JP2020091720A - 健康被害警告方法、健康被害警告システム及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】対象者の知覚機能や認知機能に応じた手法で健康被害の危険性を警告できる健康被害警告方法、健康被害警告システム及びプログラムを提供する。【解決手段】健康被害警告方法であって、健康被害の危険性が検知された場合、対象者の知覚機能に関する情報及び認知機能に関する情報の両方又は一方に基づいて、警告に使用する第1の出力手段を決定する処理と、決定された第1の出力手段を制御して、対象者に健康被害の危険性を警告する処理とを実行する。【選択図】図3
Description
本発明は、健康被害警告方法、健康被害警告システム及びプログラムに関する。
特許文献1には、熱中症の発症予測に当たり従来のように環境の温湿度状況や作業の種類や強度から平均的な状況を推測するのでなく、一人一人の生理データをリアルタイムに測定しながら予測し警告する装置が記載されている。
特許文献2には、複数の作業者に個別に携帯させる携帯装置と、それら作業者の熱中症の発症危険性を監視する監視装置とから形成される熱中症予防システムが記載されている。
特許文献2には、複数の作業者に個別に携帯させる携帯装置と、それら作業者の熱中症の発症危険性を監視する監視装置とから形成される熱中症予防システムが記載されている。
現在、熱中症が発症する危険性の警告には、骨伝導スピーカやブザーの利用が想定されている。一方で、知覚機能及び認知機能の程度には個人差がある。例えば聴力が弱い人もいれば、視力が弱い人もいる。また、警告を受ける対象者が骨伝導スピーカを常に装着しているとは限らないし、病気等の影響により認知機能が低下した状態にある人もいる。例えば感音性難聴の場合には、骨伝導スピーカを装着しても音を聞くことができない。
なお、室内で発生する健康被害の危険性を未然に防ぐ警告を対象者に伝達する場合における従前手法の問題は、ヒートショックの危険性がある温度差の検知を対象者に警告する場合にも共通である 。
なお、室内で発生する健康被害の危険性を未然に防ぐ警告を対象者に伝達する場合における従前手法の問題は、ヒートショックの危険性がある温度差の検知を対象者に警告する場合にも共通である 。
本発明は、対象者の知覚機能や認知機能に応じた手法で健康被害の危険性を警告できるようにすることを目的とする。
請求項1に記載の発明は、健康被害の危険性が検知された場合、対象者の知覚機能に関する情報及び認知機能に関する情報の両方又は一方に基づいて、警告に使用する第1の出力手段を決定する処理と、決定された前記第1の出力手段を制御して、対象者に健康被害の危険性を警告する処理とを有する健康被害警告方法である。
請求項2に記載の発明は、健康被害の危険性を低減する行動又は操作が予め定めた期間内に検知されない場合、又は、警告に対する確認操作が予め定めた期間内に検知されない場合、前記第1の出力手段とは異なる第2の出力手段の制御を組み合わせて警告する、請求項1に記載の健康被害警告方法である。
請求項3に記載の発明は、前記第2の出力手段による出力が、前記第1の出力手段による警告の認知を妨げる可能性が検知された場合、当該第2の出力手段の出力の強度を低減する又は出力を停止させる、請求項2に記載の健康被害警告方法である。
請求項4に記載の発明は、健康被害の危険性を低減する行動又は操作が検知された場合、又は、警告に対する確認操作が検知された場合の前記第1の出力手段による出力の強度を記憶し、次回の警告で使用する、請求項1に記載の健康被害警告方法である。
請求項5に記載の発明は、健康被害の危険性を低減する行動又は操作が検知されない場合、又は、警告に対する確認操作が予め定めた期間内に検知されない場合、空調機若しくは暖房機を自動的に起動させる、又は、当該空調機若しくは暖房機の設定温度を危険性が低減する温度に変化させる、請求項1に記載の健康被害警告方法である。
請求項6に記載の発明は、学習モデルを用い、対象者の知覚機能又は認知機能を推定する処理を更に有する、請求項1に記載の健康被害警告方法である。
請求項7に記載の発明は、健康被害の危険性を低減する行動又は操作が検知されるまで、又は、警告に対する確認操作が検知されるまでに実行された警告の回数に基づいて、対象者の知覚機能に関する情報及び認知機能に関する情報を更新する、請求項1に記載の健康被害警告方法である。
請求項8に記載の発明は、居室内に滞在している対象者を、居室内で取得された生体情報又は行動の履歴に基づいて推定又は認識する、請求項1に記載の健康被害警告方法である。
請求項9に記載の発明は、居室内の対象者に健康被害の危険性が検知された場合、予め登録されている人物に健康被害の危険性を通知する、請求項1に記載の健康被害警告方法である。
請求項10に記載の発明は、健康被害の危険性が検知された場合、対象者の知覚機能に関する情報及び認知機能に関する情報の両方又は一方に基づいて、警告に使用する第1の出力手段を決定する決定手段と、決定された前記第1の出力手段を制御して、対象者に健康被害の危険性を警告する制御手段とを有する健康被害警告システムである。
請求項11に記載の発明は、コンピュータに、健康被害の危険性が検知された場合、対象者の知覚機能に関する情報及び認知機能に関する情報の両方又は一方に基づいて、警告に使用する第1の出力手段を決定する機能と、決定された前記第1の出力手段を制御して、対象者に健康被害の危険性を警告する機能とを実行させるプログラムである。
請求項2に記載の発明は、健康被害の危険性を低減する行動又は操作が予め定めた期間内に検知されない場合、又は、警告に対する確認操作が予め定めた期間内に検知されない場合、前記第1の出力手段とは異なる第2の出力手段の制御を組み合わせて警告する、請求項1に記載の健康被害警告方法である。
請求項3に記載の発明は、前記第2の出力手段による出力が、前記第1の出力手段による警告の認知を妨げる可能性が検知された場合、当該第2の出力手段の出力の強度を低減する又は出力を停止させる、請求項2に記載の健康被害警告方法である。
請求項4に記載の発明は、健康被害の危険性を低減する行動又は操作が検知された場合、又は、警告に対する確認操作が検知された場合の前記第1の出力手段による出力の強度を記憶し、次回の警告で使用する、請求項1に記載の健康被害警告方法である。
請求項5に記載の発明は、健康被害の危険性を低減する行動又は操作が検知されない場合、又は、警告に対する確認操作が予め定めた期間内に検知されない場合、空調機若しくは暖房機を自動的に起動させる、又は、当該空調機若しくは暖房機の設定温度を危険性が低減する温度に変化させる、請求項1に記載の健康被害警告方法である。
請求項6に記載の発明は、学習モデルを用い、対象者の知覚機能又は認知機能を推定する処理を更に有する、請求項1に記載の健康被害警告方法である。
請求項7に記載の発明は、健康被害の危険性を低減する行動又は操作が検知されるまで、又は、警告に対する確認操作が検知されるまでに実行された警告の回数に基づいて、対象者の知覚機能に関する情報及び認知機能に関する情報を更新する、請求項1に記載の健康被害警告方法である。
請求項8に記載の発明は、居室内に滞在している対象者を、居室内で取得された生体情報又は行動の履歴に基づいて推定又は認識する、請求項1に記載の健康被害警告方法である。
請求項9に記載の発明は、居室内の対象者に健康被害の危険性が検知された場合、予め登録されている人物に健康被害の危険性を通知する、請求項1に記載の健康被害警告方法である。
請求項10に記載の発明は、健康被害の危険性が検知された場合、対象者の知覚機能に関する情報及び認知機能に関する情報の両方又は一方に基づいて、警告に使用する第1の出力手段を決定する決定手段と、決定された前記第1の出力手段を制御して、対象者に健康被害の危険性を警告する制御手段とを有する健康被害警告システムである。
