JP2020074634A - 無線局、無線端末、及びこれらにより行われる方法 - Google Patents

無線局、無線端末、及びこれらにより行われる方法 Download PDF

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Abstract

【課題】無線基地局が低遅延アクセスをサポートする無線端末及びこれをサポートしないレガシー無線端末の両方と通信できるようにすることに寄与する。【解決手段】無線局は、第1の複数の時間−周波数リソース及び第2の複数の時間−周波数リソースを少なくとも1つの無線端末に割り当てる。無線局は、第2のトランスポートブロックを第2のTTIにおいて第2の複数の時間−周波数リソースを使用して送信又は受信する第2のアクセス動作を許可する無線端末に、第2のアクセス動作に使用される設定情報を送信する。設定情報は、第2のTTIの長さを含む。無線局は、さらに、設定情報に従ったPDCCHにおいて、第2のアクセス動作に対応するダウンリンク又はアップリンクグラントを送信する。【選択図】図1

Description

本開示は、無線通信に関し、特に、複数の時間−周波数リソースの割り当て及び利用に関する。
4G(Long Term Evolution (LTE)-Advanced)の次世代の無線通信技術として5Gが注目されている。5Gにおけるユースケースおよび要求条件など、5Gに向けた様々な検討が開始されている。5Gの主要な要求条件として注目されているのが、アクセス遅延の低減(Latency Reduction)である。アクセス遅延は、例えば、無線端末(User Equipment(UE))がデータを無線基地局(eNodeB(eNB))に送信完了するまでの所要時間、UEがデータを外部ネットワーク(e.g. アプリケーション・サーバ)に送信完了するまでの所要時間、UEが他のUEへデータを送信完了するまでの所要時間、又はUEがデータを送信するための準備を確立するまでの所要時間、など様々である。本明細書では、無線端末(UE)がアップリンク(UL)データの送信を無線基地局(eNB)に要求してから当該ULデータを無線基地局(eNB)に送信完了するまでの所要時間をアクセス遅延の例として用いる。さらに、既存の無線通信(e.g., LTE及びLTE-Advanced)に比べて何らかのアクセス遅延が低減された無線通信を総称して低遅延アクセス(Low latency access)と呼ぶ。
非特許文献1は、低遅延アクセスを実現するために、1つのサブフレーム(subframe)内にアップリンク(UL)及びダウンリンク(DL)が混在するTime Division Duplex(TDD)システム(以下、B4G TDDと呼ぶ)を開示している。B4G TDDでは、例えば、UEによるUL無線リソースの要求(i.e., Scheduling Request(SR))、当該要求に応答したeNBによるUL無線リソースの割り当て情報(i.e., Scheduling Grant(SG))、さらに当該SGに従うULデータ送信が、1つのサブフレームで行われる。当該ULデータが一回の送信により正常にeNBおいて受信される場合、アクセス遅延(ここではUEがSRをeNBに送信してからULデータをeNBに送信完了するまでの所要時間を想定)が従来の約10msからサブフレーム長(e.g., 1ミリ秒(ms))へと削減される。さらに、非特許文献1は、LTEおよびLTE-Advancedのサブフレーム長(i.e., 1 ms)よりも短いサブフレーム長(e.g., 0.25 ms)を使用することも開示している。これにより、さらにアクセス遅延が低減される。
米国特許出願公開第2008/0049690号明細書
Lahetkangas et al., "On the TDD Subframe Structure for Beyond 4G Radio Access Network", Future Network and Mobile Summit (FutureNetworkSummit), July 2013
非特許文献1に示されたB4G TDDは、既存のLTEおよびLTE-Advancedシステムとのbackward compatibilityが無いという問題がある。5Gシステムは、低遅延アクセスをサポートする新たなUEだけでなく、低遅延アクセスをサポートしていない(例えば、既存のLTEおよびLTE-Advancedのみをサポートする)レガシーUEと通信することが要求されるかもしれない。B4G TDDのサブフレーム構造は既存のLTEおよびLTE-Advancedのサブフレームと異なるため、B4G TDDシステムは、レガシーUEと通信することが困難である。
なお、サブフレームは、複数の時間−周波数リソースから成り、所定の継続時間(duration)を持つ。ここで、サブフレームの継続時間(duration)は、サブフレームが継続(continues)する又は持続 (lasts)する時間長(length of time)を意味する。サブフレームの継続時間は、一般的に、UEのデータ送信及び受信が従うべきTransmission Time Interval(TTI)と同一である。TTIは、1つのトランスポートブロック及びこれに付加された誤り検出ビット群の送信が行われる時間長(length of time(time length))として定義される。トランスポートブロックは、Medium Access Control(MAC)レイヤから物理レイヤに渡されるデータユニット(i.e., MAC Protocol Data Unit(PDU))である。送信機(transmitter)の物理レイヤでは、誤り検出ビット群(bits)、例えばCyclic Redundancy Check(CRC)パリティビット群、を計算するために1つのトランスポートブロックの全体が使用され、計算された誤り検出ビット群がトランスポートブロックに付加される。物理レイヤにおける伝送路符号化(channel coding)は、誤り検出ビット群が付加されたトランスポートブロックに対して行われる。さらに、送信機の物理レイヤ処理では、1つのトランスポートブロックから生成された符号化されたビットシーケンスに対してインタリービングが行われる。したがって、受信機(receiver)は、デインタリーブおよびデコードをできるようになるために、少なくとも1つのTTIのデータ(つまり、誤り検出ビット群が付加されたトランスポートブロックに相当するデータ)を受信する必要がある。
本件発明者は、低遅延アクセスをサポートする新たなUE及びこれをサポートしないレガシーUEが共通のサブフレームを使用するが、当該新たなUEとレガシーUEが互いに異なるTTIに従ってデータ送信または受信を行うことについて検討した。なお、特許文献1は、1つの1 msサブフレーム内の継続時間が1 msである第1の複数の時間−周波数リソースを第1のUEに割り当て、同時に当該サブフレーム内の継続時間が0.5 msである第2の複数の時間−周波数リソースを第2のUEに割り当てることを開示している。ここで、第1(又は第2)の時間−周波数リソースの継続時間は、第1(又は第2)の時間−周波数リソースが継続(continues)する又は持続 (lasts)する時間長(length of time(time length))を意味する。しかしながら、特許文献1の第1及び第2のUEは、同一のTTI(1ms)に従うのみである。
本明細書に開示される実施形態が達成しようとする目的の1つは、無線基地局が低遅延アクセスをサポートする無線端末及びこれをサポートしないレガシー無線端末の両方と通信できるようにすることに寄与する装置、方法、及びプログラムを提供することである。この目的は、本明細書に開示される実施形態が達成しようとする複数の目的の1つに過ぎないことに留意されるべきである。その他の目的又は課題と新規な特徴は、本明細書の記述又は添付図面から明らかにされる。
第1の態様では、無線局は、少なくとも1つの無線トランシーバ、及び少なくとも1つのプロセッサを含む。前記少なくとも1つのプロセッサは、第1の複数の時間−周波数リソース及び第2の複数の時間−周波数リソースを少なくとも1つの無線端末に割り当てるように構成されている。前記第1の複数の時間−周波数リソースは、第1のトランスポートブロックを第1のtransmission time interval(TTI)において送信又は受信するために使用される。前記第1のTTIは、1つのサブフレームの継続時間(duration)に等しい。前記第1の複数の時間−周波数リソースの継続時間は、前記サブフレームの前記継続時間に対応する。前記第2の複数の時間−周波数リソースは、第2のトランスポートブロックを第2のTTIにおいて送信又は受信するために使用される。前記第2のTTIは、前記サブフレームの前記継続時間より短い。前記第2の複数の時間−周波数リソースの継続時間は、前記サブフレームの前記継続時間より短い。
第2の態様では、無線端末は、少なくとも1つの無線トランシーバ、及び少なくとも1つのプロセッサを含む。前記少なくとも1つのプロセッサは、前記少なくとも1つの無線トランシーバを利用して、第1のアクセス動作および第2のアクセス動作を選択的に行うよう構成されている。前記第1のアクセス動作は、第1のトランスポートブロックを第1のtransmission time interval(TTI)において送信又は受信することを含む。前記第1のTTIは、1つのサブフレームの継続時間(duration)に等しい。前記第1のトランスポートブロックは、前記サブフレーム内の第1の複数の時間−周波数リソースを用いて送信される。前記第1の複数の時間−周波数リソースの継続時間は、前記サブフレームの前記継続時間に対応する。前記第2のアクセス動作は、第2のトランスポートブロックを第2のTTIにおいて送信又は受信することを含む。前記第2のTTIは、前記サブフレームの前記継続時間より短い。前記第2のトランスポートブロックは、前記サブフレーム内の第2の複数の時間−周波数リソースを用いて送信される。前記第2の複数の時間−周波数リソースの継続時間は、前記サブフレームの前記継続時間より短い。
第3の態様では、無線局によって行われる方法は、第1の複数の時間−周波数リソース及び第2の複数の時間−周波数リソースを少なくとも1つの無線端末に割り当てることを含む。前記第1の複数の時間−周波数リソースは、第1のトランスポートブロックを第1のtransmission time interval(TTI)において送信又は受信するために使用される。前記第1のTTIは、1つのサブフレームの継続時間(duration)に等しい。前記第1の複数の時間−周波数リソースの継続時間は、前記サブフレームの前記継続時間に対応する。前記第2の複数の時間−周波数リソースは、第2のトランスポートブロックを第2のTTIにおいて送信又は受信するために使用される。前記第2のTTIは、前記サブフレームの前記継続時間より短い。前記第2の複数の時間−周波数リソースの継続時間は、前記サブフレームの前記継続時間より短い。
第4の態様では、無線端末によって行われる方法は、第1のアクセス動作および第2のアクセス動作を選択的に行うことを含む。前記第1のアクセス動作は、第1のトランスポートブロックを第1のtransmission time interval(TTI)において送信又は受信することを含む。前記第1のTTIは、1つのサブフレームの継続時間(duration)に等しい。前記第1のトランスポートブロックは、前記サブフレーム内の第1の複数の時間−周波数リソースを用いて送信される。前記第1の複数の時間−周波数リソースの継続時間は、前記サブフレームの前記継続時間に対応する。前記第2のアクセス動作は、第2のトランスポートブロックを第2のTTIにおいて送信又は受信することを含む。前記第2のTTIは、前記サブフレームの前記継続時間より短い。前記第2のトランスポートブロックは、前記サブフレーム内の第2の複数の時間−周波数リソースを用いて送信される。前記第2の複数の時間−周波数リソースの継続時間は、前記サブフレームの前記継続時間より短い。
第5の態様では、プログラムは、コンピュータに読み込まれた場合に、上述の第3又は第4の態様に係る方法をコンピュータに行わせるための命令群(ソフトウェアコード)を含む。
上述の態様によれば、無線基地局が低遅延アクセスをサポートする無線端末及びこれをサポートしないレガシー無線端末の両方と通信できるようにすることに寄与する装置、方法、及びプログラムを提供できる。
いくつかの実施形態に係る無線通信システムの構成例を示す図である。 いくつかの実施形態に係る無線フレーム構造及びサブフレーム構造を示す図である。 いくつかの実施形態に係るダウンリンク・時間−周波数リソースの詳細構造を示す図である。 いくつかの実施形態に係るアップリンク・時間−周波数リソースの詳細構造を示す図である。 第1の実施形態に係るレガシーUEに対する時間−周波数リソースの割り当ての一例を示す図である。 第1の実施形態に係る非レガシーUEに対する時間−周波数リソースの割り当ての一例を示す図である。 第1の実施形態に係るレガシーUEに対する時間−周波数リソースの割り当ての一例を示す図である。 第1の実施形態に係る非レガシーUEに対する時間−周波数リソースの割り当ての一例を示す図である。 第1の実施形態に係る非レガシーUEに対する時間−周波数リソースの割り当ての一例を示す図である。 第1の実施形態に係る非レガシーUEに対する時間−周波数リソースの割り当ての一例を示す図である。 第1の実施形態に係る非レガシーUEのULデータ送信の一例を示す図である。 第1の実施形態に係る非レガシーUEのULデータ送信シーケンスの一例を示す図である。 第1の実施形態に係る非レガシーUEのULデータ送信シーケンスの一例を示す図である。 第1の実施形態に係る非レガシーUEのULデータ送信シーケンスの一例を示す図である。 第1の実施形態に係る非レガシーUEのULデータ送信シーケンスの一例を示す図である。 第2の実施形態に係る非レガシーUEのULデータ送信シーケンスの一例を示す図である。 第3の実施形態に係る第2のアクセスの開始手順の一例を示す図である。 第3の実施形態に係る第2のアクセスの開始手順の一例を示す図である。 第4の実施形態に係る第2のアクセスの開始手順の一例を示す図である。 第4の実施形態に係る第2のアクセスの開始手順の一例を示す図である。 第5の実施形態に係る通信手順の一例を示す図である。 いくつかの実施形態に係る非レガシーUEの構成例を示すブロック図である。 いくつかの実施形態に係る無線基地局の構成例を示すブロック図である。
