JP2020083182A - 車両 - Google Patents

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雅史 高巣
智己 石川
Tomoki Ishikawa
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Abstract

【課題】駆動用回転電機が車輪から切離された状態で、オイルポンプ用回転電機によりオイルポンプを駆動することが可能な車両を提供する。【解決手段】車両1は、駆動用モータ3と、駆動用モータ3を車輪9から切離すことが可能な駆動伝達切離し部20と、オイルポンプ装置7とを備え、オイルポンプ装置7は、駆動用モータ3と電動モータとオイルポンプとにそれぞれ駆動連結される複数の回転要素を有するプラネタリギヤを有する。制御部100は、駆動伝達切離し部20により車輪9から駆動用モータ3が切離された状態で、電動モータによりオイルポンプを駆動する際、駆動用モータ3に反力を発生させる反力制御を実行する。【選択図】図1

Description

この技術は、オイルポンプ用回転電機の駆動力と駆動用回転電機の駆動力とをプラネタリギヤを介してオイルポンプに伝達するオイルポンプ装置を備えた車両に関する。
例えば車両に搭載される自動変速機やハイブリッド駆動装置、電気自動車に搭載される変速機等の車両用駆動装置にあっては、変速機構を油圧制御して変速するための油圧制御装置が設けられており、その油圧制御装置に供給する油圧を発生させるオイルポンプが備えられている。一般的に自動変速機やハイブリッド駆動装置に搭載されるオイルポンプは、エンジンにより駆動されるものが主流であるが、アイドルストップ機能を搭載する車両のアイドルストップ中やハイブリッド車両のEV走行中にあっても、油圧制御を行って変速機構の動力伝達経路を形成しておき、エンジンの始動時にレスポンス良くエンジン走行を可能にするために、補助的に電動オイルポンプを設けたものもある。
しかしながら、エンジンにより駆動されるオイルポンプ(以下、機械式オイルポンプという)とは別に電動オイルポンプを設けたものでは、低油温では油の粘性が高くなるため、電動オイルポンプのモータを高トルク化しない限り、低油温時に油圧が不足する虞がある。エンジンのアイドル回転中にあっては、大きな油圧が不要な場合であっても機械式オイルポンプを駆動してしまうため、機械式オイルポンプが余計な仕事をしてしまうことになりアイドル回転数以下にポンプ回転をさげることができず、車両の燃費向上の妨げとなる。
また、電気自動車に搭載される変速機のオイルポンプにあっても、駆動源となるモータ・ジェネレータが停止する停車中や惰性走行中において変速機に油圧を供給するため、電動オイルポンプを設ける必要がある。しかしながら、同様に低油温では電動オイルポンプのモータを高トルク化しないと油圧が不足する虞がある。
このような事情を鑑み、駆動源と電動モータとオイルポンプとを、それぞれプラネタリギヤの3つの回転要素に駆動連結し、駆動源と電動モータとの駆動力を調整しつつオイルポンプを駆動するオイルポンプ装置が提案されている(特許文献1参照)。
特許第4700163号公報
しかしながら、上記特許文献1のように駆動源と電動モータとオイルポンプとをプラネタリギヤに駆動連結したオイルポンプ装置にあっては、電動モータの駆動力だけでオイルポンプを駆動する際、例えばエンジンのようにフリクショントルクが大きい駆動源に接続されている場合では、エンジンのフリクショントルクが電動モータの反力となってプラネタリギヤの回転要素が空転することがないが、特にその回転要素が動力伝達経路から切離されている場合には、エンジンからも車輪からもプラネタリギヤの回転要素が切離されて空転してしまい、オイルポンプに駆動力が伝達できなくなる虞がある。
そこで、駆動用回転電機が車輪から切離された状態で、オイルポンプ用回転電機によりオイルポンプを駆動することが可能な車両を提供することを目的とするものである。
本車両は、
走行用の駆動力を出力する駆動用回転電機と、
前記駆動用回転電機を車輪から切離すことが可能な駆動伝達切離し部と、
回転駆動されることにより油圧を発生するオイルポンプと、オイルポンプ用回転電機と、前記オイルポンプ用回転電機、前記駆動用回転電機、及び前記オイルポンプにそれぞれ駆動連結される複数の回転要素を有するプラネタリギヤと、を有するオイルポンプ装置と、
前記駆動伝達切離し部により前記車輪から前記駆動用回転電機が切離された状態で、前記オイルポンプ用回転電機により前記オイルポンプを駆動する際、前記駆動用回転電機に反力を発生させる反力制御を実行する制御部と、を備えた。
本車両によると、車輪から駆動用回転電機が切離された状態で、オイルポンプ用回転電機によりオイルポンプを駆動する際、駆動用回転電機に反力を発生させる反力制御を実行するので、オイルポンプ用回転電気の駆動力をオイルポンプに伝達することができ、オイルポンプを駆動することができる。
