JP2020082804A - 車両用冷却装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両用冷却装置において作動効率の良い運転範囲を積極的に利用して回転ポンプの回転数を制御する。【解決手段】車両用冷却装置のコントローラは、冷媒の温度が所定範囲内である場合、冷媒の温度に応じて、回転ポンプの回転数ならびにグリルシャッタの開閉状態を制御し、冷媒の温度が所定範囲の下限より低い場合、グリルシャッタを閉状態に維持し、冷媒の温度が所定範囲の上限より高い場合であって、車両の運転者から要求される要求負荷が所定値以下である場合、グリルシャッタを開状態に維持するとともに、冷媒の温度に応じて回転ポンプの回転数を制御し、冷媒の温度が所定範囲の上限より高い場合であって、車両の運転者から要求される要求負荷が所定値を超過する場合、グリルシャッタを開状態に維持するとともに、回転ポンプの回転数を冷媒の温度に応じて制御する場合より高い回転数に制御する。【選択図】図2

Description

本明細書は、車両用冷却装置に関する技術を開示する。
冷媒を用いて対象機器を冷却する冷却装置としては、冷媒を送出する回転ポンプの回転数を冷媒の温度に応じて制御するものが知られている(例えば、特許文献1)。そのような冷却装置を車両に搭載することによって、車両の走行負荷に応じて昇温する昇温機器(例えば、パワーコントロールユニットの半導体素子)を冷却することが考えられる。
特開2004−301351号公報
回転ポンプの回転数には冷媒の粘性特性と必要流量との関係で作動効率に優れた運転範囲が存在するものの、このような作動効率に優れた運転範囲を積極的に利用することについて、これまでは十分な考慮がなされていなかった。
本明細書に開示する一形態は、車両の走行負荷に応じて昇温する昇温機器を冷却する車両用冷却装置である。この車両用冷却装置は、ラジエータと、配管と、回転ポンプと、グリルシャッタと、コントローラとを備えている。ラジエータは、昇温機器を冷却する冷媒の熱を放熱する。配管は、昇温機器とラジエータとの間で冷媒を循環させるための管である。回転ポンプは、配管内の冷媒を送出する。グリルシャッタは、開状態においてラジエータへの走行風の流入を許容し、閉状態においてラジエータへの走行風の流入を阻止する。コントローラは、回転ポンプおよびグリルシャッタを制御する。コントローラは、冷媒の温度が所定範囲内である場合、冷媒の温度に応じて、回転ポンプの回転数ならびにグリルシャッタの開閉状態を制御する。コントローラは、冷媒の温度が所定範囲の下限より低い場合、グリルシャッタを閉状態に維持するとともに、冷媒の温度に応じて回転ポンプの回転数を制御する。コントローラは、冷媒の温度が所定範囲の上限より高い場合であって、車両の運転者から要求される要求負荷が所定値以下である場合、グリルシャッタを開状態に維持するとともに、冷媒の温度に応じて回転ポンプの回転数を制御する。コントローラは、冷媒の温度が所定範囲の上限より高い場合であって、車両の運転者から要求される要求負荷が所定値を超過する場合、グリルシャッタを開状態に維持するとともに、回転ポンプの回転数を冷媒の温度に応じて制御する場合より高い回転数に制御する。要求負荷は、典型的には、アクセルペダル開度に基づいて決定される。
上記形態の車両用冷却装置によれば、冷媒の温度が所定範囲内である場合には、冷媒の温度に応じて回転ポンプの回転数を作動効率に優れた運転範囲で制御し、その上で、冷媒の温度が所定範囲の下限より低い場合には、グリルシャッタを閉状態に維持することによって冷媒の温度が所定範囲内へ上昇することを促進できる。また、冷媒の温度が所定範囲の上限より高い場合であって、所定値を超過する要求負荷によって更なる冷媒の昇温が見込まれる場合には、グリルシャッタを開状態に維持した上で、回転ポンプの回転数を更に高く制御することによって冷媒の温度が所定範囲内へ低下することを促進できる。これらのことから、作動効率に優れた運転範囲を積極的に利用して回転ポンプの回転数を制御できる。その結果、回転ポンプの長寿命化と低消費電力化を図ることができる。なお、グリルシャッタは、閉状態のときにラジエータの走行風の流入を完全に阻止できることが望ましいが、一部の走行風の流入を阻止できるものであればよい。すなわち、グリルシャッタは、閉状態のとき、開状態のときと比べて少ない量の走行風を流入させるものであればよい。
