JP2020091689A - 投票装置、投票方法、及び投票プログラム - Google Patents

投票装置、投票方法、及び投票プログラム Download PDF

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【課題】投票の強要を排除可能な投票装置、投票方法、及び投票プログラムを提供する。【解決手段】投票装置100は、カメラ130により撮像される画像に基づいて、周囲に人が存在するか否かを判定する画像判定部192と、マイク140から入力された音声に基づいて、人の接近を検出する近接検出部193と、画像判定部192で、周囲に人が存在しないと判定された場合に、複数の候補者を選択可能に表示部120に表示させ、近接検出部193で人の接近を検出した場合に複数の候補者の表示を中止する出力部194と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、オンライン投票を行う投票装置、投票方法、及び投票プログラムに関する。
近年、選挙における投票において、オンラインによる電子投票の導入が検討されている(例えば、特許文献1、2、3参照)。
特許文献1に記載の電子投票システムでは、投票者が投票はがきを持参して投票所に行き、投票はがきと引き換えに適格選挙人を確定する。適格選挙人が確定すると、投票所に設置された電子投票装置から1つを選択して、選択された電子投票装置で投票を行う。
特許文献2に記載の電子投票システムは、投票所にヘッドマウントディスプレイを設置し、ヘッドマウントディスプレイにより投票者の視線を検出することで候補者を選択する。これにより、周囲の他の人は、投票者が誰に投票したかを確認することができず、投票の匿名性、投票の秘密性を確保することができる。
特許文献3の電子投票システムは、投票時における投票者の認証に関する文献である。特許文献3では、投票所に設置されたタブレット端末に、投票者のマイナンバーを読み取らせることで、本人認証を確実に行って投票を行うことができる。
特開2004−295780号公報 特開2002−236957号公報 特開2017−123132号公報
ところで、上述した特許文献1〜3では、投票所に設置された装置を用いて電子投票を行うことが前提となっている。しかしながら、投票所に行けない投票者も多く、場所に限定されずに投票が可能な電子投票システムが望まれている。
しかしながら、このような場所に限らず投票が可能となる電子投票システムでは、上述した投票の匿名性、投票の秘密性、及び本人認証の他、第三者が投票者に投票を強要する「投票の強要」を防止する必要がある。特許文献1〜3のような従来のシステムでは、投票所に設置された機器での投票を前提としているため、このような投票の強要に関して、対策が為されていない。
本発明は、投票の強要を排除可能な投票装置、投票方法、及び投票プログラムを提供することを目的とする。
本発明の投票装置は、撮像部により撮像される画像に基づいて、周囲に人が存在するか否かを判定する画像判定部と、音声入力部から入力された音声に基づいて、人の接近を検出する近接検出部と、前記画像判定部で、周囲に人が存在しないと判定された場合に、複数の候補者を選択可能に表示部に表示させ、前記近接検出部で人の接近を検出した場合に複数の前記候補者の表示を中止する出力部と、を備える。
本発明では、画像判定部によって、周囲に人が存在するか否かを判定し、出力部は、周囲に人がいないと判定されると、複数の候補者を表示部に表示させる。また、投票者が投票装置を用いて投票を行う際には、近接検出部は、音声入力部から入力される音声に基づいて、人の接近を検出する。そして、近接検出部により人の接近が検出されると、出力部は、候補者の表示を中止させる。これにより、投票装置を操作する投票者の周囲に人が存在する場合や、投票者が候補者を選択している際に人が近づいてきた場合には、出力部による候補者の表示が行われず、第三者が投票者に投票を強要して特定の候補者に投票させる行為を防止することができる。
第一実施形態の電子投票システムの概略を示す模式図。 第一実施形態の投票装置の概略構成を示すブロック図。 第一実施形態の選挙管理サーバの概略構成を示すブロック図。 第一実施形態の電子投票システムの投票方法を示すフローチャート。 第一実施形態の投票方法における適格選挙人判定処理を示すフローチャート。 第一実施形態の投票方法における投票環境判定処理を示すフローチャート。 第一実施形態の投票方法における投票制御処理を示すフローチャート。 ユーザがVRゴーグルを介して表示部を視認した際の候補者表示画面の一例を示す図。 第二実施形態の投票装置の概略構成を示すブロック図。 第三実施形態の電子投票システムの概略構成を示す模式図。
[第一実施形態]
以下、本発明に係る第一実施形態について説明する。
図1は、第一実施形態の電子投票システム1の概略を示す模式図である。
図1に示すように、本実施形態の電子投票システム1は、投票装置100と、投票装置100とインターネットを介して接続される選挙管理サーバ300とにより構成されている。
投票装置100は、携帯型のコンピューターであり、図1に示すように、バーチャルリアリティー用ゴーグル(以下、VRゴーグル200)に装着することが可能な構成を有している。
投票装置100の最も好適な例は、いわゆるスマートフォンであり、図1に示すように、薄型筐体101と、薄型筐体101の一面側に設けられた表示部120(ディスプレイ)とを備える。このようなスマートフォンは、市販で入手可能なスマートフォン専用のVRゴーグル200に装着可能な大きさを有し、ユーザ(投票者)は、VRゴーグル200に投票装置100を保持させて、頭部に装着することで、容易にバーチャルリアリティー専用画像(VR専用画像)を視聴することが可能となる。
また、投票装置100は、例えば政府の選挙管理委員会等が管理する選挙管理サーバ300と、インターネットを介して通信可能に接続されている。
なお、投票装置100及び選挙管理サーバ300の詳細な説明については後述する。
VRゴーグル200は、スマートフォンである投票装置100を、表示部120がレンズ部240に対向するように端末保持部210に保持させ、装着面220をユーザの頭部に当接させてベルト230で固定することで使用可能となるゴーグルである。