第1の実施の形態に係る車両における駆動系を示すブロック図。 駆動用モータの駆動回路を示す回路図。 本実施の形態に係るオイルポンプ装置を示すスケルトン図。 オイルポンプ装置におけるダブルピニオンプラネタリギヤの速度線図。 オイルポンプ用モータによるオイルポンプの駆動時の駆動力の状態を示す速度線図。 第2の実施の形態に係る車両における駆動系を示すブロック図。 第3の実施の形態に係る車両における駆動系を示すブロック図。
<第1の実施の形態>
以下、第1の実施の形態を図1乃至図5に沿って説明する。図1は第1の実施の形態に係る車両における駆動系を示すブロック図、図2は駆動用モータの駆動回路を示す回路図、図3は本実施の形態に係るオイルポンプ装置を示すスケルトン図、図4はオイルポンプ装置におけるダブルピニオンプラネタリギヤの速度線図、図5はオイルポンプ用モータによるオイルポンプの駆動時の駆動力の状態を示す速度線図である。
[車両の駆動系の概略構成]
まず、第1の実施の形態に係る車両1の駆動系の概略構成について図1を用いて説明する。図1に示すように、車両1は、いわゆる1モータのパラレル式ハイブリッド車両であって、エンジン(E/G)2と、駆動用回転電気(モータ・ジェネレータ)である駆動用モータ(D−M/G)3とを有しており、それらにより車両の駆動力を出力する駆動源4を構成している。また、車両1は、駆動源4の駆動力(回転)を車輪9に伝達する動力伝達経路TPを備えており、動力伝達経路TPには、駆動源4の回転を変速する自動変速機構(T/M)5及びその変速回転を伝達するプロペラシャフト8が備えられている。
詳細には、エンジン2は、エンジン出力軸(クランク軸)2aを有しており、また、駆動用モータ3はモータ入力軸3aとモータ出力軸3bとを有しており、さらに、自動変速機構5は変速機構入力軸5aを有している。また、エンジン出力軸2aとモータ入力軸3aとの間には、エンジン2を駆動用モータ3から切離すことが可能なエンジン切離し部10としてのエンジン切離しクラッチC−Eが備えられている。さらに、モータ出力軸3bと変速機構入力軸5aとの間には、駆動源4を車輪9に駆動連結された動力伝達経路TPから切離すことが可能な、換言すると、駆動用モータ3並びにエンジン2を車輪9から切離すことが可能な駆動伝達切離し部20としての駆動伝達切離しクラッチC−Mが備えられている。そして、駆動用モータ3のモータ入力軸3aには、詳しくは後述するオイルポンプ装置7にエンジン2或いは駆動用モータ3の駆動力を伝達する駆動伝達部60が駆動連結されている。
なお、本第1の実施の形態においては、駆動伝達部60が、モータ入力軸3aに駆動連結されているものを説明しているが、モータ出力軸3bに駆動連結されているものでもよい。要するに、本明細書中では、説明の便宜上、駆動用モータ3のモータ入力軸3aとモータ出力軸3bとを分けて説明しているが、一般的には不図示のロータが固定された1本の軸で構成されており、駆動伝達部60が駆動連結される位置が、駆動用モータ3のエンジン2の側であるか、自動変速機構5の側であるか、ということであって、どちらであってもよい。
また、車両1には、制御部(ECU)100が備えられており、制御部100には、CPU101、RAM102、ROM103等が備えられている。制御部100は、ROM103等に格納されたプログラムを読み込んで、RAM102に一時的にデータを格納しながらCPU101によって各種の演算を行い、不図示の油圧制御装置の各ソレノイドバルブに電気的な指令を出力し、自動変速機構5を変速制御すると共に、エンジン切離しクラッチC−Eや駆動伝達切離しクラッチC−Mの係合/解放が制御される。また、制御部100は、詳しくは後述するオイルポンプ装置7の電動モータ(オイルポンプ用回転電機)30やブレーキ装置50に電気的な指令を出力可能となっている。さらに、制御部100は、駆動用モータ3を駆動制御する後述のインバータ駆動回路200に電気的な指令を出力する。
このように構成された車両1は、制御部100の判断により、エンジン2の駆動力によって走行する際には、エンジン切離しクラッチC−E及び駆動伝達切離しクラッチC−Mを係合し、自動変速機構5により車速やアクセル開度等に基づき変速しつつエンジン2の駆動回転を車輪9に伝達して走行する。また、この際、駆動用モータ3によってエンジン2の駆動力をアシスト或いは回生することが可能である。また、駆動用モータ3の駆動力だけによって走行する際(EV走行の際)には、エンジン切離しクラッチC−Eを解放すると共に駆動伝達切離しクラッチC−Mを係合し、自動変速機構5により変速しつつ駆動用モータ3の駆動回転を車輪9に伝達して走行する。そして、車両1の停車中や惰性走行中にあっては、エンジン切離しクラッチC−E及び駆動伝達切離しクラッチC−Mを解放してニュートラル状態にすることが可能である。
[駆動回路の構成]
次に、駆動用モータ3のインバータ駆動回路200について図2を用いて説明する。駆動用モータ3は、交流の回転電機であり、インバータ駆動回路200において、直流電源210と駆動用モータ3との間には、直流と交流との間で電力を変換するスイッチング回路220が接続されている。直流電源210は、バッテリ等の充電可能な電池である。また、直流電源210には、平滑コンデンサ211が並列に接続されている。スイッチング回路220は、直流電源210の直流電力を三相交流に変換して駆動用モータ3に供給する。また、スイッチング回路220は、駆動用モータ3がジェネレータとして機能する際には発電された交流電力を直流に変換して直流電源210に供給する。なお、駆動用モータ3は、三相の回転電機(三相ブラシレスDCモータ)であり、三相永久磁石同期回転電機(IPMモータ,SPMモータ)であっても、三相の誘導回転電機(IMモータ)であってもよい。
