JP2020083746A - ブッシング、ガラスストランド製造装置、その製造方法、及びガラスストランド - Google Patents

ブッシング、ガラスストランド製造装置、その製造方法、及びガラスストランド Download PDF

Info

Publication number
JP2020083746A
JP2020083746A JP2019025308A JP2019025308A JP2020083746A JP 2020083746 A JP2020083746 A JP 2020083746A JP 2019025308 A JP2019025308 A JP 2019025308A JP 2019025308 A JP2019025308 A JP 2019025308A JP 2020083746 A JP2020083746 A JP 2020083746A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nozzle
monofilament
nozzle hole
glass
glass strand
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2019025308A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7225889B2 (ja
Inventor
禅 松浦
Zen Matsuura
禅 松浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Electric Glass Co Ltd
Original Assignee
Nippon Electric Glass Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Electric Glass Co Ltd filed Critical Nippon Electric Glass Co Ltd
Publication of JP2020083746A publication Critical patent/JP2020083746A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7225889B2 publication Critical patent/JP7225889B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Abstract

【課題】毛羽の発生が少なく、かつ使用されるガラスストランドの種類を減らすことができるガラスストランド、その製造装置及び製造方法を提供する。【解決手段】ブッシング4は、溶融ガラスGが流出する先端部において、ノズル孔を有するノズル5を複数備えたブッシングであって、前記ノズル5は、所定の断面形状を有する第一ノズル孔を有する第一ノズルと、前記第一ノズルの第一ノズル孔と断面形状が相似しない第二ノズル孔を有する第二ノズルを有する。【選択図】図1

