JP2020092724A - 生体情報測定装置 - Google Patents

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Hironori Kobayashi
浩紀 小林
良 下北
Ryo Shimokita
良 下北
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Abstract

【課題】装置の大型化や高コスト化を招くことなく、脈波、脈動の変化、及び、その他の生体情報を確実に測定することができる生体情報測定装置を提供する。【解決手段】所定波長の測定光を発光する発光素子と、測定光が被検体を経由したもどり光を受光する受光素子と、受光素子による受光結果に基づいて被検体の生体情報を測定する生体情報測定部と、所定の時間間隔の各時刻で発光素子から測定光を発光させる発光制御部と、発光制御部の制御によって所定の時間間隔で測定光が発光されたときの、各時刻における測定光のそれぞれに対応するもどり光が受光素子で受光された受光光量に基づいて、被検体への装着状態を判定する装着判定部とを備える。【選択図】図4

Description

本発明は、生体情報測定装置に関し、特に被検体としての人体の皮膚に装着させて血液内の情報の測定を行う生体情報測定装置に関する。
特許文献1に記載の生体情報測定装置は、ユーザーの身体に装着されて、ユーザーの生体情報を測定する生体情報測定装置であって、ユーザーの脈波を検出して脈波信号を出力する脈波検出部と、ユーザーの体動を検出して体動信号を出力する体動検出部と、体動信号に基づいてユーザーの運動状態の安定度合を評価する状態評価部と、状態評価部の評価結果に基づいて、脈波の検出間隔を設定する検出間隔設定部と、を備える。これにより、ユーザーの運動状態の安定度合が十分に高いと評価した場合に、脈波信号の検出間隔を長くする設定変更を行うことができ、したがって、消費電力をより低減することが可能となるとしている。
特開2016−198193号公報
しかしながら、ユーザーの身体に装着する生体情報測定装置においては、位置ずれなどによって装着状態が変化することによって、脈波を継続的に正確に検出することが困難となるおそれがある。これに対して、取り付け具を用いて、位置ずれを起こさないようにユーザーの身体に強く固定する構成も考えられるが、このような構成は大掛かりな機構が必要となって装置の小型化が困難となり、また、取り付け具の追加によって部品コストが増大するという問題がある。また、このような取り付け具を設けることによって装置のデザインに制約が生じてしまうおそれがある。さらに、装着部位によっては、取り付け具と装着部位との間に一定の遊びがないと、継続的に装着している間にユーザーに対して不快感を与えてしまうという問題がある。
そこで本発明は、装置の大型化や高コスト化を招くことなく、脈波、脈動の変化、及び、その他の生体情報を確実に測定することができる生体情報測定装置を提供することを目的とする。また、本発明は、装置のデザインに対する制約が生じることを避けることができ、また、装着時の不快感を抑えることができる生体情報測定装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の生体情報測定装置は、所定波長の測定光を発光する発光素子と、測定光が被検体を経由したもどり光を受光する受光素子と、受光素子による受光結果に基づいて被検体の生体情報を測定する生体情報測定部と、所定の時間間隔の各時刻で発光素子から測定光を発光させる発光制御部と、発光制御部の制御によって所定の時間間隔で測定光が発光されたときの、各時刻における測定光のそれぞれに対応するもどり光が受光素子で受光された受光光量に基づいて、被検体への装着状態を判定する装着判定部とを備えることを特徴としている。
これにより、脈波、脈動の変化、及び、その他の生体情報を測定するための測定光と、この測定光が被検体を経由したもどり光とを用いて装着状態を判定することが可能となるため、固定力の強い取り付け具の追加などの制約が少なくなることから、装置の大型化や高コスト化を招くことなく、生体情報を確実に測定することが可能となる。また、装着方法が限定されなくなるため、装置のデザインに対する制約が生じることを避けることができるとともに、装着時の不快感を抑えることができる生体情報測定装置を提供できる。
本発明の生体情報測定装置において、装着判定部による判定は、生体情報測定部による測定を行っていないときに実行されることが好ましい。
