JP2020080205A - スイッチ装置 - Google Patents

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邦夫 細野
Kunio Hosono
邦夫 細野
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Abstract

【課題】操作音を抑制することができると共に、操作感触の良いスイッチ装置を提供する。【解決手段】絶縁基板40と、スペーサ層30と、固定接点23を有するフィルム基板20と、可動接点11を有して固定接点23を覆うように配設されたドーム状のクリックばね10と、を備えたスイッチ装置100であって、固定接点23は、フィルム基板20の上側の面の中央に形成された中央固定接点23aと、中央固定接点23aの周辺に形成された周辺固定接点23bと、から成り、スペーサ層30は、弾性を有する第1層31と第2層32とから成り、第1層31は、中央固定接点23aの形成されたフィルム基板20の領域の下側の面と絶縁基板40との間に設けられていると共に、第2層32は、周辺固定接点23bの形成されたフィルム基板20の領域の下側の面と絶縁基板40との間に設けられており、第2層32の弾性率が第1層31の弾性率よりも大きい。【選択図】図3

Description

本発明は、スイッチ装置に関し、特に操作音を抑制したスイッチ装置に関する。
従来から、回路基板上に中央固定接点と周辺固定接点とを有した固定接点を設け、この固定接点に対応する位置にドーム状の反転型の可動接点が配設されたスイッチ装置が存在する。このような従来のスイッチ装置として、下記の特許文献1に記載の接点板900が知られている。図9を用いて接点板900について説明する。
接点板900は、図9に示すように、回路基板903と、回路基板903の表面に形成された中央固定接点904a及びこの中央固定接点904aの周辺に形成された周辺固定接点904bから成る導電性の固定接点904と、フィルム状の絶縁材からなる絶縁シート905と、同じくフィルム状の絶縁材からなるスペーサ906と、金属薄板でドーム状に形成された可動接点901と、で構成されている。
可動接点901は、ドーム部が中央固定接点904aと離間した状態で対峙され、スカート部の外周端部が、周辺固定接点904bと常時接触された状態となっている。可動接点901には、ドーム部の頂部の内面側である接点部に複数の突状の突起部901gが点在して形成されている。このような構成によって、良好なクリック感触を得ることができる。
しかし、このような構成のスイッチ装置においては、操作時の可動接点と中央固定接点とが接触する際に衝撃音が発生する傾向があった。特に、このような反転型の接点板900では、押圧された時、反転前までは抵抗荷重が上昇し、反転した瞬間に急激に荷重が軽くなるために、直後に接点同士が接触する際の衝撃音が大きくなってしまうという問題があった。
この問題を解決するために、固定接点の下側と回路基板との間に吸音材を入れるようにしたスイッチ装置の構造が特許文献2に開示されている。図8を用いて、特許文献2に記載のキースイッチモジュール800について説明する。
キースイッチモジュール800は、図8に示すように、基板822の裏面側に吸音部材827を配設したものである。この吸音部材827は、シリコン、ウレタン、アクリル等の弾性を有した樹脂材、絶縁性の弾性ゴム、発泡材などが使用される。このような吸音部材827の表面に、固定接点824及び回路電極823の形成されたFPC等の薄い基板822を載置し、固定接点824の上方にドームバネ825が配置される。また、このドームバネ825は、シート材826によって基板822に固定される。
このような構成によって、ドームバネ825が固定接点824に接触したときに生ずる操作音を低減化させることができる。
特開平2002−216580号公報 特開平2011−040320号公報
