1つまたはそれ以上の実施形態において、作業機は、水を貯めるケースと、前記ケースから供給される水を吐出する作業機本体を備えていてもよい。前記作業機本体は、前記ケースの上面に着脱可能に載置されてもよい。
上記の構成によれば、水を貯めるケースの上面に作業機本体が載置されるので、水を貯めたケースの重量を作業機本体が支持することはない。従って、ケースに貯める水の容量を大きくしても、作業機本体の強度および剛性を高める必要がない。作業機本体のサイズおよび重量を大きくすることなく、ケースに貯める水の容量を大きくすることができる。
1つまたはそれ以上の実施形態において、前記作業機では、前記ケースが水平から傾いた状態では、前記ケースが水平の状態に比べて、前記作業機本体を前記ケースから取り外す方向に移動することを妨げる力が、前記作業機本体に強く作用してもよい。
上記の構成によれば、ケースの上面に作業機本体を載置した状態でケースが傾いた場合に、作業機本体をケースから取り外す方向に移動することを妨げる力が作業機本体に作用する。このため、ケースの上面に載置した作業機本体が、ケースが傾いた時にケースから脱落してしまうことを防止することができる。また、上記の構成によれば、ケースが水平の状態では、作業機本体をケースから取り外す方向に移動することを妨げる力が、作業機本体に作用しないか、あるいは弱く作用する。このため、ケースが水平の状態であれば、作業機本体の着脱を容易に行うことができる。
1つまたはそれ以上の実施形態において、前記作業機本体および前記ケースの一方は、係合壁を備えていてもよい。前記作業機本体および前記ケースの他方は、前記係合壁に係合する係合爪を備えていてもよい。前記ケースが水平の状態では、前記作業機本体の自重は、前記係合壁を前記係合爪に押し付ける方向に作用しなくてもよい。前記ケースが水平から傾いた状態では、前記作業機本体の自重は、前記係合壁を前記係合爪に押し付ける方向に作用してもよい。
上記の構成では、作業機本体をケースから取り外す際には、係合壁が係合爪から離反する方向に作業機本体を移動させる必要がある。この際に、ケースが傾いた状態では、作業機本体の自重が、係合壁を係合爪に押し付ける方向、すなわち作業機本体をケースから取り外す方向とは逆方向に作用する。このため、作業機本体の自重が、作業機本体をケースから取り外す方向に移動することを妨げる力として作用する。また、上記の構成では、ケースが水平な状態では、作業機本体の自重が、係合壁を係合爪に押し付ける方向に作用しないので、作業機本体をケースから取り外す方向に移動することを妨げる力として作用しない。上記によれば、簡素な構成によって、ケースが水平から傾いた状態では、ケースが水平の状態に比べて、作業機本体をケースから取り外す方向に移動することを妨げる力を、作業機本体に強く作用させることができる。
1つまたはそれ以上の実施形態において、前記ケースは、上面に開口を有するケース本体と、前記ケース本体に開閉可能に取り付けられており、前記ケース本体の前記開口を覆うケースカバーを備えていてもよい。前記作業機本体は、前記ケースカバーの上面に着脱可能に載置されてもよい。
上記の構成によれば、作業機本体が取り外されている状態のケースについて、ユーザは、ケース本体を地面に載置した状態で、立った姿勢のまま、ケースカバーを開閉することができる。
1つまたはそれ以上の実施形態において、作業機は、水を貯めるケースと、前記ケースから供給される水を吐出する作業機本体と、付属品を備えていてもよい。前記ケースに水を貯めていない状態で、前記ケースの内部に、前記作業機本体と、前記付属品を収容可能であってもよい。前記ケースは、排水口を備えていてもよい。前記付属品は、前記作業機本体に電力を供給するバッテリを備えていてもよい。前記ケースの内部に、前記作業機本体と前記バッテリを収容した時に、前記バッテリが前記排水口よりも上方に配置されてもよい。
上記の構成によれば、水を貯めたケースから排水口を介して水を抜いた後、ケースの内部に作業機本体と付属品を収容した時に、ケースの内部の排水口よりも低い位置に水が残っている場合であっても、バッテリは排水口よりも高い位置に配置されるので、バッテリに水がかかってしまうことを防止することができる。
1つまたはそれ以上の実施形態において、前記付属品は、前記バッテリを充電する充電器をさらに備えていてもよい。前記ケースの内部に、前記作業機本体と前記充電器を収容した時に、前記充電器が前記排水口よりも上方に配置されてもよい。
上記の構成によれば、水を貯めたケースから排水口を介して水を抜いた後、ケースの内部に作業機本体と付属品を収容した時に、ケースの内部の排水口よりも低い位置に水が残っている場合であっても、充電器は排水口よりも高い位置に配置されるので、充電器に水がかかってしまうことを防止することができる。
1つまたはそれ以上の実施形態において、前記ケースの内部に、前記排水口よりも上方で前記充電器を支持可能な支持部が設けられていてもよい。
上記の構成によれば、水を貯めたケースから排水口を介して水を抜いた後、ケースの内部に作業機本体と付属品を収容した時に、支持部によって充電器を支持することで、充電器を排水口よりも高い位置に確実に配置することができる。
1つまたはそれ以上の実施形態において、前記作業機本体の下面および前記ケースの底面の一方に、位置決め溝が設けられていてもよい。前記作業機本体の下面および前記ケースの底面の他方に、前記位置決め溝に入り込む位置決め突起が設けられていてもよい。前記位置決め溝と前記位置決め突起を互いに位置合わせして、前記作業機本体を正しい向きで前記ケースの底面に載置した時に、前記ケースの壁面が前記作業機本体と干渉しなくてもよい。前記位置決め溝と前記位置決め突起を互いに位置合わせして、前記作業機本体を誤った向きで前記ケースの底面に載置した時に、前記ケースの壁面が前記作業機本体と干渉してもよい。
ケースの内部に作業機本体と付属品を収容する場合、付属品は、ケースの底面に載置した作業機本体とケースの壁面の間に形成される空間に収容される。このため、作業機本体をケースの底面に載置する際の作業機本体の向きが異なると、付属品を収容可能な空間の形状も異なるものなる。このため、作業機本体を誤った向きでケースの底面に載置してしまうと、全ての付属品をケースに収容することができなくなるおそれがある。上記の構成によれば、作業機本体が誤った向きでケースの底面に載置されることを防止して、付属品を確実にケースに収容可能とすることができる。
1つまたはそれ以上の実施形態において、作業機本体は、入水口に供給される水を出水口から送り出すポンプ機構と、前記ポンプ機構を駆動する電動モータと、前記ポンプ機構および前記電動モータを収容するハウジングと、前記ハウジングに取り付けられた肩ベルトを備えていてもよい。
上記の構成によれば、ユーザは、肩ベルトを肩にかけて作業機本体を運搬することができる。ユーザの片手を塞ぐことなく、作業機本体を運搬可能とすることができる。
