JP2020086982A - 画像処理装置、画像処理方法、およびプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】マルチバンド画像に基づいて、高精度に分光画像を生成する画像処理装置を提供する。【解決手段】画像処理装置101は、互いに異なる分光特性を有する複数のバンド画像を撮影可能なマルチバンド撮像装置201から、複数のバンド画像を取得するバンド画像取得部102と、複数のバンド画像それぞれについて、ノイズ量に関連するノイズ評価値を取得するノイズ評価値取得部103と、ノイズ評価値に基づいて、複数のバンド画像のうち、分光画像の生成に用いるバンド画像を決定するバンド画像決定部104と、バンド画像決定部104により決定されたバンド画像を用いて、分光画像を生成する分光画像生成部106と、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、マルチバンド画像に基づいて分光画像を生成する画像処理技術に関する。
複数種類のカラーフィルタを用いて、4バンド以上に分離したスペクトル領域の画像(以下、マルチバンド画像)を取得するマルチバンドカメラがある。マルチバンドカメラが取得する各バンドの撮影感度は波長に応じて異なる。撮影感度の高いバンド画像はノイズの影響が小さく画質の劣化が少ない一方、撮影感度の低いバンドの画像はノイズの影響により画質が大きく劣化する。そのため、マルチバンド画像はカメラの各バンドの撮影感度によって撮影画像に生じるノイズ量が異なる。特許文献1は、マルチバンド画像のうち、撮影感度の低いチャンネルの画像ほど、ノイズ抑制の強度を強くするノイズ抑制画像処理を施した後に、分光反射率を推定する方法について記載している。
特開2001−84360号公報
ノイズ抑制処理としては、メディアンフィルタを用いたフィルタ処理を用いる。そのため、画素毎に分光反射率が保存された分光反射率のスペクトル画像(以下、分光画像と呼ぶ)は、エッジやコントラストなどの細やかなディテールがぼけてしまい画質が劣化してしまう。そこで本発明は、マルチバンド画像をぼけさせることなく、高精度に分光画像を生成することを目的とする。
上記課題を解決するため本発明に係る画像処理装置は、互いに異なる分光特性を有する複数のバンド画像を撮影可能なマルチバンド撮像装置から、前記複数のバンド画像を取得する画像取得手段と、前記複数のバンド画像それぞれについて、ノイズ量に関連するノイズ評価値を取得する評価値取得手段と、前記ノイズ評価値に基づいて、前記複数のバンド画像のうち、分光画像の生成に用いるバンド画像を決定する決定手段と、前記決定手段により決定されたバンド画像を用いて、分光画像を生成する生成手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、マルチバンド画像をぼけさせることなく、高精度に分光画像を生成することができる。
画像処理装置101の論理構成を示すブロック図 画像処理装置101が実行する処理のフローチャート ノイズ評価値が記述されたファイルを示す図 バンド画像決定部104が実行する処理のフローチャート 画像処理装置101の論理構成を示すブロック図 画像処理装置101が実行する処理のフローチャート バンド画像の組み合わせと分光推定誤差が記述されたファイルを示す図 バンド画像決定部104が実行する処理のフローチャート 画像処理装置101が実行する処理のフローチャート 色毎にバンド画像の組み合わせと分光推定誤差が記述されたファイルを示す図 バンドパスフィルタを装着させることで得る分光特性を説明する図 画像処理装置のハードウェア構成を示す図
以下、添付の図面を参照して、本発明を好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施形態において示す構成は一例にすぎず、本発明は図示された構成に必ずしも限定されるものではない。
<第1実施形態>
本実施形態では、外部のマルチバンド撮影装置201が撮影可能な9バンドのバンド画像それぞれについて、各バンド画像がノイズに関連する所定の条件を満たすか否かを判定し、分光画像の生成に用いるか否かを決定する画像処理装置について説明する。なお分光画像とは、4つ以上のバンド画像を用いて、画素毎に被写体の分光を推定することにより得られる画像である。またマルチバンド画像とは、一般的なRGBごとのカラー画像に加えて、異なる分光特性を有する画像を少なくとも1つ加えた、4つ以上の画像である。以下、各分光特性の画像をバンド画像、各バンド画像に対応する分光特性をバンドと呼ぶ。