Description

本発明は、ガラスストランド及びその製造技術の改良に関するものである。
断面が長円形や楕円形のような扁平形状である異形断面モノフィラメントからなるガラスストランド(以下、「異形断面ガラスストランド」と記載する)は、樹脂と混合して複合化した場合に、反りが少ない樹脂成形品が得られるために、家電製品などのさまざまな分野で利用されている。
また、従来より幅広く使用されてきた断面が円形である円形モノフィラメントからなるガラスストランド(以下、「円形断面ガラスストランド」と記載する)も、樹脂と混合して複合化した場合に、機械的強度の高い樹脂成形品が得られるために、異形断面ガラスストランドと同様に、さまざまな分野で利用されている。
異形断面ガラスストランド及び円形断面ガラスストランドは、それぞれ他方のガラスストランドが持ち合わせていない特徴を有している。そのため、特許文献1に示すように、例えば、異形断面ガラスストランド及び円形断面ガラスストランドとを熱可塑性樹脂と混合して使用される。
また、断面形状の異なる2種類の異形断面ガラスストランドを熱可塑性樹脂と混合して使用することもある。
特開2009−275172号公報
一般的に、特許文献1のように、2種類のガラスストランドを二軸押出し機等により混練して、樹脂成形品を製造する場合、これらのガラスストランドを構成しているモノフィラメントが均一に分散するようにするために、混練時間を長くしたり、混練のために用いられるスターラーの出力を大きくする必要がある。そのため、これらのガラスストランドから毛羽が発生し、樹脂成形品の製造作業性が低下する。また、2種類のガラスストランドを準備する必要が有る。そのため、ガラスストランドの管理が煩雑となる。
以上の実情に鑑み、本発明は、毛羽の発生が少なく、かつ使用されるガラスストランドの種類を減らすことができるガラスストランド及びその製造技術の改良を課題とする。
上記課題を解決するために創案された本発明に係るブッシングは、溶融ガラスが流出する先端部において、ノズル孔を有するノズルを複数備えたブッシングであって、前記ノズルは、所定の断面形状を有する第一ノズル孔を有する第一ノズルと、前記第一ノズルの第一ノズル孔と断面形状が相似しない第二ノズル孔を有する第二ノズルを有する。
このような構成によれば、断面形状が相似しない2種類のモノフィラメントを含むガラスストランドを製造できるため、二軸押出し機等により混練した際に、短期間で2種類のモノフィラメントが均一に分散し易く、ガラスストランドから発生する毛羽を抑制することができる。また、1種類のガラスストランドを用いるにもかかわらず、断面形状が相似しない2種類のモノフィラメントを準備できるため、ガラスストランドの管理が容易となる。
なお、「断面形状が相似しない」は、「相似しない」に加えて「合同でない」も含む。
上記の構成において、前記第一ノズル孔の断面形状は非円形であり、前記第二ノズル孔の断面形状は円形であることが好ましい。このため、異形断面モノフィラメントと円形断面モノフィラメントを含むガラスストランドを容易に製造することができる。特に、異形断面モノフィラメントと円形断面モノフィラメントを含む樹脂成形品は、機械的強度が高く、かつ、樹脂成形品の反りが少ないため、多くの用途に使用することができる。
上記の構成において、前記第一ノズル孔の円相当直径に対する前記第二ノズル孔の円相当直径の比(第一ノズル孔直径/第二ノズル孔直径)は、0.7〜1.3であることが好ましい。このため、モノフィラメントの円相当直径が近いものが多いため、混練した際により短時間に2種類のモノフィラメントが均一に分散し易く、ガラスストランドから発生する毛羽を抑制することができる。
上記の構成において、前記第一ノズルの数に対する前記第二ノズルの数の比(第一ノズル数/第二ノズル数)は、0.2〜5.0であることが好ましい。このため、モノフィラメントの形状が異形断面モノフィラメントと円形断面モノフィラメントを含む場合、機械的強度が高く、かつ反りの少ない樹脂成形品を得ることができる。
上記課題を解決するために創案された本発明に係るブッシングは、溶融ガラスが流出する先端部において、ノズル孔を有するノズルを複数備えたブッシングであって、前記ノズルは、非円形の断面形状を有する第一ノズル孔を有する第一ノズルと、前記第一ノズルの第一ノズル孔と断面形状が相似する(断面形状が合同である場合を除く)第二ノズル孔を有する第二ノズルを有する。
このような構成によれば、既に述べた構成と同様の効果を享受することができる。
上記課題を解決するために創案された本発明に係るガラスストランド製造装置は、上記のいずれかのノズルが底部に複数設けられたブッシングを備えている。このような構成によれば、既に述べた対応する構成と同様の効果を享受することができる。
