JP2020083263A - パネル構造体及び航空機 - Google Patents

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Abstract

【課題】複合材からなる主翼に形成されるアクセスホール周りを補強しつつ、軽量化を図ることができるパネル構造体等を提供する。【解決手段】アクセスホール31が形成された複合材からなる主翼16と、アクセスホール31の縁部に沿って環状に設けられ、主翼16に固定される外周部位21aと、外周部位21aからアクセスホール31の内側に突出する内周部位21bと、を含むと共に、金属材料を用いて構成される継部材21と、アクセスホール31を覆うと共に、継部材21の内周部位21bに着脱自在に固定されるアクセスパネル22と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、複合材からなる母構造体に形成された開口部を塞ぐパネル構造体及び航空機に関するものである。
従来、航空機の翼体に形成されたアクセスホールに対して取り外し可能なアクセスパネルを備える複合材構造体が知られている(例えば、特許文献1参照)。アクセスパネルは、複合材となるリブまたはストリンガーに対して、クランプアングルを用いて挟み込むことにより固定されたり、ファスナを用いて締結することにより固定されたりしている。
特開2012−162148号公報
ところで、アクセスホールに対してアクセスパネルを取り付ける場合、ナットプレート及びボルトを含むファスナを用いる場合がある。この場合、ナットプレートを複合材となる主翼等の翼体に取り付けることとなる。しかしながら、ナットプレートを取り付ける場合、ナットプレートを取り付けるための取付孔を、複合材である翼体に形成する必要がある。この取付孔は、細長い中空の円柱形状となっており、複合材に対しては加工が難しく加工コスト増の原因となる他、取付孔を翼体に多数形成すると、複合材の強度に影響を与えてしまう。また、アクセスホール周りの強度を高めるべく、アクセスホール周りの板厚を厚くすることも考えられるが、この場合、局所的に板厚が厚くなる他、複合材の層間剥離防止のために当該部から板厚をなだらかに変化させる必要があり、重量増加を招いてしまう。
そこで、本発明は、複合材からなる母構造体に形成される開口部周りを補強しつつ、軽量化を図ることができるパネル構造体及び航空機を提供することを課題とする。
本発明のパネル構造体は、開口部が形成された複合材からなる母構造体と、前記開口部の縁部に沿って環状に設けられ、前記母構造体に固定される第1の部位と、前記第1の部位から前記開口部の内側に突出する第2の部位と、を含むと共に、金属材料を用いて構成される継部材と、前記開口部を覆うと共に、前記継部材の前記第2の部位に着脱自在に固定されるパネル部材と、を備える。
この構成によれば、継部材を開口部の縁部に沿って設けることができるため、開口部周りを補強することができる。このため、開口部周りにおける母構造体の厚さを、補強のために厚くする必要がないことから、軽量化を図ることができる。また、パネル部材を、複合材となる母構造体ではなく、継部材に固定することができるため、継部材に対するパネル部材の取り付けを適切に行うことができる。
また、前記継部材及び前記パネル部材は、前記母構造体からの荷重を伝達可能な強度を有する強度部材であることが、好ましい。
この構成によれば、継部材及びパネル部材を強度部材とすることで、母構造体からの荷重を伝達する部材として機能させることができる。なお、継部材及びパネル部材は、母構造体以上の強度となっており、例えば、母構造体と同じ強度となっている。また、継部材及びパネル部材は、例えば、金属材料を含んで構成されている。
また、前記開口部は、前記開口部が形成された面内において、一方向に長く、前記一方向に直交する方向に短い開口形状となっていることが、好ましい。
この構成によれば、母構造体における荷重方向が、開口部の一方向となるように、開口部を形成することで、開口部周りにおける応力集中を緩和することができる。
また、前記母構造体の前記開口部における内側端部と前記パネル部材における外側端部とは、対向した状態で固定されており、前記継部材の厚みは、前記内側端部と前記外側端部とが対向する部位に向かって厚くなることが、好ましい。
この構成によれば、母構造体から伝達される荷重が大きくなる部位において、継部材の厚みを厚くすることができる。言い換えれば、母構造体から伝達される荷重が小さくなる部位において、継部材の厚みを薄くすることができる。このため、母構造体から継部材を介してパネル部材に荷重を適切に伝達することができ、また、一部の厚みを薄くすることができる分、軽量化を図ることができる。