スイッチング回路220は、三相における各相(U相、V相、W相)にハイサイド(上段側)及びローサイド(下段側)の1対のスイッチング素子が配設され、1対のスイッチング素子により1つのアームが構成される。即ち、アーム221には上段側スイッチング素子221H及び下段側スイッチング素子221Lが、アーム222には上段側スイッチング素子222H及び下段側スイッチング素子222Lが、アーム223には上段側スイッチング素子223H及び下段側スイッチング素子223Lが、それぞれ直流正極側と直流負極側との間に直列に接続されて配設されている。また、それらの間の中間点は、駆動用モータ3のステータコイルにそれぞれ接続される。スイッチング素子には、IGBTやMOSFETなどのパワー半導体素子を適用することができる。それらのスイッチング素子の各ゲートは、ドライバ回路230に接続されており、ドライバ回路230にはインバータ制御部240に接続されている。即ち、インバータ制御部240は、制御部100からの指令を受けて、電流検出部250で検出した電流値のフィードバックを行いつつPWM信号を生成し、そのPWM信号に基づきドライバ回路230が各スイッチング素子をスイッチング制御(オン/オフ制御)することで、駆動用モータ3が駆動制御される。
[オイルポンプ装置の概略構成]
ついで、本第1の実施の形態に係るオイルポンプ装置7の概略構成について図3を用いて説明する。上述したように、駆動源(DS)4には、モータ入力軸3aが備えられており、そのモータ入力軸3aには駆動伝達部60が駆動連結されている。
駆動伝達部60は、第1スプロケット64と、第2スプロケット63と、それら第1スプロケット64及び第2スプロケット63に架け渡されたチェーン65と、を備えており、第2スプロケット63はオイルポンプ装置7の第1駆動軸61に固定されている。従って、駆動用モータ3が駆動伝達部60を介してオイルポンプ装置7の第1駆動軸61に駆動連結されており、オイルポンプ装置7の第1駆動軸61は、エンジン切離しクラッチC−Eが係合されている状態では、エンジン2及び駆動用モータ3の回転と連動し、駆動伝達切離しクラッチC−Mが係合されている状態では、動力伝達経路TP(車輪9)の回転とも連動し、これらエンジン切離しクラッチC−E及び駆動伝達切離しクラッチC−Mが解放されている状態では、駆動用モータ3だけと連動することになる。
オイルポンプ装置7には、軸方向に順に、第2スプロケット63、オイルポンプ30、プラネタリギヤDP、電動モータ40、ブレーキ装置50が配置されている。オイルポンプ30は、ドライブギヤ34及びギヤとしてのドリブンギヤ33からなる内接ギヤ式で構成されている。モータ・ジェネレータとして機能するオイルポンプ用回転電機としての電動モータ40(O−MG)は、ステータ41及びロータ43を有する例えばIPMモータで構成されている。
一方、プラネタリギヤDPは、複数の回転要素として、サンギヤSと、リングギヤRと、キャリヤCRとを有しており、キャリヤCRに、サンギヤSに噛合する第1ピニオンP1と、該第1ピニオンP1及びリングギヤRに噛合する第2ピニオンP2と、を有する、いわゆるダブルピニオンプラネタリギヤで構成されている。このうちのキャリヤCRは、オイルポンプ30の内側を通る第1駆動軸61に駆動連結され、サンギヤSは電動モータ40(MG)のロータ43が固定されている第2駆動軸62に駆動連結され、リングギヤRはオイルポンプ30のドライブギヤ34に駆動連結されている。従って、プラネタリギヤDPは、駆動源4の駆動力と電動モータ40の駆動力との分担を設定しつつ、それらの駆動力の一方、或いは両方を合成して、オイルポンプ30に伝達可能となっている。
ブレーキ装置50は、第1スターラチェット歯車51と、第2スターラチェット歯車52と、第2スターラチェット歯車52を移動駆動するコイル部55と、スプリング56とを有して構成されている。第1スターラチェット歯車51は、第2駆動軸62に駆動連結されていると共に軸方向に対して移動不能に配設されている。第2スターラチェット歯車52は、ケースに対して回転不能に係止されていると共に軸方向に移動可能に配設されていて、かつスプリング56によって第1スターラチェット歯車51に向けて付勢されている。
これら第1スターラチェット歯車51と第2スターラチェット歯車52とは、図示を省略した歯面が互いに鋸状に形成され、電動モータ40が正転回転する側に対して滑りを許容し、電動モータ40が逆転回転する側に対して噛合するように形成されている。従って、電動モータ40が正転回転すると、スプリング56の付勢力に抗して、それぞれの歯面により第2スターラチェット歯車52を軸方向に押圧移動され、電動モータ40の回転駆動を妨げずに回転可能とし、電動モータ40が逆転回転しようとすると、互いの歯面が噛合して回転不能となる、いわゆるワンウェイクラッチと同機能を有している。