このようなVRゴーグル200を用いる場合、投票装置100は、表示部120に、左目用画像及び右目用画像を表示させる。これらの左目用画像及び右目用画像は、VR専用画像を構成する画像である。つまり、VR専用画像では、レンズ部240を介して左目用画像を左目で視認し、右目用画像を右目で視認した際に、ユーザが1つの画像が視認できるように形成されている。
[投票装置100の構成]
次に、投票装置100について、より詳細に説明する。
図2は、投票装置100の概略構成を示すブロック図である。
投票装置100は、一般的なコンピューター(スマートフォン)の基本構成を備え、通信部110と、表示部120と、カメラ130(撮像部)と、マイク140(音声入力部)、ジャイロセンサー150と、位置検出部160と、操作部170と、記憶部180と、制御部190と、等を含んで構成されている。
通信部110は、電波受信部として機能し、無線電波の送受信により、インターネットを介して様々な外部装置と通信する。例えば、通信部110は、無線LANのアクセスポイントと無線電波の送受信により通信し、アクセスポイントを介して、インターネットに接続された外部機器を通信する。
表示部120は、制御部190の制御に基づいて画像を表示させる。
カメラ130は、制御部190の制御に基づく撮像処理により画像(動画や静止画)を撮像して撮像画像を制御部190に出力する。
マイク140は、制御部190の制御に基づく音声取得処理により、周囲の音声を音声情報として取得し、制御部190に出力する。
ジャイロセンサー150は、投票装置100の3軸方向に対する加速度を検出することで、投票装置100の姿勢を検出する。すなわち、ジャイロセンサー150は、姿勢検出センサーとして機能する。
位置検出部160は、例えばGPS装置であり、衛星信号に基づいて、投票装置100の位置(例えば経緯度)を測定する。
操作部170は、例えば、タッチパネルや操作ボタン等であり、ユーザによって操作されることで、操作に応じた操作情報を制御部190に出力する。
記憶部180は、例えばメモリ等により構成された情報記録装置であり、各種情報や、投票プログラムを含む各種プログラムが読み取り実行可能に記憶されている。
この記憶部180には、投票プログラムにより本人認証を行うための、ユーザの本人認証情報が記憶されている。本人認証情報は、個人を識別する識別情報(本実施形態では、マイナンバーを例示)と、パスワードとを含む。
その他、マイナンバーと関連付けて、本人の顔の特徴値を記録した顔特徴情報、本人の網膜の特徴値を記録した網膜情報等の生体特徴情報が記録されていてもよい。また、投票装置100が、指紋センサーを備える場合、マイナンバーと関連付けて本人の指紋の特徴値を記録した指紋情報が記録されていてもよい。
また、記憶部180には、環境データベース(環境DB181)が設けられている。環境DB181は、位置情報と、位置情報で示される位置における環境値とを関連付けた環境情報が記録されている。
なお、ここでは、投票装置100の記憶部180に環境DB181が記録される例を示すが、インターネットを介して通信可能な他のデータサーバ、クラウドストレージ、選挙管理サーバ300等に環境DB181が設けられていてもよい。
位置情報は、ユーザがよく利用する場所の位置であり、例えば、自宅、実家、喫茶店等の店舗や施設等の経緯度が記録されている。
環境値は、位置情報で示される場所の平常時の周囲の音(環境音)の音声パターンを含む情報である。
この音声パターンは、時間と、マイク140により録音される環境音とを関連付けた音声情報を蓄積し、蓄積された音声情報を分析することで得られる。音声情報は、記憶部180に蓄積してもよく、特定のデータサーバ等に記録してもよい。音声パターンは、これらの蓄積された音声情報に基づいて、位置情報で示される場所における時間毎の環境音を一般化したものであり、環境音の周波数成分(環境音の種類)やその周波数成分の振幅(音量)が記録されている。例えば、7時から9時の間において通勤通学の人による雑踏音や学生の話し声の音声パターン、9時から12時の間において掃除等による生活音の音声パターンが記録される。
音声パターンの生成方法に関する詳細な説明は省略するが、例えば、投票装置100は、位置検出部160によりユーザが自宅等の特定の位置に移動したことが検出されると、マイク140により音声情報を取得する。そして、制御部190は、蓄積された音声情報を分析して、音声パターンを生成する。例えば、所定の単位時間当たりの環境音に含まれる周波数成分や、その周波数成分の振幅(音量)を分析し、単位時間当たりの環境音に含まれる周波数傾向を音声パターンとして記録する。なお、音声パターンの生成は、投票装置100の制御部190が実施してもよいが、一定周期で、蓄積された音声情報を所定の処理サーバに送信し、処理サーバにより解析された音声パターンを取得してもよい。
制御部190は、CPU(Central Processing Unit)等の演算回路、RAM(Random Access Memory)等の記憶回路により構成される。制御部190は、記憶部180に記憶されている投票プログラム等の各種プログラムをRAMに展開し、RAMに展開されたプログラムとの協働で、各種処理を実行する。
そして、制御部190は、投票プログラムを読み取り実行することで、図2に示すように、認証部191、画像判定部192、近接検出部193、出力部194、方向検出部195、及び投票送信部196等として機能する。
認証部191は、投票プログラムの実行を指令したユーザの本人認証を行う。
画像判定部192は、カメラ130による周囲画像の撮像をユーザに促し、ユーザにより撮像された周囲画像に基づいて、投票者以外の人の存在を判定する。
近接検出部193は、マイク140により周囲の環境音を取り込み、環境情報に記録された音声パターンと比較することで、人の接近を検出する。
出力部194は、画像判定部192による判定結果、近接検出部193による検出結果に基づいて、ユーザに対する出力情報を変化させる。出力情報は、例えば、表示部120への選挙に係る候補者の表示や、スピーカーやイヤホン等の音声出力部(図示略)による音声出力等が例示できる。