しかしながら、キースイッチモジュール800のようなスイッチ装置では、吸音部材827がドームバネ825の中央側接点部と周辺側接点部とに亘って配置されている。そのため、押し込み時に周辺側接点部が沈み込み、ドームばね全体が沈みながら可動接点となるドームばね中央部が反転するため、良好なクリック感が得られない。また、押し込んだ時に中央側接点部と同時に周辺側接点部も沈み込むために、中央側接点部の押込み力が逃げたり、ドームばね全体が傾いたりすることがあり、安定した電気的接触が得られず、操作感触が悪くなるという問題があった。
本発明はこのような従来技術の実情に鑑みてなされたもので、操作音を抑制することができると共に、操作感触の良いスイッチ装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明のスイッチ装置は、絶縁基板と、前記絶縁基板の上側の面に配設されたスペーサ層と、前記スペーサ層の上側に配設された固定接点を有するフィルム基板と、可動接点を有して前記固定接点を覆うように配設されたドーム状のクリックばねと、を備えたスイッチ装置であって、前記固定接点は、前記フィルム基板の上側の面の中央に形成された中央固定接点と、前記中央固定接点の周辺に形成された周辺固定接点と、から成り、前記スペーサ層は、弾性を有する第1層と第2層とから成り、前記第1層は、前記中央固定接点の形成された前記フィルム基板の領域の下側の面と前記絶縁基板との間に設けられていると共に、前記第2層は、前記周辺固定接点の形成された前記フィルム基板の領域の下側の面と前記絶縁基板との間に設けられており、前記第2層の弾性率が前記第1層の弾性率よりも大きい、という特徴を有する。
このように構成されたスイッチ装置は、弾性を有するスペーサ層の第1層を、可動接点が接触する中央固定接点の形成されたフィルム基板の領域の下側に設けたので、押圧操作時における操作音を抑制することができる。また、スペーサ層の第2層の弾性率を第1層の弾性率よりも大きくしたので、周辺固定接点の形成されたフィルム基板の領域の操作時の変形を少なくすることができる。そのため、中央固定接点の形成された領域で可動接点の中央側接点部が安定して押し込まれ、良好なクリック感を得ることができる。その結果、操作感触の良いスイッチ装置とすることができる。
また、上記の構成において、前記第1層はゴムシートから成り、前記第2層はプラスティックシートから成る、という特徴を有する。
このように構成されたスイッチ装置は、スペーサ層の第1層としてゴムシートを用い、第2層としてプラスティックシートを用いたので、スペーサ層の第2層の弾性率を第1層の弾性率よりも大きくすることが容易にできる。
また、上記の構成において、前記第1層の高さは、前記第2層の高さよりも低い、 という特徴を有する。
このように構成されたスイッチ装置は、スペーサ層の第1層の高さを第2層の高さよりも低くしたので、フィルム基板と第1層との間に空間領域を設けることができる。その結果、操作時のストロークを長くすることができるので、より操作感触の良いスイッチ装置とすることができる。
本発明のスイッチ装置は、弾性を有するスペーサ層の第1層を、可動接点が接触する中央固定接点の形成されたフィルム基板の領域の下側に設けたので、押圧操作時における操作音を抑制することができる。また、スペーサ層の第2層の弾性率を第1層の弾性率よりも大きくしたので、周辺固定接点の形成されたフィルム基板の領域の操作時の変形を少なくすることができる。そのため、中央固定接点の形成された領域で可動接点の中央側接点部が安定して押し込まれ、良好なクリック感を得ることができる。その結果、操作感触の良いスイッチ装置とすることができる。
本発明の実施形態におけるスイッチ装置の外観を示す斜視図である。 スイッチ装置の平面図である。 スイッチ装置の押圧操作前の拡大断面図である。 固定接点の構造を示す模式図である。 スイッチ装置の押圧操作後の拡大断面図である。 本発明の変形例におけるスイッチ装置の押圧操作前の拡大断面図である。 本発明の変形例におけるスイッチ装置の押圧操作後の拡大断面図である。 従来例に係るスイッチ装置の構成を示す断面図である。 従来例に係るスイッチ装置の構成を示す断面図である。
[実施形態]