そして、コイル部55が励磁されることによって、第2スターラチェット歯車52をスプリング56の付勢力に抗して軸方向の第1スターラチェット歯車51とは反対側に駆動することで、第1スターラチェット歯車51と第2スターラチェット歯車52との係合を解除可能に構成されている。即ち、第1スターラチェット歯車51と第2スターラチェット歯車52との係合が解除されることで、ワンウェイクラッチ(ブレーキ)が解除され、電動モータ40の正逆回転を許容できるようになる。
[オイルポンプ装置の動作]
ついで、オイルポンプ装置7の動作について、図4を用いて説明する。上述したようにプラネタリギヤDPは、ダブルピニオンプラネタリギヤで構成されており、図4の速度線図において、ギヤ比に対応する間隔での並びの順、即ち回転速度の順に、サンギヤS、リングギヤR、キャリヤCRが並ぶことになり、サンギヤSには電動モータ40(O−MG)が、リングギヤRにはオイルポンプ30(O/P)が、キャリヤCRには駆動用モータ3を含む駆動源4(DS)が駆動連結されている。なお、サンギヤSとキャリヤCRとのギヤ比は1であり、キャリヤCRとリングギヤRとのギヤ比はλである。
オイルポンプ装置7は、大まかに4つのモードである、第1モードMod1、第2モードMod2、第3モードMod3、第4モードMod4を実行可能である。第1モードMod1は、駆動源4(エンジン2と駆動用モータ3の一方又は両方)による車両の走行状態で、駆動源4の駆動力によりキャリヤCRを回転駆動し、かつ電動モータ40の回転を停止し、ブレーキ装置50により第2駆動軸62を介してサンギヤSの回転を停止する状態である。これにより、オイルポンプ30は、駆動源4の駆動力だけで駆動される。即ち、一般的な自動変速機のように、駆動源4によってオイルポンプ30が駆動され、特にエンジン2による定常走行時などであって、各クラッチ等の締結力として必要な油圧を発生することができる。
なお、ブレーキ装置50を用いず、電動モータ40を略停止状態に制御することでも第1モードMod1を達成可能であるが、この場合は電動モータ40の回転速度をエンコーダ等で検出して制御することになり、また、電動モータ40で電力を消費することになるため、ブレーキ装置50により回転を係止させる。ブレーキ装置50の代わりに、電動モータ40の3相をショートさせるASC(アクティブショートサーキット)を実行してもよい。
第2モードMod2は、車両停止時や惰性走行時など、駆動源4の回転を停止し、電動モータ40の駆動力によりサンギヤSを回転駆動する状態である。即ち、第2モードMod2では、制御部100が各クラッチに対して供給が必要な油圧からオイルポンプ30の目標回転速度TSを演算し、ギヤ比に基づきオイルポンプ30が目標回転速度TSとなるように電動モータ40の回転速度を演算してその速度に制御する。なお、この際の駆動用モータ3の反力制御については後述する。
第3モードMod3は、駆動源4による車両の走行状態で、駆動源4の駆動力によりキャリヤCRを回転駆動し、電動モータ40の駆動力によりサンギヤSを回転駆動し、上述したようにオイルポンプ30の目標回転速度TSを演算し、オイルポンプ30が目標回転速度TSとなるように電動モータ40の回転速度(或いは駆動トルクでもよい)を制御する状態である。これにより、オイルポンプ30は、駆動源4の駆動力と電動モータ40の駆動力との両方で駆動される。
即ち、例えばアクセルが踏圧されてアクセル開度が高くて駆動源4(エンジン2や駆動用モータ3)の駆動力が高い場合などにあって、アクセル開度に応じて駆動源4の回転速度が上昇して自動変速機構5に入力される駆動力が上昇する際、クラッチ等の締結力を必要な油圧に上昇させるためにオイルポンプ30の駆動力として必要な駆動力が上昇するが、第3モードMod3では、駆動源4の駆動トルクは必然的に上昇し、かつ電動モータ40の駆動力を上昇させることで必要な油圧を発生することが可能となる。また、ハイブリッド車両などにおいて、駆動用モータ3の冷却に過大な流量が求められる状態においては、エンジン2の回転数は車両の走行状態に伴って変化するため、キャリヤCRの回転数は走行状態に伴って変化するが、電動モータ40の回転数を任意に変更することで、オイルポンプ30の吐出する流量を要求される流量に制御することが可能となる。
第4モードMod4は、駆動源4による車両の走行状態で、駆動源4の駆動力によりキャリヤCRを回転駆動し、オイルポンプ30の目標回転速度TSを演算し、オイルポンプ30が目標回転速度TSとなるように電動モータ40の回転数を演算して、電動モータ40を回生側で制御する状態である。これにより、オイルポンプ30は、駆動源4及び電動モータ40の駆動力で駆動されつつ、オイルポンプ30の不要な回転数の分、電動モータ40によって回生されて、つまり電動モータ40によって発電されて不図示のバッテリに蓄電される。特に駆動源4による定常走行時などにあって、各クラッチ等の締結力として必要な油圧を確保しつつ、駆動源4の回転数に対してオイルポンプ30に要求する回転数が小さく、電動モータ40を逆回転させられる場合に、オイルポンプ30の駆動力として不要な分を発電することが可能となる。
