JP2020090565A - 架橋されたスチレンブロックコポリマー - Google Patents

架橋されたスチレンブロックコポリマー Download PDF

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Abstract

【課題】架橋スチレンブロックコポリマーおよびその調製方法の提供。【解決手段】1つ以上のSBCと、1つ以上のSBCのスチレン末端ブロックと混和する1つ以上のポリマーと、を含むエラストマースチレンブロックコポリマー(SBC)組成物であって、ブロックコポリマー組成物は物理的かつ化学的に架橋されており、化学的架橋はSBCの鎖間の共有結合を含み、かつ物理的架橋は1つ以上のSBCのスチレン末端ブロックとスチレン末端ブロックと混和する1つ以上のポリマーとの間の非共有結合相互作用を含む、エラストマースチレンブロックコポリマー(SBC)組成物。【選択図】なし

Description

本開示は、物理的かつ化学的に架橋されたスチレンブロックコポリマーに関する。このコポリマーは、弾性の浸漬物品、例えば手袋およびコンドームの製造に有利に使用される。
薄壁の弾性浸漬物品は、天然ゴム(NR)、ポリクロロプレン(CR)、ポリイソプレン(IR)、ポリウレタン(PU)、ニトリルブタジエンゴム(NBR)、スチレンブロックコポリマー(SBC)、それらの混合物またはそれらの積層物より伝統的に形成される。
天然ゴムは、優れた性能を発揮する天然物であるため、そのような用途に使用されている。しかしながら、即時型過敏症(I型アレルギー)に関与する感作タンパク質の存在がその使用を制限している。この欠点に対処するために、代替物として合成材料が開発されている。
典型的な処理
薄壁の弾性フィルムは、通常、ポリマーの液体混合物に適切な形状の型を浸漬することによって、目的とする用途(手袋、コンドームなど)に成形され、同ポリマーの液体混合物は、水中の分散物(ラテックス)または1つ以上の適切な溶媒中の分散物のいずれかであり得る。水または他の溶媒を蒸発した後に固体のフィルムが形成される。
材料の機械的および化学的特性、弾性および耐久性に関する性能の向上は、架橋機構によって達成される。加硫は、NRまたはIRのような大部分のエラストマー材料に対する伝統的な化学架橋メカニズムである。加硫は、あるポリマー鎖を別のポリマー鎖に連結する硫黄共有結合を生成する。しかしながら、硫黄単独での加硫は、非常に長く、かつ非常に高い温度を必要とする反応条件を必要とするため、「促進剤」のような化学的添加剤が添加される。促進剤には多くの種類があり、通常、以下のファミリー:チアゾール、カルバメート、グアニジン、チオ尿素およびチウラム、に分類される。加硫速度および性能を最適化するために、異なるファミリーから選択された異なる促進剤の混合物を使用することが一般的な方法である。
しかしながら、硫黄は共有結合を介してポリマーネットワークに組み込まれているが、促進剤は組み込まれていない。ポリイソプレン製の典型的な手袋用配合物は、2%までの促進剤を含むことができる。促進剤分子は水への溶解性が低く、洗浄によって手袋から除去することはできない。また、ゴムとの相溶性が限られているため、時間の経過とともにフィルムの表面に「ブルーミングする(bloom)」ことがある。促進剤はまた強い皮膚感作物質であり、アレルギー性接触性皮膚炎(遅延型過敏症、IV型)を引き起こす可能性がある。
製品の性能
材料の特定の組み合わせ、配合条件、および薄壁フィルムへの変形のプロセスは、通常、得られる製品の性能を規定する。
NR、CR、IRおよびNBRはより一般的なエラストマーであり、すべて水分散体(ラティスとしても知られている)から始まり薄壁フィルムに変換される。しかしながら、ラティスから製造された薄壁フィルムは、得られる製品が時としてピンホールを有する傾向があるという欠点を有する。これらのピンホールは、多くの場合直径がマイクロメートルのオーダーであり、濾別が困難なラテックス中の低いレベルの不純物の結果であり得、そして、処理が異種の系(分散)をフィルムに変換することであるという事実の結果であり得る。ゴム中にはいくつかの固有のミクロ細孔が存在し、これは、典型的なフィルムを構成するすべてのラテックス粒子が互いに完全に合体して間隙空隙のない連続フィルムを形成しないことに起因し得る。ラテックスの安定化および製造プロセスで使用される天然タンパク質(NRに存在する)および化学物質(主に合成ポリマーの場合には界面活性剤)は、合体(coalescence)を阻害する傾向がある。
有利には、いくつかの他の合成ポリマーを炭化水素溶媒のような溶媒に溶解して真正溶液(true solution)を形成することができる。したがって、溶媒キャスト技術(solvent cast technology)は、非常に高品質の要件を有し、かつほとんどミクロ細孔がないフィルムの製造にとって魅力的である。また、ピンホールも存在しにくい。
マルチブロックゴム系コポリマー、特にスチレン系ブロックコポリマー(SBC)は、浸漬に利用できる許容粘度を有する溶液を形成することができるので、溶媒キャスト法に使用するのに特に適している。
スチレンブロックコポリマー
SBCは、ゴムの機械的特性および熱可塑性物質の加工特性を有する熱可塑性エラストマーとして分類される。これらの特性は、それらの分子構造に起因する。SBCは、少なくとも3つのブロック、一般に2つの硬質ポリスチレンの末端ブロックおよび1つの軟質エラストマー(ポリブタジエン、ポリイソプレン(水素化された、またはされていない))の中間ブロックからなる。より一般的なSBCは、スチレン−エチレン/ブチレン−スチレン(SEBS)、スチレン−ブタジエン−スチレン(SBS)およびスチレン−イソプレン−スチレン(SIS)などの直鎖状トリブロックコポリマーを含むが、他のアーキテクチャ(例えば、3つ以上のブロックからなるコポリマー)および他の構造(星形または放射状)も可能である。
硬質および軟質ブロックは非混和性であるので、顕微鏡スケールでは、ポリスチレンブロックがゴムマトリックス中に別個のドメインを形成する。したがって、SBCは、それぞれのホモポリマー(例えば、ポリブタジエンの場合、ポリスチレンの末端ブロック,90〜100℃、およびゴムの中間ブロック,約90℃)の特徴である2つのガラス転移温度(Tg)を示す。
真正溶液から処理される利点に加えて、SBCは、各ゴム状ブロックの両端がポリスチレンセグメントによって終端されるので、硫黄および促進剤のような化学的架橋を使用することなく高い機械的性能を有する弾性フィルムを形成することが可能であり、これらの硬質ドメインは多官能性接合点(multifunctional junction points)として作用して、従来の加硫ゴム(「化学的架橋」)のそれと多くの点で類似した「物理的に」架橋したエラストマーネットワークを生成する。
最後に、これらのエラストマーは、例えば手術用手袋に必要とされるような、引張強度、弾性および触感の望ましい組み合わせを提供するのに適した可塑剤を備えて有利に配合され得る。
コンドームや手袋などの薄壁かつ伸縮性のフィルムの性能を評価する上で、破断点での最大力(ultimate force at break)と引張強度は重要な因子であり、国際基準に従って評価する必要がある。また、手術用手袋は、高感度を提供すると同時に、着用者の手を長時間にわたり圧縮しないようにすべきである。手の圧縮を防止するために、100%伸び率におけるモジュラス(Modulus)は、1.0MPa以下、理想的には0.7MPa以下であることが好ましい。
可塑剤を伴って適切に配合されたSBCは、すべての国際基準を満たすことができ、NRL、CR、IRのような他のエラストマーに匹敵するか、多くの場合、それらより優れた可撓性と機械的特性を達成することができる。これは、材料が、促進剤やピンホールなどのラテックスベースのエラストマーの欠点を回避しながら、他のエラストマーに匹敵するかまたはそれよりも優れた様式にて機械的に行うことができることを意味する。
要約すると、SBCは、天然ゴムタンパク質を含まない合成ゴム、促進剤フリー、柔軟性のような優れた特性を提供する医療用手袋のような薄壁フィルム用途、ならびにピンホールがほとんどなく、かつ水和しない極めて高品質のフィルムにおいて使用するのに特に適している。
手術用手袋における使用のためのSBCの適切な組成物は、2つ以上のS−EB−Sブロックコポリマーの組み合わせを開示する特許文献1および1つのS−EB−Sブロックコポリマーと1つのS−EP−S−EPブロックコポリマーとの組み合わせを開示する特許文献2に記載されている。
スチレンブロックコポリマーの限界
上記参照された特許に記載されているようなSBCから製造された製品は、大きな欠点を有する。ネットワークは化学的架橋ではなく物理的架橋のみで作られているため、ガラス状ポリスチレンドメインはある種の有機溶媒と接触すると軟化して凝集力を失う。
例えば、SBC製の手術用手袋は、有機溶媒と直接接触させると破壊される。医療分野では、複数の有機溶剤や「攻撃的な」化学物質が使用され得る。1つの例は、関節形成術に使用される未硬化骨セメント中に存在するメチルメタクリレートモノマー(MMA)である。MMAは17.9MPa1/2のハンセン溶解度パラメータを有し、それはPS(18.6)のハンセン溶解度パラメータに近いものである。もう一つの例はジエチルエーテルであり、これはコロジオンのようないくつかの調製物において溶媒として使用される。これらの溶媒に対する弱い耐化学薬品性は、手術用使用のための手袋用のこのエラストマーのファミリーの主たる制約である。