車両用冷却装置の構成を示す説明図である。 コントローラによって制御される回転ポンプおよびグリルシャッタの動作態様を示す説明図である。 コントローラが実行する冷却制御処理を示すフローチャートである。
図1は、車両用冷却装置10の構成を示す説明図である。車両用冷却装置10は、冷媒(冷却水)を用いて半導体素子20を冷却する装置である。車両用冷却装置10は、内燃機関による動力と電動機による動力との両方を用いて走行するハイブリッド車両に搭載される。なお、図1では、ハイブリッド車両自体の図示は省略している。半導体素子20は、電動機に供給される電力を制御するパワーコントロールユニットの一部を構成する。半導体素子20は、車両の走行負荷に応じて昇温する昇温機器である。
車両用冷却装置10は、ラジエータ110と、配管120と、リザーブタンク125と、回転ポンプ130と、グリルシャッタ140と、温度センサ150と、コントローラ200とを備えている。
車両用冷却装置10のラジエータ110は、半導体素子20から熱を吸収した冷媒の熱を放熱する熱交換器である。ラジエータ110は、冷媒を内部に流し、熱伝導を利用して周囲の空気へ放熱する。
車両用冷却装置10の配管120は、半導体素子20とラジエータ110との間で冷媒を循環させるパイプである。配管120は、ラジエータ110から回転ポンプ130、リザーブタンク125、半導体素子20を順に巡り再びラジエータ110へと戻る流路を形成する。車両用冷却装置10のリザーブタンク125は、冷媒を貯留する容器である。
車両用冷却装置10の回転ポンプ130は、配管120に設けられ、配管120の内部の冷媒を送出する。回転ポンプ130は、回転運動によってポンプ作用を発生させる。回転ポンプ130は、コントローラ200からの制御信号に基づいて作動する。
車両用冷却装置10のグリルシャッタ140は、車両においてラジエータ110の前方に配置されている。グリルシャッタ140は、ラジエータ110への走行風の流入量を制御する。グリルシャッタ140は、ルーバ(羽板)の開閉によって走行風の流入量を制御する。グリルシャッタ140は、開状態においてラジエータ110への走行風の流入を許容する。グリルシャッタ140は、閉状態においてラジエータ110への走行風の流入を阻止する。グリルシャッタ140は、コントローラ200からの制御信号に基づいて作動する。先に述べたように、グリルシャッタ140は、閉状態のとき、ラジエータ110への走行風の流入を完全に阻止するものであることが望ましいが、開状態のときと比較して流入量が少なくなるものであればよい。
グリルシャッタ140を閉じると、ラジエータ110への走行風の流入が阻止され、ラジエータ110の放熱効果が減じられる。グリルシャッタ140を開くと、ラジエータ110へ走行風が流入し、高い放熱効果が得られる。すなわち、グリルシャッタ140を閉じると、開状態のときと比較して、ラジエータ110において冷媒に対する冷却効果が減じられる。
車両用冷却装置10の温度センサ150は、冷媒の温度を検出する。温度センサ150は、半導体素子20において冷媒が配管120へと排出される出口の近傍に設けられている。温度センサ150は、検出信号をコントローラ200へと出力する。
車両用冷却装置10のコントローラ200は、回転ポンプ130およびグリルシャッタ140を制御する。コントローラ200は、パルス幅変調(PMW)制御によって回転ポンプ130の回転数を制御する。コントローラ200の機能は、コンピュータプログラムに基づいてソフトウェア的に実現される。コントローラ200の各部による機能の少なくとも一部は、回路構成に基づいてハードウェア的に実現されてもよい。
図2は、コントローラ200によって制御される回転ポンプ130およびグリルシャッタ140の動作態様を示す説明図である。図2の横軸は、冷媒温度Trを示す。冷媒温度Trは、温度センサ150からの検出信号に基づいてコントローラ200によって判断される冷媒の検出温度である。図2の縦軸は、コントローラ200によって制御される回転ポンプ130の目標回転数を示す。