[駆動用モータによる反力制御]
続いて、駆動用モータ3による反力制御について説明する。図5に示すように、上記第2モードMod2の場合にあって、電動モータ(O−MG)40によりオイルポンプ(O/P)30を駆動する際には、電動モータ40の駆動力TAがプラネタリギヤDPのサンギヤSに作用し、オイルポンプ30の駆動負荷TBがリングギヤRに作用するため、キャリヤCRが無負荷状態(空転状態)であると、駆動源(DS)4に電動モータ40の駆動力TAが抜けてしまう。
特にエンジン切離しクラッチC−E(図1参照)が解放され、エンジン2と駆動用モータ3(及びオイルポンプ装置7)との駆動連結が切離されている状態では、キャリヤCRにエンジンフリクショントルクが作用しない。また、駆動伝達切離しクラッチC−M(図1参照)が解放され、駆動用モータ3(及びオイルポンプ装置7)と動力伝達経路TP(車輪9)との駆動連結が切離されている状態では、キャリヤCRに動力伝達経路TPから車両1の慣性トルクも作用しない。そのため、駆動用モータ(D−M/G)3が何ら制御されていない状態では、電動モータ40の駆動力TAが駆動用モータ3の空転によって抜けてしまう。
そこで、本第1の実施の形態においては、駆動用モータ3に反力トルクTCが発生するように、駆動用モータ3を反力制御し、電動モータ40によりオイルポンプ30を駆動することを可能とするものである。反力制御としては、大まかに、駆動用モータ3に反力となるトルクを付与することで反力を生じさせるトルク制御、駆動用モータ3が無回転となるように回転速度を制御することで反力を生じさせる回転速度制御(無回転制御)、駆動用モータ3が回転しようとする際に逆起電力によって反力を生じさせる三相短絡制御、が考えられる。
まず、回転速度制御によって駆動用モータ3を無回転にする場合について説明する。駆動用モータ3を無回転にする場合、例えばブレーキ等により物理的に駆動用モータ3の回転を停止させることも考えられるが、駆動用モータ3の回転を停止させれば、つまり駆動用モータ3が停止する力により上記反力トルクTCを発生させることができる。
即ち、本第1の実施の形態において、制御部100は、駆動用モータ3の回転速度制御を実行すると共に、回転速度を0となるように指令する。すると、図2に示すインバータ制御部240によって生成されるPWM信号が各相で波形が移動しない信号となり、それを受けてドライバ回路230が各スイッチング素子のオン状態とオフ状態とを制御する。具体的には、三相のうちの一相或いは二相における上段側スイッチング素子(221H,222H,223Hのうちの1つ或いは2つ)がオン制御されたままとなり、電流が供給された相(U相,V相,W相のうちの1つ或いは2つ)の磁力によって駆動用モータ3のロータの永久磁石を磁着(或いは反発)し、駆動用モータ3のロータの回転を停止させる。これにより、駆動用モータ3は回転速度が0となり、オイルポンプ装置7の電動モータ40の駆動力TAに対する反力トルクTCを発生させることができる。
なお、ここでは駆動用モータ3の回転速度を0とするものを説明しているが、僅かに駆動用モータ3が回転していたとしても、その回転速度で安定するように制御されていれば、同様に駆動用モータ3から反力トルクTCを発生させることができる。
一般的に車両1をEV走行により発進させる場合、所定車速以上となるまでは、クリープ走行状態にドライバビリティを合わせる都合上、駆動用モータ3を回転速度制御する。このため、駆動用モータ3を回転速度制御することで上記反力トルクTCを発生させている状態から、駆動伝達切離しクラッチC−Mを係合して車両1を発進させる際に、そのまま回転速度制御を継続させることができ、例えば後述する三相短絡制御から回転速度制御に切換えなければならない場合よりも、トルク変動が生じ難く、滑らかな車両1の発進を可能とすることができる。
次に、三相短絡制御によって駆動用モータ3で上記反力トルクTCを発生させる場合について説明する。即ち、制御部100は、ブレーキ等により駆動用モータ3の回転を停止させる代わりに、電動モータ40の3相をショートさせるASC(アクティブショートサーキット)を実行する。上述したように、図2に示すインバータ制御部240によって生成される信号を受けてドライバ回路230が各スイッチング素子のオン状態とオフ状態とを制御する。具体的には、三相の下段側スイッチング素子221L,222L,223Lを全てオン制御すると共に、三相の上段側スイッチング素子221H,222H,223Hを全てオフ制御することで、駆動用モータ3の各相(U相,V相,W相)がグラウンドされ、つまり3相が短絡される。また反対に、三相の下段側スイッチング素子221L,222L,223Lを全てオフ制御すると共に、三相の上段側スイッチング素子221H,222H,223Hを全てオン制御することで、駆動用モータ3の各相(U相,V相,W相)が短絡される。すると、駆動用モータ3のロータが回転しようとすることで永久磁石により逆起電流が発生し、その逆起電流によって駆動用モータ3のステータの各相に磁界が発生して、駆動用モータ3のロータの回転を停止させる力が生じる。これにより、駆動用モータ3において、オイルポンプ装置7の電動モータ40の駆動力TAに対する反力トルクTCを発生させることができる。また、この三相短絡制御では、駆動用モータ3で反力を発生させるための電力が生じることがなく、車両1の燃費(電費)の向上を図ることができる。