エラストマー相の鎖を一緒に結合して不溶性物質を与える永久共有結合による化学的ネットワークを付加することにより、物理的ネットワークを強化することが可能である。一例は、非特許文献1に記載されており、ラジカル型光開始剤の存在下でUV照射によって架橋された市販のSBSおよびSISトリブロックコポリマーを用いている。架橋プロセスは、ポリブタジエンまたはポリイソプレン不飽和と共重合し得るアクリレートまたはチオールモノマーのような多官能性有機分子の添加によって顕著に促進され得る。
しかしながら、この化学架橋プロセスは、2つのネットワーク(物理的なものと化学的なもの)の共存が材料の機械的抵抗性を減少させ、かつ剛性を増加させるため、フィルムの機械的特性の劇的な低下をもたらす。
このような材料は、例えば、ASTM D3577に記載されているような最小引張強度のような手術用手袋の場合の国際基準を達成することはできなかった。
欧州特許出願公開第0488021号明細書 欧州特許出願公開第1472315号明細書
Deckerら、Journal of Applied Polymer Science、第77巻、第1902〜1912頁、2000年
したがって、上述の強調された問題および欠点のうちの1つまたは複数に対処する代替的なSBC組成物およびそれらの調製方法を提供することが望ましい。
本明細書において、これまでの刊行物(またはそれから派生した情報)、または既知の事項への言及は、そのこれまでの刊行物(またはそれから派生した情報)または既知の事項が、本明細書が関係する努力の分野における共通の一般知識の一部を形成することの承認、または許可または提案のいずれかの形態とはみなされず、かつみなされるべきではない。
一態様において、本開示は、1つ以上のSBCと、1つ以上のSBCのスチレン末端ブロックと混和する(miscible)1つ以上のポリマーとを含むエラストマースチレンブロックコポリマー(SBC)組成物を提供し、
前記ブロックコポリマー組成物が物理的かつ化学的に架橋されており;
化学的架橋は、SBCの鎖間の共有結合を含み、かつ、
物理的架橋は、前記1つ以上のSBCのスチレンの末端ブロックと前記スチレン末端ブロックと混和する1つ以上のポリマーとの間の非共有結合相互作用を含む。
別の態様において、本開示は、1つ以上のSBCと、1つ以上のSBCのスチレン末端ブロックと混和する1つ以上のポリマーとを含む混和性ポリマーブレンド(miscible polymer blend)を提供し、
前記混和性ポリマーブレンドは、物理的かつ化学的に架橋されており;
化学的架橋は、SBCの鎖間の共有結合を含み、
前記物理的架橋は、前記1つ以上のSBCのスチレン末端ブロックと前記スチレン末端ブロックと混和する1つ以上のポリマーとの間の非共有結合相互作用を含む。
本明細書に開示された、物理的かつ化学的に架橋されたスチレンブロックコポリマーを含む特有の組成物またはブレンドは、例えば、コンドームおよび医療用手袋のような薄壁の浸漬物品の製造における用途が見いだされている。特有の組成物またはブレンドは、高レベルの機械的抵抗性および可撓性を維持しながら、現在入手可能なSBCの耐薬品性の欠点を克服する。
別の態様において、本開示は、エラストマースチレンブロックコポリマー(elastomeric styrenic block copolymer)組成物であって、
(a)1つ以上のSBC;
(b)1つ以上のSBCのポリスチレン末端ブロックと混和する1つ以上のポリマー;および
(c)1つ以上のSBCの鎖間に共有結合を誘導することができる1つ以上の架橋剤
を含む組成物を提供する。
別の態様において、1つ以上のSBC、1つ以上のSBCのポリスチレン末端ブロックと混和する1つ以上のポリマー、および1つ以上のSBCの鎖間に共有結合を誘導することができる1つ以上の架橋剤を混合するステップを含む、SBC組成物を調製する方法が提供される。
組成物またはブレンドは、1つ以上のSBCのエラストマー中間ブロックと適合する1つ以上の可塑剤/可撓化剤(flexibilizers)をさらに含み得る。
組成物またはブレンドは、1つ以上のSBCのスチレン末端ブロックと1つ以上の混和性ポリマーとの間の混和性を高める1つ以上の相溶化剤をさらに含むことができる。そのような相溶化剤は、例えば、界面活性剤、特に高分子界面活性剤(例えばPSセグメントを含むジブロックコポリマー)、または適切な溶解度パラメータを有する低分子量のポリマーまたは樹脂であってもよい。
1つ以上のSBCは、完全に不飽和または部分的に不飽和のエラストマー中間ブロックを有していてもよく、または完全に飽和したエラストマー中間ブロックを有していてもよい。
1つ以上のSBCは、SIS、SBS、SIBS、S−イソブチレン−S、SEBS、SEPS、SEEPS、または中間ゴムブロックにグラフトされた反応性基(例えば、カルボン酸、アミン、アルコール、無水マレイン酸、エポキシ、イソシアネートおよびアジリジン基またはそれらの混合物のような)で官能化されたSBCからなる群から選択されてもよい。
好ましくは、SBCは、100,000g/molを超える分子量(Mn)のSBCの1つまたは混合物からなる。好ましくは、少なくとも1つのSBCのエラストマー中間ブロックは、化学的架橋を可能にするために、二重結合のような反応性官能基を含む。
ポリスチレン末端ブロックと混和性のポリマーは、ポリスチレン末端ブロックと分子レベルで密接なブレンドをある程度形成することができるポリマーであってもよい。混和性ポリマーはポリスチレンと混和性であるポリマーであってもよく、すなわちSBCおよび混和性ポリマーは、化学的類似性によっておよび/またはアレーン(arene)環におけるπ結合間のような特定の相互作用のいずれかによって均質なブレンドを形成することができる。相互作用は本質的に非共有結合であってもよい。相互作用は、SBCと混和性ポリマーとの間の共有結合を含まないことがある。
好ましくは、混和性ポリマー(Mn)の数平均分子量は10,000g/mol未満であり、より好ましくは3,000g/mol未満である。
好ましくは、混和性ポリマーは、広い分子量多分散指数、例えば2.0より大きい、または3.0より大きい、または4.0より大きい、または5.0より大きい分子量多分散指数を有する。混和性ポリマーは、好ましくは、ポリスチレンに類似する極性を有する。
好ましい実施形態において、混和性ポリマーは、アルキルアレーンモノマーの低分子量コポリマーから選択される。
混和性ポリマーは、ポリスチレン樹脂、クマロンインデン樹脂、ポリインデン樹脂、ポリ(メチルインデン)樹脂、ビニルトルエン−アルファメチルスチレン樹脂、アルファメチルスチレン樹脂、ポリフェニレンエーテル、アルファメチルスチレンおよびパラメチルスチレンのようなアルキルアレーンモノマーのコポリマー、ロジンエステル、スチレン化テルペン、ポリテルペン、テルペンフェノールおよびそれらの混合物からなる群より選択され得る。
架橋剤は、例えば、多官能性アクリレート(トリメチロールプロパントリアクリレート(TMPTA)、トリメチロールプロパントリメタクリレート(TMPTMA)、エポキシアクリレート、ウレタンアクリレートのような)、トリアリルシアヌレート、トリアリルイソシアヌレート、官能性チオール(例えば、1,8−ジメルカプト−3,6−ジオキサオクタン、トリメチロールプロパン−トリス−3メルカプトプロピオネート、ペンタエリスリトールテトラキス−3−メルカプトプロピオネート、エトキシル化トリメチロールプロパントリ(3−メルカプトプロピオネート)のような)、ならびにビニルまたはアリル基を有する他の多官能性化合物、およびそれらの混合物のような少なくとも2つの炭素−炭素二重結合を含有する、芳香族、脂肪族およびヘテロ原子のモノマーおよびオリゴマーからなる群より選択され得る。
架橋剤はまた、金属塩、有機アミン、有機ジアミンおよび有機ポリアミンまたはポリオールからなる群から選択されるアミン架橋剤であってもよい。
化学的架橋は、いわゆる「加硫」によっても実施することができ、この場合、架橋剤は、コンドームや手袋のような薄壁弾性フィルムのゴムの加硫に一般的に使用される従来の硫黄、金属酸化物および促進剤から選択することができる。強力な皮膚感作物質である促進剤は化学的ネットワークに統合されておらず、表面にブルーミングを形成し得るので、加硫は本開示に関して好ましい架橋経路であるとは考えられていない。
好ましい実施形態において、架橋反応はチオール−エン(thiol−ene)反応である。チオール−エン反応は、ラジカル介在付加反応として起こり得る、いわゆる「クリック」反応である。
好ましくは、架橋剤は、例えば、その骨格にエーテル基またはエステル基を含むジチオール、トリチオールおよびテトラチオール分子から選択される。
有利には、架橋反応は、放射線(例えばUV照射、ガンマ線照射、X線または電子線照射)によって誘発され得る。放射線には複数の利点がある:すなわち、既存の化学物質からラジカルを生成するのに十分高いエネルギーであり、UV硬化で見られるようなシャドーイング効果のリスクが少なく、技術が線量の良好かつ正確な制御を提供するという利点である。大部分の手術用手袋は放射線(電子ビームまたはガンマ線照射)によって滅菌されるので、架橋は手袋の滅菌そのものと同じプロセスの間に有利に起こることに留意すべきである。
別の実施形態において、架橋反応は、ラジカル型光開始剤の1つまたは混合物によって開始または増強されてもよい。