以下では、具体的な実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。各図面において、同一又は対応する要素には同一の符号が付されており、説明の明確化のため、必要に応じて重複説明は省略される。
<第1の実施形態>
図1は、本実施形態を含むいくつかの実施形態に係る無線通信システムの構成例を示している。図1の例では、無線通信システムは、レガシー無線端末(UE)1、非レガシー無線端末(UE)2、及び無線基地局(Base Station(BS))3を含む。BS3は、セル31において、レガシーUE1及び非レガシーUE2と通信する。BS3は、セル31のダウンリンク(DL)周波数帯域(DLシステム帯域)を使用して、ダウンリンク(DL)信号101を送信する。LTE/LTE-Advancedの場合、BS3は、eNBに対応する。BS3は、無線リソース管理機能を持つ制御ノード(e.g., Universal Mobile Telecommunications System(UMTS)におけるRadio Network Controller(RNC)、又はGlobal System for Mobile communications(GSM(登録商標))システムにおけるBase Station Controller(BSC))及び無線送信ノード(e.g., UMTSにおけるNodeB、又はGSMシステムにおけるBase transceiver station (BTS))を含んでもよい。本実施形態に係るBS3は、無線局と呼ぶこともできる。
レガシーUE1は、セル31のアップリンク(UL)周波数帯域(ULシステム帯域)を使用して、アップリンク信号103をBS3に送信する。非レガシーUE2も、同じULシステム帯域を使用して、アップリンク(UL)信号104をBS3に送信する。本実施形態を含む複数の実施形態では、主にFrequency Division Duplex(FDD)、つまりDL信号101に使用されるDLシステム帯域とUL信号103及び104に使用されるULシステム帯域が異なるケースを対象として説明する。しかしながら、本実施形態を含む複数の実施形態は、TDDに適用されてもよい。
上述したように、低遅延アクセスは、既存の無線通信(つまり、通常アクセス)に比べて何らかのアクセス遅延が低減された無線通信を意味する。本実施形態を含む複数の実施形態では、通常アクセスに対応する第1のアクセス、及び低遅延アクセスに対応する第2のアクセスが使用される。第1のアクセスは、第1のTTI(e.g., 1 ms)に従うデータ送信及び受信として定義され、第2のアクセスは、第2のTTI(e.g., 0.5 ms)に従うデータ送信及び受信として定義される。第1のTTIは、DL信号101の送信及びUL信号103及び104の送信に使用されるサブフレーム(DLサブフレーム及びULサブフレーム)の継続時間に等しい。一方、第2のTTIは、第1のTTIより短く、サブフレームの継続時間よりも短い。第2のTTIは、例えば、サブフレームを構成する複数の時間スロットのうちの1つ時間スロットの継続時間に等しくてもよいし、シンボル長の整数倍(ただしサブフレームの継続時間以下)であってもよい。
いくつかの実装において、第1のTTIは、第1のアクセスに従うUEに対して1回のスケジューリング・グラントによって割り当てられる送信時間の最小単位であってもよい。同様に、第2のTTIは、第2のアクセスに従うUEに対して1回のスケジューリング・グラントによって割り当てられる送信時間の最小単位であってもよい。
レガシーUE1は、第2のアクセスをサポートせず、第1のアクセスを行う。一方、非レガシーUE2は、第2のアクセスをサポートする。非レガシーUE2は、第2のアクセスのみをサポートしてもよいし、第1のアクセス及び第2のアクセスの両方をサポートしてもよい。非レガシーUE2が第1のアクセス及び第2のアクセスを共にサポートする場合、非レガシーUE2は、例えば、低遅延が要求されるデータ送信又は受信を行う場合に第2のアクセスを使用してもよい。
いくつかの実装において、第1のアクセス(i.e., 第1のTTIに従うULデータ送信又はDLデータ受信)と第2のアクセス(i.e., 第2のTTIに従うULデータ送信又はDLデータ受信)は、1つのサブフレーム内で行われてもよい。この場合、BS3は、1つのサブフレーム内において、第1のTTIに従うDLデータ送信(又はULデータ受信)と第2のTTIに従うDLデータ送信(又はULデータ受信)の両方を行う。例えば、レガシーUE1が第1のアクセスを行い、非レガシーUE2が第2のアクセスを行ってもよい。あるいは、ある非レガシーUE2が第1のアクセスを行い、これと同一の又は異なるレガシーUE2が第2のアクセスを行ってもよい。
いくつかの実装において、第1のアクセスがあるサブフレームにおいて行われ、他のサブフレームにおいて第2のアクセスが行われてもよい。この場合、BS3は、各サブフレームにおいて、第1のTTIに従うDLデータ送信(又はULデータ受信)と第2のTTIに従うDLデータ送信(又はULデータ受信)のいずれか一方を行う。第1のアクセスが行われるサブフレームでは、レガシーUE1、又はレガシーUE1及び非レガシーUE2の両方がULデータ送信又はDLデータ受信を行う。第2のTTIでの送信が行われるサブフレームでは、非レガシーUE2がULデータ送信又はDLデータ受信を行う。
なお、既に説明したように、サブフレームは、複数の時間−周波数リソースから成り、所定の継続時間(duration)を持つ。サブフレームの継続時間(duration)は、サブフレームが継続(continues)する又は持続 (lasts)する時間長(length of time(time length))を意味する。また、TTIは、1つのトランスポートブロックの送信が行われる時間長(length of time(time length))として定義される。トランスポートブロックは、MACレイヤから物理レイヤに渡されるデータユニット(i.e., MAC PDU)である。送信機(transmitter)の物理レイヤでは、誤り検出ビット群(bits)、例えばCRCパリティビット群、を計算するために1つのトランスポートブロックの全体が使用され、計算された誤り検出ビット群がトランスポートブロックに付加される。物理レイヤにおける伝送路符号化(channel coding)は、誤り検出ビット群が付加されたトランスポートブロックに対して行われる。さらに、送信機の物理レイヤ処理では、1つのトランスポートブロックから生成された符号化されたビットシーケンスに対してインタリービングが行われる。したがって、受信機(receiver)は、デインタリーブおよびデコードをできるようになるために、少なくとも1つのTTIのデータ(つまり、誤り検出ビット群が付加されたトランスポートブロックに相当するデータ)を受信する必要がある。この説明において、送信機は、DL送信の場合にBS3であり、UL送信の場合にレガシーUE1及び非レガシーUE2である。一方、受信機は、DL受信の場合にレガシーUE1及び非レガシーUE2であり、UL受信の場合にBS3である。
なお、Multiple Input/Multiple Output(MIMO)空間多重化(spatial multiplexing)が利用される場合、UE(レガシーUE1又は非レガシーUE2)は、サブフレーム当たり複数のトランスポートブロックを送信することができる。例えば、LTEの場合、UEは、サブフレーム当たり2つまでのトランスポートブロックを送信することができる。つまり、UEは、MIMO空間多重化を利用して、複数のアンテナポートにおいて複数レイヤの送信又は受信を行うことができる。ただし、MIMO空間多重化が行われる場合であっても、各レイヤのトランスポートブロックのTTIの長さは、MIMO空間多重化が行われない場合のTTIと同じであることに留意されるべきである。
また、UE(レガシーUE1又は非レガシーUE2)が複数のキャリア(Component Carrier(CC))を同時に使用するキャリアアグリゲーション(Carrier Aggregation(CA))を行う場合、トランスポートブロックは毎(つまりCell毎)に生成される。ただし、CAが行われる場合であっても、各CCで送信されるトランスポートブロックのTTIの長さは、CAが行われない場合のTTIと同じであることに留意されるべきである。
いくつかの実装において、第1のアクセス及び第2のアクセスによって送信されるトランスポートブロックは、データ無線ベアラ(Data Radio Bearer(DRB))若しくはシグナリング無線ベアラ(Signaling Radio Bearer(SRB))又はこれら両方に使用されるトランスポートブロックであってもよい。言い換えると、当該トランスポートブロックは、ユーザデータ(e.g., ユーザInternet Protocol(IP)パケット)若しくは個別(dedicated)制御シグナリング(e.g., Radio Resource Control(RRC)シグナリング)又はこれら両方の送信に使用されるトランスポートブロックであってもよい。具体的には、第1のアクセス及び第2のアクセスによって送信されるトランスポートブロックは、LTEおよびLTE-AdvancedのUplink Shared Channel(UL-SCH)トランスポートブロック又はDownlink Shared Channel(DL-SCH)トランスポートブロックであってもよい。UL-SCHトランポートブロックは、ULユーザデータ(i.e., Dedicated Traffic Channel(DTCH))及びRRCシグナリングメッセージ(i.e., Common Control Channel(CCCH)及びDedicated Control Channel(DCCH))の送信に使用される。DL-SCHトランスポートブロックは、DLユーザデータ(i.e., DTCH)、RRCシグナリングメッセージ(i.e., CCCH及びDCCH)、及びSystem Information Blocks(SIBs)(i.e., Broadcast Control Channel(BCCH)の一部)の送信に使用される。
本実施形態に係るサブフレームは、LTEおよびLTE-Advancedのそれと同じであってもよい。図2、図3A、及び図3Bを参照してLTEの時間−周波数リソース(無線リソース)について説明する。図2は、LTEおよびLTE-Advancedの無線フレーム構造を示している。3rd Generation Partnership Project(3GPP)Release 8及びそれ以降では、2種類の無線フレーム構造が用意されている。一方は、frame structure type 1と呼ばれ、frequency division duplex (FDD) に適用できる。他方は、frame structure type 2と呼ばれ、Time division duplex (TDD) に適用できる。図2に示されている通り、type 1及びtype 2のいずれのフレーム構造においても、1つの無線フレームの継続時間は10 msであり、1つの無線フレームは10個のサブフレームから構成されている。1つのサブフレームの継続時間は、1 msである。さらに1つのサブフレームは、各々が0.5 msの2つのスロットに分解される。
図3Aは、LTEおよびLTE-Advancedのダウンリンク・時間−周波数リソースの詳細を示している。1つのダウンリンク・スロット(0.5 ms)は、時間ドメインにおいてNDL SYMB個のOrthogonal Frequency Division Multiplexing(OFDM)シンボルを含む。時間ドメインにおける1OFDMシンボル及び周波数ドメインにおける1サブキャリアによって規定される無線リソースは、「リソースエレメント」と呼ばれる。リソースエレメントは、ODFMを採用するLTEおよびLTE-Advancedのダウンリンクにおける無線リソースの最小単位である。時間ドメインにおいて連続するNDL SYMB個のOFDMシンボルと周波数ドメインにおいて連続するNRB SC個のサブキャリアによって規定されるリソース単位は、「リソースブロック」と呼ばれる。Normal cyclic prefixの場合、NDL SYMBの値は7であり、NRB SCの値は12であり、したがって、1つのダウンリンク・リソースブロックは、84リソースエレメントからなる。占有帯域幅(NDL RBリソースブロック、又はNDL RB NRB SCサブキャリア)は、ダウンリンクのチャネル帯域(channel bandwidth (BWChannel))に依存する。例えば、チャネル帯域が1.4 MHzである場合にダウンリンク・リソースブロックの最大数(NDL RB)は6であり、チャネル帯域が20 MHzである場合にダウンリンク・リソースブロック(NDL RB)の最大数は100である。なお、ダウンリンクでは、制御情報を送信する為の物理制御チャネル(Physical Downlink Control Channel(PDCCH))がサブフレームの先頭の複数OFDMシンボル(e.g., 1,2, or 3)に割り当てられる。従って、通常ダウンリンクのユーザデータの送信に使用されるOFDMシンボル数は、1番目のスロットと2番目のスロットでは異なる。
図3Bは、LTEおよびLTE-Advancedのアップリンク・時間−周波数リソースの詳細を示している。1つのアップリンク・スロット(0.5 ms)は、時間ドメインにおいてNUL SYMB個のSingle-Carrier Frequency Division Multiple Access(SC-FDMA)シンボルを含む。ダウンリンクと同様に、時間ドメインにおける1SC-FDMAシンボル及び周波数ドメインにおける1サブキャリアによって規定される無線リソースは、「リソースエレメント」と呼ばれる。リソースエレメントは、SC-FDMAを採用するLTEおよびLTE-Advancedのアップリンクにおける無線リソースの最小単位である。時間ドメインにおいて連続するNUL SYMB個のSC-FDMAシンボルと周波数ドメインにおいて連続するNRB SC個のサブキャリアによって規定されるリソース単位は、「リソースブロック」と呼ばれる。ダウンリンクと同様に、Normal cyclic prefixの場合、NUL SYMBの値は7であり、NRB SCの値は12であり、したがって、1つのアップリンク・リソースブロックは、84リソースエレメントからなる。占有帯域幅(NUL RBリソースブロック、又はNUL RB NRB SCサブキャリア)は、アップリンクのチャネル帯域(channel bandwidth (BWChannel))に依存する。例えば、チャネル帯域が1.4 MHzである場合にアップリンク・リソースブロックの最大数(NUL RB)は6であり、チャネル帯域が20 MHzである場合にアップリンク・リソースブロック(NUL RB)の最大数は100である。