本発明の航空機は、機体と、前記機体に設けられる上記のパネル構造体と、を備える。
この構成によれば、母構造体として、例えば、機体の主翼を適用した場合、継部材により開口部周りを補強でき、パネル構造体を設けることによる主翼の重量増加を抑制することができる。
図1は、実施形態1のパネル構造体を備えた航空機の模式図である。 図2は、実施形態1のパネル構造体を模式的に表した断面図である。 図3は、実施形態1のパネル構造体を模式的に表した平面図である。 図4は、実施形態2のパネル構造体を模式的に表した平面図である。 図5は、実施形態3のパネル構造体を模式的に表した断面図である。 図6は、実施形態3のパネル構造体を模式的に表した平面図である。
以下に、本発明に係る実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成要素は適宜組み合わせることが可能であり、また、実施形態が複数ある場合には、各実施形態を組み合わせることも可能である。
[実施形態1]
実施形態1に係るパネル構造体10は、航空機1に設けられるものである。図1は、実施形態1のパネル構造体を備えた航空機の模式図である。図1に示すように、実施形態1に係るパネル構造体10は、航空機1の主翼16に設けられる燃料タンクにアクセスするためのアクセスホールを閉塞する構造体となっている。先ず、パネル構造体10の説明に先立ち、航空機1について説明する。
実施形態1の航空機1は、機体3と、この機体3に設けられるパネル構造体10とを備えている。
機体3は、胴体15、主翼16を含んで構成されている。胴体15は、航空機1の機首側と機尾側とを結ぶ方向であるロール軸方向に延在して設けられる筒状の部位である。主翼16は、胴体15の中央部近傍に設けられ、ロール軸方向に直交するピッチ軸方向において、胴体15から外側に延在する翼体となっている。実施形態1において、主翼16は、複合材を用いて構成され、パネル構造体10が設けられる母構造体となっている。なお、実施形態1では、パネル構造体10を航空機1の主翼16に適用して説明するが、母構造体が複合材となるものであれば、いずれに適用してもよく、例えば、複合材を用いて構成された風車等に適用してもよい。
図2は、実施形態1のパネル構造体を模式的に表した断面図である。図3は、実施形態1のパネル構造体を模式的に表した平面図である。図2及び図3を参照して、パネル構造体10について説明する。
パネル構造体10は、母構造体となる主翼16と、継部材21と、アクセスパネル22と、第1のファスナ23と、第2のファスナ24と、シール材25と、を備えている。
主翼16は、炭素繊維等の強化繊維に樹脂を含浸させて硬化させた複合材を用いて形成されている。主翼16の表面は、空力表面となっている。主翼16の表面には、主翼16の内部に形成された燃料タンクに対して、作業者がアクセスするためのアクセスホール(開口部)31が形成されている。アクセスホール31は、例えば、円形状の開口となっており、作業者が主翼16の内外を往来可能な大きさとなっている。ここで、主翼16の内部の燃料タンクは、袋構造となっている。袋構造とは、内部空間が密閉空間となる密閉構造であり、アクセスホール31を閉塞する場合において、主翼16の外部からのみ、アクセスパネル22を着脱可能な構造となっている。
継部材21は、主翼16の表面(外面)とは反対側の面となる内面に設けられている。継部材21は、アクセスホール31の縁部に沿う円環状に形成されている。つまり、継部材21は、円板形状に形成されており、中心に円形の開口35が形成された形状となっている。継部材21は、外周側となる外周部位(第1の部位)21aと、外周部位21aの内周側に設けられる内周部位(第2の部位)21bとを有する。
外周部位21aは、主翼16と重なり合う部位であり、主翼16に固定される部位となっている。内周部位21bは、外周部位21aからアクセスホール31の内側に突出する部位となっている。また、内周部位21bは、アクセスパネル22と重なり合う部位であり、アクセスパネル22が固定される部位となっている。
アクセスパネル22は、主翼16の表面側に設けられている。アクセスパネル22は、主翼16の表面が空力表面となっていることから、外側となる面が、主翼16の表面と面一となるように形成されている。アクセスパネル22は、円板形状に形成されており、アクセスホール31に収まる大きさとなる一方で、継部材21の開口35よりも大きな形状となっている。このため、アクセスホール31の内側端部と、アクセスパネル22の外側端部とは、対向した状態で配置され、固定される。