これにより、装着状態の判定を確実に行うことができ、正しく装着されていない状態での生体情報の測定を避けることができる。
本発明の生体情報測定装置において、装着判定部は、各時刻における測定光のそれぞれに対応するもどり光の受光光量の変化量が所定値内であれば、被検体の所定の測定位置に装着されていると判定することが好ましい。
これにより、装着状態を客観的かつ正確に判定することができる。
本発明の生体情報測定装置において、発光素子を複数有し、発光制御部は、所定の時間間隔で、複数の発光素子を交互に発光させ、装着判定部は、複数の発光素子のそれぞれについて、各時刻における測定光のそれぞれに対応するもどり光の受光光量の変化量が所定値内であるか否かを判定し、複数の発光素子のすべてについて所定値内であれば、被検体の所定の測定位置に装着されていると判定することが好ましい。
これにより、複数の発光素子を設けた場合でも、すべての発光素子が正しく装着されているか否かを客観的かつ正確に判定することができる。
本発明の生体情報測定装置において、受光素子と、複数の発光素子の1つとの距離をL1としたとき、それ以外の発光素子と受光素子との距離L2が次式(1)を満足することが好ましい。
0.7≦L2/L1≦1.3 (1)
また、本発明の生体情報測定装置において、受光素子と、複数の発光素子のそれぞれとの距離は4mm以上11mm以下であることが好ましい。
これらにより、複数の発光素子のそれぞれから放出される測定光が照射される、被検体の各測定部位の深度ばらつきを一定範囲に抑えることができ、よって、複数の発光素子からの測定光に基づく生体情報の測定ばらつきを抑えることができる。
本発明の生体情報測定装置において、発光素子を2つ有し、この2つの発光素子は第1の発光素子と第2の発光素子であり、第1の発光素子と、受光素子と、第2の発光素子とがなす角度は90度以上180度以下であることが好ましい。
これにより、被検体の測定対象部位の形状等に応じて、発光素子の自由な配置が可能となり、装着状態の調整が容易になり、正確な生体情報を確実に測定することが可能となる。
本発明によると、装置の大型化や高コスト化を招くことなく、脈波、脈動の変化、及び、その他の生体情報を確実に測定することができる生体情報測定装置を提供することができる。また、装置のデザインに対する制約が生じることを避けることができるとともに、装着時の不快感を抑えることが可能となる。
(a)、(b)は本発明の実施形態に係る生体情報測定装置の概略構成を示す斜視図であって、(a)は基板側から見た図であり、(b)は受発光面側から見た図である。 本発明の実施形態に係る生体情報測定装置における、第1発光部、第2発光部、及び、受光部の配置例を示す平面図である。 図1のA−A’線に沿った断面図である。 本発明の実施形態におけるセンサモジュールの構成を例示するブロック図である。 本発明の実施形態に係る生体情報測定装置における生体情報測定及び装着状態判定の処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施形態の変形例における第1発光部、第2発光部、及び、受光部の配置例を示す平面図である。
以下、本発明の実施形態に係る生体情報測定装置について図面を参照しつつ詳しく説明する。各図には、基準座標としてX−Y−Z座標が示されており、X−Y面はZ1−Z2方向に直交する面である。以下の説明において、Z1方向を上方向、Z2方向を下方向とし、Z1−Z2方向に沿って見た状態を平面視ということがある。なお、以下の説明では、同一の部材には同一の符号を付し、一度説明した部材については適宜その説明を省略する。
(生体情報測定装置の構成)
図1(a)、(b)は、本実施形態に係る生体情報測定装置10の概略構成を示す斜視図である。図1(a)は基板20側からみた斜視図であり、図1(b)は基板20とは反対側の受発光面10a側からみた斜視図である。図2は、生体情報測定装置10における、第1発光部11、第2発光部12、及び、受光部13の配置例を示す平面図である。図3は、図1のA−A’線に沿った断面図である。
生体情報測定装置10は、被検体、例えば人体の皮膚に密着するように装着され、生体情報として、血液内の物質に関する情報の測定を行う装置である。生体情報測定装置10は、図4に示すセンサモジュール10mを備える。センサモジュール10mは、基板20の上面20a(図3)に設けられた2つの発光部11、12及び受光部13を有する。