第1のアクセス及び第2のアクセスを可能とするために、本実施形態に係るBS3は、第1の複数の時間−周波数リソース及び第2の複数の時間−周波数リソースを少なくとも1つの無線端末(i.e., 非レガシーUE2、又はレガシーUE1及び非レガシーUE2)に割り当てるように構成されている。第1の複数の時間−周波数リソース及び第2の複数の時間−周波数リソースに含まれる各時間−周波数リソースは、最小のリソース単位である。各時間−周波数リソースは、例えば、時間ドメインにおける1シンボル及び周波数ドメインにおける1サブキャリアによって規定される無線リソース(e.g., LTE/LTE-Advancedのリソースエレメント)であってもよい。
いくつかの実装において、BS3は、第1の複数の時間−周波数リソース及び第2の複数の時間−周波数リソースを、異なるUEに割り当てもよい。例えば、BS3は、第1の複数の時間−周波数リソースをレガシーUE1に割り当て、第2の複数の時間−周波数リソースを非レガシーUE2に割り当てもよい。さらに又はこれに代えて、BS3は、第1の複数の時間−周波数リソース及び第2の複数の時間−周波数リソースを、同一のUE(非レガシーUE2)に割り当ててもよい。
当該第1の複数の時間−周波数リソースは、第1のトランスポートブロックを第1のTTI(e.g., 1ms)において送信又は受信するために使用される。一方、当該第2の複数の時間−周波数リソースは、第2のトランスポートブロックを第2のTTI(e.g., 0.5 ms)において送信又は受信するために使用される。
なお、第1のトランスポートブロックは、第1の誤り検出ビット群(e.g., CRCパリティビット群(bits))を計算するためにその全体が使用されるとともに、第1の誤り検出ビット群が付加される。同様に、第2のトランスポートブロックは、第2の誤り検出ビット群(e.g., CRCパリティビット群)を計算するためにその全体が使用されるとともに、第2の誤り検出ビット群が付加される。したがって、より厳密に述べると、当該第1の複数の時間−周波数リソースは、第1の誤り検出ビット群が付加された第1のトランスポートブロックを第1のTTI(e.g., 1ms)において送信又は受信するために使用される。当該第2の複数の時間−周波数リソースは、第2の誤り検出ビット群が付加された第2のトランスポートブロックを第2のTTI(e.g., 1ms)において送信又は受信するために使用される。
既に述べたように、第1のTTIは、1つのサブフレームの継続時間(duration)に等しい。したがって、第1の複数の時間−周波数リソースの継続時間は、1つのサブフレームの継続時間に対応する。なお、第1の複数の時間−周波数リソースの継続時間(duration)は、複数の時間−周波数リソースが継続(continues)する又は持続 (lasts)する全体の時間長(length of time(time length))を意味する。ここで、第1の複数の時間−周波数リソースの継続時間は、1つのサブフレームの継続時間(e.g., 1ms)と厳密に一致することを必要としない。なぜなら、サブフレーム内の特定の複数の時間−周波数リソースは、同期信号(Synchronization Signals(SS))、参照信号(Reference Signals(RS))、制御情報チャネル(e.g., LTEおよびLTE-AdvancedのPhysical Downlink Control Channel(PDCCH)、Enhanced PDCCH(EPDCCH)、又はPhysical Uplink Control Channel(PUCCH))、又は報知情報チャネル(e.g., LTEおよびLTE-AdvancedのPhysical Broadcast Channel(PBCH))のために予め予約されているからである。具体的にLTEおよびLTE-Advancedのダウンリンク・サブフレームの場合を考えると、サブフレームの先頭の1〜3シンボル分のリソースエレメントはPDCCHのために使用され、4〜14シンボル内の分散した複数のリソースエレメントがSS、RS、及びPBCHのために使用される。したがって、第1の複数の時間−周波数リソースの継続時間が1つのサブフレームの継続時間に“対応する”との表現は、第1の複数の時間−周波数リソースの継続時間が、PDCCH等の他の用途に使用されるシンボル時間を除く1サブフレームの継続時間に等しいことを意味する。言い換えると、第1の複数の時間−周波数リソースの継続時間は、1サブフレームの継続時間からPDCCH等の他の用途に使用されるシンボル時間を引いた時間に等しい。
さらに、第1の複数の時間−周波数リソースは、時間−周波数空間において連続していなくてもよい。言い換えると、第1の複数の時間−周波数リソースは、周波数ホッピング又はディストリビューテッド・マッピングのために、継続時間の途中で周波数リソース(e.g., サブキャリア又はリソースブロック(RB))が変更されることを許容する。具体的にLTEおよびLTE-Advancedの1 msサブフレームの場合を考えると、第1の複数の時間−周波数リソースの継続時間は、時間において連続する2つのリソースブロック(リソースブロックの対(pair of resource blocks))を含む。この2つのリソースブロック(RBs)のうち一方は第1スロット(0.5 ms)に配置され、他方は第2スロット(0.5 ms)に配置される。したがって、この2つのRBsの継続時間は、1 msサブフレームに対応する。しかしながら、この2つのRBsは、周波数において離れて割り当てられてもよい。
一方、既に述べたように、第2のTTIは、1つのサブフレームの継続時間より短い。したがって、第2の複数の時間−周波数リソースの継続時間も、1つのサブフレームの継続時間より短い。すなわち、第2の複数の時間−周波数リソースの継続時間は、1つのサブフレームの継続時間に対応する第1の複数の時間−周波数リソースの継続時間よりも短い。なお、第2の複数の時間−周波数リソースも、周波数ホッピング又はディストリビューテッド・マッピングのために、継続時間の途中で周波数リソース(e.g., サブキャリア又はリソースブロック(RB))が変更されることを許容する。
いくつかの実装において、LTEおよびLTE-Advancedのサブフレームのように、本実施形態に係るサブフレームは、複数の時間スロットから成ってもよい。複数の時間スロットの各々は、複数の時間−周波数リソースを含む。この場合、第2のTTIは、複数の時間スロットの少なくとも1つの継続時間に等しくてもよい。さらに、第2の複数の時間−周波数リソースの継続時間は、第2のTTIに対応してもよい。言い換えると、第2の複数の時間−周波数リソースの継続時間は、少なくとも1つ時間スロットの継続時間に対応してもよい。ここで、第2の複数の時間−周波数リソースの継続時間が少なくとも1つ時間スロットに“対応する”との表現は、第2の複数の時間−周波数リソースの継続時間が、PDCCH等の他の用途に使用されるシンボル時間を除く少なくとも1つ時間スロットの継続時間に等しいことを意味する。
例えば、LTEおよびLTE-Advancedの場合、1 msサブフレームは、各々が0.5 msの2つのスロットを含む。この場合、第2のTTIは、1スロットの継続時間(0.5 ms)に等しく、そして第2の複数の時間−周波数リソースの継続時間は、1スロットの継続時間(0.5 ms)に対応してもよい。
非レガシーUE2は、少なくとも第2のアクセス動作を行うよう構成されている。非レガシーUE2は、第1のアクセス動作および第2のアクセス動作を選択的に行うよう構成されてもよい。第1のアクセス動作は、第1のトランスポートブロックを第1のTTIにおいて送信又は受信すること含む。第2のアクセス動作は、第2のトランスポートブロックを第2のTTIにおいて送信又は受信することを含む。BS3に関して述べたように、第1のトランスポートブロックは、1つのサブフレーム内の第1の複数の時間−周波数リソースを用いて送信される。一方、第2のトランスポートブロックは、1つのサブフレーム内の第2の複数の時間−周波数リソースを用いて送信される。
既に述べたように、第1及び第2のアクセスは1つのサブフレーム内で行われてもよい。言い換えると、第1及び第2のトランスポートブロックは、同一の無線フレームにおいて送信されてもよい。さらに言い換えると、第2の複数の時間−周波数リソースは、第1の複数の時間−周波数リソースと同じサブフレーム内から割り当てられてもよい。1つのサブフレーム内において、第2の複数の時間−周波数リソースの少なくとも一部は、第1の複数の時間−周波数リソースの少なくとも一部と重複してもよい。この場合、第1のアクセスのトランスポートブロックと第2のアクセスのトランスポートブロックは、Code Division Multiplexing(CDM)を用いて共通の時間−周波数リソースに多重されてもよい。
さらに、1つのサブフレーム内において、1又は複数の非レガシーUE2によって複数の第2のアクセスが行われてもよい。この場合、複数の第2のアクセスは、異なる時間−周波数リソースを使用して行われてもよい。あるいは、複数の第2のアクセスのトランスポートブロックは、Code Division Multiplexing(CDM)を用いて共通の時間−周波数リソースに多重されてもよい。
第2のアクセスに関する設定は、準静的(semi-statically)に行われてもよいし動的(dynamically)に行われてもよい。準静的な設定の場合、BS3は、報知情報(e.g., SIB)を用いて非レガシーUE2に設定を通知してもよいし、個別シグナリング(e.g., RRCシグナリング)を用いて非レガシーUE2に設定を通知してもよい。動的な設定の場合、BS3は、MACレイヤ又は物理レイヤの制御情報を用いて非レガシーUE2に設定を通知してもよい。
以上の説明から理解されるように、本実施形態に係る非レガシーUE2及びBS3は、第1のアクセスが従う第1のTTIに等しい継続時間を持つサブフレームにおいて、第1のTTIより短い第2のTTIに従う第2のアクセスを行うよう構成されている。したがって、本実施形態に係る無線通信システムは、レガシーUE1の第1のアクセスと非レガシーUE2の第2のアクセスを共通のサブフレームを使用して行うことができる。第2のアクセスは、短い第2のTTIを使用することによって、受信機での受信処理を短時間で行うことに寄与し、したがって何らかのアクセス遅延の低減に寄与することができる。よって、本実施形態に係る無線通信システムは、BS3が低遅延アクセスをサポートするUE2及びこれをサポートしないレガシーUE1の両方と通信できるようにすることに寄与できる。
続いて以下では、図4及び図5を参照して、第1及び第2のアクセスのための時間−周波数リソースの割り当ての具体例について説明する。図4は、第1のアクセスのための第1の複数の時間−周波数リソースの割り当ての一例を示す図である。図4は、時間的に連続する2つのサブフレーム410及び420を示している。サブフレーム410及び420は、ULサブフレームでもよいしDLサブフレームでもよい。サブフレーム410及び420の各々の継続時間は、第1のTTI(e.g., 1 ms)に等しい。サブフレーム410は、各々がサブフレーム410の2分の1の継続時間を持つスロット411及び412から成る。同様に、サブフレーム420は、スロット421及び422から成る。
図4の例では、サブフレーム410内の時間−周波数リソース430が第1のアクセスのために割り当てられている。時間−周波数リソース430は、複数の時間−周波数リソース(e.g., リソースエレメント又はリソースブロック)を含む。時間−周波数リソース430の継続時間は、サブフレーム412の継続時間(つまり、第1のTTI)に対応する。時間−周波数リソース430は、CRCパリティビット群が付加されたトランスポートブロック460をレガシーUE1(又は非レガシーUE2)において送信又は受信するために使用される。CRCパリティビット群が付加されたトランスポートブロック460は、トランスポートブロック461とCRCパリティビット群462を含む。
既に説明したように、送信機における誤り検出ビットの計算、伝送路符号化、及びインタリービングを含む物理レイヤ処理は、1つのトランスポートブロック(MAC PDU)461に対して行われる。したがって、レガシーUE1(又は非レガシーUE2)又はBS3の受信機においてデインタリーブ、デコード、及び誤り検出を行ってトランスポートブロック461を復元するためには、これに相当する時間−周波数リソース430の全てを受信する必要がある。すなわち、図4の例では、第1のTTIに相当するサブフレーム410の最後まで受信することで、レガシーUE1(又は非レガシーUE2)又はBS3の受信機においてトランスポートブロック461を復元することができる。
図4のサブフレーム420は、周波数ホッピング又はディストリビューテッド・マッピングが行われる例を示している。すなわち、時間−周波数リソース440は、各々が0.5 msの時間−周波数リソース441及び時間−周波数リソース442から成る。時間−周波数リソース441と時間−周波数リソース442は、周波数において離れて割り当てられている。ここで、レガシーUE1(又は非レガシーUE2)又はBS3の受信機においてデインタリーブ、デコード、及びCRCパリティビット群472に基づく誤り検出を行ってトランスポートブロック471を復元するためには、これに相当する時間−周波数リソース440の全てを受信する必要があることに留意するべきである。なぜなら、第1のTTIはサブフレーム420の継続時間に等しく、したがってCRCパリティビット群が付加されたトランスポートブロック470は、伝送路符号化およびインタリーブされた後に時間−周波数リソース440の全体を用いて送信されるためである。