ここで、継部材21及びアクセスパネル22は、金属材料を含んで構成されており、主翼16からの荷重を伝達可能な強度部材として構成されている。例えば、継部材21及びアクセスパネル22は、主翼16からの荷重を伝達可能な板厚となっている。また、継部材21及びアクセスパネル22の強度は、主翼16の強度以上となっており、例えば、主翼16とほぼ同じ強度となっている。
第1のファスナ23は、主翼16と継部材21の外周部位21aとを締結固定するものである。このため、第1のファスナ23は、主翼16と継部材21の外周部位21aとが重なり合う部位に設けられる。第1のファスナ23は、永久結合ファスナであり、締結固定後において、非破壊による取り外しが困難な構成となっている。また、第1のファスナ23は、アクセスホール31の縁部に沿う円周方向に亘って複数並べて設けられている。第1のファスナ23は、円周方向において隣接する第1のファスナ23同士の間隔が、予め規定された所定の間隔となるように配置される。実施形態1において、複数の第1のファスナ23は、円周方向に沿って1列に配置されている。
第1のファスナ23は、頭部23aと、軸部23bと、カラー23cとを含んで構成されている。第1のファスナ23は、主翼16に形成される主翼側貫通孔37と、継部材21の外周部位21aに形成される外周側貫通孔38とに挿通される。主翼側貫通孔37と外周側貫通孔38とは、同径の貫通孔となっている。頭部23aは、皿頭となっており、主翼16に係合している。軸部23bは、主翼側貫通孔37及び外周側貫通孔38に挿通される。カラー23cは、軸部23bに締結されている。主翼16と継部材21とは、第1のファスナ23を締結することにより、第1のファスナ23の頭部23a及びカラー23cに挟み込まれることで固定される。
第2のファスナ24は、継部材21の内周部位21bとアクセスパネル22とを締結固定するものである。このため、第2のファスナ24は、継部材21の内周部位21bとアクセスパネル22とが重なり合う部位に設けられる。第2のファスナ24は、取り外しが可能なファスナとなっており、アクセスパネル22の継部材21への固定と固定解除とを行うことが可能となっている。また、第2のファスナ24は、アクセスパネル22の縁部に沿う円周方向に亘って複数並べて設けられている。第2のファスナ24は、円周方向において隣接する第2のファスナ24同士の間隔が、予め規定された所定の間隔となるように配置される。実施形態1において、複数の第2のファスナ24は、円周方向に沿って1列に配置されている。
第2のファスナ24は、ナットプレート41と、ボルト42とを含んで構成されている。ナットプレート41は、ボルト42が締結される締結孔が形成されており、継部材21の内面側に取り付けられている。ナットプレート41は、継部材21の内周部位21bに締結ピン45を用いて取り付けられている。ボルト42は、頭部42aと、軸部42bと、を含んで構成されている。ボルト42は、継部材21の内周部位21bに形成される内周側貫通孔47と、アクセスパネル22に形成されるパネル側貫通孔48とに挿通される。内周側貫通孔47とパネル側貫通孔48とは、同径の貫通孔となっている。頭部42aは、皿頭となっており、アクセスパネル22に係合している。軸部23bは、内周側貫通孔47及びパネル側貫通孔48に挿通されると共に、ナットプレート41の締結孔に締結される。継部材21とアクセスパネル22とは、第2のファスナ24を締結することにより、ナットプレート41及びボルト42の頭部42aに挟み込まれることで固定される。
ここで、継部材21の外周側貫通孔38(主翼側貫通孔37)と、内周側貫通孔47(パネル側貫通孔48)とについて、外周側貫通孔38は、内周側貫通孔47に比して外周側に位置していることから、内周側貫通孔47よりも数が多く設けられている。
また、ナットプレート41を取り付けるための締結ピン45が締結される取付穴46は、直径に比して深さ方向における長さが長いものとなっており、細長く形成されている。一方で、第1のファスナ23を取り付ける主翼側貫通孔37は、直径に比して深さ方向における長さが短いものとなっており、太短く形成されている。
シール材25は、主翼16と継部材21との隙間を埋めて、主翼16の内部を密閉空間としている。シール材25は、主翼16の内面側に設けられ、継部材21の径方向外側の端部を覆うように設けられている。
上記のパネル構造体10において、アクセスパネル22を取り外す場合、第2のファスナ24のボルト42によるナットプレート41への締結を解除することで、継部材21に対するアクセスパネル22の固定を解除する。一方で、アクセスパネル22を取り付ける場合、第2のファスナ24のボルト42をナットプレート41へ締結することで、継部材21に対してアクセスパネル22を固定する。