本実施形態では、出力部194は、画像判定部192により周囲に人がいないと判定された場合に、表示部120に候補者を表示させて、ユーザに投票対象の候補者の選択を促す。また、出力部194は、近接検出部193により、人の接近を検出すると、表示部120への候補者の表示を中止する。
また、出力部194は、上述したように、VR専用画像を用いて候補者を表示させる。この際、出力部194は、さらに、複数の候補者の並び順をランダムに並び替えて表示させる。このため、ユーザ以外の人は、表示部120に表示された複数の候補者の並び順を知ることはできない。
方向検出部195は、ジャイロセンサー150からのセンサー出力値に基づいて、VRゴーグル200を着用したユーザの視線方向を検出する。
投票送信部196は、投票選択部としても機能し、方向検出部195により検出される視線方向に表示された候補者を特定する。
また、投票送信部196は、ユーザに対して、特定した候補者への投票可否を問う表示を表示部120に表示させ、ユーザによって投票してよい旨が選択されると、当該候補者に投票する旨の投票情報を選挙管理サーバ300に送信する。
[選挙管理サーバ300の構成]
次に、選挙管理サーバ300について説明する。
図3は、選挙管理サーバ300の概略構成を示すブロック図である。
選挙管理サーバ300は、政府の選挙管理委員会等の選挙管理者により管理されるコンピューターである。選挙管理サーバ300は、複数のコンピューターをネットワークで接続して構築されるクラウドサーバであることが好ましい。
この選挙管理サーバ300は、サーバ通信部310、サーバ記憶部320、及びサーバ制御部330を含んで構成されている。
サーバ通信部310は、インターネットを介して、複数の投票装置100と通信する。
サーバ記憶部320は、選挙管理サーバ300を制御するための各種プログラムや各種データを記憶する。
サーバ制御部330は、サーバ記憶部320に記憶されたプログラムを読み込み実行することで各種処理を実施する。
サーバ記憶部320には、有権者データベース(有権者DB321)、及び候補者データベース(候補者DB322)が設けられる。
有権者DB321には、各ユーザ(選挙権を有する有権者)の有権者情報が記憶される。有権者情報には、ユーザを識別する識別情報であるマイナンバーと、ユーザが選挙に対して投票済であるか否かを示す選挙フラグ、ユーザが属する選挙区(またはユーザの居所)が記録されている。なお、有権者情報として、マイナンバーに対するパスワードや、生体特徴情報が記録されていてもよい。
候補者DB322は、選挙の候補者に関する候補者情報が記録されている。候補者情報には、候補者の氏名の他、候補者を紹介する詳細情報(例えば所属政党等)、選挙区が記録される。
また、サーバ記憶部320には、さらに、投票結果情報が記録される。投票結果情報は、投票装置100から送信された投票情報を受信した際に更新され、各候補者の投票数が記録される。
サーバ制御部330は、サーバ記憶部320に記憶されたプログラムを読み込み実行することで各種処理を実施する。具体的には、サーバ制御部330は、有権者確認部331、候補者送信部332、及び投票受付部333等として機能する。
有権者確認部331は、投票装置100で本人認証が実施された際に、投票装置100からマイナンバーを含む有権者確認要求を受信し、有権者DB321に記録されているか否かを判定する。
候補者送信部332は、ユーザの居住区が含まれる選挙区に対応した複数の候補者を候補者DB322から抽出し、投票装置100に送信する。
投票受付部333は、投票装置100から送信された投票情報を受信し、投票結果情報を更新する。
[投票方法]
次に、電子投票システム1を用いた投票方法に関し、主に投票装置100の動作を中心に説明する。図4は、本実施形態の投票方法を示すフローチャートである。
ユーザが投票装置100を用いて投票を行う場合、ユーザは、投票装置100を操作して、選挙管理サーバ300、または、政府等の選挙管理者が認定した所定のサービスサーバから、投票プログラムをダウンロードし、インストールする。
ユーザが投票装置100にインストールされた投票プログラムを実行する旨の入力操作を行うと、まず、適格選挙人判定処理が実施される(ステップS11)。
図5は、適格選挙人判定処理を示すフローチャートである。
適格選挙人判定処理では、認証部191は、ユーザに認証情報の入力を促す入力案内の表示を行う(ステップS111)。
認証情報の入力案内としては、例えば、マイナンバーとパスワードとの入力を促す処理であってもよく、記憶部180の本人認証情報に記憶されているマイナンバーに対し、パスワードの入力のみを促す処理であってもよい。また、認証情報として、生体特徴情報が記録されている場合、さらに、指紋や網膜等の生体情報の入力を促してもよい。
そして、ユーザによる認証情報の入力を受け付けると(ステップS112)、認証部191は、記憶部180に記憶されている本人認証情報と、入力された認証情報とが一致するか否かを判定する(ステップS113)。
ステップS113でNOと判定される場合は、認証部191は、表示部120に認証に失敗した旨を表示させ、ステップS111に戻る。なお、複数回の本人認証が失敗した場合、投票プログラムに係る投票処理を終了させてもよい。
一方、ステップS113でYESと判定されると、認証部191は、選挙管理サーバ300に、有権者確認要求を送信する(ステップS114)。有権者確認要求は、マイナンバーを含み、マイナンバーにより特定されるユーザが、選挙権を有するか否かを確認するための要求情報である。
選挙管理サーバ300は、ステップS114で投票装置100から送信された有権者確認要求を受信すると、有権者確認部331は、受信した有権者確認要求に含まれるマイナンバーに基づいて、有権者DB321に、ユーザに対応する有権者情報があるか否かを判定する(ステップS21)。そして、有権者確認部331は、ステップS21でYESと判定した場合、さらに、有権者情報に未投票を示すフラグ情報が記録されているか否かを判定する(ステップS22)。