なお、図4に示されたサブフレーム内の一部の時間−周波数リソースは、制御チャネル及び同期信号などの他の用途に使用されてもよい。例えば、LTE/LTE-Advancedの場合、サブフレームの先頭の1〜3シンボルはPDCCH領域(region)として使用される。したがって、図4に示されたサブフレーム410及び420がLTE/LTE-AdvancedのDLサブフレームである場合、第1のアクセスのために割り当てられる時間−周波数リソース430及び440の各々は、サブフレームの先頭の1〜3シンボルを除く時間−周波数リソースである。既に説明したように、第1の時間−周波数リソース430(440)の継続時間がサブフレーム410(420)の継続時間(つまり、第1のTTI)に“対応する”とは、第1の複数の時間−周波数リソース430(440)の継続時間が、PDCCH等の他の用途に使用されるシンボル時間を除く1サブフレームの継続時間に等しいことを意味する。
図5は、非レガシーUE2による第2のアクセスのための第2の複数の時間−周波数リソースの割り当ての一例を示す図である。図5は、時間的に連続する2つのサブフレーム510及び520を示している。サブフレーム510及び520は、ULサブフレームでもよいしDLサブフレームでもよい。サブフレーム510は、各々がサブフレーム510の2分の1の継続時間を持つスロット511及び512から成る。同様に、サブフレーム520は、スロット521及び522から成る。図5の例では、第2のTTIは、サブフレームの継続時間(e.g., 1 ms)の半分であり、スロット511、512、521、及び522の各々の継続時間(e.g., 0.5 ms)に等しい。
図5の例では、サブフレーム510内の時間−周波数リソース530が非レガシーUE2の第2のアクセスのために割り当てられている。時間−周波数リソース530は、複数の時間−周波数リソース(e.g., リソースエレメント又はリソースブロック)を含む。時間−周波数リソース530の継続時間は、スロット511の継続時間(つまり、第2のTTI)に対応する。時間−周波数リソース530は、CRCパリティビット群が付加されたトランスポートブロック560を非レガシーUE2において送信又は受信するために使用される。CRCパリティビット群が付加されたトランスポートブロック560は、トランスポートブロック561とCRCパリティビット群562を含む。
非レガシーUE2又はBS3の受信機においてデインタリーブ、デコード、及び誤り検出を行ってトランスポートブロック561を復元するためには、これに相当する時間−周波数リソース530のみを受信すればよい。すなわち、図4と図5を比較すると、図5の第2のTTIは、図4の第1のTTIの半分の長さであるため、非レガシーUE2は、1スロットの時間−周波数リソース530を受信すれば、デインタリーブ、デコード、及び誤り検出を含む受信処理を行い、トランスポートブロック561を復元することができる。
図5のサブフレーム520は、サブフレーム520内の第1スロット521及び第2スロット522のそれぞれで第2のアクセスのための送信が行われる例を示している。第1スロット521内の時間−周波数リソース540は、CRCパリティビット群が付加されたトランスポートブロック570を非レガシーUE2において送信又は受信するために使用される。一方、第2スロット522内の時間−周波数リソース550は、CRCパリティビット群が付加されたトランスポートブロック580を非レガシーUE2において送信又は受信するために使用される。時間−周波数リソース540と550は、同一の非レガシーUE2に割り当てられてもよいし、互いに異なる非レガシーUE2に割り当てられてもよい。
非レガシーUE2は、時間−周波数リソース540を受信すれば、デインタリーブ、デコード、及びCRCパリティビット群572に基づく誤り検出を含む受信処理を行い、トランスポートブロック571を復元することができる。同様に、非レガシーUE2は、時間−周波数リソース550を受信すれば、デインタリーブ、デコード、及びCRCパリティビット群582に基づく誤り検出を含む受信処理を行い、トランスポートブロック581を復元することができる。
なお、図5に示されたサブフレーム内の一部の時間−周波数リソースは、制御チャネル及び同期信号などの他の用途に使用されてもよい。図5に示されたサブフレーム510及び520がLTE/LTE-AdvancedのDLサブフレームである場合、第1のアクセスのために割り当てられる時間−周波数リソース530、540、及び550の各々は、サブフレームの先頭の1〜3シンボルを除く時間−周波数リソースである。既に説明したように、第2の時間−周波数リソース530(540、550)の継続時間がスロット511(521、522)の継続時間(つまり、第2のTTI)に“対応する”とは、第2の複数の時間−周波数リソース530(540、550)の継続時間が、PDCCH等の他の用途に使用されるシンボル時間を除く1サブフレームの継続時間に等しいことを意味する。
図5の例において、各スロット内において周波数ホッピング又はディストリビューテッド・マッピングが行われてもよい。例えば、時間−周波数リソース530は、周波数において離れて配置された2又はそれ以上のリソースセグメントを含んでもよい。
図5の例において、1つのサブフレームは3つ以上の時間スロットから成ってもよい。この場合、時間−周波数リソース530、540、550の各々の継続時間は、1又は複数の時間スロットの継続時間に対応してもよい。
続いて以下では、UL送信のためのスケジューリング・リクエスト(Scheduling Request(SR))に関する改良について説明する。いくつかの実装において、非レガシーUE2は、UL送信リソースの割り当てをBS3に要求するために、スケジューリング・リクエスト(Scheduling Request(SR))を送信してもよい。さらに、非レガシーUE2は、第1のアクセスのためのSR送信に比べて、継続時間の短い複数の時間−周波数リソースを用いて第2のアクセスのためのSRを送信してもよい。
いくつかの実装において、非レガシーUE2は、第1のアクセスの場合に、SRを含むアップリンク制御情報(Uplink Control Information(UCI))を、サブフレーム内の第3の複数の時間−周波数リソースを用いて送信してもよい。第3の複数の時間−周波数リソースの継続時間は、1つのサブフレームの継続時間に対応する。一方、非レガシーUE2は、第2のアクセスの場合に、SRを含むアップリンク制御情報(Uplink Control Information(UCI))を、サブフレーム内の第4の複数の時間−周波数リソースを用いて送信してもよい。第4の複数の時間−周波数リソースの継続時間は、1つのサブフレームの継続時間より短い。例えば、第4の複数の時間−周波数リソースの継続時間は、第2のTTIの継続時間と同じかそれより短くてもよい。
第2のアクセスのSRを第1のアクセスのSRより短い時間で送信することによって、BS3は、第2のアクセスのSRに応答したULスケジューリング・グラントをより早いタイミングで送信できる可能性が高まる。したがって、何らかのアクセス遅延の低減に寄与することができる。
図6及び図7を参照して、SRを送信するためのアップリンク時間−周波数リソースの割り当ての具体例について説明する。図6は、第1のアクセスに関するSRの送信のための第3の複数の時間−周波数リソースの割り当ての一例を示す図である。図6は、時間的に連続する2つのULサブフレーム610及び620を示している。ULサブフレーム610は、各々がサブフレーム610の2分の1の継続時間を持つスロット611及び612から成る。同様に、サブフレーム620は、スロット621及び622から成る。
図6の例では、LTEおよびLTE-AdvancedでのPUCCH領域(PUCCH regions)の配置と同様に、ULシステム帯域の両端の近くに位置するリソースが制御チャネルのために利用される。具体的には、サブフレーム610内の時間−周波数リソース631および632を用いてSR660が送信される。1つのUE(UE1又はUE2)に割り当てられる時間−周波数リソース631および632の対の継続時間は、1サブフレームの継続時間と等しい。時間−周波数リソース631および632の対は、制御チャネル領域(control channel region)(e.g., PUCCH region)と呼ばれる。サブフレーム620内の時間−周波数リソース641および642の対も、1つの制御チャネル領域であり、SRの送信ために利用されることができる。
図7は、第2のアクセスに関するSRの送信のための第4の複数の時間−周波数リソースの割り当ての一例を示す図である。図7は、時間的に連続する2つのULサブフレーム710及び720を示している。ULサブフレーム710は、各々がサブフレーム710の2分の1の継続時間を持つスロット711及び712から成る。同様に、サブフレーム720は、スロット721及び722から成る。
図7の例でも、LTEおよびLTE-AdvancedでのPUCCH領域(PUCCH regions)の配置と同様に、ULシステム帯域の両端の近くに位置するリソースが制御チャネルのために利用される。具体的には、1つのスロット711内の時間−周波数リソース731および732を用いてSR760が送信される。1つの非レガシーUE2に割り当てられる時間−周波数リソース731および732の対の継続時間は、1スロットの継続時間に等しい。したがって、図7の例では、図6の例に比べて短い時間でSRの送信を完了できる。時間−周波数リソース731の継続時間は、時間−周波数リソース732のそれと同じでもよいし異なってもよい。例えば、LTEおよびLTE-Advancedのスロットのように1スロットのリソースエレメントの数が奇数(e.g., 7シンボル)である場合、これを偶数個に分割して得られる複数のセグメント(731および732)の継続時間は互いに異なっていてもよい。
さらに、図7のサブフレーム720に示されているように、SRは、1サブフレームの継続時間の2分の1より短い時間で送信されてもよい。この例では、時間−周波数リソース741を用いてSR770が送信される。
第2のアクセスのために非レガシーUE2に割り当てられる時間−周波数リソース731、732、及び741は、第1のアクセスのためにレガシーUE1に割り当てられる時間−周波数リソース631、632、641、及び642とサブフレーム単位で時間多重(Time Division Multiplexing(TDM))されてもよい。すなわち、あるサブフレームでは特定の時間−周波数リソースが第2のアクセスのために非レガシーUE2に割り当てられ、他のサブフレームでは当該特定の時間−周波数リソースが第1のアクセスのためにレガシーUE1に割り当てられてもよい。これに代えて、第2のアクセスのために非レガシーUE2に割り当てられる時間−周波数リソース731、732、及び741は、第1のアクセスのためにレガシーUE1に割り当てられる時間−周波数リソース631、632、641、及び642とサブフレーム内で周波数多重(FDM)されてもよい。
以下では、図8A及び図8Bを参照して、ULスケジューリング・グラント(ULグラント)を送信するためのダウンリンク時間−周波数リソースの割り当ての具体例について説明する。図8A及び図8Bは、第2のアクセスに関するULグラントの送信のための複数のダウンリンク時間−周波数リソースの割り当ての一例を示す図である。LTE-Advancedは、EPDCCHの送信方法としてLocalized 送信(mapping)とDistributed送信(mapping)の2通りを規定している。図8Aは、Localized 送信(mapping)に関し、時間的に連続する2つのサブフレーム810及び820を示している。図8Aの例では、ULグラント等を含むDownlink Control Information(DCI)を既存のLTE-Advancedよりも短い時間で送信することを可能にするために、Localized mappingされたEPDCCHにおいてサブフレーム内のTDMが行われる。すなわち、EPDCCH領域内の2シンボルの継続時間を持つ時間−周波数リソース831(841)は、ある非レガシーUE2に割り当てられ、ULグラントの送信に利用される。リソース831(841)と同じEPDCCH領域内の残りのリソース832(842)は、リソース831(841)と同じ非レガシーUE2に割り当てられてもよいし、他の非レガシーUE2に割り当てられてもよい。
一方、図8Bは、Distributed送信(mapping)に関する。図8Bの例でも、ULグラント等を含むDCIを既存のLTE-Advancedよりも短い時間で送信することを可能にするために、Distributed mappingされたEPDCCHにおいてサブフレーム内のTDMが行われる。すなわち、EPDCCH領域内の2シンボルの継続時間を持つ時間−周波数リソース851(861)は、ある非レガシーUE2に割り当てられ、ULグラントの送信に利用される。リソース851(861)と同じEPDCCH領域内の残りのリソース852(862)は、リソース851(861)と同じ非レガシーUE2に割り当てられてもよいし、他の非レガシーUE2に割り当てられてもよい。
続いて以下では、図9〜図13を参照して、非レガシーUE2による第2のアクセスでのULデータ送信に関するいくつかの具体例を説明する。図9は、第2のアクセスでのULデータ送信の第1の例を示している。図9の例では、LTEおよびLTE-Advancedと同じ無線フレーム構造が使用される。すなわち、DL無線フレーム900は、連続するDLサブフレーム910、920、および930を含む。UL無線フレーム940は、連続するULサブフレーム950、960、および970を含む。ULサブフレームおよびDLサブフレームの各々の継続時間は1 msである。
DLサブフレーム910では、その先頭の2シンボルのPDCCHリソース911にPDCCHがマッピングされ、残りのPDSCH領域912にPDSCHがマッピングされる。他のDLサブフレーム920および930のリソースマッピングもDLサブフレーム910と同様である。一方、ULサブフレーム950では、ULシステム帯域の両端のPUCCH領域951および952にPUCCHがマッピングされ、残りのPUSCH領域953にPUSCHがマッピングされる。他のULサブフレーム960および970のリソースマッピングもULサブフレーム950と同様である。