以下、本発明について、図面を参照しながら説明する。本発明の実施形態であるスイッチ装置100は、パソコン等のタッチパッドに主に使用されるものである。本発明のスイッチ装置の用途については、以下説明する実施形態に限定されるものではなく適宜変更が可能である。尚、本明細書では、各図面に対する説明の中で便宜上、右側、左側、後側、前側、上側、下側と記載している場合があるが、これらは、それぞれ各図面内で+X側、−X側、+Y側、−Y側、+Z側、−Z側を示すものであり、製品の設置方向や使用時の方向をこれらに限定するものではない。
最初に、図1乃至図5を参照して、スイッチ装置100の構成及び動作について説明する。図1は、本発明の実施形態におけるスイッチ装置100の外観を示す斜視図であり、図2は、スイッチ装置100の平面図である。また、図3は、図2のA−A線から見たスイッチ装置100の押圧操作前の拡大断面図であり、図4は、固定接点23の構造を示す模式図であり、図5は、図2のA−A線から見たスイッチ装置100の押圧操作後の拡大断面図である。
図1に示すように、スイッチ装置100は、絶縁基板40と、この絶縁基板40の上側の面に配設されたスペーサ層30と、このスペーサ層30の上側の面に配設されたフィルム基板20と、このフィルム基板20の上側の面に配設されたドーム状のクリックばね10と、を備えて構成されている。
図1乃至図3に示すように、クリックばね10の上側及びフィルム基板20の上側には、クリックばね10を固定するためのシート部材17が被覆されている。このシート部材17は、裏面全体に粘着剤(図示せず)が一様に塗布され、クリックばね10を粘着保持させて、フィルム基板20に密着させるようにしてクリックばね10を被覆している。また、シート部材17上のクリックばね10が存在する箇所の中央部には、突起部15が取り付けられている。突起部15は、クリックばね10を安定して押圧するために設けられている。スイッチ装置100の操作は、突起部15を押圧操作し、クリックばね10を変形させることによって行われる。
絶縁基板40は、エポキシ樹脂やフェノール樹脂などの積層板で形成されており、スイッチ装置100が内蔵されたパソコン等の筐体内に取り付けられる。
フィルム基板20は、PET(Polyethylene terephthalate:ポリエチレンテレフタレート)やポリイミド(Polyimide)等の合成樹脂から成るFPC(Flexible Printed Circuits:フレキシブルプリント基板)である。フィルム基板20は、全体が平面視で略長方形形状をしているが、その長手方向の辺の中央部から右方向に接点取り出し部25が延在している。接点取り出し部25は、その先がスイッチ装置100の内蔵されたパソコン等の内部の回路に接続され、スイッチ装置100の出力信号を出力する働きを有している。
フィルム基板20の上側の面には、図3に示すように、固定接点23が設けられている。固定接点23は、フィルム基板20の上側の面の中央に形成された中央固定接点23aと、中央固定接点23aの周辺に形成された周辺固定接点23bと、から成る。中央固定接点23aと周辺固定接点23bとは、銅箔等の導電性の金属で形成されている。
図4に示すように、中央固定接点23aは、平面視略円形状をしていると共に、その一部に中央固定接点取り出しパターン25aが接続されている。また、周辺固定接点23bは、中央固定接点23aの周囲を取り囲むような平面視略円環状をしていると共に、その一部に周辺固定接点取り出しパターン25bが接続されている。中央固定接点取り出しパターン25a及び周辺固定接点取り出しパターン25bは、図1及び図2に示した接点取り出し部25にも延長して形成されており、スイッチ装置100の出力信号を取り出すことができる。固定接点23のパターンは、この例に限らず、中央固定接点25a及び周辺固定接点25bのそれぞれに接続された取り出しパターンにより出力信号が取り出せるパターンであれば、他の形状であっても良い。
クリックばね10は、弾性を有すると共に導電性を有する薄い金属部材によって形成され、図3に示すように、所定の傾斜を有するドーム状となっている。また、クリックばね10は、可動接点11を有して固定接点23を覆うようにフィルム基板20の上側の面に配設されている。可動接点11は、上側の中央側に位置する中央側接点部11aと、下側の周辺側に位置する周辺側接点部11bと、から成る。