図3に示すように、2つの発光部11、12は、それぞれが有する発光素子11a、12aの点灯によって所定波長の光I11、I12をそれぞれ発光し、測定光として被検体に向けて放出(出射)する。受光部13では、2つの発光部11、12から放出され、被検体を経由したもどり光I13が受光素子13aで受光される。ここで、経由したもどり光には、被検体の内部、例えば血管内、を通過した光、内部で拡散した光、及び、表面で反射や拡散した光を含む。測定光I11、I12の放出、及び、もどり光I13の受光は、Z1−Z2方向において、基板20に対向する受発光面10aで行われる。生体情報測定装置10は、受発光面10aを被検体に密着させるように装着される。なお、2つの発光部11、12及び受光部13を有するセンサモジュール10mの詳細は後述する。
図2に示すように、Y1−Y2方向に沿ってY2側からY1側へ、第1発光部11、受光部13、及び、第2発光部12が順に配置されている。第1発光部11の平面中心C11と第2発光部12の平面中心C12との中心間距離は第1の距離L1とされ、第2発光部12の平面中心C12と受光部13の平面中心C13との中心間距離は第2の距離L2に設定されている。第1の距離L1と第2の距離L2は互いに同一の距離であることが最も好ましいが、2つの距離L1、L2が次式(1)を満足していることが好ましい。
0.7≦L2/L1≦1.3 (1)
また、距離L1、L2は4mm以上11mm以下の範囲にあることが好ましい。
距離L1、L2が、上式(1)、及び/又は、上記範囲を満足することにより、2つの発光素子11a、12aのそれぞれから放出される測定光が到達する、被検体の各測定部位の深度ばらつきを一定範囲に抑えることができ、これらの発光素子11a、12aからの測定光に基づく生体情報の測定ばらつきを抑えることができる。
図1と図3に示すように、生体情報測定装置10は筐体30を備えている。筐体30は、接着層21によって基板20の上面20a(Z1方向に向く面)に設けられる。さらに筐体30は、第1発光部11からの測定光I11の放出経路に設けられた第1放出用開口31と、第2発光部12からの測定光I12の放出経路に設けられた第2放出用開口32と、受光部13におけるもどり光I13の受光経路に設けられた受光用開口33とを有する。第1放出用開口31内には第1発光部11が配置され、第2放出用開口32内には第2発光部12が配置され、受光用開口33内には受光部13が配置される。第1発光部11からの出射光は第1放出用開口31内へ進行し、第2発光部12からの出射光は第2放出用開口32内へ進行する。
筐体30は、遮光性材料、例えば金属や樹脂で形成される。筐体30を遮光性材料で構成することにより、第1発光部11及び第2発光部12からの出射光が、被検体を経由せずに直接受光部13に入射することを防ぐことができるため、生体情報の測定において必要な情報を正確に抽出しやすくなり、精度の高い測定が可能となる。また、筐体30を金属材料で構成すると、2つの発光部11、12、及び、受光部13で発生した熱を外部に放出する放熱部材として機能させることができる。一方、筐体30を樹脂材料で構成すると、その弾性により、被検体としての皮膚の形状に沿って配置できるため密着性を高めることができる。
生体情報測定装置10においては、第1放出用開口31、第2放出用開口32、及び、受光用開口33の上部をそれぞれ覆うように、3つの透光性部材41、42、43がそれぞれ設けられている。第1発光部11から放出された光は、測定光として、第1放出用開口31内から透光性部材41を透過して生体情報測定装置10の上側の外部へ放出され、第2発光部12から放出された光は、測定光として、第2放出用開口32内から透光性部材42を透過して生体情報測定装置10の上側の外部へ放出される。これらの測定光が被検体を経由したもどり光は、透光性部材43を透過して受光用開口33内に至り受光部13で受光される。透光性部材41、42、43には、例えばPET(polyethylene terephthalate:ポリエチレンテレフタレート)が用いられる。3つの透光性部材41、42、43は、接着によって筐体30に固定され、その上端面41a、42a、43aは、受発光面10aとして、筐体30の上面30aとともに同一面を形成する。これにより、筐体30と透光性部材41、42、43とを同時に被検体に密着させることができる。
(センサモジュールの構成)
図4は、センサモジュール10mの構成を例示するブロック図である。
センサモジュール10mは、一対の発光部11、12と、受光部13と、制御部14と、入出力インタフェース部15とを備える。
