JP2020078913A - 画像形成体および画像形成方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】光輝性インキによる画像が、画像形成体表面の色や絵柄に係らず視認性良く形成され、かつ画像形成体表面に形成されている通常の文字や絵柄等の画像の視認性も良い画像形成体を提供する。【解決手段】表面に文字、絵柄等の画像13が形成された画像形成体14の表面に、干渉色を有する光輝性顔料を色材として含む光輝性インキにより形成された光輝性ドット11からなる光輝性画像がさらに設けられ、光輝性ドットと表面の間に、濃色、暗色、または黒色の色材を含む濃色インキで形成された濃色ドット12が配置され、濃色ドットの面積が光輝性ドットの面積よりも小さい。【選択図】図1

Description

本発明は、画像形成体に関し、特に表面に設けた絵柄等のパターンの視認性に優れる画像形成体に関する。
従来、文字や絵柄が種々の方法で印刷された印刷物、特に、パスポートやIDカード等の個人認証媒体には、セキュリティ性や意匠性を付与するために特殊な視覚効果を有する画像を付加することが行われ、偽造、改竄や贋造の防止、真正性の証明などに寄与している。
これら特殊な視覚効果を有する画像は、個人認証媒体に個人情報が記録された後にそれを保護する様に付加されることが多く、そのため個人認証媒体に個別に設けることが容易なデジタルプリント方式により設けることが一般に行われている。そのなかで、熱転写インキリボンの形態とされて、熱圧転写などの方法で個人認証媒体表面に熱転写して形成する方式は広く採用されている。
特殊な視覚効果を有する画像としては、例えば、蛍光インキを用いて画像形成する方法、ホログラム画像を形成する方法、干渉光を射出するパール顔料(光輝性顔料)を含むインキにより画像を形成する方法などが知られている。
蛍光インキを用いる方法は、画像形成体上で視覚効果を認識するために紫外線ランプ(ブラックライト)を用いる必要があり、認証できる場面が限られている。また、ホログラムは、熱転写インキリボンの形態とするには真空蒸着などの工程が必要なため、通常の熱転写インキリボンとは別にホログラムリボンを用意しなければならないため手間とコストが掛かり、プリンタの機構も複雑になるという問題があった。
そのなかで、光輝性顔料を含むインキによる画像は、光の干渉による特有の真珠様光沢を呈し、目視による確認が可能で、偽造や改竄が難しく、通常のカラー熱転写性インキと一体の熱転写インキリボンを作成することも可能であり、実用性が高いものである。
例えば特許文献1には、基材シートの少なくとも一方の面に、天然マイカの表面を金属酸化物で被覆した無機パール顔料を含有する熱転写性インキ層を形成した熱転写シートが開示され、これを用いることで、高輝度で、安全性に問題のない金属光沢が得られる着色印字物を得ることができるとしている。
また、特許文献2には、通常のカラー色材とパール顔料を色材としてそれぞれインキ層を設けた熱転写インキリボンにより、個人認証媒体に画像を形成する方法が開示されている。
また、特許文献3には、3色のパール顔料を色材としたインキ層を設けた溶融型熱転写インキリボンにより顔写真を設けた個人認証媒体が開示されている。
しかしながら、これらの従来の方法におけるパール顔料(光輝性顔料)を用いたパターンや画像(以下、光輝性画像ともいう)は、目視による確認は可能ではあるものの、図6に示す様に、記録媒体53において光輝性画像51の下層にある通常の絵柄や文字などの画像52が、比較的淡色や白色である場合は、画像52からの散乱反射光が比較的強いため、光輝性画像51とのコントラストが低くなり、光輝性画像51がはっきりとは見え難
くなってしまうことがあった。
特開平8−85269号公報 特開2004−142445号公報 特開2003−170685号公報
本発明は上記の様な従来技術の課題に鑑みなされたもので、画像形成体にセキュリティ性や意匠性を付与するために形成される光輝性顔料を色材として含む光輝性インキによるパターンや画像が、画像形成体表面の色や絵柄に係らず視認性良く形成され、かつ画像形成体表面に形成されている通常の文字や絵柄等の画像の視認性も良い画像形成体を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明の請求項1に係る発明は、