1つまたはそれ以上の実施形態において、前記ハウジングは、付属品を収容するアクセサリボックスを備えてもよい。
上記の構成によれば、ユーザは、肩ベルトを肩にかけて作業機本体を運搬することで、作業機本体とともに、アクセサリボックスに収容された付属品も運搬することができる。
1つまたはそれ以上の実施形態において、前記ハウジングは、前記肩ベルトの一端を着脱可能な第1フックと、前記肩ベルトの他端を着脱可能な第2フックを備えていてもよい。
上記の構成によれば、不要時には肩ベルトをハウジングから取り外しておくことができる。
1つまたはそれ以上の実施形態において、前記第1フックは、前記作業機本体の重心よりも前方上方に配置されていてもよい。前記第2フックは、前記作業機本体の重心よりも後方上方に配置されていてもよい。
上記の構成によれば、ユーザが肩ベルトを肩にかけて作業機本体を運搬する際に、前後方向のバランスを取りやすくすることができる。
1つまたはそれ以上の実施形態において、前記作業機本体の重心の左右方向の位置が、前記第1フックの中心線から左右方向に前記第1フックの幅の1.5倍の範囲内に位置してもよく、かつ前記第2フックの中心線から左右方向に前記第2フックの幅の1.5倍の範囲内に位置してもよい。
上記の構成によれば、ユーザが肩ベルトを肩にかけて作業機本体を運搬する際に、左右方向のバランスを取りやすくすることができる。
1つまたはそれ以上の実施形態において、ケースは、水を貯めるケース本体と、前記ケース本体に設けられた車輪と、前記ケース本体に設けられたハンドルを備えていてもよい。
上記の構成によれば、ケース本体に貯める水の容量を大きくして、水を貯めたケース本体の重量が非常に大きなものとなった場合でも、ケース本体に車輪が設けられているので、ユーザはケース本体を完全に持ち上げることなく、ハンドルを把持してケース本体を容易に運搬することができる。
1つまたはそれ以上の実施形態において、前記車輪は、前記ケース本体の一方の端部近傍に設けられてもよい。前記ハンドルは、前記ケース本体の他方の端部近傍に設けられてもよい。前記ケース本体が地面に載置された時に、前記車輪が前記地面から離反してもよい。前記ケース本体の前記他方の端部が上方に持ち上がった時に、前記車輪が前記地面に当接してもよい。
上記の構成によれば、ケース本体を地面に載置した状態では、車輪が地面から離反しているので、ケース本体を安定して載置させることができる。また、上記の構成によれば、ユーザがハンドルを把持してケース本体の他方の端部を上方に持ち上げると、車輪が地面に当接するので、ケース本体を容易に運搬することができる。
1つまたはそれ以上の実施形態において、前記ケース本体は、前記ケース本体の前記一方の端部近傍に設けられた排水口を備えていてもよい。
上記の構成によれば、ケース本体に貯められた水を排水口から排出する際に、ユーザがハンドルを把持してケース本体の他方の端部を上方に持ち上げることで、ケース本体の一方の端部に配置された排水口からの排水を促進することができる。
1つまたはそれ以上の実施形態において、前記ケースは、前記ケース本体に開閉可能に取り付けられており、前記ケース本体の上面に設けられた開口を覆うケースカバーと、前記ケースカバーと前記ケース本体が当接する箇所に配置されたシール部材を備えてもよい。
上記の構成によれば、ユーザは、ケース本体を地面に載置した状態で、立った姿勢のまま、ケースカバーを開閉することができる。また、上記の構成によれば、ケースカバーとケース本体が当接する箇所にシール部材が配置されているので、ケース本体に水を貯めた状態で、ハンドルを把持してケース本体の他方の端部を上方に持ち上げた場合でも、ケースカバーとケース本体の間の隙間から水が漏れてしまうことを防止することができる。
1つまたはそれ以上の実施形態において、作業機は、前記ケースと、前記ケースから供給される水を吐出する作業機本体を備えていてもよい。前記作業機本体は前記ケースの上面に載置可能であってもよい。前記ケースは、前記作業機本体を前記ケースの上面に載置した状態で、完全に持ち上げることなく運搬可能であってもよい。
上記の構成によれば、作業機本体をケースの上面に載置した状態で、水を貯めたケースと作業機本体を一緒に運搬することができる。
1つまたはそれ以上の実施形態において、前記ケースに水を貯めていない状態で、前記作業機本体を前記ケースの内部に収容可能であってもよい。前記ケースは、前記作業機本体を前記ケースの内部に収容した状態で、完全に持ち上げることなく運搬可能であってもよい。
上記の構成によれば、作業機本体をケースの内部に収容した状態で、ケースと作業機本体を一緒に運搬することができる。
1つまたはそれ以上の実施形態において、作業機は、前記ケースと、前記ケースから供給される水を吐出する作業機本体を備えていてもよい。前記ケースに水を貯めていない状態で、前記作業機本体を前記ケースの内部に収容可能であってもよい。前記ケースは、前記作業機本体を前記ケースの内部に収容した状態で、完全に持ち上げることなく運搬可能であってもよい。
上記の構成によれば、作業機本体をケースの内部に収容した状態で、ケースと作業機本体を一緒に運搬することができる。
(実施例)
実施例の高圧洗浄機2について図面を参照しながら説明する。図1に示すように、高圧洗浄機2は、収容ケース4と、洗浄機本体6と、トリガガン8を備えている。図15、図16に示すように、収容ケース4は、高圧洗浄機2を使用しない時に、洗浄機本体6、トリガガン8、および後述する各種の付属品を収容することができる。また、図1に示すように、収容ケース4は、高圧洗浄機2の使用時に、内部に収容した付属品を全て取り出した状態で、内部に水を貯えることができる。洗浄機本体6は、高圧洗浄機2の使用時に、収容ケース4の上面に着脱可能に載置される。洗浄機本体6は、収容ケース4から自給ホース10を介して水を吸出し、高圧ホース12を介してトリガガン8に加圧した水を供給する。なお、洗浄機本体6は、耐圧ホース14(図15参照)を介して水道の蛇口に接続することができる。この場合、洗浄機本体6は、水道から耐圧ホース14を介して供給される水を加圧して、高圧ホース12を介してトリガガン8に送り出す。トリガガン8には、ジェットノズル16が取り付けられている。トリガガン8は、ユーザの操作に応じて、ジェットノズル16へ水を供給する状態と、ジェットノズル16への水の供給を遮断する状態の間で切り換わる。ジェットノズル16は、トリガガン8から供給される水を直進性の高い旋回流として先端から噴射する。なお、トリガガン8には、ジェットノズル16に代えて、スプレーランス17(図16参照)、洗浄ブラシ18(図16参照)、洗剤タンク付きノズル19(図16参照)等の、各種のアタッチメントを取り付けることができる。スプレーランス17は、トリガガン8から供給される水を先端から充円錐状に拡散させながら噴射する。洗浄ブラシ18は、トリガガン8から供給される水をブラシの間から噴射する。洗剤タンク付きノズル19は、トリガガン8から供給される水に洗剤を混合させて噴射する。