上記課題を解決するために創案された本発明に係るガラスストランド製造方法は、上記のガラスストランド製造装置を用いてガラスストランドを製造する。このような構成によれば、既に述べた対応する構成と同様の効果を享受することができる。
上記課題を解決するために創案された本発明に係るガラスストランドは、所定の断面形状を有する第一モノフィラメントと、第一モノフィラメントと断面形状が相似しない第二モノフィラメントを有する。
このように、ガラスストランドが、第一モノフィラメントと第二モノフィラメントを有するため、第一モノフィラメントのみからなるガラスストランドと、第二モノフィラメントのみからなるガラスストランドとを混練した時と比較して短時間で均一に分散し易い。そのため、ガラスストランドから毛羽が発生し難くなり、作業性が向上する。また、1本のガラスストランドに、第一モノフィラメントと第二モノフィラメントを含んでいるため、2種類のガラスストランド(第一モノフィラメントを含むガラスストランド、第二モノフィラメントを含むガラスストランド)を準備する必要が無いため、ガラスストランドの管理が容易となる。
上記課題を解決するために創案された本発明に係るガラスストランドは、非円形の断面形状を有する第一モノフィラメントと、第一モノフィラメントと断面形状が相似する第二モノフィラメントを有する。
このような構成によれば、既に述べた構成と同様の効果を享受することができる。
本発明によれば、毛羽の発生が少なく、かつ使用されるガラスストランドの種類を減らすことができるガラスストランド及びその製造技術を実現することが可能となる。
本発明の一実施形態に係るガラスストランド製造装置を示す断面図である。 図1のノズル周辺を拡大して示す断面図である。 図1のノズル周辺を拡大して示す底面図である。 図1のブッシング全体の底面図の概略図である。 本発明の他の実施形態に係るガラスストランド製造装置のブッシング全体の底面図の概略図である。 本発明の他の実施形態に係るガラスストランド製造装置のブッシング全体の底面図の概略図である。 本発明の他の実施形態に係るガラスストランド製造装置のブッシング全体の底面図の概略図である。 本発明の他の実施形態に係るガラスストランド製造装置のブッシング全体の底面図の概略図である。 本発明の他の実施形態に係るガラスストランド製造装置のブッシング全体の底面図の概略図である。 本発明の他の実施形態に係るガラスストランド製造装置のブッシング全体の底面図の概略図である。 本発明の他の実施形態に係るガラスストランド製造装置のブッシング全体の底面図の概略図である。 本発明の他の実施形態に係るガラスストランド製造装置のブッシング全体の底面図の概略図である。 本発明の他の実施形態に係るガラスストランド製造装置のブッシング全体の底面図の概略図である。 本発明の一実施形態に係るガラスストランドの横断面を模式的に示す断面図である。 本発明の他の実施形態に係るガラスストランドの横断面を模式的に示す断面図である。 本発明の他の実施形態に係るガラスストランドの横断面を模式的に示す断面図である。
以下、本発明を実施するための形態について説明するが、本発明は以下の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、当業者の通常の知識に基づいて、以下の実施の形態に対し適宜変更、改良等が加えられたものも本発明の範囲に入ることが理解されるべきである。
(ガラスストランドの製造装置及び製造方法の一実施形態)
図1に示すように、本実施形態に係るガラスストランドの製造装置は、ガラス溶融炉1と、ガラス溶融炉1に接続されたフォアハース2と、フォアハース2に接続されたフィーダー3とを備えている。ここで、図1に示すXYZからなる直交座標系において、X方向及びY方向は水平方向であり、Z方向が鉛直方向である(以下、同様)。
溶融ガラスGは、ガラス溶融炉1からフォアハース2を通じてフィーダー3に供給されると共に、フィーダー3内に貯留される。図1では1つのフィーダー3を図示しているが、ガラス溶融炉1には複数のフィーダー3が接続されていてもよい。
この実施形態では、溶融ガラスGはEガラスからなるが、Dガラス、Sガラス、ARガラス、Cガラス等の他のガラス組成であってもよい。
フィーダー3の底部には、ブッシング4が設けられている。ブッシング4は、図示しないブッシングブロックやフローブロック等を介してフィーダー3に取り付けつけられている。そして、ブッシング4の底部には、複数のノズル5が設けられている。各ノズル5の近傍には冷却手段としての冷却管6が設けられている。