表面に文字、絵柄等の画像が形成された画像形成体であって、前記表面に、干渉色を有する光輝性顔料を色材として含む光輝性インキにより形成された光輝性ドットからなる光輝性画像がさらに設けられ、前記光輝性ドットと前記表面の間に、濃色、暗色、または黒色の色材を含む濃色インキで形成された濃色ドットが配置され、前記濃色ドットの面積が前記光輝性ドットの面積よりも小さいことを特徴とする画像形成体である。
また、本発明の請求項2に係る発明は、
前記光輝性インキおよび前記濃色インキが、熱転写性インキであることを特徴とする請求項1に記載の画像形成体である。
また、本発明の請求項3に係る発明は、
前記濃色ドットの面積が、前記光輝性ドットの面積の20%〜80%の面積であることを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成体である。
また、本発明の請求項4に係る発明は、
前記光輝性顔料が、雲母を金属酸化物で被覆し、その外層を有色透明な材料で被覆して構成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の画像形成体である。
また、本発明の請求項5に係る発明は、
前記光輝性インキに、蛍光顔料が混合されていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の画像形成体である。
また、本発明の請求項6に係る発明は、
基材フィルム上に、干渉色を有する光輝性顔料を色材として含む光輝性インキからなる熱転写性インキ層と、濃色、暗色、または黒色の色材を含む濃色インキからなる熱転写性インキ層と、が少なくとも設けられた熱転写インキリボンから、画像形成体の表面に、前記濃色インキで形成した濃色ドットと、該濃色ドットの上層側に重ねて前記光輝性インキで形成した光輝性ドットと、を熱転写し、前記濃色ドットの面積を前記光輝性ドットの面積の20%〜80%の面積とすることを特徴とする画像形成方法である。
請求項1に記載の発明によれば、干渉色を有する光輝性顔料を色材とした光輝性インキ
により画像形成体の表面に形成される光輝性画像の画素である光輝性ドットと、画像形成体の表面の間に、濃色インキによる濃色ドットを設け、その濃色ドットの面積を光輝性ドットの面積よりも小さくする、すなわち光輝性ドットの下層側の画像形成体表面との間の一部にのみ濃色ドットがある様にすることで、光輝性ドットの、濃色ドットが下層側にある部分では、濃色ドットが背景となることで光輝性顔料から射出する干渉光による真珠様の光沢パターンがより明瞭に視認でき、一方、濃色ドットが下層側に無い部分では、画像形成体表面に形成された通常の文字、絵柄等の画像のパターンが濃色ドットに遮られることがなく視認しやすく、表面に形成された通常の絵柄や文字の画像と、光輝性インキにより形成された光輝性パターンの両方が良好に視認できる画像形成体が得られる。
また請求項2に記載の発明によれば、光輝性インキと濃色インキを熱転写性インキとすると、両者を熱転写インキリボンの態様として、公知の熱転写プリンタ等を利用して表面に光輝性画像の形成が行える画像形成体が得られる。さらに、表面に形成された通常の絵柄や文字の画像を設けるための熱転写インキリボンと同一の熱転写インキリボンとすることができ、より効率的に光輝性画像を形成することができる。
また請求項3に記載の発明によれば、濃色ドットの面積を光輝性ドットの面積の20〜80%とすることで、画像形成体表面に形成された通常の絵柄や文字の画像と、光輝性インキにより形成された光輝性画像の、両方の視認がバランス良くより好ましく行える。
また請求項4に記載の発明によれば、光輝性顔料が雲母を金属酸化物で被覆したものとすることで安全性が高い。さらにその外層を有色透明な材料で被覆することで、ある角度からは外層の有色透明な材料の色が見え、別な角度からは雲母と金属酸化物の間で生じる光の干渉による干渉色と外層の材料の色が重なって異なる色が見える。このとき、本発明の干渉色を有する光輝性顔料は、通常の干渉色を有する光輝性顔料と異なり、光の反射による発光ではなく、OVI(Optical Variable Ink)同様に顔料の色を見ることとなり、異なる効果が得られる。従って、偽造防止インキとしての効果が得られ、セキュリティ性をより高めた画像形成体が得られる。