請求項11に記載の発明は、コンピュータに、健康被害の危険性が検知された場合、対象者の知覚機能に関する情報及び認知機能に関する情報の両方又は一方に基づいて、警告に使用する第1の出力手段を決定する機能と、決定された前記第1の出力手段を制御して、対象者に健康被害の危険性を警告する機能とを実行させるプログラムである。
請求項1記載の発明によれば、対象者の知覚機能や認知機能に応じた手法で健康被害の危険性を警告できる。
請求項2記載の発明によれば、健康被害の危険性の警告に気づき易くできる。
請求項3記載の発明によれば、健康被害の危険性の警告に気づき易くできる。
請求項4記載の発明によれば、次回以降の警告に気づき易くできる。
請求項5記載の発明によれば、対象者の行動を待たずに健康被害の危険性を低減できる。
請求項6記載の発明によれば、警告に使用する出力手段の決定精度を向上できる。
請求項7記載の発明によれば、警告に使用する出力手段の決定精度を向上できる。
請求項8記載の発明によれば、警告に使用する出力手段の決定精度を向上できる。
請求項9記載の発明によれば、他者の協力を通じて健康被害の危険性を低減できる。
請求項10記載の発明によれば、対象者の知覚機能や認知機能に応じた手法で健康被害の危険性を警告できる。
請求項11記載の発明によれば、対象者の知覚機能や認知機能に応じた手法で健康被害の危険性を警告できる。
請求項2記載の発明によれば、健康被害の危険性の警告に気づき易くできる。
請求項3記載の発明によれば、健康被害の危険性の警告に気づき易くできる。
請求項4記載の発明によれば、次回以降の警告に気づき易くできる。
請求項5記載の発明によれば、対象者の行動を待たずに健康被害の危険性を低減できる。
請求項6記載の発明によれば、警告に使用する出力手段の決定精度を向上できる。
請求項7記載の発明によれば、警告に使用する出力手段の決定精度を向上できる。
請求項8記載の発明によれば、警告に使用する出力手段の決定精度を向上できる。
請求項9記載の発明によれば、他者の協力を通じて健康被害の危険性を低減できる。
請求項10記載の発明によれば、対象者の知覚機能や認知機能に応じた手法で健康被害の危険性を警告できる。
請求項11記載の発明によれば、対象者の知覚機能や認知機能に応じた手法で健康被害の危険性を警告できる。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。
<実施の形態1>
<ネットワークシステムの説明>
図1は、実施の形態1で想定するネットワークシステム1の構成例を示す図である。
本実施の形態では、健康被害の一例として熱中症の危険性を警告するためのネットワークシステム1について説明する。
ネットワークシステム1は、熱中症の警告サービスの対象である居室10A、10Bと、インターネット20と、熱中症の警告サービスを提供するサーバ30と、携帯端末40とで構成されている。
なお、熱中症の警告サービスの対象とする居室の数や対象者の人数は任意である。ここでのサーバ30は、熱中症警告システムの一例として機能する。なお、図1には1台のサーバ30を配置しているが、サーバ30は複数台でもよいし、1台のサーバ30の機能を複数台のサーバの連携によって実現してもよい。
<ネットワークシステムの説明>
図1は、実施の形態1で想定するネットワークシステム1の構成例を示す図である。
本実施の形態では、健康被害の一例として熱中症の危険性を警告するためのネットワークシステム1について説明する。
ネットワークシステム1は、熱中症の警告サービスの対象である居室10A、10Bと、インターネット20と、熱中症の警告サービスを提供するサーバ30と、携帯端末40とで構成されている。
なお、熱中症の警告サービスの対象とする居室の数や対象者の人数は任意である。ここでのサーバ30は、熱中症警告システムの一例として機能する。なお、図1には1台のサーバ30を配置しているが、サーバ30は複数台でもよいし、1台のサーバ30の機能を複数台のサーバの連携によって実現してもよい。
<居室10A内の構成>
図1の場合、居室10Aには、室内のネットワークをインターネット20に接続するゲートウェイ11と、ゲートウェイ11に接続されたアクセスポイント(AP)12と、熱中症の危険性の報知に使用されるスピーカ13、発光型警報器14と、警告サービスの対象者である1名の対象者15が装着するリストバンド型のセンサ端末16とが設けられている。
ゲートウェイ11は、グローバルIP(Internet Protocol)アドレスとプライベートIPアドレスの変換を行う。ゲートウェイ11は、ルータでもよい。
アクセスポイント12には、ハブ機能が内蔵されており、スピーカ13、発光型警報器14、リストバンド型のセンサ端末16、不図示の照明機器、エアコン(空調機)その他の機器に対する通信を中継する機能が設けられる。アクセスポイント12は、スピーカ13、発光型警報器14、リストバンド型のセンサ端末16等のIoT(Internet of Things)デバイスとの通信に、ブルートゥース(登録商標)、ZigBee、UWB(Ultra Wideband)、Wi−Fi(Wireless Fidelity)、赤外線等を使用する。ここでのスピーカ13と発光型警報器14は、第1の出力手段の一例である。
図1の場合、居室10Aには、室内のネットワークをインターネット20に接続するゲートウェイ11と、ゲートウェイ11に接続されたアクセスポイント(AP)12と、熱中症の危険性の報知に使用されるスピーカ13、発光型警報器14と、警告サービスの対象者である1名の対象者15が装着するリストバンド型のセンサ端末16とが設けられている。
ゲートウェイ11は、グローバルIP(Internet Protocol)アドレスとプライベートIPアドレスの変換を行う。ゲートウェイ11は、ルータでもよい。
アクセスポイント12には、ハブ機能が内蔵されており、スピーカ13、発光型警報器14、リストバンド型のセンサ端末16、不図示の照明機器、エアコン(空調機)その他の機器に対する通信を中継する機能が設けられる。アクセスポイント12は、スピーカ13、発光型警報器14、リストバンド型のセンサ端末16等のIoT(Internet of Things)デバイスとの通信に、ブルートゥース(登録商標)、ZigBee、UWB(Ultra Wideband)、Wi−Fi(Wireless Fidelity)、赤外線等を使用する。ここでのスピーカ13と発光型警報器14は、第1の出力手段の一例である。
スピーカ13は、熱中症の危険性を音(例えば音声、警報音、楽曲)として出力する装置である。本実施の形態の場合、スピーカ13は、熱中症の危険性の報知専用の装置である。もっとも、スピーカ13は、アクセスポイント12からの制御信号を受信して熱中症の危険性を知らせる音の出力が可能であれば、テレビ、ラジオその他のスピーカ搭載型の電子機器との兼用でもよい。なお、スピーカ13は、発光型警報器14と一体でもよい。
発光型警報器14は、熱中症の危険性を発光部14Aの発光状態の変化や文字情報の表示によって警告する装置である。図1に示す発光型警報器14には、輝度又は発光色が変化する発光部14Aが設けられている。ここでの変化は、危険性の度合いに応じて異なってもよい。
発光状態の変化には、例えば消灯状態から点灯状態への変化、点灯状態から点滅状態への変化、点滅速度の変化、点灯色の変化(例えば緑色から赤色への変化)が含まれる。
本実施の形態の場合、発光型警報器14は、熱中症の危険性の報知専用の装置である。もっとも、発光型警報器14は、アクセスポイント12からの制御信号を受信して熱中症の危険性の警告が可能であれば、リストバンド型のセンサ端末16、テレビ、シーリングライト、その他の発光部又は表示部を搭載する電子機器でもよい。
発光状態の変化には、例えば消灯状態から点灯状態への変化、点灯状態から点滅状態への変化、点滅速度の変化、点灯色の変化(例えば緑色から赤色への変化)が含まれる。
