JP2020086842A - 異常検知装置、異常検知方法、制御プログラム、および記録媒体 - Google Patents

異常検知装置、異常検知方法、制御プログラム、および記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】熟練作業者に頼ることなく加工装置の異常を検知する。【解決手段】センシングデータを取得する取得部(211)と、センシングデータのうち、器具またはパラメータの変更があったときから所定数の周期分の処理のセンシングデータである初期センシングデータからマスタ波形を設定するマスタ波形処理部(212)と、マスタ波形を用いて、センシングデータの異常を検知することによりプレス機の異常を検知する異常判定部(214)と、備える。【選択図】図1

Description

本発明はプレス機等の加工装置の異常を検知する異常検知装置等に関する。
従来、金属等の加工において、プレス機械等の加工機械が用いられている。プレス機械は、スライドと呼ばれる部分に金型を装着し、金型により鉄板等の被加工部材がプレスされることにより成果物が生成される。
プレス機械に関しては、例えば、特許文献1には、機械の動作速度を適切に制限することが可能な鍛圧機械が記載されている。具体的には、センサによりセンシングされた画像データに基づいて被加工材および鍛圧機械以外の物体を判定し、画像データに含まれる鍛圧機械のボルスタ形状に基づいて複数の判定領域を設定し、設定した複数の判定領域それぞれへの物体の進入を検出し、検出された物体が進入した判定領域に基づいて鍛圧機械の動作速度を制限する鍛圧機械が記載されている。
また、特許文献2には、プラント等の設備において、異常を高感度、早期に検知することが可能な異常検知システムが記載されている。具体的には、複数のセンサからデータを取得し、ほぼ正常データからなる学習データをモデル化し、モデル化した学習データを用いて取得データの異常測度を算出し、かつ、線形予測により上記取得データの時系列的振舞いをモデル化し、モデルからの予測誤差を算出し、異常測度と予測誤差の双方を用いて、異常の有無を検知する異常検知システムが記載されている。
特開2017−213594号公報(2017年12月7日公開) 特開2011−145846号公報(2011年7月28日公開)
プレス機において、高品質な成果物を生成するためには、異常の検出を適切に行う必要がある。従来は、異常の検出を、熟練作業者の経験と勘に頼って行っていた。しかし、熟練作業者の経験と勘に頼るのみでは、作業効率が低下したり、熟練作業者の不在時に異常を見逃してしまう等の弊害がある。
本発明の一態様は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、熟練作業者に頼ることなくプレス機等の加工装置の異常を検知できる異常検知装置等を実現することにある。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る異常検知装置は、複数の被加工物のそれぞれに対し、周期的に同一の処理を施す加工装置の動作をセンサによりセンシングして得られた、上記処理毎のセンシングデータに基づき上記加工装置の異常を検知する異常検知装置であって、上記センシングデータを取得する取得部と、上記取得部が取得した上記センシングデータのうち、上記加工装置における加工に用いる器具の変更および上記加工装置の動作を制御するためのパラメータ変更の少なくとも一方があったときから所定数の周期分の上記処理時のセンシングデータである初期センシングデータから基準データを設定する基準データ設定部と、上記器具の変更または上記パラメータ変更があったときから次に器具の変更またはパラメータ変更があるまでの間、上記基準データと波形を比較して、上記基準データ設定後に取得した上記センシングデータの異常を検知することにより上記加工装置の異常を検知する異常検知部と、を備えていることを特徴としている。
被加工物に対し、周期的に同一の処理を施す加工装置では、加工に用いる器具やパラメータが変更されると適切なセンシングデータも変わってくる。上記の構成によれば、器具変更かパラメータ変更のあったときから所定数の周期分の処理のセンシングデータを用いて基準データを設定するので、加工装置の器具変更かパラメータ変更のあったときから次に変更があるまでに用いる基準データを適切なものとすることができる。
また、器具変更かパラメータ変更のあったときから所定数の周期分の処理のセンシングデータを用いて基準データを設定するので、所定数の周期分のうちに基準データとするには不適切なものがあったとしても、適切に基準データを設定することができる。
また、従来のように、熟練作業者の経験と勘に頼る方法ではなく、センシングデータから異常を検知することができるので、作業者の負担を軽減することができるとともに安定して異常検知を行うことができる。
本発明の一態様に係る異常検知装置では、上記基準データ設定部は、上記初期センシングデータに含まれる各センシングデータについて、上記初期センシングデータに含まれる他のセンシングデータとの波形の類似度を算出するともに、当該類似度の平均を算出し、上記初期センシングデータに含まれるセンシングデータのうち、上記類似度の平均が最大であるセンシングデータを上記基準データとして設定するものであってもよい。