図9の例では、非レガシーUE2は、ULサブフレーム950のPUCCH領域951の先頭の数シンボル(e.g., 3シンボル)を用いて、SR982を送信する。これに代えて、既存のPUCCH regionでのSRの送信と同様に、SR982は、両端のPUSCH領域951および952の両方のリソースを用いて送信されてもよい。BS3は、SR982の受信に応答して、非レガシーUE2へのULリソース割り当てを決定し、DLサブフレーム920のPDCCH領域921においてULスケジューリング・グラント(ULグラント)984を送信する。ULグラント984は、次のULサブフレーム970での時間−周波数リソース(ここではリソースブロック)の割り当てを示す。非レガシーUE2は、ULグラント984の受信に応答して、ULサブフレーム970のPUSCH領域973内の割り当てられたリソースブロックを使用してULデータ986を送信する。したがって、図9の例では、SRの送信からULデータ送信の完了までの所要時間(アクセス遅延)は、約2.5 msである。ここで、LTEでは、UEがsubframe #nのPDCCHでULグラントを受信した場合、subframe #n+kのPUSCHでユーザデータを送信するように規定されている。FDDの場合、k = 4であり、TDDの場合にはkは4から7までの値がTDD UL/DL configurationに応じて規定されている。図9に示されたULデータ送信の例は、当該kの値を削減することを想定しており、具体的にはk = 1に相当する。なお、当該kの値を新たに規定する際、FDDの場合、第2のTTIの値に対して固定値でもよいし、RRC signaling等で設定されるようにしてもよい。また、TDDの場合、第2のTTIの値およびULグラントを受信するタイミング(subframe #)の組み合わせで一意に決定される値でもよいし、RRC signaling等で設定されるようにしてもよい。
図10は、図9の例での送信タイミングの例を示している。スケジューリング・リクエスト1002は図9のSR982に対応し、ULグラント1004は図9のULグラント984に対応し、ULデータ1006は図9のULデータ986に対応する。SR1002(982)の送信は、約0.25 msを必要とする。BS3は、SR1002(982)を受信してから約0.75 ms後の次のDLサブフレーム(920)の先頭において、ULグラント1004(984)を送信する。ULグラント1004(984)の送信は、約0.25 msを必要とする。UE2は、ULグラント1004(984)を受信してから約0.75 ms後に始まるULサブフレーム(970)において、ULデータ1006(986)を送信する。これにより、SR1002(982)の送信からULデータ1006(986)の送信完了までの所要時間(アクセス遅延)は、約2.5 msである。
図11は、第2のアクセスでのULデータ送信の第2の例を示している。図11の例では、LTEおよびLTE-Advancedと同じ無線フレーム構造が使用される。すなわち、DL無線フレーム1100は、連続するDLサブフレーム1110、1120、および1130を含む。UL無線フレーム1140は、連続するULサブフレーム1150、1160、および1170を含む。ULサブフレームおよびDLサブフレームの各々の継続時間は1 msである。
DLサブフレーム1110では、その先頭の2シンボルのPDCCHリソース1111にPDCCHがマッピングされる。さらに、DLサブフレーム1110は、EPDCCH領域1114を含む。残りのPDSCH領域1112にPDSCHがマッピングされる。他のDLサブフレーム1120および1130のリソースマッピングもDLサブフレーム1110と同様である。一方、ULサブフレーム1150では、ULシステム帯域の両端のPUCCH領域1151および1152にPUCCHがマッピングされ、残りのPUSCH領域1153にPUSCHがマッピングされる。他のULサブフレーム1160および1170のリソースマッピングもULサブフレーム1150と同様である。
図11の例では、非レガシーUE2は、ULサブフレーム1150のPUCCH領域1151の先頭の数シンボル(e.g., 3シンボル)を用いて、SR1182を送信する。これに代えて、既存のPUCCH regionでのSRの送信と同様に、SR1182は、両端のPUSCH領域1151および1152の両方のリソースを用いて送信されてもよい。BS3は、SR1182の受信に応答して、非レガシーUE2へのULリソース割り当てを決定し、DLサブフレーム1110のEPDCCH領域1114においてULグラント1184を送信する。ULグラント1184は、次のULサブフレーム1160での時間−周波数リソースの割り当てを示す。非レガシーUE2は、ULグラント1184の受信に応答して、ULサブフレーム1160のPDSCH領域1163内の割り当てられた時間−周波数リソースを使用してULデータ1186を送信する。したがって、図11の例では、SRの送信からULデータ送信の完了までの所要時間(アクセス遅延)は、約1.75 msである。
図12は、図11の例での送信タイミングの例を示している。スケジューリング・リクエスト1202は図11のSR1182に対応し、ULグラント1204は図11のULグラント1184に対応し、ULデータ1206は図11のULデータ1186に対応する。SR1202(1182)の送信は、約0.25 msを必要とする。BS3は、SR1202(1182)を受信してから約0.5 ms後の当該DLサブフレーム(1120)の第2スロットにおいて、ULグラント1204(1184)を送信する。ULグラント1204(1184)の送信は、約0.25 msを必要とする。UE2は、ULグラント1204(1184)を受信してから約0.5 ms後に始まるULサブフレーム(1170)の第2スロットにおいて、ULデータ1206(1186)を送信する。これにより、SR1202(1182)の送信からULデータ1206(1186)の送信完了までの所要時間(アクセス遅延)は、約7.75 msである。
図13は、第2のアクセスでのULデータ送信の第3の例を示している。図13の例では、LTEおよびLTE-Advancedと同じ無線フレーム構造が使用される。すなわち、DL無線フレーム1300は、連続するDLサブフレーム1310、1320、および1330を含む。UL無線フレーム1340は、連続するULサブフレーム1350、1360、および1370を含む。ULサブフレームおよびDLサブフレームの各々の継続時間は1 msである。
DLサブフレーム1310では、その先頭の2シンボルのPDCCHリソース1311にPDCCHがマッピングされ、残りのPDSCH領域1312にPDSCHがマッピングされる。他のDLサブフレーム1320および1330のリソースマッピングもDLサブフレーム1210と同様である。一方、ULサブフレーム1350では、ULシステム帯域の両端のPUCCH領域1351および1352にPUCCHがマッピングされ、残りのPUSCH領域1353にPUSCHがマッピングされる。他のULサブフレーム1360および1370のリソースマッピングもULサブフレーム1250と同様である。
図13の例では、2つの非レガシーUE2(UE2AおよびUE2Bと呼ぶ)の第2のアクセスが並行して行われる。非レガシーUE2Aは、ULサブフレーム1350のPUCCH領域1351の先頭の数シンボル(e.g., 3シンボル)を用いて、SR1382を送信する。一方、非レガシーUE2Bは、SR1382の直後のPUCCH領域1351内のリソースを使用して、SR1392を送信する。これに代えて、SR1382およびSR1392は、Code Division Multiplexing(CDM)を用いて共通の時間−周波数リソースに多重されてもよい。これに代えて、既存のPUCCH regionでのSRの送信と同様に、SR1382は、両端のPUCCH領域1351および1352の両方のリソースを用いて送信されてもよい。
BS3は、UE2AからのSR1382の受信に応答して、非レガシーUE2AへのULリソース割り当てを決定し、DLサブフレーム1320のPDCCH領域1321においてULグラント1384を送信する。同様に、BS3は、UE2BからのSR1392の受信に応答して、非レガシーUE2BへのULリソース割り当てを決定し、PDCCH領域1321においてULグラント1394を送信する。図13の例では、ULグラント1384の送信は、PDCCH領域1321内の第1シンボルを用いて行われ、ULグラント1394の送信は、PDCCH領域1321内の第2シンボルを用いて行われる。
非レガシーUE2Aは、ULグラント1384の受信に応答して、ULサブフレーム1370のPDSCH領域1373内の割り当てられたリソースブロックを使用してULデータ1386を送信する。ULデータ1386の送信は、サブフレームの継続時間(1 ms)の2分の1に等しい第2のTTI(0.5 ms)に従って行われる。
同様に、非レガシーUE2Bは、ULグラント1394の受信に応答して、ULサブフレーム1370のPUSCH領域1373内の割り当てられたリソースブロックを使用してULデータ1396を送信する。なお、図13の例では、ULサブフレーム1370でのUE2BによるULデータの送信は、サブフレームの継続時間(1 ms)と等しい第1のTTI(1 ms)に従って行われる。しかしながら、ULサブフレーム1370でのUE2BによるULデータ送信も、第2のTTI(0.5 ms)に従って行われてもよい。つまり、UE2Bによる第2のTTIでの送信がULサブフレーム1370内で2回連続して行われてもよい。なお、この場合、ULグラントは、第2のTTIを基準とするスケジューリング情報を含み、かつ当該スケジューリング情報が2TTI(1.0 ms)にわたり有効であることを示す情報(e.g., flag)を含んでもよい。
<第2の実施形態>
本実施形態では、第1の実施形態で説明された第2のアクセスによるULデータ送信の変形例が説明される。本実施形態に係る無線通信システムの構成例は図1と同様である。
非レガシーUE2によるSR(e.g., PUCCH)の送信と、これに基づくULデータ送信(e.g., PUSCH)の関係は、既存のLTEおよびLTE-Advancedと同様でもよい。つまり、BS3が非レガシーUE2からのSRに応答してUEグラントを送信し、非レガシーUE2が当該ULグラントで指定されるUL無線リソースでULデータを送信する。非レガシーUE2は、当該ULグラントで指定されるUL無線リソースでは送信できない(残りの)データがバッファに存在する場合、当該UL無線リソースにおいてデータに加えてバッファ状況報告(Buffer Status Report(BSR)を送信する。BS3は、BSRに応答して、更なるUL無線リソースの割り当てを示すULグラントを非レガシーUE2に送信する。
しかし、非レガシーUE2がBSRを送信し、次のULグラントを待つ場合には所定の遅延が発生する。この遅延を回避するために、予めSRとULグラントの間の関係を規定しておいてもよい。例えば、非レガシーUE2およびBS3は、以下のように動作してもよい。
図14を参照して、非レガシーUE2およびBS3の動作の一例を説明する。図14では、DL無線フレーム1400は、連続するサブフレーム1401、1402、1403、および1404を含む。UL無線フレーム1440は、連続するULサブフレーム1441、1442、1443、および1444を含む。
BS3は、1つの非レガシーUE2に対して、1サブフレーム(1 ms)内に2つのSR送信のための個別の時間−周波数リソースを割り当てる。2つの個別無線リソースの各々の継続時間は、サブフレームの継続時間の2分の1(0.5ms)であり、1スロットの継続時間に等しい。
非レガシーUE2は、送信するULデータがバッファにある場合には、まず1つ目の個別無線リソース(ULサブフレーム1441の第1スロット)でSR#1-1(1482)を送信する。
非レガシーUE2は、さらに、1回のデータ送信(e.g., 0.5ms)で送信できないデータが存在する(可能性がある)と判定した場合、2つ目の個別無線リソース(ULサブフレーム1441の第2スロット)でSR#1-2(1483)を送信する。当該判定を行うために、例えば、1回のデータ送信で保証される最少データサイズ(e.g.,トランスポートブロック・サイズ)が予めUE2に設定されていてもよいし、BS3からUE2へ予め通知されてもよい。非レガシーUE2は、この最少データサイズの設定に基づいて、2つ目のSRの送信の要否を判定してもよい。
BS3は、SR#1-1(1482)を受信すると、DLサブフレーム1402においてULグラント#1(1484)を送信する。一方、BS3は、SR#1-2(1483)に対しては明示的なULグラントを送信しない。しかしながら、BS3は、SR#1-1(1482)に続いてSR#1-2(1483)を受信した場合に、ULグラント#1(1484)によって指定したのと同じレイヤ1フォーマット(e.g., Modulation and Coding Scheme(MCS)、リソースブロック(サブキャリア))での送信を黙示的に許可する。
非レガシーUE2は、さらに、2回のデータ送信(e.g., 0.5ms)でも送信できないデータが存在する(可能性がある)と判定した場合、3つ目の個別無線リソース(ULサブフレーム1442の第1スロット)で更にもう1つのSR#2-1(1492)を送信する。なお、ここでは、非レガシーUE2は、SR#2-1(1492)の直後のスロット(ULサブフレーム1442の第2スロット)ではSR#2-2を送信しない。これは、例えば、これ以上送信すべきデータが無い、つまりSR#1-1, SR#1-2, SR#2-1に対するULグラントで全て送信が完了すると予想されるためである。
非レガシーUE2は、ULグラント#1(1484)で指定されたUL無線リソースを用いてULサブフレーム1443の第1スロットにおいてULデータ#1-1(1486)を送信する。非レガシーUE2は、当該データ送信及び後述のULグラント#2に基づくデータ送信でも送信できないデータがある(可能性がある)と判定した場合には、当該データ送信においてBSRを送信してもよい。
非レガシーUE2は、2つ目のSR#1-2(1483)を送信済みであり、且つまだデータがバッファに存在する場合、ULデータ#1-1(1486)の送信を行った直後のスロットにおいて、ULデータ#1-1(1486)と同じレイヤ1フォーマット(e.g., MCS、リソースブロック(サブキャリア))でULデータ#1-1(1487)を送信する。
BS3は、SR#2-1(1492)を受信すると、DLサブフレーム1403においてULグラント#2(1494)を送信する。BS3は、4つ目のSR#2-2を受信していないため、黙示的な送信許可は行われない。
非レガシーUE2は、ULグラント#2(1494)で指定されたUL無線リソースを用いてULサブフレーム1444の第1スロットにおいてULデータ#2-1(1496)を送信する。非レガシーUE2は、SR#2-2を送信していないから、ULデータ#2-1(1496)の送信を行った直後のスロットの無線リソース1450では送信を行わない。