使用される場合、光開始剤は、好ましくは、広範囲のUV吸収スペクトルおよび照射時の反応性ラジカルの有効な生成を提供し、樹脂系における良好な溶解性ならびにヒトの皮膚と接触したときの良好な耐性と組み合わせられる化合物から選択される。光開始剤は、例えばアシルホスフィンオキシド(例えば、モノアシルフォスフィンオキシド、ビスアシルフォスフィンオキシド、2,4,6−トリメチルベゾイルジフェニルホスフィンオキシド)あるいは他のもの(例えば、2−ヒドロキシ−メチル−1−フェニルプロパノン、メチルベンゾイルホルメートおよびフェニルグリオキシル酸メチルエステル)からなる群より選択され得る。
可塑剤は、本明細書に開示されたSBC組成物およびポリマーブレンドの伸張および可撓性を高めることができる。好ましくは、可塑剤は、SBCの中間ブロック(エラストマーブロック)と適合する液体または液体飽和ポリオレフィンの混合物からなる。より好ましくは、前記可塑剤は、35℃以下の流動点を有する化合物から選択され得る。本開示の文脈においては、可塑化油、好ましくは鉱物可塑化油、特にパラフィン系またはナフテン系の化合物から形成された液体飽和炭化水素の精製混合物またはそれらの混合物から様々な割合で形成された鉱油が使用される。
好ましい可塑化鉱油は、毒性の不純物を含まず、MOAH(鉱物油芳香族炭化水素)を含有せず、米国FDA 21 CFR 178.3620(a)に準拠する透明で水白色の製品、ホワイトミネラルオイル、米国薬局方、欧州薬局方(液体パラフィン)、並びに食料品と接触することを意図したプラスチック材料および物品についての欧州規則(EU)10/2011、ホワイトミネラルオイルである。好ましい鉱油は、15℃で0.85〜0.90の比重を有する薬用のホワイトオイルである。
可塑剤は、ゴム状中間ブロックとの十分な相溶性を有するオリゴマーまたは他のエラストマーであってもよく、この場合、「可撓化剤」としてより多く考えられてもよい。このような可撓化剤は、ポリブタジエン、ポリイソプレン、ブチルゴムおよびゴム状ブロックとの十分な相溶性を有することが知られている他のポリマーのファミリーから選択され得る。アクリルまたはヒドロキシル変性ポリブタジエンなどの官能化または反応性の可撓化剤も使用することができる。これらの反応性可撓化剤は、化学的に架橋されたネットワークに関与し得る。
本開示の実施形態に従うSBC組成物または混和性ポリマーブレンドは、ゴムが1つ以上のSBCであるPHR(Per Hundred Rubber)で表される。組成物中の成分の例示的な範囲は、
・混和性ポリマー:0.25〜100phr、好ましくは5〜50phr
・可塑剤/可撓化剤:0〜200phr、好ましくは20〜75phr
・架橋剤:0.01〜5phr、好ましくは0.05〜1phr
・光開始剤:0〜5phr、好ましくは0〜2phr
である。
別の態様において、本明細書に開示されている少なくとも1つのSBC組成物または混和性ポリマーブレンドから浸漬物品を製造する方法であって、製造される浸漬物品の外形に対応する外形を有する型を、1つ以上のSBC組成物または混和性ポリマーブレンドを含む浸漬溶液中で予め指定可能な時間浸漬させて、その後浸漬物品を溶液から取り出して乾燥させる、方法が提供される。
物品、特に乾燥した物品は、その後、例えば電子ビーム、ガンマ線、UV線またはX線の放射のような放射線に暴露されてもよい。
別の態様において、1つ以上のSBC組成物または混和性ポリマーブレンドを含む薄いフィルムが提供され、前記薄いフィルムは、ASTM3577に従って測定された17MPaより大きい引張強度を有し、前記薄いフィルムは、有機溶媒に実質的に不溶性である。
「実質的に不溶性」とは、例えば、薄いフィルムの少なくとも80%が不溶性であるか、またはフィルムの少なくとも95%がメチルメタクリレート(MMA)またはジエチルエーテルのような医療分野で使用され得る有機溶媒に不溶性であることを意味し得る。
別の態様において、エラストマースチレンブロックコポリマー組成物または混和性ポリマーブレンドが提供され、前記組成物は少なくとも17MPaの引張強度を有し、前記組成物は有機溶媒に実質的に不溶性である。
「実質的に不溶性」とは、例えば、組成物の少なくとも80%が不溶性であるか、または組成物の少なくとも95%がメチルメタクリレート(MMA)またはジエチルエーテルのような医療分野で使用され得る有機溶媒に不溶性であることを意味し得る。
別の態様において、本明細書に開示されたSBC組成物または混和性ポリマーブレンドを含む、1つ以上の層を含む多層フィルムが提供される。
別の態様において、多層フィルムが提供され、前記多層フィルムは、SBC組成物または混和性ポリマーブレンドを含む1つ以上の層を含み、前記組成物または混和性ポリマーブレンドは、少なくとも17MPaの引張強度を有し、および前記組成物または混和性ポリマーブレンドは、有機溶媒に実質的に不溶性である。
多層フィルムは、同じSBC組成物または異なるSBC組成物から製造された、いくつかの薄い層の重ね合わせによって得ることができる。現在開示されているような異なるSBC組成物は、異なる層で組み合わせることができる。また、本開示の組成物を有する少なくとも1つの層は、天然ゴム、ポリブタジエン、ポリイソプレン、ポリクロロプレン、ブチルゴム、ポリウレタン、アクリルポリマーおよびコポリマー、シリコーンエラストマー、他のSBC、環状ブロックコポリマー(CBC)およびそれらからのブレンドからなる群から選択される他のエラストマーと組み合わせてもよい。前記層の各々を構成するエラストマーの性質は、互いに同一であっても異なっていてもよいことが理解される。
本開示によれば、SBS、SEBS及びブチルゴムは、多層フィルムの好ましい成分である。一実施形態において、本明細書に開示された組成物およびブチルゴムから作製された重ねられた層を含む多層手袋は、メチルメタクリレートモノマーのような化学物質の浸透に対する耐性を増大させる。そのような手袋は、例えば、外側層上、および/またはSBCの本開示の組成物を含む他の層の中間に挟まれた薄いブチルゴム層を含み得る。
薄壁弾性フィルムを含む層の各々はまた、ポリマー産業において、そして特に手袋産業において従来から使用されている他のアジュバント、例えば潤滑剤、帯電防止剤、酸化防止剤、着色剤、加工剤など、を含むことができる。
別の態様において、本明細書に開示されたSBC組成物または混和性ポリマーブレンドの1つまたは複数を含む製造物品が提供される。
製造物品は、医療用手袋、コンドーム、或いは実験用手袋または清潔な産業用手袋などの個人用保護具などの医療用具であってもよい。
フィルムまたは多層フィルムはまた、活性化学物質を含み得る。
この活性物質の性質は、所望される特性の関数として選択することができる。この活性化学物質は、特に防食剤、潤滑剤、化学マーカー、相変化生成物(phase−change products)、エネルギー粒子(放射線)減速剤、消毒力を有する薬剤、芳香剤またはモイスチャライザー、カット(cut)を検出するための染料、金属粒子およびその混合物から選択され得る。
活性化学物質が消毒力を有する製品である場合、単なる接触によって、化学反応または表面張力の改変などの物理化学的効果のいずれかによって、タンパク質の事実上の瞬時変性を引き起こすことができる物質から選択されることが好ましい。このような物質の中でも、特に、第四級アンモニウム、より具体的にはジメチルジデシルアンモニウムクロライドおよび塩化ベンザルコニウムなどの殺生剤、クロルヘキシジンの水溶性塩(例えばジグルコン酸クロルヘキシジン)のようなビグアニド、フタルアルデヒド、ヘキサクロロフェンのようなフェノール誘導体またはベンジル誘導体、ホルムアルデヒド、オクトキシノール(Triton(登録商標)X100)のような少なくとも1つのポリオキシエチレン配列を含む非イオン性界面活性剤、ヘキサミジン、ヨード化ポリビニルピロリドン化合物、殺ウイルス活性を有する非イオン性界面活性剤、重クロム酸ナトリウムおよび重クロム酸カリウムおよび次亜塩素酸塩、およびそれらの混合物からなる。
本開示は、改良された機械的特性を有する化学的かつ物理的に架橋された薄壁の弾性を有する物品を形成することができるSBCを含む組成物に関する。
本発明の組成物、成分、物品および/または方法が開示および記載される前に、他に示されない限り、本発明は特定の組成物、成分、物品、方法などに限定されるものではなく、特に指定しない限り、それらは変更し得ることが理解される。本明細書で使用される用語は、特定の実施形態のみを説明するためのものであり、限定することを意図するものではないことも理解されたい。
本明細書および添付の特許請求の範囲で使用されるように、単数形「a」、「an」および「the」は、他に特定されない限り、複数の指示対象を含むことにも留意されたい。したがって、例えば、「SBC」への言及は、2つ以上のSBCなどを含んでいてもよい。
本明細書には、有利なSBC組成物および混和性ポリマーブレンドおよびそれらの調製方法が開示されている。
例示的な実施形態において、1つ以上のSBCと、1つ以上のSBCのスチレン末端ブロックと混和する1つ以上のポリマーと、を含むエラストマースチレンブロックコポリマー(SBC)組成物が提供され;
前記ブロックコポリマー組成物は物理的かつ化学的に架橋されており;
前記化学的架橋は、SBCの鎖間の共有結合を含み;
前記物理的架橋は、前記1つ以上のSBCのスチレン末端ブロックと前記スチレン末端ブロックと混和する1つ以上のポリマーとの間の非共有結合的相互作用を含み;