本実施の形態の場合、発光型警報器14は、熱中症の危険性の報知専用の装置である。もっとも、発光型警報器14は、アクセスポイント12からの制御信号を受信して熱中症の危険性の警告が可能であれば、リストバンド型のセンサ端末16、テレビ、シーリングライト、その他の発光部又は表示部を搭載する電子機器でもよい。
リストバンド型のセンサ端末16は、いわゆるウェアラブル端末の一例であり、例えば気温センサ、湿度センサ、体温センサ、発汗量センサその他のセンサと、測定値等を表示可能な表示部と、アクセスポイント12との通信に用いられる通信部とを有している。
なお、センサ端末16は、リストバンド型に限らず、衣服のポケット等に入れる携帯型、メガネ型、イヤホン型等でもよい。
なお、センサ端末16は、リストバンド型に限らず、衣服のポケット等に入れる携帯型、メガネ型、イヤホン型等でもよい。
リストバンド型のセンサ端末16は、装着者である対象者15と一緒に移動される。このため、リストバンド型のセンサ端末16が測定する気温と湿度は、対象者15の周辺の気温と湿度となる。また、リストバンド型のセンサ端末16の場合、対象者15の体表面の温度や湿度の測定が可能であり、測定値に基づいて対象者15の体温、発汗量その他の生体情報をリアルタイムに測定できる。環境情報である気温、湿度に加え、対象者の生体情報をリアルタイムに測定できるので、装着者である対象者15の熱中症の危険性を高い精度で予測し、警告できる。
<居室10B内の構成>
居室10Bは、居室10Aとは異なり、警告サービスの対象者として2名の対象者17及び18が滞在している。
居室10Bに滞在する対象者17及び18は、リストバンド型のセンサ端末16を使用せず、据え置き型のセンサ端末19を使用する。センサ端末19は、例えば卓上型、壁掛け型のいずれでもよい。
センサ端末19には、気温センサと湿度センサが内蔵されている。なお、スピーカ13、発光型警報器14は、センサ端末19と一体でもよい。
居室10Bの場合、室内環境が熱中症の危険性の判断の対象となる。もっとも、対象者17及び18個人の体調、病歴等の集積により、対象者17及び18毎の熱中症の危険性を推定することができる。
図1では、居室10Bに据え置き型のセンサ端末19を1個だけ配置しているが、複数個の据え置き型のセンサ端末19を配置してもよい。
居室10Bは、居室10Aとは異なり、警告サービスの対象者として2名の対象者17及び18が滞在している。
居室10Bに滞在する対象者17及び18は、リストバンド型のセンサ端末16を使用せず、据え置き型のセンサ端末19を使用する。センサ端末19は、例えば卓上型、壁掛け型のいずれでもよい。
センサ端末19には、気温センサと湿度センサが内蔵されている。なお、スピーカ13、発光型警報器14は、センサ端末19と一体でもよい。
居室10Bの場合、室内環境が熱中症の危険性の判断の対象となる。もっとも、対象者17及び18個人の体調、病歴等の集積により、対象者17及び18毎の熱中症の危険性を推定することができる。
図1では、居室10Bに据え置き型のセンサ端末19を1個だけ配置しているが、複数個の据え置き型のセンサ端末19を配置してもよい。
<サーバ30及び携帯端末40の構成>
サーバ30及び携帯端末40は、インターネット20との通信機能に加え、コンピュータとしての構成を有している。すなわち、サーバ30及び携帯端末40は、プログラム(基本ソフトウェアを含む)の実行を通じて装置全体を制御するCPU(Central Processing Unit)と、BIOS(Basic Input Output System)等を記憶するROM(Read Only Memory)と、プログラムの実行領域として使用されるRAM(Random Access Memory)と、不揮発性の記憶装置等を有している。不揮発性の記憶装置には、例えば半導体メモリ、ハードディスク装置を使用する。
図1の場合、携帯端末40は、スマートフォンであるので、タッチパネルも備えている。
サーバ30及び携帯端末40は、インターネット20との通信機能に加え、コンピュータとしての構成を有している。すなわち、サーバ30及び携帯端末40は、プログラム(基本ソフトウェアを含む)の実行を通じて装置全体を制御するCPU(Central Processing Unit)と、BIOS(Basic Input Output System)等を記憶するROM(Read Only Memory)と、プログラムの実行領域として使用されるRAM(Random Access Memory)と、不揮発性の記憶装置等を有している。不揮発性の記憶装置には、例えば半導体メモリ、ハードディスク装置を使用する。
図1の場合、携帯端末40は、スマートフォンであるので、タッチパネルも備えている。
図2は、サーバ30の機能構成の例を説明する図である。
サーバ30は、外部との通信に使用される通信部31と、不揮発性の記憶装置等で構成される記憶部32と、CPU、ROM、RAM等で構成される演算部33とを有している。
演算部33は、警告サービスの対象者に関する情報を取得する対象者情報取得部331と、居住環境や対象者毎の熱中症の危険性を判定する熱中症危険性判定部332と、熱中症の危険性の警告に使用する出力形態を決定する出力形態決定部333と、決定された出力形態に対応する出力デバイス(例えばスピーカ13、発光型警報器14)の動作を制御する出力制御部334として機能する。なお、演算部33の機能は、プログラムの実行を通じて実現される。
サーバ30は、外部との通信に使用される通信部31と、不揮発性の記憶装置等で構成される記憶部32と、CPU、ROM、RAM等で構成される演算部33とを有している。
演算部33は、警告サービスの対象者に関する情報を取得する対象者情報取得部331と、居住環境や対象者毎の熱中症の危険性を判定する熱中症危険性判定部332と、熱中症の危険性の警告に使用する出力形態を決定する出力形態決定部333と、決定された出力形態に対応する出力デバイス(例えばスピーカ13、発光型警報器14)の動作を制御する出力制御部334として機能する。なお、演算部33の機能は、プログラムの実行を通じて実現される。
対象者情報取得部331は、熱中症の危険性の判定や危険性の警告の出力形態の決定に使用される対象者の情報を取得する。本実施の形態では、居室内で取得された生体情報又は行動の履歴に基づいて、対象者が個人として推定又は認識されているが、必ずしも氏名などの特定までは必要としない。例えば男性が1名、女性が1名、子供が1名等の特定でも構わない。また、「居住者1」、「居住者2」のような特定でもよい。
対象者情報取得部331が取得する情報には、例えば性別、年齢、病歴、体重、血圧、検診(健康診断を含む)、知覚機能に関する情報、認知機能に関する情報が含まれてもよい。
対象者情報取得部331が取得する情報には、例えば性別、年齢、病歴、体重、血圧、検診(健康診断を含む)、知覚機能に関する情報、認知機能に関する情報が含まれてもよい。
知覚機能に関する情報は、例えば聴覚や視覚の有無や程度の情報を含む。認知機能に関する情報は、例えば音や光等の外部刺激に対する応答能力の有無や程度の情報を含む。また、対象者情報取得部331が取得する情報には、例えば対象者の体温、発汗量その他の生体情報を含めてもよい。
なお、対象者の情報には、対象者が滞在する環境の情報を含めてもよい。環境の情報には、例えば居室10A、10Bが設けられている建物の構造の種別、間取り、方位、風通しの良否、気温、湿度等が含まれる。
なお、対象者の情報には、対象者が滞在する環境の情報を含めてもよい。環境の情報には、例えば居室10A、10Bが設けられている建物の構造の種別、間取り、方位、風通しの良否、気温、湿度等が含まれる。
これらの情報は、例えば予め用意された設問に対する回答として取得する。
もっとも、知覚機能及び認知機能の有無や程度との対応関係を機械学習したモデル(学習モデル)に、対象者による機器等の操作の記録、対象者を被写体として居室内の活動の記録、音声による機器類の操作が可能な音声スピーカとの会話の記録等を与え、知覚能力及び認知能力の有無及び程度を推定してもよい。ここでの機器等の操作の記録は、いわゆる操作ログでよい。また、室内の活動の記録は、活動の解析結果である文字データでもよいし、解析前の動画像でもよい。