なお、この三相短絡制御にあっては、厳密には逆起電流を発生させる際に僅かに駆動用モータ3のロータが回転することになるが、その回転速度は僅かであり、略停止している状態である。
最後に、トルク制御によって駆動用モータ3で上記反力トルクTCを発生させる場合について説明する。即ち、トルク制御では、オイルポンプ30の駆動トルクをプラネタリギヤDPのギヤ比や駆動伝達部60の速度比に応じて逆算する形で駆動用モータ3の反力トルクを演算し、その反力トルクを駆動用モータ3から出力させる。オイルポンプの駆動トルクは、例えば油温、目標油圧、目標オイルポンプ回転速度等の各パラメータをマップとして記憶しておき、そのマップを参照することで求めることが考えられる。これにより、駆動用モータ3において、オイルポンプ装置7の電動モータ40の駆動力TAに対する反力トルクTCを発生させることができる。
以上のように本第1の実施の形態に係る車両1によると、エンジン2から駆動用モータ3が切離された状態で、かつ動力伝達経路TPから駆動用モータ3が切離された状態で、電動モータ40によりオイルポンプ30を駆動する際、駆動用モータ3に反力を発生させる反力制御を実行するので、プラネタリギヤDPにおいて空転が生じることを防止して、電動モータ40の駆動力をオイルポンプ30に伝達することができ、オイルポンプ30を駆動することができる。
<第2の実施の形態>
ついで、上記第1の実施の形態を一部変更した第2の実施の形態について図6を用いて説明する。図6は第2の実施の形態に係る車両における駆動系を示すブロック図である。なお、本第2の実施の形態の説明においては、第1の実施の形態と同様な部分に同符号を付して、その説明を省略する。
図6に示すように、車両1は、いわゆる電気自動車であって、駆動源4として駆動用モータ(D−M/G)3だけを有しており、駆動用モータ3の駆動力(回転)を車輪9に伝達する動力伝達経路TPを備え、動力伝達経路TPには、駆動用モータ3の回転を変速する自動変速機構(T/M)5及びその変速回転を伝達するプロペラシャフト8が備えられている。
第1の実施の形態と同様に、モータ出力軸3bと変速機構入力軸5aとの間には、駆動用モータ3を動力伝達経路TPから切離すことが可能な駆動伝達切離し部20としての駆動伝達切離しクラッチC−Mが備えられている。そして、駆動用モータ3のモータ出力軸3bに、オイルポンプ装置7に駆動用モータ3の駆動力を伝達する駆動伝達部60が駆動連結されている。
以上のように構成された、本第2の実施の形態に係る車両1にあっても、動力伝達経路TPから駆動用モータ3が切離された状態で、電動モータ40によりオイルポンプ30を駆動する際、駆動用モータ3に反力を発生させる反力制御を実行するので、プラネタリギヤDPにおいて空転が生じることを防止して、電動モータ40の駆動力をオイルポンプ30に伝達することができ、オイルポンプ30を駆動することができる。
なお、第2の実施の形態における、これ以外の構成、作用、及び効果は、第1の実施の形態と同様であるので、その説明を省略する。
<第3の実施の形態>
ついで、上記第1の実施の形態を一部変更した第3の実施の形態について図7を用いて説明する。図7は第3の実施の形態に係る車両における駆動系を示すブロック図である。なお、本第3の実施の形態の説明においては、第1の実施の形態と同様な部分に同符号を付して、その説明を省略する。
図7に示すように、車両1は、いわゆる2モータのスプリット式ハイブリッド車両であって、駆動源4として、エンジン2と、発電用回転電機(モータ・ジェネレータ)である発電用モータ(D−M/G1)6と、動力分配機構としてのプラネタリギヤSPと、駆動用モータ(D−M/G2)3を有している。また、駆動源4の駆動力(回転)を車輪9に伝達する動力伝達経路TPを備え、動力伝達経路TPには、駆動源4の回転を変速する自動変速機構(T/M)5及びその変速回転を伝達するプロペラシャフト8が備えられている。なお、発電用モータ6は、上記駆動用モータ3のインバータ駆動回路200と同様のインバータ駆動回路300に接続されて駆動制御される。
一方、プラネタリギヤSPは、エンジン2に駆動連結されたサンギヤS1と、サンギヤS1に噛合するピニオンPAを回転自在に支持すると共に発電用モータ6に駆動連結されたキャリヤCR1と、ピニオンPAに噛合すると共に駆動用モータ3に駆動連結されたリングギヤR1と、を有するシングルピニオンプラネタリギヤで構成されている。
このように構成された駆動源4は、エンジン2を駆動したハイブリッド走行時では、エンジン2の駆動力の一部を発電用モータ6により回生しつつ、発電用モータ6の回生トルクを反力としてエンジン2の駆動力でリングギヤR1を駆動する。リングギヤR1に伝達されたエンジン2の駆動力は、駆動用モータ3によりアシスト或いは回生されて、それらの合計トルクが駆動源4の出力トルクとして動力伝達経路TPに伝達され、自動変速機構5により変速されて車輪9に伝達される。