図12は、第1実施形態に適用可能な画像処理装置101のハードウェア構成の一例を示す図である。画像処理装置101は、パーソナルコンピュータ等により実現される。画像処理装置101は、CPU1201と、ROM1202と、RAM1203と、入出力インタフェース(I/F)1204と、表示部1205と、通信I/F1206と、を有する。CPU1201は、RAM1203をワークメモリとして、ROM1202、外部記憶装置110などに格納されたOS(オペレーティングシステム)や各種プログラムを実行する。また、CPU1201は、システムバス1207を介して各構成を制御する。尚、後述するフローチャートによる処理は、ROM1202や外部記憶装置1209などに格納されたプログラムコードがRAM1203に展開され、CPU1201によって実行される。入出力I/F1204には、シリアルバス1208を介して、外部記憶装置1209が接続される。外部記憶装置1209は、HDD(ハードディスクドライブ)である。表示部1205は、画像の表示を行うディスプレイである。
本実施形態において画像処理装置101は、マルチバンド撮影装置201と接続されている。マルチバンド撮像装置201は、4種類以上のカラーフィルタを備える撮像装置である。本実施形態において使用するマルチバンド撮影装置は、RGBカメラにバンドパスフィルタを着脱して撮像することによりマルチバンド画像を取得する。なおRGBとは、レッド、グリーン、ブルーを意味する。図11は、バンドパスフィルタを装着させることで得る分光特性を説明する図である。図11(a)は、一般的なディジタルカメラのR、G、Bの3バンドの分光特性を模式的に表した図である。図11(b)は、バンドパスフィルタの分光透過率を表す。本実施形態では、図11(a)のフィルタ特性よりも波長の半値幅が狭く、かつ、波長のピーク位置が異なるバンドパスフィルタを用いる。図11(c)は、図11(a)の分光特性を持つカメラに図11(b)のバンドパスフィルタを装着したときの分光特性を表す。バンドパスフィルタを装着して被写体を撮影することで、図11(a)とは異なるフィルタ特性を用いて被写体を撮影することになる。図11(b)のバンドパスフィルタを装着するとRに対応する分光特性は、分光特性R’になる。同様に、Gに対応する分光特性は、分光特性G’に、Bに対応する分光特性は、分光特性B’になる。
このように本実施形態では、RGBカメラにバンドパスフィルタを着脱して撮影を行うことで、4バンド以上のマルチバンド撮影画像を取得する。尚、マルチバンド撮影装置はこれに限定されず、モノクロセンサを搭載したカメラにバンドパスフィルタや液晶チューナブルフィルタを組み合わせた撮影装置でもよい。また、解像度は低くなるものの、撮像センサ上に複数色のカラーフィルタを配置してマルチバンド画像を得る撮影装置でもよい。
本実施形態における画像処理装置101の論理構成を説明する。図1は、本実施形態における画像処理装置101の論理構成を示すブロック図である。画像処理装置101は、CPU1201がRAM1203をワークメモリとして用い、ROM1202に格納されたプログラムを実行することによって、図1に示す論理構成として機能する。尚、以下に示す処理の全てが必ずしもCPU1201によって実行される必要はなく、処理の一部または全てがCPU1201以外の一つまたは複数の処理回路によって行われるように画像処理装置101が構成されていてもよい。
バンド画像取得102は、マルチバンド撮像装置201からマルチバンド画像を取得する。ノイズ評価値取得部103は、ノイズ評価値保持部301から、各バンドに対応するノイズ評価値を取得する。ノイズ評価値とは、各バンド画像におけるノイズ量に関連する値である。バンド画像決定部104は、取得可能なバンド画像のうち、分光画像の生成に使用するバンド画像を決定する。分光推定パラメータ取得部105は、バンド画像決定部104で決定されたバンド画像に対応する分光推定パラメータを取得する。分光画像生成部106は、バンド画像決定部104において決定されたバンド画像と分光推定パラメータ取得部105において取得された分光推定パラメータを用いて、分光画像を生成する。なお、ノイズ評価値保持部301は、マルチバンド撮影装置が取得可能な各バンド画像のノイズ量を表すノイズ評価値を保持している。また、分光推定パラメータ保持部401は、バンド画像から分光反射率を推定するための分光推定パラメータが保持されている。
図2は、画像処理装置101が実行する処理のフローチャートである。CPU1001が、図2に示すフローチャートを実現可能なプログラムを読み出し実行することで、各構成(機能)が実現される。なお、以下の説明において、フローチャートにおける各ステップを「S」と表記することとする。