機械学習には、事前に教師データを与える手法を用いてもよいが、強化学習のように教師データを用いない学習を採用してもよい。
対象者の個人認証には、顔認証によって特定する方法、声紋によって特定する方法、指紋、虹彩パターン、静脈パターンその他の生体情報によって特定する手法等を活用できる。
もっとも、知覚機能及び認知機能の有無や程度との対応関係を機械学習したモデル(学習モデル)に、対象者による機器等の操作の記録、対象者を被写体として居室内の活動の記録、音声による機器類の操作が可能な音声スピーカとの会話の記録等を与え、知覚能力及び認知能力の有無及び程度を推定してもよい。ここでの機器等の操作の記録は、いわゆる操作ログでよい。また、室内の活動の記録は、活動の解析結果である文字データでもよいし、解析前の動画像でもよい。
機械学習には、事前に教師データを与える手法を用いてもよいが、強化学習のように教師データを用いない学習を採用してもよい。
対象者の個人認証には、顔認証によって特定する方法、声紋によって特定する方法、指紋、虹彩パターン、静脈パターンその他の生体情報によって特定する手法等を活用できる。
熱中症危険性判定部332は、監視の対象とする居室10A及び10Bに存在するセンサ端末16及び19から収集される気温、室温等の環境情報、対象者15から取得された生体情報等に基づいて熱中症の危険性を判定する。
例えば熱中症の危険性の判定には、気温と湿度と輻射熱の効果を用いて計算される暑さ指数(WBGT:Wet Bulb Globe Temperature)を使用する。例えば日常生活に関する指針では、暑さ指数が25℃未満は注意、25℃以上28℃未満では警戒、28℃以上31℃未満では厳重警戒、31℃以上では危険とされている。熱中症危険性判定部332は、これらの指標を用いて、居室毎の熱中症の危険性を判定する。
なお、対象者毎に生体情報を利用可能な場合、熱中症危険性判定部332は、個人単位で熱中症の危険性を判定する。
例えば熱中症の危険性の判定には、気温と湿度と輻射熱の効果を用いて計算される暑さ指数(WBGT:Wet Bulb Globe Temperature)を使用する。例えば日常生活に関する指針では、暑さ指数が25℃未満は注意、25℃以上28℃未満では警戒、28℃以上31℃未満では厳重警戒、31℃以上では危険とされている。熱中症危険性判定部332は、これらの指標を用いて、居室毎の熱中症の危険性を判定する。
なお、対象者毎に生体情報を利用可能な場合、熱中症危険性判定部332は、個人単位で熱中症の危険性を判定する。
出力形態決定部333は、熱中症の危険性を確実に伝達するために警報の出力形態を決定する。
例えば視力も聴力も基準値以上の対象者については、音による警告、光等による警告、音と光等を組み合わせた警告を出力形態とする。
例えば視力は基準値以上であるが、聴力は基準値以下の対象者については、光による警告を出力形態とする。
例えば視力は基準値以下であるが、聴力は基準値以上の対象者については、音による警告を出力形態とする。
例えば視力も聴力も基準値以上の対象者については、音による警告、光等による警告、音と光等を組み合わせた警告を出力形態とする。
例えば視力は基準値以上であるが、聴力は基準値以下の対象者については、光による警告を出力形態とする。
例えば視力は基準値以下であるが、聴力は基準値以上の対象者については、音による警告を出力形態とする。
なお、視力も聴力も基準値以下の対象者については、装着された振動子の振動による警告を出力形態としてもよいし、保護者への連絡を出力形態としてもよい。保護者等への連絡とは、例えば保護者等が携帯する携帯端末40(図1参照)への連絡である。保護者は、家族や血縁者に限らず、警告サービスの利用時に登録された人物であればよい。
また、子供や病気のために認知機能が低下している対象者については、文字による警告は正しい退避行動が期待されにくいので、エアコンなどの自動制御や保護者等への連絡を出力形態としてもよい。ここでの出力形態決定部333は、決定手段の一例である。
また、子供や病気のために認知機能が低下している対象者については、文字による警告は正しい退避行動が期待されにくいので、エアコンなどの自動制御や保護者等への連絡を出力形態としてもよい。ここでの出力形態決定部333は、決定手段の一例である。
出力制御部334は、決定された出力形態に対応する出力デバイスによる警告の出力を制御する機能部である。例えば出力形態として音が決定されている場合、出力制御部334は、スピーカ13(図1参照)からの警告の出力動作を制御する。ここでの制御には、警告音(音声を含む)の出力の開始と停止、音量の変更、出力内容の変更等を含む。例えば出力形態として光が決定されている場合、出力制御部334は、発光型警報器14(図1参照)に設けられた発光部14Aの発光動作を制御する。ここでの制御には、点灯と消灯、光量の変更、点滅周期の変更、発光色の変更等を含む。ここでの出力制御部334は、制御手段の一例である。
<熱中症の危険性の警告動作>
図3は、実施の形態1における熱中症の危険性の警告動作を説明するフローチャートである。なお、図中に示す記号のSはステップを意味する。図3に示す警告動作は、熱中症警告方法の一例である。
本実施の形態の場合、警告サービスの対象である居室10A(図1参照)等の情報はサーバ30(図1参照)に集約されている。このため、以下に説明する動作は、サーバ30において実行される。
図3は、実施の形態1における熱中症の危険性の警告動作を説明するフローチャートである。なお、図中に示す記号のSはステップを意味する。図3に示す警告動作は、熱中症警告方法の一例である。
本実施の形態の場合、警告サービスの対象である居室10A(図1参照)等の情報はサーバ30(図1参照)に集約されている。このため、以下に説明する動作は、サーバ30において実行される。
サーバ30は、警告サービスの対象である居室10A(図1参照)内に滞在する対象者15(図1参照)の情報と、居室10Aの環境情報を取得する(ステップ1)。ここでの環境情報には、居室10Aの気温と湿度が含まれる。
なお、居室10A内の窓に、開閉センサが取り付けられており、開閉センサがアクセスポイント12(図1参照)と通信可能な場合には、窓の開閉状態に関する情報も含まれる。また、エアコンがアクセスポイント12と通信可能な場合には、エアコンの稼働状態や設定温度等の情報も含まれる。
勿論、居室10Bについては、対象者17及び18(図1参照)の情報と居室10Bの室温と湿度が取得される。
なお、居室10A内の窓に、開閉センサが取り付けられており、開閉センサがアクセスポイント12(図1参照)と通信可能な場合には、窓の開閉状態に関する情報も含まれる。また、エアコンがアクセスポイント12と通信可能な場合には、エアコンの稼働状態や設定温度等の情報も含まれる。
勿論、居室10Bについては、対象者17及び18(図1参照)の情報と居室10Bの室温と湿度が取得される。
次に、サーバ30は、熱中症の危険性があるか否かを判定する(ステップ2)。熱中症の判定には、前述した暑さ指数を含む既知の手法を使用する。熱中症の危険性が認められない場合(ステップ2で否定結果が得られる場合)、サーバ30は、次回の判定に備えてステップ1に戻る。熱中症の危険性が認められた場合(ステップ2で肯定結果が得られた場合)、サーバ30は、対象者の知覚機能に関する情報を取得する(ステップ3)と共に、対象者の認知機能に関する情報を取得する(ステップ4)。ここで、知覚機能に関する情報は、例えば知覚に関する機能別にレベルを表す数値で与えられる。また、認知機能に関する情報は、例えば認知に関する機能別にレベルを表す数値で与えられる。
続いて、サーバ30は、対象者への警告に用いる出力デバイスを決定する(ステップ5)。例えばスピーカ13(図1参照)が出力デバイスに決定される。
