テーブルにおいては、当り判定値のうち32767〜33094までの範囲が、設定値にかかわらず小当りを判定するための小当り判定値の共通数値範囲に設定されている。ここで設定値が6の場合に注目すると、該設定値が6の場合は、前述したように当り判定値のうち1020〜1346までが大当り判定値の数値範囲に設定されている一方で、小当り判定値は、前記設定値6の場合の大当り判定値の範囲(1020〜1346)とは異なる数値範囲において、32767を小当り判定値の基準値(小当り基準値)として、32767〜33094の範囲に設定されているので、小当り判定値の数値範囲が各設定値に応じて変化する大当り判定値の範囲に重複することが防止されている。
次に、図9−8に示すように、遊技状態が確変状態の場合における第1特図用表示結果判定テーブルにおいては、当り判定値のうち1020〜1346までの範囲が、設定値にかかわらず大当りを判定するための大当り判定値の共通数値範囲に設定されている。
尚、設定値が1の場合は、大当りを判定するための大当り判定値の共通数値範囲のみが設定されている(1020〜1346までが「大当り」に割り当てられている)一方で、設定値2〜設定値6の場合は、該大当り判定値の共通数値範囲から連続するように、1347から各設定値に応じた数値範囲が大当り判定値の非共通数値範囲に設定されている。この大当り判定値の非共通数値範囲は、設定値2では1347〜1383の範囲、設定値3では1347〜1429の範囲、設定値4では1347〜1487の範囲、設定値5では1347〜1556の範囲、設定値6では1347〜1674の範囲にそれぞれ設定されている。
つまり、本実施の形態の特徴部207SGでは、遊技状態が確変状態である場合における第1特図用表示結果判定テーブルにおいては、設定値が1の場合は0〜65535の範囲で値を取り得る当り判定値のうち、共通数値範囲(1020〜1346)内の数値のみが「大当り」に割り当てられている一方で、設定値が2以上である場合は、大当り判定値のうち、共通数値範囲に非共通数値範囲を加えた範囲内の数値が「大当り」に割り当てられている。更に、非共通数値範囲は、設定値の値が大きくなるに連れて1347を基準として増加していく。
このため、大当り確率は、1020を大当り判定値の基準値(大当り基準値)として、設定値が大きくなるに連れて共通数値範囲に連続する非共通数値範囲が増加していくことによって高くなっていく。
尚、遊技状態が確変状態である場合における第1特図用表示結果判定テーブルにおいては、遊技状態が通常状態または時短状態である場合における第1特図用表示結果判定テーブルと同じく、当り判定値のうち32767〜33094までの範囲が、設定値にかかわらず小当りを判定するための小当り判定値の共通数値範囲に設定されている。ここで設定値が6の場合に注目すると、該設定値が6の場合は、前述したように当り判定値のうち1020〜1674までが大当り判定値の数値範囲に設定されている一方で、小当り判定値は、前記設定値6の場合の大当り判定値の範囲(1020〜1674)とは異なる数値範囲において、32767を小当り判定値の基準値(小当り基準値)として、32767〜33094の範囲に設定されているので、小当り判定値の数値範囲が各設定値に応じて変化する大当り判定値の範囲に重複することが防止されている。
図9−9に示すように、遊技状態が通常状態または時短状態の場合における第2特図用表示結果判定テーブルにおいては、当り判定値のうち1020〜1237までの範囲が、設定値にかかわらず大当りを判定するための大当り判定値の共通数値範囲に設定されている。
尚、設定値が1の場合は、大当りを判定するための大当り判定値の共通数値範囲のみが設定されている(1020〜1237までが「大当り」に割り当てられている)一方で、設定値2〜設定値6の場合は、該大当り判定値の共通数値範囲から連続するように、1238から各設定値に応じた数値範囲が大当り判定値の非共通数値範囲に設定されている。この大当り判定値の非共通数値範囲は、設定値2では1238〜1253の範囲、設定値3では1238〜1272の範囲、設定値4では1238〜1292の範囲、設定値5では1238〜1317の範囲、設定値6では1238〜1346の範囲にそれぞれ設定されている。