エンジン2を停止し、駆動用モータ3により走行するEV走行時には、駆動用モータ3の駆動力だけが動力伝達経路TPに伝達される。この際、駆動用モータ3の回転によりリングギヤR1が回転され、エンジン2が停止してサンギヤS1の回転が停止しているが、発電用モータ6が空転するように出力(力行)も回生も行わないことでキャリヤCR1が空転するため、駆動用モータ3の回転はエンジン2に伝達されず、つまりプラネタリギヤSPがエンジン切離し部10として、エンジン2と駆動用モータ3との駆動連結を切離すことになる。
また、第1の実施の形態と同様に、モータ出力軸3bと変速機構入力軸5aとの間には、駆動用モータ3を動力伝達経路TPから切離すことが可能な駆動伝達切離し部20としての駆動伝達切離しクラッチC−Mが備えられている。そして、駆動用モータ3のモータ出力軸3bに、オイルポンプ装置7に駆動用モータ3の駆動力を伝達する駆動伝達部60が駆動連結されている。
以上のように構成された、本第3の実施の形態に係る車両1にあっても、エンジン切離し部10としてのプラネタリギヤSPによりエンジン2が駆動用モータ3が切離された状態で、かつ動力伝達経路TPから駆動用モータ3が切離された状態で、電動モータ40によりオイルポンプ30を駆動する際、駆動用モータ3に反力を発生させる反力制御を実行するので、プラネタリギヤSPにおいて空転が生じることを防止して、電動モータ40の駆動力をオイルポンプ30に伝達することができ、オイルポンプ30を駆動することができる。
なお、第3の実施の形態における、これ以外の構成、作用、及び効果は、第1の実施の形態と同様であるので、その説明を省略する。
[本実施の形態のまとめ]
本車両(1)は、
走行用の駆動力を出力する駆動用回転電機(3)と、
前記駆動用回転電機(3)を車輪(9)から切離すことが可能な駆動伝達切離し部(20)と、
回転駆動されることにより油圧を発生するオイルポンプ(30)と、オイルポンプ用回転電機(40)と、前記オイルポンプ用回転電機(40)、前記駆動用回転電機(3)、及び前記オイルポンプ(30)にそれぞれ駆動連結される複数の回転要素(S,CR,R)を有するプラネタリギヤ(DP,SP)と、を有するオイルポンプ装置(7)と、
前記駆動伝達切離し部(20)により前記車輪(9)から前記駆動用回転電機(3)が切離された状態で、前記オイルポンプ用回転電機(40)により前記オイルポンプ(30)を駆動する際、前記駆動用回転電機(3)に反力を発生させる反力制御を実行する制御部(100)と、を備えた。
これにより、車輪9から駆動用モータ3が切離された状態で、電動モータ40によりオイルポンプ30を駆動する際、駆動用モータ3に反力を発生させる反力制御を実行するので、プラネタリギヤDP(SP)において空転が生じることを防止して、電動モータ40の駆動力をオイルポンプ30に伝達することができ、オイルポンプ30を駆動することができる。
また、本車両(1)は、
前記駆動用回転電機(3)は、永久磁石同期回転電機であり、
前記駆動用回転電機(3)の三相のアーム(221,222,223)をそれぞれ構成する上段側スイッチング素子(221H,222H,223H)及び下段側スイッチング素子(221L,222L,223L)を有するインバータ駆動回路(200)を備え、
前記制御部(100)は、前記反力制御として、前記三相の前記上段側スイッチング素子(221H,222H,223H)を全てオン状態にすると共に前記下段側スイッチング素子(221L,222L,223L)を全てオフ状態にする、又は前記下段側スイッチング素子(221L,222L,223L)を全てオン状態にすると共に前記上段側スイッチング素子(221H,222H,223H)を全てオフ状態にすることにより三相短絡を行う三相短絡制御を実行する。
これにより、駆動用モータ3が三相短絡制御によって回転しようとする際に逆起電力による回転停止方向の負トルクが発生するように制御されるため、電動モータ40の駆動力によって駆動用モータ3が回転しようとしても回転が停止されるように制御されることで、駆動用モータ3によって反力を生じさせることができる。また、駆動用モータ3で反力を発生させるための電力が生じることがなく、車両1の燃費(電費)の向上を図ることができる。
また、本車両(1)は、
前記制御部(100)は、前記反力制御として、前記オイルポンプ(30)の駆動トルク及び前記プラネタリギヤ(DP,SP)のギヤ比に応じて、前記駆動用回転電機(3)に反力トルクを出力させる。
これにより、駆動用モータ3に反力を発生させることができ、プラネタリギヤDP(SP)において空転が生じることを防止して、電動モータ40の駆動力をオイルポンプ30に伝達することができ、オイルポンプ30を駆動することができる。
そして、本車両(1,1)は、
前記駆動用回転電機(3)に駆動連結されるエンジン(2)と、
前記駆動用回転電機(3)と前記エンジン(2)との駆動連結を切離すことが可能なエンジン切離し部(10)と、を備えた。
これにより、エンジン2を切離して駆動用モータ3によるEV走行を行うことができる車両1,1であっても、動力伝達経路TPから駆動用モータ3が切離され、かつエンジン2から駆動用モータ3が切離された状態で、駆動用モータ3の反力制御によって電動モータ40によりオイルポンプ30を駆動することができる。