つまり、有権者DB321に、有権者確認要求に含まれるマイナンバーの有権者情報がない場合、ユーザは有権者ではない(例えば未成年等であり、選挙権を有さない)と判断でき、また、選挙フラグにおいて、投票済である旨のフラグ情報が記録されている場合では、既に投票済であると判断できる。よって、ステップS21及びステップS22においてNOと判定される場合、有権者確認部331は、ユーザの投票を許可しない旨の投票不可情報を投票装置100に送信する(ステップS23)。図5では図示を省略するが、この場合、投票装置100は、表示部120に、有権者ではない旨、または投票済である旨を表示させ、投票プログラムに係る投票処理を終了する。
一方、ステップS22でYESと判定される場合、候補者送信部332は、有権者情報に記録されるユーザの居所に対応した選挙区、あるいは有権者情報に記録されるユーザの選挙区に対応した複数の候補者を候補者DB322から抽出し(ステップS24)、抽出した複数の候補者を含む候補者提示情報を投票装置100に送信する(ステップS25)。
投票装置100の認証部191は、選挙管理サーバ300から候補者提示情報を受信すると(ステップS115)、適格選挙人判定処理を終了させる。つまり、本実施形態では、ユーザが入力した認証情報と本人認証情報とが一致することで、ユーザがマイナンバーで示される個人であると判定される。その後、選挙管理サーバ300から候補者提示情報を受信することで、ユーザが未投票の有権者であり、ユーザが適格選挙人であると判定される。
図4に戻り、ステップS11の後、投票装置100は、投票環境判定処理を実施する(ステップS12)。
図6は、投票環境判定処理を示すフローチャートである。
投票環境判定処理では、画像判定部192は、カメラ130を起動させる(ステップS121)。
そして、画像判定部192は、表示部120に、周囲画像の撮像を促す案内を表示させる(ステップS122)。例えば、画像判定部192は、ユーザの正面方向に水平にカメラ130を向けさせ、ユーザが360°回転して、周囲を撮像する旨を表示部120に表示する。
そして、画像判定部192は、カメラ130により周囲画像が撮像されたか否かを判定する(ステップS123)。例えば、画像判定部192は、ジャイロセンサー150からのセンサー出力値に基づいて、投票装置100がユーザを中心に360°回転されたかを判定する。ステップS123においてNOと判定された場合、つまり、所定時間が経過しても周囲画像の撮像が確認できない場合は、ステップS122に戻り、画像判定部192は、再度、周囲画像の撮像を促す。
ステップS123でYESと判定されると、画像判定部192は、撮像された周囲画像を画像解析して、周囲にユーザ以外の人が存在するか否かを判定する(ステップS124:画像判定ステップ)。
このステップS124では、一般的な画像解析技術を利用でき、例えば顔認識処理による顔の認識技術、AIを用いた画像内の対象物の判定処理等を例示できる。
ステップS124においてYESと判定された場合、つまり、周囲に人が存在すると判定された場合、出力部194は、例えば、「周囲に人がいない環境でやり直してください」等の警告情報を表示部120に表示させ(ステップS125)、ステップS122に戻る。つまり、周りに人がいない環境となるまで、候補者の表示は行われない。
一方、ステップS124においてNOと判定される場合は、投票を行う環境が整ったことを意味し、ステップS12の投票環境判定処理を終了する。
図4に戻り、ステップS12の投票環境判定処理が終了した後、投票装置100は、投票制御処理を実施する(ステップS13)。
図7は、投票制御処理を示すフローチャートである。
投票制御処理は、複数の投票者を表示部120に表示させる出力ステップに相当し、この投票制御処理では、まず、出力部194は、ステップS115で受信した候補者提示情報に含まれる複数の候補者の並び順をランダムに並び替え、表示部120にこれらの複数の候補者を表示させる(ステップS131)。この際、出力部194は、左目用画像及び右目用画像を含むVR専用画像を生成して、表示部120に表示させる。
また、出力部194は、例えば「VRゴーグルにスマートフォンをセットして、候補者を選択して下さい」といった、VRゴーグル200を用いて投票を行う旨の投票案内をユーザに報知する(ステップS132)。ユーザへの報知は、例えば表示部120へのプッシュ通知であってもよく、スピーカー等の音声出力部から音声通知であってもよい。
図8は、ユーザがVRゴーグル200を介して表示部120を視認した際の候補者表示画面400の一例である。
図8に示すように、候補者表示画面400では、候補者表示欄410を有する。この候補者表示欄410には、複数の候補者指名や候補者の所属する政党名等を紹介する紹介情報411が、一方向(図8の例では、横方向)に並んで配置される。
また、候補者表示画面400には、選択カーソル420が表示される。この選択カーソル420は、ジャイロセンサー150からのセンサー出力値に基づいて検出されるユーザの頭部の姿勢や向きに応じて、候補者表示欄410に対する相対位置が変化する。
また、ステップS132の後、近接検出部193は、マイク140を制御して、周囲の音声(環境音)の取得(録音)を開始する(ステップS133)。ステップS133による環境音の取得は、ユーザが投票を完了するまで継続して実施される。
また、近接検出部193は、位置検出部160により投票装置100の位置を検出し(ステップS134)、検出された位置に対応する環境情報を、環境DB181から読み込む(ステップS135)。
そして、近接検出部193は、ステップS133により取得された環境音と、ステップS135により読み込んだ環境情報の環境値(音声パターン)とに基づいて、人がユーザに近接したか否かを判定する(ステップS136;近接検出ステップ)。
例えば、ステップS133により取得される環境音から、環境値の音声パターンを取り除いた際の、人が接近する際の足音、呼吸音、話し声等の異常音の有無を監視し、異常音が検出されると、ユーザに他の人が接近したと判定する。
ステップS136においてYESと判定される場合、つまり、人が近接したと判断された場合、出力部194は、候補者表示欄410への候補者の紹介情報411の表示を中止する(ステップS137)。また、出力部194は、ステップS125と同様、警告情報を表示部120に表示させて、ステップS12の投票環境判定処理に戻る。