ブッシング4に設けられた複数のノズル5からフィーダー3内に貯留された溶融ガラスGが下方に引き出され、ガラス繊維(モノフィラメント)Gmが製造される。この際、成形温度における溶融ガラスGの粘度は、102.0〜103.5dPa・s(好ましくは102.5〜103.3dPa・s)の範囲内に設定される。なお、成形温度における溶融ガラスGの粘度は、ノズル5に流入する位置における溶融ガラスGの粘度とする。モノフィラメントGmの表面には、図示しないアプリケータにより集束剤が塗布されるとともに、100〜10000本が1本のガラスストランドGsに紡糸される。紡糸されたガラスストランドGsは、巻き取り装置のコレット7にケーキGrとして巻き取られる。ガラスストランドGsは、例えば、1〜20mm程度の長さに切断され、チョップドストランドとして利用される。
ガラス溶融炉1、フォアハース2、フィーダー3、ブッシング4、ノズル5及び冷却管6は、少なくとも一部が白金又は白金合金(例えば、白金ロジウム合金)により形成されている。
溶融ガラスGの粘度を調整するために、フォアハース2、フィーダー3およびブッシング4の中から選ばれた一又は複数の要素を通電加熱などで加熱してもよい。
図3及び図4に示すように、ノズル5は、断面形状が相似しない2種類のノズル(第一ノズル5a、第二ノズル5b)により構成されている。第一ノズル5aは、先端部(下側部分)において、X方向で対向する一対の長壁部51と、Y方向で対向する一対の短壁部52と、長壁部51と短壁部52で区画形成された第一ノズル孔53とを備えている。各々の長壁部51には切欠き部54が設けられており、第一ノズル孔53の一部が切欠き部54を通じてノズル5の外部空間に連通している。この実施形態では、第一ノズル孔53の長径方向はY方向と一致しており、第一ノズル孔53の短径方向はX方向と一致している。また、この実施形態では、短壁部52のX方向寸法は長壁部51のY方向寸法よりも短い。そのため、第一ノズル孔53は、断面形状がY方向寸法の方がX方向寸法よりも長い長円形状となっている。もちろん、壁部51,52のこれら寸法関係は特に限定されるものではない。なお、第一ノズル孔53の各々の長壁部51に切欠き部54が設けられているが、一方の長壁部51のみに設けられていてもよく、切欠き部54が設けられていなくてもよい。また、第一ノズル孔53の断面形状は、長円形状に限定されるものではなく、楕円形状や矩形形状やその他形状でも良い。
第二ノズル5bは、先端部(下側部分)において、ノズル壁55と、ノズル壁55によって区画形成された第二ノズル孔56とを備えている。なお、第二ノズル5bは、第一ノズル5aのような切欠き部を有していない。そして、第二ノズル孔56は、断面形状が円形となっている。すなわち、第二ノズル孔56は、第一ノズル孔53とは相似しない。なお、第二ノズル孔56は、第一ノズル孔53と断面形状が相似しなければ、円形形状に限定されるものではない。また、ノズル壁55に切欠き部を設けてもよい。ただし、第二ノズル孔56の断面形状が円形であれば、断面形状が非円形である異形断面モノフィラメントと、断面形状が円形である円形断面モノフィラメントを含むガラスストランドを容易に製造することができる。
第一ノズル孔53の円相当直径に対する第二ノズル孔56の円相当直径の比(第一ノズル孔直径/第二ノズル孔直径)は、0.2〜5.0であることが好ましい。なお、円相当直径とは、ノズル孔の先端部の開口面積を求め、当該ノズル孔の開口面積と同じ面積となる円の直径をいう。円相当直径の比が上記の範囲であることにより、モノフィラメントの断面積が近似するため、機械的強度が高い樹脂成形品を得ることができる。円相当直径の比は、0.4以上がより好ましく、0.8以上が更に好ましい。また、円相当直径の比は、2.5以下が好ましく、1.25以下が更に好ましい。
第一ノズル5aと第二ノズル孔5bの高さは、同一であることが好ましい。これにより、ガラス繊維(モノフィラメント)Gmが製造される際における、溶融ガラスGの粘度を一定にすることができる。なお、第一ノズル5aと第二ノズル5bの高さが同一でない場合、(第一ノズル5aの高さ)/(第二ノズル孔5bの高さ)は0.8〜1.2であることが好ましい。
冷却管6は、その内部に流体としての冷却水Fを循環させて冷却作用を及ぼすようになっている。冷却管6は、板状体であって、その板面が上下方向に沿うように配置されている。なお、冷却管6は、この実施形態では、ブッシング4の底部に一体的に設けられているが、ブッシング4の底部から離して設けてもよい。また、冷却管6は、円管状体であってもよい。冷却管6の高さ位置は、溶融ガラスGの冷却条件に応じて適宜調整することができる。例えば、冷却管6は、ノズル5から引き出された溶融ガラスGに直接対面しないようにノズル5の先端よりも上方に配置されていてもよいし、ノズル5とノズル5から引き出された溶融ガラスGの双方に跨るように配置されていてもよい。冷却手段は、冷却管6に限らず、空気流を誘導して冷却作用を及ぼす冷却フィンなどであってもよい。冷却手段は、必須の構成ではなく省略してもよい。