つまり、本実施の形態の特徴部207SGでは、遊技状態が通常状態または時短状態である場合における第2特図用表示結果判定テーブルにおいては、設定値が1の場合は0〜65535の範囲で値を取り得る当り判定値のうち、共通数値範囲(1020〜1237)内の数値のみが「大当り」に割り当てられている一方で、設定値が2以上である場合は、大当り判定値のうち、共通数値範囲に非共通数値範囲を加えた範囲内の数値が「大当り」に割り当てられている。更に、非共通数値範囲は、設定値の値が大きくなるに連れて1238を基準として増加していく。
このため、大当り確率は、1020を大当り判定値の基準値(大当り基準値)として、設定値が大きくなるに連れて共通数値範囲に連続する非共通数値範囲が増加していくことによって高くなっていく。
尚、遊技状態が通常状態または時短状態である場合における第2特図用表示結果判定テーブルにおいては、当り判定値のうち32767〜33421までの範囲が、設定値にかかわらず小当りを判定するための小当り判定値の共通数値範囲に設定されている。ここで設定値が6の場合に注目すると、該設定値が6の場合は、前述したように当り判定値のうち1020〜1346までが大当り判定値の数値範囲に設定されている一方で、小当り判定値は、前記設定値6の場合の大当り判定値の範囲(1020〜1346)とは異なる数値範囲において、32767を小当り判定値の基準値(小当り基準値)として、32767〜33421の範囲に設定されているので、小当り判定値の数値範囲が各設定値に応じて変化する大当り判定値の範囲に重複することが防止されている。
次に、図9−10に示すように、遊技状態が確変状態の場合における第2特図用表示結果判定テーブルにおいては、当り判定値のうち1020〜1346までの範囲が、設定値にかかわらず大当りを判定するための大当り判定値の共通数値範囲に設定されている。
尚、設定値が1の場合は、大当りを判定するための大当り判定値の共通数値範囲のみが設定されている(1020〜1346までが「大当り」に割り当てられている)一方で、設定値2〜設定値6の場合は、該大当り判定値の共通数値範囲から連続するように、1347から各設定値に応じた数値範囲が大当り判定値の非共通数値範囲に設定されている。この大当り判定値の非共通数値範囲は、設定値2では1347〜1383の範囲、設定値3では1347〜1429の範囲、設定値4では1347〜1487の範囲、設定値5では1347〜1556の範囲、設定値6では1347〜1674の範囲にそれぞれ設定されている。
つまり、本実施の形態の特徴部207SGでは、遊技状態が確変状態である場合における第2図用表示結果判定テーブルにおいては、設定値が1の場合は0〜65535の範囲で値を取り得る当り判定値のうち、共通数値範囲(1020〜1346)内の数値のみが「大当り」に割り当てられている一方で、設定値が2以上である場合は、大当り判定値のうち、共通数値範囲に非共通数値範囲を加えた範囲内の数値が「大当り」に割り当てられている。更に、非共通数値範囲は、設定値の値が大きくなるに連れて1347を基準として増加していく。
このため、大当り確率は、1020を大当り判定値の基準値(大当り基準値)として、設定値が大きくなるに連れて共通数値範囲に連続する非共通数値範囲が増加していくことによって高くなっていく。
尚、遊技状態が確変状態である場合における第2特図用表示結果判定テーブルにおいては、遊技状態が通常状態または時短状態である場合における第2特図用表示結果判定テーブルと同じく、当り判定値のうち32767〜33421までの範囲が、設定値にかかわらず小当りを判定するための小当り判定値の共通数値範囲に設定されている。ここで設定値が6の場合に注目すると、該設定値が6の場合は、前述したように当り判定値のうち1020〜1674までが大当り判定値の数値範囲に設定されている一方で、小当り判定値は、前記設定値6の場合の大当り判定値の範囲(1020〜1674)とは異なる数値範囲において、32767を小当り判定値の基準値(小当り基準値)として、32767〜33421の範囲に設定されているので、小当り判定値の数値範囲が各設定値に応じて変化する大当り判定値の範囲に重複することが防止されている。