上記の構成によれば、初期センシングデータに含まれるショット毎のセンシングデータのうちから最も適切なセンシングデータを基準データとすることができる。
本発明の一態様に係る異常検知装置では、上記加工装置はプレス機であり、上記処理毎のセンシングデータとは、上記プレス機におけるショット毎のセンシングデータであり、上記所定数の周期分のセンシングデータとは上記プレス機における所定数分のショットのセンシングデータであってもよい。
上記の構成によれば、プレス機における数ショット分のセンシングデータから基準データを設定し、異常を検知することができるので、プレス機の異常検知を容易に行うことができる。
本発明の一態様に係る異常検知装置では、上記センシングデータは、上記プレス機を動作させるためのサーボ電流値、または上記プレス機によるプレスの荷重値であってもよい。
上記の構成によれば、プレス機のサーボ電流値やプレス機によるプレスの荷重をセンシングデータとして用いることができる。
上記課題を解決するために、本発明の一態様に係る異常検知方法は、複数の被加工物のそれぞれに対し、周期的に同一の処理を施す加工装置の動作をセンサによりセンシングして得られた、上記処理毎のセンシングデータに基づき上記加工装置の異常を検知する異常検知方法であって、上記センシングデータを取得する取得ステップと、上記取得ステップで取得した上記センシングデータのうち、上記加工装置における加工に用いる器具の変更および上記加工装置の動作を制御するためのパラメータ変更の少なくとも一方があったときから所定数の周期分の上記処理時のセンシングデータである初期センシングデータから基準データを設定する基準データ設定ステップと、上記器具の変更または上記パラメータ変更があったときから次に器具の変更かパラメータ変更があるまでの間、上記基準データと波形を比較して、上記基準データ設定後に取得した上記センシングデータの異常を検知することにより上記加工装置の異常を検知する異常検知ステップと、を含むことを特徴としている。
本発明の各態様に係る異常検知装置は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを上記異常検知装置が備える各部(ソフトウェア要素)として動作させることにより上記異常検知装置をコンピュータにて実現させる異常検知装置の制御プログラム、およびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
本発明の一態様によれば、熟練作業者に頼ることなく、正確に加工装置の異常を検知することができるという効果を奏する。
本実施形態に係る異常検知装置の概要を示す機能ブロック図である。 本実施形態の全体概要を示す図である。 (a)は本実施形態で用いるマスタ波形とセンシングデータの例を示す図であり、(b)は類似度の推移の例を示す図である。 本実施形態におけるプレス機の1サイクルを説明するための図である。 上記プレス機の連続生産開始から終了までの流れを示すフローチャートである。 本実施形態における、波形処理の流れを示すフローチャートである。 本実施形態における、マスタ波形作成処理の流れを示すフローチャートである。 本実施形態における、位置合わせ処理の流れを示すフローチャートである。 本実施形態における、異常検知処理の流れを示すフローチャートである。
〔実施形態1〕
以下、本発明の一実施形態について、詳細に説明する。
(全体概要)
まず、図2を参照して、本実施形態に係るプレスシステム100について説明する。図2に示すように、本実施形態に係るプレスシステム100は、プレス機(加工装置)1、監視システム2、担当者PC3、および報知部4を含む。
プレス機1は、プレス部11、およびプレスPLC(Programmable Logic Controller)14を含む。プレス部11は、図示しないスライド、上金型、下金型等を備え、被加工部材を下金型に位置させて、上金型をスライドとともに降下させることにより、プレス加工を行うものである。なお、本実施形態では、1回のプレス加工、すなわち、上金型をスライドとともに降下させる1回の処理を1ショットと呼ぶ。
加工後の被加工部材は図示されないルートで搬出される。また、プレス加工時に発生したスクラップはスクラップ排出用のスクラップシューター上に落下する。なお、図2では、プレス部11が1つの場合を例に挙げているが、プレス部11は1つに限られるものではなく2つ以上であってもよい。
プレスPLC14は、プレス部11の動作を制御する。また、プレス部11に備えられたセンサからの出力(センサ出力)を受け取り、監視システム2へと出力する。プレス部11に備えられるセンサとしては例えば、荷重センサ(単位は力[N])、サーボ電流センサ(単位は電流[A])等が挙げられる。