BS3は、2つ目のSR#2-2を非レガシーUE2から受信しなかった場合、ULデータ#2-1(1496)の後の無線リソース1450を他のUEへ割り当ててもよい。
本実施形態によれば、ULグラントの送信のために必要な無線リソースを削減できる。
<第3の実施形態>
本実施形態では、第2のアクセスを行うか否かを非レガシーUE2が判断する例について説明する。本実施形態に係る無線通信システムの構成例は図1と同様である。
非レガシーUE2は、第2のアクセスが許可される条件を満たすか否かを判定し、当該条件を満たす場合に第2のアクセスによるデータ送信または受信を行う。非レガシーUE2は、当該条件を満たさない場合、第1のアクセスによるデータ送信または受信を行ってもよいし、別のセルへ移動して(e.g., cell reselection)して第2のアクセスを試みてもよい。
いくつかの実装において、第2のアクセスが許可される条件は、非レガシーUE2に予め設定されてもよい。これに代えて、当該条件の少なくとも一部は、BS3から非レガシーUE2に通知されてもよい。
いくつかの実装において、非レガシーUE2は、ULデータ送信によってトリガーされた場合に、第2のアクセスが許可される条件を満たすか否かを判定し、当該条件を満たす場合に当該ULデータ送信を第2のTTIに従って行ってもよい。
いくつかの実装において、非レガシーUE2は、応答が必要なDLメッセージの受信によってトリガーされた場合に、第2のアクセスが許可される条件を満たすか否かを判定し、当該条件を満たす場合に当該応答のための送信を第2のTTIに従って行ってもよい。応答が必要なDLメッセージは、例えば、ページング又はDLグラントである。
図15は、第2のアクセスの開始手順の一例(処理1500)を示すシーケンス図である。ブロック1501では、BS3は、第2のアクセスが許可される条件の少なくとも一部をUE2に通知する(condition notification)。ブロック1502では、非レガシーUE2は、第2のアクセスが許可される条件を満たすか否かを判定する。当該条件を満たす場合に、非レガシーUE2は、第2のアクセスによるデータ送信または受信を行う(1503)。
図16は、第2のアクセスの開始手順の他の例(処理1600)を示すシーケンス図である。ブロック1601では、BS3は、第2のアクセスが許可される条件に関する情報(condition related information)を非レガシーUE2に送信する。例えば、BS3は、当該BS3が管理するセル内での第2のアクセスが許可される条件に関する情報をRRCメッセージ(e.g., RRC Connection Reconfiguration)又はシステム情報(e.g., System Information Block (SIB))で送信してもよい。BS3は、当該条件に関する情報を上位のネットワーク装置(e.g., Mobility Management Entity(MME)、Serving Gateway(S-GW)、Packet Data Network Gateway(P-GW)、又はApplication server)から受信し、これを(transparentに)UE2に転送してもよい。
ブロック1602では、非レガシーUE2は、BS3から通知された情報に基づいて定義された条件を満たすか否かを判定する。当該条件を満たす場合に、UE2は、第2のアクセスによるデータ送信又は受信を行う(1603)。
非レガシーUE2による判定において第2のアクセスが許可される条件は、例えば、以下の条件1〜8のいずれか又は任意の組み合わせであってもよい。
条件1:第2のアクセスを必要とするデータ送信であること
第2のアクセスを必要とするデータ送信であるか否かは、上位レイヤ(higher layer)(e.g., Non-Access Stratum(NAS)又はアプリケーションレイヤ)からUE2に通知されてもよい。非レガシーUE2は、常に低遅延を必要とするとは限らない。例えば、非レガシーUE2が車載端末である場合、自動運転(autonomous driving)の際の緊急時のデータ送信または受信は、通常のデータ送信または受信に比べて遅延要求が厳しいと想定できる。つまり、非レガシーUE2が特定のアプリケーション又はサービスを実行する場合のみ、第2のアクセスを許可するようにしてもよい。
条件2:非レガシーUE2に対して第2のアクセスが予め許可されていること(または承認されていること)
第2のアクセスが予め許可されているか否かは、上位レイヤ(e.g., NAS又はアプリケーションレイヤ)からUE2に通知されてもよい。非レガシーUE2のAccess Stratum(AS)レイヤは、第2のアクセスが許可(または承認)されていることを上位レイヤから通知された場合(または予め通知されている場合)に、第2のアクセスを行うようにしてもよい。
上位レイヤは、例えば、無線ネットワーク(e.g., MME, Home Subscriber Server(HSS)、又はアプリケーションサーバ)から第2のアクセスの許可(または承認)を通知された場合に、第2のアクセスが予め許可されていることを認識してもよい。
これに代えて、第2のアクセスが予め許可されていることを認識するために、上位レイヤは、意図するアプリケーション又はサービスが事前に契約オペレータまたは接続している無線ネットワーク(e.g., registered Public Land Mobile Network(PLMN))での第2のアクセスを許可(または承認)されているか否かを判定してもよい。
条件3:非レガシーUE2が接続しているサービングセルで第2のアクセスが許可されていること(または可能であること)
非レガシーUE2は、報知情報(SIB)、または個別制御情報(RRC Connection ReconfigurationなどのRRCシグナリング)を受信し、第2のアクセスが許可されているか否か、または可能か否かを判定する。サービングセルは、Carrier AggregationのSCellであってもよいし、Dual ConnectivityのPSCell又はSCellであってもよい。
条件4:非レガシーUE2が接続しているサービングセルで許可されているタイプの第2のアクセスであること
非レガシーUE2は、報知情報または個別制御情報を受信し、意図するアプリケーション又はサービスが、サービングセルにおいて許可されている種類(access type)、目的(access cause)、又は用途(use case)、であるか否かを判定する。サービングセルは、Carrier AggregationのSCellであってもよいし、Dual ConnectivityのPSCell又はSCellであってもよい。
条件5:非レガシーUE2が第2のアクセスに関する設定情報(configuration)を保有していること
非レガシーUE2は、(a)第2のアクセスのための個別スケジューリング要求の設定情報(D-SR configuration (D-SR2))、(b)第2のアクセスによるデータ送信における無線リソースの補助情報(e.g., truncated MCS set, candidate PRB set, candidate TTI length set, 又はmaximum transport block (TB) size)、又は(c)第2のアクセスによるデータ送信における無線リソース設定情報(e.g., MCS、PRB, およびTTI length)を保持している場合に、第2のアクセスが許可されていると判定してもよい。
条件6:第2のアクセスの方が第1のアクセスよりも好ましいこと
非レガシーUE2は、例えば、既に無線リソースが割り当てられている場合には第1のアクセスを行い、そうでなければ第2のアクセスを行ってもよい。
これに代えて、非レガシーUE2は、既に従来のD-SRを送信している場合には第1のアクセスを行い、そうでなければ第2のアクセスを行ってもよい。
条件7:第2のアクセスでデータの送信が可能(完了する)であること
非レガシーUE2は、例えば、無線品質が第2のアクセスを行う判定品質以上なら第2のアクセスを行い、そうでなければ第1のアクセスを行ってもよい。
これに代えて、非レガシーUE2は、TBサイズが第2のアクセスで送信可能な判定サイズ以下なら第2のアクセスを行い、そうでなければ第1のアクセスを行ってもよい。
条件8:第2のアクセスで応答すべき信号(DL信号)を受信したこと
非レガシーUE2は、例えば、第2のアクセスに対応する(第2のアクセスを要求する)ページング又はDLグラントを受信した場合に、第2のアクセスを行ってもよい。
上述の条件に代えて又は組み合せて、非レガシーUE2は、Radio Link Control(RLC)Unacknowledged Mode(UM)のみに第2のアクセスを適用してもよい。また、非レガシーUE2は、第2のアクセスにおいて、segmentationおよびre-segmentationを無効(非適用)にしてもよい。
以上の説明から理解されるように、本実施形態では、非レガシーUE2は、第2のアクセスが許可されるか否かを判定し、第2のアクセスが許可される場合にのみ第2のアクセスを行う。これにより、例えば、第2のアクセスが適している状況においてのみ第2のアクセスが実施されるよう非レガシーUE2を制御できる。したがって、第2のアクセスを行う非レガシーUE2を、第2のアクセスを行わないレガシーUE1と共に効率的に無線通信システムに収容できる。
<第4の実施形態>
本実施形態では、第2のアクセスを行うか否かをBS3が判断する例について説明する。本実施形態に係る無線通信システムの構成例は図1と同様である。
BS3は、非レガシーUE2に関して第2のアクセスを許可する条件を満たすか否かを判定し、当該条件を満たす場合に当該UE2に第2のアクセスを許可する(又は行わせる)と判定する。
図17は、第2のアクセスの開始手順の一例(処理1700)を示すシーケンス図である。ブロック1701では、非レガシーUE2は、アクセス関連情報(Access Related Information)をBS3に送信する。非レガシーUE2は、アクセス関連情報を無線接続確立完了メッセージ(RRC Connection Setup Complete)、無線接続設定完了メッセージ(RRC Connection Reconfiguration Complete)、または他のRRCメッセージで送信してもよい。
ブロック1702では、BS3は、非レガシーUE2に関して第2のアクセスを許可する条件を満たすか否かを判定する。当該条件を満たす場合に、BS3は、当該UE2との第2のアクセスを行う(1703)。UE2が当該条件を満たさない場合、BS3は、例えば、第1のアクセスによるデータ送信または受信をUE2に行わせてもよいし、UE2を別のセルへ移動させてもよい(e.g., handover, redirection to other frequency cell)。UE2は、当該別のセルにて第2のアクセスを試みてもよい。
図18は、第2のアクセスの開始手順の一例(処理1800)を示すシーケンス図である。ブロック1801は、非レガシーUE2は、アクセス関連情報(Access Related Information)をMME4に送信する。UE2がMME4にアクセス関連情報を送信する場合、例えば、UE2はNASレイヤの情報としてこれをBS3に送信し、BS3が当該情報を端末メッセージ(Initial UE Message)でMME4へ転送してもよい。
ブロック1802では、MME4は、当該アクセス関連情報の少なくとも一部または第2のアクセスに関する承認情報(Access authorization information)を含むアクセス制御情報(Access control information)をBS3に送信する。MME4は、端末コンテキスト設定要求(Initial Context Setup Request)を用いてアクセス制御情報を送信してもよい。
ブロック1803では、BS3は、非レガシーUE2に関して第2のアクセスを許可する条件を満たすか否かを判定する。当該条件を満たす場合に、BS3は、当該UE2との第2のアクセスを行う(1804)。UE2が当該条件を満たさない場合、BS3は、例えば、第1のアクセスによるデータ送信または受信をUE2に行わせてもよいし、UE2を別のセルへ移動させてもよい(e.g., handover, redirection to other frequency cell)。UE2は、当該別のセルにて第2のアクセスを試みてもよい。
第2のアクセスに関するアクセス関連情報(Access Related Information)は、以下の(1)〜(3)いずれか又は任意の組み合わせであってもよい。
(1)無線端末能力情報(UE radio access capability, e.g., UE-EUTRA-Capability)
第2のアクセスによるデータ送信または受信の機能(能力)をUEが有することを示す情報を既存の無線端末能力情報に新たに追加してもよい。例えば、“low latency access”、 “lower latency access”、“short TTI”、 “TTI shortening” 、”critical access”、又は”mission critical access” などの値を UE radio access capability の“supported” に設定してもよい。
(2)アクセス目的(Access cause, e.g., EstablishmentCause)
第2のアクセスによるデータ送信または受信を行うことを示す情報を既存のアクセス目的に新たに追加してもよい。例えば、“low latency access”、“lower latency access”、“short TTI access”、 “TTI shortening access” 、”critical access”、又は”mission critical access” などの値をAccess causeに追加してもよい。
(3)意図する(希望する)アプリケーション又はサービスに関する情報
当該情報は、どのようなアプリケーションまたはサービスを行うことを意図しているか(希望しているか)を示す情報であってもよい。非レガシーUE2は、予め設定されたアプリケーション/サービスの種別(e.g., type, category)の中から、意図する(希望する)種別を選択して報告してもよい。