また請求項5に記載の発明によれば、光輝性インキに蛍光顔料が混合されることで、紫外線を照射することで蛍光を発し、偽造防止効果などのセキュリティ性がより高い画像形成体を得ることができる。
また請求項6に記載の発明によれば、濃色インキと光輝性インキの熱転写性インキ層が設けられた一つの熱転写インキリボンから、濃色ドットと、濃色ドットに重ねて光輝性ドットを所定の面積となる様に画像形成体表面に熱転写して形成するため、特殊で複雑な装置等を必要とすることなく一般的な熱転写プリンタ等を利用して形成でき、画像形成体の表面に通常の絵柄や文字の画像が形成されている場合でも、通常の絵柄や文字の画像と光輝性インキにより形成されたパターンの両方を良好に視認できる様に形成できる。また、通常の絵柄や文字の画像を熱転写性インキにより設ける様にして、通常の絵柄や文字の画像を設けるための熱転写インキリボンと同一の熱転写インキリボンとして、共に熱転写記録方式により設けることができ、より効率的にパターンを形成することができる。
本発明の画像形成体のドット構成例を模式的に示す断面図である。 本発明の画像形成体のドット構成例を示す平面図である。 本発明の画像形成体に適用される熱転写インキリボンの一例の平面図である。 間接熱転写プリンタの一例の概略構成図である。 本発明の画像形成体の例を示す平面図である。 光輝性インキを用いた従来の画像形成体のドット構成例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。なお本発明は以下に説明する実施形態に限定されるものではない。
図1は、本発明の画像形成体のドット構成例を模式的に示す断面図である。画像形成体14の表面に形成された通常の絵柄、文字の画像のドット13に、干渉色を有する光輝性顔料を色材として含む光輝性インキにより形成された光輝性ドット11が重なって形成されている態様を示している。光輝性ドット11と通常の絵柄、文字の画像のドット13の間には濃色、暗色、または黒色の色材を含む濃色インキで形成された濃色ドット12が光輝性ドット11よりも小さい面積で形成されている。図1では説明のため各ドットが離間して示されているが、実際には画像形成体14の表面に積層されて密着している。なお、通常の絵柄、文字の画像のドット13は、図示するように画像形成体14の表面上に設けるほか、画像形成体14の内部に、表面から見える形で形成されていても良い。
またここで「濃色、暗色、または黒色」というのは、画像形成体14等の最終印画物の状態において、「濃色、暗色、または黒色」インキで形成したドットの、下地となる色に対するPCS(Print Contrast Signal)値が0.7以上となる色を指す。
光輝性ドット11および濃色ドット12を設ける方法としては、通常のグラビア印刷、オフセット印刷、スクリーン印刷などの印刷手法により設けることも可能であるが、画像形成体14に個別の情報を記録する場合は、インキジェット記録、電子写真記録、熱転写記録等のデジタル記録技術を適用するのが好ましく、なかでも、光輝性インキおよび濃色インキを熱転写性インキとして、長尺の基材フィルム上に塗工してインキ層とした熱転写インキリボンから、記録する情報に応じてサーマルヘッドで加熱して画像形成体14に転写する熱転写記録方式が好ましく用いられる。
さらに、熱転写インキリボンから一旦中間転写媒体に転写してから、画像形成体14の表面に再転写する間接熱転写記録方式が、画像形成体14の材質や表面性状への適用可能性が広がるため、より好ましく用いられる。
またこのとき、濃色ドット12の面積は、光輝性ドット11の面積よりも小さくなっていることにより、図2に示す様に、濃色ドット12と光輝性ドット11が重なった部分16では、背景が濃色となることで、光輝性ドット11から射出される干渉光の真珠様の光沢がより明瞭に見え、重なっていない部分15では光輝性ドット11の見え方は通常どおりであると共に、下層の通常の絵柄、文字の画像のドット13のパターンを見ることができる。