この実施形態では、図3及び図4に示すように、ブッシング4の底部において、複数のノズル列LがX方向に間隔を置いて平行に配置されている。各ノズル列Lは、第一ノズル5a(図4では、簡略化のため、切欠き部54の記載を省略する)の長径方向をY方向に向けた複数のノズル5をY方向に延びる同一直線上に等間隔で配置することで構成される。また、第二ノズル5bは、Y方向に延びる同一直線状に等間隔で配置することで構成される。そして、第一ノズル5aと第二ノズル5bとは同数配置される。なお、隣接する第一ノズル5aと第二ノズル5bとの間隔は等しい。
なお、第一ノズル5aと第二ノズル5bの数については、同数でなくても良い。例えば、第一ノズル5aの数に対する第二ノズル5bの数の比(第一ノズル数/第二ノズル数)は、0.7〜1.3であることが好ましい。(第一ノズル数/第二ノズル数)が上記の範囲であることにより、機械的強度と反りのバランスの良い樹脂成形品を得ることができる。(第一ノズル数/第二ノズル数)は、0.8以上がより好ましく、0.9以上が更に好ましい。また、(第一ノズル数/第二ノズル数)は、1.2以下が好ましく、1.1以下が更に好ましい。
なお、図4は、第一ノズル5aと第二ノズル5bの数が20個ずつの計40個となっているが、ノズル5の数は40個に限られず、例えば、10〜10000個であることが、生産性及び溶融ガラスGの温度管理の面から鑑みて好ましい。ノズル5の数は、30個以上がより好ましく、100個以上が更に好ましく、300個以上が最も好ましい。ノズル5の数は、4000個以下がより好ましく、2000個以下が更に好ましく、1000個以下が最も好ましい。
(ガラスストランドの製造装置及び製造方法の他の実施形態)
図5は、他の実施形態に係るガラスストランドの製造装置である。上記の実施形態において共通する構成については同じ符号を付し、説明を省略する。他の実施形態では、図5に示すように、ブッシング4の底部において、複数の第一ノズルチップ5A及び第二ノズルチップ5BがX方向及びY方向に間隔を置いて平行に配置されている。Y方向において、第一ノズルチップ5A及び第二ノズルチップ5Bとが交互に配置される。そして、第一ノズルチップ5Aは、X方向及びY方向に間隔を置いて4つの第一ノズル5aを有しており、第二ノズルチップ5Bは、X方向及びY方向に間隔を置いて4つの第二ノズル5bを有している。なお、第一ノズルチップ5Aは、第一ノズル5aを5つ以上有していても、3つ以下有していてもよい。また、第一ノズル5aの配置は、X方向及びY方向に整列している必要は無い。第二ノズルチップ5Bは、第二ノズル5bを5つ以上有していても、3つ以下有していてもよい。また、第二ノズル5bの配置は、X方向及びY方向に整列している必要は無い。
図6は、他の実施形態に係るガラスストランドの製造装置である。図6に示すように、ブッシング4の底部において、複数のノズルチップ5CがX方向及びY方向に間隔を置いて平行に配置されている。そして、ノズルチップ5Cは、X方向及びY方向に間隔を置いて2つの第一ノズル5a及び2つの第二ノズル5bを有している。なお、ノズルチップ5Cは、ノズル5を5つ以上有していても、3つ以下有していてもよい。また、ノズル5の配置は、X方向及びY方向に整列している必要は無い。
図7は、他の実施形態に係るガラスストランドの製造装置である。図7に示すように、ブッシング4の底部において、Y方向の負の方向(図面の左側)に第一ノズル5aが配置され、Y方向の正の方向(図面の右側)に第二ノズル5bが配置される。
図8は、他の実施形態に係るガラスストランドの製造装置である。図8に示すように、ブッシング4の底部において、Y方向の正の方向(図面の右側)及び負の方向(図面の左側)に第一ノズル5aが配置され、第一ノズル5aに挟まれた位置に第二ノズル5bが配置される。
図9は、他の実施形態に係るガラスストランドの製造装置である。図9に示すように、ブッシング4の底部において、第二ノズル5bが第一ノズル5aに囲まれるように配置される。
図10は、他の実施形態に係るガラスストランドの製造装置である。図10に示すように、ブッシング4の底部において、第一ノズル5aが第二ノズル5bに囲まれるように配置される。
図11は、他の実施形態に係るガラスストランドの製造装置である。図11に示すように、ブッシング4の底部において、X方向、Y方向ともに、第一ノズル5aと第二ノズル5bとが交互に配置される。
図12は、他の実施形態に係るガラスストランドの製造装置である。図12に示すように、ブッシング4の底部において、第二ノズル5cは、一実施形態にかかる第二ノズル5bとは異なり、矩形のノズル孔58を有する。