目標範囲RTは、冷媒の粘性特性と必要流量との関係で回転ポンプ130の作動効率に優れた冷媒の温度範囲であり、下限温度TcL以上から上限温度TcH以下までの範囲(例えば、15℃から35℃の範囲)である。最高温度TcMは、車両用冷却装置10が通常に稼働している状態において冷媒が上昇し得る最高温度である。冷媒が最高温度TcMを超過する場合、車両用冷却装置10は、高外気温度かつ高負荷の状況にある可能性が高い。
低温範囲RDは、下限温度Tcより低い冷媒の温度範囲である。高温範囲RUは、上限温度TcHより高く、かつ、最高温度TcM以下にある冷媒の温度範囲である。非通常範囲REは、最高温度TcMより高い冷媒の温度範囲である。低温範囲RDでは、粘性が高くなるので目標回転数も高くなる。ただし、目標範囲RTと高温範囲RUほどには、冷却能力は要求されない。
低温範囲RD、目標範囲RT、高温範囲RUは、コントローラ200が通常的な制御を実行する温度範囲である。非通常範囲REは、コントローラ200が非通常事態への対応として例外的な制御を実行する温度範囲である。
コントローラ200は、冷媒温度Trが目標範囲RT内にある場合、冷媒温度Trに応じて、回転ポンプ130の回転数ならびにグリルシャッタ140の開閉状態を制御する(目標範囲RTにおける実線Laを参照)。コントローラ200は、冷媒温度Trが下限温度Tcより低い低温範囲RDにある場合、グリルシャッタ140を閉状態に維持するとともに、冷媒温度Trに応じて回転ポンプ130の回転数を制御する(低温範囲RDにおける実線Laを参照)。なお、図2では、実線Laを直線(線形関係)で描いたが、目標回転数と冷媒温度の関係は、線形関係でなくともよい。
コントローラ200は、冷媒温度Trが上限温度TcHより高い高温範囲RUにある場合であって、車両の運転者から要求される要求負荷が所定値以下である場合、グリルシャッタ140を開状態に維持するとともに、冷媒温度Trに応じて回転ポンプ130の回転数を制御する(高温範囲RUにおける実線Laを参照)。コントローラ200は、冷媒温度Trが高温範囲RUにある場合であって、車両の運転者から要求される要求負荷が所定値を超過する場合、グリルシャッタ140を開状態に維持するとともに、回転ポンプ130の回転数を冷媒温度Trに応じて制御する場合より高い回転数DbHに制御する(高温範囲RUにおける一点鎖線Lbを参照)。回転数DbHは、通常的な制御において回転ポンプ130の回転数を冷媒温度Trに応じて制御する最高回転数DaMより高い回転数である。
コントローラ200は、冷媒温度Trが最高温度TcMより高い非通常範囲REにある場合は、車両の運転者から要求される要求負荷の大きさに関わらず、グリルシャッタ140を開状態に維持するとともに、冷媒温度Trに応じて回転ポンプ130の回転数を制御する(異常範囲REにおける実線Laを参照)。先に述べたように、冷媒温度Trが非通常範囲REにある場合には、通常の制御(冷媒温度Trに応じて回転ポンプ130の回転数を決定する制御)に戻した方が、リスクを低減できる。
運転者から要求される要求負荷は、アクセルペダルの開度によって検知される。要求負荷とアクセルペダルの開度との間には正の相関がある。コントローラ200は、アクセルペダルの開度が大きいほど、要求負荷が大きいと判断する。
図3は、コントローラ200が実行する冷却制御処理を示すフローチャートである。図3の冷却制御処理は、コントローラ200によってメインルーチンから定期的に実行されるサブルーチンである。
冷却制御処理を開始した後、コントローラ200は、冷媒温度Trが下限温度TcL以上、上限温度TcH以下であるか否か、言い換えると、冷媒温度Trが目標範囲RT内であるか否かを判断する(ステップS110)。冷媒温度Trが目標範囲RT内である場合(ステップS110:「YES」)、コントローラ200は、通常制御(ステップS120)を実行する。通常制御(ステップS120)では、コントローラ200は、冷媒温度Trに応じて、回転ポンプ130の回転数ならびにグリルシャッタ140の開閉状態を制御する。通常制御(ステップS120)を実行した後、コントローラ200は、冷却制御処理を終了し、メインルーチンにリターンする。