監視システム2は、計測PLC(異常検知装置、データ解析装置)21、および計測PC(Personal Computer)22を含む。計測PLC21は、プレスPLC14からセンサ出力を受け取る。また、計測PLC21には制御部210が含まれており、受け取ったセンサ出力に基づいてプレス部11の異常を検知し、計測PC22を通じて担当者PC3への異常検知通知メールの送付を行う。また、報知部4に異常を報知させる。また、異常の程度等により、プレス部11の動作を停止させる指示をプレスPLC14へ送信する。なお、制御部210の詳細については後述する。
計測PC22は、計測PLC21に記録されたデータを読み出し、データ保存部(図示せず)に保存させる。また、計測PLC21からプレス部11の異常を検知した旨を受領した場合、その旨を示す異常検知通知メールを担当者PC3に送信する。
担当者PC3は、プレス機1の異常に対処する担当者のPCである。担当者は、上記異常検知が発生した場合に計測PCからの上記異常検知通知メールを確認することができる。
なお、本実施形態では、同じ金型を同じ状態で用いた場合、同一ロットによる処理と定義する。すなわち、プレス部11に金型をセットしてから、次に金型を変更または調整(パラメータの変更等)するまでの間の処理のことを同一ロットによる処理と言う。金型の調整には、例えば、段替え、メンテナンス等が含まれる。
(計測PLC21の制御部210の詳細)
次に、図1を参照して、計測PLC21の制御部210の詳細について説明する。図1は、制御部210の機能ブロック図である。
図1に示すように、制御部210は、取得部211、マスタ候補波形処理部(基準データ設定部)212、類似度算出部(決定部)213、および異常判定部(異常検知部)214を含む。
(取得部211)
取得部211は、プレス部11に設置されたセンサから、プレス部11によるプレス処理時のセンシングデータ(例えば、サーボ電流値)を取得し、マスタ波形処理部212に送信する。なお、取得部211は、プレス部11によるショット毎のセンシングデータを取得するものであってもよいし、連続的に取得したセンシングデータをショット毎に分割してもよい。
(マスタ波形処理部212)
マスタ波形処理部212は、取得部から取得したショット毎のセンシングデータが示す波形からマスタ波形を決定する処理を行うものであり、組合せ処理部2121、評価スコア算出部2122、マスタ波形決定部2123、およびマスタ波形DB2124を含む。なお、マスタ波形(基準データ)を決定(設定)するための処理の詳細については後述する。
組合せ処理部2121は、複数のショットの波形から後述する類似度算出部213が類似度を算出する対象となる2つの波形を抽出し、類似度算出部に送信する。例えば、取得部211から、プレス部11によるN回(所定数)のショットに対応するN個の波形(初期センシングデータ)を取得した場合、同一回の波形の組合せを除いた、N×(N−1)個の波形の組合せを抽出し、当該組み合わせに対して類似度算出部213に類似度を算出させる。
評価スコア算出部2122は、各ショットの波形のうち、マスタ波形としての適性を定量的に算出するため、各波形を別の波形と比較した場合の類似度の平均を算出する。例えば、N個の波形について処理する場合、組合せ処理部2121はN個の波形のそれぞれについて別のN−1個の波形との間で算出された類似度の平均を算出し、得られた平均値を当該波形の評価スコアとする。
マスタ波形決定部2123は、評価スコア算出部2122が算出した評価スコアが最も高い波形をマスタ波形として決定し、マスタ波形DB2124に格納する。最も高い評価スコアを有する波形をマスタ波形として決定することにより、N回のショットの波形の何れかに異常波形が含まれていたとしても、当該異常波形を排除し、適切な波形をマスタ波形とすることができる。
(類似度算出部213)
類似度算出部213は、2つの波形の最大類似度を算出するものであり、位置合わせ処理部2131、およびピーク候補処理部2132を含む。
類似度算出部213は、対象となる2つの波形の類似度を算出する。本実施形態では、類似度として、コサイン類似度用いる例を説明する。なお、類似度はコサイン類似度に限られるものではない。
なお、コサイン類似度はベクトル空間における2つのベクトルの類似性を定量化する指標であり、2つのベクトルそれぞれをA、Bとした場合、以下の方法で計算できる。
Figure 2020086842
上式の分子は2つのベクトルの内積であり、分母はそれぞれのベクトルのノルム(長さ)である。ノルムで正規化されているため、ベクトルのノルムによらず、1から−1までの実数値が結果として得られる。2つのベクトルが完全に一致する場合、結果は1である。コサイン類似度では、ベクトルの次元数によらず、任意のn次元の2つのベクトルに対して類似度を算出することができる。
類似度算出部213は、プレス部11における1ショットのセンシングデータの波形をピークを含む複数(例えばn個)のサンプル(所定時間幅の波形)に分け、当該波形をn次元のベクトルとして取り扱うことにより、対象波形の類似度を算出する。
位置合わせ処理部2131は、類似度を算出する対象となる2つの波形A、Bの位置を合わせる。対象となる2つの波形のサンプリング開始時点等のタイミングが異なると、2つの波形の類似度を正確に算出することができないため、位置合わせ処理部2131は、類似度を算出する対象となる2つの波形の位置を合わせる処理を行う。