可動接点11の中央側接点部11aがフィルム基板20上の中央固定接点23aに対向する位置にあるため、中央側接点部11aと中央固定接点23aとの間には、空間領域19が存在する。また、周辺側接点部11bは、フィルム基板20上の周辺固定接点23bに対向する位置にあると共に、周辺側接点部11bと周辺固定接点23bとは、常に接触するように設定されている。
スペーサ層30は、絶縁基板40とフィルム基板20との間に配設されている。スペーサ層30は、弾性を有する第1層31と第2層32とから成り、第1層31は、前述したフィルム基板20の中央固定接点23aの形成された領域の下側の面と絶縁基板40との間に配置されていると共に、第2層32は、フィルム基板20の周辺固定接点23bの形成された領域の下側の面と絶縁基板40との間に配置されている。
スペーサ層30と絶縁基板40とは、両面接着テープ50によって互いに接着され、固定されている。同様に、スペーサ層30のうち第2層32とフィルム基板20も、両面接着テープ50によって互いに接着され、固定されている。また、前述したクリックばね10とフィルム基板20とも、両面接着テープ50によって互いに接着され、固定されている。そのため、クリックばね10から絶縁基板40までが一体となって構成されている。尚、スペーサ層30のうち第1層31は、フィルム基板20に接着されていなくても良いし、両面接着テープ50によって接着されていても良い。
スペーサ層30の第1層31は、エラストマー等の弾性を有するゴムシートから成り、第2層32は、PET等の合成樹脂で形成されたプラスティックシートから成る。従って、第2層32の弾性率は、第1層31の弾性率よりも大きい。言い換えれば、第2層32は第1層31よりも硬く設定されている。尚、第1層31の高さと第2層32の高さとは同一である。
前述したように、スイッチ装置100の操作は、図3に示す突起部15を押圧操作することによって行われる。突起部15を押圧すると、可動接点11の中央側接点部11aが反転すると共に、空間領域19を下方向に移動し、図5に示すように、フィルム基板20上の中央固定接点23aに接触する。前述したように、可動接点11の周辺側接点部11bは固定接点23の周辺固定接点23bに常に接触している。従って、中央固定接点23aと周辺固定接点23bとが導通し、スイッチ装置100がオンとなる。
この時、フィルム基板20の中央固定接点23aが形成された領域の下側の面が、スペーサ層30の第1層31の上側の面に接していると共に、クリックばね10に加えられた押圧力は、スペーサ層30の第1層31にも下方向に加わっている。
この時、スペーサ層30の第2層32の弾性率が第1層31の弾性率よりも大きく設定されているため、図5に示すように、クリックばね10における可動接点11の周辺側接点部11bは、下方向に沈み込むことはなく、逆に可動接点11の中央側接点部11aは、スペーサ層30の第1層31の下側方向に、ある程度の距離だけ沈み込むことになる。その結果、スペーサ層30の第1層31が吸音材として働き、スイッチ装置100がオンとなるときに発生する操作音を抑制することができる。
また、クリックばね10における可動接点11の周辺側接点部11bが下方向に沈み込まないので、フィルム基板20の周辺固定接点23bの形成された領域の下側における操作時の変形を少なくすることができる。そのため、中央固定接点23aの形成された領域で可動接点11の中央側接点部11aが安定して押し込まれ、良好なクリック感を得ることができる。
[実施形態の変形例]
次に、図1、図2、図6及び図7を参照して、スイッチ装置100の変形例であるスイッチ装置110の構成及び動作について説明する。図1は、スイッチ装置110の外観を示す斜視図であり、図2は、スイッチ装置110の平面図である。また、図6は、図2のA−A線から見たスイッチ装置110の押圧操作前の拡大断面図であり、図7は、図2のA−A線から見たスイッチ装置110の押圧操作後の拡大断面図である。尚、スイッチ装置100とスイッチ装置110との相違点は、スイッチ装置110のスペーサ層35の構造が、スイッチ装置100のスペーサ層30の構造とは異なることだけである。従って、スペーサ層35の構造以外については、その説明を一部省略する。