前記1つ以上のSBCが、SIS、SBS、SIBS、S−イソブチレン−S、SEBS、SEPS、SEEPS、または中間ゴムブロックにグラフトされた反応性基(例えば、カルボン酸、アミン、アルコール、無水マレイン酸、エポキシ、イソシアネートおよびアジリジン基またはそれらの混合物のような)で官能化されたSBCからなる群から選択され;そして
1つ以上の混和性ポリマーは、ポリスチレン樹脂、クマロンインデン樹脂、ポリインデン樹脂、ポリ(メチルインデン)樹脂、ビニルトルエン−アルファメチルスチレン樹脂、アルファメチルスチレン樹脂、ポリフェニレンエーテル、アルファメチルスチレンおよびパラメチルスチレンのようなアルキルアレーンモノマーのコポリマー、ロジンエステル、スチレン化テルペン、ポリテルペン、テルペンフェノールおよびそれらの混合物からなる群より選択される。
別の例示的な実施形態において、1つ以上のSBCと、1つ以上のSBCのスチレン末端ブロックと混和する1つ以上のポリマーとを含むエラストマースチレンブロックコポリマー(SBC)組成物が提供され;
前記ブロックコポリマー組成物が物理的かつ化学的に架橋されており;
前記化学的架橋は、SBCの鎖間の共有結合を含み;
前記物理的架橋は、前記1つ以上のSBCのスチレン末端ブロックと前記スチレン末端ブロックと混和する1つ以上のポリマーとの間の非共有結合的相互作用を含み;
前記1つ以上のSBCが、SIS、SBS、SIBS、S−イソブチレン−S、SEBS、SEPS、SEEPS、または中間ゴムブロックにグラフトされた反応性基(例えば、カルボン酸、アミン、アルコール、無水マレイン酸、エポキシ、イソシアネートおよびアジリジン基またはそれらの混合物のような)で官能化されたSBCからなる群から選択され;そして
1つ以上の混和性ポリマーは、ポリスチレン樹脂、クマロンインデン樹脂、ポリインデン樹脂、ポリ(メチルインデン)樹脂、ビニルトルエン−アルファメチルスチレン樹脂、アルファメチルスチレン樹脂、ポリフェニレンエーテル、アルファメチルスチレンおよびパラメチルスチレンのようなアルキルアレーンモノマーのコポリマー、ロジンエステル、スチレン化テルペン、ポリテルペン、テルペンフェノールおよびそれらの混合物からなる群より選択され、前記SBCは100,000g/molを超える分子量(Mn)を有し、1つ以上の混和性ポリマーは10,000g/mol未満の分子量(Mn)を有する。
別の例示的な実施形態において、1つ以上のSBCと、1つ以上のSBCのスチレン末端ブロックと混和する1つ以上のポリマーとを含むエラストマースチレンブロックコポリマー(SBC)組成物が提供され、
前記ブロックコポリマー組成物が物理的かつ化学的に架橋されており;
前記化学的架橋は、SBCの鎖間の共有結合を含み;
前記物理的架橋は、前記1つ以上のSBCのスチレン末端ブロックと前記スチレン末端ブロックと混和する1つ以上のポリマーとの間の非共有結合的相互作用を含み;
少なくとも1つのSBCは、そのエラストマー中間ブロック中に、化学架橋を可能にする二重結合などの反応性官能基を含み、そして;
1つ以上の混和性ポリマーは、ポリスチレン樹脂、クマロンインデン樹脂、ポリインデン樹脂、ポリ(メチルインデン)樹脂、ビニルトルエン−アルファメチルスチレン樹脂、アルファメチルスチレン樹脂、ポリフェニレンエーテル、アルファメチルスチレンおよびパラメチルスチレンのようなアルキルアレーンモノマーのコポリマー、ロジンエステル、スチレン化テルペン、ポリテルペン、テルペンフェノールおよびそれらの混合物からなる群より選択され、前記SBCは100,000g/molを超える分子量(Mn)を有し、1つ以上の混和性ポリマーは10,000g/mol未満の分子量(Mn)を有する。
別の例示的な実施形態において、1つ以上のSBCと、1つ以上のSBCのスチレン末端ブロックと混和する1つ以上のポリマーとを含むエラストマースチレンブロックコポリマー(SBC)組成物が提供され;
前記ブロックコポリマー組成物が物理的かつ化学的に架橋されており;
前記化学的架橋は、SBCの鎖間の共有結合を含み;
前記物理的架橋は、前記1つ以上のSBCのスチレン末端ブロックと前記スチレン末端ブロックと混和する1つ以上のポリマーとの間の非共有結合的相互作用を含み;
少なくとも1つのSBCは、そのエラストマー中間ブロック中に、化学架橋を可能にする二重結合などの反応性官能基を含み、そして;
前記1つ以上の混和性ポリマーが、ポリスチレン樹脂、アルファメチルスチレン樹脂、アルファメチルスチレンおよびパラメチルスチレンなどのアルキルアレーンモノマーのコポリマーおよびそれらの混合物からなる群から選択され、前記SBCが100,000g/molを超える分子量(Mn)を有し、前記混和性ポリマーが10,000g/mol未満の分子量(Mn)を有する。
別の例示的な実施形態において、1つ以上のSBCと、1つ以上のSBCのスチレン末端ブロックと混和する1つ以上のポリマーとを含む混和性ポリマーブレンドが提供され、
前記混和性ポリマーブレンドは、物理的かつ化学的に架橋されており;
前記化学的架橋は、SBCの鎖間の共有結合を含み;
前記物理的架橋は、前記1つ以上のSBCのスチレン末端ブロックと前記スチレン末端ブロックと混和する1つ以上のポリマーとの間の非共有結合的相互作用を含み;
前記1つ以上のSBCが、SIS、SBS、SIBS、S−イソブチレン−S、SEBS、SEPS、SEEPS、または中間ゴムブロックにグラフトされた反応性基(例えば、カルボン酸、アミン、アルコール、無水マレイン酸、エポキシ、イソシアネートおよびアジリジン基またはそれらの混合物のような)で官能化されたSBCからなる群から選択され;そして
1つ以上の混和性ポリマーは、ポリスチレン樹脂、クマロンインデン樹脂、ポリインデン樹脂、ポリ(メチルインデン)樹脂、ビニルトルエン−アルファメチルスチレン樹脂、アルファメチルスチレン樹脂、ポリフェニレンエーテル、アルファメチルスチレンおよびパラメチルスチレンのようなアルキルアレーンモノマーのコポリマー、ロジンエステル、スチレン化テルペン、ポリテルペン、テルペンフェノールおよびそれらの混合物からなる群より選択される。
別の例示的な実施形態において、1つ以上のSBCと、1つ以上のSBCのスチレン末端ブロックと混和する1つ以上のポリマーとを含む混和性ポリマーブレンドが提供され、
前記混和性ポリマーブレンドは、物理的かつ化学的に架橋されており;
前記化学的架橋は、SBCの鎖間の共有結合を含み;
前記物理的架橋は、前記1つ以上のSBCのスチレン末端ブロックと前記スチレン末端ブロックと混和する1つ以上のポリマーとの間の非共有結合的相互作用を含み;
前記1つ以上のSBCが、SIS、SBS、SIBS、S−イソブチレン−S、SEBS、SEPS、SEEPS、または中間ゴムブロックにグラフトされた反応性基(例えば、カルボン酸、アミン、アルコール、無水マレイン酸、エポキシ、イソシアネートおよびアジリジン基またはそれらの混合物のような)で官能化されたSBCからなる群から選択され;そして
1つ以上の混和性ポリマーは、ポリスチレン樹脂、クマロンインデン樹脂、ポリインデン樹脂、ポリ(メチルインデン)樹脂、ビニルトルエン−アルファメチルスチレン樹脂、アルファメチルスチレン樹脂、ポリフェニレンエーテル、アルファメチルスチレンおよびパラメチルスチレンのようなアルキルアレーンモノマーのコポリマー、ロジンエステル、スチレン化テルペン、ポリテルペン、テルペンフェノールおよびそれらの混合物からなる群より選択され、前記SBCは100,000g/molを超える分子量(Mn)を有し、1つ以上の混和性ポリマーは10,000g/mol未満の分子量(Mn)を有する。
別の例示的な実施形態において、1つ以上のSBCと、1つ以上のSBCのスチレン末端ブロックと混和する1つ以上のポリマーとを含む混和性ポリマーブレンドが提供され、
前記混和性ポリマーブレンドは、物理的かつ化学的に架橋されており;
前記化学的架橋は、SBCの鎖間の共有結合を含み;
前記物理的架橋は、前記1つ以上のSBCのスチレン末端ブロックと前記スチレン末端ブロックと混和する1つ以上のポリマーとの間の非共有結合的相互作用を含み;
少なくとも1つのSBCは、そのエラストマー中間ブロック中に、化学架橋を可能にする二重結合などの反応性官能基を含み、そして
1つ以上の混和性ポリマーは、ポリスチレン樹脂、クマロンインデン樹脂、ポリインデン樹脂、ポリ(メチルインデン)樹脂、ビニルトルエン−アルファメチルスチレン樹脂、アルファメチルスチレン樹脂、ポリフェニレンエーテル、アルファメチルスチレンおよびパラメチルスチレンのようなアルキルアレーンモノマーのコポリマー、ロジンエステル、スチレン化テルペン、ポリテルペン、テルペンフェノールおよびそれらの混合物からなる群より選択され、前記SBCは100,000g/molを超える分子量(Mn)を有し、1つ以上の混和性ポリマーは10,000g/mol未満の分子量(Mn)を有する。
別の例示的な実施形態において、1つ以上のSBCと、1つ以上のSBCのスチレン末端ブロックと混和する1つ以上のポリマーとを含む混和性ポリマーブレンドが提供され、
前記混和性ポリマーブレンドは、物理的かつ化学的に架橋されており;
前記化学的架橋は、SBCの鎖間の共有結合を含み;
前記物理的架橋は、前記1つ以上のSBCのスチレン末端ブロックと前記スチレン末端ブロックと混和する1つ以上のポリマーとの間の非共有結合的相互作用を含み;
少なくとも1つのSBCは、そのエラストマー中間ブロック中に、化学架橋を可能にする二重結合などの反応性官能基を含み、そして;