図4に示すように、第1発光部11は第1発光素子11aを備え、第2発光部12は第2発光素子12aを備える。第1発光素子11aと第2発光素子12aは、発光波長が600nm以上804nm以下、好ましくは758nm以上762nm以下の近赤外光を含む測定光を発光する。第1発光素子11aと第2発光素子12aは、発光ダイオード素子やレーザ素子である。
なお、第1発光部11と第2発光部12のそれぞれにおいて、上記第1発光素子11aと第2発光素子12aの発光波長とは異なる、806nm以上995nm以下の近赤外光を含む測定光を発光する発光素子をさらに備えても良い。これにより、2つの発光素子11a、12aからの測定光を被検体に与えることによって得られる生体情報とは異なる生体情報の測定が可能となる。
受光部13は、第1発光部11又は第2発光部12から放出され、被検体の体内、特に、血管を流れる血液を経由したもどり光としての近赤外光を受けて電気信号に変換する受光素子13aを有する。受光素子13aは、例えばフォトダイオードである。受光素子13aは、受光量に応じた電気信号を出力する感度を有する。
2つの発光部11、12と受光部13とは受発光部として一体で構成することが好ましい。さらに、センサモジュール10mは、2つの発光部11、12、受光部13、制御部14、及び、入出力インタフェース部15をパッケージ化したものであってもよい。
第1発光部11は、第1発光素子11aを駆動するドライブ回路11bを有し、第2発光部12は、第2発光素子12aを駆動するドライブ回路12bを有する。また、受光部13は、受光素子13aが出力する受光信号を増幅する増幅回路13bを有する。これらの回路11b、12b、13bは1つのチップで構成されていてもよい。
制御部14はマイクロコンピュータで構成されている。制御部14は、発光制御部として、発光部11のドライブ回路11bと第2発光部12のドライブ回路12bのそれぞれにタイミング信号を送信して、第1発光部11と第2発光部12が所定のタイミングで近赤外光を放出するように制御する。より具体的には、制御部14は、生体情報の測定においては第1発光部11と第2発光部12を同時に発光させ、装着判定においては第1発光部11と第2発光部12を所定の時間間隔で交互に発光させる。また、生体情報の測定のための発光と装着判定のための発光は互いに別個のタイミングで行われ、さらに、装着判定のための発光、及び、装着判定は、生体情報の測定を行っていないときに行われる。これにより、装着状態の判定を確実に行うことができ、正しく装着されていない状態での生体情報の測定又は出力を避けることができる。
また、制御部14は、生体情報測定部として、内蔵のアナログ−デジタル変換回路を用いて、受光部13の増幅回路13bから出力された増幅後の受光信号を処理可能なデジタル形式の信号情報に変換し、この変換した信号情報に基づいて、被検体の血管内を通る血液に関する情報(生体情報)を推定する。制御部14が推定する生体情報としては、第1発光素子11aと第2発光素子12aから放出される近赤外光が被検体を経由したもどり光を用いた測定では、血中ヘモグロビン変化(Hb変化量)、血中酸素比率変化(酸素度)などが挙げられる。
ここで、酸素化ヘモグロビン及び脱酸素化ヘモグロビンの吸光度は波長805nmにおいて等しく、波長805nmよりも長波長では酸素化ヘモグロビンの吸光度が脱酸素化ヘモグロビンの吸光度よりも大きく、波長805nmよりも短波長では酸素化ヘモグロビンの吸光度が脱酸素化ヘモグロビンの吸光度よりも小さくなる。したがって、第1発光素子11aと第2発光素子12aから放出される波長804nm以下の近赤外光を被検体としての人体に与えると、脱酸素化ヘモグロビンの吸光度を優先的に測定することができる。脱酸素化ヘモグロビンは酸素化ヘモグロビンに比べて、経過時間に対する吸光度の変化が小さい傾向があるため、被検体の脈動や容積脈波をより正確に測定することができる。
また、センサモジュール10mでは10ミリ秒程度のサンプリングレートで測定できるため、血液に関する情報を連続的に得ることができる。
なお、第1発光部11と第2発光部12のそれぞれにおいて、発光波長が806nm以上995nm以下の近赤外光を含む測定光を発光する発光素子をさらに設けた場合は、被検体の血管内を通る血液から得られる情報、例えば、血流の拍動、血流量、流速などを得ることができる。さらに、2つの発光素子11a、12aから放出される、804nm以下の近赤外光を含む光による測定結果、及び、806nm以上995nm以下の近赤外光を含む光による測定結果から、血中酸素比率変化(酸素度)またはこれに関連する情報を導き出すことが可能である