次に、サーバ30は、決定された出力デバイスに対して警告の出力を指示する(ステップ6)。
この指示は、インターネット20を通じて居室10Aのアクセスポイント12経由でスピーカ13に伝達される。この結果、スピーカ13からは、例えば熱中症の危険性を伝える警告音や音声が出力される。音声には、危険性を低減する具体的な行動の内容が含まれてもよい。
次に、サーバ30は、決定された出力デバイスに対して警告の出力を指示する(ステップ6)。
この指示は、インターネット20を通じて居室10Aのアクセスポイント12経由でスピーカ13に伝達される。この結果、スピーカ13からは、例えば熱中症の危険性を伝える警告音や音声が出力される。音声には、危険性を低減する具体的な行動の内容が含まれてもよい。
この後、サーバ30は、予め定めた期間内に熱中症の危険性を低減する行動又は操作があったか否かの判定を実行する(ステップ7)。この判定は、居室10A内に設けられている各種のセンサによる検知信号の収集が可能であり、収集された検知信号によって対象者の行動や操作を検知又は推定できる場合に実行される。従って、対象者の行動や操作を検知又は推定できない場合には、ステップ7以降の処理動作は省略される。
ここでは、熱中症の危険性を低減する行動には、例えば窓を開ける動作、飲料水を飲む動作、危険性の少ない場所への移動等がある。対象者の行動は、例えば居室内に設けられたカメラの映像を解析することで検知又は推定が可能である。
また、熱中症の危険性を低減する操作には、例えばエアコンを動作させる操作、エアコンの設定温度を下げる操作等がある。エアコンやリモコンがアクセスポイント12と通信可能であれば、その操作の内容を特定できる。
ここでは、熱中症の危険性を低減する行動には、例えば窓を開ける動作、飲料水を飲む動作、危険性の少ない場所への移動等がある。対象者の行動は、例えば居室内に設けられたカメラの映像を解析することで検知又は推定が可能である。
また、熱中症の危険性を低減する操作には、例えばエアコンを動作させる操作、エアコンの設定温度を下げる操作等がある。エアコンやリモコンがアクセスポイント12と通信可能であれば、その操作の内容を特定できる。
ステップ7で否定結果が得られた場合、サーバ30は、繰り返し回数が設定回数に到達したか否かを判定する(ステップ8)。ここでの繰り返し回数とは、ステップ6における警告の出力が繰り返された回数である。
ステップ8で否定結果が得られると、サーバ30は、ステップ6に戻り、再度の警告の出力を指示する。本実施の形態の場合、前回の警告よりも強度レベルを上げる制御が実行される。なお、警告音の周波数を変更してもよいし、周波数の変更を強度レベルの上昇と組み合わせてもよい。
一方、対象者が熱中症の危険性を低減する行動又は操作を行った場合(ステップ7で肯定結果が得られた場合)、サーバ30は、警告の出力回数と強度を記録する(ステップ9)。
ステップ8で否定結果が得られると、サーバ30は、ステップ6に戻り、再度の警告の出力を指示する。本実施の形態の場合、前回の警告よりも強度レベルを上げる制御が実行される。なお、警告音の周波数を変更してもよいし、周波数の変更を強度レベルの上昇と組み合わせてもよい。
一方、対象者が熱中症の危険性を低減する行動又は操作を行った場合(ステップ7で肯定結果が得られた場合)、サーバ30は、警告の出力回数と強度を記録する(ステップ9)。
例えばスピーカ13から警告音を出力した場合には、行動又は操作が確認された場合における警告音の音量レベルを記録する。また例えば発光型警報器14の点灯により警告を伝達した場合には、行動又は操作が確認された場合における発光部14Aの発光輝度のレベル、点滅周期等を記録する。
これらの記録により、次回の警告では、1回目の出力から対象者が熱中症を軽減する行動又は操作が期待される強度による警告の出力が可能になる。また、出力回数が予め定めた基準値より多い場合には、今回の出力形態が対象者に合っていない可能性も推測される。このため、警告の出力回数と強度の情報は、次回の警告で使用する出力形態の決定時に参照する情報に含めてもよいし、後続するステップ11で参照してもよい。なお、出力形態の推定は、過去複数回の警告の出力記録を参照して実行してもよい。
これらの記録により、次回の警告では、1回目の出力から対象者が熱中症を軽減する行動又は操作が期待される強度による警告の出力が可能になる。また、出力回数が予め定めた基準値より多い場合には、今回の出力形態が対象者に合っていない可能性も推測される。このため、警告の出力回数と強度の情報は、次回の警告で使用する出力形態の決定時に参照する情報に含めてもよいし、後続するステップ11で参照してもよい。なお、出力形態の推定は、過去複数回の警告の出力記録を参照して実行してもよい。
ところで、繰り返し回数が予め定めた設定値に到達しても、熱中症の危険性を低減する行動又は操作が検知されない場合(ステップ8で肯定結果が得られた場合)、サーバ30は、予め定めた連絡先に連絡を行う(ステップ10)。
例えば対象者の保護者が携帯する携帯端末40に対して、対象者に熱中症の危険性があることを伝えるメール、メッセージ等が送信される。ここでの連絡先は、対象者や保護者が契約している警備会社、マンションの管理人室等でもよい。
例えば対象者の保護者が携帯する携帯端末40に対して、対象者に熱中症の危険性があることを伝えるメール、メッセージ等が送信される。ここでの連絡先は、対象者や保護者が契約している警備会社、マンションの管理人室等でもよい。
この後、サーバ30は、警告に対する対象者の行動や操作の有無の情報に基づいて、対象者の知覚機能に関する情報及び認知機能に関する情報を更新する(ステップ11)。知覚機能や認知機能に関する情報が事前の登録から時間の経過等に起因して変化している場合でも、最新の状態に応じて登録内容を更新できる。結果として、次回の警告時には、望ましい行動や操作を対象者が行う可能性が高い出力形態が決定され易くなる。
図4は、実施の形態1における警告の出力例を説明する図である。(A)は居室10Aの対象者15に対してスピーカ13から警告音が出力される例を示し、(B)は居室10Bの対象者17、18に対して発光部14Aの点灯により警告が出力される例を示す。図4には、図1との対応部分に対応する符号を付して示している。
例えば対象者15の視力が失われている場合、発光型警報器14の発光部14Aのみを点灯しても、対象者15は自身に迫る熱中症の危険性に気づくことができないが、スピーカ13から「熱中症の危険性があります。エアコンを付けましょう!」との音声が再生されれば、警告に気づいて自身の危険性に気づくことが可能になる。
また、耳が遠い対象者17及び18の場合、スピーカ13からの警告の再生は有効な伝達手法ではないので、発光型警報器14の発光部14Aが点灯状態に制御される。望ましくは、発光部14Aは高輝度で点灯することで、点灯に気づき易くなる。
例えば対象者15の視力が失われている場合、発光型警報器14の発光部14Aのみを点灯しても、対象者15は自身に迫る熱中症の危険性に気づくことができないが、スピーカ13から「熱中症の危険性があります。エアコンを付けましょう!」との音声が再生されれば、警告に気づいて自身の危険性に気づくことが可能になる。
また、耳が遠い対象者17及び18の場合、スピーカ13からの警告の再生は有効な伝達手法ではないので、発光型警報器14の発光部14Aが点灯状態に制御される。望ましくは、発光部14Aは高輝度で点灯することで、点灯に気づき易くなる。
<実施の形態2>
本実施の形態も、健康被害の一例として熱中症の危険性を警告する場合を想定する。
ここでは、サーバ30(図1参照)による出力形態の他の決定例について説明する。
図5は、実施の形態2における熱中症の危険性の警告動作を説明するフローチャートである。図5には図3との対応部分に対応する符号を付して示している。なお、図中に示す記号のSはステップを意味する。