具体的には、位置合わせ処理部2131は、対象となる2つの波形A、Bのうち、一方の波形Aの各サンプルにインデックスを付与し、全サンプルのうち最大値が得られるサンプルのインデックス番号(ピークインデックス)を取得し、類似度算出処理の基準とする。そして、取得したインデックスから前方オフセット量δ1を差し引いたインデックスを類似度算出処理のための区間の開始点(開始インデックス)とし、ピークインデックスに後方オフセット量δ2を足したインデックスを、類似度算出のための区間の終端(終端インデックス)とした整形波形A’を得る。
次に、位置合わせ処理部2131は、他方の波形Bの各サンプルにインデックスを付与し、大きさ順にインデックスをソートする。そして、最大値を有するサンプルから所定数分のサンプルを得、各サンプルについて、開始インデックスおよび終端インデックスを用いて所定数分の整形波形B’を得る。
そして、位置合わせ処理部2131は、整形波形A’と所定数分の整形波形B’のそれぞれとの類似度を算出し、類似度が最も高い整形波形B’を類似度を算出する対象となる波形とする。整形波形A’と類似度が最も高いということは、当該整形波形B’の位置が、整形波形A’と合っているということ意味している。すなわち、整形波形A’と類似度が最も高い整形波形B’を類似度を算出する対象となる波形とすることで、波形Aと波形Bとの位置があっているということができる。
得られる波形は、種々のノイズにより上下に揺れ動くことが考えられる。このため、1つの波形の最大値のみを用いて2つの波形の位置合わせを行った場合、偶然最大値が得られたインデックスをピークインデックスとして採用してしまう可能性が有る。本実施形態では、最大値から所定数分のインデックスも用いて類似度を算出するので、誤った位置で位置合わせを行ってしまうことを防止することができる。
(異常判定部214)
異常判定部214は、マスタ波形DB2124に格納されているマスタ波形21Mに基づき、連続生産中に得られた波形(現在波形)の異常を検知し、プレス部11の異常を判定する。具体的には、異常判定部214は、マスタ波形21Mと現在波形との類似度を算出し、算出した類似度が閾値より小さい場合、プレス部11に異常があると判定する。そして、その旨の通知を、計測PC22、およびプレスPLC14に送信する。また、異常判定部214は、算出した類似度を、類似度時系列DB2141へ格納する。
図3に波形例を示す。図3の(a)は、マスタ波形および現在波形を示す例であり、(b)は、コサイン類似度の推移を示す図である。なお、図3の(a)では、センシングデータとして荷重データを示している。
図3の(b)に示すように類似度が変化した場合、類似度が閾値より小さくなったとき、異常と判定する。例えば、閾値が0.90であれば、類似度が0.90を下回ったとき(時刻00:00の直前)、異常と判定する。図3の(a)に示す現在波形は、この異常と判定されたときの波形例である。図3の(a)に示すように、異常と判定されたときの現在波形は、マスタ波形と異なっていることがわかる。
(動作)
次に、図5から図9を用いて、プレス機1における処理の流れについて説明する。
(プレス機1における全体の流れ)
図5は、プレス機1における連続生産の開始から終了までの流れを示すフローチャートである。プレス機1によるプレス処理を開始する場合、開始前に作業者は、段替え、関連機器の立ち上げ、ソフトウェアの立ち上げ等を行う。なお、段替えとは、前の製品の生産加工終了時点から次の製品の良品が出来るまでの作業のことであり、具体的には治工具類の取外し、掃除、新たな治工具の取付、調整などである。
連続生産が開始された場合、まず、プレスPLC14は、プレス機1の生産機種名を取得し、生産数カウントNc=0とする(S1)。次に、プレスPLC14は、連続生産フラグにtrue(真)を代入し、生産数カウントNcに1を付加する(S2)。次に、プレスPLC14は、プレス機1を上始点−下始点−上始点と稼働させる。換言すれば1周期分稼働させる(S3)。図4に上始点−下始点−上始点とプレス機1を1サイクル分、稼働する場合のイメージ図を示す。
次に、プレスPLC14は、上記1周期の間に得られたセンシングデータの波形ファイルを取得する(S4、取得ステップ)。そして、プレスPLC14は、取得した波形ファイルの最大値と閾値と比較し、最大値が閾値よりも大きければ(S5でYES)、取得したセンシングデータの波形ファイルを計測PLC21に送信し、ステップS6に進む。一方、波形の最大値が閾値以下であれば(S5でNO)、ステップS2に戻る(S5)。
次に、計測PLC21は、波形処理を行う(S6)。波形処理の詳細については後述する。
波形処理後、連続生産を継続する場合は(S7でYES)ステップS2に戻る(S7)。一方、連続生産を継続しない場合(S7でNO)、例えばハード的あるいはソフト的に停止指示が行われた場合、プレスPLC14は、連続生産フラグにfalse(偽)を代入し、処理を終了する(S8)。