図13は、他の実施形態に係るガラスストランドの製造装置である。図13に示すように、ブッシング4の底部において、第二ノズル5dは、一実施形態にかかる第二ノズル5bとは異なり、第一ノズル5aのノズル孔53と相似する形状のノズル孔59を有する。なお、第一ノズル5aのノズル孔53と第二ノズル孔5dのノズル孔59の断面の相似比は、0.2〜5.0(ただし、1.0は除く)が好ましい。
なお、図3〜図13に示す実施形態において、第一ノズル5a及び第二ノズル5b、5c、5dにより構成されているが、これらのノズルとノズル孔の断面形状が相似しないノズル孔を有する第三ノズル、第四ノズル・・・第Nノズル(Nは整数)を更に有しても良い。
(ガラスストランドGsの一実施形態)
図1のガラスストランドの製造装置のノズル5から溶融ガラスGを引き出して製造されたガラスストランドGsは、図14に示すように、断面が非円形の第一モノフィラメントGmaと、第一モノフィラメントGmaと形状が相似しない(断面形状が円形である)第二モノフィラメントGmbとを有している。そして、第一モノフィラメントGmaと、第二モノフィラメントGmbとは、サイジング剤成分Szにより結合されている。サイジング剤成分Szは、例えば、脂肪酸、ウレタン等の結合剤、カップリング剤等により構成されている。
ガラスストランドGsは、第一モノフィラメントGmaと第二モノフィラメントGmbを合計で10〜10000本含む。これにより、機械的強度の高い樹脂成形品を得ることができる。第一モノフィラメントGmaと第二モノフィラメントGmbの合計は30本以上がより好ましく、100本以上が更に好ましく、300本以上が最も好ましい。第一モノフィラメントGmaと第二モノフィラメントGmbの合計は400本以下がより好ましく、2000本以下が更に好ましく、1000本以下が最も好ましい。
第一モノフィラメントGmaの円相当直径に対する第二モノフィラメントGmbの円相当直径の比(第一モノフィラメント直径/第二モノフィラメント直径)は、0.2〜5.0であることが好ましい。なお、円相当直径とは、ノズル孔の先端部の面積を求め、当該ノズル孔の面積と同じ面積となる円の直径をいう。円相当直径の比が上記の範囲であることにより、第一モノフィラメントと第二モノフィラメントの断面積が均一となり、機械的強度が高い樹脂成形品を得ることができる。円相当直径の比は、0.4以上がより好ましく、0.8以上が更に好ましい。また、円相当直径の比は、2.5以下が好ましく、1.25以下が更に好ましい。
なお、第一モノフィラメントGmaと第二モノフィラメントGmbの数については、同数でなくても良い。例えば、第一モノフィラメントGmaの数に対する第二モノフィラメントGmbの数の比(第一モノフィラメント数/第二モノフィラメント数)は、0.7〜1.3であることが好ましい。(第一モノフィラメント数/第二モノフィラメント数)が上記の範囲であることにより、機械的強度と反りのバランスの良い樹脂成形品を得ることができる。(第一モノフィラメント数/第二モノフィラメント数)は、0.8以上がより好ましく、0.9以上が更に好ましい。また、(第一モノフィラメント数/第二モノフィラメント数)は、1.2以下が好ましく、1.1以下が更に好ましい。
そして、このようなモノフィラメントからなるガラスストランドGsであれば、二軸押出し機等により混練した際に、短時間で2種類のモノフィラメントが均一に分散され易く、ガラスストランドGsから発生する毛羽を抑制することができる。また、1種類のガラスストランドGsを用いるにもかかわらず、断面形状が相似しない2種類のモノフィラメント(第一モノフィラメントGmaと第二モノフィラメントGmb)を準備できるため、ガラスストランドの管理が容易となる。
(ガラスストランドGsの他の実施形態)
図15は、他の実施形態に係るガラスストランドの横断面を模式的に示す断面図である。図15に示すように、第二モノフィラメントGmcは、一実施形態にかかる第二モノフィラメントGmbとは異なり、断面形状が矩形である。
図16は他の実施形態に係るガラスストランドの横断面を模式的に示す断面図である。図16に示すように、第二モノフィラメントGmdは、一実施形態にかかる第二モノフィラメントGmbとは異なり、第一モノフィラメントGmaと断面形状が相似している。
なお、上記の実施形態において、ガラスストランドGsは、上記のガラスストランド製造装置により製造することができる。また、第一ノズル孔のみからなるブッシングと、第二ノズル孔のみからなるブッシングを用い、これらのブッシングより引き出された第一モノフィラメントと第二モノフィラメントとを集束してガラスストランドGsを製造してもよい。
4 ブッシング
5 ノズル
5a 第一ノズル
5b 第二ノズル
53 第一ノズル孔
55 第二ノズル孔
Gs ガラスストランド
Gma 第一モノフィラメント
Gmb 第二モノフィラメント