図2−図4に示すように、洗浄機本体6は、左側ハウジング20と、右側ハウジング22と、バッテリボックスカバー24と、アクセサリボックス26を備えている。なお、以下では左側ハウジング20と、右側ハウジング22と、バッテリボックスカバー24と、アクセサリボックス26を総称して、単にハウジング27ともいう。図5に示すように、左側ハウジング20と右側ハウジング22によって、本体ハウジング28と、バッテリボックス30と、トップハンドル32が形成されている。左側ハウジング20は、本体ハウジング28と、バッテリボックス30と、トップハンドル32の左半面の外形形状を規定しており、右側ハウジング22は、本体ハウジング28と、バッテリボックス30と、トップハンドル32の右半面の外形形状を規定している。
本体ハウジング28は、上下方向が左右方向よりも大きく、前後方向が上下方向よりも大きい略直方体形状を有している。本体ハウジング28の右面の前方下方には、右方向に突出する入水継手34が設けられている。入水継手34は、本体ハウジング28の内部から外部に突出しており、自給ホース10(図1参照)、耐圧ホース14(図15参照)を着脱可能である。入水継手34は、水が流入する入水口34aを備えている。本体ハウジング28の前面の下方には、前方向に突出する出水継手36が設けられている。出水継手36は、本体ハウジング28の内部から外部に突出しており、高圧ホース12(図1参照)を着脱可能である。出水継手36は、水が流出する出水口36aを備えている。
本体ハウジング28の前方上方に、バッテリボックス30が設けられている。バッテリボックス30は、前方上方に向けて開口した箱型形状を有している。バッテリボックス30は、左側の外面は本体ハウジング28の左側の外面と略面一となっており、右側の外面は本体ハウジング28の右側の外面よりも右側に突出している。図6、図7に示すように、バッテリボックス30の内部には、バッテリ38aを着脱可能なバッテリ取付部40aと、バッテリ38bを着脱可能なバッテリ取付部40bが設けられている。図6に示すように、バッテリ38a、38bをバッテリ取付部40a、40bに取り付けた状態では、バッテリ38a、38bは左右方向に並んで配置されている。バッテリ38a、38bは、いずれも、リチウムイオンバッテリ等の二次電池である。バッテリ38a、38bは、充電器39(図8参照)により充電可能である。バッテリ38a、38bの定格電圧は、例えば18Vである。バッテリ38a、38bは、バッテリ取付部40a、40bに対して所定のスライド方向にスライドさせることで、バッテリ取付部40a、40bに着脱可能である。バッテリ38a、38bをバッテリ取付部40a、40bに取り付けた状態では、バッテリ38a、38bは電気的に直列に接続されて、バッテリ38a、38bの定格電圧(例えば18V)の合計電圧(例えば36V)の電力が洗浄機本体6に供給される。
図8に示すように、充電器39は、バッテリ38a、38bを着脱可能なバッテリ取付部41a、41bと、交流電源に接続可能な電源コード43を備えている。バッテリ38a、38bは、バッテリ取付部41a、41bに対して所定のスライド方向にスライドさせることで、バッテリ取付部41、41bに着脱可能である。充電器39は、電源コード43から供給される交流電力を直流電力に変換して、バッテリ取付部41a、41bに取り付けられたバッテリ38a、38bに充電する。
図2−図4に示すように、バッテリボックス30の上部には、バッテリボックスカバー24が設けられている。バッテリボックスカバー24は、回動軸30a(図5、図6参照)周りに回動可能に、バッテリボックス30に連結されている。回動軸30aは、バッテリボックス30の後方上方に配置されており、左右方向に長手方向を有する。バッテリボックスカバー24は、図示しない捩じりバネによって、閉じる方向に付勢されている。バッテリボックスカバー24の先端には、ラッチ42が設けられている。図5、図6に示すように、バッテリボックス30の前方上方には、ラッチ受け30bが形成されている。バッテリボックスカバー24を閉じた状態で、ラッチ42を操作してラッチ受け30bに係合させることで、バッテリボックスカバー24は閉じた状態で維持される。この状態から、ラッチ42を操作してラッチ受け30bとの係合を解除して、捩じりバネの付勢力に抗してバッテリボックスカバー24の先端を押し上げると、バッテリボックスカバー24は開いた状態となる。図6に示すように、バッテリボックス30の開口の周縁には、樹脂製のシール部材44が設けられている。
図2−図4に示すように、本体ハウジング28の前方上方には、バッテリボックス30の後面に沿って上方に伸びる前方支持部28aが形成されており、本体ハウジング28の後方上方には、上方に向けて突出する後方支持部28bが形成されている。トップハンドル32は、前方支持部28aの後方上方と、後方支持部28bの前方上方を連結するように設けられている。トップハンドル32は略円筒形状を有している。ユーザはトップハンドル32を把持することで、洗浄機本体6を持ち上げて運搬することができる。後方支持部28bの上面には、出水継手36からの水の吐出流量を調整するための調整ダイヤル48が設けられている。前方支持部28aの上面には、ユーザに洗浄機本体6の状態を表示するとともに、ユーザからの操作入力を受け入れるための操作表示板50が設けられている。
後方支持部28bの上面の後端には、上方に突出する支持柱28c、28dが設けられている。支持柱28c、28dの間には、左右方向に長手方向を有する支持ピン70が設けられている。支持ピン70の左端は、支持柱28cの上端近傍に固定されており、支持ピン70の右端は、支持柱28dの上端近傍に固定されている。前方支持部28aの上面の前端には、支持プレート72を収容する収容溝28eが形成されている。支持プレート72は、全体が収容溝28eに収容された収容位置(図2参照)と、一部が収容溝28eから外部に突出した引出位置(図9参照)の間で、スライド可能に前方支持部28aに支持されている。図9に示すように、支持プレート72には、貫通孔72aが形成されている。支持プレート72を引出位置までスライドさせた状態で、肩ベルト74の一端を支持プレート72に係合させ、肩ベルト74の他端を支持ピン70に係合させることで、洗浄機本体6に肩ベルト74を取り付けることができる。肩ベルト74を洗浄機本体6に取り付けた状態では、ユーザは肩ベルト74を肩にかけた状態で、洗浄機本体6を運搬することができる。なお、肩ベルト74を洗浄機本体6から取り外した状態では、支持プレート72を収容位置(図2参照)にスライドさせることで、バッテリボックスカバー24を大きく開いた時に支持プレート72と干渉することを防止することができる。