なお、上記実施形態ではプレスPLC14がプレス機1の制御ならびにプレス加工時のセンシングデータの取得および計測PLC21への送信を行うこととしたが、プレス加工を除く処理はプレスPLC14とは別のPLCが行っても良い。例えば、計測PLC21とプレス機1内部の図示しないセンサとが直接接続され、計測PLC21が直接センシングデータを取得してもよい。
また、上記実施形態ではS1〜S5をプレスPLC14が行い、波形処理S6を計測PLC21が行うこととしているが、プレスPLC14が行う処理の一部を制御部210が行ってもよく、計測PLC21が行う処理の一部またはすべてをプレスPLC14が行ってもよい。
(波形処理)
次に、図6を参照して、図5のステップS6における波形処理について説明する。図6は、波形処理の流れを示すフローチャートである。図6に示すように、波形処理では、まず、計測PLC21の制御部210が、連続生産数Ncが所定数Nに達したか否かを判定する(S62)。連続生産数Ncが所定数N未満の場合(S62でNO)、波形処理は終了する。一方、連続生産数Ncが所定数N以上の場合(S62でYES)、ステップS63に進む。次に、計測PLC21は、マスタ波形DB2124にマスタ波形が格納されているか否かを判定する(S63)。マスタ波形DB2124にマスタ波形が格納されていなければ(S63でYES)、ステップS64(基準データ設定ステップ)に進み、マスタ波形決定処理を行う。マスタ波形決定処理の詳細については後述する。
一方、マスタ波形DB2124にマスタ波形が格納されていれば(S63でNO)、異常判定部214は、取得した波形について異常検知処理を行う(S66、異常検知ステップ)。異常検知処理の詳細については後述する。そして、異常検知処理の結果、得られたコサイン類似度が閾値以下の場合(S68でYES)、異常判定部214は、異常と判定し、異常信号を発信する(S69)。異常信号は計測PC22に対して送信してもよいし、プレスPLC14に対して送信してもよい。
(マスタ波形決定処理)
次に、図7を参照して、ステップS64におけるマスタ波形決定処理について説明する。図7は、マスタ波形決定処理の流れを示すフローチャートである。
マスタ波形決定処理では、まず、組合せ処理部2121が、第1のループ引数iを更新する(S641)。第1のループ引数iは、マスタ波形の候補波形の数分、すなわちN回、インクリメントされる。初回は第1のループ引数iとして1を代入し、ループが繰り返されるごとに1ずつ付加(インクリメント)される。
次に、組合せ処理部2121は、マスタ波形の候補波形のうち、i番目の波形Wiについて、波形の最大値となるインデックスを取得する(S642)。例えば、1つの波形に含まれるサンプル数が1000であり、最大値が計測されたサンプル番号が423であった場合、組合せ処理部2121はインデックスとして423を取得する。そして、組合せ処理部2121は、i番目の波形Wiを第1の波形とする(S643)。
次に、組合せ処理部2121は、第2のループ引数jを更新する(S644)。第2のループ引数jは、マスタ波形の候補波形の数分、すなわち、N回、インクリメントされる。ただし、第2のループ引数jが第1のループ引数iに等しい場合、同じ波形同士での処理を避けるため、処理はスキップするので、実質的に、第2のループ引数jはN−1回、インクリメントされることになる。初回は第2のループ引数jとして1が代入され、ループごとにインクリメントされる。そして、組合せ処理部2121は、j番目の波形Wjを第2の波形とする(S645)。
次に、位置合わせ処理部2121は、波形Wiと波形Wjとの位置合わせ処理を行う(S646、類似度算出ステップ)。位置合わせ処理の詳細については後述する。
そして、位置合わせ処理の結果、得られた第1の整形波形と第2の整形波形とのコサイン類似度を取得する。その後、組合せ処理部2121、および位置合わせ処理部2131は、第2のループが終わるまでステップS644〜S647を繰り返し処理する(S647)。
第2のループ終了後、評価スコア算出部2122は、得られたコサイン類似度の平均値を算出して当該波形Wiの評価スコアとする。そして、第1のループが終わるまで繰り返しステップS641〜S648の処理を行う(S648)。ここで、波形Wiの評価スコアの算出式の例を以下に示す。以下では、i=kの場合の波形Wkの評価スコアを算出する式の例を示す。
Figure 2020086842
N:ショット数
n:元波形から抽出する次元数
i、j:繰り返し変数(i≠j)
Ak:kショット目の波形Ak’から区間[XAk-δ, XAk-δ+n]を抽出したn次元ベクトル
Bj:jショット目の波形Bj’から区間[XBj-δ, XBj-δ+n]を抽出したn次元ベクトル
Ak:波形Ak’のピークインデックス
Bj:波形Bj’のP番目のピークインデックス
δ:オフセット量
第1のループが終了後、マスタ波形決定部2123は、評価スコアが最も高かったWiを、マスタ波形として決定する(S649)。具体的には、以下の式により算出する。
Argmax(評価スコア(k))(k=1、2、…、N)