また、制御部14は、装着判定部として、もどり光が受光部13で受光された受光光量に基づいて、被検体への装着状態を判定する。このもどり光は、第1発光素子11aと第2発光素子12aを所定の時間間隔で発光させたときの各時刻における測定光のそれぞれに対応するもどり光である。上記受光光量は発光部ごとに比較し、第1発光部11と第2発光部12の両方について、前記各時刻におけるもどり光の受光光量の変化量が所定値内であれば、生体情報測定装置10が被検体の所定の測定位置に正しく装着されていると判定する。ここで、正しく装着されている、とは、第1発光部11と第2発光部12のそれぞれが直前に測定したときの位置に対する位置ずれが十分に小さいことを意味する。
一方、第1発光部11と第2発光部12のいずれか、又は、第1発光部11と第2発光部12の両方において、もどり光の受光光量の変化量が前記所定値を超えた場合は、正しく装着されていないと判定する。ここで、装着の判定で用いる所定値としては、同じ発光部から放出された測定光に対するもどり光の受光光量が直前の受光光量の±5%以内とすることが好ましく、±3%以内であるとさらに好ましい。このように閾値として上記所定値を用いて判定することにより、装着状態を客観的かつ正確に判定することができる。
以下、図5を参照しつつ、生体情報測定装置10による装着判定と生体情報測定の流れの例について説明する。図5は、装着判定、及び、生体情報としての脈動測定の流れを示すフローチャートである。
まず、生体情報測定装置10を被検体としての人体(対象者)の皮膚に密着させ、制御部14による制御にしたがって第1発光部11の第1発光素子11aを点灯させる。これにより、第1発光素子11aから測定光としての近赤外光が人体側へ放出され、人体を経由したもどり光が受光部13の受光素子13aで受光される。受光素子13aから出力された受光信号は増幅回路13bで増幅され、受光光量として、もどり光の受光レベルD1が制御部14で測定される(ステップS1)。
次に、上記ステップS1から所定時間後、例えば、0.01秒後に、制御部14による制御にしたがって第2発光部12の第2発光素子12aを点灯させる。これにより、第2発光素子12aから測定光としての近赤外光が人体側へ放出され、人体を経由したもどり光が受光部13の受光素子13aで受光される。受光素子13aから出力された受光信号は増幅回路13bで増幅され、受光光量として、もどり光の受光レベルD2が制御部14で測定される(ステップS2)。
つづいて、制御部14による制御にしたがって、第1発光素子11aと第2発光素子12aが同時に点灯され、第1発光素子11aと第2発光素子12aから測定光が人体側へ放出され、人体を経由したもどり光が受光部13の受光素子13aで受光される。第1発光素子11a及び第2発光素子12aの点灯と、これに対する受光素子13aによる受光とは所定時間、例えば3秒間に渡って継続される。受光素子13aから出力された受光信号は増幅回路13bで増幅され、受光光量として、もどり光の受光レベルが制御部14で測定される。この受光レベルの変動により、人体の脱酸素化ヘモグロビンの吸光度の変化を測定することができ、これに基づいて容積脈波の振幅を検知できる(ステップS3)。
上記ステップS1〜S3の1つのサイクルにつづいて、制御部14は装着判定(ステップS4)を行い、生体情報測定装置10が被検体の対象部位に正しく装着されている場合(ステップS4でYES)には、上記ステップS3で検知した振幅に基づいた脈動変化値を出力し(ステップS6)、正しく装着されていない場合(ステップS4でNO)には、脈動変化値の出力は行わない(ステップS5)。
上記ステップS6で脈動変化値を出力する場合は、入出力インタフェース部15から外部の装置、例えば表示装置に対して行う。また、上記ステップS5で脈動変化値を出力しない場合は、例えば、不図示の警告部から警告音を出すとよい。
上記ステップS4の装着判定は、第1発光素子11aと第2発光素子12aを交互に点灯させたときのもどり光の受光レベルD1、D2に基づいて行う。より具体的には、装着判定部としての制御部14が、
(1)上記ステップS1で得られた受光レベルD1と、それ以前のサイクルで第1発光素子11aを点灯させたときに得られる受光レベルD11(不図示)との変化量が所定値内であるか否かの判定、及び、
(2)上記ステップS2で得られた受光レベルD2と、それ以前のサイクルで第2発光素子12aを点灯させたときに得られる受光レベルD12(不図示)との変化量が所定値内であるか否かの判定を行い、
(1)と(2)のいずれにおいても変化量が所定値内である場合に正しく装着されていると判定する。