以上のように、実施形態1によれば、継部材21をアクセスホール31の縁部に沿って設けることができるため、アクセスホール31周りを補強することができる。このため、アクセスホール31周りにおける主翼16の厚さを、補強のために厚くする必要がないことから、軽量化を図ることができる。また、アクセスパネル22を、複合材となる主翼16ではなく、継部材21に固定することができるため、継部材21に対するアクセスパネル22の取り付けを適切に行うことができる。
また、実施形態1によれば、継部材21及びアクセスパネル22を強度部材とすることで、主翼16からの荷重を伝達する部材として機能させることができる。
また、実施形態1によれば、パネル構造体10を航空機1の主翼16に適用することで、継部材21によりアクセスホール31周りを補強でき、パネル構造体10を設けることによる主翼16の重量増加を抑制することができる。
なお、実施形態1では、主翼16の表面が空力表面となっていたため、継部材21は、主翼16の内面側に設けたが、空力表面ではない部位にパネル構造体10を適用する場合、継部材21は、内面または外面のいずれの面に設けてもよい。
また、実施形態1では、主翼16と継部材21との固定を、永久結合ファスナである第1のファスナ23を用いて行ったが、主翼16と継部材21との固定を、接着剤を用いて行ってもよい。
また、実施形態1では、アクセスホール31が円形状となるため、継部材21を円環形状とし、アクセスパネル22を円形状としたが、この構成に限定されない。アクセスホール31は、四角形状であってもよく、この場合、継部材21を四角枠形状とし、アクセスパネル22を四角形状としてもよい。
[実施形態2]
次に、図4を参照して、実施形態2に係るパネル構造体50について説明する。なお、実施形態2では、重複した記載を避けるべく、実施形態1と異なる部分について説明し、実施形態1と同様の構成である部分については、同じ符号を付して説明する。図4は、実施形態2のパネル構造体を模式的に表した平面図である。
実施形態2のパネル構造体50において、アクセスホール51は、アクセスホール51が形成された面内において、一方向に長く、一方向に直交する方向に短い開口形状となっている。具体的に、アクセスホール51は、アクセスホール51が形成された面内において、主翼16から伝達される荷重方向が長軸方向となり、荷重方向に直交する方向が短軸方向となる楕円形状に形成されている。この場合、継部材53は、アクセスホール51の縁部に沿う楕円の円環形状に形成されている。また、アクセスパネル55も、アクセスホール51と相補的な形状となる楕円形状となっている。
以上のように、実施形態2によれば、主翼16から伝達される荷重方向が、アクセスホール51の長軸方向となるように、アクセスホール51を形成することで、アクセスホール51周りにおける応力集中を緩和することができる。
[実施形態3]
次に、図5及び図6を参照して、実施形態3に係るパネル構造体60について説明する。なお、実施形態3では、重複した記載を避けるべく、実施形態1及び2と異なる部分について説明し、実施形態1及び2と同様の構成である部分については、同じ符号を付して説明する。図5は、実施形態3のパネル構造体を模式的に表した断面図である。図6は、実施形態3のパネル構造体を模式的に表した平面図である。
実施形態1のパネル構造体10では、円周方向に沿って一列となる第1のファスナ23及び第2のファスナ24を用いたが、実施形態3のパネル構造体60は、継部材63の径方向に並んだ複数列(実施形態3では、例えば、二列)となる第1のファスナ23及び第2のファスナ24を用いている。実施形態3のパネル構造体60は、実施形態1のパネル構造体10において一列の第1のファスナ23及び第2のファスナ24で、主翼16からの荷重を伝達しきれない場合に用いられる構成となっている。つまり、実施形態3のパネル構造体60は、主翼16からの荷重が大きい場合であっても、荷重を伝達可能な構成となっている。
実施形態3のパネル構造体60は、実施形態1と同様に、母構造体となる主翼16と、継部材63と、アクセスパネル22と、第1のファスナ23と、第2のファスナ24と、シール材25と、を備えている。ここで、主翼16、アクセスパネル22、及びシール材25は、実施形態1とほぼ同様の構成であるため、説明を省略する。
継部材63は、アクセスホール31の縁部に沿う円環状に形成されている。また、継部材63の厚みは、アクセスホール31の内側端部と、アクセスパネル22の外側端部とが対向する部位に向かって厚くなっている。具体的に、継部材63は、径方向における中央の部位が、アクセスホール31の内側端部とアクセスパネル22の外側端部とが対向する部位となっている。そして、継部材63は、径方向における中央の部位の厚みが厚い厚肉部63aと、径方向における内側端部の厚みが薄い内側薄肉部63bと、径方向における外側端部の厚みが薄い外側薄肉部63cと、を含んで構成されている。継部材63は、厚肉部63aと内側薄肉部63bとの間に段差が形成され、また、厚肉部63aと外側薄肉部63cとの間に段差が形成されている。つまり、継部材63は、厚肉部63aと内側薄肉部63bと外側薄肉部63cとにより、階段状に形成されている。