最後に、マスタ波形決定部2123は、マスタ波形データベースを更新する(S650)。具体的には、決定したマスタ波形をマスタ波形DB2124に格納する。
(位置合わせ処理)
次に、図8を参照して位置合わせ処理について説明する。図8は、ステップS646の位置合わせ処理の流れを示すフローチャートである。
位置合わせ処理では、まず、位置合わせ処理部2131は、第1の波形Wiの最大値のインデックスPWidxを取得する(S6461)。次に、位置合わせ処理部2131は、最大値のインデックスPWidxと、前方オフセット量δおよび抽出次元数nに基づいて第1の波形Wiを整形し、第1の整形波形Wi’を得る(S6462)。具体的には、最大値のインデックスPWidxから前方オフセット量δを引いたPWidx−δを開始インデックス、開始インデックスに抽出次元数nを加えたPWidx−δ+nを終了インデックスとした第1の整形波形Wi’を得る。前方オフセット量δおよび抽出次元数nは、プレス機1およびセンシングデータの特徴により定められればよく、ユーザによって任意に定められた値でよい。
次に、位置合わせ処理部2131は、第2の波形Wjについて、サンプルを大きさ順にソートする。(S6463)。そして、位置合わせ処理部2131は、ソートされた結果のうち最大値からP番目までの値が得られるインデックス番号を取得し、インデックス配列SWidxを得る(S6464)。
次に、位置合わせ処理部2131は、mを第3のループ引数とし、m番目のインデックスに基づいて第2の波形Wjを整形し、第2の整形波形Wj’を得る(S6465)。第2の波形Wjから第2の整形波形Wj’を生成する方法は、上述した第1の波形Wiから第1の整形波形Wi’を生成する方法と同様である。第3のループ引数mは、取得されたインデックス数分、すなわちP回、インクリメントされる。初回は第3のループ引数mとして1を代入し、ループが繰り返されるごとに1ずつ付加(インクリメント)される。なお、第3のループの繰り返し処理数を決定するPの値は、求められる精度と処理時間や、プレス機器およびセンシングデータの特徴に基づいて任意の正の整数としてよい。Pの値が大きいほど高い精度が期待できるが、処理時間は増大する。
次に、位置合わせ処理部2131は、第1の整形波形Wi’と、m番目のインデックスに基づく第2の整形波形Wj’についてコサイン類似度を算出する。位置合わせ処理部2131は、ステップS6465〜S6466の処理をP回繰り返し、それぞれにおける第1の整形波形Wi’と第2の整形波形Wj’とのコサイン類似度をスコア配列として保持する(S6466)。
次に、位置合わせ処理部2131は、保持したスコア配列のうち最大スコアが得られたインデックスを取得し、当該インデックスにおける第2の整形波形Wj’を位置合わせ処理終了時の最終的な第2の整形波形Wj’として採用する(S6467)。また、位置合わせ処理部2131は、上記最大スコアを波形Wiと波形Wjとの類似度を示す評価スコアとして採用する(S6468、決定ステップ)。そして、位置合わせ処理部2131は、評価スコアを格納している評価スコアデータベース(図示せず)を更新する(S6469)。
(異常検知処理)
次に、図9を参照してステップS66の異常検知処理について説明する。図9は、異常検知処理の流れを示すフローチャートである。
図9に示すように、まず、異常判定部214は、マスタ波形を後述する位置合わせ処理で用いる第1の波形とする(S661)。次に、異常判定部214は、連続生産中に得られた現在波形を後述する位置合わせ処理で用いる第2の波形とする(S662)。そして、次に、異常判定部214は、位置合わせ処理部2131に、マスタ波形と現在波形との位置合わせ処理を行わせる。位置合わせ処理の内容は上述した位置合わせ処理と同様である(S663)。
そして、異常判定部214は、位置合わせ処理の結果、得られたマスタ波形と現在波形とのコサイン類似度のうち最大となるスコアを取得し、現在波形における類似度として類似度時系列DB2141に格納(更新)する(S664)。
その後、上述したステップS68においてコサイン類似度と閾値を比較することにより、異常検知を行うことができる。
(まとめ)
以上のように、本実施形態に係る計測PLC21は、プレス機1のプレス部11の動作をセンサによりセンシングしたセンシングデータ(例えば、サーボ電流値、またはプレス荷重値)のうち、ロット毎(金型変更かパラメータ変更があったときから次に金型変更かパラメータ変更があるまで)の最初のNショットのセンシングデータからマスタ波形を決定する。プレス加工では、ロットにより適切なセンシングデータが大きく変わるところ、本実施形態では、ロット毎にマスタ波形を決定するので、適切なマスタ波形を用いて異常検知を行うことができる。
また、ロット毎の最初の数ショットからマスタ波形を決定するので、数ショットのうちにマスタ波形とするには不適切なものがあったとしても、適切にマスタ波形を決定することができる。
また、従来のように、熟練作業者の経験と勘に頼る方法ではなく、センシングデータから異常を検知することができるので、作業者の負担を軽減することができるとともに安定して異常検知を行うことができる。