冷媒温度Trが目標範囲RT内にない場合(ステップS110:「NO」)、コントローラ200は、冷媒温度Trが下限温度TcL未満であるか否か、言い換えると、冷媒温度Trが低温範囲RDにあるか否かを判断する(ステップS130)。冷媒温度Trが低温範囲RDにある場合(ステップS130:「YES」)、コントローラ200は、グリルシャッタ140を閉状態に維持するとともに(ステップS132)、冷媒温度Trに応じて回転ポンプ130の回転数を制御する(ステップS134)。その後、コントローラ200は、冷却制御処理を終了し、メインルーチンにリターンする。
冷媒温度Trが低温範囲RDにない場合、言い換えると、冷媒温度Trが上限温度TcHより高い場合(ステップS130:「NO」)、コントローラ200は、グリルシャッタ140を開状態に維持する(ステップS140)。その後、コントローラ200は、冷媒温度Trが最高温度TcM以下であるか否か、言い換えると、冷媒温度Trが高温範囲RUにあるか否かを判断する(ステップS150)。
冷媒温度Trが高温範囲RUにある場合(ステップS150:「YES」)、コントローラ200は、車両の運転モードが電気自動車モード(EVモード)であるか否かを判断する(ステップS160)。EVモードは、電動機による動力のみで走行する運転モードである。
EVモードでない場合、言い換えると、車両の動力の少なくとも一部に内燃機関の動力を使用している場合(ステップS160:「NO」)、コントローラ200は、アクセル開度が設定値A1%より大きいか否かを判断する(ステップS162)。アクセル開度は、車両の運転者から受け付けた要求負荷の度合いであり、要求負荷がない0%から最大の要求負荷である100%の値となる。
EVモードである場合、言い換えると、内燃機関の動力を使用していない場合(ステップS160:「YES」)、コントローラ200は、アクセル開度が設定値A2より大きいか否かを判断する(ステップS164)。EVモードでは、内燃機関の動力を使用する走行モードと比較して、同じアクセル開度であっても、半導体素子20の発熱量が多くなることから、設定値A2は、設定値A1より小さな値に設定されている。
アクセル開度が設定値A1%以下である場合(ステップS162:「NO」)、または、アクセル開度が設定値A2%以下である場合(ステップS164:「NO」)、コントローラ200は、グリルシャッタ140を開状態に維持した状態で、冷媒温度Trに応じて回転ポンプ130の回転数を制御する(ステップS170)。その後、コントローラ200は、冷却制御処理を終了し、メインルーチンにリターンする。
アクセル開度が設定値A1%より大きい場合(ステップS162:「YES」)、または、アクセル開度が設定値A2%より大きい場合(ステップS164:「YES」)、グリルシャッタ140を開状態に維持した状態で、回転ポンプ130の回転数を冷媒温度Trに応じて制御する場合より高い回転数DbHに制御する(ステップS180)。回転数DbHは、通常的な制御において回転ポンプ130の回転数を冷媒温度Trに応じて制御する最高回転数DaMより高い回転数である。回転ポンプ130の回転数を回転数DbHに制御した後(ステップS180)、コントローラ200は、冷却制御処理を終了し、メインルーチンにリターンする。
冷媒温度Trが高温範囲RUにない場合、言い換えると、冷媒温度Trが異常範囲REにある場合(ステップS150:「NO」)、コントローラ200は、異常事態に対する例外的な処理として、グリルシャッタ140を開状態に維持した状態で、冷媒温度Trに応じて回転ポンプ130の回転数を制御する(ステップS190)。その後、コントローラ200は、冷却制御処理を終了し、メインルーチンにリターンする。
以上説明した実施形態によれば、冷媒温度Trが目標範囲RT内である場合には、冷媒温度Trに応じて回転ポンプ130の回転数を作動効率に優れた運転範囲で制御し、その上で、冷媒温度Trが目標範囲RTの下限温度TcLより低い場合には、グリルシャッタ140を閉状態に維持することによって冷媒温度Trが目標範囲RTへ上昇することを促進できる。また、冷媒温度Trが目標範囲RTの上限温度TcHより高い場合であって、設定値A1%(非EVモード)または設定値A2%(EVモード)より大きいアクセル開度によって更なる冷媒の昇温が見込まれる場合には、グリルシャッタ140を開状態に維持した上で、回転ポンプ130の回転数を更に高く制御することによって冷媒温度Trが目標範囲RT内へ低下することを促進できる。これらのことから、作動効率に優れた運転範囲である目標範囲RTを積極的に利用して回転ポンプ130の回転数を制御できる。その結果、回転ポンプ130の長寿命化と低消費電力化を図ることができる。