アクセサリボックス26は、本体ハウジング28の右面に取り付けられている。アクセサリボックス26の右側の外面は、バッテリボックス30の右側の外面と略面一となっている。アクセサリボックス26は、上方が開口した箱型形状を形成している。高圧洗浄機2を使用していない時には、トリガガン8、ジェットノズル16、自給ホース10、高圧ホース12等の付属品を、アクセサリボックス26に入れておくことができる。この状態で、ユーザがトップハンドル32を把持して洗浄機本体6を持ち上げることで、あるいはユーザが図9に示す肩ベルト74を肩にかけて洗浄機本体6を持ち上げることで、洗浄機本体6を付属品とともに運搬することができる。
アクセサリボックス26は、入水継手34の近傍において、略円錐台状に窪んだ形状を有している。入水継手34の先端は、アクセサリボックス26の外面よりも右側に突出していない。従って、自給ホース10や耐圧ホース14を接続していない洗浄機本体6が高所から落下して、洗浄機本体6の右面が地面に衝突した場合でも、入水継手34の先端が地面に衝突して損傷することを防止することができる。
本体ハウジング28は、出水継手36の近傍において、略台形柱状に窪んだ形状を有している。出水継手36の先端は、バッテリボックス30の外面と本体ハウジング28の外面に接する平面よりも前側に突出していない。従って、高圧ホース12を接続していない洗浄機本体6が高所から落下して、洗浄機本体6の前面が地面に衝突した場合でも、出水継手36の先端が地面に衝突して損傷することを防止することができる。
図7に示すように、本体ハウジング28の内部には、ECU(Electronic Control Unit)52、ダイヤル検出スイッチ54、電動モータ56、動力伝達機構58、ポンプ機構60等が収容されている。ECU52は、本体ハウジング28の内部の上方中央に配置されている。ECU52は、ポンプ機構60の上方であって、トップハンドル32の下方に配置されている。バッテリ38a、38bをバッテリ取付部40a、40bに取り付けた状態では、ECU52は、下端がバッテリ38a、38bの下端よりも上方に位置し、上端がバッテリ38a、38bの上端よりも下方に位置するように、配置されている。ECU52は、洗浄機本体6に搭載されている各種の電気部品の動作を制御する。ダイヤル検出スイッチ54は、本体ハウジング28の後方支持部28bの内部に配置されている。ダイヤル検出スイッチ54は、調整ダイヤル48の回転角度を検出する。操作表示板50とダイヤル検出スイッチ54は、それぞれ、図示しない配線を介して、ECU52に接続されている。また、ECU52は、図示しない配線を介して、バッテリ取付部40a、40bと接続されている。さらに、ECU52は、図示しない配線を介して、電動モータ56に接続されている。ECU52は、操作表示板50やダイヤル検出スイッチ54から入力される信号に基づいて、バッテリ38a、38bから電動モータ56に供給される電力を制御することで、電動モータ56の動作を制御する。
図10に示すように、電動モータ56、動力伝達機構58およびポンプ機構60は、モータポンプユニット62としてユニット化されている。電動モータ56は、例えばアウタロータ型のブラシレスDCモータである。電動モータ56が回転すると、動力伝達機構58を介してポンプ機構60が駆動される。ポンプ機構60は、電動モータ56により駆動されると、入水口34aから水を吸引するとともに、出水口36aから加圧された水を送り出す。
図3に示すように、本実施例の高圧洗浄機2では、洗浄機本体6を上方から平面視した時に、バッテリ38a、38bを取り付けた状態での重心G1の位置が、左右方向に関して、トップハンドル32の中心線から左右方向にトップハンドル32の幅Wの1.5倍の範囲内に位置しており、好ましくはトップハンドル32の中心線から左右方向にトップハンドル32の幅Wの1.0倍の範囲内に位置しており、より好ましくはトップハンドル32の中心線から左右方向にトップハンドル32の幅Wの0.5倍の範囲内に位置している。このため、バッテリ38a、38bを取り付けた状態の洗浄機本体6を、トップハンドル32を把持して持ち上げる際に、左右方向のバランスを取りやすい。また、本実施例の高圧洗浄機2では、洗浄機本体6を上方から平面視した時に、バッテリ38a、38bを取り外した状態での重心G2の位置が、左右方向に関して、トップハンドル32の中心線から左右方向にトップハンドル32の幅Wの1.5倍の範囲内に位置しており、好ましくはトップハンドル32の中心線から左右方向にトップハンドル32の幅Wの1.0倍の範囲内に位置しており、より好ましくはトップハンドル32の中心線から左右方向にトップハンドル32の幅Wの0.5倍の範囲内に位置している。このため、バッテリ38a、38bを取り外した状態の洗浄機本体6を、トップハンドル32を把持して持ち上げる際に、左右方向のバランスを取りやすい。
本実施例の高圧洗浄機2では、洗浄機本体6を上方から平面視した時に、バッテリ38a、38bを取り付けた状態での重心G1の位置が、左右方向に関して、支持ピン70の中心線から左右方向に支持ピン70の左右方向の寸法W2の1.5倍の範囲内に位置しており、好ましくは支持ピン70の中心線から左右方向に支持ピン70の左右方向の寸法W2の1.0倍の範囲内に位置しており、より好ましくは支持ピン70の中心線から左右方向に支持ピン70の左右方向の寸法W2の0.5倍の範囲内に位置している。また、本実施例の高圧洗浄機2では、洗浄機本体6を上方から平面視した時に、バッテリ38a、38bを取り付けた状態での重心G1の位置が、左右方向に関して、支持プレート72の中心線から左右方向に支持プレート72の貫通孔72aの寸法W3の1.5倍の範囲内に位置しており、好ましくは支持プレート72の中心線から左右方向に支持プレート72の貫通孔72aの寸法W3の1.0倍の範囲内に位置しており、より好ましくは支持プレート72の中心線から左右方向に支持プレート72の貫通孔72aの寸法W3の0.5倍の範囲内に位置している。このため、バッテリ38a、38bを取り付けた状態の洗浄機本体6を、肩ベルト74を利用して肩にかける際に、左右方向のバランスを取りやすい。また、本実施例の高圧洗浄機2では、洗浄機本体6を上方から平面視した時に、バッテリ38a、38bを取り外した状態での重心G2の位置が、左右方向に関して、支持ピン70の中心線から左右方向に支持ピン70の左右方向の寸法W2の1.5倍の範囲内に位置しており、好ましくは支持ピン70の中心線から左右方向に支持ピン70の左右方向の寸法W2の1.0倍の範囲内に位置しており、より好ましくは支持ピン70の中心線から左右方向に支持ピン70の左右方向の寸法W2の0.5倍の範囲内に位置している。また、本実施例の高圧洗浄機2では、洗浄機本体6を上方から平面視した時に、バッテリ38a、38bを取り外した状態での重心G2の位置が、左右方向に関して、支持プレート72の中心線から左右方向に支持プレート72の貫通孔72aの寸法W3の1.5倍の範囲内に位置しており、好ましくは支持プレート72の中心線から左右方向に支持プレート72の貫通孔72aの寸法W3の1.0倍の範囲内に位置しており、より好ましくは支持プレート72の中心線から左右方向に支持プレート72の貫通孔72aの寸法W3の0.5倍の範囲内に位置している。このため、バッテリ38a、38bを取り外した状態の洗浄機本体6を、肩ベルト74を利用して肩にかける際に、左右方向のバランスを取りやすい。