Claims (9)

  1. 溶融ガラスが流出する先端部において、ノズル孔を有するノズルを複数備えたブッシングであって、
    前記ノズルは、
    所定の断面形状を有する第一ノズル孔を有する第一ノズルと、
    前記第一ノズルの第一ノズル孔と断面形状が相似しない第二ノズル孔を有する第二ノズル、
    を有するブッシング。
  2. 前記第一ノズル孔の断面形状は非円形であり、前記第二ノズル孔の断面形状は円形である請求項1に記載のブッシング。
  3. 前記第一ノズル孔の円相当直径に対する前記第二ノズル孔の円相当直径の比(第一ノズル孔直径/第二ノズル孔直径)は、0.2〜5.0である請求項1または2に記載のブッシング。
  4. 前記第一ノズルの数に対する前記第二ノズルの数の比(第一ノズル数/第二ノズル数)は、0.7〜1.3である請求項1〜3のいずれか1項に記載のブッシング。
  5. 溶融ガラスが流出する先端部において、ノズル孔を有するノズルを複数備えたブッシングであって、
    前記ノズルは、
    非円形の断面形状を有する第一ノズル孔を有する第一ノズルと、
    前記第一ノズルの第一ノズル孔と断面形状が相似する(断面形状が合同である場合を除く)第二ノズル孔を有する第二ノズル、
    を有するブッシング。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載のノズルが底部に複数設けられたブッシングを備えていることを特徴とするガラスストランド製造装置。
  7. 請求項6に記載のガラスストランド製造装置を用いてガラスストランドを製造することを特徴とするガラスストランド製造方法。
  8. 所定の断面形状を有する第一モノフィラメントと、
    第一モノフィラメントと断面形状が相似しない第二モノフィラメント、
    を有するガラスストランド。
  9. 非円形の断面形状を有する第一モノフィラメントと、
    第一モノフィラメントと断面形状が相似する第二モノフィラメント、
    を有するガラスストランド。
JP2019025308A 2018-11-15 2019-02-15 ブッシング、ガラスストランド製造装置、その製造方法、及びガラスストランド Active JP7225889B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018214575 2018-11-15
JP2018214575 2018-11-15