前記1種以上の混和性ポリマーが、ポリスチレン樹脂、アルファメチルスチレン樹脂、アルファメチルスチレンおよびパラメチルスチレンなどのアルキルアレーンモノマーのコポリマーおよびそれらの混合物からなる群から選択され、前記SBCが100,000g/molを超える分子量(Mn)を有し、前記混和性ポリマーが10,000g/mol未満の分子量(Mn)を有する。
別の例示的な実施形態において、エラストマースチレンブロックコポリマー組成物であって、
(a)1つ以上のSBC;
(b)1つ以上のSBCのポリスチレン末端ブロックと混和する1つ以上のポリマー;そして
(c)1つ以上のSBCの鎖の間に共有結合を誘導することができる1つ以上の架橋剤;
を含み、
前記1つ以上のSBCが、SIS、SBS、SIBS、S−イソブチレン−S、SEBS、SEPS、SEEPS、または中間ゴムブロックにグラフトされた反応性基(例えば、カルボン酸、アミン、アルコール、無水マレイン酸、エポキシ、イソシアネートおよびアジリジン基またはそれらの混合物のような)で官能化されたSBCからなる群から選択され;
1つ以上の混和性ポリマーは、ポリスチレン樹脂、クマロンインデン樹脂、ポリインデン樹脂、ポリ(メチルインデン)樹脂、ビニルトルエン−アルファメチルスチレン樹脂、アルファメチルスチレン樹脂、ポリフェニレンエーテル、アルファメチルスチレンおよびパラメチルスチレンのようなアルキルアレーンモノマーのコポリマー、ロジンエステル、スチレン化テルペン、ポリテルペン、テルペンフェノールおよびそれらの混合物からなる群より選択され;そして
1つ以上の架橋剤は、例えば、多官能性アクリレート(トリメチロールプロパントリアクリレート(TMPTA)、トリメチロールプロパントリメタクリレート(TMPTMA)、エポキシアクリレート、ウレタンアクリレートのような)、トリアリルシアヌレート、トリアリルイソシアヌレート、官能性チオール(例えば、1,8−ジメルカプト−3,6−ジオキサオクタン、トリメチロールプロパン−トリス−3メルカプトプロピオネート、ペンタエリスリトールテトラキス−3−メルカプトプロピオネート、エトキシル化トリメチロールプロパントリ(3−メルカプトプロピオネート)のような)、ならびにビニルまたはアリル基を有する他の多官能性化合物、およびそれらの混合物のような少なくとも2つの炭素−炭素二重結合を含有する、芳香族、脂肪族およびヘテロ原子のモノマーおよびオリゴマーからなる群より選択される、
エラストマースチレンブロックコポリマー組成物が提供される。
別の例示的な実施形態において、エラストマースチレンブロックコポリマー組成物であって、
(a)1つ以上のSBC;
(b)1つ以上のSBCのポリスチレン末端ブロックと混和する1つ以上のポリマー;そして
(c)1つ以上のSBCの鎖の間に共有結合を誘導することができる1つ以上の架橋剤;
を含み、
前記1つ以上のSBCが、SIS、SBS、SIBS、S−イソブチレン−S、SEBS、SEPS、SEEPS、または中間ゴムブロックにグラフトされた反応性基(例えば、カルボン酸、アミン、アルコール、無水マレイン酸、エポキシ、イソシアネートおよびアジリジン基またはそれらの混合物のような)で官能化されたSBCからなる群から選択され;
1つ以上の混和性ポリマーは、ポリスチレン樹脂、クマロンインデン樹脂、ポリインデン樹脂、ポリ(メチルインデン)樹脂、ビニルトルエン−アルファメチルスチレン樹脂、アルファメチルスチレン樹脂、ポリフェニレンエーテル、アルファメチルスチレンおよびパラメチルスチレンのようなアルキルアレーンモノマーのコポリマー、ロジンエステル、スチレン化テルペン、ポリテルペン、テルペンフェノールおよびそれらの混合物からなる群より選択され;そして
1つ以上の架橋剤は、例えば、多官能性アクリレート(トリメチロールプロパントリアクリレート(TMPTA)、トリメチロールプロパントリメタクリレート(TMPTMA)、エポキシアクリレート、ウレタンアクリレートのような)、トリアリルシアヌレート、トリアリルイソシアヌレート、官能性チオール(例えば、1,8−ジメルカプト−3,6−ジオキサオクタン、トリメチロールプロパン−トリス−3メルカプトプロピオネート、ペンタエリスリトールテトラキス−3−メルカプトプロピオネート、エトキシル化トリメチロールプロパントリ(3−メルカプトプロピオネート)のような)、ならびにビニルまたはアリル基を有する他の多官能性化合物、およびそれらの混合物のような少なくとも2つの炭素−炭素二重結合を含有する、芳香族、脂肪族およびヘテロ原子のモノマーおよびオリゴマーからなる群より選択され、前記SBCが100,000g/molを超える分子量(Mn)を有し、前記混和性ポリマーが10,000g/mol未満の分子量(Mn)を有する、
エラストマースチレンブロックコポリマー組成物が提供される。
別の例示的な実施形態において、エラストマースチレンブロックコポリマー組成物であって、
(a)1つ以上のSBC;
(b)1つ以上のSBCのポリスチレン末端ブロックと混和する1つ以上のポリマー;そして
(c)1つ以上のSBCの鎖の間に共有結合を誘導することができる1つ以上の架橋剤;
を含み、
少なくとも1つのSBCは、そのエラストマー中間ブロック中に、化学架橋を可能にする二重結合などの反応性官能基を含み、そして
1つ以上の混和性ポリマーは、ポリスチレン樹脂、クマロンインデン樹脂、ポリインデン樹脂、ポリ(メチルインデン)樹脂、ビニルトルエン−アルファメチルスチレン樹脂、アルファメチルスチレン樹脂、ポリフェニレンエーテル、アルファメチルスチレンおよびパラメチルスチレンのようなアルキルアレーンモノマーのコポリマー、ロジンエステル、スチレン化テルペン、ポリテルペン、テルペンフェノールおよびそれらの混合物からなる群より選択され;そして
1つ以上の架橋剤は、例えば、多官能性アクリレート(トリメチロールプロパントリアクリレート(TMPTA)、トリメチロールプロパントリメタクリレート(TMPTMA)、エポキシアクリレート、ウレタンアクリレートのような)、トリアリルシアヌレート、トリアリルイソシアヌレート、官能性チオール(例えば、1,8−ジメルカプト−3,6−ジオキサオクタン、トリメチロールプロパン−トリス−3メルカプトプロピオネート、ペンタエリスリトールテトラキス−3−メルカプトプロピオネート、エトキシル化トリメチロールプロパントリ(3−メルカプトプロピオネート)のような)、ならびにビニルまたはアリル基を有する他の多官能性化合物、およびそれらの混合物のような少なくとも2つの炭素−炭素二重結合を含有する、芳香族、脂肪族およびヘテロ原子のモノマーおよびオリゴマーからなる群より選択され、前記SBCが100,000g/molを超える分子量(Mn)を有し、前記混和性ポリマーが10,000g/mol未満の分子量(Mn)を有する、
エラストマースチレンブロックコポリマー組成物が提供される。
別の例示的な実施形態において、エラストマースチレンブロックコポリマー組成物であって、
(a)1つ以上のSBC;
(b)1つ以上のSBCのポリスチレン末端ブロックと混和する1つ以上のポリマー;そして
(c)1つ以上のSBCの鎖の間に共有結合を誘導することができる1つ以上の架橋剤;
を含み、
少なくとも1つのSBCは、そのエラストマー中間ブロック中に、化学架橋を可能にする二重結合などの反応性官能基を含み、そして
前記1つ以上の混和性ポリマーが、ポリスチレン樹脂、アルファメチルスチレン樹脂、アルファメチルスチレンおよびパラメチルスチレンなどのアルキルアレーンモノマーのコポリマーおよびそれらの混合物からなる群から選択され、;そして
1つ以上の架橋剤は、例えば、多官能性アクリレート(トリメチロールプロパントリアクリレート(TMPTA)、トリメチロールプロパントリメタクリレート(TMPTMA)、エポキシアクリレート、ウレタンアクリレートのような)、トリアリルシアヌレート、トリアリルイソシアヌレート、官能性チオール(例えば、1,8−ジメルカプト−3,6−ジオキサオクタン、トリメチロールプロパン−トリス−3メルカプトプロピオネート、ペンタエリスリトールテトラキス−3−メルカプトプロピオネート、エトキシル化トリメチロールプロパントリ(3−メルカプトプロピオネート)のような)、ならびにビニルまたはアリル基を有する他の多官能性化合物、およびそれらの混合物のような少なくとも2つの炭素−炭素二重結合を含有する、芳香族、脂肪族およびヘテロ原子のモノマーおよびオリゴマーからなる群より選択され、前記SBCが100,000g/molを超える分子量(Mn)を有し、前記混和性ポリマーが10,000g/mol未満の分子量(Mn)を有する、
エラストマースチレンブロックコポリマー組成物が提供される。
別の例示的な実施形態において、エラストマースチレンブロックコポリマー組成物であって、
(a)1つ以上のSBC;
(b)1つ以上のSBCのポリスチレン末端ブロックと混和する1つ以上のポリマー;そして
(c)1つ以上のSBCの鎖の間に共有結合を誘導することができる1つ以上の架橋剤;
を含み、
前記1つ以上のSBCが、SISまたはSBSまたはそれらの混合物から選択され;
少なくとも1つのSBCは、そのエラストマー中間ブロック中に、化学架橋を可能にする二重結合などの反応性官能基を含み、そして;
前記1つ以上の混和性ポリマーが、ポリスチレン樹脂、アルファメチルスチレン樹脂、アルファメチルスチレンおよびパラメチルスチレンなどのアルキルアレーンモノマーのコポリマーおよびそれらの混合物からなる群から選択され、;そして