また、マスタ波形処理部212は、最初の数ショットの各波形について、相互にコサイン類似度を算出し、さらに、ショット毎にコサイン類似度の平均を算出する。そして、算出したコサイン類似度の平均が最も高いショットに対応する波形をマスタ波形として決定する。これにより、ロットにおける最初の数ショットに対応するセンシングデータ波形のうち、最もマスタ波形として適切と考えられるものをマスタ波形として決定することができる。
また、計測PLC21は、センサによりセンシングして得られたセンシングデータ(例えば、サーボ電流値、またはプレス荷重値)におけるショット毎の波形とマスタ波形との位置関係を変えながら、両者のコサイン類似度を算出し、算出したコサイン類似度が最大となる位置のコサイン類似度を両者の類似度とする。これにより、計測PLC21は、ショット波形とマスタ波形との類似度を適切な位置関係において算出することができる。
また、計測PLC21は、マスタ波形およびショット波形を複数のサンプル(区域)に分け、マスタ波形における最大値を有するサンプルと、ショット波形における最大値を有するサンプルおよび最大値を有するサンプルから順に大きい値を有するサンプルとを、所定数になるまで比較してコサイン類似度を算出する。
ショット波形では、偶然、本来の箇所とは異なる箇所で最大値を有することがある。仮に、最大値のみを用いて、マスタ波形とショット波形とを比較した場合、誤った位置関係においてマスタ波形とショット波形と比較し、類似度を算出してしまうことになる。本実施形態では、ショット波形における最大値から複数のサンプルを用いて比較を行うので、ショット波形における最大値を有するサンプルが偶然、最大値を有する状態になっていたとしても、適切な位置関係でマスタ波形とショット波形とのコサイン類似度を算出することができる。
(変形例)
以上、本開示の実施の形態を詳細に説明してきたが、前述までの説明はあらゆる点において本開示の例示に過ぎない。本開示の範囲を逸脱することなく種々の改良や変形を行うことができることは言うまでもない。例えば、以下のような変更が可能である。なお、以下では、上記実施形態と同様の構成要素に関しては同様の符号を用い、上記実施形態と同様の点については、適宜説明を省略した。以下の変形例は適宜組み合わせ可能である。
例えば、制御部210の機能ブロックの全てが計測PLC21に含まれる構成としたが、プレスPLC14に含まれる構成としてもよい。換言すれば、異常検知時の設備停止指示や異常検知通知メールの送付は監視システム2を経由して実行される構成としているが、プレス機1が実行する構成としてもよい。
また、例えば、制御部210の機能ブロックの全てが同一の装置内に含まれる構成としたが、機能の一部が別の装置で実行される構成としても良い。例えば、異常判定部214およびマスタ波形DB2124がプレスPLC14に含まれる構成とし、計測PLC21がマスタ波形DB2124を適宜更新する構成としてもよい。さらに、例えば、マスタ波形処理部212および類似度算出部213が、ネットワークを経由する監視システム2以外の他の装置、例えばクラウド上の装置で実行されてもよい。
また、類似度時系列DB2141は異常判定部214に含まれる構成としたが、他の装置に含まれる構成としてもよい。
(プレス機以外の適用例)
なお、上述した実施形態では、プレス機1を例に挙げて説明したが本発明はプレス機1以外にも、複数の被加工物それぞれに対し周期的に同一の処理(シーケンス制御)を行う加工装置であれば適用できる。例えば、かしめ機、半自動溶接機(MIG(Metal Inert Gas)溶接、MAG(Metal Active Gas)溶接、CO溶接等のガスシールドアーク溶接、ノンガス溶接)等に適用できる。
かしめ機や半自動溶接機等の加工装置について異常検知処理を行う場合であっても、上述したプレス機1における場合と同様に、まず、ロット毎、すなわち、上記加工装置における加工に用いる器具の変更および上記加工装置の動作を制御するためのパラメータ変更の少なくとも一方があったときから次に同様のことがあるまで毎に、最初の数周期における処理時のセンシングデータから基準データを作成する。そして、作成した基準データの波形と、その後の処理におけるセンシングデータの波形とを比較して異常検知を行う。これにより、上述したプレス機1の異常検知処理と同様の処理を行うことができる。
〔ソフトウェアによる実現例〕
計測PLC21の制御部210(特にマスタ波形処理部212、類似度算出部213、および異常判定部214)は、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、ソフトウェアによって実現してもよい。