なお、ステップS137の後、環境音に基づいて、ユーザに近接した人が遠ざかったか否かを判定し、遠ざかった場合に、ステップS131に戻って、再度、候補者をランダムに並び替えて表示させてもよい。
一方、ステップS136でNOと判定される場合、方向検出部195は、ジャイロセンサー150からのセンサー出力値に基づいて、ユーザの頭部の姿勢や動き、つまりユーザの視線方向を検出する(ステップS138)。
そして、出力部194は、検出された視線方向に基づいて、選択カーソル420を、候補者表示欄410に対して相対移動させる(ステップS139)。
例えば、ユーザが、投票装置100をセットしたVRゴーグルを頭部に装着して頭部を左方向に向けると、出力部194は、頭部の姿勢変化量に応じて、選択カーソル420を、候補者表示画面400の左方向に移動させる。あるいは、出力部194は、選択カーソル420を画面中央に維持したまま、頭部の姿勢変化量に応じて、候補者表示欄410を候補者表示画面400の右方向に移動させる。
そして、ユーザの頭部の姿勢や向きの変更によって、選択カーソル420が、紹介情報411と重なる位置に移動され、所定時間(例えば3秒等)が経過すると、投票送信部196は、選択カーソル420と重なる紹介情報411の候補者を特定する(ステップS140)。
この後、投票送信部196は、候補者表示画面400上に、特定した候補者への投票を許可するか否かを問う旨の投票確認情報を表示させ(ステップS141)、ユーザにより、投票する旨が入力されたか否かを判定する(ステップS142)。ステップS142では、例えば、候補者表示画面400上に、投票する旨の投票許可画像、候補者を選び直す旨の再選択画像を表示させる。そして、ステップS138及びステップS139と同様、ユーザの頭部の姿勢や向きにより選択カーソル420が移動され、投票許可画像に重ね合わされると、投票送信部196は、ステップS142でYESと判定する。また、投票送信部196は、選択カーソル420が再選択画像に重ね合わされるとNOと判定する。
なお、ステップS142の判定は、上記に限らない。例えば、ユーザの所定のジェスチャを検出することで、投票するか否かを判定してもよい。具体例を挙げると、投票送信部196は、ジャイロセンサー150からのセンサー出力値に基づいて、ユーザが首を縦に振るジェスチャを検出するとステップS142でYES(候補者に投票する)と判定し、ユーザが首を横に振るジェスチャを検出するとステップS142でNO(候補者を再選択する)と判定してもよい。または、投票送信部196は、マイク140により「はい」との音声情報が入力された場合にステップS142でYESと判定し、「いいえ」との音声情報が入力された場合にステップS142でNOと判定してもよい。
ステップS142でNOと判定された場合は、ステップS136に戻る。つまり、近接する人がいない状況下での、ユーザによる候補者の選択が継続される。
また、ステップS142でYESと判定された場合は、投票送信部196は、ステップS140で特定した候補者に投票する旨の投票情報を選挙管理サーバ300に送信する(ステップS143)。これにより、投票情報を受信した選挙管理サーバ300は、投票結果情報に基づいて投票結果情報を更新し、さらに、有権者情報の選挙フラグを投票済に更新する。
[本実施形態の作用効果]
本実施形態の投票装置100では、制御部190は、記憶部180に記録された投票プログラムを読み込み実行することで、画像判定部192、近接検出部193、及び出力部194として機能する。画像判定部192は、カメラ130により撮像される周囲画像に基づいて、周囲に人が存在するか否かを判定する。近接検出部193は、マイク140から入力された音声に基づいて、人の接近を検出する。そして、出力部194は、画像判定部192で、周囲に人が存在しないと判定された場合に、複数の候補者の紹介情報411を選択可能な候補者表示画面400を表示部120に表示させ、近接検出部193で人の接近を検出した場合に候補者表示画面400の候補者の紹介情報411の表示を中止する。
このため、投票装置100を操作するユーザの周囲に人が存在する場合や、ユーザが候補者表示画面400で候補者を選択している最中に人が近づいてきた場合には、出力部194による候補者の表示が行われない。よって、第三者による投票の強要を防止され、不正のない選挙を実現可能な電子投票システム1を提供することができる。
本実施形態の投票装置100では、出力部194は、左目用画像及び右目用画像を含むVR専用画像を候補者表示画面400に表示させる。
この場合、ユーザは、VRゴーグル200を用いて、表示部120を視認し、投票対象の候補者を選択することになる。このようなVRゴーグル200を用いる場合、ユーザ以外の第三者が表示部に表示された候補者を視認することができないので、ユーザが投票した候補者が第三者に漏れることがなく、投票の匿名性、秘密性を守ることができる。
本実施形態の投票装置100では、投票装置100の姿勢を検出するジャイロセンサー150と、ジャイロセンサー150により検出される姿勢に基づいて、表示部120を視認するユーザの視線方向を検出する方向検出部195と、を備え、投票送信部196は、方向検出部195により検出される視線方向に表示される紹介情報411の候補者を投票対象の候補者として特定する。
このため、ユーザは、VRゴーグル200に投票装置100をセットし、VRゴーグル200を装着した頭部の姿勢や向きを変えるだけで、投票対象の候補者を選択することができる。また、方向検出部195は、ジャイロセンサー150のセンサー出力値に基づいて視線方向を検出するので、例えば、インカメラ等を用いた画像処理によりユーザの視線を検出する場合に比べて、処理の簡素化、高速化を図ることができる。
本実施形態では、出力部194は、表示部120に複数の候補者を表示させる度に、複数の候補者をランダムに並び替えて表示させる。