図4に示すように、本実施例の高圧洗浄機2では、洗浄機本体6を左方から平面視した時に、バッテリ38a、38bを取り付けた状態での重心G1の位置が、前後方向に関して、トップハンドル32の下面の前端から後端までの範囲内に位置している。このため、バッテリ38a、38bを取り付けた状態の高圧洗浄機2を、トップハンドル32を把持して持ち上げる際に、前後方向のバランスを取りやすい。また、本実施例の高圧洗浄機2では、洗浄機本体6を左方から平面視した時に、バッテリ38a、38bを取り外した状態での重心G2の位置が、前後方向に関して、トップハンドル32の下面の前端から後端までの範囲内に位置している。このため、バッテリ38a、38bを取り外した状態の高圧洗浄機2を、トップハンドル32を把持して持ち上げる際に、前後方向のバランスを取りやすい。
本実施例の高圧洗浄機2では、洗浄機本体6を左方から平面視した時に、バッテリ38a、38bを取り付けた状態での重心G1の位置が、前後方向に関して、前方支持部28aの後面から後方支持部28bの前面までの範囲内に位置している。このため、バッテリ38a、38bを取り付けた状態の洗浄機本体6を、肩ベルト74を利用して肩にかける際に、前後方向のバランスを取りやすい。また、本実施例の高圧洗浄機2では、洗浄機本体6を左方から平面視した時に、バッテリ38a、38bを取り外した状態での重心G2の位置が、前後方向に関して、前方支持部28aの後面から後方支持部28bの前面までの範囲内に位置している。このため、バッテリ38a、38bを取り外した状態の洗浄機本体6を、肩ベルト74を利用して肩にかける際に、前後方向のバランスを取りやすい。
図11に示すように、本体ハウジング28の下面には、位置決め溝76a、76bが形成されている。また、本体ハウジング28の前面の下端近傍、具体的には右側ハウジング22の前面の下端近傍には、係合溝78aが形成されている。本体ハウジング28の左面の後方下端近傍、具体的には左側ハウジング20の左面の後方下端近傍には、係合溝78bが形成されている。アクセサリボックス26の右面の後方下端近傍には、係合溝78cが形成されている。係合溝78aには、上下方向に対して上側が後方に傾斜した係合壁80aが形成されている。係合溝78bには、上下方向に対して上側が後方に傾斜した係合壁80b(図4参照)が形成されている。係合溝78cには、上下方向に対して上側が後方に傾斜した係合壁80cが形成されている。
図12、図13に示すように、収容ケース4は、ケース本体100と、ケースカバー102を備えている。ケース本体100は、上面が開口した箱型形状を有している。ケース本体100は、例えば50Lの水を内部に貯えることができる。ケース本体100の下面には、脚部100a、100b、100c、100dが形成されている。ケース本体100を地面に載置する際には、脚部100a、100b、100c、100dが地面に当接する。ケースカバー102は、ヒンジピン104a、104b周りに回動可能に、ケース本体100に連結されている。ヒンジピン104a、104bは、同一直線上に配置されており、前後方向に長手方向を有する。ヒンジピン104a、104bは、ケース本体100の左方の上端と、ケースカバー102の左方の下端を連結している。ケース本体100の右方上端には、ラッチ106a、106bが設けられている。図14に示すように、ケースカバー102の先端には、ラッチ受け108a、108bが形成されている。ケースカバー102を閉じた状態で、ラッチ106a、106bを操作してラッチ受け108a、108bに係合させることで、ケースカバー102は閉じた状態で維持される。この状態から、ラッチ106a、106bを操作してラッチ受け108a、108bとの係合を解除して、ケースカバー102の先端を押し上げると、ケースカバー102は開いた状態となる。ケース本体100の開口の周縁には、樹脂製のシール部材110が設けられている。
図12に示すように、ケースカバー102の左方後部には、給水口112が形成されている。給水口112には、キャップ114が取り付けられている。ケースカバー102が閉じており、かつキャップ114を外した状態では、給水口112を介して、水道からの水を収容ケース4の内部に流入させることができる。また、ケースカバー102が閉じており、かつキャップ114を外した状態では、給水口112に自給ホース10を取り付けることで、収容ケース4から洗浄機本体6に水を供給することができる。ケースカバー102の給水口112の近傍には、外したキャップ114を載置可能なキャップ受け116が形成されている。
図13に示すように、ケース本体100の後方下部には、排水口118が形成されている。排水口118には、キャップ120が取り付けられている。キャップ120を外した状態では、排水口118を介して、収容ケース4の内部の水を外部に排出することができる。キャップ120はキャップ114と同じ形状を有しており、外したキャップ120はキャップ受け116に載置することができる。
図12に示すように、ケース本体100の前方上部には、ハンドル122が設けられている。ハンドル122は、左右方向に伸びる回動軸周りに回動可能にケース本体100に取り付けられている。収容ケース4を地面に載置している際には、ハンドル122を下方に回動させておくことで、ケースカバー102の開閉の際や、給水口112を介した水道から収容ケース4への給水や、給水口112を介した収容ケース4から洗浄機本体6への給水の際に、ハンドル122が邪魔になることを防止することができる。収容ケース4を運搬する際には、ハンドル122を上方に回動させることで、ユーザはハンドル122を把持して収容ケース4を運搬することができる。
図13に示すように、ケース本体100の後方下部の左右両端近傍には、車輪124a、124bが設けられている。車輪124a、124bは、左右方向に伸びる回転軸周りに回転可能にケース本体100に取り付けられている。収容ケース4を地面に載置している際には、車輪124a、124bは脚部100a、100b、100c、100dの下面よりも上方に位置しているので、車輪124a、124bは地面に接触していない。ユーザがハンドル122を把持して、収容ケース4の後部を持ち上げるように収容ケース4を傾斜させると、脚部100a、100b、100c、100dが地面から離反して、車輪124a、124bが地面に接触する。これによって、ユーザはハンドル122を把持した状態で、車輪124a、124bの回転を利用して収容ケース4を容易に運搬することができる。