S11においてバンド画像取得部102は、マルチバンド撮影装置201が撮影したマルチバンド画像を取得する。ここでは9バンドのマルチバンド画像を取得するものとする。マルチバンド撮影装置201は、バンドパスフィルタを用いない撮影、第1のバンドパスフィルタを用いた撮影、第2のバンドパスフィルタを用いた撮影、計3回、同じシーンを撮影する。バンドパスフィルタなしのRGBそれぞれに対応する分光特性を、R1、G1、B1とする。また、第1のバンドパスフィルタを用いた場合にR2、G2、B2それぞれの分光特性を得られるとし、第2のバンドパスフィルタを用いた場合にはR3、G3、B3の分光特性を得られるとする。従って本実施形態では、R1、G1、B1、R2、G2、B2、R3、G3、B3それぞれのバンド画像を取得する。
S12においてノイズ評価値取得部103は、ノイズ評価値保持部301に保持されているノイズ評価値が記述されたファイルを取得する。ファイルには例えば、図3のように各バンド画像に対応するノイズ評価値がそれぞれ記述されている。ノイズ評価値は、本実施形態では、ノイズ評価チャートを撮影した際の画像における各画素の画素値の標準偏差を用いる。ノイズ評価値の値が大きいほど、画像のおけるノイズ量が多く、画質劣化が生じやすいことを示す。ノイズ評価値として分散やS/N比などをノイズとして定義してもよい。
S13においてバンド画像決定部104は、S12において取得したノイズ評価値に基づいてS11で取得したマルチバンド画像から分光推定に使用するバンド画像を決定する。なお、バンド画像決定部104の処理の詳細は後述する。
S14において分光推定パラメータ取得部105は、S13においてバンド画像決定部104が決定したバンド画像に対応する分光推定パラメータを、分光推定パラメータ保持部401から取得する。ここで、分光推定パラメータとは、マルチバンド画像における各画素の画素値を分光反射率データへと変換する行列式である。本実施形態では、分光反射率が既知のチャートを撮影し、マルチバンド撮影で取得された各バンド画像の画素値と、380nmから730nmまでを10nm間隔で刻んだ36次元の分光反射率データを用いたWinner推定により、この行列式が算出される。分光推定パラメータは、予め各バンド画像の組み合わせに応じてそれぞれ算出し、分光推定パラメータ保持部401に保持しておく。なお、本実施例では分光反射率が既知のチャートとして、マクベスチャートのような自然界に存在する代表的な分光反射率を近似した汎用チャートを用いるが、撮影対象である被写体の分光反射率を近似したチャートであることが望ましい。
S15において分光画像生成部106は、S13において決定したバンド画像に対応する分光推定パラメータを用いて分光画像を生成してバッファメモリ107へ保存して処理を終了する。なお、分光画像は1画素あたり36次元の値を持つデータであるが、例えばD50などの所定の光源の分光分布を乗算してXYZ値へ変換し、さらにAdobeRGB変換式などでRGB値へ変換して保存してもよく、その保存形式は問わない。
以下にS13について詳細に説明する。図4は、S13にて実行される処理のフローチャートである。S131においてバンド画像決定部104は、S12において取得した各バンド画像に応じたノイズ評価値のうち、処理対象のバンド画像のノイズ評価値を取得する。
S132において、バンド画像決定部104は、S131にて取得したノイズ評価値と予め設定した閾値とを比較し、閾値未満であればS133の処理へ進み、閾値以上であればS134の処理へ進む。本実施形態では、閾値として3の数値を用いるが他の数値を用いても良い。S133においてバンド画像決定部104は、S132の判定条件を満たすバンド画像を、分光推定に使用する使用バンド画像としてバッファメモリ107に保存する。
S134においてバンド画像決定部104は、全てのバンド画像についてノイズ評価値の比較を行ったかどうかの判定を行い、判定を終えていればS135の処理へ進み、終えていなければS131の処理へ戻る。
S135においてバンド画像決定部104は、分光推定に使用する使用バンド画像の組み合わせをバッファメモリ107へ保存し処理を終える。本実施例で例えば図3のファイルに記載のノイズ評価値とS132の閾値3とを用いた場合、9バンドのバンド画像のうち、バンド画像B2及びB3を除いた7バンドが分光推定に使用するバンド情報としてバッファメモリ107に保存される。
尚、本実施形態ではバンド画像決定部104の処理としてノイズ評価値が閾値以上となるバンド画像を除外して使用バンドの組み合わせを決定したが、他の方法を用いてもよい。例えば、マルチバンド画像のバンド間のノイズ差を抑えるために、図3のファイルに各バンド画像の撮影感度に応じたゲイン補正値を記述しておき、当該ゲイン補正値が同一となるバンドの組み合わせを採用してもよい。また、任意の被写体で分光推定時の誤差をなるべく小さくさせるために、可視領域の波長をなるべくカバーさせるよう使用バンドの組み合わせに必ずR(赤領域),G(緑領域),B(青領域)に対応する3バンドを入れるなどの拘束条件を設定してもよい。