上述したように、本実施形態では、VRゴーグル200を装着したユーザが、頭部の姿勢や向きを変えることで、候補者を選択する。この際、候補者表示画面400において、候補者の紹介情報411が決まった順序で配置される場合、ユーザの頭部の動きを見た第三者が、ユーザが誰に投票したかを特定することが可能となる。これに対して、本実施形態では、上記のように、候補者を毎回ランダムに並べ替えさせて表示する。よって、ユーザが投票した候補者が誰であるかを特定することが不可能であり、投票の匿名性、秘密性をより確実に守ることができる。
[第二実施形態]
次に、第二実施形態について説明する。
上記第一実施形態では、近接検出部193は、マイク140から入力される環境音と、環境DB181に記録される環境情報とに基づいて人の近接を検出することで、投票の強要を抑制する例を示した。しかしながら、ユーザの周囲に人がいない場合であっても、例えば無線電波を用いて音声情報を出力するイヤホン等をユーザに装着させて候補者を指示することも考えられる。第二実施形態では、このような無線電波を用い、ユーザに接近することなく投票を強要する行為を抑制する。
図9は、第二実施形態の投票装置100Aの概略構成を示すブロック図である。なお、以降の説明にあたり、既に説明した構成については同符号を付し、その説明を省略または簡略化する。
本実施形態の投票装置100Aでは、環境DB181に記録される環境情報の環境値として、環境音の音声パターンに加え、さらに、無線LANのアクセスポイントから送信される無線電波の電波受信状況が記録される。
つまり、無線LANのアクセスポイントから発信される無線電波は、アクセスポイントを識別するための電波識別情報(例えばSSID)を含む。よって、投票装置100Aの位置によって、受信する電波識別情報のSSIDがそれぞれ異なる。例えば、自宅で無線LANを用いた無線通信を行う場合、通信部110は、自宅に設置された無線LANのアクセスポイントを用いて通信を行うが、この際、自宅の周辺に設けられた他の無線LANアクセスポイントからの無線電波も検出する。本実施形態では、位置情報に対応する位置における、検出可能な無線電波の電波識別情報が環境値として記録されている。
また、本実施形態では、制御部190は、記憶部180に記憶された投票プログラムを読み込み実行することで、認証部191、画像判定部192、近接検出部193、出力部194、方向検出部195、投票送信部196、及び異常電波検出部197として機能する。
異常電波検出部197は、普段検出されない無線LANからの無線電波の有無を判定する。つまり、異常電波検出部197は、普段検出されない無線電波を異常電波として検出する。
このような第二実施形態の投票装置100Aでは、第一実施形態と同様の投票処理を実施する。また、第二実施形態の投票装置100Aでは、図7のステップS136において、環境音に基づいた人の近接の判定に加え、さらに、異常電波の検出判定を行う。
つまり、本実施形態では、ステップS136において、異常電波検出部197は、ステップS135で読み込まれた環境情報の環境値として記録されている無線電波と、現在通信部110で受信している無線電波とを比較し、環境値として記録されている無線電波の他に、所定の電波強度以上の無線電波が検出されたか否かをさらに判定する。
そして、異常電波検出部197により異常電波が検出されたと判定された場合、出力部194は、ステップS137と同様に、候補者の紹介情報411の表示を中止する。
以上のような本実施形態では、異常電波検出部197は、通信部110で受信される無線LANアクセスポイントからの無線電波に、普段受信されない異常電波が含まれるか否かを判定する。そして、出力部194は、異常電波検出部197により異常電波が検出された場合に、候補者を紹介する紹介情報411の表示を中止する。
これにより、無線LANのアクセスポイントから、ユーザが装着したイヤホンやヘッドホンに対して無線電波を送信し、ユーザに特定の候補者に投票するように強要する不正を抑制することが可能となる。
[第三実施形態]
次に、第三実施形態について説明する。
上記第一実施形態及び第二実施形態は、投票装置100が基本構成として有するカメラ130やマイク140を用いて、投票を行うユーザへの他人の接近を検出する例である。これに対して、第三実施形態は、他のセンサー装置を用いてユーザへの他人の接近を検出する点で上記実施形態と相違する。
図10は、第三実施形態の電子投票システム1Bの概略構成を示す模式図である。
本実施形態では、図10に示すように、電子投票システム1Bは、投票装置100Bと、VRゴーグル200と、選挙管理サーバ300と、投票キット500とを備える。
投票キット500は、投票支援装置に相当し、画像を撮像するイメージセンサー(カメラ)を含む、少なくとも1つ以上のセンサーを備えている。本実施形態では、投票キット500は、360°カメラ510を備える例を示すが、その他、温度分布を画像として出力するサーモグラフィー、超音波の送受信により物体を検出するソナー、光や超音波を用いて人を検出する人感センサー等を用いてもよい。
また、ここでは、VRゴーグル200と投票キット500とが別構成である例を示すが、VRゴーグル200に投票キット500が組み込まれる構成などとしてもよい。
投票装置100Bは、投票キット500と通信可能に接続されている。投票装置100Bと投票キット500との接続は、有線による接続であってもよく、無線による通信接続であってもよい。
そして、本実施形態では、画像判定部192は、ステップS121において、投票キット500に設けられた360°カメラ510を起動させ、ステップS122において、360°カメラ510によりユーザの周囲の画像を撮像する。
この場合、ユーザが自ら周囲を撮像する手間を省ける。また、ユーザが投票装置100(100B)のカメラ130を用いて周囲画像を撮像する場合、撮像方向をユーザの周囲に亘って移動させる必要があるので、ユーザ以外の人が、撮像方向の移動に合わせて撮像範囲外に移動すると、その人を検出することができない。これに対して、本実施形態のように360°カメラ510を用いて周囲画像を撮像する場合、一度にユーザの周囲360°の画像を得ることができ、ユーザ以外の他の人の存在をより確実に検出することができる。