[他の実施形態の可能性]
以上説明した第1乃至第3の実施の形態の車両1においては、自動変速機構5を備えたものを説明したが、自動変速機構5を備えていないものであっても構わない。
また、第1乃至第3の実施の形態の車両1においては、駆動伝達切離しクラッチC−Mを備えたものを説明したが、自動変速機構5を備えている場合、自動変速機構5に備えられたクラッチを解放することで動力伝達を切離すことができ、この場合は、自動変速機構5のクラッチが駆動伝達切離し部20を構成することになる。
また、第1乃至第3の実施の形態の車両1において、オイルポンプ装置7のプラネタリギヤDPがダブルピニオンプラネタリギヤで構成されたものを説明したが、これに限らず、シングルピニオンプラネタリギヤやステップピニオンプラネタリギヤなど、どのようなプラネタリギヤで構成されていてもよい。
また、第3の実施の形態の車両1において、動力分配機構を構成するプラネタリギヤSPがシングルピニオンプラネタリギヤで構成されたものを説明したが、これに限らず、ダブルピニオンプラネタリギヤやステップピニオンプラネタリギヤなど、どのようなプラネタリギヤで構成されていてもよい。
また、第1の実施の形態の車両1において、エンジン2から車輪9までを一連の駆動系として説明したが、エンジン切離しクラッチC−E、オイルポンプ装置7、駆動用モータ3、駆動伝達切離しクラッチC−M、自動変速機構5を備えて、エンジン2とプロペラシャフト8との間に駆動連結される部分を、ハイブリッド駆動装置として1つのユニットで構成することができる。
また、第2の実施の形態の車両1において、駆動用モータ3から車輪9までを一連の駆動系として説明したが、駆動用モータ3、オイルポンプ装置7、駆動伝達切離しクラッチC−M、自動変速機構5を備えて、プロペラシャフト8に駆動連結される部分を、電動駆動装置として1つのユニットで構成することができる。
また、第3の実施の形態の車両1において、エンジン2から車輪9までを一連の駆動系として説明したが、発電用モータ6、プラネタリギヤSP、駆動用モータ3、オイルポンプ装置7、駆動伝達切離しクラッチC−M、自動変速機構5を備えて、エンジン2とプロペラシャフト8との間に駆動連結される部分を、ハイブリッド駆動装置として1つのユニットで構成することができる。
1(1,1,1)…車両
2…エンジン
3…駆動用回転電機(駆動用モータ)
7…オイルポンプ装置
9…車輪
10…エンジン切離し部(エンジン切離しクラッチ、動力分配機構)
20…駆動伝達切離し部(駆動伝達切離しクラッチ)
30…オイルポンプ
40…オイルポンプ用回転電機(電動モータ)
100…制御部
200…インバータ駆動回路
221…アーム
221H…上段側スイッチング素子
221L…下段側スイッチング素子
222…アーム
222H…上段側スイッチング素子
222L…下段側スイッチング素子
223…アーム
223H…上段側スイッチング素子
223L…下段側スイッチング素子
DP…プラネタリギヤ
SP…プラネタリギヤ
S…回転要素(サンギヤ)
CR…回転要素(キャリヤ)
R…回転要素(リングギヤ)

Claims (4)

  1. 走行用の駆動力を出力する駆動用回転電機と、
    前記駆動用回転電機を車輪から切離すことが可能な駆動伝達切離し部と、
    回転駆動されることにより油圧を発生するオイルポンプと、オイルポンプ用回転電機と、前記オイルポンプ用回転電機、前記駆動用回転電機、及び前記オイルポンプにそれぞれ駆動連結される複数の回転要素を有するプラネタリギヤと、を有するオイルポンプ装置と、
    前記駆動伝達切離し部により前記車輪から前記駆動用回転電機が切離された状態で、前記オイルポンプ用回転電機により前記オイルポンプを駆動する際、前記駆動用回転電機に反力を発生させる反力制御を実行する制御部と、を備えた、
    車両。
  2. 前記駆動用回転電機は、永久磁石同期回転電機であり、
    前記駆動用回転電機の三相のアームをそれぞれ構成する上段側スイッチング素子及び下段側スイッチング素子を有するインバータ駆動回路を備え、
    前記制御部は、前記反力制御として、前記三相の前記上段側スイッチング素子を全てオン状態にすると共に前記下段側スイッチング素子を全てオフ状態にする、又は前記下段側スイッチング素子を全てオン状態にすると共に前記上段側スイッチング素子を全てオフ状態にすることにより三相短絡を行う三相短絡制御を実行する、
    請求項1に記載の車両。
  3. 前記制御部は、前記反力制御として、前記オイルポンプの駆動トルク及び前記プラネタリギヤのギヤ比に応じて、前記駆動用回転電機に反力トルクを出力させる、
    請求項1または2に記載の車両。
  4. 前記駆動用回転電機に駆動連結されるエンジンと、
    前記駆動用回転電機と前記エンジンとの駆動連結を切離すことが可能なエンジン切離し部と、を備えた、
    請求項1ないし3のいずれか1項に記載の車両。
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