実施例で説明した技術に関する留意点を述べる。高負荷判定(ステップS162,S164)において、コントローラ200は、アクセル開度に限らず、インバータ電流、要求駆動力など、負荷に応じて変化するパラメータを用いて高負荷であるか否かを判定してもよい。
先に述べたように、冷媒温度Trが図2の非通常範囲REに属する場合とは、高外気温度かつ高負荷のイレギュラーな場合である。従って、冷媒温度Trが非通常範囲REにある場合の処理は、一種の例外処理である。通常の場合は、冷媒温度Trは非通常範囲REまで上昇することはない。通常の場合のコントローラ200の処理は、以下の通りとなる。(1)コントローラ200は、冷媒温度Trが所定範囲の上限温度TcHより高い場合であって、車両の運転者から要求される要求負荷が所定値以下である場合には、グリルシャッタ140を開状態に維持するとともに、冷媒温度Trに応じて回転ポンプ130の回転数を制御する。(2)コントローラ200は、冷媒温度Trが所定範囲の上限温度TcHより高い場合であって、車両の運転者から要求される要求負荷が所定値を超過する場合、グリルシャッタ140を開状態に維持するとともに、回転ポンプ130の回転数を冷媒温度Trに応じて制御する場合より高い回転数に制御する。
図2の実線のグラフLaは、冷媒温度Trと目標回転数の関係を模式化して描いてある。冷媒温度Trと目標回転数の関係は、非線形であってもよい。
以上、実施形態を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、上述した実施形態を様々に変形、変更したものが含まれる。また、本明細書または図面において説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時の請求項に記載した組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面において説明した技術は、複数の目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
10:車両用冷却装置
20:半導体素子
110:ラジエータ
120:配管
125:リザーブタンク
130:回転ポンプ
140:グリルシャッタ
150:温度センサ
200:コントローラ

Claims (1)

  1. 車両の走行負荷に応じて昇温する昇温機器を冷却する車両用冷却装置であって、
    前記昇温機器を冷却する冷媒の熱を放熱するラジエータと、
    前記昇温機器と前記ラジエータとの間で前記冷媒を循環させる配管と、
    前記配管内の前記冷媒を送出する回転ポンプと、
    開状態において前記ラジエータへの走行風の流入を許容し、閉状態において前記ラジエータへの走行風の流入を阻止するグリルシャッタと、
    前記回転ポンプおよび前記グリルシャッタを制御するコントローラと、
    を備えており、
    前記コントローラは、
    前記冷媒の温度が所定範囲内である場合、前記冷媒の温度に応じて、前記回転ポンプの回転数ならびに前記グリルシャッタの開閉状態を制御し、
    前記冷媒の温度が前記所定範囲の下限より低い場合、前記グリルシャッタを閉状態に維持するとともに、前記冷媒の温度に応じて前記回転ポンプの回転数を制御し、
    前記冷媒の温度が前記所定範囲の上限より高い場合であって、前記車両の運転者から要求される要求負荷が所定値以下である場合、前記グリルシャッタを開状態に維持するとともに、前記冷媒の温度に応じて前記回転ポンプの回転数を制御し、
    前記冷媒の温度が前記所定範囲の上限より高い場合であって、前記車両の運転者から要求される要求負荷が前記所定値を超過する場合、前記グリルシャッタを開状態に維持するとともに、前記回転ポンプの回転数を前記冷媒の温度に応じて制御する場合より高い回転数に制御する、車両用冷却装置。
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