また、本実施形態では、ユーザがVRゴーグル200を装着して投票を開始した後、ステップS136において、近接検出部193は、マイク140から入力される環境音に基づいた人の接近検出に加え、360°カメラ510により撮像される周囲画像を用いた人の接近検出をも行う。本実施形態では、投票装置100Bとは別体に投票キット500が設けられているので、投票装置100BをVRゴーグル200に保持させた状態でも、投票キット500による360°カメラ510による監視が可能となる。
そして、ステップS136において、環境音に人が接近する音が検出された場合や、周囲画像にユーザに接近する他の人が確認された場合、第一実施形態と同様、ステップS137により、出力部194は、候補者表示画面400での候補者の表示を中止する。
なお、本実施形態では、投票キット500に360°カメラ510が設けられる例であるが、他のセンサーが設けられている場合では、これらのセンサーを用いて人の近接を検出してもよい。
上記のような本実施形態では、投票装置100Bは、投票装置100Bとは別体として設けられた投票キット500の360°カメラ510を用いて周囲画像を撮像する。
これにより、ステップS12における投票環境判定処理において、ユーザの周囲に人が存在するか否かをより精度よく判定することができる。
また、ステップS136において、マイク140により録音される環境音と、360°カメラ510により撮像される周囲画像との双方を用いて、人の接近を検出することができる。これにより、ユーザがVRゴーグル200を装着して投票を開始した後も、ユーザの周囲への人の接近をより精度よく検出することができる。
以上により、投票の強要をより確実に排除することができ、公正な投票を実現することができる。
[変形例]
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形をも含むものであり、以下にその一部を変形例として示す。
[変形例1]
上記第一実施形態では、適格選挙人判定処理において、投票装置100がユーザの本人認証を行った後、選挙管理サーバ300が有権者である否かを判定しているが、これに限定されない。例えば、投票装置100は、マイナンバーとパスワードとを含む認証情報を選挙管理サーバ300に送信し、選挙管理サーバ300が、認証情報に基づいて、本人認証を行い、かつ、有権者であるか否かの判定を行ってもよい。この場合、有権者DB321に記録される有権者情報として、マイナンバーの他、パスワードや生体特徴情報等の本人認証情報を記録しておけばよい。
[変形例2]
上記第二実施形態では、環境値として無線LANのアクセスポイントから無線電波が記録され、平常時と異なる無線電波が検出された場合に異常電波であると判定し、候補者の表示を中止した。
これに加え、周波数走査により音声情報を含む無線電波を検出し、平常時とは異なる周波数において音声情報を含む無線電波が検出された場合に異常電波として検出し、候補者の表示を中止してもよい。
さらに、無線電波に含まれる音声情報を音素解析し、投票の強要に相当する無線電波が検出された場合に、候補者の表示を中止してもよい。
[変形例3]
上記第一実施形態では、画像判定部192は、投票装置100が基本構成として備えるカメラ130を用いて、周囲画像を撮像する例であるが、例えばスマートフォン用の360°カメラを投票装置100に取り付けることで周囲画像を撮像してもよい。
この場合、画像判定部192は、投票装置100に360°カメラが装着されたことを検出すると、ステップS121において、装着された360°カメラを起動させて周囲画像を撮像する。
また、ステップS122において、画像判定部192は、ユーザを挟んで投票装置100と反対側の画像が撮像されるように、例えば、「投票装置100を少し高い位置に移動させてください」等の案内を行ってもよい。
さらに、ステップS123では、周囲画像の所定角度範囲内が影となっていないか否かを判定することで、適切な周囲画像が撮像されたか否かを判定してもよい。例えば、周囲画像内の所定面積以上の領域にユーザが映り込み、ユーザの背後の画像が撮像されていない場合に、ステップS122の処理に戻って、ユーザに投票装置100の位置を適正な位置に移動させるように促し、再度、周囲画像の撮り直しを行ってもよい。
[変形例4]
上記第一実施形態では、単一の選挙管理サーバ300のサーバ記憶部320に、全てのユーザの有権者情報が記録された有権者DB321が設けられる例を示したが、これに限定されない。
例えば、選挙管理サーバ300は、選挙区毎にそれぞれ設けられていてもよい。この場合、選挙管理サーバ300の候補者DB322には、当該選挙区における候補者のみが記録されていればよい。また、投票装置100は、ユーザの選挙区に対応した選挙管理サーバ300に有権者確認要求を送信し、選挙管理サーバ300は、ユーザが有権者であり、未投票であると判定されると、候補者DB322に記録された複数の候補者を含む候補者提示情報を投票装置100に送信すればよい。この場合、ユーザの居所に対応した候補者の抽出を不要にできる。また、選挙管理サーバ300へのアクセス数を低減でき、処理の高速化を図れる。
[変形例5]
また、上記実施形態では、投票所とは異なる場所での投票を前提としているが、投票所での投票に本発明を適用してもよい。
この場合、第三実施形態で示した投票キット500の代わりに、投票所に設置された監視カメラを用いて、ユーザへの人の接近を検出するようにしてもよく、投票を行っているユーザへの人の接近を検出した際に、投票所の管理人に通報が行われてもよい。
[変形例6]
上記実施形態では、図5のステップS23において、選挙管理サーバ300の有権者確認部331は、ユーザが投票済であると判定した場合(ステップS22でNOと判定した場合)に、投票不可情報を投票装置100に送信した。
これに対して、選挙管理サーバ300の有権者確認部331は、投票不可情報とともに、ユーザが投票した候補者を送信してもよい。この場合、投票装置100は、表示部120に、投票済である旨の表示に加え、ユーザが投票した候補者を表示させることができる。このため、ユーザは、自分が投票したかを容易に確認することができる。