図1及び図2に示すように、スイッチ装置110は、スイッチ装置100と同様に、絶縁基板40と、この絶縁基板40の上側の面に配設されたスペーサ層35と、このスペーサ層35の上側の面に配設されたフィルム基板20と、このフィルム基板20の上側の面に配設されたクリックばね10と、を備えて構成されている。
図6に示すように、スペーサ層35は、絶縁基板40とフィルム基板20との間に配設されている。スペーサ層35は、弾性を有する第1層36と第2層37とから成り、第1層36は、前述したフィルム基板20の中央固定接点23aの形成された領域の下側の面と絶縁基板40との間に設けられていると共に、第2層37は、フィルム基板20の周辺固定接点23bの形成された領域の下側の面と絶縁基板40との間に設けられている。
スペーサ層35と絶縁基板40とは、両面接着テープ50によって互いに接着され、固定されている。同様に、スペーサ層35のうち、第2層37とフィルム基板20とも、両面接着テープ50によって互いに接着され、固定されている。
スイッチ装置100と同様に、スペーサ層35の第1層36は、エラストマー等の弾性を有するゴムシートから成り、第2層37は、PET等の合成樹脂で形成されたプラスティックシートから成る。従って、第2層37の弾性率は、第1層36の弾性率よりも大きい。即ち、第2層37は第1層36よりも硬く設定されている。
スペーサ層35の第1層36の上下方向の高さH1は、スイッチ装置100の場合と異なり、第2層37の上下方向の高さH2よりも低く設定されている。そのため、第1層36の上側の面とフィルム基板20の下側の面との間には、(H2−H1)の高さに両面接着テープ50の厚さ分を足した高さの空間領域39が形成される。
スイッチ装置100の場合と同様に、スイッチ装置110の操作は、図6に示す突起部15を押圧操作することによって行われる。突起部15を押圧すると、可動接点11の中央側接点部11aが反転すると共に、空間領域39を下方向に移動し、フィルム基板20上の中央固定接点23aに接触する。前述したように、可動接点11の周辺側接点部11bは固定接点23の周辺固定接点23bに常に接触している。従って、中央固定接点23aと周辺固定接点23bとが導通し、スイッチ装置110がオンとなる。
この時、フィルム基板20の中央固定接点23aの形成された領域の下側の面には、クリックばね10に加えられた押圧力が、下方向に加わっている。
第1層36の上側の面とフィルム基板20の下側の面との間には、図6に示した少なくとも(H2−H1)の高さの空間領域39が形成されているので、可動接点11の中央側接点部11aは、更に空間領域39を下方向に移動し、図7に示すように、フィルム基板20の下側の面が第1層36の上側の面と接触する。従って、この時の操作ストロークは、スイッチ装置100の場合の操作ストロークよりも、少なくとも(H2−H1)の高さ分だけ長くなる。
また、この空間領域39の上部のフィルム基板20が、強く張られた状態でスペーサ層35の第2層37に接着される構成とすれば、中央側接点部11aが押し込まれた際にこの空間領域39内でフィルム基板20の張力が働き、オンとなる時の衝撃を和らげることができる。その結果、操作音を抑制することができる。
この時、スイッチ装置100の場合と同様に、スペーサ層35の第2層37の弾性率が第1層36の弾性率よりも大きく設定されているため、クリックばね10における可動接点11の周辺側接点部11bは、下方向に沈み込むことはなく、逆に可動接点11の中央側接点部11aは、スペーサ層35の第1層36の下側方向に、スイッチ装置100の場合よりも深く沈み込むことになる。その結果、スペーサ層35の第1層36が吸音材として働き、スイッチ装置110がオンとなるときに発生する操作音を、より抑制することができる。
また、クリックばね10における可動接点11の周辺側接点部11bが下方向に沈み込まないので、フィルム基板20の周辺固定接点23bの形成された領域の下側における操作時の変形を少なくすることができる。更に、上述したように、操作時のストロークをより長くすることができる。そのため、中央固定接点23aの形成された領域で可動接点11の中央側接点部11aが安定して押し込まれ、より良好なクリック感を得ることができる。