本実施の形態では、1回目の警告に対して熱中症の危険性を低減する行動又は操作が検知されなかった場合(ステップ7で否定結果が得られた場合)に、警告に用いる第2の出力デバイスを追加する処理(ステップ21、22)を実行する点で相違する。ここでの第2の出力デバイスは、第2の出力手段の一例である。
本実施の形態も、健康被害の一例として熱中症の危険性を警告する場合を想定する。
ここでは、サーバ30(図1参照)による出力形態の他の決定例について説明する。
図5は、実施の形態2における熱中症の危険性の警告動作を説明するフローチャートである。図5には図3との対応部分に対応する符号を付して示している。なお、図中に示す記号のSはステップを意味する。
本実施の形態では、1回目の警告に対して熱中症の危険性を低減する行動又は操作が検知されなかった場合(ステップ7で否定結果が得られた場合)に、警告に用いる第2の出力デバイスを追加する処理(ステップ21、22)を実行する点で相違する。ここでの第2の出力デバイスは、第2の出力手段の一例である。
なお、ステップ21では警告が1回目か否かが判定され、肯定結果が得られた場合、サーバ30は、ステップ22に進んで、ステップ5で決定された出力デバイスとは別の出力デバイスを追加する。
本実施の形態では、2回目以降の警告において、1回目とは異なる種類の出力デバイスが警告に用いられる。例えば1回目の警告ではスピーカ13が使用されていた場合、2回目の警告では発光型警報器14も使用される。単一の出力デバイスによる警告では気づき難い場合でも、種類の異なる出力デバイスを組み合わせることで、気づき易くなる場合を期待した制御である。
なお、ステップ21で否定結果が得られた場合、サーバ30は、ステップ22をスキップしてステップ8に進む。
本実施の形態では、2回目以降の警告において、1回目とは異なる種類の出力デバイスが警告に用いられる。例えば1回目の警告ではスピーカ13が使用されていた場合、2回目の警告では発光型警報器14も使用される。単一の出力デバイスによる警告では気づき難い場合でも、種類の異なる出力デバイスを組み合わせることで、気づき易くなる場合を期待した制御である。
なお、ステップ21で否定結果が得られた場合、サーバ30は、ステップ22をスキップしてステップ8に進む。
図6は、実施の形態2における警告の出力例を説明する図である。(A)は居室10Aの対象者15に対してスピーカ13から警告音が出力される例を示し、(B)は同じ対象者15に対してスピーカ13と発光部14Aを用いて警告が出力される例を示す。図6には、図1との対応部分に対応する符号を付して示している。
ここでの対象者15は、聴力に比して視力の低下の程度が大きいが、視力を失ってはいない場合を想定している。スピーカ13からの警告音だけでは周辺の騒音が大きい場合に気づかない場合が起こり得る。例えばテレビの音が大きい場合やヘッドフォンを装着して高出力で音楽を聞いている場合等である。
このような場合、スピーカ13だけに頼った警告では、警告が対象者に伝達されない可能性がある。一方、本実施の形態では、発光部14Aの点灯も組み合わせることで、警告が伝達される可能性を高くできる。
ここでの対象者15は、聴力に比して視力の低下の程度が大きいが、視力を失ってはいない場合を想定している。スピーカ13からの警告音だけでは周辺の騒音が大きい場合に気づかない場合が起こり得る。例えばテレビの音が大きい場合やヘッドフォンを装着して高出力で音楽を聞いている場合等である。
このような場合、スピーカ13だけに頼った警告では、警告が対象者に伝達されない可能性がある。一方、本実施の形態では、発光部14Aの点灯も組み合わせることで、警告が伝達される可能性を高くできる。
<実施の形態3>
本実施の形態も、健康被害の一例として熱中症の危険性を警告する場合を想定する。
ここでは、サーバ30(図1参照)による出力形態の他の決定例について説明する。
図7は、実施の形態3における熱中症の危険性の警告動作を説明するフローチャートである。図7には図3との対応部分に対応する符号を付して示している。なお、図中に示す記号のSはステップを意味する。
本実施の形態では、熱中症の危険性を低減する行動又は操作が検知されなかった場合(ステップ7で否定結果が得られた場合)に、警告に干渉する第3の出力デバイスの出力強度を低減又は停止するように制御する(ステップ31)点で相違する。ここでの第3の出力デバイスは、第2の出力手段の一例である。
本実施の形態も、健康被害の一例として熱中症の危険性を警告する場合を想定する。
ここでは、サーバ30(図1参照)による出力形態の他の決定例について説明する。
図7は、実施の形態3における熱中症の危険性の警告動作を説明するフローチャートである。図7には図3との対応部分に対応する符号を付して示している。なお、図中に示す記号のSはステップを意味する。
本実施の形態では、熱中症の危険性を低減する行動又は操作が検知されなかった場合(ステップ7で否定結果が得られた場合)に、警告に干渉する第3の出力デバイスの出力強度を低減又は停止するように制御する(ステップ31)点で相違する。ここでの第3の出力デバイスは、第2の出力手段の一例である。
例えばテレビやイヤホンの音量が大きく、スピーカ13からの警告に気づき難い環境では、テレビやイヤホンの音量を自動的に下げることで、スピーカ13からの警告音に気づき易くする。第1の出力デバイスがスピーカである場合、同じく音を再生するテレビやイヤホンが第3の出力デバイスの一例となる。
一方、発光型警報器14の周囲が明るく、発光部14Aの点灯に気づき難い環境では、シーリングライトやフロアライト等の明るさを低下させることで、発光部14Aの点灯に気づき易くする。第1の出力デバイスが発光型警報器14の場合、同じく光を出力するシーリングライトやフロアライト等が第3の出力デバイスの一例である。
なお、警告を繰り返すたびに、干渉する関係にある第3の出力デバイスの出力強度を低下させてもよいし、出力を停止させてもよい。停止とは、テレビやイヤホンの場合は音を消すことであり、シーリングライトやフロアライトの場合は消灯することである。
一方、発光型警報器14の周囲が明るく、発光部14Aの点灯に気づき難い環境では、シーリングライトやフロアライト等の明るさを低下させることで、発光部14Aの点灯に気づき易くする。第1の出力デバイスが発光型警報器14の場合、同じく光を出力するシーリングライトやフロアライト等が第3の出力デバイスの一例である。
なお、警告を繰り返すたびに、干渉する関係にある第3の出力デバイスの出力強度を低下させてもよいし、出力を停止させてもよい。停止とは、テレビやイヤホンの場合は音を消すことであり、シーリングライトやフロアライトの場合は消灯することである。
図8は、実施の形態3における警告の出力例であり、居室10Aの対象者15に対してスピーカ13から警告音が出力される場合を説明する図である。(A)はテレビ51の音声が大きいためにスピーカ13からの警告に気づき難い例を示し、(B)はテレビ51の音声を小さくしてスピーカ13からの警告に気づき易くした例を示す。図8には、図1との対応部分に対応する符号を付して示している。
図8では、出力音の大きさを吹き出しの大きさで表現している。(B)に示すテレビ51の出力音は、(A)に示すテレビ51の出力音よりも格段に小さくなっている。このため、スピーカ13から再生される警告音の音量が同じでも、(B)の場合には、スピーカ13からの音に気づき易くなる。また、対象者15が何らの操作もしていないのに、テレビ51の音量が下がることで、対象者15は異変に気づき易くもなる。
図8では、出力音の大きさを吹き出しの大きさで表現している。(B)に示すテレビ51の出力音は、(A)に示すテレビ51の出力音よりも格段に小さくなっている。このため、スピーカ13から再生される警告音の音量が同じでも、(B)の場合には、スピーカ13からの音に気づき易くなる。また、対象者15が何らの操作もしていないのに、テレビ51の音量が下がることで、対象者15は異変に気づき易くもなる。