図14に示すように、ケース本体100の内側の底面には、洗浄機本体6を収容する際に使用する位置決め突起126a、126bが形成されている。図15に示すように、洗浄機本体6を収容ケース4の内部に収容する際には、洗浄機本体6の前部が収容ケース4の後方に位置し、洗浄機本体6の後部が収容ケース4の前方に位置するようにして、洗浄機本体6をケース本体100の底面に載置する。この際に、ケース本体100の位置決め突起126aは、洗浄機本体6の位置決め溝76b(図11参照)に入り込み、ケース本体100の位置決め突起126bは、洗浄機本体6の位置決め溝76a(図11参照)に入り込む。これによって、収容ケース4に洗浄機本体6を収容した状態で、ユーザがハンドル122を把持して収容ケース4を前後方向に傾斜させて運搬する際に、洗浄機本体6が収容ケース4に対してずれてしまうことを防止することができる。
ケース本体100の内側の壁面は、洗浄機本体6を逆向きにケース本体100の底面に載置しようとした場合、すなわち、ケース本体100の位置決め突起126aが、洗浄機本体6の位置決め溝76aに位置合わせされ、ケース本体100の位置決め突起126bが、洗浄機本体6の位置決め溝76bに位置合わせされた状態で、洗浄機本体6をケース本体100の底面に載置しようとした場合に、洗浄機本体6の本体ハウジング28およびアクセサリボックス26と干渉する形状を有している。これによって、ユーザが誤って洗浄機本体6を逆向きにケース本体100の底面に載置してしまうことを防止することができる。
図15、図16は、収容ケース4の内部に、洗浄機本体6と、トリガガン8と、ジェットノズル16と、スプレーランス17と、洗浄ブラシ18と、洗剤タンク付きノズル19と、充電器39と、自給ホース10と、高圧ホース12と、耐圧ホース14を収容した状態を示している。バッテリ38a、38bは、洗浄機本体6のバッテリボックス30のバッテリ取付部40a、40bに取り付けられた状態で、洗浄機本体6とともに収容ケース4の内部に収容される。なお、図16では、自給ホース10と、高圧ホース12と、耐圧ホース14の図示は省略している。また、図15、図16の前後方向、上下方向および左右方向は、収容ケース4の前後方向、上下方向および左右方向を示しており、洗浄機本体6の前後方向、上下方向および左右方向とは異なる。図16に示すように、トリガガン8と、ジェットノズル16と、スプレーランス17と、洗浄ブラシ18と、洗剤タンク付きノズル19は、収容ケース4の内部において、洗浄機本体6よりも右側の空間に収容される。充電器39は、収容ケース4の内部において、洗浄機本体6よりも前方の空間に収容される。図15に示すように、自給ホース10と耐圧ホース14は、収容ケース4の内部において、洗浄機本体6よりも左側の空間に収容される。高圧ホース12は、収容ケース4の内部において、洗浄機本体6と充電器39の間の空間に収容される。
図14に示すように、ケース本体100の内部の前方側の壁面には、排水口118よりも高い位置で充電器39を支持可能な支持壁128が形成されている。このため、図17に示すように、収容ケース4の内部に、洗浄機本体6と、充電器39を収容した状態では、充電器39は支持壁128によって支持されて、排水口118よりも高い位置に配置される。このような構成とすることによって、収容ケース4の底面に水が残存している場合であっても、充電器39に水がかかることを防止することができる。なお、洗浄機本体6のバッテリ38a、38bは、洗浄機本体6をケース本体100の底面に載置した時に、排水口118よりも高い位置に配置される。このため、収容ケース4の底面に水が残存している場合であっても、バッテリ38a、38bに水がかかることを防止することができる。
図12に示すように、ケースカバー102の上面には、洗浄機本体6を載置するための載置溝130が形成されている。洗浄機本体6を収容ケース4の上面に載置する際には、洗浄機本体6の前部が収容ケース4の前方に位置し、洗浄機本体6の後部が収容ケース4の後方に位置するようにして、洗浄機本体6をケースカバー102の載置溝130に載置する。載置溝130の前方の壁面には、洗浄機本体6の係合溝78aに入り込む係合爪132aが形成されている。載置溝130の後部の左方の壁面には、洗浄機本体6の係合溝78bに入り込む係合爪132bが形成されている。載置溝130の後部の右方の壁面には、洗浄機本体6の係合溝78cに入り込む係合爪132cが形成されている。
図18、図19に示すように、地面に載置された収容ケース4の上面に洗浄機本体6を載置する際には、収容ケース4に対して洗浄機本体6を上方から下方に向けて移動させて、係合溝78b、78cに係合爪132b、132cを入り込ませる。その状態から、洗浄機本体6を収容ケース4に対して前方に向けて移動させると、係合爪132aが係合溝78aに入り込んで係合爪132aと係合壁80aが係合するとともに、係合爪132bが係合壁80bに係合し、かつ係合爪132cが係合壁80cに係合して、洗浄機本体6が収容ケース4の上面に取り付けられる。逆に、地面に載置された収容ケース4の上面から洗浄機本体6を取り外す際には、洗浄機本体6を収容ケース4に対して後方に向けて移動させて、係合爪132aを係合壁80aから離反させて係合溝78aから抜け出させるとともに、係合爪132bを係合壁80bから離反させ、かつ係合爪132cを係合壁80cから離反させる。この状態から、洗浄機本体6を収容ケース4に対して上方に向けて移動させると、係合爪132b、132cが係合溝78b、78cから抜け出して、洗浄機本体6が収容ケース4の上面から取り外される。
図20に示すように、本実施例の高圧洗浄機2では、収容ケース4の上面に洗浄機本体6を取り付けた状態でも、ユーザはハンドル122を把持して収容ケース4を傾斜させることで、車輪124a、124bの回転を利用して収容ケース4を運搬することができる。この場合、図21、図22に示すように、洗浄機本体6に作用する重力の分力が、洗浄機本体6を収容ケース4に対して前方に移動させる方向に作用するので、係合爪132a、132b、132cが、係合壁80a、80b、80cに強く押し付けられる。これによって、洗浄機本体6を上面に載置した収容ケース4を運搬する際に、洗浄機本体6が収容ケース4から外れてしまうことを防止することができる。なお、本実施例の高圧洗浄機2では、収容ケース4の内部に水が貯められておらず、図15、図16に示すように、収容ケース4の内部に洗浄機本体6および各種の付属品が収容されている場合でも、ユーザはハンドル122を把持して収容ケース4を傾斜させることで、車輪124a、124bの回転を利用して収容ケース4を運搬することができる。
上記の実施例では、収容ケース4の上面に洗浄機本体6を取り付けた時に、係合壁80a、80b、80cと係合爪132a、132b、132cが係合することで、洗浄機本体6を収容ケース4に固定する構成について説明したが、これ以外にも、例えば、収容ケース4および洗浄機本体6の一方に永久磁石(図示せず)を設け、収容ケース4および洗浄機本体6の他方に磁性体(図示せず)を設け、永久磁石と磁性体の間に作用する磁力によって洗浄機本体6を収容ケース4に固定する構成としてもよい。