以上、本実施の形態の特徴部207SGにおいては、図9−7〜図9−10に示すように、各表示結果判定テーブルにおいて、遊技状態及び設定値にかかわらず、当り判定値の1020を基準として共通数値範囲または共通数値範囲と非共通数値範囲とからなる連続した1の数値範囲内に含まれる判定値を大当り判定値の数値範囲とするとともに、遊技状態及び設定値にかかわらず、当り判定値の32767を基準として連続した1の数値範囲(共通数値範囲)内に含まれる判定値を小当り判定値の数値範囲として可変表示結果を判定するようになっている。
更に、これら各表示結果判定テーブルにおいては、変動特図が同一である場合は、遊技状態にかかわらず小当り判定値の数値範囲は同一(小当り判定値の数値範囲に含まれる判定値数が同一)である。また、変動特図が第1特図であるか第2特図であるかに応じて小当り判定値の数値範囲に含まれる判定値数が異なる(第1特図用表示結果判定テーブルにおける小当り判定値の数値範囲に含まれる判定値数は328個であるのに対して、第2特図用表示結果判定テーブルにおける小当り判定値の数値範囲に含まれる判定値数は655個と約2倍である)一方で、小当り判定値の数値範囲自体は、32767を基準値(小当り基準値)として設定されている。
更に、前述したように、各遊技状態においては、パチンコ遊技機1に設定されている設定値が1の場合が最も特図表示結果を「大当り」として大当り遊技状態に制御すると決定される確率が低く、設定値の値が大きくなるほど特図表示結果を「大当り」として大当り遊技状態に制御すると決定される確率が高くなるように判定値が割り当てられている(大当り確率:設定値6>設定値5>設定値4>設定値3>設定値2>設定値1)。
つまり、CPU103は、その時点で設定されている設定値に対応する表示結果判定テーブルを参照して、MR1の値が大当りに対応するいずれかの当り判定値に一致すると、特別図柄に関して大当り(大当りA〜大当りC)とすることを決定する。また、MR1が小当りに対応するいずれかの当り判定値に一致すると、特別図柄に関して小当りとすることを決定する。すなわち、設定値に応じた確率で大当り及び小当りの当選を決定する。尚、図9−1(A)〜図9−6(B)に示す「確率」は、大当りになる確率(割合)並びに小当りになる確率(割合)を示す。また、大当りにするか否か決定するということは、大当り遊技状態に制御するか否か決定するということであるが、第1特別図柄表示装置4Aまたは第2特別図柄表示装置4Bにおける停止図柄を大当り図柄にするか否か決定するということでもある。また、小当りにするか否か決定するということは、小当り遊技状態に制御するか否か決定するということであるが、第1特別図柄表示装置4Aまたは第2特別図柄表示装置4Bにおける停止図柄を小当り図柄にするか否か決定するということでもある。
尚、本実施の形態では、パチンコ遊技機1に設定可能な設定値として1〜6の計6個の設定値を設けているが、本発明はこれに限定されるものではなく、パチンコ遊技機1に設定可能な設定値は、5個以下や7個以上であってもよい。
以上、本実施の形態の特徴部207SGにおけるパチンコ遊技機1においては、図9−7〜図9−10に示すように、表示結果判定テーブルにおいては、パチンコ遊技機1に設定されている設定値にかかわらず、当り判定値のうち1020〜1237までの範囲が大当り判定値の共通数値範囲として設定されている。そして、パチンコ遊技機1に設定されている設定値が2〜6のいずれかである場合(パチンコ遊技機1に設定されている設定値が1以外の場合)は、1238から各設定値に応じた値までの範囲が大当り判定値の非共通数値範囲として設定されている。つまり、パチンコ遊技機1に設定されている設定値が2〜6のいずれかである場合は、当たり判定値の1020を大当り基準値として、大当り判定値の共通数値範囲と非共通数値範囲とが連続した数値範囲となるように設定されているので、大当り遊技状態に制御されるか否かの判定を行う際は、乱数値MR1の値が1020から各設定値に応じた非共通数値範囲の最大値までの数値範囲内であるか否かを判定すればよいので、CPU103が有利状態に制御するか否かの判定を行う処理負荷を低減することができる。