第1のファスナ23は、実施形態1と同様に、永久結合ファスナであり、主翼16と継部材21の外周部位21aとが重なり合う部位に設けられる。実施形態3において、複数の第1のファスナ23は、円周方向に沿って一列に配置されたものが、径方向において二列に並べて配置されている。具体的に、第1のファスナ23において、外周側の一列の第1のファスナ23は、主翼16と継部材21の外側薄肉部63cとが重なり合う部位に設けられる。また、第1のファスナ23において、内周側の一列の第1のファスナ23は、主翼16と継部材21の外周部位21aにおける厚肉部63aとが重なり合う部位に設けられる。主翼側貫通孔37及び外周側貫通孔38は、第1のファスナ23が設けられる位置に応じて形成されている。
第2のファスナ24は、実施形態1と同様に、ナットプレート41及びボルト42を含むファスナであり、継部材21の内周部位21bとアクセスパネル22とが重なり合う部位に設けられる。実施形態3において、複数の第2のファスナ24は、円周方向に沿って一列に配置されたものが、径方向において二列に並べて配置されている。具体的に、第2のファスナ24において、内周側の一列の第2のファスナ24は、継部材21の内側薄肉部63bとアクセスパネル22とが重なり合う部位に設けられる。また、第2のファスナ24において、外周側の一列の第2のファスナ24は、継部材21の内周部位21bにおける厚肉部63aとアクセスパネル22とが重なり合う部位に設けられる。内周側貫通孔47及びパネル側貫通孔48は、第2のファスナ24が設けられる位置に応じて形成されている。
以上のように、実施形態3によれば、主翼16から伝達される荷重が大きくなる部位において、継部材63の厚みを厚くすることができる。言い換えれば、主翼16から伝達される荷重が小さくなる部位において、継部材63の厚みを薄くすることができる。このため、主翼16から継部材63を介してアクセスパネル22に荷重を適切に伝達することができ、また、一部の厚みを薄くすることができる分、パネル構造体60の軽量化を図ることができる。
なお、実施形態3において、継部材63は、階段形状としたが、この構成に限定されない。継部材63は、径方向における中央の部位の厚みが厚く、径方向の中央から内側端部に向かうにつれて厚みが連続的に薄くなり、また、径方向の中央から外側端部に向かうにつれて厚みが連続的に薄くなるように形成してもよい。
1 航空機
3 機体
10 パネル構造体
15 胴体
16 主翼
21 継部材
21a 外周部位
21b 内周部位
22 アクセスパネル
23 第1のファスナ
24 第2のファスナ
25 シール材
31 アクセスホール
35 開口
37 主翼側貫通孔
38 外周側貫通孔
41 ナットプレート
42 ボルト
45 締結ピン
47 内周側貫通孔
48 パネル側貫通孔
50 パネル構造体
51 アクセスホール
53 継部材
55 アクセスパネル
60 パネル構造体
63 継部材

Claims (5)

  1. 開口部が形成された複合材からなる母構造体と、
    前記開口部の縁部に沿って環状に設けられ、前記母構造体に固定される第1の部位と、前記第1の部位から前記開口部の内側に突出する第2の部位と、を含むと共に、金属材料を用いて構成される継部材と、
    前記開口部を覆うと共に、前記継部材の前記第2の部位に着脱自在に固定されるパネル部材と、を備えるパネル構造体。
  2. 前記継部材及び前記パネル部材は、前記母構造体からの荷重を伝達可能な強度を有する強度部材である請求項1に記載のパネル構造体。
  3. 前記開口部は、前記開口部が形成された面内において、一方向に長く、前記一方向に直交する方向に短い開口形状となっている請求項1または2に記載のパネル構造体。
  4. 前記母構造体の前記開口部における内側端部と前記パネル部材における外側端部とは、対向した状態で固定されており、
    前記継部材の厚みは、前記内側端部と前記外側端部とが対向する部位に向かって厚くなる請求項1から3のいずれか1項に記載のパネル構造体。
  5. 機体と、
    前記機体に設けられる請求項1から4のいずれか1項に記載のパネル構造体と、を備える航空機。
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