1つまたはそれ以上の実施形態において、高圧洗浄機2(作業機の例)は、水を貯める収容ケース4(ケースの例)と、収容ケース4から供給される水を吐出する洗浄機本体6(作業機本体の例)を備えている。洗浄機本体6は、収容ケース4の上面に着脱可能に載置される。
上記の構成によれば、水を貯める収容ケース4の上面に洗浄機本体6が載置されるので、水を貯めた収容ケース4の重量を洗浄機本体6が支持することはない。従って、収容ケース4に貯める水の容量を大きくしても、洗浄機本体6の強度および剛性を高める必要がない。洗浄機本体6のサイズおよび重量を大きくすることなく、収容ケース4に貯める水の容量を大きくすることができる。
1つまたはそれ以上の実施形態において、高圧洗浄機2では、収容ケース4が水平から傾いた状態では、収容ケース4が水平の状態に比べて、洗浄機本体6を収容ケース4から取り外す方向に移動することを妨げる力が、洗浄機本体6に強く作用する。
上記の構成によれば、収容ケース4の上面に洗浄機本体6を載置した状態で収容ケース4が傾いた場合に、洗浄機本体6を収容ケース4から取り外す方向に移動することを妨げる力が洗浄機本体6に作用する。このため、収容ケース4の上面に載置した洗浄機本体6が、収容ケース4が傾いた時に収容ケース4から脱落してしまうことを防止することができる。また、上記の構成によれば、収容ケース4が水平の状態では、洗浄機本体6を収容ケース4から取り外す方向に移動することを妨げる力が、洗浄機本体6に作用しない。このため、収容ケース4が水平の状態であれば、洗浄機本体6の着脱を容易に行うことができる。
1つまたはそれ以上の実施形態において、洗浄機本体6および収容ケース4の一方は、係合壁80a、80b、80cを備えている。洗浄機本体6および収容ケース4の他方は、係合壁80a、80b、80cに係合する係合爪132a、132b、132cを備えている。収容ケース4が水平の状態では、洗浄機本体6の自重は、係合壁80a、80b、80cを係合爪132a、132b、132cに押し付ける方向に作用しない。収容ケース4が水平から傾いた状態では、洗浄機本体6の自重は、係合壁80a、80b、80cを係合爪132a、132b、132cに押し付ける方向に作用する。
上記の構成では、洗浄機本体6を収容ケース4から取り外す際には、係合壁80a、80b、80cが係合爪132a、132b、132cから離反する方向に洗浄機本体6を移動させる必要がある。この際に、収容ケース4が傾いた状態では、洗浄機本体6の自重が、係合壁80a、80b、80cを係合爪132a、132b、132cに押し付ける方向、すなわち洗浄機本体6を収容ケース4から取り外す方向とは逆方向に作用する。このため、洗浄機本体6の自重が、洗浄機本体6を収容ケース4から取り外す方向に移動することを妨げる力として作用する。また、上記の構成では、収容ケース4が水平な状態では、洗浄機本体6の自重が、係合壁80a、80b、80cを係合爪132a、132b、132cに押し付ける方向に作用しないので、洗浄機本体6を収容ケース4から取り外す方向に移動することを妨げる力として作用しない。上記によれば、簡素な構成によって、収容ケース4が水平から傾いた状態では、収容ケース4が水平の状態に比べて、洗浄機本体6を収容ケース4から取り外す方向に移動することを妨げる力を、洗浄機本体6に強く作用させることができる。
1つまたはそれ以上の実施形態において、収容ケース4は、上面に開口を有するケース本体100と、ケース本体100に開閉可能に取り付けられており、ケース本体100の開口を覆うケースカバー102を備えている。洗浄機本体6は、ケースカバー102の上面に着脱可能に載置される。
上記の構成によれば、洗浄機本体6が取り外されている状態の収容ケース4について、ユーザは、ケース本体100を地面に載置した状態で、立った姿勢のまま、ケースカバー102を開閉することができる。
1つまたはそれ以上の実施形態において、高圧洗浄機2(作業機の例)は、水を貯める収容ケース4(ケースの例)と、収容ケース4から供給される水を吐出する洗浄機本体6(作業機本体の例)と、付属品を備えている。収容ケース4に水を貯めていない状態で、収容ケース4の内部に、洗浄機本体6と、付属品を収容可能である。収容ケース4は、排水口118を備えている。付属品は、洗浄機本体6に電力を供給するバッテリ38a、38bを備えている。収容ケースの内部に、洗浄機本体6とバッテリ38a、38bを収容した時に、バッテリ38a、38bは排水口118よりも上方に配置される。
上記の構成によれば、水を貯めた収容ケース4から排水口118を介して水を抜いた後、収容ケース4の内部に洗浄機本体6と付属品を収容した時に、収容ケース4の内部の排水口118よりも低い位置に水が残っている場合であっても、バッテリ38a、38bは排水口118よりも高い位置に配置されるので、バッテリ38a、38bに水がかかってしまうことを防止することができる。
1つまたはそれ以上の実施形態において、付属品は、バッテリ38a、38bを充電する充電器39をさらに備えている。収容ケース4の内部に、洗浄機本体6と充電器39を収容した時に、充電器39は排水口118よりも上方に配置される。
上記の構成によれば、水を貯めた収容ケース4から排水口118を介して水を抜いた後、収容ケース4の内部に洗浄機本体6と付属品を収容した時に、収容ケース4の内部の排水口118よりも低い位置に水が残っている場合であっても、充電器39は排水口118よりも高い位置に配置されるので、充電器39に水がかかってしまうことを防止することができる。
1つまたはそれ以上の実施形態において、収容ケース4の内部に、排水口118よりも上方で充電器39を支持可能な支持壁128(支持部の例)が設けられている。
上記の構成によれば、水を貯めた収容ケース4から排水口118を介して水を抜いた後、収容ケース4の内部に洗浄機本体6と付属品を収容した時に、支持壁128によって充電器39を支持することで、充電器39を排水口118よりも高い位置に確実に配置することができる。
1つまたはそれ以上の実施形態において、洗浄機本体6の下面および収容ケース4の底面の一方に、位置決め溝76a、76bが設けられている。洗浄機本体6の下面および収容ケース4の底面の他方に、位置決め溝76a、76bに入り込む位置決め突起126a、126bが設けられている。位置決め溝76a、76bと位置決め突起126a、126bを互いに位置合わせして、洗浄機本体6を正しい向きで収容ケース4の底面に載置した時に、収容ケース4の壁面が洗浄機本体6と干渉しない。位置決め溝76a、76bと位置決め突起126a、126bを互いに位置合わせして、洗浄機本体6を誤った向きで収容ケース4の底面に載置した時に、収容ケース4の壁面が洗浄機本体6と干渉する。