マルチバンド撮影において、分光感度の低いバンド画像は、ノイズの影響が大きく、画質劣化が目立ちやすい。特にバンドパスフィルタを用いた場合のBに対応するバンドは、分光感度が低くなりやすい。そこで、各バンド画像のノイズを評価し、所定の条件を満たしたバンド画像を用いることで、全バンド画像を用いる場合よりも高画質な分光画像を生成することができる。以上説明したように第1実施形態よれば、ノイズ評価値に基づいて、分光推定に使用するマルチバンド画像のバンド画像を決定することで、ノイズの少ない分光画像を生成する効果を有する。
なお、図3のファイルでは9バンドのノイズ評価値がそれぞれ記載されているがバンド数はこれに限定されず、マルチバンドカメラにて撮影した際のマルチバンド画像に対応するバンド数が記載されていればよい。
<第2実施形態>
第1実施形態では、ノイズ評価値に基づいて使用バンド画像を決定する方法について説明した。本実施形態では、ノイズ評価値と分光推定誤差とに基づいて使用バンド画像を決定する方法について説明する。なお、第1実施形態と同様の構成については、同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
図5は第2実施形態に適用可能な画像処理装置501の構成を示す図である。分光推定誤差保持部401は、マルチバンド画像から分光反射率を推定した際の実測値と推定値との誤差を表す分光推定誤差を保持している。推定誤差取得部504は、分光推定誤差保持部401にて保持する分光推定誤差を取得する。バンド画像決定部505は、ノイズ評価値と分光推定誤差とに基づいて、分光推定に使用するバンド画像を決定する。
図6は、第2実施形態における画像処理装置501が実行する処理のフローチャートである。S21においてバンド画像取得部502は、マルチバンド撮影装置201にて撮影したバンド画像を取得する。S22においてノイズ評価値取得部503は、ノイズ評価値保持部301に保持されている各バンドに対応するノイズ評価値を取得する。
S23において推定誤差取得部504は、分光推定誤差保持部401に保持されている分光推定誤差が記述されたファイルを取得する。分光推定誤差は、マルチバンド撮像装置201を用いて予め評価用チャートを撮影し、撮影により得られた撮影画像における各画素の画素値と分光推定パラメータを用いて分光反射率を推定した際の実測値と推定値との誤差を表す。本実施形態では、評価用チャートはマクベスチャートを用いる。36次元の分光反射率のRMS誤差の24サンプルの平均値を分光推定誤差として使用する。図7は、分光推定誤差が記述されたファイルを例示する図である。分光推定誤差は、マルチバンド撮影装置201が取得可能なバンドの組み合わせ毎に記述されている。
S24においてバンド画像決定部505は、S22において取得したノイズ評価値とS23において取得した分光推定誤差とに基づいて、分光推定に使用するバンド画像を決定する。なお、バンド画像決定部505の処理の詳細は後述する。
S25において分光推定パラメータ取得部506は、S24においてバンド画像決定部505が決定したバンド画像に対応する分光推定パラメータを分光推定パラメータ保持部601から取得する。S26において分光画像生成部507は、S24において決定したバンド画像に対応する分光推定パラメータを用いて分光画像を生成する。
S24について詳細に説明する。図8はS24にて実行される処理の詳細なフローチャートである。S241においてバンド画像決定部505は、S22で取得した各バンド画像のノイズ評価値のうち、処理対象のバンドに対応するノイズ評価値を取得する。S242においてバンド画像決定部505は、S241において取得したノイズ評価値と予め設定した閾値と比較し、閾値未満であればS243の処理へ進み、閾値以上であればS241の処理へ戻る。
S243においてバンド画像決定部505は、S242の判定条件を満たすバンド画像を分光推定に使用する使用候補バンドとしてバッファメモリに保存する。S244においてバンド画像決定部505は、全てのバンド画像についてノイズ評価値の比較を行ったかどうかの判定を行い、判定を終えていればS245の処理へ進み、終えていなければS241の処理へ戻る。