1つ以上の架橋剤が、官能性チオール(例えば、1,8−ジメルカプト−3,6−ジオキサオクタン、トリメチロールプロパン−トリス−3メルカプトプロピオネート、ペンタエリスリトールテトラキス−3−メルカプトプロピオネート、エトキシル化トリメチロールプロパントリ(3−メルカプトプロピオネート))からなる群より選択され、前記SBCが100,000g/molを超える分子量(Mn)を有し、前記混和性ポリマーが10,000g/mol未満の分子量(Mn)を有する、
エラストマースチレンブロックコポリマー組成物が提供される。
別の例示的な実施形態において、1つ以上のSBCと、1つ以上のSBCの1つ以上のポリスチレン末端ブロックと混和する1つ以上のポリマーと、1つ以上のSBCの鎖の間に共有結合を誘導することができる1つ以上の架橋剤と、を混合するステップを含む、SBC組成物を調製する方法であって;
前記1つ以上のSBCが、SIS、SBS、SIBS、S−イソブチレン−S、SEBS、SEPS、SEEPS、または中間ゴムブロックにグラフトされた反応性基(例えば、カルボン酸、アミン、アルコール、無水マレイン酸、エポキシ、イソシアネートおよびアジリジン基またはそれらの混合物のような)で官能化されたSBCからなる群から選択され;
1つ以上の混和性ポリマーは、ポリスチレン樹脂、クマロンインデン樹脂、ポリインデン樹脂、ポリ(メチルインデン)樹脂、ビニルトルエン−アルファメチルスチレン樹脂、アルファメチルスチレン樹脂、ポリフェニレンエーテル、アルファメチルスチレンおよびパラメチルスチレンのようなアルキルアレーンモノマーのコポリマー、ロジンエステル、スチレン化テルペン、ポリテルペン、テルペンフェノールおよびそれらの混合物からなる群より選択され;そして
1つ以上の架橋剤は、例えば、多官能性アクリレート(トリメチロールプロパントリアクリレート(TMPTA)、トリメチロールプロパントリメタクリレート(TMPTMA)、エポキシアクリレート、ウレタンアクリレートのような)、トリアリルシアヌレート、トリアリルイソシアヌレート、官能性チオール(例えば、1,8−ジメルカプト−3,6−ジオキサオクタン、トリメチロールプロパン−トリス−3メルカプトプロピオネート、ペンタエリスリトールテトラキス−3−メルカプトプロピオネート、エトキシル化トリメチロールプロパントリ(3−メルカプトプロピオネート)のような)、ならびにビニルまたはアリル基を有する他の多官能性化合物、およびそれらの混合物のような少なくとも2つの炭素−炭素二重結合を含有する、芳香族、脂肪族およびヘテロ原子のモノマーおよびオリゴマーからなる群より選択される、
方法が提供される。
別の例示的な実施形態において、1つ以上のSBCと、1つ以上のSBCの1つ以上のポリスチレン末端ブロックと混和する1つ以上のポリマーと、1つ以上のSBCの鎖の間に共有結合を誘導することができる1つ以上の架橋剤と、を混合するステップを含む、SBC組成物を調製する方法であって;
前記1つ以上のSBCが、SIS、SBS、SIBS、S−イソブチレン−S、SEBS、SEPS、SEEPS、または中間ゴムブロックにグラフトされた反応性基(例えば、カルボン酸、アミン、アルコール、無水マレイン酸、エポキシ、イソシアネートおよびアジリジン基またはそれらの混合物のような)で官能化されたSBCからなる群から選択され;
1つ以上の混和性ポリマーは、ポリスチレン樹脂、クマロンインデン樹脂、ポリインデン樹脂、ポリ(メチルインデン)樹脂、ビニルトルエン−アルファメチルスチレン樹脂、アルファメチルスチレン樹脂、ポリフェニレンエーテル、アルファメチルスチレンおよびパラメチルスチレンのようなアルキルアレーンモノマーのコポリマー、ロジンエステル、スチレン化テルペン、ポリテルペン、テルペンフェノールおよびそれらの混合物からなる群より選択され;そして
1つ以上の架橋剤は、例えば、多官能性アクリレート(トリメチロールプロパントリアクリレート(TMPTA)、トリメチロールプロパントリメタクリレート(TMPTMA)、エポキシアクリレート、ウレタンアクリレートのような)、トリアリルシアヌレート、トリアリルイソシアヌレート、官能性チオール(例えば、1,8−ジメルカプト−3,6−ジオキサオクタン、トリメチロールプロパン−トリス−3メルカプトプロピオネート、ペンタエリスリトールテトラキス−3−メルカプトプロピオネート、エトキシル化トリメチロールプロパントリ(3−メルカプトプロピオネート)のような)、ならびにビニルまたはアリル基を有する他の多官能性化合物、およびそれらの混合物のような少なくとも2つの炭素−炭素二重結合を含有する、芳香族、脂肪族およびヘテロ原子のモノマーおよびオリゴマーからなる群より選択され、前記SBCが100,000g/molを超える分子量(Mn)を有し、前記混和性ポリマーが10,000g/mol未満の分子量(Mn)を有する、
SBC組成物を調製する方法が提供される。
別の例示的な実施形態において、1つ以上のSBCと、1つ以上のSBCの1つ以上のポリスチレン末端ブロックと混和する1つ以上のポリマーと、1つ以上のSBCの鎖の間に共有結合を誘導することができる1つ以上の架橋剤と、を混合するステップを含む、SBC組成物を調製する方法であって;
少なくとも1つのSBCは、そのエラストマー中間ブロック中に、化学架橋を可能にする二重結合のような反応性官能基を含み;そして
1つ以上の混和性ポリマーは、ポリスチレン樹脂、クマロンインデン樹脂、ポリインデン樹脂、ポリ(メチルインデン)樹脂、ビニルトルエン−アルファメチルスチレン樹脂、アルファメチルスチレン樹脂、ポリフェニレンエーテル、アルファメチルスチレンおよびパラメチルスチレンのようなアルキルアレーンモノマーのコポリマー、ロジンエステル、スチレン化テルペン、ポリテルペン、テルペンフェノールおよびそれらの混合物からなる群より選択され;そして
1つ以上の架橋剤は、例えば、多官能性アクリレート(トリメチロールプロパントリアクリレート(TMPTA)、トリメチロールプロパントリメタクリレート(TMPTMA)、エポキシアクリレート、ウレタンアクリレートのような)、トリアリルシアヌレート、トリアリルイソシアヌレート、官能性チオール(例えば、1,8−ジメルカプト−3,6−ジオキサオクタン、トリメチロールプロパン−トリス−3メルカプトプロピオネート、ペンタエリスリトールテトラキス−3−メルカプトプロピオネート、エトキシル化トリメチロールプロパントリ(3−メルカプトプロピオネート)のような)、ならびにビニルまたはアリル基を有する他の多官能性化合物、およびそれらの混合物のような少なくとも2つの炭素−炭素二重結合を含有する、芳香族、脂肪族およびヘテロ原子のモノマーおよびオリゴマーからなる群より選択され、前記SBCが100,000g/molを超える分子量(Mn)を有し、前記混和性ポリマーが10,000g/mol未満の分子量(Mn)を有する、
SBC組成物を調製する方法が提供される。
別の例示的な実施形態において、1つ以上のSBCと、1つ以上のSBCの1つ以上のポリスチレン末端ブロックと混和する1つ以上のポリマーと、1つ以上のSBCの鎖の間に共有結合を誘導することができる1つ以上の架橋剤と、を混合するステップを含む、SBC組成物を調製する方法であって;
少なくとも1つのSBCは、そのエラストマー中間ブロック中に、化学架橋を可能にする二重結合のような反応性官能基を含み;そして
前記1つ以上の混和性ポリマーが、ポリスチレン樹脂、アルファメチルスチレン樹脂、アルファメチルスチレンおよびパラメチルスチレンなどのアルキルアレーンモノマーのコポリマーおよびそれらの混合物からなる群から選択され、;そして
1つ以上の架橋剤は、例えば、多官能性アクリレート(トリメチロールプロパントリアクリレート(TMPTA)、トリメチロールプロパントリメタクリレート(TMPTMA)、エポキシアクリレート、ウレタンアクリレートのような)、トリアリルシアヌレート、トリアリルイソシアヌレート、官能性チオール(例えば、1,8−ジメルカプト−3,6−ジオキサオクタン、トリメチロールプロパン−トリス−3メルカプトプロピオネート、ペンタエリスリトールテトラキス−3−メルカプトプロピオネート、エトキシル化トリメチロールプロパントリ(3−メルカプトプロピオネート)のような)、ならびにビニルまたはアリル基を有する他の多官能性化合物、およびそれらの混合物のような少なくとも2つの炭素−炭素二重結合を含有する、芳香族、脂肪族およびヘテロ原子のモノマーおよびオリゴマーからなる群より選択され、前記SBCが100,000g/molを超える分子量(Mn)を有し、前記混和性ポリマーが10,000g/mol未満の分子量(Mn)を有する、
SBC組成物を調製する方法が提供される。
別の例示的な実施形態において、1つ以上のSBCと、1つ以上のSBCの1つ以上のポリスチレン末端ブロックと混和する1つ以上のポリマーと、1つ以上のSBCの鎖の間に共有結合を誘導することができる1つ以上の架橋剤と、を混合するステップを含む、SBC組成物を調製する方法であって;
少なくとも1つのSBCは、そのエラストマー中間ブロック中に、化学架橋を可能にする二重結合のような反応性官能基を含み;そして
前記1つ以上の混和性ポリマーが、ポリスチレン樹脂、アルファメチルスチレン樹脂、アルファメチルスチレンおよびパラメチルスチレンなどのアルキルアレーンモノマーのコポリマーおよびそれらの混合物からなる群から選択され、;そして