MME4からBS3に送られるアクセス制御情報(Access control information)は、以下の(1)〜(3)いずれか又は任意の組み合わせであってもよい。
(1)アクセス関連情報の一部または全て
(2)UE2に対して第2のアクセスを許可するか否かを示す情報
MME4は、UE2による第2のアクセスを許可するか否かを判定し、その結果をBS3に送信してもよい。
(3)UE2に対して第2のアクセスが(上位ネットワークで)承認されているか否かを示す情報
MME4は、他のネットワークノード(e.g., HSS又はアプリケーションサーバ)に対して、UE2による第2のアクセスが承認されているか否かを問合せ、その結果をBS3に送信してもよい。
BS3による判定において第2のアクセスが許可される条件は、例えば、以下の条件1〜6のいずれか又は任意の組み合わせであってもよい。
条件1:第2のアクセスを必要とするデータ送信であること
BS3は、非レガシーUE2から受信したアクセス関連情報に基づいて、第2のアクセスを必要とするデータ送信であるか否かを判定してもよい。これに代えて、BS3は、上位ネットワーク装置(e.g., MME又はアプリケーションサーバ)から受信したアクセス制御情報に基づいて、第2のアクセスを必要とするデータ送信であるか否かを判定してもよい。
条件2:非レガシーUE2に対して第2のアクセスが予め許可されていること(または承認されていること)
第2のアクセスが予め許可されているか否かは、上位ネットワーク装置(e.g., MME又はアプリケーションサーバ)からBS3に通知されてもよい。
上位ネットワーク装置は、他のネットワークノード(e.g., HSS又はアプリケーションサーバ)から第2のアクセスの許可(または承認)を通知された場合に、第2のアクセスが予め許可されていることを認識してもよい。
これに代えて、第2のアクセスが予め許可されていることを認識するために、上位ネットワーク装置は、意図するアプリケーション又はサービスが事前に契約オペレータまたは接続している無線ネットワーク(e.g., registered PLMN)での第2のアクセスを許可(または承認)されているか否かを判定してもよい。
条件3:非レガシーUE2が接続しているサービングセルで第2のアクセスを許可していること(または可能であること)
条件4:非レガシーUE2が接続しているサービングセルで許可しているタイプの第2のアクセスであること
条件5:第2のアクセスでデータの送信が可能(完了する)であること
BS3は、例えば、無線品質が第2のアクセスを行う判定品質以上なら第2のアクセスを行い、そうでなければ第1のアクセスを行ってもよい。
これに代えて、BS3は、TBサイズが第2のアクセスで送信可能な判定サイズ以下なら第2のアクセスを行い、そうでなければ第1のアクセスを行ってもよい。
条件6:第2のアクセスで応答すべき信号を受信したこと
BS3は、例えば、第2のアクセスに対応する(第2のアクセスを要求する)ページングに応答したデータ送信を非レガシーUE2が希望している場合に、当該UE2に第2のアクセスを許可してもよい。
上述の条件に代えて又は組み合せて、BS3は、RLC UMのみに第2のアクセスを適用してもよい。また、BS3は、第2のアクセスにおいて、segmentationおよびre-segmentationを無効(非適用)にしてもよい。
以上の説明から理解されるように、本実施形態では、BS3は、第2のアクセスを許可するか否かを判定する。これにより、例えば、BS3は、第2のアクセスが適している状況においてのみ第2のアクセスを実施するよう非レガシーUE2を制御できる。したがって、第2のアクセスを行う非レガシーUE2を、第2のアクセスを行わないレガシーUE1と共に効率的に無線通信システムに収容できる。
<第5の実施形態>
本実施形態では、上述の実施形態で説明された第2のアクセスによるULデータ送信の変形例が説明される。本実施形態に係る無線通信システムの構成例は図1と同様である。
LTE-Advanced (3GPP Release 12) では、既存のアップリンク周波数を用いて UE間で直接通信を行うDevice-to-Device communication (D2D communication, Direct communication)の機能が規定されている。また、 UEが、必要に応じて、直接通信を行う相手となるUEまたはUE群の検出を行うDirect discovery (D2D discovery, Device discovery)の機能も規定されている。これらは、まとめてProximity based Service (ProSe)とも呼ばれる。
Direct communicationおよびDirect discoveryのためのUE間の直接インタフェースは、サイドリンク(sidelink(SL))又はPC5インタフェースと呼ばれる。サイドリンクは、上述のように、アップリンク周波数を使用する。したがって、UEは、ProSeを行うために、つまりサイドリンク通信(Direct discoveryおよびDirect communicationの少なくともいずれか)を行うために、既存のLTEのアップリンク無線リソースの一部に相当するサイドリンクで使用される無線リソースの情報を取得する必要がある。
いくつかの実装において、UEは、System information (e.g., SIB18 for Direct communication, SIB19 for Direct discovery)においてSL制御情報を取得する。System informationでは、複数のUE間で共通に割り当てられる共通SL無線リソース(Resource pool)が通知される。ProSeが許可されたUEは、当該共通SL無線リソースの中から任意に無線リソースを選択し、サイドリンク通信(つまり、Direct discoveryおよびDirect communicationの少なくともいずれか)を行う。
いくつかの実装において、UEは、dedicated signaling (e.g., RRC, MAC)において、SL制御情報を取得する。dedicated signalingでは、共通SL無線リソース、または個別(例えば、グループ毎に個別)に割り当てられる個別SL無線リソース(Dedicated resource)がeNBからUEに送られる。UEは、dedicated signalingで共通SL無線リソースを受信した場合、System informationで通知された共通SL無線リソースの情報を上書きする。一方、dedicated signalingで個別SL無線リソースを受信した場合、UEは、当該個別SL無線リソースを用いてサイドリンク通信を行う。ここで、Direct communication用の個別SL無線リソースを示す情報は、Sidelink grant(SL grant)とも呼ばれる。
共通SL無線リソースを用いる方式を、(UE) Autonomous resource selection方式、個別SL無線リソースを用いる方式をScheduled resource allocation (by eNB)方式、と呼ぶ。
なおDirect discoveryのためのSL制御情報を取得する方法・手順は、Direct communicationのためのSL制御情報を取得する方法・手順と異なっていてもよいし、共通でもよい。
図19は、本実施形態に係る通信手順の一例(処理1900)を示す図である。非レガシーUE2は、SIB(1901)またはdedicated signaling(1902)にて、ProSe configurationをBS3から受信する。
非レガシーUE2は、Direct communicationのトリガがかかり、且つ所定の条件を満たした場合に(ブロック1903)、BS3にSRを送信する(1904)。ブロック1905では、非レガシーUE2は、BS3からULグラントを受信する。ブロック1906では、非レガシーUE2は、Direct communicationのためのリソース割り当てを要求するために、割り当てられたULリソース(PUSCH)を用いてProSe BSRを送信する。ブロック1907では、非レガシーUE2は、サイドリンク通信(Direct communication )のためのリソース割り当てを示すスケジューリング・グラント(SL grant)をBS3から受信する。ブロック1908では、UE2は、BS3から割り当てられた無線リソースを用いて、UE5とDirect communicationを行う。
ブロック1904〜1907の送受信の少なくとも一部は、上述の実施形態で説明された第2のアクセスに従って行われてもよい。例えば、ブロック1906でのULデータ送信は、第2のTTIに従う第2のアクセスに従って行われてもよい。また、ブロック1904のSRは、第2のアクセス(つまり、低遅延アクセス)のために規定されたフォーマットまたはタイミングで送信されてもよい。
ブロック1903において第2のアクセスの条件を満たさない場合、ブロック1904〜1907の送受信は、第1のアクセス(既存のアクセス)に従って行われてもよい。これに代えて、ブロック1903において第2のアクセスの条件を満たさない場合、非レガシーUE2は、ブロック1904〜1907を行わずに、Resource poolから選択した無線リソースを用いてDirect communicationを行ってもよい。
最後に、上述の複数の実施形態に係る非レガシーUE2及びBS3の構成例について説明する。図20は、非レガシーUE2の構成例を示すブロック図である。Radio Frequency(RF)トランシーバ2001は、BS3と通信するためにアナログRF信号処理を行う。RFトランシーバ2001は、さらに、他のUEとのサイドリンク通信(Direct discovery及びDirect communication)のために使用されてもよい。RFトランシーバ2001は、BS3との通信に使用される第1のトランシーバと、他のUEとのサイドリンク通信に使用される第2のトランシーバを含んでもよい。RFトランシーバ2001により行われるアナログRF信号処理は、周波数アップコンバージョン、周波数ダウンコンバージョン、及び増幅を含む。RFトランシーバ2001は、アンテナ2002及びベースバンドプロセッサ2003と結合される。すなわち、RFトランシーバ2001は、変調シンボルデータ(又はOFDMシンボルデータ)をベースバンドプロセッサ2003から受信し、送信RF信号を生成し、送信RF信号をアンテナ2002に供給する。また、RFトランシーバ2001は、アンテナ2002によって受信された受信RF信号に基づいてベースバンド受信信号を生成し、これをベースバンドプロセッサ2003に供給する。
ベースバンドプロセッサ2003は、無線通信のためのデジタルベースバンド信号処理(データプレーン処理)とコントロールプレーン処理を行う。デジタルベースバンド信号処理は、(a) データ圧縮/復元、(b) データのセグメンテーション/コンカテネーション、(c) 伝送フォーマット(伝送フレーム)の生成/分解、(d) 伝送路符号化/復号化、(e) 変調(シンボルマッピング)/復調、及び(f) Inverse Fast Fourier Transform(IFFT)によるOFDMシンボルデータ(ベースバンドOFDM信号)の生成などを含む。一方、コントロールプレーン処理は、レイヤ1(e.g., 送信電力制御)、レイヤ2(e.g., 無線リソース管理、及びhybrid automatic repeat request(HARQ)処理)、及びレイヤ3(e.g., アタッチ、モビリティ、及び通話管理に関するシグナリング)の通信管理を含む。
例えば、LTEおよびLTE-Advancedの場合、ベースバンドプロセッサ2003によるデジタルベースバンド信号処理は、Packet Data Convergence Protocol(PDCP)レイヤ、RLCレイヤ、MACレイヤ、およびPHYレイヤの信号処理を含んでもよい。また、ベースバンドプロセッサ2003によるコントロールプレーン処理は、NASプロトコルおよびRRCプロトコルの処理を含んでもよい。
ベースバンドプロセッサ2003は、デジタルベースバンド信号処理を行うモデム・プロセッサ(e.g., Digital Signal Processor(DSP))とコントロールプレーン処理を行うプロトコルスタック・プロセッサ(e.g., Central Processing Unit(CPU)、又はMicro Processing Unit(MPU))を含んでもよい。この場合、コントロールプレーン処理を行うプロトコルスタック・プロセッサは、後述するアプリケーションプロセッサ2004と共通化されてもよい。
アプリケーションプロセッサ1904は、CPU、MPU、マイクロプロセッサ、又はプロセッサコアとも呼ばれる。アプリケーションプロセッサ2004は、複数のプロセッサ(複数のプロセッサコア)を含んでもよい。アプリケーションプロセッサ2004は、メモリ2006又は図示されていないメモリから読み出されたシステムソフトウェアプログラム(Operating System(OS))及び様々なアプリケーションプログラム(例えば、通話アプリケーション、WEBブラウザ、メーラ、カメラ操作アプリケーション、音楽再生アプリケーション)を実行することによって、非レガシーUE2の各種機能を実現する。
いくつかの実装において、図20に破線(2005)で示されているように、ベースバンドプロセッサ2003及びアプリケーションプロセッサ2004は、1つのチップ上に集積されてもよい。言い換えると、ベースバンドプロセッサ2003及びアプリケーションプロセッサ2004は、1つのSystem on Chip(SoC)デバイス2005として実装されてもよい。SoCデバイスは、システムLarge Scale Integration(LSI)またはチップセットと呼ばれることもある。
メモリ2006は、揮発性メモリ若しくは不揮発性メモリ又はこれらの組合せである。メモリ2006は、物理的に独立した複数のメモリデバイスを含んでもよい。揮発性メモリは、例えば、Static Random Access Memory(SRAM)若しくはDynamic RAM(DRAM)又はこれらの組み合わせである。不揮発性メモリは、マスクRead Only Memory(MROM)、Electrically Erasable Programmable ROM(EEPROM)、フラッシュメモリ、若しくはハードディスクドライブ、又はこれらの任意の組合せである。例えば、メモリ2006は、ベースバンドプロセッサ2003、アプリケーションプロセッサ2004、及びSoC2005からアクセス可能な外部メモリデバイスを含んでもよい。メモリ2006は、ベースバンドプロセッサ2003内、アプリケーションプロセッサ2004内、又はSoC2005内に集積された内蔵メモリデバイスを含んでもよい。さらに、メモリ2006は、Universal Integrated Circuit Card(UICC)内のメモリを含んでもよい。