図9は、実施の形態3における警告の他の出力例であり、居室10Bの対象者17、18に対して発光部14Aの点灯により熱中症の危険性を警告する場合を説明する図である。(A)はシーリングライト61が明るいために発光部14Aの点灯が気づき難い例を示し、(B)はシーリングライト61を暗くして発光部14Aの点灯に気づき易くした例を示す。図9には、図1との対応部分に対応する符号を付して示している。
図9では、シーリングライト61の明るさを対象者17、18の背景の濃度で表現している。(B)に示す居室内の明るさは(A)に示す居室内の明るさよりも格段に暗くなっている。このため、発光部14Aの点灯による明るさは同じでも、(B)の場合には、発光部14Aの点灯に気づき易くなる。また、対象者17、18が何らの操作もしていないのに、シーリングライト61の明るさが低下することで、対象者17,18は異変に気づき易くもなる。
図9では、シーリングライト61の明るさを対象者17、18の背景の濃度で表現している。(B)に示す居室内の明るさは(A)に示す居室内の明るさよりも格段に暗くなっている。このため、発光部14Aの点灯による明るさは同じでも、(B)の場合には、発光部14Aの点灯に気づき易くなる。また、対象者17、18が何らの操作もしていないのに、シーリングライト61の明るさが低下することで、対象者17,18は異変に気づき易くもなる。
<実施の形態4>
本実施の形態も、健康被害の一例として熱中症の危険性を警告する場合を想定する。
ここでは、サーバ30(図1参照)による出力形態の他の決定例について説明する。
前述の実施の形態では、対象者に警告を気づかせることに重点をおいているが、本実施の形態では、警告に気づかない対象者に代わりエアコンの動作を制御する例について説明する。
図10は、実施の形態4における熱中症の危険性の警告動作を説明するフローチャートである。図10には図3との対応部分に対応する符号を付して示している。なお、図中に示す記号のSはステップを意味する。
本実施の形態も、健康被害の一例として熱中症の危険性を警告する場合を想定する。
ここでは、サーバ30(図1参照)による出力形態の他の決定例について説明する。
前述の実施の形態では、対象者に警告を気づかせることに重点をおいているが、本実施の形態では、警告に気づかない対象者に代わりエアコンの動作を制御する例について説明する。
図10は、実施の形態4における熱中症の危険性の警告動作を説明するフローチャートである。図10には図3との対応部分に対応する符号を付して示している。なお、図中に示す記号のSはステップを意味する。
本実施の形態では、熱中症の危険性を低減する行動又は操作が検知されなかった場合(ステップ7で否定結果が得られた場合)に、熱中症の危険性を低減するようにエアコンの動作を制御する(ステップ41)点で相違する。具体的には、停止状態にあるエアコンを起動する制御や動作中のエアコンの設定温度を低下させる制御が実行される。
図10の場合には、1回目の警告に対して熱中症の危険性を低減する行動又は操作が検出されなければエアコンの動作を制御しているが、前述の実施の形態と同様に、複数回の警告を実行し、それでも熱中症の危険性を低減する行動又は操作が検出されない場合に、予め登録された連絡先への連絡(ステップ10)に代えて、又は、ステップ10の連絡と並行してエアコンの動作を制御してもよい。
図10の場合には、1回目の警告に対して熱中症の危険性を低減する行動又は操作が検出されなければエアコンの動作を制御しているが、前述の実施の形態と同様に、複数回の警告を実行し、それでも熱中症の危険性を低減する行動又は操作が検出されない場合に、予め登録された連絡先への連絡(ステップ10)に代えて、又は、ステップ10の連絡と並行してエアコンの動作を制御してもよい。
図11は、実施の形態4における警告の出力例を説明する図である。(A)は1回目の警告時の居室内の状態を示し、(B)は1回目の警告に対象者15が気づかない場合におけるエアコン71の制御例を示す。図11には、図1との対応部分に対応する符号を付して示している。
1回目の警告時には、エアコン71は停止状態であり、対象者15の周辺の気温も30℃である。図11では、スピーカ13からの警告に対して対象者15が熱中症の危険性を低下させる行動又は操作を行っていない場合、(B)に示すように、エアコン71が自動的にオン状態に制御され、冷気が出力されている。図11の場合、エアコン71の設定温度は25℃に設定されている。もっとも、対象者15の周辺の気温は26℃である。
1回目の警告時には、エアコン71は停止状態であり、対象者15の周辺の気温も30℃である。図11では、スピーカ13からの警告に対して対象者15が熱中症の危険性を低下させる行動又は操作を行っていない場合、(B)に示すように、エアコン71が自動的にオン状態に制御され、冷気が出力されている。図11の場合、エアコン71の設定温度は25℃に設定されている。もっとも、対象者15の周辺の気温は26℃である。
<実施の形態5>
本実施の形態も、健康被害の一例として熱中症の危険性を警告する場合を想定する。
前述の実施の形態では、インターネット20上に配置されたサーバ30(図1参照)から警告の指示が出力されているが、サーバ30を用いないシステムの形態も考えられる。
図12は、実施の形態5で想定するネットワークシステム1Aの構成例を示す図である。図12には図1との対応部分に対応する符号を付して示している。
図12の場合、アクセスポイント12と通信が可能な監視装置80が居室10A内に配置されている。もっとも、監視装置80は、同じ建物内のいずれかの居室に配置されていてもよい。
本実施の形態も、健康被害の一例として熱中症の危険性を警告する場合を想定する。
前述の実施の形態では、インターネット20上に配置されたサーバ30(図1参照)から警告の指示が出力されているが、サーバ30を用いないシステムの形態も考えられる。
図12は、実施の形態5で想定するネットワークシステム1Aの構成例を示す図である。図12には図1との対応部分に対応する符号を付して示している。
図12の場合、アクセスポイント12と通信が可能な監視装置80が居室10A内に配置されている。もっとも、監視装置80は、同じ建物内のいずれかの居室に配置されていてもよい。
監視装置80は、コンピュータとしての構成を有している。すなわち、監視装置80は、プログラム(基本ソフトウェアを含む)の実行を通じて装置全体を制御するCPUと、BIOS等を記憶するROMと、プログラムの実行領域として使用されるRAMと、不揮発性の記憶装置等を有している。不揮発性の記憶装置には、例えば半導体メモリ、ハードディスク装置を使用する。監視装置80の機能構成は、サーバ30の機能構成(図2参照)と同じである。
もっとも、サーバ30の場合には、警告サービスの契約者全員のデータが管理されているが、監視装置80の場合には、居室10Aに紐づけられている、又は、リストバンド型のセンサ端末16を装着している対象者の情報が管理されていればよい。
図12においては、監視装置80を独立した装置として表現しているが、監視装置80と発光型警報器14が一体化されていてもよい。ここでの監視装置80は、熱中症警告システムの一例でもある。
図12においては、監視装置80を独立した装置として表現しているが、監視装置80と発光型警報器14が一体化されていてもよい。ここでの監視装置80は、熱中症警告システムの一例でもある。
<他の実施形態>
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明の技術的範囲は、前述の実施の形態に記載の範囲に限定されない。前述した実施の形態に、種々の変更又は改良を加えたものも、本発明の技術的範囲に含まれることは、特許請求の範囲の記載から明らかである。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明の技術的範囲は、前述の実施の形態に記載の範囲に限定されない。前述した実施の形態に、種々の変更又は改良を加えたものも、本発明の技術的範囲に含まれることは、特許請求の範囲の記載から明らかである。