S245においてバンド画像決定部505は、S243でバッファメモリに保存した使用候補バンド画像の中から、分光推定誤差が最も小さくなる組み合わせでの分光推定誤差を取得する。S246において、バンド画像決定部505は、S245にて取得した分光推定誤差と予め設定した閾値とを比較し、閾値未満であればS248の処理へ進み、閾値以上であればS247の処理へ進む。本実施形態では閾値として0.01の数値を用いるが他の数値を用いても良い。
S247においてバンド画像決定部505は、S243で保存されたバンド画像では所望の推定精度が得られないため、S243で保存されたバンド画像に使用バンド画像を追加する。本実施形態では、推定誤差への寄与率が最も高いバンド画像を追加する。例えば、S243において使用候補バンドとして決定されなかったバンドのうち、ノイズ評価値の最も小さいバンド画像を追加するなど他の方法を用いてよい。S248においてバンド画像決定部505は、使用候補バンド画像を推定に使用するバンド情報としてバッファメモリに保存して処理を終了する。
以上説明したように第2実施形態によれば、ノイズ評価値と分光推定誤差とに基づいて、マルチバンド画像のうち、分光推定に使用するバンド画像を決定することで、ノイズが少なく、かつ分光推定精度の高い分光画像を生成する効果を有する。
<第3実施形態>
前述の実施形態においては画像単位で分光推定に使用するバンド画像を決定した。被写体の分光反射特性(色)によって最適なバンド画像の組み合わせは変化する。そこで本実施形態では、画素単位で分光推定に使用するバンド画像を決定する方法について説明する。なお、画像処理装置の構成は実施例2と同じ構成を用いて差分についてのみ説明する。図9は、第3実施形態における画像処理装置101が実行する処理の詳細なフローチャートである。
S31においてバンド画像取得部502は、マルチバンド撮影装置201が撮影したバンド画像を取得する。S32において、ノイズ評価値取得部503は、ノイズ評価値保持部301に保持されているノイズ評価値を取得する。S33において、推定誤差取得部504は、分光推定誤差保持部401に保持されている分光推定誤差が記述されたファイルを取得する。ファイルには図10のように色値毎に、バンド画像の組み合わせとその分光推定誤差とが対応付けられて記述されている。本実施形態では、色値としてLab値を使用するが、XYZ値やxy色度値など他の色値を使用してもよい。
S34において、バンド画像決定部505は、S31で取得したバンド画像から処理対象とする1画素を特定し、特定した画素のR1,G1、B1の画素値を取得する。つまりここでは、バンドパスフィルタを用いずに撮影された各画像の画素値を取得する。S35においてバンド画像決定部505は、S34で取得した画素値から色値を算出する。本実施形態ではバンド画像決定部505はまず、マルチバンド撮影装置201にて撮影されたR1,G1,B1の値からsRGBやAdobeRGB等の所定の変換式を用いてXYZ値へ変換する。さらにバンド画像決定部505は、XYZ値をLab値へと変換し、Lab値を色値として用いる。尚、マルチバンド撮影装置201に一般的なRGBカメラを使用しない場合は、予め色値が既知のチャートを撮影して撮影値と色値の対応関係を作成しておくことで色値を算出する。
S36においてバンド画像決定部505は、S32において取得したノイズ評価値とS33において取得した分光推定誤差に基づいて、S21で取得したマルチバンド画像から、分光推定に使用するバンド画像を決定する。決定する方法は分光推定誤差の参照方法以外はS24と同一の方法である。第3実施形態においてバンド画像決定部505は、S35で算出する色値に最も近い値の色値をS33で取得するファイルの色値から参照し、参照された色値に対応するバンド画像の組み合わせとその分光推定誤差を参照する。
S37においてバンド画像決定部505は、全ての画素において使用バンド画像を決定したかどうかを判定する。全ての画素を決定していればS38の処理へ進み、決定していなければS34の処理へ進む。S38において、分光推定パラメータ取得部506は、S36でバンド画像決定部505が決定したバンド画像に対応する分光推定パラメータを分光推定パラメータ保持部601から取得する。S39において、分光画像生成部507は、S36で決定したバンド画像と対応する分光推定パラメータを用いて分光画像を生成する。
以上説明したように第3実施形態によれば、ノイズ評価値と分光推定誤差に基づいて、画素毎に分光推定に使用するバンド画像が決定される。これにより、ノイズが少なく、かつ分光推定精度の高い分光画像を被写体の色分布に合わせて生成することができる。
本発明は、上述した実施形態の構成に制限されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。本発明の構成としてコンピュータ、及び前述した実施形態の機能を実現するプログラム、該プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体をシステムに供給し、そのシステムが実行することによっても構成されることは言うまでもない。尚、上述した実施例は、適宜組み合わせてもよい。