メモリ2006は、上述の複数の実施形態で説明された非レガシーUE2による処理を行うための命令群およびデータを含むソフトウェアモジュール(コンピュータプログラム)を格納してもよい。いくつかの実装において、ベースバンドプロセッサ2003又はアプリケーションプロセッサ2004は、当該ソフトウェアモジュールをメモリ2006から読み出して実行することで、上述の実施形態で説明された非レガシーUE2の処理を行うよう構成されてもよい。
図21は、上述の実施形態に係るBS3の構成例を示すブロック図である。図21を参照すると、BS3は、RFトランシーバ2101、ネットワークインターフェース2103、プロセッサ2104、及びメモリ2105を含む。RFトランシーバ2101は、レガシーUE1および非レガシーUE2と通信するためにアナログRF信号処理を行う。RFトランシーバ2101は、複数のトランシーバを含んでもよい。RFトランシーバ2101は、アンテナ2102及びプロセッサ2104と結合される。RFトランシーバ2101は、変調シンボルデータ(又はOFDMシンボルデータ)をプロセッサ2104から受信し、送信RF信号を生成し、送信RF信号をアンテナ2102に供給する。また、RFトランシーバ2101は、アンテナ2102によって受信された受信RF信号に基づいてベースバンド受信信号を生成し、これをプロセッサ2104に供給する。
ネットワークインターフェース2103は、ネットワークノード(e.g., MMEおよびS/P-GW)と通信するために使用される。ネットワークインターフェース2103は、例えば、IEEE 802.3 seriesに準拠したネットワークインターフェースカード(NIC)を含んでもよい。
プロセッサ2104は、無線通信のためのデジタルベースバンド信号処理(データプレーン処理)とコントロールプレーン処理を行う。例えば、LTEおよびLTE-Advancedの場合、プロセッサ2104によるデジタルベースバンド信号処理は、PDCPレイヤ、RLCレイヤ、MACレイヤ、およびPHYレイヤの信号処理を含んでもよい。また、プロセッサ2104によるコントロールプレーン処理は、S1プロトコルおよびRRCプロトコルの処理を含んでもよい。
プロセッサ2104は、複数のプロセッサを含んでもよい。例えば、プロセッサ2104は、デジタルベースバンド信号処理を行うモデム・プロセッサ(e.g., DSP)とコントロールプレーン処理を行うプロトコルスタック・プロセッサ(e.g., CPU又はMPU)を含んでもよい。
メモリ2105は、揮発性メモリ及び不揮発性メモリの組み合わせによって構成される。揮発性メモリは、例えば、SRAM若しくはDRAM又はこれらの組み合わせである。不揮発性メモリは、例えば、MROM、PROM、フラッシュメモリ、若しくはハードディスクドライブ、又はこれらの組合せである。メモリ2105は、プロセッサ2104から離れて配置されたストレージを含んでもよい。この場合、プロセッサ2104は、ネットワークインターフェース2103又は図示されていないI/Oインタフェースを介してメモリ2105にアクセスしてもよい。
メモリ2105は、上述の複数の実施形態で説明されたBS3による処理を行うための命令群およびデータを含むソフトウェアモジュール(コンピュータプログラム)を格納してもよい。いくつかの実装において、プロセッサ2104は、当該ソフトウェアモジュールをメモリ2105から読み出して実行することで、上述の実施形態で説明されたBS3の処理を行うよう構成されてもよい。
図20及び図21を用いて説明したように、上述の実施形態に係る非レガシーUE2及びBS3が有するプロセッサの各々は、図面を用いて説明されたアルゴリズムをコンピュータに行わせるための命令群を含む1又は複数のプログラムを実行する。このプログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)、Compact Disc Read Only Memory(CD-ROM)、CD-R、CD-R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、Programmable ROM(PROM)、Erasable PROM(EPROM)、フラッシュROM、Random Access Memory(RAM))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
<その他の実施形態>
上述の施形態は、各々独立に実施されてもよいし、適宜組み合わせて実施されてもよい。
さらに、上述した実施形態は本件発明者により得られた技術思想の適用に関する例に過ぎない。すなわち、当該技術思想は、上述した実施形態のみに限定されるものではなく、種々の変更が可能であることは勿論である。
この出願は、2015年3月6日に出願された日本出願特願2015−045124を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
1 レガシーUE
2 非レガシーUE
3 無線基地局
31 セル
2001 RFトランシーバ
2003 ベースバンドプロセッサ
2101 RFトランシーバ
2104 プロセッサ

Claims (10)

  1. 送信手段と、
    第1の複数の時間−周波数リソース及び第2の複数の時間−周波数リソースを少なくとも1つの無線端末に割り当てるように構成される割当手段と、を備え、
    前記第1の複数の時間−周波数リソースは、第1のトランスポートブロックを第1のtransmission time interval(TTI)において送信又は受信する第1のアクセス動作のために使用され、
    前記第1のTTIは、1つのサブフレームの継続時間に等しく、
    前記第1の複数の時間−周波数リソースの継続時間は、前記サブフレームの前記継続時間に対応し、
    前記第2の複数の時間−周波数リソースは、第2のトランスポートブロックを第2のTTIにおいて送信又は受信する第2のアクセス動作のために使用され、
    前記第2のTTIは、前記サブフレームの前記継続時間より短く、
    前記第2のTTIは、Orthogonal Frequency Division Multiplexing(OFDM)シンボルの整数倍の長さに対応し、
    前記第2の複数の時間−周波数リソースの継続時間は、前記サブフレームの前記継続時間より短く、
    前記送信手段は、前記第2のアクセス動作を許可する前記無線端末に、前記第2のアクセス動作に使用される設定情報を送信するよう構成され、
    前記送信手段は、前記第2のアクセス動作による前記第2のトランスポートブロックの送信又は受信を指示する、前記設定情報に従った前記第2のアクセス動作に対応するPhysical Downlink Control Channel(PDCCH)でDownlink(DL)又はUplink(UL)グラントを、前記無線端末に送信するよう構成され、
    前記設定情報は、前記第2のTTIの長さ(TTI length)を含む、
    無線局。
  2. 前記設定情報は、前記第2のアクセス動作において適用される前記第2のトランスポートブロックのサイズに関する情報を含む、
    請求項1の無線局。
  3. 前記割当手段は、前記第1の複数の時間−周波数リソース及び前記第2の複数の時間−周波数リソースを、異なる無線端末に割り当てるよう構成されている、
    請求項1又は2に記載の無線局。
  4. 前記割当手段は、前記第1の複数の時間−周波数リソース及び前記第2の複数の時間−周波数リソースを、同一の無線端末に割り当てるよう構成されている、
    請求項1又は2に記載の無線局。
  5. 受信手段と、
    第1のアクセス動作および第2のアクセス動作を選択的に行うよう構成された処理手段と、を備え、
    前記第1のアクセス動作は、第1のトランスポートブロックを第1のtransmission time interval(TTI)において送信又は受信することを含み、
    前記第1のTTIは、1つのサブフレームの継続時間に等しく、
    前記第1のトランスポートブロックは、前記サブフレーム内の第1の複数の時間−周波数リソースを用いて送信又は受信され、
    前記第1の複数の時間−周波数リソースの継続時間は、前記サブフレームの前記継続時間に対応し、
    前記第2のアクセス動作は、第2のトランスポートブロックを第2のTTIにおいて送信又は受信することを含み、
    前記第2のTTIは、前記サブフレームの前記継続時間より短く、
    前記第2のTTIは、Orthogonal Frequency Division Multiplexing(OFDM)シンボルの整数倍の長さに対応し、
    前記第2のトランスポートブロックは、前記サブフレーム内の第2の複数の時間−周波数リソースを用いて送信又は受信され、
    前記第2の複数の時間−周波数リソースの継続時間は、前記サブフレームの前記継続時間より短く、
    前記受信手段は、無線局から、前記第2のアクセス動作に使用される設定情報を受信するよう構成され、
    前記受信手段は、前記無線局から、前記第2のアクセス動作による前記第2のトランスポートブロックの送信又は受信を指示する、前記設定情報に従った前記第2のアクセス動作に対応するPhysical Downlink Control Channel(PDCCH)でDownlink(DL)又はUplink(UL)グラントを、受信するよう構成され、
    前記処理手段は、前記第2のアクセス動作による前記第2のトランスポートブロックの送信又は受信するよう構成され、
    前記設定情報は、前記第2のTTIの長さ(TTI length)を含む、
    無線端末。
  6. 前記設定情報は、前記第2のアクセス動作において適用される前記第2のトランスポートブロックのサイズに関する情報を含む、
    請求項5に記載の無線端末。
  7. 前記処理手段は、前記設定情報を予め受信したことで、前記第2のアクセス動作を許可されていると判定する、
    請求項5又は6に記載の無線端末。
  8. 無線局によって行われる方法であって、
    第1の複数の時間−周波数リソース及び第2の複数の時間−周波数リソースを少なくとも1つの無線端末に割り当て、
    前記第1の複数の時間−周波数リソースは、第1のトランスポートブロックを第1のtransmission time interval(TTI)において送信又は受信する第1のアクセス動作のために使用され、
    前記第1のTTIは、1つのサブフレームの継続時間に等しく、
    前記第1の複数の時間−周波数リソースの継続時間は、前記サブフレームの前記継続時間に対応し、
    前記第2の複数の時間−周波数リソースは、第2のトランスポートブロックを第2のTTIにおいて送信又は受信する第2のアクセス動作のために使用され、
    前記第2のTTIは、前記サブフレームの前記継続時間より短く、
    前記第2のTTIは、Orthogonal Frequency Division Multiplexing(OFDM)シンボルの整数倍の長さに対応し、
    前記第2の複数の時間−周波数リソースの継続時間は、前記サブフレームの前記継続時間より短く、
    前記第2のアクセス動作を許可する前記無線端末に、前記第2のアクセス動作に使用される設定情報を送信し、
    前記第2のアクセス動作による前記第2のトランスポートブロックの送信又は受信を指示する、前記設定情報に従った前記第2のアクセス動作に対応するPhysical Downlink Control Channel(PDCCH)でDownlink(DL)又はUplink(UL)グラントを、前記無線端末に送信し、
    前記設定情報は、前記第2のTTIの長さ(TTI length)を含む、
    方法。
  9. 前記設定情報は、前記第2のアクセス動作において適用される前記第2のトランスポートブロックのサイズに関する情報を含む、
    請求項8の方法。
  10. 無線端末によって行われる方法であって、
    第1のアクセス動作および第2のアクセス動作を選択的に動作することを備え、
    前記第1のアクセス動作は、第1のトランスポートブロックを第1のtransmission time interval(TTI)において送信又は受信することを含み、
    前記第1のTTIは、1つのサブフレームの継続時間に等しく、
    前記第1のトランスポートブロックは、前記サブフレーム内の第1の複数の時間−周波数リソースを用いて送信又は受信され、
    前記第1の複数の時間−周波数リソースの継続時間は、前記サブフレームの前記継続時間に対応し、
    前記第2のアクセス動作は、第2のトランスポートブロックを第2のTTIにおいて送信又は受信することを含み、
    前記第2のTTIは、前記サブフレームの前記継続時間より短く、
    前記第2のTTIは、Orthogonal Frequency Division Multiplexing(OFDM)シンボルの整数倍の長さに対応し、
    前記第2のトランスポートブロックは、前記サブフレーム内の第2の複数の時間−周波数リソースを用いて送信又は受信され、
    前記第2の複数の時間−周波数リソースの継続時間は、前記サブフレームの前記継続時間より短く、
    前記方法はさらに、
    無線局から、前記第2のアクセス動作に使用される設定情報を受信すること、
    前記無線局から、前記第2のアクセス動作による前記第2のトランスポートブロックの送信又は受信を指示する、前記設定情報に従った前記第2のアクセス動作に対応するPhysical Downlink Control Channel(PDCCH)でDownlink(DL)又はUplink(UL)グラントを、受信すること、
    前記第2のアクセス動作による前記第2のトランスポートブロックの送信又は受信することを備え、
    前記設定情報は、前記第2のTTIの長さ(TTI length)を含む、
    方法。
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