収容ケース4の内部に洗浄機本体6と付属品を収容する場合、付属品は、収容ケース4の底面に載置した洗浄機本体6と収容ケース4の壁面の間に形成される空間に収容される。このため、洗浄機本体6を収容ケース4の底面に載置する際の洗浄機本体6の向きが異なると、付属品を収容可能な空間の形状も異なるものなる。このため、洗浄機本体6を誤った向きで収容ケース4の底面に載置してしまうと、全ての付属品を収容ケース4に収容することができなくなるおそれがある。上記の構成によれば、洗浄機本体6が誤った向きで収容ケース4の底面に載置されることを防止して、付属品を確実に収容ケース4に収容可能とすることができる。
1つまたはそれ以上の実施形態において、洗浄機本体6(作業機本体の例)は、入水口34aに供給される水を出水口36aから送り出すポンプ機構60と、ポンプ機構60を駆動する電動モータ56と、ポンプ機構60および電動モータ56を収容するハウジング27と、ハウジング27に取り付けられた肩ベルト74を備えている。
上記の構成によれば、ユーザは、肩ベルト74を肩にかけて洗浄機本体6を運搬することができる。ユーザの片手を塞ぐことなく、洗浄機本体6を運搬可能とすることができる。
1つまたはそれ以上の実施形態において、ハウジング27は、付属品を収容するアクセサリボックス26を備えている。
上記の構成によれば、ユーザは、肩ベルト74を肩にかけて洗浄機本体6を運搬することで、洗浄機本体6とともに、アクセサリボックス26に収容された付属品も運搬することができる。
1つまたはそれ以上の実施形態において、ハウジング27は、肩ベルト74の一端を着脱可能な支持プレート72の貫通孔72aが形成された部分(第1フックの例)と、肩ベルト74の他端を着脱可能な支持ピン70(第2フックの例)を備えている。
上記の構成によれば、不要時には肩ベルト74をハウジング27から取り外しておくことができる。
1つまたはそれ以上の実施形態において、支持プレート72は、洗浄機本体6の重心よりも前方上方に配置されている。支持ピン70は、洗浄機本体6の重心よりも後方上方に配置されている。
上記の構成によれば、ユーザが肩ベルト74を肩にかけて洗浄機本体6を運搬する際に、前後方向のバランスを取りやすくすることができる。
1つまたはそれ以上の実施形態において、洗浄機本体6の重心の左右方向の位置が、支持プレート72の貫通孔72aが形成された部分の中心線から左右方向に支持プレート72の貫通孔72aが形成された部分の幅の1.5倍の範囲内に位置しており、かつ支持ピン70の中心線から左右方向に支持ピン70の幅の1.5倍の範囲内に位置している。
上記の構成によれば、ユーザが肩ベルト74を肩にかけて洗浄機本体6を運搬する際に、左右方向のバランスを取りやすくすることができる。
1つまたはそれ以上の実施形態において、収容ケース4(ケースの例)は、水を貯めるケース本体100と、ケース本体100に設けられた車輪124a、124bと、ケース本体100に設けられたハンドル122を備えている。
上記の構成によれば、ケース本体100に貯める水の容量を大きくして、水を貯めたケース本体100の重量が非常に大きなものとなった場合でも、ケース本体100に車輪124a、124bが設けられているので、ユーザはケース本体100を完全に持ち上げることなく、ハンドル122を把持してケース本体100を容易に運搬することができる。
1つまたはそれ以上の実施形態において、車輪124a、124bは、ケース本体100の一方の端部近傍に設けられている。ハンドル122は、ケース本体100の他方の端部近傍に設けられている。ケース本体100が地面に載置された時に、車輪124a、124bは地面から離反する。ケース本体100の他方の端部が上方に持ち上がった時に、車輪124a、124bは地面に当接する。
上記の構成によれば、ケース本体100を地面に載置した状態では、車輪124a、124bが地面から離反しているので、ケース本体100を安定して載置させることができる。また、上記の構成によれば、ユーザがハンドル122を把持してケース本体100の他方の端部を上方に持ち上げると、車輪124a、124bが地面に当接するので、ケース本体100を容易に運搬することができる。
1つまたはそれ以上の実施形態において、ケース本体100は、ケース本体100の一方の端部近傍に設けられた排水口118を備えている。
上記の構成によれば、ケース本体100に貯められた水を排水口118から排出する際に、ユーザがハンドル122を把持してケース本体100の他方の端部を上方に持ち上げることで、ケース本体100の一方の端部に配置された排水口118からの排水を促進することができる。
1つまたはそれ以上の実施形態において、収容ケース4は、ケース本体100に開閉可能に取り付けられており、ケース本体100の上面に設けられた開口を覆うケースカバー102と、ケースカバー102とケース本体100が当接する箇所に配置されたシール部材110を備えている。
上記の構成によれば、ユーザは、ケース本体100を地面に載置した状態で、立った姿勢のまま、ケースカバー102を開閉することができる。また、上記の構成によれば、ケースカバー102とケース本体100が当接する箇所にシール部材110が配置されているので、ケース本体110に水を貯めた状態で、ハンドル122を把持してケース本体100の他方の端部を上方に持ち上げた場合でも、ケースカバー102とケース本体100の間の隙間から水が漏れてしまうことを防止することができる。
1つまたはそれ以上の実施形態において、高圧洗浄機2(作業機の例)は、収容ケース4と、収容ケース4から供給される水を吐出する洗浄機本体6(作業機本体の例)を備えている。洗浄機本体6は収容ケース4の上面に載置可能である。収容ケース4は、洗浄機本体6を収容ケース4の上面に載置した状態で、完全に持ち上げることなく運搬可能である。
上記の構成によれば、洗浄機本体6を収容ケース4の上面に載置した状態で、水を貯めた収容ケース4と洗浄機本体6を一緒に運搬することができる。
1つまたはそれ以上の実施形態において、収容ケース4に水を貯めていない状態で、洗浄機本体6を収容ケース4の内部に収容可能である。収容ケース4は、洗浄機本体6を収容ケース4の内部に収容した状態で、完全に持ち上げることなく運搬可能である。
上記の構成によれば、洗浄機本体6を収容ケース4の内部に収容した状態で、収容ケース4と洗浄機本体6を一緒に運搬することができる。
1つまたはそれ以上の実施形態において、高圧洗浄機2(作業機の例)は、収容ケース4と、収容ケース4から供給される水を吐出する洗浄機本体6を備えている。収容ケース4に水を貯めていない状態で、洗浄機本体6を収容ケース4の内部に収容可能である。収容ケース4は、洗浄機本体6を収容ケース4の内部に収容した状態で、完全に持ち上げることなく運搬可能である。
上記の構成によれば、洗浄機本体6を収容ケース4の内部に収容した状態で、収容ケース4と洗浄機本体6を一緒に運搬することができる。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。