以下、本実施形態としたことによる効果について説明する。
スイッチ装置100は、弾性を有するスペーサ層30の第1層31を、可動接点11が接触する中央固定接点23aの形成されたフィルム基板20の領域の下側に設けたので、押圧操作時における操作音を抑制することができる。また、スペーサ層30の第2層32の弾性率を第1層31の弾性率よりも大きくしたので、周辺固定接点23bの形成されたフィルム基板20の領域の操作時の変形を少なくすることができる。そのため、中央固定接点23aの形成された領域で可動接点11の中央側接点部11aが安定して押し込まれ、良好なクリック感を得ることができる。その結果、操作感触の良いスイッチ装置100とすることができる。
また、スペーサ層30の第1層31としてゴムシートを用い、第2層32としてプラスティックシートを用いたので、スペーサ層30の第2層32の弾性率を第1層31の弾性率よりも大きくすることが容易にできる。
また、スイッチ装置110は、スペーサ層35の第1層36の高さH1を第2層37の高さH2よりも低くしたので、フィルム基板20と第1層36との間に空間領域39を設けることができる。その結果、操作時のストロークを長くすることができるので、より操作感触の良いスイッチ装置110とすることができる。
以上説明したように、本発明のスイッチ装置は、弾性を有するスペーサ層の第1層を、可動接点が接触する中央固定接点の形成されたフィルム基板の領域の下側に設けたので、押圧操作時における操作音を抑制することができる。また、スペーサ層の第2層の弾性率を第1層の弾性率よりも大きくしたので、周辺固定接点の形成されたフィルム基板の領域の操作時の変形を少なくすることができる。そのため、中央固定接点の形成された領域で可動接点の中央側接点部が安定して押し込まれ、良好なクリック感を得ることができる。その結果、操作感触の良いスイッチ装置とすることができる。
本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲で種々変更して実施することが可能である。
10 クリックばね
11 可動接点
11a 中央側接点部
11b 周辺側接点部
15 突起部
17 シート部材
19 空間領域
20 フィルム基板
23 固定接点
23a 中央固定接点
23b 周辺固定接点
25 接点取り出し部
25a 中央固定接点取り出しパターン
25b 周辺固定接点取り出しパターン
30 スペーサ層
31 第1層
32 第2層
35 スペーサ層
36 第1層
37 第2層
39 空間領域
40 絶縁基板
50 両面接着テープ
100 スイッチ装置
110 スイッチ装置
H1 高さ
H2 高さ

Claims (3)

  1. 絶縁基板と、前記絶縁基板の上側の面に配設されたスペーサ層と、前記スペーサ層の上側に配設された固定接点を有するフィルム基板と、可動接点を有して前記固定接点を覆うように配設されたドーム状のクリックばねと、を備えたスイッチ装置であって、
    前記固定接点は、前記フィルム基板の上側の面の中央に形成された中央固定接点と、前記中央固定接点の周辺に形成された周辺固定接点と、から成り、
    前記スペーサ層は、弾性を有する第1層と第2層とから成り、
    前記第1層は、前記中央固定接点の形成された前記フィルム基板の領域の下側の面と前記絶縁基板との間に設けられていると共に、
    前記第2層は、前記周辺固定接点の形成された前記フィルム基板の領域の下側の面と前記絶縁基板との間に設けられており、
    前記第2層の弾性率が前記第1層の弾性率よりも大きい、
    ことを特徴とするスイッチ装置。
  2. 前記第1層はゴムシートから成り、前記第2層はプラスティックシートから成る、
    ことを特徴とする請求項1に記載のスイッチ装置。
  3. 前記第1層の高さは、前記第2層の高さよりも低い、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のスイッチ装置。









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