特に本実施の形態の特徴部207SGにおいては、0〜65535の範囲内において大当り判定値の数値範囲が1020を基準値とした1箇所に設定されているので、有利状態判定値の数値範囲が複数設けられている場合と比較して乱数値MR1の値が大当り判定値の数値範囲内の値であるか否か(大当り遊技状態に制御するか否か)の判定を複数回実行する必要が無いため、CPU103が有利状態に制御するか否かの判定を行う処理負荷を低減することができる。
また、図9−7〜図9−10に示すように、表示結果判定テーブルにおいては、遊技状態が通常状態や時短状態、確変状態のいずれかであるかにかかわらず、前述した当り判定値の1020を大当り基準値として、大当り判定値の共通数値範囲と非共通数値範囲とが連続した数値範囲となるように設定されているので、大当り遊技状態に制御されるか否かの判定を行う際は、乱数値MR1の値が、1020から通常状態や時短状態に応じた非共通数値範囲の最大値までの数値範囲内であるか否か、及び1020から確変状態に応じた非共通数値範囲の最大値までの範囲内であるか否を判定すればよいので、CPU103が大当り遊技状態に制御するか否かの判定を行う処理負荷を低減することができる。
更に、図9−7〜図9−10に示すように、表示結果判定テーブルにおいては、変動特図が第1特図であるか第2特図であるかに応じて小当り判定値の数値範囲に含まれる判定値数が異なる(第1特図用表示結果判定テーブルにおける小当り判定値の数値範囲に含まれる判定値数は328個であるのに対して、第2特図用表示結果判定テーブルにおける小当り判定値の数値範囲に含まれる判定値数は655個と約2倍である)一方で、小当り判定値の数値範囲自体は、32767を基準値(小当り基準値)として設定されている。このため、小当り遊技状態に制御されるか否かの判定を行う際は、乱数値MR1の値が、32767から変動特図に応じた小当り判定値の数値範囲の最大値までの数値範囲内であるか否かを判定すればよいので、CPU103が小当り遊技状態に制御するか否かの判定を行う処理負荷を低減することができる。
尚、図9−7〜図9−10に示すように、表示結果判定テーブルにおいて小当り判定値の数値範囲は、パチンコ遊技機1に設定されている設定値にかかわらず、パチンコ遊技機1に設定されている設定値が6である場合の大当りの判定値の数値範囲とは異なる数値範囲(32767〜33094または、32767〜33421)に設定されているので、大当り遊技状態に制御されるか否かの判定を行う際は、乱数値MR1が1020から各設定値に応じた非共通数値範囲の最大値までの数値範囲内であるか否かを判定すればよく、小当り遊技状態に制御されるか否かの判定を行う際は、乱数値MR1が32767から変動特図に応じた小当り判定値の数値範囲の最大値までの範囲内であるか否かを判定すればよいので、CPU103が大当り遊技状態に制御するか否かの判定を行う処理負荷並びに小当り遊技状態に制御するか否かの判定を行う処理負荷を低減することができる。
また、本実施の形態の特徴部207SGでは、図9−7〜図9−10に示すように、変動特図が同一であればパチンコ遊技機1に設定されている設定値にかかわらず小当り判定値の数値範囲は同一となっているが、CPU103は、可変表示を実行する際にRAM102から読み出した設定値に応じた小当り判定値の数値範囲を設定する(RAM102から読み出した設定値に応じた表示結果判定テーブルを設定する)ので、CPU103が小当り遊技状態に制御するか否かを判定するための処理負荷を低減できる、更に、本実施の形態の特徴部207SGのように、RAM102から読み出した設定値に応じた大当り判定値の数値範囲と小当り判定値の数値範囲を設定する場合は、RAM102から読み出す設定値に対応する表示結果判定テーブルを設定するための処理を共通化することができるので、処理プログラムの容量も削減することができる。