例えば前述の実施の形態においては、予め定めた期間内に熱中症の危険性を低減する行動又は操作があったか否かを判定しているが(図3のステップ7参照)、予め定めた期間内に警告に対する確認操作があったか否かを判定してもよい。ここでの、確認操作は、例えばスピーカ13又は発光型警報器14に設けられている確認ボタンの操作、警報の出力を停止する操作等を想定する。
なお、前述の実施の形態1、2及び3では、熱中症の危険性を低減する行動又は操作が検知されるまでの警告の回数を記録し、対象者の知覚機能や認知機能の推定に用いているが、確認操作が検知されるまでの警告の回数を記録し、対象者の知覚機能や認知機能の推定に用いてもよい。
なお、前述の実施の形態1、2及び3では、熱中症の危険性を低減する行動又は操作が検知されるまでの警告の回数を記録し、対象者の知覚機能や認知機能の推定に用いているが、確認操作が検知されるまでの警告の回数を記録し、対象者の知覚機能や認知機能の推定に用いてもよい。
また、前述の実施の形態においては、対象者の知覚機能に関する情報を取得する処理(例えばステップ3参照)と認知機能に関する情報を取得する処理(例えばステップ4参照)の両方を実行しているが、予め定めた一方の情報だけを取得してもよい。
前述の実施の形態2においては、警告に用いる第2の出力デバイスとして、第1の出力デバイスとは伝達方式が異なるデバイスを追加しているが、第1の出力デバイスと同種の伝達方式を採用する第2の出力デバイスを追加してもよい。例えばスピーカ13(図1参照)に加え、不図示のテレビやスマートフォンを出力デバイスに追加してもよい。音源の数が増えることで、対象者と音源までの距離が短くなると、同じ音量による出力でも対象者にはより大きく聞こえる可能性がある。
この手法の場合、第1の出力デバイスによる出力の仕方と第2の出力デバイスによる出力の仕方を異ならせることで、対象者が気づく可能性をより高めることができる。例えば第1の出力デバイスから出力される音の周波数の帯域と第2の出力デバイスから出力される音の周波数の帯域が異なるようにすれば、対象者が警告音に気づき易くなる。また例えば第1の出力デバイスから出力される光の色や輝度と第2の出力デバイスから出力される光の色や輝度が異なるようにすれば、対象者が警告音に気づき易くなる。
この手法の場合、第1の出力デバイスによる出力の仕方と第2の出力デバイスによる出力の仕方を異ならせることで、対象者が気づく可能性をより高めることができる。例えば第1の出力デバイスから出力される音の周波数の帯域と第2の出力デバイスから出力される音の周波数の帯域が異なるようにすれば、対象者が警告音に気づき易くなる。また例えば第1の出力デバイスから出力される光の色や輝度と第2の出力デバイスから出力される光の色や輝度が異なるようにすれば、対象者が警告音に気づき易くなる。
前述の実施の形態及び他の実施の形態についての説明では、健康被害の一例として熱中症の危険性を警告する場合を想定しているが、健康被害の危険性を警告する対象にはヒートショックでもよい。
例えば対象者15等が滞在する居室10A等(図1参照)の気温に加え、脱衣所や浴室等の気温を常時測定し、各空間の気温差が予め定めた温度差以上の場合にヒートショック症状の危険性があると、ステップ2(図3、図5、図7、図10を参照)で判定してもよい。なお、判定の基準となる温度差は、対象者15等の年齢や健康状態に応じて設定してもよい。
この例の場合、対象者15等がヒートショックの危険性を低減する行動又は操作として脱衣所や浴室等に設けられた暖房機を起動させた又は設定温度を上昇させたか否かをステップ7(図3、図5、図7、図10を参照)で判定してもよい。
例えば対象者15等が滞在する居室10A等(図1参照)の気温に加え、脱衣所や浴室等の気温を常時測定し、各空間の気温差が予め定めた温度差以上の場合にヒートショック症状の危険性があると、ステップ2(図3、図5、図7、図10を参照)で判定してもよい。なお、判定の基準となる温度差は、対象者15等の年齢や健康状態に応じて設定してもよい。
この例の場合、対象者15等がヒートショックの危険性を低減する行動又は操作として脱衣所や浴室等に設けられた暖房機を起動させた又は設定温度を上昇させたか否かをステップ7(図3、図5、図7、図10を参照)で判定してもよい。
1、1A…ネットワークシステム、10A、10B…居室、11…ゲートウェイ、12…アクセスポイント、13…スピーカ、14…発光型警報器、14A…発光部、15、17、18…対象者、16…リストバンド型のセンサ端末、19…据え置き型のセンサ端末、20…インターネット、30…サーバ、31…通信部、32…記憶部、33…演算部、40…携帯端末、51…テレビ、61…シーリングライト、71…エアコン、80…監視装置、331…対象者情報取得部、332…熱中症危険性判定部、333…出力形態決定部、334…出力制御部
Claims (11)
- 健康被害の危険性が検知された場合、対象者の知覚機能に関する情報及び認知機能に関する情報の両方又は一方に基づいて、警告に使用する第1の出力手段を決定する処理と、
決定された前記第1の出力手段を制御して、対象者に健康被害の危険性を警告する処理と
を有する健康被害警告方法。 - 健康被害の危険性を低減する行動又は操作が予め定めた期間内に検知されない場合、又は、警告に対する確認操作が予め定めた期間内に検知されない場合、前記第1の出力手段とは異なる第2の出力手段の制御を組み合わせて警告する、請求項1に記載の健康被害警告方法。
- 前記第2の出力手段による出力が、前記第1の出力手段による警告の認知を妨げる可能性が検知された場合、当該第2の出力手段の出力の強度を低減する又は出力を停止させる、請求項2に記載の健康被害警告方法。
- 健康被害の危険性を低減する行動又は操作が検知された場合、又は、警告に対する確認操作が検知された場合の前記第1の出力手段による出力の強度を記憶し、次回の警告で使用する、請求項1に記載の健康被害警告方法。
- 健康被害の危険性を低減する行動又は操作が検知されない場合、又は、警告に対する確認操作が予め定めた期間内に検知されない場合、空調機若しくは暖房機を自動的に起動させる、又は、当該空調機若しくは暖房機の設定温度を危険性が低減する温度に変化させる、請求項1に記載の健康被害警告方法。
- 学習モデルを用い、対象者の知覚機能又は認知機能を推定する処理を更に有する、請求項1に記載の健康被害警告方法。
- 健康被害の危険性を低減する行動又は操作が検知されるまで、又は、警告に対する確認操作が検知されるまでに実行された警告の回数に基づいて、対象者の知覚機能に関する情報及び認知機能に関する情報を更新する、請求項1に記載の健康被害警告方法。
- 居室内に滞在している対象者を、居室内で取得された生体情報又は行動の履歴に基づいて推定又は認識する、請求項1に記載の健康被害警告方法。
- 居室内の対象者に健康被害の危険性が検知された場合、予め登録されている人物に健康被害の危険性を通知する、請求項1に記載の健康被害警告方法。
- 健康被害の危険性が検知された場合、対象者の知覚機能に関する情報及び認知機能に関する情報の両方又は一方に基づいて、警告に使用する第1の出力手段を決定する決定手段と、
決定された前記第1の出力手段を制御して、対象者に健康被害の危険性を警告する制御手段と
を有する健康被害警告システム。 - コンピュータに、
健康被害の危険性が検知された場合、対象者の知覚機能に関する情報及び認知機能に関する情報の両方又は一方に基づいて、警告に使用する第1の出力手段を決定する機能と、
決定された前記第1の出力手段を制御して、対象者に健康被害の危険性を警告する機能と
を実行させるプログラム。
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