ここで、上記ステップS1、S2が生体情報測定装置10の起動後の最初の点灯である場合は、上記受光レベルD11、D12が存在しないため、上記(1)、(2)の判定のいずれにおいても変化量が所定値を超えており、正しく装着されていないと判定される。
次に、上記ステップS1と同様に、第1発光部11の第1発光素子11aが点灯され、測定光が人体側へ放出される。そして、人体を経由したもどり光が受光部13の受光素子13aで受光され、受光素子13aから出力された受光信号は増幅回路13bで増幅され、受光光量として、もどり光の受光レベルD1’が制御部14で測定される(ステップS7)。
つづいて、上記ステップS2と同様に、上記ステップS7から所定時間後に、制御部14による制御にしたがって第2発光部12の第2発光素子12aが点灯される。これにより、第2発光素子12aから測定光が人体側へ放出され、人体を経由したもどり光が受光部13の受光素子13aで受光される。受光素子13aから出力された受光信号は増幅回路13bで増幅され、受光光量として、もどり光の受光レベルD2’が制御部14で測定される(ステップS8)。
さらに、ステップS3と同様に、制御部14による制御にしたがって、第1発光素子11aと第2発光素子12aが同時に点灯され、第1発光素子11aと第2発光素子12aから測定光が人体側へ放出され、人体を経由したもどり光が受光部13の受光素子13aで受光される。第1発光素子11a及び第2発光素子12aの点灯と、これに対する受光素子13aとは所定時間に渡って継続される。受光素子13aから出力された受光信号は増幅回路13bで増幅され、受光光量として、もどり光の受光レベルが制御部14で測定される。この受光レベルの変動により、人体の脱酸素化ヘモグロビンの吸光度の変化を測定することができ、これに基づいて容積脈波の振幅を検知できる(ステップS9)。
つづいて、制御部14は装着判定(ステップS10)を行い、生体情報測定装置10が被検体の対象部位に正しく装着されている場合(ステップS10でYES)には、上記ステップS9で検知した振幅に基づいた脈動変化値を出力し(ステップS12)、正しく装着されていない場合(ステップS10でNO)には、脈動変化値の出力は行わない(ステップS11)。
上記ステップS10の装着判定では、制御部14は、
(3)上記ステップS1で得られた受光レベルD1と、次のサイクルの上記ステップS7で得られた受光レベルD1’との変化量が所定値内であるか否かの判定、及び、
(4)上記ステップS2で得られた受光レベルD2と、次のサイクルの上記ステップS8で得られた受光レベルD2’との変化量が所定値内であるか否かの判定を行い、
(3)と(4)のいずれにおいても変化量が所定値内である場合に正しく装着されていると判定する。
以上のように構成されたことから、上記実施形態によれば、生体情報を測定するために第1発光部11と第2発光部12から放出する測定光と、この測定光が被検体を経由したもどり光とを用いて被検体への装着状態を判定することが可能となるため、固定力の強い取り付け具の追加などの制約が少なくなる。したがって、取り付け具の追加などによる装置の大型化や高コスト化を招くことがなく、かつ、生体情報を確実に測定することが可能となる。さらに、取り付け具の追加などによる装着方法の限定がないため、装置のデザインに対する制約が生じることを避けることができるとともに、装着時の不快感を抑えることができる。
以下に変形例について説明する。
図6は変形例における第1発光部11、第2発光部12、及び、受光部13の配置例を示す平面図である。上記実施形態では、図2に示すように、Y1−Y2方向に沿って、第1発光部11、受光部13、第2発光部12の順に1つの直線上に配置していた。すなわち、図6に示すように、第1発光部11と受光部13をY1−Y2方向に沿って配置するとともに、さらに位置P1に第2発光部12を配置しており、第1発光部11の平面中心C11と受光部13の平面中心C13を結ぶ直線B1と、受光部13の平面中心C13と第2発光部12の平面中心C12を結ぶ直線B2とがなす角度αは180度となっていた。これに対して、第1発光部11と、受光部13と、第2発光部12とがなす角度が90度以上180度以下の範囲で第2発光部12の位置を変更してもよい。例えば、図6の位置P2や位置P3のように、直線B1と直線B2がなす角度βが90度となるように第2発光部12を配置してもよい。ここで、第2発光部12と受光部13の中心間距離は、位置P1、P2、P3Cのいずれにおいても、L2であることが好ましい。これにより、被検体の測定対象部位の形状等、例えば、サイズ、湾曲度、筋肉や脂肪の量、血管の太さなどに応じて、発光素子の自由な配置が可能となり、また、装着状態の調整が容易になり、正確な生体情報を確実に測定することが可能となる。