また見る角度を変えることで、光輝性ドット11が消失し、重なっていない部分15の通常の絵柄、文字の画像のドット13のみが見えるようにもなる。このとき、濃色ドット12の面積を光輝性ドット11の面積に対して20〜80%の面積とすると、光輝性ドット11の見え方と通常の絵柄、文字の画像のドット13の見え方のバランスが良く、より好ましい。
通常の絵柄、文字の画像のドット13は、画像形成体14に通常のグラビア印刷、オフセット印刷、スクリーン印刷などの手法により共通の絵柄として設けられたものであって良いが、熱転写性インキとして、熱転写記録方式により記録する情報に応じてサーマルヘッドで加熱して転写することで形成することもできる。その場合は、光輝性インキおよび濃色インキと共に同一の長尺の基材フィルム上に塗工した熱転写インキリボンとして、熱転写プリンタ等で一連の工程で通常の絵柄、文字の画像と濃色ドットおよび光輝性ドットによる光輝性画像とを連続して設けることができ、効率的である。
本発明の画像形成体14の材質は、特に限定するものではないが、例えば天然の紙および合成紙などの紙、ポリエチレンテレフタレート樹脂(PET)、ポリ塩化ビニル樹脂(PVC)、熱硬化性ポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリメタクリル樹脂およびポリスチレン樹脂などの合成樹脂、ガラス、陶器および磁器などのセラミックス、または、単体金属および合金などの金属材料であってもよい。
図3は、上記の様に熱転写記録方式により記録を行う場合の、本発明の画像形成体に適用される熱転写インキリボンの一例の平面図である。なお、熱転写記録方式の場合、前述のように、画像形成体に直接画像を転写する直接転写記録方式と、一旦中間転写媒体に転写記録した画像を画像形成体に再転写する間接転写記録方式があるが、ここでは、間接転写記録方式で記録を行う例を示す。
熱転写インキリボン20は、耐熱性の基材フィルム上に、光輝性インキ(P)、墨(Bk)、シアン(C)、マゼンタ(M),イエロー(Y)の5種の熱転写性インキ層が面順次に設けられている。この例では墨(Bk)のインキを濃色ドットと文字の両方を記録するために使用するが、濃色インキ層を別に設けても良い。この様に、同一の基材フィルムにすべての熱転写性インキ層が設けられており、単一の熱転写インキリボンとすることで、取り扱いが容易であり、プリンタの構成も複雑にならない。
また必要に応じ、基材フィルムと熱転写性インキ層の間に剥離層を、基材フィルムの他方の面、すなわちサーマルヘッドに当接する面にバックコート層を、それぞれ設けても良い。また再転写時の接着層となるプライマ層がさらに面順次に設けられても良い。
基材フィルムは、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリプロピレン(PP)、セロファン、ポリカーボネート(PC)、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリイミド、ナイロン、ポリ塩化ビニリデン等のプラスチックフィルムや、コンデンサペーパー、パラフィン紙等の紙類などが例示できるが、特にPETやPENなどのポリエステル系のフィルムが好ましい。基材フィルムの厚さは、2〜50μmのものを使用できるが、転写性を向上させるために薄い方が良く、2〜16μm程度であるとより好ましい。
光輝性インキ(P)に用いられる光輝性顔料としては、例えば天然雲母にTiO、SiO、Alを所定の色となる様に厚みを制御して1層コーティングし、焼結したものなどが例示でき、中でもTiOは屈折率が高く好ましいが、これに限定するものではない。具体的には、
赤色:Iriodin(登録商標)211(MERK社製)
緑色:Iriodin231(MERK社製)
青色:Iriodin221(MERK社製)
などが例示できる。