また、図9−7〜図9−10に示すように、パチンコ遊技機1に設定値として1(最も大当り確率が低い設定値)が設定されている場合は、大当り判定値の非共通数値範囲が設定されていないので、パチンコ遊技機1に設定値として1が設定されている場合は、大当り判定値の数値範囲として共通数値範囲のみを対象として大当り遊技状態に制御するか否かを判定すればよいので、CPU103が大当り遊技状態に制御するか否かの判定を行う処理負荷を低減することができる。
尚、本実施の形態の特徴部207SGにおいては、図9−7〜図9−10に示すように、大当り基準値を大当り判定値の共通数値範囲の最低値に設定する形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、大当り基準値を大当り判定値の共通数値範囲の最大値に設定してもよい。つまり、本実施の形態の特徴部207SGにおいては、大当り判定値の非共通数値範囲を大当り判定値の共通数値範囲の最大値から連続するように設定しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、大当り判定値の非共通数値範囲を大当り判定値の共通数値範囲の最小値から連続するように設定してもよい。
また、本実施の形態の特徴部207SGにおいては、図9−7〜図9−10に示すように、小当り基準値を小当り判定値の共通数値範囲の最低値に設定する形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、小当り基準値を小当り判定値の共通数値範囲の最大値に設定してもよい。
(特徴部096IWおよび特徴部207SGに関する説明)
上述した特徴部096IWおよび特徴部207SGの両方を備えた遊技機としてもよい。その際、特徴部096IWに示した実施の形態および変形例1〜3のうちいずれか一または複数の構成と特徴部207SGの構成とを組み合わせて備えたものであってもよい。
1 … パチンコ遊技機
2 … 遊技盤
3 … 遊技機用枠
4A、4B … 特別図柄表示装置
5 … 画像表示装置
6A … 入賞球装置
6B … 可変入賞球装置
7 … 特別可変入賞球装置
8L、8R … スピーカ
9 … 遊技効果ランプ
10 … 一般入賞口
11 … 主基板
12 … 演出制御基板
13 … 音声制御基板
14 … ランプ制御基板
15 … 中継基板
20 … 普通図柄表示器
21 … ゲートスイッチ
22A、22B … 始動口スイッチ
23 … カウントスイッチ
30 … 打球操作ハンドル
31A … スティックコントローラ
31B … プッシュボタン
32 … 可動体
100 … 遊技制御用マイクロコンピュータ
101、121 … ROM
102、122 … RAM
103 … CPU
104、124 … 乱数回路
105、125 … I/O
120 … 演出制御用CPU
123 … 表示制御部

Claims (1)

  1. 可変表示を行うことが可能な遊技機であって、
    所定範囲内の容量のデータに応じた時間を計測可能な第1タイマおよび第2タイマと、
    複数の可変表示期間のうちいずれかを選択する選択手段と、
    前記選択手段により選択された可変表示期間に亘って可変表示を行う可変表示実行手段とを備え、
    可変表示期間は、第1可変表示期間と第2可変表示期間とで構成され、
    前記第1タイマは、第1可変表示期間を計測し、
    前記第2タイマは、第2可変表示期間を計測し、
    前記選択手段は、前記所定範囲の容量を超えるデータに対応した可変表示期間を選択可能である
    ことを特徴とする遊技機。
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