上記実施形態では、2つの発光部を設けた例を示したが、発光部の数は1つでも、3つ以上でもよい。
上記実施形態では、透光性部材41、42、43と筐体30の上面30aとで、同一面(受発光面10a)を形成させていたが、透光性部材41、42、43の上端が筐体30の上面30aよりも上側(Z1方向)に突出している構成も可能である。この構成においても、生体情報測定装置10を皮膚に押し当てることによって、透光性部材41、42、43と被検体との密着性を確保することができる。
また、透光性部材41、42、43の上端よりも筐体30の上面30aの方が上側にある構成も可能である。この構成においては、生体情報測定装置10を皮膚に押し当てて密着させることによって、皮膚と透光性部材41、42、43との距離を略一定に維持できる。
本発明について上記実施形態を参照しつつ説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、改良の目的または本発明の思想の範囲内において改良または変更が可能である。
以上のように、本発明に係る生体情報測定装置は、装置の大型化や高コスト化を招くことなく、脈波、脈動の変化、及び、その他の生体情報を確実に測定することができる点で有用である。
10 生体情報測定装置
10m センサモジュール
10a 受発光面
11 第1発光部
11a 第1発光素子
11b ドライブ回路
12 第2発光部
12a 第2発光素子
12b ドライブ回路
13 受光部
13a 受光素子
13b 増幅回路
14 制御部
15 入出力インタフェース部
20 基板
21 接着層
30 筐体
31 第1放出用開口
32 第2放出用開口
33 受光用開口
41、42、43 透光性部材
B1、B2 直線
C11、C12、C13 平面中心
I11、I12 測定光
I13 もどり光
L1、L2 距離
P1、P2、P3 位置
α、β 角度

Claims (7)

  1. 所定波長の測定光を発光する発光素子と、
    前記測定光が被検体を経由したもどり光を受光する受光素子と、
    前記受光素子による受光結果に基づいて前記被検体の生体情報を測定する生体情報測定部と、
    所定の時間間隔の各時刻で前記発光素子から前記測定光を発光させる発光制御部と、
    前記発光制御部の制御によって前記所定の時間間隔で前記測定光が発光されたときの、前記各時刻における前記測定光のそれぞれに対応する前記もどり光が前記受光素子で受光された受光光量に基づいて、前記被検体への装着状態を判定する装着判定部とを備えることを特徴とする生体情報測定装置。
  2. 前記装着判定部による判定は、前記生体情報測定部による測定を行っていないときに実行される請求項1に記載の生体情報測定装置。
  3. 前記装着判定部は、前記各時刻における前記測定光のそれぞれに対応する前記もどり光の受光光量の変化量が所定値内であれば、前記被検体の所定の測定位置に装着されていると判定する請求項1又は請求項2に記載の生体情報測定装置。
  4. 前記発光素子を複数有し、
    前記発光制御部は、前記所定の時間間隔で、複数の前記発光素子を交互に発光させ、
    前記装着判定部は、前記複数の発光素子のそれぞれについて、前記各時刻における前記測定光のそれぞれに対応する前記もどり光の受光光量の変化量が所定値内であるか否かを判定し、前記複数の前記発光素子のすべてについて前記所定値内であれば、前記被検体の所定の測定位置に装着されていると判定する請求項3に記載の生体情報測定装置。
  5. 前記受光素子と、前記複数の発光素子の1つとの距離をL1としたとき、それ以外の発光素子と前記受光素子との距離L2が次式(1)を満足する請求項4に記載の生体情報測定装置。
    0.7≦L2/L1≦1.3 (1)
  6. 前記受光素子と、前記複数の発光素子のそれぞれとの距離は4mm以上11mm以下である請求項5に記載の生体情報測定装置。
  7. 前記発光素子を2つ有し、この2つの発光素子は第1の発光素子と第2の発光素子であり、
    前記第1の発光素子と、前記受光素子と、前記第2の発光素子とがなす角は90度以上180度以下である請求項4から請求項6のいずれか1項に記載の生体情報測定装置。
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