墨(Bk)、シアン(C)、マゼンタ(M),イエロー(Y)のインキ層に用いられる顔料としては、公知の種々の顔料を用いることができる。具体的には、カーボンブラックや、フタルイミド系イエロー、ベンズイミダゾロンオレンジ、スルホアミドイエロー、ベンズイミダゾロンイエロー等のアゾ染料、フタロシアニン顔料、ジケトピロロピロール、キノフタノン、イソインドリノン、ジアミノジアントラキノンなどが例示できるが、これらに限定されない。
図3の熱転写インキリボンを用いて間接熱転写記録方式により記録を行う手順を、図4に示す間接熱転写プリンタの一例の概略構成図と共に説明する。
間接熱転写プリンタ30は、サーマルヘッド31とプラテンローラ32で主要部材として構成される一次転写部と、ヒートローラ37と搬送ローラ38を主要部材とする二次転写部からなる。一次転写部では、サーマルヘッド31とプラテンローラ32の間をそれぞれ巻出しロール33、35から巻き出された熱転写インキリボン20と中間転写フィルム21が通過し、熱転写インキリボン20は巻取りロール34へと巻き取られ、中間転写フィルム21は二次転写部へと搬送される。
中間転写フィルムとしては、ポリエチレンテレフタレートのような樹脂のフィルムを用いることができ、さらに剥離層および受像層をこの順序で形成して積層体として用いることもできる。受像層の材料は、例えばプロプロピレン樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリエステル樹脂等の熱可塑性樹脂等を挙げることができる。
一次転写の際は、サーマルヘッド31とプラテンローラ32が圧接され、熱転写インキリボン20の各色の熱転写性インキ層から、画像情報に応じて面順次に中間転写フィルム21に各色の熱転写記録が行われる。中間転写フィルム21は、記録が行われる色数分(この例では5色)だけ往復移動されながら所定の部位に色重ねが行われる。色重ねの順番は、二次転写部での再転写後に光輝性インキが最上層となる様にするため、最初に光輝性インキ(P)、次いで墨(Bk)、以下、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の順で行われる。
一次転写終了後、所定の画像記録が行われた中間転写フィルム21は二次転写部へと搬送される。中間転写フィルム21は、図示しない搬送機構により搬送された画像形成体となる記録媒体39と共に、ヒートローラ37と搬送ローラ38の間に挟まれて圧接されつつ搬送され、一次転写部で記録された画像が記録媒体39に熱圧転写され、二次転写が終了する。二次転写終了後の中間転写フィルム21は、巻取りロール36に巻き取られるか、次の画像の一次転写のために所定量巻戻される。
図5は、以上のように画像が形成された本発明の画像形成体の例を示す平面図である。画像形成体40には、間接熱転写記録方式により、その一部で通常の画像41と光輝性画像42が重なって記録されている。この画像を構成するドットの構成は、前述のように光輝性ドットの下層に濃色ドットが、この例では墨(Bk)のインキにより設けられた構成となっている。
このように下地が淡色または白色の部位であっても濃色ドットが下層にあることで光輝性画像42のパターンが良好に視認でき、また通常の画像41と光輝性画像42が重なって記録されている部位では、下層となる通常の画像を良好に視認できる画像形成体が得られる。
以上説明したように、本発明によれば、光輝性顔料を色材として含む光輝性インキによるパターンや画像が、画像形成体表面の色や絵柄に係らず視認性良く形成され、かつ画像形成体表面に形成されている通常の文字や絵柄等の画像の視認性も良い画像形成体が得られる。
以下に実施例により本発明を具体的に説明する。
<実施例1>
・以下の構成で熱転写インキリボンのサンプルを作成した。
(基材フィルム)
・PETフィルム(厚さ4.5μm)
(光輝性インキ1)
パール顔料(Iriodin221、メルクジャパン社製) 20重量部
グラビアインキ(アルティマNT、DIC社製) 70重量部
(印刷)
・上記の光輝性インキを、グラビア印刷により乾燥時膜厚が1〜1.5μmとなる様に塗布し乾燥させた。
・YMCBkの4色の熱転写性インキを、光輝性インキのインキ層に面順次に並ぶように塗工し、熱転写インキリボンとした。
・なお、各色のインキ層は90×60mmの大きさとなる様に面付けした。
(画像プリント)