また、例えば、ゲーム等に登場するキャラクターの人気投票や、アイドルグループのメンバーの人気投票等では、自分が投票した候補者を変更可能な場合もある。このような投票に電子投票システム1を用いる場合では、有権者確認部331は、ユーザが投票済であると判定した場合に、投票先の候補者を変更するか否かを問う案内を投票装置100に出力してもよい。そして、投票装置100において、ユーザ操作により、候補者を変更する旨の操作が実施されると、選挙管理サーバ300は、投票結果情報から先に選択された候補者の投票数を1だけ減らし、有権者情報の選挙フラグを未投票に変更する。そして、ステップS24以降の処理を実施する。これにより、ユーザによる再投票(候補者の変更)が可能となる。
[その他の変形例]
上記実施形態では、VRゴーグル200に投票装置100を保持させ、投票装置100の表示部120にVR専用画像により複数の候補者を表示させたが、これに限定されない。
例えば、投票装置100は、VRゴーグル200を用いなくても、ユーザが複数の候補者を確認できる、通常表示画像により複数の候補者を表示させてもよい。この場合でも、画像判定部192により、周囲に人が存在しないと判定され、近接検出部193により、人の近接が検出されない場合、投票の強要を排除することができる。
また、上記実施形態では、投票装置100がスマートフォンである例を示したが、例えば、バーチャルリアリティー用のヘッドマウントディスプレイを投票装置としてもよい。この場合、ユーザがVRゴーグル200を用意する必要がない。
ユーザによる候補者の選択では、ジャイロセンサー150によって投票装置100の姿勢を検出し、検出された姿勢からユーザの視線方向を検出し、視線方向に表示された候補者を特定する例を示した。これに対して、例えば投票装置100に接続されたコントローラー(例えばマウス等)によって、選択カーソル420を移動させて候補者を選択可能な構成としてもよい。
1,1B…電子投票システム、100,100A,100B…投票装置、110…通信部、120…表示部、130…カメラ(撮像部)、140…マイク(音声入力部)、150…ジャイロセンサー(姿勢検出センサー)、160…位置検出部、170…操作部、180…記憶部、181…環境DB、190…制御部、191…認証部、192…画像判定部、193…近接検出部、194…出力部、195…方向検出部、196…投票送信部(投票選択部)、197…異常電波検出部、200…VRゴーグル、300…選挙管理サーバ、320…サーバ記憶部、321…有権者DB、322…候補者DB、330…サーバ制御部、331…有権者確認部、332…候補者送信部、333…投票受付部、400…候補者表示画面、410…候補者表示欄、411…紹介情報、420…選択カーソル、500…投票キット(投票支援装置)。

Claims (9)

  1. 撮像部により撮像される画像に基づいて、周囲に人が存在するか否かを判定する画像判定部と、
    音声入力部から入力された音声に基づいて、人の接近を検出する近接検出部と、
    前記画像判定部で、周囲に人が存在しないと判定された場合に、複数の候補者を選択可能に表示部に表示させ、前記近接検出部で人の接近を検出した場合に複数の前記候補者の表示を中止する出力部と、
    を備えることを特徴とする投票装置。
  2. 請求項1に記載の投票装置において、
    前記出力部は、左目用画像及び右目用画像を含むバーチャルリアリティー専用画像を用いて、複数の前記候補者を前記表示部に表示させる
    ことを特徴とする投票装置。
  3. 請求項2に記載の投票装置において、
    投票装置の姿勢を検出する姿勢検出センサーと、
    前記姿勢検出センサーにより検出される前記姿勢に基づいて、前記表示部を視認するユーザの視線方向を検出する方向検出部と、
    方向検出部により検出される視線方向に表示される前記候補者を投票対象の候補者として特定する投票選択部と、を備える
    ことを特徴とする投票装置。
  4. 請求項2または請求項3に記載の投票装置において、
    前記出力部は、前記表示部に複数の前記候補者を表示させる度に、複数の前記候補者をランダムに並び替えて表示させる
    ことを特徴とする投票装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の投票装置において、
    前記撮像部は、前記投票装置と通信可能に接続される投票支援装置に設けられている
    ことを特徴とする投票装置。
  6. 請求項5に記載の投票装置において、
    前記出力部は、前記候補者の前記表示部への表示中に、前記画像判定部により人が存在すると判定された場合に、前記候補者の表示を中止する
    ことを特徴とする投票装置。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の投票装置において、
    電波を受信する電波受信部と、
    前記電波受信部が異常電波を検出したか否かを判定する異常電波検出部と、を備え、
    前記出力部は、前記異常電波検出部により、前記異常電波が検出された場合に、前記候補者の表示を中止する
    ことを特徴とする投票装置。
  8. コンピューターにより電子投票を行う投票方法であって、
    前記コンピューターは、投票プログラムを読み取り実行することで、画像判定部、近接検出部、出力部として機能し、
    前記画像判定部が、撮像部により撮像される画像に基づいて、周囲に人が存在するか否かを判定する画像判定ステップと、
    前記近接検出部が、音声入力部から入力された音声に基づいて、人の接近を検出する近接検出ステップと、
    前記出力部が、複数の候補者を選択可能に表示部に表示させる出力ステップと、を実施し、
    前記出力ステップは、前記画像判定ステップで、周囲に人が存在しないと判定された場合に、複数の前記候補者を前記表示部に表示させ、前記近接検出ステップで人の接近を検出した場合に複数の前記候補者の表示を中止する
    ことを特徴とする投票方法。
  9. コンピューターによって読み取り実行可能な投票プログラムであって、
    前記コンピューターを請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の投票装置として機能させる
    ことを特徴とする投票プログラム。
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