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020083746A true JP2020083746A (ja) 2020-06-04
JP7225889B2 JP7225889B2 (ja) 2023-02-21

Family

ID=70906349

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019025308A Active JP7225889B2 (ja) 2018-11-15 2019-02-15 ブッシング、ガラスストランド製造装置、その製造方法、及びガラスストランド

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7225889B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022264607A1 (ja) * 2021-06-14 2022-12-22 日本電気硝子株式会社 ブッシング、ガラス繊維製造装置、及びガラス繊維製造方法

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62191436A (ja) * 1986-02-14 1987-08-21 オ−ウエンズ−コ−ニング・フアイバ−グラス・コ−ポレイシヨン 非円形断面を有する鉱物繊維の製造方法及び装置
JPH05139772A (ja) * 1991-11-14 1993-06-08 Central Glass Co Ltd 複合ガラス繊維並びにその製造装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62191436A (ja) * 1986-02-14 1987-08-21 オ−ウエンズ−コ−ニング・フアイバ−グラス・コ−ポレイシヨン 非円形断面を有する鉱物繊維の製造方法及び装置
JPH05139772A (ja) * 1991-11-14 1993-06-08 Central Glass Co Ltd 複合ガラス繊維並びにその製造装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022264607A1 (ja) * 2021-06-14 2022-12-22 日本電気硝子株式会社 ブッシング、ガラス繊維製造装置、及びガラス繊維製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP7225889B2 (ja) 2023-02-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI719165B (zh) 異形截面玻璃纖維製造裝置及其製造方法
SK279770B6 (sk) Spôsob výroby viaczložkového trojlaločného vlákna
CN107072356B (zh) 拉链链牙和拉链链牙的制造方法
JP2020083746A (ja) ブッシング、ガラスストランド製造装置、その製造方法、及びガラスストランド
JP7075017B2 (ja) ガラス繊維を製造するためのノズルチップ、及びガラス繊維の製造方法
KR20080064809A (ko) 이형 단면 섬유 및 그것으로 이루어진 인공 모발용 섬유
WO2020040033A1 (ja) ガラス繊維製造用のブッシング、及び、ガラス繊維の製造方法
JP5795104B1 (ja) ガラス繊維製造用ブッシング
TW201806892A (zh) 變形斷面玻璃纖維的製造裝置、及其製造方法
JP7111342B2 (ja) ガラス繊維紡糸用ノズルプレート、当該ガラス繊維紡糸用ノズルプレートを有するガラス溶融炉、及び当該ガラス溶融炉を用いたガラス繊維紡糸方法
WO2018123888A1 (ja) 異形断面ガラス繊維製造用ノズル、異形断面ガラス繊維製造装置、その製造方法、異形断面ガラス繊維
JP5689132B2 (ja) 紡糸ノズル配列
WO2022038901A1 (ja) ブッシング及び異形断面ガラス繊維製造方法
JP2022190523A (ja) ブッシング、ガラス繊維製造装置、及びガラス繊維製造方法
WO2022264606A1 (ja) ブッシング、ガラス繊維製造装置、及びガラス繊維製造方法
JP2019108249A (ja) ガラス繊維の製造装置および製造方法
US3065613A (en) Apparatus for production of glass fibers
JP2003048742A (ja) ノズルチップ及びブッシング
CN207435594U (zh) 一种喷丝板
CN214926458U (zh) 玻璃纤维杆的成型模具及成型装置
JPS6389433A (ja) 新規な中空繊維製造装置およびそれを用いて中空繊維を製造する方法
WO2023032655A1 (ja) ガラス繊維の製造装置、及びガラス繊維の製造方法
CN208008954U (zh) 多功能纺绒异形喷丝板
CN107447264A (zh) 一种新型同心圆喷丝板
CN212051744U (zh) 一种改进的大中空度纤维喷丝板

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220107

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220818

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220826

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20221017

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20221205

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230110

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230123

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7225889

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150