1つ以上の架橋剤が、官能性チオール(例えば、1,8−ジメルカプト−3,6−ジオキサオクタン、トリメチロールプロパン−トリス−3メルカプトプロピオネート、ペンタエリスリトールテトラキス−3−メルカプトプロピオネート、エトキシル化トリメチロールプロパントリ(3−メルカプトプロピオネート))からなる群より選択され、前記SBCが100,000g/molを超える分子量(Mn)を有し、前記混和性ポリマーが10,000g/mol未満の分子量(Mn)を有する、
SBC組成物を調製する方法が提供される。
別の例示的な実施形態において、本明細書に記載の例示的な実施形態のいずれか1つに開示される少なくとも1つのSBC組成物または混和性ポリマーブレンドから浸漬物品を製造する方法であって、製造される浸漬物品の外形に対応する外形を有する型を、1つ以上のSBC組成物または混和性ポリマーブレンドを含む浸漬溶液中で予め指定可能な時間浸漬させて、その後浸漬物品を溶液から取り出して乾燥させる、方法が提供される。
物品、特に乾燥した物品は、その後、例えば電子ビーム、ガンマ線、UV線またはX線などの放射線に暴露されてもよい。
別の例示的な実施形態において、本明細書に記載の例示的な実施形態のいずれか1つに開示されるような1つ以上のSBC組成物または混和性ポリマーブレンドを含む薄いフィルムが提供され、前記薄いフィルムは、ASTM3577に従って測定された17MPaより大きい引張強度を有し、前記薄いフィルムは、有機溶媒に実質的に不溶性である。
別の例示的な実施形態において、本明細書に開示される例示的実施形態のいずれか1つに開示されるような1つ以上のSBC組成物または混和性ポリマーブレンドを含む、製品であって、手袋またはコンドームなどの製品が提供される。
機械的性質
本開示に従うSBC組成物または混和性ポリマーブレンドは、100%伸び率にて、1.0MPa未満、または0.7MPa未満のモジュラス(modulus)を有し得る。
本開示に従う薄壁を有する弾性物品は、100%伸び率にて、1.0MPa未満、または0.7MPa未満のモジュラス(modulus)を有し得る。
本開示に従う薄壁を有する弾性物品は、EN455−2およびISO10282に準拠した破断時の力(force at break)、すなわち9N以上(未熟成フィルムで測定)を有し得る。
本開示に従う薄壁を有する弾性物品は、ASTMD3577に準拠した引張強度、すなわち17MPaを上回る引張強度(未熟成(unaged)フィルム)を有し得る。
SBC組成物、または混和性ポリマーブレンドまたは薄壁弾性物品は、上記に開示された機械的特性の任意の組み合わせを有し得る。
組成
本開示の実施形態による組成物は、ゴムが1つ以上のSBCであるPHR(Per Hundred Rubber)で表される。
組成物中の成分の例示的な範囲は、
・混和性ポリマー:0.25〜100phr、好ましくは5〜50phr
・可塑剤/可撓化剤:0〜200phr、好ましくは20〜75phr
・架橋剤:0.01〜5phr、好ましくは0.05〜1phr
・光開始剤:0〜5phr、好ましくは0〜2phr
を含む。
定義と構成
本明細書で開示されるような薄壁の弾性浸漬物品、例えば手袋、特に医療用手袋およびコンドームは、約10ミクロン(10μm)〜約500ミクロン(500μm)または約150ミクロン(150μm)〜約250ミクロン(250μm)の範囲の厚さを有し得る。
浸漬された物品は、単一の層を含んでいてもよく、または多層であってもよい。多層物品は、同一のポリマー組成物または異なるポリマー組成物を含む層を含んでいてもよい。
以下の実施例は、本開示に従う組成物を記載し、本開示を説明することを意図している。実施例は、本開示の範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。
本開示は、その特定の実施形態と関連して説明されているが、前述の説明は、例示することを意図しており、本開示の範囲を限定するものではないことを理解されたい。他の態様、利点および変更は、本開示が関連する当業者には明らかであろう。したがって、上記の実施例は、開示された組成物の製造方法および使用方法の完全な開示および記載を当業者に提供するために提示されており、本開示の範囲を限定するものではない。
以下の実施例は、本開示に従う組成物の改善された性能(機械的特性および化学的耐性)を実証する。
トルエン中の粘度が25℃で150mPasのスチレン−ブタジエン−スチレンコポリマー(SBS)(10%濃度)、スチレンおよび置換スチレンに基づく混和性ポリマー(Mn=800g/mol、多分散指数=2.8)、40℃で68mPasの粘度の白色鉱油としての可塑剤、およびトリメチルプロパントリス(3−メルカプトプロピオネート)としての架橋剤をメチルシクロヘキサンとトルエン(8:2)の混合物に溶解して18重量%の固形分を有する溶液を形成する。
異なる量の架橋剤並びに混和性ポリマー(「P」)を以下の表に示すように使用した。
可塑剤の量は50phrであった。
この溶液を周囲温度で、溶媒蒸発を防ぐために覆われた適当な容器で保存した。浸漬速度を制御した浸漬ロボット(dipping robot)を用いて磁器鋳型を溶液に浸漬した後、溶媒蒸発後にフィルムを得た。フィルムを70℃で1時間乾燥させた後、溶媒をストリッピングし、次いで微量の残留溶媒を除去するために50℃で6時間の最終乾燥を行った。
次いで、フィルムを25±2kGyの線量で電子ビーム放射に暴露させた。
照射されたフィルムの耐薬品性は、異なる手段によって評価された。理想的には、試験方法は化学物質への実際の曝露条件を再現するべきである。
本実施例では、SBC組成物を手袋に使用することを意図したので、フィルムの耐薬品性を評価するために以下の試験を用いた:
−1)スワブ(swab)試験:0.5gの純粋なメタクリル酸メチルモノマーを綿棒上に付着させ、これをあらかじめわずかな張力下にあるフィルムに塗布した。わずかな圧力下で接触時間は10秒であった。試験を3回繰り返した後、フィルムの耐性を調べた。
−2)膨潤試験:フィルムから直径25mmのディスクを切り出し、5分間穏やかに攪拌しながら20mlのMEKを入れたビーカーに置いた。5分後、ディスクを除去し、その外面をティッシュ(tissue)できれいにし、ディスクの直径を測定した。膨潤率は、100*(膨潤後の直径(mm−25)/25として測定した。
機械的特性は、手術用手袋についてASTM 3577に従って測定した。熟成していない合成II型材料の場合、引張強度の最小限度は17MPaである。
結果を以下の表に示す:
これらの結果は、SBSフィルムがトリメチロールプロパントリス(3−メルカプトプロピオネート)で効率的に化学的に架橋できることを示している。
実施例は、SBC、架橋剤および混和性ポリマーを組み合わせた組成物が、以下のもの:
−SBC単独(参照1)
−架橋剤を含まない混和性ポリマーと組み合わされたSBC(参照2)
−混和性ポリマーを含まない架橋剤と組み合わされたSBS(参照4)
よりも大きな機械的性能を有することを示す。
参照3はまた、参照1または2と比較して、著しく改善された耐薬品性を示す。最後に、参照3の手袋が引張強度に関してASTM規格に合格する唯一のサンプルであることが分かる。得られたフィルムも非常に柔らかい(100%伸び率時のモジュラス=0.68MPa)。
簡潔さのために、特定の範囲のみが本明細書に明示的に開示されている。しかしながら、下限値からの範囲は、任意の上限値と組み合わせて明示的に記載されていない範囲を挙げることができ、また、下限値からの範囲は他の下限値と組み合わせて明示的に記載されていない範囲を挙げることができ、同様に、上限値からの範囲は他の上限値と組み合わせて明示的に記載されていない範囲を挙げることができる。
本明細書において引用されたすべての文書は、そのような組込みが許可されているすべての管轄区域およびその開示が本開示の記載と一致する範囲で、参照により完全に組み込まれる。

Claims (33)

  1. 1つ以上のSBCと、前記1つ以上のSBCのスチレン末端ブロックと混和する1つ以上のポリマーと、を含むエラストマースチレンブロックコポリマー(SBC)組成物であって、
    前記ブロックコポリマー組成物は物理的かつ化学的に架橋されており、
    前記化学的架橋は、SBCの鎖間の共有結合を含み、かつ
    前記物理的架橋は、前記1つ以上のSBCのスチレン末端ブロックと前記スチレン末端ブロックと混和する前記1つ以上のポリマーとの間の非共有結合相互作用を含む、エラストマースチレンブロックコポリマー組成物。
  2. 1つ以上のSBCと、前記1つ以上のSBCのスチレン末端ブロックと混和する1つ以上のポリマーと、を含む混和性ポリマーブレンドであって、
    前記混和性ポリマーブレンドは、物理的かつ化学的に架橋されており、
    前記化学的架橋は、SBCの鎖間の共有結合を含み、かつ
    前記物理的架橋は、前記1つ以上のSBCのスチレン末端ブロックと前記スチレン末端ブロックと混和する1つ以上のポリマーとの間の非共有結合相互作用を含む、混和性ポリマーブレンド。
  3. エラストマースチレンブロックコポリマー組成物であって、
    1つ以上のSBCと、
    前記1つ以上のSBCの1つ以上のポリスチレン末端ブロックと混和する1つ以上のポリマーと、
    前記1つ以上のSBCの鎖間に共有結合を誘導することができる1つ以上の架橋剤と、
    を含むエラストマースチレンブロックコポリマー組成物。
  4. SBC組成物を調製する方法であって、前記方法は、