102 バンド画像取得部
103 ノイズ評価値取得部
104 バンド画像決定部
105 分光推定パラメータ取得部
106 分光画像生成部

Claims (12)

  1. 互いに異なる分光特性を有する複数のバンド画像を撮影可能なマルチバンド撮像装置から、前記複数のバンド画像を取得する画像取得手段と、
    前記複数のバンド画像それぞれについて、ノイズ量に関連するノイズ評価値を取得する評価値取得手段と、
    前記ノイズ評価値に基づいて、前記複数のバンド画像のうち、分光画像の生成に用いるバンド画像を決定する決定手段と、
    前記決定手段により決定されたバンド画像を用いて、分光画像を生成する生成手段と、を有することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記決定手段は、前記ノイズ評価値が所定の条件を満たすバンド画像を、前記分光画像の生成に用いると決定することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記決定手段は、前記ノイズ評価値が閾値以上か否かを前記所定の条件として、前記複数のバンド画像それぞれに対して、前記分光画像の生成に用いるか否かを判定することを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  4. さらに、前記生成手段は、前記決定手段が決定したバンド画像それぞれに対応する分光推定パラメータを取得し、前記分光推定パラメータと前記決定手段が決定したバンド画像それぞれとを用いて前記分光画像を生成することを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の画像処理装置。
  5. 前記画像取得手段は、少なくとも4つ以上のバンド画像を取得し、
    前記決定手段は、少なくとも4つ以上のバンド画像を、前記分光画像の生成に用いると決定することを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の画像処理装置。
  6. 前記決定手段は、前記複数のバンド画像それぞれの撮影感度に応じたゲイン補正値を参照し、ゲイン補正値が同一となるバンド画像の組み合わせを前記分光画像の生成に使用するバンド画像として決定することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  7. さらに、前記画像取得手段が取得する各バンド画像の組み合わせ毎に、分光反射率を推定した際の実測値と推定値との誤差を表す分光推定誤差を取得する推定誤差取得手段と、を有し、
    前記決定手段は、前記ノイズ評価値と前記分光推定誤差に基づいて、前記分光画像の生成に用いるバンド画像を決定することを特徴とする請求項1乃至6の何れか一項に記載の画像処理装置。
  8. 前記決定手段は、前記ノイズ評価値に基づいて前記複数のバンド画像からバンド画像の候補を決定し、前記バンド画像の候補を用いて分光反射率を推定した場合に分光推定誤差が予め定めた閾値以上となる場合には、推定誤差への寄与率が最も高いバンド画像を前記バンド画像の候補に追加することを特徴とする請求項7に記載の画像処理装置。
  9. 前記決定手段は、前記ノイズ評価値に基づいて前記複数のバンド画像からバンド画像の候補を決定し、前記バンド画像の候補を用いて分光反射率を推定した場合に分光推定誤差が予め定めた閾値以上となる場合には、ノイズ評価値の最も少ない画像を前記バンド画像の候補に追加することを特徴とする請求項7に記載の画像処理装置。
  10. 前記決定手段は、画素毎に前記分光画像の生成に用いるバンド画像を決定することを特徴とする請求項1乃至9の何れか一項に記載の画像処理装置。
  11. コンピュータを請求項1乃10のいずれか1項に記載の画像処理装置として機能させるためのプログラム。
  12. 互いに異なる分光特性を有する複数のバンド画像を撮影可能なマルチバンド撮像装置から、前記複数のバンド画像を取得し、
    前記複数のバンド画像それぞれについて、ノイズ量に関連するノイズ評価値を取得し、
    前記ノイズ評価値に基づいて、前記複数のバンド画像のうち、分光画像の生成に用いるバンド画像を決定し、
    前記決定されたバンド画像を用いて、分光画像を生成する画像処理方法。
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