後者の場合、計測PLC21は、各機能を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行するコンピュータを備えている。このコンピュータは、例えば1つ以上のプロセッサを備えていると共に、上記プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を備えている。そして、上記コンピュータにおいて、上記プロセッサが上記プログラムを上記記録媒体から読み取って実行することにより、本発明の目的が達成される。上記プロセッサとしては、例えばCPU(Central Processing Unit)を用いることができる。上記記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」、例えば、ROM(Read Only Memory)等の他、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路などを用いることができる。また、上記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)などをさらに備えていてもよい。また、上記プログラムは、該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して上記コンピュータに供給されてもよい。なお、本発明の一態様は、上記プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
1 プレス機(加工装置)
14 プレスPLC
2 監視システム
21 計測PLC(異常検知装置、データ解析装置)
211 取得部
212 マスタ波形処理部(基準データ設定部)
2121 組合せ処理部
2122 評価スコア算出部
2123 マスタ波形決定部
213 類似度算出部(決定部)
2131 位置合わせ処理部(位置合わせ部)
214 異常判定部(異常検知部)
2141 類似度時系列DB

Claims (7)

  1. 複数の被加工物のそれぞれに対し、周期的に同一の処理を施す加工装置の動作をセンサによりセンシングして得られた、上記処理毎のセンシングデータに基づき上記加工装置の異常を検知する異常検知装置であって、
    上記センシングデータを取得する取得部と、
    上記取得部が取得した上記センシングデータのうち、上記加工装置における加工に用いる器具の変更および上記加工装置の動作を制御するためのパラメータ変更の少なくとも一方があったときから所定数の周期分の上記処理時のセンシングデータである初期センシングデータから基準データを設定する基準データ設定部と、
    上記器具の変更または上記パラメータ変更があったときから次に器具の変更またはパラメータ変更があるまでの間、上記基準データと波形を比較して、上記基準データ設定後に取得した上記センシングデータの異常を検知することにより上記加工装置の異常を検知する異常検知部と、
    を備えていることを特徴とする異常検知装置。
  2. 上記基準データ設定部は、上記初期センシングデータに含まれる各センシングデータについて、上記初期センシングデータに含まれる他のセンシングデータとの波形の類似度を算出するともに、当該類似度の平均を算出し、上記初期センシングデータに含まれるセンシングデータのうち、上記類似度の平均が最大であるセンシングデータを上記基準データとして設定することを特徴とする請求項1に記載の異常検知装置。
  3. 上記加工装置はプレス機であり、
    上記処理毎のセンシングデータとは、上記プレス機におけるショット毎のセンシングデータであり、
    上記所定数の周期分のセンシングデータとは上記プレス機における所定数分のショットのセンシングデータであることを特徴とする請求項1または2に記載の異常検知装置。
  4. 上記センシングデータは、上記プレス機を動作させるためのサーボ電流値、または上記プレス機によるプレスの荷重値であることを特徴とする請求項3に記載の異常検知装置。
  5. 複数の被加工物のそれぞれに対し、周期的に同一の処理を施す加工装置の動作をセンサによりセンシングして得られた、上記処理毎のセンシングデータに基づき上記加工装置の異常を検知する異常検知方法であって、
    上記センシングデータを取得する取得ステップと、
    上記取得ステップで取得した上記センシングデータのうち、上記加工装置における加工に用いる器具の変更および上記加工装置の動作を制御するためのパラメータ変更の少なくとも一方があったときから所定数の周期分の上記処理時のセンシングデータである初期センシングデータから基準データを設定する基準データ設定ステップと、
    上記器具の変更または上記パラメータ変更があったときから次に器具の変更かパラメータ変更があるまでの間、上記基準データと波形を比較して、上記基準データ設定後に取得した上記センシングデータの異常を検知することにより上記加工装置の異常を検知する異常検知ステップと、
    を含むことを特徴とする異常検知方法。
  6. 請求項1に記載の異常検知装置としてコンピュータを機能させるための制御プログラムであって、上記基準データ設定部、および上記異常検知部としてコンピュータを機能させるための制御プログラム。
  7. 請求項6に記載の制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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