    1つ以上のSBCと、前記1つ以上のSBCの1つ以上のポリスチレン末端ブロックと混和する1つ以上のポリマーと、前記1つ以上のSBCの鎖間に共有結合を誘導することができる1つ以上の架橋剤と、を混合するステップを含む、方法。
  5. 前記1つ以上のSBCのエラストマー中間ブロックと適合する1つ以上の可塑剤/可撓化剤をさらに含む、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の組成物またはブレンド或いは請求項4に記載の方法。
  6. 前記1つ以上のSBCは、完全に不飽和または部分的に不飽和のエラストマー中間ブロックを含むか、或いは完全に飽和したエラストマー中間ブロックを有し得る、請求項1乃至3および5のいずれか一項に記載の組成物またはブレンド或いは請求項4または5に記載の方法。
  7. 前記1つ以上のSBCは、完全に飽和したエラストマー中間ブロックを含み、前記完全に飽和したエラストマー中間ブロックは、例えば電子ビーム放射のような放射線にさらされたときに開裂する、請求項1乃至3および5のいずれか一項に記載の組成物またはブレンド或いは請求項4または5に記載の方法。
  8. 前記1つ以上のSBCは、SIS、SBS、SIBS、S−イソブチレン−S、SEBS、SEPS、SEEPS、または、例えば、カルボン酸、アミン、アルコール、無水マレイン酸、エポキシ、イソシアネートおよびアジリジン基またはそれらの混合物のような中間ゴムブロックにグラフトされた反応性基で官能化されたSBCからなる群から選択される、請求項1乃至3および5乃至7のいずれか一項に記載の組成物またはブレンド或いは請求項4乃至7のいずれか一項に記載の方法。
  9. 前記1つ以上のSBCは、100,000g/molを超える分子量(Mn)を有する、請求項1乃至3および5乃至8のいずれか一項に記載の組成物またはブレンド或いは請求項4乃至8のいずれか一項に記載の方法。
  10. 少なくとも1つのSBCは、二重結合のような反応性官能基を含むエラストマー中間ブロックを有する、請求項1乃至3および5乃至9のいずれか一項に記載の組成物またはブレンド或いは請求項4乃至9のいずれか一項に記載の方法。
  11. 前記混和性ポリマー(Mn)の数平均分子量は10,000g/mol未満であり、より好ましくは3,000g/mol未満である、請求項1乃至3および5乃至10のいずれか一項に記載の組成物またはブレンド或いは請求項4乃至10のいずれか一項に記載の方法。
  12. 前記混和性ポリマーは、広い分子量多分散指数、例えば2.0より大きい、または3.0より大きい、または4.0より大きい、または5.0より大きい、分子量多分散指数を有する、請求項1乃至3および5乃至11のいずれか一項に記載の組成物またはブレンド或いは請求項4乃至11のいずれか一項に記載の方法。
  13. 前記混和性ポリマーは、ポリスチレン樹脂、クマロンインデン樹脂、ポリインデン樹脂、ポリ(メチルインデン)樹脂、ビニルトルエン−アルファメチルスチレン樹脂、アルファメチルスチレン樹脂、ポリフェニレンエーテル、アルファメチルスチレンおよびパラメチルスチレンのようなアルキルアレーンモノマーのコポリマー、ロジンエステル、スチレン化テルペン、ポリテルペン、テルペンフェノールおよびそれらの混合物からなる群より選択される、請求項1乃至3および5乃至12のいずれか一項に記載の組成物またはブレンド或いは請求項4乃至12のいずれか一項に記載の方法。
  14. 前記架橋剤は、トリメチロールプロパントリアクリレート(TMPTA)、トリメチロールプロパントリメタクリレート(TMPTMA)、エポキシアクリレート、ウレタンアクリレートのような多官能性アクリレート、トリアリルシアヌレート、トリアリルイソシアヌレート、1,8−ジメルカプト−3,6−ジオキサオクタン、トリメチロールプロパン−トリス−3メルカプトプロピオネート、ペンタエリスリトールテトラキス−3−メルカプトプロピオネート、エトキシル化トリメチロールプロパントリ(3−メルカプトプロピオネート)のような官能性チオール並びにビニルまたはアリル基を有する他の多官能性化合物およびそれらの混合物からなる群より選択される、請求項1乃至3および5乃至13のいずれか一項に記載の組成物またはブレンド或いは請求項4乃至13のいずれか一項に記載の方法。
  15. 前記架橋剤は、金属塩、有機アミン、有機ジアミンおよび有機ポリアミンまたはポリオールからなる群から選択されるアミン架橋剤である、請求項1乃至3および5乃至14のいずれか一項に記載の組成物またはブレンド或いは請求項4乃至14のいずれか一項に記載の方法。
  16. 前記架橋剤は、ゴムの加硫に一般的に使用される従来の硫黄、金属酸化物および促進剤から選択される、請求項1乃至3および5乃至15のいずれか一項に記載の組成物またはブレンド或いは請求項4乃至15のいずれか一項に記載の方法。
  17. 前記架橋剤は、例えば、その骨格にエーテル基またはエステル基を含むジチオール、トリチオールおよびテトラチオール分子から選択される、請求項1乃至3および5乃至16のいずれか一項に記載の組成物またはブレンド或いは請求項4乃至16のいずれか一項に記載の方法。
  18. 前記組成物は、例えば、UV照射、電子ビーム照射、ガンマ線照射またはX線照射である照射を適用することによって架橋される、請求項5乃至16のいずれか一項に記載の方法。
  19. 前記架橋反応は、ラジカル型光開始剤の1つまたは混合物によって開始または増強される、請求項5乃至18のいずれか一項に記載の方法。
  20. 前記架橋用光開始剤は、例えば、モノアシルフォスフィンオキシド、ビスアシルフォスフィンオキシド、2,4,6−トリメチルベゾイルジフェニルホスフィンオキシドのようなアシルホスフィンオキシド、あるいは、2−ヒドロキシ−メチル−1−フェニルプロパノン、メチルベンゾイルホルメートおよびフェニルグリオキシル酸メチルエステルのような他のもの、からなる群より選択される、請求項19に記載の方法。
  21. 前記可塑剤は、前記SBCの中間ブロック(エラストマーブロック)と適合する液体または液体飽和ポリオレフィンの混合物を含む、請求項1乃至3および5乃至17のいずれか一項に記載の組成物またはブレンド或いは請求項4乃至20のいずれか一項に記載の方法。
  22. 前記可塑剤は可塑化油、好ましくは鉱物可塑化油及び、特にパラフィン系またはナフテン系の化合物から形成された液体飽和炭化水素の精製混合物またはそれらの混合物から様々な割合で形成された鉱油を含む、請求項1乃至3および5乃至17のいずれか一項に記載の組成物またはブレンド或いは請求項4乃至21のいずれか一項に記載の方法。
  23. ポリブタジエン、ポリイソプレン、ブチルゴムおよびエラストマーブロックとの十分な相溶性を有することが知られている他のエラストマーから選択される可撓化剤をさらに含む、請求項1乃至3および5乃至17のいずれか一項に記載の組成物またはブレンド或いは請求項4乃至22のいずれか一項に記載の方法。
  24. 請求項1乃至23のいずれか一項に記載の少なくとも1つのSBC組成物または混和性ポリマーブレンドから浸漬物品を製造する方法であって、前記方法は、製造される浸漬物品の外形に対応する外形を有する型を、前記1つ以上のSBC組成物または前記混和性ポリマーブレンドを含む浸漬溶液中で予め指定可能な時間浸漬させて、その後浸漬物品を溶液から取り出して乾燥させる、方法。
  25. 請求項24に記載の方法は、前記乾燥した物品を放射線、好ましくは電子ビーム放射線にさらすことをさらに含む、方法。
  26. 1つ以上のSBC組成物または混和性ポリマーブレンドを含む薄いフィルムであって、前記薄いフィルムは、ASTM3577に従って評価されたとき17MPaより大きい引張強度を有し、前記薄いフィルムは有機溶媒に実質的に不溶性である、薄いフィルム。
  27. 前記薄いフィルムの少なくとも80%が不溶性であるか、または前記フィルムの少なくとも95%が有機溶媒、特に医療分野で一般に使用される有機溶媒に不溶性である、請求項26に記載の薄いフィルム。
  28. 多層フィルムであって、前記多層フィルムは1つ以上の層を含み、前記1つ以上の層は、請求項1乃至27のいずれか一項に記載のSBC組成物または混和性ポリマーブレンドを含む、多層フィルム。
  29. 多層フィルムであって、前記多層フィルムは1つ以上の層を含み、前記1つ以上の層は、SBC組成物または混和性ポリマーブレンドを含み、前記組成物または混和性ポリマーブレンドは、少なくとも17MPaの引張強度を有し、前記組成物または混和性ポリマーブレンドは有機溶媒に実質的に不溶性である、多層フィルム。
  30. 前記多層フィルムは、同一のSBC組成物または異なるSBC組成物から作製された複数の薄層を含む、請求項28に記載の多層フィルム。
  31. 前記少なくとも1つの層は、天然ゴム、ポリブタジエン、ポリイソプレン、ポリクロロプレン、ブチルゴム、ポリウレタン、アクリルポリマーおよびコポリマー、シリコーンエラストマー、他のSBC、環状ブロックコポリマー(CBC)およびそれらからのブレンドからなる群から選択される、請求項30に記載の多層フィルム。
  32. 請求項1乃至31のいずれか一項に記載の1つ以上のSBC組成物または混和性ポリマーブレンドを含む、製造物品。
  33. 前記物品が、医療用手袋、コンドームのような医療用具、或いは実験用手袋または清潔な産業用手袋などの個人用保護具である、請求項32に記載の物品。
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