・解像度300DPIのサーマルヘッドを備えた間接熱転写型プリンタで、PVCカードに光輝性インキで光輝性ドットの画像が、Bkインキで濃色ドットが、YMCの熱転写性インキで顔写真が形成されるように印刷した、なお濃色ドットの面積が光輝性ドットの面積の50%となる様にドットを重ね、印刷した。
<実施例2>
・光輝性インキの光輝性顔料を下記の有色透明材料で被覆したものとした以外は、実施例1と同様の熱転写インキリボンを作成した。
(光輝性インキ2)
パール顔料(レッドブルー2、日本光研工業社製) 20重量部
グラビアインキ(アルティマ(登録商標)NT、DIC社製) 70重量部
<実施例3>
・光輝性インキを下記のように蛍光顔料を加えたものとした以外は、実施例1と同様の熱転写インキリボンを作成した。
(光輝性インキ3)
パール顔料(Iriodin221、メルクジャパン社製) 20重量部
蛍光顔料(Tinopal(登録商標) OB CO、BASF社製) 10重量部
グラビアインキ(アルティマNT、DIC社製) 70重量部
<実施例4>
・光輝性インキの光輝性顔料を下記のように有色透明材料で被覆したものとし、蛍光顔料を加えた以外は、実施例1と同様の熱転写インキリボンを作成した。
(光輝性インキ4)
パール顔料(レッドブルー2、日本光研工業社製) 20重量部
蛍光顔料(Tinopal OB CO、BASF社製) 10重量部
グラビアインキ(アルティマNT、DIC社製) 70重量部
(結果)
・実施例1〜4のいずれにおいても、光輝性インキによる真珠様光沢が明瞭に見え、かつ下地となった顔写真画像が良好に視認できた。
11・・・光輝性ドット
12・・・濃色ドット
13・・・通常の絵柄、文字の画像のドット
14、40・・・画像形成体
15・・・濃色ドットと光輝性ドットが重なっていない部分
16・・・濃色ドットと光輝性ドットが重なった部分
20・・・熱転写インキリボン
21・・・中間転写フィルム
30・・・間接熱転写プリンタ
31・・・サーマルヘッド
32・・・プラテンローラ
33、35・・・巻出しロール
34、36・・・巻取りロール
37・・・ヒートローラ
38・・・搬送ローラ
39・・・記録媒体
41・・・通常の画像
42・・・光輝性画像

Claims (6)

  1. 表面に文字、絵柄等の画像が形成された画像形成体であって、前記表面に、干渉色を有する光輝性顔料を色材として含む光輝性インキにより形成された光輝性ドットからなる光輝性画像がさらに設けられ、前記光輝性ドットと前記表面の間に、濃色、暗色、または黒色の色材を含む濃色インキで形成された濃色ドットが配置され、前記濃色ドットの面積が前記光輝性ドットの面積よりも小さいことを特徴とする画像形成体。
  2. 前記光輝性インキおよび前記濃色インキが、熱転写性インキであることを特徴とする請求項1に記載の画像形成体。
  3. 前記濃色ドットの面積が、前記光輝性ドットの面積の20%〜80%の面積であることを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成体。
  4. 前記光輝性顔料が、雲母を金属酸化物で被覆し、その外層を有色透明な材料で被覆して構成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の画像形成体。
  5. 前記光輝性インキに、蛍光顔料が混合されていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の画像形成体。
  6. 基材フィルム上に、干渉色を有する光輝性顔料を色材として含む光輝性インキからなる熱転写性インキ層と、濃色、暗色、または黒色の色材を含む濃色インキからなる熱転写性インキ層と、が少なくとも設けられた熱転写インキリボンから、画像形成体の表面に、前記濃色インキで形成した濃色ドットと、該濃色ドットの上層側に重ねて前記光輝性インキで形成した光輝性ドットと、を熱転写し、前記濃色ドットの面積を前記光輝性ドットの面積の20%〜80%の面積とすることを特徴とする画像形成方法。
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